JPS64948Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は、封入した所定数の遊技球を弾発して
遊技を行なう封入球式パチンコ機に関するもので
ある。

〈従来の技術〉 従来の封入球式パチンコ機は、直接及び重量が
同じ遊技球を内部に封入し、コイン等を投入する
ことによりこの遊技球が弾発可能な状態となる。
したがつて直径及び重量が同一であるから封入さ
れている遊技球の内、、どの遊技球を弾発しても
入賞口や下部受枠等の入賞具に対しての入賞確率
は一定である。

〈考案が解決しようとする課題〉 どの遊技球を弾発しても入賞具に対しての入賞
率が同じであると、打球の入賞率は釘調整により
殆ど左右されることになり、遊技者の興味はどの
入賞具に入賞するかということだけになつてしま
い、思いがけない入賞が発生することも少なく遊
技が単調となり勝ちである。

〈課題を解決するための手段〉 本考案は上記に鑑み提案されたもので、所定数
の遊技球中に他の遊技球とは直径または重さを異
ならしめた特定遊技球を他の遊技球よりも少ない
数量だけ混入させて、この特定遊技球を弾発して
行なう遊技を他の遊技球を弾発して行なう遊技よ
りも遊技者にとつて有利な状態で行なえる入賞具
を遊技部内に設けたものである。

〈作用〉 特定遊技球は直径又は重量が他の遊技球とは異
なるので、入賞具に対しての入賞確率が他の遊技
球と特定遊技球とで異なり、思いがけない入賞発
生がある。

〈実施例〉 以下、本考案の実施例を図面にもとづいて説明
する。

第１図に示す封入球式パチンコ機１は、前面に
弾発ハンドル２を設け、ガイドレールで囲まれた
遊技部３内に入賞口４を配設するとともに、下部
にはチヤツカ５…を並設し、遊技部３のほぼ中央
には球が入賞乃至通過したチヤツカ５に応じてラ
ンプを点灯するマトリクス表示器６を設けてな
り、コイン等の遊技媒体を投入すると内部に封入
した遊技球が弾発可能な状態となる。そして、弾
発ハンドル２を操作して遊技球を１個宛弾発する
と、この球は遊技部３内を流下して入賞口４やチ
ヤツカ５等の入賞具に入賞乃至通過し、その入賞
乃至通過位置に応じてマトリクス表示器６の表示
ランプが点灯したりする。そして、所定数の遊技
球を弾発して１ゲームを終了した時点でマトリク
ス表示器６の表示態様が賞態様を形成している
と、その賞態様に応じてコイン等が賞として受皿
に排出される。

上記パチンコ機に封入されている特定遊技球
は、通常の遊技球よりも直径が小さい。入賞具と
して機能する入賞口４は、直上に植設した命釘
７，７の間隔を、特定遊技球Ｂが通常の遊技球ｂ
よりも楽に通過できる間隔に設定してある。した
がつて、この入賞口４における入賞確率は、通常
の遊技球ｂの場合よりも特定遊技球Ｂの場合の方
が高い。換言すれば、上記入賞口４は特定遊技球
を弾発して行なう遊技が他の遊技球を弾発して行
なう遊技よりも遊技者にとつて有利な状態で行な
える。このため、特定遊技球Ｂを弾発する際には
入賞口４を狙つて弾発ハンドル２を操作すること
が遊技者にとつて有利である。

なお、この特定遊技球Ｂを封入する割合は、通
常の遊技球ｂよりも少なければよいが、遊技の興
趣を高め、且つ遊技店の利益と遊技者の利益との
調和を図るためには、封入する遊技球の総数の３
割程度が望ましい。一般的な封入球式パチンコ機
は、16個の遊技球を投入するので、特定遊技球は
２〜３個、多くても５個以下にすることが望まし
い。

また、パチンコ機１には特定遊技球Ｂは入るが
通常の遊技球ｂは入らないという入賞具を遊技部
３内に設けてもよい。第２図はその一例を示すも
ので、傾斜した球案内樋８に小径の特定遊技球Ｂ
のみを通す入賞口９を開設してある。斯る入賞具
を設けたパチンコ機１においては、大径な通常の
遊技球ｂは球案内樋８上を転動して、破線矢印で
示す方向に落下するから、遊技球を見極めた上で
それに見合う入賞具を狙うという遊技の面白さが
得られる。

第３図に示す入賞具は、特定遊技球Ｂの直径を
通常の遊技球ｂよりも大径にした場合に使用する
もので、逆八の字形の球案内１０，１０の下端に
大径の特定遊技球Ｂによつてのみ閉じられる接点
１１，１１を配したものである。したがつて、小
径の通常の遊技球ｂでは上記接点１１，１１を閉
じることができずに、大径の特定遊技球Ｂが通過
したときにのみ接点１１，１１を閉じて賞態様を
形成する。

また、特定遊技球は、重量を通常の遊技球とは
異ならせることにより構成してもよい。即ち、封
入する遊技球の一部に、通常の遊技球の重量より
も重くするか又は軽くした遊技球を特定遊技球と
して混入してもよい。

第４図に示す入賞具は、通常の遊技球よりも重
い遊技球を特定遊技球として混入したパチンコ機
１において、原則として特定遊技球によつて賞態
様が形成し、軽い通常の遊技球では賞態様が形成
されないようにしたものであり、案内釘１２，１
２の下方にスプリングで付勢した上下動板１３を
設けてなる。重い特定遊技球Ｂが流下してきた場
合には、上下動板１３が大きく下降して接点１
４，１４が閉じ、これにより賞態様の成立を検出
し、この検出信号にもとづいて遊技者に賞球を排
出したり、或はチユーリツプ等の変動入賞装置を
打球が入り易い状態に強制的に変換するなどの特
典を与える。

なお、本考案の入賞具は、特定遊技球を弾発し
て行なう遊技を他の遊技球を弾発して行なう遊技
よりも遊技者にとつて有利な状態で行なえるもの
であればどのような構成でもよく、実施例の第３
図及び第４図に示すスイツチ機構でもよい。

〈考案の効果〉 以上説明したように本考案によれば、封入した
所定数の封入した遊技球の一部に重量又は直径が
他の遊技球とは異なる特定遊技球を混入させ、特
定遊技球については入賞確率が他の遊技球よりも
高い入賞具を遊技部内に設けたので、遊技球１個
を弾発する価値自体に差を設けることができ、こ
れにより遊技者に２段階の入賞期待感が与えられ
て入賞形態の多様化を図ることができる。したが
つて、本考案は、思いがけない入賞状態が多々発
生して遊技の興趣を従来にない態様で高揚するこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示すもので、第１図は
封入球式パチンコ機の正面図、第２図は小径な特
定遊技球が入賞し、大径な他の遊技球が入賞しな
い入賞具の斜視図、第３図は大径な特定遊技球が
入賞し、小径な他の遊技球が入賞しない入賞具の
斜視図、第４図は重い特定遊技球が入賞し、軽い
他の遊技球は入賞しない入賞具の斜視図である。 図中、１は封入球式パチンコ機、３は遊技部、
４は入賞口、Ｂは特定遊技球、ｂは他の遊技球で
ある。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 封入した所定数の遊技球を遊技部内に１個宛弾
   発して所定のゲームを行なう封入式パチンコ機に
   おいて、上記所定数の遊技球中に他の遊技球とは
   直径または重さを異ならしめた特定遊技球を他の
   遊技球よりも少ない数量だけ混入させて、この特
   定遊技球を弾発して行なう遊技を他の遊技球を弾
   発して行なう遊技よりも遊技者にとつて有利な状
   態で行なえる入賞具を上記遊技部内に設けたこと
   を特徴とする封入球式パチンコ機。