JPS6392856A

JPS6392856A - ロ−プの連結部の構造

Info

Publication number: JPS6392856A
Application number: JP61237681A
Authority: JP
Inventors: Masaki Asai; 正樹浅井
Original assignee: MEITO DENKI KOJI KK
Current assignee: MEITO DENKI KOJI KK
Priority date: 1986-10-06
Filing date: 1986-10-06
Publication date: 1988-04-23

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）この発明は、ロープの連結部の構造に関し、例えば送電
線の張設下゛杯等に使用する長尺ローブを得るために複
数のロープを連結したり、あるいは単一のロープの両端
部を連結してループ状のロープに作成するための連結部
の構造に関する。

また、この発明は、柱状物等の支線もしくは吊橋ないし
は索道等のローブ構造物において使用されるロープの連
結部の構造にも利用される。

（従来の技術）例えば送電線の張設工事等において使用されるローブ類
を連結する際には、両ロープの端末にループ部を形成し
、このループ部に接続用金具を取付けて複数のロープを
連結するのが一般的であった。

しかるに、この従来技術にあっては、前記ループ部を形
成するために、ローブ先端をほぐしてその線条体をルー
プ部つけ根部分に差し込んで一体に編み込むいわゆるア
イスプライス加工を行なうことが多いのであるが、この
アイスプライス加工が煩雑で困難であるばかりでなく、
このようにして得られたロープ連結部自体の強度もさほ
ど大きいものが得られないというのが実状であった。

（発明が解決しようとする問題点）この発明は、このような状況に鑑みて、ロープの両端末
部を連結するための新規な構造を提案するものであって
、その目的とするところは、連結強度を飛躍的に増大さ
せることができるロープ連結部の構造を提供しようとす
るものである。

また、この発明は従来のアイスプライス等の端末加工の
煩わしさを解消し、極めて簡単な構成でロープを連結す
ることができる構造を提供することを目的とするもので
ある。

さらに、この発明は、殊に、軽量でかつ強大な引張強度
と耐延伸性を有するアラミド繊維製ロープ（例えばデュ
ポン社の商品名「ケブラー」）等のための新規な連結部
の構造を提案するものである。

（問題点を解決するための手段）すなわち、この発明に係るロープの連結部の構造は、ロ
ープの長手方向に貫通部を形成してなる連結ピースの前
記貫通部内に、連結されるべきロープの両端末部をほぐ
して形成された線条束部が該線条束部における両先端部
が前記貫通部のほぼ中央部にて互いに絡み合うように配
設されているとともに、該線条束部と前記貫通部の間隙
にはプラスチック材料が充填されて一体に固着されてい
ることを特徴とする。

（作用）すなわち、この発明によるロープの連結部では両ローブ
が引っ張られると、該連結部内にその引張力の大きさに
応じた圧縮力が働き、充填されたプラスチック材料と両
ロープ線条束部との結合、ならびに両ロープ線条束部の
絡み合った部分どうしの結合がさらに強化され、ロープ
の連結強度が飛躍的に増強される。

なお、この発明の原理について付言すると第１図の作用
イメージ図に図示したように、一定体積を有する材料は
外力が与えられて形状が変化してもその体積は不変であ
ることから、例えば二点鎖線で図示した円筒物に張力Ｔ
を与えると該張力Ｔの大きさに応じた引張力向の微小な
伸びを生じ、図中実線で示した径の小さい円筒物に弾性
変形される。このとき、その内部には張力Ｔと直交方向
の圧縮力Ｐが生じており、本発明の効果を生むのである
。

（実施例）以下添付の図面に従って、実施例とともに詳細に説明す
ると、第１図はこの発明の作用イメージ図、第２図はこ
の発明のローブ連結部を示す全体斜視図、第３図はこの
発明構造の一例を示す連結部の断面図である。

第２図の全体斜視図に図示したように、この発明は、連
結ピースｌＯによってロープ２０および３０の両端部を
連結する構造に係るものである。

すなわち、第３図の断面図からよりよく理解されるよう
に、連結ピース１０に形成された貫通部ｌｌ内に、連結
されるべきロープ２０および３０の端末部をほぐして形
成した線条束部２５および３５が、該線条束部２５．３
５における両先端部が前記貫通部１１のほぼ中央部にて
互いに絡み合うように配設されており、該線条束部２５
．３５と前記貫通部１１との間隙にはプラスチック材料
４０が充填され一体に１．’、Ｉ着されている。

連結ピース１０は、ナイロンまたはポリアセタール樹脂
等の強靭なプラスチック、またはアルミニウム、鉄等の
金属材料よりなり、円柱ないしは角柱状、截頭円錐形ま
たはこれらの中央膨出形状等、適宜の外形状に形成され
ることができる。連結ピース１０にはロープの長手方向
に、連結されるべきロープの両端末部を収納しプラスチ
ック材料を充填するための貫通部１１が形成されている
。

この貫通部１１は通常円筒形状に形成されるであろう、
しかしながら、第２図に図示した実施例のように、特に
１円錐台形の大径側を二つつないだ連結円錐形状に形成
することは次のような点から極めて好ましい、　　　　
′ すなわち、各ロープの線条束部２５および３５はそれら
の両先端部が貫通部１１の大径中央部１５にて広く分散
して互いに絡み合わされプラスチック材料によって固着
されるものであるから、両ロープの引張時における圧縮
力がより強大に働き大きな結合強度が得られる。のみな
らず１貫通部１１の両端部１６および１７が小径部とな
るので、内部のロープ線条束部２５．３５およびプラス
チック材料４０に対してくさび効果が生じ、連結ピース
１１からの抜は止めを図ることが可能となるのである。

ロープ２０および３０は、各種の繊維ロープまたは金属
製のワイヤーロープ等、その使用目的に従って適宜の材
質、構造、太さのものが用いられる。

なかでも、殊に、軽量でかつ強大な引張強度と耐延伸性
を有するアラミド！！ｌ維製ロープ（例えばデュポン社
の商品名「ケブラー」）は、本発明構造においてその強
大な結合強度をいかんなく発揮できるという点で好まし
いロープ材料である。

なお、実施例には、電線の張設等の電気工事用に用いら
れる絶縁被膜を形成した＃ａ維ロープ５０が図示される
。第３図の符号５１はアラミド繊維の内層索にテトロン
等のポリエステル系繊維の外層室が巻回されてなる一組
で、符号５３がポリウレタン樹脂の絶縁保護被覆層であ
る。

連結ピース１０の貫通部１１に充填されるプラスチック
材料４０は耐圧縮性の強いエポキシ樹脂等が好ましく使
用される。

（効果）以上図示し説明したように、この発明によれば。

ロープの長手方向に貫通部を形成してなる連結ピースの
前記貫通部内に、連結されるべきロープの両端末部をほ
ぐして形成された線条束部が該線条束部における画先端
部が前記貫通部のほぼ中央部にて互いに絡み合うように
配設されているとともに、該線条束部と前記貫通部の間
隙にはプラスチック材料が充填されて一体に固着され、
ロープを連結するようにしたものであるから、極めて簡
単容易に線条体の連結が行なえるようになった。

特にこの発明構造にあっては、本構造における静的な連
結力のみならず、使用時には、図解したようなロープの
引張力Ｔによって発生する内的な圧縮力Ｐによってさら
にその連結力が自己増強され、確実にロープを連結する
ことができるのである。

この発明のロープの連結構造は、実施例で述べたような
電線張設等の電気工事用のロープのほか各種の牽引ロー
プ、あるいは柱状物等の支線もしくは吊橋ないしは索道
等のロープ構造物において利用される。さらに、この外
にも、例えば前記のアラミド製ｔａ維ロープをループ状
に形成してコンクリート構造物等の補強材となす場合に
おける該ループ連結部の構造にも極めて有効かつ有用に
利用されることができるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の作用イメージ図、ｆｊＳＺ図はこの
発明のロープ連結部を示す全体斜視図、ｔ５３図はこの
発明構造の一例を示す連結部の断面図である。ｌＯ・・・連結ピース、１１・・・貫通部、２０．３０
・・・ロープ、２５．３５・・・線条束部、４０・・・
プラスチック材料、５０・・・ロープ本体。

Claims

【特許請求の範囲】１、ロープの長手方向に貫通部を形成してなる連結ピー
スの前記貫通部内に、連結されるべきロープの両端末部
をほぐして形成された線条束部が該線条束部における両
先端部が前記貫通部のほぼ中央部にて互いに絡み合うよ
うに配設されているとともに、該線条束部と前記貫通部
の間隙にはプラスチック材料が充填されて一体に固着さ
れていることを特徴とするロープの連結部の構造。２、貫通部が中央部が大径で両端部が小径となる連結円
錐台形状に形成された特許請求の範囲第１項記載のロー
プの連結部の構造。