JPWO2004000710A1 - エレベータ用巻上機 - Google Patents
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Abstract
エレベータ巻上機においては、駆動シーブを有する回転部が主軸を中心に回転される。回転部には、駆動シーブ及びブレーキドラムが一体に形成されている。ブレーキドラムの端部には、周方向に互いに間隔をおいて複数の回転部側係合部が設けられている。回転部を手動で回転させるための手巻ハンドルには、回転部側係合部に係合する複数のハンドル側係合部が設けられている。
Description
この発明は、主索が巻き掛けられる駆動シーブを有し、主索に吊り下げられたかごを駆動シーブの回転により昇降させるエレベータ用巻上機に関するものである。
例えば、特開2000−351548号公報には、従来のエレベータ巻上機が示されている。この例では、手巻ハンドルを係合させるための係合部が回転軸の端部に設けられている。エレベータの据付時や停電時にかごを動かす場合、係合部に手巻ハンドルが係合され、巻上機のブレーキ装置が開放されて、手巻ハンドルにより回転軸が手動で回転される。これにより、巻上機の駆動シーブが回転され、かごが昇降される。
しかし、近年では、インバータ制御の普及により、回転軸の端部に速度検出器が装着された巻上機が増えている。このような巻上機では、回転軸の端部に係合部を設けると、速度検出器を取り外してからでないと手巻ハンドルを係合部に係合させることができず、手間がかかってしまう。
また、回転軸の一端部に速度検出器を設け、他端部に係合部を設けた場合、一端部の周囲には速度検出器の保守・交換スペースを確保し、他端部の周囲には手巻ハンドルによる作業スペースを確保する必要があった。特に、昇降路内に巻上機が設置される機械室レスエレベータでは、巻上機の周囲に広いスペースを確保することは困難であった。
さらに、回転中心に位置する主軸が固定部に固定されているタイプの巻上機では、主軸の端部に係合部を設けても駆動シーブを回転させることはできなかった。
しかし、近年では、インバータ制御の普及により、回転軸の端部に速度検出器が装着された巻上機が増えている。このような巻上機では、回転軸の端部に係合部を設けると、速度検出器を取り外してからでないと手巻ハンドルを係合部に係合させることができず、手間がかかってしまう。
また、回転軸の一端部に速度検出器を設け、他端部に係合部を設けた場合、一端部の周囲には速度検出器の保守・交換スペースを確保し、他端部の周囲には手巻ハンドルによる作業スペースを確保する必要があった。特に、昇降路内に巻上機が設置される機械室レスエレベータでは、巻上機の周囲に広いスペースを確保することは困難であった。
さらに、回転中心に位置する主軸が固定部に固定されているタイプの巻上機では、主軸の端部に係合部を設けても駆動シーブを回転させることはできなかった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、保守スペースを縮小することができるとともに、駆動シーブの手動回転作業をより容易に行うことができるエレベータ巻上機を得ることを目的とする。
この発明によるエレベータ巻上機は、主軸、エレベータの主索が巻き掛けられる駆動シーブを有し、主軸を中心として回転される回転部、回転部を回転させるモータ、及び駆動シーブを制動するブレーキ装置を備え、回転部には、周方向に互いに間隔をおいて複数の回転部側係合部が設けられており、回転部側係合部に係合する複数のハンドル側係合部を有し回転部を手動で回転させるための手巻ハンドルをさらに備えたものである。
この発明によるエレベータ巻上機は、主軸、エレベータの主索が巻き掛けられる駆動シーブを有し、主軸を中心として回転される回転部、回転部を回転させるモータ、及び駆動シーブを制動するブレーキ装置を備え、回転部には、周方向に互いに間隔をおいて複数の回転部側係合部が設けられており、回転部側係合部に係合する複数のハンドル側係合部を有し回転部を手動で回転させるための手巻ハンドルをさらに備えたものである。
図1はこの発明の実施の形態の一例によるエレベータ巻上機の手動回転作業時の状態を示す背面図、
図2は図1のエレベータ巻上機の断面図、
図3は回転部側係合部の他の例を示す正面図、
図4は回転部側係合部のさらに他の例を示す正面図である。
図2は図1のエレベータ巻上機の断面図、
図3は回転部側係合部の他の例を示す正面図、
図4は回転部側係合部のさらに他の例を示す正面図である。
以下、この発明の好適な実施の形態について図面を参照して説明する。
図1はこの発明の実施の形態の一例によるエレベータ巻上機(ギヤレス巻上機)の手動回転作業時の状態を示す背面図、図2は図1のエレベータ巻上機の断面図である。
図において、ケース1は、固定部に固定されるケース本体2と、ケース本体2に取り付けられた円板状の背板3とを有している。ケース本体2の中心には、主軸4が固定されている。主軸4には、主軸4を中心として回転される回転部5が軸受6を介して取り付けられている。
回転部5は、円筒状の駆動シーブ7と、ブレーキ回転体としての円筒状のブレーキドラム8とを有している。駆動シーブ7及びブレーキドラム8は、回転部5に一体に形成されている。駆動シーブ7には、エレベータの複数本の主索9が巻き掛けられる。主索9は、駆動シーブ7の外周部に設けられた複数のロープ溝内にそれぞれ挿入される。
ブレーキドラム8は、駆動シーブ7が設けられている第1の端部8aと、第1の端部8aの反対側に位置する第2の端部8bとを有している。第2の端部8bには、回転部側係合部としての複数の切り欠き8cが設けられている。切り欠き8cは、ブレーキドラム8の周方向に互いに間隔をおいて配置されている。また、切り欠き8cは、主軸4を中心として互いに対称に配置されている。この例では、90度ずつ間隔をおいて4つの切り欠き8cが設けられている。
ブレーキドラム8は、モータ回転子を兼ねている。ケース本体2の内周面には、ブレーキドラム8の外周面に対向するようにモータ固定子10が固定されている。回転部5を回転させるモータ11は、ブレーキドラム8及びモータ固定子10を有している。
ブレーキドラム8の内側には、ブレーキドラム8を制動するブレーキ装置本体12が配置されている。ブレーキ装置本体12は、背板3に搭載され支持されている。なお、ブレーキ装置本体12の支持構造は図示しない。駆動シーブ7を制動するブレーキ装置(電磁ブレーキ)13は、ブレーキドラム8及びブレーキ装置本体12を有している。
背板3には、ケース1外からブレーキ装置本体12の保守を行うための複数の開口部3aが設けられている。通常運転時には、開口部3aは蓋(図示せず)により閉じられている。上記のように、背板3には、ブレーキ装置本体12が支持されているため、開口部3aは、円形にはできず、複数に分割されている。
このため、開口部3aを開いたとき、ブレーキドラム8の第2の端部8bの端面の一部は、常に背板3により隠されている。但し、開口部3aを開いたとき、ブレーキドラム8の回転角度によらず、少なくとも2つの切り欠き8cが開口部3aから露出するようになっている。
回転部5を手動で回転させるための手巻ハンドル14は、互いに対向する第1及び第2の面15a,15bを持つ平板状のハンドル本体15と、第1の面15aに設けられ、切り欠き8cに係合するハンドル側係合部としての複数の(一対の)突起16と、第2の面15bに設けられている取っ手17とを有している。ハンドル本体15は、ケース1の直径よりも大きい長さを有している。なお、ハンドル本体15は、ケース1よりも小さくてもよいが、これを大きくして取っ手17を主軸4から遠ざける程、ハンドル15を小さな力で容易に操作できる。
手巻ハンドル14は、切り欠き8cに突起16を挿入するだけで回転部5に装着されるので、回転部5への着脱は容易である。また、手巻ハンドル14は、必要なときのみに回転部5に装着されるものであり、通常運転時には回転部5から取り外され、所定の保管場所に保管される。
主軸4の背板3側の端部には、速度検出器18が設けられている。速度検出器18は、主軸4の端部を囲繞している。
次に、動作について説明する。エレベータの通常運転時には、手巻ハンドル14は回転部5から取り外されており、背板3の開口部3aは蓋により閉じられている。また、ブレーキ装置13の保守点検時には、蓋が取り外され、開口部3aが開放される。さらに、速度検出器18の保守・交換を行う場合には、背板3がケース本体2から取り外される。
また、何らかの異常によりモータ固定子10に電流が流せなくなるなどの故障が発生し、乗客を乗せたかごが階間に停止した場合、駆動シーブ7を手動で回転させ、かごを最寄り階まで移動させる。この場合、開口部3aが開放され、例えば図1に示すように回転部5(ブレーキドラム8)に手巻ハンドル14が装着される。そして、ブレーキ装置13を開放しながら手巻ハンドル14を操作して回転部5が回転される。
このとき、突起16が背板3と干渉するため、手巻ハンドル14を連続して回転させることはできない。このため、例えば図1の実線の位置から2点鎖線の位置まで手巻ハンドル14を回転させたら、ブレーキ装置13を閉じ、手巻ハンドル14を回転部5から取り外す。この後、ブレーキハンドル14を実線の位置に再度取り付け、ブレーキ装置13を開放しながら手巻ハンドル14を回転させる。このような作業を繰り返すことにより、駆動シーブ7が徐々に回転され、かごが最寄り階に移動される。
このようなエレベータ巻上機では、手巻ハンドル14を係合させる切り欠き8cが主軸4ではなく、回転部5に設けられているので、主軸4に速度検出器18が装着されている場合でも、速度検出器18と同じ側から手巻ハンドル14を装着することができる。このため、保守スペースを主軸4の軸方向の一側に集めることができ、確保すべき保守スペースを縮小することができる。従って、狭いスペースにもエレベータ巻上機を設置することができ、機械室レスエレベータ等への適用が有効である。
また、速度検出器18を取り外さなくても手巻ハンドル14を装着できるので、駆動シーブ7の手動回転作業をより容易に行うことができる。さらに、主軸4が回転しない場合にも、手巻ハンドル14により駆動シーブ7を手動で回転させることができる。
さらに、切り欠き8cは、主軸4を中心として互いに対称に配置されているので、手巻ハンドル14が主軸4で支持されていないにも拘わらず、手巻ハンドル14からの回転力を回転部5に効率良く伝えることができる。
さらにまた、ブレーキ装置13の保守用の開口部3aから切り欠き8cが露出するようにしたので、背板3を取り外さなくても手巻きハンドル14を装着することができ、駆動シーブ7の手動回転作業の作業性を向上させることができる。
また、駆動シーブ7とブレーキドラム8とが一体に形成されている回転部5を用い、ブレーキドラム8の第2の端部8bに切り欠き8cを設けたので、手巻ハンドル14からの回転力を駆動シーブ7に効率良く伝えることができる。
さらに、手巻ハンドル14による作業をブレーキ装置13の保守作業と同じ側から行うことができ、保守スペースを縮小することができる。
さらにまた、回転部側係合部を切り欠き8cとし、ハンドル側係合部を突起16としたので、簡単な構成で、手巻ハンドル14を回転部5に係合させることができる。
なお、上記の例では、回転部側係合部として切り欠き8cを示したが、例えば図3に示すように、ブレーキドラム8の端面8dに回転部側係合部としてボルト穴8eを設けてもよい。この場合、ボルト穴8eを工場内組立時のマテリアルハンドリングのためにも使用することができる。
また、上記の例では、第2の端部8bの内周面側に切り欠き8cを設けたが、背板3cから第2の端部8b全体が露出していれば、第2の端部8bの外周面側に切り欠き8fを設けてもよい。
さらに、上記の例では、開口部3aが2つに分かれているが、開口部が3つに分かれていてもよい。この場合、回転部側係合部を正三角形の頂点に配置すればよい。同様に、開口部が4つ以上に分かれている場合にも、この発明を適用することができる。
さらにまた、上記の例では、主軸が固定されているが、主軸が回転部と一体に回転される巻上機にも、この発明は適用できる。
また、上記の例では、回転部5のうちブレーキドラム8に切り欠き8cを設けたが、回転部側係合部は、例えば駆動シーブやモータ回転子など、回転部のブレーキ回転体以外の部分に設けてもよい。
図1はこの発明の実施の形態の一例によるエレベータ巻上機(ギヤレス巻上機)の手動回転作業時の状態を示す背面図、図2は図1のエレベータ巻上機の断面図である。
図において、ケース1は、固定部に固定されるケース本体2と、ケース本体2に取り付けられた円板状の背板3とを有している。ケース本体2の中心には、主軸4が固定されている。主軸4には、主軸4を中心として回転される回転部5が軸受6を介して取り付けられている。
回転部5は、円筒状の駆動シーブ7と、ブレーキ回転体としての円筒状のブレーキドラム8とを有している。駆動シーブ7及びブレーキドラム8は、回転部5に一体に形成されている。駆動シーブ7には、エレベータの複数本の主索9が巻き掛けられる。主索9は、駆動シーブ7の外周部に設けられた複数のロープ溝内にそれぞれ挿入される。
ブレーキドラム8は、駆動シーブ7が設けられている第1の端部8aと、第1の端部8aの反対側に位置する第2の端部8bとを有している。第2の端部8bには、回転部側係合部としての複数の切り欠き8cが設けられている。切り欠き8cは、ブレーキドラム8の周方向に互いに間隔をおいて配置されている。また、切り欠き8cは、主軸4を中心として互いに対称に配置されている。この例では、90度ずつ間隔をおいて4つの切り欠き8cが設けられている。
ブレーキドラム8は、モータ回転子を兼ねている。ケース本体2の内周面には、ブレーキドラム8の外周面に対向するようにモータ固定子10が固定されている。回転部5を回転させるモータ11は、ブレーキドラム8及びモータ固定子10を有している。
ブレーキドラム8の内側には、ブレーキドラム8を制動するブレーキ装置本体12が配置されている。ブレーキ装置本体12は、背板3に搭載され支持されている。なお、ブレーキ装置本体12の支持構造は図示しない。駆動シーブ7を制動するブレーキ装置(電磁ブレーキ)13は、ブレーキドラム8及びブレーキ装置本体12を有している。
背板3には、ケース1外からブレーキ装置本体12の保守を行うための複数の開口部3aが設けられている。通常運転時には、開口部3aは蓋(図示せず)により閉じられている。上記のように、背板3には、ブレーキ装置本体12が支持されているため、開口部3aは、円形にはできず、複数に分割されている。
このため、開口部3aを開いたとき、ブレーキドラム8の第2の端部8bの端面の一部は、常に背板3により隠されている。但し、開口部3aを開いたとき、ブレーキドラム8の回転角度によらず、少なくとも2つの切り欠き8cが開口部3aから露出するようになっている。
回転部5を手動で回転させるための手巻ハンドル14は、互いに対向する第1及び第2の面15a,15bを持つ平板状のハンドル本体15と、第1の面15aに設けられ、切り欠き8cに係合するハンドル側係合部としての複数の(一対の)突起16と、第2の面15bに設けられている取っ手17とを有している。ハンドル本体15は、ケース1の直径よりも大きい長さを有している。なお、ハンドル本体15は、ケース1よりも小さくてもよいが、これを大きくして取っ手17を主軸4から遠ざける程、ハンドル15を小さな力で容易に操作できる。
手巻ハンドル14は、切り欠き8cに突起16を挿入するだけで回転部5に装着されるので、回転部5への着脱は容易である。また、手巻ハンドル14は、必要なときのみに回転部5に装着されるものであり、通常運転時には回転部5から取り外され、所定の保管場所に保管される。
主軸4の背板3側の端部には、速度検出器18が設けられている。速度検出器18は、主軸4の端部を囲繞している。
次に、動作について説明する。エレベータの通常運転時には、手巻ハンドル14は回転部5から取り外されており、背板3の開口部3aは蓋により閉じられている。また、ブレーキ装置13の保守点検時には、蓋が取り外され、開口部3aが開放される。さらに、速度検出器18の保守・交換を行う場合には、背板3がケース本体2から取り外される。
また、何らかの異常によりモータ固定子10に電流が流せなくなるなどの故障が発生し、乗客を乗せたかごが階間に停止した場合、駆動シーブ7を手動で回転させ、かごを最寄り階まで移動させる。この場合、開口部3aが開放され、例えば図1に示すように回転部5(ブレーキドラム8)に手巻ハンドル14が装着される。そして、ブレーキ装置13を開放しながら手巻ハンドル14を操作して回転部5が回転される。
このとき、突起16が背板3と干渉するため、手巻ハンドル14を連続して回転させることはできない。このため、例えば図1の実線の位置から2点鎖線の位置まで手巻ハンドル14を回転させたら、ブレーキ装置13を閉じ、手巻ハンドル14を回転部5から取り外す。この後、ブレーキハンドル14を実線の位置に再度取り付け、ブレーキ装置13を開放しながら手巻ハンドル14を回転させる。このような作業を繰り返すことにより、駆動シーブ7が徐々に回転され、かごが最寄り階に移動される。
このようなエレベータ巻上機では、手巻ハンドル14を係合させる切り欠き8cが主軸4ではなく、回転部5に設けられているので、主軸4に速度検出器18が装着されている場合でも、速度検出器18と同じ側から手巻ハンドル14を装着することができる。このため、保守スペースを主軸4の軸方向の一側に集めることができ、確保すべき保守スペースを縮小することができる。従って、狭いスペースにもエレベータ巻上機を設置することができ、機械室レスエレベータ等への適用が有効である。
また、速度検出器18を取り外さなくても手巻ハンドル14を装着できるので、駆動シーブ7の手動回転作業をより容易に行うことができる。さらに、主軸4が回転しない場合にも、手巻ハンドル14により駆動シーブ7を手動で回転させることができる。
さらに、切り欠き8cは、主軸4を中心として互いに対称に配置されているので、手巻ハンドル14が主軸4で支持されていないにも拘わらず、手巻ハンドル14からの回転力を回転部5に効率良く伝えることができる。
さらにまた、ブレーキ装置13の保守用の開口部3aから切り欠き8cが露出するようにしたので、背板3を取り外さなくても手巻きハンドル14を装着することができ、駆動シーブ7の手動回転作業の作業性を向上させることができる。
また、駆動シーブ7とブレーキドラム8とが一体に形成されている回転部5を用い、ブレーキドラム8の第2の端部8bに切り欠き8cを設けたので、手巻ハンドル14からの回転力を駆動シーブ7に効率良く伝えることができる。
さらに、手巻ハンドル14による作業をブレーキ装置13の保守作業と同じ側から行うことができ、保守スペースを縮小することができる。
さらにまた、回転部側係合部を切り欠き8cとし、ハンドル側係合部を突起16としたので、簡単な構成で、手巻ハンドル14を回転部5に係合させることができる。
なお、上記の例では、回転部側係合部として切り欠き8cを示したが、例えば図3に示すように、ブレーキドラム8の端面8dに回転部側係合部としてボルト穴8eを設けてもよい。この場合、ボルト穴8eを工場内組立時のマテリアルハンドリングのためにも使用することができる。
また、上記の例では、第2の端部8bの内周面側に切り欠き8cを設けたが、背板3cから第2の端部8b全体が露出していれば、第2の端部8bの外周面側に切り欠き8fを設けてもよい。
さらに、上記の例では、開口部3aが2つに分かれているが、開口部が3つに分かれていてもよい。この場合、回転部側係合部を正三角形の頂点に配置すればよい。同様に、開口部が4つ以上に分かれている場合にも、この発明を適用することができる。
さらにまた、上記の例では、主軸が固定されているが、主軸が回転部と一体に回転される巻上機にも、この発明は適用できる。
また、上記の例では、回転部5のうちブレーキドラム8に切り欠き8cを設けたが、回転部側係合部は、例えば駆動シーブやモータ回転子など、回転部のブレーキ回転体以外の部分に設けてもよい。
Claims (6)
- 主軸、
エレベータの主索が巻き掛けられる駆動シーブを有し、上記主軸を中心として回転される回転部、
上記回転部を回転させるモータ、及び
上記駆動シーブを制動するブレーキ装置
を備えているエレベータ巻上機であって、
上記回転部には、周方向に互いに間隔をおいて複数の回転部側係合部が設けられており、
上記回転部側係合部に係合する複数のハンドル側係合部を有し、上記回転部を手動で回転させるための手巻ハンドルをさらに備えているエレベータ巻上機。 - 上記回転部側係合部は、上記主軸を中心として互いに対称に配置されている請求項1記載のエレベータ巻上機。
- 上記ブレーキ装置を保守するための開口部を有し、上記主軸、上記回転部、上記モータ及び上記ブレーキ装置を収容するケースをさらに備え、上記回転部側係合部は、上記開口部から露出している請求項1記載のエレベータ巻上機。
- 上記ブレーキ部は、上記駆動シーブと一体に回転されるブレーキ回転体と、上記ブレーキ回転体を制動するブレーキ装置本体とを有し、
上記回転部は、上記ブレーキ回転体を含み、
上記ブレーキ回転体は、上記駆動シーブが設けられている第1の端部と、上記第1の端部の反対側に位置する第2の端部とを有し、
上記回転部側係合部は、上記ブレーキ回転体の上記第2の端部に設けられている請求項1記載のエレベータ巻上機。 - 上記ブレーキ回転体は、円筒状のブレーキドラムであり、上記ブレーキドラムの上記第2の端部には、上記回転部側係合部としての複数の切り欠きが設けられている請求項4記載のエレベータ巻上機。
- 上記手巻ハンドルには、上記切り欠きに係合するハンドル側係合部としての複数の突起が設けられている請求項5記載のエレベータ巻上機。
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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Legal Events
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050614 |
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A521 | Written amendment |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20071023 |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20080401 |