JP5139959B2 - アキュムレータ - Google Patents

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Description

本発明は、蓄圧装置または脈圧減衰装置等として用いられるアキュムレータに関するものである。本発明のアキュムレータは例えば、自動車等車両における油圧配管等に用いられる。
従来から図10に示すように、圧力配管(図示せず)に接続されるオイルポート53を備えるとともにガス封入口54を備えたアキュムレータハウジング52の内部空間をベローズキャップ56付きのベローズ55によってガスを封入するガス室57とオイルポート53に通じる液室58とに仕切り、ガス圧と液体圧とが均衡するようベローズキャップ56が移動しベローズ55が伸縮することにより蓄圧作動または脈圧減衰作動するアキュムレータ51が知られている(特許文献1参照)。
また、このアキュムレータ51には、圧力配管の圧力が低下して液室58の圧力が低下したときに、ガス圧と液体圧との不均衡によりベローズ55が破損するのを防止する安全機構(圧力低下時用安全機構)59が設けられている。すなわち、機器の運転の停止等により圧力配管の圧力が極端に低下すると液体(油)がオイルポート53から徐々に排出され、これに伴って封入ガス圧によりベローズ55が徐々に収縮し、ベローズキャップ56下面に設けたシール60がステイ61に接触して所謂ゼロダウン状態となる。ステイ61は筒状部61a先端の端面部61bに液体出入口61cを設けた単一の金属成形品である。そしてこのゼロダウン状態では、シール60により液室58内に一部の液体が閉じ込められ、この閉じ込められた液体の圧力とガス室57のガス圧力とが均衡するので、ベローズ55に過大な応力が作用してベローズ55が破損するのが抑制される構成とされている。
また、このアキュムレータ51には、火災発生等の非常時に、液室58内の液体およびガス室57内のガスが急激に膨張してアキュムレータ51が爆発するのを防止する安全機構(非常時用安全機構)62が設けられている。すなわち、火災の発生等により液室58内の液体およびガス室57内のガスが急激に膨張すると、この高圧によって、ステイ61の周面に円周上局部的に設けられた破裂板61dが破裂し、ここから高圧が開放されるので、アキュムレータ51内部が極端な高圧となって爆発するのが抑制される構成とされている。
しかしながら、上記従来技術では、上記したように非常時用安全機構62がステイ61の周面に円周上局部的に設けられた破裂板61dにより構成されているために、破裂圧が高く(金属板を破裂させるほどの大きな圧力を必要とする)、よってよほどの高圧にならないと非常時用安全機構62が作動しないという不都合がある。また、破裂板61dに代えて可溶栓やバルブを設けることが考えられるが、可溶栓では栓自体が高温度にならなければ作動せず、バルブではその機械的構造により非常時以外のときに誤って開弁(誤作動)してしまう虞がある。
特開2003−172301号公報
本発明は以上の点に鑑みて、ステイの周面に円周上局部的に破裂板を設ける場合よりも低い圧力で作動することが可能な非常時用安全機構を備えたアキュムレータを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の請求項1によるアキュムレータは、圧力配管に接続されるオイルポートを備えるとともにガス封入口を反対側の端部に備えたアキュムレータハウジングと、前記ハウジング内にて前記オイルポートの内側に配置されるとともに段差付き筒状部先端の端面部に液体出入口を設けたステイと、前記ハウジング内に配置されるとともにベローズキャップを遊動端に備えて前記ハウジング内の空間をガスを封入するガス室および前記オイルポートに通じる液室に仕切るベローズとを有し、前記圧力配管の圧力低下に伴って前記液室の圧力が低下したときに前記ベローズキャップまたは前記ベローズキャップに保持された部材と前記ステイの端面部との間が密閉されることにより前記液室に一部の液体を閉じ込める圧力低下時用安全機構を有し、さらに火災発生等の非常時に高圧となるハウジング内圧によって前記ベローズキャップまたは前記ベローズキャップに保持された部材が前記ステイを押圧して前記ステイが前記段差で座屈することにより前記液室を開放する非常時用安全機構を有することを特徴とする。
また、本発明の請求項2によるアキュムレータは、上記した請求項1記載のアキュムレータにおいて、前記非常時、前記ベローズキャップが前記ステイを押圧して前記ステイが前記段差で座屈するときに前記ステイの端面部が傾きやすいように、円周上で高さが傾斜した円筒部材が前記ステイにおける筒状部の内周側であって前記段差または前記端面部のオイルポート側に設置されていることを特徴とする。
また、本発明の請求項3によるアキュムレータは、上記した請求項1記載のアキュムレータにおいて、前記非常時、前記ベローズキャップが前記ステイを押圧して前記ステイが前記段差で座屈するときに前記ステイの端面部が傾きやすいように、前記段差を介して一体成形された大径筒状部と小径筒状部とが互いに偏心して配置されていることを特徴とする。
上記構成を有する本発明のアキュムレータにおいては、ステイが段差付き筒状部先端の端面部に液体出入口を設けた構造とされ、非常時用安全機構が火災発生等の非常時に高圧となるハウジング内圧によってベローズキャップまたはベローズキャップに保持された部材がステイを押圧してステイが段差で座屈することにより液室を開放するものとされている。したがってステイを「破裂」させるほど大きな圧力でなくてもステイを「座屈」させるほどの圧力が作用すれば非常時用安全機構が作動するので、破裂板の場合と比較して低い圧力で作動可能な安全機構を提供することが可能となる。
また、ステイが座屈したときステイの端面部が傾く構造であると、液室を一層開放しやすい。
そこで、請求項2による構造では、火災発生等の非常時、ベローズキャップがステイを押圧してステイが段差で座屈するときにステイの端面部が傾きやすいように、円周上で高さが傾斜した円筒部材をステイにおける筒状部の内周側であって段差または端面部のオイルポート側に設置することにした。この構造によれば、座屈したステイの端面部が円筒部材の傾斜にしたがって傾くことから、液室を開放しやすくなる。
また、請求項3による構造では、火災発生等の非常時、ベローズキャップがステイを押圧してステイが段差で座屈するときにステイの端面部が傾きやすいように、段差を介して一体成形された大径筒状部と小径筒状部とを互いに偏心して配置することにした。この構造によれば、座屈の状況が円周上で明確に異なることになり、その結果として座屈したステイの端面部が傾くことから、液室を開放しやすくなる。
本発明は、以下の効果を奏する。
すなわち、本発明においては、非常時安全機構がステイを破裂させるものでなく座屈させるものであるために、比較的低い圧力で作動させることができ、この分アキュムレータの破裂防止に関しての安全性を高めることができる。また請求項2または3による構造では、非常時安全機構の作動時に液室を開放しやすいことから、安全機構を正確に作動させることができる。
尚、本発明には、以下の実施形態が含まれる。
(A)円筒状のシェル内が金属ベローズによって2室に区切られており、ベローズの外側にガスが密封され、ベローズの内側に液体が流出入する構造のアキュムレータにおいて、伸縮する円筒状ベローズの一端開口がシェルに溶接固定され、一方、ベローズの他端の開口はベローズキャップに溶接されて塞がれている。流体が流出してベローズが収縮すると流体流出口を有するステイとベローズキャップが当接する。ガス圧よりも液体圧が大幅に減少した場合に、ベローズの変形を防止するために、流体流出口の周囲を囲む位置に環状シールを備え、環状シールが流体流出口とベローズキャップ間を封止する。ステイは空洞の円筒隔壁構造で、流体流出口側が小径で、階段状を形成しながら、シェル側へ向かって大径になる。ベローズキャップに係合あるいは固定される環状シールが、流体流出口を囲むようにステイに接触して封止する状態のまま、高温あるいは高圧になり、ベローズキャップがステイを押圧していくと、ステイの階段部分に応力集中してステイを座屈させ、シェル側へ陥没する。さらにステイ内側の一部を偏肉、偏芯などさせることで、応力集中を制御することが可能である。流体流出口の有る平坦面は、大径の円筒隔壁によって圧縮されて歪むため、封止が破壊されて、高温・高圧の流体はアキュムレータ外部へ放出される。以上の構造によれば、従来技術の破裂板構造よりも受圧面積を大きく取れるので、低い圧力で流体を排出できる。また破壊応力よりも小さい座屈応力によって、低い圧力で流体を排出できるので、安全である。
(B)円筒状のシェル内が金属ベローズによって2室に区切られており、ベローズの外側にガスが密封され、ベローズの内側に液体が流出入する構造のアキュムレータにおいて、伸縮する円筒状ベローズの一端開口がシェルに溶接固定され、一方、ベローズの他端の開口はベローズキャップに溶接されて塞がれている。流体が流出してベローズが収縮すると流体流出口を有するステイとベローズキャップが当接する。ガス圧よりも液体圧が大幅に減少した場合に、ベローズの変形を防止するために、流体流出口の周囲を囲む位置に環状シールを備え、環状シールが流体流出口とベローズキャップ間を封止する。ステイは空洞の円筒隔壁構造で、流体流出口側を有する上平面側が小径円筒で、階段状を形成して、シェル側へ向かって大径円筒である。ベローズキャップに係合あるいは固定される環状シールが、流体流出口を囲むようにステイに接触して封止する状態のまま、高温あるいは高圧になり、ベローズキャップがステイを押圧していくと、ステイの小径円筒部分が大径円筒内に陥没する。ステイの小径円筒部の直下で大径円筒の内径側には、円周状に高さが傾斜した円筒部材を設け、小径円筒部分が傾斜した円筒部材に当接して、陥没が大きい箇所は、亀裂が貫通して、流体流出口の有る平坦面は傾斜する。上記の陥没により、大径の円筒隔壁による圧縮が不均等になって、平坦面が歪変形する。上記平坦面が傾斜し、且つ歪変形させることによって、封止が破壊されて、高温・高圧の流体はアキュムレータ外部へ放出される。以上の構造によれば、従来技術の破裂板構造よりも受圧面積を大きく取れるので、低い圧力で流体を排出できる。また破壊応力よりも小さい座屈応力によって、低い圧力で流体を排出できるので、安全である。
(C)円筒状のシェル内が金属ベローズによって2室に区切られており、ベローズの外側にガスが密封され、ベローズの内側に液体が流出入する構造のアキュムレータにおいて、伸縮する円筒状ベローズの一端開口がシェルに溶接固定され、一方、ベローズの他端の開口はベローズキャップに溶接されて塞がれている。流体が流出してベローズが収縮すると流体流出口を有するステイとベローズキャップが当接する。ガス圧よりも液体圧が大幅に減少した場合に、ベローズの変形を防止するために、流体流出口の周囲を囲む位置に環状シールを備え、環状シールが流体流出口とベローズキャップ間を封止する。ステイは空洞の円筒隔壁構造で、流体流出口側を有する上平面側が小径円筒で、階段状を形成して、シェル側へ向って大径円筒であり、大径円筒に対して小径円筒が偏心している。ベローズキャップに係合あるいは固定される環状シールが、流体流出口を囲むようにステイに接触して封止する状態のまま、高温あるいは高圧になり、ベローズキャップがステイを押圧していくと、ステイの小径円筒部分が大径円筒内に陥没するが、大径円筒に対して小径円筒が偏心しているために、陥没は円周均一にならず(大径円筒に対する小径円筒の径寸法の締め代が大きい方が陥没し易い)、流体流出口の有る平坦面は傾斜する。また上記の陥没によって、流体流出口の有る平坦面は、大径の円筒隔壁によって圧縮されて歪むが、大径円筒の径寸法Bに対する小径円筒の径寸法Aの締め代を大きくすることによって平坦面の歪変形を促進する。上記平坦面が傾斜し、且つ歪変形させることによって、封止が破壊されて、高温・高圧の流体はアキュムレータ外部へ放出される。以上の構造によれば、従来技術の破裂板構造よりも受圧面積を大きく取れるので、低い圧力で流体を排出できる。また破壊応力よりも小さい座屈応力によって、低い圧力で流体を排出できるので、安全である。
つぎに本発明の実施例を図面にしたがって説明する。
第一実施例・・・
図1は、本発明の第一実施例に係るアキュムレータ1の断面を示している。当該実施例に係るアキュムレータ1は、ベローズ10として金属ベローズを用いる金属ベローズ型アキュムレータであって、以下のように構成されている。
すなわち先ず、図示しない圧力配管に接続されるオイルポート3を一端(図では下端)に備えるとともにガス封入口4を他端(図では上端)に備えたアキュムレータハウジング2が設けられており、このハウジング2の内部にベローズ10およびベローズキャップ11が配置されてハウジング2の内部空間が高圧ガス(例えば窒素ガス)を封入するガス室12と、オイルポート3に連通する液室13とに仕切られている。ハウジング2としては有底円筒状のシェル5と、このシェル5の一端開口部に固定(溶接)されたオイルポート部材6との組み合わせよりなるものが描かれているが、ハウジング2の部品割り構造は特に限定されるものではなく、例えばオイルポート部材6とシェル5は一体であっても良く、シェル5の底部はシェル5と別体のエンドカバーであっても良く、何れにしてもシェル5の底部またはこれに相当する部品には、ガス室12にガスを注入するためのガス封入口4が設けられ、ガス注入後、ガスプラグ7で閉じられている。符号8は六角ナット付ピンである。
ベローズ10は、その固定端10aをハウジング2のオイルポート3側内面であるオイルポート部材6の内面に固定(溶接)するとともにその遊動端10bに円盤状のベローズキャップ11を固定(溶接)しており、よって当該アキュムレータ1はベローズ10の外周側にガス室12を設定するとともにベローズ10の内周側に液室13を設定する外ガスタイプのアキュムレータとされている。ベローズキャップ11の外周部には、ハウジング2の内面に対してベローズ10およびベローズキャップ11が接触しないように制振リング14が取り付けられているが、この制振リング14はシール作用を奏するものではない。符号15はプロテクションリングである。
ベローズ10の内周側であってハウジング2のオイルポート3側内面であるオイルポート部材6の内面にステイ(内部台座)16が配置され、このステイ16の外周側に上記ベローズ10が配置されている。
ステイ16は、単一の金属成形品(板金プレス品)よりなり、段差16b付きの円筒状を呈する筒状部16aの一端(図では上端)に径方向内方へ向けて端面部16cを一体成形したものであって、筒状部16aの他端(図では下端)をもってオイルポート部材6の内面に固定(溶接)されている。円盤状を呈する端面部16cの中央には液体出入口16dが設けられている。また段差16bは環状であって断面階段状をなしていることから、この段差16bによって筒状部16aは比較的大径の大径筒状部16eと、比較的小径の小径筒状部16fとに分けられ、前者の大径筒状部16eがオイルポート3側に配置されてオイルポート部材6に固定されるとともに後者の小径側筒状部16fがベローズキャップ11側に配置されてその端部に上記端面部16cが一体成形されている。大径筒状部16eと小径筒状部16fは互いに同軸上に配置されている。このステイ16は、図2(A)から(B)へと示すように、ベローズキャップ11側から高圧Pが作用したときに段差16bで座屈し、大径筒状部16eの内周側に小径側筒状部16fが陥没するように設定されている。
また、ベローズキャップ11におけるステイ16側の面には、シール部17が被着されており、ベローズキャップ11がステイ16に近付く方向に移動すると、このシール部17がステイ16の端面部16cに密接し、これによりベローズキャップ11およびステイ16間を密閉して液体出入口16dを閉塞する。シール部17はゴム等の弾性体によって環状に成形されているが、ベローズキャップ11に被着されたゴム膜状のものであっても良い。またシール部17はステイ16の端面部16cに被着されるものであっても良く、この場合はベローズキャップ11がステイ16に近付く方向に移動して来たときにベローズキャップ11に密接し、これによりベローズキャップ11およびステイ16間を密閉して液体出入口16dを閉塞する。
いずれにしても上記シール部17を有するベローズキャップ11およびステイ16の組み合わせは、圧力配管の圧力が低下して液室13の圧力が低下したときに両者11,16間を密閉することにより液体出入口16dを閉塞し、これにより液室13に一部の液体を閉じ込める圧力低下時用安全機構18を構成している。
また、上記座屈可能なステイ16は、車両火災の発生等の非常時に高圧となるハウジング2の内圧によってベローズキャップ11がステイ16を押圧することによりステイ16が段差16bで座屈し、これにより液室13を全面開放する非常時用安全機構19を構成している。
つぎに、上記構成のアキュムレータ1の作動を説明する。
定常作動時・・・
図1はアキュムレータ1の定常作動時の状態を示している。オイルポート3は図示しない機器の圧力配管に接続されている。この定常作動時においては、ベローズキャップ11に設けられたシール部17がステイ16の端面部16cから離れているので、ステイ16の端面部16cに設けられた液体出入口16dは開いている。したがってこの液体出入口16dを通してオイルポート3と液室(ベローズ内周空間)13とが連通し、オイルポート3から液室13へそのときどきの圧力を備えた液体が随時導入されるので、ベローズキャップ11は液体圧および封入ガス圧が均衡するよう随時移動することが可能とされている。
圧力低下時(ゼロダウン時)・・・
図1の状態から機器の運転が停止する等して圧力配管の圧力が極端に低下すると、液室13内の液体がオイルポート3から徐々に排出され、これに伴って封入ガス圧によりベローズ10が収縮するとともにベローズキャップ11がベローズ10の収縮方向すなわちステイ16に近付く方向へ移動する。ベローズキャップ11がステイ16に近付くと、シール部17がステイ16の端面部16cに当接し、液体出入口16dが閉じられる(ゼロダウン状態)。したがって液室(ベローズ内周空間)13が閉塞されてこの液室13に一部の液体が閉じ込められるので、液室13の更なる圧力低下が発生しなくなり、よってベローズ10内外で液体圧および封入ガス圧が均衡する。したがってベローズ10内外で大きな圧力差が発生せず、よってベローズ10が破損するのが防止される。以上の作動は上記シール部17を有するベローズキャップ11およびステイ16の組み合わせよりなる圧力低下時用安全機構18が作動したことになる。ゼロダウン状態が解消されると、オイルポート3から新たに液体が導入されて液体圧がベローズキャップ11に作用するので、ベローズキャップ11が移動し、シール部17がステイ16から離れることになる。
火災発生等の非常時・・・
車両火災が発生する等してアキュムレータ1が火炎で焼かれると、ガス室12に封入されたガスおよび液室13に導入された液体が共に即時に膨張し、このときベローズキャップ11がシール部17でステイ16の端面部16cに当接して液体出入口16dが閉じたままであると、ガスおよび液体の逃げ場がないためアキュムレータ1が爆発する。したがってこれを防止すべく上記非常時用安全機構19が作動する。すなわち、火災が発生してアキュムレータ1が火炎で焼かれると、ガス室12に封入されたガスおよび液室13に導入された液体が共に即時に膨張して高圧が発生し、この高圧によって、ベローズキャップ11がシール部17でステイ16の端面部16cを押圧し、ステイ16が図2に示したように座屈し陥没し、結果、シール部17が少なくとも円周上一部でステイ16の端面部16cから離れることになる。したがって液体出入口16dが開いて高圧が開放され、爆発が防止される。以上の作動は上記座屈可能なステイ16よりなる非常時用安全機構19が作動したことになる。
尚、上記ステイ16の座屈について、当初ベローズキャップ11と平行な平坦面であったステイ16の端面部16cがベローズキャップ11と平行なまま陥没したのでは、シール部17が端面部16cから離れにくいので、高圧を十分に開放できないことが懸念されるが、座屈は一般に円周上均一におこらない現象であるので、端面部16cは傾くことになり、これによりシール部17が少なくとも円周上一部で端面部16cから離れることになる。また、座屈により当初平坦面であった端面部16cが歪むことによりシール部17が少なくとも円周上一部で端面部16cから離れることも考えられる。ステイ16を座屈させやすくするには、大径筒状部16eの内径寸法よりも小径側筒状部16fの外径寸法を小さく設定し、しかも寸法差を大きく設定するのが好適である。またステイ16の一部(例えば段差16b)を薄肉化するのも好適である。
座屈後、端面部16cが傾くのを確実するには、以下の構造を加えると良い。
第二実施例・・・
図3(A)に示すように、非常時、ベローズキャップ11がステイ16を押圧してステイ16が段差16bで座屈するときにステイ16の端面部16cが傾きやすいように、円周上で高さが傾斜した円筒部材(スペーサとも称する)20をステイ16における筒状部16a(大径筒状部16e)の内周側であって段差16bまたは端面部16cのオイルポート3側(図では下方)に設置する。円筒部材20はその一端(図では下端)は軸直角平面状であってオイルポート部材6に固定されているが、その他端(図では上端)は斜めにカットされた形状に形成され、その最小高さHと最大高さHに寸法差が設定されている。したがってこのような円筒部材20が設置された状態でステイ16が座屈し陥没すると、図3(B)に示すようにステイ16の陥没部位がこの円筒部材20に着座する状態となり、これにより端面部16cが確実に傾くことになる。円筒部材20の形状としては円周上で高さの高低があれば良い。
第三実施例・・・
図4(A)に示すように、非常時、ベローズキャップ11がステイ16を押圧してステイ16が段差16bで座屈するときにステイ16の端面部16cが傾きやすいように、段差16bを介して一体成形された大径筒状部16eと小径筒状部16fとを互いに偏心して配置する。符号0は大径筒状部16eの中心軸線を示し、符号0は小径筒状部16fの中心軸線を示している。このように設定すると、図4(B)に示すように円周上で座屈の状況が異なって陥没深さが異なることになるために、端面部16cが確実に傾くことになる。
第四実施例・・・
図5は、本発明の第四実施例に係るアキュムレータ1の全体断面を示している。図6ないし図8は同アキュムレータ1の要部拡大断面を示している。図9は円盤状ガスケット22の単体図を示している。各図における作動の状態として、図6は定常作動時、図5および図7は圧力低下時(ゼロダウン時)、図8は圧力低下状態(ゼロダウン状態)における熱膨張時の状態をそれぞれ示している。
当該実施例に係るアキュムレータ1は、ベローズ10として金属ベローズを用いる金属ベローズ型アキュムレータであって、以下のように構成されている。
すなわち先ず、図示しない圧力配管に接続されるオイルポート3を一端(図では下端)に備えるとともにガス封入口4を他端(図では上端)に備えたアキュムレータハウジング2が設けられ、このハウジング2の内部にベローズ10およびベローズキャップ11が配置されてハウジング2の内部空間が高圧ガス(例えば窒素ガス)を封入するガス室12と、オイルポート3に連通する液室13とに仕切られている。ハウジング2としては有底円筒状のシェル5と、このシェル5の一端開口部に固定(溶接)されたオイルポート部材6との組み合わせよりなるものが描かれているが、ハウジング2の部品割り構造は特に限定されるものではなく、例えばオイルポート部材6とシェル5は一体であっても良く、シェル5の底部はシェル5と別体のエンドカバーであっても良く、何れにしてもシェル5の底部またはこれに相当する部品には、ガス室12にガスを注入するためのガス封入口4が設けられ、ガス注入後、ガスプラグ7で閉じられている。符号8は六角ナット付ピンである。
図6に拡大して示すように、ベローズ10は、その固定端10aをハウジング2のオイルポート3側内面であるオイルポート部材6の内面に固定(溶接)するとともにその遊動端10bに円盤状のベローズキャップ11を固定(溶接)し、よって当該アキュムレータ1はベローズ10の外周側にガス室12を設定するとともにベローズ10の内周側に液室13を配置する外ガスタイプのアキュムレータとされている。ベローズキャップ11の外周部には、ハウジング2の内面に対してベローズ10およびベローズキャップ11が接触しないように制振リング14が取り付けられているが、この制振リング14はシール作用を奏するものではない。符号15はプロテクションリングである。
ベローズ10の内周側であってハウジング2のオイルポート3側内面であるオイルポート部材6の内面にステイ(内部台座)16が配置され、このステイ16の外周側に上記ベローズ10が配置されている。
ステイ16は、単一の金属成形品(板金プレス品)よりなり、段差16b付きの円筒状を呈する筒状部16aの一端(図では上端)に径方向内方へ向けて端面部16cを一体成形したものであって、筒状部16aの他端(図では下端)をもってオイルポート部材6の内面に固定(溶接)されている。円盤状を呈する端面部16cの中央には液体出入口16dが設けられている。また段差16bは環状であって断面階段状をなしていることから、この段差16bによって筒状部16aは比較的大径の大径筒状部16eと、比較的小径の小径筒状部16fとに分けられ、前者の大径筒状部16eがオイルポート3側に配置されてオイルポート部材6に固定されるとともに後者の小径側筒状部16fがベローズキャップ11側に配置されてその端部に上記端面部16cが一体成形されている。大径筒状部16eと小径筒状部16fは互いに同軸上に配置されている。このステイ16は、上記第一実施例に係る図2(A)から(B)へと示したように、ベローズキャップ11側から高圧Pが作用したときに段差16bで座屈し、大径筒状部16eの内周側に小径側筒状部16fが陥没するように設定されている。
ベローズキャップ11におけるステイ16側の面に、ガスケットホルダ21が固定されている。ガスケットホルダ21は、その筒状部21aの一端(図では下端)に径方向内方へ向けてフランジ部21bを一体成形したもので、筒状部21aの他端(図では上端)をもってベローズキャップ11におけるステイ16側の面に設けた凹部11aの周縁部に固定(嵌合)されている。
ガスケットホルダ21の内周側に、円盤状ガスケット22が浮遊可能な状態で保持されている。ここに浮遊可能な状態で保持されているとは、円盤状ガスケット22がガスケットホルダ21およびこれを固定したベローズキャップ11に対して軸方向(ベローズ10の伸縮方向)に変位可能な状態で保持されていることを云い、円盤状ガスケット22は、ガスケットホルダ21のフランジ部21bに係合して抜け止めされているので、このフランジ部21bとベローズキャップ11との間で軸方向に変位可能とされている。
また、この円盤状ガスケット22は図9に示すように、金属または硬質樹脂等よりなる円盤状の剛性プレート23の表面にゴム等よりなる弾性体24を被着したもので、この表面に被着した弾性体24によって、ガスケット22のステイ16側の面に、ステイ16の端面部16cに接離自在に当接して液室(ベローズ内周空間)13を閉塞するシール部25が形成され、ベローズキャップ11側の面に、ベローズキャップ11に接離自在に当接してガスケット22およびベローズキャップ11間に軸方向間隙cを設定するスペーサ部26が形成されている。後者のスペーサ部26によってガスケット22およびベローズキャップ11間に間隙cを設定するのは、ゼロダウン時、液体が熱膨張したときにこの液体がガスケット22およびベローズキャップ11間に浸入しやすくするためである(スペーサ部26が設けられていないと、ゼロダウン時、ガスケット22およびベローズキャップ11が密着した状態となり、密着した状態であると、液体が熱膨張したときに両者11,22の間に浸入しにくい。したがってガスケット22がステイ16の端面部16cに当接したままの状態でベローズキャップ11のみが移動すると云う作動が生じにくくなる)。またガスケット22の外周部には、液体がガスケット22およびガスケットホルダ21間を通過しやすいよう切欠部27が所要数設けられている。
シール部25は、所定の高さhおよび径方向幅wを有する環状の突起として形成されており、環状であるので、ステイ16の端面部16cに当接したときにシール作用を奏して液室(ベローズ内周空間)13を閉塞する。一方、スペーサ部26は、所定の高さhおよび径方向幅wを有する環状の突起として形成されているが、円周上一部に切欠部26aが所要数設けられており、よって環状のままではないので、ベローズキャップ11に当接してもシール作用を奏さない。したがって円盤状ガスケット22がそのシール部25でステイ16の端面部16cに当接した状態で、円盤状ガスケット22におけるベローズキャップ11側の面の受圧面積はステイ16側の面の受圧面積よりも大きく設定されている。
また、ガスケットホルダ21のフランジ部21bと円盤状ガスケット22との間には、円盤状ガスケット22をベローズキャップ11に押し付ける方向に弾性付勢するバネ手段としてウェーブスプリング28が介装されている。符号29はスプリングプレート(座金)で、その外周部には、液体がスプリングプレート29およびガスケットホルダ21間を通過しやすいよう切欠部29aが所要数設けられている。
上記シール部25を有する円盤状ガスケット22およびステイ16の組み合わせは、圧力配管の圧力が低下して液室13の圧力が低下したときに両者16,22間を密閉することにより液体出入口16dを閉塞し、これにより液室13に一部の液体を閉じ込める圧力低下時用安全機構18を構成している。
また、上記座屈可能なステイ16は、車両火災の発生等の非常時に、高圧となるハウジング2の内圧によって円盤状ガスケット22がステイ16を押圧することによりステイ16が段差16bで座屈し、これにより液室13を全面開放する非常時用安全機構19を構成している。
つぎに、上記構成のアキュムレータ1の作動を説明する。
定常作動時・・・
上記したように図6はアキュムレータ1の定常作動時の状態を示している。オイルポート3は図示しない機器の圧力配管に接続されている。この定常作動時において、円盤状ガスケット22はガスケットホルダ21に保持された状態でベローズキャップ11とともに移動することによりステイ16の端面部16cから離れているので、ステイ16の端面部16cに設けられた液体出入口16dは開いている。したがってこの液体出入口16dを通してオイルポート3と液室(ベローズ内周空間)13とが連通し、オイルポート3から液室13へそのときどきの圧力を備えた液体が随時導入されるので、ベローズキャップ11は円盤状ガスケット22とともに液体圧および封入ガス圧が均衡するよう随時移動することが可能とされている。
圧力低下時(ゼロダウン時)・・・
図6の状態から、機器の運転が停止する等して圧力配管の圧力が極端に低下すると、液室13内の液体がオイルポート3から徐々に排出され、これに伴って図5および図7に示すように、封入ガス圧によりベローズ10が収縮するとともにベローズキャップ11がベローズ10の収縮方向すなわちステイ16に近付く方向へ移動する。ベローズキャップ11のステイ16側の面には円盤状ガスケット22が保持されているので、この円盤状ガスケット22がそのシール部25でステイ16の端面部16cに当接し、液体出入口16dが閉じられる(ゼロダウン状態)。したがって液室(ベローズ内周空間)13が閉塞されてこの液室13に一部の液体が閉じ込められるので、液室13の更なる圧力低下が発生しなくなり、よってベローズ10内外で液体圧および封入ガス圧が均衡する。したがってベローズ10内外で大きな圧力差が発生せず、よってベローズ10が破損するのが防止される。以上の作動は上記シール部25を有する円盤状ガスケット22およびステイ16の組み合わせよりなる圧力低下時用安全機構18が作動したことになる。
圧力低下状態(ゼロダウン状態)における熱膨張時・・・
図5および図7に示した圧力低下状態(ゼロダウン状態)すなわち円盤状ガスケット22がステイ16の端面部16cに当接して液室(ベローズ内周空間)13が閉塞された状態で、雰囲気温度の上昇等によって液室13に閉じ込められた液体および封入ガスが熱膨張すると、液体のほうが封入ガスよりも圧力の上昇度合いが大きいので、圧力差が発生する。すると図8に示すように、この圧力差を受けてベローズキャップ11が液体圧および封入ガス圧が均衡する位置までウェーブスプリング28を圧縮しながら移動する。したがって液体圧および封入ガス圧が常に均衡した状態となるので、ベローズ10内外で圧力差が発生せず、よってベローズ10が異常変形(塑性変形)するのが防止される。尚、この熱膨張時、円盤状ガスケット22はその両面における受圧面積の差によりステイ16の端面部16cに当接したままで移動しない。したがって液体出入口16dは閉じたままとされている。
火災発生等の非常時・・・
車両火災が発生する等してアキュムレータ1が火炎で焼かれると、ガス室12に封入されたガスおよび液室13に導入された液体が共に即時に膨張し、このとき円盤状ガスケット22がシール部25でステイ16の端面部16cに当接して液体出入口16dが閉じたままであると、ガスおよび液体の逃げ場がないためアキュムレータ1が爆発する。したがってこれを防止すべく上記非常時用安全機構19が作動する。すなわち、火災が発生してアキュムレータ1が火炎で焼かれると、ガス室12に封入されたガスおよび液室13に導入された液体が共に即時に膨張して高圧が発生し、この高圧によって、ベローズキャップ11および円盤状ガスケット22がシール部25でステイ16の端面部16cを押圧し、ステイ16が上記第一実施例に係る図2に示したように座屈し陥没し、結果、シール部25が少なくとも円周上一部でステイ16の端面部16cから離れることになる。したがって液体出入口16dが開いて高圧が開放され、爆発が防止される。以上の作動は上記座屈可能なステイ16よりなる非常時用安全機構19が作動したことになる。
尚、上記ステイ16の座屈について、当初、円盤状ガスケット22と平行な平坦面であったステイ16の端面部16cが円盤状ガスケット22と平行なまま陥没したのでは、シール部25が端面部16cから離れにくいので、高圧を十分に開放できないことが懸念されるが、座屈は一般に円周上均一におこらない現象であるので、端面部16cは傾くことになり、これによりシール部25が少なくとも円周上一部で端面部16cから離れることになる。また、座屈により当初平坦面であった端面部16cが歪むことによりシール部25が少なくとも円周上一部で端面部16cから離れることも考えられる。ステイ16を座屈させやすくするには、大径筒状部16eの内径寸法よりも小径側筒状部16fの外径寸法を小さく設定し、しかも寸法差を大きく設定するのが好適である。またステイ16の一部(例えば段差16b)を薄肉化するのも好適である。
座屈後、端面部16cが傾くのを確実するには、上記第二実施例に係る図3に示したように、円周上で高さが傾斜した円筒部材20を、ステイ16における筒状部16a(大径筒状部16e)の内周側であって段差16bまたは端面部16cのオイルポート3側(図では下方)に設置したり、あるいは上記第三実施例に係る図4に示したように、段差16bを介して一体成形された大径筒状部16eと小径筒状部16fとを互いに偏心して配置したりするのが好適である。
また、上記各実施例では、本発明を外ガスタイプのアキュムレータに適用する場合について説明したが、本発明は内ガスタイプのアキュムレータにも適用される。内ガスタイプのアキュムレータでは、ベローズはその固定端がハウジングのガス封入口側の内面に固定され、ベローズの内周側にガス室が設定されるとともにベローズの外周側に液室が設定される。
本発明の第一実施例に係るアキュムレータの断面図 同アキュムレータにおけるステイの単品図であって、(A)はその断面図、(B)はステイが座屈した状態の説明図 本発明の第二実施例に係るアキュムレータにおけるステイの単品図であって、(A)はその断面図、(B)はステイが座屈した状態の説明図 本発明の第三実施例に係るアキュムレータにおけるステイの単品図であって、(A)はその断面図、(B)はステイが座屈した状態の説明図 本発明の第四実施例に係るアキュムレータの断面図 同アキュムレータの定常作動時の状態を示す要部拡大断面図 同アキュムレータの圧力低下時の状態を示す要部拡大断面図 同アキュムレータの圧力低下状態における熱膨張時の状態を示す要部拡大断面図 同アキュムレータにおける円盤状ガスケットの単品図であって、(A)はその平面図、(B)はその断面図 従来例に係るアキュムレータの断面図
符号の説明
1 アキュムレータ
2 アキュムレータハウジング
3 オイルポート
4 ガス封入口
5 シェル
6 オイルポート部材
7 ガスプラグ
8 六角ナット付ピン
10 ベローズ
10a 固定端
10b 遊動端
11 ベローズキャップ
11a 凹部
12 ガス室
13 液室
14 制振リング
15 プロテクションリング
16 ステイ
16a,21a 筒状部
16b 段差
16c 端面部
16d 液体出入口
16e 大径筒状部
16f 小径筒状部
17,25 シール部
18 圧力低下時用安全機構
19 非常時用安全機構
20 円筒部材
21 ガスケットホルダ
21b フランジ部
22 円盤状ガスケット
23 剛性プレート
24 弾性体
26 スペーサ部
26a,27,29a 切欠部
28 ウェーブスプリング(バネ手段)
29 スプリングプレート
c 間隙

Claims (3)

  1. 圧力配管に接続されるオイルポートを備えるとともにガス封入口を反対側の端部に備えたアキュムレータハウジングと、前記ハウジング内にて前記オイルポートの内側に配置されるとともに段差付き筒状部先端の端面部に液体出入口を設けたステイと、前記ハウジング内に配置されるとともにベローズキャップを遊動端に備えて前記ハウジング内の空間をガスを封入するガス室および前記オイルポートに通じる液室に仕切るベローズとを有し、
    前記圧力配管の圧力低下に伴って前記液室の圧力が低下したときに前記ベローズキャップまたは前記ベローズキャップに保持された部材と前記ステイの端面部との間が密閉されることにより前記液室に一部の液体を閉じ込める圧力低下時用安全機構を有し、
    さらに火災発生等の非常時に高圧となるハウジング内圧によって前記ベローズキャップまたは前記ベローズキャップに保持された部材が前記ステイを押圧して前記ステイが前記段差で座屈することにより前記液室を開放する非常時用安全機構を有することを特徴とするアキュムレータ。
  2. 請求項1記載のアキュムレータにおいて、
    前記非常時、前記ベローズキャップが前記ステイを押圧して前記ステイが前記段差で座屈するときに前記ステイの端面部が傾きやすいように、円周上で高さが傾斜した円筒部材が前記ステイにおける筒状部の内周側であって前記段差または前記端面部のオイルポート側に設置されていることを特徴とするアキュムレータ。
  3. 請求項1記載のアキュムレータにおいて、
    前記非常時、前記ベローズキャップが前記ステイを押圧して前記ステイが前記段差で座屈するときに前記ステイの端面部が傾きやすいように、前記段差を介して一体成形された大径筒状部と小径筒状部とが互いに偏心して配置されていることを特徴とするアキュムレータ。
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