JPWO2004072661A1 - 電気的接続装置 - Google Patents

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Abstract

電気的接続装置は、プローブを通す複数の貫通穴を第1、第2及び第3の板状部材のそれぞれに形成している。第1及び第2の板状部材の各貫通穴は、プローブの突出部の通過を阻止する小径部と、該小径部に連通された大径部とを有している。第1の板状部材の各貫通穴は小径部を第2の板状部材側と反対側に位置されている。

Description

本発明は、集積回路のような半導体デバイス等、被検査体の通電試験に用いられるプローブカードのような電気的接続装置に関する。
本発明においては、各プローブの伸長方向、すなわちプローブが貫通している第1、第2及び第3の板状部材の厚さ方向を上下方向といい、この方向に垂直な方向を水平方向という。
半導体デバイス等の被検査体は、その内部回路が仕様書通りに動作するか否かの通電試験(検査)をされる。そのような通電試験は、針先を被検査体の電極に押圧されるプローブのような複数の接触子を絶縁基板の下面に配置したプローブカードのような電気的接続装置を用いて行われる。
この種の電気的接続装置の1つとして、下板と上板とを上下方向に間隔をおいて配置し、上下の板の間に中板を配置し、ニードルタイプの複数のプローブを、これらが下板、中板及び上板を上下方向に貫通させてそれらの板に組み付け、各プローブの下端(針先)を被検査体の電極に押圧する、縦型の装置がある(例えば、特開平2002−202337号公報)。
上記縦型の装置は、L字状に屈曲されたニードルタイプのプローブを片持ち梁状に基板に組み付けた従来の一般的な装置に比べ、プローブの組み付け作業が容易であるから、廉価であり、またプローブ、ひいては針先の配置密度を高めることができるから、電極数の多い高密度の被検査体の通電試験に好適である。
また、上記縦型の装置は、プローブの針先を被検査体の電極に押圧したとき、プローブが同じ方向に湾曲するように、中板を上下の板に対し水平方向に変位させてプローブを予め同じ方向に湾曲させており、それにより隣り合うプローブが接触することを回避している。
さらに、上記縦型の装置は、補助板を下板の上にわずかに間隔をおいて配置し、突出部を各プローブの補助板及び下板の間の箇所に形成し、それによりプローブが補助板及び下板を通り抜けることを防止している。
しかし、上記従来の縦型の装置では、各プローブの直径寸法が数十ミクロンから百ミクロン程度と小さいから、プローブが貫通する補助板及び下板の貫通穴の直径寸法も数十ミクロンから百ミクロン程度と小さくしない限り、プローブの先端が貫通穴内で大きく移動し、その結果針先と被検査体の電極との相対的位置がずれてしまう。また、プローブの先端が貫通穴内で大きく移動しないような微小な直径寸法を有する貫通穴を高精度に形成することは難しい。
本発明の目的は、プローブの先端が貫通穴内で大きく移動しない微小な貫通穴を高精度に形成することができるようにすることにある。
本発明に係る電気的接続装置は、互いに厚さ方向に間隔をおいた板状部を備える第1、第2及び第3の板状部材であってそれぞれが厚さ方向に貫通する複数の貫通穴を前記板状部に備える第1、第2及び第3の板状部材と、前記第1、第2及び第3の板状部材の貫通穴に通された複数のプローブであって前記第1及び第2の板状部材の間に突出部を備える複数のプローブとを含む。前記第1及び第2の板状部材の各貫通穴は、前記プローブの前記突出部の通過を阻止する小径部と、該小径部に連通された大径部とを有している。
第1及び第2の板状部材の各貫通穴が互いに連通された小径部及び大径部を有していると、以下のように作用効果を奏する。
大径部を形成した後に、小径部を形成することができるから、第1及び第2の板状部材の厚さ寸法が大きくても、深い大径部を形成することにより、小径部を形成すべき箇所の厚さ寸法を小さくすることができる。その結果、プローブの先端(針先)が貫通穴内で大きく移動しない微小な貫通穴を高精度に形成することができる。
貫通穴と直角の方向におけるプローブの先端側の位置決めが第1及び第2の板状部材の貫通穴の小径部の相互作用により行われるから、被検査体の電極に対する貫通穴と直角の方向における針先の位置が安定する。
前記第1の板状部材の各貫通穴は前記小径部を前記第2の板状部材側と反対側に位置されていてもよい。そのようにすれば、第1の板状部材の貫通穴の小径部を第2の板状部材側に位置させた場合に比べ、針先から第1の板状部材の貫通穴の小径部までプローブの長さ寸法が小さくなるから、第1の板状部材の貫通穴の小径部から針先側の領域におけるプローブの変位が抑えられる。その結果、貫通穴と直角の方向への針先の変位がより少なくなり、被検査体の電極に対する針先の位置がより安定する。
前記第3の板状部材の各貫通穴は、前記プローブの前記突出部の通過を阻止する小径部と、該小径部に連通された大径部とを有していてもよい。そのようにすれば、第3の板状部材の厚さ寸法が大きくても、小径部を形成すべき箇所の厚さ寸法を小さくすることができるるから、プローブの反針先側の箇所が貫通穴内で大きく移動しない微小な貫通穴を高精度に形成することができる。
前記第1、第2及び第3の板状部材の各貫通穴は、さらに、前記小径部と前記大径部とに続く截頭円錐形部を有していてもよい。そのようにすれば、各プローブを各板状部材の貫通穴に大径部の側から通すことができるように、第1、第2及び第3の部材を配置して、各貫通穴へのプローブの挿し込み作業を容易にすることができる。
前記第1及び第2の板状部材の前記小径部の間隔は、前記第2及び第3の板状部材の前記小径部の間隔より小さくすることができる。そのようにすれば、オーバードライブによるプローブの過大な変位を抑えることができる。また、針先を被検査体の電極に押圧したとき、プローブが第2及び第3の板状部材の間の領域において確実に変形する。
前記第3の板状部材の各貫通穴は、前記第1及び第2の板状部材の貫通穴に対し一方向に変位されていてもよい。そのようにすれば、針先を被検査体の電極に押圧したとき、プローブが第2及び第3の板状部材の間の領域において確実に変形する。
各プローブは、前記第2及び第3の板状部材の間の領域において曲げられていてもよい。そのようにすれば、針先を被検査体の電極に押圧したとき、プローブが第2及び第3の板状部材の間の領域において確実に弾性変形する。
電気的接続装置は、さらに、前記第2及び第3の板状部材の間に配置された電気絶縁性のシート状部材であって前記プローブが貫通するシート状部材を含むことができる。
電気的接続装置は、さらに、前記第3の板状部材に重ねられた基板であって前記第3の板の貫通穴に個々に連通された複数の貫通穴及びテスターに接続される複数のテスターランドを備える基板と、該基板の貫通穴に挿入されて前記プローブの端部に個々に接続されていると共に前記テスターランドに個々に接続された複数の配線とを含むことができる。
図1は、本発明に係る電気的接続装置の一実施例を示す平面図であって、配線の大部分を除去して示す図である。
図2は、図1に示す電気的接続装置の正面図である。
図3は、図プローブ組立体の組立方法を説明するための断面図である。
図4は、プローブ組立体の一部の拡大断面図であって、(A)はプローブを被検査体の電極に押圧しない状態を示し、(B)はプローブを被検査体の電極に押圧した状態を示す。
図5は、貫通穴の一実施例を示すべく貫通穴の箇所を特に拡大して強調した断面図である。
図6は、プローブの一実施例を示す図であって、(A)は側面図、(B)は正面図である。
図7は、プローブ組立体の他の実施例を示す拡大断面図である。
図1〜図6を参照するに、電気的接続装置10は、図3及び図5に示すように、半導体ウエーハ12上の複数(図1に示す例では、8つ)の集積回路を被検査体14とし、それらの被検査体14を同時に検査するプローブカードとして用いられる。各被検査体14は、矩形の形状を有しており、また矩形の辺の方向に間隔をおいた複数の電極16を各辺に有している。
電気的接続装置10は、円板状の配線基板20と、配線基板20に組み付けられた接続基板22と、接続基板22から配線基板20に伸びる複数の配線24と、接続基板22の下側に組み付けられたプローブ組立体26とを含む。
配線基板20は、ガラス入りエポキシやセラミック等の電気絶縁材料を用いて製作されている。配線基板20は、これの中央領域を厚さ方向に貫通する穴(開口)28を中央に有しており、テスターに電気的に接続される複数のテスターランド30を周縁部に多重に有しており、複数の接続ランド32を穴28の対向する2つの辺の外側に有している。
穴28は、同時に検査する集積回路の配置領域よりやや大きい矩形の形状を有している。テスターランド30と接続ランド32とは、図示しない接続線により、一対一の関係に電気的に接続されている。そのような接続線は、印刷配線技術のような適宜の手法により、配線基板20内に形成された配線とすることができる。
接続基板22は、電気絶縁材料により製作されており、また配線基板20の穴28よりやや小さい矩形の板状部34と、板状部34の上部外側に形成された矩形のフランジ部36とを備えている。接続基板22は、板状部34が穴28内に位置する状態に、フランジ部36において配線基板20の上面に複数のねじ部材38により組み付けられている。
図示の例では、接続基板22は、配線基板20の上方に突出する矩形の上部が穴28内に位置された矩形の下部より小さい板状部34と、板状部34の上部が嵌合された環状のフランジ部36とを複数のねじ部材40により結合させているが、板状部34とフランジ部36とを一体的に製作してもよい。
接続基板22は、また、板状部34をこれの厚さ方向に貫通する複数の貫通穴42を有している。各貫通穴42は、被検査体14の電極16に個々に対応されている。
各配線24は、図4に示すように、導電性の芯線44をその周りを覆う電気絶縁層46により保護したケーブルを用いている。各配線24の一端部は、電気絶縁層46が剥離されて露出された芯線44が貫通穴42に挿入されており、また芯線44の露出した端部において接着剤48により接続基板22に結合されている。図示してはいないが、ケーブルは、電気的シールド層を電気絶縁層の周りに配置している。
各芯線44の一端面は、ほぼ接続基板22の下面の高さ位置に維持されている。各配線24の他端部は、電気絶縁層46が剥離されて、芯線44の露出した端部において半田のような導電性の接着剤により接続ランド32に結合されている。
プローブ組立体26は、接続基板22の板状部34よりやや小さい矩形の平面形状を有する直方体に形成されている。プローブ組立体26は、矩形の第1の板状部材50上側に矩形の第2の板状部材52を配置し、第2の板状部材52の上側に矩形の第3の板状部材54を間隔をおいて配置し、矩形の枠部材56を第2及び第3の板状部材52及び54の間に配置している。
第1の板状部材50、第2の板状部材52、第3の板状部材54及び枠部材56は、上記のように重ねられた状態で、複数のねじ部材58により結合されて、複数のプローブ60を支持するプローブ支持体62を構成している。ねじ部材58は、第3の板状部材54、枠部材526及び第2の板状部材52を貫通して、第1の板状部材50に螺合されている。
第1及び第2の板状部材50及び52は、それぞれ、上方に開放する矩形の凹所を有しており、第3の板状部材54は下方に開放する矩形の凹所を有している。第2の板状部材52は、第1の板状部材50の凹所を閉鎖するように、第1の板状部材50に重ねられている。枠部材58は、第2及び第3の板状部材52及び54の凹所を連通させる矩形の内側空間を有している。
上記の結果、第1及び第2の板状部材50及び52は、第2の板状部材52が第1の板状部材50に重ねられているにもかかわらず、矩形の中央領域として作用する板状部において上下方向に間隔をおいている。
平面的に見て、第1、第2及び第3の板状部材50、52及び54並びに枠部材56は同じ大きさを有しており、また第1、第2及び第3の板状部材50、52及び54の凹所と、枠部材56の内側空間とは、同じ大きさを有している。
図3及び図4に示すように、第1、第2及び第3の板状部材50、52及び54は、それぞれ、それらの中央領域すなわち板状部を厚さ方向に貫通して対応する凹所に開放する複数の貫通穴64、66及び68を有している。貫通穴64、66及び68は、相互に及び接続基板22の貫通穴42に個々に対応されている。
図5に示すように、貫通穴64、66及び68は、それぞれ、直径寸法が小さい小径部64a、66a及び68aと、小径部64a、66a及び68aに続く截頭円錐径部64b、66b及び68bと、截頭円錐径部64b、66b及び68bに続く大径部64c、66c及び68cとを有する、同じ大きさ及び同じ形状とされている。
貫通穴64、66及び68のそれぞれは、大径部を形成した後に、小径部を形成することができる。そのようにすれば、第1、第2及び第3の板状部材50、52及び54の厚さ寸法が大きくても、深い大径部を形成することにより、小径部を形成すべき箇所の厚さ寸法を小さくすることができるから、プローブ60の先端(針先)が貫通穴内で大きく移動しない微小な貫通穴を高精度に形成することができる。そのような貫通穴64、66、68は、レーザ加工により形成することができる。
第1の板状部材50は、貫通穴64及び66の小径部64a及び66aを下方側としており、第2及び第3の板状部材52及び54は、貫通穴66及び68の小径部66a及び68aを上方側としている。
第1及び第2の板状部材50及び52の貫通穴64及び66は、厚さ方向と直角の面内において、互いに一致されているが、接続基板22の貫通穴42に対しては一方向にずらされている。
これに対し、第3の板状部材54の貫通穴68は、厚さ方向と直角の面内において、貫通穴64及び66に対しては一方向にずらされているが、接続基板22の貫通穴42に対しては一致されている。
しかし、水平方向における貫通穴42、64、66及び68を一致させてもよい。
各プローブ60は、タングステン線のような導電性金属細線により弾性変形可能の針の形に製作されており、また貫通穴64、66及び68に通されている。各プローブ60の上端面は、プローブ60の上端部が貫通穴68に上下方向へ移動可能に挿し込まれて、ほぼ第3の板状部材54の上面の高さ位置とされており、また配線24の芯線44の下端面に接触されている。
各プローブ60の下端部は、貫通穴64を上下方向へ移動可能に小径部64aに対しわずかな遊びを有する状態に貫通して、第1の板状部材50から下方に突出した針先部とされている。
各プローブ60は、貫通穴64及び66を通り抜けることができない突出部70を第1及び第2の板状部材50及び52の間、好ましくは貫通穴64及び66の小径部64a及び66aの間に備えている。各突出部70は、図示の例では、プローブ60の所定の箇所を直径方向に押し潰した扁平の形状を有している。
各プローブ60の直径寸法、特に貫通穴64、66の箇所における直径寸法は、貫通穴64、66及び68の小径部64a、66a及び68aのそれよりやや小さい円形の断面形状を有しているが、先端部(針先部)、好ましくは突出部70より下方側の箇所は、図6に示すように、先端(針先)側ほど小さくされている。
各プローブ60は、貫通穴66及び68が貫通穴66及び68と直角な面内において一方向に変位されていることと、突出部70が貫通穴64の小径部64aに接触した状態に芯線44により押圧されていることとから、第2及び第3の板状部材52及び54の間の領域において同じ側に湾曲されている。
プローブ60の直径寸法を50±2μ、プローブ60の長さ寸法を65±0.05μとしたとき、第1、第2及び第3の板状部材50、52及び54の板状部の厚さ寸法は、それぞれ、0.7mm、0.6mm及び0.7mmとすることができ、貫通穴64の截頭円錐径部64b及び大径部64cの深さ寸法は合計で0.5mmとすることができる。
プローブ組立体26及び電気的接続装置10は、例えば、以下のように組み立てることができる。
先ず、プローブ60の先端部が第1の板状部材50の貫通穴64に通され、プローブ60の突出部70より上方の部位が第2の板状部52の貫通穴66に通され、プローブ60のさらに上方の部位が枠部材56に通され、プローブ60の上部が第3の板状部54の貫通穴68に通されるように、第1の板状部材50、第2の板状部材52、枠部材56及び第3の板状部52が図3(A)に示すように重ねられる。
プローブ60を上記のように第1、第2及び第3の板状部材50、52及び54並びに枠部材56に通すには、プローブ60を貫通穴64、66、68の順に通してもよいし、その逆の順に通してもよい。
図3(A)に示す状態においては、第3の板状部材54が第1及び第2の板状部材50及び52並びに枠部材56に対し変位されて、貫通穴64、66及び68が上下方向に整列する状態(貫通穴64、66、68の軸線が一致する状態)に、第1、第2及び第3の板状部材50、52及び54並びに枠部材56が維持されている。
また、プローブ660は、図3(A)に示すように、その上端部が第3の板状部材54からわずかに突出しかつ下端部が第1の板状部材50から下方に突出した状態に、貫通穴64、66、68に通されている。この際、プローブ60を貫通穴64、66、68に大径部64c、66c、68cの側から通すことができるから、各貫通穴64、66、68へのプローブ60の差し込み作業が容易になる。
次いで、図3(B)に示すように、第1、第2及び第3の板状部材50、52及び54並びに枠部材56が整列するように、第3の板状部材54が第1及び第2の板状部材50及び52に対し水平方向に所定量移動される。これにより、貫通穴68が貫通穴64及び66に対し水平方向に変位されるから、プローブ60は第2及び第3の板状部材52及び54の間において一方向に弾性変形して確実に曲げられる。
しかし、プローブ60を上記のように貫通穴64、66、68に通すときに、第1、第2及び第3の板状部材50、52及び54並びに枠部材56を図3(B)に示す状態に整列させてもよい。
次いで、図3(B)に示すように、第1、第2及び第3の板状部材50、52及び54が複数のねじ部材58により上記状態に堅固に結合される。第1、第2及び第3の板状部材50、52及び54を、ねじ部材58により結合させる代わりに、接着剤により結合させてもよい。
上記のように組み立てられたプローブ組立体26は、図1、図2及び図3(C)に示すように、複数のねじ部材(図示せず)により接続基板22に堅固に結合される。接続基板22とプローブ組立体26とを結合させた後に、配線基板20と接続基板22とを組み付けてもよいし、接続基板22と配線基板20とを組み付けた後に、接続基板22とプローブ組立体26とを結合させてもよい。
接続基板22とプローブ組立体26とが結合されるとき、各プローブ60は、その上端面を対応する配線24の芯線44により下方に押される。これにより、各プローブ60は、図4(A)に示すように、上端を下方に押されて、第2の板状部材52より上方の領域で弾性変形する。
第1、第2及び第3の板状部材50、52及び54の水平面内での位置関係、並びに、プローブ組立体26及び接続基板22の水平面内での位置関係は、プローブ組立体26の第1の板状部材50、第2の板状部材52、枠部材56及び第3の板状部材54を相互に位置決めた状態で、それらをねじ部材により結合することにより、並びに、接続基板22を貫通してプローブ組立体26に挿入された複数の位置決めピン72(図1参照)により、一定の関係に維持される。
被検査体14の通電試験時、電気的接続装置10は、図3(C)及び図5に示すように、プローブ60の下端(針先)が被検査体14の電極16に当接された状態で、各プローブ60の下端を被検査体14の電極16に押圧される。
この際、貫通穴66、68と直角の方向におけるプローブ60の先端側の位置決めが貫通穴64、66の小径部64a,66aの相互作用により行われているから、貫通穴64、66と直角の方向における針先の位置が安定されており、プローブ60は被検査体12の電極16に確実に接触される。
また、第1の板状部材50の各貫通穴64が小径部64aを下方されているから、小径部64aを上側に位置させた場合に比べ、針先から貫通穴64の小径部64aまでプローブ60の長さ寸法が小さくなる。それにより、小径部64aから針先側の領域におけるプローブの変位が抑えられて、貫通穴64と直角の方向への針先の変位がより少なくなり、被検査体12の電極46に対する針先の位置がより安定する。
プローブ60の下端が被検査体14の電極16に押圧されると、プローブ60は、図4(B)に示すように、所定のオーバードライブODを受けて、第2及び第3の板状部材52及び54の間の領域において弾性変形する。これにより、プローブ60は、これが貫通穴64及び66の小径部64a及び66aを遊びを有する状態で貫通していることに起因して、その下端が電極16に対しわずかに水平方向へ移動して、電極16にこすり作用を与える。
上記オーバードライブによるプローブ60の過大な変位は、第1及び第2の板状部材64及び66の小径部64a及び66aの間隔が第2及び第3の板状部材66及び68の小径部66a及び68aの間隔より小さいことにより抑えられる。また、プローブ60は、オーバードライブにより、第2及び第3の板状部材66及び68の間の領域において確実に変形する。
図7に示すように、プローブ60が個々に貫通する複数の穴74を有するガイドフィルム76を第2及び第3の板状部材52及び54の間に配置して、プローブ60の湾曲方向を規制してもよい。この場合、穴74は、プローブ60の湾曲方向に長い長穴とすることができる。
図7に示す実施例において、プローブ組立体26に組み立てられた状態において、貫通穴68の軸線を貫通穴64、66の軸線に対し変位させているが、そのように変位させる代わりに、ガイドフィルム76により湾曲させてもよい。
本発明は、プローブ組立体が被検査体の上側又は下側となる状態で使用してもよいし、プローブ組立体を斜めにした状態で使用してもよい。
本発明は、上記実施例に限定されず、その趣旨を逸脱しない限り、種々変更することができる。
本発明は、集積回路のような半導体デバイス等、被検査体の通電試験に用いられるプローブカードのような電気的接続装置に関する。
本発明においては、各プローブの伸長方向、すなわちプローブが貫通している第1、第2及び第3の板状部材の厚さ方向を上下方向といい、この方向に垂直な方向を水平方向という。
半導体デバイス等の被検査体は、その内部回路が仕様書通りに動作するか否かの通電試験(検査)をされる。そのような通電試験は、針先を被検査体の電極に押圧されるプローブのような複数の接触子を絶縁基板の下面に配置したプローブカードのような電気的接続装置を用いて行われる。
この種の電気的接続装置の1つとして、下板と上板とを上下方向に間隔をおいて配置し、上下の板の間に中板を配置し、ニードルタイプの複数のプローブを、これらが下板、中板及び上板を上下方向に貫通させてそれらの板に組み付け、各プローブの下端(針先)を被検査体の電極に押圧する、縦型の装置がある(例えば、特開平2002−202337号公報)。
上記縦型の装置は、L字状に屈曲されたニードルタイプのプローブを片持ち梁状に基板に組み付けた従来の一般的な装置に比べ、プローブの組み付け作業が容易であるから、廉価であり、またプローブ、ひいては針先の配置密度を高めることができるから、電極数の多い高密度の被検査体の通電試験に好適である。
また、上記縦型の装置は、プローブの針先を被検査体の電極に押圧したとき、プローブが同じ方向に湾曲するように、中板を上下の板に対し水平方向に変位させてプローブを予め同じ方向に湾曲させており、それにより隣り合うプローブが接触することを回避している。
さらに、上記縦型の装置は、補助板を下板の上にわずかに間隔をおいて配置し、突出部を各プローブの補助板及び下板の間の箇所に形成し、それによりプローブが補助板及び下板を通り抜けることを防止している。
しかし、上記従来の縦型の装置では、各プローブの直径寸法が数十ミクロンから百ミクロン程度と小さいから、プローブが貫通する補助板及び下板の貫通穴の直径寸法も数十ミクロンから百ミクロン程度と小さくしない限り、プローブの先端が貫通穴内で大きく移動し、その結果針先と被検査体の電極との相対的位置がずれてしまう。また、プローブの先端が貫通穴内で大きく移動しないような微小な直径寸法を有する貫通穴を高精度に形成することは難しい。
本発明の目的は、プローブの先端が貫通穴内で大きく移動しない微小な貫通穴を高精度に形成することができるようにすることにある。
本発明に係る電気的接続装置は、互いに厚さ方向に間隔をおいた板状部を備える第1、第2及び第3の板状部材であってそれぞれが厚さ方向に貫通する複数の貫通穴を前記板状部に備える第1、第2及び第3の板状部材と、前記第1、第2及び第3の板状部材の貫通穴に通された複数のプローブであって前記第1及び第2の板状部材の間に突出部を備える複数のプローブとを含む。前記第1及び第2の板状部材の各貫通穴は、前記プローブの前記突出部の通過を阻止する小径部と、該小径部に連通された大径部とを有している。
第1及び第2の板状部材の各貫通穴が互いに連通された小径部及び大径部を有していると、以下のように作用効果を奏する。
大径部を形成した後に、小径部を形成することができるから、第1及び第2の板状部材の厚さ寸法が大きくても、深い大径部を形成することにより、小径部を形成すべき箇所の厚さ寸法を小さくすることができる。その結果、プローブの先端(針先)が貫通穴内で大きく移動しない微小な貫通穴を高精度に形成することができる。
貫通穴と直角の方向におけるプローブの先端側の位置決めが第1及び第2の板状部材の貫通穴の小径部の相互作用により行われるから、被検査体の電極に対する貫通穴と直角の方向における針先の位置が安定する。
前記第1の板状部材の各貫通穴は前記小径部を前記第2の板状部材側と反対側に位置されていてもよい。そのようにすれば、第1の板状部材の貫通穴の小径部を第2の板状部材側に位置させた場合に比べ、針先から第1の板状部材の貫通穴の小径部までプローブの長さ寸法が小さくなるから、第1の板状部材の貫通穴の小径部から針先側の領域におけるプローブの変位が抑えられる。その結果、貫通穴と直角の方向への針先の変位がより少なくなり、被検査体の電極に対する針先の位置がより安定する。
前記第3の板状部材の各貫通穴は、前記プローブの前記突出部の通過を阻止する小径部と、該小径部に連通された大径部とを有していてもよい。そのようにすれば、第3の板状部材の厚さ寸法が大きくても、小径部を形成すべき箇所の厚さ寸法を小さくすることができるから、プローブの反針先側の箇所が貫通穴内で大きく移動しない微小な貫通穴を高精度に形成することができる。
前記第1、第2及び第3の板状部材の各貫通穴は、さらに、前記小径部と前記大径部とに続く截頭円錐形部を有していてもよい。そのようにすれば、各プローブを各板状部材の貫通穴に大径部の側から通すことができるように、第1、第2及び第3の部材を配置して、各貫通穴へのプローブの挿し込み作業を容易にすることができる。
前記第1及び第2の板状部材の前記小径部の間隔は、前記第2及び第3の板状部材の前記小径部の間隔より小さくすることができる。そのようにすれば、オーバードライブによるプローブの過大な変位を抑えることができる。また、針先を被検査体の電極に押圧したとき、プローブが第2及び第3の板状部材の間の領域において確実に変形する。
前記第3の板状部材の各貫通穴は、前記第1及び第2の板状部材の貫通穴に対し一方向に変位されていてもよい。そのようにすれば、針先を被検査体の電極に押圧したとき、プローブが第2及び第3の板状部材の間の領域において確実に変形する。
各プローブは、前記第2及び第3の板状部材の間の領域において曲げられていてもよい。そのようにすれば、針先を被検査体の電極に押圧したとき、プローブが第2及び第3の板状部材の間の領域において確実に弾性変形する。
電気的接続装置は、さらに、前記第2及び第3の板状部材の間に配置された電気絶縁性のシート状部材であって前記プローブが貫通するシート状部材を含むことができる。
電気的接続装置は、さらに、前記第3の板状部材に重ねられた基板であって前記第3の板の貫通穴に個々に連通された複数の貫通穴及びテスターに接続される複数のテスターランドを備える基板と、該基板の貫通穴に挿入されて前記プローブの端部に個々に接続されていると共に前記テスターランドに個々に接続された複数の配線とを含むことができる。
図1〜図6を参照するに、電気的接続装置10は、図3及び図5に示すように、半導体ウエーハ12上の複数(図1に示す例では、8つ)の集積回路を被検査体14とし、それらの被検査体14を同時に検査するプローブカードとして用いられる。各被検査体14は、矩形の形状を有しており、また矩形の辺の方向に間隔をおいた複数の電極16を各辺に有している。
電気的接続装置10は、円板状の配線基板20と、配線基板20に組み付けられた接続基板22と、接続基板22から配線基板20に伸びる複数の配線24と、接続基板22の下側に組み付けられたプローブ組立体26とを含む。
配線基板20は、ガラス入りエポキシやセラミック等の電気絶縁材料を用いて製作されている。配線基板20は、これの中央領域を厚さ方向に貫通する穴(開口)28を中央に有しており、テスターに電気的に接続される複数のテスターランド30を周縁部に多重に有しており、複数の接続ランド32を穴28の対向する2つの辺の外側に有している。
穴28は、同時に検査する集積回路の配置領域よりやや大きい矩形の形状を有している。テスターランド30と接続ランド32とは、図示しない接続線により、一対一の関係に電気的に接続されている。そのような接続線は、印刷配線技術のような適宜の手法により、配線基板20内に形成された配線とすることができる。
接続基板22は、電気絶縁材料により製作されており、また配線基板20の穴28よりやや小さい矩形の板状部34と、板状部34の上部外側に形成された矩形のフランジ部36とを備えている。接続基板22は、板状部34が穴28内に位置する状態に、フランジ部36において配線基板20の上面に複数のねじ部材38により組み付けられている。
図示の例では、接続基板22は、配線基板20の上方に突出する矩形の上部が穴28内に位置された矩形の下部より小さい板状部34と、板状部34の上部が嵌合された環状のフランジ部36とを複数のねじ部材40により結合させているが、板状部34とフランジ部36とを一体的に製作してもよい。
接続基板22は、また、板状部34をこれの厚さ方向に貫通する複数の貫通穴42を有している。各貫通穴42は、被検査体14の電極16に個々に対応されている。
各配線24は、図4に示すように、導電性の芯線44をその周りを覆う電気絶縁層46により保護したケーブルを用いている。各配線24の一端部は、電気絶縁層46が剥離されて露出された芯線44が貫通穴42に挿入されており、また芯線44の露出した端部において接着剤48により接続基板22に結合されている。図示してはいないが、ケーブルは、電気的シールド層を電気絶縁層46の周りに配置している。
各芯線44の一端面は、ほぼ接続基板22の下面の高さ位置に維持されている。各配線24の他端部は、電気絶縁層46が剥離されて、芯線44の露出した端部において半田のような導電性の接着剤により接続ランド32に結合されている。
プローブ組立体26は、接続基板22の板状部34よりやや小さい矩形の平面形状を有する直方体に形成されている。プローブ組立体26は、矩形の第1の板状部材50上側に矩形の第2の板状部材52を配置し、第2の板状部材52の上側に矩形の第3の板状部材54を間隔をおいて配置し、矩形の枠部材56を第2及び第3の板状部材52及び54の間に配置している。
第1の板状部材50、第2の板状部材52、第3の板状部材54及び枠部材56は、上記のように重ねられた状態で、複数のねじ部材58により結合されて、複数のプローブ60を支持するプローブ支持体62を構成している。ねじ部材58は、第3の板状部材54、枠部材56及び第2の板状部材52を貫通して、第1の板状部材50に螺合されている。
第1及び第2の板状部材50及び52は、それぞれ、上方に開放する矩形の凹所を有しており、第3の板状部材54は下方に開放する矩形の凹所を有している。第2の板状部材52は、第1の板状部材50の凹所を閉鎖するように、第1の板状部材50に重ねられている。枠部材56は、第2及び第3の板状部材52及び54の凹所を連通させる矩形の内側空間を有している。
上記の結果、第1及び第2の板状部材50及び52は、第2の板状部材52が第1の板状部材50に重ねられているにもかかわらず、矩形の中央領域として作用する板状部において上下方向に間隔をおいている。
平面的に見て、第1、第2及び第3の板状部材50、52及び54並びに枠部材56は同じ大きさを有しており、また第1、第2及び第3の板状部材50、52及び54の凹所と、枠部材56の内側空間とは、同じ大きさを有している。
図3及び図4に示すように、第1、第2及び第3の板状部材50、52及び54は、それぞれ、それらの中央領域すなわち板状部を厚さ方向に貫通して対応する凹所に開放する複数の貫通穴64、66及び68を有している。貫通穴64、66及び68は、相互に及び接続基板22の貫通穴42に個々に対応されている。
図5に示すように、貫通穴64、66及び68は、それぞれ、直径寸法が小さい小径部64a、66a及び68aと、小径部64a、66a及び68aに続く截頭円錐径部64b、66b及び68bと、截頭円錐径部64b、66b及び68bに続く大径部64c、66c及び68cとを有する、同じ大きさ及び同じ形状とされている。
貫通穴64、66及び68のそれぞれは、大径部を形成した後に、小径部を形成することができる。そのようにすれば、第1、第2及び第3の板状部材50、52及び54の厚さ寸法が大きくても、深い大径部を形成することにより、小径部を形成すべき箇所の厚さ寸法を小さくすることができるから、プローブ60の先端(針先)が貫通穴内で大きく移動しない微小な貫通穴を高精度に形成することができる。そのような貫通穴64、66、68は、レーザ加工により形成することができる。
第1の板状部材50は、貫通穴64の小径部64aを下方側としており、第2及び第3の板状部材52及び54は、貫通穴66及び68の小径部66a及び68aを上方側としている。
第1及び第2の板状部材50及び52の貫通穴64及び66は、厚さ方向と直角の面内において、互いに一致されているが、接続基板22の貫通穴42に対しては一方向にずらされている。
これに対し、第3の板状部材54の貫通穴68は、厚さ方向と直角の面内において、貫通穴64及び66に対しては一方向にずらされているが、接続基板22の貫通穴42に対しては一致されている。
しかし、水平方向における貫通穴42、64、66及び68を一致させてもよい。
各プローブ60は、タングステン線のような導電性金属細線により弾性変形可能の針の形に製作されており、また貫通穴64、66及び68に通されている。各プローブ60の上端面は、プローブ60の上端部が貫通穴68に上下方向へ移動可能に挿し込まれて、ほぼ第3の板状部材54の上面の高さ位置とされており、また配線24の芯線44の下端面に接触されている。
各プローブ60の下端部は、貫通穴64を上下方向へ移動可能に小径部64aに対しわずかな遊びを有する状態に貫通して、第1の板状部材50から下方に突出した針先部とされている。
各プローブ60は、貫通穴64及び66を通り抜けることができない突出部70を第1及び第2の板状部材50及び52の間、好ましくは貫通穴64及び66の小径部64a及び66aの間に備えている。各突出部70は、図示の例では、プローブ60の所定の箇所を直径方向に押し潰した扁平の形状を有している。
各プローブ60の直径寸法、特に貫通穴64、66の箇所における直径寸法は、貫通穴64、66及び68の小径部64a、66a及び68aのそれよりやや小さい円形の断面形状を有しているが、先端部(針先部)、好ましくは突出部70より下方側の箇所は、図6に示すように、先端(針先)側ほど小さくされている。
各プローブ60は、貫通穴66及び68が貫通穴66及び68と直角な面内において一方向に変位されていることと、突出部70が貫通穴64の小径部64aに接触した状態に芯線44により押圧されていることとから、第2及び第3の板状部材52及び54の間の領域において同じ側に湾曲されている。
プローブ60の直径寸法を50±2μm、プローブ60の長さ寸法を65±0.05μmとしたとき、第1、第2及び第3の板状部材50、52及び54の板状部の厚さ寸法は、それぞれ、0.7mm、0.6mm及び0.7mmとすることができ、貫通穴64の截頭円錐径部64b及び大径部64cの深さ寸法は合計で0.5mmとすることができる。
プローブ組立体26及び電気的接続装置10は、例えば、以下のように組み立てることができる。
先ず、プローブ60の先端部が第1の板状部材50の貫通穴64に通され、プローブ60の突出部70より上方の部位が第2の板状部材52の貫通穴66に通され、プローブ60のさらに上方の部位が枠部材56に通され、プローブ60の上部が第3の板状部材54の貫通穴68に通されるように、第1の板状部材50、第2の板状部材52、枠部材56及び第3の板状部材52が図3(A)に示すように重ねられる。
プローブ60を上記のように第1、第2及び第3の板状部材50、52及び54並びに枠部材56に通すには、プローブ60を貫通穴64、66、68の順に通してもよいし、その逆の順に通してもよい。
図3(A)に示す状態においては、第3の板状部材54が第1及び第2の板状部材50及び52並びに枠部材56に対し変位されて、貫通穴64、66及び68が上下方向に整列する状態(貫通穴64、66、68の軸線が一致する状態)に、第1、第2及び第3の板状部材50、52及び54並びに枠部材56が維持されている。
また、プローブ60は、図3(A)に示すように、その上端部が第3の板状部材54からわずかに突出しかつ下端部が第1の板状部材50から下方に突出した状態に、貫通穴64、66、68に通されている。この際、プローブ60を貫通穴64、66、68に大径部64c、66c、68cの側から通すことができるから、各貫通穴64、66、68へのプローブ60の差し込み作業が容易になる。
次いで、図3(B)に示すように、第1、第2及び第3の板状部材50、52及び54並びに枠部材56が整列するように、第3の板状部材54が第1及び第2の板状部材50及び52に対し水平方向に所定量移動される。これにより、貫通穴68が貫通穴64及び66に対し水平方向に変位されるから、プローブ60は第2及び第3の板状部材52及び54の間において一方向に弾性変形して確実に曲げられる。
しかし、プローブ60を上記のように貫通穴64、66、68に通すときに、第1、第2及び第3の板状部材50、52及び54並びに枠部材56を図3(B)に示す状態に整列させてもよい。
次いで、図3(B)に示すように、第1、第2及び第3の板状部材50、52及び54が複数のねじ部材58により上記状態に堅固に結合される。第1、第2及び第3の板状部材50、52及び54を、ねじ部材58により結合させる代わりに、接着剤により結合させてもよい。
上記のように組み立てられたプローブ組立体26は、図1、図2及び図3(C)に示すように、複数のねじ部材(図示せず)により接続基板22に堅固に結合される。接続基板22とプローブ組立体26とを結合させた後に、配線基板20と接続基板22とを組み付けてもよいし、接続基板22と配線基板20とを組み付けた後に、接続基板22とプローブ組立体26とを結合させてもよい。
接続基板22とプローブ組立体26とが結合されるとき、各プローブ60は、その上端面を対応する配線24の芯線44により下方に押される。これにより、各プローブ60は、図4(A)に示すように、上端を下方に押されて、第2の板状部材52より上方の領域で弾性変形する。
第1、第2及び第3の板状部材50、52及び54の水平面内での位置関係、並びに、プローブ組立体26及び接続基板22の水平面内での位置関係は、プローブ組立体26の第1の板状部材50、第2の板状部材52、枠部材56及び第3の板状部材54を相互に位置決めた状態で、それらをねじ部材により結合することにより、並びに、接続基板22を貫通してプローブ組立体26に挿入された複数の位置決めピン72(図1参照)により、一定の関係に維持される。
被検査体14の通電試験時、電気的接続装置10は、図3(C)及び図5に示すように、プローブ60の下端(針先)が被検査体14の電極16に当接された状態で、各プローブ60の下端を被検査体14の電極16に押圧される。
この際、貫通穴66、68と直角の方向におけるプローブ60の先端側の位置決めが貫通穴64、66の小径部64a,66aの相互作用により行われているから、貫通穴64、66と直角の方向における針先の位置が安定されており、プローブ60は被検査体14の電極16に確実に接触される。
また、第1の板状部材50の各貫通穴64が小径部64aを下方とされているから、小径部64aを上側に位置させた場合に比べ、針先から貫通穴64の小径部64aまでプローブ60の長さ寸法が小さくなる。それにより、小径部64aから針先側の領域におけるプローブの変位が抑えられて、貫通穴64と直角の方向への針先の変位がより少なくなり、被検査体14の電極16に対する針先の位置がより安定する。
プローブ60の下端が被検査体14の電極16に押圧されると、プローブ60は、図4(B)に示すように、所定のオーバードライブODを受けて、第2及び第3の板状部材52及び54の間の領域において弾性変形する。これにより、プローブ60は、これが貫通穴64及び66の小径部64a及び66aを遊びを有する状態で貫通していることに起因して、その下端が電極16に対しわずかに水平方向へ移動して、電極16にこすり作用を与える。
上記オーバードライブによるプローブ60の過大な変位は、第1及び第2の板状部材50及び52の小径部64a及び66aの間隔が第2及び第3の板状部材66及び68の小径部66a及び68aの間隔より小さいことにより抑えられる。また、プローブ60は、オーバードライブにより、第2及び第3の板状部材50及び52の間の領域において確実に変形する。
図7に示すように、プローブ60が個々に貫通する複数の穴74を有するガイドフィルム76を第2及び第3の板状部材52及び54の間に配置して、プローブ60の湾曲方向を規制してもよい。この場合、穴74は、プローブ60の湾曲方向に長い長穴とすることができる。
図7に示す実施例において、プローブ組立体26に組み立てられた状態において、貫通穴68の軸線を貫通穴64、66の軸線に対し変位させているが、そのように変位させる代わりに、ガイドフィルム76により湾曲させてもよい。
本発明は、プローブ組立体が被検査体の上側又は下側となる状態で使用してもよいし、プローブ組立体を斜めにした状態で使用してもよい。
本発明は、上記実施例に限定されず、その趣旨を逸脱しない限り、種々変更することができる。
本発明に係る電気的接続装置の一実施例を示す平面図であって、配線の大部分を除去して示す図である。 図1に示す電気的接続装置の正面図である。 図プローブ組立体の組立方法を説明するための断面図である。 プローブ組立体の一部の拡大断面図であって、(A)はプローブを被検査体の電極に押圧しない状態を示し、(B)はプローブを被検査体の電極に押圧した状態を示す。 貫通穴の一実施例を示すべく貫通穴の箇所を特に拡大して強調した断面図である。 プローブの一実施例を示す図であって、(A)は側面図、(B)は正面図である。 プローブ組立体の他の実施例を示す拡大断面図である。

Claims (9)

  1. 互いに厚さ方向に間隔をおいた板状部を備える第1、第2及び第3の板状部材であってそれぞれが厚さ方向に貫通する複数の貫通穴を前記板状部に備える第1、第2及び第3の板状部材と、前記第1、第2及び第3の板状部材の貫通穴に通された複数のプローブであって前記第1及び第2の板状部材の間に突出部を備える複数のプローブとを含み、
    前記第1及び第2の板状部材の各貫通穴は、前記プローブの前記突出部の通過を阻止する小径部と、該小径部に連通された大径部とを有している、電気的接続装置。
  2. 前記第1の板状部材の各貫通穴は前記小径部を前記2の板状部材側と反対側に位置されている、請求項1に記載の電気的接続装置。
  3. 前記第3の板状部材の各貫通穴は、前記プローブの前記突出部の通過を阻止する小径部と、該小径部に連通された大径部とを有している、請求項2に記載の電気的接続装置。
  4. 前記第1、第2及び第3の板状部材の各貫通穴は、さらに、前記小径部と前記大径部とに続く截頭円錐形部を有している、請求項3に記載の電気的接続装置。
  5. 前記第1及び第2の板状部材の前記小径部の間隔は、前記第2及び第3の板状部材の前記小径部の間隔より小さい、請求項1から4のいずれか1項に記載の電気的接続装置。
  6. 前記第3の板状部材の各貫通穴は、前記第1及び第2の板状部材の貫通穴に対し一方向に変位されている、請求項1から5のいずれか1項に記載の電気的接続装置。
  7. 各プローブは、前記第2及び第3の板状部材の間の領域において曲げられている、請求項1から6のいずれか1項に記載の電気的接続装置。
  8. さらに、前記第2及び第3の板状部材の間に配置された電気絶縁性のシート状部材であって前記プローブが貫通するシート状部材を含む、請求項1から7のいずれか1項に記載の電気的接続装置。
  9. さらに、前記第3の板状部材に重ねられた基板であって前記第3の板状部材の貫通穴に個々に連通された複数の貫通穴及びテスターに接続される複数のテスターランドを備える基板と、該基板の貫通穴に挿入されて前記プローブの端部に個々に接続されていると共に前記テスターランドに個々に接続された複数の配線とを含む、請求項1から8のいずれか1項に記載の電気的接続装置。
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