JPWO2005026308A1 - 塵埃除去用組成物 - Google Patents

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Abstract

本発明は、室内における塵埃の効果的な除去を可能にする、塵埃除去用の粉末状組成物、分散液又は溶液、スプレー並びにシートを提供することを課題とする。本発明は、層状ケイ酸塩を含有してなる、塵埃除去用粉末状組成物、塵埃除去用分散液又は溶液、前記分散液又は溶液をスプレー容器に充填してなる塵埃除去用スプレー、並びに前記分散液又は溶液をシート材料に含浸させてなる塵埃除去用シートに関するものであり、室内の塵埃の除去に使用され得る。

Description

本発明は、室内における塵埃の除去に使用される塵埃除去用の粉末状組成物、分散液又は溶液、スプレー並びにシートに関する。
室内には、繊維屑など、種々のハウスダストが存在する。一般に、電気掃除機等を用いて掃除が行われるが、例えば、カーペット、ソファー、寝具などにからみついた細かいハウスダストは、電気掃除機等をかけただけでは充分に除去することができない。そこで、これまでに、ハウスダストの除去効果を高めるための種々の組成物が開発されてきた。
例えば、無機塩及び/又は有機塩担体粉末を主成分とし、さらに帯電防止剤等を含む粉末状カーペット処理用組成物(特開昭第58−80398号公報参照)、かかる組成物にさらに殺菌剤又は静菌剤を加えてなる室内処理用粉末状組成物(特開昭第59−196802号公報参照)などが知られている。
しかしながら、ハウスダスト、中でも塵埃の除去効果としては未だ充分なものではなった。
本発明は、室内における塵埃の効果的な除去を可能にする、塵埃除去用の粉末状組成物、分散液又は溶液、スプレー並びにシートを提供することを目的とする。
すなわち、本発明は、
〔1〕 層状ケイ酸塩を含有してなる塵埃除去用粉末状組成物、
〔2〕 層状ケイ酸塩がヘクトライトである前記〔1〕記載の塵埃除去用粉末状組成物、
〔3〕 消臭成分をさらに含有してなる前記〔1〕又は〔2〕記載の塵埃除去用粉末状組成物、
〔4〕 層状ケイ酸塩を含有してなる塵埃除去用分散液又は溶液、
〔5〕 層状ケイ酸塩がヘクトライトである前記〔4〕記載の塵埃除去用分散液又は溶液、
〔6〕 消臭成分をさらに含有してなる前記〔4〕又は〔5〕記載の塵埃除去用分散液又は溶液、
〔7〕 前記〔4〕〜〔6〕いずれかに記載の分散液又は溶液をスプレー容器に充填してなる塵埃除去用スプレー、並びに
〔8〕 前記〔4〕〜〔6〕いずれかに記載の分散液又は溶液をシート材料に含浸させてなる塵埃除去用シート、
に関する。
本発明の塵埃除去用粉末状組成物等によれば、塵埃を凝集させて、その除去効果を高めることができるので、例えば、掃除の際に該組成物等を用いることで室内の塵埃を効果的に除去することができる。
第1図は、標準ダストの実体顕微鏡写真(倍率50倍)である。
第2図は、水と混合した場合の標準ダストの状態を示す実体顕微鏡写真(倍率50倍)である。
第3図は、実施例1の試験液(ヘクトライト濃度:0.2重量%)を噴霧した場合の標準ダストの状態を示す実体顕微鏡写真(倍率50倍)である。
第4図は、実施例2の試験液(ヘクトライト濃度:0.02重量%)を噴霧した場合の標準ダストの状態を示す実体顕微鏡写真(倍率50倍)である。
第5図は、実施例3の試験液(ヘクトライト濃度:0.002重量%)を噴霧した場合の標準ダストの状態を示す実体顕微鏡写真(倍率50倍)である。
第6図は、比較例1の試験液(硫酸ナトリウム濃度:0.2重量%)を噴霧した場合の標準ダストの状態を示す実体顕微鏡写真(倍率50倍)である。
第7図は、比較例2の試験液(クエン酸ナトリウム濃度:0.2重量%)を噴霧した場合の標準ダストの状態を示す実体顕微鏡写真(倍率50倍)である。
第8図は、比較例3の試験液(炭酸水素ナトリウム濃度:0.2重量%)を噴霧した場合の標準ダストの状態を示す実体顕微鏡写真(倍率50倍)である。
本発明の塵埃除去用の粉末状組成物、分散液又は溶液、スプレー並びにシートは、層状ケイ酸塩を含むことを1つの大きな特徴とする。
本発明は、本発明の粉末状組成物等と同様の用途で使用される従来の組成物において有効成分として使用される成分と比べ、意外にも、層状ケイ酸塩が、特に優れた塵埃の吸着、凝集効果を発揮し得ることを見出し、完成させるに至った。層状ケイ酸塩が発揮する前記効果は、該ケイ酸塩が有する吸着性、被膜形成性、帯電防止効果等の特性によるものと推定される。本発明の粉末状組成物等によれば、掃除の際、室内の塵埃を効果的に除去することができるという優れた効果が奏されるが、かかる効果の発現は、層状ケイ酸塩により発揮される塵埃の吸着、凝集効果により、塵埃が凝集して除去され易い状態になっていることによるものと考えられる。
なお、本明細書において「塵埃」とは、家屋や生活用品等から発生する塵や埃をいう。
以下、本発明の塵埃除去用の粉末状組成物、分散液又は溶液、スプレー並びにシートについて順に説明する。
(1)粉末状組成物
本発明の粉末状組成物に含まれる層状ケイ酸塩とは、スメクタイトやバーミキュライト、雲母などの層状構造をとるケイ酸塩をいい、単位層表面に水酸基が存在するため、層間にNa、Mg2+、Ca2+などの陽イオンや水を取り込んでおり、概して親水性を有するケイ酸塩である。該ケイ酸塩は、通常、白色、薄茶色、薄灰色等の粉末状を呈するが、白色の粉末状を呈するものが好適である。層状ケイ酸塩としては、特に限定されるものではないが、塵埃の吸着、凝集効果に優れることから、白色の粉末状を呈する、マグネシウム及びリチウムの含水ケイ酸塩であるヘクトライトが好適に使用される。
層状ケイ酸塩は公知の方法により製造することができる(例えば、特開平6−234516号公報、特開平10−36112号公報参照)。例えば、ヘクトライトは、ナトリウム、マグネシウム及びリチウムの塩とケイ酸ナトリウムとを適正な配合条件下で反応させた後、得られた非晶質沈殿物を高温で維持して結晶化させ、得られた結晶をろ過、洗浄、乾燥等に供することにより、白色粉末として得られる。なお、層状ケイ酸塩は、市販のものが入手可能であれば、それを用いてもよい。
層状ケイ酸塩の平均粒径としては、特に限定されるものではないが、塵埃の吸着、凝集効果を高める観点から、好ましくは500nm以下、より好ましくは100nm以下である。なお、下限としては、通常、10nm程度である。層状ケイ酸塩の平均粒径は、例えば、粒度分布計(ベックマン・コールター社製)により測定することができる。層状ケイ酸塩の平均粒径の調整は、得られた層状ケイ酸塩を、例えば、適宜粉砕することにより、又は篩等により分級することにより、容易に行うことができる。
本発明の粉末状組成物において層状ケイ酸塩は、1種又は2種以上のものを混合して用いることができる。
本発明の粉末状組成物中における層状ケイ酸塩の含有量としては、特に限定されるものではないが、充分な塵埃の除去効果を発揮させる観点から、好ましくは0.1〜100重量%、より好ましくは1〜99重量%である。
本発明の粉末状組成物には、さらに消臭成分を含有させるのが好ましい。該成分を含有させることで、さらに、例えば、ヒトの皮脂や汗に由来する臭いの除去効果をも発揮させることができる。
消臭成分としては、特に限定されるものではないが、例えば、緑茶、柿、竹、ツバキ、バラ、キク、マツ、スギ、オオバコ、サトウキビなどの植物抽出物、ローズ油、ラベンダー油、ベルガモット油、ビターアーモンド油、カナンガ油、カシア油、シダーウッド油、シナモン油、シトロネラ油、レモン油、ライム油、ナツメグ油、ペパーミント油、アビエス油、パイン油、スターアニス油、テレビン油、ベチバー油、ユーカリ油、ローズマリー油、ローズ油、ヒノキ油などの植物精油、アネトール、シトロネラール、シトラール、リモネン、シネオール、α−ピネン、テルピノレンなどの植物精油由来成分、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、ラウリルメタクリレート、ステアリルメタクリレート、ピルビン酸エチル、ピルビン酸エステル、マレイン酸ジメチル、ベタインなどの消臭成分等が挙げられる。前記のような臭いの除去効果に優れることから、緑茶、柿、竹などの植物抽出物が好適である。
本発明の粉末状組成物中における消臭成分の含有量としては、特に限定されるものではないが、充分な臭いの除去効果を発揮させる観点から、好ましくは0.1〜10重量%、より好ましくは1〜5重量%である。
また、本発明の組成物には、その他の成分として、例えば、公知の、殺虫剤、殺ダニ剤、忌避剤、殺菌剤、防黴防腐剤、安定化剤、香料、界面活性剤、油分等を適宜含有させてもよい。その他の成分の含有量は、本発明の所望の効果の発現を阻害しない限り、特に限定されるものではない。さらに、硫酸ナトリウムや硫酸マグネシウムなどの増量剤を含有させてもよい。
本発明の粉末状組成物としては、例えば、層状ケイ酸塩を1〜99重量%、消臭成分を1〜5重量%、その他の成分を0〜5重量%、任意に増量剤を残部として含有してなる組成物が特に好適である。
本発明の粉末状組成物は、前記各成分を適宜混合することにより得られる。該組成物は、好適には白色粉末として調製される。
(2)分散液又は溶液
本発明の分散液又は溶液は、そのものとしても使用可能であるが、後述のスプレーやシートの調製に好適に用いられる。
分散液又は溶液に含まれる層状ケイ酸塩は、前記粉末状組成物と同様のものであり、その好適な態様も同様である。かかる層状ケイ酸塩の含有量としては、特に限定されるものではないが、層状ケイ酸塩の溶剤への充分な分散性又は溶解性を確保し、並びに充分な塵埃の除去効果を発揮させる観点から、好ましくは0.0001〜5重量%、より好ましくは0.02〜1重量%である。
分散液又は溶液に用いられる層状ケイ酸塩の平均粒径の好適範囲も前記粉末状組成物に用いられる層状ケイ酸塩と同様であり、層状ケイ酸塩の平均粒径がかかる範囲にあれば、塵埃の吸着、凝集効果が高まると共に、溶剤に分散して用いる場合の分散液の安定性をも高めうる。
また、分散液又は溶液としては、消臭成分をさらに含有してなるものが好ましい。消臭成分も前記粉末状組成物と同様のものであり、その好適な態様も同様である。かかる消臭成分の含有量としては、特に限定されるものではないが、充分な臭いの除去効果を発揮させる観点から、好ましくは0.01〜10重量%、より好ましくは0.05〜2重量%である。
本発明の分散液又は溶液に使用される溶剤としては、水が好適である。水としては、特に限定されるものではなく、例えば、水道水、地下水、イオン交換水、超純水等が用いられる。水は、分散液又は溶液中の各成分の残部を占める。また、溶剤として、水に加え、エタノール、イソプロピルアルコール等のアルコール類を用いてもよい。
また、本発明の分散液又は溶液には、その他の成分として、例えば、前記粉末状組成物に使用される成分として例示したものに加え、pH調整剤等を適宜含有させてもよい。その他の成分の含有量は、本発明の所望の効果の発現を阻害しない限り、特に限定されるものではない。
本発明の分散液又は溶液としては、例えば、層状ケイ酸塩を0.02〜1重量%、消臭成分を0.05〜2重量%、その他の成分を0.01〜5重量%、エタノールを10〜70重量%、水を残部として含有してなる分散液又は溶液が特に好適である。
本発明の分散液又は溶液は、前記各成分を適宜混合することにより得られる。ところで、層状ケイ酸塩として好適に使用されるヘクトライトを水に分散又は溶解させる場合、ヘクトライトが水中で固まって分散又は溶解し難いことがある。かかる場合には、ヘクトライトを水に急速攪拌下に加えるか、又は水の温度を40〜50℃程度に上昇させて攪拌を継続することで、容易にヘクトライトを水に分散又は溶解させることができる。なお、本発明の分散液又は溶液としては、特に層状ケイ酸塩を溶解してなる溶液として調製し、使用するのが好適である。
(3)スプレー
本発明のスプレーは、前記分散液又は溶液を公知のスプレー容器に充填してなるものであり、好ましい態様の分散液又は溶液を充填してなるものがより好適である。
前記スプレー容器としては、特に限定されるものではないが、使用の簡便性の観点から、トリガー式スプレー容器、ポンプ式スプレー容器、蓄圧式スプレー容器等が好適に使用される。かかる容器の内容量としては、特に限定されるものではないが、通常、50〜1000mL程度が好適である。
前記分散液又は溶液のスプレー容器への充填は、公知の方法に従って行うことができる。
(4)シート
本発明のシートは、前記分散液又は溶液を公知のシート材料に含浸させてなるものであり、好ましい態様の分散液又は溶液を含浸させてなるものがより好適である。
なお、前記分散液又は溶液の特に好適な態様におけるエタノールの含有量として10〜70重量%と記載したが、シートの調製に前記分散液又は溶液を用いる場合、特に好適な態様におけるエタノールの含有量としては1〜70重量%である。
シートの形状としては、特に限定されるものではないが、通常、縦150〜200mm、横200〜300mm、厚さ0.05〜1mm程度の大きさを有するものが好適である。かかるシートは、単層からなるものであっても、同一若しくは異なる材料・材質からなる層を積層してなるものであってもよい。
前記シート材料としては、特に限定されるものではなく、例えば、不織布、編織布、紙などが挙げられるが、強度が高く、低コストであり、目付の調整が容易であるなどの観点から、不織布が好適である。これらのシート材料は、公知の方法に従って製造することができる。また、市販のものが入手可能であれば、それを用いてもよい。
例えば、シート材料として好適に使用される前記不織布は、ケミカルボンド法、サーマルボンド法、スパンレース法、スパンボンド法、ニードルパンチ法等の公知の方法により製造することができる。また、その材質としては、特に限定されるものではないが、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、アクリル、レーヨン、コットン、パルプ等が挙げられる。不織布の材質としては、分散液又は溶液の含浸させ易さの観点から、レーヨン又はパルプが好適であり、強度を保つという観点から、ポリエチレン又はポリエステルが好適である。さらに、両方の観点から、それぞれにおいて好適な材料として例示されたものを適当な割合で混紡したものがより好適である。
なお、不織布の目付、すなわち、単位面積当りの繊維重量としては、通常、30〜80g/m程度が好適である。
前記分散液又は溶液のシート材料への含浸は、公知の方法に従って行うことができる。例えば、前記好適な範囲の目付を有する不織布からなるシート材料に対し前記分散液又は溶液を含浸させる場合、シート材料を目付の2〜3倍量程度の前記分散液又は溶液に浸せきして、該シート材料に前記分散液又は溶液を含浸させるのが好適である。すなわち、目付が50g/mである場合、不織布からなるシート材料1m当たり100〜150gの前記分散液又は溶液を含浸させるのが好適である。
以上の本発明の粉末状組成物、分散液又は溶液、及びスプレーは、例えば、電気掃除機によって掃除しようとする対象である室内のカーペット、ソファー、寝具などに散布等により適用して用いられる。かかる場合、適用直後に、好ましくは数分間から数時間そのまま放置した後に、電気掃除機により通常通り前記対象の掃除を行うことで、塵埃の除去効果が高まり、室内の塵埃を効果的に除去することができる。また、例えば、寝具等を屋外に干す場合に、該寝具等に適用して用いることもできる。その場合、一定時間干した後、室内に取り込む際に、ハタキや手で叩くことで塵埃を効果的に除去することができる。通常、干した寝具等を叩くと付着した塵埃が細かく砕け、ますますとれ難くなる場合があるが、本発明の粉末状組成物等を予め適用しておけば、塵埃が凝集され、効果的な除去が可能となる。
なお、分散液又は溶液は、その散布等が容易でないことから、スプレーとして用いるのが好適である。また、スプレーの場合、その適用時には、対象のスプレー適用部分が濡れているため、適用後一定時間をおき充分に乾燥させた後、掃除等を行うのが好ましい。また、本発明の粉末状組成物等が、緑茶、柿、竹などの植物抽出物等からなる消臭成分を含有してなる場合、塵埃を効果的に除去できると共に、前記したような臭いを効果的に除去することができる。
一方、本発明のシートは、塵埃が溜まっている部分、例えば、寝具等の表面や、室内電灯のかさ、窓枠、床等を拭くのに好適に使用される。通常、かかる部分を水拭きした場合、塵埃が濡れるだけで、拭きとることは困難であるが、本発明のシートによれば、塵埃を凝集させて効果的に除去することができる。また、前記のような消臭成分が含有されておれば、前記したような臭いを効果的に除去することもできる。
さらに、本発明の粉末状組成物、分散液又は溶液、スプレー並びにシートによれば、それぞれ上記のようにして使用することで、ヒトの住環境に存在するアレルゲンの除去をも積極的に行うことができる。ここで住環境には身体、住居、自動車、ペット、繊維製品、家具等のおよそヒトがかかわるあらゆる場面が含まれる。
ヒトの住環境に存在するアレルゲンとしては、主としてダニアレルゲンと花粉が挙げられる。ダニアレルゲンとしては、例えば、チリダニ科ヒョウヒダニ属に属するダニ由来のアレルゲン、詳しくはダニの死骸や糞に多く含まれるアレルゲンが挙げられる。花粉としては、例えば、スギやヒノキの花粉が挙げられる。これらのアレルゲンは、喘息、鼻炎、湿疹、じんま疹等のアレルギー性疾患の原因となるため、ヒトの住環境から積極的に除去するのが望ましい。
これらのアレルゲンの除去は、通常、掃除機の使用や洗濯等により行なわれるが、例えば、衣服、絨毯等の繊維製品の内部に入り込んだようなものはやはり除去が難しい。
本発明の粉末状組成物等によれば、塵埃を凝集させて、その除去効果を高めることができ、塵埃を効果的に除去することができる。従って、前記繊維製品の場合には、衣服を着用する前や絨毯を日干しする前に、例えば、本発明のスプレーを噴霧しておくことで塵埃が凝集され、効果的な除去が可能となる。本発明の粉末状組成物等によりアレルゲンが除去され得る理由の詳細は定かではないが、前記アレルゲンは一般に塵埃と共に存在していることから、塵埃の除去が行われる際にアレルゲンをも取り込んで同時に除去されるものと考えられる。従って、本発明によれば、非常に優れた衛生環境を実現することができる。
すなわち、本発明によれば、別の一態様として、さらにアレルゲン除去用である層状ケイ酸塩を含有してなる塵埃除去用粉末状組成物、さらにアレルゲン除去用である層状ケイ酸塩を含有してなる塵埃除去用分散液又は溶液、さらにアレルゲン除去用である前記分散液又は溶液をスプレー容器に充填してなる塵埃除去用スプレー、並びにさらにアレルゲン除去用である前記分散液又は溶液をシート材料に含浸させてなる塵埃除去用シートをも提供することができる。なお、これらの態様において、層状ケイ酸塩としてはヘクトライトが好ましく、また、消臭成分がさらに含まれていてもよい。
以下、実施例により本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はかかる実施例のみに限定されるものではない。
[実施例1〜3及び比較例1〜3]
表1に示す配合に従って各成分を混合し、試験液(実施例1〜3)を得た。各実施例では層状ケイ酸塩としてヘクトライトを用いた。また、表2に示す配合に従って各成分を混合し、試験液(比較例1〜3)を得た。各比較例で使用した硫酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウムは、前記特許文献2に記載された室内処理用粉末状組成物の有効成分である。
なお、ヘクトライトは、常温の水に急速攪拌下、少量ず添加することにより、水に溶解させた。
Figure 2005026308
Figure 2005026308
試験例
実施例1〜3及び比較例1〜3の試験液の塵埃の吸着、凝集効果を、以下の方法により評価した。
直径9cmのプラスチックシャーレに、塵埃として標準ダスト〔コットンリンタ、(財)日本空気清浄協会製〕10mgを入れ、実施例1〜3及び比較例1〜3の試験液をそれぞれ市販のハンドスプレー容器に充填してなるスプレー0.7mLを標準ダストにめがけて噴霧し、室温にて乾燥させた後、実体顕微鏡(Nikon製;拡大倍率50倍)にて顕鏡し、標準ダストの吸着、凝集の程度を観察した。なお、対照として、プラスチックシャーレに標準ダストを入れただけのもの、試験液の代わりに水を噴霧したものを同様に観察した。それぞれの場合の顕微鏡像を第1図〜第8図に示す。なお、塵埃の吸着、凝集効果は、対照の場合を塵埃の吸着、凝集効果なしとして、標準ダストの凝集状態を観察することにより評価した。
第3図〜第5図より、実施例1〜3の試験液を用いた場合、ヘクトライトの濃度依存的に標準ダストの吸着、凝集効果が向上することが分かる。また、第4図と第6図との比較より、ヘクトライトの濃度0.02重量%の場合と硫酸ナトリウムの濃度0.2重量%の場合とが、第5図と第7図との比較より、ヘクトライトの濃度0.002重量%の場合とクエン酸ナトリウムの濃度0.2重量%の場合とが、第5図と第8図との比較より、ヘクトライトの濃度0.002重量%の場合と炭酸水素ナトリウムの濃度0.2重量%の場合とが、それぞれ同等の標準ダストの吸着、凝集効果を発揮することが分かる。
このように、実施例1〜3で使用されたヘクトライトは、従来の組成物に使用される有効成分に比べて非常に塵埃の吸着、凝集効果に優れている。従って、本発明の粉末状組成物等によれば、従来の組成物の有効成分濃度(例えば、特許文献2の組成物では60〜99重量%)に比べ、非常に低い濃度(例えば、分散液又は溶液であれば0.2重量%程度)で充分な塵埃の吸着、凝集効果を発揮することができ、さらには、濃度を高めることで該効果をいっそう向上させることができる。
[実施例4]
表3に示す配合に従って各成分を混合し、層状ケイ酸塩としてヘクトライトを、消臭成分として緑茶抽出物を含む溶液を得、次いで該溶液を市販のハンドスプレー容器に充填することにより塵埃除去用スプレーを得た。
Figure 2005026308
本発明によれば、室内における塵埃の効果的な除去を可能にする塵埃除去用の粉末状組成物、分散液又は溶液、スプレー並びにシートを提供することができる。

Claims (8)

  1. 層状ケイ酸塩を含有してなる塵埃除去用粉末状組成物。
  2. 層状ケイ酸塩がヘクトライトである請求項1記載の塵埃除去用粉末状組成物。
  3. 消臭成分をさらに含有してなる請求項1又は2記載の塵埃除去用粉末状組成物。
  4. 層状ケイ酸塩を含有してなる塵埃除去用分散液又は溶液。
  5. 層状ケイ酸塩がヘクトライトである請求項4記載の塵埃除去用分散液又は溶液。
  6. 消臭成分をさらに含有してなる請求項4又は5記載の塵埃除去用分散液又は溶液。
  7. 請求項4〜6いずれかに記載の分散液又は溶液をスプレー容器に充填してなる塵埃除去用スプレー。
  8. 請求項4〜6いずれかに記載の分散液又は溶液をシート材料に含浸させてなる塵埃除去用シート。
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