JPS646031Y2

JPS646031Y2 -

Info

Publication number: JPS646031Y2
Application number: JP1982166996U
Authority: JP
Priority date: 1982-11-05
Filing date: 1982-11-05
Publication date: 1989-02-15
Also published as: JPS5970416U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は、回転刃を回転自在に軸支する軸受ケ
ースに一端を固着する支持桿の他端と、背負い枠
に装着されたエンジンとを可撓軸を介して連結し
て設けた背負式刈払機に係るものである。

従来、回転刃を回転自在に軸支する軸受ケース
に一端を固着する支持桿５の他端にエンジンを直
接連結した手持式の刈払機においては、支持桿に
前後に並設して２個の握り部を設けて、この握り
部を両手で把持して刈払い作業を行なつていた
が、この場合、刈払機全体の重心位置はこの２個
の握り部の間にあつて、握り部には、刈払機の全
体の重量が振り分けられ大きな荷重とはならず、
また前方が下がるような偶力は大きくないので、
作業の途中等で、何かの必要で瞬間的に片手を離
しても、他の手で刈払機を保持することができる
ものであつた。

これに対して背負式の刈払機において、支持桿
とエンジンとの間を可撓軸で接続しているので、
握り部は、支持桿の後端とその前方に設けること
になつて、握り部で支持する部分の重量にはエン
ジンは含まれないが、重心位置は前方の握り部よ
りもさらに前方の軸受ケースに近い位置となつ
て、支持桿には前方が下がる方向の大きな偶力が
作用して、両握り部には大きな反対方向の荷重が
作用するので、何かの必要が作業中に瞬間にでも
片手を離すと、回転刃が下つて地面に接触する危
険があつて、両手は握り部を常に確実に把持する
必要があつて、作業者の疲労が大きくなる欠点が
あつた。

本考案は、支持桿の軸心線上に並設して固着し
た２個の握り部の後方に、上面に凹形の湾曲面を
備えた肘当体を設け、この湾曲面の中心を支持桿
の軸心線上に位置せしめて設けることにより、支
持桿の前方部分に重心のある背負式の刈払機にお
いて、両手で把持して作業を行なう際に、前方の
握り部を把持する片手を一時的に離しても、他の
手で支持桿を把持することができ、両手作業を安
全に行なうことができる背負式刈払機を提供しよ
うとするものである。

以下、図面により本考案の一実施例について詳
細な説明を行なう。

図において、１は回転刃３を回動自在に軸支す
る軸受ケースで、支持桿５の一端が連結してい
る。７は背負い枠９に装着されたエンジンで、可
撓軸１１を介して支持桿５の他端に連結してい
る。１３は回転刃３の後方を覆う安全カバー、１
５，１５は支持桿５の外周に固着する握り部、１
７は可撓軸１１と支持桿５を接続する接続金具、
１９はスロツトルレバーである。２１は背負い枠
９に装着された背負いバンド、２３は背当て、２
５は燃料タンク、２７はエンジン７のマフラー、
２９は気化器である。握り部１９は支持桿５の外
周に嵌合している。すなわち、握り部１９の軸心
は支持桿５の軸心線上に一致して設けられてい
る。３１は後部の握り部１５の後方に設けられた
肘当体で、可撓軸１１の外周に嵌合する胴部３３
の上部に凹形の湾曲面３５を備えた肘当部３７が
一体に設けられ、前部のブラケツト３９において
ボルト４１により接続金具１７の後部に固定され
ている。湾曲面３５は前方に向つて下方に傾斜し
ており、さらに左右の中心は支持桿５の軸心線上
に位置している。

以上の実施例において、作業者は背当て２３を
背中に当て背負いバンド２１，２１によつて背負
つて、エンジン７を駆動し、握り部１５，１５を
把持し、右手の肘を肘当体３１に当接せしめて、
回転する回転刃３によつて地上の草等の刈り払ら
い作業を行なうものである。

本考案は、請求の範囲に記載のとおりの構成で
あるから、支持桿の重心部が前方にある背負式の
刈払機においても、支持桿を把持する両手の疲労
が少なく、しかも、一時的に片手を離しても支持
桿を安全に保持して、作業を容易とするものであ
る。

なお、本考案でいう握り部を支持桿の軸心線上
に固着して設けるということは、握り部を作業者
の手で把持する位置が支持桿の軸心線の直上位置
にあることをいい、握り部が支持桿の上方に平行
方向あるいは直交方向に設けられていてもよい。
なお、肘当部３７を昇降自在に設けて適宜位置に
固定可能とすれば、さらに操作容易となる。また
実施例のごとく、湾曲面３５を前方に向つて下方
に傾斜して設ければ、湾曲面３５が腕と平行とな
り、支持し易くなる。

なお、本考案は前述の実施例に限定されるもの
ではなく、他の態様においても実施しうるもので
ある。また、請求の範囲に示す符号は本考案の技
術的範囲を限定するものではない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の１実施例の斜視説明図、第２
図は要部の側面図、第３図、第４図はそれぞれ第
２図の−線、−線の正断面図、第５図、
第６図はそれぞれ従来の要部の平面図、側面図で
ある。図面の主要な部分を表わす符号の説明、１……
軸受ケース、３……回転刃、５……支持桿、７…
…エンジン、９……背負い枠、１１……可撓軸、
１５……握り部、３１……肘当体、３５……湾曲
面。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

回転刃３を回転自在に軸支する軸受ケース１に
一端を固着する支持桿５の他端と、背負い枠９に
装着されたエンジン７とを可撓軸１１を介して連
結して設けた背負式刈払機において、前記支持桿
５の軸心線上に並設して固着した２個の握り部１
５，１５の後方に、上面に凹形の湾曲面３５を備
えた肘当体３１を設け、前記湾曲面３５の左右中
心を前記支持桿５の軸心線上に位置せしめて設け
たことを特徴とする背負式刈払機。