JPS645523Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はパウダー化粧料の飛散を防止可能とし
た容器に係り、更に詳しくはパウダー化粧料を充
填した中皿を凹所内に嵌入した容器と、この容器
に被蓋し得る蓋とを蝶番によつて開閉自在に連結
してなるコンパクトに於て、前記蓋の内周壁部に
沿つて一定巾のパツキンを取付けかつ容器の上面
周壁に沿つて前記パツキンを押圧し得るリング状
突リブを突設して構成してなるコンパクトに関す
るものである。

従来のこの種のコンパクトに於てはパウダーを
中皿に充填した後この中皿をそのまゝコンパクト
に収納していた為に、コンパクトをハンドバツク
等に入れて持ち歩いた場合にはパウダーがコンパ
クト内に於て飛散し、鏡等を汚すと共にコンパク
トの外にパウダーが洩れる恐れがある等の欠点が
あつた。

本考案に係るコンパクトは従来の之等の欠点に
鑑み開発された全く新規な技術に関するものであ
る。

図により本考案に係るコンパクトの一実施例を
具体的に説明すると、第１図乃至第３図に於て、
１はコンパクトの容器であつて、その内部にはパ
ウダー２を収納した中皿３が嵌入されている。又
この容器１の上面周壁には飛散防止のためのリン
グ状突リブ４が起立突設されている。

次に５は前記容器１と図示せざる蝶番によつて
開閉自在に連結された蓋であつて、下面中央部に
はパフ６が挿入され、かつ蓋５の内周壁部には特
に第３図に明らかな如きリング状パツキン７が取
付けられている。このリング状パツキン７は外周
面に全周或は数個の突起ａを有するスライド枠ｂ
を中央にしてその上面に合成樹脂製或はウレタン
ゴム系、シリコンゴム系、ポリエステルゴム系等
の弾性板ｃを積層しかつスライド枠ｂの下面に合
成樹脂製好ましくは発泡ポリエチレンにポリプロ
ピレンフイルム等をラミネートした気密用弾性板
ｄが一体的に積層されて構成されている。このパ
ツキン７を取付ける蓋５の内周壁部８の中段部に
は段部９が形成され、この段部９にスライド枠ｂ
の突起ａが係止してパツキン７が蓋５から下落せ
ず、又突リブ４に押圧された際には全体が上方に
僅かにスライドするように構成されている。又パ
ツキン７と容器１のリング状突リブ４とは夫々対
応する位置にほゞ等しい径を持つて構成され、蓋
５を容器１に閉鎖した際には内周壁部８に取付け
られたパツキン７と突リブ４とが夫々合致する如
く構成されている。

上記実施例に於ては円形コンパクトについて説
明したが、角形コンパクトに於てはパツキン７の
形状もこれに応じて替えなければならないこと当
然である。図中１１，１２は夫々容器１及び蓋５
の開口部に設けられた係止フツクである。

本考案に係るコンパクトは上述の如く、容器の
上面周壁部に沿つて飛散防止のための突リブを起
立突設すると共にこれに対応する蓋の内周壁部に
パツキンを取付けて構成し、この突リブがパツキ
ンの気密用弾性板を常に押圧して両者を密着させ
て気密保持することが出来るので、これによつて
中皿に収納されたパウダー化粧料がコンパクトの
外方に洩れ或は飛散し、コンパクトを収納したハ
ンドバツク等を汚すことを防止することが出来、
全体として構造簡単にして安価に大量生産するこ
とも可能である等の特徴を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は本願コンパクトの要部の断
面説明図、第３図はパツキンの斜視図、である。 １……容器、３……中皿、４……突リブ、５…
…蓋、７……パツキン、８……内周壁部、９……
段部、ａ……突起、ｂ……スライド枠、ｃ，ｄ…
…弾性板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. パウダー化粧料を充填した中皿３を凹所内に嵌
   入した容器１と該容器１に被蓋し得る蓋５とを蝶
   番によつて開閉自在に連結してなるコンパクトに
   於いて、突起ａを有するスライド枠ｂの上下面に
   夫々弾性板ｃと気密弾性板ｄとを一体的に積層し
   てなるパツキン７を蓋５の内周壁部に沿つて取り
   付けると共に該突起ａを蓋５の内周壁部の段部９
   に係止し得るように取り付け、更にパツキン７を
   押圧し得る突リブ４を容器１の上面周壁に沿つて
   周設して構成したことを特徴としたコンパクト。