JPWO2002063482A1 - コンテンツ及びコンテンツ管理・運用システム - Google Patents
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Abstract
ネットワークを介して接続することができるクライアントとサーバとからなり、クライアントがコンテンツを利用する時にサーバに通知し、この通知を受領した当該コンテンツの利用許可を行うことにより、クライアント側でコンテンツが利用できるようにしたコンテンツ管理・運用システムにおいて、ソースデータを所定の方式でデータコンバートし、このコンバートしたソースデータを管理する管理プログラム及び/又はこのコンバートしたソースデータを再現する再現プログラムを組み込んだコンテンツを用いてコンテンツの管理・運用を行う。
Description
技術分野
本発明は、コンテンツ及びコンテンツ管理・運用システムに関する。詳しくは、ソースデータにID情報を付加してデータコンバートし、コンバートしたソースデータをソースデータを管理する管理プログラム若しくはソースデータを再生する実行プログラムを組み込んでコンテンツを生成し、このコンテンツを利用するクライアントがサーバに利用許可を得ることで利用可能となるコンテンツ及びコンテンツ管理・運用システムに関する。
背景技術
従来技術において、デジタルデータであるコンテンツを管理・運用する方法には様々な方法がある。例えば、コンテンツ自体を暗号化して特定の利用者のみ利用できるようなコンテンツや電子透かし等の技術を用いてコンテンツにID情報を埋め込み、CD−ROMやDVD等の記録媒体に記録して流通させたり、ネットワーク等を通じて流通させ、もし正規の利用者以外がこのコンテンツをWebサイトで不正に利用している場合には、ネットワーク上のWebサイトを検索するソフトウェア(プログラム)等によって定期的にWebサイトをサーチすることにより不正利用を検出するシステムやクライアントがコンテンツを利用する時にサーバからコンテンツをダウンロードして利用し、利用が終わるとクライアント上から消去するシステム等がある。
しかしながら、このようなコンテンツは、デジタルデータである為品質が劣化することなく容易に複製ができるので、無断で複製されて不正に利用されることがある。そこで、コンテンツを不正に複製したり、利用することを防止する為、コンテンツ自体に暗号化や電子透かし、その他様々処理が施されているが、コンテンツが正規の所有者(権利者)から他人に渡ってしまうと、Webサイト全てをサーチ(実際には不可能である)してコンテンツを管理することは困難であり、Webサイト上で使用しなければ発見されにくいという問題がある。又、利用時のみクライアントがサーバからコンテンツをダウンロードして利用するシステムもあるが、利用する度にダウンロードしなければならず、利用者の手元にコンテンツ(デジタルデータ)が残らないので不便であるという問題もある。
従って、ネットワーク等で流通するコンテンツ(デジタルデータ)が、複製されて不正に利用されないように管理・運用できるようにすることに解決しなければならない課題を有する。
発明の開示
上記課題を解決するために、本発明に係るコンテンツ及びコンテンツ管理・運用システムは下記に示す構成にすることである。
(1)ネットワークを介して接続することができるクライアントとサーバとからなり、前記クライアントがコンテンツを利用する時に前記サーバに通知し、該通知を受領した当該コンテンツの利用許可を行うことにより、クライアント側でコンテンツが利用できるコンテンツ管理・運用システムで用いるコンテンツであって、該コンテンツは、ソースデータを所定の方式でデータコンバートし、該コンバートしたソースデータを管理する管理プログラム及び/又は該コンバートしたソースデータを再現する再現プログラムを組み込んだことを特徴とするコンテンツ。
(2)前記ソースデータは、有体物の情報を含ませることができるアナログデータ及び/又はデジタルデータであることを特徴とする(1)に記載のコンテンツ。
(3)前記ソースデータは、少なくとも書籍、動画及び/又は静止画を含む映像、写真、音、テキストデータであることを特徴とする(1)又は(2)に記載のコンテンツ。
(4)前記ソースデータのデータコンバートは、アナログデータをデジタルデータに変換するA/D変換手段と、デジタルデータを所定の形式のデジタルデータに変換するD/D変換手段と、デジタルデータを暗号化する暗号化手段と、デジタルデータを小容量化する小容量化手段の何れか又は全ての手段による変換を行い、且つ、前記ソースデータを管理する認証情報を付加することを特徴とする(1)に記載のコンテンツ。
(5)前記認証情報は、電子透かしにより付加した情報であることを特徴とする(4)に記載のコンテンツ。
(6)前記管理プログラムは、少なくとも当該ソースデータを利用するクライアントの動作環境を検査する検査機能と、当該ソースデータの利用時間/利用回数/利用期間を含む利用情報を管理する管理機能と、該ソースデータを消去する消去機能とを備えていることを特徴とする(1)に記載のコンテンツ。
(7)ネットワークを介して接続することができるクライアントとサーバとからなり、前記クライアントがコンテンツを利用する時に前記サーバに通知し、該通知を受領した当該コンテンツの利用許可を行うことにより、クライアント側でコンテンツが利用できるようにしたコンテンツ管理・運用システムにおいて、前記コンテンツは、ソースデータを所定の方式でデータコンバートし、該コンバートしたソースデータを管理する管理プログラム及び/又は該コンバートしたソースデータを再現する再現プログラムを組み込んだコンテンツであることを特徴とするコンテンツ管理・運用システム。
(8)前記ソースデータは、有体物の情報を含ませることができるアナログデータ及び/又はデジタルデータであることを特徴とする(7)に記載のコンテンツ管理・運用システム。
(9)前記ソースデータは、少なくとも書籍、動画及び/又は静止画を含む映像、写真、音、テキストデータであることを特徴とする(7)又は(8)に記載のコンテンツ管理・運用システム。
(10)前記ソースデータのデータコンバートは、アナログデータをデジタルデータに変換するA/D変換手段と、デジタルデータを所定の形式のデジタルデータに変換するD/D変換手段と、デジタルデータを暗号化する暗号化手段と、デジタルデータを小容量化する小容量化手段の何れか又は全ての手段による変換を行い、且つ、前記ソースデータを管理する認証情報を付加することを特徴とする(7)に記載のコンテンツ管理・運用システム。
(11)前記認証情報は、電子透かしにより付加した情報であることを特徴とする(10)に記載のコンテンツ管理・運用システム。
(12)前記管理プログラムは、少なくとも当該ソースデータを利用するクライアントの動作環境を検査する検査機能と、当該ソースデータの利用時間/利用回数/利用期間を含む利用情報を管理する管理機能と、該ソースデータを消去する消去機能とを備えていることを特徴とする(7)に記載のコンテンツ管理・運用システム。
(13)前記消去機能は、前記サーバの通知に基づいて、クライアントに存在するコンテンツを消去する手段を備えていることを特徴とする(12)に記載のコンテンツ管理・運用システム。
(14)前記サーバは、前記ソースデータの利用時間/利用回数/利用期間を含む利用情報に従い課金する課金機能を備えていることを特徴とする(7)に記載のコンテンツ管理・運用システム。
(15)前記クライアントは、仮想マシンを備え、該仮想マシンによりコンテンツを実行させるようにしたことを特徴とする(7)に記載のコンテンツ管理・運用システム。
(16)前記仮想マシンはJava仮想マシンであることを特徴とする(15)に記載のコンテンツ管理・運用システム。
(17)前記クライアントは携帯情報端末機器であることを特徴とする(7)に記載のコンテンツ管理・運用システム。
このようなコンテンツ及びコンテンツ管理・運用システムにより、電子透かし技術等でソースデータにID情報を付加してデータコンバートし、コンバートしたソースデータを、ソースデータを管理する管理プログラム若しくはソースデータを再生する実行プログラムに組み込んでコンテンツを生成し、このコンテンツを利用するクライアントは、サーバから利用許可を得ることによりコンテンツ(ソースデータ)を利用可能とすることで、コンテンツの不正利用を防止することができる。
発明を実施するための最良の形態
次に、本発明に係るコンテンツ及びコンテンツ管理・運用システムの実施の形態を図面を参照して説明する。
まず、本発明に係るコンテンツについて図を参照しながら説明する。第1図は、コンテンツを生成する過程を示すもので、ソースデータ100は、動画や静止画を含む映像、写真、音、書籍等のデジタルデータに変換できるアナログデータ、若しくは既にデジタルデータとなっているものである。尚、ソースデータ100は、デジタルデータに変換できるものであればこれらに限定されるものではない。
まず、このようなソースデータ100に管理を行うためのID情報の付加を行ったり、所定の形式のデジタルデータに変換を行い、コンバートデータ200を生成するデータコンバート処理10を行う。次に、このコンバートデータ200をソースデータ100の利用情報等を管理する管理プログラム300、若しくは、ソースデータ100を再生する実行プログラム400に組み込む処理を行い、コンテンツ500又はコンテンツ600を生成する。
データコンバート処理10は、アナログのソースデータ100をデジタルデータに変換するA/D変換手段11と、デジタルのソースデータ100を所定の形式のデジタルデータに変換するD/D変換手段12と、ソースデータ100や変換(A/D変換、D/D変換、小容量化)されたソースデータ100を暗号化する暗号化手段13と、ソースデータ100や変換(A/D変換、D/D変換、暗号化)されたソースデータ100を小容量化する小容量化手段14と、これらの変換手段(A/D変換手段11、D/D変換手段12、暗号化手段13、小容量化手段14)の何れかの変換過程でソースデータ100を管理する為のID情報を付加するID付加手段15とを適宜組み合わせてソースデータ100にID情報を付加したコンバートデータ200を生成する。
A/D変換手段11の方法は、アナログデータをデジタルデータに変換するものであり、具体的には書籍等をスキャナで読み込んでテキストデータに変換する、VHSなどの従来のビデオカセットに記録されている映像データをMPEG形式のデータに変換する等の方法でアナログデータをデジタルデータに変換する。尚、その他の方法によりA/D変換を行ってもよいことは勿論である。
D/D変換手段12は、文字データ、画像データ、オーディオ(音)データ等のデジタルデータを更に形式の異なったデジタルデータに変換するものである。例えば、ビットマップ形式(*.bmp)→JPEG形式(*.jpeg)、WAVE形式(*.wav)→MP3形式(*.mp3)のような変換である。尚、その他の形式のデータを他の方法によりD/D変換を行ってもよいことは勿論である。
暗号化手段13は、デジタル署名、電子透かし、プロテクト等があり、具体的な方法として、公開鍵暗号、秘密鍵暗号、楕円曲線暗号、DES、AES、IDEA、RSA、EIGamaI暗号、FEAL、MISTY、PGP、SSL、S/MIME、PKI、PKCS等の方法がある。尚、その他の方法により暗号化処理を行ってもよいことは勿論である。
小容量化手段14は、プログラムや文書等のような圧縮したデータを復元すると圧縮前のデータと同一となるように圧縮を行う可逆圧縮と、音声や動・静止画像のようにある程度データが欠落してもほぼ同一のデータであれば良い場合に行う非可逆圧縮による方法による小容量化手段があり、具体的には、可逆圧縮として、ランレングス(Run−Length)符号、シャノン・ファノ(Shannon Fano Coding)符号、ハフマン符号、算術符号、適応型算術符号、静的算術符号、辞書型圧縮、インターバル符号、統計型圧縮、LZH/LAZRI符号やこれらを応用した方法やJPEG−2000・・・等があり、非可逆圧縮として、予測符号化、変換符号化、ベクトル量子化、階層的符号化、帯域分割符号化、構造抽出符号やこれらを応用した方法により、JPEG、MPEG、GIF、MP3・・・等の形式の圧縮(小容量化)データとなる。尚、その他の方法により小容量化を行ってもよいことは勿論である。
ID付加手段15は、ソースデータを管理する為に、ソースデータに直接、或いは、何れかの変換過程(A/D変換、D/D変換、暗号化、小容量化)で著作権者の氏名、連絡先、管理番号等の著作権情報等のID情報を電子透かし等の技術により付加(組込み、埋込み)する。又、複製可能な回数等の管理情報を付加しても良い。付加するID情報は、ソースデータの利用には影響を与えることはなく、何度コピーしても消えることがない。又、別のソフトウェア(アプリケーション)等によりID情報を切り抜いたり合成したりする場合はその痕跡が残る等の改竄に対しても判別できる。更に、ソースデータが写真等の(デジタル)画像データの場合、紙等に印刷(して配布)したり、一旦、アナログデータに変換し、再度デジタルデータに変換した場合でも検知できるようにしても良い。尚、ID付加手段15は同等の機能を実現できるものであれば、電子透かしに限定されるものではない。
次に、ソースデータにIDを付加するデータコンバートの処理過程を第2図のフローチャートを参照しながら説明する。
まず、ソースデータ100が書籍等の紙媒体で記録されたデータ、図表や写真、アナログ音源、VHSや8mm等の従来のアナログ信号で記録された映像データ等のアナログデータであるか、デジタルデータであるかを判別する(ST1、2)。
そして、ソースデータ100がアナログデータの場合は、まずA/D変換処理手段11によりデジタルデータに変換する(ST3)。例えば、書籍等の紙媒体で記録されたデータや図表、写真の場合は、スキャナ等で読取り、文字はOCRによりテキスト形式等のデジタルデータに変換したり、画像はビットマップ形式等のデジタルデータに変換する。又、このA/D変換の過程で、ID付加手段15によりソースデータ100を管理する為のID情報を付加し、このA/D変換したデジタルデータをコンバートデータ200としてもよい(ST4)。
次に、D/D変換手段12により、ソースデータ100がデジタルデータである場合や前述のA/D変換手段11により変換したデジタルデータを、別形式のデジタルデータに変換(D/D変換)を行う(ST5)。例えば、文字データの場合、テキスト形式→PDF形式のデジタルデータに変換したり、画像データの場合は、ビットマップ形式→JPEG形式のデジタルデータに変換する。そして、D/D変換の過程で、ID付加手段15によりソースデータ100を管理する為のID情報を付加し、このD/D変換したデジタルデータをコンバートデータ200とする(ST6)。尚、ソースデータ100がデジタルの場合、このD/D変換処理を省略することも可能である。
続いて、前述のD/D変換手段12により変換したデジタルデータ、若しくはデジタルのソースデータ100を暗号化処理又は小容量化処理の何れかを行う場合、どちらを先に行うかを決定する(ST7)。
暗号化手段13により暗号化処理を行う場合、D/D変換手段12により変換したデジタルデータ若しくはデジタルのソースデータ100を、デジタル署名、電子透かし、プロテクト等の暗号化処理を行う。そして、この暗号化の過程で、ID付加手段15によりソースデータ100を管理する為のID情報を付加して、この暗号化処理したデジタルデータをコンバートデータ200とする(ST8、9、10)。
引き続いて、この暗号化処理したデジタルデータを小容量化手段14で小容量化する場合は、圧縮や省容量化等により暗号化されたデジタルデータの小容量化を行い、小容量化の過程でID付加手段15によりソースデータ100を管理する為のID情報を付加して、暗号化→小容量化されたデジタルデータをコンバートデータ200とする(ST9、11、12)。
一方、はじめに小容量化手段によりを行う場合は、D/D変換後のデジタルデータ、若しくはデジタルのソースデータ100を圧縮や省容量化等の処理により小容量化を行い、この小容量化の過程でID付加手段15によりソースデータ100を管理する為のID情報を付加して、この小容量化処理したデジタルデータをコンバートデータ200とする(ST13、14、15)。
引き続いて、この小容量化したデジタルデータを暗号化手段13で暗号化する場合、小容量化したデジタルデータにデジタル署名、電子透かし、プロテクト等の暗号化処理を行い、暗号化の過程でID付加手段15によりソースデータ100を管理する為のID情報を付加して、小容量化→暗号化処理されたデジタルデータをコンバートデータ200とする(ST14、16、17)。
尚、ID付加手段15によりソースデータ100を管理する為のID情報を付加する際、A/D変換(ST3)、D/D変換(ST5)、暗号化(ST8又はST16)、小容量化(ST11又はST13)の何れの処理過程でID付加を行ってもよいことは勿論である。
このような処理過程によって変換されたアナログ又はデジタルのソースデータは第3図に示すようなコンバートデータとなる。
最終的な変換処理としてA/D変換処理を行う場合、ソースデータ100がアナログの場合のみであるので、ソースデータ(アナログ)→A/D変換処理されたコンバートデータ211が生成される。
最終的な変換処理としてD/D変換処理を行う場合、ソースデータ100がアナログデータの時は、ソースデータ(アナログ)→A/D変換→D/D変換処理されたコンバートデータ212aが生成され、ソースデータ100がデジタルデータの時は、ソースデータ(デジタル)→D/D変換処理されたコンバートデータ212bが生成される。
最終的な変換処理として暗号化処理を行う場合、ソースデータ100がアナログデータの時は、ソースデータ(アナログ)→A/D変換→暗号化処理されたコンバートデータ213a、又はソースデータ(アナログ)→A/D変換→D/D変換→暗号化処理されたコンバートデータ213b、又はソースデータ(アナログ)→A/D変換→小容量化処理→暗号化処理されたコンバートデータ213c、又はソースデータ(アナログ)→A/D変換→D/D変換→小容量化処理→暗号化処理されたコンバートデータ213dが生成される。
ソースデータ100がデジタルデータの時は、ソースデータ(デジタル)→暗号化処理されたコンバートデータ213e、又はソースデータ(デジタル)→小容量化処理→暗号化処理されたコンバートデータ213f、又はソースデータ(デジタル)→D/D変換→暗号化処理されたコンバートデータ213g、又はソースデータ(デジタル)→D/D変換→小容量化処理→暗号化処理されたコンバートデータ213hが生成される。
最終的な変換処理として小容量化処理を行う場合は、ソースデータ100がアナログデータの時は、ソースデータ(アナログ)→A/D変換→小容量化処理されたコンバートデータ214a、又はソースデータ(アナログ)→A/D変換→暗号化処理→小容量化処理されたコンバートデータ214b、又はソースデータ(アナログ)→A/D変換→D/D変換→小容量化処理されたコンバートデータ214c、又はソースデータ(アナログ)→A/D変換→D/D変換→暗号化処理→小容量化処理されたコンバートデータ214dが生成される。
ソースデータ100がデジタルデータの時は、ソースデータ(デジタル)→小容量化処理されたコンバートデータ214e、又はソースデータ(デジタル)→暗号化処理→小容量化処理されたコンバートデータ214f、又はソースデータ(デジタル)→D/D変換→小容量化処理されたコンバートデータ214g、又はソースデータ(デジタル)→D/D変換→暗号化処理→小容量化処理されたコンバートデータ214hが生成される。
引き続いて、上述のID情報が付加されてコンバートされたソースデータ100であるコンバートデータ200を、ソースデータ100を管理する管理プログラム300、若しくは、ソースデータ100を再生する実行プログラム400の(ソースコード内に)組み込む処理を行う(第1図参照)。
ソースデータ100を管理する管理プログラム300は、サーバとの通信を行う通信機能と、クライアントの動作環境を検査する動作環境検査機能と、ソースデータ100の利用時間、利用回数、利用期間等の利用情報を管理する利用情報管理機能と、クライアントに展開されたソースデータ100を消去する消去手段とを備えている。
一方、ソースデータ100を再生する実行プログラム(ソフトウェア)400は、例えば、ソースデータ100がJPEGのような静止画像又はMPEGのような動画像(映像)の場合は、画像を表示したり、再生する表示/再生プログラムであり、MP3のような音楽データである場合は、MP3プレーヤーというように、ソースデータ100をクライアント上で再現するための機能を備えたプログラム(ソフトウェア)である。
このような管理プログラム300又は実行プログラム400にID情報が付加されたソースデータ100、即ちコンバートデータ200を組み込む(埋込み、合成/合体)ことによりコンテンツ500、又はコンテンツ600を生成する。このコンテンツ500又はコンテンツ600は、ネットワーク上でアップロード/ダウンロードしたり、ディスク媒体、ICメモリ等に記録された記録媒体として流通させることができる。尚、コンテンツ500又はコンテンツ600を再生する場合は、このコンテンツ500又はコンテンツ600をクライアント上に展開し、このソースデータ100を管理するサーバにアクセスして認証及び利用許可を得なければならず、コンテンツ500及びコンテンツ600独自で表示や再生を行うことはできない。
次に、このように生成されたコンテンツを利用するコンテンツ管理・運用システムの第1の実施の形態として、ソースデータを管理する管理プログラムにソースデータが組み込まれたコンテンツを利用するコンテンツ管理・運用システムについて第4図を参照しながら説明する。
第4図のコンテンツ管理・運用システムは、ソースデータ100の管理を行い、課金処理を行うサーバ30と、コンテンツ500の利用を行うクライアント40とからなり、サーバ30とクライアント40はネットワークを介して接続される。
サーバ30は、コンテンツ500に内蔵されているソースデータ100に付加されたID情報を認証して、クライアント40にソースデータ100の利用許可を与える為の認証部31と、ソースデータ100の利用時間、利用回数、利用期間、コピー等の利用情報の管理を行うコンテンツ管理部32と、コンテンツ管理部32の利用情報に従い課金処理を行う課金処理部33を有し、図示していない通信部によりネットワークを介してクライアント40との通信を行う。
クライアント40は、コンテンツ500や実行プログラム400等を展開して動作させる為の仮想領域41を備えると共に、予めソースデータ100(コンテンツ500)を再生する実行プログラム400を導入し、コンテンツ500に含まれる管理プログラム300によって図示していない通信部によりネットワークを介してサーバ30との通信を行う。所望のコンテンツ500は、ネットワークからダウンロード、若しくは、ディスク媒体やICメモリ等の記録媒体に記録されているコンテンツ500をクライアント40に導入する。尚、クライアント40は、パーソナルコンピュータや携帯電話機等の携帯情報端末、又は、上記の構成を含む機器であればその形態を問わない。また、クライアント40の仮想領域41はJavaVMによるもの、またはJavaVM以外のものであってもよいことは勿論である。
このようなサーバ30とクライアント40からなるコンテンツ管理・運用システムにより、コンテンツを利用する場合について第5図を参照しながら説明する。
まず、クライアント40は、所望のコンテンツ500をネットワークを介して、若しくはその他の方法により予め導入する。又、サーバ30からコンテンツ500をダウンロードするようにしておいてもよい。
そして、クライアント40がコンテンツ500を利用する場合、コンテンツ500が自動又は手動によって仮想領域41に展開する。仮想領域41には、管理プログラム300’及びコンバートデータ200が展開されると、管理プログラム300’が起動して、クライアント40の動作環境を検査する(ST101、102)。そして、ソースデータ100を再生することが可能な動作環境である場合、コンバートデータ200から利用可能な状態のID情報が付加されたソースデータ100’が展開され、管理プログラム300’がソースデータ100’に付加されているID情報をネットワークを介してサーバ30へ通知して利用確認を行う(ST103)。
又、管理プログラム300’は、クライアント40の動作環境を検査し、例えば、メモリ不足、デバイスドライバがない等の状態で、ソースデータ100’が利用できないような動作環境の場合には、デバイスドライバを導入する等の所定の処置を行うように促す(ST104)。
サーバ30は、ネットワークを介してクライアント40から通知されたID情報を受信すると、認証部31によりこのID情報の認証を行う。そして、ID情報が認証された場合には、ソースデータ100’の利用許可をクライアント40の管理プログラム300にネットワークを介して通知する(ST105、106)。ID情報が認証されない場合は、クライアント40にソースデータ100’の利用登録を促す等の通知を行う(ST105、107)。
クライアント40の管理プログラム300’は、サーバ30からの利用許可を受信すると、コンテンツ500の実行プログラム400を仮想領域41へ導入/起動させて所望のソースデータ100’の再生を行うと共に、ソースデータ100の利用時間/回数/期間や複製等の利用情報の管理を行う(ST108)。
クライアント40がソースデータ100’の利用を終了すると、管理プログラム300’は、ソースデータ100’(及び実行プログラム400’)を仮想領域41から消去(ST109)し、ソースデータ100’の利用情報をサーバ30へネットワークを介して通知する(ST110)。尚、ソースデータ100’(及び実行プログラム400’)の消去は、サーバ30からの通知によって行うようにしても良い。
サーバ30は、ネットワークを介してクライアント40からの利用情報を受けると、コンテンツ管理部32によりソースデータ100’の利用情報をチェックして記録、管理する。そして、課金処理部33により、コンテンツ管理部32に記録された利用情報に従って課金処理が行われ、ユーザとの精算が行われる(ST111)。
次に、第2の実施の形態として、ソースデータを再生する実行プログラムにソースデータが組み込まれたコンテンツ600を利用するコンテンツ管理・運用システムについて第6図を参照しながら説明する。尚、第1の実施の形態と同じである箇所の説明は省略する。
第6図のコンテンツ管理・運用システムは、ソースデータ100Aの管理を行い、課金処理を行うサーバ30と、コンテンツ600の利用を行うクライアント40Aとからなり、サーバ30とクライアント40Aはネットワークを介して接続される。
サーバ30は、コンテンツ600に組み込まれているソースデータ100Aに付加されたID情報を認証して、クライアント40Aにソースデータ100Aの利用許可を与える為の認証部31と、ソースデータ100Aの利用時間、利用回数、利用期間、コピー等の利用情報の管理を行うコンテンツ管理部32と、コンテンツ管理部32の利用情報に従い課金処理を行う課金処理部33を有し、図示していない通信部によりネットワークを介してクライアント40Aとの通信を行う。
クライアント40Aは、管理プログラム300Aやコンテンツ600等を展開して動作させる為の仮想領域41Aを備えると共に、予め管理プログラム300Aを導入しており、管理プログラム300Aの図示していない通信部によりネットワークを介してサーバ30との通信を行う。所望のコンテンツ600は、ネットワークからダウンロード、若しくは、ディスク媒体やICメモリ等の記録媒体に記録されているコンテンツ600をクライアント40Aに導入する。尚、クライアント40Aは、パーソナルコンピュータや携帯電話機等の携帯情報端末、又は、上記の構成を含む機器であればその形態を問わない。また、クライアント40Aの仮想領域41AはJavaVMによるもの、またはJavaVM以外のものであってもよいことは第1の実施の形態と同様である。
このようなサーバ30とクライアント40Aからなるコンテンツ管理・運用システムにより、コンテンツ600を利用する場合について第7図を参照しながら説明する。
まず、クライアント40Aには、所望のコンテンツ600及び管理プログラム300Aをネットワークを介して、若しくはその他の方法により予め導入する。又、管理プログラム300Aは、サーバ30からダウンロードするようにしておいてもよい。
まず、クライアント40Aでコンテンツ600を利用する場合、管理プログラム300を自動又は手動により仮想領域41Aに展開する(ST201)。仮想領域41Aに展開された管理プログラム300A’は、クライアント40Aがソースデータ100Aを利用する為の動作環境を検査する(ST202)。そして、ソースデータ100Aを再生することが可能な動作環境である場合、コンテンツ600を手動又は自動で仮想領域41Aに展開する(ST203)。
仮想領域41Aには、ソースデータ100Aの実行プログラム400’と共にコンバートデータ200AからID情報が付加されたソースデータ100A’が展開され、管理プログラム300A’によりソースデータ100A’に付加されているID情報がネットワークを介してサーバ30へ通知される(ST205)。
一方、クライアント40Aがメモリ不足やデバイスドライバがない等の状態で、ソースデータ100Aが利用できないような動作環境の場合は、デバイスドライバを導入する等の所定の処置を行うように促す(ST204)。
サーバ30は、ネットワークを介してクライアント40Aから通知されたID情報を受信すると、このID情報の認証を行う。そしてID情報が認証された場合には、ソースデータ100A’の利用許可をクライアント40Aの管理プログラム300A’にネットワークを介して通知する(ST206、207)。ID情報が認証されない場合は、クライアント40Aにソースデータ100Aの利用登録等を促す等の通知を行う(ST206、208)。
クライアント40Aの管理プログラム300A’は、サーバ30からの利用許可を受信すると、実行プログラム400A’を起動してソースデータ100A’の再生を行うと共に、ソースデータ100A’の利用時間/回数/期間や複製等の利用情報の管理を行う(ST209)。
クライアント40Aがソースデータ100A’の利用を終了すると、管理プログラム300A’がソースデータ100A’(及び実行プログラム400A’)を仮想領域41から消去(ST210)し、ソースデータ100A’の利用情報をサーバ30へネットワークを介して通知する(ST211)。尚、ソースデータ100A’(及び実行プログラム400A’)の消去は、サーバ30からの通知によって行うようにしても良い。
サーバ30は、ネットワークを介してクライアント40Aからの利用情報を受けると、コンテンツ管理部32によりソースデータ100A’の利用情報をチェックして記録、管理する。そして、課金処理部33により、コンテンツ管理部32に記録された利用情報に従って課金処理が行われ、ユーザとの精算が行われる(ST212)。
産業上の利用可能性
以上説明したように、ソースデータに電子透かし等によるID情報を付加して、ソースデータを管理する管理プログラム若しくはソースデータを再生する実行プログラムに組み込んだコンテンツを用い、ソースデータを利用する場合には、サーバへコンテンツ(ソースデータ)の利用許可を得ないと利用できないようにすることで、不正にコピーされたソースデータ自体では利用(再生)ができない為、不正利用されることはない。又、たとえコピーされたとしてもサーバにアクセスして利用許可さえ得れば利用できるようにすることにより正規のデータ利用と(して課金)すれば、ソースデータの不正(無断)コピーがなくなる。一方、画像や音楽を再生する再生プログラム(ソフトウェア)にソースデータを埋め込み、初めてコンテンツを利用する時に管理プログラムをサーバからダウンロードして無料で入手できるようにすれば、再生プログラム(ソフトウェア)がなくても手軽に利用できるというメリットもある。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明におけるコンテンツの生成過程を略示的に示した説明図である。
第2図は、本発明に係るコンテンツにおいて、ソースデータのデータコンバート処理の方法を示したフローチャートである。
第3図は、本発明に係るコンテンツを生成する際に、ソースデータをコンバート処理して生成されるコンバートデータの説明図である。
第4図は、本発明に係るコンテンツ管理・運用システムの第1の実施の形態のシステム構成を略示的に示した概略図である。
第5図は、本発明に係る第1の実施の形態のコンテンツ管理・運用システムによりコンテンツを利用する場合のフローチャートである。
第6図は、本発明に係るコンテンツ管理・運用システムの第2の実施の形態のシステム構成を略示的に示した概略図である。
第7図は、本発明に係る第2の実施の形態のコンテンツ管理・運用システムによりコンテンツを利用する場合のフローチャートである。
本発明は、コンテンツ及びコンテンツ管理・運用システムに関する。詳しくは、ソースデータにID情報を付加してデータコンバートし、コンバートしたソースデータをソースデータを管理する管理プログラム若しくはソースデータを再生する実行プログラムを組み込んでコンテンツを生成し、このコンテンツを利用するクライアントがサーバに利用許可を得ることで利用可能となるコンテンツ及びコンテンツ管理・運用システムに関する。
背景技術
従来技術において、デジタルデータであるコンテンツを管理・運用する方法には様々な方法がある。例えば、コンテンツ自体を暗号化して特定の利用者のみ利用できるようなコンテンツや電子透かし等の技術を用いてコンテンツにID情報を埋め込み、CD−ROMやDVD等の記録媒体に記録して流通させたり、ネットワーク等を通じて流通させ、もし正規の利用者以外がこのコンテンツをWebサイトで不正に利用している場合には、ネットワーク上のWebサイトを検索するソフトウェア(プログラム)等によって定期的にWebサイトをサーチすることにより不正利用を検出するシステムやクライアントがコンテンツを利用する時にサーバからコンテンツをダウンロードして利用し、利用が終わるとクライアント上から消去するシステム等がある。
しかしながら、このようなコンテンツは、デジタルデータである為品質が劣化することなく容易に複製ができるので、無断で複製されて不正に利用されることがある。そこで、コンテンツを不正に複製したり、利用することを防止する為、コンテンツ自体に暗号化や電子透かし、その他様々処理が施されているが、コンテンツが正規の所有者(権利者)から他人に渡ってしまうと、Webサイト全てをサーチ(実際には不可能である)してコンテンツを管理することは困難であり、Webサイト上で使用しなければ発見されにくいという問題がある。又、利用時のみクライアントがサーバからコンテンツをダウンロードして利用するシステムもあるが、利用する度にダウンロードしなければならず、利用者の手元にコンテンツ(デジタルデータ)が残らないので不便であるという問題もある。
従って、ネットワーク等で流通するコンテンツ(デジタルデータ)が、複製されて不正に利用されないように管理・運用できるようにすることに解決しなければならない課題を有する。
発明の開示
上記課題を解決するために、本発明に係るコンテンツ及びコンテンツ管理・運用システムは下記に示す構成にすることである。
(1)ネットワークを介して接続することができるクライアントとサーバとからなり、前記クライアントがコンテンツを利用する時に前記サーバに通知し、該通知を受領した当該コンテンツの利用許可を行うことにより、クライアント側でコンテンツが利用できるコンテンツ管理・運用システムで用いるコンテンツであって、該コンテンツは、ソースデータを所定の方式でデータコンバートし、該コンバートしたソースデータを管理する管理プログラム及び/又は該コンバートしたソースデータを再現する再現プログラムを組み込んだことを特徴とするコンテンツ。
(2)前記ソースデータは、有体物の情報を含ませることができるアナログデータ及び/又はデジタルデータであることを特徴とする(1)に記載のコンテンツ。
(3)前記ソースデータは、少なくとも書籍、動画及び/又は静止画を含む映像、写真、音、テキストデータであることを特徴とする(1)又は(2)に記載のコンテンツ。
(4)前記ソースデータのデータコンバートは、アナログデータをデジタルデータに変換するA/D変換手段と、デジタルデータを所定の形式のデジタルデータに変換するD/D変換手段と、デジタルデータを暗号化する暗号化手段と、デジタルデータを小容量化する小容量化手段の何れか又は全ての手段による変換を行い、且つ、前記ソースデータを管理する認証情報を付加することを特徴とする(1)に記載のコンテンツ。
(5)前記認証情報は、電子透かしにより付加した情報であることを特徴とする(4)に記載のコンテンツ。
(6)前記管理プログラムは、少なくとも当該ソースデータを利用するクライアントの動作環境を検査する検査機能と、当該ソースデータの利用時間/利用回数/利用期間を含む利用情報を管理する管理機能と、該ソースデータを消去する消去機能とを備えていることを特徴とする(1)に記載のコンテンツ。
(7)ネットワークを介して接続することができるクライアントとサーバとからなり、前記クライアントがコンテンツを利用する時に前記サーバに通知し、該通知を受領した当該コンテンツの利用許可を行うことにより、クライアント側でコンテンツが利用できるようにしたコンテンツ管理・運用システムにおいて、前記コンテンツは、ソースデータを所定の方式でデータコンバートし、該コンバートしたソースデータを管理する管理プログラム及び/又は該コンバートしたソースデータを再現する再現プログラムを組み込んだコンテンツであることを特徴とするコンテンツ管理・運用システム。
(8)前記ソースデータは、有体物の情報を含ませることができるアナログデータ及び/又はデジタルデータであることを特徴とする(7)に記載のコンテンツ管理・運用システム。
(9)前記ソースデータは、少なくとも書籍、動画及び/又は静止画を含む映像、写真、音、テキストデータであることを特徴とする(7)又は(8)に記載のコンテンツ管理・運用システム。
(10)前記ソースデータのデータコンバートは、アナログデータをデジタルデータに変換するA/D変換手段と、デジタルデータを所定の形式のデジタルデータに変換するD/D変換手段と、デジタルデータを暗号化する暗号化手段と、デジタルデータを小容量化する小容量化手段の何れか又は全ての手段による変換を行い、且つ、前記ソースデータを管理する認証情報を付加することを特徴とする(7)に記載のコンテンツ管理・運用システム。
(11)前記認証情報は、電子透かしにより付加した情報であることを特徴とする(10)に記載のコンテンツ管理・運用システム。
(12)前記管理プログラムは、少なくとも当該ソースデータを利用するクライアントの動作環境を検査する検査機能と、当該ソースデータの利用時間/利用回数/利用期間を含む利用情報を管理する管理機能と、該ソースデータを消去する消去機能とを備えていることを特徴とする(7)に記載のコンテンツ管理・運用システム。
(13)前記消去機能は、前記サーバの通知に基づいて、クライアントに存在するコンテンツを消去する手段を備えていることを特徴とする(12)に記載のコンテンツ管理・運用システム。
(14)前記サーバは、前記ソースデータの利用時間/利用回数/利用期間を含む利用情報に従い課金する課金機能を備えていることを特徴とする(7)に記載のコンテンツ管理・運用システム。
(15)前記クライアントは、仮想マシンを備え、該仮想マシンによりコンテンツを実行させるようにしたことを特徴とする(7)に記載のコンテンツ管理・運用システム。
(16)前記仮想マシンはJava仮想マシンであることを特徴とする(15)に記載のコンテンツ管理・運用システム。
(17)前記クライアントは携帯情報端末機器であることを特徴とする(7)に記載のコンテンツ管理・運用システム。
このようなコンテンツ及びコンテンツ管理・運用システムにより、電子透かし技術等でソースデータにID情報を付加してデータコンバートし、コンバートしたソースデータを、ソースデータを管理する管理プログラム若しくはソースデータを再生する実行プログラムに組み込んでコンテンツを生成し、このコンテンツを利用するクライアントは、サーバから利用許可を得ることによりコンテンツ(ソースデータ)を利用可能とすることで、コンテンツの不正利用を防止することができる。
発明を実施するための最良の形態
次に、本発明に係るコンテンツ及びコンテンツ管理・運用システムの実施の形態を図面を参照して説明する。
まず、本発明に係るコンテンツについて図を参照しながら説明する。第1図は、コンテンツを生成する過程を示すもので、ソースデータ100は、動画や静止画を含む映像、写真、音、書籍等のデジタルデータに変換できるアナログデータ、若しくは既にデジタルデータとなっているものである。尚、ソースデータ100は、デジタルデータに変換できるものであればこれらに限定されるものではない。
まず、このようなソースデータ100に管理を行うためのID情報の付加を行ったり、所定の形式のデジタルデータに変換を行い、コンバートデータ200を生成するデータコンバート処理10を行う。次に、このコンバートデータ200をソースデータ100の利用情報等を管理する管理プログラム300、若しくは、ソースデータ100を再生する実行プログラム400に組み込む処理を行い、コンテンツ500又はコンテンツ600を生成する。
データコンバート処理10は、アナログのソースデータ100をデジタルデータに変換するA/D変換手段11と、デジタルのソースデータ100を所定の形式のデジタルデータに変換するD/D変換手段12と、ソースデータ100や変換(A/D変換、D/D変換、小容量化)されたソースデータ100を暗号化する暗号化手段13と、ソースデータ100や変換(A/D変換、D/D変換、暗号化)されたソースデータ100を小容量化する小容量化手段14と、これらの変換手段(A/D変換手段11、D/D変換手段12、暗号化手段13、小容量化手段14)の何れかの変換過程でソースデータ100を管理する為のID情報を付加するID付加手段15とを適宜組み合わせてソースデータ100にID情報を付加したコンバートデータ200を生成する。
A/D変換手段11の方法は、アナログデータをデジタルデータに変換するものであり、具体的には書籍等をスキャナで読み込んでテキストデータに変換する、VHSなどの従来のビデオカセットに記録されている映像データをMPEG形式のデータに変換する等の方法でアナログデータをデジタルデータに変換する。尚、その他の方法によりA/D変換を行ってもよいことは勿論である。
D/D変換手段12は、文字データ、画像データ、オーディオ(音)データ等のデジタルデータを更に形式の異なったデジタルデータに変換するものである。例えば、ビットマップ形式(*.bmp)→JPEG形式(*.jpeg)、WAVE形式(*.wav)→MP3形式(*.mp3)のような変換である。尚、その他の形式のデータを他の方法によりD/D変換を行ってもよいことは勿論である。
暗号化手段13は、デジタル署名、電子透かし、プロテクト等があり、具体的な方法として、公開鍵暗号、秘密鍵暗号、楕円曲線暗号、DES、AES、IDEA、RSA、EIGamaI暗号、FEAL、MISTY、PGP、SSL、S/MIME、PKI、PKCS等の方法がある。尚、その他の方法により暗号化処理を行ってもよいことは勿論である。
小容量化手段14は、プログラムや文書等のような圧縮したデータを復元すると圧縮前のデータと同一となるように圧縮を行う可逆圧縮と、音声や動・静止画像のようにある程度データが欠落してもほぼ同一のデータであれば良い場合に行う非可逆圧縮による方法による小容量化手段があり、具体的には、可逆圧縮として、ランレングス(Run−Length)符号、シャノン・ファノ(Shannon Fano Coding)符号、ハフマン符号、算術符号、適応型算術符号、静的算術符号、辞書型圧縮、インターバル符号、統計型圧縮、LZH/LAZRI符号やこれらを応用した方法やJPEG−2000・・・等があり、非可逆圧縮として、予測符号化、変換符号化、ベクトル量子化、階層的符号化、帯域分割符号化、構造抽出符号やこれらを応用した方法により、JPEG、MPEG、GIF、MP3・・・等の形式の圧縮(小容量化)データとなる。尚、その他の方法により小容量化を行ってもよいことは勿論である。
ID付加手段15は、ソースデータを管理する為に、ソースデータに直接、或いは、何れかの変換過程(A/D変換、D/D変換、暗号化、小容量化)で著作権者の氏名、連絡先、管理番号等の著作権情報等のID情報を電子透かし等の技術により付加(組込み、埋込み)する。又、複製可能な回数等の管理情報を付加しても良い。付加するID情報は、ソースデータの利用には影響を与えることはなく、何度コピーしても消えることがない。又、別のソフトウェア(アプリケーション)等によりID情報を切り抜いたり合成したりする場合はその痕跡が残る等の改竄に対しても判別できる。更に、ソースデータが写真等の(デジタル)画像データの場合、紙等に印刷(して配布)したり、一旦、アナログデータに変換し、再度デジタルデータに変換した場合でも検知できるようにしても良い。尚、ID付加手段15は同等の機能を実現できるものであれば、電子透かしに限定されるものではない。
次に、ソースデータにIDを付加するデータコンバートの処理過程を第2図のフローチャートを参照しながら説明する。
まず、ソースデータ100が書籍等の紙媒体で記録されたデータ、図表や写真、アナログ音源、VHSや8mm等の従来のアナログ信号で記録された映像データ等のアナログデータであるか、デジタルデータであるかを判別する(ST1、2)。
そして、ソースデータ100がアナログデータの場合は、まずA/D変換処理手段11によりデジタルデータに変換する(ST3)。例えば、書籍等の紙媒体で記録されたデータや図表、写真の場合は、スキャナ等で読取り、文字はOCRによりテキスト形式等のデジタルデータに変換したり、画像はビットマップ形式等のデジタルデータに変換する。又、このA/D変換の過程で、ID付加手段15によりソースデータ100を管理する為のID情報を付加し、このA/D変換したデジタルデータをコンバートデータ200としてもよい(ST4)。
次に、D/D変換手段12により、ソースデータ100がデジタルデータである場合や前述のA/D変換手段11により変換したデジタルデータを、別形式のデジタルデータに変換(D/D変換)を行う(ST5)。例えば、文字データの場合、テキスト形式→PDF形式のデジタルデータに変換したり、画像データの場合は、ビットマップ形式→JPEG形式のデジタルデータに変換する。そして、D/D変換の過程で、ID付加手段15によりソースデータ100を管理する為のID情報を付加し、このD/D変換したデジタルデータをコンバートデータ200とする(ST6)。尚、ソースデータ100がデジタルの場合、このD/D変換処理を省略することも可能である。
続いて、前述のD/D変換手段12により変換したデジタルデータ、若しくはデジタルのソースデータ100を暗号化処理又は小容量化処理の何れかを行う場合、どちらを先に行うかを決定する(ST7)。
暗号化手段13により暗号化処理を行う場合、D/D変換手段12により変換したデジタルデータ若しくはデジタルのソースデータ100を、デジタル署名、電子透かし、プロテクト等の暗号化処理を行う。そして、この暗号化の過程で、ID付加手段15によりソースデータ100を管理する為のID情報を付加して、この暗号化処理したデジタルデータをコンバートデータ200とする(ST8、9、10)。
引き続いて、この暗号化処理したデジタルデータを小容量化手段14で小容量化する場合は、圧縮や省容量化等により暗号化されたデジタルデータの小容量化を行い、小容量化の過程でID付加手段15によりソースデータ100を管理する為のID情報を付加して、暗号化→小容量化されたデジタルデータをコンバートデータ200とする(ST9、11、12)。
一方、はじめに小容量化手段によりを行う場合は、D/D変換後のデジタルデータ、若しくはデジタルのソースデータ100を圧縮や省容量化等の処理により小容量化を行い、この小容量化の過程でID付加手段15によりソースデータ100を管理する為のID情報を付加して、この小容量化処理したデジタルデータをコンバートデータ200とする(ST13、14、15)。
引き続いて、この小容量化したデジタルデータを暗号化手段13で暗号化する場合、小容量化したデジタルデータにデジタル署名、電子透かし、プロテクト等の暗号化処理を行い、暗号化の過程でID付加手段15によりソースデータ100を管理する為のID情報を付加して、小容量化→暗号化処理されたデジタルデータをコンバートデータ200とする(ST14、16、17)。
尚、ID付加手段15によりソースデータ100を管理する為のID情報を付加する際、A/D変換(ST3)、D/D変換(ST5)、暗号化(ST8又はST16)、小容量化(ST11又はST13)の何れの処理過程でID付加を行ってもよいことは勿論である。
このような処理過程によって変換されたアナログ又はデジタルのソースデータは第3図に示すようなコンバートデータとなる。
最終的な変換処理としてA/D変換処理を行う場合、ソースデータ100がアナログの場合のみであるので、ソースデータ(アナログ)→A/D変換処理されたコンバートデータ211が生成される。
最終的な変換処理としてD/D変換処理を行う場合、ソースデータ100がアナログデータの時は、ソースデータ(アナログ)→A/D変換→D/D変換処理されたコンバートデータ212aが生成され、ソースデータ100がデジタルデータの時は、ソースデータ(デジタル)→D/D変換処理されたコンバートデータ212bが生成される。
最終的な変換処理として暗号化処理を行う場合、ソースデータ100がアナログデータの時は、ソースデータ(アナログ)→A/D変換→暗号化処理されたコンバートデータ213a、又はソースデータ(アナログ)→A/D変換→D/D変換→暗号化処理されたコンバートデータ213b、又はソースデータ(アナログ)→A/D変換→小容量化処理→暗号化処理されたコンバートデータ213c、又はソースデータ(アナログ)→A/D変換→D/D変換→小容量化処理→暗号化処理されたコンバートデータ213dが生成される。
ソースデータ100がデジタルデータの時は、ソースデータ(デジタル)→暗号化処理されたコンバートデータ213e、又はソースデータ(デジタル)→小容量化処理→暗号化処理されたコンバートデータ213f、又はソースデータ(デジタル)→D/D変換→暗号化処理されたコンバートデータ213g、又はソースデータ(デジタル)→D/D変換→小容量化処理→暗号化処理されたコンバートデータ213hが生成される。
最終的な変換処理として小容量化処理を行う場合は、ソースデータ100がアナログデータの時は、ソースデータ(アナログ)→A/D変換→小容量化処理されたコンバートデータ214a、又はソースデータ(アナログ)→A/D変換→暗号化処理→小容量化処理されたコンバートデータ214b、又はソースデータ(アナログ)→A/D変換→D/D変換→小容量化処理されたコンバートデータ214c、又はソースデータ(アナログ)→A/D変換→D/D変換→暗号化処理→小容量化処理されたコンバートデータ214dが生成される。
ソースデータ100がデジタルデータの時は、ソースデータ(デジタル)→小容量化処理されたコンバートデータ214e、又はソースデータ(デジタル)→暗号化処理→小容量化処理されたコンバートデータ214f、又はソースデータ(デジタル)→D/D変換→小容量化処理されたコンバートデータ214g、又はソースデータ(デジタル)→D/D変換→暗号化処理→小容量化処理されたコンバートデータ214hが生成される。
引き続いて、上述のID情報が付加されてコンバートされたソースデータ100であるコンバートデータ200を、ソースデータ100を管理する管理プログラム300、若しくは、ソースデータ100を再生する実行プログラム400の(ソースコード内に)組み込む処理を行う(第1図参照)。
ソースデータ100を管理する管理プログラム300は、サーバとの通信を行う通信機能と、クライアントの動作環境を検査する動作環境検査機能と、ソースデータ100の利用時間、利用回数、利用期間等の利用情報を管理する利用情報管理機能と、クライアントに展開されたソースデータ100を消去する消去手段とを備えている。
一方、ソースデータ100を再生する実行プログラム(ソフトウェア)400は、例えば、ソースデータ100がJPEGのような静止画像又はMPEGのような動画像(映像)の場合は、画像を表示したり、再生する表示/再生プログラムであり、MP3のような音楽データである場合は、MP3プレーヤーというように、ソースデータ100をクライアント上で再現するための機能を備えたプログラム(ソフトウェア)である。
このような管理プログラム300又は実行プログラム400にID情報が付加されたソースデータ100、即ちコンバートデータ200を組み込む(埋込み、合成/合体)ことによりコンテンツ500、又はコンテンツ600を生成する。このコンテンツ500又はコンテンツ600は、ネットワーク上でアップロード/ダウンロードしたり、ディスク媒体、ICメモリ等に記録された記録媒体として流通させることができる。尚、コンテンツ500又はコンテンツ600を再生する場合は、このコンテンツ500又はコンテンツ600をクライアント上に展開し、このソースデータ100を管理するサーバにアクセスして認証及び利用許可を得なければならず、コンテンツ500及びコンテンツ600独自で表示や再生を行うことはできない。
次に、このように生成されたコンテンツを利用するコンテンツ管理・運用システムの第1の実施の形態として、ソースデータを管理する管理プログラムにソースデータが組み込まれたコンテンツを利用するコンテンツ管理・運用システムについて第4図を参照しながら説明する。
第4図のコンテンツ管理・運用システムは、ソースデータ100の管理を行い、課金処理を行うサーバ30と、コンテンツ500の利用を行うクライアント40とからなり、サーバ30とクライアント40はネットワークを介して接続される。
サーバ30は、コンテンツ500に内蔵されているソースデータ100に付加されたID情報を認証して、クライアント40にソースデータ100の利用許可を与える為の認証部31と、ソースデータ100の利用時間、利用回数、利用期間、コピー等の利用情報の管理を行うコンテンツ管理部32と、コンテンツ管理部32の利用情報に従い課金処理を行う課金処理部33を有し、図示していない通信部によりネットワークを介してクライアント40との通信を行う。
クライアント40は、コンテンツ500や実行プログラム400等を展開して動作させる為の仮想領域41を備えると共に、予めソースデータ100(コンテンツ500)を再生する実行プログラム400を導入し、コンテンツ500に含まれる管理プログラム300によって図示していない通信部によりネットワークを介してサーバ30との通信を行う。所望のコンテンツ500は、ネットワークからダウンロード、若しくは、ディスク媒体やICメモリ等の記録媒体に記録されているコンテンツ500をクライアント40に導入する。尚、クライアント40は、パーソナルコンピュータや携帯電話機等の携帯情報端末、又は、上記の構成を含む機器であればその形態を問わない。また、クライアント40の仮想領域41はJavaVMによるもの、またはJavaVM以外のものであってもよいことは勿論である。
このようなサーバ30とクライアント40からなるコンテンツ管理・運用システムにより、コンテンツを利用する場合について第5図を参照しながら説明する。
まず、クライアント40は、所望のコンテンツ500をネットワークを介して、若しくはその他の方法により予め導入する。又、サーバ30からコンテンツ500をダウンロードするようにしておいてもよい。
そして、クライアント40がコンテンツ500を利用する場合、コンテンツ500が自動又は手動によって仮想領域41に展開する。仮想領域41には、管理プログラム300’及びコンバートデータ200が展開されると、管理プログラム300’が起動して、クライアント40の動作環境を検査する(ST101、102)。そして、ソースデータ100を再生することが可能な動作環境である場合、コンバートデータ200から利用可能な状態のID情報が付加されたソースデータ100’が展開され、管理プログラム300’がソースデータ100’に付加されているID情報をネットワークを介してサーバ30へ通知して利用確認を行う(ST103)。
又、管理プログラム300’は、クライアント40の動作環境を検査し、例えば、メモリ不足、デバイスドライバがない等の状態で、ソースデータ100’が利用できないような動作環境の場合には、デバイスドライバを導入する等の所定の処置を行うように促す(ST104)。
サーバ30は、ネットワークを介してクライアント40から通知されたID情報を受信すると、認証部31によりこのID情報の認証を行う。そして、ID情報が認証された場合には、ソースデータ100’の利用許可をクライアント40の管理プログラム300にネットワークを介して通知する(ST105、106)。ID情報が認証されない場合は、クライアント40にソースデータ100’の利用登録を促す等の通知を行う(ST105、107)。
クライアント40の管理プログラム300’は、サーバ30からの利用許可を受信すると、コンテンツ500の実行プログラム400を仮想領域41へ導入/起動させて所望のソースデータ100’の再生を行うと共に、ソースデータ100の利用時間/回数/期間や複製等の利用情報の管理を行う(ST108)。
クライアント40がソースデータ100’の利用を終了すると、管理プログラム300’は、ソースデータ100’(及び実行プログラム400’)を仮想領域41から消去(ST109)し、ソースデータ100’の利用情報をサーバ30へネットワークを介して通知する(ST110)。尚、ソースデータ100’(及び実行プログラム400’)の消去は、サーバ30からの通知によって行うようにしても良い。
サーバ30は、ネットワークを介してクライアント40からの利用情報を受けると、コンテンツ管理部32によりソースデータ100’の利用情報をチェックして記録、管理する。そして、課金処理部33により、コンテンツ管理部32に記録された利用情報に従って課金処理が行われ、ユーザとの精算が行われる(ST111)。
次に、第2の実施の形態として、ソースデータを再生する実行プログラムにソースデータが組み込まれたコンテンツ600を利用するコンテンツ管理・運用システムについて第6図を参照しながら説明する。尚、第1の実施の形態と同じである箇所の説明は省略する。
第6図のコンテンツ管理・運用システムは、ソースデータ100Aの管理を行い、課金処理を行うサーバ30と、コンテンツ600の利用を行うクライアント40Aとからなり、サーバ30とクライアント40Aはネットワークを介して接続される。
サーバ30は、コンテンツ600に組み込まれているソースデータ100Aに付加されたID情報を認証して、クライアント40Aにソースデータ100Aの利用許可を与える為の認証部31と、ソースデータ100Aの利用時間、利用回数、利用期間、コピー等の利用情報の管理を行うコンテンツ管理部32と、コンテンツ管理部32の利用情報に従い課金処理を行う課金処理部33を有し、図示していない通信部によりネットワークを介してクライアント40Aとの通信を行う。
クライアント40Aは、管理プログラム300Aやコンテンツ600等を展開して動作させる為の仮想領域41Aを備えると共に、予め管理プログラム300Aを導入しており、管理プログラム300Aの図示していない通信部によりネットワークを介してサーバ30との通信を行う。所望のコンテンツ600は、ネットワークからダウンロード、若しくは、ディスク媒体やICメモリ等の記録媒体に記録されているコンテンツ600をクライアント40Aに導入する。尚、クライアント40Aは、パーソナルコンピュータや携帯電話機等の携帯情報端末、又は、上記の構成を含む機器であればその形態を問わない。また、クライアント40Aの仮想領域41AはJavaVMによるもの、またはJavaVM以外のものであってもよいことは第1の実施の形態と同様である。
このようなサーバ30とクライアント40Aからなるコンテンツ管理・運用システムにより、コンテンツ600を利用する場合について第7図を参照しながら説明する。
まず、クライアント40Aには、所望のコンテンツ600及び管理プログラム300Aをネットワークを介して、若しくはその他の方法により予め導入する。又、管理プログラム300Aは、サーバ30からダウンロードするようにしておいてもよい。
まず、クライアント40Aでコンテンツ600を利用する場合、管理プログラム300を自動又は手動により仮想領域41Aに展開する(ST201)。仮想領域41Aに展開された管理プログラム300A’は、クライアント40Aがソースデータ100Aを利用する為の動作環境を検査する(ST202)。そして、ソースデータ100Aを再生することが可能な動作環境である場合、コンテンツ600を手動又は自動で仮想領域41Aに展開する(ST203)。
仮想領域41Aには、ソースデータ100Aの実行プログラム400’と共にコンバートデータ200AからID情報が付加されたソースデータ100A’が展開され、管理プログラム300A’によりソースデータ100A’に付加されているID情報がネットワークを介してサーバ30へ通知される(ST205)。
一方、クライアント40Aがメモリ不足やデバイスドライバがない等の状態で、ソースデータ100Aが利用できないような動作環境の場合は、デバイスドライバを導入する等の所定の処置を行うように促す(ST204)。
サーバ30は、ネットワークを介してクライアント40Aから通知されたID情報を受信すると、このID情報の認証を行う。そしてID情報が認証された場合には、ソースデータ100A’の利用許可をクライアント40Aの管理プログラム300A’にネットワークを介して通知する(ST206、207)。ID情報が認証されない場合は、クライアント40Aにソースデータ100Aの利用登録等を促す等の通知を行う(ST206、208)。
クライアント40Aの管理プログラム300A’は、サーバ30からの利用許可を受信すると、実行プログラム400A’を起動してソースデータ100A’の再生を行うと共に、ソースデータ100A’の利用時間/回数/期間や複製等の利用情報の管理を行う(ST209)。
クライアント40Aがソースデータ100A’の利用を終了すると、管理プログラム300A’がソースデータ100A’(及び実行プログラム400A’)を仮想領域41から消去(ST210)し、ソースデータ100A’の利用情報をサーバ30へネットワークを介して通知する(ST211)。尚、ソースデータ100A’(及び実行プログラム400A’)の消去は、サーバ30からの通知によって行うようにしても良い。
サーバ30は、ネットワークを介してクライアント40Aからの利用情報を受けると、コンテンツ管理部32によりソースデータ100A’の利用情報をチェックして記録、管理する。そして、課金処理部33により、コンテンツ管理部32に記録された利用情報に従って課金処理が行われ、ユーザとの精算が行われる(ST212)。
産業上の利用可能性
以上説明したように、ソースデータに電子透かし等によるID情報を付加して、ソースデータを管理する管理プログラム若しくはソースデータを再生する実行プログラムに組み込んだコンテンツを用い、ソースデータを利用する場合には、サーバへコンテンツ(ソースデータ)の利用許可を得ないと利用できないようにすることで、不正にコピーされたソースデータ自体では利用(再生)ができない為、不正利用されることはない。又、たとえコピーされたとしてもサーバにアクセスして利用許可さえ得れば利用できるようにすることにより正規のデータ利用と(して課金)すれば、ソースデータの不正(無断)コピーがなくなる。一方、画像や音楽を再生する再生プログラム(ソフトウェア)にソースデータを埋め込み、初めてコンテンツを利用する時に管理プログラムをサーバからダウンロードして無料で入手できるようにすれば、再生プログラム(ソフトウェア)がなくても手軽に利用できるというメリットもある。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明におけるコンテンツの生成過程を略示的に示した説明図である。
第2図は、本発明に係るコンテンツにおいて、ソースデータのデータコンバート処理の方法を示したフローチャートである。
第3図は、本発明に係るコンテンツを生成する際に、ソースデータをコンバート処理して生成されるコンバートデータの説明図である。
第4図は、本発明に係るコンテンツ管理・運用システムの第1の実施の形態のシステム構成を略示的に示した概略図である。
第5図は、本発明に係る第1の実施の形態のコンテンツ管理・運用システムによりコンテンツを利用する場合のフローチャートである。
第6図は、本発明に係るコンテンツ管理・運用システムの第2の実施の形態のシステム構成を略示的に示した概略図である。
第7図は、本発明に係る第2の実施の形態のコンテンツ管理・運用システムによりコンテンツを利用する場合のフローチャートである。
Claims (17)
- ネットワークを介して接続することができるクライアントとサーバとからなり、前記クライアントがコンテンツを利用する時に前記サーバに通知し、該通知を受領した当該コンテンツの利用許可を行うことにより、クライアント側でコンテンツが利用できるコンテンツ管理・運用システムで用いるコンテンツであって、該コンテンツは、ソースデータを所定の方式でデータコンバートし、該コンバートしたソースデータを管理する管理プログラム及び/又は該コンバートしたソースデータを再現する再現プログラムを組み込んだことを特徴とするコンテンツ。
- 前記ソースデータは、有体物の情報を含ませることができるアナログデータ及び/又はデジタルデータであることを特徴とする請求の範囲第1項に記載のコンテンツ。
- 前記ソースデータは、少なくとも書籍、動画及び/又は静止画を含む映像、写真、音、テキストデータであることを特徴とする請求の範囲第1項又は第2項に記載のコンテンツ。
- 前記ソースデータのデータコンバートは、アナログデータをデジタルデータに変換するA/D変換手段と、デジタルデータを所定の形式のデジタルデータに変換するD/D変換手段と、デジタルデータを暗号化する暗号化手段と、デジタルデータを小容量化する小容量化手段の何れか又は全ての手段による変換を行い、且つ、前記ソースデータを管理する認証情報を付加することを特徴とする請求の範囲第1項に記載のコンテンツ。
- 前記認証情報は、電子透かしにより付加した情報であることを特徴とする請求の範囲第4項に記載のコンテンツ。
- 前記管理プログラムは、少なくとも当該ソースデータを利用するクライアントの動作環境を検査する検査機能と、当該ソースデータの利用時間/利用回数/利用期間を含む利用情報を管理する管理機能と、該ソースデータを消去する消去機能とを備えていることを特徴とする請求の範囲第1項に記載のコンテンツ。
- ネットワークを介して接続することができるクライアントとサーバとからなり、前記クライアントがコンテンツを利用する時に前記サーバに通知し、該通知を受領した当該コンテンツの利用許可を行うことにより、クライアント側でコンテンツが利用できるようにしたコンテンツ管理・運用システムにおいて、前記コンテンツは、ソースデータを所定の方式でデータコンバートし、該コンバートしたソースデータを管理する管理プログラム及び/又は該コンバートしたソースデータを再現する再現プログラムを組み込んだコンテンツであることを特徴とするコンテンツ管理・運用システム。
- 前記ソースデータは、有体物の情報を含ませることができるアナログデータ及び/又はデジタルデータであることを特徴とする請求の範囲第7項に記載のコンテンツ管理・運用システム。
- 前記ソースデータは、少なくとも書籍、動画及び/又は静止画を含む映像、写真、音、テキストデータであることを特徴とする請求の範囲第7項又は第8項に記載のコンテンツ管理・運用システム。
- 前記ソースデータのデータコンバートは、アナログデータをデジタルデータに変換するA/D変換手段と、デジタルデータを所定の形式のデジタルデータに変換するD/D変換手段と、デジタルデータを暗号化する暗号化手段と、デジタルデータを小容量化する小容量化手段の何れか又は全ての手段による変換を行い、且つ、前記ソースデータを管理する認証情報を付加することを特徴とする請求の範囲第7項に記載のコンテンツ管理・運用システム。
- 前記認証情報は、電子透かしにより付加した情報であることを特徴とする請求の範囲第10項に記載のコンテンツ管理・運用システム。
- 前記管理プログラムは、少なくとも当該ソースデータを利用するクライアントの動作環境を検査する検査機能と、当該ソースデータの利用時間/利用回数/利用期間を含む利用情報を管理する管理機能と、該ソースデータを消去する消去機能とを備えていることを特徴とする請求の範囲第7項に記載のコンテンツ管理・運用システム。
- 前記消去機能は、前記サーバの通知に基づいて、クライアントに存在するコンテンツを消去する手段を備えていることを特徴とする請求の範囲第12項に記載のコンテンツ管理・運用システム。
- 前記サーバは、前記ソースデータの利用時間/利用回数/利用期間を含む利用情報に従い課金する課金機能を備えていることを特徴とする請求の範囲第7項に記載のコンテンツ管理・運用システム。
- 前記クライアントは、仮想マシンを備え、該仮想マシンによりコンテンツを実行させるようにしたことを特徴とする請求の範囲第7項に記載のコンテンツ管理・運用システム。
- 前記仮想マシンはJava仮想マシンであることを特徴とする請求の範囲第15項に記載のコンテンツ管理・運用システム。
- 前記クライアントは携帯情報端末機器であることを特徴とする請求の範囲第7項に記載のコンテンツ管理・運用システム。
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