JPS6393A - パネル貯槽側壁取付構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （発明の利用分野） 本発明は複数枚の単位パネルが連接して組立てられるパ
ネル貯水槽等の貯槽壁を構造部材と取付けるためのパネ
ル貯槽側壁取付構造に関する。

（従来技術） 第１図に示される如くパネル貯水槽では貯水空間ｌの４
周を側壁２が取り囲んでおり、これらの側壁２は複数の
単位パネル３から構成される装る。

これらの単位パネル３はフランジ４が互に固着されるこ
とにより連接しており、貯水槽の外側へ配置される支持
板５等の構造部材がフランジ４へ当接されてフランジ部
の膨出を防いでいる。

この支持板５の取付けは、貯水槽内側から脚寸法の長い
ボルト６を単位パネル３を貫通させ、貫通先端部からナ
ツト７をボルト中間部まで螺合してボルト６の頭部とこ
のナツト７との間に単位パネル３を挟持し、さらにボル
ト先端部を支持板５へ貫通させナツト８を螺合して支持
板５をフランジ４へ押圧するようになっている。

従ってナツト７のボルト６への螺合量が大きく、長時間
の作業となりこの間に貯水槽内で他の作業員がボルト６
の頭部を把持して螺合反力を支持していなくてはならな
い、またボルト６の先端は支持板５から突出しているた
め、ねじ山が衝突等で圧造したり作業員が貯水槽の組立
時１点検補修時に身体、衣服をこの突出部へ引き掛ける
虞れもある。

（発明の目的） 本発明は上記事実を考慮し、ボルト締付作業を簡単かつ
短時間に行うことができると共に側壁からボルト脚部先
端が突出することがないパネル貯槽側壁取付構造を得る
ことが目的である。

（発明の構成） 本発明に係るパネル貯槽側壁取付構造では、受圧面周囲
にフランジが立設された単位パネルをこのフランジを介
して互に連接した側壁とこの側壁のフランジ突出側へ設
けられる構造部材とを取付けるパネル貯槽側壁取付構造
であって、前記側壁をフランジ突出側へ向けて貫通する
パネル取付ボルトと、側壁のフランジ突出側に配置され
一端が前記パネル取付ボルトと螺合する長尺ナツトと、
前記構造部材を貫通し前記長尺ナフ・トの他端へ螺合す
る構造部材取付ボルトと、を有して構造部材と貯槽壁と
を取付けることを特徴としたパネル貯槽側壁取付構造で
あって、言い換えれば本発明の概要は、単位パネルのフ
ランジ突出方向に向けて貫通するパネル取付ボルトを単
位パネルのフランジ突出側に配置される長尺ナツトの一
端へ螺合させ、構造部材を貫通する構造部材取付ボルト
を長尺ナツトの他端へ螺合させることによりボルト締付
調整作業を簡単にすると共にボルト突出を防止している
ものである。

（実施例） 以下本発明の実施例を図面に従い説明する。

第２図は本発明に係る側壁取付構造が貯水槽１０へ適用
された実施例である。この貯水槽ｌＯは底壁１２．この
底壁１２上の貯水空間１４の４周を取り囲む側壁１６．
１８及び図示しない天井壁によってブロック状に形成さ
れている。但し第２図には手前側及びこれと反対側の側
壁が図示省略されている。

これらの壁はそれぞれ複数枚の底壁単位パネル２０及び
側壁単位パネル２１から構成されている。これらの単位
パネル２０．２１は鋼板、繊維強化合成樹脂（ＦＲＰ）
等の材料から一体的に形成されており、中央部の矩形状
受圧面周囲からそれぞれ４個のフランジ２２．２３がそ
れぞれ立設されている。これらの単位パネル２０．２１
のフランジ２２．２３を適当なシール材を介して互に連
結し大きな面積の底壁１２、側壁１６．１８を組立てる
ようになっている。さらに底壁１２の端部と側壁１６．
１８の下端部とがフランジ取付ボルトで互に直角に連結
され、さらに側壁１６，１８の上端部と図示しない天井
壁とが連結されて６面体ブロック状の貯水槽ｌＯが組立
てられるようになっている。

第３図には第２図の■部拡大図が示されている。

側壁１６の上下に連接される側壁単位パネル２１は２そ
のフランジ２３がボルト２４及びチー２ト２６で固着さ
れているが、これらのボルト２４及びナツト２６はＬ字
補強部材８８及び平板補強部材９０を共線めしてフラン
ジ２３を補強している。

このＬ字補強部材８８の先端部には構造部材としての支
持板９２が当接されており、この支持板９２を貫通する
支持板取付ボルト９４は６角長尺ナツト４６の一端へ螺
合している。

−方貯水槽内部からブレース取付ブラケット７２の基板
７４及び側壁単位パネル２１を貫通するパネル取付ボル
ト４４は長尺ナツト４６の他端へ螺合している。なお、
基板７４と側壁１６との間にはパツキン７８が介在され
ている。

ブレース取付ブラケット７２から平板７６が立設してお
り、ブレース取付孔８０が複数個穿設されている。これ
らのブレース取付孔８０にはブレース８２の先端部に螺
合したソケット８４がボルト８６及び図示しないナツト
で固着されてブレース８２を支持している。このブレー
ス８２の他端は、第２図の如く同様にブレース取付ブラ
ケット７２を介して底壁１２へ固着されて側壁１６の水
平力を底壁１２へ伝達させるようになっている。

このように構成される側壁部分へ支持板９２を取付ける
手順の１例を説明する。

貯水槽１０内の作業者はパネル取付ポルト４４をブレー
ス取付ブラケット７２の基板７４及び単位パネル２１を
貫通して脚部先端を単位パネルのフランジ突出側、すな
わち貯水槽外側へ突出させる。貯水槽外の作業者は長尺
す７ト４６の一端をこの突出したボルト先端部へ軽く螺
合する０次いでこの貯水槽外の作業者は取付ボルト９４
を支持板９２へ貫通させ、突出先端部を長尺ナツト４６
の他端へ軽く螺合する。

これらの仮止め作業が終了すると締付作業が開始される
。貯水槽外の作業者は長尺ナツト４６へスパナを適用し
てパネル取付ポルト４４を強固に締込む、この締込み反
力を支持するために貯水槽内の作業者はパネル取付ポル
ト４４の頭部を固定しておく必要がある。

この長尺ナツト４６とパネル取付ポルト４４の締付けが
終了すると貯槽内の作業者は不要となり、ボルト９４を
締込むことにより支持板９２の取付作業が完了し、支持
板９２の外側へボルト脚部の突出がない安全な貯水槽１
０が完成する。このブラケット取付ボルト９４の締付は
時には締付反力が長尺ナツト４６とパネル取付ポルト４
４とを強固に締付ける方向に作用するためパネル取付ポ
ルト４４と長尺ナツト４６とが弛むことはない。

このように貯槽内の作業者はパネル取付ポルト４４と長
尺ナツト４６の締付完了以降は不要であり、長尺ナツト
を用いているため締付完了までのナツト回転数が少なく
、多数の締付部を有する貯水槽１０の作業においては全
体としての作業量節約は著しく大きくなる。すなわち従
来構造では脚寸法の長いパネル取付ポルト４４を用いて
この長いパネル取付ポルトの先端部を貯水槽内側から支
持板９２まで貫通させこの取付ボルトへ複数個のナツト
を適用してパネル取付ポルトと底壁１２及びパネル取付
ポルトと側ｉ１６．１８とを固定するようになっている
ため、ナツトを脚寸法の長い取付ボルトの中間部まで螺
合させる長時間の作業を要し、いずれのナツト締付は時
にもナツト締付反力はブラケット取付ボルトが弛む方向
に力を与え、貯水槽内の作業者はすべてのナツト締付け
が完了するまで貯水槽内でブラケット取付ボルトを把持
している必要があった。

次に第４図には本発明の第２実施例が示されており第２
図■部へ本発明が適用された実施例である。この実施例
のパネル取付ポルト４４は貯水槽１０の対向する側壁１
６．１８へ掛け渉されるテンションロッド９６．９８の
先端部へ刻設されている。

すなわちテンションロッド９６．９８の先端部に刻設さ
れるパネル取付ポルト４４としてのねじは側壁単位パネ
ル２１を貫通した後に長尺ナツト４６と螺合しており、
テンションロッド９６．９８の先端部付近に形成された
つば部１００はパツキン１０２を介して側壁単位パネル
２１の内側へ当接されている。その他の構造！士前記第
１実施例と同様である。

従ってこの実施例においてはテンションロッド先端部を
側壁１６．１８へ取付ける場合に前記各実施例と同様に
締付調整作業を簡素化して短時間の組立て作業とするこ
とができ、組立後はテンションロー２ド９６，９８が対
向する側壁間の寸法を不変とするのでｇＩ壁の強度を増
大して変形を少くし、かつ前記実施例と同様に貯水槽外
部へボルト脚部が突出しない構造とすることができる。

第５，６図には長尺ナツトの他の変形例が示されている
。第５図の長尺ナツト１４６は円柱形であり、長手方向
中間部外周へ平行中部１４８が形成されてスパナ援用と
なっている。

また第６図の長尺ナツト２４６は軸直角断面形状が矩形
状で、軸方向中間部へ軸直角方向に貫通孔２４８が穿設
されている。従ってこの長尺ナツト２４６はその外周へ
スパナを適用することも可能であり、また貫通孔２４８
へ適当な工具を挿入して回転させることもできる。

さらに本発明ではこれらのナツト以外の他形状のナツト
も適用可能である。なおこれらのナツトは他端を支持板
９２等へ当設して側壁と支持板との間へ挟持させてもよ
い。

本発明は上記各実施例に示された支持板９２に限らず他
の補強部材等の構造部材をパネル貯槽壁へ取付ける場合
に広く適用可能である。またパネル取付ボルトは上記各
実施例に示されたブレース取付ブラケット７２及びテン
ションロッド９６゜９８等に限らず各種の貯槽内部量を
取付は可能である。

また、上記各実施例では構造部材を貯水槽の側壁を構成
する側壁へ適用した構造を示したが１本発明では貯槽内
を複数に仕切る中仕切用の側壁へも適用可能である。

（発明の効果） 以上説明した如く本発明に係るパネル貯槽側壁取付構造
はパネル取付ボルト及び構造部材取付ボルトが反対方向
から螺合する長尺ナツトを用いるのでボルト締付調整作
業を簡単且つ短時間に行うことができ、外部へのボルト
突出形状をなくすことが可能となる優れた効果を有する
。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のパネル貯槽側壁取付構造を示す断面図、
第２図は本発明に係るパネル貯槽ａ壁取付構造が適用さ
れた貯水槽を示す断面図、第３図は第２図ｍ部拡大図、
第４図は第２図■部拡大図、第５．６図は長尺ナツトの
変形例を示す斜視図である。 １０・・・貯水槽、１６・１８・・・側壁、２０・２１
・・・単位パネル、２２・２３・・・２ランジ４４・・
・パネル取付ボルト。 ４６・１４６・２４６・・・長尺ナツト、４８・・・ブ
ラケット取付ボルト。 特　許　出　願　人　　株式会社ブリデストン□！−１
゛゛１゛□ ・ど−′。 第１図 第３図 第４　図

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. （１）受圧面周囲にフランジが立設された単位パネルを
   このフランジを介して互に連接した側壁とこの側壁のフ
   ランジ突出側へ設けられる構造部材とを取付けるパネル
   貯槽側壁取付構造であって、前記側壁をフランジ突出側
   へ向けて貫通するパネル取付ボルトと、側壁のフランジ
   突出側に配置され一端が前記パネル取付ボルトと螺合す
   る長尺ナットと、前記構造部材を貫通し前記長尺ナット
   の他端へ螺合する構造部材取付ボルトと、を有して構造
   部材と貯槽壁とを取付けることを特徴としたパネル貯槽
   側壁取付構造。
2. （２）前記構造部材は貯槽側壁のフランジへ取付けられ
   る支持板であることを特徴とした前記特許請求の範囲第
   １項に記載のパネル貯槽側壁取付構造。
3. （３）前記パネル取付ボルトは貯槽内へ掛け渡されるブ
   レース支持用とされることを特徴とした前記特許請求の
   範囲第１項又は第２項記載のパネル貯槽側壁取付構造。
4. （４）前記パネル取付ボルトは貯槽内へ掛け渡されるテ
   ンションロッドの先端へ形成されることを特徴とした前
   記特許請求の範囲第１項又は第２項のいずれかに記載の
   パネル貯槽側壁取付構造。
5. （５）前記長尺ナットは一端が単位パネルへ、他端が構
   造部材へ当接することを特徴とした前記特許請求の範囲
   第１項乃至第４項のいずれかに記載のパネル貯槽側壁取
   付構造。