JPS6393878A - ドライブロ−ラ−の製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は紙、布、フィルム等の高精度に送る時に使用す
るドライブローラーの製造方法に関する。

プリンターやプロッターの紙送りの方式としては、−Ｓ
的に二つの方式がある。

その一つに、ガイド穴を有する専用の用紙を用い、ガイ
ド穴と同一ピッチの歯車の歯をガイド穴に噛み合わせて
、用紙を送る方式がある。

また、他の一つに、ローラーを用紙表面に直接押し当て
た状態で、ローラーを回転させて用紙を送る方式がある
。

本発明は後者の方式のドライブローラーの製造方法に関
する。

〔従来の技術〕

上記後者の方式のローラーにおいては、用紙に対する摩
擦力を大きくするために、ローラー全体、もしくはロー
ラー表面部をゴム等の摩擦係数の高い材料で構成するか
、或いはローラー表面部に凹凸を形成する等の手段が取
られている。

また、高速度、高精度の紙送りを目的とする場合には、
用紙に対する摩擦力、紙送りの位置精度、耐久性、ロー
ラーの加工の容易性を考慮すると、金属製ドライブロー
ラーが最も適していると考えられる。

上記のような金属製ドライブローラーは、従来は、平面
状の金属材料の表面に所定の開口形状のレジストパター
ンを設け、次いで腐蝕処理し、しかる後レジストパター
ンを除去し、次いで前記金属材料を所定形状に切断分離
して、凹凸を有する板状の中間製品を得、次に前記中間
製品を円筒状に曲げ、両端部を溶接、若しくは接着によ
り接合することにより、製造されてきた。

第３図は従来のドライブローラーの一例を示し、凸部２
を形成した平板が継目ｌで接合されている。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかしながら、上記のような従来の製造法には、平板の
真円円筒加工、及び継ぎ口部の前後における表面形状の
連続性を考慮した高精度の継ぎ目加工が必要であり、そ
れらの加工に手間がかかると言う欠点がある。

そこで、本発明が解決しようとする問題点は上記の欠点
を解消したドライブローラーの製造方法を提供すること
にある。

（問題点を解決する為の手段〕 本発明は上記の問題点を解消するもので、ｆ円筒形状、
または円柱形状の金属材料の表面に、ドライブローラー
の円筒表面の凸部に相当する領域を被覆するレジストパ
ターンを設け、次いで前記レジストパターンの開口部よ
り露出する前記金属材料の表面を腐蝕し、しかる後、前
記レジストパターンを除去することを特徴とするドライ
ブローラーの製造方法、」を要旨とするものである。

次に本発明の方法を図面を参照しながら説明する。

まず、第１図（ａ）図示のような真円状に加工された円
筒状、または円柱状の金属材料３を用意し、該金属材料
に脱脂、酸洗浄等の前処理を行う。

そして、この金属材料３の円周面に、第１図（ｂ）図示
のように、レジストパターン４を設ける。レジストの形
成方法の一つとして、ノボラック系やゴム系のフォトレ
ジストを浸漬性、またはスプレー法により塗布し、プリ
ベータ後に、第２［１（ａ）図示の如（フィルムベース
のフォトマスク７をフォトレジスト８の上に巻きつけ、
回転させながら、スリット９を介して、光　１０を照射
して露光し、次いで現像、及びポストベークを順次行っ
てレジストパターンを形成する方法がある。また別法と
して、第２図（ｂ）図示のスクリーン版１３を用いて、
スクリーン印刷法により、レジストパターンを形成する
方法がある。さらに別法として、第２図（Ｃ）に示すよ
うに、転写凹版法によりレジストパターンを形成する方
法がある。尚、図において、１１はインクレジスト、１
２はスキージ−１１４はスクリーン版の開口部、１５は
転写ロール、１６は凹版を示す。

以上のようにしてレジストパターン４を形成した後、エ
ツチングして第１図（Ｃ）図示のように凸部２を形成す
る。

しかる後、レジストを除去することにより、第１図（ｄ
）図示の如く、円周面に多数の凸部２を有するドライブ
ローラー５を得ることが出来る。　更に表面硬化処理を
施すことにより表面硬化層６を設けることが出来る。

〔実施例〕

実施例１ 真円加工された５ｔＪＳ３０４製の、外径２０１、幅２
５０■鳳の円柱状の表面を１．１．１）リクロルエタン
にて脱脂処理し、次いで５％塩酸を用いて酸洗浄後に、
清浄化した前記材料表面にスクリーン印刷法にてレジス
トパターンを形成した。

スクリーン印刷は、テトロン３５０メフシエのスクリー
ン版を用い、且つインクはセリコール社製Ｒ１１５を用
いておこなった。また、印刷機は円柱状材料とスキージ
の位置を固定した状態で、スクリーン版を水平移動し、
同時に円柱状材料をその接線速度がスクリーン版の水平
移動速度と同じになる様に、自転させる機構を持つ装置
を使用した。スクリーン版の水平速度は５０璽１／秒、
スキージ圧は５　ｋｇ重／ｃ＋ｊにて印刷を行い、径１
００μｍ１ピッチ５００μｍの格子状の配列のドツト状
のレジストパターンを得た。

次に、温度１３０℃のもとて１時間レジスト硬化処理を
行い、しかる後、４５重量％の塩化第２鉄溶液を用いて
、スプレー法にて、液温６０℃、スプレー圧２　ｋｇ重
／ｃｄにて２分間腐蝕を行ったところ、深さ５０μｍ、
ドツト径４０μｍの形状の凹凸を形成する異が出来た。

次いで、凹凸を形成した円柱状材料を所定幅で環切りし
、しかる後トリクロルエチレンにてレジストを剥離して
、複数個のドライブローラーを作成することが出来た。

さらに、上記のようにして得たドライブローラーに対し
て、アンモニアガスを用い、温度５２０℃で１時間の窒
化処理を行ったところ、表面硬度がビッカース硬度８０
０と高いドライブローラーを得ることが出来た。

実施例２ 真円加工された純鉄製の外径３０ｆｌ、板厚３ｆｉ、幅
１００寵の円筒状材料の表面を実施例１と同様な条件で
脱脂処理を行い、その後フォトレジス）ＴＰＲ（東京応
化社製）を浸漬法により塗布し、放置乾燥後に、温度１
００℃で、２時間フォトレジストのプリベークを行った
。

次に、フィルムベースのフォトマスクを円筒状材料の円
筒面にスパイラル状に巻きつけ、光源との間にスリット
を介在させた状態で円筒状材料を回転させながら、材料
外径３０ｍｍに対し、露光幅をＩｏｍｓとし、照度４ｍ
Ｗ／ａｄの条件で露光を行った。

次いで、フィルムベースのフォトマスクを取り外して、
ＴＰＲ現像液を用いて浸漬法により現像を行い、水洗乾
燥の後、針を用いてフィルムベースの継目近傍のけかき
修正を行い、次に温度１５０℃で３時間ポストベークを
行い、径５０μｍ、ピッチ２００μｍの格子状の配列の
ドツト状レジストパターンを形成した。

次いで、温度７０℃の４５重量％塩化第２鉄溶液を用い
、攪拌浴中で５分間浸漬することにより、深さ２０μｍ
１　ドツト径２０μｍの多数の凸部を円筒状材料の円筒
面に形成した。

次に、フェノール系の溶剤を用いてレジストヲ剥離し、
水洗、及び乾燥を行った後、ＮａＣＮを主剤とし、且つ
ＮａＣ１を２０％含む浴中に浸漬させ、浴温８５０℃で
１時間処理したところ、表面硬度がビッカース硬度７０
０と高いドライブローラーを得ることが出来た。

〔発明の効果〕

以上詳記した通り、本発明によれば、あらかじめ真円加
工された円筒状、または円柱状の材料を用いているため
に、表面加工後の、高精度を要する真円加工及び継目加
工が不要であり、また、多面材は加工も容易であるため
に、高精度に且つ高品質で製造出来る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の工程の概略を示す断面図、第２図（ａ
）はフォトレジスト法の露光工程を示す断面図、第２図
（ｂ）はスクリーン印刷法によるレジスト形成工程を示
す断面図、第２図（ｃ）は転写凹版法によるレジスト形
成工程を示す断面図、第３図は従来の製造法により製造
されたドライブローラーの斜視図である。 ２・・・・凸部 ３・・・・金属材料 ４・・・・レジストパターン ６・・・・表面硬化層 ７・・・・フィルムベースのフォトマスク８・・・・フ
ォトレジスト ９・・・・スリット １０・・・・光 １１・・・・インクレジスト １２・・・・スキージ １３・・・・スクリーン版 １４・・・・開口部 １５・・・・転写ロール １６・・・・凹版 特許出願人　　　大日本印刷株式会社 代理人　弁理士　　小　西　淳　美 第１図 （ａ）　　　　　　（ｄ） （ｂ）　　　　　　（ｅ） （Ｃ） 第２図 （ｂ）

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 円筒形状、または円柱形状の金属材料の表面に、ドライ
   ブローラーの円筒表面の凸部に相当する領域を被覆する
   レジストパターンを設け、次いで前記レジストパターン
   の開口部より露出する前記金属材料の表面を腐蝕し、し
   かる後、前記レジストパターンを除去することを特徴と
   するドライブローラーの製造方法。