JPWO2004114554A1 - 光信号伝送システムにおけるルート決定方法 - Google Patents
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Abstract
Description
図22に示すような波長多重伝送システムにおいて、新規の回線が追加される場合には、伝送信号のWDM伝送網における各ルートの伝送特性が評価され、WDM伝送網の伝送信号の波長成分毎の最適ルートが検索、設定される。
本願発明に関連する先行技術として、例えば、特許文献1に開示されるような波長多重伝送システムがある。
また、このような迂回を避けようとする場合には、現在使用中の波長を別波長に切り替えて回避させる必要がある。このため、運用中の回線に影響を与えてしまう可能性がある。
また、WDM伝送網の最適ルートの始点から終点までが同じ波長であるとは限らない。最適なルートは、各NE間で波長が異なるということも考えられる。
さらに、最適ルートに新規回線を追加したことによって、他回線に影響(OSNR(Optical Signal to Noise Ratio:信号対雑音比)劣化、ゲインチルトの悪化等)を与えることは必至であり、その対策が考えられていない。
また、本発明の目的の一つは、柔軟に回線を設定可能な技術を提供することである。
また、本発明の目的の一つは、複数の伝送ルートの中から、光信号の伝送特性の良好な伝送ルートを決定可能な技術を提供することである。
また、本発明の目的の一つは、或る伝送ルートに対して新規に回線が追加された後において、その伝送ルートを通じて伝送される光信号の品質向上を図ることができる技術を提供することである。
本発明の第1の態様は、光信号の送信装置と、光信号の受信装置と、前記送信装置から前記受信装置へ伝送される光信号を中継する複数の中継装置とを含み、前記送信装置と前記受信装置との間に複数の光信号の伝送ルートが存在する光信号伝送システムにおいて、前記送信装置と前記受信装置との間に設定される光信号の回線に適用すべき伝送ルートを決定する方法であって、
各伝送ルート上に位置する前記送信装置、1以上の前記中継装置、及び前記受信装置の夫々の間の各区間で使用されている光信号の波長成分の数を伝送ルート毎に取得し、
取得された波長成分の数を伝送ルート間で比較し、
前記比較において波長成分の数が最も少ない伝送ルートを前記回線に適用すべき伝送ルートに決定することを含む。
第1の態様によれば、複数の伝送ルートの中から、使用中の波長成分が少ない伝送ルートを回線に適用される伝送ルートに決定することができる。
本発明の第2の態様は、光信号の送信装置と、光信号の受信装置と、前記送信装置から前記受信装置へ伝送される光信号を中継する複数の中継装置とを含み、前記送信装置と前記受信装置との間に複数の光信号の伝送ルートが存在する光信号伝送システムにおいて、前記送信装置と前記受信装置との間に設定される光信号の回線に適用すべき伝送ルートを決定する方法であって、
各伝送ルート上に位置する中継装置の数を伝送ルート毎に取得し、
中継装置の数を伝送ルート間で比較し、
中継装置の数が最も少ない伝送ルートを前記回線に適用すべき伝送ルートとして決定することを含む。
第2の態様によれば、複数の伝送ルートの中から、中継装置数の少ない伝送ルートを回線に適用される伝送ルートに決定することができる。
本発明の第3の態様は、光信号の送信装置と、光信号の受信装置と、前記送信装置から前記受信装置へ伝送される光信号を中継する複数の中継装置とを含み、前記送信装置と前記受信装置との間に複数の光信号の伝送ルートが存在する光信号伝送システムにおいて、前記送信装置と前記受信装置との間に設定される光信号の回線に適用すべき伝送ルートを決定する方法であって、
各伝送ルートの伝送距離を取得し、
伝送距離を伝送ルート間で比較し、
伝送距離が最も短いルートを前記回線に適用すべき伝送ルートとして決定する
ことを含む。
第3の態様によれば、複数の伝送ルートの中から、伝送距離の短い伝送ルートを回線に適用される伝送ルートに決定することができる。
好ましくは、第1〜3の態様は、決定された伝送ルート上に位置する前記送信装置,1以上の前記中継装置,及び前記受信装置の夫々の間で使用される、前記回線に適用すべき光信号の波長を夫々決定する。
本発明の第4の態様は、光信号の送信装置と、光信号の受信装置と、前記送信装置から前記受信装置へ伝送される光信号を中継する1以上の中継装置とを含む光信号伝送システムにおいて、前記送信装置と前記受信装置との間に光信号の回線を設定するための方法であって、
前記送信装置と前記中継装置との間,前記中継装置間,及び前記中継装置と前記受信装置との間の各区間毎に、前記回線に適用すべき光信号の波長を決定し、
前記決定された区間毎の波長で前記回線を設定するための指示を出力することを含む。
好ましくは、区間毎に、その区間における未使用の波長の中から、その波長の当該区間における伝送特性、又はその波長を含むその複数の光信号の当該区間における伝送特性が最も良好となるときの波長を選択する。
また、好ましくは、前記送信装置と前記受信装置との間に1以上の中継装置を夫々経由する複数の伝送ルートが存在する場合に、前記回線について、伝送ルート毎に各区間で適用すべき光信号の波長を決定し、
決定された各区間の波長で各伝送ルートを通じて前記受信装置に到達する光信号の伝送特性が最も良好となるときの伝送ルートを前記回線に適用すべき伝送ルートに決定する。
また、好ましくは、前記送信装置と前記受信装置との間に或る伝送ルートで新規の回線が追加される場合に、この伝送ルートを通じて前記受信装置に到達する光信号の前記新規の回線が追加される前の伝送特性を記憶し、
前記新規の回線が追加された後の前記伝送ルートを通じて前記受信装置に到達する光信号の伝送特性を取得し、
前記光信号の伝送特性を比較して、前記新規の回線の追加によって伝送特性が悪化していると認められる場合に、この伝送特性を改善するための指示を出力する。
また、好ましくは、前記光信号の伝送特性は、信号対雑音比、受光パワー、ゲインチルトのいずれか一つ又は2以上の組み合わせである。
また、本発明は、第1〜第3の態様と同様の特徴を持つ光信号の伝送ルート決定システムとして特定することができる。
また、本発明は、第4の態様と同様の特徴を持つ光信号の回線設定システムとして特定することができる。
また、本発明は、上述した第1及び3の態様と同様の特徴をもつ、光信号を送受信するための複数の伝送ルートを有する伝送装置間(例えば送信装置−受信装置間)で設定される光信号の回線に適用すべき伝送ルートを決定する方法又はシステムとして特定することができる。
また、本発明は、上述した第4の態様と同様の特徴をもつ、光信号を送受信する伝送装置間で光信号の回線を設定するための方法又はシステムとして特定することも可能である。
図2A及び図2Bは、図1に示した光多重伝送システムの光信号の伝送に係る構成例を示す図であり;
図3は、第1の伝送ルート決定方法を実現するために伝送ルート上の各NE及び光受信装置に搭載される主な機能を示すブロック図であり;
図4は、第1の伝送ルート決定方法を実現するために伝送ルート上の光送信装置に搭載される主な機能を示すブロック図であり;
図5は、第1の伝送ルート決定方法の作用説明図であり、
図6は、第2の伝送ルート決定方法を実現するために伝送ルート上の各NEに搭載される主な機能を示すブロック図であり;
図7は、第2の伝送ルート決定方法を実現するために伝送ルート上の光送信装置に搭載される主な機能を示すブロック図であり;
図8は、第2の伝送ルート決定方法の作用説明図であり;
図9は、第3の伝送ルート決定方法を実現するために伝送ルート上の各NE及び光受信装置に搭載される主な機能を示すブロック図であり;
図10は、第3の伝送ルート決定方法を実現するために伝送ルート上の光送信装置に搭載される主な機能を示すブロック図であり;
図11は、第3の伝送ルート決定方法の作用説明図であり;
図12は、回線の使用波長決定方法を実現するために伝送ルート上の光送信装置に搭載される主な機能を示すブロック図であり;
図13は、回線の使用波長決定方法を実現するために伝送ルート上の各NEに搭載される主な機能を示すブロック図であり;
図14は、回線の使用波長決定方法を実現するために伝送ルート上の光受信装置に搭載される主な機能を示すブロック図であり;
図15は、回線の使用波長決定方法の作用説明図であり;
図16は、伝送特性の補正方法を実現するために伝送ルート上の光受信装置に搭載される主な機能を示すブロック図であり;
図17は、伝送特性の補正方法の説明図であり;
図18は、新規回線の追加による受光パワーの悪化(劣化)の例を示す図であり;
図19は、受光パワーの調整による改善の例を示す図であり;
図20は、新規回線の追加によるゲインチルトの悪化(劣化)の例を示す図であり;
図21は、ゲインチルト補正の例を示す図であり;
図22は、光多重伝送システムの説明図である。
〈光波長多重伝送システムの構成〉
最初に、本発明を適用可能な光信号伝送システムについて説明する。本発明に適用される光信号伝送システムは、光送信装置と、光受信装置と、中継装置とを含み、光送信装置から光受信装置へ中継装置を経由して、異なる波長成分が多重された光信号(光分割多重(WDM)信号)を伝送可能な光波長多重伝送システムである。
図1は、光波長多重伝送システムの一例を示す図である。図1において、光波長多重伝送システムは、光送受信装置10と、光送受信装置20と、光送受信装置10と光送受信装置20との間に位置する1以上の中継装置たるNE(図2A及び図2Bには、NE1〜5を例示)と、光送受信装置10及び20,並びにNE1〜5を管理するネットワーク管理装置30とを備えている。これらの光送受信装置10及び20、並びにNE1〜5は、光信号の伝送装置として機能する。
図1に示す例では、NE1は、各光ファイバF1及びF6を介して光送受信装置10に接続されており、NE2は、各光ファイバF2及びF5を介してNE1に接続されており、光送受信装置20は、各光ファイバF3及びF4を介してNE2に接続されている。
一方、NE3は、各光ファイバF7及びF14を介して光送受信装置10に接続されており、NE4は、各光ファイバF8及びF13を介してNE3に接続されており、NE5は、各光ファイバF9及びF12を介してNE4に接続されており、光送受信装置20は、各光ファイバF10及びF11を介してNE5に接続されている。
上記構成によって、光送受信装置10から光送受信装置20への光形式の伝送信号の送信ルートとして、光ファイバF1→NE1→光ファイバF2→NE2の順で信号が伝送されるルート(「第1の送信ルート」と称する)と、光ファイバF7→NE3→光ファイバF8→NE4→光ファイバF9→NE5→光ファイバF10の順で信号が伝送されるルート(「第2の送信ルート」と称する)とが設けられている。
一方、光送受信装置10の光送受信装置20からの光信号の受信ルート(光送受信装置20から光送受信装置10への光形式の伝送信号の送信ルート)として、光ファイバF4→NE2→光ファイバF5→NE1→光ファイバF6の順で信号が伝送されるルート(「第1の受信ルート」と称する)と、光ファイバF11→NE5→光ファイバF12→NE4→光ファイバF13→NE3→光ファイバF14の順で信号が伝送されるルート(「第2の受信ルート」と称する)とが設けられている。そして、第1及び第2の送信ルートと、第1及び第2の受信ルートとの組み合わせにより、光送受信装置10−20間で1又は2つのリングを形成可能に構成されている。
ネットワーク管理装置30は、各光送受信装置10及び20、各NE1〜5と双方向で通信可能に構成されており、これらの装置の状態を管理するとともに、必要な制御を施す装置として機能する。
図2A及び図2Bは、図1に示した各光送受信装置及び各NEの構成例を示す図である。図2Aには、光送受信装置10と、NE1及び2の構成が示されており、図2Bには、光送受信装置20と、各NE3〜5の構成が示されている。
図2A及び図2Bにおいて、光送受信装置10及び20は、同様の構成を夫々有している。光送受信装置10を例に説明すると、光送受信装置10は、光送信装置としての構成と、光受信装置としての構成を併せ持つ。
光送受信装置10は、光送信装置の構成として第1及び第2の送信ルートに対応する二つの送信系統を備えている。具体的には、光送受信装置10は、クロスコネクト(XC)部11と、送信ルート,すなわち送信用の光ファイバ(光ファイバF1,F7)毎に用意される送信光増幅器(Transmitting Amplifier:TA)12(TA−1及びTA−7)と、送信OSC(Optical Supervisory Channel)部13(13−1及び13−2)と、合波カプラ(合波CPL)14(14−1及び14−2)とを備えている。
また、光送受信装置10は、光受信装置の構成として第1及び第2の受信ルートに対応する二つの受信系統を備えている。具体的には、光送受信装置10は、クロスコネクト部11と、受信ルート,すなわち受信用の光ファイバ(光ファイバF6,F14)毎に用意される分波カプラ(分波CPL)15(15−1及び15−2)と、受信光増幅器(Receiving Amplifier:RA)16(RA−1及びRA−7)と、受信OSC部17(17−1及び17−2)とを備えている。
クロスコネクト部11は、自身に入力される複数の(n(nは自然数)本の)波長成分(λ(1)〜λ(n):nは自然数)毎の出力経路の切替動作を行うスイッチ(SW)18と、スイッチ18から受け取る複数の波長成分を合波(多重)可能であり、多重された複数の波長成分を含む光信号(WDM光信号)を送信光増幅器12へ出力する多重部(マルチプレクサ:MUX)19と、受信光増幅器16からWDM光信号を受け取り、このWDM光信号を波長成分毎に分離可能な分離部(デマルチプレクサ:DMUX)19Aとを備えている。
図1では、多重部19及び分離部19Aは、送信又は受信ルート毎に用意されている。具体的には、第1の送信ルートに対応する多重部19−1と、第2の送信ルートに対応する多重部19−2と、第1の受信ルートに対応する分離部19A−1と、第2の受信ルートに対応する分離部19A−2とが用意されている。
このような構成により、クロスコネクト部11は、スイッチ18に入力される波長成分の一部を分波して出力したり、通過させたり、さらには複数の波長成分を合波させることができる。
送信光増幅器12は、多重部19から受け取るWDM信号を光増幅する。
送信OSC部13は、制御回路131と、電気/光変換モジュール(E/O Mod.)132とを含んでいる。制御回路131は、光信号情報・各種OH(Over Head)情報・装置内情報等の各種の情報(電気信号)を電気/光変換モジュール132に与える。電気/光変換モジュール132は電気/光変換により光信号に変換された情報(OSC光信号)を合波カプラ14に与える。
合波カプラ14は、送信光増幅器12から受信するWDM光信号と、送信OSC部13から受信するOSC光信号(WDM信号と波長が異なる)とを合波して光ファイバに送出する。
一方、分波カプラ15は、光ファイバから受信する光信号をWDM光信号とOSC光信号とに分離し、WDM光信号を受信光増幅器16に与え、OSC光信号を受信OSC部17に与える。
受信OSC部17は、光/電気変換モジュール(O/E Mod.)171と、制御回路172とを有している。制御回路172は、光/電気変換モジュール171で電気信号に変換された情報を受け取り、この情報に基づいて必要な処理を行う。受信光増幅器16は、分波カプラ15から出力される光信号を光増幅してクロスコネクト部11の分離部19Aに与える。
以上説明した光送受信装置10の構成は、図2Bに示した光送受信装置20の構成にそのまま当てはめることができる。このため、光送受信装置20の構成要素の説明は省略する。
また、図2Aにおいて、各NE1及び2は、光送受信装置10と同様の構成要素を有している。即ち、クロスコネクト部21(スイッチ28、多重部29及び39、並びに分離部30及び40を含む)と、光送受信装置10から光送受信装置20への光信号の中継に係る送信光増幅器22(TA−2又はTA−3)と、送信OSC部23(制御回路231及び光/電気変換モジュール232を含む)と、合波カプラ24と、分波カプラ25と、受信光増幅器26(RA−2又はRA−3)と、受信OSC部27(光/電気変換モジュール271及び制御回路272を含む)とを備えている。さらに、各NE1及び2は、光送受信装置20から光送受信装置10への光信号の中継に係る送信光増幅器32(TA−5又はTA−6)と、送信OSC部33(制御回路331及び電気/光モジュール332を含む)と、合波カプラ34と、分波カプラ35,受信光増幅器36(RA−5又はRA−6)と、受信OSC部37(光/電気変換モジュール371及び制御回路372を含む)とを備えている。
また、図2Bにおける各NE3〜5の夫々は、上述した各NE1及び2の構成と同様の構成を備えている。このため、説明は省略する。このような構成により、各光送受信装置10及び20は、光信号の伝送において、NEの一つとして機能することが可能であり、NEと見なすことができる。
〈伝送ルート決定方法〉
次に、本発明によるWDM光信号の伝送ルートの決定方法の実施形態について、図1,図2A及び図2Bに示した光多重伝送システムを例に説明する。上記した光多重伝送システムにおいて、例えば、光送受信装置10を情報の送信側と仮定し、光送受信装置20を情報の受信側と仮定した場合において、光送受信装置10から光送受信装置20へ情報を伝送する場合には、上記した第1及び第2のルートの一方を選択することができる。
本発明では、次の方式により伝送ルートを決定する。
〈1〉伝送ルートの各区間で使用されている波長成分の数が最も少ないルートを選択する(第1の伝送ルート決定方法)。
〈2〉伝送ルート上の中継装置の数(中継NE数)が最も少ないルートを選択する(第2の伝送ルート決定方法)。
〈3〉伝送距離が最も短いルートを選択する(第3の伝送ルート決定方法)。
以下、第1〜第3の伝送ルート決定方法について説明する。
《第1の伝送ルート決定方法》
第1の伝送ルート決定方法の実施形態を図3〜図5を用いて説明する。第1の伝送ルート決定方法では、各伝送ルートの各区間で使用されている波長成分の数を夫々求め、その数が最も少ないルートを選択する。
図1に示す例では、例えば、光送受信装置10から光送受信装置20へ光信号を伝送する伝送ルートとして、第1及び第2の送信ルートが存在する。第1の送信ルートは、伝送ルートの各区間として、光送受信装置10−NE1間(以下、「第1区間」と称する),NE1−NE2間(以下、「第2区間」と称する),及びNE2−光送受信装置20間(以下、「第3区間」と称する)を持つ。一方、第2の送信ルートは、伝送ルートの各区間として、光送受信装置10−NE3間(以下、「第4区間」と称する),NE3−NE4間(以下、「第5区間」と称する),NE4−NE5間(以下、「第6区間」と称する),及びNE5−光送受信装置20間(以下、「第7区間」と称する)を持つ。
光送受信装置10及び20,並びに各NE1〜5は、第1の伝送ルート決定方法を実現するため、図3及び図4に示すような構成を持つ。図3は、各NE1〜5及び光送受信装置20に搭載される機能を示すブロック図であり、図4は、光送受信装置10に搭載される機能を示すブロック図である。
図3に示すように、各NE1〜5及び光送受信装置20は、その前段に位置するノード(光送受信装置10又は他のNE)との間の区間でWDM光信号の伝送に使用されている波長成分(λ(1)〜λ(n))の使用状態を管理する使用状態管理部51と、各波長成分の使用状態を示す情報を格納する使用状態格納部52と、使用波長成分の数の問い合わせの受信処理を行う受信処理部53と、使用状態格納部に格納された情報から状態情報を生成する状態情報生成部54と、状態情報を含む応答を問い合わせ元に送信する処理を行う応答送信処理部55とを備えることができる。
各光送受信装置10及び20,並びに各NE1〜5は、各区間において、1回線につき一つの波長成分を割り当てるように構成されている。使用状態格納部52は、該当区間における各波長成分の使用状態(使用/未使用)を示すテーブル52Aを格納している。
使用状態管理部51は、回線の設定/解除(波長成分の割当/割当解除)に応じてその設定/解除に係る波長成分を示す情報を回線設定部(図示せず)から受け取り、上記テーブルにおける該当波長成分の使用状態を更新する。
受信処理部53は、問い合わせ元からの使用波長数の問い合わせを受信すると、この問い合わせを状態情報生成部54に渡す。
状態情報生成部54は、テーブル52Aの内容から状態情報を生成する。例えば、状態情報生成部54は、状態が「使用」の波長成分の数(使用波長数)を求め、この使用波長数を状態情報として応答送信処理部55に渡す。応答送信処理部55は、使用波長数を含む応答を生成し、問い合わせ元へ送信する。
一方、図4に示すように、光送受信装置10は、問い合わせの送信処理を行う問い合わせ送信処理部56と、問い合わせに対する応答の受信処理を行う応答受信処理部57と、伝送ルート毎に使用波長成分数の合計値(「総使用波長数」と称する)を求める総使用波長数算出部58と、伝送ルート毎の総使用波長数を用いて伝送ルートを決定するルート決定部59とを備えることができる。
問い合わせ送信処理部56は、例えば、光送受信装置10−20間に対する新規の回線の追加要求が与えられることにより起動し、各区間の使用波長数の問い合わせを問い合わせ先(NE1〜5,光送受信装置20)に送信する。
応答受信処理部57は、問い合わせ先(NE1〜5,光送受信装置20)からの応答を受信すると、これに含まれている使用波長数を総使用波長数算出部58に渡す。
総使用波長数算出部58は、各区間の使用波長数を受け取り、伝送ルート毎に使用波長数を加算して伝送ルート毎の総使用波長数を求め、ルート決定部59に渡す。
ルート決定部59は、総使用波長数を比較し、総使用波長数が最も小さい伝送ルートを追加対象の回線に適用する伝送ルートとして決定する。
その後、決定された伝送ルートの各区間で使用される波長成分が、各区間での未使用状態の波長成分の中から夫々決定される。このとき、可能な限り同一の波長成分が使用される構成を適用するのが好ましい。或いは、可能な限り連続する区間で同じ波長成分が使用される(伝送ルートの始点から終点までにおける波長成分の変更箇所が可能な限り少なくなる)ように、各区間の波長成分が選択される構成を適用するのが好ましい。或いは、各区間において、その区間を伝送されるWDM光信号に含まれる各波長成分の伝送特性が最も良好となるときの波長成分が選択されるように構成しても良い。
そして、決定された伝送ルート上に位置するNE及び光送受信装置20に対し、各区間の回線設定の指示が与えられる。
上述した問い合わせは、問い合わせ送信処理部56から光送受信装置10の各送信OSC部(図2A:13−1及び13−2)を経てOSC光信号に含められ、第1及び第2の送信ルートを通って各NE1〜5及び光送受信装置20に与えられる。各NE1〜5及び光送受信装置20では、問い合わせは各受信OSC部(図2A及び図2B:各NE1〜5の27,光送受信装置20の17)を経て受信処理部53に与えられ、上述した処理が行われる。
応答は、各NE1〜5及び光送受信装置20の応答送信処理部55から送信OSC部(図2A及び図2B;光送受信装置20の17−1及び17−2,各NE1〜5の33)を経てOSC光信号に含められ、第1及び第2の受信ルートを経て光送受信装置10で受信され、各受信OSC部(図2A:光送受信装置10の13−1及び13−2)を介して応答受信処理部57に与えられる。
問い合わせ及び応答のやりとりは、問い合わせ元と問い合わせ先との1対1通信により行われるように構成しても良い。或いは、各NE(光送受信装置20を含む)におけるOSC光信号のドロップイン及びドロップアウト処理により、各伝送ルート毎の問い合わせが第1又は第2の送信ルートと第1又は第2の受信ルートとの組み合わせにより構成されるリング上を一回りし、その間に各NEで問い合わせに応答が付加され、応答受信処理部57が応答が付加された伝送ルート毎の問い合わせを受け取るように構成しても良い。
ルート決定部59で決定された伝送ルートの各区間の波長成分の決定は、上記した問い合わせと応答とのやりとりにおいて当該決定に必要な情報を問い合わせ元が収集するように構成することができる。
例えば、状態情報生成部54で、使用波長数とともに未使用の波長成分の識別情報を含む状態情報が生成され、この状態情報を含む応答が問い合わせ元に返信されるように構成する。この場合には、応答に含まれた未使用の波長成分の識別情報を用いて、各区間の波長成分を決定することができる。これにより、各区間の未使用の波長成分を別途問い合わせる必要がなくなる。
或いは、テーブル52Aの内容そのものを状態情報として含む応答が問い合わせ元に返信されるように構成する。この場合には、各区間の使用波長数が問い合わせ側で算出される構成となる。また、各区間のテーブル52Aの内容から各区間で未使用の波長成分を特定することができる。
さらに、伝送ルートの決定にフィルタを設定することができる。例えば、特定の又は任意の区間における使用波長数が予め設定された閾値を越えていることをフィルタ条件として設定し、このフィルタ条件に合致する(使用波長数が閾値を越える区間を持つ)伝送ルートが選択対象の伝送ルートから外されるように構成することができる。これにより、その区間に新たな回線が設定されることによる負荷の増大を抑えることができる。
この場合、例えば、図4における応答受信処理部57と総使用波長数算出部58との間にフィルタ処理部を設け、フィルタ処理部が除外対象の伝送ルートに係る使用波長数を総使用波長数算出部58に与えないように構成される。或いは、特定の又は全ての問い合わせ先に夫々フィルタ条件が設定され、問い合わせ先でフィルタ条件に合致するか否かの判定が行われ、その結果が問い合わせ元に送信され、当該伝送ルートが除外されるように構成しても良い。この場合、状態情報生成部が使用波長数の代わりにフィルタ条件に合致することを示す情報を状態情報として生成するように構成することができる。
図5は、第1の伝送ルート決定方法の作用説明図である。図5に示す例では、第1の送信ルートを構成する第1区間の使用波長数が3であり、第2区間の使用波長数が2であり、第3区間の使用波長数が2である。一方、第2の送信ルートを構成する第4区間の使用波長数が4であり、第5区間の使用波長数が4であり、第6区間の使用波長数が3であり、第7区間の使用波長数が3である。この場合、第1の送信ルートの総使用波長数は7であり、第2の送信ルートの総使用波長数は14であるので、第1の送信ルートが追加対象の回線(光送受信装置10−20間)に適用されるルートとして決定される。
但し、或る区間にフィルタ条件が設定されている場合、例えば、第2区間における使用波長数の閾値が10に設定されている場合において、第2区間の使用波長数が10を越える場合には、第2の送信ルートの総使用波長数が第1の送信ルートの総使用波長数を上回っている場合でも、第2の送信ルートが選択される。
なお、ルート決定において、複数の最も少ない総使用波長数がある場合には、所定の優先順位に従って、1つの伝送ルートが選択される。
なお、光送受信装置20が図4に示したような問い合わせ元としての構成を備え、且つ光送受信装置10が図3に示したような問い合わせ先としての構成を備え、光送受信装置20から光送受信装置10への伝送ルートが決定されるように構成することができる。
また、上述した例では、光送受信装置10で伝送ルートが決定される例について説明した。これに対し、ネットワーク管理装置30が各伝送ルート上のNE(光送受信装置を含む)に使用波長数を問い合わせ、伝送ルートを決定するように構成することも可能である。また、上述した問い合わせ元で持つ機能を送信側の光送受信装置とネットワーク管理装置との連携により実現することもできる。
図3及び図4に示したような第1の伝送ルート決定方法に係る機能は、例えば、CPUのようなプロセッサが所定のプログラムを実行するソフトウェア処理,専用チップを用いたハードウェア処理,或いはソフトウェア処理とハードウェア処理との組み合わせにより実現することができる。このことは、後述する第2及び第3の伝送ルート決定方法,回線の区間毎の使用波長決定方法,並びに回線の伝送特性の補正(調整)方法においても同様である。
《第2の伝送ルート決定方法》
次に、第2の伝送ルート決定方法を、図6〜図8を用いて説明する。第2の伝送ルート決定方法では、伝送ルート上の中継装置(中継局)の数(中継NE数)が最も少ないルートが選択される。
光送受信装置10及び20,並びに各NE1〜5は、第2の伝送ルート決定方法を実現するため、図6及び図7に示すような構成を持つ。図6は、各NE1〜5に搭載される機能を示すブロック図であり、図7は、光送受信装置10に搭載される機能を示すブロック図である。
図6に示すように、問い合わせ先の各NE1〜5は、中継NE数の問い合わせの受信処理を行う受信処理部60と、問い合わせ中に含まれているホップ数を制御するホップ数制御部61と、問い合わせの転送処理を行う転送処理部62とを備えることができる。
受信処理部60は、送信ルート上の受信OSC部(各NE1〜5の27)で受信されるOSC光信号に含まれた問い合わせを受け取るように構成される。問い合わせには、TTL(Time to Live)のようなホップ数の検出に使用される値(「ホップ数値」と称する)が含まれている。ホップ数制御部61は、受信処理部60から問い合わせを受け取ると、そのホップ数値に対して所定の値(例えば1)を加算又は減算する処理を行った後、転送処理部62に渡す。転送処理部62は、問い合わせを送信OSC部(各NE1〜5の23)に渡す。これによって、送信OSC部から問い合わせを含むOSC光信号が送出され、送信ルートの後段に位置する中継局(NE)に転送される。
このようにして、送信ルート上の中継局(NE)によるOSC光信号のドロップイン、ドロップアウト処理によって、問い合わせに含まれたホップ数値は、送信ルート上の中継局(NE)で所定の数だけ加算又は減算される。そして、問い合わせは、最終的に送信ルートの終点である光送受信装置20に到達する。光送受信装置20は、問い合わせを受け取ると、これを光送受信装置10宛に第1又は第2の受信ルートで送り返す。
一方、図7に示すように、問い合わせ元としての光送受信装置10は、例えば、光送受信装置10から光送受信装置20への新規の回線の追加要求によって起動し、デフォルト値のホップ数値を含む問い合わせを各送信ルートへ送出する問い合わせの送信処理を行う送信処理部63と、各送信ルートを経て戻ってきた問い合わせの受信処理を行う受信処理部64と、受信処理部64からの問い合わせに含まれたホップ数値とそのデフォルト値との差分に基づいて各送信ルート上の中継局数を算出する中継局数算出部65と、中継局数算出部65から送信ルート毎の中継局数を受け取り、これらを対比して、中継局数が最も少ない送信ルートを追加対象の回線に使用すべきルートとして決定するルート決定部66とを備えることができる。
第1のルート決定方法と同様に、送信処理部63から出力される問い合わせは、第1及び第2の送信ルートに夫々対応する送信OSC部に与えられ、問い合わせを含むOSC光信号が送信ルート上に送出される。また、受信処理部64は、第1及び第2の受信ルートに夫々対応する受信OSC部で受信されるOSC光信号に含まれた問い合わせを受け取る。
図8は、第2の伝送ルート決定方法の作用説明図である。図8に示す例では、第1の送信ルートにおける中継局数は2であり、第2の送信ルートにおける中継局数は3である。従って、第1の送信ルートが追加対象の回線(光送受信装置10→20間)に適用されるルートとして決定される。なお、ルート決定において、複数の最も少ない中継局数がある場合には、所定の優先順位に従って、1つの伝送ルートが選択される。
その後、決定された伝送ルートの各区間で使用される波長成分が決定され、各NE(光送受信装置20を含む)に対して回線設定指示が与えられ、該当する回線が設定される。波長成分の決定方法は、第1の伝送ルートの決定方法で説明した方法と同様の方法を適用することができる。
なお、光送受信装置20が図7に示したような問い合わせ元としての構成を備え、且つ光送受信装置10が図6に示したような問い合わせ先としての構成を備え、光送受信装置20から光送受信装置10への伝送ルートが決定されるように構成することができる。
また、上述した例では、光送受信装置10で伝送ルートが決定される例について説明した。これに対し、ネットワーク管理装置30が上記の方法により光送受信装置10で得られた各伝送ルート上の中継局数を取得し、伝送ルートを決定するように構成することも可能である。
《第3の伝送ルート決定方法》
次に、第3の伝送ルート決定方法を図9〜図11を用いて説明する。第3の伝送ルート決定方法では、伝送距離が最も短いルートが選択される。
光送受信装置10及び20,並びに各NE1〜5は、第1の伝送ルート決定方法を実現するため、図9及び図10に示すような構成を持つ。図9は、各NE1〜5及び光送受信装置20に搭載される機能を示すブロック図であり、図10は、光送受信装置10に搭載される機能を示すブロック図である。
図9に示すように、各NE1〜5及び光送受信装置20は、その前段に位置するノード(光送受信装置10又は他のNE)との間の区間の伝送距離を示す情報を格納する伝送距離格納部67と、伝送距離の問い合わせの受信処理を行う受信処理部68と、伝送距離格納部67に格納された情報から状態情報を生成する状態情報生成部69と、状態情報を含む応答を問い合わせ元に送信する処理を行う応答送信処理部70とを備えることができる。
伝送距離格納部67は、区間毎の伝送距離を示すテーブル(図示せず)を格納している。受信処理部68は、問い合わせ元からの伝送距離の問い合わせを受信すると、この問い合わせを状態情報生成部69に渡す。
状態情報生成部69は、テーブルの内容から状態情報を生成する。例えば、状態情報生成部69は、問い合わせに係る区間の伝送距離を伝送距離格納部67から読み出し、この伝送距離を状態情報として応答送信処理部70に渡す。応答送信処理部70は、伝送距離を含む応答を生成し、問い合わせ元へ送信する。
一方、図10に示すように、光送受信装置10は、問い合わせの送信処理を行う問い合わせ送信処理部71と、問い合わせに対する応答の受信処理を行う応答受信処理部72と、伝送ルート毎に伝送距離の合計値(「総伝送距離」と称する)を求める総伝送距離算出部73と、伝送ルート毎の総伝送距離を用いて伝送ルートを決定するルート決定部74とを備えることができる。
問い合わせ送信処理部71、例えば、光送受信装置10−20間に対する新規の回線の追加要求が与えられることにより起動し、各区間の伝送距離の問い合わせを問い合わせ先(NE1〜5,光送受信装置20)に送信する。
応答受信処理部72は、問い合わせ先(NE1〜5,光送受信装置20)からの応答を受信すると、これに含まれている伝送距離を総伝送距離算出部73に渡す。
総伝送距離算出部73は、各区間の伝送距離を受け取り、伝送ルート毎に伝送距離を加算して伝送ルート毎の総伝送距離を求め、ルート決定部74に渡す。
ルート決定部74は、総伝送距離を比較し、総伝送距離が最も短い伝送ルートを追加対象の回線に適用する伝送ルートとして決定する。
その後、決定された伝送ルートの各区間で使用される波長成分が、各区間での未使用状態の波長成分の中から夫々決定される。この場合における各区間の波長成分の決定方法は、第1の伝送ルート決定方法で説明した様々な方法を適用することができる。
そして、決定された伝送ルート上に位置するNE及び光送受信装置20に対し、各区間の回線設定の指示が与えられ、対応する回線の設定処理が行われる。
上述した問い合わせは、問い合わせ送信処理部71から光送受信装置10の各送信OSC部を経てOSC光信号に含められ、第1及び第2の送信ルートを通って各NE1〜5及び光送受信装置20に与えられる。各NE1〜5及び光送受信装置20では、問い合わせは各受信OSC部を経て受信処理部68に与えられ、上述した処理が行われる。応答は、各NE1〜5及び光送受信装置20の応答送信処理部70から送信OSC部を経てOSC光信号に含められ、第1及び第2の受信ルートを経て光送受信装置10で受信され、各受信OSC部を介して応答受信処理部72に与えられる。
第3の伝送ルート決定方法における問い合わせ及び応答のやりとりは、第1の伝送ルート決定方法で説明した様々な方法を適用することができる。また、伝送ルートの各区間の波長成分の決定において、第1の伝送ルート決定方法と同様の方法で、問い合わせと応答とのやりとりにおいて各区間の波長成分の決定に必要な情報を問い合わせ元が収集するように構成することができる。
さらに、伝送ルートの決定にフィルタを設定することができる。例えば、特定の又は任意の区間における伝送距離が予め設定された閾値を越えていることをフィルタ条件として設定し、このフィルタ条件に合致する(伝送距離が閾値を越える区間を持つ)伝送ルートが選択対象の伝送ルートから外されるように構成することができる。これにより、その区間に新たな回線が設定されることによる負荷の増大を抑えることができる。フィルタの設定及びフィルタリング処理は、第1の伝送ルート決定方法で説明した様々な手法を適用可能である。
図11は、第3の伝送ルート決定方法の作用説明図である。図11に示す例では、第1の送信ルートを構成する第1区間の伝送距離が100kmであり、第2区間の伝送距離が100kmであり、第3区間の伝送距離が150kmである。一方、第2の送信ルートを構成する第4区間の伝送距離が50kmであり、第5区間の伝送距離が50kmであり、第6区間の伝送距離が100kmであり、第7区間の伝送距離が50kmである。この場合、第1の送信ルートの総伝送距離は350kmであり、第2の送信ルートの総伝送距離は250kmであるので、第2の送信ルートが追加対象の回線(光送受信装置10−20間)に適用されるルートとして決定される。
なお、ルート決定において、複数の最も少ない総伝送距離がある場合には、所定の優先順位に従って、1つの伝送ルートが選択される。
なお、光送受信装置20が図9に示したような問い合わせ元としての構成を備え、且つ光送受信装置10が図10に示したような問い合わせ先としての構成を備え、光送受信装置20から光送受信装置10への伝送ルートが決定されるように構成することができる。
また、上述した例では、光送受信装置10で伝送ルートが決定される例について説明した。これに対し、ネットワーク管理装置30が各伝送ルート上のNE(光送受信装置を含む)に伝送距離を問い合わせ、伝送ルートを決定するように構成することも可能である。また、上述した問い合わせ元で持つ機能を送信側の光送受信装置とネットワーク管理装置との連携により実現することもできる。
〈回線の区間毎の使用波長決定方法〉
次に、本発明による回線の区間毎の使用波長決定方法の実施形態を説明する。本発明では、光送信装置(伝送ルートの始点)から光受信装置(伝送ルートの終点)との間に1以上の中継装置(NE)を経由する新たな回線が追加される場合に、この回線に適用されるWDM光信号の波長成分を伝送ルート上の各区間毎に決定する。
具体的には、伝送ルートの始点から終点までにおける各区間において、未使用の波長から、当該区間を伝送される光信号の伝送特性が最も良好な状態となる場合の波長を選択することで決定される。伝送特性として次のものを例示できる。
〈1〉信号対雑音比(OSNR)〈第1の使用波長決定方法〉
〈2〉受光パワー〈第2の使用波長決定方法〉
〈3〉ゲインチルト〈第3の使用波長決定方法〉
以下、第1〜第3の使用波長決定方法について説明する。
《第1の使用波長決定方法》
第1の使用波長決定方法として、伝送ルートの各区間における未使用の波長から、その区間における光信号のOSNR特性が最も良好となる場合の波長を選択することで、追加対象の回線に対して適用される波長を決定する方法について説明する。
第1の使用波長決定方法を実現するため、例えば、光送受信装置10は図12に示すような構成を持ち、各NE1〜5は図13に示すような構成を持ち、光送受信装置20は図14に示すような構成を持つ。図12は、光送信装置(送信側の光送受信装置10)に搭載される機能を示すブロック図であり、図13は、各NEに搭載される機能を示すブロック図であり、図14は、光受信装置(受信側の光送受信装置20)に搭載される機能を示すブロック図である。
図12に示すように、光送受信装置10は、使用状態格納部75と、波長選択用信号送信処理部76とを備えている。使用状態格納部75は、WDM光信号に適用される各波長成分(λ(1)〜λ(n))の使用状態(使用/未使用)を示す情報を格納している。
波長選択用信号送信処理部76は、例えば、光送受信装置10から光送受信装置20へ情報を伝送するための回線を新規に追加する場合に入力される回線追加要求によって起動する。
波長選択用信号送信処理部76は、追加対象の回線を設定する予定の伝送ルート上における自装置(光送受信装置10)と直後のNEとの間の区間で未使用の波長成分を使用状態格納部75を参照して特定し、その波長成分の評価用信号(「波長選択用信号」と称する)の送信処理を行う。波長選択用信号送信処理部76は、未使用の波長成分の全てについて、波長の異なる波長選択用信号を夫々生成し、これらを順次送信する。
これによって、未使用の各波長成分の光信号がクロスコネクト11に入力され、MUX部で他の波長成分と多重され、送信光増幅器及び合波カプラを介して光ファイバに送出され、光ファイバを介して光送受信装置10の直後に位置するNEに伝送される。
図13に示すように、各NE1〜5は、伝送特性評価部77と、評価結果送信処理部78と、波長選択用信号送信処理部79と、使用状態格納部80とを備えている。
各NE1〜5では、前段の光送受信装置10又はNEから送出される波長選択用信号を含むWDM光信号(に含まれる各波長成分)が、分波カプラ,受信光装置及びクロスコネクト21のスイッチ28を経て伝送特性評価部77に入力される。
伝送特性評価部77は、該当する区間の光信号の伝送特性として、その信号対雑音比(OSNR)を測定し、その結果を評価結果として評価結果送信処理部78へ渡す。このとき、波長選択用信号のみの伝送特性を評価対象としても良く、波長選択用信号の波長成分を含む当該区間のWDM光信号に含まれる各波長成分の伝送特性を全体的に評価の対象としても良い。伝送特性評価部77は、予め定められた範囲を評価対象として、送信側から順次送信されてくる、波長の異なる波長選択用信号を含む当該区間の光信号の伝送特性の測定・評価を行う。
評価結果送信処理部78は、伝送特性の評価結果を示す情報を光送受信装置10宛に送信する処理を行う。評価結果を示す情報は、例えば、OSC光信号に含められて、光送受信装置10まで転送することができる。
波長選択用信号送信処理部79は、伝送ルート上の次の区間(自装置と次のNEとの間の区間)において未使用の波長成分を使用状態格納部80に格納されている各波長成分の使用状態(使用/未使用)から特定し、未使用の波長成分の光信号(波長選択用信号)を、未使用の波長成分毎に出力する。
これによって、波長選択用信号が多重されたWDM信号がクロスコネクト21から光増幅器22を経て光ファイバに送出され、次のNE又は光送受信装置20へ伝送される。図14に示すように、光送受信装置20は、各NEに搭載されている伝送特性評価部77及び評価結果送信処理部78と同様の第1伝送特性評価部81及び評価結果送信処理部82を備えている。
以上のような構成により、追加対象の回線を設定可能な伝送ルート上の各区間の送信側と受信側との間で、その区間で未使用の波長成分の光信号が波長選択用信号として未使用の波長成分毎に送受信される。そして、受信側で波長選択用信号の波長成分、又は波長選択用信号の波長成分を含む当該区間の各波長成分の伝送特性が夫々評価され、その評価結果が光送受信装置10に与えられる。
光送受信装置10は、図12に示すように、各区間の未使用の波長成分毎の評価結果を受信する評価結果受信処理部83と、評価結果受信処理部83から評価結果を受け取り、評価結果が最も良好な波長成分を当該区間で使用する波長成分として決定する波長決定部84とを備える。第1の波長選択方法では、波長決定部84は、各区間における未使用の波長成分の中からOSNR特性が最も良い波長成分を選択する。
但し、或る区間において、複数の波長成分についてほぼ同一の伝送特性が得られた場合には、例えば、可能な限り他の区間で選択された波長成分と同一の波長成分が選択されるように構成される。また、各区間において、可能な限り同一の波長成分が選択されるように構成することができる。或いは、伝送ルートの始点から終点までにおける波長成分の変更が可能な限り起こらないように各区間の波長成分を選択するように構成することも可能である。
上記方法では、波長成分が異なる波長選択用信号が各区間の送信側と受信側とで順次送受信される。この場合、送信側と受信側とが予め設定されている送受信タイミングに従って同期をとって波長選択用信号を送受信するように構成することができる。或いは、送信側が次の波長選択用信号の送信許可を受信側から受け取って次の波長選択用信号を送信するように構成することができる。
本発明では、光送信装置と光受信装置との間に追加対象の回線を設定可能な複数の伝送ルート(図1,図2A及び2Bに示す例では、第1及び第2の送信ルート)がある場合には、次の構成を適用することができる。
即ち、伝送ルート毎に各区間の波長が決定される。次に、決定された波長成分で伝送ルート毎に試験用の回線を伝送ルートの始点(光送受信装置10)−終点(光送受信装置20)間に夫々設定する。次に、始点−終点間で試験用の回線を用いた信号(ルート決定用信号)の伝送を行う。次に、終点で各ルートから受信されるルート決定用信号の波長成分、又はこのルート決定用信号の波長成分を含むWDM光信号に含まれた各波長成分の伝送特性(ここでは、OSNR)を評価し、伝送特性が最も良好な伝送ルートを追加対象の回線に適用される伝送ルートとして決定し、この決定結果を始点に通知する。そして、始点では、決定結果に従って、回線の追加処理を行う。
このため、図12に示すように、光送受信装置10(伝送ルートの始点)は、回線設定指示部85と、ルート決定用信号送信処理部86と、決定結果受信処理部87とを備えている。また、図14に示すように、光送受信装置20(伝送ルートの終点)は、第2伝送特性評価部88と、ルート決定部89と、決定結果送信処理部90とを備えている。
図12において、回線設定指示部85は、波長決定部84から、伝送ルート毎に、各区間で使用される波長成分の決定結果を受け取るように構成されている。回線設定指示部85は、伝送ルート上の各NE及び光送受信装置20に対し、試験用の回線の設定指示を与える。これによって、伝送ルート上には、各区間で決定された波長成分の光信号を伝送するための試験用の回線が設定される。
回線設定指示部85は、設定指示に対する試験用の回線設定の終了通知を受け取ると、ルート決定用信号送信処理部86に、ルート決定用信号の送信指示を与える。ルート決定用信号送信処理部86は、送信指示を受け取ると、各伝送ルートの最初の区間(例えば、第1の送信ルートにおける第1区間、第2の送信ルートにおける第4区間)に対して夫々決定された波長成分の光信号をルート決定信号として出力する。
ルート決定信号は、クロスコネクト部11から各伝送ルート(第1及び第2の送信ルート)に送出される。ルート決定信号を受信したNEは、次の区間で使用される波長が前の区間の波長と異なる場合には、例えば、ルート決定信号を一旦電気信号に変換し、再び次の区間で使用される波長の光信号に変換して次の区間の受信側に転送する。
このようにして、ルート決定信号は、各伝送ルートを経て、最終的に光送受信装置20に到達し、図14に示す第2伝送特性評価部88に入力される。第2伝送特性評価部88は、伝送ルート毎に、ルート決定信号の波長成分、又はルート決定信号の波長成分を含む受信WDM光信号の各波長成分(ここでは、OSNR)を測定、評価する。そして、各伝送ルートに対する評価結果をルート決定部に渡す。
ルート決定部89は、伝送ルート毎の評価結果を第2伝送特性評価部88から受け取り、最も伝送特性(OSNR)が良い伝送ルートを、追加対象の回線に適用される伝送ルートとして決定する。決定結果送信処理部90は、伝送ルートの決定結果をルート決定部から受け取り、これを光送受信装置10へ通知する。
図12に示す決定結果受信処理部87は、光送受信装置20からの決定結果を受け取ると、この決定結果を回線設定指示部85に渡す。回線設定指示部85は、決定結果で特定される伝送ルートを、追加対象の回線に適用するために必要な回線設定指示を作成し、当該伝送ルート上の各NE及び光送受信装置20に与える。このようにして、新規の回線が光送受信装置10−20間に追加される。
追加された回線は、例えば、図22に示すようなネットワーク構成において、送信端末と受信端末との間で送受信される情報を光送信装置(光送受信装置10)−光受信装置(光送受信装置20)間を経由して伝送する場合に使用される。
図15は、各区間の光信号の伝送特性に基づく波長決定方法、及びこれに基づくルート決定方法の作用説明図である。図15には、各区間(第1〜第7の区間)においてOSNR特性が最も良好な波長が夫々例示されている。この例では、第1区間に対して波長λ(1)が選択され、第2区間に対してλ(2)が選択され、第3区間に対してλ(1)が選択されている。また、第4区間に対してλ(3)が選択され、第5区間に対してλ(4)が選択され、第6区間に対してλ(5)が選択され、第7区間に対してλ(6)が選択されている
そして、このような波長の選択結果に基づいて設定される試験用の回線を通じてルート決定用信号が第1及び第2の送信ルートを通じて光送受信装置10から光送受信装置20まで伝送される。光送受信装置20は、第1及び第2送信ルート間でルート決定用信号に係るOSNR特性を比較し、どちらのOSNR特性が優れているかを求めて、光送受信装置10に通知する。光送受信装置10は、優れていると通知を受けた方の伝送ルート(第1及び第2の送信ルートの一方)を、追加対象の回線に適用する。
《第2の使用波長決定方法》
第2の使用波長決定方法として、伝送ルートの各区間における未使用の波長成分から、その区間における受光パワーが最も良いものを選択することで、追加対象の回線に対して適用される波長成分を決定する方法について説明する。
第2の使用波長決定方法を実現するため、第1の使用波長決定方法と同様に、例えば、光送受信装置10は図12に示すような構成を持ち、各NE1〜5は図13に示すような構成を持ち、光送受信装置20は図14に示すような構成を持つことができる。
但し、伝送特性評価部77(図13)及び第1伝送特性評価部81(図14)の夫々は、波長選択用信号(未使用の波長成分)に係る伝送特性として、その受光パワーを測定し、その結果を評価結果として評価結果送信処理部78(82)へ渡す。このとき、波長選択用信号のみの受光パワーを評価対象としても良く、波長選択用信号の波長成分を含む当該区間で使用されている各波長成分の各受光パワーを全体的に評価の対象としても良い。伝送特性評価部77は、予め定められた範囲を評価対象として、送信側から順次送信されてくる、未使用の各波長成分に係る伝送特性の測定・評価を行う。
このように、第2の使用波長決定方法は、対象となる伝送特性が受光パワーである点を除き、方法自体及びその方法を実現するための構成は第1の使用波長決定方法とほぼ同様である(図12〜図15参照)。
《第3の使用波長決定方法》
第3の使用波長決定方法として、伝送ルートの各区間における未使用の波長成分から、その区間におけるゲインチルトが最も良いものを選択することで、追加対象の回線に対して適用される波長成分を決定する方法について説明する。
第3の使用波長決定方法を実現するため、第1の使用波長決定方法と同様に、例えば、光送受信装置10は図12に示すような構成を持ち、各NE1〜5は図13に示すような構成を持ち、光送受信装置20は図14に示すような構成を持つことができる。
但し、伝送特性評価部77(図13)及び第1伝送特性評価部81(図14)の夫々は、波長選択用信号(未使用の波長成分)に係る伝送特性として、ゲインチルトの測定を行う。ゲインチルトとは光のパワーを波長毎に並べたときのパワーの傾きを指す。伝送特性評価部77及び第1伝送特性評価部81は、波長選択用信号の波長成分を含む当該区間で使用されている(送受信されている)各波長成分の各受光パワーを測定するスペクトラムアナライザを含んでおり、このスペクトラムアナライザの測定結果を元にゲインチルトを測定する。伝送特性評価部77(81)は、送信側から順次送信されてくる、未使用の各波長成分に係る伝送特性(ゲインチルト)の測定・評価を行う。そして、ゲインチルトがなるべくフラットな特性を示す場合の波長が未使用の波長の中から選択されるように構成する。
このように、第2の使用波長決定方法は、対象となる伝送特性がゲインチルトである点を除き、方法自体及びその方法を実現するための構成は第1の使用波長決定方法とほぼ同様である(図12〜図15参照)。
〈追加回線の光信号の伝送特性の補正方法〉
次に、本発明による追加回線の光信号の伝送特性の補正方法の実施形態について説明する。上述したように、光送信装置−光受信装置間で新規の回線が追加される場合には、伝送ルート上の各区間の未使用の波長から最適波長が特定され、この最適波長を用いて当該回線が設定される。その後、回線が追加された結果、他の回線(波長成分)の光信号の伝送特性が劣化した場合には、その劣化が解消されるような伝送特性の補正又は調整を行う。
このため、光受信装置(例えば、光送受信装置20)は、図16に示すような構成を備えることができる。図16は、光受信装置が備える機能を示すブロック図である。光受信装置は、伝送特性監視部88と、伝送特性情報格納部89と、伝送特性評価部と、通知/指示部91とを備えることができる。
伝送特性監視部88は、光信号の特定の伝送特性を監視している。伝送特性として、OSNR特性、受光パワー、ゲインチルト等を例示することができる。伝送特性監視部88は、光送信装置−光受信装置間で新規の回線が一つ追加される場合に、追加前の直前の伝送特性を示す情報を伝送特性情報格納部89に格納する。伝送特性監視部88は、光受信装置で回線の追加動作が行われる場合に、そのことを示す情報又は信号を受け取るように構成されることで、上述した情報の格納動作を行うことができる。
上述した新規回線の追加動作により、図17に示すような光送信装置−光受信装置間への回線の追加が行われた場合を想定する。図17には、光送信装置(光送受信装置10)と光受信装置(光送受信装置20)との間の第1の伝送ルート上に、既に二つの回線が設定されている場合において、1つの回線が追加されたときの状態が示されている。
図17では、第1の伝送ルート上における第4〜7区間の夫々においてλ(2)の波長を使用する第1の既存回線と、第4〜7区間の夫々でλ(8)の波長を使用する第2の既存回線とが設定されている。この場合に、上述したような本発明に係る回線の設定方法により、第4〜7区間の夫々においてλ(3),λ(4),λ(5),λ(6)を夫々使用する回線(「新規回線」と称する)が追加されたと仮定する。
この場合、光送受信装置20は、新規回線が追加される前では、第2の伝送ルートから第1及び第2の既存回線に係るλ(2)及びλ(8)の各波長の光信号を受信する。そして、新規回線が追加される前(例えば直前)に、伝送特性監視部88は、伝送特性情報格納部89に、λ(2)及びλ(8)の光信号の伝送特性を示す情報を格納する。
その後、新規回線が追加されると、光送受信装置20は、λ(2)及びλ(8)の光信号とともに、新規回線に係るλ(6)の光信号を受信する状態となる。図16に示す伝送特性対比部90は、新規回線が追加された後の伝送特性を測定し、伝送特性情報格納部89に格納されている情報(新規回線追加前の伝送特性)と対比し、伝送特性が新規回線の追加によって劣化しているか否かを判定し、劣化している場合には、通知/指示部91に伝送特性の劣化を通知する。
通知/指示部91は、光送信装置(光送受信装置10)に対し、伝送特性の劣化の調整指示を通知する。光送受信装置10は、通知を受け取ると、伝送特性の劣化を解消するための指示を伝送ルート上の各NEに与える。
或いは、通知/指示部91は、伝送特性補正指示部91は、伝送特性の劣化を解消するための指示に係る信号(指示信号)を出力するように構成することもできる。この場合、指示信号は、その宛先に該当する光送受信装置20の内部回路に与えられる。或いは、指示信号は、OSC信号として、光送受信装置10及び/又は伝送ルート上のNEに与えられる。指示信号の受信先では、伝送特性を補正するための動作が行われる。
伝送特性評価部90及び通知/指示部91は、フィードバックループの一部を構成し、新規回線が追加された後の伝送特性の劣化が解消されたと認められるまで、上述した比較及び評価の動作と、通知又は指示信号の出力動作とを繰り返し行う。
例えば、評価対象の伝送特性がOSNRであり、伝送特性評価部90において、新規回線の追加によりOSNR特性の劣化が認められる場合には、通知部91が光送受信装置10に劣化の通知を与える。すると、光送受信装置10がOSNR特性の劣化を解消するための指示を少なくとも1つのNEに与え、OSNRを補正する。OSNRの補正は、OSNRの劣化に係る特定の波長の光のパワーを調整したり、WDM光信号の送信又は受信光増幅器のゲインを調整したりすることで行われる。
或いは、光送受信装置20内部において、OSNRが劣化している波長の光のパワーを調整したり、受信光増幅器(R−11)で当該伝送ルート上の全ての波長(λ(2),λ(8)及びλ(6))のゲインを調整したりすることで、OSNR特性を補正(調整)する。
或いは、OSNR特性の補正の指示信号(OSC信号)をNE5にフィードバックし、NE5にてOSNRが劣化している波長のパワー調整や全波長(λ(2),λ(8)及びλ(6))の調整(光送受信装置20への送信信号の調整)が行われるように構成することもできる。このとき、OSNRの劣化が補正できる限り、フィードバック先は、伝送ルート(第2の送信ルート)上のNE5以外のNEや光送受信装置10であっても良い。
また、評価対象の伝送特性が受光パワーである場合において、図18に示すように、新規回線の波長(λ(6))が追加されることによって、第1及び第2の既存回線の各波長(λ(2)及びλ(8))の受光パワーが低下することがある。この場合、伝送特性評価部90及び通知/指示部91は、各波長の受光パワーが図19に示すような適正な値(良好な状態)になるように、光送受信装置10に受光パワーの劣化を通知したり、所定の宛先へ指示信号を送出したりする。
また、評価対象の伝送特性がゲインチルトである場合において、図20において、新規回線の波長(λ(6))が追加されることによって、ゲインチルトが劣化(或る波長(ここではλ(6))のパワーが他の波長よりも突出した状態)することがある。この場合、伝送特性評価部90及び通知/指示部91は、ゲインチルトが図21に示すようなフラットな状態となるように、光送受信装置10に調整指示を通知したり、所定の宛先に対する指示信号を出力したりする。
以上のようにして、新規回線が追加された場合の光信号の伝送特性を評価し、伝送特性が劣化している場合には、その劣化が解消されるように伝送特性の補正を行う。これによって、新規回線が追加された場合における既存回線への影響を抑えることができる。
〈実施形態の効果〉
本発明の実施形態によれば、第1〜第3の伝送ルート決定方法により、複数の伝送ルートの中から最適なルートを選択して追加対象の回線に適用することができる。これにより、光信号を伝送ルートの始点−終点間で適正に伝送することができる。
また、本発明に係る波長選択方法により、伝送ルートの始点−終点間における各区間で最適な波長を選択し、始点−終点間の回線に適用することで、伝送特性の良好な回線を設定することが可能となる。また、回線の設定を柔軟に行うことが可能となる。また、複数の伝送ルートの中から最適なルートを選択することもできる。
さらに、回線の追加により他の回線の伝送特性に影響が及ぶ場合には、その伝送特性が良好な状態となるように伝送特性の補正を行うこともできる。
従って、本発明の実施形態によれば、特許文献1に示されたような方式における問題、例えば、同一の空き波長を求めてルートを迂回しなければならないという問題を回避することができる。また、このような迂回を避けるために現在使用中の波長を別波長に切り替えて回避させることで運用中の回線に影響を与えてしまう可能性を解消することもできる。
さらに、最適ルートに新規回線を追加したことによる他回線への影響を抑えることができる。
〈その他〉
上述した実施形態では、送信装置,中継装置,受信装置を含む光信号伝送システムにおける伝送ルート決定方法,回線の使用波長決定方法,光信号の伝送特性の補正方法について説明した。但し、これらの方法は、送信装置と受信装置との間に中継装置が存在しない場合でも適用することができる。言い換えれば、これらの方法は、光信号を送受信する二つの伝送装置間(送信装置−中継装置間,中継装置間,中継装置−受信装置間)において適用可能である。
路設定を行う技術に関する。
は必至であり、その対策が考えられていない。
記受信装置との間に複数の光信号の伝送ルートが存在する光信号伝送システムにおいて、前記送信装置と前記受信装置との間に設定される光信号の回線に適用すべき伝送ルートを決定する方法であって、
各伝送ルート上に位置する前記送信装置、1以上の前記中継装置、及び前記受信装置の夫々の間の各区間で使用されている光信号の波長成分の数を伝送ルート毎に取得し、
取得された波長成分の数を伝送ルート間で比較し、
前記比較において波長成分の数が最も少ない伝送ルートを前記回線に適用すべき伝送ルートに決定することを含む。
各伝送ルート上に位置する中継装置の数を伝送ルート毎に取得し、
中継装置の数を伝送ルート間で比較し、
中継装置の数が最も少ない伝送ルートを前記回線に適用すべき伝送ルートとして決定することを含む。
各伝送ルートの伝送距離を取得し、
伝送距離を伝送ルート間で比較し、
伝送距離が最も短いルートを前記回線に適用すべき伝送ルートとして決定する
ことを含む。
前記送信装置と前記中継装置との間,前記中継装置間,及び前記中継装置と前記受信装置との間の各区間毎に、前記回線に適用すべき光信号の波長を決定し、
前記決定された区間毎の波長で前記回線を設定するための指示を出力することを含む。
決定された各区間の波長で各伝送ルートを通じて前記受信装置に到達する光信号の伝送特性が最も良好となるときの伝送ルートを前記回線に適用すべき伝送ルートに決定する。
前記新規の回線が追加された後の前記伝送ルートを通じて前記受信装置に到達する光信号の伝送特性を取得し、
前記光信号の伝送特性を比較して、前記新規の回線の追加によって伝送特性が悪化していると認められる場合に、この伝送特性を改善するための指示を出力する。
最初に、本発明を適用可能な光信号伝送システムについて説明する。本発明に適用される光信号伝送システムは、光送信装置と、光受信装置と、中継装置とを含み、光送信装置から光受信装置へ中継装置を経由して、異なる波長成分が多重された光信号(光分割多重(WDM)信号)を伝送可能な光波長多重伝送システムである。
5を例示)と、光送受信装置10及び20,並びにNE1〜5を管理するネットワーク管
理装置30とを備えている。これらの光送受信装置10及び20、並びにNE1〜5は、光信号の伝送装置として機能する。
、各光ファイバF10及びF11を介してNE5に接続されている。
20から光送受信装置10への光形式の伝送信号の送信ルート)として、光ファイバF4
→NE2→光ファイバF5→NE1→光ファイバF6の順で信号が伝送されるルート(「
第1の受信ルート」と称する)と、光ファイバF11→NE5→光ファイバF12→NE
4→光ファイバF13→NE3→光ファイバF14の順で信号が伝送されるルート(「第
2の受信ルート」と称する)とが設けられている。そして、第1及び第2の送信ルートと
、第1及び第2の受信ルートとの組み合わせにより、光送受信装置10−20間で1又は2つのリングを形成可能に構成されている。
UX)19と、受信光増幅器16からWDM光信号を受け取り、このWDM光信号を波長
成分毎に分離可能な分離部(デマルチプレクサ:DMUX)19Aとを備えている。
等の各種の情報(電気信号)を電気/光変換モジュール132に与える。電気/光変換モジュール132は電気/光変換により光信号に変換された情報(OSC光信号)を合波カプラ14に与える。
部30及び40を含む)と、光送受信装置10から光送受信装置20への光信号の中継に
係る送信光増幅器22(TA−2又はTA−3)と、送信OSC部23(制御回路231及
び光/電気変換モジュール232を含む)と、合波カプラ24と、分波カプラ25と、受
信光増幅器26(RA−2又はRA−3)と、受信OSC部27(光/電気変換モジュール
271及び制御回路272を含む)とを備えている。さらに、各NE1及び2は、光送受
信装置20から光送受信装置10への光信号の中継に係る送信光増幅器32(TA−5又
はTA−6)と、送信OSC部33(制御回路331及び電気/光モジュール332を含む)と、合波カプラ34と、分波カプラ35,受信光増幅器36(RA−5又はRA−6)と
、受信OSC部37(光/電気変換モジュール371及び制御回路372を含む)とを備えている。
10及び20は、光信号の伝送において、NEの一つとして機能することが可能であり、NEと見なすことができる。
次に、本発明によるWDM光信号の伝送ルートの決定方法の実施形態について、図1,
図2A及び図2Bに示した光多重伝送システムを例に説明する。上記した光多重伝送システムにおいて、例えば、光送受信装置10を情報の送信側と仮定し、光送受信装置20を情報の受信側と仮定した場合において、光送受信装置10から光送受信装置20へ情報を伝送する場合には、上記した第1及び第2のルートの一方を選択することができる。
〈1〉伝送ルートの各区間で使用されている波長成分の数が最も少ないルートを選択する(第1の伝送ルート決定方法)。
〈2〉伝送ルート上の中継装置の数(中継NE数)が最も少ないルートを選択する(第2の
伝送ルート決定方法)。
〈3〉伝送距離が最も短いルートを選択する(第3の伝送ルート決定方法)。
以下、第1〜第3の伝送ルート決定方法について説明する。
第1の伝送ルート決定方法の実施形態を図3〜図5を用いて説明する。第1の伝送ルート決定方法では、各伝送ルートの各区間で使用されている波長成分の数を夫々求め、その数が最も少ないルートを選択する。
、「第3区間」と称する)を持つ。一方、第2の送信ルートは、伝送ルートの各区間とし
て、光送受信装置10−NE3間(以下、「第4区間」と称する),NE3−NE4間(以
下、「第5区間」と称する),NE4−NE5間(以下、「第6区間」と称する),及びN
E5−光送受信装置20間(以下、「第7区間」と称する)を持つ。
一つの波長成分を割り当てるように構成されている。使用状態格納部52は、該当区間における各波長成分の使用状態(使用/未使用)を示すテーブル52Aを格納している。
定/解除に係る波長成分を示す情報を回線設定部(図示せず)から受け取り、上記テーブルにおける該当波長成分の使用状態を更新する。
なる)ように、各区間の波長成分が選択される構成を適用するのが好ましい。或いは、各
区間において、その区間を伝送されるWDM光信号に含まれる各波長成分の伝送特性が最も良好となるときの波長成分が選択されるように構成しても良い。
27,光送受信装置20の17)を経て受信処理部53に与えられ、上述した処理が行わ
れる。
図2A及び図2B;光送受信装置20の17−1及び17−2,各NE1〜5の33)を
経てOSC光信号に含められ、第1及び第2の受信ルートを経て光送受信装置10で受信され、各受信OSC部(図2A:光送受信装置10の13−1及び13−2)を介して応答受信処理部57に与えられる。
る場合には、第2の送信ルートの総使用波長数が第1の送信ルートの総使用波長数を上回っている場合でも、第2の送信ルートが選択される。
む)に使用波長数を問い合わせ、伝送ルートを決定するように構成することも可能である
。また、上述した問い合わせ元で持つ機能を送信側の光送受信装置とネットワーク管理装置との連携により実現することもできる。
次に、第2の伝送ルート決定方法を、図6〜図8を用いて説明する。第2の伝送ルート決定方法では、伝送ルート上の中継装置(中継局)の数(中継NE数)が最も少ないルートが選択される。
と、これを光送受信装置10宛に第1又は第2の受信ルートで送り返す。
送受信装置20を含む)に対して回線設定指示が与えられ、該当する回線が設定される。
波長成分の決定方法は、第1の伝送ルートの決定方法で説明した方法と同様の方法を適用することができる。
次に、第3の伝送ルート決定方法を図9〜図11を用いて説明する。第3の伝送ルート決定方法では、伝送距離が最も短いルートが選択される。
部67に格納された情報から状態情報を生成する状態情報生成部69と、状態情報を含む応答を問い合わせ元に送信する処理を行う応答送信処理部70とを備えることができる。
うに構成することができる。
間)に適用されるルートとして決定される。
む)に伝送距離を問い合わせ、伝送ルートを決定するように構成することも可能である。
また、上述した問い合わせ元で持つ機能を送信側の光送受信装置とネットワーク管理装置との連携により実現することもできる。
次に、本発明による回線の区間毎の使用波長決定方法の実施形態を説明する。本発明では、光送信装置(伝送ルートの始点)から光受信装置(伝送ルートの終点)との間に1以上の中継装置(NE)を経由する新たな回線が追加される場合に、この回線に適用されるWDM光信号の波長成分を伝送ルート上の各区間毎に決定する。
〈1〉信号対雑音比(OSNR)〈第1の使用波長決定方法〉
〈2〉受光パワー〈第2の使用波長決定方法〉
〈3〉ゲインチルト〈第3の使用波長決定方法〉
以下、第1〜第3の使用波長決定方法について説明する。
第1の使用波長決定方法として、伝送ルートの各区間における未使用の波長から、その区間における光信号のOSNR特性が最も良好となる場合の波長を選択することで、追加対象の回線に対して適用される波長を決定する方法について説明する。
OSNR)を測定し、その結果を評価結果として評価結果送信処理部78へ渡す。このと
き、波長選択用信号のみの伝送特性を評価対象としても良く、波長選択用信号の波長成分を含む当該区間のWDM光信号に含まれる各波長成分の伝送特性を全体的に評価の対象としても良い。伝送特性評価部77は、予め定められた範囲を評価対象として、送信側から順次送信されてくる、波長の異なる波長選択用信号を含む当該区間の光信号の伝送特性の測定・評価を行う。
の区間)において未使用の波長成分を使用状態格納部80に格納されている各波長成分の
使用状態(使用/未使用)から特定し、未使用の波長成分の光信号(波長選択用信号)を、未使用の波長成分毎に出力する。
、次の構成を適用することができる。
ここでは、OSNR)を評価し、伝送特性が最も良好な伝送ルートを追加対象の回線に適
用される伝送ルートとして決定し、この決定結果を始点に通知する。そして、始点では、決定結果に従って、回線の追加処理を行う。
間で使用される波長成分の決定結果を受け取るように構成されている。回線設定指示部85は、伝送ルート上の各NE及び光送受信装置20に対し、試験用の回線の設定指示を与える。これによって、伝送ルート上には、各区間で決定された波長成分の光信号を伝送するための試験用の回線が設定される。
第1の送信ルートにおける第1区間、第2の送信ルートにおける第4区間)に対して夫々
決定された波長成分の光信号をルート決定信号として出力する。
ト)に送出される。ルート決定信号を受信したNEは、次の区間で使用される波長が前の
区間の波長と異なる場合には、例えば、ルート決定信号を一旦電気信号に変換し、再び次の区間で使用される波長の光信号に変換して次の区間の受信側に転送する。
送受信装置20)間を経由して伝送する場合に使用される。
そして、このような波長の選択結果に基づいて設定される試験用の回線を通じてルート決定用信号が第1及び第2の送信ルートを通じて光送受信装置10から光送受信装置20まで伝送される。光送受信装置20は、第1及び第2送信ルート間でルート決定用信号に係るOSNR特性を比較し、どちらのOSNR特性が優れているかを求めて、光送受信装置10に通知する。光送受信装置10は、優れていると通知を受けた方の伝送ルート(第
1及び第2の送信ルートの一方)を、追加対象の回線に適用する。
第2の使用波長決定方法として、伝送ルートの各区間における未使用の波長成分から、その区間における受光パワーが最も良いものを選択することで、追加対象の回線に対して適用される波長成分を決定する方法について説明する。
第3の使用波長決定方法として、伝送ルートの各区間における未使用の波長成分から、その区間におけるゲインチルトが最も良いものを選択することで、追加対象の回線に対して適用される波長成分を決定する方法について説明する。
次に、本発明による追加回線の光信号の伝送特性の補正方法の実施形態について説明する。上述したように、光送信装置−光受信装置間で新規の回線が追加される場合には、伝送ルート上の各区間の未使用の波長から最適波長が特定され、この最適波長を用いて当該回線が設定される。その後、回線が追加された結果、他の回線(波長成分)の光信号の伝送特性が劣化した場合には、その劣化が解消されるような伝送特性の補正又は調整を行う。
信号)を出力するように構成することもできる。この場合、指示信号は、その宛先に該当
する光送受信装置20の内部回路に与えられる。或いは、指示信号は、OSC信号として、光送受信装置10及び/又は伝送ルート上のNEに与えられる。指示信号の受信先では、伝送特性を補正するための動作が行われる。
の調整(光送受信装置20への送信信号の調整)が行われるように構成することもできる。このとき、OSNRの劣化が補正できる限り、フィードバック先は、伝送ルート(第2の
送信ルート)上のNE5以外のNEや光送受信装置10であっても良い。
本発明の実施形態によれば、第1〜第3の伝送ルート決定方法により、複数の伝送ルートの中から最適なルートを選択して追加対象の回線に適用することができる。これにより、光信号を伝送ルートの始点−終点間で適正に伝送することができる。
ことができる。また、このような迂回を避けるために現在使用中の波長を別波長に切り替えて回避させることで運用中の回線に影響を与えてしまう可能性を解消することもできる。
上述した実施形態では、送信装置,中継装置,受信装置を含む光信号伝送システムにおける伝送ルート決定方法,回線の使用波長決定方法,光信号の伝送特性の補正方法について説明した。但し、これらの方法は、送信装置と受信装置との間に中継装置が存在しない場合でも適用することができる。言い換えれば、これらの方法は、光信号を送受信する二つの伝送装置間(送信装置−中継装置間,中継装置間,中継装置−受信装置間)において適用可能である。
各伝送ルート上に位置する前記送信装置、1以上の前記中継装置、及び前記受信装置の夫々の間の各区間で使用されている光信号の波長成分の数を伝送ルート毎に取得し、
取得された波長成分の数を伝送ルート間で比較し、
前記比較において波長成分の数が最も少ない伝送ルートを前記回線に適用すべき伝送ルートに決定する
ことを含む光信号の伝送ルート決定方法。(1)
各伝送ルート上に位置する中継装置の数を伝送ルート毎に取得し、
中継装置の数を伝送ルート間で比較し、
中継装置の数が最も少ない伝送ルートを前記回線に適用すべき伝送ルートとして決定する
ことを含む光信号の伝送ルート決定方法。
各伝送ルートの伝送距離を取得し、
伝送距離を伝送ルート間で比較し、
伝送距離が最も短いルートを前記回線に適用すべき伝送ルートとして決定する
ことを含む光信号の伝送ルート決定方法。
決定する
付記1〜3のいずれかに記載の光信号の伝送ルート決定方法。(2)
前記送信装置と前記中継装置との間,前記中継装置間,及び前記中継装置と前記受信装置との間の区間毎に、前記回線に適用すべき光信号の波長を決定し、
前記決定された区間毎の波長で前記回線を設定するための指示を出力する
ことを含む光信号の回線設定方法。(3)
付記5記載の光信号の回線設定方法。(4)
決定された各区間の波長で各伝送ルートを通じて前記受信装置に到達する光信号の伝送特性が最も良好となるときの伝送ルートを前記回線に適用すべき伝送ルートに決定する
付記5又は6記載の光信号の回線設定方法。(5)
前記新規の回線が追加された後の前記伝送ルートを通じて前記受信装置に到達する光信号の伝送特性を取得し、
前記光信号の伝送特性を比較して、前記新規の回線の追加によって伝送特性が悪化していると認められる場合に、この伝送特性を改善するための指示を出力する
付記5〜7のいずれかに記載の光信号の回線設定方法。(6)
付記6〜8のいずれかに記載の光信号の回線設定方法。(7)
付記6〜8のいずれかに記載の光信号の回線設定方法。(8)
付記6〜8のいずれかに記載の光信号の回線設定方法。(9)
各伝送ルート上に位置する前記送信装置、1以上の前記中継装置、及び前記受信装置の夫々の間の各区間で使用されている光信号の波長成分の数を伝送ルート毎に取得する手段と、
取得された波長成分の数を伝送ルート間で比較する手段と、
前記比較において波長成分の数が最も少ない伝送ルートを前記回線に適用すべき伝送ルートに決定する手段と
を含む光信号の伝送ルート決定システム。(10)
各伝送ルート上に位置する中継装置の数を伝送ルート毎に取得する手段と、
中継装置の数を伝送ルート間で比較する手段と、
中継装置の数が最も少ない伝送ルートを前記回線に適用すべき伝送ルートとして決定する手段と
を含む光信号の伝送ルート決定システム。
各伝送ルートの伝送距離を取得する手段と、
伝送距離を伝送ルート間で比較する手段と、
伝送距離が最も短いルートを前記回線に適用すべき伝送ルートとして決定する手段と
を含む光信号の伝送ルート決定システム。
付記12〜14のいずれかに記載の光信号の伝送ルート決定システム。(11)
前記送信装置と前記中継装置との間,前記中継装置間,及び前記中継装置と前記受信装置との間の区間毎に、前記回線に適用すべき光信号の波長を決定する手段と、
前記決定された区間毎の波長で前記回線を設定するための指示を出力する手段と
を含む光信号の回線設定システム。
付記16記載の光信号の回線設定システム。
決定された各区間の波長で各伝送ルートを通じて前記受信装置に到達する光信号の伝送特性が最も良好となるときの伝送ルートを前記回線に適用すべき伝送ルートに決定する手段をさらに含む
付記16又は17記載の光信号の回線設定システム。
前記新規の回線が追加された後の前記伝送ルートを通じて前記受信装置に到達する光信号の伝送特性を取得する手段と、
前記光信号の伝送特性を比較して、前記新規の回線の追加によって伝送特性が悪化していると認められる場合に、この伝送特性を改善するための指示を出力する手段とをさらに含む
付記16〜18のいずれかに記載の光信号の回線設定システム。
付記17〜19のいずれかに記載の光信号の回線設定システム。
付記17〜19のいずれかに記載の光信号の回線設定システム。
付記17〜19のいずれかに記載の光信号の回線設定システム。
伝送装置間で光信号の伝送に使用されている光信号の波長成分の数を伝送ルート毎に取得し、
取得された波長成分の数を伝送ルート間で比較し、
前記比較において波長成分の数が最も少ない伝送ルートを前記回線に適用すべき伝送ルートに決定する
ことを含む光信号の伝送ルート決定方法。
各伝送ルートの伝送距離を取得し、
伝送距離を伝送ルート間で比較し、
伝送距離が最も短いルートを前記回線に適用すべき伝送ルートとして決定する
ことを含む光信号の伝送ルート決定方法。
前記伝送装置間で使用されていない光信号の波長を特定し、
未使用の光信号の波長の中から、その波長の伝送装置間における伝送特性、又はその波長を含む複数の光信号の伝送装置間における伝送特性が最も良好となるときの波長を設定対象の回線に適用すべき波長として選択する
ことを含む光信号の回線設定方法。
決定された各波長で各伝送ルートを通じて受信側の伝送装置に到達する光信号の伝送特性が最も良好となるときの伝送ルートを前記回線に適用すべき伝送ルートに決定する
ことをさらに含む付記25記載の光信号の回線設定方法。
前記新規の回線が追加された後の前記伝送ルートを通じて前記受信側の伝送装置に到達する光信号の伝送特性を取得し、
前記光信号の伝送特性を比較して、前記新規の回線の追加によって伝送特性が悪化していることが認められる場合に、この伝送特性を改善するための指示を出力する
ことをさらに含む付記25又は26に記載の光信号の回線設定方法。
付記25〜27のいずれかに記載の光信号の回線設定方法。
付記25〜27のいずれかに記載の光信号の回線設定方法。
付記25〜27のいずれかに記載の光信号の回線設定方法。
前記伝送装置間で使用されている光信号の波長成分の数を伝送ルート毎に取得する手段と、
取得された波長成分の数を伝送ルート間で比較する手段と、
前記比較において波長成分の数が最も少ない伝送ルートを前記回線に適用すべき伝送ルートに決定する手段と
を含む光信号の伝送ルート決定システム。
各伝送ルートの伝送距離を取得する手段と、
伝送距離を伝送ルート間で比較する手段と、
伝送距離が最も短いルートを前記回線に適用すべき伝送ルートとして決定する手段と
を含む光信号の伝送ルート決定システム。
前記伝送装置間で使用されていない光信号の波長を特定する手段と、
未使用の光信号の中から、その波長の伝送装置間における伝送特性、又はその波長を含む複数の光信号の伝送装置間における伝送特性が最も良好となるときの波長を設定対象の回線に適用すべき波長として決定する手段と
を含む光信号の回線設定システム。
決定された各波長で各伝送ルートを通じて前記受信装置に到達する光信号の伝送特性が最も良好となるときの伝送ルートを前記回線に適用すべき伝送ルートに決定する手段をさらに含む
付記33記載の光信号の回線設定システム。
の伝送ルートを通じて受信側の伝送装置に到達する光信号の前記新規の回線が追加される前の伝送特性を記憶する手段と、
前記新規の回線が追加された後の前記伝送ルートを通じて前記受信側の伝送装置に到達する光信号の伝送特性を取得する手段と、
前記光信号の伝送特性を比較して、前記新規の回線の追加によって伝送特性が悪化していることが認められる場合に、この伝送特性を改善するための指示を出力する手段とをさらに含む
付記33又は34記載の光信号の回線設定システム。
付記33〜35のいずれかに記載の光信号の回線設定システム。
付記33〜35のいずれかに記載の光信号の回線設定システム。
付記33〜35のいずれかに記載の光信号の回線設定システム。
Claims (38)
- 光信号の送信装置と、光信号の受信装置と、前記送信装置から前記受信装置へ伝送される光信号を中継する複数の中継装置とを含み、前記送信装置と前記受信装置との間に複数の光信号の伝送ルートが存在する光信号伝送システムにおいて、前記送信装置と前記受信装置との間に設定される光信号の回線に適用すべき伝送ルートを決定する方法であって、
各伝送ルート上に位置する前記送信装置、1以上の前記中継装置、及び前記受信装置の夫々の間の各区間で使用されている光信号の波長成分の数を伝送ルート毎に取得し、
取得された波長成分の数を伝送ルート間で比較し、
前記比較において波長成分の数が最も少ない伝送ルートを前記回線に適用すべき伝送ルートに決定する
ことを含む光信号の伝送ルート決定方法。 - 光信号の送信装置と、光信号の受信装置と、前記送信装置から前記受信装置へ伝送される光信号を中継する複数の中継装置とを含み、前記送信装置と前記受信装置との間に複数の光信号の伝送ルートが存在する光信号伝送システムにおいて、前記送信装置と前記受信装置との間に設定される光信号の回線に適用すべき伝送ルートを決定する方法であって、
各伝送ルート上に位置する中継装置の数を伝送ルート毎に取得し、
中継装置の数を伝送ルート間で比較し、
中継装置の数が最も少ない伝送ルートを前記回線に適用すべき伝送ルートとして決定する
ことを含む光信号の伝送ルート決定方法。 - 光信号の送信装置と、光信号の受信装置と、前記送信装置から前記受信装置へ伝送される光信号を中継する複数の中継装置とを含み、前記送信装置と前記受信装置との間に複数の光信号の伝送ルートが存在する光信号伝送システムにおいて、前記送信装置と前記受信装置との間に設定される光信号の回線に適用すべき伝送ルートを決定する方法であって、
各伝送ルートの伝送距離を取得し、
伝送距離を伝送ルート間で比較し、
伝送距離が最も短いルートを前記回線に適用すべき伝送ルートとして決定する
ことを含む光信号の伝送ルート決定方法。 - 決定された伝送ルート上に位置する前記送信装置,1以上の前記中継装置,及び前記受信装置の夫々の間で使用される、前記回線に適用すべき光信号の波長を夫々決定する
請求項1〜3のいずれかに記載の光信号の伝送ルート決定方法。 - 光信号の送信装置と、光信号の受信装置と、前記送信装置から前記受信装置へ伝送される光信号を中継する1以上の中継装置とを含む光信号伝送システムにおいて、前記送信装置と前記受信装置との間に光信号の回線を設定するための方法であって、
前記送信装置と前記中継装置との間,前記中継装置間,及び前記中継装置と前記受信装置との間の各区間毎に、前記回線に適用すべき光信号の波長を決定し、
前記決定された区間毎の波長で前記回線を設定するための指示を出力する
ことを含む光信号の回線設定方法。 - 区間毎に、その区間における未使用の波長の中から、その波長の当該区間における伝送特性、又はその波長を含む複数の光信号の当該区間における伝送特性が最も良好となるときの波長を選択する
請求項5記載の光信号の回線設定方法。 - 前記送信装置と前記受信装置との間に1以上の中継装置を夫々経由する複数の伝送ルートが存在する場合に、前記回線について、伝送ルート毎に各区間で適用すべき光信号の波長を決定し、
決定された各区間の波長で各伝送ルートを通じて前記受信装置に到達する光信号の伝送特性が最も良好となるときの伝送ルートを前記回線に適用すべき伝送ルートに決定する
請求項5又は6記載の光信号の回線設定方法。 - 前記送信装置と前記受信装置との間に或る伝送ルートで新規の回線が追加される場合に、この伝送ルートを通じて前記受信装置に到達する光信号の前記新規の回線が追加される前の伝送特性を記憶し、
前記新規の回線が追加された後の前記伝送ルートを通じて前記受信装置に到達する光信号の伝送特性を取得し、
前記光信号の伝送特性を比較して、前記新規の回線の追加によって伝送特性が悪化していると認められる場合に、この伝送特性を改善するための指示を出力する
請求項5〜7のいずれかに記載の光信号の回線設定方法。 - 前記伝送特性が信号対雑音比である
請求項6〜8のいずれかに記載の光信号の回線設定方法。 - 前記伝送特性が受光パワーである
請求項6〜8のいずれかに記載の光信号の回線設定方法。 - 前記伝送特性がゲインチルトである
請求項6〜8のいずれかに記載の光信号の回線設定方法。 - 光信号の送信装置と、光信号の受信装置と、前記送信装置から前記受信装置へ伝送される光信号を中継する複数の中継装置とを含み、前記送信装置と前記受信装置との間に複数の光信号の伝送ルートが存在する光信号伝送システムにおいて、前記送信装置と前記受信装置との間に設定される光信号の回線に適用すべき伝送ルートを決定するシステムであって、
各伝送ルート上に位置する前記送信装置、1以上の前記中継装置、及び前記受信装置の夫々の間の各区間で使用されている光信号の波長成分の数を伝送ルート毎に取得する手段と、
取得された波長成分の数を伝送ルート間で比較する手段と、
前記比較において波長成分の数が最も少ない伝送ルートを前記回線に適用すべき伝送ルートに決定する手段と
を含む光信号の伝送ルート決定システム。 - 光信号の送信装置と、光信号の受信装置と、前記送信装置から前記受信装置へ伝送される光信号を中継する複数の中継装置とを含み、前記送信装置と前記受信装置との間に複数の光信号の伝送ルートが存在する光信号伝送システムにおいて、前記送信装置と前記受信装置との間に設定される光信号の回線に適用すべき伝送ルートを決定するシステムであって、
各伝送ルート上に位置する中継装置の数を伝送ルート毎に取得する手段と、
中継装置の数を伝送ルート間で比較する手段と、
中継装置の数が最も少ない伝送ルートを前記回線に適用すべき伝送ルートとして決定する手段と
を含む光信号の伝送ルート決定システム。 - 光信号の送信装置と、光信号の受信装置と、前記送信装置から前記受信装置へ伝送される光信号を中継する複数の中継装置とを含み、前記送信装置と前記受信装置との間に複数の光信号の伝送ルートが存在する光信号伝送システムにおいて、前記送信装置と前記受信装置との間に設定される光信号の回線に適用すべき伝送ルートを決定するシステムであって、
各伝送ルートの伝送距離を取得する手段と、
伝送距離を伝送ルート間で比較する手段と、
伝送距離が最も短いルートを前記回線に適用すべき伝送ルートとして決定する手段と
を含む光信号の伝送ルート決定システム。 - 決定された伝送ルート上に位置する各区間で前記回線について適用すべき光信号の波長を夫々決定する手段をさらに含む
請求項12〜14のいずれかに記載の光信号の伝送ルート決定システム。 - 光信号の送信装置と、光信号の受信装置と、前記送信装置から前記受信装置へ伝送される光信号を中継する1以上の中継装置とを含む光信号伝送システムにおいて、前記送信装置と前記受信装置との間に光信号の回線を設定するためのシステムであって、
前記送信装置と前記中継装置との間,前記中継装置間,及び前記中継装置と前記受信装置との間の区間毎に、前記回線に適用すべき光信号の波長を決定する手段と、
前記決定された区間毎の波長で前記回線を設定するための指示を出力する手段と
を含む光信号の回線設定システム。 - 前記波長を決定する手段は、区間毎に、その区間における未使用の波長の中から、その波長の当該区間における伝送特性、又はその波長を含む複数の光信号の当該区間における伝送特性が最も良好となるときの波長を選択する
請求項16記載の光信号の回線設定システム。 - 前記波長を決定する手段は、前記送信装置と前記受信装置との間に1以上の中継装置を夫々経由する複数の伝送ルートが存在する場合に、前記回線について、伝送ルート毎に各区間で適用すべき光信号の波長を決定し、
決定された各区間の波長で各伝送ルートを通じて前記受信装置に到達する光信号の伝送特性が最も良好となるときの伝送ルートを前記回線に適用すべき伝送ルートに決定する手段をさらに含む
請求項16又は17記載の光信号の回線設定システム。 - 前記送信装置と前記受信装置との間に或る伝送ルートで新規の回線が追加される場合に、この伝送ルートを通じて前記受信装置に到達する光信号の前記新規の回線が追加される前の伝送特性を記憶する手段と、
前記新規の回線が追加された後の前記伝送ルートを通じて前記受信装置に到達する光信号の伝送特性を取得する手段と、
前記光信号の伝送特性を比較して、前記新規の回線の追加によって伝送特性が悪化していると認められる場合に、この伝送特性を改善するための指示を出力する手段とをさらに含む
請求項16〜18のいずれかに記載の光信号の回線設定システム。 - 前記伝送特性が信号対雑音比である
請求項17〜19のいずれかに記載の光信号の回線設定システム。 - 前記伝送特性が受光パワーである
請求項17〜19のいずれかに記載の光信号の回線設定システム。 - 前記伝送特性がゲインチルトである
請求項17〜19のいずれかに記載の光信号の回線設定システム。 - 光信号を送受信するための複数の伝送ルートを有する伝送装置間で設定される光信号の回線に適用すべき伝送ルートを決定する方法であって、
伝送装置間で光信号の伝送に使用されている光信号の波長成分の数を伝送ルート毎に取得し、
取得された波長成分の数を伝送ルート間で比較し、
前記比較において波長成分の数が最も少ない伝送ルートを前記回線に適用すべき伝送ルートに決定する
ことを含む光信号の伝送ルート決定方法。 - 光信号を送受信するための複数の伝送ルートを有する伝送装置間で設定される光信号の回線に適用すべき伝送ルートを決定する方法であって、
各伝送ルートの伝送距離を取得し、
伝送距離を伝送ルート間で比較し、
伝送距離が最も短いルートを前記回線に適用すべき伝送ルートとして決定する
ことを含む光信号の伝送ルート決定方法。 - 光信号を送受信する伝送装置間で光信号の回線を設定するための方法であって、
前記伝送装置間で使用されていない光信号の波長を特定し、
未使用の光信号の波長の中から、その波長の伝送装置間における伝送特性、又はその波長を含む複数の光信号の伝送装置間における伝送特性が最も良好となるときの波長を設定対象の回線に適用すべき波長として選択する
ことを含む光信号の回線設定方法。 - 前記伝送装置間に複数の伝送ルートが存在する場合に、伝送ルート毎に前記回線に適用すべき波長を決定し、
決定された各波長で各伝送ルートを通じて受信側の伝送装置に到達する光信号の伝送特性が最も良好となるときの伝送ルートを前記回線に適用すべき伝送ルートに決定する
ことをさらに含む請求項25記載の光信号の回線設定方法。 - 前記伝送装置間に或る伝送ルートで新規の回線が追加される場合に、この伝送ルートを通じて受信側の伝送装置に到達する光信号の前記新規の回線が追加される前の伝送特性を記憶し、
前記新規の回線が追加された後の前記伝送ルートを通じて前記受信側の伝送装置に到達する光信号の伝送特性を取得し、
前記光信号の伝送特性を比較して、前記新規の回線の追加によって伝送特性が悪化していることが認められる場合に、この伝送特性を改善するための指示を出力する
ことをさらに含む請求項25又は26に記載の光信号の回線設定方法。 - 前記伝送特性が信号対雑音比である
請求項25〜27のいずれかに記載の光信号の回線設定方法。 - 前記伝送特性が受光パワーである
請求項25〜27のいずれかに記載の光信号の回線設定方法。 - 前記伝送特性がゲインチルトである
請求項25〜27のいずれかに記載の光信号の回線設定方法。 - 光信号を送受信するための複数の伝送ルートを有する伝送装置間に設定される回線に適用すべき伝送ルートを決定するシステムであって、
前記伝送装置間で使用されている光信号の波長成分の数を伝送ルート毎に取得する手段と、
取得された波長成分の数を伝送ルート間で比較する手段と、
前記比較において波長成分の数が最も少ない伝送ルートを前記回線に適用すべき伝送ルートに決定する手段と
を含む光信号の伝送ルート決定システム。 - 光信号を送受信するための複数の伝送ルートを有する伝送装置間に設定される回線に適用すべき伝送ルートを決定するシステムであって、
各伝送ルートの伝送距離を取得する手段と、
伝送距離を伝送ルート間で比較する手段と、
伝送距離が最も短いルートを前記回線に適用すべき伝送ルートとして決定する手段と
を含む光信号の伝送ルート決定システム。 - 光信号を送受信する伝送装置間に回線を設定するためのシステムであって、
前記伝送装置間で使用されていない光信号の波長を特定する手段と、
未使用の光信号の中から、その波長の伝送装置間における伝送特性、又はその波長を含む複数の光信号の伝送装置間における伝送特性が最も良好となるときの波長を設定対象の回線に適用すべき波長として決定する手段と
を含む光信号の回線設定システム。 - 前記波長を決定する手段は、伝送装置間に複数の伝送ルートが存在する場合に、伝送ルート毎に前記回線に適用すべき光信号の波長を決定し、
決定された各波長で各伝送ルートを通じて前記受信装置に到達する光信号の伝送特性が最も良好となるときの伝送ルートを前記回線に適用すべき伝送ルートに決定する手段をさらに含む
請求項33記載の光信号の回線設定システム。 - 前記伝送装置間に或る伝送ルートで新規の回線が追加される場合に、この伝送ルートを通じて受信側の伝送装置に到達する光信号の前記新規の回線が追加される前の伝送特性を記憶する手段と、
前記新規の回線が追加された後の前記伝送ルートを通じて前記受信側の伝送装置に到達する光信号の伝送特性を取得する手段と、
前記光信号の伝送特性を比較して、前記新規の回線の追加によって伝送特性が悪化していることが認められる場合に、この伝送特性を改善するための指示を出力する手段とをさらに含む
請求項33又は34記載の光信号の回線設定システム。 - 前記伝送特性が信号対雑音比である
請求項33〜35のいずれかに記載の光信号の回線設定システム。 - 前記伝送特性が受光パワーである
請求項33〜35のいずれかに記載の光信号の回線設定システム。 - 前記伝送特性がゲインチルトである
請求項33〜35のいずれかに記載の光信号の回線設定システム。
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