JPS648706B2 - - Google Patents
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- JPS648706B2 JPS648706B2 JP23915684A JP23915684A JPS648706B2 JP S648706 B2 JPS648706 B2 JP S648706B2 JP 23915684 A JP23915684 A JP 23915684A JP 23915684 A JP23915684 A JP 23915684A JP S648706 B2 JPS648706 B2 JP S648706B2
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Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C23—COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
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- C23C2/34—Hot-dipping or immersion processes for applying the coating material in the molten state without affecting the shape; Apparatus therefor characterised by the shape of the material to be treated
- C23C2/36—Elongated material
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-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B23—MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B23H—WORKING OF METAL BY THE ACTION OF A HIGH CONCENTRATION OF ELECTRIC CURRENT ON A WORKPIECE USING AN ELECTRODE WHICH TAKES THE PLACE OF A TOOL; SUCH WORKING COMBINED WITH OTHER FORMS OF WORKING OF METAL
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Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は、放電加工用電極線の製造方法、特に
ワイヤ放電加工における精密加工用として賞用さ
れる真鍮線の芯材が亜鉛または亜鉛合金で被覆さ
れてなる前記電極線の製造方法に関する。
ワイヤ放電加工における精密加工用として賞用さ
れる真鍮線の芯材が亜鉛または亜鉛合金で被覆さ
れてなる前記電極線の製造方法に関する。
(従来技術)
芯線が金属層で被覆されてなる放電加工用電極
線は、特に米国特許第4287404号において既に提
案されている。そのような電極線は、放電の開始
を容易にし、またこれに流れる強い電流に対して
強さを有する。亜鉛または亜鉛合金の被覆を使用
すると、これらの金属の高い蒸気圧が放電による
発熱に対する熱障壁となつて、比較的大きい電流
によつても芯線が破断する危険は減少する。
線は、特に米国特許第4287404号において既に提
案されている。そのような電極線は、放電の開始
を容易にし、またこれに流れる強い電流に対して
強さを有する。亜鉛または亜鉛合金の被覆を使用
すると、これらの金属の高い蒸気圧が放電による
発熱に対する熱障壁となつて、比較的大きい電流
によつても芯線が破断する危険は減少する。
そのような電極は、金属被覆を電気メツキする
ことによつて得られるが、そのようなメツキ工程
の速さと、工程に固有な汚染の問題とのために、
比較的高価なものについている。ところで一方、
電極線の消耗は比較的大きい。経費節約のため
に、閉ループの電極線を作つて、そのループの一
部分をメツキ槽の中を通過させて、電極線が使用
されるにつれてその層を再生するようにすること
が提案された。この解決法には、機械の改造なら
びに放電加工に必要な電極線の送り速度にメツキ
浴を適応させることが前提となるので、簡単な問
題ではない。最後にメツキ層の維持管理は、その
機械の運転者の担当範囲ではない。このことが疑
いもなく、一般にそのような電極線を放電加工機
で再生しない理由である。
ことによつて得られるが、そのようなメツキ工程
の速さと、工程に固有な汚染の問題とのために、
比較的高価なものについている。ところで一方、
電極線の消耗は比較的大きい。経費節約のため
に、閉ループの電極線を作つて、そのループの一
部分をメツキ槽の中を通過させて、電極線が使用
されるにつれてその層を再生するようにすること
が提案された。この解決法には、機械の改造なら
びに放電加工に必要な電極線の送り速度にメツキ
浴を適応させることが前提となるので、簡単な問
題ではない。最後にメツキ層の維持管理は、その
機械の運転者の担当範囲ではない。このことが疑
いもなく、一般にそのような電極線を放電加工機
で再生しない理由である。
(発明の目的)
本発明は、真鍮線の芯線が亜鉛または亜鉛合金
からなる金属層で被覆されてなる放電加工用電極
線の製造にあたつて、従来に提案された方法より
も生産性に優れ経済的に興味のある1つの方法を
提供することを目的としている。
からなる金属層で被覆されてなる放電加工用電極
線の製造にあたつて、従来に提案された方法より
も生産性に優れ経済的に興味のある1つの方法を
提供することを目的としている。
(発明の技術的手段)
溶融金属浴の中で、線を下から上へ通過させる
ことより成る、線の高速融解被覆法は公知であ
る。そのような方法によつて、溶融金属の比較的
厚い層で被覆された線を、高速度で、また線の縦
軸に対して、被覆が完全に心出しされた状態で、
得ることができる。そのような方法は、特に米国
特許第4169426号の目的となつている。
ことより成る、線の高速融解被覆法は公知であ
る。そのような方法によつて、溶融金属の比較的
厚い層で被覆された線を、高速度で、また線の縦
軸に対して、被覆が完全に心出しされた状態で、
得ることができる。そのような方法は、特に米国
特許第4169426号の目的となつている。
本発明は、一部を上述の高速融解被覆法に基づ
いて放電加工用電極線を製造する方法であつて、
真鍮線からなる糸状素材を200〜350℃の温度に予
熱した後、この糸状素材を、亜鉛または亜鉛合金
の溶融金属を満たしたチエンバーを横切つて、下
から上に垂直に、該チエンバーの壁の互いに向か
い合つた部分に上下にもうけられている2つの開
口を通して軸方向に、かつ前記溶融金属中での滞
留時間が5×10-2秒以下となる送り速度で送つ
て、その表面に前記溶融金属を被覆させ、この被
覆層の固化後に伸線を施して糸状素材の直径及び
被覆の厚さを所定の値に減少させることにり、真
鍮線の芯材が亜鉛または亜鉛合金にて被覆されて
なる放電加工用電極線を得ることを特徴とする方
法である。
いて放電加工用電極線を製造する方法であつて、
真鍮線からなる糸状素材を200〜350℃の温度に予
熱した後、この糸状素材を、亜鉛または亜鉛合金
の溶融金属を満たしたチエンバーを横切つて、下
から上に垂直に、該チエンバーの壁の互いに向か
い合つた部分に上下にもうけられている2つの開
口を通して軸方向に、かつ前記溶融金属中での滞
留時間が5×10-2秒以下となる送り速度で送つ
て、その表面に前記溶融金属を被覆させ、この被
覆層の固化後に伸線を施して糸状素材の直径及び
被覆の厚さを所定の値に減少させることにり、真
鍮線の芯材が亜鉛または亜鉛合金にて被覆されて
なる放電加工用電極線を得ることを特徴とする方
法である。
(実施例)
以下、本発明の実施例を図面を参照にして説明
する。
する。
第1図は本発明方法を実施するための設備を模
式的に示したもので、本設備は、真鍮線からなる
被覆される線2を送り出すための供給装置1を包
含する。次にこの線2は予熱室3を通過するが、
そこには集電器5を介して2つの滑車6の間に供
給する直流電源4が包含されている。次に線2
は、るつぼ8から亜鉛または亜鉛合金の溶融金属
が供給されているノズル7を通過する。るつぼ8
においては、溶融金属のレベルは、プランジヤ9
によつて制御される。ノズル7には2つの開口7
aと7bとがあつて、線の垂直な進路の中で、互
いに上下に位置している。このノズル7の上に循
環水が供給されている冷却装置10がある。この
冷却装置10を出ると、線2は巻取り装置11の
方に導かれる。
式的に示したもので、本設備は、真鍮線からなる
被覆される線2を送り出すための供給装置1を包
含する。次にこの線2は予熱室3を通過するが、
そこには集電器5を介して2つの滑車6の間に供
給する直流電源4が包含されている。次に線2
は、るつぼ8から亜鉛または亜鉛合金の溶融金属
が供給されているノズル7を通過する。るつぼ8
においては、溶融金属のレベルは、プランジヤ9
によつて制御される。ノズル7には2つの開口7
aと7bとがあつて、線の垂直な進路の中で、互
いに上下に位置している。このノズル7の上に循
環水が供給されている冷却装置10がある。この
冷却装置10を出ると、線2は巻取り装置11の
方に導かれる。
被覆された線の伸線装置が図示されていないの
は、それが従来から公知の装置に関するものであ
るからである。そのような伸線装置は、巻取り装
置11の前に設置してもよいし、又は本設備とは
別に設置し、巻取り装置11により巻取つた線を
別の工程で伸線するようにしてもよい。同様に、
これから説明することになつている被覆装置の前
には清浄化装置があつて、その装置の中では、線
を脱脂液の中と、場合によつては、化学的な脱錆
液の中とを通過させて、被覆の良好な附着が保証
されるようにすることが好ましい。清浄化の操作
をまた、供給装置と予熱装置の入口との間に挿入
することもできる。この型の処理は公知であつ
て、直接的に本発明の部分となつている訳ではな
い。これが、説明もされないし、また図示もされ
ていない理由である。清浄化の操作は、脱脂用の
アルカリ溶液の中に線を通し、次に流水で洗浄
し、さらに錆取り用の酸溶液の中を通過させ、最
後に流水で洗浄してから、脱イオン水で洗浄する
ことより成ることだけを認識すれば充分である。
なお予熱室3における予熱操作は、線の酸化を防
ぐために、N2+N2の不活性雰囲気中で行われる
ことを明らかにしておく必要がある。
は、それが従来から公知の装置に関するものであ
るからである。そのような伸線装置は、巻取り装
置11の前に設置してもよいし、又は本設備とは
別に設置し、巻取り装置11により巻取つた線を
別の工程で伸線するようにしてもよい。同様に、
これから説明することになつている被覆装置の前
には清浄化装置があつて、その装置の中では、線
を脱脂液の中と、場合によつては、化学的な脱錆
液の中とを通過させて、被覆の良好な附着が保証
されるようにすることが好ましい。清浄化の操作
をまた、供給装置と予熱装置の入口との間に挿入
することもできる。この型の処理は公知であつ
て、直接的に本発明の部分となつている訳ではな
い。これが、説明もされないし、また図示もされ
ていない理由である。清浄化の操作は、脱脂用の
アルカリ溶液の中に線を通し、次に流水で洗浄
し、さらに錆取り用の酸溶液の中を通過させ、最
後に流水で洗浄してから、脱イオン水で洗浄する
ことより成ることだけを認識すれば充分である。
なお予熱室3における予熱操作は、線の酸化を防
ぐために、N2+N2の不活性雰囲気中で行われる
ことを明らかにしておく必要がある。
ノズル7を通る際の線2の被覆方法の原理は、
線を下から上に移動させながら、さらに、あらか
じめ加熱された線が溶融金属で濡らされて、その
表面に金属の被覆層が生ずるように、ノズル7の
中の溶融金属を保ちながら、線を通過させること
より成る。溶融金属による線の濡れ易さと、熱の
移動とだけが考慮に入れられているので、被覆層
の厚さは糸状素材の全周で同一であつて、被覆層
は糸状素材に対し完全に心出しされているように
なつている。従つて、このようにして被覆された
この線が受けることになつている伸線操作によつ
て、完全に心出しされている被覆線を得ることが
できる筈である。
線を下から上に移動させながら、さらに、あらか
じめ加熱された線が溶融金属で濡らされて、その
表面に金属の被覆層が生ずるように、ノズル7の
中の溶融金属を保ちながら、線を通過させること
より成る。溶融金属による線の濡れ易さと、熱の
移動とだけが考慮に入れられているので、被覆層
の厚さは糸状素材の全周で同一であつて、被覆層
は糸状素材に対し完全に心出しされているように
なつている。従つて、このようにして被覆された
この線が受けることになつている伸線操作によつ
て、完全に心出しされている被覆線を得ることが
できる筈である。
後で分かるように作用パラメータの選択は、充
分に大きい速度と温度との範囲の中で行われる。
一般に、送り速度が大きければ大きい程、また線
の予熱温度が高ければ高い程、被覆層の厚さは小
さくなる。しかしながら、糸状素材として真鍮線
を用いてかつ被覆層の構成金属として亜鉛または
亜鉛合金を採用する場合、良好な特性の放電加工
用電極線とするために、ある最高の被覆の厚さが
ある。予熱温度が高すぎると糸状素材の特性が劣
化し、被覆層との境界部分に合金層ができてしま
い、また充分な厚さの被覆層が得られない。予熱
温度が低すぎると、被覆層との密着性に問題が起
こる。したがつて予熱温度は、200℃ないし350℃
の範囲の中から選ばれる。また、線が溶融金属中
に滞留する時間が長ければ、再溶融が生じて好ま
しくない。従つて、この時間は50ms(5×10-2
秒)以下でとすべきである。
分に大きい速度と温度との範囲の中で行われる。
一般に、送り速度が大きければ大きい程、また線
の予熱温度が高ければ高い程、被覆層の厚さは小
さくなる。しかしながら、糸状素材として真鍮線
を用いてかつ被覆層の構成金属として亜鉛または
亜鉛合金を採用する場合、良好な特性の放電加工
用電極線とするために、ある最高の被覆の厚さが
ある。予熱温度が高すぎると糸状素材の特性が劣
化し、被覆層との境界部分に合金層ができてしま
い、また充分な厚さの被覆層が得られない。予熱
温度が低すぎると、被覆層との密着性に問題が起
こる。したがつて予熱温度は、200℃ないし350℃
の範囲の中から選ばれる。また、線が溶融金属中
に滞留する時間が長ければ、再溶融が生じて好ま
しくない。従つて、この時間は50ms(5×10-2
秒)以下でとすべきである。
試験を実施するために使用された素材は、65%
のCu、35%のZn、0.07%のPb、0.05%のFeを含
有する、直径0.63mmの真鍮線であつた。送り速度
は30ないし460m/minであつた。予熱温度の効果
は30ないし150m/minの間で特に感じられた。速
度が厚さに及ぼす効果に関しては、30m/minに
おける約150μmから、460m/minにおける約50μ
mまで変化する。第2図はこれを滞留時間と被覆
厚さの関係で示したものであり、図から最も大き
な被覆厚さが得られるのは滞留時間が10〜20ms
の範囲であることが判る。
のCu、35%のZn、0.07%のPb、0.05%のFeを含
有する、直径0.63mmの真鍮線であつた。送り速度
は30ないし460m/minであつた。予熱温度の効果
は30ないし150m/minの間で特に感じられた。速
度が厚さに及ぼす効果に関しては、30m/minに
おける約150μmから、460m/minにおける約50μ
mまで変化する。第2図はこれを滞留時間と被覆
厚さの関係で示したものであり、図から最も大き
な被覆厚さが得られるのは滞留時間が10〜20ms
の範囲であることが判る。
別の1つの因子が、特別な研究対象となつた。
それは、被覆の線への密着性である。この密着性
は、先ず第1に線の性質の関数であるので、被覆
される線は、すべて上記の脱脂と除錆との処理を
受ける。附着に影響する2つの他の因子は、線の
予熱温度と、線が液状の金属浴と接触する時間、
または結局同じことになるのであるが、送り速度
とである。この速度が大きければ大きい程、予熱
温度も高くならなければならないことが確認され
た。
それは、被覆の線への密着性である。この密着性
は、先ず第1に線の性質の関数であるので、被覆
される線は、すべて上記の脱脂と除錆との処理を
受ける。附着に影響する2つの他の因子は、線の
予熱温度と、線が液状の金属浴と接触する時間、
または結局同じことになるのであるが、送り速度
とである。この速度が大きければ大きい程、予熱
温度も高くならなければならないことが確認され
た。
伸線によつて電極線を製造するために上記試験
で使用した被覆線は、0.63mmの線であつて、説明
した本方法によつて折出される亜鉛層の厚さは、
約150ないし200m/minの繰り出し速度に対して、
約100μmである。この速度において、被覆が確
実に充分な附着をするためには、予熱温度は、前
記の如く200℃以上であるが、特に250℃以上が好
ましい。
で使用した被覆線は、0.63mmの線であつて、説明
した本方法によつて折出される亜鉛層の厚さは、
約150ないし200m/minの繰り出し速度に対して、
約100μmである。この速度において、被覆が確
実に充分な附着をするためには、予熱温度は、前
記の如く200℃以上であるが、特に250℃以上が好
ましい。
冷間伸線操作の場合には、被覆線は約0.8mmの
直径から0.3mmの直径にされて、放電加工用の電
極として使用されることになる線を構成する。こ
の操作を考慮すると、伸線された線の長さは、伸
線される以前の線の長さよりも7倍長くなるの
で、電極線の生産は1000ないし1400m/minとな
り、それによつて約40μmの亜鉛層を有する直径
約0.22mmの芯線が得られる。電気メツキの方法に
比べて、生産性の増大は約100倍であるように思
われる。さらに上記で論及したパラメータの値
は、上限をなすものではなくて、パラメータの平
均の範囲の中にあることを注意することができ
る。
直径から0.3mmの直径にされて、放電加工用の電
極として使用されることになる線を構成する。こ
の操作を考慮すると、伸線された線の長さは、伸
線される以前の線の長さよりも7倍長くなるの
で、電極線の生産は1000ないし1400m/minとな
り、それによつて約40μmの亜鉛層を有する直径
約0.22mmの芯線が得られる。電気メツキの方法に
比べて、生産性の増大は約100倍であるように思
われる。さらに上記で論及したパラメータの値
は、上限をなすものではなくて、パラメータの平
均の範囲の中にあることを注意することができ
る。
説明された本方法は、被覆金属として亜鉛また
は亜鉛合金を使用できる。
は亜鉛合金を使用できる。
(発明の効果)
本発明によると、精密加工用として賞用される
真鍮線からなる芯線を亜鉛または亜鉛合金で被覆
した放電加工用電極線の製造が高速で行え、生産
性が向上し、収益性を著しく増大させることがで
きる。被覆線の伸線の操作を、上記特定の放電加
工用電極線の製造のために、このように組合せる
ことによつて、比較的厚い被覆金属層を有する電
極線を製造できること、および同様に、高温にお
ける被覆工程が高速であるので糸状素材と被覆層
との間の界面に金属間化合物が生成されず、した
がつて真鍮線からなる糸状素材と亜鉛または亜鉛
合金からなる被覆金属の特性が充分に生かされて
特性がよく、品質の安定した電極線を製造するこ
とができる。本発明方法によつて生産性が目立つ
て向上するので、放電加工用電極線の製造経費
は、かなり低減できることになる。
真鍮線からなる芯線を亜鉛または亜鉛合金で被覆
した放電加工用電極線の製造が高速で行え、生産
性が向上し、収益性を著しく増大させることがで
きる。被覆線の伸線の操作を、上記特定の放電加
工用電極線の製造のために、このように組合せる
ことによつて、比較的厚い被覆金属層を有する電
極線を製造できること、および同様に、高温にお
ける被覆工程が高速であるので糸状素材と被覆層
との間の界面に金属間化合物が生成されず、した
がつて真鍮線からなる糸状素材と亜鉛または亜鉛
合金からなる被覆金属の特性が充分に生かされて
特性がよく、品質の安定した電極線を製造するこ
とができる。本発明方法によつて生産性が目立つ
て向上するので、放電加工用電極線の製造経費
は、かなり低減できることになる。
第1図は本発明方法を実施するための設備を模
式的に示した図、第2図は滞留時間と被覆厚さの
関係を示す図である。 2…線、3…予熱室、7…ノズル(チエンバ
ー)、7a,7b…開口、8…るつぼ、11…巻
取り装置。
式的に示した図、第2図は滞留時間と被覆厚さの
関係を示す図である。 2…線、3…予熱室、7…ノズル(チエンバ
ー)、7a,7b…開口、8…るつぼ、11…巻
取り装置。
Claims (1)
- 1 真鍮線からなる糸状素材を200〜350℃の温度
に予熱した後、この糸状素材を、亜鉛または亜鉛
合金の溶融金属を満たしたチエンバーを横切つ
て、下から上に垂直に、該チエンバーの壁の互い
に向かい合つた部分に上下にもうけられている2
つの開口を通して軸方向に、かつ前記溶融金属中
での滞留時間が5×10-2秒以下となる送り速度で
送つて、その表面に前記溶融金属を被覆させ、こ
の被覆の固化後に伸線を施して糸状素材の直径及
び被覆の厚さを所定の値に減少させることによ
り、真鍮線の芯材が亜鉛または亜鉛合金にて被覆
されてなる放電加工用電極線を得ることを特徴と
する放電加工用電極線の製造方法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
CH6115/83-7 | 1983-11-14 | ||
CH611583A CH655265A5 (en) | 1983-11-14 | 1983-11-14 | Method for manufacturing a wire electrode for electron discharge machining (spark erosion machining) |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS60121263A JPS60121263A (ja) | 1985-06-28 |
JPS648706B2 true JPS648706B2 (ja) | 1989-02-15 |
Family
ID=4304502
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23915684A Granted JPS60121263A (ja) | 1983-11-14 | 1984-11-13 | 放電加工用電極線の製造方法 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS60121263A (ja) |
CH (1) | CH655265A5 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0432502U (ja) * | 1990-07-12 | 1992-03-17 |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CH675257A5 (ja) * | 1988-02-09 | 1990-09-14 | Battelle Memorial Institute | |
FR2749324B1 (fr) * | 1996-06-04 | 1998-08-07 | Thermocompact Sa | Procede et dispositif de zingage d'un fil d'electroerosion, et fil ainsi obtenu |
FR2778489B1 (fr) * | 1998-05-07 | 2006-05-12 | Thermocompact Sa | Procede et dispositif pour la fabrication d'un fil electrode pour electroerosion |
CN101505900A (zh) * | 2007-12-10 | 2009-08-12 | 冲电线株式会社 | 线放电加工用电极线、其制造方法以及其母线制造装置 |
JP6048783B2 (ja) * | 2011-09-29 | 2016-12-21 | 高周波熱錬株式会社 | 太陽電池用リード線の製造方法及び設備 |
CN109590556A (zh) * | 2018-10-25 | 2019-04-09 | 沈阳达丰机械有限公司 | 一种升降移动式多点切割线切割设备 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6058787B2 (ja) * | 1981-03-10 | 1985-12-21 | 興国鋼線索株式会社 | 線状体の高速浸漬被覆方法およびその装置 |
JPS58117865A (ja) * | 1982-01-06 | 1983-07-13 | Showa Seisen Kk | 金属線の連続めつき方法 |
-
1983
- 1983-11-14 CH CH611583A patent/CH655265A5/fr not_active IP Right Cessation
-
1984
- 1984-11-13 JP JP23915684A patent/JPS60121263A/ja active Granted
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0432502U (ja) * | 1990-07-12 | 1992-03-17 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS60121263A (ja) | 1985-06-28 |
CH655265A5 (en) | 1986-04-15 |
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