JPS645889B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ロータリーブラシをエアータービン
ランナーで駆動する電気掃除機のエアータービン
吸口に関するものである。

〔従来の技術〕

従来この種のエアータービン吸口は、エアータ
ービンの入つているタービン室に揚枝やヘアーピ
ンなどがごみといつしよに吸い込まれたときに、
前記エアータービンのランナーに引つ掛かつてラ
ンナーがロツクしてしまうものである。そこで、
ランナーに引つ掛かつたごみを取り除くため、実
開昭55−119051号公報などのように、ランナーを
覆うケーシングにごみ取り出し専用のごみ取出蓋
を設けることが考えられる。

〔発明が解決しようとする課題〕

上記従来のエアータービン吸口では、ランナー
に引つ掛かつたごみを取り除くには、締付ねじを
外して吸口本体を分解する必要があり、取扱性が
悪い欠点を有している。そこで、ランナーを覆う
ケーシングに、ごみ取出蓋を取り付けることを試
みたが、 (1) ごみ取り出し専用のごみ取出蓋を設けるため
に、部品点数が増加する。

(2) ごみ取出蓋とケーシングとの気密が困難とな
る。

(3) ごみ取出蓋を誤つて開けたまま掃除をした
り、あるいは掃除中に吸口本体が家具や壁に衝
突した際にごみ取出蓋が開いたりすることがあ
る。

などの欠点を有していることがわかつた。

本発明の目的は、上記の欠点に対処して、ごみ
取り出し専用のごみ取出蓋を設けることなく、ラ
ンナーに引つ掛かつたごみを簡単にかつ短時間で
取り除くことのできる電気掃除機のエアータービ
ン吸口を提供するにある。

〔課題を解決するための手段〕

上記目的は、吸口本体と、この吸口本体内に回
転自在に設けたロータリーブラシと、前記吸口本
体内に回転自在に設け、かつ吸込気流により回転
して前記ロータリーブラシの駆動源となるエアー
タービンのランナーと、このランナーを覆う前記
吸口本体に可動自在に設けたケーシングと、前記
ランナーの下流側近傍にあたる前記ケーシングの
部位に接続し、かつ、ごみ含有空気の流通管とな
る曲り継手とを備えた電気掃除機のエアータービ
ン吸口において、前記ケーシングには、前記ラン
ナーの下流側近傍にあたる部位に筒状開口体を設
け、この筒状開口体に前記曲り継手を着脱自在に
嵌合するとともに、前記吸口本体内の前記ランナ
ーを、前記筒状開口体の開口から見える位置に配
設することにより、達成される。

〔作用〕

掃除作業を開始すると、掃除機本体の吸込力に
より、ランナーが回転し、ロータリーブラシが回
転する。

じゆうたん上のごみは、ロータリーブラシによ
りかき上げられ、ランナーを介して曲り継手７を
通り掃除機本体内に吸い込まれる。この際、針や
ピンなどのごみがランナーに引つ掛かり、そのラ
ンナーの回転を止めることがある。

ランナーの回転が止まつたとき、その原因がご
みであるか否かは、ケーシングの筒状開口体から
曲り継手を外すことにより、その筒状開口体の開
口からランナーをみることができるので、判断で
きる。そして、ランナーに針やピンなどのごみが
引つ掛つていれば、そのごみを細いドライバーを
用いて筒状開口体から取り除くことができる。筒
状開口体は、ランナーの下流側近傍に位置してい
るので、ごみの取り除き作業が簡単である。

〔実施例〕

以下、本発明の構成を、第１図から第８図に従
つて説明する。

吸口本体は、上ケース１と下ケース２よりな
り、内部にロータリーブラシ３、ランナー４、応
用ブラシ５、切替レバー６等が内蔵されている。
吸口本体の後部には、掃除機の延長管（図示せ
ず）に連結する曲り継手７があり、これが上下す
るためとランナー４を覆うために回動自在なケー
シング８がある。曲り継手７にはストツパー９が
嵌合されていて、これを外すと、簡単に曲り継手
７が外れるようになつている。上ケース１と下ケ
ース２は、ねじボス１０の位置でねじ止めされ
る。吸口本体の外周には、耐衝撃性をもたらすた
めにバンパー１１が取り付けられている。ランナ
ー４は、内部にシヤフト１２が通つており、Ｃリ
ング１３で固定され、軸受メタル１４を介して軸
受ホルダー１５と軸受ホルダー支持リブ１６で支
持されている。一端に小プーリ１７が設けられ、
伝動ベルト１８を介して、ロータリーブラシ３に
配設した大プーリ１９に連結されており、ランナ
ー４の回転はロータリーブラシ３に確実に伝えら
れる。床用ブラシ５は、床用ブラシ収納部２０に
納まつており、両端の床用ブラシフランジ２１が
押しバネ２２を介して出没自在に下ケース２に支
持されている。連結アーム２３は、床用ブラシ収
納部２０内を通つている。床用ブラシ５には、上
部に第１山形部２４ａ、第２山形部２４ｂがあ
る。切替レバー６には、ノズルを切り替えるシヤ
ツター２５と連結アーム２３を引つ掛けて支持す
る連結リブ２６、および床用ブラシ５を出没させ
るための山形リブ２７が配設されており、レバー
支持第１リブ２８ａとレバー支持第２リブ２８ｂ
の上に左右動自在に支持されている。シヤツター
２５で、切替えられるノズルは、ランナー４に通
じる小ノズル３０と、ランナー４に通じない大ノ
ズル３１とがあり、ノズル板３２に配設されてい
る。ここで、大ノズル３１の面積は、小ノズル３
０の面積より大きい。ロータリーブラシ３は、浮
動軸受３５と浮動軸受支持リブ３６によつて、浮
動自在に支持されており、吸口本体がスムーズに
被掃除面上を動くように、小車輪３７と大車輪３
８がそれぞれ下ケース２に設けられている。ケー
シング８は、両側の回動第１リブ３３と回動第２
リブ３４で回動自在に支持される。

じゆうたん上を掃除する際には、切替レバー６
は引きバネ４０により第３図の左側の位置（第２
図の右側の位置）にあり、床用ブラシ５はほぼ吸
口本体内部にある。掃除機本体の吸込力によりラ
ンナー４が回転し、伝動ベルト１８を介してロー
タリーブラシ３が回転する。塵埃は、ロータリー
ブラシ３によりかき上げられ、吸込力によつて吸
込口４１より、ロータリーブラシ室４２に入り、
小ノズル３０を通りタービン室４３に入り、曲り
継手７の内部を通つて掃除機本体（図示せず）に
吸い込まれる。

床・たたみ上を掃除する際には、切替レバー６
は節動バネ２９により第３図の右側の位置（第２
図の左側の位置）にあり、山形リブ２７と第１山
形部２４ａの山と山が合い、また連結アーム２３
の下面と第２山形部２４ｂの山が合つて、床用ブ
ラシ５が下ケース２の下面より出張つて掃除面と
接触する。シヤツター２５は小ノズル３０を塞
ぎ、吸込力により塵埃は吸込口４２よりロータリ
ーブラシ室４２に入り、大ノズル３１を通つてタ
ービン室４３に入つて、ランナー４内は通らず
に、曲り継手７の内部を通つて掃除機本体（図示
せず）に吸い込まれる。

じゆうたん上を掃除する場合、塵埃は必ず高速
回転しているランナー４を通るので、たとえば針
やピン４６などを吸い込んだときにランナー４に
引つ掛かつてランナー４の回転が止まつてしま
い、すなわち伝動ベルト１８により連結されてい
るロータリーブラシ３の回転が止まつてしまうの
で、じゆうたんにたまつた塵埃を効果的に吸い取
ることができなくなつてしまうことがある。この
ようなときは、第７図に示すように、ストツパー
９は曲り継手７に嵌合されているだけなので、第
５図に示すように矢印の方向に細いドライバー４
４などで引き抜いて曲り継手７を外せば、第８図
に示すようにケーシング８の筒状開口体８ａの開
口４５からランナー４が見える位置にあるので、
詰まつた針やピン４６を取り除いて、ケーシング
８に曲り継手７をストツパー９で止めれば、続け
て使用できる。

本実施例によれば、ランナー４に針やピン４６
が引つ掛かつてランナー４の回転が止まつてしま
つた場合に、吸口本体を分解することなくストツ
パー９を引き抜いて曲り継手７を取り外せるの
で、引つ掛かつた針やピン４６を容易に取り除け
る。また、ランナー４がケーシング８の筒状開口
体８ａから見える位置にあるので、引つ掛かつた
針やピン４６を容易に発見できることができる。
すなわち、ランナー４に引つ掛かつた針やピン４
６を取り除くのに短時間で、しかも、簡単に行え
る。さらに、曲り継手７を取り外すときに引く抜
くストツパー９は細いドライバー４４がなくて
も、編みばりの棒（図示せず）やくぎ（図示せ
ず）など細長いものであれば何でもよいので、手
軽にいつでも行える。また、ランナー４に引つ掛
かつた針やピンに取り除くときに、床、たたみ掃
除のときのごみの通路も見えるのでケーシング室
４３にたまつたごみも取り除くことができる。

〔発明の効果〕

本発明によれば、ランナーに詰まりやすい塵
埃、たとえば、針やピンなどが前記ランナーに引
つ掛かつて前記ランナーの回転が止まつてしまつ
た場合に、これを取り除くのに吸口本体を分解す
るという大きな手間をかけずに、ケーシングの筒
状開口体に着脱自在に嵌合した曲り継手を外すだ
けで、簡単に取り除くことができるという大きな
効果がある。さらに、曲り継手を取り外したとき
に前記ケーシングの筒状開口体の開口から前記ラ
ンナーがよく見える位置にあるので、引つ掛かつ
た針やピンを容易に発見することができるので、
短時間の手入れで元通り掃除することができると
いう効果がある。

しかも、ごみ取り出し専用のごみ取出蓋を設け
ずに、曲り継手が嵌合する筒状開口体がごみ取り
出し用の開口を兼ねることになるので、ごみ取出
蓋をケーシングに設けることによる欠点、すなわ
ち、ごみ取出蓋を誤つて開けたまま掃除したりあ
るい掃除中に吸口本体が家具や壁に衝突してごみ
取出蓋が開いたりすること、ごみ取出蓋とケーシ
ングとの気密が困難となること及びごみ取り出し
専用のごみ取出蓋を設けるために部品点数が増加
するなどの欠点をともなうことなく、ランナーに
引つ掛かつたごみを取り除くことのできる電気掃
除機のエアータービン吸口がえられる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の一実施例を示すエアーター
ビン吸口の斜視図、第２図は、第１図の上ケース
１を取り除いた平面図、第３図は、第２図でケー
ス１を取り付けたときのＢ―Ｂ線断面図（一点鎖
線はシヤツターを示す）、第４図は、第２図でケ
ース１を取付けたときのＣ―Ｃ線断面図、第５図
はストツパー９を外す状態を示す斜視図、第６図
はストツパー９を示す斜視図、第７図は、第１図
のＡ―Ａ線断面図、第８図は、第２図で上ケース
１を取付け、曲り継手７を取り除いたときのＰ方
向から見た図である。 １…上ケース、２…下ケース、３…ロータリー
ブラシ、４…ランナー、７…曲り継手、８…ケー
シング、８ａ…筒状開口体、４５…開口。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 吸口本体と、この吸口本体内に回転自在に設
   けたロータリーブラシと、前記吸口本体内に回転
   自在に設け、かつ吸込気流により回転して前記ロ
   ータリーブラシの駆動源となるエアータービンの
   ランナーと、このランナーを覆う前記吸口本体に
   可動自在に設けたケーシングと、前記ランナーの
   下流側近傍にあたる前記ケーシングの部位に接続
   し、かつ、ごみ含有空気の流通管となる曲り継手
   とを備え、前記ケーシングには、前記ランナーの
   下流側近傍にあたる部位に筒状開口体を設け、こ
   の筒状開口に前記曲り継手を着脱自在に嵌合する
   とともに、前記吸口本体内の前記ランナーを、前
   記筒状開口体から見える位置に配設したことを特
   徴とする電気掃除機のエアータービン吸口。