JPS6395148A - アパタイト硬化体の製造方法 - Google Patents

アパタイト硬化体の製造方法

Info

Publication number
JPS6395148A
JPS6395148A JP24121186A JP24121186A JPS6395148A JP S6395148 A JPS6395148 A JP S6395148A JP 24121186 A JP24121186 A JP 24121186A JP 24121186 A JP24121186 A JP 24121186A JP S6395148 A JPS6395148 A JP S6395148A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
calcium
apatite
cured
hardened
water
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP24121186A
Other languages
English (en)
Inventor
高木 茂栄
奥 隆司
啓二郎 茂
宍倉 勉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Cement Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Cement Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Cement Co Ltd filed Critical Sumitomo Cement Co Ltd
Priority to JP24121186A priority Critical patent/JPS6395148A/ja
Publication of JPS6395148A publication Critical patent/JPS6395148A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、歯科および整形外科分野などで骨充環材、骨
修覆材として有用であると共に、吸着剤および触媒担体
としても有用であるアパタイト硬化体の製造方法に関す
るものである。
(従来の技術) 従来から、リン酸カルシウム化合物が、吸着剤、触媒担
体および生体材料として有用であることは既に知られて
いる。特に、パイトロオキシアパタイトは生体材料とし
て、歯科および整形外科分野における骨充用、骨修覆と
して利用され今日に至っている。
従来、上記アパタイト成形体の製造方法として、例えば
、(1)湿式法、水熱法などの合成法を用いてハイドロ
オキシアパタイトを合成し、−軸加工、冷間等方加圧な
どの成形法で形成し、その後、焼成、焼結させて加工す
る方法や、(2)α−力λレシウムオJレソフオスフェ
ート(α−Ca:+ (po4)z)を水または、凝固
剤などを添加した水で練和し、水硬性反応を行なわしめ
てアパタイト質セメント硬化体を得る方法(例えば、特
公昭61−9265号公報参照)がある。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、上記(1)の方法では、合成されたハイ
ドロオキシアパタイトを乾燥、粉砕し、次いで成形、焼
結させる工程が繁雑であり、使用部位に合わせて加工す
る必要があった。また、(2)の方法では、得られるア
パタイト質セメント硬化体は、使用するα−リン酸カル
シウムのカルシウムとリンのモル比が1.50てあり、
硬化した後のアパタイト質セメント硬化体もカルシウム
欠損型である。更に、α−リン酸カルシウムは、pl=
 s、s以下の条件下において、リン酸水素カルシウム
を生成することが知られており、前記方法で得られるア
パタイト質セメント硬化体は、カルシウム欠損型のアパ
タイトとリン酸水素カルシウムの混合物となるので、歯
科、整形外科分野における骨充基、骨修覆材等の生体材
料としては好ましいものではなかった。
そこで本発明の技術的課題は、簡易な方法で成形でき、
生成材料としても優れたアパタイト硬化体を得る点にあ
る。
(問題点を解決するための手段〕 本発明は上記技術的課題の解決のために、α−カルシウ
ムオルソフォスフェート(α−Cax (PO4)2)
と力Jレシウムオキサイドフ才スフェート(Ca4O(
POJz )の混合物を、水または、酸もしくはアルカ
リを添加した水で練和して水和反応を行わしめ、歯科お
よび整形外科分野における骨充基、骨修覆材として利用
できるアパタイト硬化体を得ることを手段としている。
本発明に係るアパタイト硬化体は、カルシウムとリンの
モル比が1.66〜1.68であるリン酸カルシウム化
合物を大気中、又は窒素もしくはアルゴン等の不活性ガ
ス雰囲気中で1350℃以上、好ましくは1450℃以
上の高温で焼成熱分解させ、得られるα−カルシウムオ
ルソフォスフェート(α−Ca:+(PO4)t )と
力Jレシウムオキサイドフ才スフェート(Ca4O(P
O4)2)の混合物を粉砕機を用いて粉砕し、好ましく
は粒径150pm以下の粉末にした後、水または、酸も
しくはアルカリを含む水で練和し、常温で水和反応させ
ることにより得ることができる。
本発明に用いるカルシウムとリンのモル比が1.65〜
1.68のリン酸カルシウム化合物は、例えば、水酸化
カルシウムのスラリにリン酸溶液を滴下して反応熟成さ
せ1口過洗浄後に乾燥させることにより得ることがてき
る。このリン酸カルシウム化合物のカルシウムとリンの
モル比は1.66〜1.58の間にあるのが望ましく、
1150℃での焼成後にX線回折で同定したときに、未
反応の遊離石灰もしくは反応分解したリン酸三カルシウ
ムを生成してはならない。
カルシウムとリンのモル比が1.66〜1.68の間で
望ましいのは、熱分解して得られるα−Cax CPO
4)*とCa4O(PO4)tの割合がモル比で2対l
のとき、水利反応後にハイドロオキシアパタイトを完全
に生成することができるためである。即ち、カルシウム
とリンのモル比が1.66より小さいと熱分解物のα−
Cai(PG<)tの割合が多くなり、水利反応後のア
パタイト硬化体はカルシウム欠損型のアパタイトとなる
。また、カルシウムとリンのモル比が1.68より大き
いと熱分解物の中に酸化カルシウムが含まれ、生体材料
として使用する際に、酸化カルシウムの刺激が強くて使
用することができないからである。
本発明に用いる酸は、塩酸、硫酸、硝酸、リン酸などの
無機酸、酢酸、クエン酸、シュウ酸、乳酸、ギ酸などの
有機酸があげられる。しかし、これらの酸に限定されず
水溶性の酸類であればよく、これらの1種もしくは2種
以上の酸を水に添加して用いる。好ましくはpl= 4
〜6の酸がよい。また、本発明に用いるアルカリは、水
酸化ナトリウム、水酸化カルシウム、アンモニア、炭酸
ナトリウムなとてあり、これらを水に添加して用いる。
使用する水または、酸もしくはアルカリを添加した水の
量は、α−Cas(PO4)2とCa4O(POJtの
混合粉100重量部に対して10〜150重量部である
が、好ましくは20〜70重量部である。この使用する
水の量が10重量部より少ないと練和するのに作業性が
悪く、また150重量部より多いと硬化に際して余分な
水が多すぎるので好ましくない。
この様にして、a −Ga3(PO4)zとCaJ(P
O4)2の混合粉な水和反応させることにより硬化させ
る。
この場合の硬化時間は30分から2時間であるので、練
和物を種々の形状をもつ型枠に流し込むことによって、
簡単に種々の形状のアパタイト硬化体を得ることができ
る。得られるアパタイト硬化体のカルシウムとリンのモ
ル比は1.66〜1.68である0本発明のアパタイト
硬化体は、常温で水和反応させてもよいが、好ましくは
常温で水和反応させた後、50〜1300℃の温度で熱
処理、再焼成することにより、より強固なアパタイト硬
化体を得ることができる。また、他の方法は、高圧蒸気
反応槽の中で硬化体を熱水処理するもので、この方法に
よっても強固なアパタイト硬化体を得ることができる。
尚、上記アパタイト硬化体はリン酸カルシウム化合物を
出発原料としこれを熱分解させるが、再び水和反応活性
により可逆的にアパタイト並びにCa/P比の同じ組成
物を構成するものである。
(実施例) 以下、本発明の詳細な説明する。
実施例1゜ (a −Ca1(PO4)2とCan0(POn)aの
混合物の製造)湿式法により、水酸化カルシウムスラリ
<0.5mol/ l )にリン酸溶液(0−3mol
/ l )を徐々に滴下して、カルシウムとリンのモル
比か1.67のリン酸カルシウム化合物を合成し、口過
洗浄後、凍結乾燥して粒径150IL11以下の粉末を
得た。この粉末を一部採取し、電気炉で1150’C。
1時間焼成し、X線回折により遊離の酸化カルシウムと
、分解したβ−Cai(PO4)aのピークがないこと
を確認した。次に、このリン酸カルシウム化合物粉末を
窒素ガス雰囲気の電気炉内で1500℃12時間焼成し
熱分解した。この熱分解物をX線回折により同定し、生
成相がα−(:ax(PO+)2とCa4O(PO4)
*であることを確認した。次に、この熱分解物を小型ボ
ットミルで粉砕し、粒径150IJ、■以下に粒度調整
した。
実施例2゜ 実施例1で製造したリン酸カルシウム化合物の熱分解物
であるα−Caw(POJtとCa4O(POJzの混
合物100重量部に対し、それぞれ純水、酢酸溶液(p
H=4 ) 、アンモニア溶液(pn=toとpl=1
2)の各法を30重量部混ぜて練和し、水和反応させて
アパタイト硬化体を得た。これらの各試料につき、硬化
体の処理条件を変え、硬化体の曲げ強度(JISR16
01rファインセラミックスの曲げ強さ試験方法」によ
る)およびX線解析による硬化体の生成相を測定した。
結果を表−1に示す。
(試験の結果) (1)曲げ強さについて 上記実施例での曲げ強さは40〜140kgf/cm”
の範囲であり、生体材料として充分に実用に耐え得るも
のである。
(2)硬化体の生成相について 反応条件の相違により硬化体中に未反応のα−c、p、
c、pが含まれる場合がある(特に25601日硬化体
、50℃7日硬化体)。しかし、硬化体中に含める比率
は小さく、全体としてハイドロオキシアパタイトが充分
に生成しているのが確認された。尚、α−c3p、c、
p成分は時間経過と共にハイドロオキシアパタイトに変
化していくものと思われる。
実施例3゜ (z−Cax(PO4)zとCa 40 (P O4)
 2との混合物100重量部に、それぞれ純水、酢酸溶
液(pH−4) 、アンモニア溶液(pl= 10)の
各法を30重量部混ぜて水和反応させ、50℃で1日放
置してアパタイト硬化体を得た。次に、これらの試験片
(1cmxlc■×2cmのブロック体)を3種類の溶
媒(純粋、酢酸溶液、アンモニア溶液)に1時間浸漬し
、原子吸光度法により各溶媒に対するCaイオン濃度を
測定した。測定の結果を表−2に示す。
表−2 表−2の結果より、本発明の場合は各溶媒に対するCa
イオン濃度が小さいため、生体組織への刺激が少ないこ
とがわかる。
(発明の効果) 以上説明したように、α−カルシウムオルソフォスフェ
ートと力Jレシウムオキサイドフ才スフェートの混合物
に、水または、酸もしくはアルカリを添加した水を加え
て練和し、水和反応させて得られる本発明のアパタイト
硬化体は、針状結晶を有するハイドロオキシアパタイト
であり、その物理的性質が従来のアパタイト成形体に劣
らず、また従来のアパタイト成形体の製造手段に比べて
簡単に所望の形状に成形し得る。そのため。
このアパタイト硬化体は、吸着剤、触媒担体及び生体材
料として有効に使用てき、特に、生体材料の中では歯科
、整形外科分野に8ける骨充填、骨修覆材として極めて
有用といえる。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)α−カルシウムオルソフォスフェート(α−Ca
    _3(PO_4)_2)とカルシウムオキサイドフォス
    フェート(Ca_4O(PO_4)_2)の混合物を、
    水または、酸もしくはアルカリを添加した水で練和し、
    水和反応を行うことを特徴とするアパタイト硬化体の製
    造方法。
  2. (2)前記α−Ca_3(PO_4)_2とCa_4O
    (PO_4)_2の混合物は、カルシウムとリンのモル
    比が1.66〜1.68であるリン酸カルシウム化合物
    を、1350℃以上の高温で焼成熱分解させ粉砕したも
    のである特許請求の範囲第1項記載のアパタイト硬化体
    の製造方法。
  3. (3)前記アパタイト硬化体のカルシウムとリンのモル
    比が1.66〜1.68であることを特徴とする特許請
    求の範囲第2項記載のアパタイト硬化体の製造方法。
  4. (4)前記アパタイト硬化体を50〜1300℃の温度
    で熱処理、又は再焼成することを特徴とする特許請求の
    範囲第1項乃至第3項いずれか記載のアパタイト硬化体
    の製造方法。
  5. (5)前記アパタイト硬化体を高圧蒸気反応槽で熱水処
    理したことを特徴とする特許請求の範囲第1項乃至第3
    項いずれか記載のアパタイト硬化体の製造方法。
JP24121186A 1986-10-13 1986-10-13 アパタイト硬化体の製造方法 Pending JPS6395148A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24121186A JPS6395148A (ja) 1986-10-13 1986-10-13 アパタイト硬化体の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24121186A JPS6395148A (ja) 1986-10-13 1986-10-13 アパタイト硬化体の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPS6395148A true JPS6395148A (ja) 1988-04-26

Family

ID=17070852

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24121186A Pending JPS6395148A (ja) 1986-10-13 1986-10-13 アパタイト硬化体の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS6395148A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02102657A (ja) * 1988-10-12 1990-04-16 Mitsubishi Mining & Cement Co Ltd 骨欠損部、骨空隙部及び歯牙根管部充てん材

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61236644A (ja) * 1985-04-11 1986-10-21 株式会社 はいる リン酸カルシウム硬化性組成物

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61236644A (ja) * 1985-04-11 1986-10-21 株式会社 はいる リン酸カルシウム硬化性組成物

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02102657A (ja) * 1988-10-12 1990-04-16 Mitsubishi Mining & Cement Co Ltd 骨欠損部、骨空隙部及び歯牙根管部充てん材
JPH0533635B2 (ja) * 1988-10-12 1993-05-20 Mitsubishi Materials Corp

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Kannan et al. Aqueous precipitation method for the formation of Mg-stabilized β-tricalcium phosphate: An X-ray diffraction study
Kannan et al. Effect of sodium addition on the preparation of hydroxyapatites and biphasic ceramics
JPS6050743B2 (ja) アパタイト焼結体及びその製造方法
JP2001527020A (ja) 特に生物用途のアパタイトセラミックスの製造方法
JP2012519505A (ja) ガリウム化リン酸カルシウム生体材料
CN109529107B (zh) 多微量元素有机化合物与无机化合物通过水合桥化形成的有机-无机自凝固复合骨移植物
Kannan et al. Characterization and Mechanical Performance of the Mg‐Stabilized β‐Ca3 (PO4) 2 Prepared from Mg‐Substituted Ca‐Deficient Apatite
JP2004026648A (ja) α−およびβ−リン酸三カルシウム粉末の製造方法
Massit et al. XRD and FTIR analysis of magnesium substituted tricalcium calcium phosphate using a wet precipitation method
JPH0369844B2 (ja)
Hsu The preparation of biphasic porous calcium phosphate by the mixture of Ca (H2PO4) 2· H2O and CaCO3
TWI573776B (zh) 磷酸二鈣陶瓷、磷酸二鈣與氫氧基磷灰石之雙相陶瓷及其製造方法
JP2558262B2 (ja) 人工関節固定材料
JPS6395148A (ja) アパタイト硬化体の製造方法
JP2563186B2 (ja) リン酸カルシウム系硬化体の製造方法
JP2000169200A (ja) 速硬性リン酸カルシウムセメント
Jeon et al. Synthesis and characterization of TTCP for calcium phosphate bone cement
JP3668530B2 (ja) リン酸四カルシウムの製造方法
JPS6212705A (ja) 医科用または歯科用セメント組成物
JPH01301543A (ja) 硬化性組成物
JP2638619B2 (ja) 自己硬化型高強度複合生体材料とその製造方法
JP2775644B2 (ja) α型第三リン酸カルシウムセメントの湿式製造法
EP1473273A1 (en) Method of preparing alpha-and beta-tricalcium phosphate powders
JPH0549618B2 (ja)
JP2509254B2 (ja) アパタイト被覆体の製造方法