JPS6213732B2 - - Google Patents

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JPS6213732B2
JPS6213732B2 JP53048407A JP4840778A JPS6213732B2 JP S6213732 B2 JPS6213732 B2 JP S6213732B2 JP 53048407 A JP53048407 A JP 53048407A JP 4840778 A JP4840778 A JP 4840778A JP S6213732 B2 JPS6213732 B2 JP S6213732B2
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JP
Japan
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track
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JP53048407A
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Toshio Kaneshiro
Keiji Ozawa
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Victor Company of Japan Ltd
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Victor Company of Japan Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は情報信号記録媒体に係り、主要情報信
号が記録されている主トラツク上に、各主トラツ
ク単位毎に主要情報信号に比し低レベルで部分的
に参照信号を記録することにより、極めて安定確
実にトラツキング制御動作を行ない得、もつて高
品質の再生を行ないえ、また再生系における上記
参照信号の弁別分離を最も簡単にしうる情報記録
媒体を提供することを目的とする。 本出願人は先に特願昭51−38809号及びその分
割出願により、複数本の被変調ビームのうちの一
方の被変調ビームを用いて主要情報信号を記録媒
体上に幾何学的形状の変化として螺旋状又は同心
円状の主トラツクに連続的に記録すると共に、こ
の主トラツクの各トラツク中心線間の略中間部分
にトラツキング制御のための参照信号を他方の被
変調ビームにより記録し、これを再生する方式を
提案した。これにより、再生時は光ビーム、走査
針等の再生走査子(信号変換体)により周知の方
法で再生された再生信号中、上記主トラツクの両
側部分から再生された参照信号を弁別再生し、こ
れを基にしてトラツキング制御信号を得て、トラ
ツキング制御動作を行ないつつ主トラツクから主
要情報信号を再生する。このような本出願人の提
案方式によれば、針案内溝を不要にできるので、
特に静電容量変化検出型の記録媒体に適用した場
合は、走査針の上記記録媒体に対する摺接面積を
大にしえ、もつて走査針及び記録媒体の長寿命化
を図り得、また記録信号が映像信号の場合は静止
画再生、スローモーシヨン再生、クイツク再生、
高速頭出し、アドレス符号によるランダムアクセ
ス等の各種の特殊再生を行ない得、記録信号が音
声信号の場合はそれをPCM記録あるいはマルチ
チヤンネル記録する場合にも、選曲時の高速トラ
ツク位置探し、ランダムアクセス等を任意自在に
行ない得る等の特長を有する。 しかして、いま上記トラツキング制御用参照信
号として、互いに異なる単一周波数のfp1,fp2
を用い、これらを回転記録媒体の1回転周期毎に
順次巡回的に切換えて記録した場合には、上記参
照信号fp1,fp2の切換位置に対応して再生時の
インデツクスパルスとして第3の参照信号fp3
記録し、再生時は参照信号fp3を弁別再生してこ
れに基き再生参照信号fp1,fp2のトラツキング
制御極性を1回転周期毎に切換えることが不可欠
である。従つて、トラツキング制御を安定に行な
うためには、上記参照信号fp3の安定な再生が不
可欠であり、再生参照信号fp3が乱されてしまつ
たり、大なるレベル変動を伴つたり、あるいは何
らかの原因で検知再生されなかつた場合は、再生
走査子のfp1,fp2の制御極性に対する順次のト
ラツキング制御方向が定まらないこととなり、よ
つてトラツキングサーボが安定に行なわれず、例
えば走査針はその都度、針飛び現象を発生し、再
生品位を著しく損なつてしまう。 また本出願人の上記提案になる方式においても
前記主要情報信号として、音声信号のみをマルチ
チヤンネル又は長時間更にはPCMにより充分広
いダイナミツクレンジにより超ハイフアイに記録
した所謂オーデイオ・デイスクと、テレビジヨン
信号を記録した所謂ビデオ・デイスクとを、少な
くとも同一の再生装置により、必要なアンプ系を
付加することのみにより機械系を一切変更するこ
となく上記オーデイオ・デイスク、ビデオ・デイ
スクの夫々が互換性を伴つて再生できることが最
も望ましい。従つて、本出願人の上記提案方式が
上記の要求を満たすためには、映像信号の周期
性、音声信号の非周期性の如何に拘らず、トラツ
キング制御用参照信号fp1,fp2は勿論のこと、
参照信号fp3の記録についてもオーデイオ・デイ
スクとビデオ・デイスクとで条件を揃える必要が
ある。 更に、参照信号fp3は上記の如く安定に再生す
る必要があることは勿論であるが、再生信号から
の弁別再生はできるだけ簡単な回路構成により、
常時安定確実に検出することが望ましい。 また更に、走査針の電極部幅が主トラツクのト
ラツク幅よりも充分に狭い場合、あるいは光ビー
ムスポツト径が主トラツクのトラツク幅よりも充
分に小なる場合であつても、上記の参照信号fp3
は安定確実に再生されなければならない。すなわ
ち、例えばトラツクを幾何学的形状の変化として
記録形成され、かつ、fp3がfp1,fp2と同時に
主トラツクの各トラツク中心線間の略中間部分に
記録された表面が平坦なデイスクを、走査針の相
対的走査により静電容量の変化として読取り再生
する場合、トラツキングサーボの性能は、改善度
が60dB(1000:1)でデイスクに400μmの偏芯
があるとしたときは追従精度が0.4μmであるこ
とが本出願人の実験により確められている。すな
わち、走査針を主トラツク上を電子的に追従制御
させるトラツキング制御装置としては、主トラツ
クの理想中心線を追従せしめることが好ましい
が、実際には完全な追従制御は行なわれず、主ト
ラツクの上を走査針が0.4μm程度蛇行しつつト
ラツキング制御が行なわれることになる。このた
め、走査針のデイスクと摺接する部分の電極部幅
は、主トラツクのトラツクピツチ(本明細書にお
いてトラツクピツチとは相隣る主トラツク走査中
心線間のトラツク幅方向上の距離をいう)より
も、少なくとも0.4μm以上狭くしなければ相隣
る主トラツクを跨いで同時再生することになり、
再生信号にビート妨害をもたらしてしまうことは
明らかである。しかして、走査針の電極部幅とし
ては、生産上のバラツキ又は走査針の摩耗による
電極部幅の変化等を勘案して電極部幅に対する余
裕を見込む必要があり、本出願人の実験試作結果
では一例として直径30cmのデイスクの片面から、
回転数900rpmで60分の主要情報信号が再生され
るべく主要情報信号及び参照信号fp1,fp2及び
p3を記録する場合は、トラツクピツチを1.4μ
m、走査針の電極部幅を0.4〜1.0μmとしてい
る。 しかしながら、上記のようにトラツクピツチよ
りも小なる電極部幅を有する走査針を用いて前記
表面が平坦なデイスクを再生する場合は、参照信
号fp3が主トラツクに記録されていないので、そ
の再生状況が極めて不安定であり、トラツキング
状況とも関連して常時レベル変動を伴い、極端な
場合はfp3の再生レベルがノイズレベルまで落込
んで消失してしまう。従つて、参照信号fp1,f
p2の所定位置でのスイツチングが行なわれず、ま
た後述する特殊再生時の走査針のトラツク幅方向
上の強制的移送動作(以下キツク動作という)も
行なわれないので、トラツキングサーボは機能が
乱されてしまい、安定なトラツキング制御が行な
われないことは明らかである。 なお、主要情報信号が映像信号の場合、参照信
号fp3をデイスク1回転宛1回ずつその垂直帰線
消去期間(以下V.BLKと記す)に重畳して主ト
ラツクに記録すると、上記のトラツクピツチに対
して電極部幅の狭い走査針を用いても参照信号f
p3を安定に再生できるが、映像信号を復調後に分
離する必要があるので再生弁別回路が若干複雑と
なり、また前記したオーデイオ・デイスクとビデ
オ・デイスクとの互換再生にあたつて、参照信号
p3に対する互換性がとれない。 本発明は、上記の全ての要求を満たすものであ
り、以下その各実施例について図面と共に説明す
る。 第1図は本発明になる情報信号記録媒体を記録
するための記録方式の一例のブロツク系統図、第
2図は上記記録方式の要部に適用しうる、本出願
人が先に特願昭52−25262号で提案した信号処理
系のブロツク系統図で、第1図と同一部分には同
一符号を付してある。いま説明の便宜上、NTSC
方式カラー映像信号を音声信号と共にデイスクに
記録する場合を例にとつて説明するに、第1図
中、入力端子1にはNTSC方式カラー映像信号の
色副搬送波周波数3.579545MHzの信号fscが入来
し、分周回路2,3及び4に夫々供給される。分
周回路2により1/5周波数逓降されて取り出され
た715.909kHzの単一周波信号はゲート回路5に
供給される。また分周回路3により1/7周波数逓
降されて取り出された511.36357kHzの信号はゲ
ート回路6に供給される。また分周回路4により
1/13周波数逓降されて取り出された
275.34961kHzの信号はゲート回路7に供給され
る。ここで、上記ゲート回路5,6,7には夫々
端子8,9,10よりゲートパルスが印加されて
おり、例えば後述する記録原盤の1回転宛2フレ
ームの映像信号を記録する場合には、第3図A,
C及び第4図Aに示す記録すべきカラー映像信号
から垂直同期信号75を分離し、これを1/4カウ
ントダウンして得た2フレーム周期の第3図Bに
示すパルスと、入力カラー映像信号から同期信号
部分を分離して、同図Cに76で示す水平同期信
号を分離して1H(Hは水平走査期間)周期毎に
出力せしめ、そのパルス幅が記録すべきカラー映
像信号の水平帰線消去期間(以下、H.BLKと記
す)に位相同期したパルスとされたものが2フレ
ーム周期毎に交互に用いられる。なお、トラツキ
ング制御用参照信号が第3図Cに77で示すカラ
ーバースト信号に影響を及ぼすことのないよう、
上記のパルス幅が選定されている。これにより、
ゲート回路5よりトラツキング制御用参照信号f
p1が第3図C,D及び第4図A,Eに夫々示す如
き時間位相関係で2フレーム期間(1/15秒)出力
され、引続いてゲート回路6よりトラツキング制
御用参照信号fp2が第3図C,D及び第4図A,
Eに夫々示す如き時間位相関係で2フレーム期間
出力され、以下同様に、順次fp1,fp2が2フレ
ーム毎に交互に出力される。 ここで、上記信号fp1,fp2の切換位置に対応
して再生時のインデツクスパルスとして第3の参
照信号fp3がゲート回路7より出力される。この
場合、記録すべき主要情報信号が映像信号の場合
には、静止画像再生あるいはスローモーシヨン再
生等の特殊再生を行なううえからはV.BLK部分
でキツク動作制御を行なう必要があるため、参照
信号fp3は後述する如く周波数変調された映像信
号のV.BLK部分に対応する位相関係で重畳記録
される。第4図Aは記録すべきカラー映像信号の
V.BLK部分を示し、垂直同期信号後の等化パル
ス部分に生成せしめられるゲートパルス(同図B
に示す)が端子10に3H期間断続的に印加せし
められる。これにより、第1図に示すゲート回路
7より第4図Cに示す如き単一周波数の参照信号
p3がデイスク1回転周期毎に、V.BLK部分に対
応して3H期間バースト状に出力され、出力端子
13より混合器15に供給され、ここで入力端子
14よりのNTSC方式カラー映像信号及び音声信
号が重畳後、周波数変調されてなる被周波数変調
信号に重畳される。この被周波数変調信号に対す
る参照信号fp3の重畳比率は約5〜10%である
(fp3を正弦波形で記録した場合、fp3が音声信
号に与える悪影響は、この重畳比率によれば一切
検知されないことが確認されている。 一方、前記ゲート回路5,6より出力された参
照番号fp1,fp2は混合器11で時系列的に混合
された後出力端子12より出力される。 ここで、上記参照信号fp1,fp2,fp3の生成
手段につき第2図と共に更に詳細に説明する。1
6,17は夫々音声信号源で、これより出力され
た音声信号は周波数変調器18,19に供給さ
れ、3.43MHz±75kHz、3.73MHz±75kHzの音声
キヤリアfA1,fA2に変調される。従つて、音声
キヤリアfA1,fA2は、NTSC方式のカラーテレ
ビジヨン信号の搬送色信号の帯域(3.58MHz±
500kHz)内になるが、他の周波数を選ぶことは
勿論可能である。これらの周波数は分離した輝度
信号と帯域が重ならないよう、この輝度信号上限
周波数よりも高い周波数に選定されるが、記録、
再生される他の信号等とのかねあいや記録再生の
し易さ等の点を勘案してあまり高くない周波数、
例えば3MHz〜4MHz程度の周波数が選ばれる。 一方、20はカラー映像信号源で、これより取
り出された例えばNTSC方式カラー映像信号は輝
度信号クシ型フイルタ21及び搬送色信号クシ型
フイルタ22に夫々供給される。上記クシ型フイ
ルタ21は、後述の2.56MHzに低域変換された
搬送色信号を帯域共用多重するために、2MHz以
上の帯域でクシ型フイルタ動作を行ない、その出
力である分離した輝度信号を低域フイルタ23に
供給する。低域フイルタ23は輝度信号の上限周
波数を約3MHzに帯域制限する。また、上記クシ
型フイルタ22より帯域3.58MHz±500kHzの搬
送色信号が取り出され、色副搬送波発生器24及
び色信号変換回路25の夫々の入力となる。色副
搬送波発生器24は周知の方法により低域フイル
タ23の出力輝度信号より同期信号分離回路26
で分離された同期信号からつくられるバーストゲ
ートパルスと搬送色信号中のカラーバースト信号
から、搬送色信号の色副搬送波周波数に等しい周
波数fsc(NTSC方式カラー映像信号では
3.579545MHz)の連続波を発生する。一方、上
記色信号変換回路25は、上記色副搬送波発生器
24よりの連続波の周波数を12/7にし、この信号
と入力搬送色信号とをビート変換して5/7×fscの 色副搬送波周波数の低域変換された搬送色信号を
出力する。 この低域変換された搬送色信号は、上記低域フ
イルタ23よりの帯域制限された輝度信号と混合
器27で帯域共用多重され、プリエンフアシス回
路28で適当なプリエンフアシスがかけられた
後、混合器29で前記音声キヤリアfA1,fA2
適当なレベル関係で混合される。この混合信号は
周波数変調器30により映像信号のシンクチツプ
が6.0MHz、ペデスタルが6.7MHz、ホワイトピ
ークが8.3MHzとなるように周波数変調され、主
要情報信号として前記端子14より送り出され
る。 一方、同期信号分離回路26の出力同期信号
は、水平同期信号分離回路31及び垂直同期信号
分離回路32に夫々供給される。上記回路31で
分離された水平同期信号は、単安定マルチバイブ
レータ(以下MMと記す)33にトリガパルスと
して印加される。MM33の出力パルスはMM3
4にトリガパルスとして印加される。これによ
り、MM33で適当な位置に、またMM34で適
当な幅に調整されたパルスがMM34より取り出
され、後述するJ−kフリツプフロツプ46,4
9に夫々供給される。 一方、上記回路32で分離された垂直同期信号
はカウンタ35で1/4にカウントダウンされた後
MM36をトリガし、更にMM36の出力でMM
37をトリガする。これにより、上記と同様に、
MM36で適当な位置及びMM37で適当な幅と
された垂直同期周波数の1/4周波数のMM37の
Q、出力パルスがJ−Kフリツプフロツプ(以
下J−KFFと記す)38のJ、K入力に供給さ
れる。この位置は、インデツクス信号の抜き取り
が再生時に容易にできるよう、垂直同期信号の直
後の等化パルス等の垂直帰線期間内とされ、また
パルス幅は1H(Hは水平走査期間)乃至数H程
度(第4図の例では3H)に選定されている。 J−KFF38は同期信号分離回路26よりの
同期信号をクロツクパルスとして印加されるた
め、MM37の出力を同期信号で同期をとり直し
た信号を出力し、これをフリツプフロツプ(以下
FFと記す)39、ゲート回路40,41及び後
述のJ−KFF52に供給する。これにより、FF
39でカウントダウンされた出力は、4フイール
ド周期で論理「0」、「1」を繰り返す短形波とな
る。この矩形波はゲート回路40,41に互いに
逆相のゲートパルスとして印加されJ−KFF3
8の出力パルス部分をゲート出力させる。 一方、単一周波数fscの連続波は波形整形回路
42によりスイツチングされた矩形波とされた後
カウンタ43,44,45(第1図の分周回路
2,3,4に相当)に印加され、1/5、1/7、1/13
に夫々カウントダウンされる。カウンタ43より
取り出された繰り返し周波数が511.36357kHz
(=1/7×3.579545MHz)の信号は、J、K入力に 前記MM34のQ、出力が入力されているJ−
KFF46にクロツクパルスとして印加され、こ
れよりカウンタ43の出力で同期を取り直した
MM34の出力をゲート回路47に出力させる。
J−KFF46はカウンタ43の出力が水平同期
信号(輝度信号)に周波数インターリーブする関
係にあるため、MM34の出力に対して位相が変
化しており、同期をとり直すために設けられてい
る。 ゲート回路47の他の入力はゲート回路41の
出力とカウンタ43の出力であり、従つてゲート
回路47の出力は、4フイールド周期で水平帰線
期間中でかつJ−KFF38の出力幅を除いた期
間にカウンタ43の出力パルスが存在するような
信号となる。 ゲート回路47の出力はトリガパルスとして
MM48に印加され、ここでデユーテイサイクル
が50%となるようにしてトラツキング制御用参照
信号fp2が得られ前記混合器11に供給される。 また、上記カウンタ44より取り出された
715.909kHz(=1/5×3.579545MHz)の信号は、上 記と同様に、J−KFF49、ゲート回路40,
50及びMM51により4フイールド周期で水平
帰線期間(以下H.BLKとも記す)中でJ−KFF
38の出力幅を除いた期間デユーテイサイクル50
%のパルスとされ、トラツキング制御用参照信号
p1として混合器11に供給される。 第3の参照信号fp3もほゞ同様にして生成され
るが、fp1,fp2と異なりJ−KFF38の出力パ
ルス期間のみ275.34961kHz(=1/13× 3.579545MHz)の信号fp3があらわれるように、
カウンタ45の出力はJ−KFF38の出力Q、
をJ、K入力としたJ−KFF52にクロツク
パルスとして印加される一方、ゲート回路53に
印加される。ゲート回路53はJ−KFF52の
出力パルスをゲートパルスとして上記カウンタ4
5の出力信号をゲート出力し、MM54をトリガ
する。これによりMM54よりデユーテイサイク
ルが50%とされた275.34961kHzのパルスが参照
番号fp3として前述した出力端子13より出力さ
れる。 次に記録系の光学系について説明するに、第1
図中、55はレーザー光源で、これより出射され
たレーザービームの反射鏡56で光路が変えられ
て光量調整用光変調器57を経た後、ハーフミラ
ー58を透過して光変調器59に供給されると共
に、一部はハーフミラー58で反射され光変調器
60に供給される。光調整器59には混合器15
より、前述した被周波数変調信号及びこの信号の
約5〜10%のレベルで重畳された参照番号よりな
る重畳信号が変調信号として印加されているた
め、この光変調器59よりこの重畳信号で変調さ
れた第1の被変調光ビームが出力される。この第
1の被変調光ビームは反射鏡61で反射され偏光
プリズム62を透過し、更に反射鏡63で反射さ
れて対物レンズ64に入射せしめられ、同期回転
しているガラス等の円盤状記録原盤65上に塗布
された感光剤に集中一致して集光される。 他方、出力端子12より取り出された1H周期
で、かつ、記録原盤65の1回転周期毎に切換え
られる参照信号fp1,fp2の時分割多重信号は、
光変調器60に変調信号として印加される一方、
後述する光量制御信号発生器66に供給される。
これにより、上記光変調器60より参照信号fp1
又はfp2で変調された第2の被変調光ビームが取
り出され、反射鏡67で反射されて偏光プリズム
62に導かれ、こゝでその偏光面が上記第1の被
変調光ビームの偏光面より90゜ずらされる。偏光
プリズム62よりの第2の被変調光ビームは上記
第1の被変調光ビームと共に反射鏡63で反射さ
れ、第1の被変調光ビームと略1/2トラツクピツ
チ離間するよう対物レンズ64を通り原盤65上
に集光される。 原盤65はターンテーブル68上に載置されて
おり、モータ69により例えば900rpmの回転数
で回転され、又原盤65、ターンテーブル68、
モータ69全体が移送機構(図示せず)により矢
印X方向に所定ピツチで連続的に移送される。こ
のため、原盤65上には上記第1、第2の被変調
光ビームにより外周より内周へ螺旋状のトラツク
で主要情報信号及び参照信号が記録される。 又原盤65及びターンテーブル68の上記矢印
X方向への移送と共に、ポテンシヨメータよりな
る変位位置検出器70より上記移送による変位位
置に応じた直流電圧が取り出される。この検出直
流電圧は直流増幅器71を介して上記光量調整用
光変調器57に印加され、レーザー光源55より
の光ビームの強度を原盤65上に集光する光ビー
ムスポツトの原盤65の半径方向上の位置に応じ
て制御する。これにより、光ビームの原盤65の
半径方向上位置に応じた相対線速度の差の影響を
受けないよう補償される。 上記原盤65に照射される第1、第2の被変調
光ビームのスポツトの位置、形状、寸法、強度等
は後に説明するビツト配列となる様に選定されて
いる。また容量変化検出型デイスクの場合であつ
ても針案内溝は形成されない。 上記光量制御信号発生器66は参照信号fp1
p2の存在期間(本実施例では記録すべきカラー
映像信号のH.BLK部分)のみそれ以外の期間に
比しレーザ光源55よりのレーザービームの強度
を弱めさせる制御信号を発生し、光量調整用光変
調器57に供給する。これにより、光変調器57
を通つた光ビームは、参照信号の存在期間に相当
する期間のビーム強度が、それ以外の期間のビー
ム強度より弱められている。 これにより、第1の被変調光ビームのみが記録
原盤65上に照射されて形成されたときのピツト
深さに対し、第1及び第2の被変調光ビームが
夫々同時に記録原盤65上に照射されて形成され
たときの主トラツクのピツト深さが散乱、反射等
の不要光により深くなるという現象を防止し得、
全体として一様な状態で記録が行なわれる。 上記の如く露光された原盤65を周知の現像処
理を施し、周知の製盤工程を経て記録済デイスク
が得られる。記録済デイスクは、例えばポリビニ
ルアセテート(PVAC)よりなる円盤基材に螺旋
状トラツクで上記ピツトを形成され、その上に電
極となる例えば400Åの厚さで金属被覆を形成さ
れ、更にその上に400Åの厚さの誘電体被膜を被
着されている。なお金属被覆を設ける代りに他の
材質により電極機能を有する様にされてもよい。 なお、レーザ光ビームの代りに電子ビームを用
いてもよい。又原盤65及びターンテーブル6
8、モータ69を矢印X方向に移送させる代り
に、原盤65にビームを照射する光学系を矢印X
と逆方向に移送させる構成としてもよい。 第5図は第1図及び第2図の記録系による記録
信号の周波数スペクトラムの一例を示す。lは周
波数変調された輝度信号の2.3MHzの搬送波偏移
周波数帯域で、faはシンクチツプに相当する
6MHzの周波数、fbはペデスタルに相当する
6.7MHzの周波数、fcはホワイトピークに相当す
る8.3MHzの周波数を示す。また、L,Uは
上記周波数変調された輝度信号の下側波帯、上側
波帯を示す。L,Uは音声キヤリアfA1,f
A2を更に周波数変調した信号の下側波帯、上側波
帯を示す。ここで、音声キヤリアfA1,fA2は前
述したように、3.43MHzと3.73MHzの搬送波を
音声信号で周波数変調した信号であり、その周波
数スペクトラムはで示される。すなわち、音声
信号は二度周波数変調されている。 更には第2図に27で示す混合器で上限周波
数が約3MHzに帯域制限された輝度信号に帯域共
用多重化される低域変換された搬送色信号の帯域
を示し、本実施例では一例として2.5568178MHz
(=5/7fsc)±500kHzの帯域を占有している。ま た、で示される帯域の低域変換された搬送色信
号が周波数変調されることによつて生じる第1側
波帯をLUで、第2側波帯をLUで夫々
示す。 第5図中、実線であらわした周波数スペクトラ
ムがデイスクに記録される信号の周波数スペクト
ラムである。 なお、fp1,fp2,fp3は帯域Lの下側のあ
いている周波数帯に位置する。参照信号と主要情
報信号の占有帯域を夫々分離することは、同一の
再生走査子で再生することから出てくる必要性で
ある。 参照信号fp1,fp2,fp3は、分周回路2,
3,4(カウンタ43,44,45)により、
夫々水平走査周波数の1/2の奇数倍に周波数が選
定されているので、輝度信号と周波数インターリ
ーブの関係にあり、また前記低域変換された搬送
色信号帯域とは帯域が異なる。従つて、fp1
p2を連続して記録するようにした場合は、映像
信号に与えるビート妨害を軽減するために、記録
レベルをある程度下げる必要があるが、十分に
S/Nがとれる程度の記録レベルの確保は可能で
ある。このように、fp1,fp2を連続信号で記録
した場合、再生時のトラツキングサーボの精度及
び安定度が向上する他にジツター検出も連続的に
行なえるなどの利点がある。 混合器15において、被周波数変調信号に所定
比率で参照信号を正弦波で重畳した後、平衡形振
幅制限器に通し所謂デユーテイサイクル・モジユ
レーシヨンをして矩形波の形態で光変調器59に
導き入れて記録してもよいが、本実施例のように
単に重畳してピツトの深さ変化として記録しても
よい。 第1図の記録系により記録されて得られたデイ
スクのトラツクパターンの各実施例について説明
する。第6図は本発明になる情報信号記録媒体の
トラツクパターンの一実施例を示す図で、デイス
ク80上には一例としてカラー映像信号及び音声
信号が主トラツクを形成して1回転宛4フイール
ド分記録されており、主トラツクの各トラツク走
査中心線間の略中間部分に前記トラツキング制御
用参照信号fp1,fp2が1回転宛交互に、かつ、
1H周期毎にH.BLK部分に対応して記録されてお
り、更に本発明では参照信号fp3が参照信号fp
,fp2の記録切換位置に対応して主トラツク上
に記録されている。第6図中、a,b,c,dは
V.BLK部分を示し、各V.BLK部分にはトラツク
番号識別のためのアドレス符号が映像信号に重畳
記録されており、またfp1,fp2の記録切換位置
に対応するV.BLK部分aには、斜線で示す位置
に第3の参照信号fp3がインデツクスパルスとし
て重畳記録されている。またV1,V2,V3,…
…,Vo-1,Voは夫々1回転の最初の映像信号記
録部分、V1′,V2′,V3′,……,Vo-1′,Vo′は
夫々1回転の映像信号の記録終了部分を示す。す
なわち、V1を第1フイールドの最初の部分とす
るとV1′は第4フイールドの最後の部分であり、
V2は第5フイールドの最初の部分となる。 次に第6図示のトラツクパターンを更に詳細に
説明するに、第7図Aは本発明になる情報信号記
録媒体の第1実施例の一部拡大平面図、同図Bは
同図Aに示す一部を更に拡大図示した平面図、同
図Cは同図Bの−線に沿う断面図を示す。第
7図A〜Cにおいて、81はデイスク80aのピ
ツトを形成されていない平面であり、案内溝は設
けられていない(後述するデイスク80b,80
c,80dも同様)。ピツト82は上記主要情報
信号に応じて形成されており、第7図A,Bでは
ピツト82の各列よりなる主トラツクt1,t2,t3
の一部のみが拡大して示されている。主トラツク
t1,t2,t3,……は実際には一本の螺旋状トラツ
クの各1回転相当分である。主トラツクの各トラ
ツク中心線間の略中間部分にfp1,fp2の参照信
号が主トラツクのピツト深さよりも浅い深さの断
続するピツトにより1回転周期で交互に記録され
ており、参照信号fp3がfp1,fp2の記録切換位
置83にインデツクスパルスとして記録されてい
る。主要情報信号が少なくとも映像信号よりなる
場合は、fp1,fp2は第7図Aに84で示す各H.
BLK部分に、またfp3は88で示す如くV.BLK
部分に記録されることは前述した通りである。第
7図A中、85は映像期間部分で、参照信号fp
,fp2,fp3はいずれも記録されない。 なおピツト82は第7図A,B中長円状で示し
ているが、実際にはピツト82全体に亘つて一様
な深さには形成されず、第7図Cに示す断面形状
を有する。第7図A,Bにおけるピツト82を区
画する線は第7図C中平坦面81に対しへこみ始
める境界縁を示す。各トラツクt1,t2,t3……の
幅TWはピツト82の幅に等しく、トラツク縁線
1a,t1b,t2a,t2b,t3a,t3b……は各ピツ
ト82の幅方向上の端部を仮想的に結ぶ線で示さ
れる。なおピツト82の幅とはトラツクの長手方
向に対し直交する方向(即ちデイスクの半径方
向)上の幅を表わす。なお、各ピツトの断面形状
は第7図Cに示す形状に限られることなく、要は
へこんでいればよい。 なお、ピツト形状は実際にはこの線にきつちり
した形状にはならず、複雑な形状となるが、第7
図A〜C中では原理的に示す。 本実施例では、各トラツクの縁線の一方が隣る
トラツクの縁線の他方に略一致する様に、即ち隣
るトラツクt1,t2,t3……が夫々隣接するように
形成されている。従つてトラツクピツチTpはト
ラツク幅TWに略等しい。 ここで、本実施例によれば、上記の如く各主要
情報信号トラツクが略隣接して形成されるピツト
配列であるため、前記記録装置による原盤への光
ビーム照射時に不要ビームの影響を記録面全体に
亘つて略一様としえ、又各トラツク間にスペース
部分が存在しない。このため、後述する走査針に
より走査再生を行なつた際、針本体底面はデイス
ク面に略一様な状態で摺接し、溝案内現像は発生
しない。 又各トラツクが密接しているため、従来と同一
ピツチであれば、ピツト幅(トラツク幅)を大き
く設定できるため、S/N比が大となる。又ピツ
ト幅を従来と同じとすればトラツクピツチを小と
しうるため、記録容量が増大する。 なお、第7図A,Bにおいて、各トラツクが正
確に密接する様に原理的に図示されているが、実
際にはこの様にトラツクを正確に密接させてピツ
トを形成することは困難であり、例えば記録装置
において原盤65を矢印X方向に送る機構の送り
ネジピツチの不揃いによりデイスク半径方向上部
分的にトラツクが僅か離間して形成される場合も
ある。しかし、この場合も溝案内現象は実用上発
生せず、問題は生じない。要するに、設計思想的
に上記各トラツクを略密接させることを意図して
いれば、本実施例の概念に包含されるものであ
る。 こゝで、再生系の非直線特性により主要情報信
号と参照信号とで発生する干渉歪が実用上支障の
ない程度迄減少せしめる様に構成してある。 例えば、主要情報信号がカラー映像信号の場
合、再生カラーテレビジヨン画像が実用上干渉歪
の影響のない正常な画像であるためには、再生カ
ラー映像信号が干渉歪よりも少なくとも28dB以
上高いレベルを有している必要がある。そしてこ
の様なレベル差関係を得るためには、再生主要情
報信号が再生参照信号よりも少なくとも10dB以
上高いレベルを有している必要がある。 そこで、主要情報信号ピツト82の幅、深さ
と、参照信号fp1,fp2のピツト86,87の
幅、深さとの関係を、再生参照信号レベルが上記
レベル差をもつて再生主要情報信号レベルよりも
低くなり、干渉歪が実用上問題となる程度に発生
しない様にしている。但し再生参照信号レベルが
低いといつても正常なトラツキング制御動作をさ
せるに必要な最低レベル以上であることは勿論で
ある。 この各ピツト82,86,87の幅、深さは、
主要情報信号、参照信号の周波数、再生走査針の
電極の幅、各ピツトの配置関係等を考慮して決め
られる。 上記レベル差を得る様にするには、主要情報信
号ピツト82の幅W1、深さD1、参照信号ピツ
ト86,87の幅W2、深さD2の関係を次の関
係の一方又は双方の状態とすればよい。 W1>W2、D1>D2 こゝで、上記ピツト幅W1,W2、ピツト深さ
D1,D2の具体的値は、再生された主要情報信
号のレベルL1、再生された参照信号のレベルL2
が、L1>L2となり、しかも両信号のレベル差
(L1−L2)が少なくとも10dB以上となる様に定
められる。 この様な値は、光変調器59,60より上記の
光路を通つて原盤65に照射される光ビームの強
度、エアリデイスク径を適宜に選定することによ
り実現できる。 第8図A,Bに示すデイスク80bの第2実施
例においては、トラツク幅TWをトラツクピツチ
TPより大に選定し、隣るトラツクの縁部をオー
バラツプさせている。 第8図A,B中、第7図A〜Cに対応する部分
には同一符号を付して示し、説明を省略する。 本実施例の場合も、上記第1実施例におけると
同様の効果が得られる。又干渉歪の発生を防止す
るべく、各ピツトの幅、深さを上記関係に選定す
ることも上記第1実施例におけると同様である。 次に、上記第1、第2実施例のデイスク80
a,80bにおけるピツト配列、形状の寸法の数
値例を挙げる。
【表】 第9図は本発明になる情報信号記録媒体の第3
実施例の一部拡大平面図で、同図中、第7図A〜
Cと同一部分には同一符号を付し、その説明を省
略する。本実施例のデイスク80cは、主トラツ
クのトラツクピツチTPとトラツク幅TWとがTP
>TWなる関係でピツトが形成されている点が第
1及び第2実施例と異なる。 第10図は本発明になる情報信号記録媒体の第
4実施例の一部拡大平面図で、同図中、第7図A
〜Cと同一部分には同一符号を付し、その説明を
省略する。上記第1乃至第3実施例は、トラツク
ピツチTPとトラツク幅との関係が夫々異なる場
合の実施例であり、参照信号fp1,fp2,fp3
記録の仕方は同じである。本実施例は一例として
トラツクピツチTPをトラツク幅TWに略等しく
形成すると共に(TP>TW又はTP<TWの場合
でもよい)、参照信号fp1,fp2のうちfp1は主
トラツクの各トラツク中心線間の略中間部分に記
録し、かつ、fp2については上記第1乃至第3実
施例とは異なり記録される映像信号の例えば2H
周期毎のH.BLK部分に位相挿入して、主要情報
信号(この場合、映像信号)に適当なレベルで重
畳して同時に記録し、またfp3は前記第1乃至第
3実施例と同様にデイスク80dの1回転周期毎
にV.BLK部分に記録し、再生時に参照信号fp2
時間位相を基準にしてゲートパルスを生成するこ
とにより、再生分離された参照信号fp1を、この
ゲートパルスによつてゲートし、このゲート出力
によつてトラツクずれ方向を識別するように構成
したものである。すなわち、参照信号fp1はトラ
ツキング制御用参照信号として、また信号fp2
p1を弁別ゲートするためのゲートパルス生成用
参照信号として記録再生するものである。 このデイスク80dのトラツクパターンを記録
形成するためには、第2図中、MM48の出力参
照信号fp2を混合器11に加えず、第1図に示す
混合器15に加え、ここで入力端子14よりの
FM信号と適当なレベルで重畳される。以下、第
1図で説明したと同様の動作により、原盤カツテ
イングが行なわれ、その原盤又はこれより複製さ
れたデイスク面上のトラツクパターンは第10図
に示す如く記録され、その結果相隣るトラツクに
おいて、fp1,fp2の記録ピツト86,89が
1H宛ずれて記録される。(84′は84のH.BLK
の1H次のH.BLKを示す)本実施例のデイスク
は、参照信号fp3は後述するように特殊再生時の
キツクパルスとして使用される。 次に、本発明になる情報信号記録媒体を再生す
る装置について説明する。第11図は本出願人が
先に特願昭52−25260号で提案した再生装置の一
例のブロツク系統図を示す。第13図に斜視図を
示す如く、例えば前記デイスク80a上を相対的
に摺接走査する後述する走査針90によつて公知
技術により静電容量の微弱変化として読取られた
デイスク80aからの再生信号は、この静電容量
の変化に応じて共振周波数が変化する共振回路を
有する前置増幅器91に供給されて所望レベルの
信号とされた後二分され、その一方は出力端子9
2より復調器(図示せず)に出力されて主要情報
信号が再生され、他方は低域フイルタ93で主要
情報信号記録帯域よりも低域周波数成分が分離
波された後AGC回路94に供給される。上記低
域フイルタ93は、AGC回路94が再生信号中
の主要情報信号の再生レベルや周波数特性によつ
て動作することがないよい、fp1,fp2,fp3
所要の周波数成分だけを波するようにこれらの
参照信号を主要情報信号から分離するために設け
られている。 AGC回路94は参照信号レベルが常に所定レ
ベルを保ち、上記の再生信号レベル変化を補正す
るようにしている。ただし、fp1,fp2の再生レ
ベルはトラツキングずれに応じて変化するので、
この変化を検出してトラツキング制御を行なう必
要があるため、後述する如くAGC回路94は、
p1,fp2の夫々の再生レベルの和が常に所定の
一定レベルとなるように構成する必要がある。 AGC回路94の出力信号はfp1,fp2及びfp3
に夫々急峻な通過周波数帯域の中心周波数を有す
る帯域フイルタ95,96及び97に同時に供給
される。帯域フイルタ95,96の出力再生参照
信号fp1,fp2は夫々第12図A,Bに示す如
く、デイスク80aの再生時は夫々連続出力さ
れ、可変抵抗器98,99により夫々所定レベル
に揃えられて極性切換え回路100に供給され、
少なくとも通常再生時は第7図Aに83で示す位
置(記録主要情報信号が映像信号の場合はV.
BLK部分)を基準にして生成発生されるように
したインデツクス(スイツチング)パルスを入力
端子101から印加してデイスク80aの1回転
周期毎にfp1,fp2のスイツチングを行なう。実
施例の場合は、前述したようにデイスク回転数が
900rpmであるので、デイスク1回転宛2フレー
ムの映像信号が記録されているため、2フレーム
(1/15秒)毎に極性反転するスイツチングパルス
により、極性切換え回路100より検波回路10
2には第12図Cに示す信号とされて、また検波
回路103には同図Dに示す信号とされて供給さ
れる。 上記のスイツチングパルスは最も簡単な回路構
成によつて再生信号より弁別分離されるfp3より
得ることができる。すなわち、帯域フイルタ97
のみによつて再生信号から分離波された第12
図Eに示すfp3は、検波回路104に供給され、
ここで、ノイズ等の影響を受けないよう波形整形
された後、制御信号発生器105に印加される。
この制御信号発生器105は通常再生時はフリツ
プフロツプの出と同等の出力を発生するよう構成
されており、従つてこの通常再生時は2フレーム
毎に極性反転するパルス(矩形波)が発生出力さ
れ、出力端子107より入力端子101に印加さ
れる。後述する特殊再生時はコントロールパネル
スイツチ(図示せず)より入力端子106にコン
トロールパルスが印加されて、制御信号発生器1
05より、その再生モードに応じた適宜の周期の
パルスが入力端子101及び115に出力され
る。 なお、この場合、走査針90からの信号欠落、
ノイズ等による影響を防止してより安定、確実な
スイツチングパルスを端子107に得るために
は、15Hzで自走発振する如きフライホイール発振
器、又は同様な役目を果し得るようAFC回路等
を構成して制御信号発生時の前段に設けると一層
望ましい。 検波回路102,103は入力参照信号を直流
電圧に変換し、差動増幅器108の夫々の入力端
子に供給する。差動増幅器108はfp1,fp2
再生レベルに応じて変化する検波回路102,1
03の出力信号を比較対照してトラツクずれ方向
及びずれ偏移量に応じたトラツキング誤差信号を
出力し、サーボループ全体のループゲインを調整
する可変抵抗器109を経て比例補償回路110
及び微分補償回路111に夫々供給する。これら
の補償回路110及び111で夫々所定の特性補
償がなされた信号は、夫々の利得を調整するため
の可変抵抗器112,113を経て制御電力増幅
器114に供給され、ここで所定電力に増強され
た後、出力端子116から走査針90のムービン
グ機構素子に印加され、閉ループにより走査針9
0を安定にトラツキング制御できる。 上記のムービング機構素子としては、第14図
に示す如く本出願人が先に特願昭51−123285号に
て提案したカンチレバー装置を適用した場合は、
より安定にしかも高精度でトラツキング制御がで
きる。すなわち、走査針90はカンチレバー11
7の先端に設けられている。また上記カンチレバ
ー117はその後端をダンパ118を介してブラ
ケツト119に取り付けられている。ブラケツト
119は半同軸空洞共振器(図示せず)に取り付
けた支持板120に固定されている。走査針90
は後述する如くダイヤモンド又はサフアイヤ製の
針本体の端面に導電体膜よりなる電極を付着され
てなる。走査針90の電極はよくしないかつたる
ませた極細のリード線121を介して支持板12
0に設けられた端子122に接続されている。走
査針90がデイスク80aのトラツク上を走査す
るにつれ、ピツト82を形成して記録されている
主要情報信号がデイスク80aの記録情報面と走
査針90の電極との間の静電容量の変化として再
生される。なお、デイスク80aに面振れがある
場合、走査針90は側方より見て厳密には円弧状
に動くが、面振れは100μm程度であるため、カ
ンチレバー117の長さを例えば30mm程度に選定
すれば、走査針90は面振れに伴ないほゞ直線的
に上下に追従変位すると見なしうる。 カンチレバー117には、その長手方向に所定
長に亘つて、極細の金線123が固着してある。
金線123の両端部の接着されていないたるんで
いるリード線部123a,123bは支持板12
0に設けられた端子124a,124bに接続さ
れている。 永久磁石125はブラケツト126を介して支
持板120の下面に取付けられている。線123
はこの磁石125により形成される強力な磁界中
にある。 しかして、前記出力端子116から取り出され
た制御信号は端子124a,124bに印加され
る。端子124a,124bより線123に制御
信号電流が流れると、線123は磁石125によ
る磁界中にあるため、フレミングの左手の法則に
より、線123には制御信号電流に応じてカンチ
レバー117の長手方向に対して横方向に変位力
が作用する。線123はカンチレバー117に接
着されているため、線123に作用する力により
カンチレバー117は変位し、これにより走査針
90がトラツクの長手方向に対し直角の方向に変
位され正確にトラツク上を走査する様にトラツキ
ング制御が行なわれる。 走査針90としては、例えば本出願人が先に特
願昭51−38809号にて開示した第15図に示す如
き先端形状を有する走査針を使用しうる。同図
中、127はダイヤモンド又はサフアイヤよりな
る再生針本体で、その一面にハフニウム又はチタ
ン等の導電体をスパツタリングして、例えば1000
Å〜2000Å程度の膜厚の電極128が形成されて
いる。摺接面129は先鋭頂点130を導入部と
し、電極128を含めて平坦面とされている。電
極幅131は略ピツト幅に対応させて実施例では
前記表に示す値にしてあるが、針寿命を長く保つ
上から接触面129の面積を大きくすべく接触長
手方向及び幅方向寸法を大きくして盤面との当接
接触幅面積を情報ピツトに対し、充分大きくして
あり、従つて摺接面129は当接時に複数のピツ
トに同時に当接されるが、前記電極幅131が単
一のピツト情報幅に対応する幅とされており、充
分大なる接触面積ながら電極128からは高感度
で順次のピツト情報を静電容量の変化形式にピツ
クアツプし得ることは原理的に明らかである。従
つて、従来の静電容量形又は圧電素子等を用いた
機械振動的信号ピツクアツプ形体のビデオデイス
ク装置の如く、デイスク上に走査針案内溝を設け
る必要なく、上記信号fp1,fp2より安定なトラ
ツキング誤差信号の検知によつて映像信号を再生
でき、針案内溝に起因して生じていた針寿命が短
かい等の従来の欠点を悉く除去できるものであ
る。 次に、第10図示のデイスク80dを再生する
装置について第16図と共に説明する。なお、第
16図中、第11図と同一部分には同一符号を付
し、その説明を省略する。帯域フイルタ96によ
り弁別分離された再生参照信号fp2は発振時定数
約1.5Hを有するMM132に印加され、これをト
リガし、これより2Hの繰り返し周期のパルスを
出力させる。このパルスはゲートパルスとして入
力端子133,134を経てゲート回路135,
136に印加され、帯域フイルタ95よりゲート
回路135,136に印加される再生参照信号f
p1を夫々の所要対応時間と極性でゲート分離す
る。ここで、再生参照信号fp2と同時刻に再生さ
れる参照信号fp1は、第10図からわかるよう
に、走査トラツク位置の外周側から再生された信
号であり、またこのfp2の再生位置を基準にして
1H遅れた時間には走査トラツク位置の内周側か
らfp1が再生される。従つて、例えばゲート回路
135からは上記ゲートパルスによつて再生参照
信号fp2と同時刻(外周側)に再生された参照信
号fp1が、またゲート回路136からはこの再生
参照信号fp2再生時点より1H遅れた時間位相の
内周側からの再生参照信号fp1が夫々弁別ゲート
出力される。 上記のゲート回路135,136の出力再生参
照信号fp1は検波回路137,138で直流分に
変換された後第11図示の差動増幅器108より
制御電力増幅器116に至る回路に相当するトラ
ツキングサーボ回路139に印加され、ここでト
ラツクずれ方向及びこのずれ量に対応してレベル
及び極性の変化するトラツキング制御信号に変換
されて出力端子116より走査針90等の再生走
査子に出力される。このような閉ループのトラツ
キングサーボにより、再生走査子は安定にトラツ
キング制御される。 制御信号発生器105′は、通常再生時は入力
端子106′よりのパルスにより動作しないよう
構成されており、静止画像、スローモーシヨン画
像あるいはクイツクモーシヨン画像等の特殊再生
画像を得る場合にのみ、再生信号より弁別分離し
た参照信号fp3と入力端子106′よりのパルス
により動作するよう構成されている。このよう
に、第10図示のデイスク80dを再生する場合
は、参照信号fp3は、デイスク80a〜80cを
再生する場合と異なり、トラツキング制御極性反
転のためには用いられず、特殊再生時にのみ用い
られる。 すなわち、特殊再生時には、例えば静止画再生
時には、入力端子106又は106′の入力パル
スに応動して制御信号発生器105又は105′
より2フレーム周期毎にfp3の記録位置に対応し
て出力されるインデツクスパルスが、端子115
に印加され、走査針90をfp3の記録位置で強制
的にトラツク長手方向とは直角方向上に1トラツ
クピツチ分戻す動作を繰り返し、常に同一トラツ
クを走査させる。なおこのとき、第11図示の装
置では極性切換え回路100の切換動作は停止せ
しめられる。1/N倍速のスローモーシヨン再生
の場合は、再生参照信号を1/Nカウントダウンし
て得たパルスにより極性切換え回路100の切換
動作を制御する一方、参照信号fp3の再生周期に
同期して出力され端子115に印加されるパルス
により、走査針90が同一トラツクをN回繰り返
し再生するよう走査針90を強制的に1トラツク
ピツチ分キツクバツクさせ、しかる後に次トラツ
クに走査針90を進めるべく端子115へのパル
スの印加を休止するという動作を繰り返す。 第17図は本発明になる情報信号記録媒体の第
5実施例の部分拡大平面図を示す。同図中、14
0は円盤状磁気記録媒体(例えば磁気シート)
で、後述する如き方法により情報信号トラツク
t1,t2,t3,……の一部に実線で示す参照信号fp
と破線で示す参照信号fp2とが1回転周期毎に
交互に記録されている。 上記のトラツクパターンを形成するために、第
18図に示す磁気ヘツド組立体141を使用す
る。このヘツド組立体141はトラツク走査方向
上所定間隔145離間して配置せしめられ、か
つ、トラツク走査方向の中心線146に対しトラ
ツク幅方向に一部互いにオーバーラツプする程度
にずれて配置せしめられたトラツク幅T1及びT2
の主磁気ヘツド142及び副磁気ヘツド143よ
り構成されており、所謂ダブルギヤツプヘツドと
されている。ヘツド142,143の間は互いに
他のヘツドに影響を与えないようシールド板14
4により遮蔽されている。 記録時は、主磁気ヘツド142は情報信号、例
えば変調された映像信号を記録し、第17図に示
す主トラツクt1,t2,t3,……を順次形成する。
またこれと同時に、記録されるべき映像信号から
分離したHパルスより例えば2H周期で記録され
るべき映像信号の水平帰線消去期間のみ正極性の
スイツチングパルスが生成され、このスイツチン
グパルスが正極性期間のときのみ起動され、それ
以外の期間では動作停止せしめられる発振器より
の信号fp1,fp2が1回転周期毎に交互に副磁気
ヘツド143に加えられるよう構成されているた
め、この副磁気ヘツド143により信号fp1又は
p2が参照信号として1回転周期中は例えば2H
周期毎に主トラツクt1,t2,……に対し一部オー
バーラツプして主トラツク間中間部分g1,g2,…
…に挿入記録される。また一本の主トラツクの相
隣る部分に夫々記録される参照信号fp1,fp2
は、第17図に示すように例えば1Hずれて記録
されるようにしてある。 また、タイミングパルスとしてのfp3は、1回
転周期毎に映像信号中の垂直帰線消去期間部分で
主磁気ヘツド142により記録される。ここで、
回転磁気記録媒体140の回転数を1800rpmとし
てフイールド周波数60Hzの映像信号を記録する場
合には、fp3の繰り返し周波数は30Hzとなる。 再生時は副磁気ヘツド143の再生信号は使用
せず、主磁気ヘツド142の再生信号のみを使用
する。ヘツド142より再生された信号には参照
信号fp1,fp2が主トラツクからの情報信号と同
時に再生されるので、これを弁別再生してその位
相及びレベルを検波することにより、ミストラツ
ク方向及び大きさを検知でき、かつ、タイミング
パルスfp3が再生されるのでこれにより前述した
と同様方法によりヘツド組立体141をトラツキ
ング制御できることは明らかである。 第19図は本発明に実施適用し得る他の実施例
の概略構造図を示す。第19図中、147で示す
磁気ヘツド組立体は、トラツク幅T1′の第1のヘ
ツドギヤツプG1と、トラツク幅T2′の第2のヘツ
ドギヤツプG2とが、トラツク走査方向上離間配
置されることなくトラツク幅方向上一直線上に並
べて配置され、更にG1,G2間には相互の磁路が
干渉し合わないように、遮蔽シールド板148が
挿入固着され、G1,G2が夫々独立してヘツド動
作し得るよう別々のヘツド巻線を有し、かつ、一
体的に構成されている。 記録時は第1のヘツドギヤツプG1により参照
信号fp3、主要情報信号がトラツク幅T1′の主ト
ラツクを形成しつつ記録され、第2のヘツドギヤ
ツプG2により参照信号fp1,fp2が上記主トラツ
ク間の中間部分にトラツク幅T2′の副トラツクを
形成しつつ記録される。この磁気ヘツド組立体1
47により形成されるトラツクパターンは、第1
7図に示すものと略同様であるが、参照信号は主
トラツクに対してオーバーラツプして記録されな
い点が異なる。 再生時はギヤツプ間の干渉が発生しないよう、
第2のヘツドギヤツプG2の再生信号を使用せ
ず、第1のヘツドギヤツプG1のみを用いて主ト
ラツクの記録情報信号を再生する。トラツキング
ずれが生じた場合は、第1のヘツドギヤツプG1
により、主トラツクからの情報信号と同時に参照
信号fp1又はfp2が再生されるので、これを検波
することによりミストラツク方向及び大きさを検
知できるので、前述したと同様の方法でヘツド組
立体147をトラツキング制御できることは明ら
かである。 なお、主要情報信号記録再生用の第1のヘツド
ギヤツプG1は高域周波数の主要情報信号の記録
再生に対して高感度とし、他方、参照信号記録用
の第2のヘツドギヤツプG2は低周波数の参照信
号の記録に対しては高効率であるが、高域周波数
の主要情報信号の再生に対しては感度が鈍感とな
るように、G2のギヤツプ幅をG1のそれに対して
広く構成する場合は一層好ましい結果が得られ
る。 ところで、円盤状の磁気シート上に日米標準の
映像信号を1回転宛同一フイールド数記録する場
合、この磁気シートの内周へいくに従つて同一周
波数の信号であつても記録波長が漸次短かくな
り、最内径位置における1Hの記録長は最外径位
置における1Hの記録長に比し例えば1/2〜1/3程
度短かくなることは周知の通りである。 従つて、第18図に示す磁気ヘツドで磁気記録
を行なつた場合は、一体構成とされた2つのヘツ
ド142,143がトラツク走査方向所定長さ離
間配設せしめられているので、上記の磁気シート
の半径位置に応じた記録波長の変化によつて、参
照信号記録位置が必ずしも主トラツクの水平帰線
消去期間記録対応部分に配設記録されなくなつて
しまい、特に主トラツクと副トラツクとが一部オ
ーバーラツプしたトラツクパターンを形成する場
合は、映像信号部分に参照信号がずれ込んで記録
されてしまい、ビート妨害の支障をもたらしてし
まう虞れがある。 そこで、上記の支障を防止するためには、記録
時に予め第18図に示す間隔145と、磁気シー
ト半径位置での主トラツク上のH間隔寸法との関
係を勘案して、参照信号の記録位相を上記半径位
置に応じて連続的に変化せしめ、常に水平帰線消
去期間に参照信号の位相が一致するように、電気
的な補正を施しつつ記録すればよい。しかし、第
19図に示す磁気ヘツド組立体147を使用した
場合は、第1のヘツドギヤツプG1と第2のヘツ
ドギヤツプG2とが、トラツク幅方向上一直線上
に並べて配設されているので、上記の電気的な補
正を施す必要なく記録し得る。 なお、本発明方式をVTRに適用する場合は、
磁気テープと磁気ヘツドとが所謂2次元走査する
ので、相対線速度が常に一定となり、従つて上記
2つのギヤツプの離間間隔145を磁気テープ上
における1H記録波長の整数倍になるように加工
するか、あるいは上記間隔145が適当距離で加
工されたヘツド組立体では、参照信号の記録位相
を、前記位相対応関係を保つべく電気的に固定的
に補正して記録すればよい。 更に、上記各実施例ではfp1,fp2,fp3のト
ラツキング制御用参照信号を弁別再生してトラツ
キング制御動作を行なう場合について説明した
が、本発明は最小限単一の参照信号が主トラツク
の各トラツク中心線間の略中間部分に所定周期毎
に(例えば映像信号を主トラツクに記録する場合
は3H周期毎に)記録して3トラツク毎に異なつ
た位置に記録形成されたデイスクにも適用でき、
再生時においてはそれらの再生時間位相を弁別ゲ
ートすることによつてミストラツク時のずれ方向
及びずれ量を検知する如き構成によつても同様に
トラツキング制御の目的を果し得るものである。 また、デイスク80の再生ピツクアツプ手段
は、静電容量検出型の走査針90に限られるもの
ではなく、機械的振動を電気信号に変換するトラ
ンスジユーサを有する走査針、あるいはレーザー
発光素子及びデイスクよりのレーザー反射(又は
透過)光の光強度によつて信号を読取る手段等の
他の周知の再生走査子を適用した信号読取り装置
のデイスク・プレイヤー装置にも同様に実施適用
しうる。 また記録すべき主要情報信号は映像信号の場合
に限らず、音声信号を高ダイナミツクレンジによ
つて高品質、多チヤンネルとして記録された情報
信号記録媒体にも本発明を適用でき、更には記録
媒体が磁気記録媒体の場合で、情報信号及びfp
,fp2,fp3を例えば第18図に示す如き回転
ヘツドを使用して、所謂ヘリカルスキヤンVTR
の如く、磁気テープにテープ長手方向とは斜めの
トラツクを形成して前述した如き方法で磁気記録
された情報信号記録媒体にも本発明を同様に実施
適用しうるものである。 更にインデツクスパルスとしての参照信号fp3
はV.BLK内に記録されればよいから、第4図C
に示す位相に限らず、例えば垂直同期信号の3H
期間に対応して3H期間記録するようにしてもよ
い。 また、以上はfp1,fp2に単一周波数を用いた
場合について説明したが、例えば音声信号をFM
してそれを連続的に記録した信号を参照信号fp
,fp2として充当することができる。更には、
周知技術によつてカラー映像信号中の搬送色信号
を低域に周波数変換し、それを参照信号fp1,f
p2に充当する等の変形も可能である。要は、参照
信号は少なくともトラツキング制御に供しうる信
号形態で記録再生されればよい。 上述の如く、本発明になる情報信号記録媒体
は、主要情報信号が順次に記録された主トラツク
と、この主トラツクの相隣る各トラツク中心線間
の略中間部分にトラツキング制御に供しうる少な
くとも一種類の参照信号が記録された副トラツク
と、上記主要情報信号に重畳されて上記主トラツ
ク上の特定部分に各主トラツク単位毎に記録され
た、上記トラツキング制御用参照信号とは異なる
別の参照信号とが夫々記録されているため、上記
情報信号記録媒体を再生する単一の再生走査子の
信号変換部の大きさ(例えば電極幅、ビームスポ
ツト径等)が上記主トラツクのトラツク幅よりも
小なる場合であつても上記別の参照信号を確実に
再生することができ、またこの別の参照信号は再
生信号をフイルタ回路を通すだけで弁別分離し得
るので、別の参照信号の弁別分離回路を最も簡単
に構成でき、主トラツクのトラツクピツチが大幅
に異なる情報記録媒体(例えば1.4μmと2.6μ
m)に対しても、例えば電極部幅1.0μmの走査
針により針交換を必要とすることなく掛け替え再
生ができ、主要情報信号が映像信号あるいは音声
信号等の種類の如何に拘らず、前記各参照信号の
記録条件を揃えることができるので、あらゆる種
類の情報信号記録媒体を、単一の再生装置により
何らの変更を加えることなく互換性を伴つて掛け
替えができ、また前記主トラツクの相隣る各トラ
ツク中心線間の略中間部分に互いに周波数の異な
る第1及び第2の参照信号を主トラツク単位毎に
順次切換えて記録し、この切換記録位置に対応す
る主トラツク上に上記第1及び第2の参照信号と
は異なる周波数の第3の参照信号を記録するよう
にしたため、第1及び第2の参照信号により得ら
れるトラツキング制御極性を、第3の参照信号の
再生弁別出力でもつて切換えることができ、しか
も上記第3の参照信号は主トラツクに、主要情報
信号に重畳されて記録されているから安定にして
かつ確実に再生でき、従つてトラツキング制御動
作を安定にしてかつ確実に行なわせることができ
る等の特長を有するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明になる情報信号記録媒体を記録
するための記録方式の一例を示すブロツク系統
図、第2図は第1図の要部の一例を示すブロツク
系統図、第3図A〜D及び第4図A〜Eは夫々第
1図及び第2図の動作説明用信号波形図、第5図
は本発明において記録されたの一例を示す周波数
スペクトラム図、第6図は本発明になる情報信号
記録媒体の一実施例を示す平面図、第7図A〜C
は夫々本発明記録媒体の第1実施例のトラツクパ
ターンの部分拡大平面図及び断面図、第8図A,
Bは本発明記録媒体の第2実施例のトラツクパタ
ーンの部分拡大平面図及び断面図、第9図及び第
10図は夫々本発明記録媒体の第3及び第4実施
例のトラツクパターンを示す部分拡大平面図、第
11図は本出願人が先に提案した再生系の一例を
示すブロツク系統図、第12図A〜Eは夫々第1
1図の動作説明用信号波形図、第13図は走査針
と情報記録媒体との摺接状態を示す斜視図、第1
4図は第11図の要部の機構を示す斜視図、第1
5図は走査針の先端形状の一例を示す斜視図、第
16図は本発明記録媒体を再生する再生系の他の
例を示すブロツク系統図、第17図は本発明記録
媒体の他の例のトラツクパターンを示す部分拡大
平面図、第18図及び第19図は夫々第17図の
記録媒体のトラツクパターンを形成するためのヘ
ツド構造の各例を示す図である。 14……主要情報信号及び参照信号fp3の重畳
信号入力端子、55……レーザー光源、64……
対物レンズ、65……記録原盤、80,80a,
80b,80c,80d……デイスク、83……
参照信号fp3記録位置、84……トラツキング制
御用参照信号fp1,fp2記録位置、90……走査
針、108……差動増幅器、117……カンチレ
バー、125……永久磁石、128……電極。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 主要情報信号が順次に記録された主トラツク
    と、該主トラツクの相隣る各トラツク中心線間の
    略中間部分に互いに周波数の異なる第1及び第2
    のトラツキング制御用参照信号が上記主トラツク
    単位毎に交互に切換えられて記録された副トラツ
    クとよりなり、上記主要情報信号に対して所定レ
    ベル以下のレベルで重畳されて上記第1及び第2
    のトラツキング制御用参照信号の切換記録位置に
    対応する主トラツク上に該第1及び第2の参照信
    号とは異なる周波数の第3の参照信号が記録され
    ていることを特徴とする情報信号記録媒体。 2 針案内溝を形成することなく主要情報信号が
    幾何学的形状の変化として順次記録された螺旋状
    又は同心円状の主トラツクと、該主トラツクの相
    隣る各トラツク中心線間の略中間部分に互いに周
    波数の異なる第1及び第2のトラツキング制御用
    参照信号が回転記録媒体の1回転周期毎に交互に
    切換えられて幾何学的形状の変化として記録され
    た副トラツクとよりなり、上記主要情報信号に対
    して所定レベル以下のレベルで所定期間重畳され
    て上記第1及び第2のトラツキング制御用参照信
    号の切換記録位置に対応する主トラツク上に、該
    第1及び第2の参照信号とは異なる周波数の第3
    の参照信号が記録されていることを特徴とする情
    報信号記録媒体。 3 前記回転記録媒体は、表面が平坦で電極機能
    を有し、走査針との相対的摺接走査により、前記
    主要情報信号及び第3の参照信号更には前記第1
    及び第2の参照信号が静電容量の変化として読取
    り再生されることを特徴とする特許請求の範囲第
    2項記載の情報信号記録媒体。
JP4840778A 1978-04-24 1978-04-24 Information signal recording medium, and the recording and reproducing apparatus thereof Granted JPS54140517A (en)

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