JPS639235Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、特にテレビジヨン受像機、ラジオ受
信機およびテープレコーダを一体化した複合電子
機器における電源切換装置に関する。

第１図に従来のこの種装置を示す。図におい
て、１は電源トランス、２，３，４，５は整流ダ
イオード、６は平滑コンデンサ、７は安定化電源
回路、８は大電流負荷で、たとえばテレビジヨン
受像機、９，１０は小電流負荷で、たとえばラジ
オ受信機、テープレコーダである。１１はリレー
専用安定化電源回路、１２はリレーで、前記安定
化電源回路１１の出力端に接続される励磁巻線１
３、この励磁巻線１３により開閉制御される２つ
のリレー接点１４，１７、このリレー接点１４，
１７におのおの対応する固定接点１５，１６、固
定接点１８，１９よりなり、固定接点１５は整
流・平滑回路の出力端に、固定接点１８は大電流
負荷８に、リレー接点１７は安定化電源回路７の
出力端３９におのおの接続され、固定接点１６，
１９は空接点となつている。

２０，２５，３１は互いに連動する機能切換ス
イツチで、おのおの可動端子２１，２６，３２
と、３個の固定端子２２〜２４，２７〜２９，３
３〜３５を有してなる。前記機能切換スイツチ２
０は、可動端子２１がリレー専用安定化電源回路
１１の入力端に接続され、固定端子２２が整流・
平滑回路の出力端に接続され、他の端子２３，２
４は空端子となつている。また、機能切換スイツ
チ２５は、可動端子２６が接点保護のためのラツ
シユ電流制限抵抗３０を介して安定化電源回路７
の入力端およびリレー１２のリレー接点１４に接
続され、固定端子２７は空端子、固定端子２８，
２９はおのおの整流平滑回路の出力端、安定化電
源回路３７の入力端に接続されている。

そして、機能切換スイツチ３１は、可動端子３
２が安定化電源回路７の出力端３９に接続され、
固定端子３３が空端子、固定端子３４，３５がお
のおの負荷９、負荷１０に接続されている。ま
た、３６はテープレコーダのスイツチ、３８はモ
ータである。

上記構成において、図示する状態は大電流負荷
８であるテレビジヨン受像機が動作している状態
を示す。

いま、機能切換スイツチ２０，２５，３１の各
可動端子２１，２６，３２をおのおの固定端子２
４，２９，３５に接続すると、安定化電源回路１
１に電源が供給されないため、励磁巻線１３にも
電流が流れず、リレー１２の各リレー接点１４，
１７はおのおの空接点１６，１９に接続される。
この状態でスイツチ３６を閉じることにより安定
化電源回路３７を通してモータ３８に電圧が供給
されるとともに、固定端子２９、可動端子２６、
制限抵抗３０を介して安定化電源回路７が動作
し、小電流負荷１０であるテープレコーダに電源
電圧が供給される。このとき、大電流負荷８であ
るテレビジヨン受像機はリレー接点１７が開いて
いることより、また負荷（ラジオ受信機）９は可
動端子３２と接続されないことより、おのおの動
作しない。

ここで、機能切換スイツチ２０，２５，３１の
各可動端子２１，２６，３２を固定端子２３，２
８，３４に切換えると、固定端子２８、可動端子
２６、抵抗３０を介して安定化電源回路７が動作
し、小電流負荷９であるラジオ受信機が動作す
る。テープレコーダはもちろんのこと、リレー１
２が動作しないことよりテレビジヨン受像機も動
作しない。

次に機能切換スイツチ２０，２５，３１の各可
動端子２１，２６，３２を固定端子２２，２７，
３３に切換えると、リレー専用安定化電源回路１
１が動作し励磁巻線１３に電流が流れることによ
り、図示するようにリレー接点１４，１７がおの
おの固定接点１６，１９に接続され、固定接点１
５、リレー接点１４を介して安定化電源回路７が
動作し、その安定化電圧がリレー接点１７、固定
接点１８を介して供給され、大電流負荷８である
テレビジヨン受像機は動作状態となる。なお、リ
レー１２が動作した後は、安定化電源回路７へは
固定接点１５、リレー接点１４を通して大電流が
流れる。

このように第１図の構成によれば、切換スイツ
チ２０，２５，３１を切換えることにより、異な
る負荷８，９，１０を順次動作状態としうるが、
この場合、リレー１２を駆動するための専用の切
換スイツチ２０および安定化電源回路１１が必要
となり、コストアツプになるとともに製品を小型
化する場合スペース的にも不利になるという欠点
がある。

本考案は上記従来の欠点を除去するもので、リ
レー駆動用の専用の切換スイツチおよび安定化電
源回路を必要とせず、簡易な構成で、安価にかつ
省スペースに、複数の負荷への電源電圧の供給を
切換えることができる電源切換装置を提供するこ
とを目的とする。

以下その一実施例を第２図を用いて説明する。
なお、図中第１図と同一機能を有する素子、部品
には同一番号を付して説明する。

第２図は第１図の切換スイツチ２０および安定
化電源回路１１を除去し、切換スイツチ２５の固
定端子２７を整流平滑回路の出力端に接続すると
ともに、従来、空端子であつた切換スイツチ３１
の固定端子３３をリレー１２の励磁巻線１３に接
続するようにしたものである。

いま、図示するように切換スイツチ２５，３１
の各可動端子２６，３２を固定端子２７，３３に
接続すると、まず切換スイツチ２５、抵抗３０を
通して電流が流れ安定化電源回路７が動作し、安
定化電源回路７から可動端子３２、固定端子３３
を介して励磁巻線１３に電流が流れることによ
り、リレー接点１７，１４が図示する状態に切換
わる。これにより、安定化出力電圧がリレー１２
を介して負荷８に加わる。すなわち、テレビジヨ
ン受像機が動作状態となる。そして、リレー１２
が動作状態となることより、切換スイツチ２５、
抵抗３０を流れていた電流、すなわちリレー起動
電流は、固定接点１５、リレー接点１４への経路
と切換わり、また負荷８に流れる大電流も切換ス
イツチ２５に流れず、固定接点１５、リレー接点
１４へと流れ、第１図と全く同じ働きをする。

一方、切換スイツチ２５，３１の各可動端子２
６，３２を固定端子２８，３４、あるいは固定端
子２９，３５へ切換えた場合は、リレー１２に電
流が流れなくなることにより、各リレー接点１
４，１７は図示する状態と逆の状態に切換わり、
負荷（テレビジヨン受像機）８は非動作状態とな
り負荷（ラジオ受信機）９あるいは負荷（テープ
レコーダ）１０が動作状態となる。

以上説明したように本考案によれば、非安定直
流電源回路の出力端と安定化電源回路の入力端と
の間に挿入された第１の機能切換スイツチと連動
する第２の機能切換スイツチを安定化電源回路の
出力端と第１の負荷との間に挿入し、この第１又
は第２の機能切換スイツチが、第１の負荷を選択
する場合には、安定化電源回路の出力が第１の負
荷に流れ、また第２の負荷を選択する場合には、
安定化電源回路の出力がリレーに流れるととも
に、リレーの動作により第２の負荷にも流れるよ
うに構成されているので、従来のようにリレーを
駆動するための第３の切換スイツチおよびリレー
専用の安定化電源回路を設けることなく、第１，
第２の機能切換スイツチとリレーのみを用いると
いう簡易な構成で、スイツチの選択に応じて第
１，第２の負荷への安定化電源回路の電源電圧の
供給を切換えることができる電源切換装置を安価
に、またスペース的にも有利に提供することがで
きる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の電源切換装置の回路図、第２図
は本考案の一実施例における電源切換装置の回路
図である。 ２〜５……整流ダイオード、６……平滑コンデ
ンサ、７……安定化電源回路、８，９，１０……
負荷、１２……リレー、１３……励磁巻線、１
４，１７……リレー接点、１５，１６，１８，１
９……固定接点、２５，３１……機能切換スイツ
チ、２６，３２……可動端子、２７，２８，２
９，３３，３４，３５……固定端子。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 非安定直流電源回路と、安定化電源回路と、前
   記非安定直流電源回路の出力端と安定化電源回路
   の入力端との間に挿入された第１の機能切換スイ
   ツチと、この第１の機能切換スイツチと連動し前
   記安定化電源回路の出力端と第１の負荷との間に
   挿入された第２の機能切換スイツチと、この第２
   の機能切換スイツチを介して安定化電源回路の出
   力端に接続される励磁巻線、前記第１、第２の機
   能切換スイツチにて第１の負荷を選択した状態で
   は開状態にあり第２の負荷を選択した状態で前記
   励磁巻線に電流が流れることにより閉じて前記安
   定化電源回路の出力端と第２の負荷を接続する第
   １のリレー接点および前記第１、第２の機能切換
   スイツチにて第２の負荷を選択した状態で励磁巻
   線に電流が流れることにより閉状態に切換り前記
   第１の機能切換スイツチに代わつて前記非安定直
   流電源回路の出力端と安定化電源回路の入力端と
   を接続する第２のリレー接点を有するリレーとよ
   りなる電源切換装置。