JPS6396843A - 電子銃 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野コ この発明は、陰極線管に用いられるもので、蛍光面に向
けて放射される電子ビームが通過するレンズ穴を有する
電極を備えた電子銃に関するものである。

［従来の技術］ 第４図は、従来の電子銃の構成を示す分解斜視図であり
、同図において、（１）は陰極で、水平−直線状に３９
．配置されている。（２）は、上記陰極（１）の前面に
設けられたＧｌ電極、（３）は上記Ｇｌ電極（２）の前
面に設けられたＧ２電極、（４）は上記Ｇ２電極（３）
の前面に設けられたＧ３電極であって、このＧ３電極（
４）には、３つのレンズ穴（４ａ）　、　（４ｂ）　、
　（４ｃ）が水平−直線状に配列され、これら３つのレ
ンズ穴（４ａ）、（４ｂ）、（４ｃ）は、それぞれ円弧
と楕円弧とをなめらかにつないだ曲線によって縁が形成
されているとともに、上記３つのレンズ穴（４ａ）、　
（４ｂ）　、　（４ｃ）を筒状に囲むレーストラック形
状に構成されている。

（４）は、上記Ｇ３電極（４）の前面に設けられたＧ４
電極であって、上記Ｇ３電極（４）と同様に、３つのレ
ンズ穴（５ａ）、（５ｂ）、（５ｃ）が水平−直線状に
配列され、これら３つのレンズ穴（５ａ）、（５ｂ）、
（５ｃ）は、それぞれ円弧と楕円弧とをなめらかにつな
いだ曲線によって縁が形成されているとともに、上記３
つのレンズ穴（５ａ）　、　（５ｂ）　、　（５ｃ）を
筒状に囲むレーストラック形状に構成されている。

そして、上記Ｇ３電極（４）にはおよそ８　、０００ボ
ルトの電圧が印加され、Ｇ４電極（５）にはおよそ１０
．０００ボルトの電圧か印加されるのが普通で、この０
３電極（４）と０４電極（５）とか、主レンズ部を構成
するフォーカス電極である。

つぎに、上記構成の動作について説明する。

図示省略のヒータで加熱され、１極（１）から放出され
る熱電子は、Ｇ１電極（２）の小穴を通り、Ｇ２電極（
３）の正電圧に吸引されて電子ビームとして引き出され
る。Ｇ２７１ｉ極（３）を通過した電子２ビームは、Ｇ
３電極（４）およびＧ４電極（５）に印加される正電圧
で加速される。

そして、主レンズ部を構成する上記Ｇ３電極（４）と０
４電極（５）に印加された電圧の差によって生じる電界
によって電子の軌道が曲げられ、３つの電子ビームはそ
れぞれ集束され、図示省略した蛍光面上に焦点を結び、
画面上にスポットとして結像する。

この場合、Ｇ３電極（４）およびＧ４電極（５）に形成
されている穴（４ａ）、（４ｂ）、（４ｃ）および（５
ａ）、（５ｂ）　、（５ｃ）は、縦方向の径が大きいの
で、実効的なレンズ径か大きくなり、小さなスポットを
形成している。

［発明が解消しようとする問題点１ 以上のように構成された従来の電子銃においては、電極
のレンズ穴の一部が楕円弧で形成されているから、その
レンズ穴の加工か困難て、加工精度が悪く、また、加工
後の品質検査、とくに寸法計測、形状検査が技術的に難
しいため、十分な品質管理が行なえず、その結果、歩留
りが悪く、また、フォーカス性能の保証がむずかしいと
いう問題があった。

この発明は上記のような問題点を解消するためになされ
たもので、レンズ穴の加工ならびに加工後の品質検査を
容易にして、歩留りの向上とフォーカス性能の向上とを
図ることがてきる電子銃を提供することを目的とする。

［問題点を解決するための手段コ この発明にかかる電子銃においては、電極のレンズ穴の
縁の曲線の一部を放物線としたことを特徴とする。

［作用］ この発明においては、電極のレンズ穴の縁の一部か、３
次の微分係数かＯであるという特長をもつ放物線からな
る曲線であるから、曲線半径の小さい曲線部分の加工が
容易になるとともに、その放物線部分の寸法計測、形状
検査も容易になる。

［実施例］ 以下、この発明の一実施例を図面にもとづいて説明する
。

第２図はこの発明の一実施例によるインライン型電子銃
の構成を示す概略斜視図であって、同図において第４図
と同一部分には、同一符号を付して、その詳しい説明は
省略する。

同図において、（６ｘ）、（６ｙ）、（６ｚ）および（
７ｘ）、（７ｙ）、（７ｚ）は、Ｇ３電極（４）の水平
−直線状に配列されたレンズ穴（４ａ）、（４ｂ）、（
４ｃ）およびＧ４電極（５）の水平−直線状に配列され
たレンズ穴（５ａ）、（５ｂ）、（５ｃ）ノ曲線縁であ
ッテ、具体的には、Ｇ３電極（４）と０４電極（５）を
共用して表わした第１図の拡大図で明示したように形成
されている。

すなわち、第１図において、（８ａ）　（Ｂｅ）　（８
ｉ）（８ｍ）　（８ａ）　（ｆｌｌｅ）は、Ｇ３電極（
４）における曲線縁（８り　（Ｂｙ）　（Ｅｔｚ）の一
部を形成する放物線の弧であり、（７ａ）、（７ｅ）　
（７４）、（７ｍ）　（７ａ）、（７ｅ）は、Ｇ４電極
（５）における曲線縁（７Ｋ）　（７ｙ）　（７ｚ）の
一部を形成する放物線の弧であり、これらは、曲率半径
が極小の点を頂点として形成されている。

（８ｂ）、（６ｃ）、（８ｄ）、（６ｆ）、（８ｇ）、
（８ｈ）、（８ｊ）、（８ｋ）。

（８１）、（６ｎ）、（Ｂｑ）、（８ｐ）、（８ｂ）、
（６ｃ）、（６ｄ）、（θｆ）。

（ｆ！ｇ）　、　（［３ｈ）は、Ｇ３電極（０における
曲線縁（ｔ３ｘ）（ｆｔｙ）　（１３ｚ）の残部を形成
する円弧であり、（７ｂ）　、　（７ｃ）、（７ｄ）、
（７ｆ）、（７ｇ）、（７ｈ）、（７ｊ）、（７ｋ）　
、（７１）、（７ｎ）、（７ｏ）、（７ｐ）、（７ｂ）
、（７ｃ）、（７ｄ）、（７Ｆ）、（７ｇ）、　（７ｈ
）は、Ｇ４電極（５）ノ曲線縁（７ｘ）　（７ｙ）　（
７２）（７）残部を形成する円弧である。

つぎに、上記構成の動作について説明する。

基本的には、第４図で示す従来構成のものの動作と同様
であって、上記Ｇ３電極（４）および０４電極（５）に
形成されているレンズ穴（４ａ）、（４ｂ）、（４ｃ）
および（５ａ）、（５ｂ）、（５ｃ）は、縦方向径か大
きく、実効的なレンズ穴か大きいため、小さなスポット
を形成する。

このようなスポット径への影響は、第１図の弧（６ａ）
、（６ｅ）、（６ｉ）、（６ｍ）および　（７ａ）、（
７ｅ）、（７ｉ）。

（７［０）、で示すところの、曲率半径が極小の点の近
傍において最も大きい。従って、スポット径を小さくす
るためには、これら弧の加工精度を良くしなければなら
ない。

放物線は、３次の微分係数がＯであるという特徴かあり
、同じ曲率半径に対して直線に最も近く、また加工の際
の精度も最もよい。

第３図は、放物線部分の寸法測定要領を示す。

同図において（ｌｌａ）、（ｌｌｂ）はそれぞれ点（８
ａ）　、　（８ｂ）の接線、（９）は上記接線（８ａ）
　、　（ａｂ）の交点、点（１０ａ）　、　（１０ｂ）
は上記接線（８ａ）　、　（８ｂ）と鉛直線の交点であ
る。放物線の特長により、線分（８ａ）　（９）−線分
（９）　（１０ａ）　−−（１）線分（８ｂ）　（９）
＝線分（９）　（１０ｂ）　−−（２）の関係かある。

接線は治具を用いれば容易に求まるので放物線部分の検
証は容易である。

なお、上記実施例ではＧ３電極（４）およびＧ４電極（
５）の両方について示したが、どちらか片方だけてもよ
い。

また、上記実施例ではＧ３電極（４）およびＧ４電極（
５）を示したが、他の電極でもよい。

また、上記実施例では曲率半径極小の点を放物線の頂点
としたか、これらが一致していなくても効果はある。

また、上記実施例では放物線と円弧だけで構成したが、
線分か入っていても効果は同じである。

［発明の効果］ 以上のように、この発明によれば、電極の穴の加工か容
易で、高精度に加工でき、しかも、寸法計測、形状検査
も容易であるから、加工後の品質検査、品質管理も的確
に行なえる。したがって、歩留りが良く、高性能な電子
銃が安価に得られるという効果かある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例による電極の拡大正面図、
第２図は、この実施例によるインライン型電子銃の構成
を示す概略斜視図、第３図は、この実施例による電極穴
の測定法説明図、また第４図は、従来の電子銃の構成を
示す概略斜視図である。 （１）・・・陰極、（２）・・・Ｇ１電極、（３）・・
・Ｇ２？ｌｔ極、（４）　・Ｇ　３電極、（４ａ）、（
４ｂ）、（４ｃ）・・・Ｇ　３電極の穴、（５）−Ｇ　
４電極、（５ａ）、　（５ｂ）　、　（５ｃ）”　Ｇ　
４電極の穴、（６ａ）〜（６ｐ）＝・電極の穴縁の弧。 なお、図中、同一符号は同一または相当部分を示す。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）電子ビームが通過するレンズ穴を有する電極を備
   えた電子銃において、上記レンズ穴の縁の曲線の一部を
   放物線としたことを特徴とする電子銃。
2. （２）上記放物線が、曲線の曲率半径極小の点を頂点と
   して形成されたものである特許請求の範囲第１項に記載
   の電子銃。
3. （３）上記レンズ穴が、水平一直線状に３つ配列された
   ものである特許請求の範囲第１項に記載の電子銃。