JPWO2002090912A1 - マイクロチップ微細流路内液相の温度の測定方法と制御方法、そのための装置並びにマイクロチップ - Google Patents

マイクロチップ微細流路内液相の温度の測定方法と制御方法、そのための装置並びにマイクロチップ Download PDF

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Abstract

マイクロチップ微細流路内の液相温度を蛍光物質からの発光強度の検知によって非接触で、もしくはマイクロチップに埋設した検知手段で測定し、液相温度を赤外線レーザーの照射によって加熱することで、マイクロチップの微細流路内の液相温度を精度よく測定、制御することのできる新しい技術手段を提供する。

Description

技術分野
この出願の発明は、マイクロチップ微細流路内液相の温度の測定方法と制御方法、そのための装置並びにマイクロチップに関するものである。
背景技術
従来より、ガラス等の基板に形成した微細流路(マイクロチャンネル)を化学反応場として利用するマイクロチップが知られており、このような集積化した化学デバイスとしてのマイクロチップによって、化学合成や微量成分の精密分析を行うことが様々な観点から検討され、数多くの提案がなされてきている。
チップ上に化学過程を統合すると、分析または合成を行う途中で分析試料や試薬を取り扱う必要がなく、単一のデバイス上で流体の制御、試料の処理、多段階反応、温度制御、分離および検出を行うことが可能になるため、分析化学、生化学および医療科学等の分野で将来の大きな発展が期待される。この分野での検討のために必要とされる要素の一つは、微小空間での化学に関する知識にある。マクロスケールの系と比べて、集積化した化学系は、基本的な規模の原理の結果として派生するいくつかの利点を持っている。試薬の消費および廃棄の削減は小型によって直接的にもたらされる。また、混合および熱の制御の速度および効率に対する利益は拡散によって駆動される質量および熱の移動から生まれる。化学反応のための微小デバイスのスケールメリットは、たとえば、すでに報告されているDNAフラグメントのポリメラーゼ連鎖反応(PCR)増幅法、プレカラムおよびポストカラム誘導体化、フローインジェクション分析法、および有機合成などへの応用によって証明されている。そして、この出願の発明者らによって、キレート反応や、酵素反応、液液抽出およびピーズ充填免疫アッセイを行うことができるマイクロチップがすでに提案されている。
しかしながら、たとえばPCRや、生物化学的あるいは合成化学的反応等の各種の応用分野にこのようなマイクロチップの利用を拡大するためには、マイクロチップ微細流路内の溶液等の液相の温度を正確に測定し、微細流路内の液相反応の温度を制御することが必要であるが、従来では、このような温度測定についてはほとんど検討されておらず、また、適切に温度を制御すること、特に化学反応に必要とされる加熱手段の最適化は実現されていないのが実情であって、このため、反応温度を制御することによって反応速度や反応選択性を向上させることには大きな制約があった。ただ、このような状況については理由があった。それと言うのも、マイクロチップ微細流路内の液相の熱容量は極めて小さいため、微細流路内の液相温度を正確に測定することは極めて難しいと考えられていたからである。
そして、チップ上で反応混合物の熱処理を行うと、微小チャンネル内の熱容量が小さくデバイス基板の熱伝導性が高いために熱時間定数を小さくすることができるため、多くの応用分野でチップ上での反応混合物の熱処理が要望されている。迅速熱サイクルに電熱ジュール加熱を使用する小型化した反応器はすでに報告されており、30℃/sの昇温速度と4℃/sの冷却速度が明らかにされている。しかしながら、電熱によるジュール加熱ブロックによるデバイスの昇温/冷却速度にはブロック自体の絶対熱容量による限界があった。その上、外部的に接触させるデバイスの場合、局部的加熱は、チップ材料の熱伝導性によって横方向の分解能に限界があり、独立した多数の加熱点を持つデバイスは製作困難である。チップ上に集積したヒータの場合でも、やはりこれらのデバイスは複雑な製造工程が必要であり、マイクロチップの設計を簡単に変更する柔軟性に制約があった。
加熱デバイスの熱容量が大きいという問題を解決し、試料への熱伝導を容易にするため、電解質の抵抗を利用して溶媒を直接加熱することが提案されてもいる。これによって最高20℃までの昇温冷却速度が達成できた。しかし、この方法によれば、電気抵抗を測定することによって、溶液温度を直接モニターすることができるが、特に電気伝導率が変化する試料の場合、ナノリットル程度の体積を十分な精度で局部的に制御しながら加熱するには制約がある。
一方、赤外線(IR)による非接触加熱法を利用してマイクロリットルまたはそれより1桁小さい量の試料でゲノムDNAをPCR増幅する方法がOdaら、およびHumerとLandersによって発表されている。それによれば、IR照射源タングステンランプが、そして冷却を行うにはゲートを設けた圧縮空気が使用されている。この方法では65℃/sの昇温速度と20℃/sの冷却速度が実現した。しかし、この熱サイクルシステムはマイクロチップとの整合性が取られていないため、いくつかの操作は手動で行われた。その上、流速の制御が行われなかった。また、使用されたタングステンランプは非干渉性の非点光源であるために焦点が比較的大きく、断面積の小さいマイクロチップのチャンネルに適用するには、こうした加熱デバイスとしての効率には制限がある。
そこで、この出願の発明は、以上のような問題点を解消し、マイクロチップの微細流路内の液相温度を精度よく測定することができ、また、実際的に適切に、しかも簡便に自由度の大きい温度制御を可能とする、新しい技術手段を提供することを課題としている。
発明の開示
この出願は、上記の課題を解決するものとして、以下のとおり発明を提供する。
1.マイクロチップ微細流路内の液相温度を蛍光物質からの発光強度の検知によって非接触で測定することを特徴とするマイクロチップ微細流路内液相の温度測定方法。
2.蛍光物質がローダミン色素物質であることを特徴とする前記1のマイクロチップ微細流路内液相の温度測定方法。
3.マイクロチップ微細流路内の液相温度を、微細流路内の液相に接触させた温度検知手段により測定することを特徴とするマイクロチップ微細流路内液相の温度測定方法。
4.温度検知手段はその一部または全部がマイクロチップに埋設もしくは載置されていることを特徴とする前記3のマイクロチップ流路内液相の温度測定方法。
5.温度検知手段が熱電対であることを特徴とする前記3または4のマイクロチップ微細流路内液相の温度測定方法。
6.微細流路に対してその側部に形成した微細溝に挿入配置した熱電対により温度を測定することを特徴とする前記5のマイクロチップ微細流路内液相の温度測定方法。
7.マイクロチップ微細流路内の液相を赤外線(IR)レーザーの照射によって加熱して液相温度を制御することを特徴とするマイクロチップ微細流路内液相の温度制御方法。
8.微細流路を有するマイクロチップの配置部とともに、微細流路内の蛍光物質からの発光強度の検知部と、この発光強度から微細流路内液相の温度を算出する演算部とを備えていることを特徴とするマイクロチップ微細流路内液相の温度測定装置。
9.微細流路を有するマイクロチップ配置部とともに、マイクロチップ微細流路内の液相に接触する温度検知手段を備えていることを特徴とするマイクロチップ微細流路内液相の温度測定装置。
10.前記8または9の温度測定装置が、マイクロチップ微細流路内液相の加熱手段とともに備えられていることを特徴とするマイクロチップ熱反応装置。
11.加熱手段が赤外線レーザー照射手段であることを特徴とする前記10の熱反応装置。
12.微細流路とともに、微細流路内の液相に接触する温度検知手段が備えられていることを特徴とするマイクロチップ。
13.温度検知手段が熱電対であることを特徴とする前記12のマイクロチップ。
発明を実施するための最良の形態
まず、この出願の発明では、マイクロチップの微細流路内の液相温度の測定方法として、
<A>非接触で光学的に液相温度を測定する方法
<B>液相との直接的接触により液相温度を測定する方法
の2種の方法を提供する。
そして、この出願の発明では、マイクロチップの微細流路内の液相温度の測定方法として、
<C>流路内液相に赤外線(IR)レーザーを照射して加熱する方法
を提供する。
まず<A>の非接触光学式の温度測定法では、液相内に存在させた蛍光物質からの発光強度の検知をその原理としている。蛍光物質としては、微細流路での液相反応に関与しない、もしくは関与しても本質的ではない蛍光性物質の各種のものが使用されてよく、たとえばローダミン色素物質(Rhodamine dye)がある。このような蛍光物質の発光強度の検知による微細流路内液相の温度測定方法は、微小空間で、熱容量が極めて小さい状況の温度測定にとって極めて有用である。非接触であることから、液相の加熱あるいは冷却に影響を及ぼすことはなく、精度よく温度を測定し、この測定された温度に応じて液相の加熱あるいは冷却の条件操作を的確に行うことが可能になる。
図1は、このような非接触で蛍光強度の検出から温度測定するためのシステムを例示したものである。この例においては、マイクロチップ(1)に形成された微細流路(2)における液相の温度を、蛍光強度の検出として測定可能としており、また、この例では、液相の加熱手段として、IR(赤外線)レーザーの照射手段を例示してもいる。
システム(装置)としては、微細流路(2)を有するマイクロチップ(1)の配置部とともに、蛍光強度の検知部と、この発光強度から温度を算出する演算部とを備えている。また、図1の例のようにIR(赤外線)レーザー加熱手段を備えることによって、温度条件を精度良くコントロールすることのできる熱反応装置を構成することもできる。
反応の検出には、この出願の発明者らが確立した熱レンズ顕微鏡の手段等を採用することができる。
<B>の接触方式による温度測定では、マイクロチップの微細流路内の液相に接触する温度検知手段が用いられる。微細流路は、たとえば深さが500μm以下、幅300μm以下と微細であることから、このような微細流路内での液相に対して熱的な影響を及ぼすことがなく、また必要とされる液相の流れに実際的な影響をほとんど与えることがないように、温度検知手段が使用される。
このような温度検知手段としては各種の温度センサーが考慮されるが、この出願の発明においては、その一部または全部がマイクロチップに埋設もしくは載置されるもの、特に、より具体的には、熱電対を好適に使用することができる。
たとえば図2は、熱電対を温度検知手段とし、微細流路(2)に対してその側部に形成した溝(3)にこれを挿入配置して、熱電対が液相に接触するようにした例を示している。写真は、接触部(4)を拡大して例示したものである。実際にも、溝(3)についてはドリル等により形成することができ、K−型熱電対等を使用することができる。図2の例においては、液相との直接接触による影響は実質的にほとんどないものとすることができる。このことは、DNA断片のPCRにおいても確認されている。
図2に例示のように、温度検知手段が組込まれたマイクロチップは、マイクロチップの構成そのものにおいて価値のあるものとなる。
赤外線レーザー(IRレーザー)の光熱効果を利用して液相を加熱するこの出願の発明の方法と装置では、流通条件下でマイクロチップ上の酵素反応を迅速かつ局部的に制御することができる。前記の非接触での分光温度検知法を利用して、温度の動的変化と立体的分布を測定し、その結果を数値シミュレーション分析の結果と比較すると、たとえば、この出願の発明の方法と装置では、従来のシステムより30倍、小型化した電熱熱サイクルより3〜6倍速い、それぞれ67℃/sおよび53℃/sという超高速での昇温、冷却速度で操作することができる。赤外線レーザーを使う加熱法の特徴は、電熱加熱によるチップを使った既存のシステムと比べて、加熱対象の大きさが著しく小さく、わずか5nLであるという点にある。熱容量が極めて小さい試料を直接加熱することで迅速な加熱速度を実現することができ、また、ガラス基板を使用することで、これに熱を移すことで熱の除去を効率的に行い、冷却を迅速に行うことができる。温度レベルの再現性は、滞在時間を0.5秒より短くすることで確保される。実際、チップ上の酵素反応は、IRレーザーによる光熱による定期的な加熱によって、たとえば0.6秒の時間分解能で制御することに成功している。IRダイオードレーザーはコンパクトであるため、システムを小型化したデザインに好適である。
赤外線(IR)レーザーによる加熱は、たとえば図3に例示したように、微細流路に沿って、多点加熱が適宜に、しかも迅速な加熱、冷却のサイクルとして制御可能であるという特徴も有している。
そこで以下に実施例を示し、さらに詳しくこの出願の発明について説明する。
実 施 例
実施例1
(A)マイクロチップ
図1および図2に例示したようにY形接合点を有する微小チャンネルを公知のエッチング法によって作成した。基板はガラスである。微小チャンネルは幅が250μmで、深さが100μmである。Y形接合点からうしろの反応チャンネルの長さは4.0cmである。
温度測定のために、接合したチップの端からエッチングしたチャンネルに対して直角方向に、ダイヤモンドドリルでサイドチャンネルを図2の場合と同様に設けた。サイドチャンネルは、エッチングしたチャンネルと合流するところまで切削した。交差点は入り口から2cm下流にあるようにした。全体としてエッチングした微小チャンネルの幅は250μm、深さは100μm、そしてサイドチャンネルの直径は500μmとした。
(B)チップ上の化学反応
生化学用の4−アンチアミノピリン(4−AAP)およびN−エチル−N−(2−ヒドロキシ−3−スルフォプロピル)−m−トルイジン(TOOS)は同仁研究所(熊本市)から購入した。大根ペルオキシダーゼ(HRP,EC1.11.1.7、比活性度200単位/mg)および35%過酸化水素水(電子工業用)は、和光純薬(大阪)から購入した。すべての試薬は特に精製を行わずに使用した。水は全実験を通してすべて水精製システム(TW−600RU、野村ミクロサイエンス、神奈川)から得た超純粋水を使用した。基質原液(2×10−3M,4−AAPおよびTOOS;10−1M H)はリン酸塩緩衝液(PBS,pH7.4)によって調製した。これらは冷蔵庫中、10℃で保存し、実験前に適宜PBSで希釈して使用した。HRP溶液(20単位/mL)は固体の酵素から毎日調製し、403nmで吸光度をモニターして濃度を検定し、必要に応じてさらに希釈した。
4−AAPおよびTOOS作業用液の濃度範囲は、2×10−4M、HRPは1〜5単位/mL、Hは1〜5×10−5Mとした。使用直前にHRPと4−AAPとの等体積(各1mL)混合液(溶液1)と、TOOSとHとの等体積混合液(溶液2)を調製した。
液体試料の流量調節(0.1〜10μL/分)は、2本のシリンジ(1mL,1710TLL,ハミルトン社製、Reno,NV)を備えたマイクロシリンジポンプ(KDS200,KD Scientific社製,ボストン,マサチューセッツ州)で行った。既に既報に書いたように、シリンジに溶液1および溶液2を入れ、溶融シリカ製毛細管とPTFEコネクターを通して、チップ上のY形接合点上流の2つの入り口から各溶液をマイクロチップに注入した。
(C)赤外線(IR)レーザーによる加熱
微小チャンネルの局所の温度を上げるには、ダイオードレーザー(λ=1472nm,150mW;AF4A212P1,ANRITSU,神奈川)を使用して溶媒を加熱した。IRレーザービームはレンズで収束させ、ウェスト直径が150μmのビームとした。
プログラム化した加熱実験では、デジタルからアナログに変換する変換ボード(DAC)を搭載したコンピュータでIRレーザーの出力を制御した(PCI−6035,National Instruments,オースチン,テキサス州)。
加熱点はY形接合点から下流に向かって1.5cmの所に定めた。反応媒体は流通系で加熱した。4−AAP−TOOS−H−HRP反応生成物は、さらに5mm下流に設けた熱レンズ顕微鏡(TLM)の検出点に連続的に輸送した。
(D)熱レンズ顕微鏡(TLM)による検出
着色反応生成物は、発明者らによってその方法が確立されたTLMで検出した。簡単に述べると、514.5nm,200mWで運転し、1025Hzで機械的に切られるAr+イオンレーザー(SHG−95,Lexel Laser Inc,フリーモント,カリフォルニア州)を励起レーザーとして使用した。反応物質は515nm付近に弱い吸収しか持たないが、生成物はこの領域に強い吸収を示す (λmax=555nm,ε=3.2×104M−1cm−1)。プローブ用レーザーにはHe−Neレーザー(632.8nm,5mW;Melles Griot,カールズバッド,カリフォルニア州)を使用した。TLM信号はアナログ−デジタル変換(ADC)ボードを使用し、サンプリング時間20ミリ秒でデジタル化した。データの取り込みと処理を行うプログラムは、LabViewソフトウェア・パッケージ(National Instrument)を使って書いた。
(E)微小チャンネル内の温度測定
マイクロチップの環境温度は、コントローラ(温度範囲−25〜+99℃、精度および安定性±0.1℃;PE−60,Linkam Scientific Instruments,Tadworth,U.K.)を備えたペルチエ温度ステージによって保持した。図4に例示したように、サイドチャンネルを持つチップをステージ上に置いた。チップ上の定常状態の温度は、較正した2本の熱電対(クロメル−アルメルタイプ、導線先端直径25μm;安部実装技術研究所(Anbe Soldering Technologies Ltd.),横浜)でモニタした。熱電対の1本はペルチエステージの上部に、残り1本は500μmのサイドチャンネルの内側に設置し、エポキシ接着剤でシールした。熱電対の先端は幹線チャンネル内に〜100μm突き出した。局部的な光熱加熱効果を裂けるため、先端はIR照射点から1cm上流にあるようにした。典型的には、両センサの温度差が0.2℃を超えないようにした。ペルチエステージを備えたマイクロチップは、IR照射光学系に対するマイクロチップの位置が乱れを与えないで液体の取扱いができるよう、しっかり安定させて取り付けた。安定した熱接触が得られるように、2つの熱電対でマイクロチップのバルク温度を絶えずモニタした。
微小チャンネル内の温度変化と空間的な温度分布は蛍光クエンチ法によってモニタした。試料にはローダミン3B染料(Rh−3Bb、Exciton社(デイトン,オハイオ州)製,)の水溶液(10−5M)を使用した。蛍光の励起にはAr+イオンレーザー(514.5nm,1025Hzで切る)を使用した。図4に示すように、ショートカットフィルタ(λ50%=570nm,Melles Griot)とバンドパス・フィルタ(λ=595±10nm,Melles Gropt)で濾光した蛍光は、ロックインアンプ(NF Electronic Instruments、横浜)とCCDビデオカメラ(KY−F55B,日本ビクター株式会社(Victor Co.of Japan Ltd.),横浜;分解能480×360画素)に接続したシリコン・ホトダイオード(ET−2010,Electrooptics Technology,トラバーズシティ,ミシガン州)でモニタした。ロックインアンプの時定数は12〜400msの範囲で変えた。蛍光信号は、TLM検出の場合と同じようにADCボードでデジタル化しそれからコンピュータに送った。蛍光画像は、ビデオ・フレームグラバー・ボードを搭載したPCで捕捉した。
(F)結果と考察
▲1▼ まず、Rh−3B水溶液の螢光クエンチによって、微細流路(チャンネル)内の水が、IRによって局所的に加熱されることを確認した。図4に示す装置で測定した結果、Rh−3Bの蛍光強度は溶液温度が高くなるにつれて大きく減少することがわかった。図5は、ペルチエステージでマイクロチップのバルク環境温度を制御して得られた較正曲線を示す。この曲線がArイオンレーザーの励起強度に左右されないよう、蛍光強度を10℃における強度に規格化した。測定前にチップの温度を3分間平衡化させ、それからサイドチャンネルに挿入した熱電対の読みの平均値を溶液温度として使用した。このようにして熱電対の読みをモニターした結果、溶液の温度は、検討した流速範囲(0〜5cm/s)で変化しないことがわかった。水を満たした100μmの微小チャンネルを通過する固有拡散時間はわずか70msに過ぎないため、溶液温度は周囲の基板温度と平衡状態にあった。固有時間に比べて溶液滞在時間ははるかに長いため(検討した最も速い線速度5cm/sでも0.5s)、流通条件でさえこのような平衡状態が成立した。
感度は温度の上昇と共に低下するものの、検討した温度範囲(10〜90℃)で観察された強度の低下は5倍を超えた。蛍光強度が低下する原因は、染料分子の励起状態での寿命が短くなるためではないかと思われる。事実、図5に示した蛍光クエンチの結果は、公知の文献に記載されている、よく似た蛍光性分子Rh−Bの、より狭い温度範囲14〜63℃における水溶液データと定量的に一致した。
異なる日に作成した規格化した較正曲線は図3に示したとおり非常に安定しており、RSDは3%であることが確認された。蛍光クエンチ法による温度測定の精度は±0.5℃であった。較正曲線は、検討した範囲で溶液の流速には無関係であった。
IR出力が一定の条件で温度上昇ΔTの初期溶液温度Tへの依存性を調べた結果によれば、ΔTは、比例定数ΔT/T=−0.07℃の関係によって、Tが高くなるにつれて低下した。このことは、1470nmにおける水のモル吸光係数が温度の上昇と共に低下するという公知の報告と一致した。水のこうした特性のために、初期温度が異なると、ΔT対IRレーザー出力の依存性が、高いIR出力において、わずかに直線から外れた。しかし、いずれにしても所与の初期温度とIRレーザー出力において、ΔTの再現性はかなり良好であった(RSD=4%)。
▲2▼ 蛍光顕微鏡画像を見ると、IRレーザーをチャンネルに照射したときに局部的に強度が低下していることがはっきりと認められた。溶液の流速を変えたときの温度分布画像を図6に示す。この画像は長さ1mm、幅250μmの微小チャンネルを上から見たものである。各画像の頂部と底部の境が、水とガラスの界面に相当する。マイクロチップはペルチエステージによって一定の温度に保たれ、IRレーザーはチャンネルの所定部分のみを加熱した。もとの強度画像は、10℃で得られた画像で規格化され、各画素に対して得られた蛍光強度比は図5の較正曲線を使ってその温度に変換した。
得られた画像は、チャンネルに沿う空間温度分布が溶液の流速の影響を、明確に反映していることを示した。温度の局部化は低流速に対してIR照射体積と密接に関係し、流速が速くなるほど局部は広がり下流側に移動した。微小チャンネルに沿った空間分布が均一でないことは画像からわかる。これには2つの理由があった:顕微鏡対物レンズの焦点面でのIR強度は空間ガウス分布をとること、水−ガラス界面における基板バルクへの熱移動は効果的に行われること、である。全体として、検討した流速範囲に対して、水−ガラス界面近くの温度はIRビーム中心部の最高温度の40〜50%であった。
この観察は、数値シミュレーションの結果と一致した。事実、画像から、温度分布をチャンネルに沿って詳しく調べてみると、計算された依存性との間に相関性のあることがわかった。数値シミュレーションにおいて、ただ1つのパラメータ、熱源の出力密度を合わせることにより、実験データと計算データとが定量的に一致した。このパラメータの調節は、界面でのIR照射の散乱と反射、およびチップの真の3D形状を考慮するためのものである。
上述の一致によって、ガラス基板への移動が主要な熱の散逸経路であることを確認することが可能となった。すなわち、低流速における拡散による熱移動と、高流速で水が流れる場合は、さらに対流による熱の除去が加わり、この熱移動は促進されることである。
▲3▼ 温度の動的な変化特性を実験的に得るために、ロックインアンプによる検知スキームを使用し、IRビーム中心部の単一スポット測定に蛍光クエンチ法を使用した。蛍光クエンチ法によって測定した温度の迅速サイクリングを図7に示す。10cycles.3.5s/cycle,dwell time:1.18s per step.である。IRレーザー出力をプログラミングして3種類のレベルサイクルの各サイクルを発生させた。最初のレベルTはIRレーザーのゼロ出力(0mW)に相当し、最大レベルTはIRレーザーの最大出力(100mW)に相当する。それに対して中間レベルTはIRレーザーの出力を変えること(10,20,30,40,60,70,80mW)によって調節した。観測されたサイクル間の温度再現性は、拡散による熱散逸経路に固有の再現性から生じ、後者の再現性はペルチエステージによって一定温度に保たれたガラス基板の熱伝導性の高さによってもたらされた。昇温も冷却も平衡温度に到達した。過不足の問題が完全に排除された。結果として、このシステムは、十分な分解能で滞在時間が1sより短い温度サイクルを生み出すことができる。
温度の上昇下降速度を詳細に検査するため、図8bは、実験的に求めた1s間のIR照射の時間推移を示す。比較のため計算で求めた1s間の照射の推移もあげてある。図から直線近似で得られた実験による昇温速度は67℃/s、冷却速度は53℃/sであった。昇温に対しては100%レベルまで上がるに要する時間(0.4s)、冷却に対しては0%レベルまで下がるに要する時間(0.51s)で温度差ΔT=27℃を割った。実験によって観測されたIRレーザービーム中心部の昇温冷却速度は、検討した条件の範囲内では初期温度および流速には無関係であり、数値解析の結果と良く一致した。
この出願の発明の非接触IRレーザー加熱法によると、観測された極めて迅速な昇温、冷却速度は、他の加熱デバイスに対して報告されているものをしのいでいる。ジュール効果に基づく接触式電熱ヒータを備えたマイクロチップの場合、30℃/sおよび4℃/sのそれぞれ昇温速度および冷却速度が実現された。微小チャンネル内の電解質を電熱で直接加熱する方法によって、昇温速度も冷却速度も共に最高20℃まで上げることができたが、加熱される体積は、依然として数μLであった。直接加熱される体積をさらに〜150nL程度まで減らすと、60℃/sおよび20℃/sのそれぞれ昇温速度および冷却速度が得られた。迅速な昇温冷却速度は、加熱される体積が5nLであって熱容量が2×10−5J/Kと小さいこと、そして微小チャンネルの表面積対体積の比が280cm−1で大きいことによって実現されたものである。開始温度から高い温度への遷移も、また逆の遷移もその実現に1sもかからないため、チップ上の迅速な温度制御が可能になる。送風機や圧縮空気を送るシステムを反復的に使用しなくても、むしろチップ全体は一定の温度に保ったままガラス基板への自然な熱移動によって、迅速な冷却が可能であることは注目に値する。
▲4▼ 前記のチップ上での化学反応では、微小チャンネル内を流れる溶液の体積がきわめて小さい、IRレーザー加熱デバイスを、流通条件下での化学反応の迅速な温度制御に応用した。微小チャンネル内のIRレーザービームの位置は、Rh−3B溶液の蛍光を見ながら調節した。シリンジ溶液を変えてもIRレーザーの位置に支障は発生しなかった。加熱の効率は、流すRh−3B溶液を逐次取り替えることによって検査した。したがって、8:2水−エタノール混合物で3回(1mL)、それから純水(1mL)でマイクロチップを洗浄したのち、チップ中で酵素反応を行った。
酵素反応の速度は温度が高くなるにつれて速くなるため、ペルチエステージを10℃に冷却して初期速度を低く保った。反応条件は、最適となるように酵素濃度と流速によって調節し、IRレーザー加熱中に発生する反応生成物プラグのきれいなTLM検出を確保した。要点は、局部加熱に対する感度を十分維持しながら、IRを照射しない時は、生成物の蓄積のバックグラウンドをできるだけ小さくすることであった。最適条件として、HRP濃度を2.5単位/mL(溶液1)、H濃度を10−5M(溶液2)、流速を5μL/分(線速度6.7mm/s)とした。予備実験から、酵素溶液の原液にIRを連続照射したあとでもHRP活性度は変わらないことが確認された。
流通条件下で行ったIRレーザー加熱によるチップ上の反応の制御に対する代表的な結果を図9に示す。この実験中IRレーザーは定期的に運転した。レーザーは、指示された時間に対して50%のデューティサイクルでオン・オフした。時間的な推移から、TLM信号はIR照射のそれと関連した規則的なパターンに従うことがわかった。
1sより短いIR照射時間で反応の迅速な制御データを明らかにするため、TLM信号を高速でフーリエ変換(FFT)した。TLM信号から得られる規格化FFTスペクトルを図10に示す。このスペクトルは雑音レベルを超えたシャープな特徴的な周波数を示した。1sおよび0.6sの場合、おそらくその周波数で雑音の寄与が増すためと思われるいくつかの高調波が観測された。特徴的な周波数は、使用されるIR照射時間と一致した。このことは、反応速度がIR照射によって外部から制御されることを裏づけている。
実施例2
図11は、実施例1と同様にして、45サイクルPCRの場合のローダミン−3Bの蛍光強度検知のプロファイルを例示したものである。サイクルは、
IR=120mW,95℃−2s
IR=0mW,68℃−6s
の加熱、冷却のサイクルを示したものである。
実施例3
図2および図4に例示したマイクロチップ内に設けた熱電対による温度検知手段を用いて、DNA meltingの温度変化を観察した。
ds−DNA特異染料 SYBER−GreenIで標識されたPCR増幅後のDNA断片を微小チャンネル内に導入し、外部加熱手段によって60から98℃に加熱した。昇温速度は0.2℃/sとした。
Arイオンレーザー(488nm、100mW)を蛍光励起源として用いた。
図12は、DNA meltingの結果を示したものである。実線は500bpのλ−ファージDNA断片の場合を、破線はNTC(negative template control)試料の場合を示している。
温度検知手段としてのチップ埋込み型の熱電対が有効であることが確認された。
産業上の利用可能性
以上詳しく説明したとおり、この出願の発明によって、マイクロチップの微細流路内の液相温度を精度よく測定することができ、また迅速に、かつ適切に温度制御することのできる新しい技術手段を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
図1は、非接触での蛍光強度による温度測定のシステムを例示した構成図である。
図2は、熱電対による温度測定の例を示した図である。
図3は、赤外線レーザーの複数点での照射を例示した図である。
図4は、実施例における装置構成例を示した図である。
図5は、蛍光強度による温度測定の較正曲線を例示した図である。
図6は、IRレーザー照射にともなう溶液の流速毎の温度分布図である。
図7は、蛍光クエンチによって測定した温度の迅速サイクリングを例示した図である。
図8は、実験的に求めた/s間のIR照射の時間推移を例示した図である。
図9は、IRレーザー加熱によるチップ上の反応制御の結果を例示した図である。
図10は、TLM信号から得られた規格化FFTスペクトルを示した図である。
図11は、PCRサイクルの蛍光強度検知のプロファイルを例示した図である。
図12は、DNA meltingの状態を熱電対手段による温度検知として例示した図である。

Claims (13)

  1. マイクロチップ微細流路内の液相温度を蛍光物質からの発光強度の検知によって非接触で測定することを特徴とするマイクロチップ微細流路内液相の温度測定方法。
  2. 蛍光物質がローダミン色素物質であることを特徴とする請求項1のマイクロチップ微細流路内液相の温度測定方法。
  3. マイクロチップ微細流路内の液相温度を、微細流路内の液相に接触させた温度検知手段により測定することを特徴とするマイクロチップ微細流路内液相の温度測定方法。
  4. 温度検知手段はその一部または全部がマイクロチップに埋設もしくは載置されていることを特徴とする請求項3のマイクロチップ流路内液相の温度測定方法。
  5. 温度検知手段が熱電対であることを特徴とする請求項3または4のマイクロチップ微細流路内液相の温度測定方法。
  6. 微細流路に対してその側部に形成した微細溝に挿入配置した熱電対により温度を測定することを特徴とする請求項5のマイクロチップ微細流路内液相の温度測定方法。
  7. マイクロチップ微細流路内の液相を赤外線(IR)レーザーの照射によって加熱して液相温度を制御することを特徴とするマイクロチップ微細流路内液相の温度制御方法。
  8. 微細流路を有するマイクロチップの配置部とともに、微細流路内の蛍光物質からの発光強度の検知部と、この発光強度から微細流路内液相の温度を算出する演算部とを備えていることを特徴とするマイクロチップ微細流路内液相の温度測定装置。
  9. 微細流路を有するマイクロチップ配置部とともに、マイクロチップ微細流路内の液相に接触する温度検知手段を備えていることを特徴とするマイクロチップ微細流路内液相の温度測定装置。
  10. 請求項8または9の温度測定装置が、マイクロチップ微細流路内液相の加熱手段とともに備えられていることを特徴とするマイクロチップ熱反応装置。
  11. 加熱手段が赤外線レーザー照射手段であることを特徴とする請求項10の熱反応装置。
  12. 微細流路とともに、微細流路内の液相に接触する温度検知手段が備えられていることを特徴とするマイクロチップ。
  13. 温度検知手段が熱電対であることを特徴とする請求項12のマイクロチップ。
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