JPWO2002070117A1 - 静止型流体混合器 - Google Patents

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Abstract

複数種の流体(X)を、板状の第1の混合エレメント(1)と第2の混合エレメント(2)との間に設けた第1の流路(F1)で蛇行させながら放射状に流動させて分散混合させた後、第2の流路(F2)を通して第2のエレメント(2)の背後の第3の流路(F3)に導き、この第3の流路(F3)に導いた流体(X)を、放射状に配置された整流部(6)により第2の混合エレメント(2)の中心部に向かって直線的に流動させて排出口(31)に導く静止型流体混合器である。第3の流路に導入された流体(X)を、整流部(6)により直線的に流動させるので、流体(X)を蛇行させる場合に比べて、流体(X)の圧力損失を少なくすることができる。このため、第1の流路(F1)に流体(X)を供給するポンプとして低出力のものを使用することができ、そのランニングコストを削減することができるとともに、高粘度の流体についても支障なく分散混合させることができる。

Description

技術分野
この発明は、2種類以上の流体を混合したり流体に含まれる粒子を整粒したりするために用いられる静止型流体混合器に関する。
背景技術
従来、機械的な可動部を有しない静止型流体混合器として、第10図に示すように、円筒状のケーシング101の内部に、一対の円板状の第1の混合エレメント102と、その相互間に介在した円板状の第2の混合エレメント103とを1組として、これを複数組直列に収容し、前記ケーシング101の両端を蓋体104,105で閉塞したものが提供されている(例えば特開平10−216495号公報参照)。
前記第1の混合エレメント102は、第2の混合エレメント103と対向する一側面に、多数の小室106をハニカム状に配置したものであり、第2の混合エレメント103は、その両側面に多数の小室107をハニカム状に配置したものである(第11図参照)。各混合エレメント102,103の小室106,107どうしは、一の小室がこれに対向する複数の小室と連通するように位置を違えて配置している。
前記蓋体104,105の一方の中心部には、流体の導入口108を設けており、他方の中心部には、流体の排出口109を設けている。また、前記第1の混合エレメント102の中心部には、前記流体の導入口108を通してケーシング101の内部に圧送された流体を、各混合エレメント102,103の相互間に導くための孔110を貫通形成している。
前記の構成の静止型流体混合器において、前記ケーシング101の内部に圧送された複数種の流体は、互いに対向する各小室106,107の内部に交互に導入されて、蛇行を繰り返しながら放射状に流動する。この際、流体の流動は、各小室106,107の側壁との衝突、各小室106,107から他の複数の小室106,107への分散、複数の小室106,107から他の一つの小室106,107への合流、複数の小室106,107から各小室106,107への流入に伴う渦流等の各状態が組み合わされた複雑な状態となり、これにより複数種の流体の分散混合が行われる。
前記流体が第2の混合エレメント103の外周部に到達すると、この流体は、前記外周部とケーシング101との間に設けられた流路111を通して第2の混合エレメント103の背後に導かれ、この背後の互いに対向する各小室106,107の内部に交互に導入されて、その外周側から中心部に向かって蛇行を繰り返しながら流動し、前記と同様な流体の分散混合が行われる。以後、前記流体は、前記動作を一組の混合エレメント102,103毎に繰り返した後、最終的に排出口109を通して排出される。
前記した従来の静止型流体混合器は、流体を中心部から放射状に流動させる行程と、中心部に向かって流動させる行程の双方において流体の蛇行を繰り返すので、流体の圧力損失が大きくなる。このため、ケーシング101の内部に流体を供給するためのポンプとして高能力のものが必要であり、そのランニングコストが高く付くとともに、高粘度の流体を処理し難いという問題があった。
また、一方の小室106の周壁と他方の小室107の周壁とが交差する部分で流体が滞留し易いので、当該部分に流体に含まれる粒子等が堆積し易い。このため、衛生的に好ましくないとともに、分解洗浄を頻繁に行う必要がある等、そのメンテンナンスに多くの工数を必要とするという問題もあった。
さらに、各混合エレメント102,103を収容するためのケーシング101や、このケーシング101の両端を閉塞するための蓋体104,105が必要であるので、その分、構造が複雑になって製造コストが高く付くとともに、全体が大型化するという問題もあった。
しかも、ケーシング101の長さによって、各混合エレメント102,103の収容数が決まるので、用途や処理量に応じて各混合エレメント102,103の収容数を増減するのが困難であるという問題もあった。
この発明の目的は、流体の圧力損失が少なく、ランニングコストを削減することができるとともに、高粘度の流体を処理可能な静止型流体混合器を提供することにある。
この発明の他の目的は、流体に含まれる成分が堆積し難い静止型流体混合器を提供することにある。
この発明のさらに他の目的は、小型にて構造が簡素であるとともに、混合エレメントの数を容易に増減することができる静止型流体混合器を提供することにある。
発明の開示
この発明の静止型流体混合器は、中心部に流体の導入口を有する板状の第1の混合エレメントと、前記第1の混合エレメントに対向させて設けられ、中心部に前記導入口から導入された複数種の流体を受け止める流体受け部を有する板状の第2の混合エレメントと、各混合エレメントの互いに対向する一側面の相互間に設けられ、前記流体受け部によって受け止めた複数種の流体を、案内部に沿って蛇行させながら放射状に流動させて分散混合させる第1の流路と、前記第1の流路を通過した流体を、第2のエレメントの背後に導く第2の流路と、前記第2の混合エレメントの背後に導いた流体を、放射状に配置された整流部によって当該第2の混合エレメントの中心部に向かって直線的に流動させて排出口に導く第3の流路とを備えることを特徴としている(請求項1)。
前記の構成の静止型流体混合器は、第3の流路に導入された流体を、整流部によって第2の混合エレメントの中心部に向かって直線的に流動させることができるので、当該流体を蛇行させる場合に比べて、流体の圧力損失を少なくすることができる。このため、混合器の内部に流体を供給するポンプとして低出力のものを使用することができ、そのランニングコストを削減することができるとともに、高粘度の流体についても支障なく分散混合させることができる。また、前記静止型流体混合器は、流体の分散混合を従来と遜色なく行わせることができる。本願発明者は、鋭意研究の結果、流体の分散混合は主として第1の流路において行われており、第3の流路において蛇行を繰り返したとしても、その分散混合効果に及ぼす影響が少ないとの知見を得、かかる知見に基づいて本願発明を完成したものである。
前記静止型流体混合器は、前記整流部の中心側の端部が、前記排出口の内周面よりも内方に突出しているのが好ましい(請求項2)。これにより、第3の流路において中心部に向かって流動する流体どうしを、当該中心部で効果的に合流させて、その分散混合をさらに促進させることができる。
前記静止型流体混合器は、前記案内部が、第1の混合エレメントの一側面に設けられ、第2の混合エレメントに対向する側が開口された多数の小室をハニカム状に配置した第1の混合小室群と、第2の混合エレメントの一側面に設けられ、第1の混合エレメントに対向する側が開口された多数の小室をハニカム状に配置した第2の混合小室群とを有し、前記各小室の開口縁部に、流体が滞留するのを抑制する面取りを設けているのが好ましい(請求項3)。この場合には、第1の混合小室群の小室と第2の混合小室群の小室とが交差する部分において流体の粒子が滞留するのを、前記面取りによって抑制することができる。このため、混合器の分解洗浄を頻繁に行う必要がなく、メンテンナンスが容易となる。また、前記面取りによって流体の流動抵抗を減少させることができるので、流体の圧力損失をより効果的に減少させることができる。
前記静止型流体混合器は、前記流体受け部が、前記導入口から導入された流体を受け止めて放射状に拡散させるものであるのが好ましい(請求項4)。この場合には、前記導入口から導入された流体を、第1の流路の全周に亘って偏りなく供給することができるので、第1の流路における流体の拡散混合を効率よく行わせることができる。
前記静止型流体混合器は、前記第1の混合エレメントの外周側に連結用の座部を設け、前記第2の混合エレメントの外周側に前記第1の流体エレメントの座部に重ね合わせる座部を設け、各混合エレメントの座部どうしを連結部材で連結し、各混合エレメントの座部の相互間をシール部材で密封しているとともに、前記第1の流路、第2の流路及び第3の流路を、前記座部の内方の空間内に設けているのが好ましい(請求項5)。この場合には、流体を前記座部及びシール部材によって前記空間内に封じ込めた状態で流動させることができるので、従来のケーシングを用いることなく、静止型流体混合器を構成することができる。このため、混合器を小型化することができるとともに、構造を簡素にすることができ、ひいては混合器の製造コストを安くすることができる。また、連結部材を交換するだけで、各混合エレメントの数を容易に増減することができるので、汎用性に優れたものとなる。
請求項5記載の前記静止型流体混合器は、各混合エレメントの座部に、各混合エレメントどうしを調芯させる嵌合部を設けているのが好ましい(請求項6)。この場合には、各混合エレメントどうしを連結する際に、これらを前記嵌合部によって調心させることができるので、その連結を容易且つ迅速に行うことができる。
請求項5記載の前記静止型流体混合器は、互いに対向する一対の混合エレメントを複数対配置し、下流端に配置した第2の混合エレメントの背後に、前記流体の排出口を有する第1の端面板を重ね合わせ、この第1の端面板と前記下流端の第2の混合エレメントとの相互間で前記第3の流路を構成し、前記下流端の第2の混合エレメントの上流側に配置した他の第2の混合エレメントの側面と、これに対向させた第1の混合エレメントの側面との相互間で前記第3の流路を構成していてもよい(請求項7)。この場合には、第3の流路を第2の混合エレメント自体に形成する場合よりも、当該第2の混合エレメントの構造を簡素にすることができる。また、この態様においては、前記第1の端面板が、外周側に第2の混合エレメントの座部に重ね合わせる座部を有し、これら座部どうしを前記連結部材で連結しているとともに、当該座部の相互間をシール部材で密封しているのが好ましい(請求項8)。この場合には、下流端に配置した第2の混合エレメント自体に、ねじ穴等の第1の端面板を取り付けるための手段を構成する必要がないので、当該第2の混合エレメントと、その上流側に配置した他の第2の混合エレメントとを完全に共用することができる。このため、第2の混合エレメントの製造及び管理が容易となる。
請求項5記載の前記静止型流体混合器は、互いに対向する一対の混合エレメントを複数対配置し、上流端に配置した第1の混合エレメントの上流側の側面に、中心部に前記流体の導入口に連通する配管用の接続口を有する第2の端面板を重ね合わせていてもよい(請求項9)。この場合には、上流端に配置した第1の混合エレメント自体に配管用の接続口を形成する必要がないので、当該第1の混合エレメントとして、その下流側に配置した他の第1の混合エレメントと同じ形状のものを用いることができる。このため、第1の混合エレメントの製造及び管理が容易となる。また、この態様においては、前記第2の端面板が、外周側に第1の混合エレメントの座部に重ね合わせる座部を有し、これら座部どうしを前記連結部材で連結しているのが好ましい(請求項10)。これにより、上流端に配置した第1の混合エレメント自体に、ねじ穴等の第2の端面板を取り付けるための手段を構成する必要がないので、当該第1の混合エレメントと、その下流側に配置した他の第2の混合エレメントとを完全に共用することができるので、その製造及び管理が容易となる。
発明を実施するための最良の形態
第1図はこの発明の静止型流体混合器の一実施形態を示す断面図であり、第2図はその要部拡大断面図である。この静止型流体混合器は、互いに対をなす第1の混合エレメント1及び第2の混合エレメント2を複数対配置し、これら複数対の各混合エレメント1,2を、第1の端面板3及び第2の端面板4で挟み込んだ状態で、各混合エレメント1,2及び各端面板3,4を挿通させたボルト5aと、このボルト5aの両端にねじ込んだナット5bとからなる連結部材5で連結したものである。この静止型流体混合器の内部には、導入口11から当該内部に導入した2種類以上の流体Xを、蛇行させながら放射状に流動させて分散混合させる第1の流路F1と、前記第1の流路F1を通過した流体Xを、第2のエレメント2の背後に導く第2の流路F2と、第2の混合エレメント2の背後に導いた流体Xを、当該第2の混合エレメント2の中心部に集めて排出口31に導く第3の流路F3とを設けている。なお、本発明にいう「流体」とは粉体や流体等も含む概念である。なお、前記流体は粒子を含む概念である。
第3図及び第4図も参照して、前記第1の混合エレメント1は、金属、プラスチック等からなる円板状のものであり、その中心部に前記導入口11を形成し、外周側に連結用の座部12を形成しているとともに、前記導入口11と座部12との間であって、第2の混合エレメント2に対向する一側面に、前記第1の流路F1を構成するための第1の混合小室群13を形成している(第2図参照)。また、前記座部12には、前記連結部材5のボルト5aを挿通させるための貫通孔12aを、円周等配に複数個形成している。
なお、前記第3の流路F3に臨ませた各第1の混合エレメント1の導入口11は、第3の流路F3から排出される流体Xの排出口を兼ねている。また、各導入口11の内径は第1の端面板3の排出口31の内径と一致している。
前記第1の混合小室群13は、多数の小室13aをハニカム状に配置したものである。この第1の混合小室群13を構成する各小室13aは、断面が例えば六角形のものであり、その第2の混合エレメント2に対向する側が開口している。また、各小室13aの開口縁部には曲面からなる面取りRを形成している(第5図参照)。
前記第2の混合エレメント2は、金属、プラスチック等からなる円板状のものであり、その外径は第1の混合エレメント1の外径と等しくなっている。この第2の混合エレメント2の中心部の前記導入口11に対向する側面は、当該導入口11から導入された流体Xを受け止める流体受け部21を構成している。この流体受け部21は前記導入口11の軸線に対して直交する平坦面からなり、前記導入口11から導入された流体Xを放射状に拡散させ、第1の流路F1の周方向全体に偏りなく供給して、第1の流路F1における分散混合を効率的に行わせる。この流体受け部21は、前記平坦面の他、第1の混合エレメント1方向に突出する円錐面や球面であってもよい。また、前記第2の混合エレメント2の外周側には、第1の混合エレメント1の座部12に重ね合わせる座部22を形成している。この座部22には、前記連結部材5のボルト5aを挿通させるための貫通孔22aを、円周等配に複数個形成している。
前記第2の混合エレメント2において、その流体受け部21の周囲の前記第1の混合エレメント1に対向する一側面には、第2の混合小室群23を形成している。この第2の混合小室群23は、前記第1の混合小室群13を構成する小室13aと同様な小室23aをハニカム状に配置したものである(第6図参照)。前記第2の混合小室群23の各小室23aは、第1の混合小室群13の各小室13aに対して位置をずらして配置している。これら第2の混合小室群23と前記第1の混合小室群13とによって、各混合エレメント1,2の互いに対向する一側面及び前記座部12で包囲された空間内に、前記流体受け部21によって拡散された流体Xを分散混合させる前記第1の流路F1を構成している。
前記第2の流路F2は、各混合エレメント1,2の内部に複数個形成している。この第2の流路F2は、第2の混合エレメント2の座部22と第2の混合小室群23との間の複数の円周等配位置に、軸方向に延びる貫通孔を形成し、この貫通孔によって、第1の混合エレメント1の第1の混合小室群13と座部12との間の環状空間14と、第2の混合エレメント2の背後とを連通させている。
第3の流路F3は、第2の混合エレメント2の流体受け部21及び第2の混合小室群23を形成した部分の背後に設けている。下流端に配置した第2の混合エレメント2の背後においては、当該第2の混合エレメント2の背面(他側面)と第1の端面板3との相互間で第3の流路F3を構成している。また、前記下流端の第2の混合エレメント2よりも上流側に配置した他の第2の混合エレメント2の背後においては、当該第2の混合エレメント2の背面と、これに対向させた第1の混合エレメント1の側面との相互間で前記第3の流路F3を構成している。
各第3の流路F3には、複数枚の整流部6を放射状に配置している。各整流部6は第2の混合エレメント2の背面から突出したリブ状のものであり、第3の流路F3を周方向において等間隔に区画している(第7図参照)。この整流部6により、前記第2の混合エレメント2の背後に導いた流体Xを、当該第2の混合エレメント2の中心部に向かって直線的に流動させることができる。
前記整流部6の中心側の端部61は、当該端部61に臨ませた第1の混合エレメント1の排出口を兼ねる導入口11及び第1の端面板3の排出口31の内周面よりも内方に突出している。つまり、各整流部6の中心側の端部61どうしを結ぶ仮想内接円の直径Dは、前記導入口11及び排出口31の内径dよりも小さくなっている(第2図参照)。これにより、第3の流路F3において中心部に向かって流動する流体Xどうしを、当該中心部で効果的に合流させ、強い乱流を生じさせて、流体Xの分散混合をさらに促進させることができる。
第1の端面板3は、金属からなる円板状のものであり、その外径は各混合エレメント1,2の外径と等しくなっている。この第1の端面板3の中心部には、前記排出口31を形成しており、その外周側に連結用の座部32を形成している(第1図参照)。この座部32には、前記連結部材5のボルト5aを挿通させるための貫通孔32aを、円周等配に複数個形成している。
第2の端面板4は、金属からなる円板状のものであり、その外径は各混合エレメント1,2の外径と等しくなっている。この第2の端面板4の中心部には、前記導入口11に連通する配管用の接続口41を形成しており、その外周側に連結用の座部42を形成している(第1図及び第2図参照)。この座部42には、前記連結部材5のボルト5aを挿通させるための貫通孔42aを、円周等配に複数個形成している。なお、前記接続口41には、配管Pを接続するためのねじを形成している。
連結部材5のボルト5aは、その両端部にねじを形成したものであり、この両端部にねじ込んだナット5bによって、互いに重ね合わせた混合エレメント1,2及び端面板3,4の座部を締め付けることにより、各混合エレメント1,2及び各端面板3,4を一体化している。
前記混合エレメント1,2及び端面板3,4のそれぞれの座部の相互間は、Oリング等の環状のシール部材7で密閉されており、これにより、各流路F1,F2,F3を流れる流体が、前記座部の相互間を通して外部に漏洩するのを阻止している。
各混合エレメント1,2及び各端面板3,4のそれぞれの座部には、これら各混合エレメント1,2及び各端面板3,4を互いに調心させるための嵌合部8を設けている(第1図及び第2図参照)。この嵌合部8は、混合エレメント1,2及び各端面板3,4の軸芯と同芯の周面8aを有する互いに嵌合可能な凹部81と凸部82とからなる。したがって、各混合エレメント1,2及び各端面板3,4を相互に連結する際に、前記凹部81と凸部82とを嵌合させるだけで、各混合エレメント1,2及び各端面板3,4を相互に調心させることができる。よって、その連結作業を容易且つ迅速に行うことができる。
以上の構成の静止型流体混合器によれば、配管Pを通して導入口11に圧送された流体Xを、この導入口11に対向する流体受け部21に衝突させて放射状に拡散させた状態で、第1の流路F1に導いて案内部としての各混合小室群13,23により繰り返し蛇行させながら放射状に流動させて分散混合させることができる。そして、前記第1の流路F1を通過した流体Xを第2の流路F2を通して第2の混合エレメント2の背後に導き、第3の流路F3を通して中心部に集合させた後、第2の混合エレメント2の背後の第1の混合エレメント1に供給することができる。以後、前記分散混合工程と集合工程とを1サイクルとして、これを各混合エレメント1,2毎に繰り返して、最終的に第1の端面板3の排出口31を通して流体Xを排出することができる。
このように、前記静止型流体混合器は、各混合エレメント1,2の内部で流体Xの分散混合を行わせるので、従来のケーシングを用いる必要がない。このため、当該混合器の小型化を図ることができるとともに、構造を簡素にすることができ、その製造コストを安くすることができる。
また、第3の流路F3に導入された流体Xを、整流部6によって第2の混合エレメント2の中心部に向かって直線的に流動させるので、当該流体Xを蛇行させる場合に比べて、その分散混合効果を損なうことなく流体Xの圧力損失を少なくすることができる。このため、混合器の内部に流体Xを供給するポンプとして低出力のものを使用することができ、そのランニングコストを削減することができるとともに、高粘度の流体についても支障なく分散混合させることができる。
さらに、前記第1の混合小室群13を構成する小室13aと第2の混合小室群23を構成する小室23aのそれぞれの開口縁部に面取りRを設けているので、互いに対向する一方の小室13aと他方の小室23aとが交差する部分において流体Xが滞留するのを抑制することができる。このため、流体Xに含まれる粒子等が当該交差する部分に堆積するのを抑制することができる。また、流体Xが各小室13a,23aに導入される際、或いは各小室13a,23aから排出される際に、当該流体Xに作用する流動抵抗を前記面取りRによって減少させることができるので、流体Xの圧力損失をより一層少なくすることができる。
第8図は第2の混合エレメントの片面のみに混合小室群を設けたこの発明の静止型流体混合器(実施例)、及び前記第2の混合エレメントの両面に混合小室群を設けた従来型の静止型流体混合器(比較例)について行った、流体の圧力損失の比較試験結果を示すグラフである。この比較試験は、混合器から所望の流量の流体を排出させるのに要する流体の供給圧(ポンプ圧)を測定したものであり、前記分散混合工程と集合工程とを1サイクル、3サイクル、5サイクル、7サイクル及び10サイクル行った場合をそれぞれ比較した。なお、前記実施例の静止型流体混合器と比較例の静止型流体混合器とは、第2の混合エレメントの構造のみが異なるものである。
同図から明らかなように、実施例は全てのサイクルにおいて、流体の供給圧が比較例よりも少なくなっている。したがって、実施例は比較例よりも流体の圧力損失が少ないことが明らかである。
なお、前記分散混合工程と集合工程の双方において流体の蛇行を繰り返す従来の混合器において、各工程を1サイクル行った場合の流体の分散混合は、第1の流路において全体の約70%が行われていることが確認されており、2サイクルの場合は約83%、3サイクルの場合は約91%、5サイクルの場合は約98%がそれぞれ第1の流路において行われていることが確認されている。これにより、各混合エレメント1,2の構成数が多ければ多いほど、第3の流路F3において蛇行を繰り返したとしても、その分散混合効果に及ぼす影響が軽微となることが明らかである。それ故本願発明の混合器は、第3の流路F3において蛇行を繰り返すことなく流体Xを集合させているにもかかわらず、流体Xの分散混合効果を十分に発揮することができるのである。
前記静止型流体混合器は、連結部材5を構成するボルト5aの長さを変更するだけで、流体Xの種類及び要求される流体Xの分散混合度に応じて各混合エレメント1,2の数を容易に増減することができるので、汎用性に優れたものとなる。また、前記ボルト5aにねじ込んだナット5bを取り外すだけで、混合器を分解することができるので、その分解洗浄を容易且つ迅速に行うことができる。
また、前記静止型流体混合器は、下流端に配置した第2の混合エレメント2と、その背後の第1の端面板3との相互間で第3の流路F3の流路を構成し、前記第2の混合エレメント2の上流側に配置した他の第2の混合エレメント2の背面と、これに対向させた第1の混合エレメント1の側面との相互間で第3の流路F3を構成しているので、第3の流路F3を第2の混合エレメント2自体に形成する場合よりも、当該第2の混合エレメントの構造を簡素にすることができる。
さらに、前記第1の端面板3の座部32と第2の混合エレメント2の座部22どうしを前記連結部材5で連結しているので、下流端に配置した第2の混合エレメント2自体に、ねじ穴等の第1の端面板3を取り付けるための手段を構成する必要がない。このため、当該第2の混合エレメント2と、その上流側に配置した他の第2の混合エレメント2とを完全に共用することができ、これら各第2の混合エレメント2を異なるもので構成する場合に比べて、その製造及び管理が容易となる。
前記静止型流体混合器は、上流端に配置した第1の混合エレメント1に、配管用の接続口41を有する第2の端面板4を重ね合わせており、前記第1の混合エレメント1自体に配管用の接続口を形成する必要がないので、当該第1の混合エレメント1として、その下流側に配置した他の第1の混合エレメント1と同じ形状のものを用いることができる。このため、これら各第1の混合エレメント1を異なる形状のもので構成する場合に比べて、その製造及び管理が容易となる。
また、前記第2の端面板4の座部42と第1の混合エレメント1の座部12どうしを連結部材5で連結しているので、上流端に配置した第1の混合エレメント1自体に、ねじ穴等の第2の端面板4を取り付けるための手段を構成する必要がない。このため、当該第1の混合エレメント2と、その下流側に配置した他の第1の混合エレメント1とを完全に共用することができ、これら各第1の混合エレメント1を異なるもので構成する場合に比べて、その製造及び管理が容易となる。
この発明の静止型流体混合器は、前記した実施の形態に限定されるものでなく、例えば、第9図に示すように、上流端の第1の混合エレメント1に配管用の接続口41を形成して、前記第2の端面板4を省略すること、下流端の第2の混合エレメント2自体に第3の流路F3を形成して、前記第1の端面板3を省略すること、第3の流路F3においても流体Xを蛇行させて分散混合させるようにすること、各混合エレメント1,2及び各端面板3,4を金属に代えてプラスチックやセラミックスで形成すること等、種々の設計変更を施すことができる。
また、この発明の静止型流体混合器は、液体どうしの混合のほか、気体と液体との混合、流体である粉体又は粒体と液体との混合、気体及び液体と粉体又は粒体との混合等、種々の流体の混合に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の静止型流体混合器の一実施の形態を示す断面図である。
第2図は第1図の要部拡大断面図である。
第3図は第1の混合エレメントの正面図である。
第4図は第1の混合エレメントの背面図である。
第5図は小室を示す拡大断面図である。
第6図は第2の混合エレメントの正面図である。
第7図は第2の混合エレメントの背面図である。
第8図は流体の圧力損失の比較試験結果を示すグラフ図である。
第9図は他の実施の形態を示す断面図である。
第10図は従来例を示す一部切欠き側面図である。
第11図は第10図の要部拡大断面図である。

Claims (10)

  1. 中心部に流体の導入口を有する板状の第1の混合エレメントと、
    前記第1の混合エレメントに対向させて設けられ、中心部に前記導入口から導入された複数種の流体を受け止める流体受け部を有する板状の第2の混合エレメントと、
    各混合エレメントの互いに対向する一側面の相互間に設けられ、前記流体受け部によって受け止めた複数種の流体を、案内部に沿って蛇行させながら放射状に流動させて分散混合させる第1の流路と、
    前記第1の流路を通過した流体を、第2のエレメントの背後に導く第2の流路と、
    前記第2の混合エレメントの背後に導いた流体を、放射状に配置された整流部によって当該第2の混合エレメントの中心部に向かって直線的に流動させて排出口に導く第3の流路と、
    を備えることを特徴とする静止型流体混合器。
  2. 前記整流部の中心側の端部が、前記排出口の内周面よりも内方に突出している請求項1記載の静止型流体混合器。
  3. 前記案内部が、第1の混合エレメントの一側面に設けられ、第2の混合エレメントに対向する側が開口された多数の小室をハニカム状に配置した第1の混合小室群と、第2の混合エレメントの一側面に設けられ、第1の混合エレメントに対向する側が開口された多数の小室をハニカム状に配置した第2の混合小室群とを有し、
    前記各小室の開口縁部に、流体が滞留するのを抑制する面取りを設けている請求項1記載の静止型流体混合器。
  4. 前記流体受け部が、前記導入口から導入された流体を受け止めて放射状に拡散させる請求項1記載の静止型流体混合器。
  5. 前記第1の混合エレメントの外周側に連結用の座部を設け、前記第2の混合エレメントの外周側に前記第1の流体エレメントの座部に重ね合わせる座部を設け、各混合エレメントの座部どうしを連結部材で連結し、各混合エレメントの座部の相互間をシール部材で密封しているとともに、前記第1の流路、第2の流路及び第3の流路を、前記座部の内方の空間内に設けた請求項1記載の静止型流体混合器。
  6. 各混合エレメントの座部に、各混合エレメントどうしを調芯させる嵌合部を設けている請求項5記載の静止型流体混合器。
  7. 互いに対向する一対の混合エレメントを複数対配置し、下流端に配置した第2の混合エレメントの背後に、前記流体の排出口を有する第1の端面板を重ね合わせ、この第1の端面板と前記下流端の第2の混合エレメントとの相互間で前記第3の流路を構成し、前記下流端の第2の混合エレメントの上流側に配置した他の第2の混合エレメントの側面と、これに対向させた第1の混合エレメントの側面との相互間で前記第3の流路を構成している請求項5記載の静止型流体混合器。
  8. 前記第1の端面板が、外周側に第2の混合エレメントの座部に重ね合わせる座部を有し、これら座部どうしを前記連結部材で連結しているとともに、当該座部の相互間をシール部材で密封している請求項7記載の静止型流体混合器。
  9. 互いに対向する一対の混合エレメントを複数対配置し、上流端に配置した第1の混合エレメントの上流側の側面に、中心部に前記流体の導入口に連通する配管用の接続口を有する第2の端面板を重ね合わせている請求項5記載の静止型流体混合器。
  10. 前記第2の端面板が、外周側に第1の混合エレメントの座部に重ね合わせる座部を有し、これら座部どうしを前記連結部材で連結しているとともに、当該座部の相互間をシール部材で密封している請求項9記載の静止型流体混合器。
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