JPS644987B2 - - Google Patents

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JPS644987B2
JPS644987B2 JP59202466A JP20246684A JPS644987B2 JP S644987 B2 JPS644987 B2 JP S644987B2 JP 59202466 A JP59202466 A JP 59202466A JP 20246684 A JP20246684 A JP 20246684A JP S644987 B2 JPS644987 B2 JP S644987B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
powder
cbn
sintered body
aln
cutting
Prior art date
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Expired
Application number
JP59202466A
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English (en)
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JPS6183681A (ja
Inventor
Fumihiro Ueda
Itsuro Tajima
Kaoru Kawada
Kisho Miwa
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Metal Corp
Original Assignee
Mitsubishi Metal Corp
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Metal Corp filed Critical Mitsubishi Metal Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 この発明は、きわめて優れた靭性と耐摩耗性を
有し、鋳鉄やダイス鋼、高速度鋼などの高硬度鋼
の切削工具として使用するのに適した立方晶窒化
硼素(以下、CBNで示す)基焼結体の製造方法
に関するものである。 〔従来の技術〕 最近、金属加工の分野において鋳鉄切削の高速
化、ダイス鋼や高速度鋼などの高硬度鋼の切削加
工から切削加工への切り換えが急速に進み、それ
に伴つて切削工具用のCBN基焼結体が注目され
るようになつて、そのCBNからは耐摩耗性、例
えば窒化珪素(以下、Si3N4で示す)からは耐熱
性および高靭性が期待されるところから、例えば
特願昭52−51383号にみられるように、20〜80容
量%のCBNと、耐熱性セラミツクス物質として
のSi3N4、Al2O3、AlN、SiC、B4Cのうちの1種
もしくは2種以上とからなる焼結体のような
CBN基焼結体が開発されている。 〔発明が解決しようとする問題点〕 しかしながら、上記従来のCBN基焼結体を例
えば鋳鉄(FC30)の、切削速度:400m/min、
切込み:0.5mm、送り:0.1mm/rev.という条件の
高速切削に使用すると、その焼結体は5分以内に
著しく摩耗し、鋳鉄の高速切削の実用に耐えるこ
とができない。その原因はCBN、Si3N4が共に難
焼結性の材料であり、これら同種および異種の粒
子相互間の界面強度が弱く、粒子の脱落、剥離摩
耗を生じ易いことによるものと考えられる。 〔問題点を解決するための手段〕 そこで本発明者らは、上記のような従来の
CBNとSi3N4を主成分とする切削工具用CBN基
焼結体の欠点を解決すべく、CBNとSi3N4の結合
剤として優れている結合剤を種々調査、研究した
結果、 (1) 常圧下で合成されたSi2W粉末の硬さは、
CBN、Si3N4のそれに比してMHV600〜900と
著しく低いので、これをCBNとSi3N4を主成分
とする焼結体に添加すると、その混合物のプレ
ス性が著しく改善され、これを超高圧焼結する
と、特にSi2WとSi3N4との間でSiの拡散を生じ
て粒子相互間の界面強度が上昇するだけでな
く、Si2W自体が超高圧焼結によつてその硬度
がMHV1500〜1800に上昇し、得られた焼結体
が硬質化することによつて、その耐摩耗性が向
上し、 (2) 例えば先に本発明者らが発明したTi2AlNの
製造方法(特願昭59−25768号)によつて得ら
れるTi2AlNは1200℃以上の温度で急激に分解
反応を起こして窒化チタン(以下、TiNで示
す)を析出するので、このような特性を有する
Ti2AlNをCBN、Si3N4およびこの上記のSi2W
に加えて焼結すると、その分解反応の際にAl
を媒介にして、上記の析出するTiNと、共存
するCBNとの反応によつて生成した硼化チタ
ン(以下、TiB2で示す)がCBN、Si3N4およ
びSi2W粒子の間に存在する空隙へ廻り込むよ
うにして析出する結果、得られた焼結体の靭性
が向上すること、を見出した。 この発明は、上記知見に基いて発明されたもの
であつて、 Si3N4粉末: 3〜35%、 Si2W粉末:0.5〜15%、 Ti2AlN粉末:1.5〜25%、 CBN粉末:残り からなる配合組成(以上重量%)を有する組成物
を混合し、プレス成形して圧粉体とし、ついでこ
の圧粉体を、単独で、または他の圧粉体もしくは
焼結体と重ね合わせた状態で、超高圧焼結するこ
とを特徴とする切削工具用立方晶窒化硼素基焼結
体の製造方法である。 ついで、この発明において成分組成範囲を上記
のとおりに限定した理由を説明する。 (a) Si3N4 これは焼結体に靭性と耐熱性を附与する作用
を有するが、その配合量が3%未満では得られ
た焼結体の靭性と耐熱性が不足し、一方それが
35%を越えると、焼結体の耐摩耗性が不足する
ところから、その配合量を3〜35%と定めた。 (b) Si2W これは焼結性を改善するとともに焼結体の界
面強度(靭性)を向上させるのに有効な成分で
あるが、その配合量が0.5%未満では焼結体の
靭性が不足し、一方それが15%を越えると、耐
摩耗性が低下するところから、その配合量を
0.5〜15%と定めた。 (c) Ti2AlN これは超高圧焼結時に分解反応を起こして
TiNを生じ、ひいては結合相を生ずるので、
結合相を生成させるために配合する成分であ
る。この分解生成TiNの一部は共存するCBN
と反応してTiB2が生成し、結局Ti2AlNはこれ
らTiNやTiB2を含有する結合相を生じ、これ
はCBN粒子やSi3N4粒子間の空隙内に入り込ん
で、これら粒子間の界面強度を向上させるとと
もに、TiNは高温における鋳鉄や鋼に対する
耐溶着性を向上させ、またTiB2は高速切削時
に刃先から熱を逃がすのに必要な高い熱伝導性
を焼結体に附与するとともに、高い耐凝着性も
附与する作用を有するが、Ti2AlNの配合量が
1.5%未満では、これらTiNおよびTiB2の量が
不足して凝着摩耗が生じ易くなるとともに刃先
に熱がこもり易くなり、かつ耐摩耗性が低下
し、一方その配合量が25%を越えると、逆に
TiNとTiB2の量が過剰となつてCBNの有する
耐摩耗効果が薄れ、耐摩耗性が不足するところ
から、その配合量を1.5〜25%と定めた。 この発明においては、原料粉末、すなわち
CBN粉末、Si3N4粉末、Si2W粉末およびTi2AlN
粉末を用意し、ついでこれら原料粉末を上記所定
の成分組成となるように配合し、常法により、す
なわち、例えばボールミルにて混合して混合粉末
を製造し、ついでこれを約0.5〜5ton/cm2の圧力
で圧粉体とし、この圧粉体を、またはこの圧粉体
を超高圧焼結の前処理として、10-2〜10-4torrの
真空中または不活性ガスもしくは中性ガス雰囲気
中約800〜1200℃の温度で仮焼結してその強度を
高めた後、単独で、または超硬合金やサーメツト
となるべき他の圧粉体もしくは焼結体と重ね合わ
せた状態で、超高圧容器内において、圧力:20〜
70kb、温度:1200〜1600℃、保持時間:10〜60
分の条件で超高圧焼結することによつて、切削工
具用立方晶窒化硼素基焼結体が製造される。 なお、この発明においては、原料成分の一つと
してTi2AlNを用いることが重要かつ必須であつ
て、その代りに焼結途中でTi2AlNを生成しそう
な成分の組合わせ、例えばTiNとTiAl、あるい
はTiNとTiおよびAlを用いると、焼結時にCBN
との反応によつてAlNが生じ、このAlNが焼結
性を阻害するとともに焼結体の耐摩耗性を低下さ
せるので、これらの成分の組合せは好ましくな
い。 実施例 ついで、この発明を実施例によつて説明する。 原料粉末として、平均粒径:3μmのCBN粉末、
同3μmのSi3N4粉末、同1μmのSi2W粉末および
同2μmのTi2AlN粉末の各粉末を用意し、第1表
に示す各組成に配合後、ボールミルにて5時間混
合し、ついで1.5ton/cm2の圧力でプレス成形して
圧粉体とし、この圧粉体を超高圧装置にて圧力:
6万気圧、温度:1500℃の条件下に60分間保持し
た後、冷却・降圧することにより、本発明焼結体
1〜6を製造した。 比較のため、元素からみた組成上では本発明焼
結体5と同一の焼結体を生成するような量の原料
成分でTi2AlNを置換して得た比較焼結体1〜2
および配合成分組成範囲がこの発明の範囲から外
れた比較焼結体3〜9(外れた成分を表の中に※
印で示す)、並びにTi2AlNの代りにTiNを用い
た従来焼結体を前記本発明焼結体と同様に製造し
た。 なお、本発明焼結体2、4〜5においては、圧
粉体を真空中1000℃で30分間保持後、上記の超高
圧焼結を施した。 このようにして得られた各焼結体について、
(TiN+TiB2)量をX線回折図のピーク強度から
定量するとともに、これらの抗折力も側定した。
これらの結果も第1表に示す。 ついで、これらの焼結体をそれぞれ切断、ロー
ル付加工後、これらにそれぞれ研削、研磨仕上げ
を施し、SNP432の形状を有する切削工具を
【表】
〔発明の効果〕
第1表の結果から明らかなように、この発明に
よつて製造された焼結体1〜6は、Ti2AlNの分
解によつて生じたTiNおよびTiB2がCBN粒子や
Si3N4粒子間の空隙中に廻り込んでこれらの粒子
を強固に結合する組織を形成するために、従来焼
結体はもとより、焼結途中でTi2AlNを生成しそ
うな化合物を組合わせて用いた比較焼結体1、2
および原料粉末の配合組成がこの発明の配合組成
範囲から外れた比較焼結体3〜9に比べても抗折
力が優れており、また、例えば鋳鉄(FC30)の
高速切削に用いたとき、切削寿命が格段に長く、
耐摩耗性の点でも格段に優れていることがわか
る。 すなわち、この発明の製造方法によれば、きわ
めて優れた靭性と耐摩耗性を有し、特に鋳鉄の高
速切削やダイス鋼および高速度鋼などの高硬度鋼
の切削等に使用する切削工具として適したCBN
基焼結体を得ることができる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 窒化珪素粉末:3〜35%、 Si2W粉末:0.5〜15%、 Ti2AlN粉末:1.5〜25%、 立方晶窒化硼素粉末:残り からなる配合組成(以上重量%)を有する組成物
    を混合し、プレス成形して圧粉体とし、ついでこ
    の圧粉体を、単独で、または他の圧粉体もしくは
    焼結体と重ね合わせた状態で、超高圧焼結するこ
    とを特徴とする、切削工具用立方晶窒化硼素基焼
    結体の製造方法。
JP59202466A 1984-09-27 1984-09-27 切削工具用立方晶窒化硼素基焼結体の製造方法 Granted JPS6183681A (ja)

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JPS6183681A JPS6183681A (ja) 1986-04-28
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DE3806602A1 (de) * 1988-03-02 1988-07-07 Krupp Gmbh Hartmetallkoerper
JP7015979B2 (ja) * 2018-03-14 2022-02-04 三菱マテリアル株式会社 cBN焼結体および切削工具

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JPS6183681A (ja) 1986-04-28

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