JPWO2004102009A1 - アキュムレータ - Google Patents

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永朗 吉原
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Abstract

シール装着部(シール下部)に圧力が封じ込められることがあってもこの圧力を逃がすことができ、もってシールの装着状態が不安定となることがなく、シールがシール装着部から抜け出てしまうことがないアキュムレータを提供することを目的とし、ベローズキャップ等の作動部材を収容するハウシングの内面であって圧力流入口の周りに、作動部材が接離自在に当接するシールを装着するシール装着部と、シールを保持するシールホルダを装着するシールホルダ装着部とを設け、シール装着部に前記シールを装着し、シールホルダ装着部にシールホルダを溶接、接着、ネジ止め、係合または嵌合等の固定手段により装着するアキュムレータであって、シールの装着によりシール装着部に封じ込められる圧力をシール装着部の外部へ開放する圧力逃がし経路を設けたことを特徴とする。

Description

本発明は、蓄圧装置または脈圧減衰装置等として用いられるアキュムレータに関するものである。本発明のアキュムレータは例えば自動車用アキュムレータとして用いられる。
例えば自動車のブレーキ系統における配管内部の圧力およびこの配管に接続したアキュムレータ内部の圧力がゼロまたはゼロ近傍となるまで下降したときにアキュムレータの構成部品であるベローズがその内外圧力差によって径方向に膨張して破損することがないように、作動圧力の下降時にベローズキャップおよびオイルポート間でアキュムレータ内部の圧力をシールする機能を備えたアキュムレータが近年開発されている。
しかしながら、この種のアキュムレータにおいては、図13に示すように、シール51を保持するシールホルダ52がカシメ手段(カシメ部を符号53で示す)によってハウジング54の内側に固定されているために、ハウジング54をカシメに際して変形させなければならず、カシメ作業に多くの手間と時間がかかる不都合がある(特許文献1参照)。
そこで、本願発明者らは先に、図14に示すように、シール51を保持するシールホルダ52をカシメではなくプロジェクション溶接によってハウジング54の内側に固定する構造を開発した。この図14のアキュムレータは以下のように構成されている。
すなわち、図示しない圧力配管等に接続される圧力流入口55を設けたハウジング54の内部底面に、シール51を装着するための環状のシール装着部56が設けられており、その内周側に、シールホルダ52を装着するための環状のシールホルダ装着部57が設けられている。前者のシール装着部56に対してシール51は非接着で装着され、その外周面51aはシール装着部56の内面56aに密接している。また、後者のシールホルダ装着部57に対してシールホルダ52は上記したようにプロジェクション溶接によって固定され、その外周面52aにシール51の内周面51bが密接している。
ハウジング54に対するシールホルダ52のプロジェクション溶接は、シールホルダ装着部57の底面57aに対してシールホルダ52の下面52bを溶接することによって行なわれ、更にこのプロジェクション溶接は、シールホルダ52の円周上全周に亙って実施されている。このためシールホルダ52には予め、図15に示すように円周上全周に亙って環状のプロジェクション溶接用突起58が設けられている。尚、シールホルダ52の上端部52cは予めラッパ状に形成されているので、装着後ここにシール51が係合し、これによりシール51が図上上方(矢印x方向)に抜け出るのが防止される。したがってシールホルダ52がシール51を保持することになる。
しかしかなから、この図14のアキュムレータにおいては、上記したようにハウジング54に対するシールホルダ52のプロジェクション溶接がシールホルダ52の円周上全周に亙って実施されているために、以下の不都合がある。
すなわち、当該アキュムレータの製造組立時にシール装着部56すなわちシール51の下部に圧力が封じ込められるようなことがあると、この圧力は逃げ場がなく、シール51の下部に封じ込められたままとなる。したがってシール51の装着状態が不安定となり、これを原因として、シール51がシールホルダ52の上端部52aを通過してシール装着部56から抜け出てしまう虞がある。
:特開2002−276604号公報
本発明は以上の点に鑑みて、シール装着部すなわちシールの下部に圧力が封じ込められることがあってもこの圧力を逃がすことができ、もってシールの装着状態が不安定となることがなく、シールがシール装着部から抜け出てしまうことがないアキュムレータを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の請求項1によるアキュムレータは、ベローズおよびベローズキャップ等の作動部材を収容するハウシングの内面であって圧力流入口の周りに、前記作動部材が接離自在に当接するシールを装着するシール装着部と、前記シールを保持するシールホルダを装着するシールホルダ装着部とを設け、前記シール装着部に前記シールを装着し、前記シールホルダ装着部に前記シールホルダを溶接、接着、ネジ止め、係合または嵌合等の固定手段により装着してなるアキュムレータであって、前記シールの装着により前記シール装着部に封じ込められる圧力を前記シール装着部の外部へ開放する圧力逃がし経路を設けたことを特徴とする。
また、本発明の請求項2によるアキュムレータは、上記した請求項1のアキュムレータにおいて、圧力逃がし経路は、シールホルダ装着部およびこのシールホルダ装着部に装着されるシールホルダ間に隙間状のものとして設けられていることを特徴とする。
また、本発明の請求項3によるアキュムレータは、上記した請求項2のアキュムレータにおいて、シールホルダをその円周上一部でシールホルダ装着部に溶接することにより、前記シールホルダおよびシールホルダ装着部間に圧力逃がし経路を設けたことを特徴とする。
また、本発明の請求項4によるアキュムレータは、上記した請求項2のアキュムレータにおいて、シールホルダをその円周上複数箇所でシールホルダ装着部に溶接することにより、前記シールホルダおよびシールホルダ装着部間であってかつ溶接部同士間に複数の圧力逃がし経路を設けたことを特徴とする。
また、本発明の請求項5によるアキュムレータは、上記した請求項1ないし4の何れかに記載したアキュムレータにおいて、シールホルダをシールホルダ装着部に対して隙間嵌めとすることにより前記シールホルダおよびシールホルダ装着部間に隙間を設け、前記隙間を圧力逃がし経路の一部となすことを特徴とする。
また、本発明の請求項6によるアキュムレータは、上記した請求項1ないし4の何れかに記載したアキュムレータにおいて、シールホルダ装着部の内面または前記内面と対向するシールホルダの面に溝状または切欠状の凹部を設け、前記凹部を圧力逃がし経路の一部または全部となすことを特徴とする。
また、本発明の請求項7によるアキュムレータは、上記した請求項1のアキュムレータにおいて、圧力逃がし経路は、ハウジングまたはシールホルダに貫通穴状のものとして設けられていることを特徴とする。
更にまた、本発明の請求項8によるアキュムレータは、上記した請求項1ないし7の何れかに記載したアキュムレータにおいて、ハウジングは、シェルおよびこのシェルに連結されたオイルポートを有し、前記オイルポートの内面にシール装着部およびシールホルダ装着部が設けられていることを特徴とする。
上記構成を備えた本発明の請求項1によるアキュムレータのように、シールの装着によりシール装着部に封じ込められる圧力をシール装着部の外部へ開放する圧力逃がし経路を設けると、シール装着部すなわちシールの下部に封じ込められる圧力をこの圧力逃がし経路から外部へ逃がすことが可能となる。
圧力逃がし経路は、シールホルダ装着部およびシールホルダ間に隙間状のものとして設けられるが(請求項2,5)、隙間状のほか、溝状、切欠状または貫通穴状のものとして設けても良い(請求項6,7)。ハウジングに対するシールホルダの固定手段は、溶接、接着、ネジ止め、係合または嵌合等、その手段を問わないが、溶接の場合、シールホルダをその円周上一部でシールホルダ装着部に溶接すると、シールホルダおよびシールホルダ装着部間に圧力逃がし経路が形成される(請求項3)。また、シールホルダをその円周上複数箇所でシールホルダ装着部に溶接すると、シールホルダおよびシールホルダ装着部間であってかつ溶接部同士間に複数の圧力逃がし経路が形成される(請求項4)。圧力逃がし経路が複数形成されると、一の経路が塞がってしまった場合にも他の経路から圧力を逃がすことが可能となる。
また、上記構成を備えた本発明の請求項5によるアキュムレータのように、シールホルダ装着部およびシールホルダ間に隙間嵌めにより形成される隙間を圧力逃がし経路の一部となすと、圧力逃がし経路の開口断面積が一部において増大する。したがって、シール装着部すなわちシールの下部に封じ込められる圧力を速やかにかつ確実に逃がすことが可能となる。
また、上記構成を備えた本発明の請求項6によるアキュムレータのように、シールホルダ装着部の内面またはこの内面と対向するシールホルダの面に形成される溝状または切欠状の凹部を圧力逃がし経路の一部または全部となすと、圧力逃がし経路の開口断面積が一部または全部において増大する。したがって、シール装着部すなわちシールの下部に封じ込められる圧力を速やかにかつ確実に逃がすことが可能となる。
本発明は、以下の効果を奏する。
すなわち、上記構成を備えた本発明の各請求項によるアキュムレータにおいては、シールの装着によりシール装着部に封じ込められる圧力をシール装着部の外部へ開放する圧力逃がし経路を設けるようにしたために、シール装着部すなわちシールの下部に封じ込められる圧力をこの圧力逃がし経路から外部へ逃がすことができる。したがって、シール装着部の圧力が封じ込めらたままとなってシールの装着状態が不安定となるのを防止することができ、これによりシールがシール装着部から抜け出てしまうのを防止することができる。
また、請求項4に係るアキュムレータによると、圧力逃がし経路が複数形成されるために、一の経路が塞がってしまった場合にも他の経路から圧力を逃がすことができる。
また、請求項5に係るアキュムレータによると、隙間嵌めにより圧力逃がし経路の開口断面積が一部において増大するために、圧力を速やかにかつ確実に逃がすことができる。
また、請求項6に係るアキュムレータによると、凹部の形成により圧力逃がし経路の開口断面積が一部において増大するために、やはり圧力を速やかにかつ確実に逃がすことができる。
尚、本件出願には、以下の実施形態が含まれる。
(1)金属ベローズ型アキュムレータのオイルポートとシールホルダのプロジェクション溶接部を6点としたことを特徴とするシール抜け防止のためのシール下部の圧力逃げ機構。
(2)シールホルダのプロジェクション溶接部を6点にし、圧力の逃げ道を設け、シール下部の圧力の封じ込めを無くし、シール抜けを防止する。
(3)金属ベローズ型アキュムレータのシールホルダとオイルポートのプロジェクション溶接部を6点とし、シール下部に圧力がこもらない機構を設け、シール抜けを防止する。
(4)上記(1)ないし(3)の何れかにおいて、シールホルダとオイルポートとを隙間嵌めとして密閉を回避する(寸法公差上締り嵌め(密着)とならないように寸法設定する)。
(5)同じく上記(1)ないし(3)の何れかにおいて、オイルポートまたはシールホルダに縦溝を設置して密閉を回避する(オイルポートとシールホルダとの干渉部に垂直方向に溝を設置する)。
(6)上記(1)ないし(5)のように構成すると、シール下部の圧力封じ込めをなくすことができ、これによりシール抜けを防止することができる。
また、本発明では、ハウジングに対するシールホルダの溶接法としてプロジェクション溶接が好適に利用されるが、これには限られず、その他の溶接法であっても良い。また上記したように、ハウジングに対するシールホルダの固定手段は溶接以外の、接着、ネジ止め、係合または嵌合等であっても良い。
[図1]本発明の第一実施例に係るアキュムレータの縦断面図である。
[図2]同アキュムレータの要部拡大縦断面図である。
[図3]同アキュムレータの横断面図である。
[図4]同アキュムレータにおける溶接工程の説明図である。
[図5]溶接用突起の断面形状の他の例を示す図であって、(A)はシールホルダの縦断面図、(B)は同シールホルダの底面図である。
[図6]本発明の第二実施例に係るアキュムレータの要部縦断面図である。
[図7]本発明の第三実施例に係るアキュムレータの要部縦断面図である。
[図8]同アキュムレータの横断面図である。
[図9]本発明の第四実施例に係るアキュムレータの要部縦断面図である。
[図10]同アキュムレータの横断面図である。
[図11]本発明の第五実施例に係るアキュムレータの要部縦断面図である。
[図12]本発明の第六実施例に係るアキュムレータの要部縦断面図である。
[図13]従来例に係るアキュムレータの縦断面図である。
[図14]他の従来例に係るアキュムレータの要部縦断面図である。
[図15]同アキュムレータにおける溶接工程の説明図である。
符号の説明
1 アキュムレータ
2 ハウジング
3 シェル
4 ガスエンドカバー
5 オイルポート
6 作動部材
7 ベローズ
8 ベローズキャップ
9 ガス室
10 圧力室
11 制振リング
12 ガス注入口
13 ガスプラグ
14 六角ナット
15 スペーサー
16 取付部
17 ねじ部
18 圧力流入口
19 シール装着部
19a,21a 底面
19b,21b 内部側面(内面)
20 シール
20a 基部
20b シールリップ
20c,22e 外周面
20d 内周面
20e,22f 下面
21 シールホルダ装着部
22 シールホルダ
22a 平面部
22b 透孔
22c 筒状部
22d 先端部
22g 溶接用突起
23 ストッパ部
24 チャンバ空間
25 溶接部
26 圧力逃がし経路
27 隙間
28 凹部
29 貫通穴
つぎに本発明の実施例を図面にしたがって説明する。
第一実施例・・・
図1は、本発明の第一実施例に係るアキュムレータ1の縦断面を示しており、その要部拡大図が図2に示されている。また、図3は同アキュムレータ1の横断面図、図4は溶接工程の説明図である。
当該実施例に係るアキュムレータ1は金属ベローズ型のアキュムレータであって、以下のように構成されている。
すなわち先ず、略円筒状を呈するシェル3の両端部にガスエンドカバー4およびオイルポート(広義のオイルポート)5が固定(溶接)されて、これらによってハウジング2が設けられており、このハウジング2の内部に、ベローズ7およびベローズキャップ8を備えた作動部材6が収容されている。ガスエンドカバー4はシェル3に対して一体に成形されたものであっても良く、オイルポート5もシェル3に対して一体に成形されたものであっても良い。
上記ベローズ7は、その一端部(固定端部)をガスエンドカバー4に固定(溶接)されるとともに他端部(遊動端部)をベローズキャップ8に固定(溶接)されており、よってこのベローズ7およびベローズキャップ8よりなる作動部材6によってハウジング2の内部が作動部材6の内側のガス室9と外側の圧力室(液室)10とに区分けされている。ベローズ7の他端部外周には、ベローズ7がシェル3に対してかじることがないよう、シェル3の内周面に摺動自在に接触する制振リング11が取り付けられている。ベローズ7には、電着ベローズ、成形ベローズまたは溶接ベローズ等よりなる金属ベローズが用いられるが、アキュムレータ1の仕様や用途等によっては、その他の材質のベローズを用いることも可能である。ベローズキャップ8はベローズ7に対して一体に成形されたものであっても良い。また、ベローズ7はその一端部が、ガスエンドカバー4の外周縁部に設けられた内向きフランジ部4aに固定されているが、このフランジ部4aに代えてここに環状の取付部材(図示せず)が固定される場合には、この取付部材に対してベローズ7の一端部が固定される。
上記ハウジング2の一部を構成するガスエンドカバー4に、ガス室9にガスを注入するためのガス注入口12が設けられており、この注入口12に、これを閉塞するためのガスプラグ13が取り付けられて六角ナット14により覆われている。したがって、ガスプラグ13および六角ナット14を固定する前に注入口12からガス室9に所定圧力のガスを注入し、注入後にガスプラグ13および六角ナット14を固定(共に溶接)することにより、所定圧力のガスをガス室9に封入する。封入するガスの種類としては、窒素ガス等が好適である。尚、ガス室9の内部であってガスエンドカバー4の内側には、ガス室9の容積を調整するためのスペーサー15が組み込まれている。
また、同じくハウジング2の一部を構成するオイルポート5に、当該アキュムレータ1を図示しない油圧システム側の圧力配管等に接続するためのねじ部17を備えた筒状の取付部16が設けられており、この取付部16に、配管側の圧力流体を圧力室10に導入するための圧力流入口(狭義のオイルポート)18が設けられている。したがって、当該アキュムレータ1を取付部16において配管側に接続し、この配管側の圧力を圧力流入口18から圧力室10に導入する。
図2に拡大して示すように、オイルポート5の内面(上面)に、シール20を装着するための環状凹部状のシール装着部19が設けられており、このシール装着部19の内周側であってシール装着部19と圧力流入口18との間に、シールホルダ22を装着するための環状凹部状のシールホルダ装着部21が設けられている。シール装着部19の外周側部位は、アキュムレータ1の作動時、作動部材6が伸張動作したときにこれが当接して停止するための環状平面状のストッパ部23とされている。シール装着部19の底面19aはストッパ部23よりも一段低い平面状に形成されており、シールホルダ装着部21の底面21aはシール装着部19の底面19aよりも更に一段低い平面状に形成されている。したがってオイルポート5の内面にはその外周側から順に、ストッパ部23、シール装着部19およびシールホルダ装着部21が半裁断面階段状に形成されている。
シール20は、所定のゴム状弾性体によって環状に形成されており、またその基部20aの一端に外向きのシールリップ20bを一体成形したリップシールとして形成されている。このシール20は圧入等の手段により非接着でオイルポート5のシール装着部19に装着されており、装着後、その外周面20cをもってシール装着部19の内部側面(内面)19bに密接し、その内周面20dをもってシールホルダ22の外周面22eに密接する。またこのシール20は、後記するようにシールホルダ22の筒状部22cの先端部(シールホルダ22の先端部)22dが径方向外方に向けて斜め(ラッパ状)に曲げられていることにより抜け止めされている。尚、このシール20は上記したように、圧力室10の圧力が極端に低下してベローズ7が大きく伸張したときにベローズキャップ8がこのシール20に当接してシール作用をなすことにより、圧力室10の圧力が更に低下するのを抑え、よってベローズ7が径方向に膨張してシェル3に対してかじるのを抑えるために設けられている。
シールホルダ22は、板金等の金属材料によって環状に形成されており、また平面中央に透孔22bを設けた円板状の平面部22aの外周縁部に筒状部22cを一体成形することによりその半裁断面を略L字形に形成されており、更に筒状部22cの先端部22dはシール20を保持するために径方向外方に向けて斜め(ラッパ状)に曲げられている。
また、このシールホルダ22は、プロジェクション溶接(電気抵抗溶接)によってハウジング2のオイルポート5の内面すなわちシールホルダ装着部21の底面21aに固定されており、この固定状態においてシールホルダ22の内側すなわち筒状部22cの内周側には、異音発生防止用のチャンバ空間24が形成されている。
図4に示すように、プロジェクション溶接は、シールホルダ22の平面部22aの下面22fに予め溶接用突起22gを設けておき、この溶接用突起22gをシールホルダ装着部21の底面21aに突き当てた状態で電流を流すことにより溶接を行なうが、当該実施例では特に、この溶接用突起22gがシールホルダ22の円周上複数箇所に点状に配置され、この配置にしたがってプロジェクション溶接が円周上複数箇所で点状に実施されるようになっている。したがって図3に示すように、溶接後シールホルダ22には円周上複数箇所の溶接部25が設けられ、各溶接部25間は非溶接部とされ、シールホルダ22およびオイルポート5間には、この非溶接部をその一部とする隙間状の圧力逃がし経路26が形成されている。
すなわち、上記したようにアキュムレータ1の製造組立時にシール装着部19すなわちシール20の下部に圧力が封じ込められるようなことがあると、この圧力は逃げ場がなくシール20の下部に封じ込められたままとなり、よってシール20の装着状態が不安定となってシール20がシール装着部19から抜け出てしまう虞があるが、当該アキュムレータ1によれば上記構成によって、シール装着部19の圧力を外部へ放出可能な隙間状の圧力逃がし経路26が形成されるために、この圧力逃がし経路26を経由してシール装着部19の圧力を外部へ逃がすことができる。
図2に示すように、シール装着部19の圧力は具体的には、シール装着部19の底面19a、内部側面19b、シール20の下面20cおよびシールホルダ22の外周面22cに囲まれる空間(図示せず)に蓄えられるが、この空間からシールホルダ装着部21の内部側面(内面)21bおよびシールホルダ22の外周面22c間の隙間(図示せず)ならびにシールホルダ装着部21の底面21aおよびシールホルダ22の下面22f間の隙間(図示せず)を経由してシールホルダ22の内周側へと放出される。したがって圧力逃がし経路26は具体的には、シールホルダ装着部21の内部側面21bおよびシールホルダ22の外周面22e間の隙間ならびにシールホルダ装着部21の底面21aおよびシールホルダ22の下面22f間の隙間によって構成されることになる。
尚、図では、溶接用突起22gないし溶接部25が円周上六箇所に等配状に配置されているため、これに対応して圧力逃がし経路26も円周上六箇所に等配状に形成されている。六本の圧力逃がし経路26は放射状に配置され、求心方向へ向けて圧力を放出する。溶接用突起22gの形状(溶接前の形状)は、図5に示すように断面円弧形などであっても良い。
また、上記第一実施例では、圧力逃がし経路26の一部がシールホルダ装着部21の内部側面21bおよびシールホルダ22の外周面22e間の隙間によって構成されているために、この両面21b,22eが寸法設定上締り嵌めとされていると圧力逃がし経路26が狭く、よって圧力をうまく逃がせないことが懸念される。したがってこの場合には、以下のような対策を追加すると良い。
第二実施例(対策その一)・・・
上記第一実施例の構成に加えて、図6に示すように、シールホルダ装着部21の内部側面21bおよびシールホルダ22の外周面22eを寸法設定上径方向の隙間嵌めとして両面21b,22e間に隙間(径方向隙間)27を形成し、この隙間27を圧力逃がし経路26の一部として使用する。このようにすれば、該部において圧力逃がし経路26の開口断面積が実質増大するために、圧力を速やかに逃がすことが可能となる。隙間嵌めは、シールホルダ装着部21の内部側面21bの径寸法をシールホルダ22の外周面22eの径寸法よりも大きく設定して、両面21b,22e間に環状の隙間27を形成するものである。
第三実施例(対策その二)・・・
上記第一実施例の構成に加えて、図7および図8に示すように、シールホルダ装着部21の内部側面21bに縦方向に延びる溝状または切欠状の凹部28を形成し、この凹部28を圧力逃がし経路26の一部として使用する。このようにすれば、該部において圧力逃がし経路26の開口断面積が実質増大するために、やはり圧力を速やかに逃がすことが可能となる。尚、上記第一実施例では、圧力逃がし経路26が円周上複数箇所設定されているので、この凹部28も円周上複数箇所形成するのが好適である。図では、圧力逃がし経路26が円周上六箇所設定されているので、凹部28も円周上六箇所形成されている。また、この凹部28の配置は円周上、互いに隣り合う溶接部25,25同士の中間位置が良い。
第四実施例(対策その三)・・・
上記第一実施例の構成に加えて、図9および図10に示すように、シールホルダ22の外周面22eに縦方向に延びる溝状の凹部28を形成し、この凹部28を圧力逃がし経路26の一部として使用する。このようにすれば、該部において圧力逃がし経路26の開口断面積が実質増大するために、やはり圧力を速やかに逃がすことが可能となる。尚、上記第一実施例では、圧力逃がし経路26が円周上複数箇所設定されているので、この凹部28も円周上複数箇所形成するのが好適である。図では、圧力逃がし経路26が円周上六箇所設定されているので、凹部28も円周上六箇所形成されている。また、この凹部28の配置は円周上、互いに隣り合う溶接部25,25同士の中間位置が良い。
また、上記第一ないし第四実施例では、圧力逃がし経路26が、シールホルダ装着部21およびシールホルダ22間に隙間状または凹部状のものとして設けられているが、これに代えて、圧力逃がし経路26はハウジング2またはシールホルダ22に貫通穴状のものとして設けられても良い。実施例は以下のとおりである。
第五実施例・・・
図11に示すように、ハウジング2を構成するオイルポート5に貫通穴29を形成し、この貫通穴29を圧力逃がし経路26とする。貫通穴29は、シール装着部19の底面19aおよび圧力流入口18の内面に開口し、シール装着部19と圧力流入口18とを連通させている。
第六実施例・・・
図12に示すように、シールホルダ22に貫通穴29を形成し、この貫通穴29を圧力逃がし経路26とする。貫通穴29は、シールホルダ22の筒状部22cの外周面および内周面に開口し、シール装着部19とチャンバ空間24とを連通させている。

Claims (8)

  1. ベローズ(7)およびベローズキャップ(8)等の作動部材(6)を収容するハウシング(2)の内面であって圧力流入口(18)の周りに、前記作動部材(6)が接離自在に当接するシール(20)を装着するシール装着部(19)と、前記シール(20)を保持するシールホルダ(22)を装着するシールホルダ装着部(21)とを設け、前記シール装着部(19)に前記シール(20)を装着し、前記シールホルダ装着部(21)に前記シールホルダ(22)を溶接、接着、ネジ止め、係合または嵌合等の固定手段により装着してなるアキュムレータ(1)であって、
    前記シール(20)の装着により前記シール装着部(19)に封じ込められる圧力を前記シール装着部(19)の外部へ開放する圧力逃がし経路(26)を設けたことを特徴とするアキュムレータ。
  2. 請求項1のアキュムレータにおいて、
    圧力逃がし経路(26)は、シールホルダ装着部(21)およびこのシールホルダ装着部(26)に装着されるシールホルダ(22)間に隙間状のものとして設けられていることを特徴とするアキュムレータ。
  3. 請求項2のアキュムレータにおいて、
    シールホルダ(22)をその円周上一部でシールホルダ装着部(21)に溶接することにより、前記シールホルダ(22)およびシールホルダ装着部(21)間に圧力逃がし経路(26)を設けたことを特徴とするアキュムレータ。
  4. 請求項2のアキュムレータにおいて、
    シールホルダ(22)をその円周上複数箇所でシールホルダ装着部(21)に溶接することにより、前記シールホルダ(22)およびシールホルダ装着部(21)間であってかつ溶接部(25)同士間に複数の圧力逃がし経路(26)を設けたことを特徴とするアキュムレータ。
  5. 請求項1ないし4の何れかに記載したアキュムレータにおいて、
    シールホルダ(22)をシールホルダ装着部(21)に対して隙間嵌めとすることにより前記シールホルダ(22)およびシールホルダ装着部(21)間に隙間(27)を設け、前記隙間(27)を圧力逃がし経路(26)の一部となすことを特徴とするアキュムレータ。
  6. 請求項1ないし4の何れかに記載したアキュムレータにおいて、
    シールホルダ装着部(21)の内面(21b)または前記内面(21b)と対向するシールホルダ(22)の面(22e)に溝状または切欠状の凹部(28)を設け、前記凹部(28)を圧力逃がし経路(26)の一部または全部となすことを特徴とするアキュムレータ。
  7. 請求項1のアキュムレータにおいて、
    圧力逃がし経路(26)は、ハウジング(2)またはシールホルダ(22)に貫通穴状のものとして設けられていることを特徴とするアキュムレータ。
  8. 請求項1ないし7の何れかに記載したアキュムレータにおいて、
    ハウジング(2)は、シェル(3)およびこのシェル(3)に連結されたオイルポート(5)を有し、前記オイルポート(5)の内面にシール装着部(19)およびシールホルダ装着部(21)が設けられていることを特徴とするアキュムレータ。
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