JPWO2002030491A1 - 翼引込み式誤穿刺防止具、および該誤穿刺防止具を備えた翼付き針 - Google Patents
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Abstract
Description
この発明は、注射針・穿刺針等の誤穿刺による汚染・感染、あるいは誤穿刺等の偶発的な事故を積極的に防止するために、翼付き針をその使用後に全体を針カバー(翼引込み式誤穿刺防止具)内に容易に引込み、該引き込んだ翼付針を針先端部が該針カバーより再突出することを防止した状態に収容可能で、かつ針収容時に翼付き針の翼との位置合わせの必要なスリットを必要としない針カバー(誤穿刺防止具)、および該針カバー(誤穿刺防止具)を少なくとも装着した翼付き針に関する。
背景技術
医療施設において、注射針・穿刺針等の誤穿刺による汚染・感染が問題となっている。最近では、誤穿刺等の偶発的な事故を積極的に防止するため、米国各州で誤穿刺防止具の使用を義務付ける法案が成立している。また、米国のように法制化されないまでも、日本、欧州、その他多くの国において、誤穿刺防止のための方法・手段が医療従事者の大きな関心を集めている。
上記の誤穿刺防止具とは、従来からある単純で安価な針カバーではなく、使用後に針を収容する際、誤穿刺の恐れのある操作をせずに針を被覆できるもの、または誤穿刺の危険性の少ない操作によって針を被覆できるものである。従って、誤穿刺が予防できるからといって、直ぐに全ての医療施設や部署で採用できるというものではないし、また、誤穿刺防止具の採用によって、少なからぬ費用がかかり、施術者の手間も増えるため、医療費の削減や業務の簡易化等の求められている現在の医療施設では、上記の誤穿刺防止手段や方法は思うように浸透していない。
また、注射針・留置針については、把持や留置をし易くするため、ハブ(針基)に翼を形成されたものが多く使用されているが、前記翼付き針を収容する針カバーは、使用後の収容の際、翼が邪魔になるため、翼無しのものに比べて、針全体が大き目のものとなるので、針カバーをコンパクトなものとするには、工夫が必要となる。
前記課題を解決したものとして、最も簡単なものが、針カバーにスリットを形成した誤穿刺防止具であり、以前より多く提案されている。例えば、特公平6−7861号公報、特開平8−206195号公報、特公平4−36026号公報等に代表されるものである。しかし、上記針カバーはスリットに沿って翼部を挿入しなくてはならないので、収容時に位置合わせが必要であり、面倒であった。そして、そのために翼がスリットに挿入され易いように、針カバーのスリット形成位置、角度、幅についても、留意する必要があった。また、翼付き針が針カバー内で楽に移動しなくてはならないため、上記スリットは、翼のスライドし易い形状・寸法・構造にする必要があった。
一方、これらの先行技術に対して、スリットを形成していない針カバーに穿刺針を収容するものも提案されている。例えば、米国特許公報No.5030212号に開示された針カバーである。この針カバーは先端部がラッパ状に開口したものであって、使用後に(ハブに装着された)翼を針カバー内に畳み込んで収容させるものである。この針カバーはスリットを形成しておらず、既述したようなスリットに関する位置合わせ、形状・寸法等の各要求事項について、留意する必要が無いため、製造・成形が容易である。
ところが、上記先願(米国特許No.5030212号)に例示された誤穿刺防止手段は、翼付き針の収容性や収容した針の再突出の点で、以下に述べるような問題を有していた。先ず、翼付き針の収容性の点については、針カバーの先端開口部がラッパ状(先端拡径部)に開いているので、最初こそ翼付き針が針カバー内に収容され易いが、内径の小さい円筒状部に変る箇所で、翼付き針の針カバー内における移動性は極端に悪くなる。また、移動性の改善のため、円筒状部の内径を拡げ過ぎると、針カバーが大きなものとなってしまい、さらに針カバー内に引込んだ翼付き針の位置保持が困難となる。
前記のようなラッパ状針カバーに特有の欠点ではないが、スリット非形成の針カバーには、以下のような共通する問題点を有していた。即ち、針の針カバー内での移動性は、翼畳み込み(収容)状況によって変り、最初に翼付き針の翼の一部分が針カバー内に引掛ったり、捩じれたりした状態で挿入されると、極端に移動し難くなる。或いは、翼付き針の収容自体が困難になる。このように、針カバー内での翼付き針の移動性・収容性は、翼の(針カバー内での)畳み込み状態によって影響され、翼部の畳み込み状態を規制しない針カバーでは、一定の移動性や引込み性を確保するのが困難であった。また、翼付き針を針カバー内に引込む際、翼部を針カバーの拡径部(ラッパ状テーパーのある)の位置においたままであると、テーパーと畳まれた翼の復元力によって、針先端部が(引込み方向とは)逆方向に移動し易い。即ち、収容した針の再突出の危険性がある。米国特許No.5030212に開示されたものは、針の再突出を防止するため、針カバー基端側に翼を係止する開孔部を形成しているが、この翼付き針の係止手段は製造上での手間、コストアップの原因となるだけでなく、針収容位置で、畳み込まれた翼が開孔部から突出し難く、係止手段として機能し難いとの問題があった。
発明の開示
本発明の第1は、翼付き針全体が取込まれる先端側開口部と前記翼付針に結合した可撓性導管が通過可能な基端側開口部を有し、かつ前記翼付き針の針管部が再突出しない状態で前記可撓性翼付き針全体を収容できる翼付針の針カバーであって、前記先端側開口部より前記翼付き針全体が前記針カバー内に取込まれる際に、前記翼付き針の翼部を上方向に反転させ折り畳むことができる翼部折り畳み促進手段を前記先端側開口部に有することを特徴とする翼付き針全体を収容する針カバーにある。
本発明の第2は、翼付針、該翼付針に接続された可撓性導管、および該可撓性導管に遊嵌された前記針カバーで少なくとも構成されたことを特徴とする翼引込み式誤穿刺防止具付き翼付針にある。
以下、本発明の針カバーの構成部材、および該針カバーを装着した翼付き針の構成について、構成部材毎に具体的に説明する。
針カバー
本発明の針カバーは、翼付き針全体が取込まれる先端側開口部と前記翼付針に結合した可撓性導管が通過可能な基端側開口部を有し、かつ前記翼付き針の針管部が再突出しない状態で前記可撓性翼付き針全体を収容できるものであり、また、その形状としては、例えば実質的に平坦な底面部と、該底面部に連なる両側面部と、該両側面部に連なる上面部とで構成される形状を有するものが挙げられる。
この針カバーの基端側の小径開口部は、その中を翼付針に結合した可撓性導管が通過できる大きさであれば良いが、翼付き針が不用意に引込み方向に移動しないようにするため、小径開口部は前記可撓性導管の外径とほぼ同じか、あるいは可撓性導管の導管の通過にはなんら支障がないが、該可撓性導管に加える外力を開放した場合に該小径開口部で可撓性導管を軽く保持できるように可撓性導管の外径よりやや小さくすることが好ましい。
また、本発明の針カバーは、下記のような翼部を上方向に反転させ折り畳むことができる翼部折り畳み促進手段を有し、さらに好ましくは下記のような翼部収容補助手段、翼部の摺動抵抗減少手段、あるいは翼部の方向規制手段の少なくとも一つの手段を備えたものである。
前記針カバーの構成素材は、翼付針の翼部の変形を支持できる程度の剛性があれば、特に限定されない。但し、翼付き針の引込み位置や翼の収容状態が確認できるため、針カバーの素材としては、透明乃至半透明のものが望ましい。例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン類、ポリスチレン、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂等である。
翼部折り畳み促進手段
前記翼部配向手段とは、翼付き針の翼部を先端側開口部(大径開口部)から針カバー内に引込む際に、両翼付針の翼部を上方向に反転させ翼部の折り畳みを促進する手段を指し、例えば針カバーの先端側開口部を傾斜開口面とする手段が挙げられる。
前記翼部折り畳み促進手段として採用する先端側傾斜開口面としては、図1、2、3、4、5、8、9、10および11に示すように針カバー底面部に対して針カバーの先端側から基端側に向かって上方向に傾斜開口面を形成したもの(前者の翼部配向手段)が挙げられる。
前記傾斜面で翼付針の翼部が捲り上げられ、無理なく丸め込まれた翼部の側面部または底面部を針カバー先端側の開口部の縁端部に当接させた状態で、前記先端側開口部からさらに針カバーを基端側に向かってその内腔内に押込まれると、翼部の基端側底面が針カバーの底面内腔側に当接され、翼の端部側底面が針カバーの両側面内腔側または上面内腔側に当接したまま、翼部が反転、あるいは反転かつ捩じれた状態で、翼付き針が針カバー内に容易に収容される。このように無理なく丸め込まれた翼は、針カバー内に収容させることが非常に容易となる。
また、このとき、反転した翼端部は引込み方向(基端側)とほぼ反対側に向いて畳み込まれるため、翼付き針は針カバー内で引込み方向(順方向)には移動し易く、先端側の再突出方向(逆方向)には、翼端部が引掛りとなって、移動し難くなる。そのため、特別な再突出防止手段を針カバーに設ける必要が無い。また、順方向への移動においても、翼部が針カバー内腔壁に当接しているため、外力を加えない状態では、翼付き針はカバー内での収容位置を保持し自由な移動を防止する。
本発明の針カバーにおいて、翼の幅・長さによって規定される翼面積Sと針カバーの前記先端開口部における内周Lの関係も重要である。翼面積Sが内周Lに対して、大きすぎるものは、針カバー内に翼部が溢れて収容し難い。逆に、翼面積Sが内周Lに対して、大きすぎると邪魔になり、無駄である。
特に前記針カバーの傾斜開口部の内周長さをL(図5)、前記針カバー内に収容される翼付き針の翼両端部間の距離をd1としたときに(図7)、L/3≦d1≦Lの範囲内にある針カバーは、翼6を針カバー1内に引込み易く、しかもコンパクトな大きさのスリット非形成式針カバーにすることができる。内周Lが前記要件を満足しない程度に小さいと、縮められ、針カバー内でダブついた翼が、翼付き針のカバー内への引込み(挿入)や摺動を邪魔するし、逆に内周Lが前記要件を満足しない程度に大きいと、針カバーが大きいものとなって使用し難い。
また、前記Lは3〜9cm、好ましくは4〜8cm、さらに好ましくは5〜7cm程度である。
翼部収容補助手段
本発明の翼付針の針カバー内での畳み込み状態は、翼部の挿入時によって決まってしまうため、特に先端側開口部に翼部収容補助手段を設けることにより、針カバー内での翼付針の翼部の収容(畳み込み)状態を安定化、均質化させることができる。
該翼部収容補助手段としては、少なくとも先端側開口部の側面部および/または上面部の形状が、該針カバーの内腔内とは逆方向である外方向に凸形状を有するものであり、このような形状のものとしては、例えば図2〜4に示すように、針カバーの両側面部4a、4bが先端側開口部を含めて針カバーの軸方向外方向(内腔内側と逆側)に凸に膨出した形状のものが挙げられる(図8,9、10も同様)。
上述のように針カバーの少なくとも先端側開口部の両側面部4a、4bが外方向に凸に膨出したものは、翼付針の翼部を先端側開口に引込む際に、翼が捲くれ上り易くなり、しかも外方に凸の膨出部12に沿って翼が配置され、且つ翼先端部が所定の方向に折り畳まれるので、針カバーの両側面部4a、4bが垂直のものより、翼がスムースに畳み込まれ、針カバー内への挿入が容易となるし、上述のように針カバー内での翼付針の翼部の収容(畳み込み)状態を安定化、均質化させることができる。
また、このように膨出部を形成した針カバーは、さらに収容操作を繰返した時に良好な収容状態の再現性を示し、翼引込み時に大きなズレが無い限り、実質的に同じような収容状態が誘導される。逆に針カバー内での翼引掛かりがあった場合、或いは翼部またはハブが90〜180度転回している場合には、翼付き針をカバー内に引込もうとしても、大きな抵抗がかかり、不正な状態での翼引込みを防止できる。
さらに、前記先端側開口部に形成した膨出形状は、針カバーの両側面部において軸方向に形成すると、翼部の収容性だけでなく、移動性にも大きな効果を与える。
前記膨出部は上述のように針カバーの両側面部の軸方向全域にわたって形成しても良いが、翼収容開始時の畳み込みに関係する前記先端側開口部から、針が針カバーによって完全に被覆された時に翼が当接する両側面部領域まで形成すれば充分である。
また、前記膨出部の両側面部の上下方向での形成位置については、翼付き針の翼部形成位置によってその好ましい位置が決定されるが、通常、針カバーの底面部と上面部とのおよそ中間にしたものが、翼付針を針カバーに収容する際の翼部収容効果を発揮できる許容範囲が広くなるので好ましい。
さらに前記膨出部の形状は、図5に示すような外方向(軸方向に対して横方向)に膨出した、角張った頂部12を持つものであっても、外方向(軸方向に対して横方向)に膨出した曲線状の頂部(または膨出部)を持つもの(図示せず)であっても良い。膨出部の形状が角張った場合でも、曲線状の場合でも、この頂部の角度は110〜170度の範囲であるのが望ましい。この頂部の角度が小さ過ぎても、逆に大き過ぎても、翼を捲くり横方向に逃がすスペースが確保されないため、翼の自然な丸め込み効果が低下し収容し難くなる。
また、上述のような針カバーの側面部に設けた場合より効果は低いが、前記のような膨出部の形状の翼部収容補助手段を針カバー上面部に形成してもよい。この場合、前記針カバーの側面部に形成した膨出部に加えて、この上面部に膨出部を形成することがより好ましい。この針カバー上面部に形成する膨出部も、針カバーの上面部を外方向(上方向)に膨出した形状のものが好ましい。また、その形状も側面部に設けた膨出部の同様に、外方向(上方向)に膨出して角張った頂部を持つものであっても、外方向(横方向)に膨出した曲線状の頂部(または膨出部)を持つものであっても良い。そして、針カバー上面部に膨出部を形成する場合、例えば図5に示すように、外方向(上方向)に膨出した形状を形成した場合、その膨出部の頂部は筋状リブ14によって翼部方向規制手段を設けるため、平坦部を形成していても良い。
さらに、この上面部の角張った、あるいは曲線状の膨出部も針カバーの軸方向全域にわたって形成する必要はなく、針カバーへの翼収容開始時の畳み込みに関係する前記先端側開口部から、針が針カバーによって完全に被覆された時に翼が当接する側面部領域まで形成すれば充分である。
翼部摺動抵抗減少手段
他の翼部収容補助手段として、以下に挙げるような摺動抵抗減少手段を採用してもよい。即ち、翼付き針を針カバー内に収容する際、翼部と当接する可能性のある先端部の開口部縁部の少なくとも一部分を丸めて、摺動抵抗を減少させるか、摺動抵抗が少なくなるように、針カバー内腔面の翼部と当接する可能性のある部分の少なくとも一部分に微少な凸凹を形成するエンボス加工を施しても良い。
翼部方向規制手段
さらに、他の翼部収容補助手段として、翼付き針の針カバー内への不正な収容を防止し、また針のカバー内での移動・後退を、大まかに所定方向になるように規制できる方向規制手段を設けるのも望ましい。
上記方向規制手段としては、例えば、図2および5に示すように針カバー内腔面の適当な箇所に直線的な筋状突起14を形成し、該突起に沿って、翼部先端部を移動させるものが挙げられる。また、翼部がカバー内に収容されたほとんどの場合、翼端部は針カバー上面内腔側にあるため、上記筋状突起14の形成する箇所は、好ましくは上面部内腔、特に上面部内腔中央側が、目的とする前記のような規制効果をもっとも効果的に行うことができるのでより好ましい。
前記翼部方向規制手段を設けた翼付き針は、翼先端部が前記突起14に当接し位置規制を受けながら、移動するため、筋状突起に沿った直線的な軌跡を取ることになるので、収容時に翼付き針がカバーに対して斜めに収容され場合や、カバー底面部が翼の平坦部と平行でない場合でも、大きなずれでなければ、翼部を針カバー内に収容した際に、翼端部が筋状突起14によって方向規制され、収容状態を簡単に修正することができる。
保持(押さえ)部材
保持(押さえ)の目的のため、図1、2、3,4,8,9および10に示すように基端側開口部近傍の上面部に円弧状突起21を設けると、それによって針使用後に針カバー上面を押さえた状態で、導管を後方(基端側)に引っ張ることができる。それによって、翼付き針を簡単にカバー内に収容できる。
本発明の誤穿刺防止具付き翼付針においては、特徴となる要件は殆ど針カバー側に有るが、翼付き針が針カバー内に収容し易くなるように、翼付き針の翼部を特有の構造・構成とすることもできる。
例えば、JIS−Aで規定される翼部の硬度が10〜100にあるもの、あるいは前記の針カバーの翼部配向手段によって、上方向に反り返り易い構造を持つ翼部である。このような構造を持つ翼部としては、上方向に反り返り易いようなクセのつき易い構造の翼部、或いは予めクセの付けられた構造の翼部が挙げられる。
また、本発明で使用する翼付針としては、従来公知の折り畳み可能な翼付針、例えば翼部が可撓性である翼付針を全て採用できる。
本発明の翼付き針の使用手順
可撓性導管を結合した翼付き針の前記導管に針カバーを遊嵌着状態で装着した翼付き針の針管部を患者体内に穿刺する。翼付き針が患者に穿刺されている間は、翼部分をテープ等で患者皮膚に固定しておく場合が多い。薬液の注入や採血等が終了したら、前記テープを剥がし、針先を消毒綿等で押さえながら患者体内から翼付き針を抜去する。このとき、翼付き針の抜去と同時に針管を針カバー内に収容するが、抜去操作と針カバーへの収容操作は、針カバーの一部を指で押さえながら導管を基端側(針先とは逆方向)に引っ張ることによって行われる。
発明を実施するための最良の形態
本発明をより詳細に詳述するために、添付の図面、および実施例に従ってこれを説明する。
第1図の翼付針は、翼付針2、該翼付針に接続された可撓性導管8、および該可撓性導管8に遊嵌された本発明の針カバーを有する翼付き針2である。
針カバー1は、その先端側に翼付き針2の翼部6を上方向に折り畳みながら通過できる開口部(大径の開口部7)と、基端側に翼付き針2の可撓性導管8が通過できる該導管よりやや小径の開口部9とが形成されている。
第2図の針カバー1は、先端側開口部が底面部に対して先端側から基端側に向かって上方向に傾斜した傾斜開口面を形成して翼付き針の翼部の折り畳み促進手段を構成し、かつ、該針カバー1は、患者皮膚上に安定に載置できるように、実質的に平坦になった底面部3と、底面部3に連なる両側面部4a、4bと、両側面部に連なる上面部5とを有し、これらの壁面に囲まれた針カバー1の内腔内に翼付き針2が収容される。
第3図および第4図の針カバー1は、前記第2図と同様に先端側開口部が底面部に対して先端側から基端側に向かって上方向に傾斜した傾斜開口面を形成した針カバーである。第4図の基端側開口部の傾斜角αは、一定の傾斜角であっても良いし、基端側になるほど、増加するものであっても良い。基端側になるほど、増加する場合、多段階に階段状、あるいは曲線状に増加してもよい。また、前記傾斜角αは22.5〜80.0度のものが望ましい。傾斜角が前記範囲より小さいと、翼付き針を針カバー内に収容し易いが、針カバーは長いものになる。逆に、傾斜角が前記範囲より大きいと、翼の配向・畳み込み効果が小さいため、針をカバー内に挿入し難く、移動(摺動)性も低下する。
第5図の針カバー2は、翼部が丸め込まれ易いように翼6の形状および位置を矯正する補助手段として、両側面部4a、4bを内腔内方向とは逆側の外方向に膨出した形状のものとして構成された針カバーである。本図の膨出部の形状は、内腔内から外方向に向かって角張った頂部12を持つものであるが、前記膨出部の頂部12は上述のように曲線状の頂部を持つものであっても良い。そして、本図のように、針カバーの両側面部が内腔内方向とは逆側の外方向に膨出した形状のものの方が、針カバーの両側面部4a,4bが垂直のものより、翼部6の上方への配向と畳み込みが起き易く、針カバー内への挿入が容易となるので好ましい。
第5図の針カバーには、針カバー内への翼付き針の挿入・移動の際の補助手段として、針カバー内腔上面中央部に2本の直線状リブ14(以下、ガイドリブともいう)で翼部方向規制手段が形成されている(図2、8も同様)。このガイドリブ14は、先端側開口部にその一端を持っており、翼付き針2の針カバー1内での移動に際して、畳まれた翼先端部11をガイドするため、翼付き針の移動進路が規制される。
即ち、翼先端部11がガイドリブ14に当接し、それに沿って、翼付き針2が針カバー1内を移動するので、移動時に針13の針先がふらつかない。また、翼付き針2を、患者体内から抜去すると同時に、針カバー1内に収容することを要求されるケースが臨床では多いが、そのような場合に上記ガイドリブ14は有効である。即ち、針13をカバー1内に収容しながら、患者体内から抜去するとき、ガイドリブ14が有れば、針先が方向規制され、真直ぐに引き抜かれる。抜去時の針先のふらつきは血管の損傷を引き起こす危険性があるが、針先がふらつかないので、施術者は針先に気を取られること無く、針カバーのみを抑えた状態で、基端側の導管8aを引込むことができる。そして、可撓性導管8の引込みによって、針は患者体内から抜去されると同時に、針カバー内に収容される。
第6図の針カバー1は、開口部の形状がL/3≦d1≦L(L:傾斜開口部の内周長さ、d1:該針カバー内に収容される翼付き針の翼両端部間の距離)という要件を満足することを特徴とする針カバーである。
第7図の翼付針は、その翼部の基端側縁部16が、導管軸に垂直な面に対して傾斜角度γを有するように形成されたことを特徴とする翼付針である。翼付針の翼部の基端側縁部16が翼付針の導管軸に対して傾斜角を有することにより、翼付針の翼部が針カバー内に収容し易くなる。
第8図の翼付き針2は、図7に示すような傾斜角度の翼部を有する翼付針2に結合した可撓性導管(8a、8b)に図3〜6に示すような針カバー1を遊嵌状態で装着した翼付針である。また、本図の針カバーにも、針カバー1内への翼付き針2の挿入・移動に際して、補助する手段として、図5と同様に方向規制手段14が形成されている。
第9図は前記第8図の翼付き針2を該翼付き針2に結合した可撓性導管8の基端側導管8aを基端側に引いて、前記翼付き針2を針カバー1に収納する操作を説明している。
また、第8図および第9図で使用する翼付き針2は、上述のようにその翼部が導管軸に垂直な面に対して傾斜角度を有するため、翼付針2を針カバー1に収容の際に先端側開口部(大径開口部)周縁7a、7bに対して基端側縁部16が斜めに当接されるため、翼部傾斜角の無いものに比べ、より小さな力で摺動し易い。
本発明の翼付き針の翼部収容時における翼部の折り畳み作用、あるいは機構は、第10図によって説明される。
すなわち、針カバー1を抑えながら、基端側導管8aを基端側に引っ張ることによって、翼付き針を針カバー内に収容する。そして、先端側開口部は傾斜面が形成されているので、翼付き針1をカバー2内に引込む際に、翼6が大径開口部7の傾斜した両側面4a、4bに押し付けられるため、傾斜面に沿って翼6が徐々(自然)に上方に捲くれ上る。その状態で、さらに導管8aを基端側に引っ張ると翼の先端部11側が針管13側に反転した状態で翼6が針カバー1内腔に収容される。このとき、翼両端部11a、11bが針管13側に折り畳んで収容されるため、翼付き針は針カバー内で基端側(順方向)に引込み易く、逆方向(針先側)に移動し難くなる。第11図の針カバーは、基端側開口部が傾斜開口部であること、および前記保持部材として針カバー基端側に凹部18を有すること特徴とする針カバーである。また、第12図の針カバーは、基端側開口部が傾斜開口部であること、および先端側上面部に複数の保持突起19を有することを示す針カバーである。
第13図および第15図の針カバーは、ヒンジ結合で一体化された上蓋20と下蓋25(一対の割型部材)で構成される針カバーである。該針カバーの上蓋20には円弧状突起(保持部材)21、該ラインより基端側に翼付針の翼部が収納されることを指示する安全ライン22および翼付針の収納方向を示すマーク23が形成されている。
第13および第15図の針カバーは、一対の割型部材がヒンジ結合とともに一体成型して製造されたものであるが、この一対の割型部材は、別個に製造された各割型部材をヒンジ結合によってよって結合したものであってもよい。
第14図は第13図の針カバーの上蓋を示し、また、第14および15図の針カバーの底面部材先頭には翼付針のテーパー面が形成されている。また、翼部折り畳み促進手段である傾斜開口面は、針カバーの軸方向に対して斜め方向に形成されている。
前記第13〜15図の針カバーは、ヒンジ24で連結された2個の割り型をスロット26とフック27によるスナップロックよって係合するように構成されているから、複雑な形状・構造のものでも成型し易い。また、第13図は、針カバー基端部側にもスロット30とフック31によるスナップロック係合手段を有しているので、基端側からの翼付針の脱離を防止することができる。
具体的な実施例
本実施例の針カバー1の形状は、第1〜6図に示したように、基端側開口部の開口部は多角形(8角形)である。針カバーの幅(最拡径部)xは22mm、軸方向長さ(最長部)yは70mm、高さ(最高位)zは12mmである。針カバー内腔の内周Lは65.7mmであり、翼部6の長さd1は34mmであり、翼部面積Sは300〜400mm2である。
底面部3の幅は18.3mmであり、ほぼフラットに形成されている。膨出部12は底面部から約3〜4mmの高さ位置に形成され、その頂角βは約131度である。膨出部12は両側の側面部4a、4bに設けられ、その端部は大径開口部7から始まって、軸方向に55.0mmの箇所まで形成されている。
先端側の大径開口部7は傾斜角αが45度に形成され、開口部面積として、約330mm2である。小径開口部9は、導管8の外径5.5mmよりやや小さい4×5(変形状の円)mmである。針カバーの上面部5の外面側には、保持手段として、高さ2〜3mm、幅0.2mmの円弧状突起21を複数個設けている。また、上面部5の内腔側中央には、方向規制手段として、2本の筋状リブ14を形成する。約1.5mmの間隔を置いて、軸方向に平行に形成された2本の筋状リブ14は、大径開口部7から始まって、軸方向に約35.0mmの箇所まで形成されている。リブ14の高さは約1.8mmである。
翼付き針の翼部6は、基端側縁部16が導管軸に垂直な面に対して約3度傾斜しており、この基端側縁部16の傾斜角γを変化することによって、収容し易くなるようにしている。針基から露出している針管の長さは22mmであり、翼部の形成されている針基の軸方向長さは約10mmである。
針カバーの素材はポリプロピレン製であり、その内腔の翼部と接触する箇所はエンボス加工されている。また、翼付き針の翼の素材は、硬度JIS−Aが70の塩化ビニル樹脂製である。また、翼部の肉厚は約1.0mmであり、柔らかくクセが付き易いものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明の針カバーを装着した翼付き針の概略を示す概略図である。第2図は、この発明の1実施形態の針カバーの斜視図である。
第3図は、この発明の針カバーの上面形状を示す図である。第4図は、この発明の針カバーの側面形状を示す図である。第5図は、先端側開口部(大径開口部)側からみたこの発明の針カバーの正面形状を示す図である。第6図は、この発明の針カバーの基端側開口部(大径開口部)の寸法を表わすための概略図である。第7図は、この発明の翼付き針の翼部形状または寸法を表わすための概略図である。第8図は、第7図の翼付き針に接続した可撓性導管に針カバーを遊嵌状態で装着したもの示す図である。
第9図は、この発明の翼付き針の針カバーへの収容の際の手順を示す図である。第10図は、翼付き針の翼部収容時における翼部の折り畳み作用、あるいは機構について説明した図である。第11図は、前記保持部材として針カバー基端側に凹部18を有することを示す針カバーの概略図である。第12図は、針カバー先端側上面上面部に複数の保持突起19を有することを示す針カバーの概略図である。第13図は、ヒンジ結合で結合された上蓋20と下蓋25で構成される針カバーを示す図である。
第14図は、第13図の針カバーの上蓋を示す斜視図である。
第15図は、ヒンジ結合で結合された上蓋20と下蓋25で構成される針カバーの上蓋20と下蓋25の内側面を示す図である。
Claims (18)
- 翼付き針全体が取込まれる先端側開口部と前記翼付針に結合した可撓性導管が通過可能な基端側開口部を有し、かつ前記翼付き針の針管部が再突出しない状態で前記翼付き針全体を収容できる翼付針の針カバーであって、前記先端側開口部より前記翼付き針全体が前記針カバー内に取込まれる際に、前記翼付き針の翼部を徐々に上方向に反転させ折り畳むことができる翼部折り畳み促進手段を前記先端側開口部に有することを特徴とする翼付き針全体を収容する針カバー。
- 針カバーが、実質的に平坦な底面部と、該底面部に連なる両側面部と、該両側面部に連なる上面部とで構成されることを特徴とする特許請求の範囲第1項に記載の針カバー。
- 翼部折り畳み促進手段が、先端側開口部の形状を前記針カバーの底面部に対して先端側から基端側に向かって上方向傾斜した傾斜開口面であることを特徴とする特許請求の範囲第1項または第2項に記載の針カバー。
- 針カバーがL/3≦d1≦L(L:傾斜開口部の内周長さ、d1:該針カバー内に収容される翼付き針の翼両端部間の距離)という要件を満足することを特徴とする特許請求の範囲第3項に記載の針カバー。
- 翼部収容補助手段を設けたことを特徴とする特許請求の範囲第1,2,3または4項に記載の針カバー。
- 翼部収容補助手段が、少なくとも先端側開口部の側面部および/または上面部の形状が、該針カバーの内腔内とは逆方向である外方向に凸形状の頂部を有するものであり、かつ前記凸形状が該針カバーの両側面部の軸方向全域にわたって形成されているか、あるいは前記先端側開口部から、針部が針カバーによって完全に被覆された時に翼部が当接する両側面部領域まで形成されていることを特徴とする特許請求の範囲第5項に記載の針カバー。
- 前記凸形状の頂部が110〜170度の範囲であることを特徴とする特許請求の範囲第6項に記載の針カバー。
- 翼部の摺動抵抗減少手段および/または方向規制手段を有することを特徴とする特許請求の範囲第1,2,3,4,5,6または7項に記載の針カバー。
- 保持(押さえ)部材を有することを特徴とする特許請求の範囲第1,2,3,4,5,6,7または8項に記載の針カバー。
- 基端側開口部の穴径が翼付き針に結合した可撓性導管の直径と同じか、あるいはそれよりやや小さいことを特徴とする特許請求の範囲第1,2,3,4,5,6,7,8または9項に記載の針カバー。
- 先端側開口部の前記Lが4〜8cmの大口径である特許請求の範囲第1,2,3,4,5,6,7,7,8,9または10項に記載の針カバー。
- ヒンジによって係合可能な一対の割型部材からなることを特徴とする特許請求の範囲第1,2,3,4,5,6,7,7,8,9、10または11項に記載の針カバー。
- 前記ヒンジを形成したヒンジ形成部と、一対の割型部材を係合する係合面部が、いずれも前記翼部収容補助手段の凸形状の頂部に沿って形成されたものである特許請求の範囲第1,2,3,4,5,6,7,7,8,9、10、11または12項に記載の針カバー。
- 翼付針、該翼付針に接続された可撓性導管、および該可撓性導管に遊嵌された特許請求の範囲第1,2,3,4,5,6,7,7,8,9、10、11、12または13項に記載の針カバーで少なくとも構成されたことを特徴とする翼引込み式誤穿刺防止具付き翼付針。
- 翼付針の翼部の硬度が、JIS−Aで規定される10〜100の範囲にあることを特徴とする特許請求の範囲第14項に記載の翼引込み式誤穿刺防止具付き翼付針。
- 翼付針の両翼部が、特許請求の範囲第1,2,3,4,5,6,7,7,8,9、10、11、12または13項に記載の針カバーの翼部折り畳み促進手段によって、上方向に反転し易い構造であることを特徴とする特許請求の範囲第14または15項に記載の翼引込み式誤穿刺防止具付き翼付針。
- 翼付針の両翼部の基端側縁部が、導管軸に垂直な面に対して傾斜角度を有して形成されたことを特徴とする特許請求の範囲第14、15または16項に記載の翼引込み式誤穿刺防止具付き翼付針。
- 前記傾斜角度が22.5〜80.0度であることを特徴とする特許請求の範囲第14,15,16または17項に記載の翼引込み式誤穿刺防止具付き翼付針。
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