JPS639317B2 - - Google Patents
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Description
本発明は情報信号記録媒体の再生装置に係り、
主トラツク上に記録された参照信号を単一の走査
針を用いて再生してこれをインデツクスパルスと
して用いることにより、トラツキング制御動作を
安定、かつ、確実に行なつて主要情報信号を好適
に再生し得、更には単一の走査針でも特殊再生を
行ない得る情報信号記録媒体の再生装置を提供す
ることを目的とする。 本出願人は先に特願昭51−38809号及びその分
割出願により、複数本の被変調ビームのうちの一
方の被変調ビームを用いて主要情報信号を記録媒
体上に幾何学的形状の変化として螺旋状又は同心
円状の主トラツクに連続的に記録すると共に、こ
の主トラツクの各トラツク中心線間の略中間部分
にトラツキング制御のための参照信号を他方の被
変調ビームにより記録し、これを再生する方式を
提案した。これにより、再生時は光ビーム、走査
針等の再生走査子(信号変換体)により周知の方
法で再生された再生信号中、上記主トラツクの両
側部分から再生された参照信号を弁別再生し、こ
れを基にしてトラツキング制御信号を得て、トラ
ツキング制御動作を行ないつつ主トラツクから主
要情報信号を再生する。このような本出願人の提
案方式によれば、針案内溝を不要にできるので、
特に静電容量変化検出型の記録媒体に適用した場
合は、走査針の上記記録媒体に対する摺接面積を
大にしえ、もつて走査針及び記録媒体の長寿命化
を図り得、また記録信号が映像信号の場合は静止
画再生、スローモーシヨン再生、クイツク再生、
高速頭出し、アドレス符号によるランダムアクセ
ス等の各種の特殊再生を行ない得、記録信号が音
声信号の場合はそれをPCM記録あるいはマルチ
チヤンネル記録する場合にも、選曲時の高速トラ
ツク位置探し、ランダムアクセス等を任意自在に
行ない得る等の特長を有する。 しかして、いま上記トラツキング制御用参照信
号として、互いに異なる単一周波数のfp1,fp2を
用い、これらを回転記録媒体の1回転周期毎に順
次巡回的に切換えて記録した場合には、上記参照
信号fp1,fp2の切換位置に対応して再生時のイン
デツクスパルスとして第3の参照信号fp3を記録
し、再生時は参照信号fp3を弁別再生してこれに
基き再生参照信号fp1,fp2のトラツキング制御極
性を1回転周期毎に切換えることが不可欠であ
る。従つて、トラツキング制御を安定に行なうた
めには、上記参照信号fp3の安定な再生が不可欠
であり、再生参照信号fp3が乱されてしまつたり、
大なるレベル変動を伴つたり、あるいは何らかの
原因で検知再生されなかつた場合は、再生走査子
のfp1,fp2の制御極性に対する順次のトラツキン
グ制御方向が定まらないこととなり、よつてトラ
ツキングサーボが安定に行なわれず、例えば走査
針はその都度、針飛び現象を発生し、再生品位を
著しく損なつてしまう。 また本出願人の上記提案になる方式においても
前記主要情報信号として、音声信号のみをマルチ
チヤンネル又は長時間更にはPCMにより充分広
いダイナミツクレンジにより超ハイフアイに記録
した所謂オーデイオ・デイスクと、テレビジヨン
信号を記録した所謂ビデオ・デイスクとを、少な
くとも同一の再生装置により、必要なアンプ系を
付加することのみにより機構系を一切変更するこ
となく上記オーデイオ・デイスク、ビデオ・デイ
スクの夫々が互換性を伴つて再生できることが最
も望ましい。従つて、本出願人の上記提案方式が
上記の要求を満たすためには、映像信号の周期
性、音声信号の非周期性の如何に拘らず、トラツ
キング制御用参照信号fp1,fp2勿論のこと、参照
信号fp3の記録についてもオーデイオ・デイスク
とビデオ・デイスクとで条件を揃える必要があ
る。 更に、参照信号fp3は上記の如く安定に再生す
る必要があることは勿論であるが、再生信号から
の弁別再生はできるだけ簡単な回路構成により、
常時安定確実に検出することが望ましい。 また更に、走査針の電極部幅が主トラツクのト
ラツク幅よりも充分に狭い場合、あるいは光ビー
ムスポツト径が主トラツクのトラツク幅よりも充
分に小なる場合であつても、上記の参照信号fp3
は安定確実に再生されなければならない。すなわ
ち、例えば主トラツクを幾何学的形状の変化とし
て記録形成され、かつ、fp3がfp1,fp2と同時に主
トラツクの各トラツク中心線間の略中間部分に記
録された表面が平坦なデイスクを、走査針の相対
的走査により静電容量の変化として読取り再生す
る場合、トラツキングサーボの性能は、改善度が
60dB(1000:1)でデイスクに400μmの偏芯があ
るとしたときは追従精度が0.4μmであることが本
出願人の実験により確められている。すなわち、
走査針を主トラツク上を電子的に追従制御させる
トラツキング制御装置としては、主トラツクの理
想中心線を追従せしめることが好ましいが、実際
には完全な追従制御は行なわれず、主トラツクの
上を走査針が0.4μm程度蛇行しつつトラツキング
制御が行なわれることになる。このため、走査針
のデイスクと摺接する部分の電極部幅は、主トラ
ツクのトラツクピツチ(本明細書においてトラツ
クピツチとは相隣る主トラツク走査中心線間のト
ラツク幅方向上の距離をいう)よりも、少なくと
も0.4μm以上狭くしなければ相隣る主トラツクを
跨いで同時再生することになり、再生信号にビー
ト妨害をもたらしてしまうことは明らかである。
しかして、走査針の電極部幅としては、生産上の
バラツキ又は走査針の摩耗による電極部幅の変化
等を勘案して電極部幅に対する余裕を見込む必要
があり、本出願人の実験試作結果では一例として
直径30cmのデイスクの片面から、回転数900rpm
で60分の主要情報信号が再生されるべく主要情報
信号及び参照信号fp1,fp2及びfp3を記録する場合
は、トラツクピツチを1.4μm、走査針の電極部幅
を0.4〜1.0μmとしている。 しかしながら、上記のようにトラツクピツチよ
りも小なる電極部幅を有する走査針を用いて前記
表面が平坦なデイスクを再生する場合は、参主信
号fp3が主トラツクに記録されていないので、そ
の再生状況が極めて不安定であり、トラツキング
状況とも関連して常時レベル変動を伴い、極端な
場合はfp3の再生レベルがノイズレベルまで落込
んで消失してしまう。従つて、参照信号fp1,fp2
の所定位置でのスイツチングが行なわれず、また
後述する特殊再生時の走査針のトラツク幅方向上
の強制的移送動作(以下キツク動作という)も行
なわれないので、トラツキングサーボは機能が乱
されてしまい、安定なトラツキング制御が行なわ
れないことは明らかである。 なお、主要情報信号が映像信号の場合、参照信
号fp3をデイスク1回転宛1回ずつその垂直帰線
消去期間(以下V.BLKと記す)に重畳して主ト
ラツクに記録すると、上記のトラツクピツチに対
して電極部幅の狭い走査針を用いても参照信号
fp3を安定に再生できるが、映像信号を復調後に
分離する必要があるので再生弁別回路が若干複雑
となり、また前記したオーデイオ・デイスクとビ
デオ・デイスクとの互換再生にあたつて、参照信
号fp3に対する互換性がとれない。 本発明は、上記の全ての要求を満たすものであ
り、以下その各実施例について図面と共に説明す
る。 第1図は本発明再生装置により再生し得る情報
信号記録媒体の記録方式の一例のブロツク系統図
を示す。いま説明の便宜上、NTSC方式カラー映
像信号を音声信号と共にデイスクに記録する場合
を例にとつて説明するに、第1図中、入力端子1
にはNTSC方式カラー映像信号の色幅搬送波周波
数3.579545MHzの信号fscが入来し、分周回路2,
3及び4に夫々供給される。分周回路2により1/
5周波数逓降されて取り出された715.909kHzの単
一周波信号はゲート回路5に供給される。また分
周回路3により1/7周波数逓降されて取り出され
た511.36357kHzの信号はゲート回路6に供給され
る。また分周回路4により1/13周波数逓降されて
取り出された275.34961kHzの信号はゲート回路7
に供給される。ここで、上記ゲート回路5,6,
7には夫々端子8,9,10よりゲートパルスが
印加されており、例えば後述する記録原盤の1回
転宛2フレームの映像信号を記録する場合には、
第2図A,C及び第3図Aに示す記録すべきカラ
ー映像信号から垂直同期信号75を分離し、これ
を1/4カウントダウンして得た2フレーム周期の
第2図Bに示すパルスと、入力カラー映像信号か
ら同期信号部分を分離して、同図Cに76で示す
水平同期信号を分離して1H(Hは水平走査期間)
周期毎に出力せしめ、そのパルス幅が記録すべき
カラー映像信号の水平帰線消去期間(以下、H.
BLKと記す)に位相同期したパルスとされたも
のが2フレーム周期毎に交互に用いられる。な
お、トラツキング制御用参照信号が第2図Cに7
7で示すカラーバースト信号に影響を及ぼすこと
のないよう、上記のパルス幅が選定されている。
これにより、ゲート回路5よりトラツキング制御
用参照信号fp1が第2図C,D及び第3図A,E
に夫々示す如き時間位相関係で2フレーム期間
(1/15秒)出力され、引続いてゲート回路6より
トラツキング制御用参照信号fp2が第2図C,D
及び第3図A,Eに夫々示す如き時間位相関係で
2フレーム期間出力され、以下同様に、順次fp1,
fp2が2フレーム毎に交互に出力される。 ここで、上記信号fp1,fp2の切換位置に対応し
て再生時のインデツクスパルスとして第3の参照
信号fp3がゲート回路7より出力される。この場
合、記録すべき主要情報信号が映像信号の場合に
は、静止画像再生あるいはスローモーシヨン再生
等の特殊再生を行なううえからはV.BLK部分で
キツク動作制御を行なう必要があるため、参照信
号fp3は後述する如く周波数変調された映像信号
のV.BLK部分に対応する位相関係で重畳記録さ
れる。第3図Aは記録すべきカラー映像信号の
V.BLK部分を示し、垂直同期信号後の等化パル
ス部分に生成せしめられるゲートパルス(同図B
に示す)が端子10に3H期間断続的に印加せし
められる。これにより、第1図に示すゲート回路
7より第3図Cに示す如き単一周波数の参照信号
fp3がデイスク1回転周期毎に、V.BLK部分に対
応して3H期間バースト状に出力され、出力端子
13より混合器15に供給され、ここで入力端子
14よりの主要情報信号と混合される。 入力端子14には例えばNTSC方式カラー映像
信号中の輝度信号と搬送色信号とを夫々分離し、
輝度信号は上限周波数約3MHzに帯域制限し、搬
送色信号は色副搬送波周波数が5/7倍の周波数と
なるように低域変換した後、これらを帯域共用多
重化して得た合成カラー映像信号と、第1及び第
2のチヤンネルの音声信号で夫々別々の搬送波を
周波数変調して得た第1及び第2の音声キヤリア
fA1,fA2とを夫々適当なレベル関係で混合し、こ
の混合信号を周波数変調して得た被周波数変調波
信号が入来する。この被周波数変調波信号は混合
器15において、上記参照信号fp3が重量比率約
5〜10%で重畳される(fp3を正弦波形で記録し
た場合、fp3が音声信号に与える悪影響は、この
重畳比率によれば一切検知されないことが確認さ
れている。 なお、第3の参照信号fp3は入力端子14に入
来する被周波数変調波信号の垂直同期信号の3H
期間に対応する期間に低レベルで重畳するように
してもよい。 一方、前記ゲート回路5,6より出力された参
照信号fp1,fp2は混合器11で時系列的に混合さ
れた後出力端子12より出力される。 次に記録系の光学系について説明するに、第1
図中、55はレーザー光源で、これより出射され
たレーザービームは反射鏡56で光路が変えられ
て光量調整用光変調器57を経た後、ハーフミラ
ー58を透過して光変調器59に供給されると共
に、一部はハーフミラー58で反射され光変調器
60に供給される。光変調器59には混合器15
より、前述した被周波数変調信号及びこの信号の
約5〜10%のレベルで重畳された参照信号よりな
る重畳信号が変調信号として印加されているた
め、この光変調器59よりこの重畳信号で変調さ
れた第1の被変調光ビームが出力される。この第
1の被変調光ビームは反射鏡61で反射され偏光
プリズム62を透過し、更に反射鏡63で反射さ
れて対物レンズ64に入射せしめられ、同期回転
しているガラス等の円盤状記録原盤65上に塗布
された感光剤に集点一致して集光される。 他方、出力端子12より取り出された1H周期
で、かつ、記録原盤65の1回転周期毎に切換え
られる参照信号fp1,fp2の時分割多重信号は、光
変調器60に変調信号として印加される一方、後
述する光量制御信号発生器66に供給される。こ
れにより、上記光変調器60より参照信号fp1又
はfp2で変調された第2の被変調光ビームが取り
出され、反射鏡67で反射されて偏光プリズム6
2に導かれ、ここでその偏光面が上記第1の被変
調光ビームの偏光面より90゜ずらされる。偏光プ
リズム62よりの第2の被変調光ビームは上記第
1の被変調光ビームと共に反射鏡63で反射さ
れ、第1の被変調光ビームと略1/2トラツクピツ
チ離間するよう対物レンズ64を通り原盤65上
に集光される。 原盤65はターンテーブル68上に載置されて
おり、モータ69により例えば900rpmの回転数
で回転され、又原盤65、ターンテーブル68、
モータ69全体が移送機構(図示せず)により矢
印X方向に所定ピツチで連続的に移送される。こ
のため、原盤65上には上記第1、第2の被変調
光ビームにより外周より内周へ螺旋状のトラツク
で主要情報信号及び参照信号が記録される。 又原盤65及びターンテーブル68の上記矢印
X方向への移送と共に、ポテンシヨメータよりな
る変位位置検出器70より上記移送による変位位
置に応じた直流電圧が取り出される。この検出直
流電圧は直流増幅器71を介して上記光量調整用
光変調器57に印加され、レーザー光源55より
の光ビームの強度を原盤65上に集光する光ビー
ムスポツトの原盤65の半径方向上の位置に応じ
て制御する。これにより、光ビームの原盤65の
半径方向上位置に応じた相対線速度の差の影響を
受けないよう補償される。 上記原盤65に照射される第1、第2の被変調
光ビームのスポツトの位置、形状、寸法、強度等
は後に説明するピツト配列となる様に選定されて
いる。また容量変化検出型デイスクの場合であつ
ても針案内溝は形成されない。 上記光量制御信号発生器66は参照信号fp1,
fp2の存在期間(ここでは記録すべきカラー映像
信号のH.BLK部分)のみそれ以外の期間に比し
レーザー光源55よりのレーザービームの強度を
弱めさせる制御信号を発生し、光量調整用光変調
器57に供給する。これにより、光変調器57を
通つた光ビームは、参照信号の存在期間に相当す
る期間のビーム強度が、それ以外の期間のビーム
強度より弱められている。 これにより、第1の被変調光ビームのみが記録
原盤65上に照射されて形成されたときのピツト
深さに対し、第1及び第2の被変調光ビームが
夫々同時に記録原盤65上に照射されて形成され
たときの主トラツクのピツト深さが散乱、反射等
の不要光により深くなるという現象を防止し得、
全体として一様な状態で記録が行なわれる。 上記の如く露光された原盤65を周知の現像処
理を施し、周知の製盤工程を経て記録済デイスク
が得られる。記録済デイスクは、例えばポリビニ
ルアセテート(PVAC)よりなる円盤基材に螺旋
状トラツクで上記ピツトを形成され、その上に電
極となる例えば400Åの厚さで金属被覆を形成さ
れ、更にその上に400Åの厚さの誘電体被膜を被
着されてなる。なお金属被覆を設ける代りに他の
材質により電極機能を有する様にされてもよい。 なお、レーザ光ビームの代りに電子ビームを用
いてもよい。又原盤65及びターンテーブル6
8、モータ69を矢印X方向に移送させる代り
に、原盤65にビームを照射する光学系を矢印X
と逆方向に移送させる構成としてもよい。 第4図は第1図の記録系による記録信号の周波
数スペクトラムの一例を示す。は周波数変調さ
れた輝度信号の2.3MHzの搬送波偏移周波数帯域
で、aはシンクチツプに相当する6MHzの周波
数、bはペデスタルに相当する6.7MHzの周波数、
cはホワイトピークに相当する8.3MHzの周波数
を示す。また、L、Uは上記周波数変調された
輝度信号の下側波帯、上側波帯を示す。L、U
は音声キヤリアfA1,fA2を更に周波数変調した信
号の下側波帯、上側波帯を示す。ここで、音声キ
ヤリアfA1,fA2は3.43MHzと3.73MHzの搬送波を音
声信号で周波数変調した信号であり、その周波数
スペクトラムはで示される。すなわち、音声信
号は二度周波数変調されている。 更には上限周波数が約3MHzに帯域制限され
た輝度信号に帯域共用多重化される低域変換され
た搬送色信号の帯域を示し、本実施例では一例と
して2.5568178MHz(=5/7fsc)±500kHzの帯域を
占有している。また、で示される帯域の低減変
換された搬送色信号が周波数変調されることによ
つて生じる第1側波帯をL、Uで、第2側波帯
をL、Uで夫々示す。 第4図中、実線であらわした周波数スペクトラ
ムがデイスクに記録される信号の周波数スペクト
ラムである。 なお、fp1,fp2,fp3は帯域Lの下側のあいてい
る周波数帯に位置する。参照信号と主要情報信号
の占有帯域を夫々分離することは、同一の走査針
で再生することから出てくる必要性である。 参照信号fp1,fp2,fp3は、分周回路2,3,4
により、夫々水平走査周波数の1/2の奇数倍に周
波数が選定されているので、輝度信号と周波数イ
ンターリーブの関係にあり、また前記低域変換さ
れた搬送色信号帯域とは帯域が異なる。従つ
て、fp1,fp2を連続して記録するようにした場合
は、映像信号に与えるビード妨害を軽減するため
に、記録レベルをある程度下げる必要があるが、
十分にS/Nがとれる程度の記録レベルの確保は
可能である。このように、fp1,fp2を連続信号で
記録した場合、再生時のトラツキングサーボの精
度及び安定度が向上する他にジツター検出も連続
的に行なえるなどの利点がある。 混合器15において、被周波数変調波信号に所
定比率で参照信号を正弦波で重畳した後、平衡形
振幅制限器に通し所謂デユーテイサイクル・モジ
ユレーシヨンをして矩形波の形態で光変調器59
に導き入れて記録してもよいが、単に重畳してピ
ツトの深さ変化として記録してもよい。 第1図の記録系により記録されて得られたデイ
スクのトラツクパターンの一例について説明す
る。第5図はデイスクのトラツクパターンの一例
を示す図で、デイスク80上には一例としてカラ
ー映像信号及び音声信号が主トラツクを形成して
1回転宛4フイールド分記録されており、主トラ
ツクの各トラツク走査中心線間の略中間部分に前
記トラツキング制御用参照信号fp1,fp2が1回転
宛交互に、かつ、1H周期毎にH.BLK部分に対応
して記録されており、更に参照信号fp3が参照信
号fp1,fp2の記録切換位置に対応して主トラツク
上に記録されている。第5図中、a,b,c,d
はV.BLK部分を示し、各V.BLK部分にはトラツ
ク番号識別のためのアドレス符号が映像信号に重
畳記録されており、またfp1,fp2の記録切換位置
に対応するV.BLK部分aには、斜線で示す位置
に第3の参照信号fp3がインデツクスパルスとし
て重畳記録されている。またV1,V2,V3,……
…,Vo-1,Voは夫々1回転の最初の映像信号記
録部分、V′1,V′2,V′3,………,V′o-1,V′oは
夫々1回転の映像信号の記録終了部分を示す。す
なわち、V1を第1フイールドの最初の部分とす
ると、V′1は第4フイールドの最後の部分であり、
V2は第5フイールドの最初の部分となる。 次に第5図示のトラツクパターンを更に詳細に
説明するに、第6図は本発明装置により再生し得
る情報信号記録媒体の一例の一部拡大平面図、同
図Bは同図Aに示す一部を更に拡大図示した平面
図、同図Cは同図Bの−線に沿う断面図を示
す。第6図A〜Cにおいて、81はデイスク80
aのピツトを形成されていない平面であり、針案
内溝は設けられていない(後述するデイスク80
b,80c,80dも同様)。ピツト82は上記
主要情報信号に応じて形成されており、第6図
A,Bではピツト82の各列よりなる主トラツク
t1,t2,t3の一部分のみが拡大して示されている。
主トラツクt1,t2,t3,………は実際には一本の
螺旋状トラツクの各1回転相当分である。主トラ
ツクの各トラツク中心線間の略中間部分にfp1,
fp2の参照信号が主トラツクのピツト深さよりも
浅い深さの断続するピツトにより1回転周期で交
互に記録されており、参照信号fp3がfp1,fp2の記
録切換位置83にインデツクスパルスとして記録
されている。主要情報信号が少なくとも映像信号
よりなる場合は、fp1,fp2は第6図に84で示す
各H.BLK部分に、またfp3は88で示す如くV.
BLK部分に記録されることは前述した通りであ
る。第6図中、85は映像期間部分で、参照信号
fp1,fp2,fp3はいずれも記録されない。 なおピツト82は第6図A,B中長円状で示し
ているが、実際にはピツト82全体に亘つて一様
な深さには形成されず、第6図Cに示す断面形状
を有する。第6図A,Bにおけるピツト82を区
画する線は第6図C中平坦面81に対しへこみ始
める境界縁を示す。各トラツクt1,t2,t3………
の幅TWはピツト82の幅に等しく、トラツク縁
線t1a,t1b,t2a,t2b,t3a,t3b………は各ピツト8
2の幅方向上の端部を仮想的に結ぶ線で示され
る。なおピツト82の幅とはトラツクの長手方向
に対し直交する方向(即ちデイスクの半径方向)
上の幅を表わす。なお、各ピツトの断面形状は第
6図Cに示す形状に限られることなく、要はへこ
んでいればよい。 なお、ピツト形状は実際にはこの様にきつちり
した形状にはならず、複雑な形状となるが、第6
図A〜C中では原理的に示す。 ここでは、各トラツクの縁線の一方が隣るトラ
ツクの縁線の他方に略一致する様に、即ち隣るト
ラツクt1,t2,t3………が夫々隣接するように形
成されている。従つてトラツクピツチTPはトラ
ツク幅TWに略等しい。 ここで、上記の如く各主要情報信号トラツクが
略隣接して形成されるピツト配列であるため、前
記記録装置による原盤への光ビーム照射時に不要
ビームの影響を記録面全体に亘つて略一様とし
え、又各トラツク間にスペース部分が存在しな
い。このため、後述する走査針により走査再生を
行なつた際、針本体底面はデイスク面に略一様な
状態で摺接し、溝案内現像は発生しない。 又各トラツクが密接しているため、従来と同一
ピツチであれば、ピツト幅(トラツク幅)を大き
く設定できるため、S/N比が大となる。又ピツ
ト幅を従来と同じとすればトラツクピツチ小とし
うるため、記録容量が増大する。 なお、第6図A,Bにおいて、各トラツクが正
確に密接する様に原理的に図示されているが、実
際にはこの様にトラツクを正確に密接させてピツ
トを形成することは困難であり、例えば記録装置
において原盤65を矢印X方向に送る機構の送り
ネジピツチの不揃いによりデイスク半径方向上部
分的にトラツクが僅か離間して形成される場合も
ある。しかし、この場合も溝案内現象は実用上発
生せず、問題は生じない。要するに、設計思想的
に上記各トラツクを略密接させることを意図して
いれば、本実施例の概念に包含されるものであ
る。 ここで、再生系の非直線特性により主要情報信
号と参照信号とで発生する干渉歪が実用上支障の
ない程度迄減少せしめる様に構成してある。 例えば、主要情報信号がカラー映像信号の場
合、再生カラーテレビジヨン画像が実用上干渉歪
の影響のない正常な画像であるためには、再生カ
ラー映像信号が干渉歪よりも少なくとも28dB以
上高いレベルを有している必要がある。そしてこ
の様なレベル差関係を得るためには、再生主要情
報信号が再生参照信号よりも少なくとも10dB以
上高いレベルを有している必要がある。 そこで、主要情報信号ピツト82の幅、深さ
と、参照信号fp1,fp2のピツト68,67の幅、
深さとの関係を、再生参照信号レベルが上記レベ
ル差をもつて再生主要情報信号レベルよりも低く
なり、干渉歪が実用上問題となる程度に発生しな
い様にしている。但し再生参照信号レベルが低い
といつても正常なトラツキング制御動作をさせる
に必要な最低レベル以上であることは勿論であ
る。 この各ピツト82,86,87の幅、深さは、
主要情報信号、参照信号の周波数、再生走査針の
電極の幅、各ピツトの配置関係等を考慮して決め
られる。 上記レベル差を得る様にするには、主要情報信
号ピツト82の幅W1、深さD1、参照信号ピツト
86,87の幅W2、深さD2の関係を次の関係の
一方又は双方の状態とすればよい。 W1>W2、D1>D2 ここで、上記ピツト幅W1、W2、ピツト深さ
D1、D2の具体的値は、再生された主要情報信号
のレベルL1、再生された参照信号のレベルL2が、
L1>L2となり、しかも両信号のレベル差(L1−
L2)が少なくとも10dB以上となる様に定められ
る。 この様な値は、光変調器59,60より上記の
光路を通つて原盤65に照射される光ビームの強
度、エアリデイスク径を適宜に選定することによ
り実現できる。 第7図A,Bに示すデイスク80bにおいて
は、トラツク幅TWをトラツクピツチTPより大
に選定し、隣るトラツクの縁部をオーバラツプさ
せている。 第7図A,B中、第6図A〜Cに対応する部分
には同一符号を付して示し、説明を省略する。 このデイスク80bの場合も、上記デイスク8
0aにおけると同様の効果が得られる。又干渉歪
の発生を防止するべく、各ピツトの幅、深さを上
記関係に選定することも上記デイスク80aにお
けると同様である。 次に、上記デイスク80a,80bにおけるピ
ツト配列、形状の寸法の数値例を挙げる。
主トラツク上に記録された参照信号を単一の走査
針を用いて再生してこれをインデツクスパルスと
して用いることにより、トラツキング制御動作を
安定、かつ、確実に行なつて主要情報信号を好適
に再生し得、更には単一の走査針でも特殊再生を
行ない得る情報信号記録媒体の再生装置を提供す
ることを目的とする。 本出願人は先に特願昭51−38809号及びその分
割出願により、複数本の被変調ビームのうちの一
方の被変調ビームを用いて主要情報信号を記録媒
体上に幾何学的形状の変化として螺旋状又は同心
円状の主トラツクに連続的に記録すると共に、こ
の主トラツクの各トラツク中心線間の略中間部分
にトラツキング制御のための参照信号を他方の被
変調ビームにより記録し、これを再生する方式を
提案した。これにより、再生時は光ビーム、走査
針等の再生走査子(信号変換体)により周知の方
法で再生された再生信号中、上記主トラツクの両
側部分から再生された参照信号を弁別再生し、こ
れを基にしてトラツキング制御信号を得て、トラ
ツキング制御動作を行ないつつ主トラツクから主
要情報信号を再生する。このような本出願人の提
案方式によれば、針案内溝を不要にできるので、
特に静電容量変化検出型の記録媒体に適用した場
合は、走査針の上記記録媒体に対する摺接面積を
大にしえ、もつて走査針及び記録媒体の長寿命化
を図り得、また記録信号が映像信号の場合は静止
画再生、スローモーシヨン再生、クイツク再生、
高速頭出し、アドレス符号によるランダムアクセ
ス等の各種の特殊再生を行ない得、記録信号が音
声信号の場合はそれをPCM記録あるいはマルチ
チヤンネル記録する場合にも、選曲時の高速トラ
ツク位置探し、ランダムアクセス等を任意自在に
行ない得る等の特長を有する。 しかして、いま上記トラツキング制御用参照信
号として、互いに異なる単一周波数のfp1,fp2を
用い、これらを回転記録媒体の1回転周期毎に順
次巡回的に切換えて記録した場合には、上記参照
信号fp1,fp2の切換位置に対応して再生時のイン
デツクスパルスとして第3の参照信号fp3を記録
し、再生時は参照信号fp3を弁別再生してこれに
基き再生参照信号fp1,fp2のトラツキング制御極
性を1回転周期毎に切換えることが不可欠であ
る。従つて、トラツキング制御を安定に行なうた
めには、上記参照信号fp3の安定な再生が不可欠
であり、再生参照信号fp3が乱されてしまつたり、
大なるレベル変動を伴つたり、あるいは何らかの
原因で検知再生されなかつた場合は、再生走査子
のfp1,fp2の制御極性に対する順次のトラツキン
グ制御方向が定まらないこととなり、よつてトラ
ツキングサーボが安定に行なわれず、例えば走査
針はその都度、針飛び現象を発生し、再生品位を
著しく損なつてしまう。 また本出願人の上記提案になる方式においても
前記主要情報信号として、音声信号のみをマルチ
チヤンネル又は長時間更にはPCMにより充分広
いダイナミツクレンジにより超ハイフアイに記録
した所謂オーデイオ・デイスクと、テレビジヨン
信号を記録した所謂ビデオ・デイスクとを、少な
くとも同一の再生装置により、必要なアンプ系を
付加することのみにより機構系を一切変更するこ
となく上記オーデイオ・デイスク、ビデオ・デイ
スクの夫々が互換性を伴つて再生できることが最
も望ましい。従つて、本出願人の上記提案方式が
上記の要求を満たすためには、映像信号の周期
性、音声信号の非周期性の如何に拘らず、トラツ
キング制御用参照信号fp1,fp2勿論のこと、参照
信号fp3の記録についてもオーデイオ・デイスク
とビデオ・デイスクとで条件を揃える必要があ
る。 更に、参照信号fp3は上記の如く安定に再生す
る必要があることは勿論であるが、再生信号から
の弁別再生はできるだけ簡単な回路構成により、
常時安定確実に検出することが望ましい。 また更に、走査針の電極部幅が主トラツクのト
ラツク幅よりも充分に狭い場合、あるいは光ビー
ムスポツト径が主トラツクのトラツク幅よりも充
分に小なる場合であつても、上記の参照信号fp3
は安定確実に再生されなければならない。すなわ
ち、例えば主トラツクを幾何学的形状の変化とし
て記録形成され、かつ、fp3がfp1,fp2と同時に主
トラツクの各トラツク中心線間の略中間部分に記
録された表面が平坦なデイスクを、走査針の相対
的走査により静電容量の変化として読取り再生す
る場合、トラツキングサーボの性能は、改善度が
60dB(1000:1)でデイスクに400μmの偏芯があ
るとしたときは追従精度が0.4μmであることが本
出願人の実験により確められている。すなわち、
走査針を主トラツク上を電子的に追従制御させる
トラツキング制御装置としては、主トラツクの理
想中心線を追従せしめることが好ましいが、実際
には完全な追従制御は行なわれず、主トラツクの
上を走査針が0.4μm程度蛇行しつつトラツキング
制御が行なわれることになる。このため、走査針
のデイスクと摺接する部分の電極部幅は、主トラ
ツクのトラツクピツチ(本明細書においてトラツ
クピツチとは相隣る主トラツク走査中心線間のト
ラツク幅方向上の距離をいう)よりも、少なくと
も0.4μm以上狭くしなければ相隣る主トラツクを
跨いで同時再生することになり、再生信号にビー
ト妨害をもたらしてしまうことは明らかである。
しかして、走査針の電極部幅としては、生産上の
バラツキ又は走査針の摩耗による電極部幅の変化
等を勘案して電極部幅に対する余裕を見込む必要
があり、本出願人の実験試作結果では一例として
直径30cmのデイスクの片面から、回転数900rpm
で60分の主要情報信号が再生されるべく主要情報
信号及び参照信号fp1,fp2及びfp3を記録する場合
は、トラツクピツチを1.4μm、走査針の電極部幅
を0.4〜1.0μmとしている。 しかしながら、上記のようにトラツクピツチよ
りも小なる電極部幅を有する走査針を用いて前記
表面が平坦なデイスクを再生する場合は、参主信
号fp3が主トラツクに記録されていないので、そ
の再生状況が極めて不安定であり、トラツキング
状況とも関連して常時レベル変動を伴い、極端な
場合はfp3の再生レベルがノイズレベルまで落込
んで消失してしまう。従つて、参照信号fp1,fp2
の所定位置でのスイツチングが行なわれず、また
後述する特殊再生時の走査針のトラツク幅方向上
の強制的移送動作(以下キツク動作という)も行
なわれないので、トラツキングサーボは機能が乱
されてしまい、安定なトラツキング制御が行なわ
れないことは明らかである。 なお、主要情報信号が映像信号の場合、参照信
号fp3をデイスク1回転宛1回ずつその垂直帰線
消去期間(以下V.BLKと記す)に重畳して主ト
ラツクに記録すると、上記のトラツクピツチに対
して電極部幅の狭い走査針を用いても参照信号
fp3を安定に再生できるが、映像信号を復調後に
分離する必要があるので再生弁別回路が若干複雑
となり、また前記したオーデイオ・デイスクとビ
デオ・デイスクとの互換再生にあたつて、参照信
号fp3に対する互換性がとれない。 本発明は、上記の全ての要求を満たすものであ
り、以下その各実施例について図面と共に説明す
る。 第1図は本発明再生装置により再生し得る情報
信号記録媒体の記録方式の一例のブロツク系統図
を示す。いま説明の便宜上、NTSC方式カラー映
像信号を音声信号と共にデイスクに記録する場合
を例にとつて説明するに、第1図中、入力端子1
にはNTSC方式カラー映像信号の色幅搬送波周波
数3.579545MHzの信号fscが入来し、分周回路2,
3及び4に夫々供給される。分周回路2により1/
5周波数逓降されて取り出された715.909kHzの単
一周波信号はゲート回路5に供給される。また分
周回路3により1/7周波数逓降されて取り出され
た511.36357kHzの信号はゲート回路6に供給され
る。また分周回路4により1/13周波数逓降されて
取り出された275.34961kHzの信号はゲート回路7
に供給される。ここで、上記ゲート回路5,6,
7には夫々端子8,9,10よりゲートパルスが
印加されており、例えば後述する記録原盤の1回
転宛2フレームの映像信号を記録する場合には、
第2図A,C及び第3図Aに示す記録すべきカラ
ー映像信号から垂直同期信号75を分離し、これ
を1/4カウントダウンして得た2フレーム周期の
第2図Bに示すパルスと、入力カラー映像信号か
ら同期信号部分を分離して、同図Cに76で示す
水平同期信号を分離して1H(Hは水平走査期間)
周期毎に出力せしめ、そのパルス幅が記録すべき
カラー映像信号の水平帰線消去期間(以下、H.
BLKと記す)に位相同期したパルスとされたも
のが2フレーム周期毎に交互に用いられる。な
お、トラツキング制御用参照信号が第2図Cに7
7で示すカラーバースト信号に影響を及ぼすこと
のないよう、上記のパルス幅が選定されている。
これにより、ゲート回路5よりトラツキング制御
用参照信号fp1が第2図C,D及び第3図A,E
に夫々示す如き時間位相関係で2フレーム期間
(1/15秒)出力され、引続いてゲート回路6より
トラツキング制御用参照信号fp2が第2図C,D
及び第3図A,Eに夫々示す如き時間位相関係で
2フレーム期間出力され、以下同様に、順次fp1,
fp2が2フレーム毎に交互に出力される。 ここで、上記信号fp1,fp2の切換位置に対応し
て再生時のインデツクスパルスとして第3の参照
信号fp3がゲート回路7より出力される。この場
合、記録すべき主要情報信号が映像信号の場合に
は、静止画像再生あるいはスローモーシヨン再生
等の特殊再生を行なううえからはV.BLK部分で
キツク動作制御を行なう必要があるため、参照信
号fp3は後述する如く周波数変調された映像信号
のV.BLK部分に対応する位相関係で重畳記録さ
れる。第3図Aは記録すべきカラー映像信号の
V.BLK部分を示し、垂直同期信号後の等化パル
ス部分に生成せしめられるゲートパルス(同図B
に示す)が端子10に3H期間断続的に印加せし
められる。これにより、第1図に示すゲート回路
7より第3図Cに示す如き単一周波数の参照信号
fp3がデイスク1回転周期毎に、V.BLK部分に対
応して3H期間バースト状に出力され、出力端子
13より混合器15に供給され、ここで入力端子
14よりの主要情報信号と混合される。 入力端子14には例えばNTSC方式カラー映像
信号中の輝度信号と搬送色信号とを夫々分離し、
輝度信号は上限周波数約3MHzに帯域制限し、搬
送色信号は色副搬送波周波数が5/7倍の周波数と
なるように低域変換した後、これらを帯域共用多
重化して得た合成カラー映像信号と、第1及び第
2のチヤンネルの音声信号で夫々別々の搬送波を
周波数変調して得た第1及び第2の音声キヤリア
fA1,fA2とを夫々適当なレベル関係で混合し、こ
の混合信号を周波数変調して得た被周波数変調波
信号が入来する。この被周波数変調波信号は混合
器15において、上記参照信号fp3が重量比率約
5〜10%で重畳される(fp3を正弦波形で記録し
た場合、fp3が音声信号に与える悪影響は、この
重畳比率によれば一切検知されないことが確認さ
れている。 なお、第3の参照信号fp3は入力端子14に入
来する被周波数変調波信号の垂直同期信号の3H
期間に対応する期間に低レベルで重畳するように
してもよい。 一方、前記ゲート回路5,6より出力された参
照信号fp1,fp2は混合器11で時系列的に混合さ
れた後出力端子12より出力される。 次に記録系の光学系について説明するに、第1
図中、55はレーザー光源で、これより出射され
たレーザービームは反射鏡56で光路が変えられ
て光量調整用光変調器57を経た後、ハーフミラ
ー58を透過して光変調器59に供給されると共
に、一部はハーフミラー58で反射され光変調器
60に供給される。光変調器59には混合器15
より、前述した被周波数変調信号及びこの信号の
約5〜10%のレベルで重畳された参照信号よりな
る重畳信号が変調信号として印加されているた
め、この光変調器59よりこの重畳信号で変調さ
れた第1の被変調光ビームが出力される。この第
1の被変調光ビームは反射鏡61で反射され偏光
プリズム62を透過し、更に反射鏡63で反射さ
れて対物レンズ64に入射せしめられ、同期回転
しているガラス等の円盤状記録原盤65上に塗布
された感光剤に集点一致して集光される。 他方、出力端子12より取り出された1H周期
で、かつ、記録原盤65の1回転周期毎に切換え
られる参照信号fp1,fp2の時分割多重信号は、光
変調器60に変調信号として印加される一方、後
述する光量制御信号発生器66に供給される。こ
れにより、上記光変調器60より参照信号fp1又
はfp2で変調された第2の被変調光ビームが取り
出され、反射鏡67で反射されて偏光プリズム6
2に導かれ、ここでその偏光面が上記第1の被変
調光ビームの偏光面より90゜ずらされる。偏光プ
リズム62よりの第2の被変調光ビームは上記第
1の被変調光ビームと共に反射鏡63で反射さ
れ、第1の被変調光ビームと略1/2トラツクピツ
チ離間するよう対物レンズ64を通り原盤65上
に集光される。 原盤65はターンテーブル68上に載置されて
おり、モータ69により例えば900rpmの回転数
で回転され、又原盤65、ターンテーブル68、
モータ69全体が移送機構(図示せず)により矢
印X方向に所定ピツチで連続的に移送される。こ
のため、原盤65上には上記第1、第2の被変調
光ビームにより外周より内周へ螺旋状のトラツク
で主要情報信号及び参照信号が記録される。 又原盤65及びターンテーブル68の上記矢印
X方向への移送と共に、ポテンシヨメータよりな
る変位位置検出器70より上記移送による変位位
置に応じた直流電圧が取り出される。この検出直
流電圧は直流増幅器71を介して上記光量調整用
光変調器57に印加され、レーザー光源55より
の光ビームの強度を原盤65上に集光する光ビー
ムスポツトの原盤65の半径方向上の位置に応じ
て制御する。これにより、光ビームの原盤65の
半径方向上位置に応じた相対線速度の差の影響を
受けないよう補償される。 上記原盤65に照射される第1、第2の被変調
光ビームのスポツトの位置、形状、寸法、強度等
は後に説明するピツト配列となる様に選定されて
いる。また容量変化検出型デイスクの場合であつ
ても針案内溝は形成されない。 上記光量制御信号発生器66は参照信号fp1,
fp2の存在期間(ここでは記録すべきカラー映像
信号のH.BLK部分)のみそれ以外の期間に比し
レーザー光源55よりのレーザービームの強度を
弱めさせる制御信号を発生し、光量調整用光変調
器57に供給する。これにより、光変調器57を
通つた光ビームは、参照信号の存在期間に相当す
る期間のビーム強度が、それ以外の期間のビーム
強度より弱められている。 これにより、第1の被変調光ビームのみが記録
原盤65上に照射されて形成されたときのピツト
深さに対し、第1及び第2の被変調光ビームが
夫々同時に記録原盤65上に照射されて形成され
たときの主トラツクのピツト深さが散乱、反射等
の不要光により深くなるという現象を防止し得、
全体として一様な状態で記録が行なわれる。 上記の如く露光された原盤65を周知の現像処
理を施し、周知の製盤工程を経て記録済デイスク
が得られる。記録済デイスクは、例えばポリビニ
ルアセテート(PVAC)よりなる円盤基材に螺旋
状トラツクで上記ピツトを形成され、その上に電
極となる例えば400Åの厚さで金属被覆を形成さ
れ、更にその上に400Åの厚さの誘電体被膜を被
着されてなる。なお金属被覆を設ける代りに他の
材質により電極機能を有する様にされてもよい。 なお、レーザ光ビームの代りに電子ビームを用
いてもよい。又原盤65及びターンテーブル6
8、モータ69を矢印X方向に移送させる代り
に、原盤65にビームを照射する光学系を矢印X
と逆方向に移送させる構成としてもよい。 第4図は第1図の記録系による記録信号の周波
数スペクトラムの一例を示す。は周波数変調さ
れた輝度信号の2.3MHzの搬送波偏移周波数帯域
で、aはシンクチツプに相当する6MHzの周波
数、bはペデスタルに相当する6.7MHzの周波数、
cはホワイトピークに相当する8.3MHzの周波数
を示す。また、L、Uは上記周波数変調された
輝度信号の下側波帯、上側波帯を示す。L、U
は音声キヤリアfA1,fA2を更に周波数変調した信
号の下側波帯、上側波帯を示す。ここで、音声キ
ヤリアfA1,fA2は3.43MHzと3.73MHzの搬送波を音
声信号で周波数変調した信号であり、その周波数
スペクトラムはで示される。すなわち、音声信
号は二度周波数変調されている。 更には上限周波数が約3MHzに帯域制限され
た輝度信号に帯域共用多重化される低域変換され
た搬送色信号の帯域を示し、本実施例では一例と
して2.5568178MHz(=5/7fsc)±500kHzの帯域を
占有している。また、で示される帯域の低減変
換された搬送色信号が周波数変調されることによ
つて生じる第1側波帯をL、Uで、第2側波帯
をL、Uで夫々示す。 第4図中、実線であらわした周波数スペクトラ
ムがデイスクに記録される信号の周波数スペクト
ラムである。 なお、fp1,fp2,fp3は帯域Lの下側のあいてい
る周波数帯に位置する。参照信号と主要情報信号
の占有帯域を夫々分離することは、同一の走査針
で再生することから出てくる必要性である。 参照信号fp1,fp2,fp3は、分周回路2,3,4
により、夫々水平走査周波数の1/2の奇数倍に周
波数が選定されているので、輝度信号と周波数イ
ンターリーブの関係にあり、また前記低域変換さ
れた搬送色信号帯域とは帯域が異なる。従つ
て、fp1,fp2を連続して記録するようにした場合
は、映像信号に与えるビード妨害を軽減するため
に、記録レベルをある程度下げる必要があるが、
十分にS/Nがとれる程度の記録レベルの確保は
可能である。このように、fp1,fp2を連続信号で
記録した場合、再生時のトラツキングサーボの精
度及び安定度が向上する他にジツター検出も連続
的に行なえるなどの利点がある。 混合器15において、被周波数変調波信号に所
定比率で参照信号を正弦波で重畳した後、平衡形
振幅制限器に通し所謂デユーテイサイクル・モジ
ユレーシヨンをして矩形波の形態で光変調器59
に導き入れて記録してもよいが、単に重畳してピ
ツトの深さ変化として記録してもよい。 第1図の記録系により記録されて得られたデイ
スクのトラツクパターンの一例について説明す
る。第5図はデイスクのトラツクパターンの一例
を示す図で、デイスク80上には一例としてカラ
ー映像信号及び音声信号が主トラツクを形成して
1回転宛4フイールド分記録されており、主トラ
ツクの各トラツク走査中心線間の略中間部分に前
記トラツキング制御用参照信号fp1,fp2が1回転
宛交互に、かつ、1H周期毎にH.BLK部分に対応
して記録されており、更に参照信号fp3が参照信
号fp1,fp2の記録切換位置に対応して主トラツク
上に記録されている。第5図中、a,b,c,d
はV.BLK部分を示し、各V.BLK部分にはトラツ
ク番号識別のためのアドレス符号が映像信号に重
畳記録されており、またfp1,fp2の記録切換位置
に対応するV.BLK部分aには、斜線で示す位置
に第3の参照信号fp3がインデツクスパルスとし
て重畳記録されている。またV1,V2,V3,……
…,Vo-1,Voは夫々1回転の最初の映像信号記
録部分、V′1,V′2,V′3,………,V′o-1,V′oは
夫々1回転の映像信号の記録終了部分を示す。す
なわち、V1を第1フイールドの最初の部分とす
ると、V′1は第4フイールドの最後の部分であり、
V2は第5フイールドの最初の部分となる。 次に第5図示のトラツクパターンを更に詳細に
説明するに、第6図は本発明装置により再生し得
る情報信号記録媒体の一例の一部拡大平面図、同
図Bは同図Aに示す一部を更に拡大図示した平面
図、同図Cは同図Bの−線に沿う断面図を示
す。第6図A〜Cにおいて、81はデイスク80
aのピツトを形成されていない平面であり、針案
内溝は設けられていない(後述するデイスク80
b,80c,80dも同様)。ピツト82は上記
主要情報信号に応じて形成されており、第6図
A,Bではピツト82の各列よりなる主トラツク
t1,t2,t3の一部分のみが拡大して示されている。
主トラツクt1,t2,t3,………は実際には一本の
螺旋状トラツクの各1回転相当分である。主トラ
ツクの各トラツク中心線間の略中間部分にfp1,
fp2の参照信号が主トラツクのピツト深さよりも
浅い深さの断続するピツトにより1回転周期で交
互に記録されており、参照信号fp3がfp1,fp2の記
録切換位置83にインデツクスパルスとして記録
されている。主要情報信号が少なくとも映像信号
よりなる場合は、fp1,fp2は第6図に84で示す
各H.BLK部分に、またfp3は88で示す如くV.
BLK部分に記録されることは前述した通りであ
る。第6図中、85は映像期間部分で、参照信号
fp1,fp2,fp3はいずれも記録されない。 なおピツト82は第6図A,B中長円状で示し
ているが、実際にはピツト82全体に亘つて一様
な深さには形成されず、第6図Cに示す断面形状
を有する。第6図A,Bにおけるピツト82を区
画する線は第6図C中平坦面81に対しへこみ始
める境界縁を示す。各トラツクt1,t2,t3………
の幅TWはピツト82の幅に等しく、トラツク縁
線t1a,t1b,t2a,t2b,t3a,t3b………は各ピツト8
2の幅方向上の端部を仮想的に結ぶ線で示され
る。なおピツト82の幅とはトラツクの長手方向
に対し直交する方向(即ちデイスクの半径方向)
上の幅を表わす。なお、各ピツトの断面形状は第
6図Cに示す形状に限られることなく、要はへこ
んでいればよい。 なお、ピツト形状は実際にはこの様にきつちり
した形状にはならず、複雑な形状となるが、第6
図A〜C中では原理的に示す。 ここでは、各トラツクの縁線の一方が隣るトラ
ツクの縁線の他方に略一致する様に、即ち隣るト
ラツクt1,t2,t3………が夫々隣接するように形
成されている。従つてトラツクピツチTPはトラ
ツク幅TWに略等しい。 ここで、上記の如く各主要情報信号トラツクが
略隣接して形成されるピツト配列であるため、前
記記録装置による原盤への光ビーム照射時に不要
ビームの影響を記録面全体に亘つて略一様とし
え、又各トラツク間にスペース部分が存在しな
い。このため、後述する走査針により走査再生を
行なつた際、針本体底面はデイスク面に略一様な
状態で摺接し、溝案内現像は発生しない。 又各トラツクが密接しているため、従来と同一
ピツチであれば、ピツト幅(トラツク幅)を大き
く設定できるため、S/N比が大となる。又ピツ
ト幅を従来と同じとすればトラツクピツチ小とし
うるため、記録容量が増大する。 なお、第6図A,Bにおいて、各トラツクが正
確に密接する様に原理的に図示されているが、実
際にはこの様にトラツクを正確に密接させてピツ
トを形成することは困難であり、例えば記録装置
において原盤65を矢印X方向に送る機構の送り
ネジピツチの不揃いによりデイスク半径方向上部
分的にトラツクが僅か離間して形成される場合も
ある。しかし、この場合も溝案内現象は実用上発
生せず、問題は生じない。要するに、設計思想的
に上記各トラツクを略密接させることを意図して
いれば、本実施例の概念に包含されるものであ
る。 ここで、再生系の非直線特性により主要情報信
号と参照信号とで発生する干渉歪が実用上支障の
ない程度迄減少せしめる様に構成してある。 例えば、主要情報信号がカラー映像信号の場
合、再生カラーテレビジヨン画像が実用上干渉歪
の影響のない正常な画像であるためには、再生カ
ラー映像信号が干渉歪よりも少なくとも28dB以
上高いレベルを有している必要がある。そしてこ
の様なレベル差関係を得るためには、再生主要情
報信号が再生参照信号よりも少なくとも10dB以
上高いレベルを有している必要がある。 そこで、主要情報信号ピツト82の幅、深さ
と、参照信号fp1,fp2のピツト68,67の幅、
深さとの関係を、再生参照信号レベルが上記レベ
ル差をもつて再生主要情報信号レベルよりも低く
なり、干渉歪が実用上問題となる程度に発生しな
い様にしている。但し再生参照信号レベルが低い
といつても正常なトラツキング制御動作をさせる
に必要な最低レベル以上であることは勿論であ
る。 この各ピツト82,86,87の幅、深さは、
主要情報信号、参照信号の周波数、再生走査針の
電極の幅、各ピツトの配置関係等を考慮して決め
られる。 上記レベル差を得る様にするには、主要情報信
号ピツト82の幅W1、深さD1、参照信号ピツト
86,87の幅W2、深さD2の関係を次の関係の
一方又は双方の状態とすればよい。 W1>W2、D1>D2 ここで、上記ピツト幅W1、W2、ピツト深さ
D1、D2の具体的値は、再生された主要情報信号
のレベルL1、再生された参照信号のレベルL2が、
L1>L2となり、しかも両信号のレベル差(L1−
L2)が少なくとも10dB以上となる様に定められ
る。 この様な値は、光変調器59,60より上記の
光路を通つて原盤65に照射される光ビームの強
度、エアリデイスク径を適宜に選定することによ
り実現できる。 第7図A,Bに示すデイスク80bにおいて
は、トラツク幅TWをトラツクピツチTPより大
に選定し、隣るトラツクの縁部をオーバラツプさ
せている。 第7図A,B中、第6図A〜Cに対応する部分
には同一符号を付して示し、説明を省略する。 このデイスク80bの場合も、上記デイスク8
0aにおけると同様の効果が得られる。又干渉歪
の発生を防止するべく、各ピツトの幅、深さを上
記関係に選定することも上記デイスク80aにお
けると同様である。 次に、上記デイスク80a,80bにおけるピ
ツト配列、形状の寸法の数値例を挙げる。
【表】
第8図は本発明により再生し得る情報信号記録
媒体の一部拡大平面図で、同図中、第6図A〜C
と同一部分には同一符号を付し、その説明を省略
する。第8図に示すデイスク80cは、主トラツ
クのトラツクピツチTPとトラツク幅TWとがTP
>TWなる関係でピツトが形成されている点がデ
イスク80a,80bと異なる。 第9図は本発明装置により再生し得る情報信号
記録媒体の他の例の一部拡大平面図で、同図中、
第6図と同一部分には同一符号を付し、その説明
を省略する。上記デイスク80a〜80cは、ト
ラツクピツチTPとトラツク幅との関係が夫々異
なる場合の例であり、参照信号fp1,fp2,fp3の記
録の仕方は同じである。第9図に示すデイスク8
0dは一例としてトラツクピツチTPをトラツク
幅TWに略等しく形成すると共に(TP>TW又
はTP<TWの場合でもよい)、参照信号fp1,fp2
のうちfp1は主トラツクの各トラツク中心線間の
略中間部分に記録し、かつ、fp2については上記
デイスク80a〜80cとは異なり記録される映
像信号の例えば2H周期毎のH.BLK部分に位相挿
入して、主要情報信号(この場合、映像信号)に
適当なレベルで重畳して同時に記録し、またfp3
は前記デイスク80a〜80cと同様にデイスク
80dの1回転周期毎にV.BLK部分に記録し、
再生時に参照信号fp2の時間位相を基準にしてゲ
ートパルスを生成することにより、再生分離され
た参照信号fp1を、このゲートパルスによつてゲ
ートし、このゲート出力によつてトラツクずれ方
向を識別するように構成したものである。すなわ
ち、参照信号fp1はトラツキング制御用参照信号
として、また信号fp2はfp1を弁別ゲートするため
のゲートパルス生成用参照信号として記録再生す
るものである。 このデイスク80dのトラツクパターンを記録
形成するためには、参照信号fp2を混合器11に
加えず、第1図に示す混合器15に加え、ここで
入力端子14よりのFM信号と適当なレベルで重
畳される。以下、第1図で説明したと同様の動作
により、原盤カツテイングが行なわれ、その原盤
又はこれより複製されたデイスク面上のトラツク
パターンは第9図に示す如く記録され、その結果
相隣るトラツクにおいて、fp1,fp2の記録ピツト
86,89が1H宛ずれて記録される(84′は8
4のH.BLKの1H次のH.BLKを示す)。参照信号
fp3は後述するように特殊再生時のキツクパルス
として使用される。 次に、上記の如くにして記録形成されたデイス
クを再生する本発明再生装置について説明する。
第10図は本出願人が先に特願昭52−25260号で
提案した再生装置の一例のブロツク系統図を示
す。第12図に斜視図を示す如く、例えば前記デ
イスク80a上を相対的に摺接走査する後述する
走査針90によつて公知技術により静電容量の微
弱変化として読取られたデイスク80aからの再
生信号は、この静電容量の変化に応じて共振周波
数が変化する共振回路を有する前置増幅器91に
供給されて所望レベルの信号とされた後二分さ
れ、その一方は出力端子92より復調器(図示せ
ず)に出力されて主要情報信号が再生され、他方
は低域フイルタ93で主要情報信号記録帯域より
も低域周波数成分が分離波された後AGC回路
94に供給される。上記低域フイルタ93は、
AGC回路94が再生信号中の主要情報信号の再
生レベルや周波数特性によつて動作することがな
いよう、fp1,fp2,fp3の所要の周波数成分だけを
波するようにこれらの参照信号を主要情報信号
から分離するために設けられている。 AGC回路94は参照信号レベルが常に所定レ
ベルを保ち、上記の再生信号レベル変化を補正す
るようにしている。ただし、fp1,fp2の再生レベ
ルはトラツキングずれに応じて変化するので、こ
の変化を検出してトラツキング制御を行なう必要
があるため、後述する如くAGC回路94は、fp1,
fp2の夫々の再生レベルの和が常に所定の一定レ
ベルとなるように構成する必要がある。 AGC回路94の出力信号はfp1,fp2及びfp3に
夫々急峻な通過周波数帯域の中心周波数を有する
帯域フイルタ95,96及び97に同時に供給さ
れる。帯域フイルタ95,96の出力再生参照信
号fp1,fp2は夫々第11図A,Bに示す如く、デ
イスク80aの再生時は夫々連続出力され、可変
抵抗器98,99により夫々所定レベルに揃えら
れて極性切換え回路100に供給され、少なくと
も通常再生時は第6図Aに83で示す位置(記録
主要情報信号が映像信号の場合はV.BLK部分)
を基準にして生成発生されるようにしたインデツ
クス(スイツチング)パルスを入力端子101か
ら印加してデイスク80aの1回転周期毎にfp1,
fp2のスイツチングを行なう。実施例の場合は、
前述したようにデイスク回転数が900rpmである
ので、デイスク1回転宛2フレームの映像信号が
記録されているため、2フレーム(1/15秒)毎に
極性反転するスイツチングパルスにより、極性切
換え回路100より検波回路102には第11図
Cに示す信号とされ、また検波回路103には同
図Dに示す信号とされて供給される。 上記のスイツチングパルスは最も簡単な回路構
成によつて再生信号より弁別分離されるfp3より
得ることができる。すなわち、帯域フイルタ97
のみによつて再生信号から分離波された第11
図Eに示すfp3は、検波回路104に供給され、
ここで、ノイズ等の影響を受けないよう波形整形
された後、制御信号発生器105に印加される。
この制御信号発生器105は通常再生時はフリツ
プフロツプの出力と同等の出力を発生するよう構
成されており、従つてこの通常再生時は2フレー
ム毎に極性反転するパルス(矩形波)が発生出力
され、出力端子107より入力端子101に印加
される。後述する特殊再生時はコントロールパネ
ルスイツチ(図示せず)より入力端子106にコ
ントロールパルスが印加されて、制御信号発生器
105より、その再生モードに応じた適宜の周期
のパルスが入力端子101及び115に出力され
る。 なお、この場合、走査針90からの信号欠落、
ノイズ等による影響を防止してより安定、確実な
スイツチングパルスを端子107に得るために
は、15Hzで自走発振する如きフライホイール発振
器、又は同様な役目を果し得るようAFC回路等
を構成して制御信号発生器の前段に設けると一層
望ましい。 検波回路102,103は入力参照信号を直流
電圧に変換し、差動増幅108の夫々の入力端子
に供給する。差動増幅器108はfp1,fp2の再生
レベルに応じて変化する検波回路102,103
の出力信号を比較対照してトラツクずれ方向及び
ずれ偏移量に応じたトラツキング誤差信号を出力
し、サーボループ全体のループゲインを調整する
可変抵抗器109を経て比例補償回路110及び
微分補償回路111に夫々供給する。これらの補
償回路110及び111で夫々所定の特性補償が
なされた信号は、夫々の利得を調整するための可
変抵抗器112,113を経て制御電力増幅器1
14に供給され、ここで所定電力に増強された
後、出力端子116から走査針90のムービング
機構素子に印加され、閉ループにより走査針90
を安定にトラツキング制御できる。 上記のムービング機構素子としては、第13図
に示す如く本出願人が先に特願昭51−123285号に
て提案したカンチレバー装置を適用した場合は、
より安定にしかも高精度でトラツキング制御がで
きる。すなわち、走査針90はカンチレバー11
7の先端に設けられている。また上記カンチレバ
ー117はその後端をダンパ118を介してブラ
ケツト119に取り付けられている。ブラケツト
119は半同軸空洞共振器(図示せず)に取り付
けた支持板120に固定されている。走査針90
は後述する如くダイヤモンド又はサフアイヤ製の
針本体の端面に導電体膜よりなる電極を付着され
てなる。走査針90の電極はよくしない、かつ、
たるませた極細のリード線121を介して支持板
120に設けられた端子122に接続されてい
る。走査針90がデイスク80aのトラツク上を
走査するにつれ、ピツト82を形成して記録され
ている主要情報信号がデイスク80aの記録情報
面と走査針90の電極との間の静電容量の変化と
して再生される。なお、デイスク80aに面振れ
がある場合、走査針90は側方より見て厳密には
円弧状に動くが、面振れは100μm程度であるた
め、カンチレバー117の長さを例えば30mm程度
に選定すれば、走査針90は面振れに伴ないほぼ
直線的に上下に追従変位すると見なしうる。 カンチレバー117には、その長手方向に所定
長に亘つて、極細の金線123が固着してある。
金線123の両端部の接着されていないたるんで
いるリード線部123a,123bは支持板12
0に設けられた端子124a,124bに接続さ
れている。 永久磁石125はブラケツト126を介して支
持板120の下面に取付けられている。線123
はこの磁石125により形成される強力な磁界中
にある。 しかして、前記出力端子116から取り出され
た制御信号は端子124a,124bに印加され
る。端子124a,124bより線123に制御
信号電流が流れると、線123は磁石125によ
る磁界中にあるため、フレミングの左手の法則に
より、線123には制御信号電流に応じてカンチ
レバー117の長手方向に対して横方向に変位力
が作用する。線123はカンチレバー117に接
着されているため、線123に作用する力により
カンチレバー117は変位し、これにより走査針
90がトラツクの長手方向に対し直角の方向(ト
ラツクの接線方向)に変位され正確にトラツク上
を走査する様にトラツキング制御が行なわれる。 走査針90としては、例えば本出願人が先に特
願昭51−38809号にて開示した第14図に示す如
き先端形状を有する走査針を使用しうる。同図
中、127はダイヤモンド又はサフアイヤよりな
る再生針本体で、その一面にハフニウム又はチタ
ン等の導電体をスパツタリングして、例えば1000
Å〜2000Å程度の膜厚の電極128が形成されて
いる。摺接面129は先鋭頂点130を導入部と
し、電極128を含めて平坦面とされている。電
極幅131は略ピツト幅に対応させて実施例では
前記表に示す値にしてあるが、針寿命を長く保つ
上から摺接面129の面積を大きくすべく接触長
手方向及び幅方向寸法を大きくして盤面との当接
接触幅面積を情報ピツトに対し、充分大きくして
あり、従つて接触面129は当接時に複数のピツ
トに同時に当接されるが、前記電極幅131が単
一のピツト情報幅に対応する幅とされており、充
分大なる接触面積ながら電極128からは高感度
で順次のピツト情報を静電容量の変化形式にピツ
クアツプし得ることは原理的に明らかである。従
つて、従来の静電容量形又は圧電素子等を用いた
機械振動的信号ピツクアツプ形体のビデオデイス
ク装置の如く、デイスク上に走査針案内溝を設け
る必要なく、上記信号fp1,fp2より安定なトラツ
キング誤差信号の検知によつて映像信号を再生で
き、針案内溝に起因して生じていた針寿命が短か
い等の従来の欠点を悉く除去できるものである。 次に、第9図示のデイスク80dを再生する装
置について第15図と共に説明する。なお、第1
5図中、第10図と同一部分には同一符号を付
し、その説明を省略する。帯域フイルタ96によ
り弁別分離された再生参照信号fp2は発振時定数
約1.5Hを有する単案定マルチバイブレータ
(MM)132に印加され、これをトリガし、こ
れにより2Hの繰り返し周期のパルスを出力させ
る。このパルスはゲートパルスとして入力端子1
33,134を経てゲート回路135,136に
印加され、帯域フイルタ95よりゲート回路13
5,136に印加される再生参照信号fp1を夫々
の所要対応時間と極性でゲート分離する。ここ
で、再生参照信号fp2と同時刻に再生される参照
信号fp1は、第9図からわかるように、走査トラ
ツク位置の外周側から再生された信号であり、ま
たこのfp2の再生位置を基準にして1H遅れた時間
には走査トラツク位置の内周側からfp1が再生さ
れる。従つて、例えばゲート回路135からは上
記ゲートパルスによつて再生参照信号fp2と同時
刻(外周側)に再生された参照信号fp1が、また
ゲート回路136からはこの再生参照信号fp2再
生時点より1H遅れた時間位相の内周側からの再
生参照信号fp1が夫々弁別ゲート出力される。 上記のゲート回路135,136の出力再生参
照信号fp1は検波回路137,138で直流分に
変換された後第10図示の差動増幅器108より
制御電力増幅器116に至る回路に相当するトラ
ツキングサーボ回路139に印加され、ここでト
ラツクずれ方向及びこのずれ量に対応してレベル
及び極性の変化するトラツキング制御信号に変換
されて出力端子116より走査針90等の再生走
査子に出力される。このような閉ループのトラツ
キングサーボにより、再生走査子は安定にトラツ
キング制御される。 制御信号発生器105′は、通常再生時は入力
端子106′よりのパルスにより動作しないよう
構成されており、静止画像、スローモーシヨン画
像あるいはクイツクモーシヨン画像等の特殊再生
画像を得る場合にのみ、再生信号より弁別分離し
た参照信号fp3と入力端子106′よりのパルスに
より動作するよう構成されている。このように、
第9図示のデイスク80dを再生する場合は、参
照信号fp3は、デイスク80a〜80cを再生す
る場合と異なり、トラツキング制御極性反転のた
めには用いられず、特殊再生時にのみ用いられ
る。 すなわち、特殊再生時には、例えば静止画再生
時には、入力端子106又は106′の入力パル
スに応動して制御信号発生器105又は105′
より2フレーム周期毎にfp3の記録位置に対応し
て出力されるインデツクスパルスが、端子115
に印加され、走査針90をfp3の記録位置で強制
的にトラツク長手方向とは直角方向上に1トラツ
クピツチ分戻す動作を繰り返し、常に同一トラツ
クを走査させる。なおこのとき、第10図示の装
置では極性切換え回路100の切換動作は停止せ
しめられる。1/N倍速のスローモーシヨン再生
の場合は、再生参照信号を1/Nカウントダウンし
て得たパルスにより極性切換え回路100の切換
動作を制御する一方、参照信号fp3の再生周期に
同期して出力され端子115に印加されるパルス
により、走査針90が同一トラツクをN回繰り返
し再生するよう走査針90を強制的に1トラツク
ピツチ分キツクバツクさせ、しかる後に次トラツ
クに走査針90を進めるべく端子115へのパル
ス印加を休止するという動作を繰り返す。 第16図は本発明装置により再生し得る情報信
号記録媒体の更に他の例の部分拡大平面図を示
す。同図中、140は円盤状磁気記録媒体(例え
ば磁気シート)で、後述する如き方法により情報
信号トラツクt1,t2,t3,………の一部に実線で
示す参照信号fp1と破線で示す参照信号fp2とが1
回転周期毎に交互に記録されている。 上記のトラツクパターンを形成するために、第
17図に示す磁気ヘツド組立体141を使用す
る。この磁気ヘツド組立体141はトラツク走査
方向上所定間隔145離間して配置せしめられ、
かつ、トラツク走査方向の中心線146に対しト
ラツク幅方向に一部互いにオーバラツプする程度
にずれて配置せしめられたトラツク幅T1及びT2
の主磁気ヘツド142及び副磁気ヘツド143よ
り構成されており、所謂ダブルギヤツプヘツドと
されている。ヘツド142,143の間は互いに
他のヘツドに影響を与えないようシールド板14
4により遮蔽されている。 記録時は、主磁気ヘツド142は情報信号、例
えば変調された映像信号を記録し、第16図に示
す主トラツクt1,t2,t3,………を順次形成する。
またこれと同時に、記録されるべき映像信号から
分離したHパルスより例えば2H周期で記録され
るべき映像信号の水平帰線消去期間のみ正極性の
スイツチングパルスが生成され、このスイツチン
グパルスが正極性期間のときのみ起動され、それ
以外の期間では動作停止せしめられる発振器より
の信号fp1,fp2が1回転周期毎に交互に副磁気ヘ
ツド143に加えられるよう構成されているた
め、この副磁気ヘツド143により信号fp1又は
fp2が参照信号として1回転周期中は例えば2H周
期毎に主トラツクt1,t2,………に対し一部オー
バーラツプして主トラツク間中間部分g1,g2,…
……に挿入記録される。また一本の主トラツクの
相隣る部分に夫々記録される参照信号fp1,fp2は、
第16図に示すように例えば1Hずれて記録され
るようにしてある。 また、タイミングパルスとしてのfp3は、1回
転周期毎に映像信号中の垂直帰線消去期間部分で
主磁気ヘツド142により記録される。ここで、
円盤状磁気記録媒体140の回転数を1800rpmと
してフイールド周波数60Hzの映像信号を記録する
場合には、fp3の繰り返し周波数は30Hzとなる。 再生時は副磁気ヘツド143の再生信号は使用
せず、主磁気ヘツド142の再生信号のみを使用
する。ヘツド142より再生された信号には参照
信号fp1,fp2が主トラツクからの情報信号と同時
に再生されるので、これを弁別再生してその位相
及びレベルを検波することにより、ミストラツク
方向及び大きさを検知でき、かつ、タイミングパ
ルスfp3が再生されるのでこれにより前述したと
同様方法により磁気ヘツド組立体141をトラツ
キング制御できることは明らかである。 第18図は磁気ヘツド組立体の他の例の概略構
造図を示す。第18図中、147で示す磁気ヘツ
ド組立体は、トラツク幅T1′の第1のヘツドギヤ
ツプG1と、トラツク幅T2′の第2のヘツドギヤツ
プG2とが、トラツク走査方向上離間配置される
ことなくトラツク幅方向上一直線上に並べて配置
され、更にG1,G2間には相互の磁路が干渉し合
わないように、遮蔽シールド板148が挿入固着
され、G1,G2が夫々独立してヘツド動作し得る
よう別々のヘツド巻線を有し、かつ、一体的に構
成されている。 記録時は第1のヘツドギヤツプG1により参照
信号fp3、主要情報信号がトラツク幅T1′の主トラ
ツクを形成しつつ記録され、第2のヘツドギヤツ
プG2により参照信号fp1,fp2が上記主トラツク間
の中間部分にトラツク幅T2′の副トラツクを形成
しつつ記録される。この磁気ヘツド組立体147
により形成されるトラツクパターンは、第16図
に示すものと略同様であるが、参照信号は主トラ
ツクに対してオーバーラツプして記録されない点
が異なる。 再生時はギヤツプ間の干渉が発生しないよう、
第2のヘツドギヤツプG2の再生信号を使用せず、
第1のヘツドギヤツプG1のみを用いて主トラツ
クの記録情報信号を再生する。トラツキングずれ
が生じた場合は、第1のヘツドギヤツプG1によ
り、主トラツクからの情報信号と同時に参照信号
fp1又はfp2が再生されるので、これを検波するこ
とによりミストラツク方向及び大きさを検知でき
るので、前述したと同様の方法で磁気ヘツド組立
体147をトラツキング制御できることは明らか
である。 なお、主要情報信号記録再生用の第1のヘツド
ギヤツプG1は高域周波数の主要情報信号の記録
再生に対して高感度とし、他方、参照信号記録用
の第2のヘツドギヤツプG2は低周波数の参照信
号の記録に対しては高効率であるが、高域周波数
の主要情報信号の再生に対しては感度が鈍感とな
るように、G2のギヤツプ幅をG1のそれに対して
広く構成する場合は一層好ましい結果が得られ
る。 ところで、円盤状の磁気シート上に日米標準の
映像信号を1回転宛同一フイールド数記録する場
合、この磁気シートの内周へいくに従つて同一周
波数の信号であつても記録波長が漸次短かくな
り、最内径位置における1Hの記録長は最外径位
置における1Hの記録長に比し例えば1/2〜1/3程
度短かくなることは周知の通りである。 従つて、第17図に示す磁気ヘツドで磁気記録
を行なつた場合は、一体構成とされた2つのヘツ
ド142,143がトラツク走査方向上所定長さ
離間配設せしめられているので、上記の磁気シー
トの半径位置に応じた記録波長の変化によつて、
参照信号記録位置が必ずしも主トラツクの水平帰
線消去期間記録対応部分に配設記録されなくなつ
てしまい、特に主トラツクと幅トラツクとが一部
オーバーラツプしたトラツクパターンを形成する
場合は、映像信号部分に参照信号がずれ込んで記
録されてしまい、ビート妨害の支障をもたらして
しまう虞れがある。 そこで、上記の支障を防止するためには、記録
時に予め第17図に示す間隔145と、磁気シー
ト半径位置での主トラツク上のH間隔寸法との関
係を勘案して、参照信号の記録位相を上記半径位
置に応じて連続的に変化せしめ、常に水平帰線消
去期間に参照信号の位相が一致するように、電気
的な補正を施しつつ記録すればよい。しかし、第
18図に示す磁気ヘツド組立体147を使用した
場合は、第1のヘツドギヤツプG1と第2のヘツ
ドギヤツプG2とが、トラツク幅方向上一直線上
に並べて配設されているので、上記の電気的な補
正を施す必要なく記録し得る。 なお、上記各実施例ではfp1,fp2,fp3のトラツ
キング制御用参照信号を弁別再生してトラツキン
グ制御動作を行なう場合について説明したが、本
発明は最小限単一の参照信号が主トラツクの各ト
ラツク中心線間の略中間部分に所定周期毎に(例
えば映像信号を主トラツクに記録する場合は3H
周期毎に)記録して3トラツク毎に異なつた位置
に記録形成されたデイスクを再生する場合にも適
用でき、再生時においてはそれらの再生時間位相
を弁別ゲートすることによつてミストラツク時の
ずれ方向及びずれ量を検知する如き構成によつて
も同様にトラツキング制御の目的を果し得るもの
である。 また主要情報信号は映像信号の場合に限らず、
音声信号を高ダイナミツクレンジによつて高品
質、多チヤンネルとして再生する場合にも本発明
を適用できる。 また、以上はfp1,fp2に単一周波数を用いた場
合について説明したが、例えば音声信号をFMし
てそれを連続的に記録した信号を参照信号fp1,
fp2として充当することができる。更には、周知
技術によつてカラー映像信号中の搬送色信号を低
域に周波数変換し、それを参照信号fp1,fp2に充
当する等の変形も可能である。要は、参照信号は
少なくともトラツキング制御に供しうる信号形態
で記録再生されればよい。 上述の如く、本発明になる情報信号記録媒体の
再生装置は、針案内溝を形成することなく少なく
とも主要情報信号が幾何学的形状の変化として順
次記録された螺旋状又は同心円状の主トラツク
と、主トラツクの相隣る各トラツク中心線間の略
中間部分に互いに周波数の異なる第1及び第2の
トラツキング制御用参照信号が記録媒体の1回転
周期毎に交互に切換えられて幾何学的形状の変化
として記録された副トラツクとのうち、上記第1
及び第2のトラツキング制御用参照信号の切換記
録位置に対応する主トラツクに、第1及び第2の
参照信号とは異なる周波数の第3の参照信号が上
記主要情報信号に所定レベル以下のレベルで所定
期間重畳されて記録されている情報信号記録媒体
上を相対的に摺接走査する単一の走査針と、該走
査針の再生信号から弁別再生された上記第1及び
第2のトラツキング制御用参照信号により上記走
査針を上記主トラツクにトラツキング制御するト
ラツキングサーボ回路と、走査針の再生信号から
弁別再生された上記第3の参照信号をインデツク
スパルスとして上記再生第1、第2のトラツキン
グ制御用参照信号のトラツキング極性を切換える
切換回路と、特殊再生時に再生第3の参照信号か
ら生成したパルスにより上記走査針を上記主トラ
ツクの接線方向へ強制的に移送する手段とよりな
るため、前記切換回路においてトラツキング制御
極性を切換えるための第3の参照信号は主トラツ
クから再生することができ、よつて安定、かつ、
確実に第3の参照信号の弁別再生出力を得ること
ができるのでトラツキング制御動作も安定、か
つ、確実にでき、また走査針を用いて特殊再生が
でき、更に前記副トラツクには単一の第1の参照
信号を一定周期で記録するとともに主トラツクに
第1の参照信号の記録周期と関連した一定周期の
第2の参照信号及び一回転周期の第3の参照信号
が記録されている情報信号記録媒体を単一の走査
針を用いて再生し、第1の参照信号を第2の参照
信号から生成したゲートパルスによつてゲート弁
別することによつても同様に安定、確実なトラツ
キング制御ができ、また第3の参照信号を用いて
安定に特殊再生時の走査針の強制移送ができる等
の特長を有するものである。
媒体の一部拡大平面図で、同図中、第6図A〜C
と同一部分には同一符号を付し、その説明を省略
する。第8図に示すデイスク80cは、主トラツ
クのトラツクピツチTPとトラツク幅TWとがTP
>TWなる関係でピツトが形成されている点がデ
イスク80a,80bと異なる。 第9図は本発明装置により再生し得る情報信号
記録媒体の他の例の一部拡大平面図で、同図中、
第6図と同一部分には同一符号を付し、その説明
を省略する。上記デイスク80a〜80cは、ト
ラツクピツチTPとトラツク幅との関係が夫々異
なる場合の例であり、参照信号fp1,fp2,fp3の記
録の仕方は同じである。第9図に示すデイスク8
0dは一例としてトラツクピツチTPをトラツク
幅TWに略等しく形成すると共に(TP>TW又
はTP<TWの場合でもよい)、参照信号fp1,fp2
のうちfp1は主トラツクの各トラツク中心線間の
略中間部分に記録し、かつ、fp2については上記
デイスク80a〜80cとは異なり記録される映
像信号の例えば2H周期毎のH.BLK部分に位相挿
入して、主要情報信号(この場合、映像信号)に
適当なレベルで重畳して同時に記録し、またfp3
は前記デイスク80a〜80cと同様にデイスク
80dの1回転周期毎にV.BLK部分に記録し、
再生時に参照信号fp2の時間位相を基準にしてゲ
ートパルスを生成することにより、再生分離され
た参照信号fp1を、このゲートパルスによつてゲ
ートし、このゲート出力によつてトラツクずれ方
向を識別するように構成したものである。すなわ
ち、参照信号fp1はトラツキング制御用参照信号
として、また信号fp2はfp1を弁別ゲートするため
のゲートパルス生成用参照信号として記録再生す
るものである。 このデイスク80dのトラツクパターンを記録
形成するためには、参照信号fp2を混合器11に
加えず、第1図に示す混合器15に加え、ここで
入力端子14よりのFM信号と適当なレベルで重
畳される。以下、第1図で説明したと同様の動作
により、原盤カツテイングが行なわれ、その原盤
又はこれより複製されたデイスク面上のトラツク
パターンは第9図に示す如く記録され、その結果
相隣るトラツクにおいて、fp1,fp2の記録ピツト
86,89が1H宛ずれて記録される(84′は8
4のH.BLKの1H次のH.BLKを示す)。参照信号
fp3は後述するように特殊再生時のキツクパルス
として使用される。 次に、上記の如くにして記録形成されたデイス
クを再生する本発明再生装置について説明する。
第10図は本出願人が先に特願昭52−25260号で
提案した再生装置の一例のブロツク系統図を示
す。第12図に斜視図を示す如く、例えば前記デ
イスク80a上を相対的に摺接走査する後述する
走査針90によつて公知技術により静電容量の微
弱変化として読取られたデイスク80aからの再
生信号は、この静電容量の変化に応じて共振周波
数が変化する共振回路を有する前置増幅器91に
供給されて所望レベルの信号とされた後二分さ
れ、その一方は出力端子92より復調器(図示せ
ず)に出力されて主要情報信号が再生され、他方
は低域フイルタ93で主要情報信号記録帯域より
も低域周波数成分が分離波された後AGC回路
94に供給される。上記低域フイルタ93は、
AGC回路94が再生信号中の主要情報信号の再
生レベルや周波数特性によつて動作することがな
いよう、fp1,fp2,fp3の所要の周波数成分だけを
波するようにこれらの参照信号を主要情報信号
から分離するために設けられている。 AGC回路94は参照信号レベルが常に所定レ
ベルを保ち、上記の再生信号レベル変化を補正す
るようにしている。ただし、fp1,fp2の再生レベ
ルはトラツキングずれに応じて変化するので、こ
の変化を検出してトラツキング制御を行なう必要
があるため、後述する如くAGC回路94は、fp1,
fp2の夫々の再生レベルの和が常に所定の一定レ
ベルとなるように構成する必要がある。 AGC回路94の出力信号はfp1,fp2及びfp3に
夫々急峻な通過周波数帯域の中心周波数を有する
帯域フイルタ95,96及び97に同時に供給さ
れる。帯域フイルタ95,96の出力再生参照信
号fp1,fp2は夫々第11図A,Bに示す如く、デ
イスク80aの再生時は夫々連続出力され、可変
抵抗器98,99により夫々所定レベルに揃えら
れて極性切換え回路100に供給され、少なくと
も通常再生時は第6図Aに83で示す位置(記録
主要情報信号が映像信号の場合はV.BLK部分)
を基準にして生成発生されるようにしたインデツ
クス(スイツチング)パルスを入力端子101か
ら印加してデイスク80aの1回転周期毎にfp1,
fp2のスイツチングを行なう。実施例の場合は、
前述したようにデイスク回転数が900rpmである
ので、デイスク1回転宛2フレームの映像信号が
記録されているため、2フレーム(1/15秒)毎に
極性反転するスイツチングパルスにより、極性切
換え回路100より検波回路102には第11図
Cに示す信号とされ、また検波回路103には同
図Dに示す信号とされて供給される。 上記のスイツチングパルスは最も簡単な回路構
成によつて再生信号より弁別分離されるfp3より
得ることができる。すなわち、帯域フイルタ97
のみによつて再生信号から分離波された第11
図Eに示すfp3は、検波回路104に供給され、
ここで、ノイズ等の影響を受けないよう波形整形
された後、制御信号発生器105に印加される。
この制御信号発生器105は通常再生時はフリツ
プフロツプの出力と同等の出力を発生するよう構
成されており、従つてこの通常再生時は2フレー
ム毎に極性反転するパルス(矩形波)が発生出力
され、出力端子107より入力端子101に印加
される。後述する特殊再生時はコントロールパネ
ルスイツチ(図示せず)より入力端子106にコ
ントロールパルスが印加されて、制御信号発生器
105より、その再生モードに応じた適宜の周期
のパルスが入力端子101及び115に出力され
る。 なお、この場合、走査針90からの信号欠落、
ノイズ等による影響を防止してより安定、確実な
スイツチングパルスを端子107に得るために
は、15Hzで自走発振する如きフライホイール発振
器、又は同様な役目を果し得るようAFC回路等
を構成して制御信号発生器の前段に設けると一層
望ましい。 検波回路102,103は入力参照信号を直流
電圧に変換し、差動増幅108の夫々の入力端子
に供給する。差動増幅器108はfp1,fp2の再生
レベルに応じて変化する検波回路102,103
の出力信号を比較対照してトラツクずれ方向及び
ずれ偏移量に応じたトラツキング誤差信号を出力
し、サーボループ全体のループゲインを調整する
可変抵抗器109を経て比例補償回路110及び
微分補償回路111に夫々供給する。これらの補
償回路110及び111で夫々所定の特性補償が
なされた信号は、夫々の利得を調整するための可
変抵抗器112,113を経て制御電力増幅器1
14に供給され、ここで所定電力に増強された
後、出力端子116から走査針90のムービング
機構素子に印加され、閉ループにより走査針90
を安定にトラツキング制御できる。 上記のムービング機構素子としては、第13図
に示す如く本出願人が先に特願昭51−123285号に
て提案したカンチレバー装置を適用した場合は、
より安定にしかも高精度でトラツキング制御がで
きる。すなわち、走査針90はカンチレバー11
7の先端に設けられている。また上記カンチレバ
ー117はその後端をダンパ118を介してブラ
ケツト119に取り付けられている。ブラケツト
119は半同軸空洞共振器(図示せず)に取り付
けた支持板120に固定されている。走査針90
は後述する如くダイヤモンド又はサフアイヤ製の
針本体の端面に導電体膜よりなる電極を付着され
てなる。走査針90の電極はよくしない、かつ、
たるませた極細のリード線121を介して支持板
120に設けられた端子122に接続されてい
る。走査針90がデイスク80aのトラツク上を
走査するにつれ、ピツト82を形成して記録され
ている主要情報信号がデイスク80aの記録情報
面と走査針90の電極との間の静電容量の変化と
して再生される。なお、デイスク80aに面振れ
がある場合、走査針90は側方より見て厳密には
円弧状に動くが、面振れは100μm程度であるた
め、カンチレバー117の長さを例えば30mm程度
に選定すれば、走査針90は面振れに伴ないほぼ
直線的に上下に追従変位すると見なしうる。 カンチレバー117には、その長手方向に所定
長に亘つて、極細の金線123が固着してある。
金線123の両端部の接着されていないたるんで
いるリード線部123a,123bは支持板12
0に設けられた端子124a,124bに接続さ
れている。 永久磁石125はブラケツト126を介して支
持板120の下面に取付けられている。線123
はこの磁石125により形成される強力な磁界中
にある。 しかして、前記出力端子116から取り出され
た制御信号は端子124a,124bに印加され
る。端子124a,124bより線123に制御
信号電流が流れると、線123は磁石125によ
る磁界中にあるため、フレミングの左手の法則に
より、線123には制御信号電流に応じてカンチ
レバー117の長手方向に対して横方向に変位力
が作用する。線123はカンチレバー117に接
着されているため、線123に作用する力により
カンチレバー117は変位し、これにより走査針
90がトラツクの長手方向に対し直角の方向(ト
ラツクの接線方向)に変位され正確にトラツク上
を走査する様にトラツキング制御が行なわれる。 走査針90としては、例えば本出願人が先に特
願昭51−38809号にて開示した第14図に示す如
き先端形状を有する走査針を使用しうる。同図
中、127はダイヤモンド又はサフアイヤよりな
る再生針本体で、その一面にハフニウム又はチタ
ン等の導電体をスパツタリングして、例えば1000
Å〜2000Å程度の膜厚の電極128が形成されて
いる。摺接面129は先鋭頂点130を導入部と
し、電極128を含めて平坦面とされている。電
極幅131は略ピツト幅に対応させて実施例では
前記表に示す値にしてあるが、針寿命を長く保つ
上から摺接面129の面積を大きくすべく接触長
手方向及び幅方向寸法を大きくして盤面との当接
接触幅面積を情報ピツトに対し、充分大きくして
あり、従つて接触面129は当接時に複数のピツ
トに同時に当接されるが、前記電極幅131が単
一のピツト情報幅に対応する幅とされており、充
分大なる接触面積ながら電極128からは高感度
で順次のピツト情報を静電容量の変化形式にピツ
クアツプし得ることは原理的に明らかである。従
つて、従来の静電容量形又は圧電素子等を用いた
機械振動的信号ピツクアツプ形体のビデオデイス
ク装置の如く、デイスク上に走査針案内溝を設け
る必要なく、上記信号fp1,fp2より安定なトラツ
キング誤差信号の検知によつて映像信号を再生で
き、針案内溝に起因して生じていた針寿命が短か
い等の従来の欠点を悉く除去できるものである。 次に、第9図示のデイスク80dを再生する装
置について第15図と共に説明する。なお、第1
5図中、第10図と同一部分には同一符号を付
し、その説明を省略する。帯域フイルタ96によ
り弁別分離された再生参照信号fp2は発振時定数
約1.5Hを有する単案定マルチバイブレータ
(MM)132に印加され、これをトリガし、こ
れにより2Hの繰り返し周期のパルスを出力させ
る。このパルスはゲートパルスとして入力端子1
33,134を経てゲート回路135,136に
印加され、帯域フイルタ95よりゲート回路13
5,136に印加される再生参照信号fp1を夫々
の所要対応時間と極性でゲート分離する。ここ
で、再生参照信号fp2と同時刻に再生される参照
信号fp1は、第9図からわかるように、走査トラ
ツク位置の外周側から再生された信号であり、ま
たこのfp2の再生位置を基準にして1H遅れた時間
には走査トラツク位置の内周側からfp1が再生さ
れる。従つて、例えばゲート回路135からは上
記ゲートパルスによつて再生参照信号fp2と同時
刻(外周側)に再生された参照信号fp1が、また
ゲート回路136からはこの再生参照信号fp2再
生時点より1H遅れた時間位相の内周側からの再
生参照信号fp1が夫々弁別ゲート出力される。 上記のゲート回路135,136の出力再生参
照信号fp1は検波回路137,138で直流分に
変換された後第10図示の差動増幅器108より
制御電力増幅器116に至る回路に相当するトラ
ツキングサーボ回路139に印加され、ここでト
ラツクずれ方向及びこのずれ量に対応してレベル
及び極性の変化するトラツキング制御信号に変換
されて出力端子116より走査針90等の再生走
査子に出力される。このような閉ループのトラツ
キングサーボにより、再生走査子は安定にトラツ
キング制御される。 制御信号発生器105′は、通常再生時は入力
端子106′よりのパルスにより動作しないよう
構成されており、静止画像、スローモーシヨン画
像あるいはクイツクモーシヨン画像等の特殊再生
画像を得る場合にのみ、再生信号より弁別分離し
た参照信号fp3と入力端子106′よりのパルスに
より動作するよう構成されている。このように、
第9図示のデイスク80dを再生する場合は、参
照信号fp3は、デイスク80a〜80cを再生す
る場合と異なり、トラツキング制御極性反転のた
めには用いられず、特殊再生時にのみ用いられ
る。 すなわち、特殊再生時には、例えば静止画再生
時には、入力端子106又は106′の入力パル
スに応動して制御信号発生器105又は105′
より2フレーム周期毎にfp3の記録位置に対応し
て出力されるインデツクスパルスが、端子115
に印加され、走査針90をfp3の記録位置で強制
的にトラツク長手方向とは直角方向上に1トラツ
クピツチ分戻す動作を繰り返し、常に同一トラツ
クを走査させる。なおこのとき、第10図示の装
置では極性切換え回路100の切換動作は停止せ
しめられる。1/N倍速のスローモーシヨン再生
の場合は、再生参照信号を1/Nカウントダウンし
て得たパルスにより極性切換え回路100の切換
動作を制御する一方、参照信号fp3の再生周期に
同期して出力され端子115に印加されるパルス
により、走査針90が同一トラツクをN回繰り返
し再生するよう走査針90を強制的に1トラツク
ピツチ分キツクバツクさせ、しかる後に次トラツ
クに走査針90を進めるべく端子115へのパル
ス印加を休止するという動作を繰り返す。 第16図は本発明装置により再生し得る情報信
号記録媒体の更に他の例の部分拡大平面図を示
す。同図中、140は円盤状磁気記録媒体(例え
ば磁気シート)で、後述する如き方法により情報
信号トラツクt1,t2,t3,………の一部に実線で
示す参照信号fp1と破線で示す参照信号fp2とが1
回転周期毎に交互に記録されている。 上記のトラツクパターンを形成するために、第
17図に示す磁気ヘツド組立体141を使用す
る。この磁気ヘツド組立体141はトラツク走査
方向上所定間隔145離間して配置せしめられ、
かつ、トラツク走査方向の中心線146に対しト
ラツク幅方向に一部互いにオーバラツプする程度
にずれて配置せしめられたトラツク幅T1及びT2
の主磁気ヘツド142及び副磁気ヘツド143よ
り構成されており、所謂ダブルギヤツプヘツドと
されている。ヘツド142,143の間は互いに
他のヘツドに影響を与えないようシールド板14
4により遮蔽されている。 記録時は、主磁気ヘツド142は情報信号、例
えば変調された映像信号を記録し、第16図に示
す主トラツクt1,t2,t3,………を順次形成する。
またこれと同時に、記録されるべき映像信号から
分離したHパルスより例えば2H周期で記録され
るべき映像信号の水平帰線消去期間のみ正極性の
スイツチングパルスが生成され、このスイツチン
グパルスが正極性期間のときのみ起動され、それ
以外の期間では動作停止せしめられる発振器より
の信号fp1,fp2が1回転周期毎に交互に副磁気ヘ
ツド143に加えられるよう構成されているた
め、この副磁気ヘツド143により信号fp1又は
fp2が参照信号として1回転周期中は例えば2H周
期毎に主トラツクt1,t2,………に対し一部オー
バーラツプして主トラツク間中間部分g1,g2,…
……に挿入記録される。また一本の主トラツクの
相隣る部分に夫々記録される参照信号fp1,fp2は、
第16図に示すように例えば1Hずれて記録され
るようにしてある。 また、タイミングパルスとしてのfp3は、1回
転周期毎に映像信号中の垂直帰線消去期間部分で
主磁気ヘツド142により記録される。ここで、
円盤状磁気記録媒体140の回転数を1800rpmと
してフイールド周波数60Hzの映像信号を記録する
場合には、fp3の繰り返し周波数は30Hzとなる。 再生時は副磁気ヘツド143の再生信号は使用
せず、主磁気ヘツド142の再生信号のみを使用
する。ヘツド142より再生された信号には参照
信号fp1,fp2が主トラツクからの情報信号と同時
に再生されるので、これを弁別再生してその位相
及びレベルを検波することにより、ミストラツク
方向及び大きさを検知でき、かつ、タイミングパ
ルスfp3が再生されるのでこれにより前述したと
同様方法により磁気ヘツド組立体141をトラツ
キング制御できることは明らかである。 第18図は磁気ヘツド組立体の他の例の概略構
造図を示す。第18図中、147で示す磁気ヘツ
ド組立体は、トラツク幅T1′の第1のヘツドギヤ
ツプG1と、トラツク幅T2′の第2のヘツドギヤツ
プG2とが、トラツク走査方向上離間配置される
ことなくトラツク幅方向上一直線上に並べて配置
され、更にG1,G2間には相互の磁路が干渉し合
わないように、遮蔽シールド板148が挿入固着
され、G1,G2が夫々独立してヘツド動作し得る
よう別々のヘツド巻線を有し、かつ、一体的に構
成されている。 記録時は第1のヘツドギヤツプG1により参照
信号fp3、主要情報信号がトラツク幅T1′の主トラ
ツクを形成しつつ記録され、第2のヘツドギヤツ
プG2により参照信号fp1,fp2が上記主トラツク間
の中間部分にトラツク幅T2′の副トラツクを形成
しつつ記録される。この磁気ヘツド組立体147
により形成されるトラツクパターンは、第16図
に示すものと略同様であるが、参照信号は主トラ
ツクに対してオーバーラツプして記録されない点
が異なる。 再生時はギヤツプ間の干渉が発生しないよう、
第2のヘツドギヤツプG2の再生信号を使用せず、
第1のヘツドギヤツプG1のみを用いて主トラツ
クの記録情報信号を再生する。トラツキングずれ
が生じた場合は、第1のヘツドギヤツプG1によ
り、主トラツクからの情報信号と同時に参照信号
fp1又はfp2が再生されるので、これを検波するこ
とによりミストラツク方向及び大きさを検知でき
るので、前述したと同様の方法で磁気ヘツド組立
体147をトラツキング制御できることは明らか
である。 なお、主要情報信号記録再生用の第1のヘツド
ギヤツプG1は高域周波数の主要情報信号の記録
再生に対して高感度とし、他方、参照信号記録用
の第2のヘツドギヤツプG2は低周波数の参照信
号の記録に対しては高効率であるが、高域周波数
の主要情報信号の再生に対しては感度が鈍感とな
るように、G2のギヤツプ幅をG1のそれに対して
広く構成する場合は一層好ましい結果が得られ
る。 ところで、円盤状の磁気シート上に日米標準の
映像信号を1回転宛同一フイールド数記録する場
合、この磁気シートの内周へいくに従つて同一周
波数の信号であつても記録波長が漸次短かくな
り、最内径位置における1Hの記録長は最外径位
置における1Hの記録長に比し例えば1/2〜1/3程
度短かくなることは周知の通りである。 従つて、第17図に示す磁気ヘツドで磁気記録
を行なつた場合は、一体構成とされた2つのヘツ
ド142,143がトラツク走査方向上所定長さ
離間配設せしめられているので、上記の磁気シー
トの半径位置に応じた記録波長の変化によつて、
参照信号記録位置が必ずしも主トラツクの水平帰
線消去期間記録対応部分に配設記録されなくなつ
てしまい、特に主トラツクと幅トラツクとが一部
オーバーラツプしたトラツクパターンを形成する
場合は、映像信号部分に参照信号がずれ込んで記
録されてしまい、ビート妨害の支障をもたらして
しまう虞れがある。 そこで、上記の支障を防止するためには、記録
時に予め第17図に示す間隔145と、磁気シー
ト半径位置での主トラツク上のH間隔寸法との関
係を勘案して、参照信号の記録位相を上記半径位
置に応じて連続的に変化せしめ、常に水平帰線消
去期間に参照信号の位相が一致するように、電気
的な補正を施しつつ記録すればよい。しかし、第
18図に示す磁気ヘツド組立体147を使用した
場合は、第1のヘツドギヤツプG1と第2のヘツ
ドギヤツプG2とが、トラツク幅方向上一直線上
に並べて配設されているので、上記の電気的な補
正を施す必要なく記録し得る。 なお、上記各実施例ではfp1,fp2,fp3のトラツ
キング制御用参照信号を弁別再生してトラツキン
グ制御動作を行なう場合について説明したが、本
発明は最小限単一の参照信号が主トラツクの各ト
ラツク中心線間の略中間部分に所定周期毎に(例
えば映像信号を主トラツクに記録する場合は3H
周期毎に)記録して3トラツク毎に異なつた位置
に記録形成されたデイスクを再生する場合にも適
用でき、再生時においてはそれらの再生時間位相
を弁別ゲートすることによつてミストラツク時の
ずれ方向及びずれ量を検知する如き構成によつて
も同様にトラツキング制御の目的を果し得るもの
である。 また主要情報信号は映像信号の場合に限らず、
音声信号を高ダイナミツクレンジによつて高品
質、多チヤンネルとして再生する場合にも本発明
を適用できる。 また、以上はfp1,fp2に単一周波数を用いた場
合について説明したが、例えば音声信号をFMし
てそれを連続的に記録した信号を参照信号fp1,
fp2として充当することができる。更には、周知
技術によつてカラー映像信号中の搬送色信号を低
域に周波数変換し、それを参照信号fp1,fp2に充
当する等の変形も可能である。要は、参照信号は
少なくともトラツキング制御に供しうる信号形態
で記録再生されればよい。 上述の如く、本発明になる情報信号記録媒体の
再生装置は、針案内溝を形成することなく少なく
とも主要情報信号が幾何学的形状の変化として順
次記録された螺旋状又は同心円状の主トラツク
と、主トラツクの相隣る各トラツク中心線間の略
中間部分に互いに周波数の異なる第1及び第2の
トラツキング制御用参照信号が記録媒体の1回転
周期毎に交互に切換えられて幾何学的形状の変化
として記録された副トラツクとのうち、上記第1
及び第2のトラツキング制御用参照信号の切換記
録位置に対応する主トラツクに、第1及び第2の
参照信号とは異なる周波数の第3の参照信号が上
記主要情報信号に所定レベル以下のレベルで所定
期間重畳されて記録されている情報信号記録媒体
上を相対的に摺接走査する単一の走査針と、該走
査針の再生信号から弁別再生された上記第1及び
第2のトラツキング制御用参照信号により上記走
査針を上記主トラツクにトラツキング制御するト
ラツキングサーボ回路と、走査針の再生信号から
弁別再生された上記第3の参照信号をインデツク
スパルスとして上記再生第1、第2のトラツキン
グ制御用参照信号のトラツキング極性を切換える
切換回路と、特殊再生時に再生第3の参照信号か
ら生成したパルスにより上記走査針を上記主トラ
ツクの接線方向へ強制的に移送する手段とよりな
るため、前記切換回路においてトラツキング制御
極性を切換えるための第3の参照信号は主トラツ
クから再生することができ、よつて安定、かつ、
確実に第3の参照信号の弁別再生出力を得ること
ができるのでトラツキング制御動作も安定、か
つ、確実にでき、また走査針を用いて特殊再生が
でき、更に前記副トラツクには単一の第1の参照
信号を一定周期で記録するとともに主トラツクに
第1の参照信号の記録周期と関連した一定周期の
第2の参照信号及び一回転周期の第3の参照信号
が記録されている情報信号記録媒体を単一の走査
針を用いて再生し、第1の参照信号を第2の参照
信号から生成したゲートパルスによつてゲート弁
別することによつても同様に安定、確実なトラツ
キング制御ができ、また第3の参照信号を用いて
安定に特殊再生時の走査針の強制移送ができる等
の特長を有するものである。
第1図は本発明装置により再生し得る情報信号
記録媒体の記録方式の一例を示すブロツク系統
図、第2図A〜D及び第3図A〜Eは夫々第1図
の動作説明用信号波形図、第4図は本発明装置に
より再生し得る情報信号記録媒体の記録信号の一
例を示す周波数スペクトラム図、第5図は本発明
装置により再生し得る情報信号記録媒体の一例を
示す平面図、第6図A〜C及び第7図A,Bは
夫々本発明装置により再生し得る情報信号記録媒
体の各例のトラツクパターンの部分拡大平面図及
び断面図、第8図及び第9図は夫々本発明装置に
より再生し得る他の各例のトラツクパターンを示
す部分拡大平面図、第10図は本発明装置の第1
実施例に適用し得る本出願人が先に提案した再生
系の一例を示すブロツク系統図、第11図A〜E
は夫々第8図の動作説明用信号波形図、第12図
は本発明装置における走査針と情報信号記録媒体
との摺接状態を示す斜視図、第13図は第10図
の要部の機構を示す斜視図、第14図は走査針の
先端形状の一例を示す斜視図、第15図は本発明
装置の第2実施例の要部を示すブロツク系統図、
第16図は本発明装置により再生し得る記録媒体
の他の例のトラツクパターンを示す部分拡大平面
図、第17図及び第18図は夫々第16図の記録
媒体のトラツクパターンを形成するためのヘツド
構造の各例を示す図である。 14……主要情報信号及び参照信号fp3の重畳
信号入力端子、55……レーザー光源、64……
対物レンズ、65……記録原盤、80,80a,
80b……デイスク、83……参照信号fp3記録
位置、84……参照信号fp1,fp2記録位置、90
……走査針、105,105′……制御信号発生
器、108……差動増幅器、117……カンチレ
バー、125……永久磁石、128……電極、1
32……ゲートパルス生成用単安定マルチバイブ
レータ(MM)、135,136……ゲート回路、
139……トラツキングサーボ回路。
記録媒体の記録方式の一例を示すブロツク系統
図、第2図A〜D及び第3図A〜Eは夫々第1図
の動作説明用信号波形図、第4図は本発明装置に
より再生し得る情報信号記録媒体の記録信号の一
例を示す周波数スペクトラム図、第5図は本発明
装置により再生し得る情報信号記録媒体の一例を
示す平面図、第6図A〜C及び第7図A,Bは
夫々本発明装置により再生し得る情報信号記録媒
体の各例のトラツクパターンの部分拡大平面図及
び断面図、第8図及び第9図は夫々本発明装置に
より再生し得る他の各例のトラツクパターンを示
す部分拡大平面図、第10図は本発明装置の第1
実施例に適用し得る本出願人が先に提案した再生
系の一例を示すブロツク系統図、第11図A〜E
は夫々第8図の動作説明用信号波形図、第12図
は本発明装置における走査針と情報信号記録媒体
との摺接状態を示す斜視図、第13図は第10図
の要部の機構を示す斜視図、第14図は走査針の
先端形状の一例を示す斜視図、第15図は本発明
装置の第2実施例の要部を示すブロツク系統図、
第16図は本発明装置により再生し得る記録媒体
の他の例のトラツクパターンを示す部分拡大平面
図、第17図及び第18図は夫々第16図の記録
媒体のトラツクパターンを形成するためのヘツド
構造の各例を示す図である。 14……主要情報信号及び参照信号fp3の重畳
信号入力端子、55……レーザー光源、64……
対物レンズ、65……記録原盤、80,80a,
80b……デイスク、83……参照信号fp3記録
位置、84……参照信号fp1,fp2記録位置、90
……走査針、105,105′……制御信号発生
器、108……差動増幅器、117……カンチレ
バー、125……永久磁石、128……電極、1
32……ゲートパルス生成用単安定マルチバイブ
レータ(MM)、135,136……ゲート回路、
139……トラツキングサーボ回路。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 針案内溝を形成することなく少なくとも主要
情報信号が幾何学的形状の変化として順次記録さ
れた螺旋状又は同心円状の主トラツクと、該主ト
ラツクの相隣る各トラツク中心線間の略中間部分
に互いに周波数の異なる第1及び第2のトラツキ
ング制御用参照信号が記録媒体の1回転周期毎に
交互に切換えられて幾何学的形状の変化として記
録された副トラツクとのうち、上記第1及び第2
のトラツキング制御用参照信号の切換記録位置に
対応する主トラツクに、該第1及び第2の参照信
号とは異なる周波数の第3の参照信号が上記主要
情報信号に所定レベル以下のレベルで所定期間重
畳されて記録されている情報信号記録媒体上を相
対的に摺接走査する単一の走査針と、該走査針の
再生信号から弁別再生された上記第1及び第2の
トラツキング制御用参照信号により上記走査針を
上記主トラツクにトラツキング制御するトラツキ
ングサーボ回路と、該走査針の再生信号から弁別
再生された上記第3の参照信号をインデツクスパ
ルスとして上記再生第1、第2のトラツキング制
御用参照信号のトラツキング極性を切換える切換
回路と、特殊再生時に該再生第3の参照信号から
生成したパルスにより上記走査針を上記主トラツ
クの接線方向へ強制的に移送する手段とよりなる
ことを特徴とする情報信号記録媒体の再生装置。 2 針案内溝を形成することなく少なくとも主要
情報信号が幾何学的形状の変化として順次記録さ
れた螺旋状又は同心円状の主トラツクと、該主ト
ラツクの相隣る各トラツク中心線間の略中間部分
に単一のトラツキング制御用の第1の参照信号が
一定周期毎に幾何学的形状の変化として記録され
た副トラツクとのうち、上記第1の参照信号に対
応する主トラツクに、該第1の参照信号の記録周
期と関連した一定周期のゲートパルス生成用の第
2の参照信号と1回転周期の第3の参照信号とが
夫々上記主要情報信号に所定レベル以下のレベル
で重畳されて記録されている情報信号記録媒体上
を相対的に摺接走査する単一の走査針と、該走査
針の再生信号から上記第1及び第2の参照信号を
弁別分離し、該第2の参照信号より該第1の参照
信号の記録周期と同一周期で、かつ、互いに位相
が異なる第1及び第2のゲートパルスを生成して
夫々再生分離された該第1の参照信号を別々にゲ
ート出力して得た信号を検波後レベル比較して得
た誤差信号に基づき上記走査針を上記主トラツク
にトラツキング制御するトラツキングサーボ回路
手段と、上記走査針の再生信号から弁別分離した
上記第3の参照信号からインデツクスパルスを生
成する回路と、該インデツクスパルスにより特殊
再生時にのみ上記走査針を上記主トラツクの接線
方向へ強制的に移送する手段とよりなることを特
徴とする情報信号記録媒体の再生装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP57016652A JPS57147169A (en) | 1982-02-04 | 1982-02-04 | Reproducer for information signal recording medium |
JP57016651A JPS57147170A (en) | 1982-02-04 | 1982-02-04 | Recording system for information signal recording medium |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP57016652A JPS57147169A (en) | 1982-02-04 | 1982-02-04 | Reproducer for information signal recording medium |
JP57016651A JPS57147170A (en) | 1982-02-04 | 1982-02-04 | Recording system for information signal recording medium |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4840778A Division JPS54140517A (en) | 1978-04-24 | 1978-04-24 | Information signal recording medium, and the recording and reproducing apparatus thereof |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS57147169A JPS57147169A (en) | 1982-09-10 |
JPS639317B2 true JPS639317B2 (ja) | 1988-02-26 |
Family
ID=26353032
Family Applications (2)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP57016652A Granted JPS57147169A (en) | 1982-02-04 | 1982-02-04 | Reproducer for information signal recording medium |
JP57016651A Granted JPS57147170A (en) | 1982-02-04 | 1982-02-04 | Recording system for information signal recording medium |
Family Applications After (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP57016651A Granted JPS57147170A (en) | 1982-02-04 | 1982-02-04 | Recording system for information signal recording medium |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (2) | JPS57147169A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0386120U (ja) * | 1989-12-22 | 1991-08-30 |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63148418A (ja) * | 1986-12-10 | 1988-06-21 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 光デイスク |
JPS63226317A (ja) * | 1987-03-14 | 1988-09-21 | 船井電機株式会社 | 製パン器における製パン方法 |
JPH01160936U (ja) * | 1988-04-28 | 1989-11-08 | ||
JPH02307412A (ja) * | 1989-05-23 | 1990-12-20 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 自動製パン機 |
NL2028208B1 (en) | 2021-05-12 | 2022-11-30 | Flint Group Germany Gmbh | Flexographic printing element precursor with high melt flow index |
NL2028207B1 (en) | 2021-05-12 | 2022-11-30 | Flint Group Germany Gmbh | A relief precursor with vegetable oils as plasticizers suitable for printing plates |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5842526B2 (ja) * | 1973-05-25 | 1983-09-20 | キヤノン株式会社 | キロクタンタイ |
JPS52123222A (en) * | 1976-10-26 | 1977-10-17 | Victor Co Of Japan Ltd | Information disk reproducing system |
JPS5479603A (en) * | 1977-12-07 | 1979-06-25 | Canon Inc | Tracking device |
-
1982
- 1982-02-04 JP JP57016652A patent/JPS57147169A/ja active Granted
- 1982-02-04 JP JP57016651A patent/JPS57147170A/ja active Granted
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0386120U (ja) * | 1989-12-22 | 1991-08-30 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS57147169A (en) | 1982-09-10 |
JPS6342345B2 (ja) | 1988-08-23 |
JPS57147170A (en) | 1982-09-10 |
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