JPWO2002058278A1 - アウターループ電力制御装置及び方法 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、CDMA移動通信におけるアウターループ制御装置及び方法に関する。
背景技術
近年、次世代通信システムとして、CDMA移動通信が脚光を浴びている。
CDMA移動通信では、複数のチャネルが一つの周波数帯域を共有する。各チャネルは、それぞれに付加される拡散コードによって区別される。よって、各チャネルは他のチャネルに対しては干渉雑音となる。従って、同時に通信を行っているユーザの数によって、干渉雑音電力は変化する。
一般に、電波の電力は伝搬距離が長くなるほど減衰が大きくなる。また、マルチパスフェージングなどによって、受信電力の瞬時値変動が生じる。そのため基地局に接続した移動局の通信品質を、所望の品質に安定して保つことは困難である。
このような干渉ユーザ数の変化やマルチパスフェージングによる瞬時値変動に追従するために、受信側で信号対干渉電力比(SIR)を測定し、その測定値と基準SIRを比較することにより、受信側のSIRが基準SIRに近づくように制御する閉ループ送信電力制御(TPC:Transmission Power Control)が行われる。
しかしながら、通信中の移動速度の変化や移動による伝搬環境の変化により、所望の品質(ブロックエラーレート)を得るために必要なSIRは変化する。この変化を補償するために、ブロックエラーを観測し、観測値が所望のBLER(目標とするブロックエラーレート)よりも悪いときには基準SIRを増加させ、良いときには基準SIRを減少させる。このように基準SIRを適応的に制御することをアウターループ制御という。
上述したアウターループ制御法として、これまでに、[1]信学技法 RCS98−18 pp.51−57、[2]1999年電子情報通信学会総合大会 B−5−145、[3]2000年電子情報通信学会総合大会 B−5−72、などで発表された方法がある。
なお、以下の説明では、次の各記号を使用する。
T:ブロックエラーの観測区間
BLER:目標とするブロックエラーレート
Sinc:基準SIR更新時に基準SIRを増加させる場合の単位増加量
Sdec:基準SIR更新時に基準SIRを減少させる場合の単位減少量
[1]は、予め決められた観測区間の間に生じたブロックエラーの数に応じて、基準SIRを増減させる方法である。
[2]はブロック毎に誤ったか誤らなかったかを検出し、誤った場合は基準SIRを増加させ、誤らなかった場合は基準SIRを減少させる方法である。
[3]はT(ブロックエラーの観測区間)=round(1n 2/BLER)で算出される観測区間Tの間に誤りが発生した場合は基準SIRを増加させ、誤りが発生しなかった場合は基準SIRを減少させる方法である。ここで、roundは、四捨五入するという意味である。
これらの各方法を表1に示した。
[1]では基準SIR更新間隔が固定であり、更新間隔が長い。また、更新間隔、基準SIRの増加量及び減少量は経験的に決めた値であり、理論的根拠が示されていない。
[2]では、Sdecの大きさがSincに比べて小さくなりすぎる場合があるところに問題がある。例えば、目標とするブロックエラーレートを0.01、基準SIRの増加量をSincを1[dB]とすると、基準SIRの減少量Sdecは約0.01[dB]となり非常に小さくなる。ハード化を考えた場合に、SIRの測定精度や基準SIRの制御ステップを考えると、基準SIRをこのように細かく制御することは、現実的ではない。
[3]ではBLERが与えられると観測区間Tが一意に決まる。誤りが発生した場合はすぐに基準SIRを更新できるが、誤りが発生しない場合は設定した観測区間まで更新できない。そのためBLERがよい場合、更新間隔が比較的長くなってしまう。
発明の開示
本発明の課題は、より迅速かつ精度の高い、他の端末への干渉量を減少することの出来るアウターループ制御装置及び方法を提供することである。
本発明のアウターループ制御装置は、通信環境によって送信電力制御を行うための基準となる基準信号対干渉電力比を可変とするアウターループ電力制御装置において、受信信号の信号対干渉電力比を測定する信号対干渉電力比測定手段と、受信データの誤り率を測定する誤り率測定手段と、誤り率の観測区間あるいは誤り率の観測対象データブロック数、基準信号対干渉電力比の単位増加分、基準信号対干渉電力比の単位減少分、及び目標とする信号誤り率を所定の関係式を満たすように設定し、該測定された誤り率に基づいて基準信号対干渉電力比を変化させる基準信号対干渉電力比可変手段と、該可変された基準信号対干渉電力比と測定された信号対干渉電力比を比較することにより、送信電力制御用コマンド信号を生成するコマンド生成手段とを備えることを特徴とする。
本発明のアウターループ電力制御方法は、通信環境によって送信電力制御を行うための基準となる基準信号対干渉電力比を可変とするアウターループ電力制御方法において、受信信号の信号対干渉電力比を測定する信号対干渉電力比測定ステップと、受信データの誤り率を測定する誤り率測定ステップと、誤り率の観測区間あるいは誤り率の観測対象データブロック数、基準信号対干渉電力比の単位増加分、基準信号対干渉電力比の単位減少分、及び目標とする信号誤り率を所定の関係式を満たすように設定し、該測定された誤り率に基づいて基準信号対干渉電力比を変化させる基準信号対干渉電力比可変ステップと、該可変された基準信号対干渉電力比と測定された干渉電力比を比較することにより、送信電力制御用コマンド信号を生成するコマンド生成ステップとを備えることを特徴とする。
本発明によれば、基準信号対干渉電力比の単位変動分を所定の関係式に基づいて柔軟に設定可能としたので、よりきめ細かい送信電力制御を行うことが出来る。したがって、きめ細かい送信電力制御によって、適切にデータ誤り率が悪化するのを抑えることが可能となるので、通信品質を高く維持することが可能となる。
また、端末や基地局が起動された初期状態において、単位変動分を適切に設定することによって、基準信号対干渉電力比の変化を定常状態に迅速に収束させることができるので、送信電力制御が長い間適切に行われないことによる、他の端末へ与える、自端末の発信する電波の干渉電力としての悪影響を抑えることが出来る。
発明を実施するための最良の形態
定常状態における目標BLERとブロックエラーの観測区間、Sinc及びSdecの満たすべき条件を理論的に算出し、その条件を満たすように観測区間、Sinc、Sdecを設定する。
これによれば、一定の条件を満たすようにブロックエラーの観測区間、Sinc、Sdecを決めればよいので、各パラメータの設定に自由度を持たせることができる。ハード設計上の制約がある場合でもそれに合わせた設計が可能になる。
本発明の第1の実施形態においては、以下のような制御を行う。すなわち、ブロックエラーレートがBLERで通信している状態において、1ブロック観測したときに誤りが発生しない確率は(1−BLER)なので、観測区間をTブロックとし、Tブロック観測したときに、そのTブロックすべてで誤りが発生しない確率は、
(1−BLER)T
となる。一方、観測区間内に誤りが発生する確率は1から上記式を差し引いて、
1−(1−BLER)T
となる。
本発明におけるアウターループ制御では、誤りが発生した場合には基準SIRをSinc増加させ、Tブロック観測しても誤りが発生しなかった場合には基準SIRをSdec減少させる。このとき、確率1−(1−BLER)Tで基準SIRがSinc増加し、確率(1−BLER)Tで基準SIRがSdec減少する。
ブロックエラーレートが平均的に目標にする値に維持されている定常状態においては、平均的な基準SIRの増加量と減少量は等しくなるため、以下の式が成り立つ。
上記式が成り立つように、T、Sinc、Sdecを設定してやれば、ブロックエラーレートは目標とするブロックエラーレートBLERに収束することになる。
図1は、本発明の第1の実施形態の送信電力制御系のブロック図である。
移動局10では基地局11からの信号を受信し、復調器12で復調する。SIR測定部13では復調器12から出力された信号のパイロット部を用いて受信信号のSIRを測定する。比較器14ではSIRの測定値と基準SIRとを比較し、SIRの測定値の方が大きければ基地局に対して送信電力を下げるよう要求するコマンドを、SIR測定値のほうが小さければ送信電力を上げるよう要求するコマンドを作成し、出力する。復号器15では復調器12から出力された信号を復号する。CRC検出器16では復号結果のCRC検出を行う。基準SIR制御部17では、図4に示すようなアルゴリズムに従って、アウターループ電力制御の基準となる基準SIRの増減を行う。基準SIR制御部17へは式(1)を満たすようなT、Sinc、Sdecを設定する。
ここで、一般に、Tが小さい方が、BLERの変化に対する追従性がよく、できるだけ小さい方が好ましい。また、定性的にTが小さくなるとSincは大きくなり、Sdecは小さくなる。Sinc、Sdecが大きくなりすぎると目標SIR(基準SIR)の変動が大きくなり、特性や他へ与える干渉などの面であまり好ましくない。
特性面やハードウェアの実現を考えると、最適なT、Sinc、Sdecの範囲が決められるため、その範囲内で3つのパラメータの内、2つを最初に選び、残りの1つは式を満たすように決定すればよい。
ハード化する以前に、様々なT、Sinc、Sdecの組み合わせに対して、実際にBLERや基準SIRの平均値がどの程度になるかをコンピュータにより計算し、上述のT、Sinc、Sdecの最適値を求めておく。求めたパラメータの値はT、Sinc、Sdecのうち、3つあるいは2つをテーブル化しておく。
目標BLERに対して、許容されるT、Sinc、Sdecの範囲をテーブル化しておき、その中から二つのパラメータを選択し、残りのパラメータをDSPで演算し、求めた演算結果が許容される範囲内ならそれを採用する。また、演算結果が許容される範囲外であれば、別の組み合わせで演算し、演算結果が許容される範囲内になるまで繰り返し演算を行う。こうして得られた演算結果を基準SIR制御部に伝達する。
具体的には、目標BLERに対応するT、Sinc、Sdecの上記式を満たすような値を求めておき、それをテーブル化し、ROMに書き込む。上位レイヤから目標BLERが指定されたら、DSPは目標BLERとT、Sinc、Sdecの組み合わせが書き込まれたROMにアクセスし、設定すべきT、Sinc、Sdecを読み出し、読み出したパラメータを基準SIR制御部に伝達する。
T、Sinc、Sdecの求め方については各目標BLERが与えられれば、その目標BLERに適したパラメータを求めることができるため、予め求めてテーブル化しておく。
あるいは、テーブルには、T、Sinc、Sdecの3つのパラメータのうち、2つのみを書き込んでおき、2つのパラメータを読み出した後、DSPにおいて式を用いて残りの1つのパラメータを演算する。
したがって、基準SIR制御部17の基準SIR制御コマンド決定部20には、T、Sinc、Sdecを一時格納する格納レジスタと、観測ブロック数を計数するカウンタが設けられる。また、基準SIR制御コマンド決定部20は、DSP18と通信し、最適なT、Sinc、Sdecを取得する。DSP18は、最適なT、Sinc、Sdecの組を格納した変換テーブル19を参照し、BLER値から、好ましいT、Sinc、Sdecの組を取り出して、基準SIR制御コマンド決定部20の格納レジスタに格納させる。観測ブロック数カウンタは、受信したブロック数を計数しており、CRC検出器16によって誤りがTブロックの間に検出されるか否かを判断する。もし、Tブロックの間に誤りが検出された場合には、基準SIR増減制御部21に格納レジスタからSincを入力して、基準SIRを増加して、比較器14に送出する。また、Tブロックの間に誤りが検出されなかった場合には、基準SIR増減制御部21に格納レジスタからSdecを入力し、基準SIRを減少して、比較器14に入力する。比較器14は、SIR測定値と基準SIRを比較し、TPCコマンドを生成して基地局11に制御情報を送信する。
なお、ここでは、移動端末側が図1の構成を有しているように示したが、基地局側に設けることも可能である。
図2、及び図3は、T、Sinc、Sdecの決定部のブロック構成を説明する図である。
図2においては、DSPは、最適なT、Sinc、Sdecを取得するにあたり、変換テーブルに目標BLERをインデックスとして渡す。変換テーブルは、この目標BLERをキーとして、T、Sinc、Sdecを検索し、DSPに渡す。そして、DSPは、このようにして得たT、Sinc、Sdecと目標BLERと共に、基準SIR制御部に通知する。
あるいは、図3のように、DSPは、目標BLERを用いて、変換テーブルから、T、Sinc、Sdecの内、2つを取得し、残りの1つを上記式あるいは、後述の実施形態の場合には、その実施形態の式を使って演算し、T、Sinc、Sdec全てを得て、目標BLERとともに、基準SIR制御部に渡す。
図4は、第1の実施形態の処理の流れを示すフローチャートである。
まず、ステップS1において、観測ブロック数をリセットする。次に、ステップS2において、CRC検出を行う。そして、ステップS3において、CRC検出の結果、誤りが生じていると判断された場合には、ステップS7において、基準SIRをSinc増加させ、ステップS1に戻る。また、ステップS3におけるCRC検出の結果、誤りがないと判断された場合には、ステップS4に進んで、観測ブロック数をインクリメントし、ステップS5に進む。そして、ステップS5において、観測ブロック数が観測区間以上か否かを判断し、判断がNOの場合には、ステップS2に戻る。ステップS5の判断がYESの場合には、ステップS6に進んで、基準SIRをSdec減少させ、ステップS1に戻る。
図5は、アウターループ制御による基準SIRの増減の様子の一例を示した図である。
図5に示されるように、上記アウターループ制御を行うことにより、基準SIRにおいて、誤りが生じた場合には、Sincだけ基準SIRを増加させ、観測区間の間誤りが生じなかった場合には、Sdecだけ基準SIRを減少させる。このような処理をすることによって、基準SIRは、上下動を繰り返しながら、最適な値を維持するように推移する。
図6は、本発明の第2の実施形態を説明する図である。
図6のように、一つの物理チャネルに複数のデータが多重化されている場合に、観測区間Tの間に、いずれのデータにも一つも誤りが発生しなかった場合は、基準SIRをSdec減少させ、観測区間内にいずれかのデータに誤りが発生した場合には、誤りが発生した時点で基準SIRをSinc増加させる。
簡単のために二つのデータが多重化されている場合の例を示す。
一つ目のデータの目標とするブロックエラーレートをBLER1、二つ目のデータの目標とするブロックエラーレートをBLER2とする。
全てのデータで誤りが発生しない確率は1ブロック当たり(1−BLER1)×(1−BLER2)であるから、観測区間をTブロックとし、Tブロック観測した時に全てのデータで一つの誤りも発生しない確率は、
{(1−BLER1)×(1−BLER2)}T
となる。一方、いずれかのデータで観測区間内に誤りが発生する確率は1から上記式を差し引いて、
1−{(1−BLER1)×(1−BLER2)}T
となる。
本発明におけるアウターループ制御では、いずれかのデータで誤りが発生した場合には基準SIRをSinc増加させ、Tブロック観測してもどのデータからも誤りが発生しなかった場合には基準SIRをSdec減少させる。このとき、確率1−{(1−BLER1)×(1−BLER2)}Tで基準SIRがSinc増加し、確率{(1−BLER1)×(1−BLER2)}Tで基準SIRがSdec減少する。
定常状態においては、平均的な基準SIRの増加量と減少量は等しくなるため、以下の式が成り立つ。
図7は、本発明の第2の実施形態の処理の流れを説明するフローチャートである。
まず、ステップS10において、カウンタの観測ブロック数をリセットする。ステップS11において、CRC検出を行う。そして、ステップS12において、全てのデータのCRCが誤りがないか否かを判断する。誤りがある場合には、ステップS17に進んで、基準SIRをSinc増加させ、ステップS10に戻る。ステップS12において、いずれのデータにも誤りがなかったと判断された場合には、ステップS13に進み、ステップS13において、観測ブロック数をインクリメントし、ステップS14において、観測ブロック数が観測区間T以上であるか否かを判断する。ステップS14の判断がNOの場合には、ステップS11に戻る。ステップS14の判断がYESの場合には、ステップS15に進んで、基準SIRをSdec減少させ、ステップS10に戻る。
図8は、第2の実施形態のブロック図である。
図中で、復号器及びCRC検出器は複数用意されているが、一つの復号器とCRC検出器を用いて時分割で処理を行っても良い。
基地局11から送信されてきた信号は、移動局10の復調器12において復調され、複数のチャネルに分割される。各チャネルは、それぞれ設けられた復号器15に入力され、復号された後、各チャネル毎に設けられたCRC検出器16において誤り検出がされる。そして、誤り検出結果は、基準SIR制御部17に入力される。基準SIR制御コマンド決定部20においては、DSP18、変換テーブル19を使って、T、Sinc、Sdecの値を取得し、格納レジスタに格納する。そして、前述のフローチャートに従って(観測ブロック数のカウントはカウンタが行う)、基準SIRを基準SIR増減制御部において増減し、得られた基準SIRを比較器14に入力する。比較器14は、SIR測定部13からのSIR測定値と基準SIRを比較し、TPCコマンドを生成して送出する。
図9は、本発明の第3の実施形態を説明する図である。
一つの物理チャネルに複数のデータが多重化されており、更に単位時間当たりに含まれるブロックの数が各データ毎に異なる場合に、観測区間の間にいずれのデータにも一つも誤りが発生しなかった場合は、基準SIRをSdec減少させ、観測区間内にいずれかのデータに誤りが発生した場合には、誤りが発生した時点で基準SIRをSinc増加させる。
簡単のために二つのデータが多重化されており、一つ目のデータは単位時間あたり1ブロック、二つ目のデータは単位時間当たり2ブロックのデータが含まれている場合の例を示す。
図9においては、データ1とデータ2−1、2−2が1つの物理チャネルのフレームに多重されている。各データは、CRCビットが付加された後、符号化され、物理フレームに構成される。物理フレームは、符号化された、データ1、データ2とパイロット信号からなる。
一つ目のデータの目標とするブロックエラーレートをBLER1、二つ目のデータの目標とするブロックエラーレートをBLER2とする。
全てのデータで誤りが発生しない確率は1単位時間当たり(1−BLER1)×(1−BLER2)2であるから、観測区間をT時間としT時間観測した時に全てのデータで一つの誤りも発生しない確率は、
{(1−BLER1)×(1−BLER2)2}T
となる。一方、いずれかのデータで観測区間内に誤りが発生する確率は1から上記式を差し引いて、
1−{(1−BLER1)×(1−BLER2)2}T
となる。
本発明におけるアウターループ制御では、いずれかのデータで誤りが発生した場合には基準SIRをSinc増加させ、長さTの区間観測してもどのデータからも誤りが発生しなかった場合には基準SIRをSdec減少させる。このとき、確率1−{(1−BLER1)×(1−BLER2)2}Tで基準SIRがSinc増加し、確率{(1−BLER1)×(1−BLER2)2}Tで基準SIRがSdec減少する。
定常状態においては、平均的な基準SIRの増加量と減少量は等しくなるため、以下の式が成り立つ。
この式が成り立つように観測区間T、Sinc、Sdecを設定する。
図10は、第3の実施形態の装置のブロック構成図である。
図10の構成は、第2の実施形態のブロック図とほぼ同じであるので、重複する説明は省略する。
第3の実施形態においては、フレームあたりに含まれるブロック数が異なるため、観測区間をカウントするカウンタがフレーム数でカウントするものになっている。また、制御パラメータが満たすべき条件式が変わるため、変換テーブルに記憶されているT、Sinc、Sdecが第2の実施形態の場合と異なる。
図11は、本発明の第4の実施形態を説明するブロック図である。
なお、構成の説明においては、図1と異なる部分についてのみ説明する。
一つの物理チャネル(1つの物理フレーム)に複数のデータが多重化されている場合に、観測区間T、基準SIR更新制御時に基準SIRを増加させる場合の基準SIRの増加量Sinc、基準SIR更新制御時に基準SIRを減少させる場合の基準SIRの減少量Sdecを各データ毎に独立に設定し、各データ毎のブロックエラーを独立に監視し、各データ毎に図4に示した制御アルゴリズムを実行する。
このとき、各データの番号をi、観測区間をTiブロック、基準SIRの増加量をSinci、減少量をSdeciとすると、1ブロック当たりの誤りが発生しない確率は(1−BLERi)であるから、Tiブロック全てで誤りが発生しない確率は、
(1−BLERi)Ti
となる。一方、観測区間内に誤りが発生する確率は1から上記式を差し引いて、
1−(1−BLERi)Ti
定常状態において、以下の式が成り立つ。
{1−(1−BLERi)Ti}×Sinci
=(1−BLERi)Ti×Sdeci
この式が成り立つように各データの観測区間Ti、基準SIRの増加量Sinci、基準SIRの減少量Sdeciを設定する。
そして、CRC検出によって、あるデータiについてSinci、あるデータkについてSdeckが求まったとすると、基準SIRの更新は、
新基準SIR=旧基準SIR+ΣiSinci−ΣkSdeck
の式に従って計算される。
本実施形態においては、制御パラメータTi、Sinci、Sdeciをデータ毎に独立に設定するため、基準SIR制御コマンド決定部がデータチャネルの数だけ用意されている。基準SIR制御コマンド決定部では、CRCで誤りが検出されるか、観測区間が満了した場合に、基準SIRの増減と増減量を指定するコマンドを基準SIR増減制御部に伝達する。基準SIR増減制御部では各データチャネルの基準SIR制御コマンド決定部から指定されたコマンドに従って、上記基準SIRの更新の式を用いて基準SIRの更新を行い、更新された基準SIRを比較器に伝達する。
図12は、本発明の第5の実施形態のブロック図である。
一つの物理チャネル(一つの物理フレーム)に複数のデータが多重化されており、更に単位時間当たりに含まれるブロックの数が各データ毎に異なる場合に、観測区間T、基準SIR更新制御時に基準SIRを増加させる場合の基準SIRの増加量Sinc、基準SIR更新制御時に基準SIRを減少させる場合の基準SIRの減少量Sdecを各データ毎に独立に設定し、各データ毎のブロックエラーを独立に監視し、各データ毎に図4に示した制御アルゴリズムを実行する。
このとき、各データの番号をi、単位時間当たり(一観測区間当たり)に含まれるブロックの数をNi、観測区間をTi、基準SIRの増加量をSinci、減少量をSdeciとすると、1ブロック当たりの誤りが発生しない確率は(1−BLERi)であるから、観測区間内に誤りが一つも発生しない確率は、
(1−BLERi)Ni×Ti
となる。一方、観測区間内に誤りが発生する確率は1から上記式を差し引いて、
1−(1−BLERi)Ni×Ti
定常状態において、以下の式が成り立つ。
{1−(1−BLERi)Ni×Ti}×Sinci
=(1−BLERi)Ni×Ti×Sdeci
この式が成り立つように各データの観測区間Ti、基準SIRの増加量Sinci、基準SIRの減少量Sdeciを設定する。そして、第4の実施形態で説明したような基準SIR更新用の式を用いて、基準SIR値を更新する。
第5の実施形態の装置の構成は、第4の実施形態の場合とほぼ同じである。フレームあたりに含まれるブロック数が異なるため、観測区間をカウントするカウンタがフレーム数でカウントするものになっている。また、制御パラメータが満たすべき条件式が変わるため、変換テーブルに記憶されているT、Sinc、Sdecが第4の実施形態の場合と異なる。
図13〜図16は、本発明の第6の実施形態を説明する図である。
パケットの送受信や、制御情報の送受信の場合には、ブロックが連続的に送受信されるのではなく、図16に示すように不定期に(とびとび)に送受信が行われる場合がある。このような場合には観測区間Tが一定であっても、Tの間に送受信が行われるブロックの数がまちまちになる。
そのような場合には、観測区間T以内に誤りが発生する確率と誤りが発生しない確率が観測区間によって異なってくる。その場合に、観測区間内に受信したブロック数に応じてSincとSdecの満たすべき条件が変わる。
ある観測区間において観測区間内に受信したブロック数をBとすると、目標とするブロックエラーレートBLER、受信したブロック数B、基準SIR更新制御時の増加量Sinc及び基準SIR更新制御時の減少量Sdecの満たすべき条件は以下の式のようになる。
{1−(1−BLER)B}×Sinc=(1−BLER)B×Sdec
基準SIRを増加させる場合の増加量Sincは通信開始前に予め設定しておき、設定した観測区間Tになる前に誤りが発生した場合はSincだけ基準SIRを増加させる。設定した観測区間Tまで誤りが一つも発生しなかった場合は、その観測区間に受信したブロック数Bに応じてSdecを計算し、そのSdecだけ基準SIRを減少させる。
あるいは、目標BLERに対するSincまたはSdecの値をテーブル化しておき、テーブルから1つのパラメータを読み出し、受信ブロック数BとSincまたはSdecを用いて、DSPで残りの1つのパラメータを演算する。
以上説明したように、パケット通信のようにブロックの送受信が不連続な場合には、受信ブロック数をカウントする必要がある。また、ブロックの送受信の有無は図16のようにオーバヘッドとして多重化されたTFCI(Transport Format Combination Indicator)信号から判定する。
図13は、第6の実施形態の処理のフローチャートである。
まず、ステップS20において、受信ブロック数と観測ブロック数をリセットする。次に、ステップS21において、TFCI判定を行い、ステップS22において、データの有無を判定する。データがない場合には、ステップS28に進む。データがある場合には、ステップS23において、受信ブロック数をインクリメントし、ステップS24において、データを復号し、ステップS25において、CRC検出する。そして、ステップS26において、CRC検出の結果、誤りが含まれていると判断された場合には、ステップS27において、基準SIRをSinc増加させ、ステップS20に戻る。ステップS26において、誤りがないと判断された場合には、ステップS28に進み、観測フレーム数をインクリメントする。そして、ステップS29において、観測フレーム数が観測区間以上であるか否かを判断し、判断がNOの場合には、ステップS21に戻る。ステップS29の判断がYESの場合には、ステップS30において、Sdecを演算などの方法によって取得し、ステップS31において、基準SIRをSdec減少させる。そして、ステップS20に戻って処理を繰り返す。
図14は、目標BLERからSincとSdecを求める一処理例の概念を示す図である。
まず、DSPは、目標BLERを変換テーブルに渡すことによって、Sinc、Sdecのうちのいずれか一つを受け取る。そして、受信ブロック数とSincまたはSdecから、上記演算式を用いて残りの一つを演算し、目標BLER、Sinc、Sdecを基準SIR制御部に渡す。
図15は、第6の実施形態のブロック構成例を示す図である。
なお、同図の説明においては、図1と異なる点のみ説明する。
図15においては、TFCI判定部と受信ブロック数カウンタが設けられ、観測ブロック数カウンタではなく観測フレーム数カウンタが設けられている。TFCI判定部においては、TFCIを解析し、データの送信有りと判定された場合には、受信データの復号が行われ、CRC検出が行われる。その結果、誤りが検出された場合にはアウターループ制御により、基準SIRの増加が行われる。
基準SIR制御部内では、データの送信有りと判定された場合には受信ブロック数のインクリメントが行われる。また、データの有無に関わらず観測フレーム数のインクリメントが行われる。
観測フレーム数が観測区間以上になると、基準SIR制御部からDSPに受信ブロック数の伝達が行われ、DSPにおいて受信ブロック数及びSincからSdecが演算され、基準SIR制御部でアウターループ制御により基準SIRの減少が行われる。観測フレーム数が観測区間に満たない場合は、次のフレームのデータの処理が行われる。
図17及び図18は、本発明の第7の実施形態を説明する図である。
一つの物理チャネル(一つの物理フレーム)に複数のデータが多重化されており、各データのブロックの送受信が不定期に行われる場合には、各データに共通の観測時間T内に送受信されるデータのブロック数は各データ毎、また観測区間毎に異なる。このような場合には、観測区間内に受信した各データのブロック数に応じてSincとSdecの満たすべき条件が変わる。
ある観測区間内において、各データが観測区間内に受信したブロック数をBiとすると、各データの目標とするブロックエラーレートBLERi、各データについて受信したブロック数Bi、基準SIR更新制御時の増加量Sinc及び基準SIR更新制御時の減少量Sdecの満たすべき条件は以下の式のようになる。
基準SIRを増加させる場合の増加量Sincは通信開始前に予め設定しておき、設定した観測区間Tになる前に誤りが発生した場合はSincだけ基準SIRを増加させる。設定した観測区間Tまで誤りが一つも発生しなかった場合は、その観測区間に受信したブロック数Bに応じてSdecを計算し、そのSdecだけ基準SIRを減少させる。
図17は、第7の実施形態の処理を説明するフローチャートである。
まず、ステップS40において、各データチャネルの受信ブロック数をリセットし、観測フレーム数をリセットする。ステップS41では、TFCI判定を行い、ステップS42において、各データチャネルのデータの有無を判定する。データが無しと判断された場合には、ステップS48に進む。データが有りと判断された場合には、ステップS43において、受信ブロック数をインクリメントし、ステップS44でデータを復号し、ステップS45においてCRC検出を行う。そして、ステップS46において、全てのデータチャネルのCRCが誤りを含んでいないか否かを判断する。1つでも誤りを含んでいる場合には、ステップS47に進み、基準SIRをSincだけ増加させて、ステップS40に戻る。ステップS46で、全てのデータチャネルが誤っていないと判断された場合には、ステップS48に進む。
ステップS48においては、観測フレーム数をインクリメントし、ステップS49において、観測フレーム数が観測区間以上であるか否かを判断する。ステップS49の判断がNOの場合には、ステップS41に戻る。ステップS49の判断がYESの場合には、ステップS50に進み、Sdecを演算し、ステップS51において、基準SIRをSdecだけ減少させる。
図18は、第7の実施形態のブロック図である。
なお、図15と異なる部分のみ説明する。
図18においては、復号器とCRC検出器がそれぞれデータチャネル数分も受けられている。また、制御パラメータはデータチャネル間で共通なので、基準SIR制御コマンド決定部は1つであるが、受信ブロック数はデータチャネル毎に異なるためデータチャネル数分の受信ブロック数カウンタが必要である。
図19及び図20は、本発明の第8の実施形態を説明する図である。
一つの物理チャネル(一つの物理フレーム)に複数のデータが多重化されており、各データのブロックの送受信が不定期に行われる場合に、各データ毎に観測区間T、基準SIR更新制御時の増加量Sinc及び基準SIR更新制御時の減少量Sdecを独立に設定することもできる。
その場合に各データが満たすべき条件は以下のようになる。
データiの観測区間をTi、観測区間Ti内に受信したデータiのブロック数をBi、基準SIR更新制御時の増加量をSinci、基準SIR更新制御時の減少量をSdeciとすると、Bi、Sinci、Sdeciの満たすべき条件は以下の式のようになる。
{1−(1−BLERi)Bi}×Sinci
=(1−BLERi)Bi×Sdeci
基準SIRを増加させる場合の増加量Sinciは各データ毎に通信開始前に予め設定しておき、設定した観測区間Tiになる前に誤りが発生した場合は、Sinciだけ基準SIRを増加させる。設定した観測区間Tiまで誤りが一つも発生しなかった場合は、その観測区間に受信したブロック数Biに応じてSdeciを計算し、そのSdeciだけ基準SIRを減少させる。
すなわち、
新基準SIR=旧基準SIR+ΣiSinci−ΣkSdeck
によって基準SIRを更新する。
図19は、第8の実施形態の処理を示すフローチャートである。
ステップS60において、各データチャネルの受信ブロック数をリセットし、観測フレーム数をリセットする。ステップS61においては、TFCI判定を行い、ステップS62において、各データチャネルのデータの有無を判定する。データが無いと判断された場合には、ステップS69に進む。データがあると判断された場合には、ステップS63において、受信ブロック数をインクリメントし、ステップS64において、データを復号し、ステップS65においてCRC検出する。そして、ステップS66において、CRC検出の結果、誤りが生じているか否かを判断する。誤りが生じている場合には、ステップS67に進み、基準SIRをSinc増加させ、ステップS68において、受信ブロック数と観測フレーム数をリセットして、ステップS61に戻る。
ステップS66において、誤りが生じていないと判断された場合には、ステップS69において、観測フレーム数のインクリメントを行い、ステップS70において、各データチャネルの観測フレーム数が観測区間以上であるか否かを判断する。ステップS70の判断がNOの場合には、ステップS61に戻る。ステップS70の判断がYESの場合には、ステップS71において、Sdecを演算し、ステップS72において、基準SIRをSdecだけ減少させる。そして、ステップS73において、受信ブロック数及び観測フレーム数をリセットし、ステップS61に戻る。
図20は、第8の実施形態のブロック図である。
なお、ここでは、図18と異なる部分のみ説明する。
図20の構成においては、復号器、CRC検出器がそれぞれデータチャネル分設けられていると共に、制御パラメータをデータチャネル毎に設定するため、基準SIR制御コマンド決定部及び変換テーブルもデータチャネル数分設けている。
図21は、本発明の第9の実施形態を示す図である。
第9の実施形態においては、上記第1〜8の実施形態を組み合わせて実装可能な装置のブロック構成を示している。
すなわち、復号器、CRC検出器、基準SIR制御コマンド決定部、変換テーブルは多重化されるデータチャネルの多重数分用意されている。
ただし、復号処理およびCRC検出を複数のデータチャネルで共有し、時分割で用いる場合には、それぞれ1つの復号器およびCRC検出器でも良い。
また、アウターループによる基準SIR更新制御を複数のデータチャネルで共通のT、Sinc、Sdecを用いて行う場合(第2,3、7の実施形態に該当)には、基準SIR制御コマンド決定部及び変換テーブルは複数のデータチャネルで一つのものが共通に使われる。基準SIR更新制御を複数のデータチャネル毎に独立して行う場合(第4、5、8の実施形態に該当)には、基準SIR制御コマンド決定部及び変換テーブルはデータチャネル毎に異なるものを使う。
更に、ブロックの送受信が連続的である場合(第1〜5の実施形態に該当)には、観測フレーム数と受信ブロック数は一致あるいは比例するため、受信ブロック数カウンタと観測フレーム数カウンタはどちらか一方のみ有ればよい。一方、パケット通信のようにブロックの送受信が不連続な場合(第6〜8の実施実施形態に該当)には、観測フレーム数と受信ブロック数の間に一定の関係が存在しないため、観測区間の満了をチェックするための観測フレーム数カウンタと、制御パラメータの演算に用いるための受信ブロック数をカウントするための受信ブロック数カウンタの両方が必要となる。
図22は、アウターループ制御における基準SIRの初期状態における更新方法の問題点を示す図である。
すなわち、初期の基準SIRの設定値が大きすぎる場合には、上記各実施形態を利用した場合、観測区間経過後にSdecだけ減少させるので、各観測区間が経過しないと基準SIRが更新されず、安定した基準SIR値になるまで時間がかかりすぎてしまう。また、基準SIRの設定値の初期値が小さすぎる場合には、基準SIRの増加は、誤りが起きた時点でSincだけ増加されるので、減少の場合よりは早く立ち上がるが、Sincの方がSdecの大きさよりも小さくなる場合もあり、やはり、定常状態になるまでに時間がかかってしまう。
図23は、本発明の第10の実施形態に基づくアウターループ制御の基準SIRの変化の様子を模式的に示す図である。
本発明の第10の実施形態によれば、初期状態における基準SIRの更新ステップ値を特別の値に設定するので、基準SIRの初期値が大きすぎたり、小さすぎたりした場合にも、定常状態に至るまでの時間を短くすることが出来る。特に、初期状態における更新の頻度を各フレーム毎に行うことによって、更に、迅速に定常状態に至ることが出来る。従って、安定した品質の良い通信を迅速に達成することが出来る。
図24及び図25は、本発明の第10の実施形態を説明する図である。
通信の初期状態においては設定した基準SIRが所望のブロックエラーレートを満たすためには、大きすぎる場合、つまりその基準SIRでは、誤りが発生する間隔が長くなり過ぎる場合がある。このような場合にはこれまでに示してきたような方法では基準SIRが所望のブロックエラーレートを満たすために必要な最低の値に落ち着くまでに長い時間がかかってしまう。
以下に示す方法により、これを防止し、より早く基準SIRを所望のブロックエラーレートを満たすために必要な最低の値に落ち着かせる。
通信の初期状態で基準SIRが大きすぎる場合には、誤りが発生しにくいため、上記の設定値を用いた場合には、観測区間T毎にしか基準SIRを下げられないため、図22に示すように定常状態に至るまでの時間が長くなってしまう。
逆に通信の初期状態で基準SIRが小さすぎる場合には、誤りがほぼ毎フレーム発生するため、短い時間で定常状態に達する。
第10の実施形態では、通信の初期状態においては、誤りが予め設定した個数発生するまで、誤りが発生しなかった場合に観測区間Tに達していなくても、基準SIRを減少させる。そして、誤りが予め設定した個数発生した後は、第1〜3の実施形態に示したアルゴリズムに従って、基準SIRの増減を行う。そうすることにより、図23に示すように、通信の初期状態での基準SIRが大きすぎた場合にも、定常状態に至るまでの時間が短縮され、他ユーザに与える干渉を少なくでき、より早く安定した通信を行うことができる。
図24は、第10の実施形態のフローチャートである。
まず、初期状態における処理において、ステップS80では、状態を初期状態にセットし、減少回数をリセットする。ステップS81において、CRC検出を行い、ステップS82において、CRC検出の結果、誤りが無いか否かを判断する。ステップS82において、誤りがないと判断される場合には、ステップS83において、基準SIRを予め設定された分だけ減少させる。一方、ステップS82において、誤りがあると判断された場合には、ステップS84において、基準SIRを予め設定された分だけ増加させる。そして、ステップS85において、増加回数をインクリメントして、ステップS86に進む。
ステップS86においては、増加回数が設定値以上であるか否かを判断し、設定値以上でない場合には、ステップS81に戻る。ステップS86において、設定値以上であると判断された場合には、ステップS87に進んで、状態を定常状態にセットし、定常状態における処理に進む。
定常状態における処理においては、ステップS88において、観測ブロック数をリセットし、ステップS89において、CRC検出を行う。ステップS90においては、CRC検出の結果、誤りが無いか否かを判断する。誤りがある場合には、ステップS91において、基準SIRをSincだけ増加させる。また、ステップS90において、誤りがないと判断された場合には、ステップS92に進んで、観測ブロック数をインクリメントし、ステップS93において、観測ブロック数が観測区間以上であるか否かを判断する。
ステップS93の判断がNOの場合には、ステップS89に戻り、判断がYESの場合には、ステップS94に進む。ステップS94においては、基準SIRをSdecだけ減少させ、ステップS88に戻る。
なお、本実施形態では、定常状態での処理を第1の実施形態のものを使用するとして説明したが、これに限定されるものではなく、他の実施形態も使用可能である。
また、本実施形態では、初期状態における基準SIRの増加、減少ステップを予め与えるとしたが、この与え方は、設計者によって適切に設定されるべきものである。
図25は、第10の実施形態の装置のブロック構成図である。
同図の構成においては、第9の実施形態のブロック構成とほぼ同じであるが、初期状態と定常状態を区別するための状態設定部が設けられている。状態設定部が設定する基準SIR制御部の状態は、状態保持レジスタに格納される。また、状態設定部には増加回数カウンタが設けられ、初期状態における増加回数を計数する構成となっている。所定回数増加処理を行うと定常状態に至ったと判断して定常状態の基準SIRの更新処理に移る。基準SIR更新処理の方法としては、前述の各実施形態が使用可能である。
図26及び図27は、本発明の第11の実施形態を説明する図である。
通信の初期状態においては、基準SIRを毎ブロック更新する。初期状態における基準SIRの増減の制御量は定常状態における増減量と比較して大きな値を設定する。基準SIRの増加と減少を両方とも設定回数以上経験したら、定常状態に移り、第1〜9の実施形態に示したやり方で、通常のアウターループ制御を行う。初期状態において、毎フレーム基準SIRを増減させるため、基準SIRの初期設定値が大きすぎる場合にも小さすぎる場合にも、短い時間で定常状態に達する。
図26は、第11の実施形態の処理のフローチャートである。
まず、初期状態における処理において、ステップS100では、状態を初期状態にセットし、増加回数をリセットし、減少回数をリセットする。ステップS101においては、CRC検出を行う。ステップS102においては、CRC検出の結果、誤りが有るか否かを判断する。誤りがない場合には、ステップS103に進み、基準SIRを減少させ、ステップS105において、減少回数をインクリメントし、ステップS107に進む。ステップS102において、誤りがあると判断された場合には、ステップS104において、基準SIRを増加させ、ステップS106において、増加回数をインクリメントし、ステップS107に進む。
ステップS107においては、増加回数と減少回数が共に設定値以上になったか否かを判断する。ステップS107の判断が、NOの場合には、ステップS101に戻る。ステップS107の判断が、YESの場合には、ステップS108において、状態を定常状態にセットし、ステップS109に進む。
ステップS109においては、観測ブロック数をリセットし、ステップS110において、CRC検出を行う。ステップS111においては、CRC検出の結果、誤りがあるか否かを判断し、誤りがある場合には、ステップS112において、基準SIRをSincだけ増加させて、ステップS109に戻る。ステップS111において、誤りがないと判断された場合には、ステップS113において、観測ブロック数をインクリメントし、ステップS114において、観測ブロック数が観測区間以上であるか否かを判断する。ステップS114の判断がNOの場合には、ステップS110にもどり、ステップS114の判断がYESの場合には、ステップS115に進んで、基準SIRをSdecだけ減少させ、ステップS109に戻る。
なお、第10の実施形態と同様に、定常状態における処理は、上記第1〜9の実施形態が使用可能である。
図27は、第11の実施形態の装置のブロック構成図である。
同図においては、構成は、ほぼ第10の実施形態と同様であるが、状態設定部に増加回数カウンタが設けられ、増加回数を計数するように構成されている。基準SIR制御部では、増加回数カウンタの計数値と減少回数カウンタの計数値とが共に所定値以上になった場合に、初期状態処理から定常状態処理に移行する。基準SIR制御部の状態は、状態設定部が管理しており、状態保持レジスタに現在の状態が格納される。
産業上の利用可能性
本発明によれば、アウターループ制御のブロックエラー観測区間、基準SIRの増加量Sinc、基準SIRの減少量Sdecの内、二つのパラメータを優先的に決めることが出来るため、パラメータの決定に自由度を持たせることができ、システムやハードウェアの設計の要求に合わせて柔軟に対応できる。
また、通信の初期状態での基準SIRが大きすぎた場合にも、定常状態に至るまでの時間が短縮され、他ユーザに与える干渉を少なくでき、より早く安定した通信を行うことが出来る。
【図面の簡単な説明】
図1は、本発明の第1の実施形態の送信電力制御系のブロック図である。
図2は、T、Sinc、Sdecの決定部のブロック構成を説明する図(その1)である。
図3は、T、Sinc、Sdecの決定部のブロック構成を説明する図(その2)である。
図4は、第1の実施形態の処理の流れを示すフローチャートである。
図5は、アウターループ制御による基準SIRの増減の様子の一例を示した図である。
図6は、本発明の第2の実施形態を説明する図である。
図7は、本発明の第2の実施形態の処理の流れを説明するフローチャートである。
図8は、第2の実施形態のブロック図である。
図9は、本発明の第3の実施形態を説明する図である。
図10は、第3の実施形態の装置のブロック構成図である。
図11は、本発明の第4の実施形態を説明するブロック図である。
図12は、本発明の第5の実施形態のブロック図である。
図13は、本発明の第6の実施形態を説明する図(その1)である。
図14は、本発明の第6の実施形態を説明する図(その2)である。
図15は、本発明の第6の実施形態を説明する図(その3)である。
図16は、本発明の第6の実施形態を説明する図(その4)である。
図17は、本発明の第7の実施形態を説明する図(その1)である。
図18は、本発明の第7の実施形態を説明する図(その2)である。
図19は、本発明の第8の実施形態を説明する図(その1)である。
図20は、本発明の第8の実施形態を説明する図(その2)である。
図21は、本発明の第9の実施形態を示す図である。
図22は、アウターループ制御における基準SIRの初期状態における更新方法の問題点を示す図である。
図23は、本発明の第10の実施形態に基づくアウターループ制御の基準SIRの変化の様子を模式的に示す図である。
図24は、本発明の第10の実施形態を説明する図(その1)である。
図25は、本発明の第10の実施形態を説明する図(その2)である。
図26は、本発明の第11の実施形態を説明する図(その1)である。
図27は、本発明の第11の実施形態を説明する図(その2)である。
Claims (13)
- 通信環境によって送信電力制御を行うための基準となる基準信号対干渉電力比を可変とするアウターループ電力制御装置において、
受信信号の信号対干渉電力比を測定する信号対干渉電力比測定手段と、
受信データの誤り率を測定する誤り率測定手段と、
誤り率の観測区間あるいは誤り率の観測対象データブロック数、基準信号対干渉電力比の単位増加分、基準信号対干渉電力比の単位減少分、及び目標とする信号誤り率を所定の関係式を満たすように設定し、該測定された誤り率に基づいて基準信号対干渉電力比を変化させる基準信号対干渉電力比可変手段と、
該可変された基準信号対干渉電力比と測定された干渉電力比を比較することにより、送信電力制御用コマンド信号を生成するコマンド生成手段と、
を備えることを特徴とするアウターループ電力制御装置。 - 前記関係式は、前記目標とする信号誤り率をBLER、前記観測区間をT、前記単位増加分をSinc、前記単位減少分をSdecとした場合、
{1−(1−BLER)T}×Sinc
=(1−BLER)T×Sdec
で表されることを特徴とする請求の範囲第1項に記載のアウターループ電力制御装置。 - 一つの物理フレームに複数のデータが多重されて伝送されている場合、前記関係式は、多重されているデータの番号をi、データ番号iの前記目標とする信号誤り率をBLERi、データ番号iの前記観測区間をTi、データ番号iに対応する前記単位増加分をSinci、データ番号iに対応する前記単位減少分をSdeci、とした場合、
{1−(1−BLERi)Ti}×Sinci
=(1−BLERi)Ti×Sdeci
で表されることを特徴とする請求の範囲第1項に記載のアウターループ電力制御装置。 - 一つの物理フレームに複数のデータが多重されて伝送されており、多重されている各データの単位時間当たりのブロック数Niが異なる場合、前記関係式は、多重されているデータの番号をi、データ番号iの前記目標とする信号誤り率をBLERi、データ番号iの前記観測区間をTi、データ番号iに対応する前記単位増加分をSinci、データ番号iに対応する前記単位減少分をSdeci、とした場合、
{1−(1−BLERi)Ni×Ti}×Sinci
=(1−BLERi)Ni×Ti×Sdeci
で表されることを特徴とする請求の範囲第1項に記載のアウターループ電力制御装置。 - データブロックの送受信が不定期で、送受信されるデータブロックの数が観測区間毎に変動する場合、前記関係式は、前記観測区間内に観測されたデータブロック数をB、前記目標とする信号誤り率をBLER、前記単位増加分をSinc、前記単位減少分をSdec、とした場合、
{1−(1−BLER)B}×Sinc
=(1−BLER)B×Sdec
で表されることを特徴とする請求の範囲第1項に記載のアウターループ電力制御装置。 - 一つの物理フレームに複数のデータが多重されて伝送されており、データブロックの送受信が不定期で、データブロックの数が観測区間毎に変動する場合、前記関係式は、多重されているデータの番号をi、データ番号iの前記目標とする信号誤り率をBLERi、受信したデータ番号iの前記データブロックの数をBi、データ番号iに対応する前記単位増加分をSinci、データ番号iに対応する前記単位減少分をSdeci、とした場合、
[1−(1−BLERi)Bi]×Sinci
=(1−BLERi)Bi×Sdeci
で表されることを特徴とする請求の範囲第1項に記載のアウターループ電力制御装置。 - 通信状態の初期状態においては、予め定められた回数のデータ誤りが観測されるまで、定常状態における基準信号対干渉電力比の単位変動量よりも大きな単位変動量によって該基準信号対干渉電力比を可変する事を特徴とする請求の範囲第1項に記載のアウターループ電力制御装置。
- 前記関係式を満たす誤り率の観測区間あるいは誤り率の観測対象データブロック数、基準信号対干渉電力比の単位増加分、基準信号対干渉電力比の単位減少分の内、多くとも1つを除いて、目標とする信号誤り率をキーとしたテーブルとして構成され、該テーブルを参照することによって、該観測区間あるいはデータブロック数、単位増加分、単位減少分を取得することを特徴とする請求の範囲第1項に記載のアウターループ電力制御装置。
- 通信環境によって送信電力制御を行うための基準となる基準信号対干渉電力比を可変とするアウターループ電力制御方法において、
受信信号の信号対干渉電力比を測定する信号対干渉電力比測定ステップと、
受信データの誤り率を測定する誤り率測定ステップと、
誤り率の観測区間あるいは誤り率の観測対象データブロック数、基準信号対干渉電力比の単位増加分、基準信号対干渉電力比の単位減少分、及び目標とする信号誤り率を所定の関係式を満たすように設定し、該測定された誤り率に基づいて基準信号対干渉電力比を変化させる基準信号対干渉電力比可変ステップと、
該可変された基準信号対干渉電力比と測定された干渉電力比を比較することにより、送信電力制御用コマンド信号を生成するコマンド生成ステップと、
を備えることを特徴とするアウターループ電力制御方法。 - 通信環境によって送信電力制御を行うための基準となる基準信号対干渉電力比を可変とするアウターループ電力制御装置において、
受信信号の信号対干渉電力比を測定する信号対干渉電力比測定手段と、
誤り率の観測区間における誤り率の測定結果により基準信号対干渉電力比を変化させる手段であって、該観測区間で信号の誤りがあった場合には観測区間の終了を待たずに基準信号対干渉電力比を大きな値に変化させる基準信号対干渉電力比可変手段と、
該可変された基準信号対干渉電力比と測定された干渉電力比を比較することにより、送信電力制御用コマンド信号を生成するコマンド生成手段と、
を備えることを特徴とするアウターループ電力制御装置。
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