JPS646825B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はエアゾール容器用押釦に係るもので、
内容物を噴射することのみならず、エアゾール容
器内に内容物を詰替充填したり、圧力充填をした
り、その他の種々のアダプターを接続して多目的
な使用を可能するものである。

従来の技術 従来エアゾール容器用押釦には種々のものが存
在したが、いずれもエアゾール容器内の内容物を
噴射することのみが可能なものであつて、エアゾ
ール容器内に内容物を詰替充填したり、圧力充填
をするとか、他の種々のアダプターを押釦に接続
して、多目的な使用を可能としたものは存在しな
かつた。

発明が解決しようとする問題点 本発明は上述のごとき問題点を解決しようとす
るものであつて、通常使用時にはエアゾール内容
物の噴射を行い、必要に応じて適宜のアダプター
を押釦本体に接続して使用することにより、エア
ゾール内容物の詰替充填、圧力充填、その他の多
目的の使用を可能にしようとするものである。

問題点を解決するための手段 本発明は上述のごとき問題点を解決するため、
一端にステムを固定した押釦本体内に、ステムお
よびノズルと連通するとともに外部挿入口を開口
した導入室を設け、この導入室内に発条で押圧さ
れ外部挿入口を閉止するとともにこの閉止状態で
外周壁ノズルとの接続口を閉止することの無い長
さとした摺動弁を摺動自在に挿入し、この摺動弁
を外部挿入口方向から押圧した状態で、外周壁で
接続口を閉止し、ノズルとステムとの連通を遮断
するとともに外部挿入口とステムを、導入室内面
の流出溝を介して、連通状態として成るものであ
る。

作 用 本発明は上述のごとく構成したものであるか
ら、通常使用時には導入室を介してステムとノズ
ルを連通するとともに摺動弁で外部挿入口を閉止
し、エアゾール内容物の噴射を行う。そして、エ
アゾール内容物の詰替充填、圧力充填、その他適
宜のアダプターを押釦本体に接続して使用する場
合には、再充填用のステム、アダプターの連通管
等を外部挿入口から挿入し摺動弁を押圧摺動する
ことにより、再充填用のステム、アダプターの連
通管等とステムを、導入室内面の流出溝介して連
通し、多目的な使用を可能とするものである。

実施例 以下本発明の一実施例を図面に於て説明すれ
ば、１は従来公知のエアゾール容器で、目金２を
介してマウンテンカツプ３を設け、このマウンテ
ンカツプ３の中央部にステム４を突出している。
５は押釦本体で、ステム４に連通する連通口６を
介して導入室７を内部に形成するとともに一側に
はノズル８を形成し、このノズル８と導入室７と
を、接続口９にて連通している。１０は摺動弁
で、導入室７内に摺動自在に挿入されるとともに
ステム４の延長方向に位置する導入室７の端面
に、エアゾール容器１の弁の使用されている発条
よりも、復元力の弱い発条１１で押圧付勢され、
押釦本体５に開口した外部挿入口１２を、一端壁
１３で閉止するとともに外周壁１４が接続口９を
閉止することのないよう、その形成長さを決定す
る。１５は流出溝で、接続口９とは反対側の導入
室７内面に軸方向に形成している。１６は流通突
部で、連通口６の外周に適宜の流通間隔を介して
突出し、摺動弁１０の押し下げ時にも連通口６を
閉止することのないようにする。

以上の如く構成したものに於て、通常の噴射を
行なうには、押釦本体５の上面を手指等で押圧し
ステム４を押し下げれば、エアゾール容器１内の
制御弁が開放されて内容物は連通口６、導入室
７、接続口９を介してノズル８より噴射される。
この状態に於て外部挿入口１２は、摺動弁１０に
よつて閉止されているから、内容物が噴出するこ
とはなく、通常の押釦としての使用を可能とす
る。

また、本発明のエアゾール容器用押釦は、詰替
充填、圧力充填等を行なうことが可能であつて、
第２図に示す如く、詰替充填、圧力充填等を行な
う目的エアゾール容器１７のステム１８を、外部
挿入口１２から挿入し押圧すれば摺動弁１０が押
し下げられるとともに流通突部１６を介して押釦
本体５が押し下げられ、内容物は連通口６、導入
室７、流出溝１５を介して目的エアゾール容器１
７内に流入充填されるとともに接続口９は、摺動
弁１０の外周壁１４によつて密閉されるから、ノ
ズル８から内容物が噴射されることはない。この
場合詰替充填として目的エアゾール容器１７を用
いるには、目的エアゾール容器１７に詰替充填用
の制御弁が備えられていることが必要であり、ま
た圧力充填に目的エアゾール容器１７を用いるに
は、エアゾール容器１内を予めバキユーム処理し
ておくことが必要である。このように詰替充填、
圧力充填等を行う場合も何等特別のアダプター等
を用いる必要がなく、押釦本体５をエアゾール容
器１のステム４に装着したままこれ等の作業が可
能となる。

また本発明のエアゾール容器用押釦は適宜のア
ダプター２０を接続して、エアゾール容器１の使
用範囲を拡大することが可能となるもので、第３
図、第４図に示す実施例は、風呂釜洗浄用のアダ
プターに係るものであつて、２１は係合筒で、常
時はエアゾール容器１のマウンテンカツプ３に、
着脱自在に係合するとともにマウンテンカツプ３
からの取外し時には、風呂釜等の被洗浄物２２の
洗浄口２３に接続し得る直径に一端に形成すると
ともに他端には、被覆板２４を固定し、この被覆
板２４の中央部外面側に、エアゾール容器１のス
テム４と接続し、ステム４を押圧し得る接続部２
５を筒状に形成している。この接続部２５は、外
部挿入口１２に挿入し、第３図に示す如く被洗浄
物２２の洗浄口２３に係合筒２１を接続挿入した
状態で、摺動弁１０およびステム４を押圧し、エ
アゾール内容物を被洗浄物２２の内部に噴射する
ことができるとともに外径寸法を、水道ホースを
接続し得るものとし、エアゾール内容物の噴射の
後に水で被洗浄物２２の内部を容易に洗浄し得る
よう構成している。またこのアダプター２０は、
不使用時に於て第４図に示す如く押釦本体５のオ
ーバーキヤツプとして使用することも可能であ
る。

発明の効果 本発明は上述のごとく構成したものであるか
ら、通常使用時には導入室を介してステムとノズ
ルを連通するとともに摺動弁で外部挿入口を閉止
し、エアゾール内容物の噴射を行うことができ
る。またエアゾール内容物の詰替充填、圧力充
填、または適宜のアダプターを押釦本体に接続し
て使用する場合には、再充填用のステム、アダプ
ターの接続部等を外部挿入口から挿入し、摺動弁
を押圧摺動することにより、再充填用のステム、
アダプターの接続部等とエアゾール容器のステム
を、導入室の流出溝を介して連通することがで
き、多目的な使用を可能とするものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施例を示すもので、第１図は
断面図、第２図は詰替充填、圧力充填等の状態を
示す断面図、第３図はアダプターを使用した状態
を示す断面図、第４図はアダプターをエアゾール
容器のマウンテンカツプに固定した状態の断面図
である。 ４……ステム、５……押釦本体、７……導入
室、８……ノズル、９……接続口、１０……摺動
弁、１１……発条、１２……外部挿入口、１４…
…外周壁、１５……流出溝。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 一端にステムを固定した押釦本体内に、ステ
   ムおよびノズルと連通するとともに外部挿入口を
   開口した導入室を設け、この導入室内に発条で押
   圧され外部挿入口を閉止するとともにこの閉止状
   態で外周壁ノズルとの接続口を閉止することの無
   い長さとした摺動弁を摺動自在に挿入し、この摺
   動弁を外部挿入口方向から押圧した状態で、外周
   壁で接続口を閉止し、ノズルとステムとの連通を
   遮断するとともに外部挿入口とステムを、導入室
   内面の流出溝を介して連通状態とすることを特徴
   とするエアゾール容器用押釦。