JPS6410017B2 - - Google Patents

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JPS6410017B2
JPS6410017B2 JP18191281A JP18191281A JPS6410017B2 JP S6410017 B2 JPS6410017 B2 JP S6410017B2 JP 18191281 A JP18191281 A JP 18191281A JP 18191281 A JP18191281 A JP 18191281A JP S6410017 B2 JPS6410017 B2 JP S6410017B2
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JP
Japan
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monomer
film
weight
ultraviolet
parts
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JP18191281A
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Yosha Mizuno
Naohiro Murayama
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Kureha Corp
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Kureha Corp
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は紫外線を遮断する性質を有するフツ化
ビニリデン系樹脂組成成形物に関するものであ
る。 多くの有機ポリマー;例えばポリエチレン、ポ
リプロピレン、ポリ塩化ビニル、飽和または不飽
和ポリエステル、ポリカーボネートなどは日光に
曝されると次第に劣化し、ある種のポリマーは望
ましからざる着色を呈する。この現象はこれらの
ポリマーが太陽光中の紫外線、特に波長290〜400
mμの光線に対して感受性が大きいことに基因し
ている。これに反し、フツ化ビニリデン系樹脂、
特にポリフツ化ビニリデンは紫外線に対して極め
て大きい抵抗性を有し、長期間の日光曝露によつ
ても劣化しない特徴を有している。 しかしフツ化ビニリデン系樹脂のフイルムで包
装しても内部の物質を光劣化より保護することは
出来ないし、フツ化ビニリデン系樹脂のフイルム
で被覆しても被覆された基材が保護されることも
少ない。その理由はフツ化ビニリデン系樹脂が耐
紫外線性と同時に極めて高い紫外線透過率を有し
ているからである。一般にはこのような紫外線透
過率の大きいポリマーによつて包装または被覆さ
れた物質の光劣化はそのポリマー中に紫外線吸収
剤を混合することによつて改善されることが周知
である。しかしポリフツ化ビニリデンに対しては
特公昭37−11224号に示された紫外線吸収剤を添
加しても完全な混合が困難である。その他の現在
市販されている一般の紫外線吸収剤についても同
様である。即ち、ポリフツ化ビニリデンは高い結
晶性を有しているので、加工温度が比較的高くか
つ多くの化合物との相溶性に乏しい。従つて一般
の紫外線吸収剤をポリフツ化ビニリデンに添加し
ても蒸気圧の大きい紫外線吸収剤は加工中に揮散
し易いし、これを補うために多量の吸収剤を添加
してポリフツ化ビニリデン中に吸収剤を残すこと
が出来たとしても、吸収剤はポリフツ化ビニリデ
ンから徐々に単離してポリフツ化ビニリデンの表
面に浸出してくる。そのためポリフツ化ビニリデ
ンに紫外線吸収剤を混合させたものは徐々に紫外
線遮断性が経時的に低下する。また相溶性の乏し
い吸収剤の混合はポリフツ化ビニリデンの透明性
が低下する欠点もある。 かかる課題を解決するものとして特公昭52−
48897号においては2―ヒドロキシ―4―(3―
メタアクリロキシ―2―ヒドロキシプロポキシ)
―ベンゾフエノンとメチルメタアクリレートまた
はエチルメタアクリレートとの共重合体を紫外線
吸収剤とするポリフツ化ビニリデン組成物が提案
された。しかしかかる組成物は透明性がやや不満
足である。その上にかかる紫外線吸収剤とポリフ
ツ化ビニリデンとの相溶性が不十分であり、多量
に紫外線吸収剤を含めることができない。そのた
め、かかる組成物からなる薄膜により紫外線を完
全に遮断しようとしても、フイルムの厚さが例え
ば数μ程度の様に薄ければ紫外線の遮断が不可能
となる。一方ポリフツ化ビニリデン樹脂としては
高価であるため、フイルムの厚さの薄いことが工
業的に広く使用される上で強く要望されている。 本発明の目的は紫外線を遮断する性質に優れ、
しかも透明なフツ化ビニリデン系樹脂組成物から
なる成形物を提供するにある。本発明の目的を達
成するための要旨とするところは、この明細書の
頭書に記載した通りである。以下本発明を詳細に
説明する。 本発明成形物の組成はフツ化ビニリデン系樹脂
に下記モノマー(A)およびモノマー(B)を共重合して
得られる共重合体を高分子量紫外線吸収剤として
添加混合したものからなる。 モノマー(A): ここでR1はHまたはCH3、 X1、X2は炭素数が1〜4の飽和炭化水素基、
H又はハロゲン基 Y1、Y2はH又はOHであり、しかもY1、Y2
少なくともいずれかはOH モノマー(B): ここでR2はHまたはCH3 R3は炭素数が1〜5の範囲にある飽和炭化水
素基 該共重合体の構成単位であるモノマー(A)は成形
物の単位受光面積当り1×10-3モル/m2以上含ま
れていることが紫外線の遮蔽をする上で必要であ
る。好ましくは5×10-3モル/m2以上、より一層
好ましくは1×10-2モル/m2以上である。 モノマー(A)及びモノマー(B)からなる共重合体は
フツ化ビニリデン系樹脂と均一に混ざり合い、組
成物を透明にする上でモノマー(A)とモノマー(B)の
モル比を1以下とすることが必要であり、好まし
くは1/2以下、より一層好ましくは1/3以下とする
ものである。なお0.01以上が好ましい。 またモノマー(A)及びモノマー(B)からなる共重合
体はモノマー(A)及びモノマー(B)のみからなる共重
合体に限られるものではなく、これらと共重合可
能な他のモノマー単位を少量含んでいても良い
が、モノマー(A)及びモノマー(B)のみからなる共重
合体が好ましく用いられる。 上記高分子量紫外線吸収剤はフツ化ビニリデン
系樹脂と相溶性が良く広範囲の組成比で混合可能
であり、フツ化ビニリデン系樹脂100重量部に対
して1〜200重量部添加混合される。1重量部以
下の添加はフツ化ビニリデン系樹脂に十分な紫外
線遮断性を与えないし、200重量部以上の添加は
紫外線遮断の見地からは不必要であるばかりでな
く、かえつてフツ化ビニリデン系樹脂の機械的性
質を低下させる。なおより好ましい添加量は2〜
100重量部の範囲である。 紫外線吸収能を有するモノマー(A)は英国特許第
885986号及び898065号に開示されており、合成す
ることが出来る。またモノマー(A)とモノマー(B)と
の共重合は一般的なラジカル重合の技術によつて
容易に行ない得る。 本発明に使用されるフツ化ビニリデン系樹脂は
例えば商品名クレハKFポリマー(呉羽化学工業
社製)またはカイナー(ペンウオルト社製)とし
て市販されているポリマーであり、フツ化ビニリ
デンのホモポリマーのみならず、フツ化ビニリデ
ン含有量70モル%以上のコポリマーでもホモポリ
マーと同等の特性を有するものも含まれる。フツ
化ビニリデンと共重合可能なコモノマーには例え
ば4フツ化エチレン、6フツ化プロピレン、塩化
3フツ化エチレン、フツ化ビニルなどがある。 上記組成物は押出、射出、圧縮、ブローなどの
一般的な加熱加工方法によつて、フイルム、シー
ト、チユーブ、糸などに容易に加工され得るし、
溶液またはデイスパージヨンの形でコーテイング
として適用され得る。特に2ないし500ミクロン
厚みのフイルム状の本発明のフツ化ビニリデン系
樹脂組成物の成形物は透明であり、かつ耐候性に
優れている上に、紫外線を遮断する性質を有して
いる。従つて紫外線によつて劣化され易い材料が
本発明の成形物により包装、被覆された場合、材
料の劣化が著しく抑制され、その産業的効果は極
めて大きい。 以下、実施例によつて本発明を具体的に説明す
るが、これが本発明を限定するものでないことは
言うまでもない。 製造例 モノマー(A)の製造 200gのメタノールに12gのNaOHを溶解した
溶液中に64.2gの2.4―ジヒドロキシベンゾフエ
ノンを溶解し、この溶液からエバポレータでメタ
ノールを蒸留除去し、乾燥した。得られた粉末を
脱水したベンゼン500g中に分散させた。 撹拌冷却しながらこの溶液に28.4gのメタアク
リルクロライドを滴下し、滴下終了後約1時間室
温で撹拌を続けた。その後60℃に昇温し15分間撹
拌を続け、この溶液中の不溶物を分離過し、
液中のベンゼンをエバポレーターにより蒸留除去
し、残つた油状物を水/エタノール=15/100(容
積比)溶液中で再結晶化した。2―ヒドロキシ―
4―メタアクリロキシ―ベンゾフエノンの粉末、
すなわちモノマー(A)が得られた。 実施例 1 製造例で得た2―ヒドロキシ―4―メタアクリ
ロキシのベンゾフエノンはメチルメタアクリレー
トと種々の割合で共重合させることができる。こ
こでは仕込み重量比が2―ヒドロキシ―4―メタ
アクリロキシ―ベンゾフエノン:メチルメタアク
リレート=1:2の共重合体の例を代表例として
述べる(モル比0.18)。 重合は次のようにして行つた。 (仕込み組成) (1) 2―ハイドロキシ―4―メタアクリロキシ―
ベンゾフエノン 20重量部 (2) メチルメタアクリレート 40 〃 (3) 脱イオン水 150 〃 (4) ポリビニルアルコール(懸濁剤)0.1 〃 (5) アゾビスイソブチロニトリル(開始剤)
0.25 〃 (6) ドデシルメルカプタン(連鎖移動剤)
0.15 〃 まず、2―ハイドロキシ―4―メタアクリロキ
シ―ベンゾフエノンをメチルメタアクリレートに
混合し、この混合物中に開始剤と連鎖移動剤を溶
解した。あらかじめ懸濁剤を溶解しておいた水溶
液中にこの液を分散し、次いで系の空間をN2
スで置換した。激しく撹拌し、充分に分散懸濁さ
せてから60℃に昇温して共重合を開始した。共重
合反応は約10時間行なつた。 共重合の終了後、得られたコポリマーを取出し
十分に水洗した後、40℃で約15時間真空乾燥し
た。コポリマーは淡黄色の粉末状であり、4塩化
エタン、クロロホルム等の溶剤に容易に溶解し
た。第1図にクロロホルム溶液より作成したキヤ
ストフイルムの赤外線吸収スペクトルを示した。 次にポリフツ化ビニリデン粉末(呉羽化学工業
製商品名;「クレハKFポリマー#1000」)100重量
部に対して、上記の方法で得たコポリマー粉末30
重量部を添加し、ヘンシエルミキサーで十分に混
合した。さらにこの混合物を175℃で十分にロー
ル練りし、次いで加熱加圧プレスを使用して250
℃、100Kg/cm2の条件下で0.4mm厚みのプレスシー
トに作成した。得られたプレスシートを155℃の
温度で一方向に延伸し、次いで前記延伸方向と垂
直方向に延伸して、25ミクロンの延伸フイルムを
作成した。この延伸後のフイルムの受光面に対し
モノマー(A)なるコポリマー構成単位は1×10-2
ル/m2の割合で分布していた。 さて、得られたフイルムは波長500mμの可視
光線透過率が83%であり、極めて優れた透明性を
有していた。しかも紫外線分光器による測定はこ
のフイルムが波長210〜350mμの紫外線を完全に
遮断することを示した。第2図は紫外線可視光線
分光器による測定結果で、曲線aは本実施例で得
られたフイルム、曲線bはポリフツ化ビニリデン
単独のフイルムの紫外線吸収曲線である。 実施例2及び比較例1 実施例1で得られたフイルムを硬質ポリ塩化ビ
ニルの厚み2mmの板の片面にポリウレタン系接着
剤(商品名:セメダイン#1300)で貼合せ、該フ
イルム面を光源に対向させてウエザーメーターに
設置した。また比較のためにフイルムを貼合せな
い硬質ポリ塩化ビニル板も同時に設置した。2000
時間の曝露の後に取出された試料のうち該フイル
ムを貼合わせた硬質ポリ塩化ビニル板は曝露しな
いものに較べて殆んど差異を認めることが出来な
かつた。これに対し、該フイルムを貼合せない硬
質ポリ塩化ビニル板は褐色不透明化した。 また、ポリカーボネート板、ガラス繊維強化ポ
リエステル板の場合も同様にウエザーメーターに
よる2000時間曝露のテストにおいて貼合されたフ
イルムがポリカーボネート板やガラス繊維強化ポ
リエステル板の紫外線による劣化を抑制すること
を示した。 実施例3〜7及び比較例2 実施例1と同様の方法によつてモノマー(A)を2
―ヒドロキシ―4―メタアクリロキシ・ベンゾフ
エノンとし、モノマー(B)をメチルメタアクリレー
トとし、モノマー(A)のモノマー(B)に対するモル比
を表1に示す様にしたポリマー5種類を作成し
た。次いで実施例1と同様にして、それぞれを添
加混合したポリフツ化ビニリデンから厚み25ミク
ロンのフイルム5種類を作成した。ポリフツ化ビ
ニリデンに対する添加量および得られたフイルム
の波長500mμの可視光線透過率、波長320mμの
紫外線の透過率をまとめて表―1に示した。
【表】 註 *:モノマー(A)のみ
なお、ポリフツ化ビニリデン単独フイルム(25
ミクロン厚み)の波長320mμの紫外線透過率は
80%であり、可視光線透過率は83%である。 実施例 8 2―ヒドロキシ―4―アクリロキシ―ベンゾフ
エノンとメチルアクリレートおよびエチルメタア
クリレートの三元共重合体を次のようにして作成
した。 (仕込み組成) 2―ヒドロキシ―4―アクリロキシ―ベンゾフエ
ノン 25重量部 メチルアクリレート 20 〃 エチルメタアクリレート 15 〃 脱イオン水 150 〃 ポリビニルアルコール 0.1 〃 アゾビスイソブチロニトリル 0.25 〃 ドデシルメルカプタン 0.15 〃 上記組成物を反応器に仕込み、空間をN2ガス
で置換してから、重合温度45℃で15時間懸濁重合
させた。得られたコポリマー粉末を反応系から取
出して、十分水洗し、30℃で一夜真空乾燥した。 ポリフツ化ビニリデン粉末100重量部に対し、
上記コポリマー粉末20重量部を添加し、175℃の
温度でロール練りした後、230℃の温度で厚さ0.5
mmのプレスシートにした。得られたプレスシート
を155℃の温度で一方向に延伸し、次いで前記延
伸方向とは垂直方向に延伸して25ミクロンの延伸
フイルムを作成した。 2―ヒドロキシ―4―アクリロキシ―ベンゾフ
エノンなるコポリマー構成単位は受光単位面積に
就き、その受光面を透過する成形材料中に9.1×
10-3モル/m2含まれている。得られたフイルムは
83%の透明性を有しており、しかも紫外線分光器
による測定によればこのフイルムが波長範囲210
〜350ミリミクロンの紫外線を完全に遮断するこ
とを示した。 実施例 9 実施例8で得られたコポリマー150重量部をポ
リフツ化ビニリデン粉末100重量部に添加し、170
℃の温度でロール練りした後、220℃で厚さ0.2ミ
リのプレスシートにした。2―ヒドロキシ―4―
アクリロキシ―ベンゾフエノンなるコポリマー構
成単位は受光単位面積に就き、その受光面を透過
する成形材料中に2.6×10-1モル/m2含まれてい
た。 得られたシートは波長500mμの可視光線透過
率が80%であり優れた透明性を有している。更に
適度の柔軟性と充分な強度を有している。しかも
紫外線分光器による測定によればこのフイルムが
波長範囲210〜350ミリミクロンの紫外線を完全に
遮断することを示した。 実施例 10 2―ヒドロキシ―4―メタアクリロキシ―ベン
ゾフエノンとtert―ブチルメタクリレートの共重
合体を次のようにして作成した。 (仕込み組成) 2―ヒドロキシ―4―メタアクリロキシ―ベンゾ
フエノン 25重量部 tert―ブチルメタクリレート 35 〃 脱イオン水 150 〃 ポリビニルアルコール 0.10 〃 アゾビスイソブチロニトリル 0.25 〃 ドデシルメルカプタン 0.10 〃 上記組成物を反応器に仕込み、空間をN2ガス
で置換してから重合温度50℃で15時間懸濁重合さ
せた。得られたコポリマー粉末を反応系から取出
して、充分水洗し、30℃で一夜真空乾燥した。 ポリフツ化ビニリデン粉末100重量部に対し、
上記コポリマー粉末20重量部を添加し、175℃の
温度でロール練りした後、230℃の温度で厚さ0.5
mmのプレスシートにした。得られたプレスシート
を155℃の温度で一方向に延伸し、次いで前記延
伸方向とは垂直方向に延伸して25ミクロンの延伸
フイルムを作成した。 2―ヒドロキシ―4―アクリロキシ―ベンゾフ
エノンなるコポリマー構成単位は受光単位面積に
就き、その受光面を透過する成形材料中に9.1×
10-3モル/m2含まれている。得られたフイルムは
波長500mμの可視光線透過率が82%であり、極
めて優れた透明性を有している。しかも紫外線分
光器による測定によればこのフイルムが波長範囲
210〜350ミリミクロンの紫外線を完全に遮断する
ことを示した。 実施例 11 フツ化ビニリデン/3フツ化塩化エチレンの重
量比が90/10からなるポリフツ化ビニリデン系コ
ポリマー粉末100重量部に対して、実施例1で得
たコポリマーである2―ヒドロキシ―4―メタア
クリロキシ―ベンゾフエノン・メチルメタクリレ
ートを20重量部添加した。これを170℃の温度で
ロール練りした後、220℃の温度で厚さ0.4mmのプ
レスシートにした。得られたプレスシートを155
℃の温度で一方向に延伸し、次いで前記延伸方向
とは垂直方向に延伸して25ミクロンの延伸フイル
ムを作成した。2―ヒドロキシ―4―アクリロキ
シ―ベンゾフエノンなるコポリマー構成単位は受
光単位面積に就き、その受光面を透過する成形材
料中に9.1×10-3モル/m2含まれている。 得られたフイルムは波長500mμ可視光線透過
率が83%であり、極めて優れた透明性を有してい
る。しかも紫外線分光器による測定によればこの
フイルムが波長210〜340ミリミクロンの紫外線を
完全に遮断することを示した。 比較例 3〜7 ポリフツ化ビニリデンホモポリマー100重量部
に対し、2―ヒドロキシ―4―(3―メタアクリ
ロキシ―2―ヒドロキシプロポキシ)―ベンゾフ
エノン(以下「BPMA」と示す)とメチルメタ
クリレート(以下「MMA」と示す)とのコポリ
マーを下記表に示す重量部加え、ヘンシエルミキ
サーで十分混合した。BPMAとMMAとの比を
同表に示す通りとし、その他は実施例1と同様に
実施した:その結果表に示す結果を得た。
【表】 【図面の簡単な説明】
第1図は本発明実施例に用いた高分子量紫外線
吸収剤の赤外線吸収スペクトルである。また第2
図は本発明のポリフツ化ビニリデン組成物フイル
ムa及びポリフツ化ビニリデン単独のフイルムb
の紫外線および可視光線の透過率を示す図であ
る。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 下記のモノマー(A)のモノマー(B)に対するモル
    比を1以下とする(A)及び(B)からなる共重合体1〜
    200重量部並びにフツ化ビニリデン系樹脂100重量
    部からなる組成物の成形物であり、かつ該共重合
    体の構成単位であるモノマー(A)が該成形物の単位
    受光面積当り1×10-3モル/m2以上含まれている
    フツ化ビニリデン系樹脂組成成形物。 (A): ここでR1はHまたはCH3、 X1、X2は炭素数が1〜4の飽和炭化水素基、
    H又はハロゲン基、 Y1、Y2はH又はOHであり、しかもY1、Y2
    少なくともいずれかはOH、 (B): ここでR2はHまたはCH3、 R3は炭素数が1〜5の飽和炭化水素基。
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