JPS648577B2 - - Google Patents

Description

明細書 本発明はノズルに関するもので、特に詳しくは
ノズルを通して噴霧させる加圧流体を搬送する導
管に固定させるようにした種類のノズルに関する
ものである。

この種のノズルは公知であり、噴射部材に加え
て導管の壁面に形成された開口部に噴射部材を固
定させるための保持部材を備えている。このよう
な公知の装置の欠点は各ノズルに対して２つの構
成部材を取付けなければならないことにあり、ま
ず最初に壁部の開口部に保持部材を取付け、その
後保持部材に噴射部材を取付けることにある。

別個のノズル板と該ノズル板を導管部材に締付
けるための別個の締付け具とから成る本発明のも
のと類似するノズルが西ドイツ特許公開第
2709920号公報から公知である。この公知の装置
に関して、本発明によるノズルはノズルが締付け
具の帯片と一体になつているノズル装置から構成
されている点で異なつている。従つて本発明によ
るノズルは導管の壁面に形成した開口部に配設さ
れると、ノズルの取付けを完了することにより締
付け具が締付けを行うので、ノズルを導管の開口
部に配設し且つ締付けることが容易である。しか
しながら、公知のノズル板はまず最初に開口部に
配設され、その後その位置に保持させねばなら
ず、締付け具がノズル板上を摺動してしまう。最
後に締付け具は徐々に締付けるようになつている
が、開口部の正確な位置にノズル板を調整するこ
とが必要である。更に本発明のノズルは帯片と導
管の外壁との間に直接配設させるガスケツトを備
えている。

本発明の目的は上述の欠点を除去し、保持部材
と噴射部材とを液体搬送導管に取付けることが容
易である組合せ機構として構成したノズルを提供
することにある。本発明の好ましい実施例による
と多数の噴射部材が保持部材を有する機構内に形
成されている。

本発明の特徴を添付図面について詳細に説明す
る。

第１図は本発明によるノズルの斜視図である。

第２図は液体搬送導管に取付けた第１図による
ノズルの側面図である。

第３図は噴射部材の縦断側面図である。

第４図は第２図の―線に沿う断面図であ
る。

第５図は本発明によるノズルの洗浄に適する工
具の正面図である。

本発明によるノズルは円筒形に彎曲させた平ら
な帯片１を備えている。締付け具２により帯片の
直径を変えることができる。帯片の壁面には円錐
形凹部４と、凹部４の先端に形成した排出口５
と、第３図に示したガスケツト７を収容するため
に凹部４を包囲する膨張部６（以下溝と記載す
る）とを備えた噴射部材３を設けてある。

本発明によるノズルは第２図に示し且つその壁
面に開口部９を有する導管８に固定させるように
したものである。導管はノズルを通して噴霧させ
るようにした加圧液体を搬送させる。凹部４は開
口部９上に載置される。締付け具２が締付けられ
る前に、ガスケツト７を溝６に配設する。締付け
具の締付けにおいて、凹部と導管８の外壁との間
に液密接合が形成される。

第３図には平らな帯片１を円筒形に彎曲させる
前の形状を拡大して示してある。円錐形凹部４の
円形底面は例えばＯ―リングのガスケツト７が嵌
合される環状溝６により包囲されている。円錐形
凹部には、円錐体以外の他の立方体、例えば半球
形、ピラミツド形又は他の突起形状をも包含する
ことを意図している。溝６は凹部４の底面の端縁
に直接連結させる必要はないが、しかし端縁から
一定の間隔にしなければならない。排出口５は凹
部の先端に穿孔するか又は他の方法によつて形成
することができる。排出口５の形状はノズルから
の所望の流出形状に適合させてある。ジエツト流
（ニードル流）が所望されている場合に、凹部の
先端に円形孔が穿設され、水平流が所望されてい
る場合には、縦長孔を形成する。帯片１をシート
鋼から形成することが好ましいが、しかし他の材
料、例えばアルミニウム、黄銅等から形成するこ
ともできる。

第４図は締付け具２を示し、該締付け具２は帯
片の両端において押し出した膨径部分１１間を延
伸するボルト１０を備えている。ボルト１０の自
由端にはナツト１２を螺合してある。導管８上に
ノズルを締付けた後に、例えば振動によりナツト
が不意に抜け出るのを防止するためボルトの露出
した螺子を変形させるようにしてある。

本発明の重要な特徴は凹部４の先端が開口部９
を通して導管８の内壁面上に多少の距離だけ延伸
させねばならないことにある。それによつて、排
出口５は例えば、第５図に示したブラシにより簡
単な方法において洗浄させることができ、第５図
に示したブラシは管１３を備え、該管１３の壁面
には２列の半径方向に延伸する針毛が互いに対向
して対称的に配設されている。

本発明による帯片１は１つ以上の噴射部材３を
備えることができる。

本発明によるノズルは例えば紙及びセルローズ
製造機における噴射管に使用することができる。

上述した本発明の実施例は本発明の基本的な技
術思想の範囲内において各種の変形及び変更を行
うことができる。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 管壁に形成した少なくとも１つの貫通口９を
   備え且つ噴射させる液体を搬送する導管８から成
   る噴霧パイプに使用するノズルであつて、ガスケ
   ツト７を収容するための溝６を有する帯片１と、
   導管８のまわりに帯片１を締付けるための締付け
   具２とから構成し、少なくとも１つの噴射部材３
   を円錐形凹部４の形状で帯片１に備え、円錐形凹
   部４の先端を導管８の内壁上よりも多少の距離だ
   け上方に延伸させ、円錐形凹部４の先端に排出口
   ５を形成し、円錐形凹部４の底縁のまわりに溝６
   を形成させたことを特徴とするノズル。 ２ 帯片１には多数の噴射部材３を備えた特許請
   求の範囲第１項に記載のノズル。 ３ 帯片１をプレスすることにより円錐形凹部４
   と溝６とを形成した特許請求の範囲第１項に記載
   のノズル。 ４ 円錐形凹部４を半球形状、ピラミツド形状又
   はその他の突起形状から形成した特許請求の範囲
   第２項又は第３項に記載のノズル。 ５ 溝６を円錐形凹部４の底部の下端に連結させ
   るか、又はその下端から一定の間隔を置いたこと
   を特徴とする特許請求の範囲第４項に記載のノズ
   ル。 ６ 帯片１を円筒形状に彎曲させたことを特徴と
   する特許請求の範囲第５項に記載のノズル。