JPWO2003106676A1 - 微生物同定用プローブ及びそれを用いた同定方法 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、微生物、特に医療及び食品等の分野において有害な細菌を検出、同定する特異的なプローブ及びそれを用いた検出及び/又は同定方法に関する。
背景技術
表1に記載した細菌の検出は、種々の医学、公衆衛生に関して重要であり、検出方法については次の2つの方法が知られている。
第1の方法としては、検体材料の患者糞便・血液及び食品等から、基本的には血液寒天培地、マッコンキー培地(便の場合、SS寒天培地等)、各種確認培地、診断用免疫血清を用いて微生物の同定を行う方法がある。しかしながらこの方法は、同定に時間がかかってしまうという問題がある。
第2の方法としては、迅速に検査を行うことができるPCR(ポリメラーゼ連鎖反応)法と呼ばれる方法が開発され実用化されている。このPCR法では細菌を同定するプローブとして16S rRNAまたは23S rRNAの塩基配列を使用することが知られている。このようなリボソームの塩基配列を使用した細菌同定用プローブ及び同定方法は、例えば特許第3116353号、特許第3135909号、特許第3030034号、特願2002−17356号、特開2002−34578号などに開示されている。
しかしながら、これらの出願には、16S rRNA分子の5’末端に由来の400〜500塩基の領域が系統学的に保存された属の近縁の種間を識別するために有効な領域であり、それらの領域の一部の塩基配列を有するプローブを調製してある特定の微生物を検出、同定することは報告されてはいるが、16S rRNAの塩基配列のうち、微生物間の保存性が低く、特定の種に対して特異性が高いV1、V2及びV3領域は個々に特定されておらず、その領域の塩基配列からプローブを調製し、本願発明の表1に示す微生物を効率よく特異的に検出、同定する方法については全く報告されていない。
発明の開示
従って、本発明は、医療及び食品等の分野において有害な微生物を、16S rRNAの特定の種に対して特異性が高いV1、V2及びV3領域の塩基配列に基づいて、迅速かつ確実に微生物を検出及び/又は同定するプローブ及びそのプローブを用いた検出及び/又は同定方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決するため、鋭意研究を行った結果、16S rRNA塩基配列のうち、特に種に対して特異性が高い特定のV1、V2及びV3領域の塩基配列に着目し、医療及び食品等の分野において有害な細菌を特異的に検出及び/又は同定し得るプローブを見出し、本発明を完成させるに至った。
すなわち、本発明は、以下の1〜66を提供する。
(1) アクチノバチルス・アクチノマイセテムコミタンス(Actinobacillus actinomycetemcomitans)、アシネトバクター・カルコアセチカス(Acinetobacter calcoaceticus)、ヘモフィルス・インフルエンザ(Haemophilus influenzae)、ステノトロフォモナス・マルトフィリア(Stenotrophomonas maltophilia)、プロテウス・ミラビリス(Proteus mirabilis)、ストレプトコッカス・ニューモニエ(Streptococcus pneumoniae)、シュードモナス・エルギノサ(Pseudomonas aeruginosa)、シトロバクター・フレンディ(Citrobacter freundii)、ベイヨネラ・パルブーラ(Veillonella parvula)、プロビデンシア・スチュアーティ(Providencia stuartii)、ナイセリア・ゴノローエ(Neisseria gonorrhoeae)、ストレプトコッカス・アガラクチエ(Streptococcus agalactiae)、モルガネラ・モルガニ(Morganella morganii)、バクテロイデス・フラジリス(Bacteroides fragilis)、スタフィロコッカス・ホミニス(Staphylococcus hominis)、スタフィロコッカス・ワルネリ(Staphylococcus warneri)、スタフィロコッカス・ヘモリティカス(Staphylococcus haemolyticus)、エンテロバクター・クロアカ(Enterobacter cloacae)、エンテロバクター・アエロゲネス(Enterobacter aerogenes)、スタフィロコッカス・エピデルミディス(Staphylococcus epidermidis)、ストレプトコッカス・コンステラータス(Streptococcus constellatus)、セラチア・マルセッセンス(Serratia marcescens)、ストレプトコッカス・アンギノサス(Streptococcus anginosus)、エシェリシア・コリ(Escherichia coli)、クレブセラ・ニューモニエ(Klebsiella pneumoniae)、エンテロコッカス・フェカリス(Enterococcus faecalis)、エンテロコッカス・フェシウム(Enterococcus faecium)、ストレプトコッカス・サングイス(Streptococcus sanguis)、ストレプトコッカス・ミティス(Streptococcus mitis)、ストレプトコッカス・インターメディウス(Streptococcus intermedius)、リステリア・モノサイトゲネス(Listeria monocytogenes)、クロストリジウム・パーフリンゲンス(Clostridium perfringens)、コリネバクテリウム・アクアチウム(Corynebacterium aquatium)、ストレプトコッカス・オラリス(Streptococcus oralis)、スタフィロコッカス・アウレウス(Staphylococcus aureus)、ナイセリア・メニンギチディス(Neisseria meningitidis)、カンピロバクター・フェタス(Campylobacter fetus)、エンテロコッカス・ガリナルム(Enterococcus gallinarum)、エンテロコッカス・カセリフラバス(Enterococcus casseliflavus)、エロモナス・ハイドロフィラ(Aeromonas hydrophila)、サルモネラ・パラチフィA(Salmonella paratyphi A)、サルモネラ・チフィ(Salmonella typhi)、ストレプトコッカス・エクイシミリス(Streptococcus equisimilis)、ストレプトコッカス・カニス(Streptococcus canis)、クレブセラ・オキシトカ(Klebsiella oxytoca)、スタフィロコッカス・サプロフィティカス(Staphylococcus saprophyticus)、パスツレラ・ムルトシダ(Pasteurella multocida)、エイケネラ・コロデンス(Eikenella corrodens)、ストレプトコッカス・ピオゲネス(Streptococcus pyogenes)、モラキセラ・カタラリス(Moraxella catarrhalis)、レジオネラ・ニューモフィラ(Legionella pneumophila)、マイコバクテリウム・ツベルクロシス(Mycobacterium tuberculosis)、マイコバクテリウム・アビウム(Mycobacterium avium)、マイコバクテリウム・イントラセルラレ(Mycobacterium intracellulare)、マイコバクテリウム・カンサシ(Mycobacterium kansasii)、マイコバクテリウム・ゴルドネ(Mycobacterium gordonae)から選択される1又は複数の微生物を検出及び/又は同定するためのプローブであって、検出及び/又は同定すべき微生物の16S rRNAのV1、V2及び/又はV3領域内の20〜100bpの各塩基配列又はその相補配列からなるプローブ。
(2) 配列番号1〜152で示される塩基配列またはその相補配列から選ばれる、(1)に記載のプローブ。
(3) 配列番号1、2又は3に示される塩基配列、又はその相補配列を含む、アクチノバチルス・アクチノマイセテムコミタンスを検出及び/又は同定するためのプローブ。
(4) 配列番号4、5又は6に示される塩基配列、又はその相補配列を含む、アシネトバクター・カルコアセチカスを検出及び/又は同定するためのプローブ。
(5) 配列番号7、8又は9に示される塩基配列、又はその相補配列を含む、ヘモフィルス・インフルエンザを検出及び/又は同定するためのプローブ。
(6) 配列番号10、11又は12に示される塩基配列、又はその相補配列を含む、ステノトロフォモナス・マルトフィリアを検出及び/又は同定するためのプローブ。
(7) 配列番号13、14又は15に示される塩基配列、又はその相補配列を含む、プロテウス・ミラビリスを検出及び/又は同定するためのプローブ。
(8) 配列番号16、17又18に示される塩基配列、又はその相補配列を含む、ストレプトコッカス・ニューモニエを検出及び/又は同定するためのプローブ。
(9) 配列番号19、20又は21に示される塩基配列、又はその相補配列を含む、シュードモナス・エルギノサを検出及び/又は同定するためのプローブ。
(10) 配列番号22、23又は24に示される塩基配列、又はその相補配列を含む、シトロバクター・フレンディを検出及び/又は同定するためのプローブ。
(11) 配列番号25、26又は27に示される塩基配列、又はその相補配列を含む、ベイヨネラ・パルブーラを検出及び/又は同定するためのプローブ。
(12) 配列番号28、29又は30に示される塩基配列、又はその相補配列を含む、プロビデンシア・スチュアーティを検出及び/又は同定するためのプローブ。
(13) 配列番号31、32又は33に示される塩基配列、又はその相補配列を含む、ナイセリア・ゴノローエを検出及び/又は同定するためのプローブ。
(14) 配列番号34、35又は36に示される塩基配列、又はその相補配列を含む、ストレプトコッカス・アガラクチエを検出及び/又は同定するためのプローブ。
(15) 配列番号37、38又は39に示される塩基配列、又はその相補配列を含む、モルガネラ・モルガニを検出及び/又は同定するためのプローブ。
(16) 配列番号40、41又は42に示される塩基配列、又はその相補配列を含む、バクテロイデス・フラジリスを検出及び/又は同定するためのプローブ。
(17) 配列番号43、44又は45に示される塩基配列、又はその相補配列を含む、スタフィロコッカス・ホミニスを検出及び/又は同定するためのプローブ。
(18) 配列番号46、47又は48に示される塩基配列、又はその相補配列を含む、スタフィロコッカス・ワルネリを検出及び/又は同定するためのプローブ。
(19) 配列番号49、50又は51に示される塩基配列、又はその相補配列を含む、スタフィロコッカス・ヘモリティカスを検出及び/又は同定するためのプローブ。
(20) 配列番号52、23又は53に示される塩基配列、又はその相補配列を含む、エンテロバクター・クロアカを検出及び/又は同定するためのプローブ。
(21) 配列番号54、55又は56に示される塩基配列、又はその相補配列を含む、エンテロバクター・アエロゲネスを検出及び/又は同定するためのプローブ。
(22) 配列番号57、58又は59に示される塩基配列、又はその相補配列を含む、スタフィロコッカス・エピデルミディスを検出及び/又は同定するためのプローブ。
(23) 配列番号60、61又は62に示される塩基配列、又はその相補配列を含む、ストレプトコッカス・コンステラータスを検出及び/又は同定するためのプローブ。
(24) 配列番号63、23又は64に示される塩基配列、又はその相補配列を含む、セラチア・マルセッセンスを検出及び/又は同定するためのプローブ。
(25) 配列番号65、66又は67に示される塩基配列、又はその相補配列を含む、ストレプトコッカス・アンギノサスを検出及び/又は同定するためのプローブ。
(26) 配列番号68、69又は70に示される塩基配列、又はその相補配列を含む、エシェリシア・コリを検出及び/又は同定するためのプローブ。
(27) 配列番号54、71又は72に示される塩基配列、又はその相補配列を含む、クレブセラ・ニューモニエを検出及び/又は同定するためのプローブ。
(28) 配列番号73、74又は75に示される塩基配列、又はその相補配列を含む、エンテロコッカス・フェカリスを検出及び/又は同定するためのプローブ。
(29) 配列番号76、77又は78に示される塩基配列、又はその相補配列を含む、エンテロコッカス・フェシウムを検出及び/又は同定するためのプローブ。
(30) 配列番号79、80又は81に示される塩基配列、又はその相補配列を含む、ストレプトコッカス・サングイスを検出及び/又は同定するためのプローブ。
(31) 配列番号82、83又は18に示される塩基配列、又はその相補配列を含む、ストレプトコッカス・ミティスを検出及び/又は同定するためのプローブ。
(32) 配列番号60、84又は67に示される塩基配列、又はその相補配列を含む、ストレプトコッカス・インターメディウスを検出及び/又は同定するためのプローブ。
(33) 配列番号85、86又は87に示される塩基配列、又はその相補配列を含む、リステリア・モノサイトゲネスを検出及び/又は同定するためのプローブ。
(34) 配列番号88、89又は90に示される塩基配列、又はその相補配列を含む、クロストリジウム・パーフリゲンスを検出及び/又は同定するためのプローブ。
(35) 配列番号91、92又は93に示される塩基配列、又はその相補配列を含む、コリネバクテリウム・アクアチウムを検出及び/又は同定するためのプローブ。
(36) 配列番号94、95又は18に示される塩基配列、又はその相補配列を含む、ストレプトコッカス・オラリスを検出及び/又は同定するためのプローブ。
(37) 配列番号96、97又は98に示される塩基配列、又はその相補配列を含む、スタフィロコッカス・アウレウスを検出及び/又は同定するためのプローブ。
(38) 配列番号99、100又は101に示される塩基配列、又はその相補配列を含む、ナイセリア・メニンギチディスを検出及び/又は同定するためのプローブ。
(39) 配列番号102、103又は104に示される塩基配列、又はその相補配列を含む、カンピロバクター・フェタスを検出及び/又は同定するためのプローブ。
(40) 配列番号105、106又は107に示される塩基配列、又はその相補配列を含む、エンテロコッカス・ガリナルムを検出及び/又は同定するためのプローブ。
(41) 配列番号108、106又は109に示される塩基配列、又はその相補配列を含む、エンテロコッカス・カセリフラバスを検出及び/又は同定するためのプローブ。
(42) 配列番号110、111又は112に示される塩基配列、又はその相補配列を含む、エロモナス・ハイドロフィラを検出及び/又は同定するためのプローブ。
(43) 配列番号113、114又は53に示される塩基配列、又はその相補配列を含む、サルモネラ・パラチフィAを検出及び/又は同定するためのプローブ。
(44) 配列番号115、114又は53に示される塩基配列、又はその相補配列を含む、サルモネラ・チフィを検出及び/又は同定するためのプローブ。
(45) 配列番号116、117又は118に示される塩基配列、又はその相補配列を含む、ストレプトコッカス・エクイシミリスを検出及び/又は同定するためのプローブ。
(46) 配列番号119、120又は121に示される塩基配列、又はその相補配列を含む、ストレプトコッカス・カニスを検出及び/又は同定するためのプローブ。
(47) 配列番号52、23又は122に示される塩基配列、又はその相補配列を含む、クレブセラ・オキシトカを検出及び/又は同定するためのプローブ。
(48) 配列番号46、123又は124に示される塩基配列、又はその相補配列を含む、スタフィロコッカス・サプロフィティカスを検出及び/又は同定するためのプローブ。
(49) 配列番号125、126又は127に示される塩基配列、又はその相補配列を含む、パスツレラ・ムルトシダを検出及び/又は同定するためのプローブ。
(50) 配列番号128、129又は130に示される塩基配列、又はその相補配列を含む、エイケネラ・コロデンスを検出及び/又は同定するためのプローブ。
(51) 配列番号131、132又は133に示される塩基配列、又はその相補配列を含む、ストレプトコッカス・ピオゲネスを検出及び/又は同定するためのプローブ。
(52) 配列番号134、135又は136に示される塩基配列、又はその相補配列を含む、モラキセラ・カタラリスを検出及び/又は同定するためのプローブ。
(53) 配列番号137、138又は139に示される塩基配列、又はその相補配列を含む、レジオネラ・ニューモフィラを検出及び/又は同定するためのプローブ。
(54) 配列番号140、141又は142に示される塩基配列、又はその相補配列を含む、マイコバクテリウム・ツベルクロシスを検出及び/又は同定するためのプローブ。
(55) 配列番号143、144又は145に示される塩基配列、又はその相補配列を含む、マイコバクテリウム・アビウムを検出及び/又は同定するためのプローブ。
(56) 配列番号146、147又は145に示される塩基配列、又はその相補配列を含む、マイコバクテリウム・イントラセルラレを検出及び/又は同定するためのプローブ。
(57) 配列番号148、149又は145に示される塩基配列、又はその相補配列を含む、マイコバクテリウム・カンサシを検出及び/又は同定するためのプローブ。
(58) 配列番号150、151又は152に示される塩基配列、又はその相補配列を含む、マイコバクテリウム・ゴルドネを検出及び/又は同定するためのプローブ。
(59) 複数の微生物の16S rRNAの塩基配列における相同性検索によって、それぞれの微生物におけるV1、V2、V3領域を特定し、該V1、V2、V3領域の塩基配列において2種以上の微生物間で比較してミスマッチ部位を決定し、該ミスマッチ部位を含み、かつ塩基長が20〜100bpの領域を決定することを含む、プローブの設計方法。
(60) (1)又は(2)に記載のプローブの1種以上を用いることを特徴とする、アクチノバチルス・アクチノマイセテムコミタンス、アシネトバクター・カルコアセチカス、ヘモフィルス・インフルエンザ、ステノトロフォモナス・マルトフィリア、プロテウス・ミラビリス、ストレプトコッカス・ニューモニエ、シュードモナス・エルギノサ、シトロバクター・フレンディ、ベイヨネラ・パルブーラ、プロビデンシア・スチュアーティ、ナイセリア・ゴノローエ、ストレプトコッカス・アガラクチエ、モルガネラ・モルガニ、バクテロイデス・フラジリス、スタフィロコッカス・ホミニス、スタフィロコッカス・ワルネリ、スタフィロコッカス・ヘモリティカス、エンテロバクター・クロアカ、エンテロバクター・アエロゲネス、スタフィロコッカス・エピデルミディス、ストレプトコッカス・コンステラータス、セラチア・マルセッセンス、ストレプトコッカス・アンギノサス、エシェリシア・コリ、クレブセラ・ニューモニエ、エンテロコッカス・フェカリス、エンテロコッカス・フェシウム、ストレプトコッカス・サングイス、ストレプトコッカス・ミティス、ストレプトコッカス・インターメディウス、リステリア・モノサイトゲネス、クロストリジウム・パーフリンゲンス、コリネバクテリウム・アクアチウム、ストレプトコッカス・オラリス、スタフィロコッカス・アウレウス、ナイセリア・メニンギチディス、カンピロバクター・フェタス、エンテロコッカス・ガリナルム、エンテロコッカス・カセリフラバス、エロモナス・ハイドロフィラ、サルモネラ・パラチフィA、サルモネラ・チフィ、ストレプトコッカス・エクイシミリス、ストレプトコッカス・カニス、クレブセラ・オキシトカ、スタフィロコッカス・サプロフィティカス、パスツレラ・ムルトシダ、エイケネラ・コロデンス、ストレプトコッカス・ピオゲネス、モラキセラ・カタラリス、レジオネラ・ニューモフィラ、マイコバクテリウム・ツベルクロシス、マイコバクテリウム・アビウム、マイコバクテリウム・イントラセルラレ、マイコバクテリウム・カンサシ、マイコバクテリウム・ゴルドネから選択される1又は複数の微生物の検出及び/又は同定方法。
(61) 微生物由来の塩基配列とプローブの塩基配列間でミスマッチが4個以上ある場合にハイブリダイズしないストリンジェンシー条件を用いて両配列をハイブリダイズさせることを含む、(60)に記載の方法。
(62) 同定すべき微生物の16S rRNAのV1、V2及びV3領域内の20〜100bpの塩基配列又はその相補配列からなるプローブの塩基配列とのミスマッチが3個以下である塩基配列を有する2種以上の微生物を検出し、該2種以上の微生物と異なる微生物のV1、V2及びV3領域内の20〜100bpの塩基配列又はその相補配列からなるプローブの1種以上を用い、該2種以上の微生物のうち1種の微生物をさらに同定することを含む、(60)又は(61)に記載の方法。
(63) 以下の工程:(a)同定すべき微生物から核酸を調製する工程、(b)該核酸を請求項1又は2に記載のプローブとハイブリダイズさせる工程、(c)工程(b)におけるハイブリダイズの有無を検出し、各プローブに対するその検出シグナルパターンを特定する工程、(d)工程(c)において得られた検出シグナルパターンと、予め特定しておいた微生物の検出シグナルパターンとを比較して同定すべき微生物の種類を特定する工程、からなる(60)又は(61)に記載の方法。
(64) 配列番号153及び154で示されるプライマーを用いて標的配列を含むヌクレオチドを増幅した後にプローブとハイブリダイズさせる、(60)〜(63)のいずれかに記載の方法。
(65) 標的配列を含むヌクレオチドの増幅の際に、蛍光物質を用いて標識を行う、(60)〜(64)のいずれかに記載の方法。
(66) DNAチップ上で検出する、(60)〜(65)のいずれかに記載の方法。
本明細書は本願の優先権の基礎である特願2002−174564号の明細書および/または図面に記載される内容を包含する。
配列表の説明
配列番号153は合成DNAである。
配列番号154は合成DNAである。
発明を実施するための形態
本発明の微生物検出同定用のプローブ及びそれを用いた検出及び/又は同定方法についてさらに詳細に説明する。
本発明の第1の態様は、前述の表1に示す微生物から選択される1または複数の微生物を検出及び/又は同定するためのプローブであって、検出及び/又は同定すべき微生物の16S rRNAのV1、V2及びV3領域内の20〜100bpの塩基配列又はその相補配列からなるプローブである。
本発明においてプローブとは、核酸の相補的な配列が互いに特異的に結合する性質を利用して、DNAやRNA断片の中から特定の断片を検出し得るオリゴヌクレオチドDNAやRNAであり、特に、微生物由来の16S rRNAまたは16S rDNAに含まれるヌクレオチド配列を有する標的核酸と特異的に結合するオリゴヌクレオチド配列である。
本発明の各微生物を検出及び/又は同定し得るプローブは、各微生物の16S rRNAのV1、V2及びV3領域について検出同定対象の2種以上の微生物間でマルチプルアライメントを行ってミスマッチ部位を決定し、特に各微生物に対して特異性が高い領域を決定して当該プローブを作製することができる(図1参照)。本明細書において、V1、V2、V3領域とは、各微生物の16S rRNAの5’領域遺伝子配列(約500bp)のうち、保存性の低い3つの領域であって、V1領域は5’末端からおおよそ第50〜第120番目の塩基の領域であり、V2領域はおおよそ第150〜第260番目の塩基の領域であり、V3領域はおおよそ第420〜第520番目の塩基の領域である。
これらのV1〜V3領域から作製し得る検出同定用プローブは、検出、同定感度の点から検出同定すべき微生物間においてミスマッチが多い領域を用いるのが適当であり、ミスマッチは4ヶ所以上存在するのが好ましい。また、同定方法における検出感度、コスト等を考慮すると、プローブの塩基配列は20〜100bpが好ましく、特に30〜80bpが好ましい。なお、これらのプローブは、対応する各々の領域に応じて、v1プローブ、v2プローブ、v3プローブと称する。
これらのプローブは、表1に示す微生物が特異的に検出、同定出来る限り、一部が修飾され、又はその塩基配列に欠失、置換又は付加が存在していてもよい。
具体的には、表1に記載した微生物の16S rRNAの塩基配列における相同性検索によってそれぞれの微生物におけるV1、V2、V3領域を特定し、該V1、V2、V3領域において2種以上の微生物の塩基配列を比較してミスマッチ部位を決定する。その結果を基にして、該ミスマッチ部位を含み、かつ塩基長が20〜100bpのプローブを作製する。ミスマッチ部位はプローブの中央付近になるように設計するのが好ましい。表1に示す微生物のうち、その微生物自身のV1〜V3領域の塩基配列とその微生物以外の微生物由来のv1〜v3プローブの塩基配列の間に最小ミスマッチ数が4個以上ある微生物は、プローブを単独で用いることによって検出、同定可能な微生物である。また、最小ミスマッチ数が3個以下の微生物は、複数のプローブによる検出結果を総合的に判断することによって検出、同定可能な微生物である。
各微生物に対する検出同定用プローブのIDとその配列番号を表2及び表3に示す。
表2は、単独で微生物の同定が可能なプローブを、表3は、組み合わせて同定が可能なプローブの例を示す。
例えば、表2からわかるように、アクチノバチルス・アクチノマイセテムコミタンスを単独で特異的に検出同定し得るプローブは、配列番号2に示される塩基配列を有する01 v2プローブ及び配列番号3に示される塩基配列を有する01 v3プローブ、またはそれぞれの相補配列を有するプローブであり、アシネトバクター・カルコアセティカスを単独で特異的に検出同定し得るプローブは、配列番号4に示される塩基配列を有する02 v1プローブ、配列番号5に示される塩基配列を有する02 v2プローブ、配列番号6に示される塩基配列を有する02 v3プローブ、またはそれぞれの相補配列を有するプローブである。
また、表3には、他の微生物との16S rRNA遺伝子配列が類似しているため、単独プローブによる検出・同定が困難な微生物を示してある。これら微生物の場合には、該当微生物の検出用に設計されたプローブだけでなく、他の微生物の検出用に設計されたプローブによるハイブリダイゼーションパターンを利用して、個々の微生物の検出同定を行う。例えば、表4に示されるように、ストレプトコッカス・ニューモニエを検出するための配列番号16〜18のプローブ06 v1〜v3はいずれも、V1〜V3領域で他の微生物との間で最小のミスマッチ数が3塩基以内であるため、単独でストレプトコッカス・ニューモニエの検出・同定が困難である。そこで、配列番号16〜18のプローブ06 v1〜v3だけでなく、配列番号82、83、18のプローブ29 v1〜v3および、配列番号94、95、18のプローブ34 v1〜v3、またはそれぞれの相補配列を有するプローブの検出結果を組み合わせて利用することで、検出・同定を行う。
これらのプローブは、天然由来のものであっても、化学合成等の常法によるものであってもよく、化学合成は、例えばABI社(Applied Biosystem Inc.)のDNAシンセサイザーを用いてホスホロアミダイト法により合成できる。また、公知のリン酸トリエステル法、H−ホスホネート法、ホスファイト法等を用いることもできる。
本発明の第2の態様は、表1に示す微生物から選択される1または複数の微生物の検出及び/又は同定方法であって、検出同定すべき微生物の16S rRNAのV1、V2及びV3領域内の20〜100bpの塩基配列又はその相補配列からなるプローブの1以上を用いることを特徴とする方法である。
すなわち、具体的には、本発明の検出同定方法は、微生物又はそれ由来の核酸を含む被検体に上記プローブを接触させてハイブリダイゼーションを行い、標識を指標にして表1の微生物を検出、同定する方法である。
微生物又はそれ由来の核酸を含む被検体は、核酸が微量である場合には、表1に示す微生物の16S rDNAのV1〜V3領域を含む塩基配列を増幅させることができるプライマーを用いて増幅させる。なお、プライマーとは、核酸の合成反応にあたりポリヌクレオチド鎖が伸長していく出発点として働くポリヌクレオチドであり、本発明におけるフォワードプライマーは、V1領域より上流の各微生物間において保存性の高い領域であるおおよそ1から70番目の塩基に存在する領域から設計するのが好ましく、リバースプライマーは、V3領域より下流の各微生物間において保存性の高い領域であるおおよそ450から620番目の塩基に存在する領域から設計するのが好ましい。また、そのサイズは、15〜35merが好ましく、特に18〜30merが好ましい。例えば、一例として、フォワードプライマーとしては、おおよそ第1から第70番目の塩基に位置する、以下の配列番号153に示される27Fプライマー、リバースプライマーとしては、おおよそ第450から第620番目の塩基に位置する、以下の配列番号154に示される525Rを用いることができる。これらのプライマーは天然由来のものであっても、常法により化学合成されたものであってもよい。化学合成は、例えばABI社(Applied Biosystem Inc.)のDNAシンセサイザーを用いてホスホロアミダイト法により合成できる。また、公知のリン酸トリエステル法、H−ホスホネート法、ホスファイト法等を用いることもできる。
微生物又はそれ由来の核酸を含む被検体は、予め以下のような常法により調製し、上記のプライマーを用いたPCR増幅に供する。例えば、サンプルから遠心分離法やメンブランフィルター等を用いて捕集された微生物に溶菌酵素、界面活性剤、アルカリ等の公知の処理方法を用いて核酸を抽出する。このうち、抽出の効率や純度、操作性の点などから、溶菌酵素を加える方法を用いるのが好ましい。なお、本発明において、核酸にはRNA、DNAが含まれる。また、本発明では、核酸が数分子から数十分子以上存在すればPCRは達成され得る。サンプルとしては、例えば、糞便、尿、血液、組織ホモジェネート等の臨床検査材料、及び、食品材料等が挙げられる。
次に、抽出した核酸を鋳型とし、上記のプライマーを用いてPCR法(Science 230,1350(1985))を実施する。本発明においては、上記プライマー(配列番号153及び154)を用いることによって、微生物の16S rDNAの塩基配列の5’末端からおおよそ第27〜第525番目の塩基及びその近傍の配列を増幅させることが好ましい。PCR法の反応条件や反応溶液は公知の情報に基づいて任意に設定することができる。例えば、熱変性:90〜95℃で1〜30秒、アニーリング:37〜65℃で0〜30秒、伸長反応:50〜75℃で10〜60秒、これを1サイクルとして30〜50サイクル行って増幅するのが好ましい。PCR法の増幅結果は、必要に応じ、反応を終えた溶液をそのままアガロールゲル電気泳動にかけることで、増幅されたヌクレオチドの存在、及びその長さを確認することができる。
増幅された微生物の核酸は、上記の本発明のプローブを用いたハイブリダイゼーションに用いることができる。本発明において、ハイブリダイゼーションとは、特定の条件下において、相補的な配列を有する2つの1本鎖の塩基配列が結合して、2本鎖を形成することを意味する。また、特定の条件とは、ハイブリダイゼーションにおけるストリンジェンシーな条件を意味し、特に、本発明では、微生物由来の塩基配列と本発明のプローブの塩基配列間でミスマッチが4個以上ある場合にハイブリダイズしない条件を意味する。ストリンジェンシーな条件は、実施されるハイブリダイゼーションの条件によって異なるが、当業者であればハイブリダイゼーションのプロトコルに基づいて、温度、塩濃度、活性剤濃度等の溶媒組成等の条件を適宜設定することができる。一例としては、50merのプローブとのハイブリダイゼーションの場合、55℃、0.5×SSC、0.2%SDSで実施することができる。なお、目的に応じ、ストリンジェンシーを高くすることによって、ミスマッチ数が3個以上、2個以上、又は1個以上でハイブリダイズすることができないように設定することが可能である。また、ストリンジェンシーを低くすることによって、ミスマッチが5個以下、6個以下等でもハイブリダイズできるように設定することもできる。
ハイブリダイズの可否は、上記のように調製した微生物から抽出し、増幅した核酸を予めフルオロセインイソチオシアネートやテトラメチルローダミンイソチオシアネート等の蛍光物質やハプテン等で標識し、プローブを前記の標識化した核酸とハイブリダイズさせた後、蛍光色素等の標識を測定することによって確認することができる。標識化は、例えば、ニックトランスレーション法、DNAポリメラーゼを用いる方法や5’側の末端が蛍光物質またはハプテン等で標識された標識化プライマーを用いて核酸増幅を行うことにより得ることができる。
本発明の検出同定方法には、単独のプローブの使用によって、表2に示す特定の微生物を検出、同定する方法が含まれる。例えば、同定すべき微生物自身のV1〜V3領域内の20〜100bpの塩基配列又はその相補配列からなるプローブの塩基配列と、その微生物以外の微生物由来の塩基配列との間に最小ミスマッチ数が4個以上存在する前記プローブを使用することによって、微生物を検出するとともに同定することができる(表2及び表4を参照)。
また、本発明の方法には、本発明の複数のプローブによる検出結果を総合的に判断することによって、表3に示す特定の微生物を検出し、さらに同定する方法も含まれる。具体的には、第1ステップとして、同定すべき微生物の16S rRNAのV1、V2及びV3領域内の20〜100bpの塩基配列又はその相補配列からなるプローブの塩基配列とのミスマッチが3個以下である塩基配列を有する2種以上の微生物を検出し、第2ステップとして、該2種以上の微生物と異なる微生物のV1、V2及びV3領域内の20〜100bpの塩基配列又はその相補配列からなるプローブの1種以上を用い、該2種以上の微生物のうち1種の微生物をさらに同定する方法である。
例えば、一例を表61に示している(実施例3参照)。ID 06微生物(ストレプトコッカス・ニューモニエ)の06 v1〜v3プローブとID 29微生物(ストレプトコッカス・ミティス)に対応する塩基配列とはミスマッチが3個以下であるので、06 v1〜v3プローブを用いて検出される微生物は、ID 06微生物とID 29微生物のいずれであるかまでは同定できない。しかしながら、第2ステップとして、ID 34微生物(ストレプトコッカス・オラリス)由来の34 v1〜v3プローブを用いて検出方法を行うと、ID 06微生物は34 v3プローブとのみハイブリダイズしてシグナルが検出され、ID 29微生物は34 v2及びv3プローブとそれぞれハイブリダイズしてシグナルが検出される。従って、06 v1〜v3プローブを用いて検出された微生物は、さらにID 34微生物(ストレプトコッカス・オラリス)由来の34 v1〜v3プローブを用いた検出を行うことによって、ID 06微生物であるかID 29微生物であるかを同定することができる。
なお、臨床や食品衛生の分野において、検出すべき微生物が試料中に存在する可能性があるか否かをいち早く確認することが必要であり、微生物の同定まで行う必要がない場合、また、同時に検出され得る複数の微生物が近縁の種であり、それら複数の微生物に対する治療方法などの対処方法がすでに明らかである場合には、上記の第1ステップを実施するだけでよい。
また、本発明の方法には、(a)同定すべき微生物から核酸を調製する工程、(b)該核酸を本発明のプローブとハイブリダイズさせる工程、(c)工程(b)におけるハイブリダイズの有無を検出し、各プローブに対するその検出シグナルパターンを特定する工程、(d)工程(c)において得られた検出シグナルパターンと、予め特定しておいた、表1に示す微生物の検出シグナルパターンとを比較して同定すべき微生物の種類を特定する工程からなる方法も含まれる。この場合、検出シグナルパターンをコンピュータ処理等によって解析することによって、微生物の検出、同定効率を一層高めることができる。また、この検出シグナルパターンによる方法は、DNAチップ上で実施することによって、より迅速に、効果的に行うことができる。
DNAチップ上での検出同定方法としては、具体的には、以下のように実施することができる。本発明のプローブを、例えば、ガラス、シリコン等の支持体上の各位置(スポット)に共有結合等により固定化する。その支持体上に、上記のようにして得られた標識化核酸を含む溶液をかけると、各スポット内のプローブの塩基配列に相補的な塩基配列を有する試料中の微生物由来核酸の塩基配列がハイブリダイズして二本鎖を形成し、支持体上に残る。ハイブリダイゼーションした結合体の標識又はハイブリダイゼーションしなかった標識を測定することによって、被検体中の微生物を検出同定することができる。
実施例
以下に実施例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
[実施例1] 微生物同定用プローブの調製と同定チップの作製
(プローブ調製用微生物)
本発明のプローブを調製するために、表1に示す微生物を標準菌株として用いた。なお、微生物は、American Type Culture Collection(ATCC株)、独立行政法人 製品評価技術基盤機構 生物遺伝資源部門(財団法人発酵研究所(IFO)の微生物株分譲業務を引継ぎ、微生物の分譲を行っている)(IFO株)、東京大学医科学研究所(IID株)等から入手可能である。
(微生物の16S rDNA 5’領域遺伝子配列(約500bp)のV1、V2、V3領域の決定とプローブとして利用可能な塩基配列の決定とプローブの調製)
表1に示す微生物のV1、V2、V3領域は、16S rRNAをシーケンサー(Applied Biosystem社)で解読した塩基配列についてマルチプルアライメント(日立ソフトDNASIS Pro)を実行し、決定した。更に、ブラストと呼ばれるアルゴリズム(日立ソフトDNASIS Pro)を用いて、それらの領域においてミスマッチ部位を特定した。該ミスマッチ部位が中央付近にくるようにプローブの塩基配列を設計した。
表4に、それぞれの微生物について設計されたv1〜v3プローブについて、各プローブが由来する微生物以外の微生物のV1〜V3領域の配列とハイブリダイズさせることを想定した場合のミスマッチ塩基数の中で最小となる数値(最小ミスマッチ数)を示す。v1〜v3プローブのいずれかにおいて最小ミスマッチ数が4以上であれば、単独のプローブによってその微生物が検出・同定可能である。v1〜v3プローブのいずれにおいても最小ミスマッチ数が3以下であるばあいには単独のプローブによって検出・同定ができないが、後述するように本発明の方法によって検出・同定できる。なお、表4中、noneとは、有意な相同性のある配列がなかったということを表す。
(DNAチップの作製)
表1に示す微生物の各v1〜v3プローブを合成し、HPLC精製の後凍結乾燥した状態で保存した。これらを20μMに調整し、マイクロアレイスポッティングソリューション(ジェネティックス社)と1:1で混合した。全てのサンプルをスポッター(日立ソフト社 SPBIO)にて2×4ブロックにスポットし、レプリカを含め合計4×4ブロックとした。それぞれのブロックの4端にはポジティブコントロールをスポットした。スポッターで使用するピンは、ステンレス・スチールピン150μmとした。スポットした後、0.2% SDS溶液・水・沸騰水に入れ、スライドウォッシャー(バイオフィールド社)にてチップを洗浄し、以下の実験に用いた。
[実施例2] 微生物同定プローブを用いた微生物の同定方法
(微生物DNA抽出溶液の調製)
表1に示す微生物をLB培地寒天培地(酵母エキス5g、トリプトン10g、NaCl 5g、寒天20g、蒸留水1L、pH7.4)で培養した後、集菌した。300μlの1% Tween20(シグマ),60Unit Lytic Enzyme(Gentra Systems),600Unit Achromopeptidase(和光純薬)を含むCell Suspension Solution(Gentra Systems)溶液(溶菌酵素液)を加え懸濁し、37℃で2時間加温した。次に、600mU/μl Proteinase K溶液を30μl加え、70℃で10分間加温した。
この溶液に5Mグアニジン塩酸−100mMトリス塩酸溶液(pH8.0)を330μl加え、10分間混合した。その後、TE飽和フェノール:クロロホルム液(1:1)600μlを加えて懸濁した後、微量高速遠心分離機を用い15,000rpm 10分間25℃で遠心分離した。上層を600μl分取し、60μlの3M酢酸ナトリウム(pH6.0)、1800μlの99.5%エタノールを加え混和し、−80℃で10分間放置後、8,000rpm15分間4℃で遠心分離した。70%冷エタノールでリンスした後、沈殿を乾燥させ、滅菌蒸留水100μlを加えて十分に溶解した。この溶液をPCRに供した。
(PCRによるターゲットDNAの増幅)
PCRは、GeneAmp9600システム(Roche diagnostics社)を使用し、50μlの反応液量で行った。反応液50μl中には、1μlの鋳型DNA(上記微生物DNA抽出溶液)、5μlの10Xバッファー(Z−Taq用)、0.75units Z−Taq(宝酒造)、6nmole dNTPs、フォワードプライマー27F(配列番号153)、リバースプライマー525R(配列番号154)各6pmoleが含まれる。
PCRの条件は、98℃で2分の後、98℃で1秒、60℃で90秒を1サイクルとし、35サイクル反応させ、微生物中のターゲット遺伝子のPCR増幅産物を得た。反応終了後、SephadexTMG50 Fine(Amersham pharmacia biotech)によるスピンカラム法により基質を除去後、凍結乾燥により濃縮乾固させ、10μlの滅菌超純水にて溶解し、ターゲットDNA溶液とした。
(PCR増幅産物の標識)
Nick Translation Kit(ロシュ・ダイアグノスティックス社)を用いて、上記のターゲットDNAをFluoroLinkTMCy5−dUTP(Amersham pharmacia biotech)で標識した。標識反応液20μl中には、1μgの上記ターゲットDNA溶液、3.5μlEnzyme mixture、0.04mM dATP、0.04mM dCTP、0.04mM dGTP、2μl 10x buffer、0.1mM FluoroLinkTMCy5−dUTPが含まれる。反応条件は、15℃、2時間で行った。反応後、SephadexTMG50 Fine(Amersham pharmacia biotech)によるスピンカラム法で精製した。精製した反応物を凍結乾燥し、10μl滅菌超純水に溶解した。
(ハイブリダイゼーション)
2μlの上記標識ターゲットDNAを加えて、最終濃度が50%ホルムアミド、5x SSC、2%SDS、1%BSAとなるようにハイブリダイゼーション溶液を調整した。この溶液15μlを98℃、2分間ディネイチャーさせた。
実施例1で作製した微生物同定チップ上に滴下し、24x25mmハイブリカバースライド(ビーエム機器社)を乗せ、55℃の恒温槽で2時間反応させた。反応後、細菌同定チップを2x ssc溶液に浸し、ハイブリカバースライドを滑り落とした。さらに、2x SSC、0.2%SDS溶液へ移し、5分間洗浄後、0.2x SSC、0.2%SDSで5分間洗浄した。さらに0.5x SSCで1分間洗浄した。
微生物同定チップを2000rpm、1分間遠心乾燥した後、ScanArray 4000(Packard BioChip Technologies,LLC)で常温、室温の元、シグナル検出した。なお、シグナルの強度をより明確に判断するために、検出されたシグナルを日立ソフトDNASIS(登録商標)Arrayによって数値化し、輝度値とした。
表5には、微生物ID 01のアクチノバチルス・アクチノマイセテムコミタンスの16S rRNAのV1〜V3領域を含む配列を有するポリヌクレオチドを微生物同定チップに調製された各微生物のv1プローブ、v2プローブ及びv3プローブとハイブリダイズさせ、シグナルの輝度値が高かった上位10種類のプローブを各領域毎に示した。表5中、プローブIDは、表1に示す微生物IDの番号とv1〜v3領域を組み合わせて示している。
例えば、アクチノバチルス・アクチノマイセテムコミタンスの16S rRNAのV1領域の結果をみると、プローブ01 v1の輝度値が著しく高いので、プローブ01 v1は被検体中にアクチノバチルス・アクチノマイセテムコミタンスが存在する可能性があることを検出することができる。ただし、この場合、プローブ01 v1以外にプローブ03 v1が類似の輝度値を示すので、プローブ01 v1の単独使用による同定はできない。これは、プローブ01 v1の塩基配列が他の微生物由来の塩基配列に対してミスマッチ塩基数が3個以下であるため、類似のプローブ01 v1と相同性の高い塩基配列を有する他の微生物ともハイブリダイズしてしまうからである(表1を参照)。従って、プローブ01 v1によって検出された微生物がいずれの微生物であるかを詳細に同定する必要がある場合には、さらなる同定ステップを行う必要がある。
一方、アクチノバチルス・アクチノマイセテムコミタンスの16S rRNA V2領域の結果をみると、プローブ01 v2の輝度値のオーダーが他のプローブに比べて著しく高いので、プローブ01 v2を用いて被検体中のアクチノバチルス・アクチノマイセテムコミタンスの存在を検出、同定することができる。
また、アクチノバチルス・アクチノマイセテムコミタンスの16S rRNA V3領域の結果をみると、プローブ01 v3の輝度値のオーダーが他のプローブに比べて著しく高いので、プローブ01 v3を用いて被検体中のアクチノバチルス・アクチノマイセテムコミタンスの存在を検出、同定することができる。
また、V1領域、V2領域、V3領域のプローブの組合せから総合的に判断して、v1プローブにおいて比較的シグナル強度の高いプローブは03 v1および01 v1であり、v2プローブにおいて比較的シグナル強度の高いプローブは01 v2であり、v3プローブにおいて比較的シグナル強度の強いプローブは01 v3であることから、対象微生物は、全ての領域に共通して強いシグナル強度が検出されたアクチノバチルス・アクチノマイセテムコミタンスであると検出・同定することができる。
表6は、アシネトバクター・カルコアセチカス(微生物ID 02)の16S rRNAのV1〜V3領域を含む配列を有するポリヌクレオチドをチップ上の各プローブとハイブリダイズさせた結果を示す。表6の結果から、アシネトバクター・カルコアセチカスは、プローブ02 v1、02 v2、02 v3の単独使用により検出、同定できることが明らかである。また、v1、v2、v3プローブの組合せで総合的に判断した場合でも、v1プローブでは02 v1、v2プローブでは02 v2、v3プローブでは02 v3が比較的強いシグナル強度をもつため、各領域で高い強度が検出されたアシネトバクター・カルコアセチカスであると検出・同定することができる。
表7は、ヘモフィルス・インフルエンザ(微生物ID 03)の16S rRNAのV1〜V3領域を含む配列を有するポリヌクレオチドをチップ上の各プローブとハイブリダイズさせた結果を示す。表7の結果から、ヘモフィルス・インフルエンザは、プローブ03 v2、03 v3の単独使用により検出、同定できることが明らかである。また、v1、v2、v3プローブの組合せで総合的に判断した場合でも、v1プローブでは03 v1、01 v1、v2プローブでは03 v2、v3プローブでは03 v3が比較的強いシグナル強度をもつため、各領域で高い強度が検出されたヘモフィルス・インフルエンザであると検出・同定することができる。
表8は、ステノトロフォモナス・マルトフィリア(微生物ID 04)の16S rRNAのV1〜V3領域を含む配列を有するポリヌクレオチドをチップ上の各プローブとハイブリダイズさせた結果を示す。表8の結果から、ステノトロフォモナス・マルトフィリアは、プローブ04 v1、04 v3の単独使用により検出、同定できることが明らかである。また、v1、v2、v3プローブの組合せで総合的に判断した場合でも、v1プローブでは04 v1、v2プローブでは04 v2、02 v2、v3プローブでは04 v3が比較的強いシグナル強度をもつため、各領域で高い強度が検出されたステノトロフォモナス・マルトフィリアであると検出・同定することができる。
表9は、プロテウス・ミラビリス(微生物ID 05)の16S rRNAのV1〜V3領域を含む配列を有するポリヌクレオチドをチップ上の各プローブとハイブリダイズさせた結果を示す。表9の結果から、プロテウス・ミラビリスは、プローブ05 v2の単独使用により検出、同定できることが明らかである。また、v1、v2、v3プローブの組合せで総合的に判断した場合でも、v1プローブでは05 v1、01 v1、v2プローブでは05 v2、v3プローブでは05 v3、45 v3が比較的強いシグナル強度をもつため、各領域で高い強度が検出されたプロテウス・ミラビリスであると検出・同定することができる。
表10は、ストレプトコッカス・ニューモニエ(微生物ID 06)の16S rRNAのV1〜V3領域を含む配列を有するポリヌクレオチドをチップ上の各プローブとハイブリダイズさせた結果を示す。表10の結果から、ストレプトコッカス・ニューモニエは、プローブ06 v1〜06 v3の単独使用により同定はできなかった。しかしながら、v1、v2、v3プローブの組合せで総合的に判断すると、v1プローブでは06 v1、29 v1、v2プローブでは06 v2、29 v2、v3プローブでは06_29_34 v3が比較的強いシグナル強度をもつため、各領域で高い強度が検出されたストレプトコッカス・ニューモニエであると検出・同定することができる。
表11は、シュードモナス・エルギノサ(微生物ID 07)の16S rRNAのV1〜V3領域を含む配列を有するポリヌクレオチドをチップ上の各プローブとハイブリダイズさせた結果を示す。表11の結果から、シュードモナス・エルギノサは、プローブ07 v1、07 v2、07 v3の単独使用により検出、同定できることが明らかである。また、v1、v2、v3プローブの組合せで総合的に判断した場合でも、v1プローブでは07 v1、v2プローブでは07 v2、v3プローブでは07 v3が比較的強いシグナル強度をもつため、各領域で高い強度が検出されたシュードモナス・エルギノサであると検出・同定することができる。
表12は、シトロバクター・フレンディ(微生物ID 08)の16S rRNAのV1〜V3領域を含む配列を有するポリヌクレオチドをチップ上の各プローブとハイブリダイズさせた結果を示す。表12の結果から、シトロバクター・フレンディは、プローブ08 v3の単独使用により検出、同定できることが明らかである。また、v1、v2、v3プローブの組合せで総合的に判断した場合でも、v1プローブでは08 v1、18_45 v1、v2プローブでは41_42 v2、08_18_22_45 v2、24 v2、19 v2、v3プローブでは08 v3が比較的強いシグナル強度をもつため、各領域で高い強度が検出されたシトロバクター・フレンディであると検出・同定することができる。
表13は、ベイヨネラ・パルブーラ(微生物ID 09)の16S rRNAのV1〜V3領域を含む配列を有するポリヌクレオチドをチップ上の各プローブとハイブリダイズさせた結果を示す。表13の結果から、ベイヨネラ・パルブーラは、プローブ09 v1、09 v2、09 v3の単独使用により検出、同定できることが明らかである。また、v1、v2、v3プローブの組合せで総合的に判断した場合でも、v1プローブでは09 v1、v2プローブでは09 v2、v3プローブでは09 v3が比較的強いシグナル強度をもつため、各領域で高い強度が検出されたベイヨネラ・パルブーラであると検出・同定することができる。
表14は、プロビデンシア・スチュアーティ(微生物ID 10)の16S rRNAのV1〜V3領域を含む配列を有するポリヌクレオチドをチップ上の各プローブとハイブリダイズさせた結果を示す。表14の結果から、プロビデンシア・スチュアーティは、プローブ10 v1、10 v2、10 v3の単独使用により検出、同定できることが明らかである。また、v1、v2、v3プローブの組合せで総合的に判断した場合でも、v1プローブでは10 v1、13_v1、v2プローブでは10 v2、v3プローブでは10 v3が比較的強いシグナル強度をもつため、各領域で高い強度が検出されたプロビデンシア・スチュアーティであると検出・同定することができる。
表15は、ナイセリア・ゴノローエ(微生物ID 11)の16S rRNAのV1〜V3領域を含む配列を有するポリヌクレオチドをチップ上の各プローブとハイブリダイズさせた結果を示す。表15の結果から、ナイセリア・ゴノローエは、プローブ11 v3の単独使用により検出、同定できることが明らかである。また、v1、v2、v3プローブの組合せで総合的に判断した場合でも、v1プローブでは11 v1、36 v1、v2プローブでは11 v2、36 v2、v3プローブでは11 v3が比較的強いシグナル強度をもつため、各領域で高い強度が検出されたナイセリア・ゴノローエであると検出・同定することができる。
表16は、ストレプトコッカス・アガラクチエ(微生物ID 12)の16S rRNAのV1〜V3領域を含む配列を有するポリヌクレオチドをチップ上の各プローブとハイブリダイズさせた結果を示す。表16の結果から、ストレプトコッカス・アガラクチエは、プローブ12 v1、12 v2、12 v3の単独使用により検出、同定できることが明らかである。また、v1、v2、v3プローブの組合せで総合的に判断した場合でも、v1プローブでは12 v1、v2プローブでは12 v2、v3プローブでは12 v3が比較的強いシグナル強度をもつため、各領域で高い強度が検出されたストレプトコッカス・アガラクチエであると検出・同定することができる。
表17は、モルガネラ・モルガニ(微生物ID 13)の16S rRNAのV1〜V3領域を含む配列を有するポリヌクレオチドをチップ上の各プローブとハイブリダイズさせた結果を示す。表17の結果から、モルガネラ・モルガニは、プローブ13 v2、13 v3の単独使用により検出、同定できることが明らかである。また、v1、v2、v3プローブの組合せで総合的に判断した場合でも、v1プローブでは13 v1、10 v1、v2プローブでは13 v2、v3プローブでは13 v3が比較的強いシグナル強度をもつため、各領域で高い強度が検出されたモルガネラ・モルガニであると検出・同定することができる。
表18は、バクテロイデス・フラジリス(微生物ID 14)の16S rRNAのV1〜V3領域を含む配列を有するポリヌクレオチドをチップ上の各プローブとハイブリダイズさせた結果を示す。表18の結果から、バクテロイデス・フラジリスは、プローブ14 v1、14 v2、14 v3の単独使用により検出、同定できることが明らかである。また、v1、v2、v3プローブの組合せで総合的に判断した場合でも、v1プローブでは14 v1、v2プローブでは14 v2、v3プローブでは14 v3が比較的強いシグナル強度をもつため、各領域で高い強度が検出されたバクテロイデス・フラジリスであると検出・同定することができる。
表19は、スタフィロコッカス・ホミニス(微生物ID 15)の16S rRNAのV1〜V3領域を含む配列を有するポリヌクレオチドをチップ上の各プローブとハイブリダイズさせた結果を示す。表19の結果から、スタフィロコッカス・ホミニスは、プローブ15 v1〜15 v3の単独使用により検出、同定できることができなかったが、v1、v2、v3プローブの組合せで総合的に判断すると、v1プローブでは16_46 v1、15 v1、17 v1、v2プローブでは15 v2、16 v2、v3プローブでは15 v3、16 v3が比較的強いシグナル強度をもつため、各領域で高い強度が検出されたスタフィロコッカス・ホミニスもしくはスタフィロコッカス・ワルネリの存在が示唆された。
表20は、スタフィロコッカス・ワルネリ(微生物ID 16)の16S rRNAのV1〜V3領域を含む配列を有するポリヌクレオチドをチップ上の各プローブとハイブリダイズさせた結果を示す。表20の結果から、スタフィロコッカス・ワルネリは、プローブ16 v1〜16 v3の単独使用により同定はできなかったが、v1、v2、v3プローブの組合せで総合的に判断すると、v1プローブでは16_46 v1、15 v1、17 v1、v2プローブでは16 v2、35 v2、v3プローブでは16 v3、35 v3、15 v3が比較的強いシグナル強度をもつため、各領域で高い強度が検出されたスタフィロコッカス・ワルネリの検出・同定が可能であった。
表21は、スタフィロコッカス・ヘモリティカス(微生物ID 17)の16S rRNAのV1〜V3領域を含む配列を有するポリヌクレオチドをチップ上の各プローブとハイブリダイズさせた結果を示す。表21の結果から、スタフィロコッカス・ヘモリティカスは、プローブ17 v1〜17 v3の単独使用により同定はできなかったが、v1、v2、v3プローブの組合せで総合的に判断すると、v1プローブでは17 v1、15 v1、16_46 v1、v2プローブでは17 v2、15 v2、v3プローブでは17 v3、20 v3が比較的強いシグナル強度をもつため、各領域で高い強度が検出されたスタフィロコッカス・ヘモリティカスであると検出・同定することができた。
表22は、エンテロバクター・クロアカ(微生物ID 18)の16S rRNAのV1〜V3領域を含む配列を有するポリヌクレオチドをチップ上の各プローブとハイブリダイズさせた結果を示す。表22の結果から、エンテロバクター・クロアカは、プローブ18 v1、18 v2、18 v3の単独使用により同定はできなかったが、v1、v2、v3プローブの組合せを総合的に考えた場合、v1プローブでは18_45 v1、v2プローブでは08_18_22_45 v2、41_42 v2、24 v2、v3プローブでは18_41_42 v3が比較的強いシグナル強度をもつため、各領域で高い強度が検出されたエンテロバクター・クロアカであると検出・同定することができた。
表23は、エンテロバクター・アエロゲネス(微生物ID 19)の16S rRNAのV1〜V3領域を含む配列を有するポリヌクレオチドをチップ上の各プローブとハイブリダイズさせた結果を示す。表23の結果から、エンテロバクター・アエロゲネスは、プローブ19 v3の単独使用により検出、同定できることが明らかである。また、v1、v2、v3プローブの組合せで総合的に判断した場合でも、v1プローブでは19_25 v1、v2プローブでは19 v2、08_18_22_45 v2、v3プローブでは19 v3が比較的強いシグナル強度をもつため、各領域で高い強度が検出されたエンテロバクター・アエロゲネスであると検出・同定することができる。
表24は、スタフィロコッカス・エピデルミディス(微生物ID 20)の16S rRNAのV1〜V3領域を含む配列を有するポリヌクレオチドをチップ上の各プローブとハイブリダイズさせた結果を示す。表24の結果から、スタフィロコッカス・エピデルミディスは、プローブ20 v1、20 v2、20 v3の単独使用により同定はできなかったが、v1、v2、v3プローブの組合せで総合的に判断すると、v1プローブでは20 v1、15 v1、v2プローブでは20 v2、35 v2、17 v2、v3プローブでは20 v3、46 v3、17 v3、16 v3、15 v3が比較的強いシグナル強度をもつため、各領域で高い強度が検出されたスタフィロコッカス・エピデルミディスであると検出・同定することができる。
表25は、ストレプトコッカス・コンステラータス(微生物ID 21)の16S rRNAの領域を含む配列を有するポリヌクレオチドをチップ上の各プローブとハイブリダイズさせた結果を示す。表25の結果から、ストレプトコッカス・コンステラータスは、プローブ21 v3の単独使用により検出、同定できることが明らかである。また、v1、v2、v3プローブの組合せで総合的に判断した場合でも、v1プローブでは21_30 v1、v2プローブでは30 v2、21 v2、v3プローブでは21 v3が比較的強いシグナル強度をもつため、各領域で高い強度が検出されたストレプトコッカス・コンステラータスであると検出・同定することができる。
表26は、セラチア・マルセッセンス(微生物ID 22)の16S rRNAのV1〜V3領域を含む配列を有するポリヌクレオチドをチップ上の各プローブとハイブリダイズさせた結果を示す。表26の結果から、セラチア・マルセッセンスは、プローブ22 v1、22 v3の単独使用により検出、同定できることが明らかである。また、v1、v2、v3プローブの組合せで総合的に判断した場合でも、v1プローブでは22 v1、v2プローブでは08_18_22_45 v2、v3プローブでは22 v3が比較的強いシグナル強度をもつため、各領域で高い強度が検出されたセラチア・マルセッセンスであると検出・同定することができる。
表27は、ストレプトコッカス・アンギノサス(微生物ID 23)の16S rRNAのV1〜V3領域を含む配列を有するポリヌクレオチドをチップ上の各プローブとハイブリダイズさせた結果を示す。表27の結果から、ストレプトコッカス・アンギノサスは、プローブ23 v1、23 v2の単独使用により検出、同定できることが明らかである。また、v1、v2、v3プローブの組合せで総合的に判断した場合でも、v1プローブでは23 v1、v2プローブでは23 v2、v3プローブでは23_30 v3が比較的強いシグナル強度をもつため、各領域で高い強度が検出されたストレプトコッカス・アンギノサスであると検出・同定することができる。
表28は、エシェリシア・コリ(微生物ID 24)の16S rRNAのV1〜V3領域を含む配列を有するポリヌクレオチドをチップ上の各プローブとハイブリダイズさせた結果を示す。表28の結果から、エシェリシア・コリは、プローブ24 v3の単独使用により検出、同定できることが明らかである。また、v1、v2、v3プローブの組合せで総合的に判断した場合でも、v1プローブでは24 v1、41 v1、v2プローブでは08_18_22_45 v2、24 v2、41_42 v2、v3プローブでは24 v3が比較的強いシグナル強度をもつため、各領域で高い強度が検出されたエシェリシア・コリであると検出・同定することができる。
表29は、クレブセラ・ニューモニエ(微生物ID 25)の16S rRNAのV1〜V3領域を含む配列を有するポリヌクレオチドをチップ上の各プローブとハイブリダイズさせた結果を示す。表29の結果から、クレブセラ・ニューモニエは、プローブ25 v1、25 v2、25 v3の単独使用により同定はできなかったが、v1、v2、v3プローブの組合せを総合的に判断すると、v1プローブでは19_25 v1、18_45 v1、v2プローブでは25 v2、19 v2、v3プローブでは25 v3、45 v3が比較的強いシグナル強度をもつため、各領域で高い強度が検出されたクレブセラ・ニューモニエであると検出・同定することができる。
表30は、エンテロコッカス・フェカリス(微生物ID 26)の16S rRNAのV1〜V3領域を含む配列を有するポリヌクレオチドをチップ上の各プローブとハイブリダイズさせた結果を示す。表30の結果から、エンテロコッカス・フェカリスは、プローブ26 v1、26 v2、26 v3の単独使用により検出、同定できることが明らかである。また、v1、v2、v3プローブの組合せで総合的に判断した場合でも、v1プローブでは26 v1、v2プローブでは26 v2、v3プローブでは26 v3が比較的強いシグナル強度をもつため、各領域で高い強度が検出されたエンテロコッカス・フェカリスであると検出・同定することができる。
表31は、エンテロコッカス・フェシウム(微生物ID 27)の16S rRNAのV1〜V3領域を含む配列を有するポリヌクレオチドをチップ上の各プローブとハイブリダイズさせた結果を示す。表31の結果から、エンテロコッカス・フェシウムは、プローブ27 v1、27 v2の単独使用により検出、同定できることが明らかである。また、v1、v2、v3プローブの組合せで総合的に判断した場合でも、v1プローブでは27 v1、v2プローブでは27 v2、v3プローブでは27 v3、39 v3が比較的強いシグナル強度をもつため、各領域で高い強度が検出されたエンテロコッカス・フェシウムであると検出・同定することができる。
表32は、ストレプトコッカス・サングイス(微生物ID 28)の16S rRNAのV1〜V3領域を含む配列を有するポリヌクレオチドをチップ上の各プローブとハイブリダイズさせた結果を示す。表32の結果から、ストレプトコッカス・サングイスは、プローブ28 v1、28 v2の単独使用により検出、同定できることが明らかである。また、v1、v2、v3プローブの組合せで総合的に判断した場合でも、v1プローブで28 v1、v2プローブでは28 v2、v3プローブでは28 v3、06_29_34 v3が比較的強いシグナル強度をもつため、各領域で高い強度が検出されたストレプトコッカス・サングイスであると検出・同定することができる。
表33は、ストレプトコッカス・ミティス(微生物ID 29)の16S rRNAのV1〜V3領域を含む配列を有するポリヌクレオチドをチップ上の各プローブとハイブリダイズさせた結果を示す。表33の結果から、ストレプトコッカス・ミティスは、プローブ29 v1、29 v2、29 v3の単独使用により同定はできなかったが、v1、v2、v3プローブの組合せで総合的に判断すると、v1プローブでは29 v1、28 v1、v2プローブでは29 v2、06 v2、v3プローブでは06_29_34 v3、28 v3が比較的強いシグナル強度をもつため、各領域で高い強度が検出されたストレプトコッカス・ミティスであると検出・同定することができる。
表34は、ストレプトコッカス・インターメディウス(微生物ID 30)の16S rRNAのV1〜V3領域を含む配列を有するポリヌクレオチドをチップ上の各プローブとハイブリダイズさせた結果を示す。表34の結果から、ストレプトコッカス・インターメディウスは、プローブ30 v1、30 v2、30 v3の単独使用により同定はできなかったが、v1、v2、v3プローブの組合せで総合的に判断すると、v1プローブでは21_30 v1、v2プローブでは30 v2、21 v2、v3プローブでは23_30 v3が比較的強いシグナル強度をもつため、各領域で高い強度が検出されたストレプトコッカス・インターメディウスであると検出・同定することができる。
表35は、リステリア・モノサイトゲネス(微生物ID 31)の16S rRNAのV1〜V3領域を含む配列を有するポリヌクレオチドをチップ上の各プローブとハイブリダイズさせた結果を示す。表35の結果から、リステリア・モノサイトゲネスは、プローブ31 v1、31 v2、31 v3の単独使用により検出、同定できることが明らかである。また、v1、v2、v3プローブの組合せで総合的に判断した場合でも、v1プローブでは31 v1、v2プローブでは31 v2、v3プローブでは31 v3が比較的強いシグナル強度をもつため、各領域で高い強度が検出されたリステリア・モノサイトゲネスであると検出・同定することができる。
表36は、クロストリジウム・パーフリンゲンス(微生物ID 32)の16S rRNAのV1〜V3領域を含む配列を有するポリヌクレオチドをチップ上の各プローブとハイブリダイズさせた結果を示す。表36の結果から、クロストリジウム・パーフリンゲンスは、プローブ32 v1、32 v2、32 v3の単独使用により検出、同定できることが明らかである。また、v1、v2、v3プローブの組合せで総合的に判断した場合でも、v1プローブでは32 v1、v2プローブでは32 v2、v3プローブでは32 v3が比較的強いシグナル強度をもつため、各領域で高い強度が検出されたクロストリジウム・パーフリンゲンスであると検出・同定することができる。
表37は、コリネバクテリウム・アクアチウム(微生物ID 33)の16S rRNAのV1〜V3領域を含む配列を有するポリヌクレオチドをチップ上の各プローブとハイブリダイズさせた結果を示す。表37の結果から、コリネバクテリウム・アクアチウムは、プローブ33 v1、33 v2、33 v3の単独使用により検出、同定できることが明らかである。また、v1、v2、v3プローブの組合せで総合的に判断した場合でも、v1プローブでは33 v1、v2プローブでは33 v2、v3プローブでは33 v3が比較的強いシグナル強度をもつため、各領域で高い強度が検出されたコリネバクテリウム・アクアチウムであると検出・同定することができる。
表38は、ストレプトコッカス・オラリス(微生物ID 34)の16S rRNAのV1〜V3領域を含む配列を有するポリヌクレオチドをチップ上の各プローブとハイブリダイズさせた結果を示す。表38の結果から、ストレプトコッカス・オラリスは、プローブ34 v1の単独使用により検出、同定できることが明らかである。また、v1、v2、v3プローブの組合せで総合的に判断した場合でも、v1プローブでは34 v1、v2プローブでは34 v2、29 v2、v3プローブでは06_29_34 v3、28 v3が比較的強いシグナル強度をもつため、各領域で高い強度が検出されたストレプトコッカス・オラリスであると検出・同定することができる。
表39は、スタフィロコッカス・アウレウス(微生物ID 35)の16S rRNAのV1〜V3領域を含む配列を有するポリヌクレオチドをチップ上の各プローブとハイブリダイズさせた結果を示す。表39の結果から、スタフィロコッカス・アウレウスは、プローブ35 v1の単独使用により検出、同定できることが明らかである。また、v1、v2、v3プローブの組合せで総合的に判断した場合でも、v1プローブでは35 v1、v2プローブでは35 v2、20 v2、v3プローブでは35 v3、16 v3が比較的強いシグナル強度をもつため、各領域で高い強度が検出されたスタフィロコッカス・アウレウスであると検出・同定することができる。
表40は、ナイセリア・メニンギチディス(微生物ID 36)の16S rRNAのV1〜V3領域を含む配列を有するポリヌクレオチドをチップ上の各プローブとハイブリダイズさせた結果を示す。表40の結果から、ナイセリア・メニンギチディスは、プローブ36 v3の単独使用により検出、同定できることが明らかである。また、v1、v2、v3プローブの組合せで総合的に判断した場合でも、v1プローブでは36 v1、11 v1、v2プローブでは36 v2、11 v2、v3プローブでは36 v3が比較的強いシグナル強度をもつため、各領域で高い強度が検出されたナイセリア・メニンギチディスであると検出・同定することができる。
表41は、カンピロバクター・フェタス(微生物ID 37)の16S rRNAのV1〜V3領域を含む配列を有するポリヌクレオチドをチップ上の各プローブとハイブリダイズさせた結果を示す。表41の結果から、カンピロバクター・フェタスは、プローブ37 v1、37 v2、37 v3の単独使用により検出、同定できることが明らかである。また、v1、v2、v3プローブの組合せで総合的に判断した場合でも、v1プローブでは37 v1、v2プローブでは37 v2、v3プローブでは37 v3が比較的強いシグナル強度をもつため、各領域で高い強度が検出されたカンピロバクター・フェタスであると検出・同定することができる。
表42は、エンテロコッカス・ガリナルム(微生物ID 38)の16S rRNAのV1〜V3領域を含む配列を有するポリヌクレオチドをチップ上の各プローブとハイブリダイズさせた結果を示す。表42の結果から、エンテロコッカス・ガリナルムは、プローブ38 v1、38 v2、38 v3の単独使用により同定はできなかったが、v1、v2、v3プローブの組合せで総合的に判断すると、v1プローブでは38 v1、39 v1、v2プローブでは38_39 v2、v3プローブでは38 v3、39 v3が比較的強いシグナル強度をもつため、各領域で高い強度が検出されたエンテロコッカス・ガリナルムもしくはエンテロコッカス・カセリフラバスの存在が検出可能であった。
表43は、エンテロコッカス・カセリフラバス(微生物ID 39)の16S rRNAのV1〜V3領域を含む配列を有するポリヌクレオチドをチップ上の各プローブとハイブリダイズさせた結果を示す。表43の結果から、エンテロコッカス・カセリフラバスは、プローブ39 v1、39 v2、39 v3の単独使用により同定はできなかったが、v1、v2、v3プローブの組合せで総合的に判断すると、v1プローブでは39 v1、38 v1、v2プローブでは38_39 v2、v3プローブでは39 v3、38 v3、27 v3が比較的強いシグナル強度をもつため、各領域で高い強度が検出されたエンテロコッカス・カセリフラバスもしくはエンテロコッカス・ガリナルムの存在が検出できる。
表44は、エロモナス・ハイドロフィラ(微生物ID 40)の16S rRNAのV1〜V3領域を含む配列を有するポリヌクレオチドをチップ上の各プローブとハイブリダイズさせた結果を示す。表44の結果から、エロモナス・ハイドロフィラは、プローブ40 v1、40 v2、40 v3の単独使用により検出、同定できることが明らかである。また、v1、v2、v3プローブの組合せで総合的に判断した場合でも、v1プローブでは40 v1、v2プローブでは40 v2、v3プローブでは40 v3が比較的強いシグナル強度をもつため、各領域で高い強度が検出されたエロモナス・ハイドロフィラであると検出・同定することができる。
表45は、サルモネラ・パラチフィA(微生物ID 41)の16S rRNAのV1〜V3領域を含む配列を有するポリヌクレオチドをチップ上の各プローブとハイブリダイズさせた結果を示す。表45の結果から、サルモネラ・パラチフィAは、プローブ41 v1、41 v2、41 v3の単独使用により同定はできなかったが、v1、v2、v3プローブの組合せで総合的に判断すると、v1プローブでは41 v1、42 v1、v2プローブでは41_42 v2、08_18_22_45_v2、v3プローブでは18_41_42 v3が比較的強いシグナル強度をもつため、各領域で高い強度が検出されたサルモネラ・パラチフィAもしくはサルモネラ・チフィの存在が検出可能であった。
表46は、サルモネラ・チフィ(微生物ID 42)の16S rRNAのV1〜V3領域を含む配列を有するポリヌクレオチドをチップ上の各プローブとハイブリダイズさせた結果を示す。表46の結果から、サルモネラ・チフィは、プローブ42 v1、42 v2、42 v3の単独使用により同定はできなかったが、v1、v2、v3プローブの組合せで総合的に判断すると、v1プローブでは41 v1、42 v1、v2プローブでは41_42 v2、08_18_22_45 v2、v3プローブでは18_41_42 v3が比較的強いシグナル強度をもつため、各領域で高い強度が検出されたサルモネラ・チフィもしくはサルモネラ・パラチフィAの存在が検出可能であった。
表47は、ストレプトコッカス・エクイシミリス(微生物ID 43)の16S rRNAのV1〜V3領域を含む配列を有するポリヌクレオチドをチップ上の各プローブとハイブリダイズさせた結果を示す。表47の結果から、ストレプトコッカス・エクイシミリスは、プローブ43 v2の単独使用により検出、同定できることが明らかである。また、v1、v2、v3プローブの組合せで総合的に判断すると、v1プローブでは43 v1、49 v1、44 v1、v2プローブでは43 v2、v3プローブでは43 v3、49 v3が比較的強いシグナル強度をもつため、各領域で高い強度が検出されたストレプトコッカス・エクイシミリスであると検出・同定することができる。
表48は、ストレプトコッカス・カニス(微生物ID 44)の16S rRNAのV1〜V3領域を含む配列を有するポリヌクレオチドをチップ上の各プローブとハイブリダイズさせた結果を示す。表48の結果から、ストレプトコッカス・カニスは、プローブ44 v1、44 v2、44 v3の単独使用により検出、同定できることが明らかである。また、v1、v2、v3プローブの組合せで総合的に判断すると、v1プローブでは44 v1、v2プローブでは44 v2、v3プローブでは44 v3が比較的強いシグナル強度をもつため、各領域で高い強度が検出されたストレプトコッカス・カニスであると検出・同定することができる。
表49は、クレブセラ・オキシトカ(微生物ID 45)の16S rRNAのV1〜V3領域を含む配列を有するポリヌクレオチドをチップ上の各プローブとハイブリダイズさせた結果を示す。表49の結果から、クレブセラ・オキシトカは、プローブ45 v1、45 v2、45 v3の単独使用により同定はできなかったが、v1、v2、v3プローブの組合せで総合的に判断すると、v1プローブでは18_45 v1、19_25 v1、v2プローブでは41_42 v2、08_18_22_45 v2、v3プローブでは45 v3、05 v3が比較的強いシグナル強度をもつため、各領域で高い強度が検出されたクレブセラ・オキシトカであると検出・同定することができる。
表50は、スタフィロコッカス・サプロフィティカス(微生物ID 46)の16S rRNAのV1〜V3領域を含む配列を有するポリヌクレオチドをチップ上の各プローブとハイブリダイズさせた結果を示す。表50の結果から、スタフィロコッカス・サプロフィティカスは、プローブ46 v2の単独使用により検出、同定できることが明らかである。また、v1、v2、v3プローブの組合せで総合的に判断した場合でも、v1プローブでは16_46 v1、17 v1、15 v1、v2プローブでは46 v2、v3プローブでは46 v3、15 v3、20 v3、16 v3、17 v3が比較的強いシグナル強度をもつため、各領域で高い強度が検出されたスタフィロコッカス・サプロフィティカスであると検出・同定することができる。
表51は、パスツレラ・ムルトシダ(微生物ID 47)の16S rRNAのV1〜V3領域を含む配列を有するポリヌクレオチドをチップ上の各プローブとハイブリダイズさせた結果を示す。表51の結果から、パスツレラ・ムルトシダは、プローブ47 v2、47 v3の単独使用により検出、同定できることが明らかである。また、v1、v2、v3プローブの組合せで総合的に判断した場合でも、v1プローブでは47 v1、01 v1、v2プローブでは47 v2、v3プローブでは47 v3が比較的強いシグナル強度をもつため、各領域で高い強度が検出されたパスツレラ・ムルトシダであると検出・同定することができる。
表52は、エイケネラ・コロデンス(微生物ID 48)の16S rRNAのV1〜V3領域を含む配列を有するポリヌクレオチドをチップ上の各プローブとハイブリダイズさせた結果を示す。表52の結果から、エイケネラ・コロデンスは、プローブ48 v1、48 v2、48 v3の単独使用により検出、同定できることが明らかである。また、v1、v2、v3プローブの組合せで総合的に判断した場合でも、v1プローブでは48 v1、v2プローブでは48 v2、v3プローブでは48 v3が比較的強いシグナル強度をもつため、各領域で高い強度が検出されたエイケネラ・コロデンスであると検出・同定することができる。
表53は、ストレプトコッカス・ピオゲネス(微生物ID 49)の16S rRNAのV1〜V3領域を含む配列を有するポリヌクレオチドをチップ上の各プローブとハイブリダイズさせた結果を示す。表53の結果から、ストレプトコッカス・ピオゲネスは、プローブ49 v2の単独使用により検出、同定できることが明らかである。また、v1、v2、v3プローブの組合せで総合的に判断した場合でも、v1プローブでは49 v1、43 v1、v2プローブでは49 v2、v3プローブでは49 v3、43 v3が比較的強いシグナル強度をもつため、各領域で高い強度が検出されたストレプトコッカス・ピオゲネスであると検出・同定することができる。
表54は、モラキセラ・カタラリス(微生物ID 50)の16S rRNAのV1〜V3領域を含む配列を有するポリヌクレオチドをチップ上の各プローブとハイブリダイズさせた結果を示す。表54の結果から、モラキセラ・カタラリスは、プローブ50 v1、50 v2、50 v3の単独使用により検出、同定できることが明らかである。また、v1、v2、v3プローブの組合せを総合的に判断した場合でも、v1プローブでは50 v1、v2プローブでは50 v2、v3プローブでは50 v3が比較的強いシグナル強度をもつため、各領域で高い強度が検出されたモラキセラ・カタラリスであると検出・同定することができる。
表55は、レジオネラ・ニューモフィラ(微生物ID 51)の16S rRNAのV1〜V3領域を含む配列を有するポリヌクレオチドをチップ上の各プローブとハイブリダイズさせた結果を示す。表55の結果から、レジオネラ・ニューモフィラは、プローブ51 v1、51 v2、51 v3の単独使用により検出、同定できることが明らかである。また、v1、v2、v3プローブの組合せで総合的に判断した場合でも、v1プローブでは51 v1、v2プローブでは51 v2、v3プローブでは51 v3が比較的強いシグナル強度をもつため、各領域で高い強度が検出されたレジオネラ・ニューモフィラであると検出・同定することができる。
表56は、マイコバクテリウム・ツベルクロシス(微生物ID 52)の16S rRNAのV1〜V3領域を含む配列を有するポリヌクレオチドをチップ上の各プローブとハイブリダイズさせた結果を示す。表56の結果から、マイコバクテリウム・ツベルクロシスは、プローブ52 v2の単独使用により検出、同定できることが明らかである。また、v1、v2、v3プローブの組合せで総合的に判断した場合でも、v1プローブでは52 v1、55 v1、v2プローブでは52 v2、v3プローブでは52_55 v3、53_54 v3が比較的強いシグナル強度をもつため、各領域で高い強度が検出されたマイコバクテリウム・ツベルクロシスであると検出・同定することができる。
表57は、マイコバクテリウム・アビウム(微生物ID 53)の16S rRNAのV1〜V3領域を含む配列を有するポリヌクレオチドをチップ上の各プローブとハイブリダイズさせた結果を示す。表57の結果から、マイコバクテリウム・アビウムは、プローブ53 v2の単独使用により検出、同定できることが明らかである。また、v1、v2、v3プローブの組合せで総合的に判断した場合でも、v1プローブでは53 v1、54 v1、v2プローブでは53 v2、v3プローブでは56 v3、53_54 v3、52_55 v3が比較的強いシグナル強度をもつため、各領域で高い強度が検出されたマイコバクテリウム・アビウムであると検出・同定することができる。
表58は、マイコバクテリウム・イントラセルラレ(微生物ID 54)の16S rRNAのV1〜V3領域を含む配列を有するポリヌクレオチドをチップ上の各プローブとハイブリダイズさせた結果を示す。表58の結果から、マイコバクテリウム・イントラセルラレは、プローブ54 v2の単独使用により検出、同定できることが明らかである。また、v1、v2、v3プローブの組合せで総合的に判断した場合でも、v1プローブでは54 v1、53 v1、v2プローブでは54 v2、v3プローブでは56 v3、53_54v3が比較的強いシグナル強度をもつため、各領域で高い強度が検出されたマイコバクテリウム・イントラセルラレであると検出・同定することができる。
表59は、マイコバクテリウム・カンサシ(微生物ID 55)の16S rRNAのV1〜V3領域を含む配列を有するポリヌクレオチドをチップ上の各プローブとハイブリダイズさせた結果を示す。表59の結果から、マイコバクテリウム・カンサシは、プローブ55 v2の単独使用により検出、同定できることが明らかである。また、v1、v2、v3プローブの組合せで総合的に判断した場合でも、v1プローブでは55 v1、52 v1、v2プローブでは55 v2、v3プローブでは52_55 v3、56 v3が比較的強いシグナル強度をもつため、各領域で高い強度が検出されたマイコバクテリウム・カンサシであると検出・同定することができる。
表60は、マイコバクテリウム・ゴルドネ(微生物ID 56)の16S rRNAのV1〜V3領域を含む配列を有するポリヌクレオチドをチップ上の各プローブとハイブリダイズさせた結果を示す。表60の結果から、マイコバクテリウム・ゴルドネは、プローブ56 v1、56 v2の単独使用により検出、同定できることが明らかである。また、v1、v2、v3プローブの組合せで総合的に判断した場合でも、v1プローブでは56 v1、v2プローブでは56 v2、v3プローブでは56 v3、53_54 v3が比較的強いシグナル強度をもつため、各領域で高い強度が検出されたマイコバクテリウム・ゴルドネであると検出・同定することができる。
[実施例3] 複数のプローブによるシグナル結果に基づく微生物の同定方法
上記表3に記載された微生物由来のv1、v2及びv3プローブは、いずれもその塩基配列と他の微生物由来の塩基配列とのミスマッチが3個以下であるため、他の微生物由来の塩基配列とクロスハイブリダイゼーションを起こしやすく、単独のプローブによって検出、同定することが困難であった。このため、上記表3に記載された微生物については、その検出シグナルの傾向からグループ分けを行い、それら微生物由来のv1、v2及びv3プローブを用いたハイブリダイゼーションの検出シグナルの結果を総合的に検討し、その微生物がいずれの属種であるかを同定した。
例えば、ストレプトコッカス・ニューモニエ(微生物ID 06)、ストレプトコッカス・ミティス(微生物ID 29)及びストレプトコッカス・オラリス(微生物ID 34)は同属の菌であるため相同性が高く、互いの区別が困難であり、特にストレプトコッカス・ニューモニエおよびストレプトコッカス・ミティスは単独プローブによる区別が不可能であった。そこでこれらをグループAとしてまとめ、被検体がこれら3種のいずれかであると判定された場合、各々に対応する3種のv1〜v3プローブを用いた更なる同定作業を行った。そして、ストレプトコッカス・ニューモニエ(微生物ID 06)、ストレプトコッカス・ミティス(微生物ID 29)及びストレプトコッカス・オラリス(微生物ID 34)の3種類の微生物について、検出シグナルの結果を各微生物の各プローブについて表61のようにまとめた。
表61から明らかなように、グループAの各微生物は各プローブに対して独自の検出シグナルパターンを有する。すなわち、ストレプトコッカス・ニューモニエ(微生物ID 06)は、34 v1及びv2プローブのシグナル強度が弱く、他の06 v1〜v3プローブ、29 v1〜v3プローブ、34 v3プローブではシグナル強度が強いので、これらのスポットにおける発色の程度を総合的に判断することによって、被検体がストレプトコッカス・ニューモニエ(微生物ID 06)であるか否かを同定することができた。また、同様に、ストレプトコッカス・ミティス(微生物ID 29)及びストレプトコッカス・オラリス(微生物ID 34)についても、06 v1〜v3、29 v1〜v3、34 v1〜v3のプローブに対して特有のシグナル強度呈示パターンを有するので、これらのプローブのスポットにおける発色の程度を総合的に判断することによって、被検体がストレプトコッカス・ミティス(微生物ID 29)あるいはストレプトコッカス・オラリス(微生物ID 34)、ストレプトコッカス・ニューモニエ(微生物ID 06)であるか否かを同定することができた。
同様に、スタフィロコッカス・ホミニス(微生物ID 15)、スタフィロコッカス・ワルネリ(微生物ID 16)、スタフィロコッカス・ヘモリティカス(微生物ID 17)、スタフィロコッカス・エピデルミディス(微生物ID 20)、スタフィロコッカス・アウレウス(微生物ID 35)、スタフィロコッカス・サプロフィティカス(微生物ID 46)は同属であるために16S rRNA遺伝子配列の類似性が高く、互いの区別が困難であり、特に、スタフィロコッカス・ホミニス、ストレプトコッカス・ワルネリ、スタフィロコッカス・ヘモリティカス、スタフィロコッカス・エピデルミディスは、単独プローブによる区別が不可能であった。そのため、これら微生物をグループBとして、各微生物の各プローブに対する独自の検出シグナルパターンを検討した。その結果を表62に示す。その結果、各微生物の有する独自の検出シグナルパターンに基づいて、微生物を同定することができることがわかった。
同様に、シトロバクター・フレンディ(微生物ID 08)、エンテロバクター・クロアカ(微生物ID 18)、エンテロバクター・アエロゲネス(微生物ID 19)、セラチア・マルセッセンス(微生物ID 22)、エシェリシア・コリ(微生物ID 24)、クレブセラ・ニューモニエ(微生物ID 25)、サルモネラ・パラチフィA(微生物ID 41)、サルモネラ・チフィ(微生物ID 42)、クレブセラ・オキシトカ(微生物ID 45)は16S rRNA遺伝子配列の類似性が高く、互いの区別が困難であり、特にエンテロバクター・クロアカ、クレブセラ・ニューモニエ、サルモネラ・パラチフィA、サルモネラ・チフィ、クレブセラ・オキシトカは単独プローブによる区別が不可能であった。そのため、これら微生物をグループCとして、各微生物の各プローブに対する独自の検出シグナルパターンを検討した。その結果を表63に示す。その結果、各微生物の有する独自の検出シグナルパターンに基づいて、微生物を同定することができることがわかった。ただし、このうち、サルモネラ・パラチフィA、サルモネラ・チフィの場合はいずれかの微生物が存在することを検出可能であった。
同様に、エンテロコッカス・フェシウム(微生物ID 27)、ストレプトコッカス・サングイス(微生物ID 28)、エンテロコッカス・ガリナルム(微生物ID 38)、エンテロコッカス・カセリフラバス(微生物ID 39)は16S rRNA遺伝子配列の類似性が高く、互いの区別が困難であり、特に、エンテロコッカス・ガリナルム、エンテロコッカス・カセリフラバスは区別が不可能であった。そのため、これら微生物をグループDとして、各微生物の各プローブに対する独自の検出シグナルパターンを検討した。その結果を表64に示す。その結果、各微生物の有する独自の検出シグナルパターンに基づいて、微生物を同定することができることがわかった。ただし、このうち、エンテロコッカス・ガリナルム、エンテロコッカス・カセリフラバスの場合はいずれかの微生物であることが検出可能であった。
同様に、ストレプトコッカス・コンステラータス(微生物ID 21)、ストレプトコッカス・アンギノサス(微生物ID 23)、ストレプトコッカス・インターメディウス(微生物ID 30)は同属であり、16S rRNA遺伝子配列の類似性が高く、互いの区別が困難であり、特にストレプトコッカス・インターメディウスは単独プローブによる区別が不可能であった。そのため、これら微生物をグループEとして、各微生物の各プローブに対する独自の検出シグナルパターンを検討した。その結果を表65に示す。その結果、各微生物の有する独自の検出シグナルパターンに基づいて、微生物を同定することができることがわかった。
以上のように、本発明のプローブを用いることによって表1に示す微生物を検出及び/又は同定することが可能となった。また、その検出シグナルパターンが明らかになったので、その検出シグナルパターンをコンピュータ等の記憶分析媒体に予め登録させることによって、被検体の微生物を迅速に確実に検出、同定することができる。
本明細書で引用した全ての刊行物、特許および特許出願をそのまま参考として本明細書にとり入れるものとする。
産業上の利用可能性
本発明の微生物の16S rRNA塩基配列のうち、特に特異性が高いV1、V2及びV3領域の塩基配列から設計したプローブを用い、被検体である微生物から抽出した核酸を鋳型としてPCR法によって増幅を行い、得られた増幅産物を解析することにより、医療及び食品等の分野において有害な細菌を特異的にかつ迅速に検出、同定することができる。
【配列表】
【図面の簡単な説明】
図1は、微生物の16S rRNAの塩基配列中のV1、V2及びV3領域を示す図である。
Claims (66)
- アクチノバチルス・アクチノマイセテムコミタンス(Actinobacillus actinomycetemcomitans)、アシネトバクター・カルコアセチカス(Acinetobacter calcoaceticus)、ヘモフィルス・インフルエンザ(Haemophilus influenzae)、ステノトロフォモナス・マルトフィリア(Stenotrophomonas maltophilia)、プロテウス・ミラビリス(Proteus mirabilis)、ストレプトコッカス・ニューモニエ(Streptococcus pneumoniae)、シュードモナス・エルギノサ(Pseudomonas aeruginosa)、シトロバクター・フレンディ(Citrobacter freundii)、ベイヨネラ・パルブーラ(Veillonella parvula)、プロビデンシア・スチュアーティ(Providencia stuartii)、ナイセリア・ゴノローエ(Neisseria gonorrhoeae)、ストレプトコッカス・アガラクチエ(Streptococcus agalactiae)、モルガネラ・モルガニ(Morganella morganii)、バクテロイデス・フラジリス(Bacteroides fragilis)、スタフィロコッカス・ホミニス(Staphylococcus hominis)、スタフィロコッカス・ワルネリ(Staphylococcus warneri)、スタフィロコッカス・ヘモリティカス(Staphylococcus haemolyticus)、エンテロバクター・クロアカ(Enterobacter cloacae)、エンテロバクター・アエロゲネス(Enterobacter aerogenes)、スタフィロコッカス・エピデルミディス(Staphylococcus epidermidis)、ストレプトコッカス・コンステラータス(Streptococcus constellatus)、セラチア・マルセッセンス(Serratia marcescens)、ストレプトコッカス・アンギノサス(Streptococcus anginosus)、エシェリシア・コリ(Escherichia coli)、クレブセラ・ニューモニエ(Klebsiella pneumoniae)、エンテロコッカス・フェカリス(Enterococcus faecalis)、エンテロコッカス・フェシウム(Enterococcus faecium)、ストレプトコッカス・サングイス(Streptococcus sanguis)、ストレプトコッカス・ミティス(Streptococcus mitis)、ストレプトコッカス・インターメディウス(Streptococcus intermedius)、リステリア・モノサイトゲネス(Listeria monocytogenes)、クロストリジウム・パーフリンゲンス(Clostridium perfringens)、コリネバクテリウム・アクアチウム(Corynebacterium aquatium)、ストレプトコッカス・オラリス(Streptococcus oralis)、スタフィロコッカス・アウレウス(Staphylococcus aureus)、ナイセリア・メニンギチディス(Neisseria meningitidis)、カンピロバクター・フェタス(Campylobacter fetus)、エンテロコッカス・ガリナルム(Enterococcus gallinarum)、エンテロコッカス・カセリフラバス(Enterococcus casseliflavus)、エロモナス・ハイドロフィラ(Aeromonas hydrophila)、サルモネラ・パラチフィA(Salmonella paratyphi A)、サルモネラ・チフィ(Salmonella typhi)、ストレプトコッカス・エクイシミリス(Streptococcus equisimilis)、ストレプトコッカス・カニス(Streptococcus canis)、クレブセラ・オキシトカ(Klebsiella oxytoca)、スタフィロコッカス・サプロフィティカス(Staphylococcus saprophyticus)、パスツレラ・ムルトシダ(Pasteurella multocida)、エイケネラ・コロデンス(Eikenella corrodens)、ストレプトコッカス・ピオゲネス(Streptococcus pyogenes)、モラキセラ・カタラリス(Moraxella catarrhalis)、レジオネラ・ニューモフィラ(Legionella pneumophila)、マイコバクテリウム・ツベルクロシス(Mycobacterium tuberculosis)、マイコバクテリウム・アビウム(Mycobacterium avium)、マイコバクテリウム・イントラセルラレ(Mycobacterium intracellulare)、マイコバクテリウム・カンサシ(Mycobacterium kansasii)、マイコバクテリウム・ゴルドネ(Mycobacterium gordonae)から選択される1又は複数の微生物を検出及び/又は同定するためのプローブであって、検出及び/又は同定すべき微生物の16S rRNAのV1、V2及び/又はV3領域内の20〜100bpの各塩基配列又はその相補配列からなるプローブ。
- 配列番号1〜152で示される塩基配列またはその相補配列から選ばれる、請求項1に記載のプローブ。
- 配列番号1、2又は3に示される塩基配列、又はその相補配列を含む、アクチノバチルス・アクチノマイセテムコミタンスを検出及び/又は同定するためのプローブ。
- 配列番号4、5又は6に示される塩基配列、又はその相補配列を含む、アシネトバクター・カルコアセチカスを検出及び/又は同定するためのプローブ。
- 配列番号7、8又は9に示される塩基配列、又はその相補配列を含む、ヘモフィルス・インフルエンザを検出及び/又は同定するためのプローブ。
- 配列番号10、11又は12に示される塩基配列、又はその相補配列を含む、ステノトロフォモナス・マルトフィリアを検出及び/又は同定するためのプローブ。
- 配列番号13、14又は15に示される塩基配列、又はその相補配列を含む、プロテウス・ミラビリスを検出及び/又は同定するためのプローブ。
- 配列番号16、17又18に示される塩基配列、又はその相補配列を含む、ストレプトコッカス・ニューモニエを検出及び/又は同定するためのプローブ。
- 配列番号19、20又は21に示される塩基配列、又はその相補配列を含む、シュードモナス・エルギノサを検出及び/又は同定するためのプローブ。
- 配列番号22、23又は24に示される塩基配列、又はその相補配列を含む、シトロバクター・フレンディを検出及び/又は同定するためのプローブ。
- 配列番号25、26又は27に示される塩基配列、又はその相補配列を含む、ベイヨネラ・パルブーラを検出及び/又は同定するためのプローブ。
- 配列番号28、29又は30に示される塩基配列、又はその相補配列を含む、プロビデンシア・スチュアーティを検出及び/又は同定するためのプローブ。
- 配列番号31、32又は33に示される塩基配列、又はその相補配列を含む、ナイセリア・ゴノローエを検出及び/又は同定するためのプローブ。
- 配列番号34、35又は36に示される塩基配列、又はその相補配列を含む、ストレプトコッカス・アガラクチエを検出及び/又は同定するためのプローブ。
- 配列番号37、38又は39に示される塩基配列、又はその相補配列を含む、モルガネラ・モルガニを検出及び/又は同定するためのプローブ。
- 配列番号40、41又は42に示される塩基配列、又はその相補配列を含む、バクテロイデス・フラジリスを検出及び/又は同定するためのプローブ。
- 配列番号43、44又は45に示される塩基配列、又はその相補配列を含む、スタフィロコッカス・ホミニスを検出及び/又は同定するためのプローブ。
- 配列番号46、47又は48に示される塩基配列、又はその相補配列を含む、スタフィロコッカス・ワルネリを検出及び/又は同定するためのプローブ。
- 配列番号49、50又は51に示される塩基配列、又はその相補配列を含む、スタフィロコッカス・ヘモリティカスを検出及び/又は同定するためのプローブ。
- 配列番号52、23又は53に示される塩基配列、又はその相補配列を含む、エンテロバクター・クロアカを検出及び/又は同定するためのプローブ。
- 配列番号54、55又は56に示される塩基配列、又はその相補配列を含む、エンテロバクター・アエロゲネスを検出及び/又は同定するためのプローブ。
- 配列番号57、58又は59に示される塩基配列、又はその相補配列を含む、スタフィロコッカス・エピデルミディスを検出及び/又は同定するためのプローブ。
- 配列番号60、61又は62に示される塩基配列、又はその相補配列を含む、ストレプトコッカス・コンステラータスを検出及び/又は同定するためのプローブ。
- 配列番号63、23又は64に示される塩基配列、又はその相補配列を含む、セラチア・マルセッセンスを検出及び/又は同定するためのプローブ。
- 配列番号65、66又は67に示される塩基配列、又はその相補配列を含む、ストレプトコッカス・アンギノサスを検出及び/又は同定するためのプローブ。
- 配列番号68、69又は70に示される塩基配列、又はその相補配列を含む、エシェリシア・コリを検出及び/又は同定するためのプローブ。
- 配列番号54、71又は72に示される塩基配列、又はその相補配列を含む、クレブセラ・ニューモニエを検出及び/又は同定するためのプローブ。
- 配列番号73、74又は75に示される塩基配列、又はその相補配列を含む、エンテロコッカス・フェカリスを検出及び/又は同定するためのプローブ。
- 配列番号76、77又は78に示される塩基配列、又はその相補配列を含む、エンテロコッカス・フェシウムを検出及び/又は同定するためのプローブ。
- 配列番号79、80又は81に示される塩基配列、又はその相補配列を含む、ストレプトコッカス・サングイスを検出及び/又は同定するためのプローブ。
- 配列番号82、83又は18に示される塩基配列、又はその相補配列を含む、ストレプトコッカス・ミティスを検出及び/又は同定するためのプローブ。
- 配列番号60、84又は67に示される塩基配列、又はその相補配列を含む、ストレプトコッカス・インターメディウスを検出及び/又は同定するためのプローブ。
- 配列番号85、86又は87に示される塩基配列、又はその相補配列を含む、リステリア・モノサイトゲネスを検出及び/又は同定するためのプローブ。
- 配列番号88、89又は90に示される塩基配列、又はその相補配列を含む、クロストリジウム・パーフリンゲンスを検出及び/又は同定するためのプローブ。
- 配列番号91、92又は93に示される塩基配列、又はその相補配列を含む、コリネバクテリウム・アクアチウムを検出及び/又は同定するためのプローブ。
- 配列番号94、95又は18に示される塩基配列、又はその相補配列を含む、ストレプトコッカス・オラリスを検出及び/又は同定するためのプローブ。
- 配列番号96、97又は98に示される塩基配列、又はその相補配列を含む、スタフィロコッカス・アウレウスを検出及び/又は同定するためのプローブ。
- 配列番号99、100又は101に示される塩基配列、又はその相補配列を含む、ナイセリア・メニンギチディスを検出及び/又は同定するためのプローブ。
- 配列番号102、103又は104に示される塩基配列、又はその相補配列を含む、カンピロバクター・フェタスを検出及び/又は同定するためのプローブ。
- 配列番号105、106又は107に示される塩基配列、又はその相補配列を含む、エンテロコッカス・ガリナルムを検出及び/又は同定するためのプローブ。
- 配列番号108、106又は109に示される塩基配列、又はその相補配列を含む、エンテロコッカス・カセリフラバスを検出及び/又は同定するためのプローブ。
- 配列番号110、111又は112に示される塩基配列、又はその相補配列を含む、エロモナス・ハイドロフィラを検出及び/又は同定するためのプローブ。
- 配列番号113、114又は53に示される塩基配列、又はその相補配列を含む、サルモネラ・パラチフィAを検出及び/又は同定するためのプローブ。
- 配列番号115、114又は53に示される塩基配列、又はその相補配列を含む、サルモネラ・チフィを検出及び/又は同定するためのプローブ。
- 配列番号116、117又は118に示される塩基配列、又はその相補配列を含む、ストレプトコッカス・エクイシミリスを検出及び/又は同定するためのプローブ。
- 配列番号119、120又は121に示される塩基配列、又はその相補配列を含む、ストレプトコッカス・カニスを検出及び/又は同定するためのプローブ。
- 配列番号52、23又は122に示される塩基配列、又はその相補配列を含む、クレブセラ・オキシトカを検出及び/又は同定するためのプローブ。
- 配列番号46、123又は124に示される塩基配列、又はその相補配列を含む、スタフィロコッカス・サプロフィティカスを検出及び/又は同定するためのプローブ。
- 配列番号125、126又は127に示される塩基配列、又はその相補配列を含む、パスツレラ・ムルトシダを検出及び/又は同定するためのプローブ。
- 配列番号128、129又は130に示される塩基配列、又はその相補配列を含む、エイケネラ・コロデンスを検出及び/又は同定するためのプローブ。
- 配列番号131、132又は133に示される塩基配列、又はその相補配列を含む、ストレプトコッカス・ピオゲネスを検出及び/又は同定するためのプローブ。
- 配列番号134、135又は136に示される塩基配列、又はその相補配列を含む、モラキセラ・カタラリスを検出及び/又は同定するためのプローブ。
- 配列番号137、138又は139に示される塩基配列、又はその相補配列を含む、レジオネラ・ニューモフィラを検出及び/又は同定するためのプローブ。
- 配列番号140、141又は142に示される塩基配列、又はその相補配列を含む、マイコバクテリウム・ツベルクロシスを検出及び/又は同定するためのプローブ。
- 配列番号143、144又は145に示される塩基配列、又はその相補配列を含む、マイコバクテリウム・アビウムを検出及び/又は同定するためのプローブ。
- 配列番号146、147又は145に示される塩基配列、又はその相補配列を含む、マイコバクテリウム・イントラセルラレを検出及び/又は同定するためのプローブ。
- 配列番号148、149又は145に示される塩基配列、又はその相補配列を含む、マイコバクテリウム・カンサシを検出及び/又は同定するためのプローブ。
- 配列番号150、151又は152に示される塩基配列、又はその相補配列を含む、マイコバクテリウム・ゴルドネを検出及び/又は同定するためのプローブ。
- 複数の微生物の16S rRNAの塩基配列における相同性検索によって、それぞれの微生物におけるV1、V2、V3領域を特定し、該V1、V2、V3領域の塩基配列において2種以上の微生物間で比較してミスマッチ部位を決定し、該ミスマッチ部位を含み、かつ塩基長が20〜100bpの領域を決定することを含む、プローブの設計方法。
- 請求項1又は2に記載のプローブの1種以上を用いることを特徴とする、アクチノバチルス・アクチノマイセテムコミタンス、アシネトバクター・カルコアセチカス、ヘモフィルス・インフルエンザ、ステノトロフォモナス・マルトフィリア、プロテウス・ミラビリス、ストレプトコッカス・ニューモニエ、シュードモナス・エルギノサ、シトロバクター・フレンディ、ベイヨネラ・パルブーラ、プロビデンシア・スチュアーティ、ナイセリア・ゴノローエ、ストレプトコッカス・アガラクチエ、モルガネラ・モルガニ、バクテロイデス・フラジリス、スタフィロコッカス・ホミニス、スタフィロコッカス・ワルネリ、スタフィロコッカス・ヘモリティカス、エンテロバクター・クロアカ、エンテロバクター・アエロゲネス、スタフィロコッカス・エピデルミディス、ストレプトコッカス・コンステラータス、セラチア・マルセッセンス、ストレプトコッカス・アンギノサス、エシェリシア・コリ、クレブセラ・ニューモニエ、エンテロコッカス・フェカリス、エンテロコッカス・フェシウム、ストレプトコッカス・サングイス、ストレプトコッカス・ミティス、ストレプトコッカス・インターメディウス、リステリア・モノサイトゲネス、クロストリジウム・パーフリンゲンス、コリネバクテリウム・アクアチウム、ストレプトコッカス・オラリス、スタフィロコッカス・アウレウス、ナイセリア・メニンギチディス、カンピロバクター・フェタス、エンテロコッカス・ガリナルム、エンテロコッカス・カセリフラバス、エロモナス・ハイドロフィラ、サルモネラ・パラチフィA、サルモネラ・チフィ、ストレプトコッカス・エクイシミリス、ストレプトコッカス・カニス、クレブセラ・オキシトカ、スタフィロコッカス・サプロフィティカス、パスツレラ・ムルトシダ、エイケネラ・コロデンス、ストレプトコッカス・ピオゲネス、モラキセラ・カタラリス、レジオネラ・ニューモフィラ、マイコバクテリウム・ツベルクロシス、マイコバクテリウム・アビウム、マイコバクテリウム・イントラセルラレ、マイコバクテリウム・カンサシ、マイコバクテリウム・ゴルドネから選択される1又は複数の微生物の検出及び/又は同定方法。
- 微生物由来の塩基配列とプローブの塩基配列間でミスマッチが4個以上ある場合にハイブリダイズしないストリンジェンシー条件を用いて両配列をハイブリダイズさせることを含む、請求項60に記載の方法。
- 同定すべき微生物の16S rRNAのV1、V2及びV3領域内の20〜100bpの塩基配列又はその相補配列からなるプローブの塩基配列とのミスマッチが3個以下である塩基配列を有する2種以上の微生物を検出し、該2種以上の微生物と異なる微生物のV1、V2及びV3領域内の20〜100bpの塩基配列又はその相補配列からなるプローブの1種以上を用い、該2種以上の微生物のうち1種の微生物をさらに同定することを含む、請求項60又は61に記載の方法。
- 以下の工程:(a)同定すべき微生物から核酸を調製する工程、(b)該核酸を請求項1又は2に記載のプローブとハイブリダイズさせる工程、(c)工程(b)におけるハイブリダイズの有無を検出し、各プローブに対するその検出シグナルパターンを特定する工程、(d)工程(c)において得られた検出シグナルパターンと、予め特定しておいた微生物の検出シグナルパターンとを比較して同定すべき微生物の種類を特定する工程、からなる請求項60又は61に記載の方法。
- 配列番号153及び154で示されるプライマーを用いて標的配列を含むヌクレオチドを増幅した後にプローブとハイブリダイズさせる、請求項60〜63のいずれか1項に記載の方法。
- 標的配列を含むヌクレオチドの増幅の際に、蛍光物質を用いて標識を行う、請求項60〜64のいずれか1項に記載の方法。
- DNAチップ上で検出する、請求項60〜65のいずれか1項に記載の方法。
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