JPWO2002083806A1 - 光学接着剤組成物および光学装置 - Google Patents
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Abstract
エポキシシラン、またはその加水分解重縮合物(A)3〜60重量%、粘度2,000〜5,000mPa・sのビスフェノール型エポキシ樹脂(B)5〜90重量%、ノボラック型エポキシ樹脂(C)5〜35重量%、アミン類からなる硬化剤3〜30重量%並びに水およびアルコール、前記エポキシシランの加水分解性の基または原子のモル数に対して0〜0.75倍含有する光部品接合用接着剤組成物である。この組成物は耐湿度性および耐熱性にすぐれ、硬化における泡の発生を減じ、泡などによる白濁などの欠点を生じない、光部品の組立、接合に適用できる。
Description
技術分野
本発明は、接着剤組成物およびそれを用いて光学的に透明な接着層で光部品を接着してなる光学装置に関する。
従来の技術
光ファイバ通信システムに用いられる光部品や光学素子の組立に用いられる接合技術には、高い信頼性が必要とされている。これまで光部品の組立については、半田付け、レーザ溶接、アクリルやエポキシ樹脂などの有機接着剤が用いられてきた。(i)特開平6−073358号公報、特開平6−073359号公報には、屈折率整合精密接着剤について、また(ii)Journal of Non−Crystalline Solids 80巻、557頁〜563頁、1986年および(iii)Intl.Congr.On Glass 429頁〜436頁、1986年には、ゾルゲル法による有機無機接着剤について記載されている。(iv)特許登録番号1829914(特開昭62−297369号)には、アルコキシドと金属塩からなるゾルゲル接着剤を用いた光学素子について、また(v)特許登録番号2786996(特開平7−5307号)には、珪酸塩とアルコキシドからなる接着剤を用いたプリズムについて開示されている。(vi)米国特許4991493には有機無機複合接着剤について開示されている。
(vii)特開平11−343474号公報にはエポキシ樹脂とオルガノアルコキシシランとアルミニウムキレート化合物を配合した接着剤組成物について開示されている。(viii)特開平9−243870号公報にはビスフェノール型エポキシ樹脂、ノボラック型エポキシ樹脂、光酸発生剤およびカップリング剤としてのエポキシシランを含む光硬化性樹脂組成材料を用いて光部品を封止することが記載されている。さらに(ix)特開平2000−109780号公報には、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、脂環式エポキシ樹脂、光カチオン開始剤およびγ−グリシドキシプロピルトリメトキシシランを含む光部品用紫外線硬化型接着剤組成物が記載されている。
ところがこのような光部品用の接合技術や接着剤については、次のような問題点が挙げられていた。半田付け、レーザ溶接などの方法については、固定位置精度が不十分であったり、レーザ光源や高度な技術が必要であった。またエポキシ接着剤やアクリル接着剤(i)については、250℃以上の耐熱性(半田耐熱)や耐湿度性に劣っていた。アルコキシドや金属塩を用いる接着剤(ii〜vii)については、加水分解反応で生じるアルコールや脱水反応で生成する水が加熱硬化の最中にガス化するため、レンズなどの光部品の接合で泡が残ったり、白濁したり、十分な接着が得られないという課題があった。またエポキシ樹脂を用いる接着剤(viii,ix)では、接着層の耐熱性が十分ではなかった。
発明の開示
本発明の目的は、上記のような不具合点を改善し、耐湿度性および耐熱性に優れ、硬化における泡の発生が少なく、泡などによる白濁などの欠点を生じない、光部品の組立、接合に適用できる接着剤組成物を提供することにある。
本発明の他の目的は、本発明の接着剤組成物により接着した光学的な透明な光学部品を提供することにある。
本発明のさらに他の目的および利点は以下の説明から明らかになろう。
本発明によれば、本発明の上記目的および利点は、第1に、
(A)下記化学式1で表されるエポキシシラン、またはその加水分解重縮合物
ここでRは、エポキシ結合を有する有機基またはエポキシ結合を有しない有機基であり、Xは加水分解可能な基または原子でありそしてnは1または2である、だたし、Rは、nが1のときエポキシ結合を有する有機基であり、nが2のときには少なくとも1つのRはエポキシ結合を有する有機基であるものとする、
(B)2,000〜5,000mPa・sの粘度を有するビスフェノール型エポキシ樹脂、
(C)ノボラック型エポキシ樹脂、
(D)アミン類からなる硬化剤および
(E)水およびアルコールの少なくともいずれか一方、
を含有してなり、上記(A)成分、(B)成分、(C)成分および(D)成分は、(A)成分、(B)成分および(C)成分の合計重量に基づいて、それぞれ3〜60重量%、5〜90重量%、5〜35重量%および3〜30重量%でありそして上記(E)成分は(A)成分中の加水分解可能な基または原子に対し0〜0.75モル倍である、
ことを特徴とする、光部品を接合するための接着剤組成物によって達成される。
また、本発明の上記目的および利点は、第2に、少なくとも2個の光学的に透明な光部品およびこれらの光部品を接着している、本発明の上記接着剤組成物を硬化させてなる光学的に透明な接着層からなる光学装置であって、互いに隣接する2個の前記光部品の屈折率をそれぞれn1およびn2(ただしn1≧n2)としたとき、その隣接する光部品の間の前記接着層が下記数式1:
で表される屈折率n3を満足する光学装置によって達成される。
発明の好ましい実施態様
本発明に用いられる接着剤組成物は、成分(A)、成分(B)、成分(C)、成分(D)および成分(E)からなる。成分(A)は被接着体の表面と接着剤の結合を強くする成分であり、そして耐湿度性の向上にも寄与する。成分(A)として用いられる化合物は、上記化学式1で表すように、nが1の場合には、エポキシ結合を有する有機基を1個と加水分解可能な基または原子を3個有するシラン化合物、その加水分解物、または重縮合物である。nが2の場合には、エポキシ結合を有する有機基を1個または2個と、加水分解可能な基または原子を2個と、エポキシ結合を有する有機基が1個のときにはエポキシ結合を有しない有機基例えばアルキル基、アリール基またはアルケニル基を1個有するシラン化合物、その加水分解物、または重縮合物が用いられる。上記化学式1のnが1であるエポキシシラン、またはその加水分解重縮合物が、優れた耐熱性および優れた耐湿度性が得られるので好ましく用いられる。エポキシ結合を有する有機基としては、例えばグリシドキシプロピル基、3,4−エポキシシクロヘキシル基などを挙げることができる。グリシドキシプロピル基および3,4−エポキシシクロヘキシル基は入手が容易なので好ましく用いられる。加水分解可能な基としては、例えばアルコキシル基を挙げることができる。これらの中で炭素数が1〜4個のアルコキシル基が好ましく用いられる。加水分解可能な原子としては、ハロゲン原子を挙げることができる。これらの中で塩素原子が好ましく用いられる。上記化学式1で表されるシラン化合物として、例えば3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリエトキシシラン、3−グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン、ジ(3−グルシドキシプロピル)ジエトキシシラン、ジ(3−グルシドキシプロピル)ジメトキシシランおよびこれらの加水分解、重縮合物を好ましいものとして挙げることができる。
成分(A)は前記化学式1で表されるシラン化合物であってもよく、またその加水分解・重縮合物であってもよい。加水分解・重縮合物を使用する場合はその反応の際に副生するアルコールおよび水を留出させながら反応を進行させて、接着剤組成物中に水およびアルコールが実質的に含有しないようにすることが好ましい。成分(A)が前記化学式1で表されるシラン化合物である場合、その量が多すぎると、接着剤組成物の粘度が小さくなり過ぎて塗布性が悪くなる。一方その量が少なすぎると、その耐湿度性を改善する効果が十分に得られない。成分(A)が前記化学式1で表されるシラン化合物の加水分解・重縮合物の場合、その量が多すぎると、組成物の粘度が大きくなりすぎたり、加水分解によって副生するアルコールや水の量が相対的に大きくなって、硬化物がポーラスになったり、白濁を生じるので好ましくない。一方その量が少なすぎると、その耐湿度性を改善する効果が十分に得られない。したがって、成分(A)の含有量は、成分(A)+成分(B)+成分(C)の合計100重量%に対して、3重量%〜60重量%であり、6重量%〜50重量%であることが好ましく、8重量%〜40重量%がより好ましい。
成分(B)であるビスフェノール型エポキシ樹脂は接着層の基本骨格を形成する成分であり、その分子量、従ってその化学構造を制御することにより、接着剤組成物の粘度を2,000〜5,000mPa・sとする。この粘度範囲で接着剤組成物として塗布が容易である。成分(B)としては、例えばビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、ビスフェノールS型エポキシ樹脂が用いられる。これらの中でビスフェノールF型エポキシ樹脂が好ましく用いられる。成分(B)が多すぎると、耐熱性、耐湿度性が低下し、少なすぎると他成分の相溶性が低下する。成分(B)の含有量は成分(A)+成分(B)+成分(C)の合計100重量%に対して、5重量%〜90重量%であり、20重量%〜80重量%が好ましく、40重量%〜75重量%がより好ましい。
成分(C)は接着層の耐熱性を改善する成分であり、その成分が多すぎると、接着剤組成物の粘度が大きくなりすぎ、少なすぎると耐熱性が十分に改善されない。従って、成分(C)の含有量は成分(A)+成分(B)+成分(C)の合計100重量%に対して、5重量%〜35重量%であり、8重量%〜30重量%が好ましく、12重量%〜28重量%がより好ましい。
成分(D)であるアミン類は成分(A)、成分(B)および成分(C)のエポキシ結合を重合させるための硬化触媒であり、しかも成分(A)の加水分解触媒としても働く。成分(D)としては、1級アミン類、2級アミン類または3級アミン類が用いられる。例えばジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、ポリメチレンジアミン、メタフェニレンジアミン、メタフェニレンジアミン、ジアミノジフェニルメタン、イミダゾール、2−メチルイミダゾール、2−エチル−4−メチルイミダゾールなどを挙げることができる。これらの中でイミダゾール類、すなわちイミダゾール、2−メチルイミダゾールおよび2−エチル−4−メチルイミダゾールが、反応活性が優れているので、好ましく用いられる。成分(D)の含有量は、成分(A)+成分(B)+成分(C)の合計100重量%に対して、3重量%〜30重量%であり、4重量%〜25重量%がより好ましく、5重量%〜20重量%が最も好ましい。
本発明の接着剤組成物は、アルコールや水などの揮発性成分を多く含まないことが好ましい。揮発性成分を含有すると、硬化物がポーラスになったり、白濁を生じることがあるからである。成分(A)としてエポキシシランの加水分解・重縮合物を用いる場合については、その加水分解・重縮合物の調製に際して、副生するアルコールおよび水を留出させながら、反応を進行させて、成分(A)中の、従って接着剤組成物中の水およびアルコールの含有量をできるだけ小さくすることが好ましい。成分(A)として加水分解されていないエポキシシランを使用する場合には、接着剤組成物中にはこのエポキシシランを加水分解させるための水が必要である。従って接着剤組成物中に水を、モル数で表して、エポキシシランの加水分解性の基または原子のモル数に対して0.5〜0.75倍含有させることが好ましい。この水は特別に添加しなくても、成分(B)および成分(C)中に不純物として含まれている水分で十分である。接着剤組成物中でエポキシシランの加水分解および脱水反応が生じると、含まれていた水の一部がアルコールに変化する。従って接着剤組成物中には、成分(E)である水および/またはアルコールが、その合計モル数で表して、前記エポキシシランの加水分解性の基または原子のモル数(基および原子の両方が含まれる場合はそのモル数の合計)に対して0〜0.75倍含有される。具体的には接着剤組成物中のアルコールおよび水の合計含有量が1重量%以下、より好ましくは0.1重量%以下に保つことが好ましい。
本発明において、接着剤組成物中の前記エポキシシラン、前記ビスフェノール型エポキシ樹脂、および前記ノボラック型エポキシ樹脂の各含有量を、前記接着層の屈折率の値が前記少なくとも2個の光学的に透明な光部品の屈折率の値に近似するように調節されるが、具体的には、互いに隣接する2個の前記光部品の屈折率をそれぞれn1およびn2(ただしn1≧n2)とすれば、その隣接する光部品の間の前記接着層が前記数式1で表される屈折率n3を有することが好ましい。さらに好ましくは、この接着層が下記数式2で表される屈折率n3を有することが好ましい。
例えば、1.46の屈折率(n2)を有する光ファイバと1.59の屈折率(n1)を有するマイクロレンズを接合する場合、上記数式1では、1.452≦n3≦1.596となり、上記数式2では1.507≦n3≦1.540となる。このように屈折率を整合することにより、光伝搬損失の少ない光学装置が得られる。また光ファイバ、レンズ、フィルタ、光導波路、回折格子、光アクティブ素子の接合についても、同様に屈折率を整合することにより、光伝搬損失の少ない光学装置が提供される。
次に光部品について説明する。本発明で使用される光部品としては、例えば光ファイバ、レンズ、フィルタ、光導波路、回折格子、光アクティブ素子を挙げることができる。光ファイバとしては、例えばシングルモード光ファイバ、マルチモード光ファイバが挙げられる。レンズについては、例えば屈折率分布レンズ、球面レンズ、非球面レンズ、平凸レンズなどを例示できる。また光フィルタについては、誘電体多層膜からなる狭帯域フィルタ、バンドパスフィルタ、偏光フィルタなどを例示できる。光導波路については、シングルモード光導波路、マルチモード光導波路などを例示できる。またこれらの光導波路に、周期的に屈折率を変調させたブラッグ回折格子を有していてもよい。これらの光部品を構成する材料としては、例えばガラス材料、プラスチック材料、有機無機複合材料が挙げられる。
上記光部品を構成する材料として1.5×10−5/℃以下の線膨張率を有することが好ましい。材料の線膨張率が1.5×10−5/℃を超えると、例えばポリプロピレン(9〜15×10−5/℃)のような高い熱膨張係数を有するプラスチックス製光部品の場合、接着剤付与後の加熱過程において光部品と接着層との界面で剥離したり、接着層に亀裂を生じるからである。通常の無機ガラスは1.5×10−5/℃以下の線膨張率を有する。また光部品の少なくとも接着すべき表面は酸化物であることが好ましい。もしこの被接着表面が酸化物でない場合、接着層の成形過程において付着強度が下がり、場合によっては被接着表面と接着層が界面で剥離を生じるからである。好ましい光部品の材質の例として、珪酸塩系ガラス、ホウ酸系ガラス、リン酸系ガラス等の酸化物ガラス、石英、セラミックス、エポキシ樹脂、ガラス繊維強化ポリスチレンなどを挙げることができる。これらの中で酸化物ガラスおよび石英が、1.40〜1.55の屈折率、高透明性および低膨張係数を有しているので好ましく用いられる。金属はそのままでは本発明の接着層が接合しないが、あらかじめ金属の表面を酸化剤で処理しておけば被接着部品として使用することができる。
これらの光部品を組み立てる場合、第1の光部品と第2の光部品の間に、光学的に透明な本発明の接着剤組成物を塗布して充填または展開したのち、硬化させて所定の強度を有する結合部を形成することができる。接着剤の硬化については、成分(D)である硬化剤の量を増やすことにより、数分で硬化する接着剤組成物が得られる。また、硬化剤の量を減らすことにより、数時間のポットライフを有する接着剤組成物を得ることができる。また必要に応じて、加熱処理することにより、硬化時間を短縮することができる。また反応遅延剤、硬化促進剤などを必要に応じて、全量の40重量%以下、好ましくは30重量%以下添加してもよい。反応遅延剤、硬化促進剤を添加することにより、硬化時間を自由にコントロールできる。接着剤組成物を塗布した後、通常は室温〜250℃で数秒〜数時間保持することにより硬化する。
実施例
原料の作製
(主剤1)
2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシランを0.1g、ビスフェノールF型エポキシ樹脂(東都化成、YDF−170、エポキシ当量160〜180g/eq、粘度:2,000〜5,000mPa・s)を0.75gおよびノボラック型エポキシ樹脂(東都化成、YDPN−638,エポキシ当量170〜190g/eq、水分含有率1%以下)を0.25g加えて攪拌して主剤1を得た。
(主剤2)
主剤1の調製に用いた2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシランの使用量0.1gに代えて0.25gとした以外は、主剤1と同様にして作製して主剤2を得た。
(主剤3)
主剤1の調製に用いた2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシランの使用量0.1gに代えて0.5gとした以外は、主剤1と同様にして作製して主剤3を得た。
(主剤4)
2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン5gにイソプロパノール3gおよび0.1mol/lの塩酸水溶液1gを混合し、室温で24時間攪拌して加水分解重縮合物Aを得た。ついでこの加水分解重縮合物を80℃に加熱しながら30mmHgの減圧下に保持することにより、副生したアルコールと水を除去して濃縮した加水分解重縮合物B約4.5gを得た。主剤1の調製に用いた2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシランの使用量0.1gに代えて、この濃縮した加水分解重縮合物B0.1gを用いた他は主剤1と同様にして行い主剤4を得た。ガスクロマトグラフ法により残留するアルコールおよび水を定量したところ、主剤4は全重量に対して、0.1重量%以下の揮発性成分を含有していた。
(主剤5)
主剤1の調製に用いた2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシランに代えて、同量の3−グリシドキシプロピルトリメトキシシランを用いた以外は、主剤1と同様にして作製して主剤5を得た。
(主剤6)
前記主剤4で使用した濃縮加水分解重縮合物Bに代えて、主剤4の調製途中の、水およびアルコールを含む加水分解重縮合物A0.33gを用いた以外は主剤4と同様にして行い主剤6を得た。ガスクロマトグラフ法により残留するアルコールおよび水を定量したところ、主剤6は全重量に対して、約50重量%の揮発性成分(水+アルコール)を含有していた。この水とアルコールの合計量は、その合計モル数で表して、成分A(2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン)の加水分解性基(メトキシル基)のモル数に対して2.5倍であった。
(主剤7)
主剤1の調製に用いた2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシランを使用しないで、それ以外は主剤1と同様にして主剤7を得た。
(主剤8)
主剤1の調製に用いた2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシランの使用量0.1gに代えて2gとした以外は主剤1と同様にして主剤8を得た。
(硬化剤)
2−エチル−4−メチルイミダゾール1.1gとイミダゾール0.68gを混合し、100℃で1時間加熱して硬化剤を得た。
(接着剤組成物1〜8)
100mgの主剤1と10mgの硬化剤を混合して、接着剤組成物1を得た。同様に100mgの主剤2〜8のそれぞれと10mgの硬化剤をそれぞれ混合し、接着剤組成物2〜8を得た。
実施例1〜5
前記接着剤組成物1〜5を第1のスライドガラス板(25mm×50mm×1.2mm)上に10mg滴下し、直ちに同寸法の第2のスライドガラスをその上に重ねて、2枚のスライドガラス板の間に接着剤組成物を25mm×25mmの広さに延ばした状態で挟み込み、200℃のホットプレート上で15分加熱して、接着層の外観を観察して気泡の発生の有無および白濁の有無を調査した。また容積が3mlのガラス製サンプル瓶に1gの接着剤組成物を入れ、200℃で30分間加熱処理して、加熱処理前後の体積を測定し、100×(加熱前体積−加熱後体積)/(加熱前体積)で表される体積収縮率(%)を評価した。
直径2mmで長さが1mmの石英ガラス棒2個の一方端面同士を接着剤組成物1〜5を用いて150℃で30分の硬化条件で接着して、接着強度試験のための試料とした。
この試料について耐湿試験Aと耐湿試験Bを行った後に接着強度を測定した。耐湿試験Aは沸騰水の中で24時間試料を煮沸する試験であり、耐湿試験Bは上記24時間煮沸ののちに、さらに85℃、相対湿度85%の恒温槽中に試料を500時間保持した。そして耐湿試験前および後において、接着した石英ガラス棒の両側端部をつかんで10Nの荷重および1Nの荷重の引っ張り試験を行って、接着した石英ガラス棒の接着面が剥がれるかどうかを評価した。前記接着剤組成物1〜5を使用した試料をそれぞれ実施例1〜5とした。
上記試験の結果、実施例1〜5では、いずれについても熱処理中に泡の発生が認められず、体積の収縮は2%未満であった。また耐湿試験前、耐湿試験Aの後および耐湿試験Bの後の接着強度については、実施例1〜5のいずれも、10N以上の接着強度を示した。表1の接着強度の欄には、接着強度が10N以上の場合に「○」印を、接着強度が10N未満で1N以上の場合に「△」印を、そして接着強度が1N未満の場合に「×」印をそれぞれ付している。
比較例1〜3
接着剤組成物6〜8について、実施例1〜5と同様にして、接着層外観の観察、体積収縮率の評価および耐湿試験前後の接着強度を測定した。接着剤組成物6〜8を使用した試料をそれぞれ比較例1〜3とした。比較例1については、接着層外観のための熱処理中に泡が発生し、ガラスの中央から縁部まで連続した気泡が生じた。また体積収縮率は約10%であった。これに対し、比較例2および3では、いずれについても熱処理中に泡の発生が認められず、体積収縮は3%未満であった。また比較例2および3の、耐湿試験前、耐湿試験Aの後および耐湿試験Bの後の接着強度については、表1に示すように、耐湿試験前はいずれも10N以上の接着強度を有していたが、耐湿試験Aの後および耐湿試験Bの後の接着強度は、比較例2、3ともに、いずれも1N未満であった。
実施例6〜10
(光ファイバ)
長さが約50cmのガラス製シングルモード光ファイバ(クラッド直径120μm、コアの直径:10μm、コアの屈折率:1.46、クラッドの屈折率:1.44)を光部品として用意した。
(レンズ)
ガラス製マイクロレンズ(日本板硝子株式会社製「セルフォックマイクロレンズSMC18」、直径:1.8mm、長さ:4.43mm(0.23ピッチ、中心部の屈折率:1.590、分布係数g=0.326、1ピッチ(=2π/g)=19.27mm)を光部品として用意した。
上記の光ファイバ(コア)およびレンズ(中心部)の屈折率の値ならびに前記接着剤組成物1〜5の硬化後の屈折率の値を表2および表3にまとめて示す。
光部品の接合
(レンズ−光ファイバの接合、コリメータモジュールの作製)
前記光ファイバの一端を、長さ4mm、外径1.8mm、内径130μmの円筒状ガラス製フェルールに挿入し、その隙間を前記接着剤組成物1〜5で埋めて、150℃で30分間加熱して接着剤組成物を硬化させ、光ファイバとフェルールを固定した。このファイバ付きフェルールと前記ガラス製マイクロレンズ(SMC18)を光学ベンチ上で調芯して、光ファイバの他端から1,550nmのレーザ光を入射させて光ファイバのフェルール側端を通過させ、約250μmのエアーギャップを介して、前記レンズに結合し、損失値が最低になるように、レンズの配置を調節して第1のコリメータ系を構成した。第1のコリメータ系のレンズの反対側にレンズを向かい合わせるようにして、第1のコリメータ系と同じ仕様の第2のコリメータ系を配置した。第1のコリメータ系のレンズとフェルールの間に、前記接着剤組成物1〜5(ただし光ファイバとフェルールの接着に用いたと同じ接着剤組成物)を塗布し、損失値が最低になるように再調芯して、室温で2時間もしくは、110℃の熱風をドライヤーで約20分間吹き当て加熱硬化し、コリメータモジュールを作製した。レンズとフェルールを接着せずに空隙を設けた状態の初期の光出力値と接着剤による接合、硬化後の光出力値を測定し、表4に示した。接着剤組成物1〜5を使用して得られたコリメータモジュールをその接着剤組成物の番号に応じて、それぞれ実施例6〜10とする。表4から、レンズとフェルールの間を接着剤組成物1〜5を用いて接合することにより得られた各コリメータモジュール(実施例6〜10)の光損失は非常に小さいことがわかる。
以上のように、本発明によれば、接着硬化過程における泡発生および収縮を防止しながら、接着強度に優れ、光透過損失が少なく、耐湿度性に優れた接着剤組成物、およびこれにより光学部品を接合された光学装置が得られる。
本発明は、接着剤組成物およびそれを用いて光学的に透明な接着層で光部品を接着してなる光学装置に関する。
従来の技術
光ファイバ通信システムに用いられる光部品や光学素子の組立に用いられる接合技術には、高い信頼性が必要とされている。これまで光部品の組立については、半田付け、レーザ溶接、アクリルやエポキシ樹脂などの有機接着剤が用いられてきた。(i)特開平6−073358号公報、特開平6−073359号公報には、屈折率整合精密接着剤について、また(ii)Journal of Non−Crystalline Solids 80巻、557頁〜563頁、1986年および(iii)Intl.Congr.On Glass 429頁〜436頁、1986年には、ゾルゲル法による有機無機接着剤について記載されている。(iv)特許登録番号1829914(特開昭62−297369号)には、アルコキシドと金属塩からなるゾルゲル接着剤を用いた光学素子について、また(v)特許登録番号2786996(特開平7−5307号)には、珪酸塩とアルコキシドからなる接着剤を用いたプリズムについて開示されている。(vi)米国特許4991493には有機無機複合接着剤について開示されている。
(vii)特開平11−343474号公報にはエポキシ樹脂とオルガノアルコキシシランとアルミニウムキレート化合物を配合した接着剤組成物について開示されている。(viii)特開平9−243870号公報にはビスフェノール型エポキシ樹脂、ノボラック型エポキシ樹脂、光酸発生剤およびカップリング剤としてのエポキシシランを含む光硬化性樹脂組成材料を用いて光部品を封止することが記載されている。さらに(ix)特開平2000−109780号公報には、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、脂環式エポキシ樹脂、光カチオン開始剤およびγ−グリシドキシプロピルトリメトキシシランを含む光部品用紫外線硬化型接着剤組成物が記載されている。
ところがこのような光部品用の接合技術や接着剤については、次のような問題点が挙げられていた。半田付け、レーザ溶接などの方法については、固定位置精度が不十分であったり、レーザ光源や高度な技術が必要であった。またエポキシ接着剤やアクリル接着剤(i)については、250℃以上の耐熱性(半田耐熱)や耐湿度性に劣っていた。アルコキシドや金属塩を用いる接着剤(ii〜vii)については、加水分解反応で生じるアルコールや脱水反応で生成する水が加熱硬化の最中にガス化するため、レンズなどの光部品の接合で泡が残ったり、白濁したり、十分な接着が得られないという課題があった。またエポキシ樹脂を用いる接着剤(viii,ix)では、接着層の耐熱性が十分ではなかった。
発明の開示
本発明の目的は、上記のような不具合点を改善し、耐湿度性および耐熱性に優れ、硬化における泡の発生が少なく、泡などによる白濁などの欠点を生じない、光部品の組立、接合に適用できる接着剤組成物を提供することにある。
本発明の他の目的は、本発明の接着剤組成物により接着した光学的な透明な光学部品を提供することにある。
本発明のさらに他の目的および利点は以下の説明から明らかになろう。
本発明によれば、本発明の上記目的および利点は、第1に、
(A)下記化学式1で表されるエポキシシラン、またはその加水分解重縮合物
ここでRは、エポキシ結合を有する有機基またはエポキシ結合を有しない有機基であり、Xは加水分解可能な基または原子でありそしてnは1または2である、だたし、Rは、nが1のときエポキシ結合を有する有機基であり、nが2のときには少なくとも1つのRはエポキシ結合を有する有機基であるものとする、
(B)2,000〜5,000mPa・sの粘度を有するビスフェノール型エポキシ樹脂、
(C)ノボラック型エポキシ樹脂、
(D)アミン類からなる硬化剤および
(E)水およびアルコールの少なくともいずれか一方、
を含有してなり、上記(A)成分、(B)成分、(C)成分および(D)成分は、(A)成分、(B)成分および(C)成分の合計重量に基づいて、それぞれ3〜60重量%、5〜90重量%、5〜35重量%および3〜30重量%でありそして上記(E)成分は(A)成分中の加水分解可能な基または原子に対し0〜0.75モル倍である、
ことを特徴とする、光部品を接合するための接着剤組成物によって達成される。
また、本発明の上記目的および利点は、第2に、少なくとも2個の光学的に透明な光部品およびこれらの光部品を接着している、本発明の上記接着剤組成物を硬化させてなる光学的に透明な接着層からなる光学装置であって、互いに隣接する2個の前記光部品の屈折率をそれぞれn1およびn2(ただしn1≧n2)としたとき、その隣接する光部品の間の前記接着層が下記数式1:
で表される屈折率n3を満足する光学装置によって達成される。
発明の好ましい実施態様
本発明に用いられる接着剤組成物は、成分(A)、成分(B)、成分(C)、成分(D)および成分(E)からなる。成分(A)は被接着体の表面と接着剤の結合を強くする成分であり、そして耐湿度性の向上にも寄与する。成分(A)として用いられる化合物は、上記化学式1で表すように、nが1の場合には、エポキシ結合を有する有機基を1個と加水分解可能な基または原子を3個有するシラン化合物、その加水分解物、または重縮合物である。nが2の場合には、エポキシ結合を有する有機基を1個または2個と、加水分解可能な基または原子を2個と、エポキシ結合を有する有機基が1個のときにはエポキシ結合を有しない有機基例えばアルキル基、アリール基またはアルケニル基を1個有するシラン化合物、その加水分解物、または重縮合物が用いられる。上記化学式1のnが1であるエポキシシラン、またはその加水分解重縮合物が、優れた耐熱性および優れた耐湿度性が得られるので好ましく用いられる。エポキシ結合を有する有機基としては、例えばグリシドキシプロピル基、3,4−エポキシシクロヘキシル基などを挙げることができる。グリシドキシプロピル基および3,4−エポキシシクロヘキシル基は入手が容易なので好ましく用いられる。加水分解可能な基としては、例えばアルコキシル基を挙げることができる。これらの中で炭素数が1〜4個のアルコキシル基が好ましく用いられる。加水分解可能な原子としては、ハロゲン原子を挙げることができる。これらの中で塩素原子が好ましく用いられる。上記化学式1で表されるシラン化合物として、例えば3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリエトキシシラン、3−グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン、ジ(3−グルシドキシプロピル)ジエトキシシラン、ジ(3−グルシドキシプロピル)ジメトキシシランおよびこれらの加水分解、重縮合物を好ましいものとして挙げることができる。
成分(A)は前記化学式1で表されるシラン化合物であってもよく、またその加水分解・重縮合物であってもよい。加水分解・重縮合物を使用する場合はその反応の際に副生するアルコールおよび水を留出させながら反応を進行させて、接着剤組成物中に水およびアルコールが実質的に含有しないようにすることが好ましい。成分(A)が前記化学式1で表されるシラン化合物である場合、その量が多すぎると、接着剤組成物の粘度が小さくなり過ぎて塗布性が悪くなる。一方その量が少なすぎると、その耐湿度性を改善する効果が十分に得られない。成分(A)が前記化学式1で表されるシラン化合物の加水分解・重縮合物の場合、その量が多すぎると、組成物の粘度が大きくなりすぎたり、加水分解によって副生するアルコールや水の量が相対的に大きくなって、硬化物がポーラスになったり、白濁を生じるので好ましくない。一方その量が少なすぎると、その耐湿度性を改善する効果が十分に得られない。したがって、成分(A)の含有量は、成分(A)+成分(B)+成分(C)の合計100重量%に対して、3重量%〜60重量%であり、6重量%〜50重量%であることが好ましく、8重量%〜40重量%がより好ましい。
成分(B)であるビスフェノール型エポキシ樹脂は接着層の基本骨格を形成する成分であり、その分子量、従ってその化学構造を制御することにより、接着剤組成物の粘度を2,000〜5,000mPa・sとする。この粘度範囲で接着剤組成物として塗布が容易である。成分(B)としては、例えばビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、ビスフェノールS型エポキシ樹脂が用いられる。これらの中でビスフェノールF型エポキシ樹脂が好ましく用いられる。成分(B)が多すぎると、耐熱性、耐湿度性が低下し、少なすぎると他成分の相溶性が低下する。成分(B)の含有量は成分(A)+成分(B)+成分(C)の合計100重量%に対して、5重量%〜90重量%であり、20重量%〜80重量%が好ましく、40重量%〜75重量%がより好ましい。
成分(C)は接着層の耐熱性を改善する成分であり、その成分が多すぎると、接着剤組成物の粘度が大きくなりすぎ、少なすぎると耐熱性が十分に改善されない。従って、成分(C)の含有量は成分(A)+成分(B)+成分(C)の合計100重量%に対して、5重量%〜35重量%であり、8重量%〜30重量%が好ましく、12重量%〜28重量%がより好ましい。
成分(D)であるアミン類は成分(A)、成分(B)および成分(C)のエポキシ結合を重合させるための硬化触媒であり、しかも成分(A)の加水分解触媒としても働く。成分(D)としては、1級アミン類、2級アミン類または3級アミン類が用いられる。例えばジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、ポリメチレンジアミン、メタフェニレンジアミン、メタフェニレンジアミン、ジアミノジフェニルメタン、イミダゾール、2−メチルイミダゾール、2−エチル−4−メチルイミダゾールなどを挙げることができる。これらの中でイミダゾール類、すなわちイミダゾール、2−メチルイミダゾールおよび2−エチル−4−メチルイミダゾールが、反応活性が優れているので、好ましく用いられる。成分(D)の含有量は、成分(A)+成分(B)+成分(C)の合計100重量%に対して、3重量%〜30重量%であり、4重量%〜25重量%がより好ましく、5重量%〜20重量%が最も好ましい。
本発明の接着剤組成物は、アルコールや水などの揮発性成分を多く含まないことが好ましい。揮発性成分を含有すると、硬化物がポーラスになったり、白濁を生じることがあるからである。成分(A)としてエポキシシランの加水分解・重縮合物を用いる場合については、その加水分解・重縮合物の調製に際して、副生するアルコールおよび水を留出させながら、反応を進行させて、成分(A)中の、従って接着剤組成物中の水およびアルコールの含有量をできるだけ小さくすることが好ましい。成分(A)として加水分解されていないエポキシシランを使用する場合には、接着剤組成物中にはこのエポキシシランを加水分解させるための水が必要である。従って接着剤組成物中に水を、モル数で表して、エポキシシランの加水分解性の基または原子のモル数に対して0.5〜0.75倍含有させることが好ましい。この水は特別に添加しなくても、成分(B)および成分(C)中に不純物として含まれている水分で十分である。接着剤組成物中でエポキシシランの加水分解および脱水反応が生じると、含まれていた水の一部がアルコールに変化する。従って接着剤組成物中には、成分(E)である水および/またはアルコールが、その合計モル数で表して、前記エポキシシランの加水分解性の基または原子のモル数(基および原子の両方が含まれる場合はそのモル数の合計)に対して0〜0.75倍含有される。具体的には接着剤組成物中のアルコールおよび水の合計含有量が1重量%以下、より好ましくは0.1重量%以下に保つことが好ましい。
本発明において、接着剤組成物中の前記エポキシシラン、前記ビスフェノール型エポキシ樹脂、および前記ノボラック型エポキシ樹脂の各含有量を、前記接着層の屈折率の値が前記少なくとも2個の光学的に透明な光部品の屈折率の値に近似するように調節されるが、具体的には、互いに隣接する2個の前記光部品の屈折率をそれぞれn1およびn2(ただしn1≧n2)とすれば、その隣接する光部品の間の前記接着層が前記数式1で表される屈折率n3を有することが好ましい。さらに好ましくは、この接着層が下記数式2で表される屈折率n3を有することが好ましい。
例えば、1.46の屈折率(n2)を有する光ファイバと1.59の屈折率(n1)を有するマイクロレンズを接合する場合、上記数式1では、1.452≦n3≦1.596となり、上記数式2では1.507≦n3≦1.540となる。このように屈折率を整合することにより、光伝搬損失の少ない光学装置が得られる。また光ファイバ、レンズ、フィルタ、光導波路、回折格子、光アクティブ素子の接合についても、同様に屈折率を整合することにより、光伝搬損失の少ない光学装置が提供される。
次に光部品について説明する。本発明で使用される光部品としては、例えば光ファイバ、レンズ、フィルタ、光導波路、回折格子、光アクティブ素子を挙げることができる。光ファイバとしては、例えばシングルモード光ファイバ、マルチモード光ファイバが挙げられる。レンズについては、例えば屈折率分布レンズ、球面レンズ、非球面レンズ、平凸レンズなどを例示できる。また光フィルタについては、誘電体多層膜からなる狭帯域フィルタ、バンドパスフィルタ、偏光フィルタなどを例示できる。光導波路については、シングルモード光導波路、マルチモード光導波路などを例示できる。またこれらの光導波路に、周期的に屈折率を変調させたブラッグ回折格子を有していてもよい。これらの光部品を構成する材料としては、例えばガラス材料、プラスチック材料、有機無機複合材料が挙げられる。
上記光部品を構成する材料として1.5×10−5/℃以下の線膨張率を有することが好ましい。材料の線膨張率が1.5×10−5/℃を超えると、例えばポリプロピレン(9〜15×10−5/℃)のような高い熱膨張係数を有するプラスチックス製光部品の場合、接着剤付与後の加熱過程において光部品と接着層との界面で剥離したり、接着層に亀裂を生じるからである。通常の無機ガラスは1.5×10−5/℃以下の線膨張率を有する。また光部品の少なくとも接着すべき表面は酸化物であることが好ましい。もしこの被接着表面が酸化物でない場合、接着層の成形過程において付着強度が下がり、場合によっては被接着表面と接着層が界面で剥離を生じるからである。好ましい光部品の材質の例として、珪酸塩系ガラス、ホウ酸系ガラス、リン酸系ガラス等の酸化物ガラス、石英、セラミックス、エポキシ樹脂、ガラス繊維強化ポリスチレンなどを挙げることができる。これらの中で酸化物ガラスおよび石英が、1.40〜1.55の屈折率、高透明性および低膨張係数を有しているので好ましく用いられる。金属はそのままでは本発明の接着層が接合しないが、あらかじめ金属の表面を酸化剤で処理しておけば被接着部品として使用することができる。
これらの光部品を組み立てる場合、第1の光部品と第2の光部品の間に、光学的に透明な本発明の接着剤組成物を塗布して充填または展開したのち、硬化させて所定の強度を有する結合部を形成することができる。接着剤の硬化については、成分(D)である硬化剤の量を増やすことにより、数分で硬化する接着剤組成物が得られる。また、硬化剤の量を減らすことにより、数時間のポットライフを有する接着剤組成物を得ることができる。また必要に応じて、加熱処理することにより、硬化時間を短縮することができる。また反応遅延剤、硬化促進剤などを必要に応じて、全量の40重量%以下、好ましくは30重量%以下添加してもよい。反応遅延剤、硬化促進剤を添加することにより、硬化時間を自由にコントロールできる。接着剤組成物を塗布した後、通常は室温〜250℃で数秒〜数時間保持することにより硬化する。
実施例
原料の作製
(主剤1)
2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシランを0.1g、ビスフェノールF型エポキシ樹脂(東都化成、YDF−170、エポキシ当量160〜180g/eq、粘度:2,000〜5,000mPa・s)を0.75gおよびノボラック型エポキシ樹脂(東都化成、YDPN−638,エポキシ当量170〜190g/eq、水分含有率1%以下)を0.25g加えて攪拌して主剤1を得た。
(主剤2)
主剤1の調製に用いた2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシランの使用量0.1gに代えて0.25gとした以外は、主剤1と同様にして作製して主剤2を得た。
(主剤3)
主剤1の調製に用いた2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシランの使用量0.1gに代えて0.5gとした以外は、主剤1と同様にして作製して主剤3を得た。
(主剤4)
2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン5gにイソプロパノール3gおよび0.1mol/lの塩酸水溶液1gを混合し、室温で24時間攪拌して加水分解重縮合物Aを得た。ついでこの加水分解重縮合物を80℃に加熱しながら30mmHgの減圧下に保持することにより、副生したアルコールと水を除去して濃縮した加水分解重縮合物B約4.5gを得た。主剤1の調製に用いた2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシランの使用量0.1gに代えて、この濃縮した加水分解重縮合物B0.1gを用いた他は主剤1と同様にして行い主剤4を得た。ガスクロマトグラフ法により残留するアルコールおよび水を定量したところ、主剤4は全重量に対して、0.1重量%以下の揮発性成分を含有していた。
(主剤5)
主剤1の調製に用いた2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシランに代えて、同量の3−グリシドキシプロピルトリメトキシシランを用いた以外は、主剤1と同様にして作製して主剤5を得た。
(主剤6)
前記主剤4で使用した濃縮加水分解重縮合物Bに代えて、主剤4の調製途中の、水およびアルコールを含む加水分解重縮合物A0.33gを用いた以外は主剤4と同様にして行い主剤6を得た。ガスクロマトグラフ法により残留するアルコールおよび水を定量したところ、主剤6は全重量に対して、約50重量%の揮発性成分(水+アルコール)を含有していた。この水とアルコールの合計量は、その合計モル数で表して、成分A(2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン)の加水分解性基(メトキシル基)のモル数に対して2.5倍であった。
(主剤7)
主剤1の調製に用いた2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシランを使用しないで、それ以外は主剤1と同様にして主剤7を得た。
(主剤8)
主剤1の調製に用いた2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシランの使用量0.1gに代えて2gとした以外は主剤1と同様にして主剤8を得た。
(硬化剤)
2−エチル−4−メチルイミダゾール1.1gとイミダゾール0.68gを混合し、100℃で1時間加熱して硬化剤を得た。
(接着剤組成物1〜8)
100mgの主剤1と10mgの硬化剤を混合して、接着剤組成物1を得た。同様に100mgの主剤2〜8のそれぞれと10mgの硬化剤をそれぞれ混合し、接着剤組成物2〜8を得た。
実施例1〜5
前記接着剤組成物1〜5を第1のスライドガラス板(25mm×50mm×1.2mm)上に10mg滴下し、直ちに同寸法の第2のスライドガラスをその上に重ねて、2枚のスライドガラス板の間に接着剤組成物を25mm×25mmの広さに延ばした状態で挟み込み、200℃のホットプレート上で15分加熱して、接着層の外観を観察して気泡の発生の有無および白濁の有無を調査した。また容積が3mlのガラス製サンプル瓶に1gの接着剤組成物を入れ、200℃で30分間加熱処理して、加熱処理前後の体積を測定し、100×(加熱前体積−加熱後体積)/(加熱前体積)で表される体積収縮率(%)を評価した。
直径2mmで長さが1mmの石英ガラス棒2個の一方端面同士を接着剤組成物1〜5を用いて150℃で30分の硬化条件で接着して、接着強度試験のための試料とした。
この試料について耐湿試験Aと耐湿試験Bを行った後に接着強度を測定した。耐湿試験Aは沸騰水の中で24時間試料を煮沸する試験であり、耐湿試験Bは上記24時間煮沸ののちに、さらに85℃、相対湿度85%の恒温槽中に試料を500時間保持した。そして耐湿試験前および後において、接着した石英ガラス棒の両側端部をつかんで10Nの荷重および1Nの荷重の引っ張り試験を行って、接着した石英ガラス棒の接着面が剥がれるかどうかを評価した。前記接着剤組成物1〜5を使用した試料をそれぞれ実施例1〜5とした。
上記試験の結果、実施例1〜5では、いずれについても熱処理中に泡の発生が認められず、体積の収縮は2%未満であった。また耐湿試験前、耐湿試験Aの後および耐湿試験Bの後の接着強度については、実施例1〜5のいずれも、10N以上の接着強度を示した。表1の接着強度の欄には、接着強度が10N以上の場合に「○」印を、接着強度が10N未満で1N以上の場合に「△」印を、そして接着強度が1N未満の場合に「×」印をそれぞれ付している。
比較例1〜3
接着剤組成物6〜8について、実施例1〜5と同様にして、接着層外観の観察、体積収縮率の評価および耐湿試験前後の接着強度を測定した。接着剤組成物6〜8を使用した試料をそれぞれ比較例1〜3とした。比較例1については、接着層外観のための熱処理中に泡が発生し、ガラスの中央から縁部まで連続した気泡が生じた。また体積収縮率は約10%であった。これに対し、比較例2および3では、いずれについても熱処理中に泡の発生が認められず、体積収縮は3%未満であった。また比較例2および3の、耐湿試験前、耐湿試験Aの後および耐湿試験Bの後の接着強度については、表1に示すように、耐湿試験前はいずれも10N以上の接着強度を有していたが、耐湿試験Aの後および耐湿試験Bの後の接着強度は、比較例2、3ともに、いずれも1N未満であった。
実施例6〜10
(光ファイバ)
長さが約50cmのガラス製シングルモード光ファイバ(クラッド直径120μm、コアの直径:10μm、コアの屈折率:1.46、クラッドの屈折率:1.44)を光部品として用意した。
(レンズ)
ガラス製マイクロレンズ(日本板硝子株式会社製「セルフォックマイクロレンズSMC18」、直径:1.8mm、長さ:4.43mm(0.23ピッチ、中心部の屈折率:1.590、分布係数g=0.326、1ピッチ(=2π/g)=19.27mm)を光部品として用意した。
上記の光ファイバ(コア)およびレンズ(中心部)の屈折率の値ならびに前記接着剤組成物1〜5の硬化後の屈折率の値を表2および表3にまとめて示す。
光部品の接合
(レンズ−光ファイバの接合、コリメータモジュールの作製)
前記光ファイバの一端を、長さ4mm、外径1.8mm、内径130μmの円筒状ガラス製フェルールに挿入し、その隙間を前記接着剤組成物1〜5で埋めて、150℃で30分間加熱して接着剤組成物を硬化させ、光ファイバとフェルールを固定した。このファイバ付きフェルールと前記ガラス製マイクロレンズ(SMC18)を光学ベンチ上で調芯して、光ファイバの他端から1,550nmのレーザ光を入射させて光ファイバのフェルール側端を通過させ、約250μmのエアーギャップを介して、前記レンズに結合し、損失値が最低になるように、レンズの配置を調節して第1のコリメータ系を構成した。第1のコリメータ系のレンズの反対側にレンズを向かい合わせるようにして、第1のコリメータ系と同じ仕様の第2のコリメータ系を配置した。第1のコリメータ系のレンズとフェルールの間に、前記接着剤組成物1〜5(ただし光ファイバとフェルールの接着に用いたと同じ接着剤組成物)を塗布し、損失値が最低になるように再調芯して、室温で2時間もしくは、110℃の熱風をドライヤーで約20分間吹き当て加熱硬化し、コリメータモジュールを作製した。レンズとフェルールを接着せずに空隙を設けた状態の初期の光出力値と接着剤による接合、硬化後の光出力値を測定し、表4に示した。接着剤組成物1〜5を使用して得られたコリメータモジュールをその接着剤組成物の番号に応じて、それぞれ実施例6〜10とする。表4から、レンズとフェルールの間を接着剤組成物1〜5を用いて接合することにより得られた各コリメータモジュール(実施例6〜10)の光損失は非常に小さいことがわかる。
以上のように、本発明によれば、接着硬化過程における泡発生および収縮を防止しながら、接着強度に優れ、光透過損失が少なく、耐湿度性に優れた接着剤組成物、およびこれにより光学部品を接合された光学装置が得られる。
Claims (7)
- (A)下記化学式1で表されるエポキシシラン、またはその加水分解重縮合物
ここでRは、エポキシ結合を有する有機基またはエポキシ結合を有しない有機基であり、Xは加水分解可能な基または原子でありそしてnは1または2である、ただし、Rは、nが1のときエポキシ結合を有する有機基であり、nが2のときには少なくとも1つのRはエポキシ結合を有する有機基であるものとする、
(B)2,000〜5,000mPa・sの粘度を有するビスフェノール型エポキシ樹脂、
(C)ノボラック型エポキシ樹脂、
(D)アミン類からなる硬化剤および
(E)水およびアルコールの少なくともいずれか一方、
を含有してなり、上記(A)成分、(B)成分、(C)成分および(D)成分は、(A)成分、(B)成分および(C)成分の合計重量に基づいて、それぞれ3〜60重量%、5〜90重量%、5〜35重量%および3〜30重量%でありそして上記(E)成分は(A)成分中の加水分解可能な基または原子に対し0〜0.75モル倍である、
ことを特徴とする、光部品を接合するための接着剤組成物。 - 前記成分(A)が式(1)においてn=1であるエポキシシランである請求項1記載の接着剤組成物。
- 前記成分(B)がビスフェノールF型エポキシ樹脂である請求項1記載の接着剤組成物。
- 前記成分(D)がイミダゾール類である請求項1記載の接着剤組成物。
- 前記各光部品は、光ファイバ、レンズ、フィルタ、光導波路、回折格子または光アクティブ素子である請求項5または6に記載の光学装置。
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