JPWO2005019767A1 - 表面形状認識センサ装置 - Google Patents
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Abstract
Description
被検体が生体であることを検知する第1の従来技術について説明する(例えば、特開2002−112980号公報、特開2002−162204号公報など参照)。第1の従来技術にかかる指紋検知装置では、センサ表面上に配置された指の絶対的な容量を測定するために、図22A−図22Cに示すセンサ構造を用いて、指紋センサ電極の上側に存在する容量性グリッドまたは容量性プレートによって指検知が行われる。
また、図22Bのように、指紋検知センサ電極71の上側に保護膜73Aを介して指検知センサ電極72Cを配置し、その上面を保護膜73Bで覆ってもよいし、図22Cのように、指紋検知センサ電極71の上側に保護膜73Cを介して表面に露出するよう指検知センサ電極72Dを形成してもよい。
被検体が生体であることを検知する第2の従来技術について説明する(例えば、特開平11−185020号公報参照)。第2の従来技術にかかる個体認証センサでは、図24に示すように、半導体基板上に複数の測定電極91を設け、測定電極91の周辺に共通電極92が設けられている。また、各測定電極91とI−V変換回路(検出回路)96とを選択的に接続する各スイッチング素子を、行シフトレジスタ95および列シフトレジスタ94の走査で選択できるようになっている。
また、指の容量を周波数に変換して、または指の抵抗を測定して生体かどうかの判定を行う手法を用いており、指のインピーダンスの容量成分および抵抗成分に限定して検出できないため、人工指の材料を調整することで生体と認識されてしまうという問題もある。
また、生体認識に関する判定精度やセキュリティを十分に得ることができるとともに、装置の大型化を回避してチップ化を容易に実現できる表面形状認識センサ装置を提供することを目的としている。
さらに、第3の検出素子の第2の検出電極と共通電位との間に接続されて、生体認識部で被検体の生体判定を行う場合は第2の検出電極と共通電位との間を開放し、表面形状検出部で表面形状の検出を行う場合は第2の検出電極と共通電位との間を短絡するスイッチをさらに設けてもよい。
また、第2の検出素子の第2の検出電極と生体認識部との間に接続されて、生体認識部で被検体の生体判定を行う場合は第2の検出電極を生体認識部へ切替接続し、表面形状検出部で表面形状の検出を行う場合は第2の検出電極を共通電位へ切替接続するスイッチをさらに設けてもよい。
前記インピーダンス検出ユニットからの検出信号に基づき前記被検体が生体であるか否かを判定する生体判定部とを備える。前記インピーダンス検出ユニットは、所定の供給信号を当該検出素子へ印加し、当該検出素子を介して電気的に接触している前記被検体のインピーダンスに応じて位相および振幅が変化した信号を応答信号として出力する応答信号生成部と、前記応答信号の波形を示す位相または振幅を波形情報として検出し、その波形情報を示す検出信号を出力する波形情報検出部とを有する。前記生体判定部は、前記検出信号に含まれる波形情報が正当な生体を示す波形情報の基準範囲内にあるか否かに基づき前記判定を行う。
また、インピーダンス検出ユニットを複数備え、これらインピーダンス検出ユニットは、それぞれ異なる容量検出ユニットに代えて配置してもよい。
[図2]図2は、本発明の第1の実施の形態にかかる表面形状認識センサ装置の構成を示すブロック図である。
[図3]図3は、図2の表面形状検出部で用いるセンサセルの構成を示す回路図である。
[図4A−C]図4A−図4Cは、図3の各部信号を示す信号波形図である。
[図5]図5は、図2の生体認識部の構成を示すブロック図である。
[図6A−D]図6A−図6Dは、図5の生体認識部での位相差検出時における信号波形図である。
[図7A−B]図7A−図7Bは、図5の生体認識部での振幅検出時における信号波形図である。
[図8A−B]図8A−図8Bは、図2の検出素子の構成を示す説明図である。
[図9]図9は、本発明の第2の実施の形態にかかる表面形状認識センサ装置の構成を示すブロック図である。
[図10A−B]図10A、図10Bは、図9の検出素子の構成を示す説明図である。
[図11]図11は、本発明の第3の実施の形態にかかる表面形状認識センサ装置の構成を示すブロック図である。
[図12]図12は、本発明の第4の実施の形態にかかる表面形状認識センサ装置の構成を示すブロック図である。
[図13A−B]図13A、図13Bは、図12の検出素子の構成を示す説明図である。
[図14]図14は、本発明の第5の実施の形態にかかる表面形状認識センサ装置の構成を示すブロック図である。
[図15A−B]図15A、図15Bは、本発明の第6の実施の形態にかかる表面形状認識センサ装置のセンサ面構成を示す説明図である。
[図16]図16は、図2の生体認識部の他の実施の形態を示すブロック図である。
[図17A−D]図17A−図17Dは、図16の生体認識部での位相差検出時における信号波形図である。
[図18A−B]図18A−図18Bは、図16の生体認識部での振幅検出時における信号波形図である。
[図19]図19は、本発明の第7の実施の形態にかかる表面形状認識センサ装置の構成を示すブロック図である。
[図20]図20は、本発明の第8の実施の形態にかかる表面形状認識センサ装置の構成を示すブロック図である。
[図21]図21は、本発明の第9の実施の形態にかかる表面形状認識センサ装置の構成を示すブロック図である。
[図22A−C]図22A−図22Cは、第1の従来技術にかかる指紋検知装置のセンサ構造を示すブロック図である。
[図23]図23は、第1の従来技術にかかる指紋検知装置の要部を示すブロック図である。
[図24]図24は、第2の従来技術にかかる個体認証センサを示すブロック図である。
図1は本発明の一実施の形態にかかる表面形状認識センサ装置を示す外観図である。この表面形状認識センサ装置は、例えば微細な凹凸を有する被検体の照合対象表面の形状と照合データと比較照合することにより被検体の認証を行う表面形状認識装置において、被検体の表面形状を検出する回路装置として用いられる。図1に示すように、表面形状認識センサ装置10は、LSIチップの上に2次元(アレイ状や格子状)に配置された多数の微細な検出素子1から構成されている。
この表面形状認識センサ装置10のセンサ面8に指など被検体9を接触させることにより、その被検体9の表面ここでは指紋の凹凸形状がそれぞれの検出素子1を介して個別に検出され、被検体の表面形状を示す表面形状データが出力される。
本発明では、これら表面形状検出用の検出素子1を兼用して生体認識を行うようにしたものである。
次に、図2を参照して、本発明の第1の実施の形態にかかる表面形状認識センサ装置について説明する。図2は本発明の第1の実施の形態にかかる表面形状認識センサ装置の構成を示すブロック図である。
この表面形状認識センサ装置10には、検出素子1A,1B、表面形状検出部2、および生体認識部3が設けられている。
表面形状検出部2は、各検出素子1A,1Bの検出電極11A,11Bと被検体9との間に生じた静電容量に基づき、被検体9の表面の凹凸形状を示す表面形状データ2Sを出力する回路部である。
次に、本実施の形態にかかる表面形状認識センサ装置の動作について説明する。この表面形状認識センサ装置10では、動作として被検体9の表面形状を検出する表面形状検出動作と、被検体9の生体認識を行う生体認識動作があり、上位装置(図示せず)からの制御に応じて、これら動作のいずれかが選択的に実行される。
まず、表面形状検出動作では、検出素子1Aの検出電極11Aと被検体9との間に形成された静電容量の大きさに基づき、表面形状検出部2で被検体9の検出素子1Aの位置での表面形状を示す信号が生成され、表面形状データ2Sとして出力される。
このとき、検出素子1Aの検出電極12Aを介して被検体9が共通電位に接続されていることから、これら検出電極11A,11Bで形成される静電容量が安定し、ノイズの少ない表面形状データ2Sが得られる。
生体認識部3では、この電流経路内に存在する被検体9に固有のインピーダンスの値が、正当な生体のインピーダンスを示す基準範囲内となるか否かに基づき被検体9が生体であるか否かを判定する。
このとき、生体認識部3では、被検体9のインピーダンスに応じて変化する信号を用いて生体認識を行っているが、検出素子1Aの検出電極12Aを介して被検体9が共通電位に接続されていることから、被検体9への誘導による電位変動が抑止されて安定した信号が得られ、正確な生体認証が実現される。
また、表面形状検出動作と生体認識動作とで検出素子を共用されるため、表面形状を検出するための検出素子とは別に生体認識用の検出素子を配置する必要がなくなり、レイアウト面積が増加せずチップあたりの製造コストの増加も回避できる。したがって、装置を大型化することなく被検体の表面形状の検出に加えて生体認識も行うことができ、装置のチップ化を容易に実現できる。
次に、図3および図4A−図4Cを参照して、本実施の形態にかかる表面形状認識センサ装置で用いられる表面形状検出部2の具体的構成について説明する。図3は表面形状検出部2で用いるセンサセルの構成を示す回路図である。図4A−図4Cは図3の各部の信号を示すタイミングチャートである。なお、これら表面形状検出部2の具体例については、公知の技術を利用すればよい(例えば、特開2000−28311号公報など参照)。
次に、図5を参照して、本実施の形態にかかる表面形状認識センサ装置で用いられる生体認識部3の具体的構成について説明する。図5は生体認識部の構成を示すブロック図である。
生体認識部3には、供給信号生成部31、応答信号生成部32、波形情報検出部33、および生体判定部34が設けられている。
被検体9が検出素子1A,1Bに接触した場合、供給信号生成部31から検出素子1A,1Bに印加されている供給信号31Sが、被検体9に固有のインピーダンス特性すなわち容量成分および抵抗成分により変化し、これが応答信号32Sとして応答信号生成部32から出力される。この応答信号32Sは、波形情報検出部33でその位相差または振幅が検出され、これら検出結果を示す情報を含んだ検出信号33Sが生体判定部34へ出力される。
生体判定部34では、この検出信号33Sに含まれる振幅すなわち抵抗成分(実数成分)の情報が、正当な生体の振幅の基準範囲内にあるか否かに基づいて被検体9が生体か否かが判定される。
次に、図8A,図8Bを参照して、本実施の形態にかかる表面形状認識センサ装置で用いられる検出素子の具体的構成について説明する。図8A,図8Bは検出素子の構成を示す説明図であり、図8Aは正面図、図8Bは図8AのAA断面図である。
次に、図9を参照して、本発明の第2の実施の形態にかかる表面形状認識センサ装置について説明する。図9は本発明の第2の実施の形態にかかる表面形状認識センサ装置の構成を示すブロック図である。
生体認識部3は、検出素子1Bの検出電極12Bと検出素子1Aの検出電極12Aとの間に接続された被検体9のインピーダンスに基づき、被検体9が生体であるか否かを判定する。
次に、図10A、図10Bを参照して、本実施の形態にかかる表面形状認識センサ装置で用いられる検出素子の具体的構成について説明する。図10A、図10Bは検出素子の構成を示す説明図であり、図10Aは正面図、図10Bは図10AのBB断面図である。
検出素子1A,1B,1Cの一辺の長さが数10μm程度の場合、切り欠き部13の幅Wを20μm以下とすることにより、切り欠き部13の存在が視認できず、生体認証用検出素子の有無さらには配置位置を秘匿することができ、セキュリティ性を向上させることができる。
次に、図11を参照して、本発明の第3の実施の形態にかかる表面形状認識センサ装置について説明する。図11は本発明の第3の実施の形態にかかる表面形状認識センサ装置の構成を示すブロック図である。
この表面形状認識センサ装置10には、前述した第2の実施の形態(図9参照)と比較して、検出素子1Cの検出電極12Cと共通電位との間にスイッチ4Cが設けられている。その他については、前述した第2の実施の形態と同様であり、同じまたは同等部分には同一符号を付してある。
[第4の実施の形態]
この表面形状認識センサ装置10では、前述した第2の実施の形態(図9参照)と比較して、検出素子1Cにおいて、検出電極11Cの上側だけでなく検出電極12Cの上側にも絶縁膜14が形成されているとともに、検出電極12Cが共通電位に接続されている。その他については、前述した第2の実施の形態と同様であり、同じまたは同等部分には同一符号を付してある。
次に、図14を参照して、本発明の第5の実施の形態にかかる表面形状認識センサ装置について説明する。図14は本発明の第5の実施の形態にかかる表面形状認識センサ装置の構成を示すブロック図である。
なお、本実施の形態では、第1の実施の形態を例として説明したが、前述した各実施の形態に対しても適用でき、同様の作用効果が得られる。
次に、図15A、図15Bを参照して、本発明の第6の実施の形態にかかる表面形状認識センサ装置について説明する。図15A、図15Bは本発明の第6の実施の形態にかかる表面形状認識センサ装置のセンサ面構成を示す説明図である。
このように、検出領域8A,8Bを分離する検出領域8Cを枠状(環状)に配置し、その外側に検出領域8Aを設けるともとに、その内側に検出領域8Bを配置したので、センサ面8に対して被検体9が接触させた位置がセンサ面8の中央から縦/横方向にずれた場合でも、検出領域8Cを跨いで検出領域8A,8Bの両方に対し被検体9が接触しやすくなり、安定した生体認識動作を行うことができる。なお、この場合は、検出領域8Cの幅をセンサ面8に対する被検体9の接触幅より狭くする必要がある。
なお、本実施の形態では、前述した第2の実施の形態(図9参照)をベースとして、検出領域8Aと検出領域8Bとの間に検出素子1Cからなる検出領域8Cを設けた場合を例として説明したが、本実施の形態は、前述した第1の実施の形態(図2参照)ベースとした検出素子1Cのないものにも適用できる。
この場合、センサ面8は、図15A,図15Bにおいて、検出領域8Cがなく、検出領域8A,8Bを隣接配置した形態となり、前述の検出領域8Cを設けた場合と同様の作用効果が得られる。
[生体認識部の構成]
次に、図16を参照して、本発明の他の実施の形態にかかる表面形状認識センサ装置で用いられる生体認識部3の具体的構成について説明する。図16は生体認識部の構成を示すブロック図である。なお、図16において、図1、図5と同じものあるいは同じ機能を有するものは同符号を用いている。
A/D変換部35は、出力調整部34からの検出信号30SをA/D変換し、デジタルデータからなる判定データ35Sとして出力する。生体判定部36は、A/D変換部35からの判定データ35Sに含まれる波形情報に基づき被検体9が生体か否かを判定し、その認識結果3Sを出力する。
生体判定部36では、判定データ35Sに含まれるこの位相差すなわち容量成分(虚数成分)の情報が、正当な生体の位相差の基準範囲内にあるか否かに基づいて被検体9が生体か否かが判定される。
なお、これら位相差および振幅のうちいずれか一方のみを検出して生体認識を行ってもよく、従来に比べ、例えば大きな面積を必要とする抵抗素子や容量素子を必要とすることなく、一般的なコンパレータや論理回路という極めて簡素な回路構成で被検体9に固有のインピーダンスを示す情報を詳細に検出でき、表面形状認識センサ装置の小型化さらにはチップ化を容易に実現できる。
次に、図19を参照して、本発明の第8の実施の形態にかかる表面形状認識センサ装置について説明する。図19は本発明の第8の実施の形態にかかる表面形状認識センサ装置の構成を示すブロック図である。なお、図19において、前述した各図と同じまたは同等部分には同一符号を付してある。
制御部25は、上位装置(図示せず)からの制御に応じて、被検体9の表面形状を検出する表面形状検出動作を行う場合、所定のタイミングでアドレス信号25Aおよび容量検出制御信号25Bを出力する。
列セレクタ26は、これらアドレス信号25Aおよび容量検出制御信号25Bに基づき、制御線26Lのいずれか1つを順に選択する。
A/D変換部27は、列セレクタ26により選択された各容量検出ユニット20から当該データ線20Lに出力された容量信号20Sを凹凸データ27SにA/D変換してそれぞれ出力する。行セレクタ28は、A/D変換部27から各データ線20Lごとに得られた凹凸データ27Sを1つずつ順次選択し、被検体9の表面形状を示す表面形状データ2Sとして出力する。
A/D変換部35は、インピーダンス検出ユニット30から個別データ線30Lへ出力された検出信号30Sを判定データ35SにA/D変換して出力する。生体判定部36は、判定データ35Sに含まれる位相差や振幅を示す情報が、正当な生体の位相差や振幅の基準範囲内にあるか否かに基づいて被検体9が生体か否かを判定する。
次に、図20を参照して、本発明の第9の実施の形態にかかる表面形状認識センサ装置について説明する。図20は、本発明の第9の実施の形態にかかる表面形状認識センサ装置の構成を示すブロック図である。なお、図20において、図19と同じまたは同等部分には同一符号を付してある。
前述した第8の実施の形態(図19参照)と比較して、本実施の形態は、A/D変換部35をA/D変換部27で兼用するようにしたものである。
A/D変換部27は、インピーダンス検出ユニット30からデータ線20Lへ出力された検出信号30Sを判定データ35SにA/D変換して出力し、この判定データ35Sが行セレクタ28から生体判定部36へ出力される。
また、個別データ線30Lが不要となりチップ面積を小さくできる。特にインピーダンス検出ユニット30を複数設けた場合、インピーダンス検出ユニット30ごとに個別データ線30Lが必要となることから、個別データ線30Lが不要となる効果は大きい。
次に、図21を参照して、本発明の第10の実施の形態にかかる表面形状認識センサ装置について説明する。図21は、本発明の第10の実施の形態にかかる表面形状認識センサ装置の構成を示すブロック図である。なお、図21において、図20と同じまたは同等部分には同一符号を付してある。
前述した第9の実施の形態(図20参照)と比較して、本実施の形態は、個別制御線25Lを制御線26Lで兼用するようにしたものである。
例えば、個々のインピーダンス検出ユニット30の配置位置や配置個数によって、個別制御線25Lや個別データ線30Lを配線する空き領域を確保できない場合もある。このようなインピーダンス検出ユニット30については、第2の実施の形態を用いてその個別データ線30Lを容量検出ユニット20のデータ線20Lで兼用したり、第3の実施の形態を用いてその個別制御線25Lや個別データ線30Lを容量検出ユニット20の制御線26Lやデータ線20Lで兼用したりすることにより、空き領域に制限されることなく所望の位置にインピーダンス検出ユニットを配置できる。
Claims (15)
- 2次元配置された複数の検出素子と、
前記検出素子を構成し、絶縁膜を介して被検体と接触することにより前記被検体の表面形状の凹凸に応じた容量を発生させる第1の検出電極と、
前記検出素子を構成し、前記被検体と電気的に接触する第2の検出電極と、
前記検出素子の前記第1の検出電極を介して得られた容量に基づき、前記検出素子の出力として、前記表面形状の凹凸を検出する表面形状検出部と、
前記検出素子のうち少なくとも第1および第2の検出素子を構成する前記第2の検出電極間に接続された前記被検体のインピーダンスに応じた信号に基づき前記被検体が生体であるか否かを判定する生体認識部とを備え、
前記第1の検出素子の前記第2の検出電極が所定の共通電位に接続され、前記第2の検出素子の前記第2の検出電極が前記生体認識部に接続されていることを特徴とする表面形状認識センサ装置。 - 請求項1に記載の表面形状認識センサ装置において、
前記第1の検出素子と前記第2の検出素子との間に配置されて、前記第1の検出電極が前記表面形状検出部に接続され、かつ前記第2の検出電極が高インピーダンス状態にある第3の検出素子を備えることを特徴とする表面形状認識センサ装置。 - 請求項2に記載の表面形状認識センサ装置において、
前記第3の検出素子の第2の検出電極と前記共通電位との間に接続されて、前記生体認識部で前記被検体の生体判定を行う場合は第2の検出電極と前記共通電位との間を開放し、前記表面形状検出部で前記表面形状の検出を行う場合は第2の検出電極と前記共通電位との間を短絡するスイッチをさらに備えることを特徴とする表面形状認識センサ装置。 - 請求項1に記載の表面形状認識センサ装置において、
前記第1の検出素子と前記第2の検出素子との間に配置されて、前記第1の検出電極が前記表面形状検出部に接続され、かつ前記第2の検出電極が前記共通電位に接続されており、前記被検体と前記第2の検出電極を絶縁する絶縁膜を有する第3の検出素子を備えることを特徴とする表面形状認識センサ装置。 - 請求項1に記載の表面形状認識センサ装置において、
前記第2の検出素子の第2の検出電極と前記生体認識部との間に接続されて、前記生体認識部で前記被検体の生体判定を行う場合は前記第2の検出電極を前記生体認識部へ切替接続し、前記表面形状検出部で前記表面形状の検出を行う場合は前記第2の検出電極を前記共通電位へ切替接続するスイッチをさらに備えることを特徴とする表面形状認識センサ装置。 - 請求項2に記載の表面形状認識センサ装置において、
互いに隣接配置された複数の前記第2の検出素子からなり、かつ前記検出面の中央を横断して配置された帯状の第2の検出領域と、
互いに隣接配置された複数の前記第3の検出素子からなり、かつ前記第2の検出領域の両側に配置された帯状の2つの第3の検出領域と、
互いに隣接配置された複数の前記第1の検出素子からなり、かつ前記第3の検出領域の外側に配置された帯状の2つの第1の検出領域とを有することを特徴とする表面形状認識センサ装置。 - 請求項2に記載の表面形状認識センサ装置において、
互いに隣接配置された複数の前記第2の検出素子からなり、かつ前記検出面の中央に設けられた第2の検出領域と、
互いに隣接配置された複数の前記第3の検出素子からなり、かつ前記第2の検出領域の外周部を全周にわたって囲うように設けられた第3の検出領域と、
互いに隣接配置された複数の前記第1の検出素子からなり、かつ前記第3の検出領域の外周部を全周にわたって囲うように設けられた第1の検出領域とを有することを特徴とする表面形状認識センサ装置。 - 請求項1に記載の表面形状認識センサ装置において、
互いに隣接配置された複数の前記第2の検出素子からなり、かつ前記検出面の中央を横断して配置された帯状の第2の検出領域と、
互いに隣接配置された複数の前記第1の検出素子からなり、かつ前記第2の検出領域の両側に配置された帯状の2つの第1の検出領域とを有することを特徴とする表面形状認識センサ装置。 - 請求項1に記載の表面形状認識センサ装置において、
互いに隣接配置された複数の前記第2の検出素子からなり、かつ前記検出面の中央に設けられた第2の検出領域と、
互いに隣接配置された複数の前記第1の検出素子からなり、かつ前記第2の検出領域の外周部を全周にわたって囲うように設けられた第1の検出領域とを有することを特徴とする表面形状認識センサ装置。 - 請求項1に記載の表面形状認識センサ装置において、
前記生体認識部は、
所定の供給信号を前記検出素子へ印加し、前記検出素子を介して接触している前記被検体のインピータンスに応じて位相および振幅が変化した信号を応答信号として出力する応答信号生成部と、
前記応答信号の波形を示す位相または振幅を波形情報として検出し、その波形情報を示す検出信号を出力する波形情報検出部と、
前記検出信号に含まれる波形情報に基づき前記被検体が生体であるか否かを判定する生体判定部とを有することを特徴とする表面形状認識センサ装置。 - 格子状に配置され被検体との間に生じた容量を当該検出素子で検出し、その値を示す容量信号をそれぞれ出力する複数の容量検出ユニットと、
この容量検出ユニットの近傍に配置された検出素子と、
前記容量検出ユニットのうち列方向に並ぶ容量検出ユニットを結ぶ複数の制御線と、
前記容量検出ユニットのうち行方向に並ぶ容量検出ユニットを結ぶ複数のデータ線と、
前記制御線のいずれか1つを順次選択することにより当該制御線に接続された各容量検出ユニットを選択する列セレクタと、
前記データ線ごとに設けられ、前記列セレクタにより選択された各容量検出ユニットから当該データ線に出力された容量信号を凹凸データにA/D変換してそれぞれ出力する第1のA/D変換部と、
前記第1のA/D変換部から各データ線ごとに得られた凹凸データを1つずつ順次選択し、前記被検体の表面形状を示す表面形状データとして出力する行セレクタと、
前記容量検出ユニットのいずれかに代えて対となる検出素子とともに配置され、当該検出素子を介して前記被検体と電気的に接触することにより前記被検体のインピーダンスを検出し、そのインピーダンスに応じた検出信号を出力するインピーダンス検出ユニットと、
前記インピーダンス検出ユニットからの検出信号に基づき前記被検体が生体であるか否かを判定する生体判定部とを備え、
前記インピーダンス検出ユニットは、所定の供給信号を当該検出素子へ印加し、当該検出素子を介して電気的に接触している前記被検体のインピーダンスに応じて位相および振幅が変化した信号を応答信号として出力する応答信号生成部と、前記応答信号の波形を示す位相または振幅を波形情報として検出し、その波形情報を示す検出信号を出力する波形情報検出部とを有し、
前記生体判定部は、前記検出信号に含まれる波形情報が正当な生体を示す波形情報の基準範囲内にあるか否かに基づき前記判定を行うことを特徴とする表面形状認識センサ装置。 - 請求項11に記載の表面形状認識センサ装置において、
前記インピーダンス検出ユニットに接続された個別制御線と、
前記インピーダンス検出ユニットに接続された個別データ線と、
前記個別制御線を選択することにより前記インピーダンス検出ユニットを選択する制御部と、
前記インピーダンス検出ユニットから前記個別データ線へ出力された検出信号に含まれる波形情報を判定データとして出力する第2のA/D変換部とをさらに備え、
前記インピーダンス検出ユニットは、前記個別制御線を介した前記制御部による選択に応じて、前記被検体のインピーダンスに対応した波形情報を示す検出信号を前記個別データ線へ出力し、
前記生体判定部は、前記第2のA/D変換部からの判定データに含まれる波形情報に基づき前記判定を行うことを特徴とする表面形状認識センサ装置。 - 請求項11に記載の表面形状認識センサ装置において、
前記インピーダンス検出ユニットに接続された個別制御線と、
前記個別制御線を選択することにより前記インピーダンス検出ユニットを選択する制御部とをさらに備え、
前記インピーダンス検出ユニットは、前記データ線のいずれか1つに接続されて、前記個別制御線を介した前記制御部による選択に応じて、前記被検体のインピーダンスに対応した波形情報を示す検出信号を当該データ線へ出力し、
前記生体判定部は、前記データ線へ出力された検出信号が前記第1のA/D変換部でA/D変換されて得られた判定データについて、その判定データに含まれる波形情報に基づき前記判定を行うことを特徴とする表面形状認識センサ装置。 - 請求項11に記載の表面形状認識センサ装置において、
前記インピーダンス検出ユニットは、前記制御線のいずれか1つに接続されるとともに、前記データ線のいずれか1つに接続されて、前記セレクタによる選択に応じて前記検出信号を当該データ線へ出力し、
前記生体判定部は、前記データ線へ出力された検出信号が前記第1のA/D変換部でA/D変換されて得られた判定データについて、その判定データに含まれる波形情報に基づき前記判定を行うことを特徴とする表面形状認識センサ装置。 - 請求項11に記載の表面形状認識センサ装置において、
前記インピーダンス検出ユニットを複数備え、これらインピーダンス検出ユニットは、それぞれ異なる前記容量検出ユニットに代えて配置されていることを特徴とする表面形状認識センサ装置。
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