JPS642218Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ＜産業上の利用分野＞ 本考案は異なるストツカーから商品を交互に搬
出するようにした自動販売機の商品搬出制御装置
に関するものである。

＜従来技術＞ 異るストツカーから商品を交互に搬出する構造
の従来の自動販売機を見てみると、その回路構成
から、一方のストツカーに商品が無くなれば他方
に商品が有つても自動販売機そのものが売切状態
となる為、有効な販売動作が為し得ないとの欠点
を有していた。

この欠点を解決した考案が実公昭45−19298号
公報の第３図に記載されている。

＜考案が解決しようとする問題点＞ しかしながら、両方のストツカーが売切れにな
つたときD₁にだけ商品を入れた場合には切替リ
レーTRが接点TR２によつて自己保持され切替
接点TR１がNO側に切替られたままとなるので
販売ができないという問題点がある。

＜問題点を解決するための手段＞ ２つのストツカー３，４を有し、この２つのス
トツカー３，４に収容された商品Ｆを交互に搬出
するようにした自動販売機の商品搬出制御装置で
あつて、 夫々のストツカー３，４に商品Ｆの１つを商品
取出口７に搬出する第１及び第２の搬出手段５，
６と商品Ｆの有・無を検出する第１及び第２の商
品検出スイツチS₁，S₂を設け、 搬出信号応答スイツチSWと上記第１、第２の
搬出手段５，６を交互に駆動させる駆動回路とを
電源Ｖに直列接続してなり、 該駆動回路は、第１の搬出手段５を駆動させる
第１の駆動リレーR₁と第１の商品検出スイツチ
S₁と第１、第２の搬出手段５，６を交互に駆動さ
せるキープリレーRKの第１の常開もしくは常閉
スイツチRK_bとを順次接続した第１の直列回路
と、第２の搬出手段６を駆動させる第２の駆動リ
レーR₂と第２の商品検出スイツチS₂と上記キー
プリレーRKの第２の常閉もしくは常開スイツチ
RK_aとを順次接続した第２の直列回路とを並列に
接続してなり、 上記第１及び第２の商品検出スイツチS₁，S₂
は、“商品有り”の検出状態において夫々上記第
１及び第２の直列回路を構成し、“商品無し”の
検出状態において夫々、上記第１の商品検出スイ
ツチS₁と上記第１の常開もしくは常閉スイツチ
RK_bとの接続点ｅ１と、上記第２の商品検出スイ
ツチS₂と上記第２の常閉もしくは常開スイツチ
RK_aとの接続点ｅ２とを短絡してなる商品搬出制
御装置とする。

＜作用＞ 両ストツカー３，４に商品Ｆがあるときにはキ
ープリレーRKの働きにより第１、第２の搬出手
段５，６が交互に動作し、両ストツカー３，４か
ら交互に商品Ｆを搬出させる。

何れか一方のストツカーの商品Ｆが無くなれ
ば、キープリレーRKがセツト状態もしくはリセ
ツト状態に保持され他方のストツカーに対応した
搬出手段のみが動作し、他方のストツカーのみか
ら商品を搬出させる。

そして、両ストツカー３，４の商品が無くなつ
て何れか一方のストツカーにのみ商品を入れた場
合でも他方のストツカーの商品検出スイツチによ
つて上記接続点ｅ１と上記接続点ｅ２とが短絡さ
れてキープリレーRKの常開もしくは常閉スイツ
チRK_a，RK_bが並列接続となる為、キープリレー
RKのキープ状態（セツト状態もしくはリセツト
状態）に拘らず一方のストツカーに対応した搬出
手段のみが動作し商品を搬出させる。

＜実施例＞ 以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明
する。

第１図は本考案に係る商品搬出制御装置を適用
した自動販売機を示すもので、１は本体、２は第
１及び第２ストツカー３及び４を有する商品収容
部にして各ストツカー３及び４の下端には搬出信
号が与えられる毎に動作して夫々対応するストツ
カーに収容されている商品Ｆ，……を１つ宛順次
搬出する第１及び第２搬出ソレノイド５及び６が
備えられている。

尚、これらの搬出ソレノイド５及び６は搬出手
段がある毎に交互に駆動され、商品Ｆを搬出す
る。

７は商品取出口、８はコイル投入口、９は返金
口である。

第２図は本考案に係る商品搬出制御装置を具現
化した電気回路を示す図であつて、この電気回路
において、上記第１及び第２搬出ソレノイド５及
び６は互いに並列に接続されて電源Ｖに接続さ
れ、かつ、第１搬出ソレノイド５はキープリレー
RKのセツトコイルRK_sに並列に接続されると共
に第１駆動リレーR₁の常開接点R_1aと直列接続さ
れている。又、他方第２搬出ソレノイド６はキー
プリレーRKのリセツトコイルRK_rに並列に接続
されると共に第２駆動リレーR₂の常開接点R_2aと
直列接続されている。

そして、上記第１駆動リレーR₁はダイオード
D₁、抵抗r₁，r₂、上記第２駆動リレーR₂の常閉接
点R_2b、第１商品検出スイツチS₁、上記キープリ
レーRKの常閉接点RK_bと共に直列回路を成す一
方、上記第２駆動リレーR₂はダイオードD₂、抵
抗r₃，r₄、上記第１駆動リレーR₁の常閉接点R_1b、
第２商品検出スイツチS₂、キープリレーRKの常
開接点RK_aと共に直列回路を成し、かつ、これら
両直列回路は互いに並列に接続されると共に上記
常閉及び常開接点RK_b，RK_a側の共通端を搬出信
号がある度に瞬時（200ms以上）閉成する搬出信
号応動スイツチSWを通じて交流電源Ｖに接続さ
れている。

上記第１及び第２商品検出スイツチS₁及びS₂は
夫々２つの固定端子S₁₁，S₁₁′及びS₂₁，S₂₁′と１
つの可動端子S₁₂、及びS₂₂を備えこれらの可動端
子S₁₂，S₂₂は上記第１及び第２ストツカー３及び
４に商品Ｆが有れば夫々固定端子S₁₁，S₂₁に接
し、無くなれば固定端子S₁₁′，S₂₁′に接する。又、
固定端子S₁₁′は上記第２商品検出スイツチS₂と常
開接点RK_aとの中間点e₂に接続されると共に固定
端子S₂₁′は第１商品検出スイツチS₁と常閉接点
RK_bとの中間点e₁に接続されている。

又、この電気回路では抵抗r₂と第１駆動リレー
R₁にコンデンサC₁を、抵抗r₄と第２駆動リレー
R₂にコンデンサC₂を夫々並列に接続しているが、
これは夫々に時定数回路を形成し、第１及び第２
駆動リレーR₁，R₂を上記搬出信号応動スイツチ
SWのOFF後も遅延動作させる為である。

本考案は叙上のようになるものであり、以下そ
の作用について説明する。

今、第１図に示すように、第１、第２の両スト
ツカー３及び４に商品Ｆ，……が収容されている
状態において購入者が所定量のコインをコイン投
入口３に投入すると、図示しないコインカウンタ
ー等から搬出信号が出力され、これに伴つて、搬
出信号応動スイツチSWが瞬時閉成される（第３
図イの波形のイ−１参照）。

すると、このスイツチSWの閉成により搬出制
御回路が第２図の状態にある為、第１駆動リレー
R₁に通電され該リレーR₁は励磁される。この第
１駆動リレーR₁への通電は上記搬出信号応動ス
イツチSWが開成された後も抵抗r₂、コンデンサ
C₁等より時定数回路の作用により暫く持続され
る（第３図ロの波形参照）。

そして、上記第１駆動リレーR₁の励磁に伴つ
てその常開接点R_1aが閉成され、この接点R_1aの
閉成により第１搬出ソレノイド５に通電（第３図
ニの波形参照）が為されて第１ストツカー３の商
品Ｆ，……の１つが商品取出口７に搬出される。

又、この常開接点R_1aの閉成に伴つてキープリ
レーRKのセツトコイルRK_sに通電が為されて該
セツトコイルRK_sが励磁され、この励磁に基ずい
てキープリレーの常開接点RK_aが閉成すると共に
常閉接点RK_bが開成する。そして、これらの接点
RK_bとRK_aの斯る切換り動作は上記第１駆動リレ
ーR₁の常開接点R_1aが再度開成しても第３図ヘ，
トの波形に示すように以後持続される。

さて、このように第１ストツカー３より商品Ｆ
が１つ搬出されたことに基ずくキープリレーRK
の作用で常閉接点RK_bが開成すると共に常開接点
RK_bが閉成している状態において、再び、所定量
のコインが投入され、搬出信号が出力されると、
搬出信号応動スイツチSWが第３図イのイ−２の
如く、再び瞬時的に閉成され、このスイツチSW
のかかる閉成に基ずいて、今度は第２駆動リレー
R₂に通電が為されて該リレーR₂が励磁されるこ
ととなる（第３図ハの波形参照）。

従つて、この第２駆動リレーR₂の励磁によつ
て、その常開接点R_2aが閉成されるから、これに
伴つて、第２搬出ソレノイド６が動作し（第３図
ホの波形参照）、第２ストツカー４の商品Ｆを１
つ宛商品取出口７に搬出する一方、キープリレー
RKのリセツトコイルRK_rに通電が為され、上記
切換つていた常閉及び常開接点RK_b，RK_aを再び
元の状態に戻す。

以後、第１及び第２ストツカー３及び４に商品
Ｆが有る間、上記のように搬出信号が出力される
毎に第１、第２駆動リレーR₁，R₂が動作して第
１、第２搬出ソレノイド５，６を交互に駆動さ
せ、商品Ｆを搬出する。

そして、このような交互搬出が行われた結果、
例えば、第１ストツカー３の商品が売切れて無く
なつたとすると、第１商品検出スイツチS₁の可動
端子S₁₂が固定端子S₁₁′に接し次の搬出信号を待
つ。

而して、このような状態において、所定量のコ
インが投入され、上記搬出信号が出力されるに至
ると、搬出信号応動スイツチSWが上述のように
瞬時的に閉成し（第３図イの波形のイ−３参照）、
これに伴つて、第２駆動リレーR₂には常閉接点
RK_b、第１商品検出スイツチS₁の可動端子S₁₂、
固定端子S₁₁′、第２商品検出スイツチS₂の可動及
び固定端子S₂₂，S₂₁、常閉接点R_1b等を通じて通
電が為され、該リレーR₂は励磁される。

このリレーR₂の励磁に相俟つて、上記常開接
点R_2aが閉成されるから、上述のように第２搬出
ソレノイド６に通電され、これが動作して第２ス
トツカー４の商品Ｆを１つ商品取出口７に搬出す
る一方、キープリレーRKのリセツトコイルRK_r
に通電され、その常閉及び常開接点RK_b，RK_aを
切り換わらせることなく、次の搬出を待つことと
なる。

従つて、以後、コイン投入があつて搬出信号が
出力され、搬出信号応動スイツチSWが閉成され
る毎に、第２駆動リレーR₂に通電が為され、結
果、第２搬出ソレノイド６が動作して第２ストツ
カー４の商品Ｆが搬出される。

尚、第２ストツカー４の商品が売り切れて無く
なつた場合には第２商品検出スイツチS₂の可動端
子S₂₂が固定端子S₂₁′に切り換り、以後、搬出信
号が出力される毎に第１ストツカーの商品Ｆのみ
が搬出されることは言う迄も無い。

そして両方のストツカーの商品Ｆが売り切れて
何れか一方のストツカーにのみ商品を入れた場合
でも、そのストツカーに対応した搬出手段のみを
動作させることができ、そのストツカーのみより
商品Ｆが搬出される。

＜効果＞ 本考案は叙上のように２つのストツカーに夫々
搬出手段を設け、上記両ストツカーに商品が有る
ときにはこれら両搬出手段に搬出信号を交互に与
えて動作させることにより上記両ストツカーより
交互に商品を搬出させ、かつ、上記両ストツカー
の何れか一方に商品が無くなれば他方のストツカ
ーに対応した上記搬出手段にのみ搬出信号を与え
て動作させ上記他方のストツカーより商品を搬出
できる上、 両ストツカーの商品が売り切れて何れか一方の
ストツカーにのみ商品を入れた場合でも正常に商
品を販売することができる優れた考案である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る装置を適用した自動販売
機の概略構成図、第２図は本考案に係る装置を具
現化した電気回路図、第３図イ乃至トは本考案を
説明する為に供された上記電気回路図における主
要部の波形図である。 符号、５，６：搬出手段、S₁，S₂：商品検出ス
イツチ、SW：搬出信号応動スイツチ、R₁，R₂：
駆動リレー、RK：キープスイツチ。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 ２つのストツカーを有し、この２つのストツカ
   ーに収容された商品を交互に搬出するようにした
   自動阪売機の商品搬出制御装置であつて、 夫々のストツカーに商品の１つを商品取出口に
   搬出する第１及び第２の搬出手段と商品の有・無
   を検出する第１及び第２の商品検出スイツチを設
   け、 搬出信号応動スイツチと上記第１、第２の搬出
   手段を交互に駆動させる駆動回路とを電源に直列
   接続してなり、 該駆動回路は、第１の搬出手段を駆動させる第
   １の駆動リレーと第１の商品検出スイツチと上記
   第１、第２の搬出手段を交互に駆動させるキープ
   リレーの第１の常開もしくは常閉スイツチとを順
   次接続した第１の直列回路と、第２の搬出手段を
   駆動させる第２の駆動リレーと第２の商品検出ス
   イツチと上記キープリレーの第２の常閉もしくは
   常開スイツチとを順次接続した第２の直列回路と
   を並列に接続してなり、 上記第１及び第２の商品検出スイツチ“商品有
   り”の検出状態において夫々上記第１及び第２の
   直列回路を構成し、“商品無し”の検出状態にお
   いて夫々、上記第１の商品検出スイツチと上記第
   １の常開もしくは常閉スイツチとの接続点と、上
   記第２の商品検出スイツチと上記第２の常閉もし
   くは常開スイツチとの接続点とを短絡してなる自
   動販売機の商品搬出制御装置。