JPS647553B2 - - Google Patents

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JPS647553B2
JPS647553B2 JP58164735A JP16473583A JPS647553B2 JP S647553 B2 JPS647553 B2 JP S647553B2 JP 58164735 A JP58164735 A JP 58164735A JP 16473583 A JP16473583 A JP 16473583A JP S647553 B2 JPS647553 B2 JP S647553B2
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JP
Japan
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circuit
signal
carrier color
color signal
low
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JP58164735A
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Nobuyoshi Suzuki
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Victor Company of Japan Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野 本発明は搬送色信号の記録再生装置に係り、特
に低域変換された搬送色信号をプリエンフアシス
して磁気記録媒体に記録し、再生時は再生低域変
換搬送色信号に対してデイエンフアシスを高なつ
た後もとの帯域へ変換することにより、雑音が低
減されたもとの再生搬送色信号を復元する搬送色
信号の記録再生装置に関する。 従来技術 VTR等の記録再生装置において、記録再生さ
れるべき標準方式カラー映像信号から輝度信号と
搬送色信号とを夫々分離し、輝度信号は周波数変
調(FM)し、搬送色信号はこの被周波数変調輝
度信号帯域よりも低い帯域に周波数変換して、こ
れらの両信号を周波数分割多重した後磁気記録媒
体に記録し、再生時は再生信号から上記の被周波
数変調輝度信号と低域変換搬送色信号とを夫々分
離した後これら両信号について夫々所定の信号処
理を行なつてもとの帯域の再生輝度信号と再生搬
送色信号を得た後多重して再生カラー映像信号を
得る記録再生装置が従来より知られている。かか
る記録再生装置において、従来は搬送色信号につ
いても輝度信号と同様にライン相関性を利用して
ノイズを低減することが行なわれることがあつ
た。すなわち、再生搬送色信号は通常はライン相
関性があるのに対し、再生搬送色信号中に混入し
ているノイズの殆どはライン相関性が無いことに
鑑み、1H遅延回路の入出力再生搬送色信号を混
合してライン相関性の無いノイズを取り出し、こ
のノイズをリミツタを通して再生搬送色信号に混
合することにより、ノイズが低減された再生搬送
色信号を取り出すことができる。 発明が解決しようとする問題点 しかるに、上記のノイズ低減回路を有する従来
の記録再生装置は、ライン相関性の無い再生搬送
色信号に対しては、ノイズと共にライン相関性の
無い信号成分も入力再生搬送色信号から減算され
てしまうため、垂直方向の空間周波数特性(垂直
解像度)が劣化するという問題点があつた。 そこで、本発明は低域変換搬送色信号の垂直方
向の空間周波数特性に対してプリエンフアシス、
デイエンフアシスを行なうことにより、上記の問
題点を解決した搬送色信号の記録再生装置を提供
することを目的とする。 問題点を解決するための手段 本発明は、カラー映像信号より分離された搬送
色信号を低減に周波数変換して記録媒体に記録
し、再生時には該記録媒体から再生された再生信
号より分離した再生低域変換搬送色信号からもと
の信号形態の再生搬送色信号を得る搬送色信号の
記録再生装置において、記録系には上記低域変換
搬送色信号が供給され、その垂直方向の空間周波
数の高域成分を低域成分に比し相対的にレベル増
強して出力するプリエンフアシス回路を設け、再
生系には上記再生低域変換搬送色信号が供給さ
れ、その垂直方向の空間周波数の高域成分を低域
成分に比し相対的にレベル減衰する特性であつて
該プリエンフアシス回路の垂直方向の空間周波数
対レベル特性と相補的な特性を有するデイエンフ
アシス回路を設けたものであり、以下その各実施
例について図面と共に説明する。 実施例 第1図は本発明装置の第1実施例のブロツク系
統図を示す。同図中、入力端子1に入来した標準
テレビジヨン方式(NTSC方式又はPAL方式)
のカラー映像信号は、低域フイルタ2に供給され
て輝度信号を分離波される一方、帯域フイルタ
3に供給されて搬送色信号を分離波される。輝
度信号は記録輝度信号処理回路4に供給され、こ
こで例えば周波数変調(FM)等の所定の信号処
理を受ける。一方、搬送色信号は記録搬送色信号
処理回路5に供給され、ここで上記の被周波数変
調輝度信号の帯域よりも低域側の空いている帯域
へ周波数変換されると共に、例えば本出願人が特
公昭56−9073号又は特公昭55−32273号にて開示
した公知の隣接トラツクからのクロストーク対策
のための位相推移処理を受けた後プリエンフアシ
ス回路6に供給される。 プリエンフアシス回路6は後に詳細に説明する
如く、画面上、垂直方向に現われる1水平走査期
間(1H)間隔の低域変換搬送色信号成分毎にプ
リエンフアシスを行ない、垂直方向の空間周波数
の高域成分が低域成分に比し相対的にレベル増強
せしめられるプリエンフアシス特性を付与して出
力する。プリエンフアシス回路6には低域変換搬
送色信号の振幅に関係なく、常に予め定めた所定
の特性を付与する直線プリエンフアシス特性を持
つた回路と、振幅に応じて大振幅の低域変換搬送
色信号についてはあまりプリエンフアシスを行な
わない非直線特性を持つた回路の計2種類ある。 記録輝度信号処理回路4よりの被周波数変調輝
度信号とプリエンフアシス回路6よりの低域変換
搬送色信号とは夫々記録増幅器7に供給され、こ
こで周波数分割多重及び増幅された後、記録用回
転ヘツド8により磁気テープ9に記録される。 一方、再生時には再生用回転ヘツド10により
磁気テープ9上の既記録信号が再生され、その再
生信号は前置増幅器11を通して高域フイルタ1
2、低域フイルタ13に供給される。高域フイル
タ12により被周波数変調輝度信号が分離波さ
れて再生輝度信号処理回路14によりもとの帯域
の輝度信号に復調される。一方、低域フイルタ1
3により低域変換されていた搬送色信号が、再生
信号中より分離波され、この再生低域変換搬送
色信号はデイエンフアシス回路15に供給され
る。デイエンフアシス回路15は垂直方向の空間
周波数の高域成分が低域成分に比し相対的にレベ
ル減衰された特性であつて、プリエンフアシス回
路6の垂直方向の空間周波数対レベル特性と相補
的な特性を有している。従つて、デイエンフアシ
ス回路15はプリエンフアシスされている再生低
域変換搬送色信号が供給されてこの入力信号に上
記のデイエンフアシス特性を付与することによ
り、プリエンフアシスされる前の記録搬送色信号
処理回路5の出力低域変換搬送色信号の波形に戻
した低域変換搬送色信号を出力して再生搬送色信
号処理回路16に供給する。 再生搬送色信号処理回路16は、入力再生低域
変換搬送色信号から公知のライン相関性を利用し
て隣接トラツクからのクロストーク成分を除去し
た後、周波数変換を行なつてもとの帯域でもとの
位相の再生搬送色信号をS/N比良く得る回路で
あり、その出力再生搬送色信号を混合回路17に
供給し、ここで再生輝度信号処理回路14よりの
再生輝度信号と混合させる。これにより、混合回
路17より出力端子18へはノイズ成分の低減さ
れた再生カラー映像信号が取り出される。 ここで、本実施例は、画面垂直方向の空間周波
数対レベル特性をデイエンフアシス回路15によ
りデイエンフアシスするようにしているから、再
生搬送色信号のS/N比を改善することができ、
またデイエンフアシス回路15によつて劣化する
垂直方向の空間周波数対レベル特性は、予め記録
系に設けられたプリエンフアシス回路6により強
調されて記録されているので、出力端子18には
S/N比が改善され、かつ、垂直方向の空間周波
数対レベル特性の劣化が無い再生カラー映像信号
が取り出される。 また上記プリエンフアシス回路6及びデイエン
フアシス回路15が、大振幅の低域変換搬送色信
号及び再生低域変換搬送色信号に対しては、プリ
エンフアシス、デイエンフアシスを従来のVTR
と互換性がとれる程度しか行なわない非直線特性
を有している場合は、現行のVTRとの互換性が
とれ、またプリエンフアシスによるオーバーシユ
ート量を減らせるので、輝度信号のS/N比の劣
化、モアレ等の影響を少なくして再生搬送色信号
のS/N比を改善することができる。 更に、本発明は低域変換されている、例えば色
副搬送波周波数が629kHzであるような搬送色信
号に対して、プリエンフアシスやデイエンフアシ
スを行なうから、もとの帯域の搬送色信号
(NTSC方式の場合は色副搬送波周波数3.58MHz)
に対してプリエンフアシス、デイエンフアシスを
行なう場合に必要となる加減算回路における2入
力信号の位相合わせのための位相調整器は不要と
なる。これは、後述するプリエンフアシス回路
6、デイエンフアシス回路15内には遅延回路が
設けられており、その遅延回路は定められた遅延
時間とは若干の誤差があるのが通常であるが、こ
の同一量の遅延時間の誤差に対する遅延回路の出
力信号の位相変化は、色副搬送波周波数が例えば
3.58MHzである搬送色信号入力時よりも、色副搬
送波周波数が例えば629kHzである低域変換搬送
色信号入力時の方がはるかに少ないことによる。
また、この結果、搬送色信号に対してプリエンフ
アシス、デイエンフアシスを行なう場合よりも、
低域変換搬送色信号に対して行なつた方が、エン
フアシス量をより自由に設定することができ、か
つ、デイエンフアシスにおける波形の復元性をよ
り向上することができる。 なお、プリエンフアシス回路6、デイエンフア
シス回路15をバツクワード型で構成した場合
は、処理回路4,14の入力段又は出力段に時間
合わせのための遅延回路が通常設けられる。 次に本発明装置の第2実施例について第2図と
共に説明する。第1実施例はVTR内部にプリエ
ンフアシス回路6及びデイエンフアシス回路15
を設けているが、本実施例はアダプタ20内に設
けた点に特徴を有する。すなわち、入力端子21
に入来したNTSC方式(又はPAL方式)のカラ
ー映像信号は、アダプタ20内のYC分離回路2
2に供給され、ここで輝度信号と搬送色信号に分
離された後、搬送色信号が周波数変換回路23に
供給される。周波数変換回路23により色副搬送
波周波数が例えば629kHzとなるような低域周波
数に変換された搬送色信号(すなわち低域変換搬
送色信号)はプリエンフアシス回路6に供給さ
れ、ここで前記した如く、垂直方向の空間周波数
に対してプリエンフアシス特性が付与された後、
周波数変換回路24に供給され、ここでもとの帯
域(色副搬送波周波数3.58MHz)に戻される。 周波数変換回路24より取り出された搬送色信
号は混合回路25に供給され、ここでYC分離回
路22よりの輝度信号と混合された後VTR30
の記録映像信号入力端子に供給され、ここで所定
の信号処理を更に受けた後磁気テープ(図示せ
ず)に記録される。 VTR30により磁気テープから再生された再
生信号は所定の信号処理を受けて標準方式に準拠
した再生カラー映像信号に変換されて取り出さ
れ、アダプタ20内のYC分離回路26に供給さ
れ、ここで輝度信号と搬送色信号とに夫々分離さ
れる。YC分離回路26より取り出された再生搬
送色信号は、周波数変換回路27により色副搬送
波周波数が629kHzであるような再生低域変換搬
送色信号に変換された後、デイエンフアシス回路
15に供給され、ここで前記した如く、プリエン
フアシス回路6の特性と相補的なデイエンフアシ
ス特性が垂直方向の空間周波数に対して付与され
て原信号波形に戻される。 デイエンフアシス回路15より取り出された再
生低域変換搬送色信号は、周波数変換回路28に
供給され、ここで標準方式のもとの帯域に再び周
波数変換されて戻された後、混合回路29に供給
され、ここでYC分離回路26よりの再生輝度信
号と混合される。これにより、混合回路29より
出力端子31へもとの標準方式に準拠した再生カ
ラー映像信号が出力される。 本実施例によれば、ブロツク22〜29よりな
るアダプタ20を現行のVTR30の外部に接続
することにより、第1実施例と同様の効果を奏す
ることができる。 第2図に明示されるアダプター形式の第2実施
例においては、VTR30で搬送色信号の位相推
移処理を行なつているか否かに拘らず、後述のプ
リエンフアシス回路、デイエンフアシス回路内の
遅延回路の遅延時間は、NTSC方式では1水平走
査期間、PAL方式では2水平走査期間となる。 次にプリエンフアシス回路6及びデイエンフア
シス回路15の各実施例について説明する。第3
図はプリエンフアシス回路6の第1実施例のブロ
ツク系統図を示す。同図中、入力端子33に入来
した、例えばNTSC方式カラー映像信号から分離
された後周波数変換して得られた低域変換搬送色
信号は加算回路34及び減算回路35に夫々供給
される。加算回路34の出力搬送色信号は1(又
は2)H遅延回路36に供給され、ここで1(又
は2)水平走査期間遅延される。1(又は2)H
遅延回路36は、入力信号が低周波数である低域
変換搬送色信号であることから、ガラスを媒体と
する超音波遅延線を使用することはできないの
で、それ以外の他の遅延素子を使用して構成され
る。ここで、一例として遅延回路23は、CCD
(チヤージ・カツプルド・デバイス)と、その遅
延時間を可変制御するためのクロツクパルスの発
生回路とより構成され得る。 1(又は2)H遅延回路36より取り出された
低域変換搬送色信号は、係数回路37により係数
K1(例えば0.76)を乗じられた後、加算回路34
に供給される。ここで、入力端子33の入力低域
変換搬送色信号は、前記した本出願人の提案にな
る位相推移処理によるクロストーク対策を行なう
場合は、その色副搬送波周波数が、FM輝度信号
との混変調によるノイズを視覚的に軽減させるた
めに水平走査周波数fHの1/2の整数倍に選定され
ており、一例としてnを80とした場合は色副搬送
波周波数が629kHzとなる。従つて、この入力低
域変換搬送色信号は、色副搬送波周波数が水平走
査周波数fHの40倍であり、fHの丁度整数倍である
ので1Hの始めと終りとでは色副搬送波の位相が
一致する。 従つて、係数回路37より取り出された低域変
換搬送色信号と、これよりも1(又は2)H後の
入力端子33よりの低域変換搬送色信号とは夫々
ライン相関性がある場合は同相の関係となつてお
り、加算回路34からは1(又は2)H前後の両
低域変換搬送色信号の加算出力が取り出されるこ
とになる。この加算回路34の出力低域変換搬送
色信号は、1(又は2)H遅延回路36に供給さ
れる一方、係数回路38に供給され、ここで係数
K2(例えば0.14)が乗じられた後減算回路35に
供給される。 減算回路35は入力低域変換搬送色信号から係
数回路38の出力低域変換搬送色信号を差し引く
減算動作を行なつて得た信号を被プリエンフアシ
ス低域変換搬送色信号として出力端子39へ出力
する。出力端子39の出力信号は、入力低域変換
搬送色信号の画面垂直方向の空間周波数の高域成
分が低域成分に比し相対的にレベル増強されたプ
リエンフアシス特性が付与された低域変換搬送色
信号であり、プリエンフアシス回路6の出力信号
(被プリエンフアシス低域変換搬送色信号)とし
て出力される。 第4図はデイエンフアシス回路15の第1実施
例のブロツク系統図を示す。同図において、入力
端子40には再生低域変換搬送色信号が入来し、
この再生低域変換搬送色信号は加算回路41及び
42に夫々供給される。加算回路41の出力信号
は1(又は2)H遅延回路43、係数回路44を
夫々通して加算回路41に帰還入力される一方、
係数回路45を経て加算回路42に供給される。
係数回路44の係数L1は例えば0.87、係数回路4
5の係数L2は例えば0.18である。 加算回路42は入力端子40よりの再生低域変
換搬送色信号と係数回路45よりの再生低域変換
搬送色信号との加算を行なつて得た信号を出力端
子46へ出力する。この出力信号は、入力再生低
域変換搬送色信号の画面垂直方向の空間周波数の
高域成分が低域成分に比し相対的にレベル減衰さ
れたデイエンフアシス特性が付与された再生低域
変換搬送色信号(被デイエンフアシス再生低域変
換搬送色信号)である。また、このデイエンフア
シス特性は前記プリエンフアシス特性のレベル増
強分だけレベル減衰するようなプリエンフアシス
特性に対して丁度相補的な特性である。 ここで、上記1(又は2)H遅延回路43は、
1(又は2)H遅延回路36と同様に、例えば
CCDとクロツクパルス発生回路とから構成され
ており、またクロツクパルス発生回路はフエー
ズ・ロツクド・ループによつて構成されており、
再生水平同期信号を供給されることにより、再生
水平同期信号に位相同期したクロツクパルスを発
生する。ここで、CCDの遅延時間は、クロツク
パルスの周期に比例し、一方、再生信号は磁気テ
ープの走行むらその他の原因により時間軸変動
(ジツタ)を有している。従つて、この時間軸変
動を有する再生水平同期信号に位相同期して生成
されたクロツクパルスもこの再生時間軸変動を有
しているから、CCDの遅延時間もこの再生時間
軸変動に連動して変動せしめられることとなり、
この結果、同じ再生時間軸変動を有する入力再生
低域変換搬送色信号と、係数回路44よりの1
(又は2)H遅延された低域変換搬送色信号との、
加算回路41における位相合わせは略完壁に行な
われる。この結果、波形の再現性や再生信号の
S/N比の改善は更に向上する。 次にプリエンフアシス回路6の第2実施例につ
いて説明する。第5図はプリエンフアシス回路6
の第2実施例のブロツク系統図で、第3図と同一
構成部分には同一符号を付し、その説明を省略す
る。第5図において、係数回路37はその係数
M1(=K1)は例えば約0.76に選定されている。同
様に係数回路48は係数回路38に相当する回路
で、その係数M2は例えば約0.24に選定されてい
る。 減算回路35より取り出された低域変換搬送色
信号は、非直線回路49に供給される。非直線回
路49は例えば入力信号の振幅を一定値に制限す
る振幅制限器であり、この一定値よりも小なる振
幅の入力信号に対しては振幅制限を行なうことな
くそのまま通過出力させるよう構成されている。
非直線回路49より取り出された低域変換搬送色
信号は、係数回路50により係数M3(例えば約
1.3)を乗じられた後加算回路51に供給され、
ここで入力端子33よりの低域変換搬送色信号と
加算された後出力端子52へ出力される。この出
力端子52の出力信号は、前記した非直線プリエ
ンフアシス特性が付与された低域変換搬送色信号
として出力される。 また第6図はデイエンフアシス回路15の第2
の実施例を示すブロツク系統図で、第4図と同一
構成部分には同一符号を付し、その説明を省略す
る。第6図において、係数回路53,54は夫々
第3図の係数回路44,45に相当する係数回路
で、その係数N1、N2は夫々例えば0.87、0.13に
選定されている。減算回路55より取り出された
再生低域変換搬送色信号は、非直線回路49と同
一構成の非直線回路56を通して係数回路57に
供給され、ここで係数N3(例えば0.57)を乗じら
れた後減算回路58に供給される。減算回路58
は入力端子40よりの再生低域変換搬送色信号か
ら係数回路57の出力再生低域変換搬送色信号を
差し引く減算動作を行なつて、前記した非直線デ
イエンフアシス特性が付与された再生低域変換搬
送色信号を生成し、これを出力端子59へ出力す
る。 第7図はプリエンフアシス回路6とデイエンフ
アシス回路15とを夫々共通の回路を用いて構成
した回路の一実施例のブロツク系統図を示す。記
録時の動作につきまず説明するに、記録時にはス
イツチ61,63,72及び73は夫々接点R側
に接続される。これにより、入力端子60に入来
した低域変換搬送色信号は、スイツチ61、差動
増幅器62、スイツチ63、加算回路64、1
(又は2)H遅延回路65、係数回路66を夫々
通して加算回路64に供給される。この加算回路
64から取り出された低域変換搬送色信号は1
(又は2)H遅延回路65に供給される一方、係
数回路67を通して減算回路68に供給され、こ
こでスイツチ63よりの低域変換搬送色信号と減
算された後非直線回路69に供給される。 非直線回路69は非直線回路49,55と同一
構成とされており、減算回路68の出力低域変換
搬送色信号は一定値よりも大振幅部分は振幅制限
されて取り出され、更に係数回路70を通して減
算回路71に供給され、ここでスイツチ63より
の低域変換搬送色信号と減算される。この回路は
再生時のデイエンフアシス回路をフイードバツク
ループ中に入れることで、その逆特性のプリエン
フアシス特性を得ている。従つて、差動増幅器6
2よりスイツチ73を通して出力端子74へ出力
される信号は、第5図と同様に非直線プリエンフ
アシスされた低域変換搬送色信号となる。なお、
係数回路66,67及び70の各係数O1、O2
びO3は夫々例えば0.87、0.13及び0.57に選定され
る。 一方、再生時には、スイツチ61,63,72
及び73は夫々接点P側へ切換接続される。これ
により、入力端子60に入来した再生低域変換搬
送色信号は、スイツチ61、加算回路64、1
(又は2)H遅延回路65、係数回路66を夫々
通して加算回路64に供給され、ここでスイツチ
61よりの1(又は2)H後の再生低域変化搬送
色信号と加算される。加算回路64の出力信号は
1(又は2)H遅延回路65に供給される一方、
係数回路67を通して減算回路68に供給され、
ここでスイツチ61よりの再生低域変換搬送色信
号と減算された後、更に非直線回路69及び係数
回路70を通して減算回路71に供給され、ここ
でスイツチ61よりの再生低域変換搬送色信号と
減算される。従つて、減算回路71からは、第6
図に示した減算回路58の出力信号と同様に、非
直線デイエンフアシス特性が付与された再生低域
変換搬送色信号が取り出され、スイツチ73を通
して出力端子74へ出力される。 なお、上記の実施例では、第6図に示した構成
のデイエンフアシス回路を差動増幅器62のフイ
ードバツクループに入れてプリエンフアシス特性
を得ているが、第5図に示した構成のプリエンフ
アシス回路を差動増幅器62のフイードバツクル
ープに入れてデイエンフアシス特性を得るように
してもよい。また、減算回路68、非直線回路6
9、係数回路70及び減算回路71よりなる回路
部を削除し、係数回路67の出力端子をスイツチ
72の接点R及びスイツチ73の接点Pに接続し
て、第3図及び第4図に示した直線プリエンフア
シス回路と直線デイエンフアシス回路とを夫々共
用する構成としてもよい。 第3図、第4図、第5図、第6図及び第7図に
示した各実施例は、いずれも出力時点よりも過去
の入力情報に夫々重み付けして加算合成して得た
入力信号を微分した如き波形の係数回路38,4
5,48,54,67の出力信号に、出力時点の
出力情報を重み付けした信号とを夫々合成して出
力する、フオワード型(巡回形)のプリエンフア
シス回路又はデイエンフアシス回路である。 これに対して、以下説明するプリエンフアシス
回路及びデイエンフアシス回路は、バツクワード
型のみ又はバツクワード型とフオワード型とを
夫々組合わせたトランスバーサルフイルタによつ
て構成されており、その各実施例について説明す
る。ただし、以下の実施例では、プリエンフアシ
ス回路とデイエンフアシス回路とは、夫々大略同
様の構成であるので、説明の便宜上、プリエンフ
アシス回路のみ図示し、それに対応するデイエン
フアシス回路は図示を省略するものとする。 第8図、第9図及び第10図は夫々プリエンフ
アシス回路6の第3、第4及び第5実施例のブロ
ツク系統図を示す。第8図において、入力端子8
0に入来した記録すべき低域変換搬送色信号は、
n個(ただし、nは2以上の自然数で、ここでは
6以上の自然数)の縦続接続されている例えば
1Hの遅延時間を有する遅延回路811〜81nに
より順次遅延される一方、係数−knを乗じる係
数回路821に供給される。遅延回路811〜81
nの各出力遅延信号は、係数回路822〜82o+1
に夫々各別に供給されてここで係数を乗じられる
(重み付けが行なわれる)。係数回路822,82
,…,82o-1,82o及び82o+1の各係数は−
ko-1、−ko-2、…、−k2、−k1及びK0に夫々選定さ
れている。すなわち、入力低域変換搬送色信号は
前記した如く、1H毎に位相が同相になるから、
係数回路821〜82oの各係数は、最終段の係数
回路82o+1を通る低域変換搬送色信号(この信
号をメイン信号とする)に対して、他の係数回路
821〜82oの各出力遅延低域変換搬送色信号が
すべて逆相関係となるように、係数回路821
82o+1の各係数が夫々に選定されている。 係数回路821〜82oの各出力信号は加算回路
83に供給され、ここで係数回路82o+1よりの
メイン信号と加算合成される。これにより、加算
回路83からはメイン信号に対して時間的に未来
の入力情報である係数回路821〜82oの各出力
低域変換搬送色信号に重み付けして得られた信号
を加算合成して得られた低域変換搬送色信号が出
力端子84へ出力される。この出力低域変換搬送
色信号は垂直方向の空間周波数の高域成分が低域
成分に比し相対的にレベル増強された低域変換搬
送色信号となる。 なお、このプリエンフアシス回路と相補的な特
性のデイエンフアシス回路は、第8図と同様の回
路構成であり、例えば係数回路821〜82oに相
当する係数回路の係数は入力遅延低域変換搬送色
信号を逆相にするべく正又は負の所定の係数に選
定されているが、その係数の絶対値は係数回路8
1〜82oの係数とは異なり、また係数回路82
o+1に相当する係数回路の係数が負の値−K0′に選
定されており、メイン信号に対して係数回路82
〜82oによりすべて同相とされた搬送色信号が
加算回路83に供給される。 次に第9図に示すプリエンフアシス回路は第8
図と同様にバツクワード型のみのプリエンフアシ
ス回路であるが、第8図図示回路が出力加重形で
あつたのに対し、第9図図示回路は入力加重形で
ある点が異なる。入力端子80に入来した低域変
換搬送色信号は、係数回路881に供給され、こ
こで正の係数K0と乗算された後、メイン信号と
して遅延回路891に供給される。また、入力低
域変換搬送色信号はo個の係数回路882〜88o+
に夫々供給される。係数回路882,883,…,
88o,88o+1は夫々−k1、−k2、…、−ko-1、−
koの係数を入力低域変換搬送色信号に乗じて得た
信号を加算回路901,902,…,90o-1,9
oに供給する。 一方、遅延回路891〜89oは夫々1Hの遅延
時間を有しており、遅延回路891の出力遅延搬
送色信号は加算回路901に供給され、ここで係
数回路882よりの低域変換搬送色信号と加算さ
れる。ここで、遅延回路891の出力低域変換搬
送色信号は入力低域変換搬送色信号に対して1H
遅延されているが、前記した如く入力低域変換搬
送色信号とは同相となつているから、加算回路9
1の2入力信号は互いに逆相の低域変換搬送色
信号となり(ただし、ライン相関性が有る場合)、
よつて加算回路901は実質的に減算動作を行な
う。また加算回路901,902,…,90o-1
各出力低域変換搬送色信号は、遅延回路892
893,…,89oを通して加算回路902,90
,…,90oに供給され、ここで係数回路882
883,…,88oからの非遅延低域変換搬送色信
号と加算される。このようにして、加算回路90
からは、第3図、第8図と同様のプリエンフア
シス特性が付与された低域変換搬送色信号が取り
出され、出力端子84へ出力される。 なお、このプリエンフアシス回路に対応するデ
イエンフアシス回路は第9図と同様の回路構成で
あるが、例えば係数回路882〜88o+1に相当す
る係数回路の係数の正負を第9図と同様に選定し
た場合(ただし、係数の絶対値は異なる)は、係
数回路881に相当する係数回路の係数は負に選
定される点がプリエンフアシス回路と異なる。 次にプリエンフアシス回路6の第5実施例につ
いて第10図と共に説明するに、同図中、第8図
と同一構成部分には同一符号を付し、その説明を
省略する。ただし、第10図中の係数回路821
〜82o+1と921〜92oの各係数−ko〜−k1
K0と、第8図中の係数回路821〜82o+1の各係
数−ko〜−k1、K0とは値が異なる。本実施例は、
フオワード型とバツクワード型とを夫々組合わせ
た出力加重形であつて、非巡回形のプリエンフア
シス回路で、遅延回路911〜91o、係数回路9
1〜92o、加算回路93は、フオワード型のプ
リエンフアシス回路を構成している。 遅延回路81oの出力低域変換搬送色信号は、o
個の縦続接続されている遅延回路911〜91o
より夫々例えば1Hずつ順次に遅延される。遅延
回路911〜91oの各出力遅延信号は、係数回路
921〜92oを通して加算回路93に供給され、
ここで係数回路821〜82oの出力低域変換搬送
色信号と夫々加算合成される。係数回路921
92oの各出力遅延低域変換搬送色信号は、係数
回路82o+1の出力低域変換搬送色信号(メイン
信号)に対して、時間的に過去の低域変換搬送色
信号であり、これらの低域変換搬送色信号がメイ
ン信号に対してすべて逆相の関係になるように係
数回路921〜92oの各係数の正負が選定されて
いる。 加算回路93からは、前記したプリエンフアシ
ス回路6のプリエンフアシス特性が付与された低
域変換搬送色信号が取り出され、出力端子84へ
出力される。 第10図に示すプリエンフアシス回路に対応す
るデイエンフアシス回路は、基本的には第10図
と同様の回路構成であるが、係数回路82o+1
相当する係数回路から出力されるメイン信号に対
して、係数回路821〜82o,921〜92oに相
当する係数回路の夫々の出力再生低域変換搬送色
信号がすべて同相関係になるように、各係数回路
の係数の正負が夫々選定され、かつ、係数の絶対
値は回路821〜82o,921〜92oの各係数と
は異なる値に選定される点が異なる。 以上はプリエンフアシス回路6が直線プリエン
フアシス特性を有する場合の各実施例であるが、
次に非直線プリエンフアシス特性を有する場合の
各実施例について、第11図乃至第14図と共に
説明する。第11図はプリエンフアシス回路6の
第6実施例のブロツク系統図を示す。同図中、入
力端子96に入来した低域変換搬送色信号は、縦
続接続されているo個の遅延回路971〜97o
供給される一方、係数−loの係数回路981を通
して加算回路99に供給される。夫々例えば1H
の遅延時間を有している遅延回路971〜97o-1
の各出力低域変換搬送色信号は、係数回路982
〜98oを通して加算回路99に供給される。 また最終段の遅延回路97oよりoH遅延されて
取り出された低域変換搬送色信号は、係数回路9
o+1により正の係数L0と乗算された後加算回路
99に供給され、また一方係数回路102に供給
される。係数回路981〜98oの各出力低域変換
搬送色信号は、係数回路98o+1の出力低域変換
搬送色信号(メイン信号)の位相に対して略逆位
相となるように、負の係数値に夫々選定されてい
る。 加算回路99からは、入力低域変換搬送色信号
の画面垂直方向の空間周波数成分があたかも微分
されたかの如き波形の信号が取り出され、この信
号は前記非直線回路49と同一構成の非直線回路
100を通して加算回路101に供給され、ここ
で係数回路102により正の係数L1と乗算され
oH遅延低域変換搬送色信号と加算された後、
出力端子103へ出力される。 これにより、出力端子103には第5図と共に
説明した垂直方向の空間周波数が非直線プリエン
フアシスされた低域変換搬送色信号が取り出され
る。この実施例は、出力時点におけるメイン信号
に対して、時間的に未来の低域変換搬送色信号を
重み付けして加算合成することにより、プリエン
フアシスされた低域変換搬送色信号を得るバツク
ワード型のプリエンフアシス回路であり、また出
力加重形で非巡回形でもある。 このプリエンフアシス回路に対応するデイエン
フアシス回路は、基本的には第11図と同様の回
路構成であるが、係数回路98o+1に相当する係
数回路の出力メイン信号に対して、他の係数回路
981〜98oに相当する係数回路の出力再生搬送
色信号はすべて同位相の関係になるように各々の
係数の正負が選定されかつ、絶対値も異なる値に
選定されている点が第11図と異なる。 次に第12図はプリエンフアシス回路6の第7
実施例のブロツク系統図を示す。同図中、第11
図と同一構成部分には同一符号を付し、その説明
を省略する。入力端子96に入来した低域変換搬
送色信号は、正の係数L0を乗ずる係数回路10
1を通してメイン信号として遅延回路1071
供給され、また係数l1、−l2、…、−loを乗ずる係
数回路1062,1063,…,106o+1を通し
て加算回路1081,1082,…,108oに供
給される。1Hの遅延時間を有する遅延回路10
1〜107oの各出力信号は加算回路1081
108oに夫々供給される。 これにより、加算回路108oからは入力低域
変換搬送色信号の垂直方向の空間周波数成分が微
分されたかの如き波形の低域変換搬送色信号が取
り出されて非直線回路100と同一構成の非直線
回路109を通して加算回路110に供給され
る。加算回路110は最終段の遅延回路97o
oH遅延されて取り出された低域変換搬送色信
号に、正の係数L1を乗ずる係数回路111を通
して入来する低域変換搬送色信号と上記非直線回
路109の出力信号とを夫々加算合成して、前記
非直線プリエンフアシス特性が付与された低域変
換搬送色信号を生成し、これを出力端子103へ
出力する。本実施例は入力加重形でバツクワード
型のプリエンフアシス回路である。 第12図に対応するデイエンフアシス回路は、
第12図に示す回路と基本的には同一構成である
が、係数回路1061〜106o+1に相当する係数
回路の係数は、メイン信号に対してプリエンフア
シス回路と逆の位相関係となるような値に選定さ
れる。従つて、例えば係数回路1062〜106o
+1に相当するo個の係数回路の係数を−l1′〜−lo
に選定したときは、係数回路1061,111に
相当する係数回路の係数は−L0′、L1′に選定され
る。なお、第12図の遅延回路971〜97oo
Hの遅延信号を有する1個の遅延回路で構成する
こともできる(第13図も同様)。 次に第13図はプリエンフアシス回路6の第8
実施例のブロツク系統図を示す。同図中、第12
図と同一構成部分には同一符号を付し、その説明
を省略する。本実施例は第12図に示した第7実
施例と同様に、入力加重形で、バツクワード型の
プリエンフアシス回路であるが、メイン信号を得
る場所が第7実施例と異なる。第13図におい
て、遅延回路97oより計oH遅延されて取り出さ
れた低域変換搬送色信号は、係数回路114及び
111に夫々供給され、係数回路114により正
の係数L0を乗じられた後、加算回路113へメ
イン信号として供給される。加算回路113は加
算回路108oよりの信号と上記メイン信号とを
夫々加算合成して垂直方向の空間周波数成分が微
分されたような波形の信号を出力し、それを非直
線回路109を通して加算回路110へ供給す
る。 第13図に対応するデイエンフアシス回路は、
第13図と同様の回路構成であるが、係数回路1
062〜106o+1,114,111に相当する
夫々の係数回路の係数がプリエンフアシス回路と
は異なる所定の値に選定されている。 次に第14図はプリエンフアシス回路6の第9
実施例のブロツク系統図を示す。同図中、第11
図と同一構成部分には同一符号を付し、その説明
を省略する。ただし、実際には第14図中の係数
回路981〜98o+1と1201〜120の各係数
−lo〜l1、L0と、第11図に示した係数回路981
〜98o+1の各係数−lo〜−l1、L0とは夫々互いに
異なる値である。本実施例は、フオワード型とバ
ツクワード型とを夫々組合わせた出力加重形であ
つて、非巡回形のプリエンフアシス回路であり、
例えば各1Hの遅延時間をもつ遅延回路1191
119o、それらの出力低域変換搬送色信号が供
給される係数回路1201〜120oは、加算回路
122と共にフオワード型プリエンフアシス回路
部を構成している。 加算回路122は係数回路98o+1より取り出
されたメイン号と、このメイン信号に対して時間
的に未来の入力情報である係数回路981〜98o
よりの各低域変換搬送色信号と、メイン信号に対
して時間的に過去の入力情報である係数回路12
1〜120oよりの各低域変換搬送色信号とを
夫々加算合成することにより、入力低域変換搬送
色信号の垂直方向の空間周波数成分があたかも微
分された如き波形(本実施例はフオワード型とバ
ツクワード型とを組合わせているので、エツジの
前後で微分されたようになる)の信号を生成し、
この信号を非直線回路100と同一構成の非直線
回路123を通して加算回路124へ出力する。
加算回路124は遅延回路97oより取り出され
た低域変換搬送色信号に係数L1に乗ずる係数回
路125よりの低域変換搬送色信号と、非直線回
路123よりの信号とを夫々加算合成して出力端
子103へプリエンフアシスされた低域変換搬送
色信号を出力する。 第14図に対応するデイエンフアシス回路は、
第14図と同様の回路構成であり、また係数回路
981〜98o,1201〜120o及び125に相
当する係数回路の係数の正負を第14図と同一と
した場合は、係数回路98o+1に相当する係数回
路の係数が負に選定される点が異なる。 以上説明した本発明装置におけるプリエンフア
シス回路6、デイエンフアシス回路15の各実施
例の形式と、その形式に対応する実施例が示され
ている図番との関係についてまとめると、次表に
示す如くになる。
【表】 なお、上記表中、空欄の部分のプリエンフアシ
ス回路、デイエンフアシス回路は図示を省略した
が、これらの回路も本発明装置に包含されるもの
である。例えば、第3図に示す回路と第8図に示
す回路とを夫々直列接続することにより、非巡回
形と巡回形との組合わせからなる出力加重形の位
相直線プリエンフアシス回路を構成することがで
き、また第3図に示す回路と第9図に示す回路と
を夫々直列接続することにより、非巡回と巡回形
との組合わせからなる入力加重形の直線プリエン
フアシス回路を構成することができる。 応用例 なお、本発明は上記の実施例に限定されるもの
ではなく、上記の実施例はNTSC方式の搬送色信
号を低域変換してからプリエンフアシス、デイエ
ンフアシスする場合について説明したが、PAL
方式の搬送色信号を低域変換した信号に対しても
適用することができる。ただし、この場合は、
PAL方式の搬送色信号は2つの色差信号のうち
一方の色差信号の色副搬送波が1H毎に位相反転
されているから、前記の遅延回路36,43,6
5,811〜81o,89〜89o,911〜91o
971〜97o,1071〜107o及び1191〜1
19oは夫々、2Hの自然数倍の遅延時間を有する
ように構成される。またこの場合の遅延回路は、
上記の各遅延回路と同様に、CCD等の電荷転送
素子と、クロツクパルス発生回路とから構成する
こともできる。また非直線回路49,55,6
9,100,109,123は、振幅制限器に限
定されるものではない。 効 果 上述の如く、本発明によれば、再生時に再生低
域変換搬送色信号の垂直方向の空間周波数につい
てデイエンフアシスを行なつているので、再生低
域変換搬送色信号のS/N比を改善することがで
き、しかもデイエンフアシス特性と相補的なプリ
エンフアシス特性によつて記録時に低域変換搬送
色信号の垂直方向の空間周波数の高域成分が強調
されているので、デイエンフアシスによる垂直方
向の空間周波数特性(垂直解像度)は、従来のラ
イン相関を利用したノイズ低減回路のように低下
することはなく、また大振幅の低域変換搬送色信
号についてはあまりプリエンフアシスをかけない
ようにした非直線プリエンフアシスを行なつてい
るので、プリエンフアシスによるオーバーシユー
ト量を減らすことができ、よつてこの低域変換搬
送色信号に多重されて伝送される輝度信号のS/
N比の劣化やモアレ等を殆ど発生させることな
く、低域変換搬送色信号のS/N比の改善がで
き、また非直線プリエンフアシス回路と非直線デ
イエンフアシス回路のいずれか一方のみを備えた
記録再生装置においては、低域変換搬送色信号の
振幅はそれほど強調されて記録再生されないか
ら、現行のVTRにより記録された磁気テープか
ら再生した低域変換搬送色信号を非直線デイエン
フアシス回路を通しても実用上殆ど問題なく原信
号波形に再生することができ、他方、本発明装置
により記録された磁気テープも、現行のVTRに
よつて実用上殆ど問題なく原低域変換搬送色信号
波形に再生するこができ、よつて現行のVTRと
互換再生ができ、また更に加算回路又は減算回路
における遅延された低域変換搬送色信号との合成
に際しては、搬送色信号について加減算を行なう
場合よりも周波数が充分に低いので位相調整を必
要とすることなく、又は極めて簡単な位相調整に
よつて位相合わせができ、よつてエンフアシス量
を高周波数の搬送色信号に対してプリエンフアシ
ス、デイエンフアシスする場合よりもより自由に
設定することができ、かつ、波形の復元性をより
向上することができ、更に遅延回路としてCCD
等の電荷転送素子と、その遅延時間を可変制御す
るためのクロツクパルスを、記録再生される水平
同期信号に同期させて発生させる回路とより構成
した場合は、再生時間軸変動に連動させて遅延時
間を伸縮でき、よつて遅延回路の入出力信号の加
減算を行なう回路の入力信号の位相合わせをより
正確に行なうことができ、再生低域変換搬送色信
号のS/N比の改善度、波形の再現性をより向上
することができる等の特長を有するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は夫々本発明装置の各実施例
を示すブロツク系統図、第3図及び第4図は夫々
プリエンフアシス回路及びデイエンフアシス回路
の第1実施例を示すブロツク系統図、第5図及び
第6図は夫々プリエンフアシス回路及びデイエン
フアシス回路の第2実施例を示すブロツク系統
図、第7図はプリエンフアシス回路とデイエンフ
アシス回路とを共用した場合の一実施例を示すブ
ロツク系統図、第8図乃至第14図は夫々プリエ
ンフアシス回路の第3乃至第9実施例を示すブロ
ツク系統図である。 1,21……カラー映像信号入力端子、2……
輝度信号分離用低域フイルタ、3……搬送色信号
分離用帯域フイルタ、5……記録搬送色信号処理
回路、6,41……プリエンフアシス回路、9…
…磁気テープ、15,43……デイエンフアシス
回路、16……再生搬送色信号処理回路、18,
31……再生カラー映像信号出力端子、20……
アダプタ、33,80,96……低域変換搬送色
信号入力端子、34,41,42,51,64,
83,901〜90o,99,101,1081
108o,122,124……加算回路、35,
55,58,68,71……減算回路、36,4
3,65……1(又は2)H遅延回路、37,3
8,44,45,48,50,53,54,5
7,66,67,70,821〜82o+1,881
〜88o+1,981〜98o+1,102,1061
106o+1,111,114,125……係数回
路、39,52,84,103……被プリエンフ
アシス低域変換搬送色信号出力端子、40……再
生低域変換搬送色信号入力端子、46,59……
被デイエンフアシス低域変換搬送色信号出力端
子、49,55,69,100,109,123
……非直線回路、60……入力端子、62……差
動増幅器、74……出力端子、811〜81o,8
1〜89o,911〜91o,971〜97o,10
1〜107o,1191〜119o……遅延回路。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 カラー映像信号より分離された搬送色信号を
    低域に周波数変換して記録媒体に記録し、再生時
    には該記録媒体から再生された再生信号より分離
    した再生低域変換搬送色信号からもとの信号形態
    の再生搬送色信号を得る搬送色信号の記録再生装
    置において、記録系には上記低域変換搬送色信号
    が供給され、その垂直方向の空間周波数の高域成
    分を低域成分に比し相対的にレベル増強して出力
    するプリエンフアシス回路を設け、再生系には上
    記再生低域変換搬送色信号が供給され、その垂直
    方向の空間周波数の高域成分を低域成分に比し相
    対的にレベル減衰する特性であつて該プリエンフ
    アシス回路の垂直方向の空間周波数対レベル特性
    と相補的な特性を有するデイエンフアシス回路を
    設けたことを特徴とする搬送色信号の記録再生装
    置。 2 該プリエンフアシス回路及び該デイエンフア
    シス回路の夫々は、該カラー映像信号がNTSC方
    式のときは1又は2水平走査期間遅延する遅延回
    路を有しており、該遅延回路を、記録再生される
    水平同期信号に同期させて発生させたクロツクパ
    ルスにより遅延時間が制御される電荷転送素子で
    構成したことを特徴とする特許請求の範囲第1項
    記載の搬送色信号の記録再生装置。 3 カラー映像信号より分離された搬送色信号を
    低減に周波数変換して記録媒体に記録し、再生時
    には該記録媒体から再生された再生信号より分離
    した再生低域変換搬送色信号からもとの信号形態
    の再生搬送色信号を得る搬送色信号の記録再生装
    置において、記録系には上記低域変換搬送色信号
    が供給され、その垂直方向の空間周波数の高域成
    分を低域成分に比し該低域変換搬送色信号の振幅
    に応じて相対的にレベル増強して出力する非直線
    特性を持つプリエンフアシス回路を設け、再生系
    には上記再生低域変換搬送色信号が供給され、そ
    の垂直方向の空間周波数の高域成分を低域成分に
    比し該再生低域変換搬送色信号の振幅に応じて相
    対的にレベル減衰して出力する非直線特性であつ
    て該プリエンフアシス回路の垂直方向の空間周波
    数対レベル特性と相補的な特性を有するデイエン
    フアシス回路を設けたことを特徴とする搬送色信
    号の記録再生装置。 4 該プリエンフアシス回路及び該デイエンフア
    シス回路の夫々は、該カラー映像信号がNTSC方
    式のときは1又は2水平走査期間遅延する遅延回
    路を有しており、該遅延回路を、記録再生される
    水平同期信号に同期させて発生させたクロツクパ
    ルスにより遅延時間が制御される電荷転送素子で
    構成したことを特徴とする特許請求の範囲第3項
    記載の搬送色信号の記録再生装置。
JP58164735A 1983-09-07 1983-09-07 搬送色信号の記録再生装置 Granted JPS6057790A (ja)

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JP58164735A Granted JPS6057790A (ja) 1983-09-07 1983-09-07 搬送色信号の記録再生装置

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JP (1) JPS6057790A (ja)

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JPH0738727B2 (ja) * 1986-03-24 1995-04-26 ソニー株式会社 再生色信号の信号処理回路

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Publication number Publication date
JPS6057790A (ja) 1985-04-03

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