JPH11191266A - ディジタル情報配信システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】 配信される情報の符号化方式の変更等に容易
に対応でき，不正コピーの利用をし得ないディジタル情
報配信システム。 【解決手段】 音楽配信端末装置２０から音楽再生装置
３０に圧縮符号化処理が施された音楽データと共に，そ
の復号化プログラムが送信され，音楽再生装置３０の書
き換え可能なメモリ３６内に格納され，これにより受信
音楽データが復号化された上で再生される。従って符号
化方式が変更された場合や，音楽データ毎に異なる符号
化方式が用いられていても対応可能である。また音楽配
信端末装置２０は音楽再生装置３０から取得した固有の
ＩＤコードに基づいて音楽データに所定の処理を施し，
音楽再生装置３０は，受信した音楽データに対して，ま
ず自分の固有のＩＤコードに基づく逆処理後，逆変換プ
ログラムで逆変換された上で再生される。従ってＩＤコ
ードが異なれば上記逆処理ができず再生不能で，音楽デ
ータの不正コピーが防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は，ディジタル情報配
信システムに関し，例えば音楽や画像などのディジタル
情報を，例えば符号化されたままの状態で顧客に配信す
ると共に，顧客が上記符号化されたディジタル情報を再
生することが可能なディジタル情報配信システムに関す
るものである。

【０００２】

【従来の技術】従来，例えば音楽をディジタル化したデ
ィジタル情報の顧客への提供は，コンパクトディスク
（ＣＤ）等の記録媒体に予め収められ，パッケージ化さ
れて店頭で販売されるという形態がとられている。しか
しながら，このような形態では，新しい音楽情報が作成
されてそれが顧客に提供されるまでに時間がかかるだけ
でなく，パッケージ化のコストや販売店舗，販売員など
による販売コストなどがかさみ，価格が割高になってし
まうという問題点があった。そこで，上記のような問題
点を解消するため，複写によって品質が劣化しないディ
ジタル情報の特性を生かして，音楽や画像，ニュースな
どのディジタル情報を，顧客に対して，ディジタル信号
の形態のままで顧客の持つ記録媒体に複写することによ
って提供する販売システムが提案されている。上記のよ
うなディジタル情報配信システムとしては，例えば特開
平５−１３５２２８号公報に提案されているものがあ
る。このディジタル情報配信システムＡ０では，図２に
示すように，端末装置１００が通信回線を介して情報の
販売元と接続されており，上記端末装置１００に対して
特定のディジタル情報が送信される。上記端末装置１０
０では，上記販売元から受信したディジタル情報を，入
力部１０２を介して記憶部１０３に記憶する。また，上
記端末装置１００には，顧客の持つ再生機能付きメモリ
カード１０１が接続され，上記記憶部１０３に記憶され
たディジタル情報が上記出力部１０４を介して送信され
る。上記再生機能付きメモリカード１０１では，上記端
末装置１００から受信したディジタル情報がメモリ内に
記憶されると共に，メモリ内のディジタル情報の再生が
行われる。尚，上記販売元から上記端末装置１００を介
して上記再生機能付きメモリカード１０１に送信される
上記ディジタル情報は，例えば圧縮符号化された状態で
送信され，上記再生機能付きメモリカード１０１におい
て，メモリに予め記憶された復号化プログラムにより復
号された上で再生される。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら，上記の
システムでは，上記復号化プログラムが上記再生機能付
きメモリカード１０１内のメモリに予め記憶されてお
り，書き換えができないため，ディジタル情報の符号化
方式などが変更された場合や，複数の符号化方式が混在
する場合に容易に対応できないという問題点があった。
また，販売元から送信されるディジタル情報がそのまま
の形で各顧客の持つ上記再生機能付きメモリカード１０
１に送信されるため，そのディジタル情報を不正にコピ
ーして他の装置で再生することが容易であるといった問
題点もあった。本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
であり，その目的とするところは，ディジタル情報の符
号化方式などが変更された場合や，複数の符号化方式が
混在する場合にも対応でき，不正にコピーしたディジタ
ル情報が容易に他の装置で再生されることのないディジ
タル情報配信システムを提供することである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は，所定のディジタル情報を記憶するディジタ
ル情報配信手段と，上記ディジタル情報配信手段に接続
され，上記ディジタル情報配信手段に記憶された上記デ
ィジタル情報を受信し，記憶し，再生するディジタル情
報再生手段とを具備するディジタル情報配信システムに
おいて，上記ディジタル情報配信手段から上記ディジタ
ル情報再生手段に対して，所定の変換が施された上記デ
ィジタル情報と，上記所定の変換が施されたディジタル
情報を逆変換する逆変換プログラムとを送信すると共
に，上記ディジタル情報再生手段が，上記ディジタル情
報配信手段から受信した上記ディジタル情報を，上記逆
変換プログラムによる逆変換を行った上で再生すること
を特徴とするディジタル情報配信システムとして構成さ
れている。更に，上記所定のディジタル情報を蓄積し，
管理すると共に，所定の通信手段により接続された複数
の上記ディジタル情報配信手段に対して上記ディジタル
情報を送信するディジタル情報管理手段を具備して構成
すれば，各ディジタル情報配信手段に記憶されている情
報を容易，且つ迅速に更新することができるため，最新
の情報を求める顧客の満足度を高めることができる。ま
た，上記所定の変換，逆変換としては，例えば圧縮符号
化処理と復号化処理などが考えられる。

【０００５】更に，上記ディジタル情報配信手段を，上
記ディジタル情報再生手段に記憶されている固有のＩＤ
コードを読み出し，該ＩＤコードに基づく所定の処理を
施した上で上記ディジタル情報を上記ディジタル情報再
生手段に送信するように構成すると共に，上記ディジタ
ル情報再生手段が，上記ディジタル情報配信手段から受
信した上記ディジタル情報を，上記固有のＩＤコードに
基づく上記所定の処理に対する逆処理を行った上で再生
するように構成すれば，例えば上記ディジタル情報配信
手段から受信したディジタル情報を他のディジタル情報
再生手段にコピーしても，上記逆処理ができないため，
再生することはできない。従って，ディジタル情報の不
正コピーが効果的に防止できる。また，上記所定の変換
が上記固有のＩＤコードに基づく所定の処理を含み，上
記逆変換プログラムが上記固有のＩＤコードに基づく上
記所定の処理に対する逆処理プログラムを含む，即ち，
上記逆処理プログラムについても，ディジタル情報と共
に送信するように構成することもできる。これにより，
例えば定期的にＩＤコードに基づく処理の方法を変更す
ることができるため，不正コピーをより効果的に防止で
きる。尚，上記所定のディジタル情報としては，例えば
音楽を含む音声情報などが考えられる。

【０００６】

【作用】本発明に係るディジタル情報配信システムによ
れば，ディジタル情報配信手段から，顧客の使用するデ
ィジタル情報再生手段に対して，所定の変換（例えば圧
縮符号化処理）が施されたディジタル情報と共に，その
逆変換プログラムが送信される。上記ディジタル情報再
生手段では，書き換え可能なメモリ内に上記逆変換プロ
グラムが格納され，該逆変換プログラムにより上記受信
したディジタル情報が逆変換された上で再生される。従
って，変換方式が変更された場合や，ディジタル情報毎
に異なる変換方式が用いられている場合などにも対応可
能である。また，ディジタル情報を上記ディジタル情報
再生手段に送信する前に，上記ディジタル情報配信手段
において，上記ディジタル情報再生手段から取得した固
有のＩＤコードに基づいて上記ディジタル情報に所定の
処理を施すようにしてもよい。この場合には，上記ディ
ジタル情報再生手段では，受信したディジタル情報に対
して，まず自分の固有のＩＤコードに基づく逆処理が施
され，更に上記逆変換プログラムにより逆変換された上
で再生される。これにより，例えば上記ディジタル情報
配信手段から受信したディジタル情報を，ＩＤコードが
異なる他のディジタル情報再生手段にコピーしても，上
記逆処理ができないため再生することはできない。従っ
て，ディジタル情報の不正コピーが効果的に防止でき
る。更に，上記逆処理を行う逆処理プログラムについて
も，上記ディジタル情報と共に送信するようにすれば，
例えば定期的にＩＤコードに基づく処理の方法を変更す
ることができるため，不正コピーをより効果的に防止で
きる。

【０００７】

【発明の実施の形態】以下，添付図面を参照して本発明
の実施の形態及び実施例につき説明し，本発明の理解に
供する。尚，以下の実施の形態及び実施例は，本発明を
具体化した一例であって，本発明の技術的範囲を限定す
る性格のものではない。ここに，図１は本発明の実施の
形態に係る音楽情報配信システムＡ１の概略構成を示す
ブロック図である。本実施の形態に係る音楽情報配信シ
ステムＡ１は，本発明を音楽情報（楽曲）の顧客への配
信に適用した例である。以下，提供対象とする各楽曲を
音楽データ（ディジタル情報に相当）という。図１に示
すように，上記音楽情報配信システムＡ１は，サービス
センタ１０（ディジタル情報管理手段）と音楽配信端末
装置２０（ディジタル情報配信手段）と音楽再生装置３
０（ディジタル情報再生手段）とで構成されている。上
記サービスセンタ１０では，販売するための音楽データ
を一括して大量に保有，管理している。上記音楽データ
はディジタル化されており，更に高能率圧縮符号化処理
（所定の変換）が施された状態で，記憶部１１内にファ
イルとして記憶されている。更に，上記記憶部１１に
は，上記圧縮符号化された音楽情報を復号化する復号化
プログラム（逆変換プログラム）も同時に記憶されてい
る。また，上記サービスセンタ１０は，通信回線４１に
よって複数の上記音楽配信端末装置２０と接続されてい
る。上記通信手段４１としては，例えば公衆回線（アナ
ログ電話回線，ＩＳＤＮ，ＰＨＳ等）やインターネット
などのネットワーク，衛星通信など様々なものが考えら
れる。上記通信回線４１による通信は，上記サービスセ
ンタ１０側の通信インターフェイス１２，及び上記音楽
配信端末装置２０側の通信インターフェイス２１によっ
て制御される。

【０００８】また，上記サービスセンタ１０に接続され
た各音楽配信端末装置２０は，例えば街中のショッピン
グセンタ，コンビニエンスストア，ゲームセンタ，駅な
どの各所に設置される。上記音楽配信端末装置２０に
は，上記通信回線４１を介して上記サービスセンタ１０
から転送された音楽データと上記復号化プログラムとを
記憶する記憶部２２，及び該記憶部２２から取り出され
た音楽データに対して上記音楽再生装置３０の持つ固有
のＩＤコードに基づく所定の処理（詳細は後述する）を
施す変換部２３が搭載されている。上記記憶部２２内に
記憶されている音楽データは，上記サービスセンタ１０
により最新情報が逐次アップデートされる。また，上記
音楽配信端末装置２０は，接続手段４２によって上記音
楽再生装置３０と接続される。上記接続手段４２として
は，例えばシリアル通信，パラレルＩ／Ｏなどのケーブ
ル接続や，ＩｒＤＡなどの赤外線通信，無線通信などの
非接触接続などが利用できる。また，上記音楽再生装置
３０がカードの形態をとっている場合などには，ＰＣＭ
ＣＩＡインターフェイス等を用いることもできる。上記
接続手段４２によるデータ送受信は，上記音楽配信端末
装置２０側の通信インターフェイス２４，及び上記音楽
再生装置３０側の通信インターフェイス３１によって制
御される。また，上記音楽再生装置３０は，各顧客がそ
れぞれ個別に使用するもので，携帯可能な小型の筐体に
まとめられており，記憶部３２，逆変換部３３，Ｄ／Ａ
変換部３４，ＩＤコード記憶ＲＯＭ３５，及び記憶部３
６等が搭載されている。上記ＩＤコード記憶ＲＯＭ３５
には，各音楽再生装置３０に固有のＩＤコードが記憶さ
れている。上記記憶部３２には，上記音楽配信端末装置
２０から上記接続手段５２を介して受信した音楽データ
が，圧縮符号化された状態のままで記憶される。また，
同様に上記音楽配信端末装置２０から上記接続手段５２
を介して受信した復号化プログラムは，書き換え可能な
半導体メモリにより構成された上記記憶部３６に記憶さ
れる。更に，上記記憶部３６には，上記音楽配信端末装
置２０の変換部２３で施された上記所定の処理に対する
逆処理を行うための逆処理プログラムが予め記憶されて
いる。また，上記逆変換部３３では，上記記憶部３２か
ら取り出された音楽データに対して，上記記憶部３６に
記憶された上記逆処理プログラムと上記ＩＤコード記憶
ＲＯＭ３５に記憶されたＩＤコードとに基づく逆処理が
施され，更に上記記憶部３６に記憶された上記復号化プ
ログラムによる復号化処理が施される。上記Ｄ／Ａ変換
部３４では，上記逆変換部３３から得られた逆処理，複
合化済みのディジタル音楽データがアナログ信号に変換
される。上記Ｄ／Ａ変換部３４でアナログ変換された音
楽データは，出力端子３７より外部（例えばヘッドフォ
ン，アンプなど）に出力される。

【０００９】続いて，上記音楽情報配信システムＡ１に
よる顧客への情報配信手順を具体的に説明する。まず，
サービスセンタ１０から各音楽配信端末装置２０に対し
て，通信回線４１を介して所定数の音楽データと，必要
な復号化プログラムが送信される。音楽配信端末装置２
０では，サービスセンタ１０から受信した音楽データ及
び復号化プログラムを上記記憶部２２に記憶し，顧客へ
の販売に備える。尚，上記音楽配信端末装置２０に記憶
される音楽データは，例えば１日１回などの頻度で上記
サービスセンタ１０により更新（削除及び追加）され
る。顧客は，上記音楽再生装置３０をケーブル（接続手
段４２）などを用いて上記音楽配信端末装置２０に接続
し，所定の方法（例えばボタン入力）により，上記音楽
配信端末装置２０に記憶されている音楽データの中から
所望のものを選択する。顧客により音楽データが選択さ
れると，上記音楽配信端末装置２０は，上記接続手段４
２を介して，上記音楽再生装置３０のＩＤコード記憶Ｒ
ＯＭ３５から固有のＩＤコードを取得する。そして，変
換部２３により，上記顧客に選択された音楽データが上
記記憶部２２から取り出され，該音楽データ（圧縮符号
化された状態）に対して，上記ＩＤコードに基づく処理
が施される。このＩＤコードに基づく処理の例として
は，例えば上記圧縮符号化された音楽データの幾つか特
定の位置に上記ＩＤコードを挿入する処理などが考えら
れる。上記変換部２３により上記処理の施された音楽デ
ータは，上記接続手段４２を介して上記音楽再生装置３
０の記憶部３２に送信される。この時，送信される音楽
データの圧縮符号化方式に対応した復号化プログラム
が，音楽配信端末装置２０内の記憶部３６に記憶されて
いない場合には，その復号化プログラムについても上記
音楽配信端末装置２０から音楽再生装置３０の記憶部３
６に送信される。

【００１０】音楽データ，及びその復号化プログラムを
受信し，それぞれ記憶部３２，記憶部３６に記憶する
と，音楽再生装置３０では，逆変換部３３により，上記
記憶部３２から音楽データが取り出さる。そして，上記
逆変換部３３により，まず上記音楽データ（圧縮符号化
及びＩＤコードに基づく処理が施された状態）に対し
て，上記ＩＤコード記憶ＲＯＭ３５に記憶されたＩＤコ
ードと上記記憶部３６に記憶されている逆処理プログラ
ムとに基づいて，逆処理が施される。この逆処理の例と
しては，例えば上記ＩＤコード記憶ＲＯＭ３５に記憶さ
れたＩＤコードに基づいて，音楽データから上記変換部
２３で付加されたＩＤコードを除去する処理が考えられ
る。当然ながら，上記変換部２３で付加されたＩＤコー
ドと，上記ＩＤコード記憶ＲＯＭ３５に記憶されたＩＤ
コードとが一致しなければ正しく逆処理することはでき
ない。従って，例えば上記音楽配信端末装置２０から受
信した音楽データを他の音楽再生装置３０にコピーして
も，上記逆処理ができないため，再生することはできな
い。上記逆処理が終了すると，上記逆変換部３３では，
続いて上記逆処理された音楽データ（圧縮符号化された
状態）に対して，上記記憶部３６に記憶されている復号
化プログラムによる復号化処理が施される。こうして復
号化された音楽データは，Ｄ／Ａ変換部３４でアナログ
信号に変換され，出力端子３７より外部に出力される。

【００１１】以上説明したように，本実施の形態に係る
音楽情報配信システムＡ１では，音楽配信端末装置２０
から音楽再生装置３０に対して，圧縮符号化された音楽
データだけでなくその音楽データを復号化する復号化プ
ログラムも送信され，上記音楽再生装置３０では上記送
信された復号化プログラムによる復号化が行われるた
め，音楽データの符号化方式が変更された場合や，音楽
データ毎に異なる符号化方式が用いられている場合など
にも対応可能である。また，音楽配信端末装置２０が，
上記音楽再生装置３０に記憶されている固有のＩＤコー
ドを読み出し，該ＩＤコードに基づく所定の処理を施し
た上で音楽データを上記音楽再生装置３０に送信すると
共に，上記音楽再生装置３０において，音楽データに対
して自分の持つＩＤコードに基づく逆処理を行った上で
再生するように構成されているため，例えば上記音楽配
信端末装置２０から受信した音楽データを他の音楽再生
装置３０にコピーしても，上記逆処理ができないため，
再生することはできない。従って，音楽データの不正コ
ピーが効果的に防止できる。

【００１２】

【実施例】上記実施の形態では，送信される音楽データ
に対応した復号化プログラムが音楽再生装置３０内に記
憶されていない場合に限って，その復号化プログラムを
音楽配信端末装置２０から音楽再生装置３０に送信する
ようにしたが，常に音楽データとそれに対応する復号化
プログラムとを組にして送信するようにしてもよい。そ
れにより，送信データ量は増えるが，制御は簡素化され
る。また，ＩＤコードに基づく逆処理プログラムについ
ても，上記復号化プログラムと同様，上記音楽配信端末
装置２０から音楽再生装置３０に送信可に構成すること
もできる。これにより，例えば定期的にＩＤコードに基
づく処理の方法を変更することができるため，不正コピ
ーをより効果的に防止できる。尚，上記実施の形態で
は，音楽配信端末装置２０がサービスセンタ１０に接続
された例を示したが，これに限られるものではなく，例
えば上記音楽配信端末装置２０をスタンドアローンの構
成とすることもできる。但し，この場合には音楽配信端
末装置２０内の音楽データの更新に手間と時間がかかる
という問題点が発生する。また，上記の例では，配信す
るディジタル情報として音楽（音声）情報を例に説明し
たが，その他，画像情報，ニュース（文字情報）等，様
々なものが考えられる。

【００１３】

【発明の効果】以上説明したように，本発明は，所定の
ディジタル情報（例えば音楽などの音声情報）を記憶す
るディジタル情報配信手段と，上記ディジタル情報配信
手段に接続され，上記ディジタル情報配信手段に記憶さ
れた上記ディジタル情報を受信し，記憶し，再生するデ
ィジタル情報再生手段とを具備するディジタル情報配信
システムにおいて，上記ディジタル情報配信手段から上
記ディジタル情報再生手段に対して，所定の変換が施さ
れた上記ディジタル情報と，上記所定の変換が施された
ディジタル情報を逆変換する逆変換プログラムとを送信
すると共に，上記ディジタル情報再生手段が，上記ディ
ジタル情報配信手段から受信した上記ディジタル情報
を，上記逆変換プログラムによる逆変換を行った上で再
生することを特徴とするディジタル情報配信システムと
して構成されているため，ディジタル情報の変換方式
（例えば圧縮符号化方式）が変更された場合や，ディジ
タル情報毎に異なる変換方式が用いられている場合など
にも対応可能である。更に，上記所定のディジタル情報
を蓄積し，管理すると共に，所定の通信手段により接続
された複数の上記ディジタル情報配信手段に対して上記
ディジタル情報を送信するディジタル情報管理手段を具
備して構成することにより，各ディジタル情報配信手段
に記憶されている情報を容易，且つ迅速に更新すること
ができるため，最新の情報を求める顧客の満足度を高め
ることができる。

【００１４】更に，上記ディジタル情報配信手段を，上
記ディジタル情報再生手段に記憶されている固有のＩＤ
コードを読み出し，該ＩＤコードに基づく所定の処理を
施した上で上記ディジタル情報を上記ディジタル情報再
生手段に送信するように構成すると共に，上記ディジタ
ル情報再生手段が，上記ディジタル情報配信手段から受
信した上記ディジタル情報を，上記固有のＩＤコードに
基づく上記所定の処理に対する逆処理を行った上で再生
するように構成することにより，例えば上記ディジタル
情報配信手段から受信したディジタル情報を他のディジ
タル情報再生手段にコピーしても，上記逆処理ができな
いため，再生することはできない。従って，ディジタル
情報の不正コピーが効果的に防止できる。また，上記所
定の変換が上記固有のＩＤコードに基づく所定の処理を
含み，上記逆変換プログラムが上記固有のＩＤコードに
基づく上記所定の処理に対する逆処理プログラムを含
む，即ち，上記逆処理プログラムについても，ディジタ
ル情報と共に送信するように構成することにより，例え
ば定期的にＩＤコードに基づく処理の方法を変更するこ
とができるため，不正コピーをより効果的に防止でき
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の実施の形態に係る音楽情報配信シス
テムＡ１の概略構成を示すブロック図。

【図２】 従来のディジタル情報配信システムＡ０の概
略構成を示すブロック図。

【符号の説明】

１０…サービスセンタ（ディジタル情報管理手段の一
例） ２０…音楽配信端末装置（ディジタル情報配信手段の一
例） ３０…音楽再生装置（情報記録手段の一例） ４１…通信回線（通信手段） ４２…接続手段

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 下田 敏章 兵庫県神戸市西区高塚台１丁目５番５号 株式会社神戸製鋼所神戸総合技術研究所内 (72)発明者 西元 善郎 兵庫県神戸市西区高塚台１丁目５番５号 株式会社神戸製鋼所神戸総合技術研究所内 (72)発明者 原田 和茂 東京都千代田区丸の内１丁目８番２号 株 式会社神戸製鋼所東京本社内

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 所定のディジタル情報を記憶するディジ
   タル情報配信手段と，上記ディジタル情報配信手段に接
   続され，上記ディジタル情報配信手段に記憶された上記
   ディジタル情報を受信し，記憶し，再生するディジタル
   情報再生手段とを具備するディジタル情報配信システム
   において，上記ディジタル情報配信手段から上記ディジ
   タル情報再生手段に対して，所定の変換が施された上記
   ディジタル情報と，上記所定の変換が施されたディジタ
   ル情報を逆変換する逆変換プログラムとを送信すると共
   に，上記ディジタル情報再生手段が，上記ディジタル情
   報配信手段から受信した上記ディジタル情報を，上記逆
   変換プログラムによる逆変換を行った上で再生すること
   を特徴とするディジタル情報配信システム。
2. 【請求項２】 上記所定のディジタル情報を蓄積し，管
   理すると共に，所定の通信手段により接続された複数の
   上記ディジタル情報配信手段に対して上記ディジタル情
   報を送信するディジタル情報管理手段を具備する請求項
   １記載のディジタル情報配信システム。
3. 【請求項３】 上記所定の変換が圧縮符号化処理であ
   り，上記逆変換が上記圧縮符号化されたディジタル情報
   の復号化処理である請求項１又は２記載のディジタル情
   報配信システム。
4. 【請求項４】 上記ディジタル情報配信手段が，上記デ
   ィジタル情報再生手段に記憶されている固有のＩＤコー
   ドを読み出し，該ＩＤコードに基づく所定の処理を施し
   た上で上記ディジタル情報を上記ディジタル情報再生手
   段に送信すると共に，上記ディジタル情報再生手段が，
   上記ディジタル情報配信手段から受信した上記ディジタ
   ル情報を，上記固有のＩＤコードに基づく上記所定の処
   理に対する逆処理を行った上で再生する請求項１〜３の
   いずれかに記載のディジタル情報配信システム。
5. 【請求項５】 上記所定の変換が，上記固有のＩＤコー
   ドに基づく所定の処理を含み，上記逆変換プログラム
   が，上記固有のＩＤコードに基づく上記所定の処理に対
   する逆処理プログラムを含む請求項４記載のディジタル
   情報配信システム。
6. 【請求項６】 上記所定のディジタル情報が音楽を含む
   音声情報である請求項１〜５のいずれかに記載のディジ
   タル情報配信システム。