JP6229505B2 - 温調システム - Google Patents
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Description
また、集光手段にて集光されたレーザ光の焦点位置が対流起点位置と一致するように、レーザ光源から照射されたレーザ光を当該集光手段にて集光可能としたので、レーザ光の焦点位置が対流起点位置以外の位置と一致させる場合に比べて温調対象に対流が生じやすくなるため、加温効率をさらに一層高めることが可能となる。
まずは、本実施の形態の基本的概念について説明する。本実施の形態は、概略的に、容器に収容された温調対象の温度を調整するための温調システムに関するものである。
最初に、実施の形態1について説明する。この実施の形態1は、集光手段を備える形態である。
まず、容器及び温調システムの構成について説明する。図1は、実施の形態1に係る温調システムの構成を、温調対象が収容された容器と共に示す概略図である。図2は、図1における領域Aの拡大部分断面図である(一部を破断せずに示す。以下、図4、図8〜図11についても同様とする)。なお、以下の説明では、図1のX方向を温調システムの右方向、図1のX’方向を温調システムの左方向、図1のZ方向を温調システムの上方向、図1のZ’方向を温調システムの下方向とする。また、図示は省略するものの、図1のX方向及びZ方向に略直交する方向であって、紙面に対して奥側から手前側に至る方向をY方向とし、図1のX方向及びZ方向に略直交する方向であって、紙面に対して手前側から奥側に至る方向をY’方向とする。
容器10は、温調対象Tを収容するものであり、図1、図2に示すように、容器本体11と、鍔部12とを備えている。ここで、容器10の具体的な材質については、容器10に収容されている温調対象Tに対して後述する照射機構30のレーザ光源31からのレーザ光が照射可能となるように、当該容器10の少なくとも一部が透光性を有する材質が望ましく、例えば、アクリル、ポリメチルメタクリレート、環状オレフィンコポリマー、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル等が採用されることが望ましい(具体的には、実施の形態1、2では、容器10全体が透光性を有する材質にて形成されている)。また、容器10の形成方法は任意であるが、例えば容器本体11と鍔部12とを一体に形成する方法等が該当する。
容器本体11は、容器10の基本構造体である。この容器本体11は、上下方向に略沿った側部である1つの第1の側部13と、上下方向に略直交する第2の側部14a、14bであって、相互に対向する位置に配置された第2の側部14a、14b(具体的には、第2の側部14aが第1の側部13の上端部に配置され、第2の側部14bが第1の側部13の下端部に配置されている)とを有する長尺の中空円筒状体にて形成されている。
鍔部12は、後述する容器保持部20と当接する当接手段である。この鍔部12は、略環状体にて形成されており、容器本体11の上方部分の外縁を覆うように配置されている。
温調システム1は、容器10に収容された温調対象Tの温度を調整するシステムである。図1、図2に示すように、温調システム1は、容器保持部20と、照射機構30と、冷却部40と、温度センサ50と、レベルセンサ60と、制御装置70とを備えて構成されている。
容器保持部20は、容器10を保持するための容器保持手段である。この容器保持部20は、平面形状が略矩形状の板状体にて形成されており、左右方向に略沿って配置され、図示しない支持構造によって支持されている。
照射機構30は、容器10を介して温調対象Tに対してレーザ光を照射するための機構であり、レーザ光源31と、集光部32と、位置調整部33とを備えて構成されている。
レーザ光源31は、容器10を介して温調対象Tに対してレーザ光を照射する光源である。このレーザ光源31は、例えば公知のレーザ発振器を用いて構成されており、配線2を介して制御装置70と接続されている。
集光部32は、レーザ光源31から照射されたレーザ光を集光する集光手段である。この集光部32は、例えば公知の集光レンズ(対物レンズ)を用いて構成されている。
位置調整部33は、レーザ光源31及び集光部32の上下方向の設置位置を調整するための位置調整手段である。この位置調整部33は、例えば、レーザ光源31を押引き可能な公知のアクチュエータ等を用いて構成されており、配線2を介して制御装置70と接続されている。
なお、上述した照射機構30のその他の構成については任意であるが、例えば、図1に示すように、1つの照射機構30を用いて、複数の容器10のいずれか1つに収容された温調対象Tに対してレーザ光を照射する場合に、当該照射機構30を搬送することが可能となるように、搬送機構(図示省略)が設けられる(なお、レベルセンサ60の構成についても同様とする)。ここで、搬送機構は、照射機構30を左右方向に略沿って搬送するための搬送手段であり、スライドブロックと、レール部と、駆動部とを備えて構成されている(これら各部の図示は省略する)。
冷却部40は、容器10を冷却するための冷却手段である。この冷却部40は、例えば公知の熱伝素子(具体的にはペルチェ素子等)を用いて構成されている。また、この冷却部40は、略リング状体にて形成されており、容器10の一部を覆うように配置されている。そして、この冷却部40は、配線2を介して制御装置70と接続されている。
温度センサ50は、温調対象Tの温度を検出し、当該検出値を配線2を介して制御装置70に出力する温度検出手段である。この温度センサ50は、例えば公知の温度センサ(具体的には、熱電対等)を用いて構成されており、冷却部40の開口41を介して容器10と当接するように設置されている。
レベルセンサ60は、温調対象Tにおける液面のレベル(すなわち、レベルセンサ60から温調対象Tの液面に至る距離)を検出し、当該検出値を配線2を介して制御装置70に出力するレベル検出手段である。このレベルセンサ60は、例えば、当該レベルセンサ60が温調対象Tと接触しない状態で、当該温調対象Tにおける液面のレベルを検出することが可能な公知のレベルセンサ(例えば、超音波式レベル計等)を用いて構成されており、容器10よりも上方の位置であって、当該容器10に収容された温調対象Tの液面と対向する位置に設置されている。
図3は、実施の形態1に係る温調システム1の電気的構成を示すブロック図である。制御装置70は、温調システム1を制御する装置であり、図3に示すように、操作部71と、出力部72と、制御部73と、記憶部74とを備えている。なお、この制御装置70は、例えば公知のパーソナルコンピュータ等によって構成することができるので、その詳細な説明は省略する。
操作部71は、各種の情報に関する操作入力を受け付けるための操作手段である。この操作部71は、例えば、タッチパネル、リモートコントローラの如き遠隔操作手段、あるいはハードスイッチ等、公知の操作手段を用いて構成されている。
出力部72は、制御部73の制御に基づいて各種の情報を出力する出力手段である。この出力部72は、例えば、公知の液晶ディスプレイや有機ELディスプレイの如きフラットパネルディスプレイ等の公知の表示手段や、スピーカ等の公知の音声出力手段等を用いて構成されている。
制御部73は、制御装置70を制御する制御手段である。この制御部73は、具体的には、CPU、当該CPU上で解釈実行される各種のプログラム(OSなどの基本制御プログラムや、OS上で起動され特定機能を実現するアプリケーションプログラムを含む)、及びプログラムや各種のデータを格納するためのRAMの如き内部メモリを備えて構成されている。特に、実施の形態1に係る温調プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納され、当該記録媒体から制御装置70にインストールされることで、制御部73を実質的に構成する。
制御装置70の処理に必要な各種の情報(例えば、後述する繰返し回数、後述するレベルセンサ60の上下方向の位置、後述するレベル基準値、後述する焦点距離値、後述するレーザ光源31と集光部32との相互距離値、後述する第1温度値、後述する第2温度値、及び後述する第3温度値等)を記憶する記憶手段であり、例えば、外部記録装置としてのハードディスク(図示省略)を用いて構成されている。ただし、ハードディスクに代えてあるいはハードディスクと共に、磁気ディスクの如き磁気的記録媒体、又はDVDやブルーレイディスクの如き光学的記録媒体を含む、その他の任意の記録媒体を用いることができる。
次に、実施の形態1に係る照射機構30の構成の詳細については、下記に示す工夫が施されている。図4は、容器10を介して温調対象Tに対してレーザ光がレーザ光源31から照射されている状態を示す図である。図5は、容器10に収容された温調対象Tに対流が生じている状態を示す図である。
まず、照射機構30の構成については、例えば、レーザ光の照射方向が容器10の長手方向に略沿うように、当該レーザ光をレーザ光源31から照射可能となる構成が採用されている。具体的には、図2、図4に示すように、容器保持部20よりも下方位置であって、当該レーザ光源31の照射口が容器10の容器本体11における第2の側部14bと対向するように、レーザ光源31が配置されている。この場合において、集光部32は、レーザ光源31と容器本体11の第2の側部14bとの相互間に設置される。また、位置調整部33は、当該位置調整部33の押引き部分がレーザ光源31の下端部と当接する位置に配置されており、レーザ光源31に対して固定具等によって固定されている。
また、レーザ光源31の構成については、レーザ光を温調対象Tの一部のみに対して照射可能となる構成が採用されている。具体的には、図2、図4に示すように、レーザ光源31の照射口の平面形状が容器10の平面形状に比べて小さくなるように(より具体的には、レーザ光源31の照射口の左右方向の長さが容器10の左右方向の長さよりも短くなる等)、レーザ光源31が形成されている。
また、集光部32の構成については、例えば、集光部32にて集光されたレーザ光の焦点位置が温調対象Tにおける対流起点位置と一致するように、レーザ光源31から照射されたレーザ光を当該集光部32にて集光可能となる構成が採用されている。ここで、「対流起点位置」とは、容器10に収容された温調対象Tにおける集光部32にて集光されたレーザ光によって対流が生じた際の起点となる所定の位置を意味する。この対流起点位置の決定については任意であり、例えば、温調対象Tにおける対流効率が高い位置に決定されるが好ましい。具体的には、図5(a)に示すように、温調対象Tに複数の対流を生じさせることが可能な位置である温調対象Tの重心位置を対流起点位置CPとして決定してもよく、あるいは、図5(b)に示すように、温調対象Tに単数の対流を生じさせることが可能な位置である温調対象Tの重心位置以外の位置(例えば、温調対象Tの上端位置又は下端位置)を対流起点位置CPとして決定してもよいが、実施の形態1では、温調対象Tの重心位置を対流起点位置CPとして決定したものとして説明する。
次に、このように構成される温調システム1によって実行される温調処理について説明する。図6は、実施の形態1に係る温調処理のフローチャートである(以下の各処理の説明ではステップを「S」と略記する)。図7は、図6に続く温調処理のフローチャートである。この温調処理は、容器10に収容された温調対象Tの温度を調整する処理であり、制御装置70に電源が投入された後に起動される。
このように実施の形態1によれば、レーザ光の照射方向が容器10の長手方向に略沿うように、当該レーザ光をレーザ光源31から照射可能としたので、レーザ光の照射方向が長手方向に略直交する場合に比べて、温調対象Tにおけるレーザ光の照射範囲が多くなることから、加温効率を向上させることが可能となる。
次に、実施の形態1について説明する。この形態は、容器の一部がレーザ光を反射することが可能な形態である。なお、実施の形態1と略同様の構成要素については、必要に応じて、実施の形態1で用いたのと同一の符号又は名称を付してその説明を省略する。
まず、実施の形態2に係る容器及び温調システムの構成について説明する。図8は、実施の形態2に係る図1における領域Aの拡大断面図である。図9は、容器を介して温調対象に対してレーザ光がレーザ光源から照射されている状態を示す図である。図8、図9に示すように、実施の形態2に係る温調システム101は、実施の形態1に係る温調システム1とほぼ同様に構成されているが、容器の構成については、下記に示す工夫が施されている。
容器10の構成については、例えば、レーザ光源31から照射されたレーザ光を第2の側部14bを介して透光可能とし、第2の側部14bから入射されたレーザ光を第1の側部13によって反射可能とする構成が採用されている。具体的には、図8、図9に示すように、容器10の容器本体11は、アクリル等の透光性材料にて形成された第1の側部13及び第2の側部14a、14bを備えている。また、第1の側部13には、反射膜80が設けられている。
このように実施の形態2によれば、レーザ光源31から照射されたレーザ光を、第2の側部14bを介して透光可能とし、第2の側部14bから入射されたレーザ光を、第1の側部13によって反射可能としたので、第2の側部14bから入射されたレーザ光が第1の側部13から漏光することを防止でき、加温効率をさらに一層向上させることができる。
以上、本発明に係る各実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、上述の内容に限定されるものではなく、発明の実施環境や構成の細部に応じて異なる可能性があり、上述した課題の一部のみを解決したり、上述した効果の一部のみを奏することがある。従来のシステムよりも加温効率が向上させることができない場合であっても、本願発明の手段が従来のシステムの手段と異なっている場合には、本願発明の課題が解決されている。
また、上述した各電気的構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各部の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散又は統合して構成できる。例えば、制御装置70を複数の装置に分散して構成することができる。
上記実施の形態1、2では、容器本体11の外形形状が円柱状となるように、容器10が形成されていると説明したが、これに限らず、例えば、この外形形状が略角柱状(この場合には、第1の側部13が複数個となる)、略円錐状、略砂時計状、又は略楕円形状になるように、容器10が形成されてもよい。
上記実施の形態2では、容器保持部は、ポリブチレンテレフタレート等の非透光性樹脂材料にて形成されていると説明したが、これに限られず、例えば、アクリル等の透光性を有する材質にて形成されてもよい。
上記実施の形態1では、照射機構30は、集光部32を備えていると説明したが、例えば、集光部32を省略してもよい(なお、実施の形態2についても同様とする)。この場合において、レーザ光源31の構成については任意であるが、例えば、図10に示すように、レーザ光源31の照射口の平面形状が容器10の平面形状よりも小さくなるように(具体的には、レーザ光源31の照射口の左右方向の長さが容器10の左右方向の長さよりも短くなる等)、レーザ光源31が形成されてもよい。これにより、レーザ光を温調対象Tの一部のみに対して照射することが可能となる。あるいは、図11に示すように、レーザ光源31の照射口の平面形状が容器10の平面形状と略同一となるように(又は容器10の平面形状よりも大きくなるように)、レーザ光源31が形成されてもよい。これにより、レーザ光を温調対象T全体に対して照射することが可能となる。
冷却部40は、公知の熱伝素子を用いて構成されていると説明したが、これに限られず、例えば、容器本体11の第1の側部13における温調対象Tとの接触部分の外縁の一部を浸すことが可能な水槽であって、所定温度(具体的には4℃から20℃程度等)で管理可能な水槽を用いて構成されてもよい。この場合において、照射機構30は、容器10よりも上方の位置において、照射機構30のレーザ光源31の照射口が開口15と対向するように配置されることが望ましい。
上記実施の形態2では、反射膜80は、第1の側部13と冷却部40との相互間において、第1の側部13における温調対象Tとの接触部分の外縁の少なくとも一部を覆うように配置されていると説明したが、これに限られない。例えば、反射膜80は、第1の側部13の内側であって、当該反射膜80が温調対象Tの少なくとも一部と接触するように配置されてもよい。この場合において、反射膜80の具体的な形状については、例えば、反射膜80の外径が容器10の容器本体11の内径と略同一であり、反射膜80の内径が容器本体11の外径よりも小さく、冷却部40の上下方向の長さが第1の側部13の上下方向の長さと略同一に設定されてもよい。また、冷却部40の具体的な形状については、実施の形態1に係る冷却部40の形状と略同一に設定される。
上記実施の形態1、2では、レベル基準値は、容器に収容される温調対象Tの容量を50μLとする場合、所定位置を原点したときの容器10に50μLの温調対象Tが収容された場合の温調対象Tの液面における上下方向の座標を示す値であると説明したが、これに限られない。例えば。容器10に収容される温調対象Tの容量を50μL以外の容量(具体的には20μL程度等)とする場合、所定位置を原点としたときの容器10に上記50μL以外の容量の温調対象Tが収容された場合の温調対象Tの液面における上下方向の座標を示す値に変更されてもよい。この場合において、レベル基準値の変更については、容器に収容される温調対象Tの容量をユーザがあらかじめ知りえる場合(具体的には、公知の試薬分注装置によって容器10に分注される温調対象Tの容量をあらかじめ知りえる場合等)には、例えば、記憶部74に記憶されているレベル基準値が当該容量に応じた値にあらかじめ変更されてもよい。一方、容器に収容される温調対象Tの容量をユーザがあらかじめ知りえない場合には、記憶部74に記憶されているレベル基準値の変更ができないため、例えば、SA3において、単に対象容器10に収容された温調対象Tの液面における上下方向の位置が算定され、SA4及びSA5の処理が常に行われるようにしてもよい。
上記実施の形態1、2では、SA3からSA5の処理が行われると説明したが、これに限られず、例えば、温調対象Tの液面の変動に関わらず、対流起点位置を変えない場合には(すなわち、対流起点位置を固定位置とした場合には)、SA3からSA5を省略してもよい。この場合には、温調システムはレベルセンサ60を省略して構成されてもよい。
付記1に記載の温調システムは、少なくとも一部が透光性を有する長尺状の容器に収容された温調対象であり、透光性を有する温調対象の温度を調整するための温調システムであって、前記容器を介して前記温調対象に対してレーザ光を照射するレーザ光源を備え、前記レーザ光の照射方向が前記容器の長手方向に略沿うように、当該レーザ光を前記レーザ光源から照射可能としている。
付記1に記載の温調システムによれば、レーザ光の照射方向が容器の長手方向に略沿うように、当該レーザ光をレーザ光源から照射可能としたので、レーザ光の照射方向が長手方向に略直交する場合に比べて、温調対象におけるレーザ光の照射範囲が多くなることから、加温効率を向上させることが可能となる。
2 配線
10 容器
11 容器本体
12 鍔部
13 第1の側部
14a、14b 第2の側部
15 開口
20 容器保持部
21 開口
30 照射機構
31 レーザ光源
32 集光部
33 位置調整部
40 冷却部
41 開口
50 温度センサ
60 レベルセンサ
70 制御装置
71 操作部
72 出力部
73 制御部
73a レーザ光源出力制御部
73b 対流起点位置特定部
74 記憶部
80 反射膜
81 開口
T 温調対象
CP 対流起点位置
Claims (4)
- 少なくとも一部が透光性を有する長尺状の容器に収容された温調対象であり、透光性を有する温調対象の温度を調整するための温調システムであって、
前記容器を介して前記温調対象に対してレーザ光を照射するレーザ光源と、
前記レーザ光源から照射された前記レーザ光を集光する集光手段を備え、
前記レーザ光の照射方向が前記容器の長手方向に略沿うように、当該レーザ光を前記レーザ光源から照射可能とし、
前記集光手段にて集光された前記レーザ光の焦点位置が、前記温調対象における当該集光された前記レーザ光によって対流が生じた際の起点となる所定の対流起点位置と一致するように、前記レーザ光源から照射された前記レーザ光を当該集光手段にて集光可能とした、
温調システム。 - 前記レーザ光源は、
前記レーザ光を前記温調対象の一部のみに対して照射可能である、
請求項1に記載の温調システム。 - 前記容器は、
当該容器の長手方向に略沿った少なくとも1つ以上の第1の側部と、
当該容器の長手方向に略直交する一対の第2の側部であって、相互に対向する位置に配置された一対の第2の側部と、を備え、
前記レーザ光源から照射された前記レーザ光を、前記一対の第2の側部の一方を介して透光可能とし、
前記一対の第2の側部の一方から入射された前記レーザ光を、前記少なくとも1つ以上の第1の側部によって反射可能とした、
請求項1又は2に記載の温調システム。 - 前記温調対象は、検体を含む水溶液である、
請求項1から3のいずれか一項に記載の温調システム。
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