JPS64108B2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPS64108B2 JPS64108B2 JP60128912A JP12891285A JPS64108B2 JP S64108 B2 JPS64108 B2 JP S64108B2 JP 60128912 A JP60128912 A JP 60128912A JP 12891285 A JP12891285 A JP 12891285A JP S64108 B2 JPS64108 B2 JP S64108B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- outlet
- passage
- section
- floss
- separation
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Landscapes
- Combined Means For Separation Of Solids (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は化学原料等の粒体のガス輸送ラインに
おいて、粒体に混入しているフロス(薄いテープ
状フイルムや粉体)を分離するための方法と装置
に関する。
おいて、粒体に混入しているフロス(薄いテープ
状フイルムや粉体)を分離するための方法と装置
に関する。
(従来の技術)
一般にポリエチレン等合成樹脂の粒子を空気輸
送する場合、摩擦熱により管壁面に粒子が融着
し、これがテープ状に剥離してフイルムが形成さ
れる。又、管壁面に人工的な凹凸が形成されてい
る場合等においては、摩耗粉が形成される。これ
らフイルムや摩耗粉は商品価値を下げるだけでは
なく、絡みあつて「毛玉」状となり、ホツパーか
らの粒子の排出が困難になる場合がある。又摩耗
粉については使用方法により粉体公害等の問題を
生じさせることがある。そのために輸送段階にお
いてテープ状フイルムや粉体(以下単に「フロ
ス」と呼ぶ)を分離する必要があり、そのための
装置として次のような装置が既に提案されてい
る。
送する場合、摩擦熱により管壁面に粒子が融着
し、これがテープ状に剥離してフイルムが形成さ
れる。又、管壁面に人工的な凹凸が形成されてい
る場合等においては、摩耗粉が形成される。これ
らフイルムや摩耗粉は商品価値を下げるだけでは
なく、絡みあつて「毛玉」状となり、ホツパーか
らの粒子の排出が困難になる場合がある。又摩耗
粉については使用方法により粉体公害等の問題を
生じさせることがある。そのために輸送段階にお
いてテープ状フイルムや粉体(以下単に「フロ
ス」と呼ぶ)を分離する必要があり、そのための
装置として次のような装置が既に提案されてい
る。
すなわち、実公昭55−6432号では、下向きに空
気輸送される粉粒体に対して横方向から分離用の
空気を噴出させ、フロスを側方へ除去するように
した装置が提案されている。ところが、ここで開
示されている考案は、自由落下中の粉体と混在し
ているフロスを浮遊速度の差を利用して分離しよ
うとするもので、エアーカーテンの流速を、フロ
スの浮遊速度以上でかつ粒体の浮遊速度を大輻に
下回つた値に設定するものである。よつて浮遊速
度の差の小さい物質を分離(分級)する場合には
分離効率は低く、又、テープ状フイルムについて
は分離部では浮遊状態にあるため、毛玉になりや
すく、質量がふえて流体の排出口へ混入すること
により分離効率が低下する欠点がある。
気輸送される粉粒体に対して横方向から分離用の
空気を噴出させ、フロスを側方へ除去するように
した装置が提案されている。ところが、ここで開
示されている考案は、自由落下中の粉体と混在し
ているフロスを浮遊速度の差を利用して分離しよ
うとするもので、エアーカーテンの流速を、フロ
スの浮遊速度以上でかつ粒体の浮遊速度を大輻に
下回つた値に設定するものである。よつて浮遊速
度の差の小さい物質を分離(分級)する場合には
分離効率は低く、又、テープ状フイルムについて
は分離部では浮遊状態にあるため、毛玉になりや
すく、質量がふえて流体の排出口へ混入すること
により分離効率が低下する欠点がある。
又特開昭58−133878号では、下向きに空気輸送
される粉粒体に対して下方から分離用の空気を噴
出させ、フロスを上方へ除去するようにした装置
が提案されている。ところがこの発明において
は、上記自由落下による分離方式の効率をより向
上させるために、粒体をガス流により輸送し、2
次ガスとの相対速度差を利用しているが、分級と
分離が同一場所で行なわれているため、せつかく
分離したものが上から連続的に落下してくる粉体
に巻き込まれて、再混合される機会を有している
ため、分離効率が低下する欠点がある。
される粉粒体に対して下方から分離用の空気を噴
出させ、フロスを上方へ除去するようにした装置
が提案されている。ところがこの発明において
は、上記自由落下による分離方式の効率をより向
上させるために、粒体をガス流により輸送し、2
次ガスとの相対速度差を利用しているが、分級と
分離が同一場所で行なわれているため、せつかく
分離したものが上から連続的に落下してくる粉体
に巻き込まれて、再混合される機会を有している
ため、分離効率が低下する欠点がある。
以上の理由により、これらの装置ではいずれも
フロスを充分に除去することが難しい。
フロスを充分に除去することが難しい。
なお上記以外の先行技術文献としては特公昭54
−16626号、特開昭51−80063号、特公昭58−
11264号、実公昭54−25096号があるが、これらに
記載された装置でも上記従来例と同様に、フロス
を充分に除去することが難しい。
−16626号、特開昭51−80063号、特公昭58−
11264号、実公昭54−25096号があるが、これらに
記載された装置でも上記従来例と同様に、フロス
を充分に除去することが難しい。
(発明が解決しようとする問題点)
本発明は、ガス輸送システム等に使用されるフ
ロス分離方法及び装置において、フロスの分離効
率が低いという従来の問題点を解決しようとする
ものである。
ロス分離方法及び装置において、フロスの分離効
率が低いという従来の問題点を解決しようとする
ものである。
(問題点を解決するための手段)
本発明は、フロスの混入した粒体を輸送する輸
送通路を設け、該輸送通路に屈曲部を設け、該屈
曲部よりも下流側において上記輸送通路の出口部
を下向きに延ばすとともに、上記出口部の水平方
向断面の形状を下流側に行くにつれて水平方向に
細長くなるように設定し、輸送通路の下向きに開
放した出口を分離部を形成する空間に開口させ、
上記分離部の水平断面形状を上記輸送通路出口部
の断面形状と同方向に細長く延びる形状にし、上
記分離部を囲むケースの内、上下方向かつ上記分
離部の水平断面の長手方向に延びる1対の側壁の
一方に、高速空気流を形成するための複数の2次
空気出口を形成し、2次空気出口開口に2次空気
供給部を接続し、上記1対の側壁の他方にフロス
出口を形成し、該フロス出口をフロス回収通路に
接続し、上記分離部の下端を下向きに延びる粒体
落下通路を介して粒体回収部に接続し、上記粒体
落下通路を囲む側壁下部に隣接させて低速空気流
を形成するための3次空気出口を設け、3次空気
出口を3次空気供給部に接続し、3次空気出口か
ら供給された3次空気流が上記粒体落下通路を上
昇して上記フロス出口に流入するようにしたこと
を特徴としている。
送通路を設け、該輸送通路に屈曲部を設け、該屈
曲部よりも下流側において上記輸送通路の出口部
を下向きに延ばすとともに、上記出口部の水平方
向断面の形状を下流側に行くにつれて水平方向に
細長くなるように設定し、輸送通路の下向きに開
放した出口を分離部を形成する空間に開口させ、
上記分離部の水平断面形状を上記輸送通路出口部
の断面形状と同方向に細長く延びる形状にし、上
記分離部を囲むケースの内、上下方向かつ上記分
離部の水平断面の長手方向に延びる1対の側壁の
一方に、高速空気流を形成するための複数の2次
空気出口を形成し、2次空気出口開口に2次空気
供給部を接続し、上記1対の側壁の他方にフロス
出口を形成し、該フロス出口をフロス回収通路に
接続し、上記分離部の下端を下向きに延びる粒体
落下通路を介して粒体回収部に接続し、上記粒体
落下通路を囲む側壁下部に隣接させて低速空気流
を形成するための3次空気出口を設け、3次空気
出口を3次空気供給部に接続し、3次空気出口か
ら供給された3次空気流が上記粒体落下通路を上
昇して上記フロス出口に流入するようにしたこと
を特徴としている。
(作用)
一般にフロスは粒体に比べて浮遊速度が低いの
で、粉体に混入して輸送通路から分離部へ流入し
てきたフロスは、側方から2次ガスを噴出させる
ことにより、フロス出口へ排出することができ
る。
で、粉体に混入して輸送通路から分離部へ流入し
てきたフロスは、側方から2次ガスを噴出させる
ことにより、フロス出口へ排出することができ
る。
そして輸送通路の出口部及び分離部は細長い横
断面を有しいるので、分離部においてガス流は整
流・均一化された膜状の流れとなる。このような
膜状の流れに対して2次ガスが交差する形で衝突
する。従つて分離部の内部全体においてフロスと
2次ガスとの衝突状態は均一化され、全てのフロ
スがほぼ確実にフロス出口へ除去される。
断面を有しいるので、分離部においてガス流は整
流・均一化された膜状の流れとなる。このような
膜状の流れに対して2次ガスが交差する形で衝突
する。従つて分離部の内部全体においてフロスと
2次ガスとの衝突状態は均一化され、全てのフロ
スがほぼ確実にフロス出口へ除去される。
但し、粒体についてはフロス出口から同時に排
出されないようにする必要があり、そのためには
粒体に下向きの慣性力を与えておく必要がある。
従つて、輸送通路のガス流路はある程度速く(10
〜30m/s)せざるを得ず、又一部のフロスはフ
ロス出口の乱流等に影響され、粒体と共にフロス
出口よりも下方へ流れようとし、フロスの分離効
率が低下する恐れがある。ところがこれに対して
は、分離部の下方から上向きに噴出する3次ガス
を設けることにより対処でき、具体的には分離部
を落下しようとするフロスを3次ガスによる上昇
気流により確実にフロス出口へ排出できる。
出されないようにする必要があり、そのためには
粒体に下向きの慣性力を与えておく必要がある。
従つて、輸送通路のガス流路はある程度速く(10
〜30m/s)せざるを得ず、又一部のフロスはフ
ロス出口の乱流等に影響され、粒体と共にフロス
出口よりも下方へ流れようとし、フロスの分離効
率が低下する恐れがある。ところがこれに対して
は、分離部の下方から上向きに噴出する3次ガス
を設けることにより対処でき、具体的には分離部
を落下しようとするフロスを3次ガスによる上昇
気流により確実にフロス出口へ排出できる。
なお2次ガスの噴出速度は100〜250m/sに設
定され、3次ガスを使用する場合、その上昇速度
は粒体の浮遊速度以下(10m/s以下)に設定さ
れる。
定され、3次ガスを使用する場合、その上昇速度
は粒体の浮遊速度以下(10m/s以下)に設定さ
れる。
(実施例)
垂直断面略図である第1図において、粉粒体
(フロスや粉体が混入した粒体:図示せず)は通
路10内を輸送空気Q1(圧送用空気)により部
分1まで水平に送られてくる。通路10は部分1
から上方に屈曲しており、部分2,3を通つて上
方の部分4まで延びている。通路10は部分4か
ら屈曲部分5を通つて概ね水平に部分6まで延
び、部分6から屈曲部分7及び途中部分8を通つ
て出口部分9まで下向きに延びている。
(フロスや粉体が混入した粒体:図示せず)は通
路10内を輸送空気Q1(圧送用空気)により部
分1まで水平に送られてくる。通路10は部分1
から上方に屈曲しており、部分2,3を通つて上
方の部分4まで延びている。通路10は部分4か
ら屈曲部分5を通つて概ね水平に部分6まで延
び、部分6から屈曲部分7及び途中部分8を通つ
て出口部分9まで下向きに延びている。
部分1,2は概ね円形の断面を有している。部
分3〜9の各部は厚みTが小さく、幅(第1図の
紙面と直角な方向の長さ)が大きい。これらの寸
法及び断面積ならびに装置各部の寸法H1〜H9
(mm)を以下に示す。
分3〜9の各部は厚みTが小さく、幅(第1図の
紙面と直角な方向の長さ)が大きい。これらの寸
法及び断面積ならびに装置各部の寸法H1〜H9
(mm)を以下に示す。
部分 厚みT(mm) 幅(mm)
1 (直径)83
2 (直径)83
3 45 120
4 27 200
5 27 200
6 14 300
7 18 300
8 10 300
9 10(又は20) 300
H1=150、H2=1000、H3=400、H4=900、
H5=500、H6=650、H7=290、H8=300、H9=
550 上記表から明らかなように、通路各部の横断面
形状は概ね下流側へゆくにつれて細長くなつてい
る。
H5=500、H6=650、H7=290、H8=300、H9=
550 上記表から明らかなように、通路各部の横断面
形状は概ね下流側へゆくにつれて細長くなつてい
る。
部分9の下向き出口部下端には分離部11のケ
ース12(又はハウジング)が連結している。分
離部11は上下に延びる通路で、部分9と概ね同
様の細長い横断面を有し、上端が部分9に接続し
ている。ケース12の各部の内、垂直かつ分離部
11の幅方向8(第1図の紙面と直角な方向)に
延びる一方の側壁13の概ね上部全面にはスリツ
ト15が上下複数段にわたつて形成してある。側
壁13を挟んで分離部11と反対の側には周壁1
6と端壁17とにより室18が形成してある。端
壁17には室18と2次空気Q2の供給通路(図
示せず)をつなぐ入口19が設けてある。側壁1
3と反対側の側壁20の上半部にはフロス出口2
1が設けてある。出口21は図示されていないフ
ロス回収通路に接続している。
ース12(又はハウジング)が連結している。分
離部11は上下に延びる通路で、部分9と概ね同
様の細長い横断面を有し、上端が部分9に接続し
ている。ケース12の各部の内、垂直かつ分離部
11の幅方向8(第1図の紙面と直角な方向)に
延びる一方の側壁13の概ね上部全面にはスリツ
ト15が上下複数段にわたつて形成してある。側
壁13を挟んで分離部11と反対の側には周壁1
6と端壁17とにより室18が形成してある。端
壁17には室18と2次空気Q2の供給通路(図
示せず)をつなぐ入口19が設けてある。側壁1
3と反対側の側壁20の上半部にはフロス出口2
1が設けてある。出口21は図示されていないフ
ロス回収通路に接続している。
フロス出口21よりも下側の部分において側壁
20は分離板22を形成している。分離板22は
概ね垂直下向きに延びている。分離板22の下部
は側壁13と反対側から壁部25により囲まれて
おり、分離板22と壁部25の間には下方に開口
した室26が形成されている。壁部25には室2
6と3次空気Q3の供給通路(図示せず)をつな
ぐ入口27が設けてある。分離板22と対向する
側壁13の下半部は周壁16よりも下側の部分2
8が傾斜しており、部分28と分離板22の間に
は下方へゆくにつれて厚み(第1図の左右方向長
さ)の増す楔状通路29が形成されている。ケー
ス12の下端は受けホツパー30の上端に接続し
ている。
20は分離板22を形成している。分離板22は
概ね垂直下向きに延びている。分離板22の下部
は側壁13と反対側から壁部25により囲まれて
おり、分離板22と壁部25の間には下方に開口
した室26が形成されている。壁部25には室2
6と3次空気Q3の供給通路(図示せず)をつな
ぐ入口27が設けてある。分離板22と対向する
側壁13の下半部は周壁16よりも下側の部分2
8が傾斜しており、部分28と分離板22の間に
は下方へゆくにつれて厚み(第1図の左右方向長
さ)の増す楔状通路29が形成されている。ケー
ス12の下端は受けホツパー30の上端に接続し
ている。
上記装置を利用してフロス及び粉体は次の様に
分離される。
分離される。
粉粒体は輸送空気Q1により通路10の各部分
1〜9を通つて分離部11へ下向きに送出され
る。その場合に、粉粒体を含む1次空気流は部分
3〜9の断面形状に対応して整流化され、部分9
からは膜状又はカーテン状の均一かつ整流化され
た流れとなつて分離部11へ流入する。
1〜9を通つて分離部11へ下向きに送出され
る。その場合に、粉粒体を含む1次空気流は部分
3〜9の断面形状に対応して整流化され、部分9
からは膜状又はカーテン状の均一かつ整流化され
た流れとなつて分離部11へ流入する。
又輸送通路の下向き出口部32(例えば部分7
から部分9まで)の直前部(例えば部分5及び
7)では輸送通路が屈曲しているので、粒体は屈
曲部5,7、の壁面に高速で衝突して分散し、濃
度が均一になる。又同時に、その衝突エネルギー
により、静電気等で付着していた微小なフロスや
粉体を粒体から容易に引離すことができる。従つ
て下向き出口部32から噴出する膜状ガス流の内
部では粒体やフロス等が充分均一に分散した状態
になる。
から部分9まで)の直前部(例えば部分5及び
7)では輸送通路が屈曲しているので、粒体は屈
曲部5,7、の壁面に高速で衝突して分散し、濃
度が均一になる。又同時に、その衝突エネルギー
により、静電気等で付着していた微小なフロスや
粉体を粒体から容易に引離すことができる。従つ
て下向き出口部32から噴出する膜状ガス流の内
部では粒体やフロス等が充分均一に分散した状態
になる。
上述の如く分離部11においてガス流は整流・
均一化された膜状の流れとなり、かつ粒体やフロ
ス等が充分均一に分散した状態になる。又分離部
11においては、入口19から室18へ供給され
た2次空気Q2がスリツト15により層流化され
て分離部11へ水平に供給されている。従つて分
離部11では上記膜状の粉粒体の流れに対してそ
の表面全体に2次空気Q2が交差する形で均一に
衝突し、浮遊速度の低いフロスや粉体だけが2次
空気Q2によりフロス出口21へ排出される。
均一化された膜状の流れとなり、かつ粒体やフロ
ス等が充分均一に分散した状態になる。又分離部
11においては、入口19から室18へ供給され
た2次空気Q2がスリツト15により層流化され
て分離部11へ水平に供給されている。従つて分
離部11では上記膜状の粉粒体の流れに対してそ
の表面全体に2次空気Q2が交差する形で均一に
衝突し、浮遊速度の低いフロスや粉体だけが2次
空気Q2によりフロス出口21へ排出される。
但し一部のフロスや粉体はフロス出口21の下
部31に衝突するなどして矢印Aの如く受けホツ
パー30内へ落下する恐れがある。又出口21内
のフロスや粉体の一部は分離部11内の下向き空
気流に引かれてフロス出口21から分離部11の
下方へ流出しようとする恐れがある。ところが入
口27から供給された3次空気Q3は室26の下
端から流出した後、矢印Bの如く分離板22に沿
つて上昇する。従つて落下しようとするフロスや
粉体はこの空気流によりフロス出口21へ戻され
る。
部31に衝突するなどして矢印Aの如く受けホツ
パー30内へ落下する恐れがある。又出口21内
のフロスや粉体の一部は分離部11内の下向き空
気流に引かれてフロス出口21から分離部11の
下方へ流出しようとする恐れがある。ところが入
口27から供給された3次空気Q3は室26の下
端から流出した後、矢印Bの如く分離板22に沿
つて上昇する。従つて落下しようとするフロスや
粉体はこの空気流によりフロス出口21へ戻され
る。
上述の如くフロスや粉体はフロス出口21へ排
出されて回収装置等に回収され、受けホツパー3
0には粒体だけが回収される。
出されて回収装置等に回収され、受けホツパー3
0には粒体だけが回収される。
(効果)
以上説明したように本発明によると、フロスや
粉体を粒体から分離するために、分離部11にお
いて粉粒体を含む空気流に対して2次空気Q2を
概ね直角に衝突させるとともに、分離部よりも下
流側から3次空気流を供給するようにしている。
従つて、フロスや粉体を効率良く分離することが
でき、粒体の品質を高めることができる。
粉体を粒体から分離するために、分離部11にお
いて粉粒体を含む空気流に対して2次空気Q2を
概ね直角に衝突させるとともに、分離部よりも下
流側から3次空気流を供給するようにしている。
従つて、フロスや粉体を効率良く分離することが
でき、粒体の品質を高めることができる。
より具体的に本発明の作用効果を説明すると以
下の通りである。
下の通りである。
まず、輸送通路10に屈曲部4,7を設け、屈
曲部よりも下流側において輸送通路出口部32を
下向きに延ばすとともに、出口部32の水平方向
断面(横断面)の形状を下流側に行くにつれて水
平方向に細長くなるように設定し、輸送通路10
の下向きに開放した出口を分離部11を形成する
空間に開口させている。
曲部よりも下流側において輸送通路出口部32を
下向きに延ばすとともに、出口部32の水平方向
断面(横断面)の形状を下流側に行くにつれて水
平方向に細長くなるように設定し、輸送通路10
の下向きに開放した出口を分離部11を形成する
空間に開口させている。
従つて、輸送通路10の屈曲部において粒体を
壁面に衝突させ、それにより粒体の分散状態を均
一化するとともに、フロスや粉体を粒体から効果
的に引き離すことができる。又、その様に均一な
分散状態となつた粉粒体を通路断面積に対応させ
て膜状又はカーテン状の均一かつ整流化された流
れとして分離部11へ供給できる。
壁面に衝突させ、それにより粒体の分散状態を均
一化するとともに、フロスや粉体を粒体から効果
的に引き離すことができる。又、その様に均一な
分散状態となつた粉粒体を通路断面積に対応させ
て膜状又はカーテン状の均一かつ整流化された流
れとして分離部11へ供給できる。
又、分離部11の水平断面形状は輸送通路出口
部32の断面形状と同方向に細長く延びる形状で
あり、一方、分離部11の一方の側壁13(上記
膜状流の表面に対向する側壁)には、高速空気流
を形成するための複数の2次空気出口(スリツト
15)が形成してある。又、他方の側壁20には
フロス回収通路に接続するフロス出口21が形成
してある。
部32の断面形状と同方向に細長く延びる形状で
あり、一方、分離部11の一方の側壁13(上記
膜状流の表面に対向する側壁)には、高速空気流
を形成するための複数の2次空気出口(スリツト
15)が形成してある。又、他方の側壁20には
フロス回収通路に接続するフロス出口21が形成
してある。
この構成により、分離部11においても、粉粒
体の流れを上述の如く膜状に維持できるととも
に、その膜状流の表面に対してスリツト15から
の2次空気Q2を層流として衝突させることがで
きる、従つて、2次空気によりフロスや粉体を効
果的に分離できる。
体の流れを上述の如く膜状に維持できるととも
に、その膜状流の表面に対してスリツト15から
の2次空気Q2を層流として衝突させることがで
きる、従つて、2次空気によりフロスや粉体を効
果的に分離できる。
更に、分離部11の下端を下向きに延びる粒体
落下通路29を介して粒体回収部(ホツパー3
0)に接続するとともに、落下通路29を囲む側
壁下部に隣接させて低速空気流を形成するための
3次空気出口が設けてあり、3次空気出口を3次
空気供給部に接続し、3次空気出口から供給され
た3次空気流が粒体落下通路29を上昇してフロ
ス出口21に流入するようになつている。
落下通路29を介して粒体回収部(ホツパー3
0)に接続するとともに、落下通路29を囲む側
壁下部に隣接させて低速空気流を形成するための
3次空気出口が設けてあり、3次空気出口を3次
空気供給部に接続し、3次空気出口から供給され
た3次空気流が粒体落下通路29を上昇してフロ
ス出口21に流入するようになつている。
従つて、粒体とともに分離部11からホツパー
30側へ流れるフロスや粉体を3次空気流Q3に
より効果的に回収してフロス出口21へ排出でき
る。
30側へ流れるフロスや粉体を3次空気流Q3に
より効果的に回収してフロス出口21へ排出でき
る。
(試験結果)
第1図の実施例と同様の試験機により試験を行
つた結果、95〜98%のフロス分離効率を得、99%
の粉体分離効率を得ることができた。なお試験粒
体は直径3mm・長さ4mmのポリエチレンペレツト
であり、試料フロスは、幅5〜7mm・長さ約50mm
のものを使用した。
つた結果、95〜98%のフロス分離効率を得、99%
の粉体分離効率を得ることができた。なお試験粒
体は直径3mm・長さ4mmのポリエチレンペレツト
であり、試料フロスは、幅5〜7mm・長さ約50mm
のものを使用した。
(別の実施例)
第2図の実施例では、2次空気Q2及び3次空
気Q3の供給通路がいずれも室18に接続してお
り、室18の下端に3次空気Q3の出口35が形
成されている。又ケース12の下端はホツパー3
6を介してロータリバルブ37の入口に接続し、
ロータリバルブ37の出口がパイプ38を介して
図示されていないサイロに接続している。34は
斜め下方へ延びるフロス排出通路で、通路34の
上端部上面にはサイトグラス39により閉鎖され
る調整孔が設けてある。部分9よりも上側の管理
部分にもサイトグラス40が設けてある。第3図
は第2図の−矢視略図であり、この第3図に
は各通路の偏平な形状が明確に示されている。
気Q3の供給通路がいずれも室18に接続してお
り、室18の下端に3次空気Q3の出口35が形
成されている。又ケース12の下端はホツパー3
6を介してロータリバルブ37の入口に接続し、
ロータリバルブ37の出口がパイプ38を介して
図示されていないサイロに接続している。34は
斜め下方へ延びるフロス排出通路で、通路34の
上端部上面にはサイトグラス39により閉鎖され
る調整孔が設けてある。部分9よりも上側の管理
部分にもサイトグラス40が設けてある。第3図
は第2図の−矢視略図であり、この第3図に
は各通路の偏平な形状が明確に示されている。
第4図は更に別の実施例の垂直断面略図であ
り、この実施例では、通路出口部分32や分離部
11が細長い円弧状の横断面を有するように、管
壁が湾曲形状に成形されている。この構造による
と装置の全幅を短縮することができる。
り、この実施例では、通路出口部分32や分離部
11が細長い円弧状の横断面を有するように、管
壁が湾曲形状に成形されている。この構造による
と装置の全幅を短縮することができる。
第1図は実施例の垂直断面略図、第2図は別の
実施例の垂直断面略図、第3図は第2図の−
矢視略図、第4図は更に別の実施例の垂直断面略
図である。 10……輸送通路、11……分離部、13……
分離部側壁、15……スリツト、20……分離部
側壁、21……フロス出口、29……通路、30
……ホツパー、32……輸送通路出口部。
実施例の垂直断面略図、第3図は第2図の−
矢視略図、第4図は更に別の実施例の垂直断面略
図である。 10……輸送通路、11……分離部、13……
分離部側壁、15……スリツト、20……分離部
側壁、21……フロス出口、29……通路、30
……ホツパー、32……輸送通路出口部。
Claims (1)
- 1 フロスの混入した粒体を輸送する輸送通路を
設け、該輸送通路に屈曲部を設け、該屈曲部より
も下流側において上記輸送通路の出口部を下向き
に延ばすとともに、上記出口部の水平方向断面の
形状を下流側に行くにつれて水平方向に細長くな
るように設定し、輸送通路の下向きに開放した出
口を分離部を形成する空間に開口させ、上記分離
部の水平断面形状を上記輸送通路出口部の断面形
状と同方向に細長く延びる形状にし、上記分離部
を囲むケースの内、上下方向かつ上記分離部の水
平断面の長手方向に延びる1対の側壁の一方に、
高速空気流を形成するための複数の2次空気出口
を形成し、2次空気出口開口に2次空気供給部を
接続し、上記1対の側壁の他方にフロス出口を形
成し、該フロス出口をフロス回収通路に接続し、
上記分離部の下端を下向きに延びる粒体落下通路
を介して粒体回収部に接続し、上記粒体落下通路
を囲む側壁下部に隣接させて低速空気流を形成す
るための3次空気出口を設け、3次空気出口を3
次空気供給部に接続し、3次空気出口から供給さ
れた3次空気流が上記粒体落下通路を上昇して上
記フロス出口に流入するようにしたことを特徴と
するフロス分離装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12891285A JPS627480A (ja) | 1985-06-13 | 1985-06-13 | フロス分離装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12891285A JPS627480A (ja) | 1985-06-13 | 1985-06-13 | フロス分離装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS627480A JPS627480A (ja) | 1987-01-14 |
| JPS64108B2 true JPS64108B2 (ja) | 1989-01-05 |
Family
ID=14996437
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP12891285A Granted JPS627480A (ja) | 1985-06-13 | 1985-06-13 | フロス分離装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS627480A (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1990003886A1 (fr) * | 1988-10-12 | 1990-04-19 | Toyo Seikan Kaisha, Ltd. | Couvercle thermocollable pour recipient en polyester et recipients l'utilisant |
| JP5625313B2 (ja) * | 2009-10-22 | 2014-11-19 | Jfeスチール株式会社 | 製鉄スラグの分離方法 |
| JP5862735B2 (ja) * | 2014-09-10 | 2016-02-16 | Jfeスチール株式会社 | 製鉄スラグの分離方法 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5424745A (en) * | 1977-07-20 | 1979-02-24 | Shikoku Seisakusho Kk | Threshed straw cutter |
| DE3203209C1 (de) * | 1982-02-01 | 1983-08-11 | Waeschle Maschinenfabrik Gmbh, 7980 Ravensburg | Umlenksichter |
-
1985
- 1985-06-13 JP JP12891285A patent/JPS627480A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS627480A (ja) | 1987-01-14 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| CA1250815A (en) | Particle classifier | |
| US7104403B1 (en) | Static two stage air classifier | |
| US4950388A (en) | Separation of mixtures in a wind tunnel | |
| GB2164586A (en) | Removing dust from particulate material | |
| JPS64108B2 (ja) | ||
| JPS6345872B2 (ja) | ||
| US3240336A (en) | Process and apparatus for hydraulically sorting a mixture containing fine particulate material | |
| JPS58133878A (ja) | 転向分級機 | |
| CA1067394A (en) | Method and apparatus for separating dust from air streams | |
| US4882042A (en) | Floss separating apparatus and method | |
| SU1651997A1 (ru) | Пневматический классификатор | |
| JP3510346B2 (ja) | 気流分級方法及び気流分級機並びに該分級機を備えた分級装置 | |
| JPH08108935A (ja) | 気流搬送方法および装置 | |
| JP3660956B2 (ja) | 分級装置 | |
| SU1002051A1 (ru) | Воздушный классификатор | |
| KR900004732Y1 (ko) | 미소입자형 원료의 이물질 선별장치 | |
| SU797115A1 (ru) | Аппарат дл классификации сыпучих полидисперсных материалов в псевдоожиженном слое | |
| AU592010B2 (en) | Separation of mixtures in a wind tunnel | |
| CA1251167A (en) | Particle classifier | |
| SU1438860A1 (ru) | Пневматический классификатор | |
| JP3184450B2 (ja) | 粉体分級装置及び方法 | |
| JPH09173983A (ja) | 強制分散式気流分級機 | |
| JPH0663510A (ja) | 重力沈降型分級装置 | |
| JP2715325B2 (ja) | 気流式分級機及び気流式分級方法 | |
| JPH11156229A (ja) | 湿式粉体分級装置 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |