JP2002198981A - 光波長多重網システム及びその光パス設定方法 - Google Patents

光波長多重網システム及びその光パス設定方法

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JP2002198981A
JP2002198981A JP2000395299A JP2000395299A JP2002198981A JP 2002198981 A JP2002198981 A JP 2002198981A JP 2000395299 A JP2000395299 A JP 2000395299A JP 2000395299 A JP2000395299 A JP 2000395299A JP 2002198981 A JP2002198981 A JP 2002198981A
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Yoshinori Yuki
義徳 結城
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光パスの設定の容易化を図る。 【解決手段】 光パスが形成される光伝送路6、7と、
この光伝送路に接続され、光パスを介して互いに光信号
を送受信する複数のノードA〜Hと、ノードに伝送路8
を介して接続され、光伝送路に形成される光パスを管理
するネットワーク管理装置9とを備えた光波長多重網シ
ステムにおいて、ネットワーク管理装置9は、外部から
入力された光パスの設定要求に基づいて、光伝送路にお
ける光パスの割当及び解放を行う光パス設定の要求を伝
送路を介して光パスを構成するノードに送信する光パス
要求手段を有し、光パス設定要求を受信したノードは、
この光パス設定要求が指定する光パスを構成するノード
間で順次光パス設定を行なわせる光パス設定手段を有す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光信号を波長毎に
多重化して伝送する機能を有する複数のノードを、光フ
ァイバ等の光伝送路を介して接続した光波長多重網シス
テムに係わり、特に、光伝送路に1乃至複数の波長を用
いて形成される光パスの設定手法を改良した光波長多重
網システム、及び光波長多重網システムの光パス設定方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、光通信技術の進歩により、1本の
光ファイバで伝送可能な通信容量が飛躍的に増加してい
る。この種の通信技術としては、光信号を波長毎に多重
化して伝送する波長多重化(WDM Wavelength Divis
ion Multiplexing )伝送技術がある。この波長多重化
(WDM)技術によれば、従来の約100倍の光信号が
伝送可能となった。
【0003】このような波長多重化(WDM)技術を利
用して各ノード相互間で光信号を送受信する光波長多重
網システムは例えば図17に示すよう構成されている。
すなわち、この光波長多重網システムにおいては、例え
ば、光ファイバからなる光伝送路1に対して、各種の情
報処理装置からなる複数のノードAa、Bb、Cc、D
d、Ee、Ff、Gg、Hhが接続されている。厳密に
説明すると、互いに隣接するノードAa〜Hh相互間を
光ファイバで接続している。
【0004】この複数のノードAa〜Hhのうちの1つ
のノードAaに対して伝送路2を介して、ネットワーク
管理装置(NMS:Network Management System、以下
NMSと略記する)3が接続されている。このNMS3
は、各ノードAa〜Hh相互間で光信号を送受信するた
めに光伝送路1に対して光パス4の割当及び解放からな
る光パス4の設定を行うとともに、光伝送路1に形成さ
れた光パス4の維持管理を行う。
【0005】すなわち、NMS3は、伝送路2を介して
物理的に1個のノードAaと接続されているが、この1
個のノードAa及び伝送路1を経由して、論理的には全
てのノードAa〜Hhと相互に接続されている。そし
て、NMS3は、各ノードAa〜Hhに対して光パス情
報5の授受によって光パス4の設定に係る各ノードAa
〜Hhの動作を集中的に制御および管理する。
【0006】このような構成の光波長多重網システムに
おいて、NMS3が、ノード間に1乃至複数の波長を用
いた光パス4を設定することにより、ノード間で必要と
する伝送容量を柔軟に変更したり、障害発生時の迂回経
路を確保することなどが可能となる。
【0007】なお、図17では、一例として、8台のノ
ードAa〜Hhと1台のNMS3から構成される光波長
多重網システムにおいて、ノードBbを始点ノード、ノ
ードCc〜Ggを中継点ノード、ノードHhを終点ノー
ドとした一点鎖線で示す光パス4の設定例を示す。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図17
に示す光波長多重網システムにおいてもまだ解決すべき
次のような課題があった。
【0009】すなわち、上述の光波長多重網システムに
おいて、ノードAa〜Hh間に光パス4を設定するに
は、NMS3は、設定しようとする光パス4の経路に含
まれる全てのノードAa〜Hhに対して、それぞれ個別
に情報伝達路を構築し、個別に光パス情報5の送受信を
実施する必要があった。そのため、NMS3は全てのノ
ードAa〜Hhの状態を管理し、かつ、NMS3が管理
する状態と各ノードAa〜Hhの実状態は常に同期され
ている必要があった。
【0010】したがって、図17に示す従来の光波長多
重網システムでは、NMS3とノードAaを接続する伝
送路2、及びノード相互間を接続する光ファイバ(光伝
送路)において、光パス4の設定に係る通信の伝送量
(オーバヘッド)やNMS3の処理負荷が増大する。
【0011】光通信技術の進展により、1本の光ファイ
バに多重化できる波長数は年々増加する傾向にあるが、
従来の技術では光パス4の設定需要に応じて通信の伝送
量(オーバヘッド)やNMS3の処理負荷も増大するた
め、これらが、光波長多重網システムを構築する上での
問題点となっている。
【0012】したがって、光パス4の設定時における光
伝送路の伝送量(オーバヘッド)とNMS3の処理負荷
を削減し効率良く光パス4を設定できる手法が切望され
ている。
【0013】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、ネットワーク管理装置から光パス設定要求
を受けたノードは、この光パス設定要求が指定する光パ
スを構成する各ノードに光パス設定を行わせることによ
って、ネットワーク管理装置と光パスを構成する各ノー
ドとの間の直接情報交換を極力抑制でき、光伝送路の伝
送量(オーバヘッド)とネットワーク管理装置の処理負
荷を削減し効率良く光パスを設定できる光波長多重網シ
ステム、及び光波長多重網システムの光パス設定方法を
提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、少なくとも1
つの光パスが形成される光伝送路と、この光伝送路に接
続され、光パスを介して互いに光信号を送受信する複数
のノードと、少なくとも1つのノードに伝送路を介して
接続され、光伝送路に形成される光パスを管理するネッ
トワーク管理装置とを備えた光波長多重網システムに適
用される。
【0015】そして、上記目的を達成するために、本発
明の光波長多重網システムにおいては、ネットワーク管
理装置は、外部から入力された光パスの設定要求に基づ
いて、光伝送路における光パスの割当及び解放を行う光
パス設定の要求を伝送路を介して光パスを構成する1つ
又は2つのノードに送信する光パス要求手段を有する。
また、光パス設定要求を受信したノードは、この光パス
設定要求が指定する光パスを構成するノード間で順次光
パス設定を行なわせる光パス設定手段を有する。
【0016】このように構成された光波長多重網システ
ムにおいては、ネットワーク管理装置は、外部から光パ
スの設定要求が入力すると、この光パスの設定要求を該
当光パスを構成する1つ又は2つのノードに送信するの
みである。また、光パス設定要求を受信したノードは、
この光パス設定要求が指定する光パスを構成するノード
間で順次光パス設定を行なわせる。
【0017】したがって、ネットワーク管理装置は、指
定する光パスを構成する全てのノードとの間で、直接光
パスの設定に関する情報を直接送受信する必要はないの
で、このネットワーク管理装置の処理負担を軽減でき
る。さらに、光伝送路及びネットワーク管理装置とノー
ドが接続された伝送路における伝送量(オーバヘッド)
が減少する。
【0018】また、別の発明は、上述した発明の光波長
多重網システムにおけるネットワーク管理装置は、各ノ
ードにおける未使用の波長数を記憶する構成管理テーブ
ルを有している。光パス要求手段は、外部から設定要求
された光パスの設定の可否を構成管理テーブルを参照し
て判定する設定可否判定手段を有している。さらに、光
パス設定手段は、光パスの挿入波長を設定する挿入波長
設定手段と、光パスの変換波長を設定する変換波長設定
手段と、光パスの分岐波長を設定する分岐波長設定手段
とを有する。
【0019】また、別の発明は、上述した発明の光波長
多重網システムにおける挿入波長設定手段は光パスを構
成する始点ノードが実施し、変換波長設定手段は光パス
を構成する中継点ノードが実施し、分岐波長設定手段は
前記光パスを構成する終点ノードが実施する。
【0020】また、別の発明は、上述した発明の光波長
多重網システムにおける光パス要求手段は、外部から設
定要求された光パスの構成を解析して複数種類の光パス
の設定方式から1つの光パスの設定方式を決定する設定
方式決定手段と、この決定された光パスの設定方式に基
づいて光パス設定を要求するノードを定めるノード設定
手段とを有していろ。
【0021】このように構成された光波長多重網システ
ムにおいては、光パスの設定方式は光パスの構成に基づ
いて、例えば、下流方式、上流方式、中間方式、両端方
式の4個の種類に分類される。そして、外部から入力さ
れた光パスの設定要求は、該当光パスの構成の設定方式
に最適のノードに光パス設定の要求が送信される。
【0022】その結果、外部から入力された光パスの設
定要求は、該当光パスの構成の設定方式に最適の手法
(設定順序)で光パスが設定されていくので、効率的に
要求された光パスが設定される。
【0023】また、別の発明において、上述した発明の
光波長多重網システムにおける設定方式決定手段は、光
パスを構成する中継点ノードの中にネットワーク管理装
置との信号の授受に最大の伝搬遅延時間を要するノード
が含まれず、かつ、光パスを構成する始点ノードがネッ
トワーク管理装置との信号の授受に最小の伝搬遅延時間
を要するノードである場合、又は、光パスを構成する中
継点ノードの中にネットワーク管理装置との信号の授受
に最大の伝搬遅延時間を要するノードが含まれ、かつ、
光パスを構成する終点ノードがネットワーク管理装置と
の信号の授受に最大の伝搬遅延時間を要するノードであ
る場合に、外部から設定要求された光パスの設定方式を
下流方式と決定する。
【0024】そして、ノード設定手段は、設定方式が下
流方式に設定されると、光パス設定を要求するノードを
光パスを構成する始点ノードに設定する。
【0025】また、別の発明において、上述した発明の
光波長多重網システムにおける設定方式決定手段は、光
パスを構成する中継点ノードの中にネットワーク管理装
置との信号の授受に最大の伝搬遅延時間を要するノード
が含まれず、かつ、光パスを構成する終点ノードがネッ
トワーク管理装置との信号の授受に最小の伝搬遅延時間
を要するノードである場合、又は、光パスを構成する中
継点ノードの中にネットワーク管理装置との信号の授受
に最大の伝搬遅延時間を要するノードが含まれ、かつ、
光パスを構成する始点ノードがネットワーク管理装置と
の信号の授受に最大の伝搬遅延時間を要するノードであ
る場合に、外部から設定要求された光パスの設定方式を
上流方式と決定する。
【0026】そして、ノード設定手段は、設定方式が上
流方式に設定されると、光パス設定を要求するノードを
光パスを構成する終点ノードに設定する。
【0027】また、別の発明において、上述した発明の
光波長多重網システムにおける設定方式決定手段は、光
パスを構成する中継点ノードの中にネットワーク管理装
置との信号の授受に最大の伝搬遅延時間を要するノード
が含まれず、かつ、光パスを構成する始点ノードと終点
ノードがネットワーク管理装置との信号の授受に最小の
伝搬遅延時間を要するノードでない場合、又は、光パス
を構成する中継点ノードの中にネットワーク管理装置と
の信号の授受に最大の伝搬遅延時間を要するノードが含
まれ、かつ、光パスを構成する中継点ノードの中にネッ
トワーク管理装置と接続したノードが含まれる場合、又
は、光パスを構成する中継点ノードの中にネットワーク
管理装置との信号の授受に最大の伝搬遅延時間を要する
ノードが含まれ、かつ、光パスを構成する中継点ノード
の中にネットワーク管理装置と接続したノードが含まれ
ず、さらに、光パスを構成する始点ノードまたは終点ノ
ードが前記ネットワーク管理装置との信号の授受に最小
の伝搬遅延時間を要するノードでない場合に、外部から
設定要求された光パスの設定方式を中間方式と決定す
る。
【0028】そして、ノード設定手段は、方式が中間方
式に設定されると、光パス設定を要求するノードを光パ
スを構成する中継点ノードに設定する。
【0029】また、別の発明において、上述した発明の
光波長多重網システムにおけるノード設定手段は、設定
方式が中間方式に設定されると、光パス設定を要求する
ノードを、前記ネットワーク管理装置が伝送路を介して
接続された中継点ノードに設定する。
【0030】また、別の発明において、上述した発明の
光波長多重網システムにおける設定方式決定手段は、光
パスを構成する中継点ノードの中にネットワーク管理装
置との信号の授受に最大の伝搬遅延時間を要するノード
が含まれ、かつ、光パスを構成する中継点ノードの中に
ネットワーク管理装置と接続したノードが含まれず、さ
らに、光パスを構成する始点ノードまたは終点ノードが
ネットワーク管理装置との信号の授受に最小の伝搬遅延
時間を要するノードである場合に、外部から設定要求さ
れた光パスの設定方式を両端方式と決定する。
【0031】そして、ノード設定手段は、設定方式が両
端方式に設定されると、光パス設定を要求するノードを
光パスを構成する始点ノード及び終点ノードに設定す
る。
【0032】さらに、別の発明は、上述した発明の光波
長多重網システムにおける光パス設定手段は、設定方式
が下流方式に設定されると、光パスを構成する始点ノー
ドから終点ノードに至る経路に位置するノードに光パス
設定を行なわせ、設定方式が上流方式に設定されると、
光パスを構成する終点ノードから始点ノードに至る経路
に位置するノードに光パス設定を行なわせ、設定方式が
中間方式に設定されると、光パスを構成する特定の中継
点ノードから始点ノード及び終点ノードに至る経路に位
置するノードに光パス設定を行なわせ、設定方式が両端
方式に設定されると、光パスを構成する始点ノード及び
終点ノードから特定の中継点ノードに至る経路に位置す
るノードに光パス設定を行なわせる。
【0033】このように構成された光波長多重網システ
ムにおいては、前述したように、各設定方式毎に、最適
の順序で各ノード間の光パスが設定されていく。
【0034】さらに、別の発明は、上述した発明の光波
長多重網システムにおける特定の中継点ノードは、ネッ
トワーク管理装置が伝送路を介して接続された中継点ノ
ード、又は、ネットワーク管理装置の信号の授受に最小
又は最大の伝搬遅延時間を要する中継点ノードである。
【0035】さらに別の発明は、少なくとも1つの光パ
スが形成される光伝送路と、この光伝送路に接続され、
光パスを介して互いに光信号を送受信する複数のノード
と、少なくとも1つのノードに伝送路を介して接続さ
れ、光伝送路に形成される光パスを管理するネットワー
ク管理装置とを備えた光波長多重網システムにおける前
記光パスを設定する光波長多重網システムの光パス設定
方法である。
【0036】そして、本発明の光波長多重網システムの
光パス設定方法においては、外部から入力された光パス
の設定要求に基づいて、光伝送路における光パスの割当
及び解放を行う光パス設定を伝送路を介して光パスを構
成する1つ又は2つのノードに光パス設定要求を送信す
る光パス要求ステップと、光パス設定要求を受信する
と、この光パス設定要求が指定する光パスを構成するノ
ード間で順次光パス設定を行なわせる光パス設定ステッ
プとを有する。
【0037】このように構成された光波長多重網システ
ムの光パス設定方法においても、前述した発明の光波長
多重網システムとほぼ同様の作用効果を奏することが可
能である。
【0038】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を説明
する。先ず、この実施形態で使用される主な用語を説明
する。
【0039】(a) 波長多重 波長多重(WDM)は、ノード間を接続する光ファイバ
において、波長が異なる複数の光信号が多重化されて伝
送されることを意味する。具体的には、挿入波長、分岐
波長及び変換波長を用いて光信号が多重化される。
【0040】挿入波長はノードから挿入する光信号に用
いる波長であり、λaddと記している。変換波長はノー
ドにおける光信号の波長変換に用いる波長であり、変換
前の波長をλin、変換後の波長をλoutと記している。
よって、同一の波長であっても、あるノードでは分岐波
長に設定され、他のノードでは変換波長あるいは挿入波
長に設定されることがありうる。
【0041】(b) デフォルトパス デフォルトパスは、あるノードから挿入された光信号が
隣接するノードで分岐される経路を意味し、本発明の実
施形態においては、予め定められた波長を用いて隣接す
るノード間に少なくとも1本のデフォルトパスが存在す
る。そして、このデフォルトパスを介して図5に示す光
信号からなるIPパケット25が送受信される。
【0042】(c) 光パス 光パスは、任意の2つのノード間の通信において、始点
ノードから挿入された光信号が中継ノードを通過して、
終点ノードに分岐されるまでの通信経路を意味する。本
発明の実施形態においては、中継ノードが無い場合、あ
るいは、中継ノードが複数ある場合の何れの構成であっ
てもよい。なお、中継ノードが無い場合の光パスは、始
点ノードから挿入された光信号が隣接する終点ノードで
分岐され、デフォルトパスと同様の経路となる。
【0043】(d) 最近ノード、最遠ノード 最近ノードは、光パスの経路においてNMS(ネットワ
ーク管理装置)から最も近い位置にあるノードを意味
し、最遠ノードは、光パスの経路においてNMSから最
も遠い位置にあるノードを意味する。本発明の実施形態
においては、NMSとノードとの間で情報を授受するた
めに要する伝搬遅延時間が最小となるノードを最近ノー
ドとし、最大となるノードを最遠ノードとする。
【0044】なお、NMSとノードとの間で情報を授受
するために経由するノード゛数が最小となるノード゛を最
近ノードとし、最大となるノードを最遠ノードとしても
よい。
【0045】次に、実施形態の光波長多重網システムを
図面を用いて説明する。図1は本発明の実施形態に係る
光波長多重網システムの概略構成を示す模式図である。
この実施形態の光波長多重網システムにおいては、例え
ば、光ファイバからなる光伝送路6に対して、各種の情
報処理装置からなる複数のノードA、B、C、D、E、
F、G、Hが接続されている。厳密に説明すると、互い
に隣接するノードA〜H相互間を2本の光ファイバ7で
接続している。そして、この光ファイバ7内に波長多重
された光信号が伝送される。
【0046】なお、図1の光波長多重網システムにおい
ては、隣接するノードA〜H相互間を2本の光ファイバ
7によって接続し、予め定められた波長を用いたデフォ
ルトパスにより双方向の通信をするようにしたが、ノー
ドA〜H相互間を1本の光ファイバ7で接続し、予め定
められた複数の波長を用いたデフォルトパスにより双方
向の通信を実施するようにしたり、ノードA〜H相互間
を接続する光ファイバ7を3本以上にしてもよく、ノー
ドA〜H相互間を光ファイバ7で接続する形態、及びデ
フォルトパスによる双方向通信の形態は種々変形して実
施できる。
【0047】また、ノードA〜Hを接続するネットワー
クの形態に制限はなく、図7に示す格子(メッシュ)型
や図8に示す3つのノードで構成されるリング型のよう
にネットワークの形態を種々変形して実施できる。
【0048】図1において、複数のノードA〜Hのうち
の1つのノードAに対して伝送路8を介して、NMS
(ネットワーク管理装置)9が接続されている。このコ
ンピュータからなるNMS9内には、IPルータ10と
光パス管理装置11とが組込まれている。
【0049】また、各ノードA〜H内には、波長多重さ
れた光信号の送受信及び波長を制御するWDM(波長多
重)伝送装置12、IPルータ13、及び光パス制御装
置14が組込まれている。
【0050】この光波長多重網システム内では、OPS
FなどのIPルーティングプロトコルが動作しており、
IPルータ10,13を介して、NMS9の光パス管理
装置11と各ノードA〜Hの光パス制御装置14とが相
互に通信できる。
【0051】NMS9の光パス管理装置11内には、図
2に示すように、ルータや他の機器及びオペレータ(操
作者)との間で各種の情報を授受する通信インタフェー
ス15と、光パス管理部16と、構成管理テーブル17
と、光パス管理テーブル18とが組込まれている。
【0052】光パス管理部16は、通信インタフェース
15を介して授受する情報に基づいて光パスの設定を管
理する。構成管理テーブル17内には、各ノードA〜H
の識別子(ノードID)と、各ノードA〜Hの光パス制
御装置14のIPアドレス(ノードIP)と、ノードA
〜H相互間の接続関係と、各ノードA〜HにおけるWD
M伝送装置12が所有する未使用の波長数が記憶されて
いる。
【0053】さらに、光パス管理テーブル18内には、
光パスの識別子(光パスID)と、光パスの経路上の始
点ノード、中継点ノード及び終点ノードの各ノードID
が記憶されている。
【0054】構成管理テーブル17と光パス管理テーブ
ル18の各記憶内容は、通信インタフェース15を介し
てオペレータと授受する情報に基づいて生成されたり、
光パス管理装置11と各ノードA〜Hの光パス制御装置
14との通信によって授受する情報に基づいて生成され
る。
【0055】なお、構成管理テーブル17内にはノード
IDとノードIPとの両方が記憶されるようにしたが、
ノードIDからノードIPを導いたり、ノードIPから
ノードIDを導けるような手段を光パス管理装置11が
備える場合は、ノードIDとノードIPのどちらか一方
を構成管理テーブル17に記憶すればよい。
【0056】各ノードA〜HのWDM伝送装置12は図
3に示すように構成されている。すなわち、WDM伝送
装置12内には、隣接するノードA〜HのWDM伝送装
置12との間で光ファイバ7を介して波長多重された光
信号を送受信する一対の波長多重伝送部19と、波長の
挿入、分岐、変換に係る処理や入出力の切替に係る処理
を行う光スイッチ部20と、IPルータ13や光パス制
御装置14との間で各種の情報を授受する通信インタフ
ェース21とが組込まれている。
【0057】なお、図3においては、説明を簡単にする
ために、1対の波長多重伝送部19と1つの光スイッチ
部20とが複数の光ファイバ7を介して入出力される光
信号を処理したり、1つの通信インタフェース21によ
ってIPルータ13や光パス制御装置14との間で各種
の情報を授受するようにした。しかし、光ファイバ7の
入出力単位毎に複数の波長多重伝送部19と光スイッチ
部20とを設けるようにしたり、必要に応じて複数の通
信インタフェース21を設けるようにしてもよく、この
波長多重伝送装置12の構成を種々の形態に変形するこ
とが可能であるる。
【0058】各ノードA〜Hの光パス制御装置14内に
は、図4に示すように、IPルータ13やWDM伝送装
置12及び他の機器との間で各種の情報を授受する通信
インタフェース22と、光パス制御部23と、光パス制
御テーブル24とが組込まれている。
【0059】光パス制御部23は、通信インタフェース
22を介して授受する光パス情報に基づいて、光パスの
設定を制御する。光パス制御テーブル24内には、隣接
するノードA〜HのノードID及びノードIPと、WD
M伝送装置12の波長多重伝送部19が所有する波長の
使用状態が記憶されている。
【0060】なお、ノードIDからノードIPを導いた
り、ノードIPからノードIDを導く機能を光パス制御
装置14が備える場合は、隣接するノードA〜Hのノー
ドIDおよびノードIPのどちらか一方を光パス制御テ
ーブル24に記憶補記すればよい。また、光パス制御テ
ーブル24の記憶内容は、隣接するノードA〜Hの光パ
ス制御装置14が通信することによって授受した情報に
基づいて生成されたり、NMS9の光パス管理装置11
と通信することによって授受した情報に基づいて生成さ
れる。
【0061】図5は、NMS9とノードAとの間の伝送
路8又はノードA〜H相互間に形成されているデフォル
トパスを介して、NMS9とノードA〜Hとの間及びノ
ードA〜H相互間で送受信されるIPパケット25のフ
ォーマットを示す図である。図示するように、このIP
パケット25は、送信元IPと、宛先IPと、データ部
分とで構成される。そして、このデータ部分に光パスを
設定するための光パス情報26が設定される。
【0062】この光パス情報26内には、制御IDと、
光パスIDと、方式IDと、経路情報と、付加情報とが
含まれる。制御IDは光パスの設定に係る制御の種別を
識別するため使用し、割当要求(Set-req)、割当確認
(Set-ack)、割当不可(Set-nack)、解放要求(Rel-r
eq)、解放確認(Rel-ack)、解放不可(Rel-nack)を
示すいずれかの値が記載される。
【0063】光パスIDは各々の光パスを識別するため
に使用し、NMS9の光パス管理部16によって管理さ
れる重複しない固有な値が記載される。方式IDは光パ
スの設定に係る設定方式(制御方法)を識別するために
使用し、下流方式(Down)、上流方式(Up)、中間方式
(Middle)、両端方式(Both)を示すいずれかの値が記
載される。
【0064】また、経路情報は光パスの経路を識別する
ために使用し、始点ノード識別子(始点ID)と、中継
ノード識別子(中継ID)と、終点ノード識別子(終点
ID)から構成され、各々にはノードIPが記載され
る。付加情報には、光パスの設定に係る付加的な情報が
記載される。
【0065】なお、経路情報に含まれる中継IDには、
必要に応じて複数のノードIPを記載したり、中継ノー
ドが無い場合は記載をしなくてもよい。複数のノードI
Pを記載する場合は、光パスの経路に沿って順番に記載
すればよい。また、経路情報には光パスを設定するノー
ドA〜HのノードIDを記載したり、ノードIDとノー
ドIPの両方を記載してもよい。さらに、経路情報にノ
ードIDを記載して授受する場合は、NMS9の光パス
管理装置11や各ノードA〜Hの光パス制御装置14に
おいてノードIDからノードIPを導くようにすればよ
い。
【0066】なお、図5ではIPパケット25に含まれ
る送信元IPアドレス(Src-IP)と、宛先IPアドレ
ス(Dst-IP)と、データ部分のみを記している。な
お、NMS9から光パス情報が転送される場合は送信元
IPアドレス(Src-IP)にNMS9のIPアドレス
(NMS−IP)が記載され、各ノードA〜Hから光パ
ス情報が転送される場合は転送元となる各ノードA〜H
のノードIPが送信元IPアドレス(Src-IP)に記載
される。
【0067】また、NMS9の光パス管理装置11のI
Pアドレス(NMS‐IP)は、光パス管理装置11と
各ノードA〜Hの光パス制御装置14との通信によって
授受する情報に基づいて、光パス制御装置14の光パス
制御部23に認識されている。
【0068】次に、このように構成された光波長多重網
システムにおける光パスの具体的設定手順を順番に説明
していく。
【0069】1、設定準備 図1に示した光波長多重網システムにおいては、ノード
間に光パスを設定する際に、NMS9との間で光パス情
報を授受するノードA〜Hを任意に定めることができ
る。そこで、この設定準備においては、光パスの設定に
おいて、NMS9との間で光パス情報を授受するノード
A〜Hを定める動作について説明する。
【0070】光パスの設定は、オペレータや他の機器等
の光パスの設定要求元から通信インタフェース11を介
して光パス管理部16に通知され、その成否が光パス管
理部16から通信インタフェース15を介して光パスの
設定要求元へ通知される。
【0071】ノード間に光パスを割当てる場合は、光パ
スの設定要求元からノードIDやノードIPによって光
パスの経路を指定し、中継ノードに関しては指定しない
か、一部分を指定するか、全てを指定して光パス管理部
16に通知する。光パス管理部16は、通知された経路
に基いて構成管理テーブル17を検索し、光パスの経路
上の全てのノードで波長が使用可能であるかを確認し、
光パスを割当てる経路を確定する。
【0072】なお、中継ノードの指定がなかったり、一
部分が指定された際に、構成管理テーブル17の検索に
より複数の経路が存在する場合は、それらの中から全て
のノードで波長が使用可能な経路を絞り込んだ後、最短
経路や使用可能な波長数に余裕がある経路を選択すれば
よい。
【0073】また、この光パスの経路の選択方法は、光
パスの設定要求元から通信インタフェース15を介して
光パス管理部16に通知するようにしてもよい。この場
合、光パスの経路上のノードで波長が不足し光パスの割
当てが不可能な場合は、その旨を光パスの設定要求元へ
通知する。
【0074】次に、ノード間に既に割当てられた光パス
を解放する場合は、光パスの割当て時と同様に光パスの
設定要求元から光パスの経路を指定するか、光パスID
を指定して光パス管理部16に通知する。光パス管理部
16は、通知された光パスの経路あるいは光パスIDに
基いて光パス管理テーブル17を検索し、該当する光パ
スが存在することを確認し、光パスを解放する経路を確
定する。
【0075】なお、中継ノードの指定がなかったり、一
部分が指定された際に、光パス管理テーブル17の検索
によって解放する光パスを特定できない場合は、解放す
る光パスを特定するために必要な中継ノードを指定する
ように光パスの設定要求元へ通知すればよい。さらに、
該当する光パスが存在せず光パスの解放が不可能な場合
は、その旨を光パスの設定要求元へ通知する。
【0076】以上の処理により光パスの割当てあるいは
解放が可能な場合は、光パス管理部16において、光パ
スの構成の特徴(図6〜図8における各光パスOP1〜
OP8のNMS9に対する位置関係)に基いて光パスの
設定方式を確定し、NMS9との間で光パス情報を授受
するノードA〜Hを定める。
【0077】図6〜図8は、リング型(図6)、格子型
(メッシュ型 図7)、3つのノードで構成されるリン
グ型(図8)の各トポロジーを形成する波長多重網シス
テムにおいて、各光パスOP1〜OP8の構成を示す図
である。なお、図6〜図8において、NMS9に接続さ
れたノードはノードAである。また、図6および図7の
最遠ノードはノードEであり、図8の最遠ノードはノー
ドBおよびノードCであるとする。
【0078】光パスの設定方式は、下流方式(始点ノー
ドから終点ノード方向へ順次設定)、上流方式(終点ノ
ードから始点ノード方向へ順次設定)、中間方式(中継
ノードから始点ノード方向及び終点ノード方向へ順次設
定)、両端方式(始点および終点ノードから中継ノード
方向へ順次設定)の4種類とする。以下に、各々の設定
方式に分類される光パスの特徴を示す。
【0079】(下流方式:Down)光パスの中継ノードに
最遠ノードが含まれず、始点ノードが最近ノードである
場合(図6、図7における光パスOP1)。光パスの中
継ノードに最遠ノードが含まれ、終点ノードが最遠ノー
ドである場合(図8における光パスOP2)。 (上流方式:Up)光パスの中継ノードに最遠ノードが含
まれず、終点ノードが最近ノードである場合(図6、図
7におけるOP3)。光パスの中継ノードに最遠ノード
が含まれ、始点ノードが最遠ノードである場合(図8に
おける光パスOP4)。
【0080】(中間方式:Middle)光パスの中継ノード
に最遠ノードが含まれず、始点および終点ノードが最近
ノードでない場合(図6、図7における光パスOP
5)。光パスの中継ノードに最遠ノードおよびNMSと
接続したノードが含まれる場合(図6、図7における光
パスOP6)。光パスの中継ノードに最遠ノードが含ま
れ、中継ノードにNMSと接続したノードが含まれず、
始点または終点ノードが最近ノードでない場合(図7に
おける光パスOP7)。 (両端方式:Both)光パスの中継ノードに最遠ノードが
含まれ、中継ノードにNMSと接続したノードが含まれ
ず、始点または終点ノードが最近ノードである場合(図
6、図7における光パスOP8)。
【0081】設定要求された光パスの設定方式が定まる
と、ノード間に光パスを割当てる処理を開始する。
【0082】ノード間に光パスを割当てる場合、NMS
9の光パス管理部16は、図5に示す光パス情報26に
おける制御IDに割当要求Set-req、光パスIDに重複
しない固有な値、方式IDに確定した設定方式の値、経
路情報に確定した経路のノードIP、中間方式の場合は
付加情報に最近ノードのノードIP、両端方式の場合は
付加情報に最遠ノードのノードIPを記載した光パス情
報を生成し、通信インタフェース15を介してNMS9
との間で光パス情報を授受するノードA〜Hへ転送す
る。
【0083】一方、ノード間に既に割当てられた光パス
を解放する場合、光パス管理部16は、図5に示す光パ
ス情報26における制御IDに解放要求Rel-req、光パ
スIDに光パス設定要求元からの通知あるいは光パス管
理テーブル18の検索により読込んだ値、方式IDに確
定した設定方式の値、経路情報に確定した経路のノード
IP、中間方式の場合は付加情報に最近のノードのノー
ドIP、両端方式の場合は付加情報に最遠ノードのノー
ドIPを記載した光パス情報を生成し、通信インタフェ
ース15を介してNMS9との間で光パス情報26を授
受するノードA〜Hへ転送する。
【0084】なお、光パス情報26を授受するノード
は、下流方式の場合に光パスの始点ノードとし、上流方
式の場合は光パスの終点ノードとする。さらに、中間方
式の場合は、光パスの最近ノードとし、両端方式の場合
は光パスの始点および終点ノードとする。
【0085】したがって、図5に示す光パス情報26を
包含するIPパケット25の送信元IPアドレスSrc-I
PにはNMS9のIPアドレスNMS-IPが記載され
る。さらに、宛先IPアドレスDst-IPには、下流方式
の場合に始点ノードのノードIP、上流方式の場合に終
点ノードのノードIP、中間方式の場合、最近ノードI
P、両端方式の場合に始点または終点ノードのノードI
Pが記載される。なお、中間方式において、最近ノード
が複数ある場合は、始点および終点ノードへの伝搬遅延
時間が概ね均等となるような最近ノードへ光パス情報2
6を転送すればよい。
【0086】以上に示した始点ノード、終点ノード、中
継ノード、始点および終点ノードの何れかにNMS9か
ら光パス情報を転送して光パスを設定することにより、
光パスの設定に係る通信の伝送量(オーバヘッド)とN
MS9の処理負荷を削減してノード間に光パスを設定す
ることができる。
【0087】2.下流方式を用いた光パスの設定 図6、図8に示した光パスOP1、OP2を下流方式に
基いて設定する動作を図9を用いて説明する。
【0088】図9は下流方式を用いた光パスの設定にお
ける動作を示した模式図であり、図5の光パス情報26
における制御IDに割当要求Set-reqが記載された光パ
ス情報26を実線、制御IDに割当確認Set-ackあるい
は解放確認Rel-ackが記載された光パス情報26を点線
で示している。以下に、この下流方式を用いた光パスの
設定の動作を説明する。
【0089】ノードにおける光パス制御部23は、通信
インタフェース22を介して受取った光パス情報26の
制御IDに割当要求Set-reqまたは解放要求Rel-reqが記
載され、方式IDに下流方式Downが記載されていた場
合、下流方式に基く光パスの設定に係る処理を行い、隣
接するノードへ通信インタフェース22を介して光パス
情報26を転送する。
【0090】(2−a)まず、制御IDに割当要求Set-
reqが記載された光パス情報26を受取った場合の動作
を説明する。
【0091】受信した光パス情報26における経路情報
の始点IDに自ノードのノードIPが記載されていた場
合は、経路情報に基づいて光パス制御テーブル24を検
索し、終点ノード方向へ光パスを割り当てるために用い
る未使用の波長を挿入波長λ addとして選び、挿入波長
λaddの使用状態に光パス情報26に記載された光パス
IDを書き込み、付加情報に挿入波長λaddを記載して
光パス情報26を更新する。さらに、この光パス情報2
6を包含するIPパケット25の宛先IPアドレスDst-
IPに経路情報から読込んだ終点ノード方向に隣接する
ノードのノードIPを書き込み、更新した光パス情報2
6を隣接するノードへ転送する(step-2-1)。
【0092】光パス情報26における経路情報の中継I
Dに自ノードのノードIPが記載されていた場合は、送
信元IPアドレスSrc-IPと経路情報に基づいて光パス
制御テーブル24を検索し、終点ノード方向へ光パスを
割り当てるために用いる未使用の波長を変換後の波長λ
outとして選び、変換後の波長λoutの使用状態に光パス
情報26に記載された光パスIDを書込み、付加情報に
変換後の波長λoutを記載して光パス情報26を更新す
る。
【0093】なお、更新前の付加情報に記載された波長
は光パスの変換前の波長λinとなるため、経路情報と変
換前の波長λinに基いて光パス制御テーブル24を検索
し、変換前の波長λinの使用状態に光パス情報26に記
載された光パスIDを書込む。さらに、光パス情報26
を包含するIPパケット25の宛先IPアドレスDst-I
Pに経路情報から読込んだ終点ノード方向に隣接するノ
ードのノードIPを書き込み、更新した光パス情報26
を隣接するノードへ転送する(step-2-2)。
【0094】光パス情報26における経路情報の終点I
Dに自ノードのノードIPが記載されていた場合は、付
加情報に記載された波長が光パスの分岐波長λdropとな
るため、経路情報と分岐波長λdropに基いて光パス制御
テーブル24を検索し、分岐波長λdropの使用状態に光
パス情報26に記載された光パスIDを書き込み、WD
M伝送装置19の光スイッチ部20にλdropを分岐波長
として割当てるように通信インタフェース22を介して
通知する。
【0095】光スイッチ部20は、通知された波長λ
dropを分岐波長に割当てる。さらに、光パス制御部23
は、制御IDに割当確認Set-ackを記載して光パス情報
26を更新し、この光パス情報26を包含するIPパケ
ット25の宛先IPアドレスDst-IPに経路情報から読
み込んだ始点ノード方向に隣接するノードのノードIP
を書き込み、更新した光パス情報26を隣接するノード
へ転送する(step2-3)。
【0096】(2−b)次に、光パス情報26の制御I
Dに解放要求Rel-reqが記載された光パス情報26を受
取った場合の動作を説明する。
【0097】受信した光パス情報26における経路情報
の始点IDに自ノードのノードIPが記載されていた場
合は、光パス情報を包含するIPパケットの宛先IPア
ドレスDst-IPの経路情報から読み込んだ終点ノード方
向に隣接するノードのノードIPを書き込み、受け取っ
た光パス情報を隣接するノードへ転送する(step2-
7)。
【0098】光パス情報26における経路情報の中継I
Dに自ノードのノードIPが記載されていた場合は、st
ep2-7と同様の処理を行い、終点ノード方向に隣接す
るノードへ受け取った光パス情報26を転送する(step
2-8)。
【0099】光パス情報26における経路情報の終点I
Dに自ノードのノードIPが記載されていた場合は、光
パス情報26に記載された光パスIDに基づいて光パス
制御テーブル24から分岐波長λdropを検索し、分岐波
長λdropの使用状態を未使用にするとともに、WDM伝
送装置12の光スイッチ部20に分岐波長λdropを分岐
波長から解放するように通信インタフェース22を介し
て通知する。光スイッチ部20は、通知されたλdrop
分岐波長から解放する。
【0100】さらに、光パス制御部23は、光パス情報
26における制御IDに解放確認Rel-ackを記載して光
パス情報26を更新し、更新した光パス情報26を包含
するIPパケットの宛先IPアドレスDst-IPに経路情
報から読込んだ始点ノード方向に隣接するノードのノー
ドIPを書き込み、更新した光パス情報29を隣接する
ノードへ転送する(step2-9)。
【0101】ノードの光パス制御部23は、通信インタ
フェース22を介して受取った光パス情報26の制御I
Dに割当確認Set-ackまたは解放確認Rel-ack、方式ID
に下流方式Downが記載されていた場合、下流方式に基く
光パスの設定に係る処理を行い、隣接するノードA〜H
またはNMS9へ通信インタフェース22を介して光パ
ス情報26を転送する。
【0102】(2−c)制御IDに割当確認Set-ackが
記載された光パス情報26を受取った場合の動作を説明
する。
【0103】受信した光パス情報26における経路情報
の中継IDに自ノードのノードIPが記載されていた場
合は、この光パス情報26に記載された光パスIDに基
づいて光パス制御テーブルから変換前の波長λinと変換
後の波長λoutを検索し、WDM伝送装置12の光スイ
ッチ部20に変換前の波長λinと変換後の波長λout
波長変換を割当てるように通信インタフェース21を介
して通知する。
【0104】光スイッチ部20は、通知された変換前の
波長λinと変換後の波長λoutの波長変換を割当てる。
さらに、光パス制御部33は、光パス情報26を包含す
るIPパケット25の宛先IPアドレスDst-IPに経路
情報から読込んだ始点ノード方向に隣接するノードのノ
ードIPを書込み、受取った光パス情報26を隣接する
ノードへ転送する(step2-4)。
【0105】光パス情報26における経路情報の始点I
Dに自ノードのノードIPが記載されていた場合は、こ
の光パス情報26に記載された光パスIDに基づいて光
パス制御テーブルから挿入波長λaddを検索し、WDM
伝送装置12の光スイッチ部20に波長λaddを挿入波
長として割当てるように通信インタフェース22を介し
て通知する。そして、光スイッチ部20は、通知された
波長λaddを挿入波長に割当てる。さらに、光パス情報
26を包含するIPパケット25の宛先IPアドレスDs
t-IPにNMS9のIPアドレスNMS−IPを書込
み、受取った光パス情報26をNMS9へ転送する(st
ep2-5)。
【0106】(2―d)さらに、制御IDに解放確認Re
l-ackが記載された光パス情報26を受取った場合の動
作を説明する。
【0107】光パス情報26における経路情報の中継I
Dに自ノードのノードIPが記載されていた場合は、こ
の光パス情報26に記載された光パスIDに基づいて光
パス制御テーブル24から変換前の波長λinと変換後の
波長λoutを検索し、変換前の波長λinと変換後の波長
λoutの使用状態を未使用にするとともに、WDM伝送
装置12の光スイッチ部20に変換前の波長λinと変換
後の波長λoutの波長変換を解放するように通信インタ
フェース22を介して通知する。
【0108】光スイッチ部20は、通知された変換前の
波長λinと変換後の波長λoutの波長変換を解放する。
さらに、光パス制御部23は、光パス情報26を包含す
るIPパケット25の宛先IPアドレスDst-IPに経路
情報から読込んだ始点ノード方向に隣接するノードのノ
ードIPを書込み、受取った光パス情報26を隣接する
ノードへ転送する(step2-10)。
【0109】光パス情報26における経路情報の始点I
Dに自ノードのノードIPが記載されていた場合は、こ
の光パス情報に記載された光パスIDに基づいて光パス
制御テーブル24から挿入波長λaddを検索し、この挿
入波長λaddの使用状態を未使用にするとともに、WD
M伝送装置12の光スイッチ部20に波長λaddを挿入
波長から解放するように通信インタフェース22を介し
て通知する。
【0110】光スイッチ部20は、通知された波長λ
addを挿入波長から解放する。さらに、光パス制御部2
3は、光パス情報26を包含するIPパケット25の宛
先IPアドレスDst-IPにNMS9のIPアドレスNM
S−IPを書込み、受取った光パス情報26をNMS9
へ転送する(step2-11)。
【0111】NMS9の光パス管理部15は、通信イン
タフェース15を介してノードA〜Hから光パス情報2
6を受取った場合、以下の処理を行う。
【0112】受取った光パス情報26の制御IDに割当
確認Set-ackが記載されていた場合は、光パスIDや経
路情報に基づいて、構成管理テーブル17に記憶されて
いる各ノードのWDM伝送装置12の波長多重伝送部1
9が所有する未使用の波長数を更新するとともに、ノー
ド間に割当てた光パスの情報を光パス管理テーブル18
に追加する。そして、必要な場合は、光パスの割当てに
成功した旨を光パスの設定要求元へ通知する(step2-
6)。
【0113】受取った光パス情報26の制御IDに解放
確認Rel-ackが記載されていた場合は、光パスIDや経
路情報に基づいて、構成管理テーブル17に含まれるW
DM伝送装置12の波長多重伝送部19が所有する未使
用の波長数を更新するとともに、ノード間から解放した
光パスの情報を光パス管理テーブル18から削除する。
必要な場合は、光パスの解放に成功した旨を光パスの設
定要求元へ通知する(step2-12)。
【0114】以上に示したNMS9と始点ノードとの間
で光パスの設定に係る光パス情報26を授受し、さら
に、光パスの経路上のノード間で光パス情報26を授受
する下流方式を用いて光パスの設定を行うことにより、
NMS9が設定しようとする光パスを構成する各ノード
A〜Hと、直接光パス情報26を授受する必要がない。
その結果、光パスの設定に係わる通信の伝送量(オーバ
ヘッド)とNMS9の処理負荷を大幅に軽減できる。
【0115】3.上流方式を用いた光パスの設定 図6、図7、図8に示した光パスOP3、OP4を上流
方式に基いて設定する動作を図10を用いて説明する。
【0116】図10は上流方式を用いた光パスの設定に
おける動作を示した模式図であり、図5に示す制御ID
に割当要求Set-reqあるいは解放要求Rel-reqが記載され
た光パス情報26を実線で示し、制御IDに割当確認Se
t-ackあるいは解放確認Rel-ackが記載された光パス情報
26を点線で示している。
【0117】NMS9の光パス制御部23は、通信イン
タフェース22を介して受取った光パス情報26の制御
IDに割当要求Set-reqまたは解放要求Rel-req、方式I
Dに上流方式Upが記載されていた場合、上流方式に基く
光パスの設定に係る処理を行い、隣接するノードA〜H
へ通信インタフェース22を介して光パス情報26を転
送する。
【0118】(3−a)まず、制御IDに割当要求Set-
reqが記載された光パス情報26を受取った場合の動作
を説明する。
【0119】受信した光パス情報26における経路情報
の終点IDに自ノードのノードIPが記載されていた場
合は、この経路情報に基づいて光パス制御テーブル24
を検索し、始点ノード方向からの光パスを割当てるため
に用いる未使用の波長を分岐波長λdropとして選び、こ
の分岐波長λdropの使用状態に光パス情報26に記載さ
れた光パスIDを書き込み、付加情報に分岐波長λdrop
を記載して光パス情報26を更新する。
【0120】さらに、光パス情報26を包含するIPパ
ケット25の宛先IPアドレスDst-IPに経路情報から
読込んだ始点ノード方向に隣接するノードのノードIP
を書き込み、更新した光パス情報26を隣接するノード
A〜Hへ転送する(step3-1)。
【0121】経路情報の中継IDに自ノードのノードI
Pが記載されていた場合は、送信元IPアドレスSrc‐
IPと経路情報に基づいて光パス制御テーブル24を検
索して、始点ノード方向からの光パスを割当るために用
いる未使用の波長を変換前の波長λinとして選び、この
変換前の波長λinの使用状態に光パス情報26に記載さ
れた光パスIDを書き込み、付加情報に変換前の波長λ
inを記載して光パス情報26を更新する。
【0122】なお、更新前の付加情報に記載された波長
は光パスの変換後の波長λoutとなるため、経路情報と
変換後の波長λoutに基いて光パス制御テーブル24を
検索し、変換後の波長λoutの使用状態に光パス情報2
6に記載された光パスIDを書込む。さらに、光パス情
報26を包含するIPパケット25の宛先IPアドレス
Dst-IPに経路情報から読込んだ始点ノード方向に隣接
するノードのノードIPを書込み、この更新した光パス
情報26を隣接するノードへ転送する(Step3-2)。
【0123】光パス情報26における経路情報の始点I
Dに自ノードのノードIPが記載されていた場合は、付
加情報に記載された波長が光パスの挿入波長λaddとな
るため、経路情報と挿入波長λaddに基いて光パス制御
テーブル24を検索し、挿入波長λaddの使用状態に光
パス情報26に記載された光パスIDを書き込み、WD
M伝送装置12の光スイッチ部20に対して波長λadd
を挿入波長として割当てるように通信インタフェース2
2を介して通知する。
【0124】光スイッチ部20は、通知された波長λ
addを挿入波長に割当てる。さらに、光パス制御部33
は、光パス情報26の制御IDに割当確認Set-ackを記
載して光パス情報26を更新し、この更新された光パス
情報26を包含するIPパケット25の宛先IPアドレ
スDst-IPに経路情報から読込んだ終点ノード方向に隣
接するノードのノードIPを書き込み、更新した光パス
情報26を隣接するノードへ転送する(step3-3)。
【0125】(3−b)次に、制御IDに解放要求Rel-
reqが記載された光パス情報26を受取った場合の動作
を説明する。
【0126】受信した光パス情報26における経路情報
の終点IDに自ノードのノードIPが記載されていた場
合は、この光パス情報26を包含するIPパケット25
の宛先IPアドレスDst-IPに経路情報から読込んだ始
点ノード方向に隣接するノードのノードIPを書込み、
受取った光パス情報26を隣接するノードへ転送する
(step3-7)。
【0127】光パス情報26における経路情報の中継I
Dに自ノードのノードIPが記載されていた場合は、上
述したstep3-7と同様の処理を行い、始点ノード方向
に隣接するノードへ受け取った光パス情報26を転送す
る(step3-8)。
【0128】光パス情報26における経路情報の始点I
Dに自ノードのノードIPが記載されていた場合は、こ
の光パス情報26に記載された光パスIDに基づいて光
パス制御テーブル24から挿入波長λaddを検索し、こ
の挿入波長λaddの使用状態を未使用にするとともに、
WDM伝送装置12の光スイッチ部20に対して波長λ
addを挿入波長から解放するように通信インタフェース
22を介して通知する。
【0129】光スイッチ部20は、通知された波長λ
addを挿入波長から解放する。さらに、光パス制御部2
3は、制御IDに解放確認Rel-ackを記載して光パス情
報26を更新し、この更新した光パス情報26を包含す
るIPパケット25の宛先IPアドレスDst-IPに経路
情報から読込んだ終点ノード方向に隣接するノードのノ
ードIPを書込み、この光パス情報26を隣接するノー
ドへ転送する(step3-9)。
【0130】光パス制御部23は、通信インタフェース
22を介して受取った光パス情報26の制御IDに割当
確認Set-ackまたは解放確認Rel-ack、方式IDに上流方
式Upが記載されていた場合、上流方式に基く光パスの設
定に係る処理を行い、隣接するノードA〜HまたはNM
S9へ通信インタフェース22を介して光パス情報26
を転送する。
【0131】(3−c)制御IDに割当確認Set-ackが
記載された光パス情報26を受取った場合の動作を説明
する。
【0132】受信した光パス情報26の経路情報の中継
IDに自ノードのノードIPが記載されていた場合は、
前述した下流方式の光設定動作におけるstep2-4の項
と同様に、WDM伝送装置12の光スイッチ部20に波
長λinとλoutの波長変換を割当てる。さらに、光パス
情報26を包含するIPパケット25の宛先IPアドレ
スDst-IPに経路情報から読込んだ終点ノード方向に隣
接するノードのノードIPを書込み、受取った光パス情
報26を隣接するノードへ転送する(step3-4)。
【0133】光パス情報26における経路情報の終点I
Dに自ノードのノードIPが記載されていた場合は、光
パス情報26に記載された光パスIDに基いて光パス制
御テーブル24から分岐波長λdropを検索し、WDM伝
送装置12の光スイッチ部20にλdropを分岐波長とし
て割当てるように通信インタフェース22を介して通知
する。
【0134】光スイッチ部20は、通知された波長λ
dropを分岐波長に割当てる。さらに、光パス制御部33
は、光パス情報26を包含するIPパケット25の宛先
IPアドレスDst-IPにNMS9のIPアドレスNMS
-IPを書込み、受取った光パス情報26をNMS9へ
転送する(step3-5)。
【0135】(3−d)さらに、制御IDに解放確認Re
l-ackが記載された光パス情報26を受取った場合の動
作を説明する。
【0136】受信した光パス情報26における経路情報
の中継IDに自ノードのノードIPが記載されていた場
合は、前述した下流方式の光パス設定動作におけるstep
2-10の項と同様に、変換前の波長λinと変換後の波
長λoutの使用状態を未使用にするとともに、WDM伝
送装置12の光スイッチ部20から波長λinと波長λ
outの波長変換を解放する。さらに、光パス情報26を
包含するIPパケット25の宛先IPアドレスDst-IP
に経路情報から読込んだ終点ノード方向に隣接するノー
ドのノードIPを書き込み、受取った光パス情報26を
隣接するノードへ転送する(step3-10)。
【0137】光パス情報26における経路情報の終点I
Dに自ノードのノードIPが記載されていた場合は、こ
の光パス情報26に記載された光パスIDに基いて光パ
ス制御テーブル24から分岐波長λdropを検索し、この
分岐波長λdropの使用状態を未使用にするとともに、W
DM伝送装置12の光スイッチ部20に波長λdropを分
岐波長から解放するように通信インタフェース22を介
して通知する。光スイッチ部20は、通知された波長λ
dropを分岐波長から解放する。さらに、光パス情報26
を包含するIPパケット25の宛先IPアドレスDst-I
PにNMS9のIPアドレスNMS-IPを書込み、受
取った光パス情報26をNMS9へ転送する(step3-
11)。
【0138】NMS9の光パス管理部16は、通信イン
タフェース15を介してノードから光パス情報26を受
け取った場合に、前述した下流方式の光パス設定と同様
の処理を行う。すなわち、step3-6における光パスの
割り当ての場合はstep2-6と同様の処理を行い、step
3-12における光パスの解放の場合はstep2-12と同
様の処理を行う。
【0139】以上に示したNMS9と終点ノードとの間
で光パスの設定に係る光パス情報26を授受し、さら
に、光パスの経路上のノード間で光パス情報26を授受
する上流方式を用いて光パスの設定を行うことにより、
前述した下流方式と同様に、光パスの設定に係わる通信
の伝送量(オーバヘッド)とNMS9の処理負荷を大幅
に軽減できる。
【0140】4.中間方式を用いた光パスの設定 図6、図7に示した光パスOP5、OP6、OP7を中
間方式に基いて設定する動作を図11を用いて説明す
る。
【0141】図11は中間方式を用いた光パスの設定に
おける動作を示した模式図であり、図5に示した制御I
Dに割当要求Set-reqあるいは解放要求Rel-reqが記載さ
れた光パス情報26を実線で示し、制御IDに割当確認
Set-ackあるいは解放確認Rel-ackが記載された光パス情
報26を点線で示している。
【0142】この中間方式を用いた光パスの設定におい
ては、ノードA〜Hの光パス制御部15が光パス情報2
6を受取った際、この光パス情報26における経路情報
の中継IDに自ノードのノードIPが記載されたいた場
合は、自ノードのノードIPと付加情報に記載された最
近ノードのノードIPに基いて、自ノードが最近ノード
に該当するかを判断する。また、最近ノードに該当しな
いと判断した場合は、自ノードのノードIPと、送信元
IPアドレスSrc-IPと経路情報に基づいて、光パス情
報26を始点ノードまたは終点ノード方向に隣接する何
れのノードから受け取ったかを判断する。
【0143】光パス制御部23は、通信インタフェース
22を介して受取った光パス情報26の制御IDに割当
要求Set-reqまたは解放要求Rel-req、方式IDに中間方
式Middleが記載されていた場合、中間方式に基く光パス
の設定に係る処理を行い、隣接するノードA〜Hへ通信
インタフェース22を介して光パス情報26を転送す
る。
【0144】(4−a)先ず、制御IDに割当要求Set-
reqが記載された光パス情報26を受取った場合の動作
を説明する。
【0145】受信した光パス情報26における経路情報
の中継IDに自ノードのノードIPが記載され、かつ、
自ノードが最近ノードに該当すると判断した場合は、送
信元IPアドレスSrc-IPと経路情報に基づいて光パス
制御テーブル24を検索し、始点ノード方向からの光パ
スを割当てるために用いる未使用の変換前の波長λ
inと、終点ノード方向へ光パスを割り当てるために用い
る未使用の変換後の波長λ outとを選び、変換前の波長
λinと変換後の波長λoutとの使用状態に光パス情報2
6に記載された光パスIDを書込み、付加情報に変換前
の波長λin又は変換後の波長λoutを記載して光パス情
報26を更新し、始点ノード方向及び終点ノード方向へ
隣接するノードへ光パス情報を転送する。
【0146】始点ノード方向へ転送する光パス情報26
の付加情報には変換前の波長λinを記載し、光パス情報
26を包含するIPパケット25の宛先IPアドレスDs
t-IPには経路情報から読込んだ始点ノード方向に隣接
するノードのノードIPを書き込む。一方、終点ノード
方向へ転送する光パス情報26の付加情報には変換後の
波長λoutを記載し、光パス情報26を包含するIPパ
ケット25の宛先IPアドレスDst-IPには経路情報か
ら読込んだ終点ノード方向に隣接するノードA〜Hのノ
ードIPを書込む(step4-1)。
【0147】自ノードが最近ノードに該当せず、光パス
情報26を始点ノード方向から受け取ったと判断した場
合は、上述した下流方式の光パスの設定動作におけるst
ep2-2と同様の処理を行い、終点ノード方向に隣接す
るノードへ光パス情報26を転送する(step4-2)。
【0148】また、光パス情報26を終点ノード方向か
ら受け取ったと判断した場合は、上述した上流方式の光
パスの設定動作におけるstep3-2と同様の処理を行
い、始点ノード方向に隣接するノードへ光パス情報26
を転送する(step4-3)。
【0149】光パス情報26における経路情報の終点I
Dに自ノードのノードIPが記載されていた場合は、上
述した下流方式の光パスの設定動作におけるstep2-3
と同様の処理を行い、始点ノード方向に隣接するノード
へ光パス情報26を転送する(step4-4)。
【0150】光パス情報26における経路情報の始点I
Dに自ノードのノードIPが記載されていた場合は、上
述した上流方式の光パスの設定動作におけるstep3-3
と同様の処理を行い、終点ノード方向に隣接するノード
へ光パス情報26を転送する(step4-5)。
【0151】(4−b)次に、制御IDに解放要求Rel-
reqが記載された光パス情報26を受取った場合の動作
を説明する。
【0152】光パス情報26における経路情報の中継I
Dに自ノードのノードIPが記載され、かつ、自ノード
が最近ノードに該当すると判断した場合は、始点ノード
および終点ノード方向へ隣接するノードへ光パス情報2
6を転送する。光パス情報26を包含するIPパケット
25の宛先IPアドレスDst-IPには、上述したstep4
-1と同様に始点または終点方向に隣接するノードのノ
ードIPを書き込む(step4-10)。
【0153】自ノードが最近ノードに該当せず、光パス
情報26を始点ノードから受取ったと判断した場合は、
上述した下流方式の光パスの設定動作におけるstep2-
8と同様の処理を行い、終点ノード方向に隣接するノー
ドへ光パス情報26を転送する(step4-11)。
【0154】一方、光パス情報26を終点ノード方向か
ら受け取ったと判断した場合は、上述した上流方式の光
パスの設定動作におけるstep3-8と同様の処理を行
い、始点ノード方向に隣接するノードへ光パス情報26
を転送する(step4-12)。
【0155】光パス情報の経路情報の終点IDに自ノー
ドのノードIPが記載されていた場合は、上述した下流
方式のstep2-9と同様の処理を行い、始点ノード方向
に隣接するノードへ光パス情報を転送する(step4-1
3)。
【0156】経路情報の始点IDに自ノードのノードI
Pが記載されていた場合は、上述した上流方式の光パス
の設定動作におけるstep3-9と同様の処理を行い、終
点ノード方向に隣接するノードへ光パス情報26を転送
する(step4-14)。
【0157】各ノードの光パス制御部23は、通信イン
タフェース22を介して受取った光パス情報26の制御
IDに割当確認Set-ackまたは解放確認Rel-ackか設定さ
れれ、方式IDに中間方式Middleが設定され、経路情報
の中継IDに自ノードのノードIPが記憶されていた場
合、中間方式に基づく光パスの設定に係わる処理を行
い、隣接するノードまたはNMS9へ通信インタフェー
ス22を介して光パス情報26を転送する。
【0158】(4−c)制御IDに割当確認Set-ackが
記載された光パス情報26を受け取った場合の動作を説
明する。
【0159】自ノードが最近ノードに該当せず、光パス
情報26を終点ノード方向から受取ったと判断した場合
は、上述した下流方式の光パスの設定動作におけるstep
2-4と同様の処理を行い、始点ノード方向に隣接する
ノードへ光パス情報26を転送する(step4-6)。
【0160】始点ノード方向から受け取ったと判断した
場合は、上述した上流方式の光パスの設定動作における
step3-4と同様の処理を行い、終点ノード方向に隣接
するノードへ光パス情報26を転送する(step4-
7)。
【0161】自ノードが最近ノードに該当すると判断し
た場合は、始点ノード及び終点ノード方向に隣接するノ
ードの双方から制御IDに割当確認Set-ackが設定さ
れ、方式IDに中間方式Middleが記載された光パス情報
26を受取ったかを判断する。双方から光パス情報26
を受取ったと判断した場合は、上述した下流方式の光パ
スの設定動作におけるstep2-4と同様に、WDM伝送
装置12の光スイッチ部20に変換前の波長λinと変換
後の波長λoutとの波長変換を割当てる。さらに、光パ
ス情報26を包含するIPパケット25の宛先IPアド
レスDst-IPに書込み、受取った光パス情報26をNM
S9へ転送する(step4-8)。
【0162】(4−d)さらに、制御IDに解放確認Re
l-ackが記載された光パス情報26を受取った場合の動
作を説明する。
【0163】自ノードが最近ノードに該当せず、光パス
情報26を終点ノード方向から受取ったと判断した場合
は、上述した下流方式の光パスの設定動作におけるstep
2-10と同様の処理を行い、始点ノード方向に隣接す
るノードへ光パス情報26を転送する(step4-1
5)。
【0164】始点ノード方向から受け取ったと判断した
場合は、上述した上流方式の光パスの設定動作における
step3-10と同様の処理を行い、終点ノード方向に隣
接するノードへ光パス情報を転送する(step4-1
6)。
【0165】自ノードが最近ノードに該当すると判断し
た場合は、始点ノードおよび終点ノード方向に隣接する
ノードの双方から制御IDに解放確認Rel-ackが設定さ
れ、方式IDに中間方式Middleが記載された光パス情報
26を受取ったかを判断する。
【0166】双方から光パス情報26を受取ったと判断
した場合は、上述した下流方式の光パスの設定動作にお
けるstep2-10と同様に、WDM伝送装置12の光ス
イッチ部20から変換前の波長λinと変換後の波長λ
outの波長変換を解放する。さらに、光パス情報26を
包含するIPパケット25の宛先IPアドレスDst-IP
にNMS9のIPアドレスNMS-IPを書き込み、受
取った光パス情報26をNMS9へ転送する(step4-
17)。
【0167】NMS9の光パス管理部16は、通信イン
タフェース15を介してノードA〜Hから光パス情報2
6を受取った場合に、上述した下流方式の光パスの設定
動作と同様の処理を行う。即ち、上記step4-9におけ
る光パスの割当ての場合はstep2-6を実行し、上記ste
p4-18における光パスの解放の場合はstep2-12と
同様の処理を行う。
【0168】なお、上記step4-8およびstep4-17に
おいては、始点ノード方向および終点ノード方向に隣接
するノードの双方から光パス情報26を受取った場合に
処理を行うようにしたが、どちらか一方から光パス情報
26を受取った際に光パスの設定に係る処理を行い、N
MS9へ光パス情報26を転送するようにしてもよい。
【0169】また、双方から光パス情報26を受取るこ
とができなかった場合は、その旨をNMS9へ通知する
ようにしてもよく、最近ノードにおける光パスの設定に
係る動作は種々変形して実施できる。
【0170】以上に示したNMS9と最近ノードとの間
で光パスの設定に係る光パス情報26を授受し、さら
に、光パスの経路上のノード相互間で光パス情報26を
授受する中間方式を用いて光パスの設定を行うことによ
り、前述した下流方式及び上流方式と同様に、光パスの
設定に係わる通信の伝送量(オーバヘッド)とNMS9
の処理負荷を大幅に軽減できる。
【0171】特に、最近ノードから両側に位置する各ノ
ードへ同時に光パスの設定を順番に実行させるので、要
求された光パス全体の設定処理効率をより一層向上でき
る。
【0172】5.両端方式を用いた光パスの設定 図6、図7に示した光パスOP8を両端方式に基いて設
定する動作を図12、図13を用いて説明する。図12
において、制御IDに割当要求Set-reqが記載された光
パス情報26を実線で示し、制御IDに割当確認Set-ac
kが記載された光パス情報26を点線で示している。ま
た、図13において、制御IDに解放要求Rel-reqが記
載された光パス情報26を実線で示し、制御IDに解放
確認Rel-ackが記載された光パス情報26を点線で示し
ている。
【0173】なお、この両端方式を用いた光パスの設定
においては、ノードの光パス制御部23が光パス情報2
6を受取った際、この光パス情報26における経路情報
の中継IDに自ノードのノードIPが記載されていた場
合は、自ノードのノードIPと付加情報に記載された最
遠ノードのノードIPに基いて、自ノードが最遠ノード
に該当するかを判断する。また、自ノードのノードIP
と、送信元IPアドレスSrc-IPと経路情報に基づい
て、光パス情報26を始点ノード方向または終点ノード
方向に隣接する何れのノードから受け取ったかを判断す
る。
【0174】(5−a)以下に、このこの両端方式を用
いた光パスの割当てに係る動作を図12を用いて説明す
る。
【0175】ノード相互間に光パスを割当てる場合は、
前述した下流方式で示したように、制御IDに割当要求
Set-reqが記載された光パス情報26を光パスの始点ノ
ード及び終点ノードに転送する。光パス情報26を包含
するIPパケット25の宛先IPアドレスDst-IPに
は、始点ノードへ転送する場合に始点ノードのノードI
Pを記載し(step5-1)、終点ノードへ転送する場合
は終点ノードのノードIPを記載する(step5-2)。
【0176】ノードにおける光パス制御部23は、通信
インタフェース22を介して受取った光パス情報26の
制御IDに割当要求Set-req、方式IDに両端方式Both
が記載されていた場合、両端方式に基く光パスの割り当
てに係る処理を行い、隣接するノードへ通信インタフェ
ース23を介してこの光パス情報26を転送する。
【0177】また、光パス情報26の経路情報の始点I
Dに自ノードのノードIPが記載されていない場合は、
下流方式を用いた光パスの設定におけるstep2-1と同
様の処理を行い、終点ノード方向に隣接するノードへこ
の光パス情報26を転送する(step5-3)。
【0178】光パス情報26の経路情報の終点IDに自
ノードのノードIPが記載されていた場合は、上流方式
を用いた光パスの設定におけるstep3-1と同様の処理
を行い、始点ノード方向に隣接するノードへこの光パス
情報26を転送する(step5-4)。
【0179】光パス情報26の経路情報の中継IDに自
ノードのノードIPが記載され、自ノードが最遠ノード
に該当せず、始点ノード方向から光パス情報26を受取
ったと判断した場合は、下流方式を用いた光パスの設定
におけるstep2-2と同様の処理を行い、終点ノード方
向に隣接するノードへ光パス情報を転送する(step5-
5)。
【0180】終点ノード方向から受取ったと判断した場
合は、上流方式を用いた光パスの設定におけるstep3-
2と同様の処理を行い、始点ノード方向に隣接するノー
ドへ光パス情報を転送する(step5-6)。
【0181】自ノードが最遠ノードに該当すると判断
し、かつ、始点ノード方向から光パス情報26を受取っ
たと判断した場合は、付加情報に記載された波長が光パ
スの変換前の波長λinとなるため、経路情報とこの変換
前の波長λinに基いて光パス制御テーブル24を検索
し、この変換前の波長λinの使用状態に光パス情報26
に記載された光パスIDを書き込む。
【0182】また、光パス制御テーブル24の検索によ
り、変換前の波長λinの使用状態に受取った光パス情報
26の光パスIDが記載されていた場合は、WDM伝送
装置12の光スイッチ部20に変換前の波長λinの波長
変換を割り当てるように通信インタフェース22を介し
て通知する。
【0183】光スイッチ部20は、通知された変換前の
波長λinと変換前の波長λoutの波長変換を割当てる。
さらに、制御IDに割当確認Set-ackを記載して光パス
情報26を更新し、この光パス情報26を包含するIP
パケット25の宛先IPアドレスDst-IPに経路情報か
ら読込んだ終点ノード方向に隣接するノードのノードI
Pを書き込み、更新した光パス情報26を隣接するノー
ドへ転送する(step5-8)。
【0184】ノードの光パス制御部23は、通信インタ
フェース22を介して受取った光パス情報26の制御I
Dに割当確認Set-ack、制御IDに両端方式Bothが記載
されていた場合、両端方式に基く光パスの割り当てに係
る処理を行い、隣接するノードへ通信インタフェースを
介して光パス情報26を転送する。
【0185】光パス情報26の経路情報の中継IDに自
ノードのノードIPが記載され、自ノードが最遠ノード
に該当せず、終点ノード方向から光パス情報を受取った
と判断した場合は、下流方式を用いた光パスの設定にお
けるstep2-4と同様の処理を行い、始点ノード方向に
隣接するノードへこの光パス情報26を転送する(step
4-9)。
【0186】また、始点ノード方向から光パス情報を受
け取ったと判断した場合は、上流方式を用いた光パスの
設定におけるstep3-4と同様の処理を行い、終点ノー
ド方向に隣接するノードへ光パス情報26を転送する
(step5-10)。
【0187】光パス情報26の経路情報の始点IDに自
ノードのノードIPが記載されていた場合は、下流方式
を用いた光パスの設定におけるstep2-5と同様の処理
を行い、NMS9へこの光パス情報26を転送する(st
ep5-11)。
【0188】さらに、光パス情報26の経路情報の終点
IDに自ノードのノードIPが記載されていた場合は、
上流方式を用いた光パスの設定におけるstep3-5と同
様の処理を行い、NMS9へ光パス情報26を転送する
(step5-12)。
【0189】そして、NMS9の光パス管理部16は、
通信インタフェース15を介してノードA〜Hから光パ
ス情報26を受取った場合、下流方式を用いた光パスの
設定におけるstep2-6と同様の処理を行う。なお、テ
ーブルの更新や要求元への通知に関しては、始点ノード
および終点ノードの双方から光パス情報26を受取った
際に、一括して処理するようにしてもよい。
【0190】(5−b)次に、両端方式による光パスの
解放に係る動作を図13を用いて説明する。
【0191】ノード相互間に割当てられた光パスを解放
する場合は、下流方式を用いた光パスの設定に示したよ
うに、制御IDに解放要求Rel-reqが記載された光パス
情報26を光パスの始点ノードおよび終点ノードに転送
する。光パス情報26を包含するIPパケット25の宛
先IPアドレスDst-IPには、始点ノードへ転送する場
合に始点ノードのノードIPを記載する(step5-1
5)。また、終点ノードへ転送する場合に終点ノードの
ノードIPを記載する(step5-16)。
【0192】ノードの光パス制御部23は、通信インタ
フェース22を介して受取った光パス情報26の制御I
Dに解放要求Rel-reqが記載され、方式IDに両端方式B
othが記載されていた場合、両端方式に基く光パスの解
放に係る処理を行い、隣接するノードA〜Hへ通信イン
タフェース22を介してこの光パス情報26を転送す
る。
【0193】光パス情報26における経路情報の始点I
Dに自ノードのノードIPが記載されていた場合は、下
流方式を用いた光パスの設定におけるstep2-7と同様
の処理を行い、終点ノード方向に隣接するノードへ光パ
ス情報26を転送する(step5-17)。
【0194】光パス情報26における経路情報の終点I
Dに自ノードのノードIPが記載されていた場合は、上
流方式を用いた光パスの設定におけるstep3-7と同様
の処理を行い、始点ノード方向に隣接するノードA〜H
へ光パス情報26を転送する(step5-18)。
【0195】光パス情報26における経路情報の中継I
Dに自ノードのノードIPが記載され、自ノードが最遠
ノードに該当せず、かつ、始点ノード方向から光パス情
報26を受け取ったと判断した場合は、下流方式を用い
た光パスの設定におけるstep2-8と同様の処理を行
い、終点ノード方向に隣接するノードへ光パス情報26
を転送する(step5-19)。
【0196】終点ノード方向から光パス情報26を受取
ったと判断した場合は、上流方式を用いた光パスの設定
におけるstep3-8と同様の処理を行い、始点ノード方
向に隣接するノードA〜Hへ光パス情報26を転送する
(step5-20)。
【0197】自ノードが最遠ノードに該当すると判断
し、かつ始点ノード方向から光パス情報26を受取った
と判断した場合は、この光パス情報26に記載された光
パスIDに基づいて光パス制御テーブル24から変換前
の波長λinと変換後の波長λou tを検索する。変換前の
波長λinと変換後の波長λoutの使用状態が未使用でな
かった場合は、使用状態を未使用にするとともに、WD
M伝送装置12の光スイッチ部20に対して、変換前の
波長λinと変換後の波長λoutの波長変換を解放するよ
うに通信インタフェース22を介して通知する。
【0198】光スイッチ部20は、通知された変換前の
波長λinと変換後の波長λoutの波長変換を解放する。
さらに、制御IDに解放確認Rel-ackを記載して光パス
情報26を更新し、この光パス情報26を包含するIP
パケット25の宛先IPアドレスDst-IPに経路情報か
ら読込んだ始点ノード方向に隣接するノードのノードI
Pを書込み、この更新した光パス情報26を隣接するノ
ードA〜Hへ転送する。なお、光パス制御テーブル24
を検索した際、変換前の波長λinと変換後の波長λout
の使用状態が既に未使用であった場合は、変換波長の解
放に係る処理を実施しない(step5-21)。
【0199】自ノードが最遠ノードに該当すると判断
し、かつ、終点ノード方向から光パス情報26を受取っ
たと判断した場合は、上述したstep5-21に記した同
様の方法により、波長変換の解放に係る処理を行う。さ
らに、制御IDに解放確認Rel-ackを記載して光パス情
報26を更新し、この光パス情報26を包含するIPパ
ケット25の宛先IPアドレスDst-IPに経路情報から
読込んだ終点ノード方向に隣接するノードA〜Hのノー
ドIPを書込み、更新した光パス情報27を隣接するノ
ードへ転送する。(step5-22)。
【0200】なお、最遠ノードにおける変換波長の解放
に係る処理は、step5-21乃至step5-22のどちらか
一方で行われるようにしたが、始点および終点ノード方
向に隣接するノードの双方から光パス情報を受け取った
際に、一括して処理するようにしてもよい。
【0201】ノードの光パス制御部23は、通信インタ
フェース22を介して受取った光パス情報26の制御I
Dに解放確認Rel-ack、制御IDに両端方式Bothが記載
されていた場合、両端方式に基く光パスの解放に係る処
理を行い、隣接するノードA〜Hへ通信インタフェース
22を介して光パス情報26を転送する。
【0202】光パス情報26における経路情報の中継I
Dに自ノードのノードIPが記載され、かつ自ノードが
最遠ノードに該当せず、終点ノード方向から光パス情報
26を受け取ったと判断した場合は、下流方式を用いた
光パスの設定におけるstep2-10と同様の処理を行
い、始点ノード方向に隣接するノードへ光パス情報26
を転送する(step5-23)。
【0203】また、始点ノード方向から光パス情報26
を受け取ったと判断した場合は、上流方式を用いた光パ
スの設定におけるstep3-10と同様の処理を行い、終
点ノード方向に隣接するノードへ光パス情報26を転送
する(step5-24)。
【0204】光パス情報26における経路情報の始点I
Dに自ノードのノードIPが記載されていた場合は、下
流方式を用いた光パスの設定におけるstep2-11と同
様の処理を行い、NMS9へ光パス情報26を転送する
(step5-25)。
【0205】光パス情報26における経路情報の終点I
Dに自ノードのノードIPが記載されていた場合は、上
流方式を用いた光パスの設定におけるstep3-11と同
様の処理を行い、NMS9へ光パス情報26を転送する
(step5-26)。
【0206】NMS9の光パス管理部15は、通信イン
タフェース15を介してノードA〜Hから光パス情報2
6を受取った場合、下流方式を用いた光パスの設定にお
けるstep2-12と同様の処理を行う。なお、テーブル
の更新や要求元への通知に関しては、始点ノードおよび
終点ノードの双方から光パス情報26を受け取った際
に、一括して処理するようにしてもよい。
【0207】以上に示したNMS9と始点ノードおよび
終点ノードとの間で光パスの設定に係る光パス情報26
を授受し、さらに、光パスの経路上のノード相互間で光
パス情報26を授受する両端方式を用いて光パスの設定
を行うことにより、前述した下流方式や上流方式と同様
に、光パスの設定に係わる通信の伝送量(オーバヘッ
ド)とNMS9の処理負荷を大幅に軽減できる。
【0208】特に、設定しようとする光パスの両端に位
置する各ノードから、光パスの中央部側に位置する各ノ
ードへ同時に光パスの設定を順番に実行させているの
で、要求された光パス全体の設定処理効率をより一層向
上できる。
【0209】6.確認省略方式を用いた光パスの設定 上述した下流方式、上流方式、中間方式、両端方式を用
いた光パスの設定においては、制御IDに解放要求Rel-
reqあるいは解放確認Rel-ackを記載した光パス情報26
をノード相互間で授受することにより光パスを解放して
いた。
【0210】しかし、この確認省略方式を用いた光パス
の設定においては、解放要求Rel-reqを記載した光パス
情報26を光パスの経路に沿ってノード相互間で授受す
る際に光パスを解放し、解放確認Rel-ackを記載した光
パス情報26をノード相互間で授受せずに、ノードA〜
HからNMS9へ直接通知する。
【0211】図14は前述した下流方式及び上流方式に
確認省略方式を適用した場合の光パスの解放に係る動作
を示した模式図である。図15は中間方式に確認省略方
式を適用した場合の光パスの解放に係る動作を示した模
式図である。さらに、図16は両端方式に確認省略方式
を適用した場合の光パスの解放に係る動作を示した模式
図である。なお、図14、図15、図16においては、
制御IDに解放要求Rel-reqが記載された光パス情報2
6を実線で示し、制御IDに解放確認Rel-ackが記載さ
れた光パス情報を点線で示している。
【0212】ノードの光パス制御部23は、通信インタ
フェース22を介して受取った光パス情報26の制御I
Dに解放要求Rel-reqが記載されていた場合、光パスの
解放に係る処理を行い、隣接するノードへ通信インタフ
ェース22を介して光パス情報26を転送する。
【0213】(6−a)先ず、下流方式および上流方式
に基く光パスの解放に係る動作を図14を用いて説明す
る。
【0214】受信した光パス情報26における経路情報
の始点IDに自ノードのノードIPが記載されていた場
合は、下流方式を用いた光パスの設定におけるstep2-
11と同様の処理により挿入波長λaddを解放する。さ
らに、光パス情報26における制御IDに下流方式Down
が記載されていた場合は、光パス情報を包含するIPパ
ケット25の宛先IPアドレスDst-IPに経路情報から
読込んだ終点ノード方向に隣接するノードのノードIP
を書込み、受取った光パス情報26を隣接するノードへ
転送する(step6-1)。
【0215】また、制御IDに上流方式Upが記載されて
いた場合は、制御IDに解除確認Rel-ackを記載して光
パス情報26を更新し、IPパケット25の宛先IPア
ドレスDst-IPにNMS-IPを書込み、更新した光パ
ス情報26をNMS9へ転送する(step6-7)。
【0216】受信した光パス情報26における経路情報
の中継IDに自ノードのノードIPが記載されていた場
合は、下流方式を用いた光パスの設定におけるstep2-
10と同様の処理により変換前の波長λinと変換後の波
長λoutの波長変換を解放する。
【0217】さらに、受信した光パス情報26における
経路情報の制御IDに下流方式Downが記載されていた場
合は、この光パス情報26を包含するIPパケット25
の宛先IPアドレスDst-IPに経路情報から読込んだ終
点ノード方向に隣接するノードのノードIPを書き込
み、受け取った光パス情報26を隣接するノードへ転送
する(step6-2)。
【0218】受信した光パス情報26における制御ID
に上流方式Upが記載されていた場合は、宛先IPアドレ
スDst-IPに経路情報から読込んだ始点ノード方向に隣
接するノードのノードIPを書込み、受取った光パス情
報26を隣接するノードへ転送する(step6-6)。
【0219】受信した光パス情報26における経路情報
の終点IDに自ノードのノードIPが記載されていた場
合は、下流方式を用いた光パスの設定におけるstep2-
9と同様の処理により分岐波長λdropを解放する。さら
に、制御IDに下流方式Downが記載されていた場合は、
制御IDに解放確認Rel-ackを記載して光パス情報26
を更新し、この光パス情報26を包含するIPパケット
25の宛先IPアドレスDst-IPにNMS9のIPアド
レスNMS-IPを書込み、この更新した光パス情報2
6をNMS9へ転送する(step6-3)。
【0220】なお、受信した光パス情報26における制
御IDに上流方式Upが記載されていた場合は、IPパケ
ット25の宛先IPアドレスDst-IPに経路情報から読
込んだ始点ノード方向に隣接するノードのノードIPを
書込み、この受取った光パス情報26を隣接するノード
へ転送する(step6-5)。
【0221】NMS9の光パス管理部16は、通信イン
タフェース15を介してノードA〜Hから光パス情報2
6を受取った場合、下流方式を用いた光パスの設定にお
けるstep2-12と同様の処理を行う。
【0222】(6−b)次に、中間方式に基く光パスの
解放に係る動作を図15を用いて説明する。
【0223】受信した光パス情報26における経路情報
の中継IDに自ノードのノードIPが記載されていた場
合は、下流方式を用いた光パスの設定におけるstep2-
10と同様の処理により、変換前の波長λinと変換後の
波長λoutの波長変換を解放する。
【0224】さらに、中間方式を用いた光パスの設定で
示した同様の方法により、自ノードが最近ノードに該当
すると判断した場合は、始点ノード方向および終点ノー
ド方向へ隣接するノードへそれぞれ光パス情報26を転
送する。この際、各光パス情報26を包含するIPパケ
ット25の各宛先IPアドレスDst-IPには、始点ノー
ド方向へ転送する場合に経路情報から読込んだ始点ノー
ド方向に隣接するノードのノードIP、及び終点ノード
方向へ転送する場合に経路情報から読み込んだ終点ノー
ド方向に隣接するノードのノードIPを書込む(step6
-9)。
【0225】自ノードが最近ノードに該当せず、また、
光パス情報26を始点ノード方向から受取ったと判断し
た場合はIPパケット25の宛先IPアドレスDst-IP
に経路情報から読込んだ終点ノード方向に隣接するノー
ドのノードIPを書込む(step6-10)。
【0226】また、この光パス情報26を終点ノード方
向から受取ったと判断した場合は経路情報から読込んだ
始点ノード方向に隣接するノードのノードIPをIPパ
ケット25の宛先IPアドレスDst-IPに書き込み、隣
接するノードへこの光パス情報26を転送する(step6
-11)。
【0227】経路情報の終点IDに自ノードのノードI
Pが記載されていた場合は、前述したstep6-3と同様
の処理により分岐波長λdropを解放し、光パス情報26
をNMS9へ転送する(step6-12)。
【0228】さらに、経路情報の始点IDに自ノードの
ノードIPが記載されていた場合は、前述したstep6-
7と同様の処理により挿入波長λaddを解放し、光パス
情報26をNMS9へ転送する(step6-13)。
【0229】NMS9の光パス管理部15は、通信イン
タフェース15を介してノードA〜Hから光パス情報2
6を受取った場合、中間方式を用いた光パスの設定にお
けるstep4-18と同様の処理を行う。
【0230】(6−c)最後に、両端方式に基く光パス
の解放に係る動作を図16を用いて説明する。
【0231】受信した光パス情報26における経路情報
の始点IDに自ノードのノードIPが記載されていた場
合は、前述したstep6-1と同様の処理により挿入波長
λaddを解放し、終点ノード方向に隣接するノードA〜
Hへ光パス情報26を転送する(step6-15)。
【0232】光パス情報26における経路情報の終点I
Dに自ノードのノードIPが記載されていた場合は、前
述したstep6-5と同様の処理により分岐波長λdrop
解放し、始点ノード方向に隣接するノードA〜Hへ光パ
ス情報26を転送する(step6-16)。
【0233】光パス情報26における経路情報の中継I
Dに自ノードのノードIPが記載されていた場合は、下
流方式を用いた光パスの設定におけるstep2-10と同
様の処理により変換前の波長λinと変換後の波長λout
の波長変換を解放する。さらに、中間方式を用いた光パ
スの設定と同様の方法により、自ノードが最遠ノードに
該当せず、光パス情報26を始点ノード方向に隣接する
ノードから受取ったと判断した場合は、上述したstep6
-2と同様の処理により終点ノード方向に隣接するノー
ドA〜Hへ光パス情報26を転送する(step6-17)。
【0234】自ノードが最遠ノードに該当せず、光パス
情報26を終点ノード方向に隣接するノードから受取っ
たと判断した場合は、上述したstep6-6と同様の処理
により始点ノード方向に隣接するノードA〜Hへ光パス
情報26を転送する(step6-18)。
【0235】自ノードが最遠ノードに該当すると判断し
た場合は、光パス情報26の制御IDに解放確認Rel-ac
kを記載してこの光パス情報26を更新し、IPパケッ
ト25の宛先IPアドレスDst-IPにNMS9のIPア
ドレスNMS-IPを書込み、更新した光パス情報26
をNMS9へ転送する(step6-19、step6-20)。
【0236】NMS9の光パス管理部16は、通信イン
タフェース15を介してノードA〜Hから光パス情報2
6を受取った場合、両端方式を用いた光パスの設定にお
けるstep5-27乃至step5-28と同様の処理を行う。
【0237】なお、上述したstep6-19乃至step6-2
0において、最遠ノードにおける変換波長の解放に係る
処理は、どちらか一方で行われるようにしてもよい。こ
の場合は、始点ノード方向および終点ノード方向に隣接
する双方のノードから光パス情報26を受取った際に、
一括して処理を行うようにすればよい。また、光パス情
報26についても、どちらか一方がNMS9へ転送すれ
ばよい。
【0238】以上に示したNMS9と始点ノード及び終
点ノードとの間で光パスの解放に係る光パス情報26を
授受し、解放要求Rel-reqを記載した光パス情報26を
光パスの経路に沿ってノード間で授受する際に光パスを
解放し、解放確認Rel-ackを記載した光パス情報26を
ノード間で授受していなくて、ノードからNMS9へ直
接通知している。
【0239】したがって、光パスの設定に係わる通信の
伝送量(オーバヘッド)とNMS9の処理負荷を大幅に
軽減できる。
【0240】なお、本発明は上述した実施形態の波長多
重網システムに限定されるものではない。
【0241】実施形態システムでは、NMS9の光パス
管理装置11の構成管理テーブル17において、WDM
伝送装置12の波長多重伝部19が所有する未使用の波
長数を管理するようにしたが、未使用の波長数は光パス
の設定に応じて各ノードA〜Hの光パス制御装置11が
管理するようにしてもよい。
【0242】この場合、経路上のノードで波長が不足し
て光パスの割当てが不可能な場合は、光パス情報26の
制御IDに割当不可Set-nackを記載して隣接するノード
間で転送した後、ノードからNMS9へ光パス情報26
を転送するようにし、このNMS9から光パスの設定要
求元へ光パスの割当てに失敗した旨を通知すればよい。
【0243】また、各ノードの光パス制御部23は、制
御IDに割当不可Set-nackが記載された光パス情報26
を受取った場合、光パスIDに基いて光パス制御テーブ
ル24から挿入波長λadd、変換前の波長λin、変換後
の波長λouiを検索し、該当する波長の使用状態を未使
用にすればよい。
【0244】さらに、ノードA〜Hで光パスを解放する
際に何らかの原因で挿入、分岐、または変換波長を解放
できなかった場合は、光パス情報の制御IDに解放不可
Rel-nackを記載して隣接するノード間で転送した後、ノ
ードからNMS9へ光パス情報26を転送するように
し、NMS9から光パスの要求元へ光パスの解放に失敗
した旨を通知すればよい。
【0245】さらに、実施形態システムでは、NMS9
の光パス管理部16において、各光パスOP1〜OP8
の構成に基いて光パスの設定方式を確定し、NMS9と
の間で光パス情報26を授受するノードA〜Hを定める
ようにしたが、設定方式を要求元から指定したり、光パ
スの構成(特徴)によらず、特定の設定方式のみを適用
するようにしてもよい。
【0246】さらに、上記実施形態システムに記載した
手法は、光パス管理装置11および光パス制御装置14
のコンピュータに実行させることのできるプログラムと
して、記憶媒体に格納して頒布することもできる。
【0247】なお、この記憶媒体としては、磁気ディス
ク、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディス
ク、光ディスク(CD−ROM、CD−R、DVDな
ど)、光磁気ディスク(MOなど)、半導体メモリな
ど、プログラムを記憶でき、かつコンピュータが読取り
可能な記憶媒体であれば、その記憶形式は何れの形態で
あってもよい。
【0248】また、記憶媒体からコンピュータにインス
トールされたプログラムの指示に基きコンピュータ上で
稼動しているOS(オペレーティングシステム)や、デ
ータベース管理ソフト、ネットワークなどのMW(ミド
ルウェア)などが本実施形態を実現するための各処理の
一部を実行しても良い。
【0249】さらに、記憶媒体は、コンピュータと独立
した媒体に限らず、LANやインターネットなどにより
伝送されたプログラムをダウンロードして記憶または一
時記憶した記憶媒体も含まれる。
【0250】また、ここで言うコンピュータは、記憶媒
体に記憶されたプログラムに基き、本実施形態における
各処理を実行するものであって、パソコンなどの1つか
らなる装置、複数の装置がネットワーク接続されたシス
テムなどの何れの構成であっても良い。
【0251】また、係るコンピュータは、パソコンに限
らず、情報処理機器に含まれる演算処理装置、マイコン
なども含み、プログラムによって本発明の機能を実現す
ることが可能な機器、装置を総称している。
【0252】その他、本発明は、その要旨を逸脱しない
範囲で種々変形して実施できる。
【0253】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の光波長多
重網システム及び光波長多重網システムの光パス設定方
法においては、ネットワーク管理装置から光パス設定要
求を受けたノードは、この光パス設定要求が指定する光
パスを構成する各ノードに光パス設定を順次行わせてい
る。
【0254】したがって、ネットワーク管理装置と光パ
スを構成する各ノードとの間の直接情報交換を極力抑制
でき、光伝送路及びネットワーク管理装置とノードを接
続する伝送路の伝送量(オーバヘッド)とネットワーク
管理装置の処理負荷を削減し効率良く光パスを設定でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光パス設定方法が適用される光波長多
重網システムの概略構成を示す模式図
【図2】同光波長多重網システムに組込まれたNMS
(ネットワーク管理装置)内に設けられた光パス管理装
置の概略構成を示すブロック図
【図3】同光波長多重網システムに組込まれた各ノード
内に設けられたWDM(波長多重)伝送装置の概略構成
を示すブロック図
【図4】同光波長多重網システムに組込まれた各ノード
内に設けられた光パス制御装置の概略構成を示すブロッ
ク図
【図5】同光波長多重網システムの各ノード及びNMS
相互間で送受信されるIPパケットのフレーム構成図
【図6】リング型の光波長多重網システムで設定される
光パスの各構成(種別)を示す図
【図7】格子(メッシュ)型の光波長多重網システムで
設定される光パスの各構成(種別)を示す図
【図8】三角形型の光波長多重網システムで設定される
光パスの各構成(種別)を示す図
【図9】下流方式を用いた光パスの設定動作を示す図
【図10】上流方式を用いた光パスの設定動作を示す図
【図11】中間方式を用いた光パスの設定動作を示す図
【図12】両端方式を用いた光パスの設定(光パスの割
当)動作を示す図
【図13】両端方式を用いた光パスの設定(光パスの解
放)動作を示す図
【図14】確認省略方式(下流方式、上流方式)を用い
た光パスの設定動作を示す図
【図15】確認省略方式(中間方式)を用いた光パスの
設定動作を示す図
【図16】確認省略方式(両端方式)を用いた光パスの
設定動作を示す図
【図17】従来の光パス設定方法が適用される光波長多
重網システムの概略構成を示す模式図
【符号の説明】
A〜H…ノード OP1〜OP8…光パス 6…光伝送路 7…光ファイバ 8…伝送路 9…NMS(ネットワーク管理装置) 10、13…IPルータ 11…光パス管理装置 12…WDM(波長多重)伝送装置 14…光パス制御装置 15、21…通信インターフェース 16…光パス管理部 17…構成管理テーブル 18…光パス管理テーブル 19…波長多重伝送部 20…光スイッチ部 23…光パス制御部 24…光パス鮮魚テーブル 25…IPパケット 26…光パス情報

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1つの光パスが形成される光
    伝送路と、この光伝送路に接続され、前記光パスを介し
    て互いに光信号を送受信する複数のノードと、少なくと
    も1つのノードに伝送路を介して接続され、前記光伝送
    路に形成される光パスを管理するネットワーク管理装置
    とを備えた光波長多重網システムにおいて、 前記ネットワーク管理装置は、外部から入力された光パ
    スの設定要求に基づいて、前記光伝送路における光パス
    の割当及び解放を行う光パス設定の要求を前記伝送路を
    介して光パスを構成する1つ又は2つのノードに送信す
    る光パス要求手段を有し、 前記光パス設定要求を受信したノードは、この光パス設
    定要求が指定する光パスを構成するノード間で順次光パ
    ス設定を行なわせる光パス設定手段を有したことを特徴
    とする光波長多重網システム。
  2. 【請求項2】 前記ネットワーク管理装置は、各ノード
    におけるに未使用の波長数を記憶する構成管理テーブル
    を有し、 前記光パス要求手段は、前記外部から設定要求された光
    パスの設定の可否を前記構成管理テーブルを参照して判
    定する設定可否判定手段を有し、 前記光パス設定手段は、光パスの挿入波長を設定する挿
    入波長設定手段と、光パスの変換波長を設定する変換波
    長設定手段と、光パスの分岐波長を設定する分岐波長設
    定手段とを有したことを特徴とする請求項1記載の光波
    長多重網システム。
  3. 【請求項3】 前記挿入波長設定手段は前記光パスを構
    成する始点ノードが実施し、前記変換波長設定手段は前
    記光パスを構成する中継点ノードが実施し、前記分岐波
    長設定手段は前記光パスを構成する終点ノードが実施す
    ることを特徴とする請求項2記載の光波長多重網システ
    ム。
  4. 【請求項4】 前記光パス要求手段は、 前記外部から設定要求された光パスの構成を解析して複
    数種類の光パスの設定方式から1つの光パスの設定方式
    を決定する設定方式決定手段と、 この決定された光パスの設定方式に基づいて前記光パス
    設定を要求するノードを定めるノード設定手段とを有し
    たことを特徴とする請求項2記載の光波長多重網システ
    ム。
  5. 【請求項5】 前記設定方式決定手段は、 光パスを構成する中継点ノードの中に前記ネットワーク
    管理装置との信号の授受に最大の伝搬遅延時間を要する
    ノードが含まれず、かつ、光パスを構成する始点ノード
    が前記ネットワーク管理装置との信号の授受に最小の伝
    搬遅延時間を要するノードである場合、 又は、光パスを構成する中継点ノードの中に前記ネット
    ワーク管理装置との信号の授受に最大の伝搬遅延時間を
    要するノードが含まれ、かつ、光パスを構成する終点ノ
    ードが前記ネットワーク管理装置との信号の授受に最大
    の伝搬遅延時間を要するノードである場合に、前記外部
    から設定要求された光パスの設定方式を下流方式と決定
    し、 前記ノード設定手段は、設定方式が下流方式に設定され
    ると、前記光パス設定を要求するノードを光パスを構成
    する始点ノードに設定することを特徴とする請求項4記
    載の光波長多重網システム。
  6. 【請求項6】 前記設定方式決定手段は、 光パスを構成する中継点ノードの中に前記ネットワーク
    管理装置との信号の授受に最大の伝搬遅延時間を要する
    ノードが含まれず、かつ、光パスを構成する終点ノード
    が前記ネットワーク管理装置との信号の授受に最小の伝
    搬遅延時間を要するノードである場合、 又は、光パスを構成する中継点ノードの中に前記ネット
    ワーク管理装置との信号の授受に最大の伝搬遅延時間を
    要するノードが含まれ、かつ、光パスを構成する始点ノ
    ードが前記ネットワーク管理装置との信号の授受に最大
    の伝搬遅延時間を要するノードである場合に、前記外部
    から設定要求された光パスの設定方式を上流方式と決定
    し、 前記ノード設定手段は、設定方式が上流方式に設定され
    ると、前記光パス設定を要求するノードを光パスを構成
    する終点ノードに設定することを特徴とする請求項4記
    載の光波長多重網システム。
  7. 【請求項7】 前記設定方式決定手段は、 光パスを構成する中継点ノードの中に前記ネットワーク
    管理装置との信号の授受に最大の伝搬遅延時間を要する
    ノードが含まれず、かつ、光パスを構成する始点ノード
    と終点ノードが前記ネットワーク管理装置との信号の授
    受に最小の伝搬遅延時間を要するノードでない場合、 又は、光パスを構成する中継点ノードの中に前記ネット
    ワーク管理装置との信号の授受に最大の伝搬遅延時間を
    要するノードが含まれ、かつ、光パスを構成する中継点
    ノードの中に前記ネットワーク管理装置と接続したノー
    ドが含まれる場合、 又は、光パスを構成する中継点ノードの中に前記ネット
    ワーク管理装置との信号の授受に最大の伝搬遅延時間を
    要するノードが含まれ、かつ、光パスを構成する中継点
    ノードの中に前記ネットワーク管理装置と接続したノー
    ドが含まれず、さらに、光パスを構成する始点ノードま
    たは終点ノードが前記ネットワーク管理装置との信号の
    授受に最小の伝搬遅延時間を要するノードでない場合
    に、前記外部から設定要求された光パスの設定方式を中
    間方式と決定し、 前記ノード設定手段は、設定方式が中間方式に設定され
    ると、前記光パス設定を要求するノードを光パスを構成
    する中継点ノードに設定することを特徴とする請求項4
    記載の光波長多重網システム。
  8. 【請求項8】 前記ノード設定手段は、設定方式が中間
    方式に設定されると、前記光パス設定を要求するノード
    を、前記ネットワーク管理装置が伝送路を介して接続さ
    れた中継点ノードに設定することを特徴とする請求項4
    記載の光波長多重網システム。
  9. 【請求項9】 前記設定方式決定手段は、 光パスを構成する中継点ノードの中に前記ネットワーク
    管理装置との信号の授受に最大の伝搬遅延時間を要する
    ノードが含まれ、かつ、光パスを構成する中継点ノード
    の中に前記ネットワーク管理装置と接続したノードが含
    まれず、さらに、光パスを構成する始点ノードまたは終
    点ノードが前記ネットワーク管理装置との信号の授受に
    最小の伝搬遅延時間を要するノードである場合に、前記
    外部から設定要求された光パスの設定方式を両端方式と
    決定し、 前記ノード設定手段は、設定方式が両端方式に設定され
    ると、前記光パス設定を要求するノードを光パスを構成
    する始点ノード及び終点ノードに設定することを特徴と
    する請求項4記載の光波長多重網システム。
  10. 【請求項10】 前記光パス設定手段は、 前記設定方式が下流方式に設定されると、光パスを構成
    する始点ノードから終点ノードに至る経路に位置するノ
    ードに光パス設定を行なわせ、 前記設定方式が上流方式に設定されると、光パスを構成
    する終点ノードから始点ノードに至る経路に位置するノ
    ードに光パス設定を行なわせ、 前記設定方式が中間方式に設定されると、光パスを構成
    する特定の中継点ノードから始点ノード及び終点ノード
    に至る経路に位置するノードに光パス設定を行なわせ、 前記設定方式が両端方式に設定されると、光パスを構成
    する始点ノード及び終点ノードから特定の中継点ノード
    に至る経路に位置するノードに光パス設定を行なわせる
    ことを特徴とする請求項4記載の光波長多重網システ
    ム。
  11. 【請求項11】 前記特定の中継点ノードは、 前記ネットワーク管理装置が伝送路を介して接続された
    中継点ノード、 又は、前記ネットワーク管理装置の信号の授受に最小又
    は最大の伝搬遅延時間を要する中継点ノードであること
    を特徴とする請求項10記載の光波長多重システム。
  12. 【請求項12】 少なくとも1つの光パスが形成される
    光伝送路と、この光伝送路に接続され、前記光パスを介
    して互いに光信号を送受信する複数のノードと、少なく
    とも1つのノードに伝送路を介して接続され、前記光伝
    送路に形成される光パスを管理するネットワーク管理装
    置とを備えた光波長多重網システムにおける前記光パス
    を設定する光波長多重網システムの光パス設定方法にお
    いて、 外部から入力された光パスの設定要求に基づいて、前記
    光伝送路における光パスの割当及び解放を行う光パス設
    定の要求を前記伝送路を介して光パスを構成する1つ又
    は2つのノードに送信する光パス要求ステップと、 前記光パス設定要求を受信すると、この光パス設定要求
    が指定する光パスを構成するノード間で順次光パス設定
    を行なわせる光パス設定ステップとを有することを特徴
    とする光波長多重網システムの光パス設定方法。
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WO2004114554A1 (ja) * 2003-06-19 2004-12-29 Fujitsu Limited 光信号伝送システムにおけるルート決定方法
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