JPS62763Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はエアゾール容器用混合装置に係るもの
で、従来複数のエアゾール容器から異なる内容物
を導出して混合を行うことができるようにしたも
のは存在したが、これらのものは非加圧状態に於
てのみ混合が可能であつて加圧状態に於ける混合
は困難であるとか、非加圧状態の液体とエアゾー
ル容器内のエアゾール内容物とを混合することは
困難である等の欠点を有するものであつた。

本考案はこのような欠点を除去したものであつ
て、エアゾール内容物の導入時にのみ開弁するチ
エツキ弁を設けるとともにエアゾール容器のステ
ムに着脱自在に接続した導入部と、この導入部を
一端に形成した気密性を保持し得る収納体と、こ
の収納体に着脱自在に固定するとともに収納体内
の導入内容物の導出を制御する制御弁を設けた蓋
体とから成り、複数のエアゾール容器から異なる
内容物を収納体内に導出して混合を行なつたり、
エアゾール容器等の金属容器では腐食の関係から
充填が困難な液体、使用者が独自に作成した液体
等を予じめ上端開口部から注入しておきエアゾー
ル容器のエアゾール内用物と混合することを可能
とするとともにこの混合内容物を加圧状態に保持
し目的部に適宜の加圧力で噴射することを可能と
したものである。以下本考案の一実施例を図面に
於て説明すれば、１はエアゾール容器で、上端の
マウンテンカツプ２の中央にステム３を突出して
いる。このステム３に接続する導入部４の一端に
はエアゾール内容物の導入時にのみ内容物の加圧
力で押圧変形し、導入口５を開弁するゴム帯等で
形成したチエツキ弁６を設けている。この導入部
４は収納体７の一端に挿入固定されるとともにマ
ウンテンカツプ２の外周に着脱自在に嵌合した嵌
合体８によりステム３と着脱自在でステム３を押
圧可能に位置している。導入部４を設けた収納体
７は不透明材で形成しても良いが、透明または半
透明の強化ガラス、合成樹脂等で形成し、導入部
４から導入したエアゾール内容物の液面を外部か
ら確認し導入量を容易に知ることができるように
するとともに外周面には計量用の適宜の目盛りを
形成している。またこの収納体７の上端開口部１
０には蓋体１１を螺溝１２により着脱自在に固定
し、この蓋体１１には収納体７内の導入内容物の
導出を制御する制御弁１３を設けている。この制
御弁１３はフランジ１４を蓋体１１と収納体７間
に挿入するとともに環状筒１５を収納体７の上端
開口部１０内に挿入し、環状筒１５の中央に設け
たハウジング１６内には発条１７で外部方向に押
圧付勢された導出ステム１８を挿入している。こ
の導出ステム１８は押圧時にのみ収納体７内部と
外部とを連通するようガスケツト１９により連通
孔を常時は閉止されるとともに外出端部にはエア
ゾール内容物と使用上の関連性を有する適宜のア
ダプター２０を接続している。一実施例に於ては
エアゾール内容物を染髪剤としアダプター２０と
して染髪用の刷子を形成した。

上述の如く構成したものに於て蓋体１１を取外
して上端開口部１０から混合すべき適宜の液体を
適宜量注入し蓋体１１を密閉した後、導入部４を
ステム３に接続し押圧すれば、エアゾール内容物
は自圧によつてチエツキ弁６を開放し収納体７内
に流入し、予じめ注入しておいた液体と混合され
る。この流入混合状態を外部から確認し目的量で
ステム３の押圧を解除すればエアゾール内容物の
収納体７への導入は中止される。この外部からの
確認は、エアゾール容器内のエアゾール内容物の
全量を収納体７内に導出してしまう場合は予じめ
規定量のみが収納体７内に導出されるから必ずし
も必要ではない。また他の実施例では上端開口物
１０から液体等を予じめ注入することなく、異な
るエアゾール内容物を充填した複数のエアゾール
容器１に導入部４を順次接続して行なえば、複数
のエアゾール容器１から異なる内容物を収納体７
内に導入して複数エアゾール内容物の混合を行う
ことができるものとなる。次にこの導入内容物を
目的部に噴出するには目的部にアダプター２０ま
たは導出ステム１８を当接して押圧すれば、発条
１７の復元力に抗して導出ステム１８は押圧移動
され、収納体７内の加圧力を有する混合エアゾー
ル内容物を目的部に噴出し、染髪作業等ではその
噴出力で毛根部まで確実に染髪し得るものとな
る。

以上の如く本考案は複数のエアゾール容器から
異なる内容物を収納体内に導出して混合を行なつ
たり、エアゾール容器等の金属容器では腐食の関
係から充填が困難な液体、使用者が独自に作成し
た液体等を予じめ上端開口部から注入しておきエ
アゾール容器のエアゾール内用物と混合すること
を可能にするとともにこの混合内容物を加圧状態
に保持し目的部に適宜の加圧力で噴射することを
可能としたものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示す断面図である。 １……エアゾール容器、３……ステム、４……
導入部、６……チエツキ弁、７……収納体、１１
……蓋体、１３……制御弁。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) エアゾール内容物の導入時にのみ開弁するチ
   エツキ弁を設けるとともにエアゾール容器のス
   テムに着脱自在に接続した導入部と、この導入
   部を一端に形成した気密性を保持し得る収納体
   と、この収納体に着脱自在に固定するとともに
   収納体内の導入内容物の導出を制御する制御弁
   を設けた蓋体とから成ることを特徴とするエア
   ゾール容器用混合装置。 (2) 収納体は導入する内容物の液面位置を外部か
   ら確認し得る材質で形成したことを特徴とする
   実用新案登録請求の範囲第１項記載のエアゾー
   ル容器用混合装置。