JPS649505B2 - - Google Patents
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- JPS649505B2 JPS649505B2 JP14687879A JP14687879A JPS649505B2 JP S649505 B2 JPS649505 B2 JP S649505B2 JP 14687879 A JP14687879 A JP 14687879A JP 14687879 A JP14687879 A JP 14687879A JP S649505 B2 JPS649505 B2 JP S649505B2
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- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 claims description 20
- 230000003247 decreasing effect Effects 0.000 claims description 3
- 230000013011 mating Effects 0.000 claims 1
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 7
- 238000007599 discharging Methods 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 230000001771 impaired effect Effects 0.000 description 1
- 238000005096 rolling process Methods 0.000 description 1
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Description
【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野]
本願発明はVベルトを用いる無段変速機に関す
る。
る。
[従来の技術]
従来のベルト式無段変速機は、平行的に配設さ
れた入力軸と出力軸の各々に、油圧サーボにより
軸方向に駆動される可動フランジと、固定フラン
ジとでVベルトを受け入れるV字状空間を面成す
るプーリを装着し、これらプーリ間をVベルトで
連結し、油圧サーボへの油圧の給排によりV字状
空間の巾を増減せしめてプーリと接動するVベル
トの回転半径を増減させ、無段変速を行なつてい
た。
れた入力軸と出力軸の各々に、油圧サーボにより
軸方向に駆動される可動フランジと、固定フラン
ジとでVベルトを受け入れるV字状空間を面成す
るプーリを装着し、これらプーリ間をVベルトで
連結し、油圧サーボへの油圧の給排によりV字状
空間の巾を増減せしめてプーリと接動するVベル
トの回転半径を増減させ、無段変速を行なつてい
た。
[発明が解決しようとする問題点]
従来の無段変速機においては、駆動側プーリに
おける動力伝達は固定フランジからベルトへ、ベ
ルトから可動フランジへと動力伝達がなされ、例
えば減速状態のとき、ベルトは可動フランジの軸
心に近づく方向に移動するために、可動フランジ
が固定フランジに対して遠ざかる方向に移動す
る。その際可動フランジの作動を制御する手段に
は付勢力に限界が生じる場合がある。例えば所定
スペース内に油室を形成して油圧で可動フランジ
を制御する場合、入力トルクが所定値以上になつ
たときは油圧による最大付勢力を超えたトルクが
ベルトに伝達されるために、プーリとベルトとの
間に滑りが発生し、滑りが大きくなるとプーリと
ベルトとの間が摺動摩耗しベルトの耐久性が損な
われるという問題点が生ずる。
おける動力伝達は固定フランジからベルトへ、ベ
ルトから可動フランジへと動力伝達がなされ、例
えば減速状態のとき、ベルトは可動フランジの軸
心に近づく方向に移動するために、可動フランジ
が固定フランジに対して遠ざかる方向に移動す
る。その際可動フランジの作動を制御する手段に
は付勢力に限界が生じる場合がある。例えば所定
スペース内に油室を形成して油圧で可動フランジ
を制御する場合、入力トルクが所定値以上になつ
たときは油圧による最大付勢力を超えたトルクが
ベルトに伝達されるために、プーリとベルトとの
間に滑りが発生し、滑りが大きくなるとプーリと
ベルトとの間が摺動摩耗しベルトの耐久性が損な
われるという問題点が生ずる。
そこで本願発明は、簡単な構造で入力伝達トル
クが所定値以上の場合にも可動フランジに固定フ
ランジの方向に、トルクに比例した押圧力を発生
せしめ、ベルトとプーリの摺動摩耗を防止するこ
とによつてベルトの耐久性を向上することを目的
とする。
クが所定値以上の場合にも可動フランジに固定フ
ランジの方向に、トルクに比例した押圧力を発生
せしめ、ベルトとプーリの摺動摩耗を防止するこ
とによつてベルトの耐久性を向上することを目的
とする。
[問題を解決するための手段]
本願発明のベルト式無段変速機は、上記問題点
を解決するために、平行的に配設された入力軸と
出力軸の各々に、駆動手段で軸方向に作動せしめ
られる可動フランジと固定フランジとでVベルト
を受け入れるV字状空間を面成するプーリを装着
し、これらプーリをVベルトで連結し、プーリと
接動するVベルトの回転半径を増減せしめて無段
変速を行なうベルト式無段変速機において、前記
可動フランジの軸との嵌合面及び軸の可動フラン
ジとの嵌合面に対向した傾斜環状溝を形成し、こ
れらの溝が形成する傾斜環状空間内に前記可動フ
ランジと軸との相対運動を係止する複数の剛球を
遊挿してなり、前記傾斜環状溝は前記プーリが前
記Vベルトから受ける反力の接線力に対坑する方
向に可動フランジから遠ざかる方向に形成され、
前記可動フランジと軸との間で伝達されるトルク
に比例して生ずるスラストで可動フランジを前記
固定フランジの方向へ移動せしめてプーリのベル
トに対する横圧力を増大せしめることを特徴とす
るベルト式無段変速機を提供する。
を解決するために、平行的に配設された入力軸と
出力軸の各々に、駆動手段で軸方向に作動せしめ
られる可動フランジと固定フランジとでVベルト
を受け入れるV字状空間を面成するプーリを装着
し、これらプーリをVベルトで連結し、プーリと
接動するVベルトの回転半径を増減せしめて無段
変速を行なうベルト式無段変速機において、前記
可動フランジの軸との嵌合面及び軸の可動フラン
ジとの嵌合面に対向した傾斜環状溝を形成し、こ
れらの溝が形成する傾斜環状空間内に前記可動フ
ランジと軸との相対運動を係止する複数の剛球を
遊挿してなり、前記傾斜環状溝は前記プーリが前
記Vベルトから受ける反力の接線力に対坑する方
向に可動フランジから遠ざかる方向に形成され、
前記可動フランジと軸との間で伝達されるトルク
に比例して生ずるスラストで可動フランジを前記
固定フランジの方向へ移動せしめてプーリのベル
トに対する横圧力を増大せしめることを特徴とす
るベルト式無段変速機を提供する。
[作用及び効果]
本願発明のベルト式無段変速機は、可動フラン
ジの軸との嵌合面及び軸の可動フランジとの嵌合
面に対向した傾斜環状溝を形成し、これらの溝が
形成する傾斜環状空間内に可動フランジと軸との
相対運動を係止する複数の剛球を遊挿してなり、
前記傾斜環状溝は前記プーリが前記Vベルトから
受ける反力の接線力に対抗する方向に可動フラン
ジから遠ざかる方向に形成され、可動フランジと
軸との間で伝達されるトルクに比例して生ずるス
ラストで可動フランジを前記固定フランジの方向
へ移動せしめてプーリのベルトに対する横圧力を
増大せしめる構造を有するので、伝達トルクの増
減に応じて可動フランジによるベルトの横圧力を
発生することができ、例えば伝達トルクが高い場
合にも高い油圧を供給したり油圧サーボの受圧面
積を変更することなく簡単な構造でトルクに比例
した横圧力を増加することができる。よつて入力
トルクが所定値以上となり可動フランジを付勢す
る力を超える場合にも、プーリとベルトとの間の
滑りを生ずることなくベルトとプーリの回動を一
体化ならしめ、従つてプーリとベルトとの滑りに
よるベルトの損傷等を防止することができる。
ジの軸との嵌合面及び軸の可動フランジとの嵌合
面に対向した傾斜環状溝を形成し、これらの溝が
形成する傾斜環状空間内に可動フランジと軸との
相対運動を係止する複数の剛球を遊挿してなり、
前記傾斜環状溝は前記プーリが前記Vベルトから
受ける反力の接線力に対抗する方向に可動フラン
ジから遠ざかる方向に形成され、可動フランジと
軸との間で伝達されるトルクに比例して生ずるス
ラストで可動フランジを前記固定フランジの方向
へ移動せしめてプーリのベルトに対する横圧力を
増大せしめる構造を有するので、伝達トルクの増
減に応じて可動フランジによるベルトの横圧力を
発生することができ、例えば伝達トルクが高い場
合にも高い油圧を供給したり油圧サーボの受圧面
積を変更することなく簡単な構造でトルクに比例
した横圧力を増加することができる。よつて入力
トルクが所定値以上となり可動フランジを付勢す
る力を超える場合にも、プーリとベルトとの間の
滑りを生ずることなくベルトとプーリの回動を一
体化ならしめ、従つてプーリとベルトとの滑りに
よるベルトの損傷等を防止することができる。
[実施例]
本願発明の1は駆動用の入力軸、2は該入力軸
1と平行し配設された出力軸、30は前記入力軸
1に遊動状態で外嵌された可動フランジ3と前記
入力軸1に固定された固定フランジ4で構成され
るプーリであり、該可動フランジ3はフランジ部
31とスリーブ部32とを有し、該フランジ部3
1と該固定フランジ4とはVベルトを受け入れる
V字状空間5を面成する。前記可動フランジ3の
前記入力軸1との嵌合面33及び前記入力軸1の
前記可動フランジ3との嵌合面19には傾斜環状
で傾斜角αの溝34及び18が対向して刻設さ
れ、これら該溝34及び18が形成する傾斜環状
空間には多数の剛球6が遊挿されている。該剛球
6は前記入力軸1と前記可動フランジ3との軸方
向の相対運動を係止する作用をなす。前記傾斜環
状溝は前記プーリが前記Vベルトから受ける反力
の接線力に対抗する方向に可動フランジから遠ざ
かる方向に形成されている。即ち駆動側のプーリ
30において、動力回転が固定フランジ4側から
見て左回転のとき、Vベルト50が受ける反力の
接線力は左回転方向に働き、傾斜環状溝34はそ
の接線力の方向と逆向きの方向、即ち固定フラン
ジ4側から見て左巻きに遠ざかる方向に形成され
ている。
1と平行し配設された出力軸、30は前記入力軸
1に遊動状態で外嵌された可動フランジ3と前記
入力軸1に固定された固定フランジ4で構成され
るプーリであり、該可動フランジ3はフランジ部
31とスリーブ部32とを有し、該フランジ部3
1と該固定フランジ4とはVベルトを受け入れる
V字状空間5を面成する。前記可動フランジ3の
前記入力軸1との嵌合面33及び前記入力軸1の
前記可動フランジ3との嵌合面19には傾斜環状
で傾斜角αの溝34及び18が対向して刻設さ
れ、これら該溝34及び18が形成する傾斜環状
空間には多数の剛球6が遊挿されている。該剛球
6は前記入力軸1と前記可動フランジ3との軸方
向の相対運動を係止する作用をなす。前記傾斜環
状溝は前記プーリが前記Vベルトから受ける反力
の接線力に対抗する方向に可動フランジから遠ざ
かる方向に形成されている。即ち駆動側のプーリ
30において、動力回転が固定フランジ4側から
見て左回転のとき、Vベルト50が受ける反力の
接線力は左回転方向に働き、傾斜環状溝34はそ
の接線力の方向と逆向きの方向、即ち固定フラン
ジ4側から見て左巻きに遠ざかる方向に形成され
ている。
30′は該プーリ30と同一構造を有し、該出
力軸2に装着された被動側のプーリ、3′はその
可動フランジ、4′は固定フランジ、18′は前記
出力軸2に形成された傾斜環状溝、34′は該可
動フランジ3′に形成された傾斜環状溝、6′は傾
斜環状溝18′及び34′が形成する傾斜環状空間
に遊挿された多数の剛球である。50は前記プー
リ30と該プーリ30′とに張設されたVベルト
である。前記傾斜環状溝34′も前記傾斜環状溝
34と同様に、前記プーリが前記Vベルトから受
ける反力の接線力に対抗する方向に可動フランジ
から遠ざかる方向に形成されている。即ち被動側
のプーリ30′において動力回転が固定フランジ
4′側から見て左回転のとき、トルクの伝達がV
ベルト50を介してプーリに伝達されるので、V
ベルト50が受ける反力の接線力は右回転方向に
働き、傾斜環状溝34′はその接線力の方向と逆
向きの方向、即ち固定フランジ4′側から見て左
巻きに遠ざかる方向に形成されている。
力軸2に装着された被動側のプーリ、3′はその
可動フランジ、4′は固定フランジ、18′は前記
出力軸2に形成された傾斜環状溝、34′は該可
動フランジ3′に形成された傾斜環状溝、6′は傾
斜環状溝18′及び34′が形成する傾斜環状空間
に遊挿された多数の剛球である。50は前記プー
リ30と該プーリ30′とに張設されたVベルト
である。前記傾斜環状溝34′も前記傾斜環状溝
34と同様に、前記プーリが前記Vベルトから受
ける反力の接線力に対抗する方向に可動フランジ
から遠ざかる方向に形成されている。即ち被動側
のプーリ30′において動力回転が固定フランジ
4′側から見て左回転のとき、トルクの伝達がV
ベルト50を介してプーリに伝達されるので、V
ベルト50が受ける反力の接線力は右回転方向に
働き、傾斜環状溝34′はその接線力の方向と逆
向きの方向、即ち固定フランジ4′側から見て左
巻きに遠ざかる方向に形成されている。
前記入力軸1から前記プーリ30を介してVベ
ルトにトルクが伝達される場合、トルクの半分は
前記可動フランジ3を経て伝達され他の半分は前
記固定フランジ4を経て伝達される。この場合、
第2図に示す如く前記入力軸1から前記可動フラ
ンジ3に伝達されるトルクT1は回転方向に力a
を発生させ、前記溝18と前記剛球6の接触点A
と前記剛球6と溝34の接触点Bとを結ぶ矢印C
の方向でa/sinαの大きさを有する力を生じ、該
力は前記可動フランジ3にa/tanαの大きさの
スラストFを与える。よつて入出力軸間の伝達ト
ルクが増減すれば力aも比例して変化し、これに
伴ないスラストFも増減して前記可動フランジ3
はV字状空間5を拡大及び縮狭するよう駆動さ
れ、前記プーリ30と接動するVベルト50の横
圧力は増減する。被動側のプーリ30′において
は第3図に示す如く前記可動フランジ3′から前
記剛球6′を介してa/sinαと力C′が前記出力軸
2に加わり、これにより前記出力軸2から反対方
向の反力C″が生じ、前記可動フランジ3′は大き
さa/tanαのスラストF′を受ける。これにより
前記可動フランジ3′はV字状空間5′を縮狭また
は拡大するよう駆動され、プーリ30と接動する
前記Vベルト50からの入力トルクに比例して横
圧力が減少または増加する。
ルトにトルクが伝達される場合、トルクの半分は
前記可動フランジ3を経て伝達され他の半分は前
記固定フランジ4を経て伝達される。この場合、
第2図に示す如く前記入力軸1から前記可動フラ
ンジ3に伝達されるトルクT1は回転方向に力a
を発生させ、前記溝18と前記剛球6の接触点A
と前記剛球6と溝34の接触点Bとを結ぶ矢印C
の方向でa/sinαの大きさを有する力を生じ、該
力は前記可動フランジ3にa/tanαの大きさの
スラストFを与える。よつて入出力軸間の伝達ト
ルクが増減すれば力aも比例して変化し、これに
伴ないスラストFも増減して前記可動フランジ3
はV字状空間5を拡大及び縮狭するよう駆動さ
れ、前記プーリ30と接動するVベルト50の横
圧力は増減する。被動側のプーリ30′において
は第3図に示す如く前記可動フランジ3′から前
記剛球6′を介してa/sinαと力C′が前記出力軸
2に加わり、これにより前記出力軸2から反対方
向の反力C″が生じ、前記可動フランジ3′は大き
さa/tanαのスラストF′を受ける。これにより
前記可動フランジ3′はV字状空間5′を縮狭また
は拡大するよう駆動され、プーリ30と接動する
前記Vベルト50からの入力トルクに比例して横
圧力が減少または増加する。
第4図は本願発明の他の実施例を示し、第1図
と同一符号は同一機能物である。本実施例では前
記固定フランジ4は前記入力軸1と別体で形成さ
れ、135は前記可動フランジと一体に成型され
たスリーブであり外周に軸方向の溝136が形成
され前記入力軸1と前記固定フランジ4との間に
挿入されている。前記固定フランジ4は前記スリ
ーブ135に軸方向に移動可能な状態で外嵌され
ると共に前記溝136と対向する溝141が形成
され、これら前記溝136と141との形成する
空間には剛球112が遊挿され、前記可動フラン
ジ3と前記固定フランジ4との相対的回転を係止
している。110は前記入力軸1に設けられたつ
ば状部であり、ベアリング111を介して前記固
定フランジ4の軸方向の移動を阻止する作用を有
する。前記プーリ30と同一構造のプーリを出力
軸にも装着し、これらプーリ間をVベルトで連結
する。本実施例では入出力軸間での伝達トルクが
変化し、前記可動フランジ3が前記傾斜環状溝1
8または34に従い回転しながら軸方向に移動す
る場合、前記固定フランジ4も前記可動フランジ
3と同調して回転するのでVベルトと可動フラン
ジまたは固定フランジとの間の滑りが防止でき、
より円滑な無段変速がなされる。
と同一符号は同一機能物である。本実施例では前
記固定フランジ4は前記入力軸1と別体で形成さ
れ、135は前記可動フランジと一体に成型され
たスリーブであり外周に軸方向の溝136が形成
され前記入力軸1と前記固定フランジ4との間に
挿入されている。前記固定フランジ4は前記スリ
ーブ135に軸方向に移動可能な状態で外嵌され
ると共に前記溝136と対向する溝141が形成
され、これら前記溝136と141との形成する
空間には剛球112が遊挿され、前記可動フラン
ジ3と前記固定フランジ4との相対的回転を係止
している。110は前記入力軸1に設けられたつ
ば状部であり、ベアリング111を介して前記固
定フランジ4の軸方向の移動を阻止する作用を有
する。前記プーリ30と同一構造のプーリを出力
軸にも装着し、これらプーリ間をVベルトで連結
する。本実施例では入出力軸間での伝達トルクが
変化し、前記可動フランジ3が前記傾斜環状溝1
8または34に従い回転しながら軸方向に移動す
る場合、前記固定フランジ4も前記可動フランジ
3と同調して回転するのでVベルトと可動フラン
ジまたは固定フランジとの間の滑りが防止でき、
より円滑な無段変速がなされる。
叙上の如く本願発明のベルト式無段変速機は、
可動フランジの軸との嵌合面及び軸の可動フラン
ジとの嵌合面に対向した傾斜環状溝を形成し、こ
れらの溝が形成する傾斜環状空間内に可動フラン
ジと軸との相対運動を係止する複数の剛球を遊挿
してなり、前記傾斜環状溝は前記プーリが前記V
ベルトから受ける反力の接線力に対抗する方向に
可動フランジから遠ざかる方向に形成され、可動
フランジと軸との間で伝達されるトルクに比例し
て生ずるスラストで可動フランジを前記固定フラ
ンジの方向へ移動せしめてプーリのベルトに対す
る横圧力を増大せしめる構造を有するので、伝達
トルクの増減に応じて可動フランジによるベルト
の横圧力を発生することができ、例えば伝達トル
クが高い場合にも高い油圧を供給したり油圧サー
ボの受圧面積を変更することなく簡単な構造でト
ルクに比例した横圧力を増加することができる。
よつて入力トルクが所定値以上となり可動フラン
ジを付勢する力を超える場合にも、プーリとベル
トとの間の滑りを生ずることなくベルトとプーリ
の回動を一体化ならしめ、従つてプーリとベルト
との滑りによるベルトの損傷等を防止することが
できる。
可動フランジの軸との嵌合面及び軸の可動フラン
ジとの嵌合面に対向した傾斜環状溝を形成し、こ
れらの溝が形成する傾斜環状空間内に可動フラン
ジと軸との相対運動を係止する複数の剛球を遊挿
してなり、前記傾斜環状溝は前記プーリが前記V
ベルトから受ける反力の接線力に対抗する方向に
可動フランジから遠ざかる方向に形成され、可動
フランジと軸との間で伝達されるトルクに比例し
て生ずるスラストで可動フランジを前記固定フラ
ンジの方向へ移動せしめてプーリのベルトに対す
る横圧力を増大せしめる構造を有するので、伝達
トルクの増減に応じて可動フランジによるベルト
の横圧力を発生することができ、例えば伝達トル
クが高い場合にも高い油圧を供給したり油圧サー
ボの受圧面積を変更することなく簡単な構造でト
ルクに比例した横圧力を増加することができる。
よつて入力トルクが所定値以上となり可動フラン
ジを付勢する力を超える場合にも、プーリとベル
トとの間の滑りを生ずることなくベルトとプーリ
の回動を一体化ならしめ、従つてプーリとベルト
との滑りによるベルトの損傷等を防止することが
できる。
例えば被動側プーリについて考察すると、被動
側プーリは動力回転がベルトの左方向から見て右
回転のとき、トルクの伝達がベルトを介してプー
リに伝達されるので、例えば減速状態のときベル
トは径方向外側に移動するため、ベルトによるト
ルクの伝達力が所定値以上の場合には被動側プー
リの挾持力が不足する場合にも、ベルトとプーリ
の滑りを生じさせることなく、前記プーリが前記
Vベルトから受ける反力の接線力に対抗する方向
に可動フランジから遠ざかる方向に形成された傾
斜環状溝に配設される複数の剛球と可動フランジ
とのころがり接触により、可動フランジにベルト
の伝達トルクに比例して固定フランジの方向へス
ラスト力を生じせしめ得る。
側プーリは動力回転がベルトの左方向から見て右
回転のとき、トルクの伝達がベルトを介してプー
リに伝達されるので、例えば減速状態のときベル
トは径方向外側に移動するため、ベルトによるト
ルクの伝達力が所定値以上の場合には被動側プー
リの挾持力が不足する場合にも、ベルトとプーリ
の滑りを生じさせることなく、前記プーリが前記
Vベルトから受ける反力の接線力に対抗する方向
に可動フランジから遠ざかる方向に形成された傾
斜環状溝に配設される複数の剛球と可動フランジ
とのころがり接触により、可動フランジにベルト
の伝達トルクに比例して固定フランジの方向へス
ラスト力を生じせしめ得る。
従つてベルトによる伝達トルクがプーリの挾持
力を超える場合においても、ベルトとプーリの間
に滑りを生じさせることなくベルトとプーリの一
体回転を維持せしめベルトの耐久性を向上せしめ
ることができる。
力を超える場合においても、ベルトとプーリの間
に滑りを生じさせることなくベルトとプーリの一
体回転を維持せしめベルトの耐久性を向上せしめ
ることができる。
第1図は本願発明の一実施例の一部切り欠き正
面図、第2図は入力軸から可動フランジへのトル
ク伝達状態を示す部分拡大図、第3図は可動フラ
ンジから入力軸へのトルク伝達状態を示す部分拡
大図、第4図は本願発明の他の実施例の要部を示
す一部切り欠き図である。 (図中)、1……入力軸、2……出力軸、3,
3′……可動フランジ、4,4′……固定フラン
ジ、5,5′……V字状空間、6……剛球、18,
18′……傾斜環状溝、34,34′……傾斜環状
溝、30,30′……プーリ、50……Vベルト。
面図、第2図は入力軸から可動フランジへのトル
ク伝達状態を示す部分拡大図、第3図は可動フラ
ンジから入力軸へのトルク伝達状態を示す部分拡
大図、第4図は本願発明の他の実施例の要部を示
す一部切り欠き図である。 (図中)、1……入力軸、2……出力軸、3,
3′……可動フランジ、4,4′……固定フラン
ジ、5,5′……V字状空間、6……剛球、18,
18′……傾斜環状溝、34,34′……傾斜環状
溝、30,30′……プーリ、50……Vベルト。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 平行的に配設された入力軸と出力軸の各々
に、駆動手段で軸方向に作動せしめられる可動フ
ランジと固定フランジとでVベルトを受け入れる
V字状空間を面成するプーリを装着し、これらプ
ーリをVベルトで連結し、プーリと接動するVベ
ルトの回転半径を増減せしめて無段変速を行なう
ベルト式無段変速機において、 前記可動フランジの軸との嵌合面及び軸の可動
フランジとの嵌合面に対向した傾斜環状溝を形成
し、これらの溝が形成する傾斜環状空間内に前記
可動フランジと軸との相対運動を係止する複数の
剛球を遊挿してなり、 前記傾斜環状溝は前記プーリが前記Vベルトか
ら受ける反力の接線力に対抗する方向に可動フラ
ンジから遠ざかる方向に形成され、 前記可動フランジと軸との間で伝達されるトル
クに比例して生ずるスラストで可動フランジを前
記固定フランジの方向へ移動せしめてプーリのベ
ルトに対する横圧力を増大せしめることを特徴と
するベルト式無段変速機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14687879A JPS5670159A (en) | 1979-11-13 | 1979-11-13 | Belt-type stepless transmission device |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14687879A JPS5670159A (en) | 1979-11-13 | 1979-11-13 | Belt-type stepless transmission device |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16054187A Division JPS63101558A (ja) | 1987-06-27 | 1987-06-27 | ベルト式無段変速機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5670159A JPS5670159A (en) | 1981-06-11 |
JPS649505B2 true JPS649505B2 (ja) | 1989-02-17 |
Family
ID=15417604
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14687879A Granted JPS5670159A (en) | 1979-11-13 | 1979-11-13 | Belt-type stepless transmission device |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5670159A (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE19946336B4 (de) * | 1998-10-02 | 2013-04-25 | Schaeffler Technologies AG & Co. KG | Kontinuierlich verstellbarer Umschlingungsmitteltrieb |
KR20020044644A (ko) * | 2000-12-06 | 2002-06-19 | 이계안 | 노면 충격 토크를 흡수하는 무단 변속기 |
-
1979
- 1979-11-13 JP JP14687879A patent/JPS5670159A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5670159A (en) | 1981-06-11 |
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