JP2008099783A - インピーダンス検出装置、インピーダンス検出方法、生体認識装置、および指紋認証装置 - Google Patents

インピーダンス検出装置、インピーダンス検出方法、生体認識装置、および指紋認証装置 Download PDF

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Abstract

【課題】被検体のインピーダンスを精度よく検出するとともに、被検体に帯電した静電気の放電による故障を抑制する。
【解決手段】検出部1を、検出面8に接触した被検体9を応答信号生成部へ電気的に接続する複数の検出素子1Bが帯状に配置された検出領域8Bと、検出面8に接触した被検体9を所定の固定電位へ電気的に接続する複数の検出素子1Aが検出領域8Bを取り囲むように配置された固定電位領域8Aと、検出領域8Bと固定電位領域8Aの間に設けられ、検出領域8Bと固定電位領域8Aを電気的に分離する分離領域8Cとから構成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、インピーダンス検出技術に関し、特に被検体となる生体に対して所定の信号を印加し、得られた応答信号に基づいて生体のインピーダンスを検出するインピーダンス検出技術、およびこのインピーダンス検出技術を用いて生体認識を行う技術、さらにはこの生体認識技術を用いて指紋認証を行う指紋認証技術に関するものである。
情報化社会の進展に伴い、情報処理システムの機密保持に関する技術が発達している。例えばコンピュータールームなどの入出管理には、従来よりIDカードが使用されていたが、IDカードの紛失や盗難の可能性が大きかった。このため、IDカードに代わり各個人の指紋等を予め登録しておき、入室時に照合する個人認識システムが導入され始めている。このような個人認識システムは、登録されている指紋のレプリカ等を作成すれば検査を通過できる場合がある。したがって、個人認識システムは指紋照合だけではなく、被検体が生体であることも認識する必要がある。
従来、被検体が生体であることを検知する技術として、被検体に対して所定の信号を印加し、得られた応答信号に基づいて被検体のインピーダンスを検出するインピーダンス検出技術を用いたものが提案されている(例えば、特許文献1など参照)。
図19は、従来の生体認識装置の構成を示すブロック図である。この生体認識装置には、主な機能部として、検出部1、供給信号生成部2、応答信号生成部3、波形情報検出部4、および生体認識部5が設けられている。
検出部1は、被検体9と電気的に接触し、被検体9の持つインピーダンスZfのリアクタンス成分および抵抗成分を応答信号生成部3へ接続する。なお、被検体9が生体の場合、被検体9のインピーダンスZfのうちリアクタンス成分(虚数成分)は主に容量成分から構成されている。以下では、被検体9のリアクタンス成分が容量成分からなるものと仮定して説明する。
供給信号生成部2は、所定周波数の正弦波などからなる供給信号を生成して応答信号生成部に出力する。
応答信号生成部3は、供給信号生成部2と検出部1との間に接続された抵抗素子Rsを有し、この抵抗素子Rsを介して供給信号生成部2からの供給信号2Sを印加信号1Sとして検出部1に印加し、抵抗素子Rsの一端すなわち抵抗素子Rsと検出部1との接続点から、検出部1のインピーダンスZf、ここでは被検体9の持つインピーダンスの容量成分および抵抗成分により変化する応答信号3Sを波形情報検出部4へ出力する。
波形情報検出部4は、応答信号生成部3からの応答信号3Sが示す波形から、供給信号2Sとの位相差または振幅を検出し、これら位相差または振幅を示す波形情報を含んだ検出信号4Sを生体認識部5へ出力する。
生体認識部5は波形情報検出部4からの検出信号4Sに含まれる波形情報に基づき被検体9が生体か否かを認識判定し、その認識結果5Sを出力する。
生体認識装置の動作は以下のようになる。
まず、被検体9が検出部1に接触した場合、供給信号生成部2からの供給信号2Sに基づいて検出部1に印加されている印加信号1Sが、被検体9に固有のインピーダンス特性すなわち容量成分および抵抗成分により変化し、これが応答信号3Sとして応答信号生成部3から出力される。この応答信号3Sとは、波形情報検出部4でその位相差または振幅が検出され、これら検出結果を示す情報を含んだ検出信号4Sが生体認識部5へ出力される。
生体認識部5では、波形情報検出部4からの検出信号4Sに含まれる波形情報が、正当な生体の波形情報の基準範囲内にあるか否かに基づいて、被検体9が生体か否かを認識判定し、その認識結果5Sを出力する。
なお、これらの位相差や振幅から被検体のインピーダンスのリアクタンス成分や抵抗成分の大きさを算出し、正当な生体の持つリアクタンス成分や抵抗成分の基準範囲と比較してもよい。この場合、検出素子を介して接触している被検体のインピーダンスを検出したことになる。
次に、図20を参照して、生体認識装置における従来の被検体のインピーダンス情報を検出する技術として、位相差を検出する具体的な方法を説明する。図20は、位相差を検出する従来のインピーダンス検出装置の具体的構成を示すブロック図であり、前述の図19と同じまたは同等部分には同一符号を付してある。
図20において、検出部1には、被検体9と電気的に接触するための検出電極11と検出電極12が設けられている。
供給信号生成部2には、周波数発生回路21と波形整形回路22とが設けられている。応答信号生成部3には、電流−電圧変換回路31が設けられている。波形情報検出部4Aには、オフセット補正回路41、基準信号発生回路42、および位相比較回路43が設けられている。生体認識部5(図示せず)には、信号変換回路と判定回路が設けられている。
検出部1において、検出電極11は接地電位などの固定電位に接続され、検出電極12は応答信号生成部3の電流−電圧変換回路31の出力段に接続されている。供給信号生成部2において、周波数発生回路21は所定周波数のクロック信号21Sを生成し、波形整形回路22は周波数発生回路21からのクロック信号21Sに基づき正弦波などからなる供給信号2Sを生成して出力する。
応答信号生成部3の電流−電圧変換回路31は、供給信号生成部2と検出部1との間に接続された抵抗素子Rsからなり、生体のインピーダンスに対して十分低い所定の出力インピーダンスで、供給信号2Sを印加信号1Sとして被検体9に印加し、その際に検出部1を介して被検体9に流れる電流を電圧に変換し応答信号3Sとして出力する。
波形情報検出部4Aのオフセット補正回路41は、被検体9の抵抗成分に応じて応答信号に生じるオフセットすなわち応答信号3Sの中心電圧と基準電位との電位差を補正し、被比較信号41Sとして位相比較回路43へ出力する。基準信号発生回路42は、供給信号2Sに同期した基準信号42Sを位相比較回路43へ出力する。位相比較回路43は、被比較信号41Sと基準信号42Sとの位相を比較することにより、被検体9に固有のインピーダンス特性、ここではリアクタンス成分に対応する位相差を波形情報として検出し、その波形情報を含む検出信号4ASを出力する。
図20のインピーダンス検出装置の動作は以下のようになる。
まず、被検体9が、検出部1の検出電極11と検出電極12とを介して電流−電圧変換回路31の出力段に接続される。ここで被検体9に固有のインピーダンスは、検出部1の検出電極11と検出電極12との間に接続されたリアクタンス成分(主に容量成分)と抵抗成分で示すことができる。したがって、電流−電圧変換回路31から所定の出力インピーダンスで印加された印加信号1Sは、電流−電圧変換回路31の出力インピーダンスと被検体9に固有のインピーダンスとで分圧される。そして、被検体9に流れる電流が、各被検体9に固有のインピーダンスに応じてその位相または振幅が変化し、これら変化が電圧に変換された応答信号3Sとして出力される。
図21は、図20のインピーダンス検出装置の各部における信号波形例である。供給信号生成部2の波形整形回路22では、回路の動作電源電位VDDと接地電位(0V=GND)のほぼ中間の電位を中心電圧VAとする供給信号2Sが生成され印加信号1Sとして被検体9に印加される。応答信号3Sは、被検体9の抵抗成分によるオフセットを含む信号となる。例えば、抵抗成分が所定値より大きい場合は基準電位VBより高いVB2が中心電圧となり、抵抗成分が上記所定値より小さい場合は基準電位VBより低いVB1が中心電圧となる。この際、オフセット補正回路41は、応答信号3Sの中心電圧が位相比較回路43で用いる基準電位VBと一致するようにレベルシフトし、オフセットが補正された被比較信号41Sを出力する。位相比較回路43は、被比較信号41Sと基準信号42Sの位相差に対応したパルス幅を有する波形を検出信号4ASとして出力する。このパルス幅は、位相差としての波形情報を含んでいる。
次に、図22を参照して、生体認識装置における従来の被検体のインピーダンス情報を検出する他の技術として、振幅を検出する具体的な方法を説明する。図22は、振幅を検出する従来のインピーダンス検出装置の具体的構成を示したブロック図であり、前述の図19と同じまたは同等部分には同一名を付してある。
なお、図22の検出部1、供給信号生成部2、および応答信号生成部3の構成は前述した図19と同様であり、ここでの詳細な説明は省略する。
波形情報検出部4Bは、応答信号3Sのピーク電圧値と中心電圧値とを比較することにより、応答信号3Sの振幅を検出する。波形情報検出部4Bは、ピーク電圧検出回路44、中心電圧検出回路45、および電圧比較回路46から構成されている。ピーク電圧検出回路44は、応答信号3Sからそのピーク電圧値44Sを検出する。中心電圧検出回路45は応答信号3Sからその中心電圧値45Sを検出する。電圧比較回路46は、ピーク電圧値44Sと中心電圧値45Sとを比較することによりその電圧差から応答信号3Sの振幅を検出し、その振幅を波形情報として含む検出信号4BSを出力する。
図23は、図22のインピーダンス検出装置の各部における信号波形例である。供給信号生成部2の波形整形回路22では、回路の動作電源電位VDDと接地電位(0V=GND)のほぼ中間の電位を中心電圧VAとする供給信号2Sが生成されて出力され被検体9に印加される。応答信号3Sは、被検体9の抵抗成分によるオフセットを含む信号となる。応答信号3Sのピーク電圧値44Sと中心電圧値45S(VB)とを検出し、これらを電圧比較回路46で比較することにより、応答信号3Sの振幅に対応した電圧値を検出信号4BSとして出力する。この電圧値は、振幅としての波形情報を含んでいる。なお、ピーク電圧値44Sは、応答信号3Sの最大電圧値であってもよく、最小電圧値であってもよい。
また、従来、被検体が生体であることを検知する機能を指紋センサ装置に付加して構成した表面形状認識センサ装置が提案されている(例えば、特許文献1など参照)。
図24は、表面形状認識センサ装置の外観図である。この表面形状認識センサ装置は、例えば微細な凹凸を有する被検体の照合対象表面の形状と照合データと比較照合することにより被検体の認証を行う表面形状認識装置において、被検体の表面形状を検出する回路装置として用いられる。
図24に示すように、表面形状認識センサ装置150は、LSIチップの上の検出面8に、2次元(アレイ状や格子状)に配置された多数の微細な検出素子を配置した検出部1を有している。
この表面形状認識センサ装置150の検出面8に指など被検体9を接触させることにより、その被検体9の表面ここでは指紋の凹凸形状が検出部1の各検出素子を介して個別に検出され、被検体の表面形状を示す表面形状データが出力される。
図25は、表面形状認識センサ装置の構成を示すブロック図である。この表面形状認識センサ装置150には、検出部1、表面形状検出部6、および生体認識部7が設けられており、検出部1には、検出素子1A、1B、1Cが設けられている。
検出素子1Aは、絶縁膜を介して被検体9との間に静電容量を形成する検出電極11Aと、被検体9と電気的に接触する検出電極12Aとを有している。このうち、検出電極11Aは表面形状検出部6に接続され、検出電極12Aは接地電位などの固定電位に接続されている。この固定電位は、電源回路などの所定の供給回路部(図示せず)から一定の電位(低インピーダンス)で供給されている。
検出素子1Bは、絶縁膜を介して被検体9との間に静電容量を形成する検出電極11Bと、被検体9と電気的に接触する検出電極12Bとを有している。このうち、検出電極11Bは表面形状検出部6に接続され、検出電極12Bは生体認識部7に接続されている。
検出電極1Cは絶縁膜を介して被検体9との間に静電容量を形成する検出電極11Cと、被検体9と電気的に接触する検出電極12Cとを有している。このうち、検出電極11Cは表面形状検出部6に接続され、検出電極12Cは固定電位に接続されている。
表面形状検出部6は、各検出素子1A、1B、1Cの検出電極11A、11B、11Cと被検体9との間に生じた静電容量に基づき、被検体9の表面の凹凸形状を示す表面形状データ6Sを出力する回路部である。
生体認識部7は、検出素子1Bの検出電極12Bと検出素子1Aの検出電極12Aとの間に接続された被検体9のインピーダンスに基づき、被検体9が生体であるか否かを判定し認識結果7Sを出力する回路部である。
次に、従来の表面形状認識センサ装置の動作について説明する。この表面形状認識センサ装置150の動作としては、表面形状検出部6による被検体9の表面形状を検出する表面形状検出動作と、生体認識部7による被検体9の生体認識を行う生体認識動作があり、上位装置(図示せず)からの制御に応じて、これら動作のいずれかが選択的に実行される。
まず、表面形状検出動作では、表面形状検出部6により、検出素子1Aの検出電極11Aと被検体9との間に形成された静電容量の大きさに基づき、表面形状検出部6で被検体9の検出素子1Aの位置での表面形状を示す信号が生成され、表面形状データ6Sとして出力される。また検出素子1B、1Cについても、その検出電極11B、11Cと被検体9との間に形成された静電容量の大きさに基づき、表面形状検出部6で被検体の表面の凹凸形状を示す表面形状データ6Sとして出力される。このとき、検出素子1Aの検出電極12Aを介して被検体9が固定電位に接続されていることから、これら検出電極11A、11B、11Cで形成される静電容量が安定し、ノイズの少ない表面形状データ6Sが得られる。
一方、生体認識動作では、検出素子1Aの検出電極12Aを介して被検体9が固定電位に接続されていることから、検出素子1Bの検出電極12Bから被検体9を介して検出素子1Aの検出電極12Aすなわち固定電位への電流経路が形成されることになる。生体認識部7では、この電流経路内に存在する被検体9に固有のインピーダンスの値が、正当な生体のインピーダンスを示す基準範囲内となるか否かに基づき被検体9が生体であるか否かを判定する。このとき、生体認識部7では、被検体9のインピーダンスに応じて変化する信号を用いて生体認識を行っているが、検出素子1Aの検出電極12Aを介して被検体9が固定電位に接続されていることから、被検体9への誘導による電位変動が抑止されて安定した信号が得られ、正確な生体認証が実現される。
このように、検出電極11Aが表面形状検出部6に接続され、検出電極12Aが固定電位に接続された検出素子1Aと、検出電極11Bが表面形状検出部6に接続され、検出電極12Bが生体認識部7に接続された検出素子1Bと、検出電極11Cが表面形状検出部6に接続され、検出電極12Cが固定電位に接続された検出素子1Cを、検出面8に配置し、表面形状検出部6では、これら検出素子1A、1B、1Cから得られた個々の容量に基づき、これら検出素子1A、1B、1Cと接触する位置に対応する表面形状の凹凸を示す信号をそれぞれ出力し、生体認識部7では、検出素子1Bの検出電極12Bと検出素子1Aの検出電極12Aとの間に接続された被検体9のインピーダンスに応じた信号に基づき被検体9が生体であるか否かを判定するようにしている。
したがって、検出素子1Aの検出電極12Aを介して被検体9が固定電位に接続され、被検体9に誘導される電位変動を抑制して正確な生体認識を行うことができるとともに、ノイズの少ない表面形状データが得られる。
また、表面形状検出動作と生体認識動作とで各検出素子を共用しているため、表面形状を検出するための検出素子とは別に生体認識用の検出素子を配置する必要がなくなり、レイアウト面積が増加せずチップあたりの製造コストの増加も回避できる。したがって、装置を大型化することなく被検体の検出に加えて生体認識も行うことができ、装置のチップ化を容易に実現できる。
次に、図26および図27を参照して、従来の表面形状認識センサ装置で用いられる検出素子の構成について説明する。図26は、従来の表面形状認識センサ装置で用いられる検出部の構成を示す正面図である。図27は、従来の表面形状認識センサ装置で用いられる検出部の構成を示す図26のAA断面図である。
検出素子1Aは、表面形状認識センサ装置150の検出面8上に格子状に配列された検出電極11Aと、この検出電極11Aの周囲を囲むよう離間した位置に壁状に形成された検出電極12Aとから構成されている。同様に、検出素子1Bは、格子状に配列された検出電極11Bと、この検出電極11Bの周囲を囲むよう離間した位置に壁状に形成された検出電極12Bとから構成されている。また検出素子1Cは、格子状に配列された検出電極11Cと、この検出電極11Cの周囲を囲むよう離間した位置に壁状に形成された検出電極12Cとから構成されている。
検出電極11A、11B、11Cは金属膜からなり、被検体9と近接する上側が絶縁膜14で覆われ、被検体9を対向検出電極として容量素子を形成する。この際、被検体の表面形状の凹凸によりこれら被検体と検出電極との間の距離が変化することから、その表面形状の凹凸に応じた静電容量が形成される。
一方、検出電極12A、12Bは、上側が露出して被検体9と電気的に接触する。これにより、検出電極12Aに接続されている固定電位が被検体9に印加されるとともに、検出電極12Bを介して被検体9のインピーダンスが生体認識部7へ接続されることになる。検出電極12Cは上側に絶縁膜14が形成されているとともに、固定電位に接続されている。この際、隣接する検出素子1A間、検出素子1B間、および検出素子1C間で、それぞれ検出電極12A、12B、12Cを互いに共有している。
したがって、検出素子1Cと検出素子1A、1Bとが隣接する境界には、検出電極12A、12Cの間、および12B、12Cの間に切欠き部13を設けて、両者を電気的に絶縁している。
図28は、表面形状認識センサ装置のセンサ面構成を示す説明図である。図29は、図28の要部拡大図である。検出素子1Bを複数隣接配置した正方形の検出領域8Bを、検出面8のほぼ中央に島状に配置し、検出素子1Cを複数隣接配置した分離領域8Cを、検出領域8Bの外周部を全周にわたって囲うように枠状に配置し、さらに検出素子1Aを複数隣接配置した固定電位領域8Aを、分離領域8Cの外周部を全周にわたって囲うように配置している。
国際公開05/016146号パンフレット 国際公開05/019767号パンフレット
このような従来技術では、前述した図27のように、固定電位領域8Aの検出電極12Aと検出領域8Bの検出電極12Bが被検体9と接触して被検体9と電気的に接続することにより、被検体9のインピーダンスを検出している。この際、被検体9の表面の形状や状態、あるいは検出電極との位置関係に起因して接触具合のばらつきが発生するため、被検体9のインピーダンスを精度よく安定して検出するには、検出電極12Aと検出電極12Bが被検体9を介して多くのポイントで接続される必要がある。したがって、検出領域8Bの周囲長としてある程の長さが必要となる。
一方、被検体9には静電気が帯電している場合があり、このような場合には、被検体9が検出面8に近接した際、露出した検出電極を持つ固定電位領域8Aや分離領域8Cへ放電する可能性が高い。ここで、帯電している静電気が固定電位領域8Aの検出電極12Aへ放電した場合、検出電極12Aには低インピーダンスの固定電位が接続されているため回路の破壊はほとんど発生しない。しかしながら、静電気が検出領域8Bの検出電極12Bへ放電した場合、生体認識部7側には各種信号処理回路が接続されており、ある程度のインピーダンスを有しているため、これら回路が破壊されてしまう。
この際、静電気が検出領域8Bへ放電する確率は、検出領域8Bの面積に応じてその放電確率は高くなる。したがって、検出領域8Bの面積は小さいほうが望ましい。
しかしながら、前述した生体認識動作のように被検体9のインピーダンスを検出する際、前述した図28のような正方形の検出領域8Bを用いた場合、検出領域8Bの周囲長として十分な長さを得るには検出領域8Bとして比較的大きな面積が必要となり、被検体9がセンサ表面に接近した際に被検体9に帯電した静電気が検出領域8Bへ放電されやすく、検出領域8Bに接続された生体認識部7の回路が静電気により破壊されてしまうという問題があった。
本発明はこのような課題を解決するためのものであり、被検体のインピーダンスを精度よく検出できるとともに、被検体に帯電した静電気の放電による故障を抑制できるインピーダンス検出装置、インピーダンス検出方法、生体認識装置、および指紋認証装置を提供することを目的としている。
このような目的を達成するために、本発明にかかるインピーダンス検出装置は、被検体と電気的に接触する検出面に配置された複数の検出素子からなる検出部と、交流の供給信号を生成する供給信号生成部と、供給信号生成部と検出素子との間に接続されて、供給信号に応じた印加信号を被検体へ印加するとともに、印加信号に伴って被検体に流れる電流により変化する交流の応答信号を生成して出力する応答信号生成部と、少なくとも応答信号の位相または振幅のいずれか一方を波形情報として検出し、この波形情報に基づいて被検体のインピーダンスを示す検出信号を出力する波形情報検出部とを備えるインピーダンス検出装置であって、検出部は、検出面に接触した被検体を応答信号生成部へ電気的に接続する複数の検出素子が帯状に配置された検出領域と、検出面に接触した被検体を所定の固定電位へ電気的に接続する複数の検出素子が検出領域を取り囲むように配置された固定電位領域と、検出領域と固定電位領域の間に設けられ、検出領域と固定電位領域を電気的に分離する分離領域とから構成されている。
この際、検出領域を、検出素子が配置された複数の帯状領域が当該帯状領域の端部で接合された形状をなすように形成してもよい。
あるいは、検出領域を、検出素子が配置された帯状領域が分岐点で複数に分岐した形状をなすように形成してもよい。
あるいは、検出領域を、検出素子が配置された帯状領域が屈曲点で折れ曲がった形状をなすようにしてもよい。
また、検出領域を、全体として十字状をなすように形成してもよく、あるいは全体として環状をなすように形成してもよい。
あるいは、検出領域を、当該検出領域の角部が湾曲形状をなすように形成してもよい。
あるいは、検出領域を、互いに直交する検出面上の2つの軸に対して対称をなすように形成してもよい。
また、検出領域を、指紋の平均的な最小谷線幅W1、指紋の平均的な最大谷線幅W2、および指紋の平均的な最大隆線幅W3を基準として、その長手方向にW1より大きくW2×2+W3以下の長さを有するように形成してもよい。
また、検出領域を、被検体と電気的に接触する各検出素子の検出電極がそれぞれ環形状をなし、これら検出電極がアレイ状に配置された構成を有するように形成してもよい。
また、本発明にかかるインピーダンス検出方法は、検出面に配置された複数の検出素子からなる検出部を介して電気的に接触した被検体に対し、応答信号生成部により、交流の供給信号に応じた印加信号を印加するとともに、印加信号に伴って被検体に流れる電流により変化する応答信号を生成して出力する応答信号生成ステップと、少なくとも応答信号の位相または振幅のいずれか一方を波形情報として検出し、この波形情報に基づいて被検体のインピーダンスを示す検出信号を出力する波形情報検出ステップとを備え、検出部は、複数の検出素子が帯状に配置された検出領域により、検出面に接触した被検体を応答信号生成部へ電気的に接続し、複数の検出素子が検出領域を取り囲むように配置された固定電位領域により、検出面に接触した被検体を所定の固定電位へ電気的に接続し、検出領域と固定電位領域の間に設けられた分離領域により、検出領域と固定電位領域を電気的に分離するようにしてもよい。
また、本発明にかかる生体認識装置は、被検体のインピーダンスに応じた検出信号を出力する上記いずれかのインピーダンス検出装置と、インピーダンス検出装置から出力された検出信号に基づき被検体が生体であるか否かを判定する生体認識部とを備えている。
また、本発明にかかる指紋認証装置は、被検体のインピーダンスに応じた検出信号に基づき被検体が生体であるか否かを判定する上記生体認識装置と、被検体から指紋の凹凸を示す指紋データを検出する指紋検出装置と、指紋データと予め登録されている照合データとを照合し、その照合結果に基づいて利用者の指紋認証を行う指紋認証部と、生体認識装置から出力された生体判定結果と指紋認証部から出力された指紋認証結果とに基づいて利用者の指紋認証成否を判定する認証判定部とを備えている。
本発明によれば、検出部が、検出面に接触した被検体を応答信号生成部へ電気的に接続する複数の検出素子が帯状に配置された検出領域と、検出面に接触した被検体を所定の固定電位へ電気的に接続する複数の検出素子が検出領域を取り囲むように配置された固定電位領域と、検出領域と固定電位領域の間に設けられ、検出領域と固定電位領域を電気的に分離する分離領域とから構成されているため、検出領域の周囲長を維持しつつ、その面積を削減することができる。
したがって、検出領域の周囲長を短縮することなく、被検体に帯電した静電気が検出領域へ放電する確率を低減でき、被検体のインピーダンスを精度よく検出できるとともに、被検体に帯電した静電気の放電による故障を抑制できる。特に、インピーダンス検出装置を生体認識装置のインピーダンス検出手段に用いれば、被検体に対する生体認識精度とその信頼性を高めることができる。また、このような生体認識装置を、指紋認証装置を用いた個人認識システムに搭載すれば、システム全体のセキュリティ性能と信頼性能を高めることができ効果大である。
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
[第1の実施の形態]
まず、図1を参照して、本発明の第1の実施の形態にかかるインピーダンス検出装置について説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態にかかるインピーダンス検出装置の構成を示すブロック図である。図2は、本発明の第1の実施の形態にかかるインピーダンス検出装置の検出部を示す正面図である。
インピーダンス検出装置100は、被検体に対して所定の信号を印加し、得られた応答信号に基づいて被検体のインピーダンスを検出する装置である。このインピーダンス検出装置100には、主な機能部として、検出部1、供給信号生成部2、応答信号生成部3、および波形情報検出部4が設けられている。
本実施の形態は、検出部1を、検出面8に接触した被検体9を応答信号生成部へ電気的に接続する複数の検出素子1Bが帯状に配置された検出領域8Bと、検出面8に接触した被検体9を所定の固定電位へ電気的に接続する複数の検出素子1Aが検出領域8Bを取り囲むように配置された固定電位領域8Aと、検出領域8Bと固定電位領域8Aの間に設けられ、検出領域8Bと固定電位領域8Aを電気的に分離する分離領域8Cとから構成したものである。
以下、図1を参照して、本発明の第1の実施の形態にかかるインピーダンス検出装置の各機能部について詳細に説明する。
検出部1は、指などの生体からなる被検体9と電気的に接触する検出面8に配置された複数の検出素子を介して被検体9と電気的に接触し、被検体9の持つインピーダンスZfのリアクタンス成分および抵抗成分を応答信号生成部3へ接続する機能を有している。
供給信号生成部2は、所定周波数の正弦波などからなる供給信号2Sを生成して応答信号生成部3に出力する機能を有している。
応答信号生成部3は、供給信号生成部2からの供給信号2Sに応じた印加信号1Sを検出素子1に印加し、この印加信号1Sに伴って検出素子1Bの出力インピーダンスすなわち被検体9の持つインピーダンスの容量成分および抵抗成分により変化する応答信号3Sを生成して波形情報検出部4へ出力する機能を有している。
波形情報検出部4は、応答信号生成部3からの応答信号3Sが示す波形から、被検体9のインピーダンスに応じた波形の特徴を示す波形情報として、応答信号3Sと供給信号2Sとの位相差または振幅を検出する機能と、これら位相差または振幅からなる波形情報に基づいて被検体9のインピーダンスを示す検出信号4Sを出力する機能とを有している。
これら供給信号生成部2、応答信号生成部3、波形情報検出部4に関する具体的構成については、応答信号3Sから検出する波形情報の種別すなわち位相差や振幅に応じて、前述した図20や図22などの公知の回路構成を用いればよく、ここでの詳細な説明は省略する。
次に、図1および図2を参照して、本発明の第1の実施の形態にかかるインピーダンス検出装置の検出部について詳細に説明する。
検出部1の検出面8には、図2に示すように、固定電位領域8A、検出領域8B、および分離領域8Cが設けられている。
固定電位領域8Aには、検出面8に接触した被検体9を所定の固定電位へ電気的に接続する複数の検出素子1Aが検出領域8Bを取り囲むように配置されている。この検出素子1Aは、接地電位や電源電位など低インピーダンスの固定電位へ接続された検出電極12Aを有し、この検出電極12Aを介して被検体9を固定電位へ電気的に接続する機能を有している。
検出領域8Bには、検出面8に接触した被検体9を応答信号生成部へ電気的に接続する複数の検出素子1Bが帯状に配置されている。この検出素子1Bは、応答信号生成部3へ接続された検出電極12Bを有し、この検出電極12Bを介して被検体9を応答信号生成部3へ電気的に接続する機能を有している。
分離領域8Cは、検出領域8Bと固定電位領域8Aの間に帯状に設けられ、検出領域8Bと固定電位領域8Aを電気的に分離する機能を有している。
検出面8に載置された被検体9は、分離領域8Cを跨いで固定電位領域8Aの検出素子1Aと検出領域8Bの検出素子1Bに接触し、検出電極12Aおよび検出電極12Bを介して固定電位と応答信号生成部3にそれぞれ電気的に接続される。これにより、被検体9のインピーダンスZfのリアクタンス成分および抵抗成分が応答信号生成部3と固定電位との間に接続されることになる。
この際、被検体9の表面の形状や状態、あるいは検出電極との位置関係に起因して接触具合のばらつきが発生するため、被検体9のインピーダンスを精度よく安定して検出するには、検出電極12Aと検出電極12Bが被検体9を介して多くのポイントで接続される必要がある。したがって、検出領域8Bの周囲長としてある程の長さが必要となる。
例えば、検出領域8Bの周囲長をLBとし、分離領域8Cの幅をWCとし、被検体9の単位面積当たりのインピーダンスをZf0とした場合、検出領域8Bと固定電位領域8Aとの間に発生するインピーダンスZfは、Zf≒Zf0×(LB/WC)で表すことができる。
一方、被検体9に静電気が帯電している場合には、被検体9が検出面8に近接した際、露出した検出電極を持つ固定電位領域8Aや分離領域8Cへ放電する可能性が高い。ここで、帯電している静電気が固定電位領域8Aの検出電極12Aへ放電した場合、検出電極12Aには低インピーダンスの固定電位が接続されているため回路の破壊はほとんど発生しない。しかしながら、静電気が検出領域8Bの検出電極12Bへ放電した場合、生体認識部7側には各種信号処理回路が接続されており、ある程度のインピーダンスを有しているため、これら回路が破壊されてしまう。
この際、静電気が検出領域8Bへ放電する確率は、検出領域8Bの面積に応じてその放電確率は高くなる。したがって、検出領域8Bの面積は小さいほうが望ましい。
本実施の形態では、検出領域8Bの各検出素子1Bを帯状に配置したので、検出領域8Bの周囲長を一定とした場合、前述した図28,29のような従来の正方形の検出領域8Bと比較して、その面積を削減することができる。
図3は、検出領域の形状と周囲長との比較を示す説明図である。本実施の形態の検出領域8Bのような帯形状(矩形状)の場合、その長さをLとし、幅をWとした場合、帯形状の周囲長は(L+W)×2となり、その面積はL×Wとなる。一方、同一周囲長で正方形を形成した場合、一辺の長さが(L+W)/2となり、正方形の面積は(L+W)2/4となる。したがって、L>Wの場合には、正方形に比較して帯形状の面積の方が必ず小さくなり、このことは、簡単な算術過程により確認することができる。
図4は、アスペクト比と面積率との関係を示すグラフであり、横軸が、矩形状の長さLと幅Wのアスペクト比L/Wを示し、縦軸が、正方形(L=W)の面積に対する割合を示している。
矩形状の周囲長が一定、すなわち帯形状の長さLと幅Wの和が一定であることを条件とした場合、正方形の場合の面積が最も大きく、アスペクト比の増加に応じてその面積が小さくなることがわかる。
このように、本実施の形態は、検出部1を、検出面8に接触した被検体9を応答信号生成部へ電気的に接続する複数の検出素子1Bが帯状に配置された検出領域8Bと、検出面8に接触した被検体9を所定の固定電位へ電気的に接続する複数の検出素子1Aが検出領域8Bを取り囲むように配置された固定電位領域8Aと、検出領域8Bと固定電位領域8Aの間に設けられ、検出領域8Bと固定電位領域8Aを電気的に分離する分離領域8Cとから構成したので、検出領域8Bの周囲長を維持しつつ、その面積を削減することができる。
したがって、検出領域8Bの周囲長を短縮することなく、被検体9に帯電した静電気が検出領域8Bへ放電する確率を低減でき、被検体のインピーダンスを精度よく検出できるとともに、被検体9に帯電した静電気の放電による故障を抑制できる。
また、本実施の形態では、検出領域8Bの具体例として矩形状を示したが、例えば矩形状に特有の対向片の平行性や辺の直交性など性質を持つ形状に限定されるものではなく、任意の長手方向へ帯状に伸延している形状であればいずれでもよく、検出領域8B全体が湾曲していてもよい。
[第2の実施の形態]
次に、図5を参照して、本発明の第2の実施の形態にかかるインピーダンス検出装置について説明する。図5は、本発明の第2の実施の形態にかかるインピーダンス検出装置の検出部を示す正面図である。
第1の実施の形態では、検出領域8Bが1つの帯状領域から構成されている場合を例として説明した。本実施の形態では、検出領域8Bが全体として、複数の帯状領域が当該帯状領域の端部で接合された形状をなす場合について説明する。なお、本実施の形態のインピーダンス検出装置100における他の構成については、第1の実施の形態と同様であり、ここでの詳細な説明は省略する。
本実施の形態にかかる検出領域8Bは、図5に示すように、十字状に接合された帯状領域81,82,83,84から構成されている。これら帯状領域81,82,83,84には、それぞれの複数の検出素子1Bが帯状に配置されており、帯状領域81の端部Tに対して各帯状領域82,83,84がそれぞれの端部で接合されている。したがって、これら接合された帯状領域82,83,84により、検出領域8B全体の周囲長が延長される。
このように、本実施の形態では、全体として、検出素子が配置された複数の帯状領域が当該帯状領域の端部で接合された形状をなすように、検出領域8Bを形成したので、検出領域8B全体の周囲長を容易に延長することができる。特に、検出領域8Bの長手方向の長さは、被検体9や検出面8の大きさに基づき制限されるため、図2のように1つの帯状領域からなる検出領域8Bで得られる周囲長には限界がある。本実施の形態のように、複数の帯状領域を端部で接合することにより、検出領域8B全体の周囲長を容易に延長することができる。
また、本実施の形態では、帯状領域81,82,83,84を十字状に接合して検出領域8Bを構成したので、例えば帯状領域81,83の長手方向だけでなく、これに直交する帯状領域82,84の長手方向に対しても、載置位置のズレによる被検体9と検出電極12A,12Bとの接触不良を低減することができ、載置位置のズレによるインピーダンス検出誤差を抑制できる。
[第3の実施の形態]
次に、図6を参照して、本発明の第3の実施の形態にかかるインピーダンス検出装置について説明する。図6は、本発明の第3の実施の形態にかかるインピーダンス検出装置の検出部を示す正面図である。
第1の実施の形態では、検出領域8Bが1つの帯状領域から構成されている場合を例として説明した。本実施の形態では、検出領域8Bが全体として、検出素子が配置された帯状領域が分岐点で複数に分岐した形状をなす場合について説明する。なお、本実施の形態のインピーダンス検出装置100における他の構成については、第1の実施の形態と同様であり、ここでの詳細な説明は省略する。
本実施の形態にかかる検出領域8Bは、図6に示すように、帯状領域81が分岐点Bで複数の帯状領域82,83へここではY字状に分岐した形状をなしている。これら帯状領域82,83にもそれぞれの複数の検出素子1Bが帯状に配置されている。したがって、これら分岐した帯状領域82,83により、検出領域8B全体の周囲長が延長される。
このように、本実施の形態では、全体として、検出素子が配置された帯状領域81が分岐点Bで複数に分岐した形状をなすように、検出領域8Bを形成したので、検出領域8B全体の周囲長を容易に延長することができる。特に、検出領域8Bの長手方向の長さは、被検体9や検出面8の大きさに基づき制限されるため、図2のように1つの帯状領域からなる検出領域8Bで得られる周囲長には限界がある。本実施の形態のように、帯状領域81を分岐点Bで分岐させることにより、検出領域8B全体の周囲長を容易に延長することができる。
また、本実施の形態では、帯状領域81をY字状に分岐して検出領域8Bを構成したので、例えば帯状領域81の長手方向だけでなく、ここから分岐した帯状領域82,83の分岐方向に対しても、載置位置のズレによる被検体9と検出電極12A,12Bとの接触不良を低減することができ、載置位置のズレによるインピーダンス検出誤差を抑制できる。なお、帯状領域82,83の分岐Y字状に限定されることはなく、例えばT字状など任意の方向に分岐してもよい。
[第4の実施の形態]
次に、図7を参照して、本発明の第4の実施の形態にかかるインピーダンス検出装置について説明する。図7は、本発明の第4の実施の形態にかかるインピーダンス検出装置の検出部を示す正面図である。
第1の実施の形態では、検出領域8Bが1つの帯状領域から構成されている場合を例として説明した。本実施の形態では、検出領域8Bが全体として、検出素子が配置された帯状領域が屈曲点で折れ曲がった形状をなす場合について説明する。なお、本実施の形態のインピーダンス検出装置100における他の構成については、第1の実施の形態と同様であり、ここでの詳細な説明は省略する。
本実施の形態にかかる検出領域8Bは、図7に示すように、帯状領域81が屈曲点Cでそれぞれ帯状領域82,83へここではコの字状に折れ曲がった形状をなしている。これら帯状領域82,83にもそれぞれの複数の検出素子1Bが帯状に配置されている。したがって、これら折れ曲がった帯状領域82,83により、検出領域8B全体の周囲長が延長される。
このように、本実施の形態では、全体として、検出素子が配置された帯状領域81が屈曲点Cで帯状領域82,83へ折れ曲がった形状をなすように、検出領域8Bを形成したので、検出領域8B全体の周囲長を容易に延長することができる。特に、検出領域8Bの長手方向の長さは、被検体9や検出面8の大きさに基づき制限されるため、図2のように1つの帯状領域からなる検出領域8Bで得られる周囲長には限界がある。本実施の形態のように、帯状領域81を屈曲点Cで折り曲げることにより、検出領域8B全体の周囲長を容易に延長することができる。
また、本実施の形態では、帯状領域81の両端の屈曲点Cでコの字状に折り曲げて検出領域8Bを構成したので、例えば帯状領域81の長手方向だけでなく、ここから折り曲げた帯状領域82,83の分岐方向に対しても、載置位置のズレによる被検体9と検出電極12A,12Bとの接触不良を低減することができ、載置位置のズレによるインピーダンス検出誤差を抑制できる。また、コの字に折り曲げることにより、被検体9や検出面8の大きさという限られた面積の中に効率よく検出領域8Bを構成することができ、検出領域8B全体の周囲長を極めて効率よく延長することができる。なお、本実施の形態では、コの字形状を例として説明したが、折り曲げ方法についてはコの字に限定されるものではなく、例えばW字状など任意の方法で折り曲げてもよく、折り曲げ回数を増やして波形状や渦巻き形状にしてもよい。
[第5の実施の形態]
次に、図8を参照して、本発明の第5の実施の形態にかかるインピーダンス検出装置について説明する。図8は、本発明の第5の実施の形態にかかるインピーダンス検出装置の検出部を示す正面図である。
第1の実施の形態では、検出領域8Bが1つの帯状領域から構成されている場合を例として説明した。本実施の形態では、検出領域8Bが全体として環状をなす場合について説明する。なお、本実施の形態のインピーダンス検出装置100における他の構成については、第1の実施の形態と同様であり、ここでの詳細な説明は省略する。
本実施の形態にかかる検出領域8Bは、図8に示すように、帯状の検出領域8Bの両端部が接合された環状ここでは矩形環状をなしている。この環状の検出領域8Bには全体にわたって複数の検出素子1Bが配置されている。また、検出領域8Bの中央には検出素子1Bに代えて検出素子1Bが配置された固定電位領域8Aが設けられており、この固定電位領域8Aと検出領域8Bの間に分離領域8Cが設けられている。これにより、検出領域8B全体の周囲長が延長される。
このように、本実施の形態では、全体として環状をなすように検出領域8Bを形成したので、検出領域8B全体の周囲長を容易に延長することができる。特に、検出領域8Bの長手方向の長さは、被検体9や検出面8の大きさに基づき制限されるため、図2のように1つの帯状領域からなる検出領域8Bで得られる周囲長には限界がある。本実施の形態のように、環状形状とすることにより、検出領域8B全体の周囲長を容易に延長することができる。
また、本実施の形態によれば、全体として環状をなすように検出領域8Bを形成したので、検出領域8Bの中央に固定電位領域8Aを設けることができる。これにより、載置時に検出面8に対して接近してくる被検体9と最も距離が近い位置に固定電位領域8Aが設けられているため、被検体9に帯電している静電気が固定電位領域8Aへ放電しやすくなる。したがって、検出領域8Bへの放電確率を低減でき、回路の破壊を抑制することができる。
[第6の実施の形態]
次に、図9を参照して、本発明の第6の実施の形態にかかるインピーダンス検出装置について説明する。図9は、本発明の第6の実施の形態にかかるインピーダンス検出装置の検出部を示す正面図である。
第1の実施の形態では、検出領域8Bが1つの帯状領域から構成されている場合を例として説明した。本実施の形態では、検出領域8Bの角部が湾曲形状をなす場合について説明する。なお、本実施の形態のインピーダンス検出装置100における他の構成については、第1の実施の形態と同様であり、ここでの詳細な説明は省略する。
本実施の形態にかかる検出領域8Bは、図9に示すように、検出領域8Bの角部が湾曲形状をなしている。一般に、静電気は鋭利な部分に放電しやすい特性を有している。したがって、検出領域8Bの鋭利な角部を滑らかな湾曲形状をなしているため、被検体9に帯電している静電気が検出領域8Bへ放電しにくくなる。
このように、本実施の形態は、角部が湾曲形状をなすように検出領域8Bを形成したので、被検体9に帯電している静電気が検出領域8Bへ放電しにくくなり、この放電による回路の破壊を抑制することができる。
なお、本実施の形態では、図9に示したように、検出領域8Bが1つの帯状領域から構成されている場合を例として説明したが、これに限定されるものではなく、他の形状の検出領域8Bにも適用できる。
図10は、本発明の第6の実施の形態にかかるインピーダンス検出装置の他の検出部を示す正面図である。ここでは、図8の環状の検出領域8Bに対して本実施の形態を適用した例が示されており、図9と同様の作用効果が得られる。
また、湾曲の度合いについても、任意に選択すればよい。図11は、本発明の第6の実施の形態にかかるインピーダンス検出装置の他の検出部を示す正面図である。ここでは、図8の環状の検出領域8Bに対して本実施の形態を適用した例が示されており、図10に比較して湾曲の度合いを大きくしたので、検出領域8B全体が楕円形をなしている。この場合も図9と同様の作用効果が得られる。
[第7の実施の形態]
次に、図12および図13を参照して、本発明の第7の実施の形態にかかるインピーダンス検出装置について説明する。図12は、本発明の第7の実施の形態にかかるインピーダンス検出装置の検出部を示す正面図であり、横方向に伸延する指紋に対して検出領域8Bが接触している例が示されている。図13は、本発明の第7の実施の形態にかかるインピーダンス検出装置の検出部を示す正面図であり、縦方向に伸延する指紋に対して検出領域8Bが接触している例が示されている。
第1の実施の形態では、検出領域8Bが1つの帯状領域から構成されている場合を例として説明した。本実施の形態では、検出領域8Bが互いに直交する検出面上の2つの軸に対して対称をなす場合について説明する。なお、本実施の形態のインピーダンス検出装置100における他の構成については、第1の実施の形態と同様であり、ここでの詳細な説明は省略する。
本実施の形態にかかる検出領域8Bは、検出領域8Bが検出面8上で互いに直交する2つの軸X,Yに対して対称な形状、ここでは帯状領域81〜84からなる十字状をなしている。
このような形状の検出領域8Bを用いた場合、図12のように、軸Xに対して指紋隆線9Aおよび指紋谷線9Bがほぼ平行している場合には、これらと直交する帯状領域81,83と指紋隆線9Aが接触領域85,86で電気的に接触する。一方、図13のように、軸Yに対して指紋隆線9Aおよび指紋谷線9Bがほぼ平行している場合には、これらと直交する帯状領域82,84と指紋隆線9Aが接触領域87,88で電気的に接触する。
このように、本実施の形態は、全体として、互いに直交する検出面上の2つの軸に対して対称をなすように、検出領域8Bをしたので、検出面8上に載置された被検体9の凹凸方向、例えば指紋の隆線・谷線方向が変化しても、被検体9と検出領域8Bとの接触面積の変化を抑制することができる。したがって、確実に被検体9と検出領域8Bとを接触させることができ、被検体9の凹凸に起因するインピーダンス検出誤差を抑制できる。
なお、本実施の形態では、図12,13に示したように、検出領域8Bが十字状をなす場合を例として説明したが、これに限定されるものではなく、例えば図8,10,11のように、検出面8上で互いに直交する2つの軸X,Yに対して対称な形状であれば、他の形状であっても同様の作用効果が得られる。
[第8の実施の形態]
次に、図14を参照して、本発明の第8の実施の形態にかかるインピーダンス検出装置について説明する。図14は、本発明の第8の実施の形態にかかるインピーダンス検出装置の検出部を示す正面図である。
第1の実施の形態では、検出領域8Bが1つの帯状領域から構成されている場合を例として説明した。本実施の形態では、検出領域8Bが、指紋の平均的な最小谷線幅W1、指紋の平均的な最大谷線幅W2、および指紋の平均的な最大隆線幅W3を基準として、その長手方向にW1より大きくW2×2+W3以下の長さを有する場合について説明する。なお、本実施の形態のインピーダンス検出装置100における他の構成については、第1の実施の形態と同様であり、ここでの詳細な説明は省略する。
本実施の形態にかかる検出領域8Bは、図14に示すように、指紋の平均的な最小谷線幅W1、指紋の平均的な最大谷線幅W2、および指紋の平均的な最大隆線幅W3を基準として、その長手方向にW1より大きくW2×2+W3以下の長さLを有している。
一般に、指紋隆線9Aおよび指紋谷線9Bの幅にはある程度ばらつきがあり、指紋隆線9Aおよび指紋谷線9Bとも平均的な最小幅(W1)は300μm程度であり、平均的な最大幅(W2,W3)は600μm程度と云われている。
この際、検出領域8Bの長手方向の長さLを最低W1(300μm)とすることにより、最低でも指紋谷線9Bを跨いでこの指紋谷線9Bのいずれか一方に隣接する指紋隆線9Aと検出領域8Bを接触させることができる。また、検出領域8Bの長手方向の長さLをW2×2+W3(1800μm)とすることにより、最低でも1本分の指紋隆線9Aと検出領域8Bを接触させることができる。したがって、検出領域8Bの長手方向の長さLを、W1<L≦W2×2+W3とすればよいことがわかる。
このように、本実施の形態では、指紋の平均的な最小谷線幅W1、指紋の平均的な最大谷線幅W2、および指紋の平均的な最大隆線幅W3を基準として、長手方向にW1より大きくW2×2+W3以下の長さLで、検出領域8Bを形成したので、極めて小さい検出領域8Bで、被検体9と検出領域8Bを電気的に接触させることができる。したがって、検出領域8Bの面積を極めて小さく縮小することができるため、被検体9に帯電している静電気が検出領域8Bへ放電しにくくなり、この放電による回路の破壊を抑制することができる。
なお、本実施の形態では、図14に示すように、検出領域8Bが1つの帯状領域から構成されている場合を例として説明したが、これに限定されるものではなく、例えば前述した各実施の形態における十字状や環状など、他の形状の検出領域8Bにも適用できる。
図15は、本発明の第8の実施の形態にかかるインピーダンス検出装置の他の検出部を示す正面図である。ここでは、図11の環状の検出領域8Bに対して本実施の形態を適用した例が示されており、楕円形をなす検出領域8Bの長手方向(長軸方向)の長さに上記の長さLを適用すれば、図14と同様の作用効果が得られる。
また、図12のような、検出面8上で互いに直交する2つの軸X,Yに対して対称な形状をなす検出領域8Bに対しては、帯状領域81,83に沿った方向の長さと、帯状領域82,84に沿った方向の長さに対して、上記Lを適用してもよい。これにより、指紋隆線9Aおよび指紋谷線9Bの方向と検出領域8Bの方向が変化した場合でも、極めて小さい検出領域8Bで、被検体9と検出領域8Bを電気的に接触させることができ、図14と同様の作用効果が得られる。
また、本実施の形態では、検出領域8Bの長さLについて、1本分の指紋隆線9Aを基準とした例について説明したがこれに限定されるものではなく、例えば3本分など、数本分の指紋隆線9Aを基準として長さLを決定してもよい。これにより、被検体9と検出領域8Bとの安定した電気的接触を得ることができる。
[第9の実施の形態]
次に、図16を参照して、本発明の第9の実施の形態にかかるインピーダンス検出装置について説明する。図16は、本発明の第9の実施の形態にかかるインピーダンス検出装置の検出部を示す正面図である。
本実施の形態は、インピーダンス検出装置100の検出部1において、検出領域8Bが、被検体9と電気的に接触する各検出素子1Bの検出電極12Bがそれぞれ環形状をなし、これら検出電極12Bがアレイ状に配置された構成を有する場合について説明する。
本実施の形態にかかる検出領域8Bは、図16に示すように、各検出素子1Bの検出電極12Bが、それぞれ環形状をなしており、これら検出電極12Bがアレイ状に配置されている。特に、図16の例では、検出電極12Bが矩形(正方形)環形状をなし、隣接する検出電極12B同士が電気的に接続されて検出電極12Bがアレイ状ここでは格子状に配置されている。このため、検出領域8Bは網目状となり、結果として検出領域8Bの面積を削減することができる。
このように、本実施の形態では、検出領域8Bが、被検体9と電気的に接触する各検出素子1Bの検出電極12Bがそれぞれ環形状をなし、これら検出電極12Bがアレイ状に配置された構成を有するようにしたので、検出領域8Bの面積を削減することができる。したがって、検出領域8Bへの放電確率を低減でき、回路の破壊を抑制することができる。
また、環形状をなす検出電極12Bの中央にできた空間に、被検体9の表面形状の凹凸に応じて変化する容量成分を検出するための検出電極を配置することができるため、インピーダンス検出装置と表面形状認識センサ装置で検出部1を共用でき、これら装置を容易に一体化することができる。この場合、固定電位領域8Aや分離領域8Cにおいても、同様に格子状の検出電極を設けて固定電位へ接続することにより、検出面8の全域にわたって容量成分検出用の検出電極を格子の中央空間へ配置することができ、検出面8の全域で表面形状を検出することができる。
なお、本実施の形態では、図16に示したように、検出領域8Bが全体として十字状をなす場合を例として説明したが、これに限定されるものではなく、他の形状の検出領域8Bにも適用できる。
図17は、本発明の第9の実施の形態にかかるインピーダンス検出装置の他の検出部を示す正面図である。ここでは、全体として環状(円形環状)をなす検出領域8Bに対して本実施の形態を適用した例が示されており、図16と同様の作用効果が得られる。
[第10の実施の形態]
次に、図18を参照して、本発明の第10の実施の形態にかかる生体認識装置および指紋認識装置について説明する。図18は、本発明の第10の実施の形態にかかる生体認識装置および指紋認識装置の構成を示すブロック図である。
生体認識装置110は、被検体9が生体か否かを認識する装置であり、インピーダンス検出装置100と生体認識部101とから構成されている。
インピーダンス検出装置100は、本発明の第1〜第9の実施の形態で説明したいずれかのインピーダンス検出装置から構成されており、被検体9に対して所定の印加信号を印加し、被検体9に流れる電流に基づいて被検体のインピーダンス情報1Zを検出し、当該インピーダンスに応じた波形情報を有する検出信号4Sを出力する機能を有している。
生体認識部101は、検出部1を介してインピーダンス検出装置100から得た検出信号4Sの波形情報が、正当な生体のインピーダンス特性を示す基準範囲にあるか否かを判定することにより、被検体9に対する生体か否かの認識判定を行い、被検体9に対する生体認識結果110Sを出力する機能を有している。この生体認証部112は、専用の回路から構成してもよく、CPUなどの演算処理部を用いて構成してもよい。
このように、インピーダンス検出装置100として本発明の各実施の形態で説明したいずれかのインピーダンス検出装置を用いているため、被検体9に帯電した静電気の放電による回路故障を抑制できるとともに、被検体のインピーダンスを精度よく検出でき、被検体に対する生体認識精度とその信頼性を高めることができる。
指紋認識装置120は、指からなる被検体9から検出した表面形状情報1Pに基づいて、利用者の本人認証を行う装置であり、生体認識装置110、指紋検出装置111、指紋認証部112、および認証判定部113から構成されている。
生体認識装置110は、前述のとおり、本発明の第1〜第11の実施の形態で説明したいずれかのインピーダンス検出装置を用いて、被検体9が生体か否かを認識する機能を有している。
指紋検出装置111は、検出部1を介して被検体9から得た指紋の凹凸を示す表面形状情報1Pに応じた指紋データ111Sを検出する機能を有している。
指紋認証部112は、指紋検出装置111から出力された指紋データ111Sと予め登録しておいた正当な指紋を示す照合データとを照合し、その照合結果に基づいて利用者の指紋認証を行う機能を有している。
認証判定部113は、生体認識装置110から出力された生体認識結果110Sと指紋認証部112から出力された指紋認証結果112Sとに基づいて利用者の指紋認証成否を判定し、判定結果120Sを出力する機能を有している。
これら指紋検出装置111、指紋認証部112、および認証判定部113は、専用の回路から構成してもよく、CPUなどの演算処理部を用いて構成してもよい。
このように、インピーダンス検出装置100として本発明の各実施の形態で説明したいずれかのインピーダンス検出装置を利用した生体認識装置110を用いているため、被検体9に帯電した静電気の放電による回路故障を抑制できるとともに、被検体のインピーダンスを精度よく検出できる。したがって、高い信頼性と精度で利用者本人の指紋認証を行うことができ、このような指紋認証装置を個人認識システムに搭載すれば、システム全体のセキュリティ性能と信頼性能を高めることができる。
本発明の第1の実施の形態にかかるインピーダンス検出装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態にかかるインピーダンス検出装置の検出部を示す正面図である。 検出領域の形状と周囲長との比較を示す説明図である。 アスペクト比と面積率との関係を示すグラフである。 本発明の第2の実施の形態にかかるインピーダンス検出装置の検出部を示す正面図である。 本発明の第3の実施の形態にかかるインピーダンス検出装置の検出部を示す正面図である。 本発明の第4の実施の形態にかかるインピーダンス検出装置の検出部を示す正面図である。 本発明の第5の実施の形態にかかるインピーダンス検出装置の検出部を示す正面図である。 本発明の第6の実施の形態にかかるインピーダンス検出装置の検出部を示す正面図である。 本発明の第6の実施の形態にかかるインピーダンス検出装置の他の検出部を示す正面図である。 本発明の第6の実施の形態にかかるインピーダンス検出装置の他の検出部を示す正面図である。 本発明の第7の実施の形態にかかるインピーダンス検出装置の検出部を示す正面図である。 本発明の第7の実施の形態にかかるインピーダンス検出装置の検出部を示す正面図である。 本発明の第8の実施の形態にかかるインピーダンス検出装置の検出部を示す正面図である。 本発明の第8の実施の形態にかかるインピーダンス検出装置の他の検出部を示す正面図である。 本発明の第9の実施の形態にかかるインピーダンス検出装置の検出部を示す正面図である。 本発明の第9の実施の形態にかかるインピーダンス検出装置の他の検出部を示す正面図である。 本発明の第10の実施の形態にかかる生体認識装置および指紋認識装置の構成を示すブロック図である。 従来の生体認識装置の構成を示すブロック図である。 位相差を検出する従来のインピーダンス検出装置の具体的構成を示すブロック図である。 図20のインピーダンス検出装置の各部における信号波形例である。 振幅を検出する従来のインピーダンス検出装置の具体的構成を示したブロック図である。 図22のインピーダンス検出装置の各部における信号波形例である。 表面形状認識センサ装置の外観図である。 表面形状認識センサ装置の構成を示すブロック図である。 従来の表面形状認識センサ装置で用いられる検出部の構成を示す正面図である。 従来の表面形状認識センサ装置で用いられる検出部の構成を示す図26のAA断面図である。 表面形状認識センサ装置のセンサ面構成を示す説明図である。 図28の要部拡大図である。
符号の説明
100…インピーダンス検出装置、1…検出部、1A,1B,1C…検出素子、11A,11B,11C…検出電極、12A,12B,12C…検出電極、1S…印加信号、2…供給信号生成部、2S…供給信号、21…周波数発生回路、21S…クロック信号、22…波形整形回路、3…応答信号生成部、3S…応答信号、31…電流−電圧変換回路、4…波形情報検出部、4S,4AS,4BS…検出信号、41…オフセット補正回路、41S…被比較信号、42…基準信号発生回路、42S…基準信号、43…位相比較回路、44…ピーク電圧検出回路、44S…ピーク電圧値、45…中心電圧検出回路、45S…中心電圧値、46…電圧比較回路、5…生体認識部、5S…認識結果、6…表面形状検出部、6S…表面形状データ、7…生体認識部、7S…認識結果、8…検出面、8A…固定電位領域、8B…検出領域、8C…分離領域、81〜84…帯状領域、85〜88…接触領域、9…被検体(指)、9A…指紋隆線、9B…指紋谷線、Zf…インピーダンス、101…生体認識部、110…生体認識装置、110S…生体認識結果、1P…表面形状情報、1Z…インピーダンス情報、111…指紋検出装置、111S…指紋データ、112…指紋認証部、112S…指紋認識結果、113…認識判定部、120…指紋認識装置、120S…判定結果、150…表面形状認識装置。

Claims (13)

  1. 被検体と電気的に接触する検出面に配置された複数の検出素子からなる検出部と、
    交流の供給信号を生成する供給信号生成部と、
    前記供給信号生成部と前記検出素子との間に接続されて、前記供給信号に応じた印加信号を前記被検体へ印加するとともに、前記印加信号に伴って前記被検体に流れる電流により変化する交流の応答信号を生成して出力する応答信号生成部と、
    少なくとも前記応答信号の位相または振幅のいずれか一方を波形情報として検出し、この波形情報に基づいて前記被検体のインピーダンスを示す検出信号を出力する波形情報検出部と
    を備えるインピーダンス検出装置であって、
    前記検出部は、
    前記検出面に接触した前記被検体を前記応答信号生成部へ電気的に接続する複数の検出素子が帯状に配置された検出領域と、
    前記検出面に接触した前記被検体を所定の固定電位へ電気的に接続する複数の検出素子が前記検出領域を取り囲むように配置された固定電位領域と、
    前記検出領域と前記固定電位領域の間に設けられ、前記検出領域と前記固定電位領域を電気的に分離する分離領域と
    から構成されていることを特徴とするインピーダンス検出装置。
  2. 請求項1に記載のインピーダンス検出装置において、
    前記検出領域は、前記検出素子が配置された複数の帯状領域が当該帯状領域の端部で接合された形状をなすことを特徴とするインピーダンス検出装置。
  3. 請求項1に記載のインピーダンス検出装置において、
    前記検出領域は、前記検出素子が配置された帯状領域が分岐点で複数に分岐した形状をなすことを特徴とするインピーダンス検出装置。
  4. 請求項1に記載のインピーダンス検出装置において、
    前記検出領域は、前記検出素子が配置された帯状領域が屈曲点で折れ曲がった形状をなすことを特徴とするインピーダンス検出装置。
  5. 請求項1に記載のインピーダンス検出装置において、
    前記検出領域は、全体として十字状をなすことを特徴とするインピーダンス検出装置。
  6. 請求項1に記載のインピーダンス検出装置において、
    前記検出領域は、全体として環状をなすことを特徴とするインピーダンス検出装置。
  7. 請求項1に記載のインピーダンス検出装置において、
    前記検出領域は、当該検出領域の角部が湾曲形状をなすことを特徴とするインピーダンス検出装置。
  8. 請求項1に記載のインピーダンス検出装置において、
    前記検出領域は、互いに直交する前記検出面上の2つの軸に対して対称をなすことを特徴とするインピーダンス検出装置。
  9. 請求項1に記載のインピーダンス検出装置において、
    前記検出領域は、指紋の平均的な最小谷線幅W1、指紋の平均的な最大谷線幅W2、および指紋の平均的な最大隆線幅W3を基準として、その長手方向にW1より大きくW2×2+W3以下の長さを有することを特徴とするインピーダンス検出装置。
  10. 請求項1に記載のインピーダンス検出装置において、
    前記検出領域は、前記被検体と電気的に接触する前記各検出素子の検出電極がそれぞれ環形状をなし、これら検出電極がアレイ状に配置された構成を有することを特徴とするインピーダンス検出装置。
  11. 検出面に配置された複数の検出素子からなる検出部を介して電気的に接触した被検体に対し、応答信号生成部により、交流の供給信号に応じた印加信号を印加するとともに、前記印加信号に伴って前記被検体に流れる電流により変化する応答信号を生成して出力する応答信号生成ステップと、
    少なくとも前記応答信号の位相または振幅のいずれか一方を波形情報として検出し、この波形情報に基づいて前記被検体のインピーダンスを示す検出信号を出力する波形情報検出ステップとを備え、
    前記検出部は、
    複数の検出素子が帯状に配置された検出領域により、前記検出面に接触した前記被検体を前記応答信号生成部へ電気的に接続し、
    複数の検出素子が前記検出領域を取り囲むように配置された固定電位領域により、前記検出面に接触した前記被検体を所定の固定電位へ電気的に接続し、
    前記検出領域と前記固定電位領域の間に設けられた分離領域により、前記検出領域と前記固定電位領域を電気的に分離する
    ことを特徴とするインピーダンス検出方法。
  12. 被検体のインピーダンスに応じた検出信号を出力する請求項1に記載のインピーダンス検出装置と、
    前記インピーダンス検出装置から出力された検出信号に基づき前記被検体が生体であるか否かを判定する生体認識部と
    を備えることを特徴とする生体認識装置。
  13. 被検体のインピーダンスに応じた検出信号に基づき前記被検体が生体であるか否かを判定する請求項12に記載された生体認識装置と、
    前記被検体から指紋の凹凸を示す指紋データを検出する指紋検出装置と、
    前記指紋データと予め登録されている照合データとを照合し、その照合結果に基づいて利用者の指紋認証を行う指紋認証部と、
    前記生体認識装置から出力された生体判定結果と前記指紋認証部から出力された指紋認証結果とに基づいて前記利用者の指紋認証成否を判定する認証判定部と
    を備えることを特徴とする指紋認証装置。
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