JPS646464B2 - - Google Patents

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JPS646464B2
JPS646464B2 JP55040135A JP4013580A JPS646464B2 JP S646464 B2 JPS646464 B2 JP S646464B2 JP 55040135 A JP55040135 A JP 55040135A JP 4013580 A JP4013580 A JP 4013580A JP S646464 B2 JPS646464 B2 JP S646464B2
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JP
Japan
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metal
elastomer
containing filler
release agent
fixing member
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JP55040135A
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JPS55135877A (en
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Ei Shiinaa Donarudo
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Xerox Corp
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Publication date
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Application filed by Xerox Corp filed Critical Xerox Corp
Publication of JPS55135877A publication Critical patent/JPS55135877A/ja
Publication of JPS646464B2 publication Critical patent/JPS646464B2/ja
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/20Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat
    • G03G15/2003Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat
    • G03G15/2014Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat using contact heat
    • G03G15/2053Structural details of heat elements, e.g. structure of roller or belt, eddy current, induction heating
    • G03G15/2057Structural details of heat elements, e.g. structure of roller or belt, eddy current, induction heating relating to the chemical composition of the heat element and layers thereof

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、一般的に云えば、加熱式定着用の部
材、装置および方法に関し、更に詳しくは、定着
操作時に基体に融着した、樹脂をベースとする粉
末のオフセツトを防止する改良された定着用表面
と定着方法に関する。本明細書で使用する定着用
表面は、トナー、すなわち樹脂をベースとする粉
末像を定着するのに適したもので、ロール、ベル
ト、平らな表面あるいは他の形状のものである。
本発明は、像を静電的に形成し、これをトナー、
すなわち熱可塑性樹脂粉末として知られている樹
脂粉末で現像し、しかる後、その粉末像を転写し
てある紙や他の基体シート上に溶着、すなわち定
着するというゼログラフイーの分野で特に有用で
ある。本発明において樹脂をベースとする粉末、
すなわちトナーは熱軟化性であり、熱可塑性樹脂
を含有するトナーとして供給される如きもので、
工業的に公知のいろいろな方法で普通に使用され
ている。
樹脂粉末、すなわちトナーから形成した像を定
着するためには、その粉末と定着されるべき基体
をかなり高い温度に、一般的には約90℃以上の温
度に加熱することが必要である。この加熱温度は
トナーに使用された特定の樹脂の軟化範囲によつ
て変わつてくる。一般的には、約160℃あるいは
それ以上という高い温度が考えられている。しか
しながら、基体の温度を約200℃以上に高めるこ
とは、このような高温では基体が、特に基体が紙
であるときは着色する傾向があるので、望ましく
ないことである。
粉末像を定着するために熱をかける最も速く、
且つ最も明確な一方法は、樹脂をベースとする粉
末を、加熱したロールの如き熱い表面と直接接触
させることであることは長い間認められている。
しかしながら、殆んどの場合、粉末像が熱によつ
て粘着化するので、支持体材料により運ばれた像
の一部がプレートやロールの表面に粘着するよう
になり、そのため、次のシートがその加熱したロ
ールの方に進んだときに、粘着化した像、すなわ
ち最初のシートから部分的に除去された像が次の
シートに部分的に転写し、且つ同時に上記の次の
シートからの粘着化した像の一部が加熱ロールに
接着する。この過程は通常この技術分野で「オフ
セツト」または「ホツトオフセツト」と称され、
当該技術分野で今や周知の用語となつている。
加熱した表面へのトナーのオフセツトは、トナ
ー像を定着するための改良方法や装置の開発につ
ながつた。これらの改良方法は、像を有するシー
ト、ウエブ、あるいは基体材料を、その少なくと
も1個が加熱されている二個のロールの間に進め
ることによりトナー像を定着させることを特徴と
するものであり、像に接触している上記の2個の
ロールはテトラフルオロエチレン樹脂の薄い被覆
やシリコーンオイルのフイルムの如き不粘着性表
面を設けてトナーのオフセツトを防止している。
このようなロールの外側表面もフツ素化エチレ
ン/プロピレンポリマー、ポリ(ビニリデンフル
オリド/ヘキサフルオロピレン)の如きコモノマ
ーとしてヘキサフルオロピレンを含有するエラス
トマーあるいはシリコーンオイルで被覆したシリ
コーンエラストマー並びにフツ素化有機ポリマー
の如き低い表面エネルギーの充填剤を含有するシ
リコーンエラストマー等から構成されている。こ
れらのロールはトナーをピツクアツプする傾向が
あり、通常は、ホツトオフセツトを防止するため
にある種の剥離液体をロールの表面に連続的に施
着する必要があり、且つ普通は公知のシリコーン
オイルがこの目的に一般的に良く適合している。
その表面に官能性のポリマー剥離剤を有する裸の
金属の定着用部材も当該技術分野で周知である。
メルカプト官能性ポリオルガノシロキサンの如き
官能性ポリマー剥離剤は、裸の金属の定着用部材
の加熱した表面から熱可塑性樹脂トナーを剥離す
るのに一般的に良く適合している。
各種の定着機用剥離剤と一緒に使用する前記の
定着用部材は、熱可塑性樹脂トナーを各種の基体
に定着するのにうまく使用されているが、従来技
術の各々の組合せはいろいろな欠点を有してい
る。例えば、多くの従来技術の装置は、トナー像
を高速度で基体に定着させることが不可能であ
る。他のものは高価な定着用オイルや定着用剥離
剤を多量に消費する。更に他の従来技術の定着装
置は、多数の複写が可能であるとしても複写の品
質が不満足である。多くの定着用部材の構造は高
い温度での連続操作により摩耗や劣化を受ける。
このことは、定着用部材の取替えを必要とし、多
数の機械を使用するときは誠にコスト高である。
更に、シリコンオイルの被覆と共にエラストマー
および樹脂材料の層を有してトナーのオフセツト
を防止する多数の定着用部材は、その厚さが大で
あるので熱伝導度が劣り、そして、トナーの定着
に要した定着エネルギーを放出するのに、ニツプ
停止時間を長く、また定着用ロールの温度を高く
することを必要とする。また、ロールの表面温度
をコントロールするために、像を有する基体との
接触の前後に大きな温度変化が生じることによる
問題が生じる。
従つて、本発明の第1の目的は、オフセツトや
ホツトオフセツトを生じることなく高速度で樹脂
粉末像を迅速に定着できる定着用部材と定着方法
を提供することである。
本発明の第2の目的は、エラストマー表面また
は樹脂表面を表面する定着用部材を提供し、この
部材においては、エラストマーまたは樹脂を高エ
ネルギー充填剤とともに施着し、特定の官能性剥
離剤とともに使用したときに剥離を促進し、且つ
ホツトオフセツトを防止している。
本発明の第3の目的は、定着用部材のエラスト
マーまたは樹脂の表面材料とその表面に施着した
定着用剥離剤または定着用オイルとの間で相互作
用する定着用部材と定着方法を提供することであ
る。
本発明の他の目的および利点は以下の説明と添
附図面を参照すれば明らかになるであろう。
本発明の上記の目的は、ベース部材とエラスト
マー表面からなり、該エラストマーがその中に分
散した金属含有充填剤を有するものである定着用
部材の表面に、官能基を有するポリマー剥離剤を
施着することにより達成される。エラストマー中
に分散させる金属含有充填剤は、定着用部材の表
面にある官能基を有するポリマー剥離剤と相互作
用するのに十分な量で存在しなければならない。
定着用部材はロール、ベルト、平らな表面または
熱可塑性樹脂粉末像を基体に定着させるのに適し
た形状を有する他の基体であり、エラストマー表
面を有するベース部材からなる。該エラストマー
は、金属、合金、金属塩または金属酸化物の如き
金属含有充填剤をその中に分散して有し、その量
は官能基を有するポリマー剥離剤と相互作用する
のに十分な量である。該ポリマー剥離剤はエラス
トマー表面に施着され、熱可塑性樹脂トナー、す
なわち粉末に対し不粘着性の表面を形成してい
る。しかして、本発明は、官能基を有するポリマ
ー性剥離剤が、エラストマー作業表面を有するベ
ース部材からなる定着用部材の表面に施着されて
いる形式の定着装置において、熱可塑性樹脂粉末
像を定着するために定着用部材を提供する。該エ
ラストマーはその中に分散した金属含有充填剤を
有し、その充填剤の量は官能基を有するポリマー
剥離剤と相互作用するのに十分な量である。
本発明は、熱可塑性樹脂トナー像を基体に定着
させるための方法も提供し、該方法は、(a)高い温
度で定着用部材のエラストマー表面に官能基を有
するポリマー剥離剤のフイルムを形成し、該エラ
ストマー表面は、官能基を有するポリマー剥離剤
と相互作用するのに十分な量の金属含有充填剤を
その中に分散して有するものであり;(b)トナー像
を、トナーを軟化するのに十分な楠間基体上で、
被覆した加熱エラストマー表面に接触させ、且つ
(c)このトナーを冷却することからなる。熱可塑性
樹脂粉末像が基体に溶着するのに十分な時間と温
度で、金属酸化物、金属塩、金属または合金充填
剤を含有し且つ官能基を有するポリマー剥離剤で
被覆した上記のエラストマーの加熱表面に樹脂粉
末像を有する基体を接触させることにより該樹脂
粉末が基体に定着する。金属酸化物、金属塩、金
属、合金または他の適当な金属化合物充填剤をそ
の中に分散して有するエラストマー表面は、基体
上に溶着した粘着性化した、すなわち溶融した熱
可塑性樹脂に対して不粘着性である。これは、金
属酸化物、金属塩、金属、合金または他の適当な
金属化合物充填剤をその中に分散して有するエラ
ストマーが、該エラストマー中の金属、合金、金
属塩、金属酸化物または他の適当な金属化合物充
填剤と相互作用している官能基を有するポリマー
剥離剤のフイルムを有しているからである。金属
酸化物、金属塩、金属、合金または他の適当な金
属化合物充填剤をその中に分散して有するエラス
トマーと、官能基を有するポリマー剥離剤との間
の相剰効果の故に、高速の静電複写機においても
すぐれた剥離性と高品質の複写が得られる。
本発明の別の実施態様では、エラストマーを特
定の硬化剤若しくは架橋剤あるいは特定の方法で
硬化させ、且つ該エラストマーが、その中に本発
明による金属含有充填剤を含有しているときは、
多数の複写の溶着(定着)、すなわち改良された
剥離性が実現できるばかりでなく、更に通常の硬
化(架橋)剤、例えば過酸化物の如きフリーラジ
カル開始剤により硬化したエラストマーに比して
摩耗速度が実質的に改善されることを見い出し
た。しかして、フルオロエラストマーの如きエラ
ストマーを求核的付加硬化(架橋)剤により硬化
し、且つこのフルオロエラストマーが本発明によ
る金属含有充填剤を含有するときは、すぐれた定
着用部材と定着方法が得られる。この実施態様で
は、定着用部材の表面に、官能基を有するポリマ
ー剥離剤を施着して行う形式の定着用装置におい
て、基体に熱可塑性樹脂粉末像を定着するための
定着用部材を提供し、該定着用部材は、官能基を
有するポリマー剥離剤と相互作用するのに十分な
量で金属含有充填剤をその中に分散して含有する
エラストマー表面を有するベース部材からなり、
該エラストマーは求核的付加硬化剤で硬化させた
ものである。この実施態様における金属含有充填
剤、例えば酸化鉛の好ましい範囲は、エラストマ
ー100重量部あたり、金属含有充填剤約0.5〜100
重量部の濃度で使用される。金属含有充填剤の最
も好ましい濃度は、エラストマー100重量部あた
り約5〜45重量部である。最も広い実施態様にお
いては、金属含有充填剤はエラストマーの容量約
0.05容量%以上の濃度でエラストマー中に存在し
なければならない。
本発明は、定着用ロールとバツクアツプロール
が接触アークを画成し、トナー像を基体上に定着
し、且つ定着ロール上にトナーがオフセツトする
のを防止するために定着ロールの表面に剥離剤が
施着されている形式の静電複写装置においてトナ
ー像を定着させるための加熱加圧式定着装置であ
つて、その中に金属含有充填剤を分散して含有す
るエラストマー表面を有する定着用ロールからな
り、該エラストマーが求核的付加硬化剤により硬
化したものであり、該エラストマーの表面に施着
した剥離剤が、充填剤中の金属と相互作用する官
能基を有するポリマー剥離剤であることを特徴と
する上記の改良した定着用装置も提供する。この
実施態様において好ましいエラストマーはフルオ
ロエラストマーである。
その機構は完全には明らかではないが、官能基
を有するある種のポリマー流体を、金属酸化物、
金属塩、金属、合金または他の適当な金属化合物
充填剤をその中に分散して含有するエラストマー
表面を有する定着用部材の表面に施着するときに
は、エラストマー中の充填剤の金属と官能基を有
するポリマー流体との間に相互作用(化学反応、
配位コンプレツクス、水素結合あるいは他の機
構)が生じ、その結果、官能基を有する液状また
は流動性のポリマー剥離剤がすぐれた剥離性表面
を与えつつ、定着用部材の表面のすぐれた性質を
残している。このような機構にも係らず、エラス
トマー表面上に、エラストマーの組成および官能
基を有するポリマー剥離剤の組成とは異なるフイ
ルムが生じるものと考えられる。しかしながら、
このようにして生成したフイルムはトナーに対す
るよりも、金属酸化物、金属塩、金属、合金ある
いは他の適当な金属化合物充填剤をその内に分散
して含有するエラストマーに対してより大なる親
和性を有し、そのためにエラストマー表面にすぐ
れた剥離被覆が得られるのである。この剥離性被
覆は、加熱したトナーと該トナーを施着する基体
との間の凝集力およびトナーの凝集力より低い凝
集力を有している。エラストマー表面上にある金
属酸化物、金属塩、金属および合金粒子は通常は
剥離不良、すなわちトナーのオフセツトを生じる
ことがあるが金属酸化物、金属塩、金属または合
金充填剤を含有するエラストマーの表面に官能基
を有するポリマー剥離剤を使用することにより、
エラストマーまたは樹脂材料からなる外側表面を
有する定着用部材を備えた従来技術の定着用装置
や方法に一般的であるオフセツトの問題が実質的
に減少する。ポリマー剥離剤の官能基と金属含有
充填剤の金属との相互作用の結果、金属含有充填
材中の金属の臨界的、すなわち高い表面エネルギ
ーが全体的に減少することになる。
官能基を有するポリマー剥離剤は当該技術分野
で周知である。このような剥離剤は米国特許明細
書第4029827号、同第4078285号、同第4011362号、
同第4101686号および同第4046795号明細書に記載
されている。本発明で使用する官能基を有するポ
リマー剥離剤は周囲温度で固体でも液体でもよ
く、且つ操作温度で流体であつてもよい。この
「ポリマー」という用語は、主鎖として2個また
はそれ以上のモノマー単位を有することを意味
し、この主鎖は、そのポリマーの主鎖、側鎖また
は分枝に結合した化学的に反応性の官能基を有し
ている。ポリマーに結合した反応性の官能基は、
定着用部材のエラストマー表面中に分散した充填
剤の金属と相互作用可能なものでなければならな
い。更に、官能基を有するポリマー剥離剤は定着
用部材の表面にフイルムすなわちバリヤーを形成
するものでなければならず、このバリヤーすなわ
ちフイルムは操作温度においてトナーの表面エネ
ルギー以下の表面エネルギーを有している。本明
細書で使用する金属含有充填剤という語は、エラ
ストマー中に添加することができ、且つ官能基を
有するポリマー剥離剤と相互作用し得るいずれか
の金属、合金、金属酸化物、金属塩あるいは他の
金属化合物を意味する。金属含有充填剤の金属は
ポリマー剥離剤の官能基と相互作用せねばならな
いので、反応性の金属含有充填剤と呼んでもよ
い。金属含有充填剤としては金属、合金、金属酸
化物および金属塩を包合する。
本発明の方法および装置においては、ポリマー
剥離剤が、定着用部材のエラストマーまたは樹脂
材料中に分散した金属含有充填剤と相互作用する
官能基(化学的に反応性の官能基)を有し、熱可
塑性樹脂トナーを剥離し、且つ熱可塑性樹脂トナ
ーがエラストマー材料それ自体と接触するのを防
げる熱的に安定なフイルムを形成することが重要
である。定着用部材表面上のエラストマーまたは
樹脂中に分散した金属酸化物、金属塩、金属、合
金または他の適当な金属化合物充填剤が、ポリマ
ー剥離剤の官能基と相互作用し得る金属酸化物、
金属塩、金属、合金あるいは他の適当な金属化合
物であることも臨界的である。このような金属含
有充填材料は好ましくは官能基を有するポリマー
剥離剤をゲル化させず、また何らの悪影響しない
ものである。
本発明の定着用部材の実施態様は、加熱式ロー
ル定着機を使用するいずれのゼログラフ複写機械
で使用することができる。自動ゼログラフ複写機
械の例は米国特許第3937637号明細書に記載され
ている。この特許明細書には、その外周辺が適当
な光導電性材料で被覆された像記録ドラム状の部
材を使用している複写材が説明されている。ある
種の光導電性材料が米国特許第2970906号明細書
に記載されている。上記の光導電性ドラムは、シ
ヤフトにより機械フレーム内で回転するように適
当に軸受けされており、回転してその上に像を保
持している表面を多数のゼログラフ処理位置にも
たらす。各種の共働する機械要素を動かし、且つ
その要素を共役させるために適当な駆動手段を設
け、そして原稿のインプツトシート情報の忠実な
複写を紙の如き最終的な支持体材料シートに記録
する。
ゼログラフイーの実際は当該技術で周知である
ので、原稿の複写を作成するためのいろいろな処
理位置をA〜Eとして表わす。まず最初に、ドラ
ムがその光導電性表面を帯電位置A中を動かす。
帯電位置Aにおいて、像形成に先立つてドラムの
光導電性表面上に均一に静電荷を帯電させる。こ
の帯電は適当なコロナ発生装置により行うことが
できる。しかる後、ドラムを露光位置Bに回転
し、そこで帯電した光導電性表面を原稿のインプ
ツトシート情報の光像に露光することにより、電
荷が露光領域で選択的に消散し、原稿のインプツ
トシートが静電潜像の形式で記録される。適光な
露光装置は、当業者から得ることができる。
露光後、光導電性ドラムが、その光導電性表面
に記録された静電潜像を現像位置に回転し、そこ
で通常の現像剤混合物をその光導電体表面に施着
して潜像を可視化する。適当な現像方式として
は、磁気ブラシ現像方式があり、この方式は、キ
ヤリヤー粒子及び、電子写真樹脂と染料または顔
料着色剤とからなるトナーを有する磁性の現像剤
混合物を使用する。現像剤混合物は、デイレクシ
ヨン・フラツクス場(direction flux field)を
連続的に運ばれてそのブラシを形成する。光導電
性表面に記録された静電潜像は現像剤混合物のブ
ラシを接触させることにより現像される。次に光
導電性表面上の現像された像を転写位置D内で最
終支持体材料のシートと接触される。そしてその
トナー像を光導電性表面から最終支持シートの接
触面に転写する。最終支持材料は平紙、ガムラベ
ル、ポリカーポネート、ポリスルホン、マイラー
等の如き透明体でよい。マイラーはE・I・デユ
ポン・カンパニーの商標である。
トナー像が最終支持材料シート(本発明では基
体とも称している)に転写後、像を有するシート
すなわち基体は適当な定着装置に進み、定着装置
が転写した粉末像を基体に定着する。定着処理
後、その最終支持材料は一連のロールにより複写
紙トレイに進められ、次いでその機械の使用者に
よりそこから取出される。大部分のトナー粉末は
最終支持材料すなわち基体に転写されるが、トナ
ー粉末像を基体に転写後、光導電性表面上に幾分
かのトナーが残留する。光導電性表面上に残つた
残留トナー粒子は転写操作後、いずれか周知のク
リーニング手段、例えば、斜めにした弾性ナイフ
刃と組合せて使用するクリーニングコロナ発生装
置によりドラムから除去される。以上の説明は本
発明の目的には十分であつて、本発明の定着用部
材と方法が具体化できる好ましい自動ゼログラフ
複写機の一般的な操作を説明していると信じる。
本発明においては、熱可塑性樹脂粉末像を高い
温度で基体に定着、すなわち融着するための表面
は、ロール、平らな表面、ベルトあるいはいずれ
か適当な他の構成のものでよい。しかしながら、
本発明によれば、定着用部材の表面は、金属酸化
物、金属塩、金属、合金または他の適当な金属含
化合物填剤をその内に分散して有するエラストマ
ーからなるものでなければならない。金属含有充
填剤は、定着用部材表面に施着した官能基を有す
るポリマー剥離剤と相互作用して、粘着化したト
ナーに不粘着性の表面を与え、且つ定着操作中に
溶融した熱可塑性樹脂粉末をその表面から剥離で
きるものでなければならず、且つエラストマー中
に分散した金属含有充填剤は官能基を有するポリ
マー剥離剤と相互作用するのに十分な量で存在し
なければならない。本発明は熱可塑性樹脂粉末像
を基体に定着、すなわち融着するのに使用できる
殆んどの表面に適用することができるが、本明細
書では便宜上、実質上円形状である定着用ロール
部材について説明する。
定着用部材は金属含有充填剤をその内に分散し
て有するエラストマーからのみ構成してもよい
が、好ましい実施態様においては、そのロール構
造は、銅、アルミニウム、スチール等あるいは
銅、スチールおよびアルミニウムの被覆層の如き
中空の円筒状金属コアから作り、金属酸化物、金
属塩、金属あるいは合金の如き金属含有充填剤を
その中に分散して含有するエラストマーからなる
作業表面を有するベース部材からなる。このベー
ス部材は、接着したエラストマー層を有するいず
れか適当な材料でよく、且つその材料はいずれか
特定の金属、非金属あるいは複合材料に限定され
ない。
本発明で使用するエラストマーは、熱安定性の
エラストマーまたは樹脂材料であつて、熱可塑性
樹脂粉末を基体に融着あるいは定着するに要する
温度に従つて一般的には約90℃〜約200℃あるい
はそれ以上の高い温度に耐え得るものでなければ
ならない。本発明で使用するエラストマーは、定
着用部材の表面から溶融または粘着化した熱可塑
性樹脂粉末すなわちトナを剥離するのを促進する
のに使用する官能基を有する特定のポリマー剥離
剤により劣化したり攻撃を受けたりしてはならな
い。本発明で使用し得るエラストマーの例として
は、フルオロ−シリコーンエラストマー、シリコ
ーンカルボランエラストマー、各種の他のシリコ
ーンゴム、フルオロエラストマー、ビニリデンフ
ルオリドをベースとするエラストマー、定着温度
で耐劣化性のエチレン/プロピレンジエン、強化
有機ゴムの如き各種の有機ゴム、各種のコポリマ
ー、ブロツクコポリマー、コポリマーとエラスト
マーのブレンド物等である。本発明で使用するい
ずれのエラストマーまたは樹脂は、定着用部材の
操作温度で熱酸化安定性、すなわち耐熱劣化性を
有しなければならない。しかして、定着用部材の
操作温度で耐劣化性である有機樹脂が使用でき
る。これらの例としては、クロロプレンゴム、ニ
トリルゴム、クロロブチルゴム、エチレンプロピ
レンターポリマーゴム(EPDM)、ブタジエンゴ
ム、エチレンプロピレンゴム、ブチルゴム、ブタ
ジエン/アクリロニトリルゴム、エチレンアクリ
ルゴム、スチレン/ブタジエンゴム等、あるいは
定着用部材の操作温度で少なくともゴムを熱的に
安定化する添加剤で強化した前記のゴムがある。
大部分の定着用部材は約90℃〜約200℃の温度で
使用するが、それよりも高い温度またはそれより
も低い温度もトナーの軟化点または融点によつて
は使用できる。前記の性質を有する樹脂も本発明
で使用することができる。例えば、ポリテトラフ
ルオロエチレン(PTFE)、フツ素化エチレン−
プロピレンコポリマー(FEP)、およびポリフル
オロアルコキシポリテトラフルオロエチレン
(PFAテフロン)も本発明で使用することができ
る。
本発明で有用な好ましいエラストマーはフルオ
ロエラストマーであり、最も好ましいフルオロエ
ラストマーはビニリデンフルオリドをベースとす
るフルオロエラストマーであり、このエラストマ
ーはコノマーとしてヘキサフルオロピレンを含有
する。二種の最も好ましいフルオロエラストマー
は、(1)ビトン(Viton)Aとして工業的に知られ
ているビニリデンフルオリドとヘキサフルオロプ
ロピレンのコポリマーおよび(2)ビトンBとして工
業的に知られているビニリデンフルオリドーヘキ
サフルオロプロピレン−テトラフルオロエチレン
のターポリマーである。ビトンA、ビトンBおよ
び他のビトンの各称はE.I.デユポン・デ・ネモア
ス&Co.の商標である。他の市販されている材料
としては、フルオレン(Fluorel)2170、フルオ
レル2174、フルオレル2176、フルオレル2177、フ
ルオレルLVS76、ビトンGH、ビトンE60C、ビ
トンB910、ビトンE430がある。フルオレルは3M
カンパニーの商標である。前記のビニリデンフル
オリドをベースとするフルオロエラストマーと、
テトラフルオロエチレン、シリコーンゴム、また
はフルオロシリコーンゴム等との混合物もコンパ
ウンド化することができる。いずれか適当な耐熱
性エラストマーまたは樹脂が本発明において使用
することができるが、それらのエラストマーまた
は樹脂は、剥離剤として使用する官能基を有する
特定のポリマー剥離剤からの物理的および化学的
劣化に耐久性のあるものでなければならず、また
官能基を有するポリマー剥離剤と相互作用する特
定の金属酸化物、金属塩、金属、合金または他の
金属化合物がそれらのエラストマーまたは樹脂中
に、金属酸化物、金属塩、金属、合金または他の
金属化合物と官能基を有するポリマー剥離剤との
間に化学的相互作用を生じるのに十分な量で分散
できるものでなければならない。本明細書で使用
する「エラストマー」という語は「樹脂」という
語と同意義で使用している。本発明の実施におい
ては臨界的ではないが、その分子量範囲は約1000
の低いところから約200000の高いところまで変化
する。。最も好ましい実施態様、すなわちビニリ
デンフルオリドをベースとするフルオロエラスト
マーは約50000〜約100000の分子量範囲を有し、
市販されているビトンE430の分子量は約75000で
ある。
本発明による金属、合金、金属塩、金属酸化物
物または他の金属化合物を有する最も好ましいエ
ラストマー、特にフルオロエラストマーは1種ま
たはそれ以上の架橋剤の求核的硬化により硬化す
ることができるエラストマーである。塩基性求核
試薬による架橋(求核的付加)は当該技術分野で
周知であるが、その中に金属、合金、金属塩、金
属酸化物または他の金属化合物充填剤を有し、且
つ塩基性求核試薬で硬化したエラストマーによ
り、改良された定着用部材が得られる。その中に
金属、合金、金属塩または金属酸化物充填剤を有
するこれらの好ましいエラストマーからなる定着
用部材の摩耗速度は約1/10に低下しており、且つ
金属、合金、金属塩または金属酸化物で充填した
エラストマーを定着用部材の表面に用いると本発
明の剥離性が改良される。同時に、金属、合金、
金属塩または金属酸化物充填剤あるいはそれらの
混合物を有するエラストマー層により、1時間あ
たり7000回の複写の如き高速複写でさえも複写品
質を改良する適切な表面が得られる。
塩基性求核的硬化方法は各種の雑誌や論文に記
載され且つ検討されており、このような論文とし
て、「ビトン・フルオロエラストマー・クロスリ
ンキング・バイ・ビスフエノールズ(Viton
Fluoroalastmer Crosslinking By Bisphenls)」
〔W.W.シユミーゲル(Schmiegel)著、ドイツの
カウトシユツク・ウント・グミ・ゲゼルシヤフト
(Kautschuk Und Gummi Gesellschaft)のサウ
ス・ジヤーマン・ミーテイング(South German
Meeting)1977年4月28日〜29日に発表〕のタイ
トルの論文がある。求核的付加硬化剤の1例とし
て、有機ホスホニウム塩促進剤によるビスフエノ
ール架橋剤がある。このホスホニウム塩の例は
φ/3PCH2φcl-(φはフエニル基を表わす)が
あり、且つビスフエノールの例は下記式のものが
ある。
別の例の求核的付加硬化方法は、DIAK1とし
て普通に知られているジアミンカルバメート型の
硬化剤による架橋である。三つの別々の反応を示
す下記の式は、硬化剤または架橋剤としてのジア
ミンカルバメートによるポリ(ビニリデンフルオ
リド−ヘキサフルオロプロピレン)の硬化を説明
する。
上記式において、反応式(1)は塩基の存在でHF
が失われることも示し、反応式(2)はジアミンカル
バメート剤の付加を示し、且つ反応式(3)は熱の存
在での後硬化を示す。この機構は架橋または硬化
反応として当該技術で周知である。ジアミンカル
バメート硬化系の例としてはDIAKNo.1として工
業的に知られたヘキサメチレンジアミンカルバメ
ートおよびDIAKNo.3として工業的に知られてい
るN,N′ジシンナミリデン−1,6−ヘキサン
ジアミンがある(DIAKはE.I.デユポン・デ・ネ
モアス&Co.の商標である。) 他の普通の硬化剤または架橋剤、例えば過酸化
物硬化剤の如きフリーラジカル開始剤は、本発明
で有用なエラストマーまたは樹脂を硬化させるの
に使用できるが、本発明においては求核的付加系
が、特にフルオロエラストマーに対し好ましい硬
化剤である。求核的付加硬化方法は、一般に、ビ
スフエノールやジアミンカルバメートの如き2官
能性試薬を用いて、熱をかけてコポリマーの塩基
性脱フツ素化により生成する共有結合で架橋した
網状ポリマーを発生させることを意味している。
求核的付加剤で硬化できる幾つかのの市販のフル
オロエラストマーポリマーはビトンE60C、ビト
ンB910、ビトンE430、ビトンA、ビトンB、フ
ルオレル2170、フルオレル2174、フルオレル2176
等である。ビトンE.I.デユポン・デ・ネモアス&
Coの商標であり、またフルオレルは3MCo.の商
標である。
本発明で使用できる金属酸化物、金属塩、金
属、合金または他の金属化合物充填剤は、定着装
置で剥離剤として使用する官能基を有する特定の
ポリマー剥離剤に従つて変化する。金属含有充填
剤はいずれか適当な方法でエラストマー中に分散
できるが、好ましい実施態様では、金属含有充填
剤をエラストマー層全体に均一に分散させる。あ
る場合、特に定着用部材を外側から加熱し、且つ
エラストマーの厚さが1mmあるいはそれ以上の厚
さである場合には、官能基を有するポリマー剥離
剤との相互作用のために表面あるいはその近くに
金属を置くことが望まれるので、金属含有充填剤
を定着用部材の作業表面に近いところに分散また
は配置する。エラストマー中に分散させた金属含
有充填剤の金属は、金属、合金、金属酸化物、金
属塩または他の金属化合物の如き金属含有充填剤
をエラストマー中でテストするのみで、過度の実
験を要することなく、当業者が容易に選択するこ
とができる。本発明で使用し得る広い範囲の金属
は、周期律表の1b,2a,2b,3a,3b,4a,4b,
5a,5b,6b,7b,8族の金属および希土類元素
である。金属含有充填剤としては、周期律表の上
記の族の金属の酸化物、塩および合金がある。あ
る種の場合、特に塩および合金の場合は、周期律
表の1a族のある種の金属も本発明の金属含有充
填剤に包含される。
エラストマー中に分散させる金属酸化物充填剤
はエラストマーあるいは官能基を有するポリマー
剥離剤に悪影響せずにエラストマー中に包含させ
得るいずれの金属酸化物でもよい。官能基を有す
るポリマー剥離剤の剥離特性はエラストマー表面
に分散させた特定の金属酸化物によつて変化する
のは当然であり、それは特定の金属酸化物と特定
の官能基または特定の複数の官能基との間の動力
学のためである。また、それはエラストマー材料
それ自体にも依存している。本発明は、ある種の
好ましい金属酸化物充填剤を使用するとすぐれた
剥離性をも生じる。例えば、本発明の利益は、エ
ラストマー中に分散させる金属酸化物充填剤がア
ルミニウム、銅、錫、亜鉛、鉛、鉄、白金、金、
銀、アンチモン、ビスマス、イリジウム、ルテニ
ウム、タングステン、マンガン、カドミウム、水
銀、バナジウム、クロム、マグネシウム、ニツケ
ルおよびそれらの合金の酸化物であるときに得る
ことができる。当業者であれば上記の金属酸化物
を含有する各種のエラストマーの剥離性を比較し
て最適の金属酸化物あるいはその組合せおよび濃
度を決定することができる。例えば、ポリマー剥
離剤がメルカプト官能(チオ官能)基を有するも
のであるときは、金属酸化物のごとき最も好まし
い金属含有充填剤はメルカプト官能基中の硫黄と
相互作用して金属硫化物を形成するものである。
熱伝導度が十分である実施態様の場合、好ましい
金属酸化物充填剤はより大なる熱伝導度を有する
ものである。しかして、エラストマー中に分散さ
せる更に望ましい金属酸化物充填剤は、銅、銀、
金、鉛等である。
金属充填剤をエラストマー中に包含させる場合
には、エラストマーまたは官能基を有するポリマ
ー剥離剤に悪影響せず、且つポリマー剥離剤の官
能基または複数の官能基と相互作用する限りいず
れか安定な金属または合金が使用できる。一般的
には、好ましい金属は元素の周期律表におけるそ
れらの位置に関して上述した。ある種の金属また
は合金充填剤は、エラストマー中に配合したとき
に他の金属または合金に比してすぐれた剥離性を
生じる。そして、当業者であれば、本発明により
調製した各種の定着用部材の剥離性を比較して、
最適の結果を与える金属または合金を決定するこ
とができる。本発明で有用な金属または合金充填
剤の例は、アルミニウム、黄銅、銅、錫、亜鉛、
鉛、ベリリウム、ベリリウム/銅、スチール、
鉄、白金、金、銀、青銅、モネル、イリジウム、
ルテニウム、タングステン、バナジウム、カドミ
ウム、クロム、マンガン、マグネシウム、亜鉛、
ビスマス、アンチモン、ニツケルおよびこれらの
金属の合金である。
本発明では金属含有充填剤として金属塩もエラ
ストマー中に包含させることができる。エラスト
マーまたは官能基を有するポリマー剥離剤に対し
て悪影響が無い限り、ポリマー剥離剤の官能基ま
たは複数の官能基と相互作用し得る元素の周基律
表の族に関して前述したいずれか安定な金属塩ま
たは複数の金属塩がエラストマー充填剤として使
用できる。例えば、ポリマー剥離剤の官能基がメ
ルカプトすなわちチオ基であるときは、金属塩は
メルカプトすなわちチオ基の硫黄と相互作用して
金属硫化物である相互作用生成物を形成できるも
のでなければならない。しかして、炭酸鉛、ヨー
化鉛またはフツ化鉛の如き金属塩はメルカプトす
なわちチオ基の硫黄原子と相互作用して硫化鉛で
ある相互作用生成物を形成する。ポリマー剥離剤
の官能基がアミノ基であるときは、その金属塩は
アミノ基の窒素と相互作用して金属−窒素相互作
用生成物を形成し得るものでなければならない。
ポリマー剥離剤の官能基が水酸基であるときは、
その金属塩は水酸基の酸素と相互作用して金属−
酸素相互作用生成物を形成するものでなければな
らない。本発明の金属塩の幾つかの例としては、
リチウム、ナトリウム、カリウム、カルシウム、
鉄、ニツケル、銅、亜鉛、アルミニウム、カドミ
ウム、銀、鉛、錫、金、クロム、タングステン等
の酢酸塩、ハロゲン化物(塩化物、フツ化物、ヨ
ー化物、臭化物)、炭酸塩、硫化物、硫酸塩、リ
ン酸塩、硝酸塩等がある。最も好ましい金属塩は
高度の不溶性の塩を形成する重金属の塩であり、
且つこのような塩は官能基を有するポリマー剥離
剤中に溶解してゲル化の如き悪影響を与える傾向
が低い。あまり好ましくない金属塩は官能基を有
するポリマー剥離剤中に溶解するものであり、そ
の理由は、このような塩は時間、溶解度および使
用の関数としてそのエラストマーの表面領域(作
業表面)から固渇してゆき、金属と、ポリマー剥
離剤の官能基または複数の官能基との間の相互作
用が減少する。
ある種の実施態様では、1種またはそれ以上の
金属、1種またはそれ以上の合金、1種またはそ
れ以上の金属酸化物または1種またはそれ以上の
金属塩がエラストマー中に使用でき、また、1種
またはそれ以上の金属と1種またはそれ以上の金
属酸化物、または1種またはそれ以上の金属酸化
物と1種またはそれ以上の金属塩、あるいは1種
またはそれ以上の合金と1種またはそれ以上の金
属等の如き前記のいずれかの混合物も本発明のエ
ラストマー中に使用することができる。
ある場合には、特定の金属、合金、金属酸化
物、金属塩あるいは他の金属酸化物がエラストマ
ーまたは官能基を有するポリマー剥離剤に対して
悪影響を与える場合がある。例えば、酸化カルシ
ウムがメルカプト官能ポリオルガシロキサンをゲ
ル化させることが判つており、従つて、この酸化
カルシウムは熱可塑性樹脂トナーの剥離には有害
である。他の場合には、ある種の金属含有充填剤
がポリマー剥離剤中に溶解したり、エラストマー
の作業表面から浸出あるいは固渇したりする場合
の如く、エラストマーの有用寿命を低下させるこ
とがある。このような状態が生じるときは、別の
充填剤、エラストマーおよび/またはポリマー剥
離剤を使用して最適の結果を得るべきである。
金属含有充填剤はいずれか適当な普通の方法で
エラストマー材料中に分散させることができる。
金属含有充填剤は粉末状、フレーク状、楕円体
状、繊維状またはいずれか適当な粒状でよい。金
属含有充填剤は、エラストマーのコンパウンド化
時に均一に分散させるのが好ましい。例えば、エ
ラストマーがガム状であるときに、特定の金属、
金属酸化物、または金属塩あるいはそれらの混合
物を、そのガムを硬化してエラストマーにする前
に、該ガム中に混練する。一般的には、金属含有
充填剤は、選択した特定の金属、合金、金属酸化
物、金属塩または他の金属化合物あるいはそれら
の混合物を、エラストマーガムまたは他の混練可
能な形のエラストマーコンパウンドと混合し、そ
の後溶解あるいは均質化してエラストマー中に分
散させ、次いで被覆すべきベース部材または他の
表面に施着するのが好ましい。金属含有充填剤は
当業者に公知の普通の方法、例えば一般的には粉
末状またはフレーク状の特定の金属、合金、金属
酸化物、金属塩、または他の金属化合物を、溶解
したエラストマー、均一化したエラストマーまた
はガム中に撹拌混合するいずれか適当な手段によ
りエラストマー中に分散させることができる。次
に、この分散を行つた後、分散した金属含有充填
剤と硬化剤とを含有するエラストマーをベース部
材、例えば円筒状の定着用ロールあるいは定着用
部材の作成に使用するいずれか他の適当な表面に
いずれか普通の手段で被覆する。普通のガムコン
パウンド化剤および溶剤は当業者であれば選択で
き、且つそれらはエラストマーの種類に依存して
いる。例えば、ビニリデンフルオリドコポリマー
はケトン、アセテート等の如き極性のある酸素系
の溶剤に溶解させることができる。有機ゴムはト
ルエンの如き溶剤に可溶である。分散した金属含
有充填剤を有するエラストマーの表面は、その表
面が基体上体にある熱可塑性樹脂粉末像と接触
し、その像が高い温度においてその基体に溶融し
定着するように位置しなければならない。本発明
によれば、分散した金属含有充填剤を含有するエ
ラストマー層の表面に、当該技術分野で周知の手
段により官能基を有するポリマー剥離剤を施着
し、熱可塑性樹脂粉末像、すなわちトナー像が高
い温度で定着機の表面に接触したときに熱可塑性
樹脂すなわちトナーがその定着剤の表面にオフセ
ツトすなわち粘着するのを防止する。
本発明の定着用部材の表面は、好ましくは、分
散した金属含有充填剤を含むエラストマーで被覆
すべき表面に、分散した金属含有充填剤を含有す
るエラストマーからなる薄い被覆または複数の被
覆を1回で、または連続的に施着することにより
調製される。被覆は、最も好ましくは充填剤を含
有するエラストマーの溶液または均一な懸濁液を
用いてスプレー、デイツピイング等により行う。
成形、押出しおよび包装も本発明による定着用部
材を作るのに使用できる別の技術である。被覆す
べき表面を連続被覆する場合は形成したフイルム
中に含まれている溶剤を揮散させるのに十分な温
度にフイルム被覆した表面を加熱することが一般
的に必要である。例えば、定着用ロールを分散し
た金属含有充填剤を有するエラストマー層で被覆
する場合は、分散した金属含有充填剤を含有する
エラストマーを薄い被覆としてロールに連続的に
施着し、且つそれぞれの施着の間に、少なくとも
約25℃〜約90℃あるいはそれ以上の温度でフイル
ム被覆したロール中の溶剤をを蒸発させ、該フイ
ルム中の大部分の溶剤を揮散させる。蒸発の温度
は使用する溶剤系に依存する。所望の厚さの被覆
が得られたら、その被覆を硬化させてロール表面
に融着させる。分散した金属含有充填剤を含むエ
ラストマーはロールにスリーブとして、あるいは
平らな表面または他の適当な表面にマツトとして
施着してもよい。本発明による表面を得るのには
当該技術分野で公知である普通の方法が使用で
き、且つ米国特許第3435500号明細書(Aser等)
に記載のロールを被覆する方法も使用することが
できる。
金属含有充填剤は官能基を有するポリマー剥離
剤と相互作用するのに十分な量でエラストマーま
たはガム中に存在しなければならない。この量は
一般的にはエラストマーの容量の約0.05容量%以
上の量である。好ましくは、金属含有充填剤また
はその混合物はエラストマーの容量の約1.0〜約
15容量%の量で存在する。最も好ましい範囲は約
2.0容量%〜約8.0容量%である。エラストマー中
に分散させた金属含有充填剤の粒子径は好ましく
は約1〜約10ミクロンの大きさであり、粒子径が
エラストマー層すなわち被覆の厚さより大でない
限り粒子の大きさは必須の要件ではない。但し、
その粒子は、例えば金属含有充填剤がエラストマ
ー中で分散した繊維、フレークあるいは平板状で
あるときはエラストマー被覆の厚さより小さい1
個の寸法を有しなければならない。
本発明の定着用ロール部材は、分散した金属含
有充填剤からのみ構成してもよいが、好ましい実
施態様では、そのロール構造は、銅、アルミニウ
ム、スチール等を少なくとも2層のエラストマー
で被覆し、その少なくとも外側のエラストマー層
が分散した金属含有充填剤を有する作業表面を形
成しているような中空円筒状コアからなる。この
ような実施態様においては、エラストマー被覆は
一般に少なくとも0.012mm(0.5ミル)の厚さであ
り、更に好ましくは約0.1mm〜約0.25mm(4〜10
ミル)の厚さである。最も有効な定着操作を行う
ために考慮せねばならない多数の要素があり、こ
のような要素は定着機表面の硬度、熱伝導度、圧
力、回転すなわち接触速度、熱の入力、熱源およ
びそれらの位置等の如き変数である。これらの要
素の選択とそのつり合いは当該技術分野で周知で
あり、且つ定着方法および装置で使用するべきで
ある特定のエラストマー、特定の金属含有充填剤
および官能基を有する特定のポリマー剥離剤の選
択ができる。ある場合には、金属充填剤を含有す
る薄いエラストマー被覆(0.025〜0.25mm)と、
相応した圧力のバツクアツプロール、あるいはそ
れよりも厚いエラストマー被覆(約0.64〜2.54
mm)と高い圧力のバツクアツプロールを組合せて
使用してもよい。定着用ロールが内部から加熱さ
れており、且つそこに厚いエラストマー被覆を使
用している場合は、ある場合には別の添加剤をエ
ラストマー中に使用してその熱伝導度を促進させ
ることができる。通常の接着剤を一般的に使用し
てエラストマーをコア又はベース部材に接着させ
ることができる。
金属含有充填剤はエラストマー中に直接包含若
しくは分散させることができるが、別の実施態様
では、エラストマー中に分散させる前に金属含有
充填剤を十分に洗浄し、且つ処理する。1つの好
ましい方法は、金属含有材料を充填剤としてエラ
ストマー中に分散させる前に、定着装置に使用す
る官能基を有する特定のポリマー剥離剤で金属含
有充填剤を洗浄または処理する方法である。この
方法により、金属、合金、金属塩、金属酸化物ま
たは他の金属化合物充填剤をエラストマー中に分
散させるのが容易になり、且つ金属、エラストマ
ーおよび該エラストマーの表面に施着した官能基
を有する剥離剤の間の相互作用をコントロールす
る手段としても使用することができる。更に、そ
れは剥離剤の内部源ともなり、且つある場合には
官能基を有するポリマー剥離剤を外面に施着する
必要もなくなる。
エラストマーの一体性や、金属含有充填剤と官
能基を有するポリマー剥離剤との間の相互作用に
影響しない限り、他の補助剤や充填剤も本発明の
エラストマーやガム中に含有させることができ
る。このような充填剤はエラストマーやガムのコ
ンパウンド化に普通に使用されている着色剤、強
化充填剤、架橋剤、加工助剤、促進剤および重合
開始剤であつて、このようなものを使用すること
ができる。
本発明は、熱可塑性樹脂トナー像を基体に定着
する方法にも関し、この方法は(a)官能基を有する
ポリマー剥離剤からなるフイルムを高い温度で定
着用部材のエラストマー表面上に形成し、該エラ
ストマー表面は、金属含有充填剤を官能基を有す
るポリマー剥離剤と相互作用するのに十分な量で
分散させる含有するものであり;(b)該被覆した加
熱したエラストマー表面によりトナー像を基体に
トナーが軟化するのに十分な時間接触させ;且つ
(c)トナーを冷却することになる。官能基を有する
ポリマー剥離剤は溶融した熱可塑性樹脂トナの剥
離を維持し、且つオフセツトを防止するために断
続的にまたは連続的に施着する。官能基を有する
ポリマー剥離剤からなるフイルムの厚さは臨界的
ではないが、好ましい実施態様では、そのフイル
ムを約0.1〜約2ミクロンの厚さに保持する。
本発明では、定着用部材の作業表面は分散した
金属含有充填剤を有するエラストマー表面であ
る。本明細書で使用する定着用部材の「作業表
面」とはトナーと接触しトナーを、永久的に定着
すべき基体に溶着させる表面である。剥離性材料
をこの「作業表面」に施着して、トナー、特に加
熱され、溶融し粘着化したトナーが、分散した金
属含有充填剤を含有するエラストマー表面へオフ
セツトするのを防止する。本発明においては、こ
れらの剥離性材料すなわち剥離剤は当該技術分野
で周知の官能基を有するポリマー剥離剤であり、
これらのポリマー剥離剤としては、反応性の官能
基を有し、且つ定着用部材の作業エラストマー表
面中の金属含有充填剤と反応するポリマー剥離材
料がある。官能基すなわち反応官能性を有する典
型的なポリマー剥離性材料は、本明細書に参照文
献として包含される米国特許第4101686号明細書
に記載された官能性化ポリマー剥離剤である。こ
の特許明細書に開示された官能基を有するポリマ
ー材料を静電複写装置における加熱した定着用部
材に施着し、その上に、検電性の熱可塑性樹脂ト
ナーに対しすぐれたトナー剥離性を有する熱安定
性の層を形成する。官能基を有するポリオルガノ
シロキサン流体および他のポリマー流体は、裸の
金属の定着用部材の表面で界面バリヤーを形成
し、一方では、未反応の低い表面エネルギーの剥
離性流体を外側の層すなわちフイルムとして残す
ような方法で金属の定着用部材と相互作用する。
他の剥離性材料は当該技術分野で周知であり、こ
れらの例としては定着用部材の金属または合金表
面を酸化し且つその表面と反応するポリマー剥離
剤であり、これらの材料の例は米国特許第
3937637号および同第4078285号明細書に記載され
ている。官能基を有するポリマー剥離剤の他の例
は米国特許第4046795号、同第4029827号および同
第4011362号明細書に記載されている。本発明で
使用する如き、定着用部材の作業表面上にあり分
散した金属含有充填剤を含有するエラストマーに
施着され、且つ「反応官能性」と称されるポリマ
ー剥離剤(または材料)の特徴は前記に特許明細
書において明らかにされている。そして、そのよ
うなポリマー剥離剤としては、酸化することによ
り、定着用部材の表面中の金属充填剤と反応すな
わち相互作用する官能基を形成して、所望のトナ
ー剥離層を形成するか、あるいは、定着用部材の
表面中の充填剤の金属と反応すなわち相互作用す
る官能基を内部に有して所望のトナー剥離層を形
成するいずれかのポリマーが包含される。
本発明の典形的な定着用部材を第1図に示す如
き定着用装置と関連して記載する。第1図におい
て数字1は定着用ロールを示し、この定着用ロー
ルは、適当なベース部材4の上にあり、分散した
金属含有充填剤(図示してない)を含有するエラ
ストマー表面2からなり、ベース部材は、アルミ
ニウム、陽極酸化したアルミニウム、スチール、
ニツケル、銅等の如きいずれか適当な金属から構
成した中空円筒またはコアであり、この円筒と同
延のその中空部分に設けた適当な加熱要素6を有
している。バツクアツプロールすなわち加圧ロー
ル8は定着用ロールと共働してニツプすなわち接
触アーク10を形成し、このアーク中に複写紙ま
たは他の基体12を通してその上にあるトナー像
14が定着用ロール1のエラストマー表面2に接
触する。第1図に示すように、バツクアツプロー
ル8は固いスチールコア16を有し、その上にエ
ラストマー表面、すなわち層18を有している。
油溜め20にはポリマー剥離剤が入つており、こ
の剥離剤は、エラストマー表面2中に分散させた
金属含有充填剤と相互作用し得る化学的に反応性
の官能基を有している。官能基を有するポリマー
剥離剤22は室温で固体でも液体でもよいが、そ
れは操作温度では流体である。好ましい実施態様
では、油溜め20中のポリマー剥離材料22の化
学的に反応性である基はルカプト、カルボキシ、
ヒドロキシ、イソシアネート、エポキシおよびア
ミノである。本発明で使用する官能基を有する最
も好ましいポリマー剥離剤はメルカプト官能性の
ポリオルガノシロキサンである。
エラストマー表面2にポリマー剥離剤22を施
着するための第1図に示した実施態様において
は、好ましくは通常の非膨潤性ゴムからなる計量
ブレード24が通常の方法で油溜め20に設けて
あり、そのエツジ26がエラストマー表面2と接
触して、定着用部材1に液体のあるいは流動状態
である化学的に反応性の基を有する剥離剤22を
施着するための計量手段として作用している。こ
のような計量ブレードを使用することにより、ポ
リマー剥離流体22からなる層をエラストマー2
に、サブミクロン〜数ミクロンの範囲の一定の厚
さで剥離液体から施着することができる。しかし
て、計量装置24により、約0.1〜2ミクロンあ
るいはそれ以上の厚さの剥離液体をエラストマー
表面2に施着することができる。この図示した実
施態様においては、一対の末端シール28、例え
ばスポンジゴム製のものを油溜20の中の剥離料
22を収容するために設ける。1個またはそれ以
上のストツパーフインガー30を、エラストマー
表面2から基体12を確実に剥すために設けても
よい。
第2図を参照して説明すると、第2図は、定着
用部材の表面にある薄い表面を示すために第1図
に示した部材を数倍に拡大した本発明の定着用部
材の部分図を示すものである。第2図において、
エラストマーを施着してあるベース部材または他
の固体の構造が数字70で示してある。エラスト
マー64はベース部材70の上にいずれか適当な
手段により設ける。適当な手段は、例えばベース
部材70の上に直接、あるいは最も好ましくは各
種の接着材料により設けた金属含有充填剤66を
有するエラストマー64を硬化させて、金属充填
剤66を含むエラストマー64をベース部材70
に接着させる方法や、いずれか適当な方法により
金属充填剤66を含有するエラストマー64のス
リーブをベース部材に嵌合する方法、あるいは必
要に応じていずれかの他の方法である。上述の如
く、ベース部材70は好ましくは金属であるが、
ガラスや他の適当な材料でもよく、また上述の如
く定着用部材全体が金属含有充填剤を有するエラ
ストマーから構成し、且つ加熱手段は内部ではな
く外部加熱(図示はしていない)とすることもで
きる。第2図に示した金属含有充填材粒子66は
不規則な形状を有するものとして示してあるが、
粉末、フレーク状、板状、楕円状、繊維状、卵状
粒子等のいずれの形状の金属もエラストマー64
中で使用することができる。官能基を有するポリ
マー剥離剤からなるフイルムはエラストマー表面
64の上にあり、数字60で示してある。
分散した金属含有充填剤を有するエラストマー
の厚さは本発明の実施において臨界的ではない。
一般的には、定着用部材を内部方法で加熱する場
合は、金属充填剤を有するエラストマーは、好ま
しくは、定着用部材の内側から金属充填剤を含有
するエラストマーの最外部層への熱輻射に対し、
最小の熱バリヤーを構成するような厚さである。
好ましい厚さは一般的には0.0127mm(0.5ミル)
以上であるが、0.025mm〜約5mm(1〜200ミル)
でもよく、最も好ましい範囲は約0.1mm〜約2.5mm
(4〜100ミル)である。好ましい厚さは、定着用
装置の構造や定着用部材とともに使用する特定の
バツクアツプすなわち加圧部材(硬質または相応
のもの)に依存している。
剥離剤はいずれか適当な方法で施着することが
できる。油溜めを図面に示したが、官能基を有す
るポリマー剥離剤はジエツトまたは他のオリフイ
スからのスプレー、織物、スポンジ、フエルトあ
るいは他の適当な材料製の平らな、型付けしたあ
るいは他の形状のパツドからのパツデイング、ア
プリケーターロールまたは一連のアプリケーター
による計量、ベルトによる方法、定着用部材に対
して固体の棒またはブレート状の剥離剤材料を塗
りつける方法、あるいはいずれか他の適当なアプ
リケーター手段または装置により施着することが
できる。分散した金属含有充填剤を有するエラス
トマー表面を有するアプリケーターロールやアプ
リケーターベルトを使用しても官能基を有するポ
リマー剥離剤を施着できる。
ベース部材へのエラストマーの接着、例えばベ
ース部材の金属に対する接着性を促進するために
ベース部材上に接着剤層またはプライマー層を設
けることは臨界的ではない。当業者であればだれ
でも特定のエラストマーまたは樹脂をベース部材
の基体に接着させるための多くの周知の工業的な
接着剤やプライマーの1種を容易に選択すること
ができる。例えばシリコーンゴムは、ビニルトリ
メトキシシラン、ガンマーメタクリロキシプロピ
ルトリメトキシシラン、ビニルトリス(t−ブチ
ルパーオキシ)シランおよびそれらの部分加水分
解生成物により多くの場合基体に接着する。有機
ゴムは、金属コアに適用できるケムロツク
(Chemlok)205/236の如きプライマー/
ゴム接着剤系によりコア材料に接着させることが
できる。接合が悪い環境条件に非常にすぐれた耐
久性を有せねばならないときは、ケムロツク22
0と236をケムロツク205とともに使用す
る。ケムロツク220は、ニトリルエラストマー
を接合するための単一被覆接着剤としても使用す
ることができる。キシレンとパークロロエチレン
溶剤系に溶解した有機ポリマーと分散した充填剤
は未硬化のエラストマーを加硫時に金属に結合さ
せるのに使用することができる。このプライマー
の1つの工業的な実施態様はケムロツク220と
して公知である。ケムロツク608と他の周知の
溶解したシランポリマーはフルオロエラストマー
に対しすぐれたプライマーである。ケムロツクは
フーソン・ケミカル(Hughson Chemical)・カ
ンパニーの商標である。工業的なエポキシ化合物
もエラストマーを金属、プラスチツクおよびガラ
ス基体に接合させるためにすぐれている。ある種
のエポキシ接着剤またはセメントはチクソン
(Thixon)の商標で工業的に知られている。チク
ソン300はビトンエラストマーの如きフルオロ
エラストマーを金属に接合するために非常に適し
たエポキシ樹脂である。チクソンはデイトン・ケ
ミカル・プロダクツ・ラボラトリイズ(Dayton
Chemical Products Laboratories)の商標であ
る。
次に実施例をあげて本発明により調整した定着
用ロールを更に詳しく説明し、且つ本発明の好ま
しい実施態様を説明する。
実施例 シリコン樹脂をトルエンと混合してシリコン樹
脂溶液を調製した。約50gのベントロン
(Ventron)微細径銅粉をトルエンで洗浄し、且
つ乾燥した。この乾燥した銅粒子をシリコン樹脂
のトルエン溶液中に分散させ、粒子が溶液中に均
一に分散した後、この溶液を、ケムロツク608
として工業的に知られている通常のシラン接着材
料で被覆したアルミニウム円筒の表面にスプレー
した。その結果、第1図に示したタイプと同様な
定着用ロールが得られた。シリコーン樹脂に対す
る銅粒子の比は約5重量%である。このようにし
て調製したロールを第1図に示す如く定着装置内
に配置し、約14000の分子量と約0.17重量%のメ
ルカプト(−SH)濃度(メルカプト官能性のポ
リオルガノシロキサンの重量に対して)を有する
メルカプト官能性ポリオルガシロキサン剥離剤と
ともに使用した。この定着用ロールの寿命は適当
であり、且つシリコンゴム中に分散した銅粒子を
有する前記の定着用ロールについて、熱可塑性樹
脂トナーのすぐれた剥離が観察された。180℃に
加熱したこの定着用ロールを使用してトナー像を
紙に定着したところ、ホツトオフセツトは観察さ
れなかつた。
比較例 ミクロサイズの銅粒子(50g)を、14000の分
子量と約0.17重量%のメルカプト分を有する100
mlのメルカプト官能ポリオルガシロキサンと149
℃で1時間反応させたことを除いて実施例1の粒
子をメルカプト官能性ポリオルガノシロキサン流
体から分離し、トルエンで洗浄して乾燥した。こ
の乾燥した銅の粒子(シリコン樹脂の約5容量%
を表わす)をシリコン樹脂のトルエン溶液中に均
一に分散させ、且つ実施例の接着材料で被覆し
たアルミニウム円筒上にスプレーした。
上記のロールを、油溜め中に剥離剤流体を入れ
ず、且つ何らの剥離剤も外部から適用しなかつた
ことを除いて第1図に示したものと同様の装置に
配置した。この定着用部材により約7000枚の複写
を定着させてもオフセツトは生じなかつた。
比較例 エラストマーが約100000の分子量を有するポリ
(ビニリデンフルオリドーヘキサフルオロピレン)
コポリマービトンA)であることを除いて実施例
に従つて定着用部材を調製した、このコポリマ
ーをメチルエチルケトン溶剤中に溶解した。約2
ミクロンの平均粒子径を有する銀の粒子を、ポリ
(ビニリデンフルオリドーヘキサフルオロピレン)
中にこのエラストマーの重量の約1.5重量%の度
で存在させ、且つ、この定着用ロールを実施例
に示した定着機と同様な機械中で使用し、剥離剤
としてポリジメチルシロキサンと混合したメルカ
プト官能性ポリオルガノシロキサン(このブレン
ド物は約11500の分子量と約0.17重量%のメルカ
プト分を有している)を使用したところ、すぐれ
た剥離性が得られた。
実施例 エラストマーがビトンBの商標で知られている
ポリ(ビニリデンフルオリドーヘキサフルオロプ
ロピレン−テトラフルオロエチレン)であること
を除いて実施例に記載した定着用ロールと同様
の定着用ロールを調製した。実施例の銅粒子と
同様な9重量%(エラストマーの重量に対して)
のミクロン径の銅粒子を使用したところすぐれた
剥離性が得られた。実施例のメルカプト官能ポ
リオルガシロキサンを第1図に示したと同様な定
着用装置で剥離剤として使用したところ、熱可塑
性樹脂トナーのすぐれた剥離性が得られた。
実施例 エラストマーがビトンE430(ビトンはE.I.
デユポン・デ・ネモアス&Co.の商標である)と
して工業的に知られているポリ(ビニリデンフル
オリドーヘキサフルオロピレン)であることを除
いて実施例に従つて定着用部材を調製した。こ
のエラストマーは、このエラストマー100重量部
あたり45重量部の酸化鉛を含有している。0.04重
量%(ポリオルガノシロキサンの重量に対して)
のメルカプト分を有するメルカプト官能ポリオル
ガノシロキサン剥離剤を使用し、ゼロツクス9200
複写機(ゼロツクスと9200はゼロツクス・コーポ
レーシヨンの商標である)で150000枚以上の複写
を定着した。
実施例 エラストマーがビスフエノール硬化剤で硬化し
たビトンAとして知られているポリ(ビニリデン
フルオリドーヘキサフルオロプロピレンコポリマ
ーであることを除いて実施例に従つて定着用部
材を調製した。約6重量%(エラストマー重量に
対して)の炭酸鉛をエラストマー中にゴムミルで
混合して分散させ、その後メチルエチルケトン中
に溶解した。メルカプト官能性ポリオルガノシロ
キサンを第1図に示したのと同様な定着機械中で
剥離剤として使用したところ、熱可塑性樹脂トナ
ーの適当な剥離性が得られた。
比較例 チクソン300として工業的に知られているエ
ポキシ接着剤を有するアルミニウム円筒を、脂肪
族の過酸化物硬化剤を含有するビトンGHの溶液
により被覆した定着用ロールを調製した。極く微
かの量(エラストマーの重量の1重量部以下)の
金属含有充填剤をビトンGHとして知られるポリ
(ビニリデンフルオリドーヘキサフルオロプロピ
レン)中に包含または分散させ、その硬化を促進
させた、このエラストマーを232℃で24時間硬化
させ、第1図に示したものと同様の定着機械に設
置した。250センチスト−クスのポリオルガノシ
ロキサン定着用オイル(ポリジメチルシロキサ
ン)を剥離剤として使用した。1000枚の複写を定
着する前にこの系の剥離性は駄目になつた。
比較例 比較例の定着用ロールと同一の定着用ロール
を、硬化を促進するための極く微かの量の金属含
有充填剤を用いて調製した。比較例で剥離剤と
して使用した線状のポリジメチルシロキサン(シ
リコーンオイル)の代わりに約250センチストー
クスの粘度を有する分枝シリコーンオイル(シロ
キサン主鎖の分枝を有する分枝ポリジメチルシロ
キサン)を使用した。普通のシリコーンオイルを
剥離剤として使用して定着した複写数に対して微
かの改良が得られるのみであつた。
比較例 ジアミンカルバメート硬化剤により硬化したビ
トンAのエラストマー被覆を有し、且つ硬化を促
進する極く少量の金属含有充填剤を有する、比較
例の定着用ロールと同様な定着用ロールを使用
した。約250センチトークスの粘度、約11500の分
子量および約0.06%(ポリオルガノシロキサンの
重量に対して)メルカプト分を有するメルカプト
官能性ポリオルガノシロキサン流体を剥離剤とし
て使用した。比較例の定着用部材と剥離剤と比
較すると、この実施例の定着用部材と剥離剤では
実質的により多くの複写を定着できたが、その結
果は依然として望ましいものではなかつた。
実施例 エポキシ被覆したアルミニウムロール上にビト
ンE60Cの0.152mm(6.0ミル)の中間層を被覆
したことを除いて、金属含有充填剤を有するビト
ンE430の0.038mm(1.5ミル)の層を有する定
着用ロールを、比較例の方法とロールと同様に
して比較例のエポキシ接着剤を有するアルミニ
ウムロール上に設置した。金属含有充填剤である
酸化鉛を、ビスフエノール硬化剤で硬化する前
に、ビトンE430として知られている0.038mm
(1.5ミル)の厚さのポリ(ビニリデンフルオリド
ーヘキサフルオロプロピレン)コポリマー中に包
含させたことを除いてすべての条件は比較例の
条件と同一である。その酸化鉛はビトンE43
0,100重量部あたり約45重量部(7.5容量%)で
ある油溜めの中に使用した剥離剤は比較例で使
用した剥離剤と同一である。この定着用部材とこ
のメルカプト官能ポリオルガノシロキサン剥離剤
により、剥離性の低下が観察される前に1000000
近い複写の定着ができた。
比較例から実施例の結果を比較すると、金
属含有充填剤を、定着部材の表面被覆として使用
したエラストマー中の包含させ、官能基を有する
ポリマー剥離剤を、熱可塑性樹脂トナー像を紙の
ような基体へ定着させるための剥離剤として使用
すると、本発明の著しい改良が得られることが判
る。エラストマー中の金属含有充填剤により定着
できる複写数は、エラストマー中に充填剤を含有
しないかあるいは極く微かの量の充填剤を含有す
る定着部材(官能基を有する同じポリマー剥離剤
とともに使用したとしても)の数百倍〜数千倍で
ある。
実施例 ゼロツクス9200複写機(ゼロツクスと9200はゼ
ロツクス・コーポレイシヨンの商標である)から
取出した直径7.58cm(2.984インチ)の直径を有
するアルミニウム円筒状の定着用ロールを脱脂
し、グリツトブラステイングし、脱脂し、且つチ
クソン300として工業的に知られているエポキ
シ接着剤で被覆した。。カーボンブラツクと酸化
マグネシウムを含有するビトンE60Cをメチル
エチルケトン溶液から上記のエポキシ被覆したア
ルミニウム上にスプレーし、ビスフエノール硬化
剤で硬化したときに0.152mm(6ミル)の厚さに
なる層を作成した。フルオロエラストマー100重
量部あたり45重量部の酸化鉛充填剤を含有するビ
トンE430として知られているポリ(ビニリデ
ンフルオリドーヘキサフルオロプロピレン)のフ
ルオロエラストマーコポリマーをメチルエチルケ
トン溶剤に溶解した。両方のフルオロエラストマ
ーに対する硬化剤すなわち加橋剤はフツ素化ビス
フエノールAである。この溶液を脱脂したアルミ
ニウムベース部材すなわちコア上に繰返しスプレ
ーし、約0.05mm(2.0ミル)の最終厚さとした。
このフルオロエラストマーを232℃に16時間加熱
して硬化させた。この層を冷却し、且つ研磨し
た。ビトンE430の層の最終的な厚さは約0.03
mm(1.5ミル)である。このロールをノーマン
(Norman)摩耗試験機にかけ、摩耗データを記
録した。上記のロールと同じように調製した別の
ロールを、ロールに剥離剤を施着するための吸上
げアプリケーターを有するゼロツクス9200(ゼロ
ツクスと9200はゼロツクス・コーポレーシヨンの
商標である)に設置し、テストして摩耗データと
剥離性を調べた。比較例のポリマー剥離剤を使
用してこのゼログラフ複写機のロールで約500000
枚の複字を定着した。ゼログラフ複写機からの摩
耗データは100000枚の複写あたり0.0013mm(0.05
ミル)以下の摩耗を示し、且つノーマン摩耗試験
機は40サイクルあたり0.00254mm(100マイクロイ
ンチ)の摩耗を示した。
実施例 脂肪族過酸化物系により非常に強い硬化性を与
える共重合した硬化座席モノマーを有するポリ
(ビニリデンフルオリドーヘキサフルオロピレン
−テトラフルオロエチレン)のフルオロエラスト
マーターポリマーでロールを被覆したことを除い
て、この実験用に実施例に記載のものと同様な
2個のロールを調製した。。このフルオロエラス
トマーは、フルオロエラストマー100重量部あた
り45重量部の酸化鉛を含有する。商標ビトンGH
(E.I.デユポン・カンパニーの商標)で市販され
ているフルオロエラストマーを通常の脂肪族過酸
化物硬化剤で硬化させた。これらのロールをニユ
ーマン摩耗試験機とゼロツクス9200複写機(ゼロ
ツクスと9200はゼロツクス・コーポレーシヨンの
商標である)中でテストした。この複写機中では
100000枚の複写あたり0.010mm(0.4ミル)のビト
ンGHの摩耗速度が観察されたが、ゼロツクス
9200複写機で普通に使用した吸上げアプリケータ
ーにより施着した比較例のメルカプト官能性ポ
リオルガノシロキサン定着用剥離剤を用いて、こ
の複写機で500000枚の複写を定着できた。脂肪族
過酸化物硬化剤により硬化したビトンGHについ
て修正紙摩耗装置(ノーマン摩耗試験機)で観察
された摩耗速度は40サイクルあたり0.0229mm
(900マイクロインチ)の摩耗であつた。
実施例と実施例のデータを比較すると、ビ
スフエノール硬化剤、求核的付加硬化剤で硬化さ
せ、且つ本発明による酸化鉛である金属含有充填
剤を分散させて有するフルオロエラストマーを用
いることにより重大な改良が得られることが明ら
かである。摩耗データを比較すると、金属含有充
填剤を含有するフルオロエラストマーに種々の硬
化剤を使用し、その定着処理を、メルカプト官能
ポリオルガノシロキサンの如き官能基を有するポ
リマー剥離剤を用いて行うと、摩耗速度が1/10に
減少し、且つ望ましい剥離性が保持されているこ
とが判る。
実施例 ビトンE430(ビトンはE.I.デユポン・カン
パニーの商標である)であるフルオロエラストマ
ー100重量部あたりわずか15重量部を用いたこと
を除いて、この実験のために実施例の定着用ロ
ールと同様の定着用ロールを調製した。他のすべ
ての条件と材料は実施例に述べたものと同一で
ある。このポリ(ビニリデンフルオリドーヘキサ
フルオロプロピレン)コポリマーで調製した定着
用ロールは、ゼロツクス9200複写機(ゼロツクス
と9200はゼロツクス・コーポレーシヨンの商標で
ある)中でメルカプトー官能ポリオルガノシロキ
サン剥離剤とともに使用すると許容できる剥離性
能を有するとともに摩耗速度を更に大きく改良し
ていることが判る。ノーマン摩耗試験機は40サイ
クルあたり0.0010mm(40マイクロインチの摩耗を
示した。
本発明は好ましい実施態様に関して説明した
が、本発明の要旨と範囲から外れることなく各種
の修正や変型が可能であることは明らかである。
従つて、以上の説明は前記の特許請求の範囲によ
つてのみ制限されるものと解すべきである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、ゼログラス複写装置用の定着用装置
の典型的な側面図であり、第2図は、本発明の定
着用部材の部分図である。 1……定着用ロール、2……エラストマー表
面、4……ベース部材、6……加熱要素、8……
加圧ロール、10……ニツプ、12……基体、1
4……トナー像、16……スチールコア、18…
…エラストマー表面、20……油溜め、22……
ポリマー剥離剤、24……計量ブレード、26…
…エツジ、28……末端シール、30……ストリ
ツパーフインガー、60……ポリマー剥離剤、6
4……エラストマー、66……充填剤、70……
ベース部材。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 熱可塑性樹脂粉末像を基体に定着させるため
    の定着用部材であり、官能基を有するポリマー剥
    離剤を該定着用部材の表面に施着する形式の定着
    用装置において使用される定着用部材であつて、
    官能基を有するポリマー剥離剤と相互作用するの
    に十分な量の分散した金属含有充填剤を含有する
    エラストマー表面を有するベース部材からなるこ
    とを特徴とする上記定着用部材。 2 金属含有充填剤が、粉末である特許請求の範
    囲第1項に記載の定着用部材。 3 金属含有充填剤が、フレーク状である特許請
    求の範囲第1項に記載の定着用部材。 4 金属含有充填剤が、繊維状である特許請求の
    範囲第1項に記載の定着用部材。 5 金属含有充填剤が、高い熱伝導度と高い表面
    エネルギー反応性を有するものである特許請求の
    範囲第1項に記載の定着用部材。 6 金属含有充填剤が、エラストマーの容量の約
    0.05容量%以上の濃度でエラストマー中に存在す
    る特許請求の範囲第1項に記載の定着用部材。 7 金属含有充填剤が、エラストマーの容量の約
    1.0〜約10.0容量%の濃度でエラストマー中に存
    在する特許請求の範囲第1項に記載の定着用部
    材。 8 金属含有充填剤が、金属、合金、金属酸化物
    および金属塩からなる群から選ばれる特許請求の
    範囲第1項に記載の定着用部材。 9 金属が、銅、スズ、銀、亜鉛、アルミニウ
    ム、鉄、鉛、モリブデン、白金、金、ベリリウ
    ム、ニツケル、クロム、イリジウム、ルテニウ
    ム、タングステン、カドミウムおよびバナジウム
    からなる群から選ばれる特許請求の範囲第8項に
    記載の定着用部材。 10 合金が、銅、スズ、銀、亜鉛、アルミニウ
    ム、鉄、鉛、モリブデン、カドミウム、白金、
    金、ベリリウム、クロム、イリジウム、ルテニウ
    ム、タングステン、マンガン、マグネシウムおよ
    びバナジウムの合金からなる群から選ばれる特許
    請求の範囲第8項に記載の定着用部材。 11 金属酸化物が、銅、スズ、マグネシウム、
    マンガン、銀、亜鉛、アルミニウム、鉄、鉛、モ
    リブデン、白金、金、ベリリウム、カドミウム、
    ニツケル、クロム、イリジウム、ルテニウム、タ
    ングステン、バナジウム、カリウム、ナトリウム
    およびそれらの合金の酸化物からなる群から選ば
    れる特許請求の範囲第8項に記載の定着用部材。 12 金属塩が、炭酸塩、酢酸鉛、ヨー化鉛、塩
    化鉛、フツ化鉛、硫化鉛、硫酸鉛、硝酸鉛、酢酸
    鉛、塩化亜鉛、フツ化ナトリウム、酢酸ナトリウ
    ム、ヨー化ナトリウム、酢酸銅、塩化銅、塩化
    銀、硝酸銀、硫化銀、塩化クロム、フツ化ナトリ
    ウムおよび塩化カリウムからなる群から選ばれる
    特許請求の範囲第8項に記載の定着用部材。 13 金属含有充填剤の金属が、元素の周期律表
    の1a,1b,2a,2b,3a,3b,4a,4b,5a,5b,
    6b,7b,8族および希土類元素からなる群から
    選ばれる特許請求の範囲第1項に記載の定着用部
    材。 14 エラストマーが、フルオロエラストマーで
    ある特許請求の範囲第1項に記載の定着用部材。 15 フルオロエラストマーが、ポリ(ビニリデ
    ンフルオリド−ヘキサフルオロプロピレン)であ
    る特許請求の範囲第14項に記載の定着用部材。 16 フルオロエラストマーが、ポリ(ビニリデ
    ンフルオリド−ヘキサフルオロプロピレン−テト
    ラフルオロエチレン)である特許請求の範囲第1
    4項に記載の定着用部材。 17 フルオロエラストマーが、フルオロシリコ
    ーンゴムである特許請求の範囲第14項に記載の
    定着用部材。 18 充填剤の金属と相互作用する官能基を有す
    るポリマー剥離剤の官能基が、ヒドロキシ、エポ
    キシ、アミノ、イソシアネート、カルボキシおよ
    びメルカプトからなる群から選ばれる特許請求の
    範囲第1項に記載の定着用部材。 19 充填剤の金属と相互作用する官能基を有す
    るポリマー剥離剤が、メルカプト官能ポリオルガ
    ノシロキサンからなる特許請求の範囲第1項に記
    載の定着用部材。 20 エラストマー中に金属含有充填剤を分散さ
    せる前に、官能基を有するポリマー剥離剤で処理
    した金属含有充填剤を追有する特許請求の範囲第
    1項に記載の定着用部材。 21 金属含有充填剤をエラストマー中に包含さ
    せる前に、金属含有充填剤をメルカプト官能ポリ
    オルガノシロキサンで処理する特許請求の範囲第
    19項に記載の定着用部材。 22 定着ロールとバツクアツプロールとが、ト
    ナー像を基体上に定着する接触アークを画成し、
    且つ剥離剤を定着ロールの表面に施着してトナー
    が定着ロール上にオフセツトするのを防止してい
    る、静電複写装置でトナー像を定着するための加
    熱加圧式定着装置において、金属含有充填剤が分
    散しているエラストマー表面を有する定着ロール
    からなり、且つ該エラストマー表面に施着した剥
    離剤が、上記充填剤中の金属と相互作用をする官
    能基を有するポリマー剥離剤であることを特徴と
    する定着装置。 23 エラストマー中に分散した金属含有充填剤
    が、金属、合金、金属酸化物および金属塩からな
    る群から選ばれる特許請求の範囲第22項に記載
    の加圧式定着装置。 24 官能基を有するポリマー剥離剤が、メルカ
    プト官能性ポリオルガノシロキサンである特許請
    求の範囲第22項に記載の加圧式定着装置。 25 金属含有充填剤をエラストマー中に分配す
    る前に、金属含有充填剤をメルカプト官能性ポリ
    オルガノシロキサンで処理する特許請求の範囲第
    24に記載の加圧式定着装置。 26 エラストマー中に金属含有充填剤を分配す
    る前に、官能基を有するポリマー剥離剤で処理し
    た金属含有充填剤から特許請求の範囲第22項に
    記載の加圧式定着装置。 27 エラストマーが、フルオロエラストマーで
    ある特許請求の範囲第22項に記載の加圧式定着
    装置。 28 フルオロエラストマーが、ポリ(ビニリデ
    ンフルオリド−ヘキサフルオロプロピレン)であ
    る特許請求の範囲第27項に記載の加圧式定着装
    置。 29 フルオロエラストマーが、ポリ(ビニリデ
    ンフルオリド−ヘキサフルオロプロピレン−テト
    ラフルオロエチレン)である特許請求の範囲第2
    7項に記載の加圧式定着装置。 30 金属含有充填剤が、エラストマーの容量の
    約0.05容量%以上の濃度で存在する特許請求の範
    囲第22項に記載の加圧式定着装置。
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