JP3510346B2 - 気流分級方法及び気流分級機並びに該分級機を備えた分級装置 - Google Patents
気流分級方法及び気流分級機並びに該分級機を備えた分級装置Info
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- JP3510346B2 JP3510346B2 JP23338894A JP23338894A JP3510346B2 JP 3510346 B2 JP3510346 B2 JP 3510346B2 JP 23338894 A JP23338894 A JP 23338894A JP 23338894 A JP23338894 A JP 23338894A JP 3510346 B2 JP3510346 B2 JP 3510346B2
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- B07—SEPARATING SOLIDS FROM SOLIDS; SORTING
- B07B—SEPARATING SOLIDS FROM SOLIDS BY SIEVING, SCREENING, SIFTING OR BY USING GAS CURRENTS; SEPARATING BY OTHER DRY METHODS APPLICABLE TO BULK MATERIAL, e.g. LOOSE ARTICLES FIT TO BE HANDLED LIKE BULK MATERIAL
- B07B7/00—Selective separation of solid materials carried by, or dispersed in, gas currents
- B07B7/08—Selective separation of solid materials carried by, or dispersed in, gas currents using centrifugal force
- B07B7/086—Selective separation of solid materials carried by, or dispersed in, gas currents using centrifugal force generated by the winding course of the gas stream
- B07B7/0865—Selective separation of solid materials carried by, or dispersed in, gas currents using centrifugal force generated by the winding course of the gas stream using the coanda effect of the moving gas stream
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、種々の粒径の粒子が混
在する被分級原科をコアンダ効果を利用して粒径別に分
級する気流分級方法および気流分級機、並びに該気流分
級機を用いる気流分級装置に関し、より詳しくは前記被
分級原料を分級する精度を向上させる技術に関する。
在する被分級原科をコアンダ効果を利用して粒径別に分
級する気流分級方法および気流分級機、並びに該気流分
級機を用いる気流分級装置に関し、より詳しくは前記被
分級原料を分級する精度を向上させる技術に関する。
【0002】
【従来の技術】粉砕処理により微粒子化された原材料
は、通常、粗い粒子のものから非常に細かい粒子のもの
まで様々な粒径の粒子が混じりあった状態にある。従っ
て、微粒子化された原材料を工業的に利用する場合に
は、粉砕処理後の原材料にいわゆる分級処理を施して所
望の範囲の粒子径別に分類するようにされている。な
お、ここで言う分級とは、流体中を重力や遠心力または
慣性力で運動する粒子にはその粒子径により沈降速度あ
るいは粒子経路に差ができることを利用して粒子を粒径
の大きさ毎に分別する操作で、例えば、複写機用のトナ
ーのごとき粉体を製造する場合には、種々の粒径の粒子
が混在するトナー原料を気流中に噴射し、コアンダ効果
によって生じる粒径によって異なる飛散降下経路の差を
利用してトナー原料を粒径別に分類する気流分級機が広
く用いられている。
は、通常、粗い粒子のものから非常に細かい粒子のもの
まで様々な粒径の粒子が混じりあった状態にある。従っ
て、微粒子化された原材料を工業的に利用する場合に
は、粉砕処理後の原材料にいわゆる分級処理を施して所
望の範囲の粒子径別に分類するようにされている。な
お、ここで言う分級とは、流体中を重力や遠心力または
慣性力で運動する粒子にはその粒子径により沈降速度あ
るいは粒子経路に差ができることを利用して粒子を粒径
の大きさ毎に分別する操作で、例えば、複写機用のトナ
ーのごとき粉体を製造する場合には、種々の粒径の粒子
が混在するトナー原料を気流中に噴射し、コアンダ効果
によって生じる粒径によって異なる飛散降下経路の差を
利用してトナー原料を粒径別に分類する気流分級機が広
く用いられている。
【0003】図7は、このような気流分級機の従来例を
示したものである。この気流分級機1は、第1および第
2の分級エッジ2、3およびコアンダブロック4および
背面ブロック5によって分岐させた3個の分級用の排気
流路7、8、9が室の出口側に開設されるとともに、2
個の入気流路11、l2が室の入口側に開設された原料
選別室14と、前記入気流路1l、12から各排気流路
7、8、9に向って流れる気流を生じさせる図示略の気
流形成手段(例えば排風機)と、圧縮気体(通常は圧縮
空気)を利用して前記原料選別室14内に被分級原料l
5を圧送・噴射する原料供給ノズル16とを備えた構成
となっている。
示したものである。この気流分級機1は、第1および第
2の分級エッジ2、3およびコアンダブロック4および
背面ブロック5によって分岐させた3個の分級用の排気
流路7、8、9が室の出口側に開設されるとともに、2
個の入気流路11、l2が室の入口側に開設された原料
選別室14と、前記入気流路1l、12から各排気流路
7、8、9に向って流れる気流を生じさせる図示略の気
流形成手段(例えば排風機)と、圧縮気体(通常は圧縮
空気)を利用して前記原料選別室14内に被分級原料l
5を圧送・噴射する原料供給ノズル16とを備えた構成
となっている。
【0004】ここに、被分級原料15は、原料供給ノズ
ル16の基端側に連通したホッパ18によって原料供給
ノズル16内に供給されると共に、該原料供給ノズル1
6に供給される圧縮気体流19によって分散させられ
て、固気混相流として原料供給ノズル16から原料選別
室14内に噴射される。そして、原料供給ノズル16か
ら原料選別室14内に噴射された被分級原料15を含む
噴流は、コアンダ効果によりコアンダブロック4に沿っ
て流れ、被分級原料15に遠心力が働き、被分級原料1
5内の比較的粗い粒子はこのコアンダブロック4に沿っ
て流れる噴流から外に飛び出す。コアンダブロック4に
沿って流れる噴流の外側には、入気流路11、12から
各排気流路7、8、9に向かう気流が流れ、コアンダブ
ロック4に沿って流れる噴流から外側に向かって飛び出
した被分級原料15内の比較的粗い粒子は、この気流に
よる粒子毎に異なる飛散経路の差によって所定の粒径範
囲毎に該当の排気流路7、8、9に分別排出されるよう
になっている。
ル16の基端側に連通したホッパ18によって原料供給
ノズル16内に供給されると共に、該原料供給ノズル1
6に供給される圧縮気体流19によって分散させられ
て、固気混相流として原料供給ノズル16から原料選別
室14内に噴射される。そして、原料供給ノズル16か
ら原料選別室14内に噴射された被分級原料15を含む
噴流は、コアンダ効果によりコアンダブロック4に沿っ
て流れ、被分級原料15に遠心力が働き、被分級原料1
5内の比較的粗い粒子はこのコアンダブロック4に沿っ
て流れる噴流から外に飛び出す。コアンダブロック4に
沿って流れる噴流の外側には、入気流路11、12から
各排気流路7、8、9に向かう気流が流れ、コアンダブ
ロック4に沿って流れる噴流から外側に向かって飛び出
した被分級原料15内の比較的粗い粒子は、この気流に
よる粒子毎に異なる飛散経路の差によって所定の粒径範
囲毎に該当の排気流路7、8、9に分別排出されるよう
になっている。
【0005】コアンダ効果が作用する粒子の飛散降下経
路は、粒径が小さく慣性の小さいものほど曲率が大き
く、コアンダブロックの気流接触面に沿って飛散降下し
てコアンダブロック4に最も近い排気流路7に排出され
る。これに対して、粒径が大きく慣性の大きいものほど
飛散降下経路の曲率が小さく、コアンダブロックから遠
く離れるように飛散降下して、コアンダブロック4から
最も遠い排気流路9に排出される。これにより、前記排
気流路7、8、9は、コアンダブロック4に一番近い排
気流路7が粒径の小さい粒子からなる細粉排出用、原料
供給ノズル16から一番離れた排気流路9が粒径が大き
い粒子からなる粗粉排出用、中間に位置した排気流路8
が中間の粒径を有する中粉排出用とされる。そして、各
排気流路7、8、9に排出された被分級原料15は、各
排気流路7、8、9に管路21、22、23を介して接
続された図示を省略する集塵機によってそれぞれ集塵さ
れ、もって粉体と空気とに分けられる。
路は、粒径が小さく慣性の小さいものほど曲率が大き
く、コアンダブロックの気流接触面に沿って飛散降下し
てコアンダブロック4に最も近い排気流路7に排出され
る。これに対して、粒径が大きく慣性の大きいものほど
飛散降下経路の曲率が小さく、コアンダブロックから遠
く離れるように飛散降下して、コアンダブロック4から
最も遠い排気流路9に排出される。これにより、前記排
気流路7、8、9は、コアンダブロック4に一番近い排
気流路7が粒径の小さい粒子からなる細粉排出用、原料
供給ノズル16から一番離れた排気流路9が粒径が大き
い粒子からなる粗粉排出用、中間に位置した排気流路8
が中間の粒径を有する中粉排出用とされる。そして、各
排気流路7、8、9に排出された被分級原料15は、各
排気流路7、8、9に管路21、22、23を介して接
続された図示を省略する集塵機によってそれぞれ集塵さ
れ、もって粉体と空気とに分けられる。
【0006】ところで、被分級原料を分級する精度を向
上させるためには、図7に模式的に示すように、粒径の
大きい粒子ほどコアンダブロック4からできるだけ遠ざ
かるように飛散降下させ、反対に粒径の小さい粒子ほど
コアンダブロック4に接近するように飛散降下させるこ
とにより、被分級原料の粒子を原料選別室14の幅一杯
に広がった状態で飛散降下させることが望ましい。
上させるためには、図7に模式的に示すように、粒径の
大きい粒子ほどコアンダブロック4からできるだけ遠ざ
かるように飛散降下させ、反対に粒径の小さい粒子ほど
コアンダブロック4に接近するように飛散降下させるこ
とにより、被分級原料の粒子を原料選別室14の幅一杯
に広がった状態で飛散降下させることが望ましい。
【0007】また、被分級原料を分級する精度を向上さ
せるためには、被分級原料15に含まれる粒子が互いに
凝集することなく、一つ一つの粒子が確実に分散した状
態で原料供給ノズル16から原料選別室14中に噴射さ
れることが必要である。そこで、被分級原料15を原料
供給ノズル16から原料選別室14中に噴射する圧縮空
気流19の噴出速度を高めることにより、圧縮空気流1
9中に生じる剪断力を高くした状態で粒子に作用させ、
もって被分級原料15の分散性を高める必要がある。
せるためには、被分級原料15に含まれる粒子が互いに
凝集することなく、一つ一つの粒子が確実に分散した状
態で原料供給ノズル16から原料選別室14中に噴射さ
れることが必要である。そこで、被分級原料15を原料
供給ノズル16から原料選別室14中に噴射する圧縮空
気流19の噴出速度を高めることにより、圧縮空気流1
9中に生じる剪断力を高くした状態で粒子に作用させ、
もって被分級原料15の分散性を高める必要がある。
【0008】しかしながら、被分級原料15を原料供給
ノズル16から原料選別室14中に噴射する圧縮空気流
19の噴出速度を高めると、被分級原料15の慣性によ
り、原料供給ノズル16から原料選別室14内に噴射さ
れた被分級原料15を含む噴流が、コアンダブロック4
の気流接触面から剥離した状態で流れることとなり、被
分級原料15中に含まれる粒径の小さい粒子までもがコ
アンダブロック4から遠ざかった状態で原料選別室14
中を飛散降下して、図9に示すように粒子が原料選別室
14中を飛散降下する幅が狭くなってしまう。したがっ
て、被分級原料15中に含まれる粒子を分散させるため
に、被分級原料15を原料供給ノズル16から原料選別
室14中に噴射する圧縮空気流19の噴出速度を高める
と、被分級原料を分級する精度が低下するという問題が
生じてしまう。
ノズル16から原料選別室14中に噴射する圧縮空気流
19の噴出速度を高めると、被分級原料15の慣性によ
り、原料供給ノズル16から原料選別室14内に噴射さ
れた被分級原料15を含む噴流が、コアンダブロック4
の気流接触面から剥離した状態で流れることとなり、被
分級原料15中に含まれる粒径の小さい粒子までもがコ
アンダブロック4から遠ざかった状態で原料選別室14
中を飛散降下して、図9に示すように粒子が原料選別室
14中を飛散降下する幅が狭くなってしまう。したがっ
て、被分級原料15中に含まれる粒子を分散させるため
に、被分級原料15を原料供給ノズル16から原料選別
室14中に噴射する圧縮空気流19の噴出速度を高める
と、被分級原料を分級する精度が低下するという問題が
生じてしまう。
【0009】そこで、本発明の目的は上記の問題点を解
消することに係り、被分級原料15を原料供給ノズル1
6から原料選別室14中に噴射する圧縮空気流19の噴
出速度を高めることにより被分級粒子の分散性を向上さ
せた状態においても、入気流路11、12から各排気流
路7、8、9に向う第1の気流がコアンダブロック4か
ら剥離することが無いようにし、もって被分級原料を高
い精度で分級することができる気流分級方法および気流
分級装置を提供することにある。
消することに係り、被分級原料15を原料供給ノズル1
6から原料選別室14中に噴射する圧縮空気流19の噴
出速度を高めることにより被分級粒子の分散性を向上さ
せた状態においても、入気流路11、12から各排気流
路7、8、9に向う第1の気流がコアンダブロック4か
ら剥離することが無いようにし、もって被分級原料を高
い精度で分級することができる気流分級方法および気流
分級装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、被
分級原料を含む噴流をコアンダブロックの湾曲して延び
る気流接触面に沿って噴出させ、前記被分級原料中に含
まれる粒子にコアンダ効果を作用させて前記粒子をその
粒径の大きさに応じて分類する気流分級方法において、
前記コアンダブロックの気流接触面に沿って流れる気流
の一部を前記コアンダブロックの気流接触面に開口する
吸引孔から吸引することを特徴とする気流分級方法によ
り達成することができる。
分級原料を含む噴流をコアンダブロックの湾曲して延び
る気流接触面に沿って噴出させ、前記被分級原料中に含
まれる粒子にコアンダ効果を作用させて前記粒子をその
粒径の大きさに応じて分類する気流分級方法において、
前記コアンダブロックの気流接触面に沿って流れる気流
の一部を前記コアンダブロックの気流接触面に開口する
吸引孔から吸引することを特徴とする気流分級方法によ
り達成することができる。
【0011】また、本発明の上記目的は、原料選別室
と、前記原料選別室に連通する入気流路および複数に分
岐させた排気流路と、前記原料選別室内に突出する湾曲
した気流接触面を有するコアンダブロックと、前記気流
接触面に沿って前記原料選別室内に噴出される圧縮気体
の流れに被分級原料を乗せた気流を形成する原料供給ノ
ズルとを備えた気流分級機において、前記コアンダブロ
ックの気流接触面に沿って流れる気流の一部を吸引する
吸引孔を前記コアンダブロックの気流接触面に穿設する
とともに、前記吸引孔を気流吸引手段に連通させたこと
を特徴とする気流分級機によって達成することができ
る。更に、前記気流分級機に形成された前記吸引孔から
吸い込んだ粒子を集塵するための集塵手段を備えること
を特徴とする気流分級装置によっても上記目的を達成す
ることができる。
と、前記原料選別室に連通する入気流路および複数に分
岐させた排気流路と、前記原料選別室内に突出する湾曲
した気流接触面を有するコアンダブロックと、前記気流
接触面に沿って前記原料選別室内に噴出される圧縮気体
の流れに被分級原料を乗せた気流を形成する原料供給ノ
ズルとを備えた気流分級機において、前記コアンダブロ
ックの気流接触面に沿って流れる気流の一部を吸引する
吸引孔を前記コアンダブロックの気流接触面に穿設する
とともに、前記吸引孔を気流吸引手段に連通させたこと
を特徴とする気流分級機によって達成することができ
る。更に、前記気流分級機に形成された前記吸引孔から
吸い込んだ粒子を集塵するための集塵手段を備えること
を特徴とする気流分級装置によっても上記目的を達成す
ることができる。
【0012】
【作用】本発明の気流分級方法および気流分級機並びに
該分級機を用いた気流分級装置においては、コアンダブ
ロックの気流接触面に沿って流れる気流の一部をコアン
ダブロックの気流接触面に穿設されている吸引孔から吸
引するので、原料選別室内に噴出される被分級原料を含
む噴流の噴出速度を高めても、気流がコアンダブロック
の気流接触面から剥離することなく流れる。これによ
り、原料選別室中に噴出される被分級原料中に含まれる
粒子は、コアンダ効果の作用及び粒子慣性により原料選
別室の幅一杯に広がった状態で飛散降下するので、前記
粒子の粒径に対応する各々の排気流路中に確実に流入さ
せることができ、もって被分級原料を分級する精度を向
上させることができる。
該分級機を用いた気流分級装置においては、コアンダブ
ロックの気流接触面に沿って流れる気流の一部をコアン
ダブロックの気流接触面に穿設されている吸引孔から吸
引するので、原料選別室内に噴出される被分級原料を含
む噴流の噴出速度を高めても、気流がコアンダブロック
の気流接触面から剥離することなく流れる。これによ
り、原料選別室中に噴出される被分級原料中に含まれる
粒子は、コアンダ効果の作用及び粒子慣性により原料選
別室の幅一杯に広がった状態で飛散降下するので、前記
粒子の粒径に対応する各々の排気流路中に確実に流入さ
せることができ、もって被分級原料を分級する精度を向
上させることができる。
【0013】
【実施例】本発明に係る気流分級方法および気流分級機
の1実施例を、以下に図面に基づいて詳細に説明する。
ここで、図1は本発明に係る実施例1の気流分級機の縦
断面図、図2は図1に示すコアンダブロックを拡大して
示す断面図、図3は図2に示すコアンダブロックを図3
中に示すA矢視線方向から見た側面図、図4は本発明に
係る実施例2の気流分級機に用いるコアンダブロックを
拡大して示す断面図、図5は図4に示すコアンダブロッ
クを図4中に示すB矢視線方向から見た側面図である。
なお、以下の説明においては、従来の気流分級機と同一
の部分には同一の符号を用いて説明を省略する。
の1実施例を、以下に図面に基づいて詳細に説明する。
ここで、図1は本発明に係る実施例1の気流分級機の縦
断面図、図2は図1に示すコアンダブロックを拡大して
示す断面図、図3は図2に示すコアンダブロックを図3
中に示すA矢視線方向から見た側面図、図4は本発明に
係る実施例2の気流分級機に用いるコアンダブロックを
拡大して示す断面図、図5は図4に示すコアンダブロッ
クを図4中に示すB矢視線方向から見た側面図である。
なお、以下の説明においては、従来の気流分級機と同一
の部分には同一の符号を用いて説明を省略する。
【0014】図1に示すように、本実施例の気流分級機
100は図7に示す従来の気流分流機1と同様に、第1
および第2の分級エッジ2、3およびコアンダブロック
40および背面ブロック5によって分岐させた3個の分
級用の排気流路7、8、9を出口側に有するとともに、
2個の入気流路11、l2を入口側に有する原料選別室
14と、前記入気流路1l、12から各排気流路7、
8、9に向って流れる第1の気流を生じさせる図示され
ない気流形成手段(例えば、吸引ブロワを有する集塵装
置)と、従来の気流分級機1より噴出速度が高められて
いる圧縮空気流19を利用して前記原料選別室14内に
被分級原料l5を噴出させられる第2の気流を形成する
原料供給ノズル16とを備えている。
100は図7に示す従来の気流分流機1と同様に、第1
および第2の分級エッジ2、3およびコアンダブロック
40および背面ブロック5によって分岐させた3個の分
級用の排気流路7、8、9を出口側に有するとともに、
2個の入気流路11、l2を入口側に有する原料選別室
14と、前記入気流路1l、12から各排気流路7、
8、9に向って流れる第1の気流を生じさせる図示され
ない気流形成手段(例えば、吸引ブロワを有する集塵装
置)と、従来の気流分級機1より噴出速度が高められて
いる圧縮空気流19を利用して前記原料選別室14内に
被分級原料l5を噴出させられる第2の気流を形成する
原料供給ノズル16とを備えている。
【0015】しかしながら、本実施例の気流分流機10
0においてはコアンダブロック40の構成が、従来の気
流分流機1のコアンダブロック4と異なっている。すな
わち、図2に示すように、前記コアンダブロック40に
は、前記原料選別室14に臨んで気流に接触する湾曲面
41およびこの湾曲面41から気流の流れの下流側に向
かって連設されている側面42からなる気流接触面に一
方の端部が開口するとともに、コアンダブロック40の
外周面43に他方の端部が開口する複数の貫通孔45が
貫設されている。そして、これらの貫通孔45の前記湾
曲面41および前記側面42側に開口する複数の吸引孔
46は、図2に示すように気流の流れに沿うように配設
されているとともに、前記外周面43側の開口47は、
図示されない集塵装置に連通する管路24中に臨むよう
にされ、もって前記集塵装置を作動させることにより、
コアンダブロック40の前記湾曲面41および前記側面
42に沿って流れる気流の一部を吸引してコアンダブロ
ック40の外部に排出するようにされている。
0においてはコアンダブロック40の構成が、従来の気
流分流機1のコアンダブロック4と異なっている。すな
わち、図2に示すように、前記コアンダブロック40に
は、前記原料選別室14に臨んで気流に接触する湾曲面
41およびこの湾曲面41から気流の流れの下流側に向
かって連設されている側面42からなる気流接触面に一
方の端部が開口するとともに、コアンダブロック40の
外周面43に他方の端部が開口する複数の貫通孔45が
貫設されている。そして、これらの貫通孔45の前記湾
曲面41および前記側面42側に開口する複数の吸引孔
46は、図2に示すように気流の流れに沿うように配設
されているとともに、前記外周面43側の開口47は、
図示されない集塵装置に連通する管路24中に臨むよう
にされ、もって前記集塵装置を作動させることにより、
コアンダブロック40の前記湾曲面41および前記側面
42に沿って流れる気流の一部を吸引してコアンダブロ
ック40の外部に排出するようにされている。
【0016】次に、上述のように構成されている本実施
例の気流分級機100の作動について説明する。原料供
給ノズル16の基端側に連通したホッパl8によって原
料供給ノズル16内に供給される被分級原料15は、原
料供給ノズル16に供給される従来の気流分級機1より
も噴出速度が高められている圧縮空気流19により生じ
る剪断力によって、粒子同士が凝集することなく確実に
分散させられた状態で、固気混相流として原料供給ノズ
ル16から原料選別室14中に噴射させられる。そし
て、原料供給ノズル16から原料選別室14内に噴射さ
れた被分級原料15を含む噴流は、コアンダ効果により
コアンダブロック4に沿って流れ、被分級原料15に遠
心力が働き、被分級原料15内の比較的粗い粒子はこの
コアンダブロック4に沿って流れる噴流から外に飛び出
す。コアンダブロック4に沿って流れる噴流の外側に
は、入気流路11、12から各排気流路7、8、9に向
かう気流が流れ、コアンダブロック4に沿って流れる噴
流から外側に向かって飛び出した被分級原料15内の比
較的粗い粒子は、この気流による粒子毎に異なる飛散経
路の差によって所定の粒径範囲毎に該当の排気流路7、
8、9に分別排出される。
例の気流分級機100の作動について説明する。原料供
給ノズル16の基端側に連通したホッパl8によって原
料供給ノズル16内に供給される被分級原料15は、原
料供給ノズル16に供給される従来の気流分級機1より
も噴出速度が高められている圧縮空気流19により生じ
る剪断力によって、粒子同士が凝集することなく確実に
分散させられた状態で、固気混相流として原料供給ノズ
ル16から原料選別室14中に噴射させられる。そし
て、原料供給ノズル16から原料選別室14内に噴射さ
れた被分級原料15を含む噴流は、コアンダ効果により
コアンダブロック4に沿って流れ、被分級原料15に遠
心力が働き、被分級原料15内の比較的粗い粒子はこの
コアンダブロック4に沿って流れる噴流から外に飛び出
す。コアンダブロック4に沿って流れる噴流の外側に
は、入気流路11、12から各排気流路7、8、9に向
かう気流が流れ、コアンダブロック4に沿って流れる噴
流から外側に向かって飛び出した被分級原料15内の比
較的粗い粒子は、この気流による粒子毎に異なる飛散経
路の差によって所定の粒径範囲毎に該当の排気流路7、
8、9に分別排出される。
【0017】この時、原料供給ノズル16からコアンダ
ブロック40の湾曲面41および側面42に沿って流れ
る気流の一部は、コアンダブロック40に穿設されてい
る吸引孔46から吸い込まれて貫通孔45中を流れ、排
出口47から管路24に排出される。これにより、原料
供給ノズル16から原料選別室14中に噴射される被分
級原料15を含んだ噴流は、その流れが乱されることが
なく、コアンダブロック40の気流接触面である湾曲面
41および側面42から剥離することなく排気流路7に
向って流れる。
ブロック40の湾曲面41および側面42に沿って流れ
る気流の一部は、コアンダブロック40に穿設されてい
る吸引孔46から吸い込まれて貫通孔45中を流れ、排
出口47から管路24に排出される。これにより、原料
供給ノズル16から原料選別室14中に噴射される被分
級原料15を含んだ噴流は、その流れが乱されることが
なく、コアンダブロック40の気流接触面である湾曲面
41および側面42から剥離することなく排気流路7に
向って流れる。
【0018】したがって、原料供給ノズル16から原料
選別室14内に噴出された被分級原料15に含まれる粒
子は、原料選別室14の幅一杯に広がった状態で飛散降
下するので、被分級原料中に含まれる粒子の粒径に対応
する各々の排気流路7、8、9中に確実に流入させるこ
とができ、もって被分級原料15を分級する精度を向上
させることができる。
選別室14内に噴出された被分級原料15に含まれる粒
子は、原料選別室14の幅一杯に広がった状態で飛散降
下するので、被分級原料中に含まれる粒子の粒径に対応
する各々の排気流路7、8、9中に確実に流入させるこ
とができ、もって被分級原料15を分級する精度を向上
させることができる。
【0019】なお、本実施例においてはコアンダブロッ
ク40の気流接触面に穿設した複数のの吸引孔46を図
3に示すように配設しているが、これにとらわれる必要
はなく、例えばコアンダブロック40の表面に沿って流
れる気流の上流側において吸引孔46の個数を少なく
し、反対に下流側において個数を多くすることとすれ
ば、コアンダブロック40の気流接触面から剥離しやす
い気流の下流側において効果的に気流をコアンダブロッ
ク40内に吸い込むことができるから、気流のコアンダ
ブロック40からの剥離を防止することができる。
ク40の気流接触面に穿設した複数のの吸引孔46を図
3に示すように配設しているが、これにとらわれる必要
はなく、例えばコアンダブロック40の表面に沿って流
れる気流の上流側において吸引孔46の個数を少なく
し、反対に下流側において個数を多くすることとすれ
ば、コアンダブロック40の気流接触面から剥離しやす
い気流の下流側において効果的に気流をコアンダブロッ
ク40内に吸い込むことができるから、気流のコアンダ
ブロック40からの剥離を防止することができる。
【0020】また、本実施例においてはコアンダブロッ
ク40の気流接触面に穿設されている吸引孔46の断面
形状を円形としているが、これにとらわれる必要はな
く、例えば図4および図5に示すように、コアンダブロ
ック50の厚み方向に幅を有する矩形状の断面形状を有
する複数のスリット56を穿設することとしても良い。
さらに、側壁の影響による気流の乱れを少なくするため
にスリット56の幅はコアンダブロック50の幅と同じ
にし、コアンダブロック50を複数のスリット56によ
り複数のブロックに分けることもできる。そして、前記
スリット56の気流接触面上の開口の気流の上流側の端
縁に丸みを持たせることにより、コアンダブロックの気
流接触面に沿って流れる気流の一部を効率よく、かつそ
の流れを乱すことなく前記スリット56内に吸い込むこ
とができる。
ク40の気流接触面に穿設されている吸引孔46の断面
形状を円形としているが、これにとらわれる必要はな
く、例えば図4および図5に示すように、コアンダブロ
ック50の厚み方向に幅を有する矩形状の断面形状を有
する複数のスリット56を穿設することとしても良い。
さらに、側壁の影響による気流の乱れを少なくするため
にスリット56の幅はコアンダブロック50の幅と同じ
にし、コアンダブロック50を複数のスリット56によ
り複数のブロックに分けることもできる。そして、前記
スリット56の気流接触面上の開口の気流の上流側の端
縁に丸みを持たせることにより、コアンダブロックの気
流接触面に沿って流れる気流の一部を効率よく、かつそ
の流れを乱すことなく前記スリット56内に吸い込むこ
とができる。
【0021】さらに、上述したコアンダブロック40、
50に貫設されている複数の貫通孔45、55は、いず
れも一つの管路24に連通するようにされ、もって複数
の前記貫通孔45、55のいずれにも等しい吸引負圧が
作用するようにされているが、これにとらわれる必要は
無く、例えば貫通孔45、55の各々の内径をそれぞれ
異ならせたり、貫通孔45、55の各々にバルブを設け
たり、あるいは貫通孔45、55の各々を異なった吸引
負圧が作用する複数の管路にそれぞれ連通させたりする
ことにより、貫通孔45、55のそれぞれに作用する吸
引負圧を変えることができる。これにより、コアンダブ
ロック40、50の湾曲面気流接触面に開口する複数の
吸引孔46、56のそれぞれが気流を吸い込む吸引力
を、コアンダブロックの表面の気流の流れ方向に下流側
ほど強く吸引するように漸次変化させることができ、も
って気流がコアンダブロック40、50からの剥離し易
い下流側における剥離の発生を効果的に防止することが
できる。
50に貫設されている複数の貫通孔45、55は、いず
れも一つの管路24に連通するようにされ、もって複数
の前記貫通孔45、55のいずれにも等しい吸引負圧が
作用するようにされているが、これにとらわれる必要は
無く、例えば貫通孔45、55の各々の内径をそれぞれ
異ならせたり、貫通孔45、55の各々にバルブを設け
たり、あるいは貫通孔45、55の各々を異なった吸引
負圧が作用する複数の管路にそれぞれ連通させたりする
ことにより、貫通孔45、55のそれぞれに作用する吸
引負圧を変えることができる。これにより、コアンダブ
ロック40、50の湾曲面気流接触面に開口する複数の
吸引孔46、56のそれぞれが気流を吸い込む吸引力
を、コアンダブロックの表面の気流の流れ方向に下流側
ほど強く吸引するように漸次変化させることができ、も
って気流がコアンダブロック40、50からの剥離し易
い下流側における剥離の発生を効果的に防止することが
できる。
【0022】実施例2
上述した実施例1の気流分級機100においては、コア
ンダブロック40、50に貫設した貫通孔45、55を
介して排気流路7に向かって流れる気流の一部を吸引
し、もって気流がコアンダブロック40、50の表面か
ら剥離しないようにしている。ところで、コアンダブロ
ック40、50に沿って飛散降下する被分級原料15中
に含まれる粒子の内、最も粒径が小さい粒子はコアンダ
ブロック40、50の気流接触面にごく近い部分を飛散
降下する。したがって、貫通孔45、55を介して管路
24内に吸引した気流の一部には、被分級原料15中に
含まれる粒子の内、最も粒径が小さい粒子が含まれる。
そこで、前記管路24に集塵装置を接続することによ
り、貫通孔45、55を介して吸い込まれた最も粒径の
小さい粒子を集塵することができる。
ンダブロック40、50に貫設した貫通孔45、55を
介して排気流路7に向かって流れる気流の一部を吸引
し、もって気流がコアンダブロック40、50の表面か
ら剥離しないようにしている。ところで、コアンダブロ
ック40、50に沿って飛散降下する被分級原料15中
に含まれる粒子の内、最も粒径が小さい粒子はコアンダ
ブロック40、50の気流接触面にごく近い部分を飛散
降下する。したがって、貫通孔45、55を介して管路
24内に吸引した気流の一部には、被分級原料15中に
含まれる粒子の内、最も粒径が小さい粒子が含まれる。
そこで、前記管路24に集塵装置を接続することによ
り、貫通孔45、55を介して吸い込まれた最も粒径の
小さい粒子を集塵することができる。
【0023】図6に示す分級装置200は、このような
考え方に基づいて構成されたもので、前述した気流分級
機100に設けられているコアンダブロック40(5
0)にそれぞれ配設されている排気流路7、8、9のそ
れぞれには、従来と同様に集塵装置71、72、73が
接続されていることに加えて、コアンダブロック40、
50に貫設されている貫通孔45、55に接続されてい
る管路24にも同様の集塵装置74が接続されている。
なお、これらの集塵装置71、72、73、74は、吸
引ブロワ75がダンパ76を介して集塵機77に接続さ
れたものである。また、被分級原料15は、原料ホッパ
61、振動フィーダ62、圧縮空気供給源63、および
原料供給ノズル16を介して原料選別室14中に噴射さ
れるようにされている。これにより、この分級装置20
0においては、被分級原料15に含まれている粒子を、
粗粉、中粉、細粉、微粉の4段階に分級して、それぞれ
の集塵装置71、72、73、74にそれぞれ集塵する
ことができるようにされている。
考え方に基づいて構成されたもので、前述した気流分級
機100に設けられているコアンダブロック40(5
0)にそれぞれ配設されている排気流路7、8、9のそ
れぞれには、従来と同様に集塵装置71、72、73が
接続されていることに加えて、コアンダブロック40、
50に貫設されている貫通孔45、55に接続されてい
る管路24にも同様の集塵装置74が接続されている。
なお、これらの集塵装置71、72、73、74は、吸
引ブロワ75がダンパ76を介して集塵機77に接続さ
れたものである。また、被分級原料15は、原料ホッパ
61、振動フィーダ62、圧縮空気供給源63、および
原料供給ノズル16を介して原料選別室14中に噴射さ
れるようにされている。これにより、この分級装置20
0においては、被分級原料15に含まれている粒子を、
粗粉、中粉、細粉、微粉の4段階に分級して、それぞれ
の集塵装置71、72、73、74にそれぞれ集塵する
ことができるようにされている。
【0024】また、実施例1において前述したように貫
通孔45、55のコアンダブロック40、50の表面に
開口する吸引孔46、56の配置を気流の流れに沿って
適宜配設するとともに、さらに各々の貫通孔45、55
に接続した集塵装置により貫通孔45、55に作用させ
る吸引負圧を第1の気流の流れ方向に漸次変化させるこ
とにより、複数の貫通孔45、55のそれぞれを介して
吸引する粒子の粒径を異なるものとすることができる。
したがって、複数の貫通孔45、55のそれぞれに独立
した集塵装置を取り付けることにより、貫通孔45、5
5を介して吸引する微粉を粒径の大きさによってさらに
分級して各々の集塵装置に集塵することができる。
通孔45、55のコアンダブロック40、50の表面に
開口する吸引孔46、56の配置を気流の流れに沿って
適宜配設するとともに、さらに各々の貫通孔45、55
に接続した集塵装置により貫通孔45、55に作用させ
る吸引負圧を第1の気流の流れ方向に漸次変化させるこ
とにより、複数の貫通孔45、55のそれぞれを介して
吸引する粒子の粒径を異なるものとすることができる。
したがって、複数の貫通孔45、55のそれぞれに独立
した集塵装置を取り付けることにより、貫通孔45、5
5を介して吸引する微粉を粒径の大きさによってさらに
分級して各々の集塵装置に集塵することができる。
【0025】
【発明の効果】すなわち、本発明の気流分級方法および
気流分級機においては、コアンダブロックの気流接触面
に穿設した吸引孔を介してコアンダブロックの表面に沿
って流れる気流の一部を吸引するので、被分級原料を含
む気流を原料選別室内に高速で噴出させても、気流がコ
アンダブロックの気流接触面から剥離することが無い。
したがって、被分級原料に含まれる粒子にはコアンダ効
果による遠心力が作用し、最も粒径が大きい粒子がコア
ンダブロックから最も離れ、粒径が最も小さい粒子がコ
アンダブロックに最も接近するように、原料選別室の幅
一杯に広がって飛散降下するから、被分級原料中に含ま
れる粒子を、粒子の粒径に対応する各々の排気流路中に
確実に流入させることができ、もって被分級原料を分級
する精度を向上させることができる。
気流分級機においては、コアンダブロックの気流接触面
に穿設した吸引孔を介してコアンダブロックの表面に沿
って流れる気流の一部を吸引するので、被分級原料を含
む気流を原料選別室内に高速で噴出させても、気流がコ
アンダブロックの気流接触面から剥離することが無い。
したがって、被分級原料に含まれる粒子にはコアンダ効
果による遠心力が作用し、最も粒径が大きい粒子がコア
ンダブロックから最も離れ、粒径が最も小さい粒子がコ
アンダブロックに最も接近するように、原料選別室の幅
一杯に広がって飛散降下するから、被分級原料中に含ま
れる粒子を、粒子の粒径に対応する各々の排気流路中に
確実に流入させることができ、もって被分級原料を分級
する精度を向上させることができる。
【図1】本発明に係る実施例1の気流分級機の縦断面図
である。
である。
【図2】図1に示すコアンダブロックを拡大して示す断
面図である。
面図である。
【図3】図2に示すコアンダブロックを図3中に示すA
矢視線方向から見た側面図である。
矢視線方向から見た側面図である。
【図4】本発明に係る実施例2の気流分級機に用いるコ
アンダブロックを拡大して示す断面図である。
アンダブロックを拡大して示す断面図である。
【図5】図4に示すコアンダブロックを図4中に示すB
矢視線方向から見た側面図である。
矢視線方向から見た側面図である。
【図6】分級精度を向上させる場合の被分級粒子の流れ
を模式的に示す説明図である。
を模式的に示す説明図である。
【図7】従来の気流分流機の縦断面図である。
【図8】被分級粒子を気流中に噴出するときの粒子の飛
散軌道を模式的に示す説明図である。
散軌道を模式的に示す説明図である。
【図9】被分級粒子を気流中に噴出する速度を高めた場
合の問題点を模式的に説明する説明図である。
合の問題点を模式的に説明する説明図である。
7、8、9 排気流路
11、12 入気流路
14 原料選別室
15 被分級原料
16 原料供給ノズル
18 ホッパ
19 圧縮空気流
21、22、23、24 管路
40、50 コアンダブロック
41、51 湾曲面
42、52 側面
43、外周面
45、55 貫通孔
46、56 吸引孔
47、57 排出孔
61 原料ホッパ
62 振動フィーダ
63 圧縮空気供給源
71、72、73、74 集塵装置
75 吸引ブロワ
76 ダンパ
77 集塵機
100 気流分級機
200 分級装置
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 昭62−264065(JP,A)
特開 平6−91229(JP,A)
特開 平5−38484(JP,A)
特開 昭63−267488(JP,A)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
B07B 1/00 - 15/00
Claims (13)
- 【請求項1】被分級原料を含む噴流をコアンダブロック
の湾曲して延びる気流接触面に沿って噴出させ、前記被
分級原料中に含まれる粒子にコアンダ効果を作用させて
前記粒子をその粒径の大きさに応じて分類する気流分級
方法において、前記コアンダブロックの気流接触面に沿
って流れる気流の一部を前記コアンダブロックの気流接
触面に開口する吸引孔から吸引することを特徴とする気
流分級方法。 - 【請求項2】前記気流を、前記コアンダブロックにおけ
る少なくとも気流移動方向に沿って複数設けた前記吸引
孔から吸引することを特徴とする請求項1に記載の気流
分級方法。 - 【請求項3】前記気流を吸引する吸引力を、前記吸引孔
毎に異ならせることを特徴とする請求項2に記載の気流
分級方法。 - 【請求項4】前記吸引孔毎の吸引力を、前記コアンダブ
ロック表面の前記気流の下流側に向かって漸次変化させ
ることを特徴とする請求項3に記載の気流分級方法。 - 【請求項5】前記吸引孔から吸い込んだ前記粒子を集塵
することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載
の気流分級方法。 - 【請求項6】原料選別室と、前記原料選別室に連通する
入気流路および複数に分岐させた排気流路と、前記原料
選別室内に突出する湾曲した気流接触面を有するコアン
ダブロックと、前記気流接触面に沿って前記原料選別室
内に噴出される圧縮気体の流れに被分級原料を乗せた気
流を形成する原料供給ノズルとを備えた気流分級機にお
いて、前記コアンダブロックの気流接触面に沿って流れ
る気流の一部を吸引する吸引孔を前記コアンダブロック
の気流接触面に穿設するとともに、前記吸引孔を気流吸
引手段に連通させたことを特徴とする気流分級機。 - 【請求項7】前記気流接触面に、複数の前記吸引孔が穿
設されていることを特徴とする請求項6に記載の気流分
級機。 - 【請求項8】複数の前記吸引孔のそれぞれに、気流を吸
引する吸引力を調節する吸引力調節手段を備えることを
特徴とする請求項7に記載の気流分級機。 - 【請求項9】前記吸引孔の吸引力が、前記気流の下流側
に向かって漸次変化可能に構成されたことを特徴とする
請求項8に記載の気流分級機。 - 【請求項10】前記吸引孔が、前記気流接触面上で前記
気流の流れ方向と直交する前記コアンダブロックの厚み
方向に延びるスリットとされていることを特徴とする請
求項6から9のいずれかに記載の気流分級機。 - 【請求項11】前記気流接触面における前記スリットの
開口の前記気流の上流側の縁角部が丸められていること
を特徴とする請求項10に記載の気流分級機。 - 【請求項12】請求項1乃至11のいずれかに記載の気
流分級機に形成された前記吸引孔から吸い込んだ粒子を
集塵するための集塵手段を備えることを特徴とする気流
分級装置。 - 【請求項13】前記吸引孔のそれぞれに独立した前記集
塵手段が接続されていることを特徴とする請求項12に
記載の気流分級装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23338894A JP3510346B2 (ja) | 1994-09-28 | 1994-09-28 | 気流分級方法及び気流分級機並びに該分級機を備えた分級装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23338894A JP3510346B2 (ja) | 1994-09-28 | 1994-09-28 | 気流分級方法及び気流分級機並びに該分級機を備えた分級装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0889900A JPH0889900A (ja) | 1996-04-09 |
JP3510346B2 true JP3510346B2 (ja) | 2004-03-29 |
Family
ID=16954318
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23338894A Expired - Fee Related JP3510346B2 (ja) | 1994-09-28 | 1994-09-28 | 気流分級方法及び気流分級機並びに該分級機を備えた分級装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3510346B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9006302B2 (en) | 2010-09-08 | 2015-04-14 | 3M Innovative Properties Company | Glass bubbles, composites therefrom, and method of making glass bubbles |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6327919B2 (ja) * | 2013-04-26 | 2018-05-23 | ホソカワミクロン株式会社 | 気流式分級装置 |
CN109126295B (zh) * | 2017-06-13 | 2023-08-22 | 荆门市格林美新材料有限公司 | 荧光粉集尘装置 |
-
1994
- 1994-09-28 JP JP23338894A patent/JP3510346B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9006302B2 (en) | 2010-09-08 | 2015-04-14 | 3M Innovative Properties Company | Glass bubbles, composites therefrom, and method of making glass bubbles |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0889900A (ja) | 1996-04-09 |
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