JPWO2004000377A1 - 医療用生体吸収性プラスチック製用具 - Google Patents
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Abstract
脈管ステントや縫合糸等の医療用材として用いられている生体吸収性ポリマーは、その引張強度等の力学的特性および吸収のための分解速度がそれぞれほぼ定まっているもので、その力学的特性をあげると脆くなりかつ分解速度も遅くなる。また、分解速度をあげると力学的特性が減少してしまうために使用目的および使用個所が限定されてしまうという問題がある。そこで、生体吸収性ポリマーに環状デプシペプチドを共重合してデプシペプチドが開環共重合した共重合体とすることにより、デプシペプチドの含有量によってその力学的特性および分解速度を調整することができるようにした。
Description
本発明は、管道用ステント、生体細胞の担持体、薬剤、担持体、縫合糸等に用いることができる生体吸収性ポリマーによる医療用生体吸収性プラスチック製用具に関する。
管道用ステントや縫合糸等の医療用生体吸収性プラスチック製用具として用いられている生体吸収性ポリマーは、ポリ乳酸、ポリグリコール酸、この両者の共重合体であるポリグラクチン、ポリジオキサノン、ポリグリコネート(トリメチレンカーボネートとグリコリド共重合体)等がある。
このような、生体吸収性ポリマーは、生体内で分解し、しかも吸収されるためにひろく用いられているが、その引張強度等の力学的特性および吸収のための分解速度がそれぞれほぼ定まっているもので、その力学的特性をあげると脆くなりかつ分解速度も遅くなる。また、分解速度をあげると力学的特性が減少してしまう。したがって使用目的および使用個所が限定されてしまうという問題がある。
このような、生体吸収性ポリマーは、生体内で分解し、しかも吸収されるためにひろく用いられているが、その引張強度等の力学的特性および吸収のための分解速度がそれぞれほぼ定まっているもので、その力学的特性をあげると脆くなりかつ分解速度も遅くなる。また、分解速度をあげると力学的特性が減少してしまう。したがって使用目的および使用個所が限定されてしまうという問題がある。
本発明は、生体吸収性ポリマーにデプシペプチドを共重合させてペプチドユニットを有する共重合体とすることにより、デプシペプチドの含有量によってその力学的特性および分解速度を調整することができるようにし、しかも炎症等の問題も生じさせない生体吸収性ポリマーとして縫合糸、管道用ステント、生体細胞の担持体、薬剤等の担持体等の医療用生体吸収性プラスチック製用具とした。
なお、デプシペプチドの添加量は、概ねモル比で2%〜60%程度であり、2%未満では添加した効果が得られず、60%より大きいモル比では力学的特性が減少し過ぎてしまうことになるからである。しかし、利用できる生体吸収性ポリマーの種類は多く、その種類や共重合体生体吸収性ポリマーの場合はその配合量によってデプシペプチドの添加限界量は上記以外の添加量でも効果を示すことがあり、上記の添加割合は確定値ではない。
なお、デプシペプチドの添加量は、概ねモル比で2%〜60%程度であり、2%未満では添加した効果が得られず、60%より大きいモル比では力学的特性が減少し過ぎてしまうことになるからである。しかし、利用できる生体吸収性ポリマーの種類は多く、その種類や共重合体生体吸収性ポリマーの場合はその配合量によってデプシペプチドの添加限界量は上記以外の添加量でも効果を示すことがあり、上記の添加割合は確定値ではない。
図1は、デプシペプチドの構造図であり、図2は、ペプチドユニットを有する共重合体の構造図であり、図3は、ペプチドユニットを有する共重合体の分解特性を示すグラフであり、図4は、ペプチドユニットを有する共重合体の構造図であり、図5は、デプシペプチドを有する共重合体の分解特性を示すグラフであり、図6は、デプシペプチド量と分解速度の関係を示すグラフであり、図7は、管道用ステントの構造例の説明図であり、図8も、管道用ステントの構造例の説明図であり、図9も、管道用ステントの構造例の説明図であり、図10も、管道用ステントの構造例の説明図であり、図11も、管道用ステントの構造例の説明図であり、図12も、管道用ステントの構造例の説明図であり、図13も、管道用ステントの構造例の説明図であり、図14は、カプセルの構造例の説明図であり、図15は、担持体例の説明図であり、図16は、デプシペプチドユニットを有する共重合体の力学特性および熱的性質を示す図表であり、図17は、デプシペプチド量と熱的特性の関係を示す図表である。
本発明をより詳細に説述するために、添付の図面に従ってこれを説明する。
デプシペプチドの構造を図1に示す。
図中に示す如く、側鎖R基がメチル基、イソプロピル基、イソブチル基等のアルキル基であり、側鎖R’基がメチル基、エチル基等のアルキル基である。
デプシペプチドの例としては、アミノ酸とヒドロキシ酸誘導体とから合成したデプシペプチドは、ヒドロキシ酸誘導体としてはクロロアセチルクロリド、2‐ブロモプロピオニルブロミドおよび2‐ブロモ‐n‐ブチリルブロミドを用い、得られたデプシペプチドをヒドロキシ酸誘導体の順に従いそれぞれ、L‐MMO、L‐DMO、L‐MEMOとし、それらすべては本発明に適応可能であるが、これらデプシペプチドモノマーと生体吸収性ポリマーとしてのε‐カプロラクトン(CL)とによる共重合体の酵素分解性はプロテイナーゼKによる分解では、L‐MMO/CL>L‐DMO/CL>L‐MEMO/CLの順である。
さらに、アミノ酸とオキシ酸誘導体とから合成したデプシペプチドは、アミノ酸としてL‐アラニン、L‐(DL‐またはD‐)バリンおよびL‐ロイシンを用い、得られたデプシペプチドをこれをアミノ酸の順に従いそれぞれ、DMO、PMO、BMOとし、それらすべてが本発明に適応可能であるが、これらデプシペプチドモノマーとε‐カプロラクトン(CL)とによる共重合体の酵素分解性はプロテイナーゼKによる分解では、DMO/CL>PMO/CL≧BMO/CLの順で、コレステロールエストラーゼではPMO/CL>BMO/CL≧DMO/CLの順である。
本発明で使用できる環状デプシペプチドを添加した共重合体生体吸収性ポリマーの例としては下記のようなものがある。
第1の例としては、ポリ乳酸の原料であるL‐ラクチド、ポリε‐カプロラクトンの原料であるε‐カプロラクトンとの共重合体にデプシペプチドを加えた3元共重合体とした。図2はこのデプシペプチドを重合して得られるペプチドユニットを有する共重合体の構造図である。Uはデプシペプチドユニットを示している。
この3元共重合体の具体例として、デプシペプチドとしてアラニンと2‐ブロモプロピオニルブロミドから得られるL‐3,DL‐6‐ジメチル‐2.5‐モルホリンジオン(L‐DMO)を用いてポリε‐カプロラクトンの原料であるε‐カプロラクトンとポリ乳酸の原料であるL‐ラクチドとを共重合した。
得られた共重合体は、NMR(核磁気共鳴測定装置)や熱的特性の測定結果からランダム共重合体であることがわかった。
図16にこのデプシペプチドユニットを有する共重合体の力学特性および熱的性質を示す。
これにより、デプシペプチドを加えることによって、機械的強度と柔軟性が付与されたことがわかる。
また、図3にこのペプチドユニットを有する共重合体の分解特性を示す。
これにより、デプシペプチドを加えることによって、機械的強度と柔軟性を失うことなく飛躍的に分解速度が上昇したことがわかる。
なお、上記説明ではラクチドをL‐ラクチドで説明を行ったが、L‐ラクチドとその鏡像異性体であるD‐ラクチドを組み合わせて共重合し、ステレオコンプレックスを形成することにより、融点等の熱的特性を向上させたものとすることができる。
また、ガラス転移温度(Tg)を変えることによって自由形成能を付与することができる。
そこで、上記のような3元共重合体でなく、デプシペプチドとL‐ラクチドとを共重合してデプシペプチドが開環重合した2元共重合体でもよく、さらには、デプシペプチドと上記したL‐ラクチドとその鏡像異性体であるD‐ラクチドを組み合わせて共重合して、デプシペプチドが開環重合した共重合体のステレオコンプレックスとしてもよい。
第2の例としては、ポリε‐カプロラクトンの原料であるε‐カプロラクトンとデプシペプチドが開環重合して共重合した場合のペプチドユニットを有する共重合体の構造を図4に示す。Uはデプシペプチドユニットを示している。
これによっても上記の説明と同様に機械的強度が付与され、分解速度が上昇した。
ここで、ペプチドユニットを有する共重合体中のペプチドユニットの影響を知るために、デプシペプチド中の側鎖R基をメチル基、イソプロピル基、イソブチル基と変化させ、その影響を検討した。
図5にデプシペプチドとε‐カプロラクトンとの共重合体の分解特性を示す。
これによると、分解特性は、メチル基>>イソプロピル基>イソブチル基の順となり、側鎖のかさ高さの増大に伴い分解性は減少したことがわかる。
第3の例としては、デプシペプチドとして、3‐イソプロピル‐6‐メチル‐2.5‐モルホリンジオン(PMO)を用い、ポリε‐カプロラクトンの原料であるε‐カプロラクトンとデプシペプチドとが開環重合した共重合体とした。
そこで、デプシペプチド量を変化させた場合の熱的特性と分解速度の変化を検討した。
熱的特性の結果を図17に、分解速度の結果を図6に示す。
これによると、デプシペプチド量の増加に伴いガラス転移温度(Tg)は上昇し、ε‐カプロラクトン量が20mol%以下では融点(Tm)および融解熱(ΔHm)が観察され、結晶性を有することがわかった。
また、分解速度はデプシペプチド量の増大と共に上昇した。
なお、上記各実施の形態例の説明においては、生体吸収性ポリマーとしてポリε‐カプロラクトンとポリ乳酸を例にして説明を行ったが、これらに限るものではなく、どのような生体吸収性ポリマーでもよく、それら以外では例えばポリジオキサノン、トリメチレンカーボネートおよびそれらすべての2つ以上の共重合体等がある。
このような環状デプシペプチドを添加してデプシペプチドが開環重合した共重合体による生体吸収性ポリマーを用いた実施の形態例を以下に説明する。
第1実施の形態例
図7は管道用ステントの構造例の説明図である。ここで、管道とは、消化管、気管もしくは脈管等を意味する。
図示する構造例は、デプシペプチドを添加した共重合体による生体吸収性ポリマーにより構成されるが、必要に応じてそれにX線不透過剤を混入しておいてもよく、混入することによって血管に挿入されたステントをX線で確認することができる。
aは筒状体や管状体(以下筒状体という。)の面構造とした例であり、その成形方法はどのような方法でもよいもので、例えば筒状体の一体成形や板状体を丸めて側端部を接合して筒状体1を形成したような構造である。
bは筒状体1の面構造に複数の通孔2をあけた構造であり、その通孔2の配置は一定間隔でもよくまた不定間隔であってもよい。
cは筒状体1の面構造の外面に複数の突起3を形成した構造であり、その突起3の配置は一定間隔でもよくまた不定間隔であってもよい。
dは筒状体1を網状体で形成した構造であり、その網状体4を構成するには、一本の糸を編んで形成したり、織って形成したりさらには接合部を溶着させて形成したりする等どのような形成手段でもよい。
eはチューブステントとコイルステントの長所を兼ね備えた筒状体1をコイル状体5で形成した構造である。
図8も管道用ステントの構造例の説明図である。
筒状体の周面の周囲方向に間隔を開けて一つ以上の窓6を形成し、その連結部7を内側に屈折させて塑性変形部とし、装着後、図示する如くその塑性変形部を拡張させて装着状態を保つ構造である。
図9も管道用ステントの構造例の説明図である。
筒状体の周面にN字形やS字形のリンク8を形成して塑性変形可能とし、装着後、図示する如く全体を拡張させて装着状態を保つ構造である。
図10も管道用ステントの構造例の説明図である。
長方形のシート9の長手方向両側端に肉厚な係止突条10を形成し、一側端部付近の外面に上記係止突条10を係止する溝11を形成する。
このようにしたシート9を筒状に丸めて溝11に反対側の係止突条10を係止して筒体を形成し、装着後、図示する如くその筒径を拡張させることにより、係止突条10が溝11から外れて係止突条10同志の肉厚端面が当接して大径の筒体となって装着状態を保つ構造である。
図11も管道用ステントの構造例の説明図である。
大径の筒状体を折り畳んで小径状態にした構造であり、装着後、その筒径を拡張させることにより、所望の径の筒状体に拡げて装着状態を保つ構造である。
図12も管道用ステントの構造例の説明図である。
筒状体の周面の円周方向および長手方向の所定間隔に格子状に溝12を形成した構造であり、装着後、その溝12によって筒径を拡張させることができ、所望の径の筒状体に拡げて装着状態を保つ構造である。なお、上記溝の形成方向は上記の直交した溝に限るものではなく、円周方向に斜めの方向に形成した溝でもよい。
図13も管道用ステントの構造例の説明図である。
筒状体を断面形状が星形に折り畳んで小径状態にした構造であり、長手方向には成した構造であり、必要に応じて上記fと同様に間隔を開けて一つ以上の窓を形成しておいてもよい。このような構造によっても装着後、その星形の山や谷を延ばして筒径を拡張させることができ、所望の径の筒状体に拡げて装着状態を保つ構造である。
上記は構成例であり、その他径方向に変形可能な構造であればどのような構造でもよく、さらに従来から考えられているすべての構造のステントに用いることができる。
このようにステントを構成することにより、ステント本来の効果である管道の再狭窄を防ぐことができることに加えて、所望の柔軟度および分解速度を選択することが可能となり、症状や使用箇所等の諸条件に合わせたステントを構成することができる。
また、X線不透過剤を混入しておくことにより、施術中やその後のステントの状態を確認することができることになる。
第2実施の形態例
図14はカプセルの説明図である。
図は構造例を示し、デプシペプチドを添加した共重合体による生体吸収性ポリマーにより構成されるが、必要に応じてそれにX線不透過剤を混入しておいてもよく、混入することによって体内のカプセルをX線で確認することができる。
図面は本体131と蓋体132を離した状態を示し、一体にしてカプセル13とする。
このカプセル13内に治療薬、検査薬、造影剤等の薬剤や場合によっては生体細胞を入れて使用することができる。
このようにカプセル13を構成することにより、収納した内容物やその内容物を到達させる部位に合わせて所望の分解速度にすることができ、それによって溶解速度を決めることができる。
第3実施の形態例
図15は担持体の説明図である。
図面は円板状の形状例を示し、担持体14をデプシペプチドを添加した共重合体による生体吸収性ポリマーにより構成するが、必要に応じてそれにX線不透過剤を混入しておいてもよく、混入することによって体内での状態をX線で確認することができる。
図に示す担持体14は円板状体を示しているが、粒状体、板状体、薄板状体、波板状体、帯状体、線状体、螺旋状体、容器状体等の他所望する任意の形状でよい。また、上記第1実施の形態例で示したような形状であってもよい。
このような担持体14は、その中に治療薬、検査薬、造影剤等の薬剤や生体細胞を埋め込むか一体に混在した状態にするか含浸させるかもしくは表面に付着させるかし、さらにはこれらを複合的に行うかして使用することができる。
このように担持体14を構成することにより、被担持物やその被担持物を到達させる部位に合わせて所望の分解速度にすることができ、それによって溶解速度を決めることができる。
第4実施の形態例
図示しないが、処置具等の医療器具の全体もしくはその一部、例えばカテーテルやその一部およびカテーテルに用いるガイドワイヤやその一部をデプシペプチドを添加した共重合体による生体吸収性ポリマーによって構成することにより、故意もしくは過失により体内に残留させても障害とはならない。
第5実施の形態例
図示しないが、縫合糸としてデプシペプチドを添加した共重合体による生体吸収性ポリマーによって構成することにより、故意もしくは過失により体内に残留させても障害とはならない。
第6実施の形態例
図示しないが、動脈瘤の血管塞栓用コイル状体を、デプシペプチドを添加した共重合体による生体吸収性ポリマーによって構成することにより、動脈瘤を塞栓すると共にコイル状体が分解吸収され、しかも塞栓状態を保つことができることになる。
デプシペプチドの構造を図1に示す。
図中に示す如く、側鎖R基がメチル基、イソプロピル基、イソブチル基等のアルキル基であり、側鎖R’基がメチル基、エチル基等のアルキル基である。
デプシペプチドの例としては、アミノ酸とヒドロキシ酸誘導体とから合成したデプシペプチドは、ヒドロキシ酸誘導体としてはクロロアセチルクロリド、2‐ブロモプロピオニルブロミドおよび2‐ブロモ‐n‐ブチリルブロミドを用い、得られたデプシペプチドをヒドロキシ酸誘導体の順に従いそれぞれ、L‐MMO、L‐DMO、L‐MEMOとし、それらすべては本発明に適応可能であるが、これらデプシペプチドモノマーと生体吸収性ポリマーとしてのε‐カプロラクトン(CL)とによる共重合体の酵素分解性はプロテイナーゼKによる分解では、L‐MMO/CL>L‐DMO/CL>L‐MEMO/CLの順である。
さらに、アミノ酸とオキシ酸誘導体とから合成したデプシペプチドは、アミノ酸としてL‐アラニン、L‐(DL‐またはD‐)バリンおよびL‐ロイシンを用い、得られたデプシペプチドをこれをアミノ酸の順に従いそれぞれ、DMO、PMO、BMOとし、それらすべてが本発明に適応可能であるが、これらデプシペプチドモノマーとε‐カプロラクトン(CL)とによる共重合体の酵素分解性はプロテイナーゼKによる分解では、DMO/CL>PMO/CL≧BMO/CLの順で、コレステロールエストラーゼではPMO/CL>BMO/CL≧DMO/CLの順である。
本発明で使用できる環状デプシペプチドを添加した共重合体生体吸収性ポリマーの例としては下記のようなものがある。
第1の例としては、ポリ乳酸の原料であるL‐ラクチド、ポリε‐カプロラクトンの原料であるε‐カプロラクトンとの共重合体にデプシペプチドを加えた3元共重合体とした。図2はこのデプシペプチドを重合して得られるペプチドユニットを有する共重合体の構造図である。Uはデプシペプチドユニットを示している。
この3元共重合体の具体例として、デプシペプチドとしてアラニンと2‐ブロモプロピオニルブロミドから得られるL‐3,DL‐6‐ジメチル‐2.5‐モルホリンジオン(L‐DMO)を用いてポリε‐カプロラクトンの原料であるε‐カプロラクトンとポリ乳酸の原料であるL‐ラクチドとを共重合した。
得られた共重合体は、NMR(核磁気共鳴測定装置)や熱的特性の測定結果からランダム共重合体であることがわかった。
図16にこのデプシペプチドユニットを有する共重合体の力学特性および熱的性質を示す。
これにより、デプシペプチドを加えることによって、機械的強度と柔軟性が付与されたことがわかる。
また、図3にこのペプチドユニットを有する共重合体の分解特性を示す。
これにより、デプシペプチドを加えることによって、機械的強度と柔軟性を失うことなく飛躍的に分解速度が上昇したことがわかる。
なお、上記説明ではラクチドをL‐ラクチドで説明を行ったが、L‐ラクチドとその鏡像異性体であるD‐ラクチドを組み合わせて共重合し、ステレオコンプレックスを形成することにより、融点等の熱的特性を向上させたものとすることができる。
また、ガラス転移温度(Tg)を変えることによって自由形成能を付与することができる。
そこで、上記のような3元共重合体でなく、デプシペプチドとL‐ラクチドとを共重合してデプシペプチドが開環重合した2元共重合体でもよく、さらには、デプシペプチドと上記したL‐ラクチドとその鏡像異性体であるD‐ラクチドを組み合わせて共重合して、デプシペプチドが開環重合した共重合体のステレオコンプレックスとしてもよい。
第2の例としては、ポリε‐カプロラクトンの原料であるε‐カプロラクトンとデプシペプチドが開環重合して共重合した場合のペプチドユニットを有する共重合体の構造を図4に示す。Uはデプシペプチドユニットを示している。
これによっても上記の説明と同様に機械的強度が付与され、分解速度が上昇した。
ここで、ペプチドユニットを有する共重合体中のペプチドユニットの影響を知るために、デプシペプチド中の側鎖R基をメチル基、イソプロピル基、イソブチル基と変化させ、その影響を検討した。
図5にデプシペプチドとε‐カプロラクトンとの共重合体の分解特性を示す。
これによると、分解特性は、メチル基>>イソプロピル基>イソブチル基の順となり、側鎖のかさ高さの増大に伴い分解性は減少したことがわかる。
第3の例としては、デプシペプチドとして、3‐イソプロピル‐6‐メチル‐2.5‐モルホリンジオン(PMO)を用い、ポリε‐カプロラクトンの原料であるε‐カプロラクトンとデプシペプチドとが開環重合した共重合体とした。
そこで、デプシペプチド量を変化させた場合の熱的特性と分解速度の変化を検討した。
熱的特性の結果を図17に、分解速度の結果を図6に示す。
これによると、デプシペプチド量の増加に伴いガラス転移温度(Tg)は上昇し、ε‐カプロラクトン量が20mol%以下では融点(Tm)および融解熱(ΔHm)が観察され、結晶性を有することがわかった。
また、分解速度はデプシペプチド量の増大と共に上昇した。
なお、上記各実施の形態例の説明においては、生体吸収性ポリマーとしてポリε‐カプロラクトンとポリ乳酸を例にして説明を行ったが、これらに限るものではなく、どのような生体吸収性ポリマーでもよく、それら以外では例えばポリジオキサノン、トリメチレンカーボネートおよびそれらすべての2つ以上の共重合体等がある。
このような環状デプシペプチドを添加してデプシペプチドが開環重合した共重合体による生体吸収性ポリマーを用いた実施の形態例を以下に説明する。
第1実施の形態例
図7は管道用ステントの構造例の説明図である。ここで、管道とは、消化管、気管もしくは脈管等を意味する。
図示する構造例は、デプシペプチドを添加した共重合体による生体吸収性ポリマーにより構成されるが、必要に応じてそれにX線不透過剤を混入しておいてもよく、混入することによって血管に挿入されたステントをX線で確認することができる。
aは筒状体や管状体(以下筒状体という。)の面構造とした例であり、その成形方法はどのような方法でもよいもので、例えば筒状体の一体成形や板状体を丸めて側端部を接合して筒状体1を形成したような構造である。
bは筒状体1の面構造に複数の通孔2をあけた構造であり、その通孔2の配置は一定間隔でもよくまた不定間隔であってもよい。
cは筒状体1の面構造の外面に複数の突起3を形成した構造であり、その突起3の配置は一定間隔でもよくまた不定間隔であってもよい。
dは筒状体1を網状体で形成した構造であり、その網状体4を構成するには、一本の糸を編んで形成したり、織って形成したりさらには接合部を溶着させて形成したりする等どのような形成手段でもよい。
eはチューブステントとコイルステントの長所を兼ね備えた筒状体1をコイル状体5で形成した構造である。
図8も管道用ステントの構造例の説明図である。
筒状体の周面の周囲方向に間隔を開けて一つ以上の窓6を形成し、その連結部7を内側に屈折させて塑性変形部とし、装着後、図示する如くその塑性変形部を拡張させて装着状態を保つ構造である。
図9も管道用ステントの構造例の説明図である。
筒状体の周面にN字形やS字形のリンク8を形成して塑性変形可能とし、装着後、図示する如く全体を拡張させて装着状態を保つ構造である。
図10も管道用ステントの構造例の説明図である。
長方形のシート9の長手方向両側端に肉厚な係止突条10を形成し、一側端部付近の外面に上記係止突条10を係止する溝11を形成する。
このようにしたシート9を筒状に丸めて溝11に反対側の係止突条10を係止して筒体を形成し、装着後、図示する如くその筒径を拡張させることにより、係止突条10が溝11から外れて係止突条10同志の肉厚端面が当接して大径の筒体となって装着状態を保つ構造である。
図11も管道用ステントの構造例の説明図である。
大径の筒状体を折り畳んで小径状態にした構造であり、装着後、その筒径を拡張させることにより、所望の径の筒状体に拡げて装着状態を保つ構造である。
図12も管道用ステントの構造例の説明図である。
筒状体の周面の円周方向および長手方向の所定間隔に格子状に溝12を形成した構造であり、装着後、その溝12によって筒径を拡張させることができ、所望の径の筒状体に拡げて装着状態を保つ構造である。なお、上記溝の形成方向は上記の直交した溝に限るものではなく、円周方向に斜めの方向に形成した溝でもよい。
図13も管道用ステントの構造例の説明図である。
筒状体を断面形状が星形に折り畳んで小径状態にした構造であり、長手方向には成した構造であり、必要に応じて上記fと同様に間隔を開けて一つ以上の窓を形成しておいてもよい。このような構造によっても装着後、その星形の山や谷を延ばして筒径を拡張させることができ、所望の径の筒状体に拡げて装着状態を保つ構造である。
上記は構成例であり、その他径方向に変形可能な構造であればどのような構造でもよく、さらに従来から考えられているすべての構造のステントに用いることができる。
このようにステントを構成することにより、ステント本来の効果である管道の再狭窄を防ぐことができることに加えて、所望の柔軟度および分解速度を選択することが可能となり、症状や使用箇所等の諸条件に合わせたステントを構成することができる。
また、X線不透過剤を混入しておくことにより、施術中やその後のステントの状態を確認することができることになる。
第2実施の形態例
図14はカプセルの説明図である。
図は構造例を示し、デプシペプチドを添加した共重合体による生体吸収性ポリマーにより構成されるが、必要に応じてそれにX線不透過剤を混入しておいてもよく、混入することによって体内のカプセルをX線で確認することができる。
図面は本体131と蓋体132を離した状態を示し、一体にしてカプセル13とする。
このカプセル13内に治療薬、検査薬、造影剤等の薬剤や場合によっては生体細胞を入れて使用することができる。
このようにカプセル13を構成することにより、収納した内容物やその内容物を到達させる部位に合わせて所望の分解速度にすることができ、それによって溶解速度を決めることができる。
第3実施の形態例
図15は担持体の説明図である。
図面は円板状の形状例を示し、担持体14をデプシペプチドを添加した共重合体による生体吸収性ポリマーにより構成するが、必要に応じてそれにX線不透過剤を混入しておいてもよく、混入することによって体内での状態をX線で確認することができる。
図に示す担持体14は円板状体を示しているが、粒状体、板状体、薄板状体、波板状体、帯状体、線状体、螺旋状体、容器状体等の他所望する任意の形状でよい。また、上記第1実施の形態例で示したような形状であってもよい。
このような担持体14は、その中に治療薬、検査薬、造影剤等の薬剤や生体細胞を埋め込むか一体に混在した状態にするか含浸させるかもしくは表面に付着させるかし、さらにはこれらを複合的に行うかして使用することができる。
このように担持体14を構成することにより、被担持物やその被担持物を到達させる部位に合わせて所望の分解速度にすることができ、それによって溶解速度を決めることができる。
第4実施の形態例
図示しないが、処置具等の医療器具の全体もしくはその一部、例えばカテーテルやその一部およびカテーテルに用いるガイドワイヤやその一部をデプシペプチドを添加した共重合体による生体吸収性ポリマーによって構成することにより、故意もしくは過失により体内に残留させても障害とはならない。
第5実施の形態例
図示しないが、縫合糸としてデプシペプチドを添加した共重合体による生体吸収性ポリマーによって構成することにより、故意もしくは過失により体内に残留させても障害とはならない。
第6実施の形態例
図示しないが、動脈瘤の血管塞栓用コイル状体を、デプシペプチドを添加した共重合体による生体吸収性ポリマーによって構成することにより、動脈瘤を塞栓すると共にコイル状体が分解吸収され、しかも塞栓状態を保つことができることになる。
以上詳細に説明した本発明によると、生体吸収性ポリマーにデプシペプチドを共重合させてペプチドユニットを有する共重合体とすることにより力学的特性および分解特性を調整した医療用生体吸収性プラスチック製用具とすることができ、例えばステント、医療用カプセル、薬剤や生体細胞の担持体、縫合糸等として使用することができる効果を有する。
さらに、ペプチドユニットをアルキル基で修飾することによっても力学的特性および分解特性を調整することができる効果を有する。
引用符号の説明
1 筒状体ステント
2 通孔
3 突起
4 網状体ステント
5 コイル状体ステント
6 窓
7 連結部
8 リンク
9 シート
10 係止突条
11 溝
12 溝
13 カプセル
14 担持体
さらに、ペプチドユニットをアルキル基で修飾することによっても力学的特性および分解特性を調整することができる効果を有する。
引用符号の説明
1 筒状体ステント
2 通孔
3 突起
4 網状体ステント
5 コイル状体ステント
6 窓
7 連結部
8 リンク
9 シート
10 係止突条
11 溝
12 溝
13 カプセル
14 担持体
Claims (25)
- 生体吸収性ポリマーと環状デプシペプチドを共重合させてデプシペプチドが開環共重合した共重合体により構成したことを特徴とする医療用生分体吸収性プラスチック製用具。
- 請求項1において、自由成形能を有することを特徴とする医療用生体吸収性プラスチック製用具。
- 請求項1もしくは請求項2において、管道用ステントとしたことを特徴とする医療用生体吸収性プラスチック製用具。
- 請求項3において、X線不透過剤を混入したことを特徴とする医療用生体吸収性プラスチック製用具。
- 請求項3もしくは請求項4において、管道用ステントを網状に構成したことを特徴とする医療用生体吸収性プラスチック製用具。
- 請求項3もしくは請求項4において、管道用ステントを筒状の面構造としたことを特徴とする医療用生体吸収性プラスチック製用具。
- 請求項3もしくは請求項4において、管道用ステントを筒状の面構造とし、その面に複数の通孔を形成したことを特徴とする医療用生体吸収性プラスチック製用具。
- 請求項3もしくは請求項4において、管道用ステントを筒状の面構造とし、その面を折り畳んで小径にしたことを特徴とする医療用生体吸収性プラスチック製用具。
- 請求項3もしくは請求項4において、管道用ステントを筒状の面構造とし、その表面に複数の突起を形成したことを特徴とする医療用生体吸収性プラスチック製用具。
- 請求項3もしくは請求項4において、管道用ステントを筒状の面構造とし、その表面に溝を形成したことを特徴とする医療用生体吸収性プラスチック製用具。
- 請求項1もしくは請求項2において、生体細胞の担持体としたことを特徴とする医療用生体吸収性プラスチック製用具。
- 請求項11において、X線不透過剤を混入したことを特徴とする医療用生体吸収性プラスチック製用具。
- 請求項11もしくは請求項12において、生体細胞を収納するカプセルであることを特徴とする医療用生体吸収性プラスチック製用具。
- 請求項11もしくは請求項12において、生体細胞を担持させることができる粒状体、板状体、線状体、帯状体、螺旋体等の担持体であることを特徴とする医療用生体吸収性プラスチック製用具。
- 請求項1もしくは請求項2において、治療薬、検査薬、造影剤等の薬剤の担持体としたことを特徴とする医療用生体吸収性プラスチック製用具。
- 請求項15において、X線不透過剤を混入したことを特徴とする医療用生体吸収性プラスチック製用具。
- 請求項15もしくは請求項16において、治療薬、検査薬、造影剤等の薬剤を収納するカプセルであることを特徴とする医療用生体吸収性プラスチック製用具。
- 請求項15もしくは請求項16において、治療薬、検査薬、造影剤等の薬剤を担持させることができる粒状体、板状体、線状体、帯状体、螺旋状体等の担持体であることを特徴とする医療用生体吸収性プラスチック製用具。
- 請求項1もしくは請求項2において、縫合糸としたことを特徴とする医療用生体吸収性プラスチック製用具。
- 請求項19において、X線不透過剤を混入したことを特徴とする医療用生体吸収性プラスチック製用具。
- 請求項1もしくは請求項2において、医療器具の少なくとも一部を構成することを特徴とする医療用生体吸収性プラスチック製用具。
- 請求項21において、X線不透過剤を混入したことを特徴とする医療用生体吸収性プラスチック製用具。
- 請求項21もしくは請求項22において、カテーテルの少なくとも一部を構成することを特徴とする医療用生体吸収性プラスチック製用具。
- 請求項21もしくは請求項22において、カテーテルに用いるガイドワイヤの少なくとも一部を構成することを特徴とする医療用生体吸収性プラスチック製用具。
- 請求項1もしくは請求項2において、動脈瘤の血管塞栓用コイル状体の少なくとも一部を構成することを特徴とする医療用生体吸収性プラスチック製用具。
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