JPS639831Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は瞬間湯沸器等に使用する管接続装置の
改良に関するものであり、考案が目的とする点は
部品点数が少なく安価なワンタツチで接続できる
装置を提供せんとするものである。

従来の管接続装置を第３図、第４図に基づいて
説明すると、１は接続管、２は被接続管、３は接
続管１の先端付近に設けた鍔状の係止突起、４は
被接続管２の端部外周に刻設した環状の係止溝
（係止部）、５は接続管１に摺動自在に外挿した押
え金具で、該押え金具５の外周には係止段部６
（係止部）を削設してある。７は接続管１と被接
続管２とを連結する為の係止体で、適度の弾性を
有し、且つ左右対称に２つの長孔８を穿設した長
方形の板材を折曲して片９と片１０とを対向せし
め、各片９，１０を夫々所定形状に折り曲げてこ
れら片９，１０との向に合せにより環状部１１と
該環状部１１の下方に連続する末広がり状の挿入
部１２とを形成してあり、装着時長孔８を間に設
けたことにより分割された片９側の係止片９ａと
片１０側の係止片１０ａとが被接続管２の係止溝
４に没入係止し、一方係止片９ｂと係止片１０ｂ
とが押え金具５の係止段部６に係止するようにな
つている。１３は片９側の係止片９ａと係止片９
ｂとを下端で連結する連結部、１４は片１０側の
同様の連結部である。１５は接続管１の係止突起
３よりも先端側に外挿した０リング等のシールパ
ツキン、１６はスペーサ、１７はパツキン及びス
ペーサの脱落防止の為に接続管１端部に形成した
突起である。

以上に述べた従来例において、両管１、２を接
続するには、接続管１を被接続管２に挿入した
後、押え金具５を摺動させ該押え金具５を被接続
管２の端面に近づけ、管２の係止溝４と押え金具
５の係止段部６とに夫々係止片９ａ，１０ａ、係
止片９ｂ，１０ｂを臨ませて係止体７を押し込め
ば、該係止体７の挿入部１２が押し拡げられ、引
き続いて係止片９ａ，１０ａの環状部１１が係止
溝４に、係止片９ｂ，１０ｂの環状部１１が係止
段部６に夫々嵌入係止されることになり、而して
管１と管２は係止体７を介して簡単に接続される
のである。

このように従来例ではワンタツチで簡単に両管
１，２を接続できるのであるが、従来例のもので
はシールパツキン１５を外挿した部分が確実に被
接続管２内に挿入されるように、即ちシールパツ
キン１５の挿入しろを確保する為にスペーサ１６
が必要なものであり、このスペーサ１６は突起３
と突起１７間に外挿される必要がある。従つて従
来のものではスペーサ１６を製作する手間や又接
続管１の端部に突起１７を設ける前に予めスペー
サ１６を外挿しておかねばならず、それ故部品点
数が多く又製作工程も多いものであつた。

本考案は上記従来例の問題を解決せんとしたも
ので、以下第１図、第２図に示した一実施例に基
づき、従来例と対比して説明する。

２１は接続管で、鍔状の係止突起２３並びに突
起３７を設けたのは従来例と同じであるが、係止
突起２３と突起３７との間隔は従来例の係止突起
３と突起１７との間隔より小さくして、両突起２
３，３７間にはシールパツキン１５のみ外挿して
ある。２２は被接続管で、係止溝２４（係止部）
を設けた点は従来例と同様である。２５は接続管
２１に摺動自在に外挿したワツシヤで、該ワツシ
ヤ２５は中央をバーリングして、このバーリング
孔２６に接続管２１を挿通せしめるようにし、バ
ーリング壁２６ａを被接続管２側に向けて、先端
が係止突起２３に係止するようにしてある。２７
は係止体で、この係止体２７は従来例で説明した
係止体７と全く同じ形状のものを用いてある。

本考案は以上の構成よりなり、両管２１，２２
を接続するには、接続管２１を被接続管２２に挿
入した後ワツシヤ２５を摺動させて被接続管２２
の端面に当接せしめ、管２２の係止溝２４とワツ
シヤ２５の側方に係止体２７の係止片２９ａ，３
０ａ、係止片２９ｂ，３０ｂを臨ませて係止体２
７を押し込めば、係止体２７の挿入部３２が押し
拡げられ、引き続いて係止片２９ａ，３０ａの環
状片３１が係止溝２４に、係止片２９ｂ，３３ｂ
の環状片３１がワツシヤ２５の側面に夫々嵌入係
止されることになり、而して管２１，２２は係止
体２７を介して接続されるのである。この接続時
において接続管２１のシールパツキン３５の外挿
部分はワツシヤ２５を摺動させた時にバーリング
壁２６ａの先端により係止突起２３が押されて被
接続管２内に確実に挿入されるのであり、シール
は確実に行われるのである。即ち、従来例のスペ
ーサ１６分をバーリング壁２６ａにて押し込むの
である。

このように本考案は、外周に係止部を設けた被
接続管と先端付近に係止突起を設けた接続管とを
挿入接続し、前記係止部と接続管にバーリング壁
を係止突起に向けて摺動自在に外挿したワツシヤ
の側面とにかけて、板材を折曲形成してなり且つ
前記係止部に没入係止する係止片と前記ワツシヤ
側面に係止する係止片とをそれらの両端部にて互
いに一体連結せしめてなる片を一対に対向せしめ
た係止体を装着したものであるから、従来例にお
けるスペーサ１６が不要となり、かつワツシヤ２
５の加工も簡単で、その上接続管２１の突起３７
の加工も容易に行なえるのであり、従つて本考案
は従来例に比較して部品点数が少なく、製作工程
も短縮でき安価な管接続装置を提供することが出
来、実用的効果が大なるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す縦断面図、第
２図は同斜視図である。第３図は従来例を示す縦
断面図、第４図は従来例における係止体の斜視図
である。 ２１……接続管、２２……被接続管、２３……
係止突起、２４……係止部、２５……ワツシヤ、
２６ａ……バーリング壁、２７……係止体、２９
ａ……係止片、２９ｂ……係止片、３０ａ……係
止片、３０ｂ……係止片。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 外周に係止部を設けた被接続管と先端付近に係
   止突起と突起とを設けて両突起間にシールパツキ
   ンを配した接続管とを挿入接続し、前記係止部と
   接続管に係止突起に向けて摺動自在に外挿したワ
   ツシヤの側面とにかけて、板材を折曲形成してな
   り且つ前記係止部に没入係止する係止片と前記ワ
   ツシヤ側面に係止する係止片とをそれら両端部に
   て互いに一体連結せしめてなる片を一対に対向せ
   しめた係止体を挿着するものにおいて、前記ワツ
   シヤは中央を係止突起に向けて円筒状のバーリン
   グ壁を形成してあることを特徴とする管接続装
   置。