JPS642510B2 - - Google Patents

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JPS642510B2
JPS642510B2 JP11143079A JP11143079A JPS642510B2 JP S642510 B2 JPS642510 B2 JP S642510B2 JP 11143079 A JP11143079 A JP 11143079A JP 11143079 A JP11143079 A JP 11143079A JP S642510 B2 JPS642510 B2 JP S642510B2
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JP
Japan
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thin film
silver
layer
gold
copper
Prior art date
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Expired
Application number
JP11143079A
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English (en)
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JPS5634450A (en
Inventor
Toshiaki Yatabe
Masato Sugyama
Masao Suzuki
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Teijin Ltd filed Critical Teijin Ltd
Priority to JP11143079A priority Critical patent/JPS5634450A/ja
Priority to DE8080302985T priority patent/DE3065169D1/de
Priority to EP19800302985 priority patent/EP0024925B1/en
Priority to US06/182,612 priority patent/US4320169A/en
Publication of JPS5634450A publication Critical patent/JPS5634450A/ja
Publication of JPS642510B2 publication Critical patent/JPS642510B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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  • Laminated Bodies (AREA)
  • Non-Insulated Conductors (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、片面或いは両面を透明薄膜層によつ
ておおわれた銀、金及び銅からなる単一あるいは
積層された金属薄膜層を有する積層体に関する。
更に詳しくは、透明導電性及び/又は選択光透過
性を有する上記積層体に関する。 透明導電性被覆は、その導電性を利用した用
途、例えば液晶デイスプレー用電極、電場発光体
用電極、光導電性感光体用電極、帯電防止層、発
熱体等のエレクトロニクス、電気の分野の用途に
広く利用されている。 選択光透過性被膜は、可視光域の光に対して透
明であるが、赤外光(近赤外光を含む)に対して
は反射能を有しているので透明断熱膜としても有
用である。従つて太陽エネルギー集熱器(温水
器)、太陽熱発電、グリーンハウス、建築物の窓
部等に使用され得る。特に近代建築物において、
壁面の大きな割合を占める窓からの太陽エネルギ
ー利用及びエネルギー放散を防げる透明断熱窓と
しての機能は今後益々重要性を増す。又、例えば
野さい、かんきつ類等の農業、果実等の栽培に必
要なグリーンハウス用フイルムとしてその重要性
は大きい。 この様に、透明導電性被膜および選択光透過膜
はエレクトロニクス、太陽エネルギー利用の観点
から重要であり、均質で高性能な膜が工業的に安
価に且つ大量に供給されることが当該業界から望
まれていた。 透明導電性被膜として、従来から知られている
ものは、 金、銅、銀、パラジウム等の金属薄膜、 酸化インジウム、酸化スズ、ヨウ化銅等の化
合物半導体膜、および 金、銀、銅、パラジウム等の導電性金属膜を
ある波長領域にわたり選択的に透明にしたもの が知られている。赤外光反射能の高い選択透過膜
として、数千オングストロームの膜厚の酸化イン
ジウム膜又は酸化錫膜、および金属膜と透明導電
体膜の積層膜等が知られている。しかしながら、
すぐれた性能の透明導電性膜又は選択光透過膜が
工業的に安価に製造されるの至つていないのが現
状である。 即ち、上記の金属薄膜は、金属が広い波長領
域にわたり反射能又は吸収能が高いため、可視光
透過率の高いものが得られ難い。可視光透過率を
高めると、導電性又は赤外光反射能が著しく低下
する。導電性又は赤外光反射能を高めるために、
金属薄膜の膜厚を高めると、可視光透過率が著し
く低下するので、両者の性質がすぐれた透明導電
性被膜又は選択光透過膜が得られない。 上記の化合物半導体薄膜は、例えば真空蒸着
法、スパツタリング法等の真空中における薄膜形
成法で形成されるが、真空中における化合物の蒸
発による方法では、蒸発化合物の分解にともなう
問題、被膜特性を均一に制御するために膜形成速
度が実際上遅いこと、蒸発源の大きさが制限され
るため大面積基板への適用が制約される問題等、
工業生産性に欠け、安価な製品となり得ない。酸
化インジウム等の半導体で、すぐれた透明導電性
又は選択透過性膜を得るために、数千オングスト
ローム程度の膜厚の酸化インジウム等の半導体被
膜が提案されているが、膜の生産速度が著しくな
るばかりでなく、貴重なインジウム等の資源を多
く消費することになり、その結果、膜の製造コス
トが著しく高くなる。更に又この膜では赤外光反
射能又は導電性の充分に高いものが得られていな
い。 上記の透明導電性膜又は選択光透過性膜の代
表的な構成は、金属薄膜を透明高屈折率薄膜では
さんだ積層体であり、例えば真空蒸着、反応性蒸
着又はスパツタリングで形成させたBi2O3/Au/
Bi2O3,ZnS/Ag/ZnS又はTiO2/Ag/TiO2
のサンドイツチ状構造の積層体が提案されてい
る。金属層として銀を用いたものは、銀自体がも
つ光学的特性により、可視光領域における透明性
及び赤外光に対する反射特性が特に優れているこ
と、また導電性においても好ましい特性を有して
いること等の点から材料として特に優れている。 しかしながら、透明高屈折率薄膜層によりおお
われた銀薄膜層からなる積層体は、熱、光、ガス
及びその他の汚染物質により特性の劣化がおこ
り、環境安全性において著しい問題があつた。こ
の劣化の原因の多くは環境因子による銀の表面拡
散あるいは腐蝕による為、この改善は非常に重要
な問題となつていた。 本発明者らは、かかる欠点のない優れた透明導
電性及び(又は)選択光透過性を有する積層体に
関して研究し、特定量の銅を含有する銀を金属層
に用いれば熱及び光に対する性能の劣化が大巾に
改善出来ることを知り、先にこれを提案した。ま
た具体的な用途、例えば建物用の窓に用いるには
更に耐久性を向上する事が望まれていたので上記
積層体に関して研究し特定量の金を含有する銀を
金属層に用いれば環境ガス及び汚染物質等に対す
る耐久性が飛躍的に向上する事も見出した。 しかるに、建物用の窓等に貼付ける事を考慮し
た場合、建物の耐用年数および窓硝子等の耐用年
数に匹敵させるには、上記積層体の総合的な環境
安全性を更に向上させる必要があり、この目的で
本発明者らは鋭意研究した結果、金及び銅を含有
する銀を金属層に用いれば耐久性が更に大巾に向
上すること、更に特定量の金及び銅含有率の場合
特に効果が大きい事を知り本発明に到達した。 すなわち本発明は成型物基体及び、片面あるい
は両面を透明薄膜層(B)によつておおわれた金属薄
膜層(A)とからなる積層体において、該金属薄膜層
(A)が銀、金及び銅からなる単一あるいは積層され
た金属薄膜層であつて、当該金属薄膜層(A)が銀、
金及び銅の総重量に対して金を3重量%から30重
量%、銅を3重量%から15重量%含む銀、金及び
銅からなる単一あるいは積層された金属薄膜層で
あることを特徴とする積層体である。 本発明で用いられる成型物基体とは有機系、無
機系成型物基体およびそれらの複合成型物基体の
いずれでもよいが有機系成型物基体が好ましい。
有機系成型物基体の素材としては、例えばポリエ
チレンテレフタレート樹脂、ポリエチレンナフタ
レート樹脂、ポリカーボネート樹脂、アクリル樹
脂、ABS樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリアセタ
ール樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹
脂、ポリアミド樹脂、フツ素樹脂等の熱可塑性樹
脂、更には例えばエポキシ樹脂、ジアリルフタレ
ート樹脂、ケイ素樹脂、不飽和ポリエステル樹
脂、フエノール系樹脂、尿素樹脂などの熱硬化性
樹脂、更にはポリビニルアルコール、ポリアクリ
ルニトリル、ポリウレタン、芳香族ポリアミド、
ポリイミド樹脂等の溶剤可溶型樹脂等があげられ
る。これらは単独重合物又は共重合物として単独
又は2種以上の混合物として用いられる。これら
の成型物は板状、シート状、フイルム状、棒状、
糸状、ブロツク状又はパイプ状等の任意の型に成
型されており、必ずしも平面的な板状物に限定さ
れない。また、その目的に応じ着色、無着色、透
明、不透明のものが選ばれる。 就中、可撓性の透明フイルム又はシートが好ま
しい。 かかるフイルムの中でも、可視光透過率80%以
上、厚さ10〜250μmのフイルムが好ましく、ポリ
エチレンテレフタレートの上記特性を有するフイ
ルムが好ましい。 本発明の積層体は前記成型物基体上に、前記の
如く片面或いは両面を透明薄膜層(B)によつておお
われた金属薄膜層(A)が設けられているのである
が、かかる金属薄膜層(A)は銀、金及び銅からなる
単一あるいは積層された金属薄膜である。単一層
の場合、銀原子、金原子および銅原子が共存して
いる状態の金属薄膜層を意味し、それは完全に均
一な場合もあり、又ある程度不均一である場合も
あるが少くとも単一層として存在するのである。 又、積層された金属薄膜の場合、銀、金及び銅
の3種類の金属を積層する組合せは6種類ありそ
のいずれも本発明で期待される効果を発揮しう
る。積層された金属層においては、積層された金
属同志、金属層界面において多少の不均一な混合
層を形成していても何ら差しつかえなく、本発明
に使用される3種の金属が互いに異種金属に接触
して層を形成して存在しているのである。 また、金属薄膜層を積層する場合、銀、金及び
銅の3種類の金属から任意の2種類の金属の共存
する単一層の金属薄膜を形成し、更に、他の1種
の金属と積層させて用いても何ら本発明の効果を
損うものではない。例えば銀と金からなる単一層
に銅層を積層させたり、また金層に銀と銅からな
る単一層を積層させる等が挙げられる。 かかる組合せとしては、以下(イ)〜(オ) (イ) 金層/銀層/銅層 (ロ) 金層/銅層/銀層 (ハ) 銀層/金層/銅層 (ニ) 銀層/銅層/金層 (ホ) 銅層/金層/銀層 (ヘ) 銅層/銀層/金層 (ト) 銀銅層/金層 (チ) 金層/銀銅層 (リ) 銀層/金銅層 (ヌ) 金銅層/銀層 (ル) 銅層/金銀層 (オ) 金銀層/銅層 が挙げられ、これらの中でも(イ),(ロ),(ニ),(ヘ),
(ト),(チ),(ル),(オ)が好ましく、特に(イ),(ロ)
,(ニ),
(ヘ),(ト),(チ)が好ましい。 更に本発明の目的とする効果を損なわない程度
の他の成分、例えばアルミニウム・ニツケル・パ
ラジウム・白金・インジウム・スズ・カドミウ
ム・ゲルマニウム・亜鉛等が共存していても何ら
さしつかえない。 本発明の目的とする積層体における、銀、金お
よび銅からなる単一あるいは積層された金属薄膜
層は種々の方法で造りうる。 例えば、銀、金及び銅の合金を用いて真空蒸着
やスパツタリングを行なえば、銀、金及び銅の共
存する単一な金属薄膜層を得る事ができる。或い
は銀、金及び銅を別々に真空蒸着やスパツタリン
グする多元蒸着法又は多元スパツタリング法によ
れば、銀、金及び銅の共存する単一な金属薄膜層
又は銀、金及び銅を目的とする順位で積層させた
金属薄膜層を得る事が可能である。 いずれの方法により作成された金属薄膜層も、
銀、金及び銅が共存する事によつて本発明の目的
を達成し得る。 かかる銀、金及び銅の共存により、銀のみある
いは銀と銅だけあるいは銀と金だけが共存する金
属薄膜層を形成せしめた際の欠点、即ち環境条件
による劣化を防止する事が可能となる。 例えばTiO2/Ag/TiO2なる構成の膜は、 (イ) 60℃〜200℃の高温環境下におかれた場合、 (ロ) 空気中で強い光照射をうけた場合、又は比較
的弱い光でも長時間照射をうけた場合、 (ハ) 例えば硫化水素等のイオウを含むガス又はオ
ゾン等の反応性ガス雰囲気環境下におかれた場
合、 (ニ) 例えば海水等の腐蝕性塩分を含む環境下ある
いは次亜塩素酸ソーダ水溶液等の家庭用漂白剤
等の酸化性雰囲気におかれた場合、 等、積層体のおかれた環境条件によつて、その性
能の劣化、特に導電性、赤外光反射能及び/又は
可視光透過率の劣化が激しくおこる。このような
環境条件による劣化は、主として銀の透明薄膜層
(B)の拡散及び腐蝕によることが、本発明者らの研
究により判明した。 本発明者らはかかる銀の拡散は、銀と銅あるい
は銀と金とを共存させればかなり阻止できる事を
先に見い出した。 銀と銅の共存は光劣化に対する安定化作用が強
く、銀と金の共存は熱劣化に対する安定化作用が
強い。 銀より卑な金属である銅は、化学的活性度が銀
より高いために光照射の際の失活点として作用す
るが、化学的劣化に対しては弱い。 銀より貴な金属である金は、化学的活性度が銀
より低いために耐熱性及び化学的特性の安定化に
寄与していると思われる。すなわち銀より化学的
に活性度の高い銅を銀に共存させた場合、化学的
な安定性は銀より低下する恐れがあり、銀より化
学的に不活性な金を銀に共存させた場合、化学的
な安定性は銀より向上する可能性がある。 本発明者らは、更に検討を進めた結果、金属薄
膜層を、銀、金及び銅の総重量に対して金を3〜
30重量%、かつ銅を3〜15重量%を共存せしめた
銀、金及び銅からなる単一あるいは積層された金
属薄膜層で構成する事によつて、上記銀の透明薄
膜層内への拡散現象が高度に抑制されかつ環境汚
染因子に対する耐蝕性が著しく向上する事を発見
した。 銀に対する上記特定範囲の少量の金と銅の添加
によつて、必ずしも合金を形成しているとはいえ
ない単一層更には明らかに分離している積層の金
属層に対して達成された上記諸改善効果は意外な
結果であつた。 合金に関するTamman則によれば、(例えば
Annalen Der Physik,VFolge,Band1,
1929page309−317)卑な金属にそれより貴であ
る金属を50atomic%以上添加して得られた合金
(例えば銅に対して68wt%以上の金を添加した合
金)は化学的な安定性が貴である金属とほぼ同等
になると言われている。Tamman則は経験的な
法則であるが現在でも金属学の広い範囲にわたつ
て認められている。Tamman則によると例えば
銀に対し50atomic%以上の金を含む合金(すな
わち65wt%以上)は、金とほぼ同等の化学的安
定性を示す訳である。 更に、このTamman則は充分に焼なましたバ
ルク合金に関してであるが、本発明で使用される
様な薄膜の金属層の場合には表面積の非常な拡
大、蒸着やスパツタリングによる表面の不均一
性、結晶学的欠陥の増加、蒸着やスパツタリング
により形成された新生表面の活性度の増加等の影
響により、Tamman則で述べられたバルクの耐
蝕限合金の場合よりもさらに多量の貴な金属の添
加を必要とすると考えられる。つまり銀を主成分
とする金属薄膜層の化学的安定性を、金のそれに
近ずける様に増すためには、例えば金を
50atomic%以上即ち、65重量%以上添加しなけ
ればならない事が予期される。更に銀を主成分と
する金属薄膜層が銅の様な卑な金属を含む場合に
は更に金の添加量を増加させる必要のある事が予
期される。 しかしながら、この様な予期に反して本発明の
積層体に於ては、金属薄膜層の構成成分である
銀、金及び銅の総重量に対して、金を3〜30重量
%、かつ銅を3〜15重量%を含む銀、金及び銅か
らなる単一あるいは積層された金属薄膜層とする
ことによつて、光や熱に対する耐久性、耐薬品性
及び耐腐蝕性等の諸特性が改善され、従来提案に
おける問題点が一挙に克服できるという、予想外
且つ驚くべき結果が達成されたのである。 耐蝕性における予想外の改善の効果を挙げるな
らば、本発明における銀、金及び銅からなる金属
薄膜層を有する積層体は、銀だけからなる金属薄
膜層を有する積層体の約4倍、銀及び銅からなる
金属薄膜層からなる積層体の約6倍、銀及び金か
らなる金属薄膜層を有する積層体の約3倍の耐腐
蝕性を有しているのである。 本発明において、上記少量の金及び銅を銀に添
加して得られる耐光性、耐熱性、耐薬品性及び耐
腐蝕性等の改善される作用機構はまだ明らかでは
ないが、金の存在は、金属薄膜層の化学的安定性
を増加させるとともに、より薄い連続金属薄膜層
の形成を容易ならしめ、更には銀の散乱損失の少
い緻密な膜を形成し得る為と推測される。また銅
の存在は、銀が光劣化する際の光活性化の失活点
として作用するとともに銀薄膜の機械的特性の改
善に作用していると推測される。 銀に共存させる金および銅の量はごく少量でも
効果はあるが90℃における耐熱劣化時間(10μm
の赤外線の反射率が80%に低下する迄の時間)お
よびカーボンアーク照射耐光劣化時間がそれぞれ
1000hr以上になるためには金は3重量%以上、銅
は0.5重量%以上が好ましい。更に好ましくは、
金を5重量%以上、銅は3重量%以上にすると耐
久性は一段と向上する。銀に共存させる金及び銅
の量によつて積層体の色調が変化するので加える
べき金及び銅の量は用途に適合する色調によつて
選択できる。即ち金の含有量が多くなる程透過色
は青味系から黄金系に変化し、同一膜厚で比較し
た場合、可視光透過率は金の含有量が増加するに
従つて低下する。また銅の含有量が多くなる程透
過色は青味系から赤味系に変化し、同一膜厚で比
較した場合、可視光透過率は銅の含有量が増加す
るに従つて低下する。 また環境安全性は金の含有量が増加するに従つ
て向上する傾向にあり、逆に銅の含有量が増加す
るに従つて低下する傾向にある。このため、金の
含有量が30重量%を超えると環境安全性の向上に
与える効果よりも光学的特性への悪影響が大とな
り好ましくない。また銅の含有量は30重量%を超
えると環境安全性が著しく低下しまた光学的特性
も低下し好ましくない。これらの点から金属薄膜
層に含まれる金は少くとも3重量%から多くとも
30重量%が好ましく、銅は少くとも0.5重量%か
ら多くとも30重量%が好ましい。また得られる積
層体の目的とする光学的特性と環境安定性の調和
から金は5重量%から30重量%、銅は1重量%か
ら25重量%が特に好ましい。特に得られた積層体
の耐薬品性及び耐腐蝕性を重視する場合には、銅
は1重量%から15重量%程度にする事が好まし
く、更には1重量%から8重量%が好ましい。 金属薄膜層の膜厚は透明導電性膜又は選択光透
過膜としての要求特性をもてば別に限定されるも
のではないが、赤外光反射能又は導電性をもつた
めには、少くともある程度の領域で連続性をもつ
ことが必要である。島状構造より連続構造にうつ
る膜厚として約50Å以上、又太陽エネルギーに対
する透明性の点より500Å以下が好ましい。金属
薄膜層の膜厚は、より薄い程光透過領域が広がる
ので、透明性を増すためには250Å以下の膜厚が
よく、充分な導電性又は赤外光反射能をもたせる
ためには70Å以上の膜厚が好ましい。 金属層(A)が積層された金属層である場合におい
ても積層された金属層の総膜厚が上記範囲内にあ
る事が好ましく、各金属層の膜厚を制御する事に
よつて、各金属の含有率を変化させうることがで
きる。 本発明においては、前記した如く合金という状
態をとらなくても、前記した如き成分金属の効果
が発揮されるのであり、通常金属学で考えられて
いる異種金属添加効果からは予測しがたい作用が
発現されているものと推察される。 金属薄膜層(A)を形成する方法は、前記した如く
例えば真空蒸着法、カソードスパツタリング法、
化学メツキ法、電気メツキ法及びそれらの組合せ
方法のいずれでも可能であるが、成型物基板を用
いた場合の積層体において、基板であるシート、
フイルム等の表面が平滑な場合、形成薄膜の均一
性、製造の容易性及び膜形成速度の点から、特に
真空蒸着法が適している。 又、被膜中の銀、金及び銅の組成を被膜形成中
でできるだけ均一に保つ為には、合金又は多元の
スパツタリング法が適しており、また真空蒸着法
においても多元蒸着法又は合金試料と電子ビーム
加熱法、高周波数誘導加熱法、抵抗加熱法、フラ
ツシユ蒸着法等の組合せが好ましい。 以上詳説した金属薄膜層(A)はその片面或いは両
面を透明薄膜層(B)でおおわれているのであるが、
以下その透明薄膜層(B)につき詳説する。本発明に
おける透明薄膜層は透明高屈折率薄膜(B−1)
及び/又は透明保護膜(B−5)からなる。 透明薄膜層を構成する透明高屈折率薄膜(B−
1)としては金属層における反射を防止する効果
を有するものならば特に限定されるものではない
が、可視光に対して1.6以上、好ましくは1.7以上
の屈折率を有し、可視光透過率80%以上、好まし
くは90%以上であるのが効果的である。又その膜
厚は、50〜1000Å、好ましくは100〜500Åであ
る。これらの条件を満たすものとして例えば二酸
化チタン、酸化チタン、酸化ジルコン、酸化ビス
マス、硫化亜鉛、酸化錫および酸化インジウム等
の薄膜層等があげられる。これらの薄膜層は、ス
パツタリング、イオンプレーテイング、真空蒸
着、湿式塗工等の方法によつて設けることができ
る。 本発明の目的にかなう透明高屈折率薄膜(B−
1)としては酸化チタン(B−2)、酸化ビスマ
ス(B−3)又は硫化亜鉛(B−4)のいずれか
より形成された透明高屈折率薄膜層が好ましい。 更に、透明高屈折率薄膜層としては、可視光屈
折率、透明性等の光学的特性の優秀さより酸化チ
タン薄膜層(B−2)が特に好ましく、酸化チタ
ン薄膜層(B−2)は有機チタネート化合物より
形成される酸化チタン薄膜層(B−21)あるいは
真空蒸着及びスパツタリング等で形成される酸化
チタン薄膜層(B−2)のいずれであつても良
い。 真空蒸着あるいはスパツタリングで形成される
酸化チタン薄膜層(B−2)は公知の方法で形成
が可能である。スパツタリングの場合、低温マグ
ネトロンスパツタリング法により、酸化チタンの
アルゴンガススパツタリングあるいは金属チタン
に酸素を導入した反応性スパツタリングで形成す
る事ができる。また真空蒸着法によれば電子ビー
ム等を利用して酸化チタン薄膜層(B−2)を形
成する事が可能である。またこの様に形成された
酸化チタン薄膜層(B−2)が特性に影響のない
程度の窒化チタンを含有していても本発明の目的
には何らさしつかえがない。 有機チタネート化合物より形成された有機物質
を含む酸化チタン薄膜層(B−21)は、例えばア
ルキルチタネートを主成分とする溶質の有機溶剤
溶液を用いることにより設けることができる。該
アルキルチタネートは、一般式TilOnRo(但し、
Rはアルキル基、l,m,nは正の整数)で表わ
される。 上記の一般式で表わされるアルキルチタネート
のうち、とりわけm=4+(l−1)×3,n=4
+(l−1)×2,l=1〜30のものが膜形成(例
えば塗工)の容易さや得られた誘電体層の特性の
点から好ましく用いられる。lの値は、単一でな
く分布をもつていてもよいが、特にlの値の分布
が15以下に最大値を有するアルキルチタネートは
塗工溶工溶液粘度および加水分解性において好ま
しい。上記の一般において、アルキル置換基Rは
炭素数1〜20のものが好ましく用いられる。特に
炭素数が2〜11のアルキル置換基のものは被膜形
成操作、例えば塗工の容易さ、更には加水分解速
度、得られた膜の機械的特性および透明性の点で
好ましく用いられる。なお、上記アルキルチタネ
ートの二種以上の混合物を用いてもよい。該アル
キルチタネートは、有機溶剤に溶解せしめて溶液
となし、成型物表面に塗付されると加水分解さ
れ、それに続く縮合反応により脱アルキルハイド
ロオキサイド化し、網目構造を形成する。塗工の
条件を選ぶことにより、アルキルチタネートは酸
化チタンに近づく。 本発明の積層体に用いられるアルキルチタネー
トとしては、例えばテトラブチルチタネート、テ
トラエチルチタネート、テトラプロピルチタネー
ト、テトラステアリルチタネート、テトラ−2−
エチルヘキシルチタネート、ジイソプロポキシチ
タニウムビスアセチルアセトネート等があげら
れ、とりわけテトラブチルチタネート、テトラプ
ロピルチタネートが好ましく用いられる。これら
のアルキルチタネートはそのまま用いてもよく、
また2量体、4量体、10量体などの予備縮合をし
たものも好ましく使用できる。 更に又これらアルキルチタネートをアセチルア
セトンの様なもので安定化させて使用してもよ
い。 アルキルチタネートによる被膜形成において一
般的に用いられる有機溶剤としては、アルキルチ
タネートを充分に溶解し、且つ成型物基板が用い
られるなら、その成型物表面に親和性を有し、塗
布し易くしかも塗布後乾燥し易い溶剤が好まし
い。この様な有機溶剤としては、例えばヘキサ
ン、シクロヘキサン、ヘプタン、オクタン、メチ
ルシクロヘキサン、トルエン、ベンゼン、キシレ
ン、オクテン、ノネン、ソルベントナフサ、メタ
ノール、エタノール、イソプロパノール、ブタノ
ール、ペンタノール、シクロヘキサノール、メチ
ルシクロヘキサノール、フエノール、クレゾー
ル、エチルエーテル、プロピルエーテル、テトラ
ヒドロフラン、ジオキサン、アセトン、シクロヘ
キサノン、メチルエチルケトン、メチルイソブチ
ルケトン、メチルアセテート、エチルアセテー
ト、プロプルアセテート、ブチルアセテート、エ
チルプロピオネート、メチルベンゾエート、氷酢
酸、クロロホルム、四塩化炭素、トリクレン、ト
リクロルエタン、クロルベンゼン、ジブロモエタ
ン、メチルセロソルブ、セロソルブ、セロソルブ
アセテート等の炭化水素系、アルコール系、エー
テル系、エステル系、カルボン酸系およびハロゲ
ン置換炭化水素系等の有機溶剤があげられる。と
りわけ、イソプロパノール、ブタノール、ノルマ
ル−ヘキサン、トルエン等が好ましく用いられ
る。これらの有機溶剤は、単独で又は必要に応じ
て2種以上を混合して使用することができる。更
に場合によつては、含水溶剤を用いても良い。 薄膜層(B−21)の形成をアルキルチタネート
の溶液を用いて行なう場合、有機溶剤にアルキル
チタネートを溶解せしめ、塗布液を得る。この
際、必要に応じて本発明の目的とする効果を損な
わない範囲で溶解のために加熱をしてもよいし、
塗膜の接性、屈折率、色調、硬度等の性質を改良
するために、他の若干量の有機溶剤に可溶な成分
を加えてもよい。この様な成分としては例えば、
ケイ素系樹脂、アクリル酸系樹脂、エポキシ樹
脂、ポリウレタン樹脂等の溶剤可溶型樹脂が挙げ
られる。アルキルチタネートの前記有機溶剤溶液
(塗布液)の濃度は任意であるが、特に数百オン
グストローム程度の膜厚の薄膜層を均一に設ける
には0.1〜30重量%、好ましくは0.5〜10重量%、
特に好ましくは1〜7.5重量%に濃度を調整する
のがよい。この溶液を成型物の表面に塗布する場
合、例えば浸漬法、噴霧法、スピナー法をはじめ
一般のコーテイングマシンを利用する方法、即ち
グラビアコーター、マイヤーバーコーター、リバ
ースロールコーター等を使用する方法がある。例
えばフイルム、シート等の平滑な成型物基板に塗
布する場合には膜厚の制御と均一性の観点から、
グラビアコーターやマイヤーバーコーターの使用
が好ましく、平滑でない成型物基板に塗布する場
合には噴霧法が好ましく用いられる。溶液を塗布
すると同時又は後に、溶剤を室温以上の温度で乾
燥し、必要に応じ熱処理することにより塗工が完
了する。この乾燥又は熱処理条件は、50〜200℃
の温度で、10秒間〜10時間程度である。 この様に塗工することにより、アルキルチタネ
ートは加水分解し、有機物質を含有する酸化チタ
ン薄膜層(B−21)を形成する。該薄膜層(B−
21)の膜形成条件を調節することにより、該薄膜
層(B−21)中にアルキル基を残存させることが
でき、その量を0.1〜30重量%、好ましくは0.5〜
10重量%に調整することにより、該薄膜層(B−
21)と金属薄膜層(A)又は成型物、特に有機高分子
成型物基板の表面との接着性を向上し、巾広い波
長域にわたつて透明性および表面導電性のすぐれ
た透明導電性被膜又は選択光透過膜を得ることが
できる。 アルキルチタネート化合物より形成された酸化
チタン薄膜層(B−21)は、アルキルエステル基
が特定量残存するので、その屈折率はスパツタリ
ング又は真空蒸着法で得られる酸化チタンの屈折
率に比べ低く、可視光領域で1.6〜2.4程度であ
る。そのためアルキルチタネート化合物から形成
された酸化チタン薄膜層(B−21)を有する積層
体は(イ)大面積にわたり光透過率が均一である。(ロ)
成型物との接着性がすぐれている。(ハ)可視光域の
広い波長領域にわたり光透過率が高い、等の利点
を有している。 アルキルチタネート化合物から形成された酸化
チタン薄膜層(B−21)の有機物質の含有量は
0.1〜30重量%であり、好ましくは0.5〜10重量%
である。この量が0.1重量%未満であると接着性
が著しく損なわれ、30重量%をこえると透明性が
著しく損なわれる。 なお、本発明で言う有機物質は、主として酸化
チタン薄膜層(B−21)をアルキルチタネート溶
液から形成する際のアルキルチタネート溶液に由
来するアルキル基(アルキルチタネートそのもの
から、あるいは有機溶媒と該アルキルチタネート
との反応によつて形成されたものでもよい)を意
味するが、酸化チタン薄膜層(B−21)を形成さ
せる他の方法の際にかかる有機物質が層中に含有
されたものでもよい。この有機物質は、酸化チタ
ン薄膜層(B−21)中でチタンとアルキルエステ
ル基との結合で存在するものと考えられるが、本
発明ではアルキル基の量をもつてその含有量を規
定する。 また、酸化チタン層に含まれるアルキル基に由
来する有機物質の含有量は、アルキルチタネート
化合物を塗工乾燥後、適当な湿水分を含む雰囲
気、好ましくは高温度で高湿度の雰囲気又は熱水
中(例えば相対湿度80%、温度80℃等あるいは80
℃の湯等)に適当に接触させる事により制御した
低減化を計る事ができる。 この様な手段を用いる事によつて酸化チタン層
の屈折率、あるいは酸化チタン層と成型基体との
接着性等を自由に制御可能な事も有機チタネート
化合物から酸化チタンを形成する場合の大きな特
徴である。 以上述べた透明高屈折率薄膜層(B−1)の中
でも、酸化チタン薄膜層(B−2)、アルキルチ
タネート化合物から形成された酸化チタン薄膜層
(B−21)、酸化ビスマス薄膜層(B−3)、硫化
亜鉛薄膜層(B−4)が好ましい。 本発明の透明薄膜層(B)の構成要素でありうるも
う一つの要素、即ち透明保護膜(B−5)は、主
として表面硬度、耐候性、耐腐蝕性、耐汚染性等
の性質を改良する目的で表面に設けられる他、接
着性改善の為に基体上に直接設けられてもよい。 この様な層に用いる材料としては、例えばポリ
メタルアクリル酸メチル等のアクリル酸エステル
系樹脂、ポリアクリロニトリルあるいはポリメタ
アクリロニトリル等のアクリル系樹脂、ポリエチ
レンあるいはポリプロピレン等のポリオレフイン
系樹脂、エチルシリケートより得られる重合体等
の珪素樹脂、ポリエステル系樹脂、メラミン樹
脂、フツ素樹脂などの有機物質の他に酸化珪素、
フツ化マグネシウムアルミナ等の無機物質等も適
用できる。また上記化合物の中から目的に応じて
数種の樹脂あるいは物質を積層させて使用しても
何ら本発明の目的にはさしつかえがない。 かかる保護層の中でも、赤外光域における低吸
収性を重視する場合にはポリメタアクリロニトリ
ルあるいはポリアクリルニトリル等のアクリル系
の樹脂あるいはポリオレフイン系樹脂であるポリ
エチレンあるいはポリプロピレン等が好ましい。 これらのアクリル系樹脂保護層は光学的干渉効
果による悪影響をさけるために0.5μ以下あるいは
1.6μ以上の厚さに塗工される事が好ましく、ポリ
オレフイン系樹脂保護層は例えば2軸延伸された
厚さ12μ以下のポリプロピレンフイルムが適当で
ある。またこれらの保護層の表面硬度を向上させ
るために、UV硬化型の表面硬化樹脂であるトリ
メチロールプロパントリアクリレートあるいはテ
トラメチロールプロパンテトラアクリレート(新
中村化学(株)製)等を表面に積層して固化させるこ
とができる。また無機系の保護層は光学吸収が少
く、表面硬度も高いため、酸化珪素、フツ化マグ
ネシウム等は好ましく用いられる。 本発明の積層体の有する更に驚くべき特長は、
かかる保護層を設けることによる耐久性の改善で
ある。通常保護層を設けた場合、いかなる場合で
も耐久性が向上すると考えがちであるが、本発明
の対象物である特殊機能を有する薄膜積層体にお
いては必ずしもそうではない。 例えば金属層として銀(Ag)薄膜層を用い、
その両側を酸化チタン(TiO2)薄膜層でおおつ
た積層物をポリエステルフイルム上に設けた積層
体、及び、上記金属層を銀銅(Ag−Cu)層、銀
金(Ag−Au)層或いは銀金銅(Ag−Au−Cu)
層とした4種の積層体について各々、保護層を設
けないものと設けたものとの耐久性を検討する
と、実施例32〜35第8表の如くなる。 即ち、銀だけを金属薄膜層とする積層体は、透
明保護層の有無にかかわらず、耐光性、耐腐蝕性
とも著しく低い。また銀と銅からなる金属薄膜層
をもつ積層体は透明保護層を付与する事によつて
耐光性、耐腐蝕性とも向上する傾向にあるが、耐
腐蝕性においてはまだ充分な耐久性を有している
とは言い難い。しかし銀に銅を添加する事によつ
て得られる耐光性の向上は10倍以上である。しか
るに銀に金を添加した金属薄膜層を有する積層体
は透明保護層を付与する事によつて耐腐蝕性は安
定化されるものの、耐光性は低下し部分的に紫色
に変色劣化した。この変色劣化は、透明保護層の
種類を問わず、発生する場合が多くその発生時間
は透明保護層を有さない上記積層体の耐光時間の
1/10程度の時間で発生する。かかる欠点も金属薄
膜層を銀、金及び銅からなる金属薄膜層とする事
によつて驚くべき事にまつたく消失させる事がで
き耐光性、耐腐蝕性ともにどの様な形態において
も著しく向上させる事ができるのである。 これらの結果を簡単に解り易く比較すれば耐光
性、耐腐蝕性の総合特性は、透明保護層を有する
場合銀薄膜層積層体を基準として、銀と銅からな
る金属薄膜層を有する積層体は70倍、銀と金とか
らなる金属薄膜層を有する積層体は13倍、銀、金
及び銅からなる金属薄膜層を有する積層体は400
倍の耐久性を有するのである。 この様に、本発明における、両側を透明薄膜層
でおおわれた銀、金及び銅からなる金属薄膜層を
有する積層体は、耐光性、耐腐蝕性だけにとどま
らず耐熱性等すべての要求される環境安定性の点
において、従来技術からではまつたく予想だにで
きない複合効果によつて、従来では考えられなか
つた安定性を達成する事ができるのである。 本発明における構成を具体的に例示するなら
ば、成型物基体上に(A)金属薄膜層、(B−1)透
明高屈折率薄膜層、透明保護膜層(B−5)が以
下の様に順次積層されている積層体が好ましく用
いられる。 (1) 成型物基体/(A)/(B−1) (2) 成型物基体/(A)/(B−5) (3) 成型物基体/(A)/(B−1)/(B−5) (4) 成型物基体/(B−1)/(A)/(B−1) (5) 成型物基体/(B−1)/(A)/(B−5) (6) 成型物基体/(B−1)/(A)/(B−1)/
(B−5) (7) 成型物基体/(B−5)/(A)/(B−5) (8) 成型物基体/(B−5)/(B−1)/A/
(B−5) (9) 成型物基体/(B−5)/(B−1)/(A)/
(B−1)/(B−5) 更に可視光透過率の良好な積層体を目的とする
場合(1),(3),(4),(6),(9)が好ましく用いられる。 かくして透明成型物基体の表面に前記(A),(B)の
層を設けた積層体は、電気的エネルギーを与え、
光エネルギーを与えるか、もしくは光エネルギー
を与え、電気エネルギーを与える透明電極に又帯
電防止層として用いられる。又、特に選択光透過
性のすぐれた前記(A),(B)の層を設けた積層体は、
太陽光を有効に利用するための選択透過性材料及
び/又はその断熱性を利用し省エネルギー材料と
して好ましく用いられる。又、着色成型物を用
い、前記(A),(B)層を表面に設けた積層体は、成型
物の色を損なわずに導電性を付与する事ができ、
例えば成型物の静電気の帯電防止に役立つ。着色
成型物の表面に、赤外光反射能のすぐれた前記
(A),(B)の層を設けた積層体は、成型物の色又は柄
を損なわずに赤外光反射能を付与できる。特に黒
色等の太陽光をよく吸収する色に着色された成型
物の表面に選択光透過性のすぐれた前記(A),(B)の
層を設けた積層体は、太陽光をよく吸収し、熱輻
射の少ない選択吸収性を材料として有効に用いら
れる。 特に太陽光を利用して温大を得る太陽熱温水器
の吸熱体として、この様な選択吸収性材料を用い
ると、太陽熱の利用効率が著しく高められる。 例えば、パイプの様な水を通す成型物の表面を
太陽光をよく吸収する様に着色し、且つこの面に
本発明の選択透過性のすぐれた積層体を形成せし
めたものは、この様な選択吸収の効果をもつて太
陽熱コレクターとして有効に用いられる。 連続的に本発明の積層体を形成できるという利
点では、高分子シート又はフイルムが本発明の積
層体における成型物基板として好ましく用いられ
る。特に、透明な高分子シート又はフイルムを基
板とする本発明の積層体は、軽量で、可撓性に富
み、破れ難く、しかも加工し易いという利点を有
する。例えば、電場発光体用の透明電極、光導電
性感光体用の透明電極、建物の窓ガラス、又は窓
の付近に設け窓からの熱損失を防ぐための断熱フ
イルムとして好ましく用いられる。又成型物基板
がシート又はフイルムであることによつて連続生
産が容易にでき、生産速度を大巾に上げることが
でき、大量に安価にすぐれた材料を供給できる。 本発明の積層体は、それを構成する金属薄膜層
(A)の膜厚および透明薄膜層(B)の膜厚およびこれら
の積層法を調整することにより、可視光透過率、
表面抵抗および赤外光反射率を任意に変えること
ができ、次の様な代表的な用途がある。 (a) 静電気防止又は光導電性感光体導電層に用い
る透明導電性積層体 (b) 液晶電場発光体など固体デイスプレイ、面照
明体の透明電極 (c) 乗物の窓のデイフローストヒーター等の発熱
体として用いる透明面ヒーター (d) 建物窓・グリーンハウス、冷凍・冷蔵シヨー
ケースのガラス部分に適用する透明断熱積層品 本発明の特長を要約すると以下の通りである。 本発明の積層体は従来得られなかつた特性を有
している。即ち (1) 従来金属層として用いられていた、銀薄膜、
銀銅薄膜のかわりに、銀、金及び銅からなる単
一あるいは積層された金属薄膜を用いる事によ
り、耐熱性、耐光性等の耐久性等の他、耐腐蝕
性、耐汚染性等の環境安定性が著しく改善され
る。 (2) 本発明の積層体は広い波長領域にわたつて透
明性がすぐれており太陽エネルギー透過率、可
視光透過率及び近赤外光透過率等がすぐれてい
る。 以下、本発明のより具体的な説明を実施例で示
す。なお、例中で光透過率は特に断わらない限り
波長500nmにおける値である。赤外線反射率は、
日立製作所EPI−型赤外分光器に反射率測定装
置を取付け、スライドガラスに銀を充分に厚く
(約3000Å)真空蒸着したものの反射率を100%と
して測定した。 酸化チタン薄膜層(B−21)に含まれる有機物
質の量は、透明導電性又は選択光透過性を有する
本発明の積層体を形成した成型物を約2mmの大き
さの小片状にし、これを水1000重量部、エチルア
ルコール20重量部および塩酸1重量部を混合して
なる溶液に、室温で24時間浸漬して有機成分を抽
出し、これをガスクロマトグラフ質量分析器(島
津製作製作所LKB−9000)を用い、直径3mm、
長さ3mのガラスカムラに、ChromosorbW(60〜
30メツシユ)にPEG−20を30重量部付着させた
ものを充填し、マスフラグメントグラフイー法で
イオンを定着し求めた。 金属薄膜層中の元素組成は、ケイ光X線分析法
(理学電機ケイ光X線分析装置使用)により定量
し求めた。 実施例 1 光透過率86%、厚さ75μmの二軸延伸ポリエチ
レンテレフタレートフイルムに、第一層として厚
さ300Åの酸化チタン薄膜層、第二層として厚さ
160Åの銀、金及び銅よりなる薄膜層(金20重量
%、銅5重量%、銀75重量%)および第三層とし
て厚さ300Åの酸化チタン薄膜層を順次積層し、
透明導電性及び選択光透過性を有する積層体をフ
イルム上に形成させた。 酸化チタン薄膜層はいずれもテトラブチルチタ
ネートの4重量体3部、イソプロピルアルコール
65部及びノルマルヘキサン32部からなる溶液をバ
ーコーターで塗布し、100℃に5分間加熱して設
けた。 銀及び金が共存する単一薄膜層は銀−金−銅系
合金(金20%、銅5%、銀75%)を用い低温マグ
ネトロンスパツタリング法で設けた。 第一層および第三層の酸化チタン薄膜層に含ま
れるブチル基の含有量は、5.5%であつた。(マス
No.56のものをマスフラグメントグラフイー法で定
量) 得られたフイルムの光透過率は78%、表面抵抗
は13Ω/平方、赤外光射率は97%であつた。得ら
れたフイルムをカーボンアーク耐光性試験機(島
津製作所CW−DV3)にて2000時間光照射後、赤
外光反射率を測定した。カーボンアーク光をコー
テイング面側より照射した場合、基板ポリエチレ
ンテレフタレートフイルム面側より照射した場合
のいずれの場合においても赤外光反射率は80%以
上を保持した。 また得られたフイルムを90℃に設定したギヤオ
ーブン試験器に入れ1000時間後の赤外光反射率を
測定したが赤外光反射率は85%以上を保持した。 比較例 1 第二層の金属薄膜層を銀のみ(膜厚180Å)で
形成させる以外は実施例1と同様にして積層フイ
ルムを作成した。 実施例1と同様な方法でカーボンアーク光照
射、熱劣化促進テストを行つた結果を第1表に示
した。いずれも赤外光反射率が80%より低下する
平均時間を示した。
【表】 いずれの場合も劣化の程度は大きく、環境安定
性が著しく悪かつた。 実施例2〜4及び比較例2〜4 金属薄膜層の組成及び膜厚を第2表に示した組
成及び膜厚に変えた以外は実施例1と同様の方法
で透明導電性でかつ選択光透過性の積層されたフ
イルムを得た。 各々の得られたフイルムの可視光透過率は75%
以上であり赤外光反射率は95%以上であつた。
【表】 * 残りはすべて銀である
得られたフイルムにアクリレート樹脂(三菱レ
ーヨン(株)ダイヤナールLR574)をバーコーターで
塗工し120℃に設定された熱風乾燥器で3分間乾
燥させ膜厚2μのアクリル保護層を形成せしめた。
得られたフイルムの可視光透過率は67%以上であ
り、赤外光反射率は88%以上であつた。 これらのフイルムを実施例1で述べたと同様の
方法で、カーボンアーク光照射、熱劣化促進テス
トを行つたが、それぞれ2000時間経過後も赤外光
反射率は80%以上保持し外観等の変化は見られな
かつた。 またこれらのフイルムに1日3回100ppmの次
亜塩素酸ソーダ水溶液を噴霧し、金属薄膜の耐蝕
性テストを行い、30日後の腐蝕状態を第2表にま
とめた。 実施例 5〜7 実施例1と同様の方法で得た透明導電性でかつ
選択光透過性のフイルムを得た。これらフイルム
の上にそれぞれアクリレート系樹脂あるいはアク
リル樹脂を塗工又はポリプロピレンフイルムをラ
ミネートして、保護層を有する積層体を得た。得
られた積層体の赤外光反射率は85%以上、可視光
透過率は60%以上であつた。 アクリレート系樹脂は実施例2と同様の方法で
設けた。アクリレート樹脂はポリメタアクリロニ
トリルのメチルエチルケトン、シクロヘキサノン
混合溶媒溶液をバーコーターで塗工し130℃に設
定した熱風乾燥器で2分間乾燥し、2μの厚さに
設けた。 ポリプロピレンフイルムラミネートは、ポリプ
ロピレンフイルム(厚さ12μ)に粘着剤東亜合成
(株)S−1601をバーコーターで塗工し、積層体上に
貼り合せて得た。 これらの得られたフイルムを1N塩酸水溶液に
3時間浸漬したが何ら変化は生じなかつた。 比較例 5〜9 金属薄膜層の組成及び膜厚を第3表に示した組
成及び膜厚に変えた以外は実施例1と同様の方法
で透明導電性でかつ選択光透過性の積層されたフ
イルムを得た。 得られたフイルムに実施例2と同様の方法でア
クリル樹脂の保護層を積層したのち、耐蝕性のテ
ストを行つた。耐蝕性のテストは、1N塩酸水溶
液に3時間浸漬する方法と実施例2で述べた次亜
塩素酸ソーダ水溶液を噴霧し30日後の様子を観察
する方法で行つた。 結果を第3表に記した。
【表】 * 残りはすべて銀である。
また比較例8、比較例9と同一構成の透明導電
性でかつ選択光透過性の積層体を実施例1と同様
のカーボンアーク光照射テストを行つた結果
1000Hr経過した時点で赤外光反射率は80%以上
を保持したが、部分的に紫色状に変色した。変色
した部分をESCA(日本電子JESCA−4)で深さ
方向の分布を測定した結果、金、銀、及び酸化チ
タンの相互拡散が確認された。 実施例 8 実施例1で用いたポリエチレンテレフタレート
フイルム上にスパツタリング法で酸化チタン層を
形成する以外は実施例1と同様の方法で透明導電
性及び選択光透過性を有する積層体をフイルム上
に形成させた。 酸化チタン薄膜層は、低温マグネトロンスパツ
タリング装置を用いて、ターゲツトに酸化チタン
粉末焼結体を使用して作成した。スパツタリング
条件はアルゴンガス圧5×10-3Torr、高周波投
入電力2w/cm2に設定し膜厚300Åの酸化チタン薄
膜層を得た。得られた積層体の赤外光反射率は95
%であり、可視光透過率は80%であつた。実施例
1と同様の方法でカーボンアーク光照射、熱劣化
促進テストを行つたがそれぞれ2000時間経過後も
赤外光反射率は80%以上を保持し外観等の変化は
何ら見うけられなかつた。 実施例 9〜11 金属薄膜層を第4表に記した金、銀、銅の順次
に積層された金属薄膜層で構成する以外は実施例
1と同様の方法で、透明導電性及び選択光透過性
を有する積層体をフイルム上に形成させた。 金、銀、銅を順次積層する方法としては、多元
の真空蒸発法により、それぞれの金属を順次真空
蒸発せしめて作成した。例えば所定量の金を蒸着
した後銀を続けて蒸着し更に銅を続けて蒸着する
事によつて互いに分離して層を形成する金属薄膜
層を得た。 得られた積層体を製造後、ESCA(日本電子(株)
JESCA−4)によつて金属層の相互拡散を観察
したが各金属層は相互に分離しており相互拡散の
程度は予想より少なかつた。得られた積層体に実
施例2と同様の方法でアクリレート樹脂の保護層
を2μ積層せしめた後、実施例1と同様の方法で
カーボンアーク光照射、熱劣化促進テストを行つ
たがそれぞれ2000時間経過後も赤外反射率は80%
以上を保持した。
【表】 * 残りはすべて銀である
実施例 12〜14 金属薄膜層を、銀及び銅からなる金属薄膜層の
上に金薄膜を積層してなる金属薄膜層で構成する
以外は実施例1と同様の方法で透明導電性及び選
択光透過性を有する積層体をフイルム上に形成さ
せた。 銀及び銅からなる金属薄膜層は、銀92重量%、
銅8重量%からなるターゲツトを使用しマグネト
ロンスパツタリング法で形成せしめ、更に金を真
空蒸着することによつて積層された金属薄膜層を
得た。 得られた積層体の光学特性は赤外光反射率93%
以上であり、可視光透過率は75%であつた。 得られた積層体に2μのポリメタアクリロニト
リル層を保護層として積層し、1N塩酸溶液に3
時間浸漬した結果を第5表に記した。
【表】 * 残りは銀である
実施例 15〜20 金属層の膜厚を種々変化させる以外は実施例1
と同様の方法で、透明導電性及び選択光透過性を
有する積層体を構成した。得られた積層体の金属
薄膜層厚と光学特性を第6表に記した。 光学特性は450nm〜700nmまでの積分可視透過
率を計算した。
【表】 実施例 21 厚さ2mmの並板硝子上に第1層として厚さ250
Åの酸化チタン薄膜層、第2層として厚さ150Å
の銀、金及び銅からなる薄膜層(金20重量%、銅
5重量%、銀75重量%)および第3層として厚さ
300Åの酸化チタン薄膜層を順次積層し、透明導
電性及び選択光透過性を有する積層体を硝子板上
に形成させた。 酸化チタン薄膜層はいずれもテトラ2エチルヘ
キシルチタネートの4量体5部、ノルマルヘキサ
ン40部、トルエン25部、ブタノール30部からなる
溶液を、スプレーを用いて圧縮チツ素で吹きつけ
塗布し、110℃に3分間加熱して設けた。 銀、金及び銅の共存する単一薄膜層は実施例1
と同様の方法で形成した。 得られた積層体の透過率は75%、表面抵抗は
15Ω/平行、赤外光反射率は89%であつた。 実施例 22〜28 金属薄膜層の組成を変化させる以外は実施例1
と同様の方法で、透明導電性及び選択光透過性を
有する積層体をフイルム上に形成させた。得られ
た積層体の赤外光反射率は90%以上、可視光透過
率は73%以上であつた。これらの積層体上に実施
例9と同様の方法で厚さ2μのポリメタアクリロ
ニトリルからなる透明保護被膜を形成せしめた。 得られた積層体を実施例1と同様の方法でカー
ボンアーク光照射テスト、熱劣化促進テストを行
つたがそれぞれ2000Hr以上経過しても赤外光反
射率は80%以上を保持し外観等に何ら変化はなか
つた。 またこれらの積層体を1N塩酸に3時間浸漬し
た結果を第7表に記した。
【表】 実施例 29〜32 金属薄膜の組成と膜厚を変化させる以外は実施
例1と同様の方法で、透明導電性及び/又は選択
光透過性を有する積層体をフイルム上に形成させ
た。 また得られた各々の積層体上に実施例6を同様
の方法で、ポリメタアクリロニトリルからなる厚
さ2μの透明保護層を塗工した積層体を形成した。
これらの方法により同一の透明高屈折率薄膜層、
及び金属薄膜層組成を有し、透明保護層の塗工さ
れてない積層体と塗工された積層体を構成した。
これら積層体を実施例1と同様の方法で、カーボ
ンアーク光照射光劣化促進テストを1000時間行つ
た結果を、また各積層体を1N塩酸に1時間浸漬
した結果を、金属薄膜層組成とともに第8表に記
した。
【表】 実施例 33 実施例1で用いたポリエチレンテレフタレート
フイルム上に直接マグネトロンスパツタリング
で、厚さ180Åの銀75重量%、金20重量%及び銅
5重量%からなる金属薄膜層を形成した。更に得
られた金属薄膜層上に実施例1と同様の方法で厚
さ350Åの酸化チタン層を形成した。得られた積
層体の可視光透過率は75%、赤外光反射率は95%
であつた。 実施例 34 実施例21で用いた並板硝子上に実施例33と同様
の金属薄膜層及び酸化チタン層を形成した。得ら
れた積層体の可視光透過率は73%、表面抵抗は
15Ω/平方、赤外光反射率は93%であつた。 実施例 35 実施例1で用いたポリエチレンテレフタレート
フイルム上に直接マグネトロンスパツタリングで
厚さ180Åの銀75重量%、金20重量%及び銅5重
量%からなる金属薄膜層を形成した。更に得られ
た金属薄膜層上に実施例2で用いたアクリレート
樹脂を実施例2と同様の方法で厚さ2μのアクリ
ル保護層を形成し積層体を得た。 得られた積層体の可視光透過率は45%、赤外光
反射率は85%であつた。 実施例 36 実施例1で用いたポリエチレンテレフタレート
フイルム上に実施例8と同様の方法で厚さ300Å
の酸化チタン層を形成した。得られた酸化チタン
薄膜層上に実施例33と同様の方法で厚さ150Åの
銀75重量%、金20重量%、銅5重量%からなる金
属薄膜層を形成し更に金属薄膜層上に実施例1と
同様の方法でアルキルチタネート化合物から形成
された厚さ270Åの酸化チタン層を形成せしめ、
透明導電性及び/又は選択光透過性積層体を得
た。得られた積層体の可視光透過率は81%であ
り、赤外光反射率は97%であつた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 成型物基体及び、片面あるいは両面を透明薄
    膜層(B)によつておおわれた金属薄膜層(A)とからな
    る積層体において、該金属薄膜層(A)が銀、金及び
    銅からなる単一あるいは積層された金属薄膜層で
    あつて、当該金属薄膜層(A)が銀、金及び銅の総重
    量に対して金を3重量%から30重量%、銅を3重
    量%から15重量%含む銀、金及び銅からなる単一
    あるいは積層された金属薄膜層であることを特徴
    とする積層体。 2 当該透明薄膜層(B)の少なくとも一方が透明高
    屈折率薄膜層(B−1)を含む特許請求の範囲第
    1項記載の積層体。
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