JPS6396707A - インラインギヤツプの磁気ヘツド - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ビデオフロッピー等の磁気記録再生装置に用
いるインラインギャップの磁気ヘッドに関するものであ
る。

〔発明の背景〕

ビデオフロッピー等の装置では、フレーム記録・再生を
行うために、トラックごとに隣接するコアのギャップが
一直線上に並んだインライン性の良好なインラインギャ
ップの磁気ヘッドが用いられる。このようなビデオフロ
ッピー等に用いるインラインギャップの磁気ヘッドは、
一般的な磁気ヘッドの特性の他に、インライン性及びク
ロストーク特性が良好で、かつ、コイルの巻線が容易に
行えることが要求される。ところが、従来のバルク型ヘ
ッドでは、形状及び製造方法の面から上記の要求を全て
にわたって十分に満たすことが困難であった０例えば、
隣接するギャップを同時加工するとともに、このギャッ
プをガードバンド隙間で複数に分離することによりイン
ライン性を確保したヘッドでは、ガードバンド隙間が線
材の最小線径程度の幅（４０μｍ程度）しかないために
、コイルの巻線が容易ではなくなる。

このため、現状では、ビデオフロッピー等の装置に用い
るインラインギャップの磁気ヘッドとして、主に薄膜ヘ
ッドが用いられている。薄膜ヘッドは、その形状からイ
ンライン性とクロストーク特性とが十分に確保され、ま
た、コイルを薄膜で形成するために巻線の問題も生じな
い。しかしながら、このような薄膜ヘッドは、バルク型
ヘッドに比べて再生感度が非常に小さく、しかも、ギャ
ップ・ディブスが浅いために寿命がバルク型ヘッドの１
／４〜１１５程度しかないという欠点がある。また、現
在の薄膜技術では歩留まりが悪いために生産性を向上す
ることが困難であり、薄膜形成のための設備も大掛かり
なものが必要になるという欠点もある。

以上のような事情から、近年、ビデオフロッピー等の装
置に使用することができるインラインギャップのバルク
型ヘッドの開発が要請されている。

〔発明の目的〕

本発明は、上記の問題点を考慮してなされたものであっ
て、インライン性とクロストーク特性が良好であり、か
つ、コイルの巻線が容易となるバルク型のインラインギ
ャップの磁気ヘッドの提供を目的とするものである。

［発明の構成〕 本発明に係るインラインギャップの磁気ヘッドは、上記
の目的を達成するために、ギャップに交差して磁路を複
数に分離するようにガードバンド隙間を設けるとともに
、このガードバンド隙間内にシールド材を介在させ、か
つ、コアの両側面から巻線溝を、ガードバンド隙間に沿
ってこのガードバンド隙間の幅より広い溝幅で磁路形成
空隙に達する深さまで設けて、インライン性とクロスト
ーク特性とが良好であり、かつ、コイルの巻線が容易と
なるように構成したことを特徴とするものである。

〔実施例〕

本発明の一実施例を第１図乃至第９図に基づいて説明す
れば、以下の通りである。

本実施例は、ビデオフロッピーに用いられる２トラツク
のインラインギャップの磁気ヘッド１を示す。磁気ヘッ
ド１は、第１図に示すように、箱状のコア２にギャップ
３を形成するとともに、コイル４・・・４を巻線したも
のである。コア２には、両端面５・５を貫通して中央よ
り上側面６寄りに磁路形成空隙７が設けられ、環状の磁
路が形成される。また、このコア２の両端面５・５に平
行な中央付近にはガードバンド隙間８が設けられ、かつ
、このガードバンド隙間８内にはシールド材を介在させ
てシールド９を形成しているので、コア２の磁路は両端
面５・５間で２系統に分離される。

ギャップ３は、これらの磁路を上側面６側で遮断するよ
うに設けられたコア２の隙間であり、−直線上に並んだ
状態で前記ガードバンド隙間８と交差し２筒所に分離さ
れる。従って、この磁気ヘッド１は、ガードバンド隙間
８の溝幅を介して２トラツクの磁気記録・再生を行うこ
とができる。コア２の両側面１０・１０からは、ガード
バンド隙間８に沿ってこのガードバンド隙間８０幅より
も溝幅の広い巻線溝１１・１１が磁路形成空隙７に達す
る深さまでそれぞれ設けられている。このため、コア２
の両側画工０・ｌＯ側には、２系統の各磁路ごとに合計
４本の脚部１２・・・１２が形成されることになる。コ
イル４・・・４は、この脚部１２・・・１２にそれぞれ
巻線されている。

上記のように構成された磁気ヘッド１の製造過程を第２
図乃至第９図に基づいて説明する。まず、第２図に示す
ように、コア２を構成する磁性材料を四角柱状のブロッ
ク２１とする。ビデオフロッピー用の磁気ヘッド１の場
合、記録媒体が高抗磁力（１４５００ｅ）のメタルシー
トなので、コア２の磁性材料としてはセンダスト等の合
金系磁性材料が用いられる。次に、第３図に示すように
、このブロック２１の両端面５・５に平行に、溝幅ａの
ガードバンド溝２２・２２を内側面２３側から所定間隔
で２本設ける。溝幅ａは、記録媒体上の磁気記録の各ト
ラック間に形成されるガードバンドの幅と同じになるよ
うに設定される。このガードバンド溝２２の内面には、
アルミニウムや銅等のシールド材をスパッタリング又は
蒸着等によ　　　゛り膜形成することにより、シールド
９が形成される。そして、第４図に示すように、このシ
ールド９が形成されたガードバンド溝２２内に高融点ガ
ラス２４がモールドされる。ガードバンド：ａ２２内の
加工が終了すると、第５図に示すように、両端面５・５
間にわたって中央より上側面６寄りに内側面２３側から
磁路形成溝２５が設けられる。

この磁路形成溝２５の深さは、側面１０との間に残りし
ろｂを残し、ガードバンド溝２２よりも浅くなるように
設定する。さらに、第６図に示すように、内側面２３側
から、磁路形成溝２５より上側面６側の、両端面５・５
及びガードバンド溝２２・２２の各間にそれぞれ浅いト
ランク溝２６・２６・２６が３箇所に設けられる。隣合
うトラック溝２６・２６の間隔距離Ｃは、記録媒体上の
磁気記録幅となり、ガードバンド溝２２と両トラック溝
２６・２６との間隔距離ｄ、、ｄ、とが各トラック幅と
なる。本実施例では、このトラック溝２６・２６の間隔
距離Ｃに対応する磁気記録幅を１６０μｍとし、ガード
バンド溝２２と両トラック溝２６・２６との間隔路ｆｌ
ａｔ　ｄ　１．　ｄ　ｚに対応する各トラック幅をそれ
ぞれ６０μｍ、ガードバンド溝２２の溝幅ａに対応する
ガードバンドの幅を４０μｍとして設定している。この
ように加工されたブロック２１は、内側面２３を鏡面研
磨するとともに、この内側面２３に非磁性体の薄膜スペ
ーサを形成してお（。又、図示しないが、このようなブ
ロック２１と対称形のブロック２１′が同様に加工され
、これら一対のブロック２１・２１′で一組となる。

上記のように加工されたブロック２１・２１′は、第７
図に示すように、内側面２３・２３′を向かい合わせて
トラック合わせを行い、各トラック溝２６・２６′で形
成される間隙に低融点ガラス２７がモールドされる。こ
の低融点ガラス２７は、高融点ガラス２４の融点よりも
低い作業温度でモールドされるので、ガードバンド：ａ
２２内の高融点ガラス２４が溶融することはない。この
低融点ガラス２７のモールドにより、各ブロック２１・
２１’が接着されてコア２となり、薄膜スペーサを介し
た内側面２３・２３′間の隙間がギャップ３となり、ガ
ードバンド溝２２・２２′が合わさってガードバンド隙
間８となり、磁路形成溝２５・２５′が合わさって磁路
形成空隙７となる。

次に、第８図に示すように、このコア２の両側面１０・
ＩＯから、それぞれ各ガードバンド隙間８に沿ってセン
ターを合わせて、巻線溝１１・・・１１が設けられる。

この巻線溝１１の溝幅ｅは、ガードバンド隙間８の幅ａ
よりも広く、２箇所のガードバンド隙間８・８のピッチ
よりも狭く設定される。また、この巻線溝１１の深さｆ
は、両側面１０・ｌＯから磁路形成空隙７に達するよう
に磁路形成溝２５・２５′の残りしろｂより深く、ギャ
ップ３にまで達しない深さに設定される。上記のように
加工されたコア２は、両端面５・５に平行に、各トラッ
ク溝２６・２６′から出ない寸法でスライスされて、第
９図に示すように、磁気ヘッド１ごとのコア２に分割さ
れる。そして゛、最後に各巻線溝１１と磁路形成空隙７
と両端面５・５とに囲まれたコア２の脚部１２・・・１
２に巻線を施しコイル４・・・４を形成することより、
第１図に示す磁気へラド１が完成する。このコイル４・
・・４は、バランス巻きとすることができる。なお、磁
気媒体と摺接する上側面６の研磨は従来と同様に行う。

上記ギャップ３は、各ブロック２１・２１’の内側面２
３・２３′として、同時に鏡面研磨加工が施されるので
、磁気ヘッド１においてガードバンド隙間８に分離され
ていても一直線上に並んだインラインギャップの状態と
なる。また、２トラツクに分離されたギャップ３を含む
コア２の各磁路は、ガードバンド隙間８内に形成したシ
ールド９によって磁気的に遮蔽されることになる。さら
に、巻線溝１１・１１によってコア２の両側面１０・１
０側に磁路形成空隙７が開口し脚部１２・・・１２が形
成されるので、コイル４の線材をこの巻線溝１１から磁
路形成空隙７に通して巻線することができるようになる
。

〔発明の効果〕

本発明に係るインラインギャップの磁気ヘッドは、以上
のように、ギャップに交差して磁路を複数に分離するよ
うにガードバンド隙間を設けるとともに、このガードバ
ンド隙間内にシールド材を介在させ、かつ、コアの両側
面から巻線溝を、ガードバンド隙間に沿ってこのガード
バンド隙間の幅より広い溝幅で磁路形成空隙に達する深
さまで設けた構成である。これにより、ギャップが−直
線上に並ぶので、インライン性を確保することができる
。また、シールド材の介在により各ギャップを含む磁路
がそれぞれ磁気的に遮蔽して分離されるので、各トラン
ク間の信号の交錯を防止できクコストーク特性を向上す
ることができる。さらに、コイルの巻線を巻線溝を通し
てコアの両側面から磁路形成空隙に送り込むことができ
るので、巻線が容易になる。従って、薄膜ヘッドに対す
るバルク型ヘッドが有する利点を保持しつつ、従来のバ
ルク型ヘッドの欠点を解消することができ、ビデオフロ
ッピー等の磁気記録再生装置に用いるインラインギャッ
プの磁気ヘッドとして最適のものとなる。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第９図は本発明の一実施例を示すものであっ
て、第１図は磁気ヘッドの斜視図、第２図乃至第９図は
それぞれ磁気ヘッドの製造過程を示す斜視図である。 １は磁気ヘッド、２はコア、３はギャップ、７は磁路形
成空隙、８はガードバンド隙間、９はシールド（シール
ド材）、１０は側面、１１は巻線ン薄である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、ギャップに交差して磁路を複数に分離するようにガ
   ードバンド隙間を設けるとともに、このガードバンド隙
   間内にシールド材を介在させ、かつ、コアの両側面から
   巻線溝を、ガードバンド隙間に沿ってこのガードバンド
   隙間の幅より広い溝幅で磁路形成空隙に達する深さまで
   設けたことを特徴とするインラインギャップの磁気ヘッ
   ド。