JPS6394992A - l−プロプラノロ−ルの生化学的分離法 - Google Patents

l−プロプラノロ−ルの生化学的分離法

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JPS6394992A
JPS6394992A JP61242611A JP24261186A JPS6394992A JP S6394992 A JPS6394992 A JP S6394992A JP 61242611 A JP61242611 A JP 61242611A JP 24261186 A JP24261186 A JP 24261186A JP S6394992 A JPS6394992 A JP S6394992A
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JP
Japan
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propranolol
acid
lipase
carboxylic acid
microorganism
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JP61242611A
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English (en)
Inventor
Tetsuo Komata
哲夫 小俣
Shuji Senda
千田 修治
Yoko Tsuda
津田 容子
Michiharu Yamamoto
道治 山本
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Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Electric Industrial Co Ltd
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  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、微生物の生産するリパーゼを利用して、dl
−プロプラノロールからl−プロプラノロールを選択的
に分離するβ−プロプラノロールの生化学的分離法に関
する。
(従来の技術) プロプラノロールは、その化学構造上1つの不斉炭素原
子を有する。従って、プロプラノロールには、d−プロ
プラノロールとC−プロプラノロールの立体異性体が存
在する。
プロプラノロールは1通常、ラセミ体で得られ。
不整脈治療薬、抗高血圧薬として実用化されている。し
かし、その薬効は6体と4体とでは大きな差があること
が知られている(Nature、  210.1336
−1338 (1966)、 Arch Pharma
col、、 286 、 319−323(1974)
)。l−プロプラノロールは、di−プロプラノロール
(ラセミ体)と比較しても、イソプレナリンで誘発され
た頻脈に対し、約4〜5倍の有効性がある( Howe
ら、 Nature、  210.1336−1338
(1966) )。l−プロプラノロールは、アドレナ
リン受容体に拮抗的阻害作用をもつため、抗不整脈作用
、降圧作用が強い。このようなことから、dl−プロプ
ラノロールからl−プロプラノロールのみを分離するこ
とが試みられている。
dl−プロプラノロールからの2−プロプラノロールの
分離法としては、ジー〇−トルオイル酒石酸を用いた光
学分割法がある( tloweら、 Nature。
210 、1336−1338 (1966))。しか
し、このような方法は、操作が煩雑であるうえに!−プ
ロプラノロールの回収率が低い。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明は上記従来の問題点を解決するものであり、その
目的とするところは、dl−フ゛ロフ“ラノロールから
l−プロプラノロールが簡単かつ高収率で得られる!−
プロプラノロールの生化学的分離法を提供することにあ
る。
(問題点を解決するための手段) 本発明は、dJ−プロプラノロールと有機カルボン酸、
特に炭素数4以上の有機カルボン酸とのエステル化反応
において、微生物の生産するリパーゼを作用させること
により、6体のみが選択的にエステル化されうる;との
発明者の知見にもとづいて完成された。
本発明の!−プロプラノロールの生化学的分離法は、リ
パーゼ、リパーゼの固定化物、リパーゼ生産能を有する
微生物、該微生物の固定化物および該微生物の処理物の
固定化物からなる群から選択された少なくとも一種に、
dl−プロプラノロールと、有機カルボン酸もしくは有
機カルボン酸塩とを接触させることを包含し、そのこと
により上記目的が達成される。
dl−プロプラノロールと有機カルボン酸もしくは有機
カルボン酸塩とを、微生物由来のリパーゼを作用させて
接触させることにより、dl−プロプラノロールのうち
のd−プロプラノロールのみが選択的にエステル化され
る。
エステル化反応は、有機溶剤−水の均一系2例えば、酢
酸−酢酸ナトリウム緩衝液(50mM、 pit 7〜
8)やリン酸カリウム緩衝液(50mM、 pit 8
 )とアセトンとの8:2の混合系等の反応系で行われ
る。基質となるプロプラノロールと有機カルボン酸の双
方が完全に溶解する濃度範囲で反応に供される。生成し
たd−プロプラノロール有機カルボン酸エステルと、未
反応のl−プロプラノロールとはシリカゲルカラムクロ
マトグラフにより容易に分離できる。それにより、目的
とするl−プロプラノロールが分離され得る。
リパーゼには1例えば、ゲオトリカム属、リゾプス属、
アスペルギルス属、ペニシリウム属、ロドトルラ属、ク
ラドスポリウム属、トリコデルマ属、フサリウム属に属
する微生物から生産されたリパーゼが用いられる。
リパーゼ生産能を有する微生物には2例えば。
ゲオトリカム属、リゾプス属、アスペルギルス属。
ペニシリウム属、ロドトルラ属、クラドスポリウム属、
トリコデルマ属、フサリウム属に属する微生物がある。
しかし、これに限定されず、dl−プロプラノロールを
有機カルボン酸、特に炭素数4以上の有機カルボン酸を
用いてエステル化するためのリパーゼを生産する微生物
であれば、いかなる微生物も使用可能である。
本発明に用いられる微生物の例を下記に示す。
これらの微生物はいずれも公知であり、公的微生物保存
機関連盟の加盟機関1例えば、財団法人発酵研究所(I
FO)を通じて容易に入手することができる。
(1)ゲオトリカム属 ゲオトリカム・カンディダム  AATCC−3461
4(Geotrichu candtdum)(2)リ
ゾプス属 リゾプス・プレマール     ATCC−34612
(Rhizopus delemar)(3)アスペル
ギルス属 アスペルギルス・ニガー    IFO−4280(A
spergillus niger)(4)ペニシリウ
ム属 ペニシリウム・シクロビウム  AATCC−3461
3(Penicilliu cyclopium)(5
)ロドトルラ属 ロドトルラ・ミヌータ・バール・チクセンシスIFO−
0932 (Rhodotorula m1nuta var t
exensis)(6)トリコデルマ属 トリコデルマ・ロンジブラキアタムIFO−4847(
Trichoderma longibrachiat
um)(7)タラトスポリウム属 クラドスポリウム・レジナエ  IFO−8588(C
ladosporium resinae)(8)フサ
リウム属 フサリウム・モニリフォルム  IFO−6349(F
usarium moniliforme)本発明にお
けるリパーゼまたは微生物は2例えば、液体培地に菌体
を培養した培養物、培養液から分離した菌体、各種の酵
素分離法に基づいて菌体または培養液から分離した精製
リパーゼや粗製リパーゼ、リパーゼ含有抽出液、その濃
縮液などの処理物の状態で用いられる。リパーゼ、al
l。
微生物の処理物が固定化された固定化物も使用可能であ
る。
リパーゼおよび微生物の固定化のための担体には1例え
ば、アルギン酸、カラギーナン、コラーゲン、セルロー
ス、アセチルセルロース、 寒天。
セロファン、コロジオンの如き天然物やポリアクリルア
ミド、ポリスチレン、ポリエチレングリコール、ポリプ
ロピレングリコール、ポリウレタン。
ポリブタジェンの如き合成高分子などがある。
リパーゼおよび微生物の担体への固定化量は。
担体や菌体の種類、リパーゼの純度などに依存する。し
かし2通常、微生物菌体1g(湿潤基準)に対し、担体
1〜5gが用いられる。また、リパーゼでは、30酵素
単位に対して0.1〜2gの担体を用いるのが適当であ
る。
dj2−プロプラノロールと接触させる有機カルボン酸
および有機カルボン酸塩には、特に炭素数4以上の有機
カルボン酸および有機カルボン酸塩が用いられ1例えば
、吉草酸、酪酸、δ−フェニル吉草酸、γ−フェニル醋
酸、カプロン酸、カプリル酸、コハク酸、スベリン酸、
セバシン酸がある。炭素数が4を下まわると、dl−プ
ロプラノロールと有機カルボン酸および有機カルボン酸
塩とのエステル化反応が充分に進行しない。有機カルボ
ン酸塩には、上記有機カルボン酸のアルカリ金属塩(ナ
トリウム塩、カリウム塩など)やアンモニウム塩が用い
られる。
有機溶媒には9例えば、アセトン、エタノール。
メタノール、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキ
シド等の水と均一に混合し得る極性溶媒が用いられる。
これに限定されず、d−プロプラノロールの有機カルボ
ン酸エステルを溶解しかつリパーゼ活性を損なわない有
機溶媒であれば使用可能である。それら有機溶媒の水に
対する混合比は。
最大50%以下であり1.好ましくは、10〜30%の
範囲とされる。混合比は、リパーゼ活性を損なうことな
く、基質d1−プロプラノロールの有機カルボン酸を溶
解する最適使用量であればよい。
dN−プロプラノロールの水層における濃度には特に限
定はなく9例えば、0.1〜30%というような高濃度
でも使用可能である。反応系内にカゼイン1〜5%を添
加することにより、リパーゼの安定性を増すことができ
る。上記dl−プロプラノロールは1例えば、リパーゼ
300酵素単位に対し、  5〜50mmo1.好まし
くは20〜30mmol、  そして有機カルボン酸も
しくは有機カルボン酸塩は3〜100mmol、好まし
くは20〜5oIIIIlolの範囲で配合される。
dl−プロプラノロールのエステル化反応における反応
温度は、20〜45℃、好ましくは、25〜35℃に調
整される。20℃を下まわると、エステル化反応が充分
に進行しない。45℃を上まわると、リパーゼの活性が
低下し1反応の進行が妨げられる。
反応時間は、5〜72時間が適当である。しかし。
微生物の量またはリパーゼの量を増加させることにより
1反応時間の短縮が可能である。
(実施例) 以下に本発明を実施例について述べる。
実施±1 アクリルアミド723■およびN−N’ −メチレンビ
スアクリルアミド38nvを、リン酸カリウム緩衝液(
pH7,0,50mM)  2.3艷に溶解した。ゲオ
トリカム・カンディダム(Geotrichum ca
ndidumATCC−34614) 720mg湿潤
微生物菌体を、酢酸−酢酸ナトリウム緩衝液(pH5,
6,50mM)  2−に懸濁させ、上記アクリルアミ
ド溶液と混合した。混合液にN、N−N” ・No −
テトラメチレンジアミン水溶液(0,1g/d)を0.
1−および過硫酸アンモニウム水溶液(50mg/−)
を0.1−加えた後。
窒素ガス雰囲気下、0℃で5分間さらに室温下で1時間
放置し、微生物菌体の固定化物を得た。この固定化物を
21璽×2ml×2Hの立方体に切断した。
リン酸カリウム緩衝液(pH8,0,50mM)とアセ
トンとの混合液(8:2体積比)20−にdl−塩酸プ
ロプラノロール200■を溶解し、さらにδ−フェニル
吉草酸500 mgを溶解した。この溶液に上記の固定
化物を加え、30℃で、 120s trokes /
分の振盪下、18時間反応させた。
反応終了後9反応液を2N−KOHでpH9に調整した
後、エーテル2Mで抽出した。エーテル層を飽和食塩水
、水の順で洗浄した後、さらに無水硫酸ナトリウムで洗
浄した。エーテルを除去し、残留オイルをシリカゲルカ
ラム(ワコゲルc−200)に充填して、ヘキサン−エ
ーテル(5:1体積比)の混合溶液で展開した。d−プ
ロプラノロールのδ−フェニル吉草酸エステルを溶出し
た後、展開溶剤を塩化メチレンに切りかえ、目的物のl
−プロプラノロールを溶出した。溶出液に、塩化水素ガ
スを水冷下で吹き込み1次いで、塩化メチレンを除去し
たところ、l−プロプラノロール塩酸塩が得られた(収
率70.0%、 〔α) f!’= −22,7° (
C;1.0% C,1I50H) ’)。l−プロプラ
ノロール塩酸塩の収率は9次式により算出した。
l−プロプラノロール塩酸塩の収率(%)次新l生影 微生物として、フサリウム・モニリフォルム(Fusa
rium moniliforme IFO−6349
)を用いたこと以外は、実施例1と同様にして2−プロ
プラノロールの分離を行った。その結果、収率64.0
%で旋光度CCr〕B’= 22.6@(c ; 1.
0%C2H50)l) 0)l−プロプラノロール塩酸
塩が得られた。
1隻皿主 微生物として、リゾプス・プレマール(Phizopu
sdelemar ATCC−34612)を用いたこ
と以外は、実施例1と同様にしてl−プロプラノロール
の分離を行った。その結果、収率73.0%で旋光度〔
α〕6S=−22.6” (c ; 1.0% CzH
sOH)の!−プロプラノロール塩酸塩が得られた。
尖立炭土 微生物として、アスペルギラス・ニガー(Asperg
illus niger IFO−4280)を用いた
こと以外は、実施例1と同様にして!−プロプラノロー
ルの分離を行った。その結果、収率74.0%で旋光度
(α) 轟’=  22.6’ (c ; 1.0% 
C211SOH) (7) A −プロプラノロール塩
酸塩が得られた。
1旌±1 微生物として、ペニシリウム・シクロビウム(Peni
cillium cyclopium ATCC−34
613)を用いたこと以外は、実施例1と同様にしてl
−プロプラノロールの分離を行った。その結果、収率8
1.0%で旋光度〔α) fi’=−22,6° (c
 ;  1.0%C2H1OH)のl−プロプラノロー
ル塩酸塩が得られた。
去旌1− 微生物として、ロドトルラ・ミヌータ・バール・チクセ
ンシス(Rhodotorula m1nuta va
r texensisIFO−0932)を用いたこと
以外は、実施例1と同様にしてl−プロプラノロールの
分離を行った。
その結果、収率71.0%で旋光度〔α〕西5=−22
,6゜(c ;  1.0% CJSOH)のl−プロ
プラノロール塩酸塩が得られた。
尖旌尉工 微生物として、トリコデルマ・ロンジブラキアタム(T
richoderma longibrachiatu
m IFO−4847)を用いたこと以外は、実施例1
と同様にしてl−プロプラノロールの分離を行った。そ
の結果、収率81.0%で旋光度〔α) g5=−22
,6° (c;1.0% CJsOH)のl−プロプラ
ノロール塩酸塩が得られた。
尖脂■工 微生物として、クラドスポリウム・レジナエ(Clad
osporium resinae IFO−8588
)を用いたこと以外は、実施例1と同様にしてl−プロ
プラノロールの分離を行った。その結果、収率68.0
%で旋光度〔α) 、i’=−22,6°(c;1.0
%C2H5OH)のl−プロプラノロール塩酸塩が得ら
れた。
尖ル斑度 δ−フェニル吉草酸に代えて吉草酸を用いたこと以外は
、実施例1と同様にしてl−プロプラノロールの分離を
行った。その結果、収率72.0%で旋光度((r) 
i!S=  22.7°(c;1.0% CzHsOH
)のl−プロプラノロール塩酸塩が得られた。
実星炎則 δ−フェニル吉草酸に代えて酪酸を用いたこと以外は、
実施例1と同様にして!−プロプラノロールの分離を行
った。その結果、収率72.0%で旋光度〔α) I!
’=−22,7° (c;1.0% CJsOH)のl
−プロプラノロール塩酸塩が得られた。
爽施炎旦 δ−フェニル吉草酸に代えてγ−フェニル酪酸を用いた
こと以外は、実施例1と同様にしてl−プロプラノロー
ルの分離を行った。その結果、収率91.0%で旋光度
(α) P=  22.6’ (c ;  1.0% 
C2H50H)のl−プロプラノロール塩酸塩が得られ
た。
ス屓1泪ユ δ−フェニル吉草酸に代えてカプロン酸を用いたこと以
外は、実施例1と同様にしてl−プロプラノロールの分
離を行った。その結果、収率65.0%で旋光度〔α)
 P= −21,0’ (c : 1.0% C1H5
OH)のl−プロプラノロール塩酸塩が得られた。
尖施炭旦 δ−フェニル吉草酸に代えてカプリル酸を用いたこと以
外は、実施例1と同様にしてl−プロプラノロールの分
離を行った。その結果、収率57.0%で旋光度〔α〕
占’−−22,4” (c ; 1.0% CJsol
l)のl−プロプラノロール塩酸塩が得られた。
実施U δ−フェニル吉草酸に代えてコハク酸を用いたこと以外
は、実施例1と同様にしてl−プロプラノロールの分離
を行った。その結果、収率70.0%で旋光度〔α〕乙
5=−18,4°(c;1.0% C2H50H)のl
−プロプラノロール塩酸塩が得られた。
去上±旦 δ−フェニル吉草酸に代えてスベリン酸を用いたこと以
外は、実施例1と同様にしてl−プロプラノロールの分
離を行った。その結果、収率52.0%で旋光度(α)
 P=  19.2°(c;1.0% C1H5OHI
)のl−プロプラノロール塩酸塩が得られた。
災施■用 δ−フェニル吉草酸に代えてセバシン酸を用いたこと以
外は、実施例1と同様にしてl−プロプラノロールの分
離を行った。その結果、収率30.0%で旋光度((’
r) P=  20.3 ” (C; 1.O%CJs
OH)の!−プロプラノロール塩酸塩が得られた。
実m匠 アセトンに代えてメタノールを用いたこと以外は、実施
例1と同様にしてl−プロプラノロールの分離を行った
。その結果、収率20.0%で旋光度(α) P=  
22.7” (c ; 1.0% CJsOtl)のl
−プロプラノロール塩酸塩が得られた。
実施■用 アセトンに代えてジメチルホルムアミドを用いたこと以
外は、実施例1と同様にしてl−プロプラノロールの分
離を行った。その結果、収率65.0%で旋光度〔α)
 M’=−22,6°(c;1.0% CJ、OH)の
l−プロプラノロール塩酸塩が得られた。
1上1 アセトンに代えてジメチルスルホキシドを用いたこと以
外は、実施例1と同様にしてl−プロプラノロールの分
離を行った。その結果、収率20.0%で旋光度〔α)
 l’−−22,5’ (c ; 1.0% CzHs
OII)のl−プロプラノロール塩酸塩が得られた。
(発明の効果) 本発明によれば、このように、dffi−プロプラノロ
ールからl−プロプラノロールが容易に分離される。l
−プロプラノロールの回収率も高い。
得られたl−プロプラノロールは、dl−プロプラノロ
ールに比べて著しく高い抗不整脈作用、降圧作用を示し
、不整脈治療薬、抗高血圧薬として有用である。
以上

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、リパーゼ、リパーゼの固定化物、リパーゼ生産能を
    有する微生物、該微生物の固定化物および該微生物の処
    理物の固定化物からなる群から選択された少なくとも一
    種に、dl−プロプラノロールと、有機カルボン酸もし
    くは有機カルボン酸塩とを有機溶媒−水混合系中で接触
    させることを包含するl−プロプラノロールの生化学的
    分離法。 2、前記リパーゼが、ゲオトリカム属、リゾプス属、ア
    スペルギルス属、ペニシリウム属、ロドトルラ属、クラ
    ドスポリウム属、トリコデルマ属およびフサリウム属の
    うちの少なくとも一つの属に属する微生物から生産され
    たリパーゼである特許請求の範囲第1項に記載のl−プ
    ロプラノロールの生化学的分離法。 3、前記微生物が、ゲオトリカム属、リゾプス属、アス
    ペルギルス属、ペニシリウム属、ロドトルラ属、クラド
    スポリウム属、トリコデルマ属およびフサリウム属のう
    ちの少なくとも一つの属に属する微生物である特許請求
    の範囲第1項に記載のl−プロプラノロールの生化学的
    分離法。 4、前記有機カルボン酸が、炭素数4以上の有機カルボ
    ン酸である特許請求の範囲第1項に記載のl−プロプラ
    ノロールの生化学的分離法。 5、前記有機カルボン酸が、吉草酸、酪酸、δ−フェニ
    ル吉草酸、T−フェニル酪酸、カプロン酸、カプリル酸
    、コハク酸、スベリン酸およびセバシン酸のうちの少な
    くとも一種である特許請求の範囲第1項に記載のl−プ
    ロプラノロールの生化学的分離法。 6、前記有機カルボン酸塩が、ナトリウム、カリウムな
    どのアルカリ金属塩および/またはアンモニウム塩であ
    る特許請求の範囲第1項に記載のl−プロプラノロール
    の生化学的分離法。 7、前記有機溶媒が、アセトン、メタノール、エタノー
    ル、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、ア
    セトニトリルからなる群から選択された少なくとも一種
    である特許請求の範囲第1項に記載のl−プロプラノロ
    ールの生化学的分離法。
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