JPS6392175A - 撮影装置 - Google Patents

撮影装置

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JPS6392175A
JPS6392175A JP61238340A JP23834086A JPS6392175A JP S6392175 A JPS6392175 A JP S6392175A JP 61238340 A JP61238340 A JP 61238340A JP 23834086 A JP23834086 A JP 23834086A JP S6392175 A JPS6392175 A JP S6392175A
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lens barrel
angular velocity
signal
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Toshio Inaji
利夫 稲治
Soichiro Fujioka
総一郎 藤岡
Hiroshi Mitani
浩 三谷
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、ビデオカメラなどの撮影装置に関し、特に、
撮影装置本体がりt乱振動や揺動を受けても、安定した
画像を得ることのできる防振機能を有する撮影装置に関
する。
従来の技術 近年、映像機器の性能の向上はめざましく、冑品位な画
像が極めて容易に得られるようになっている。それに伴
い、撮影技術にも高度なものが要求されている。このよ
うな背景の中で、撮影者及び撮影装置の揺動にかかわら
ず画面揺れの少ない安定した画像を得ることのできる防
振機能を有する撮影装置が提案されている。
以下、図面を参照しながら従来の防振機能を有する撮影
装置について説明する。第13図は従来の防振機能を有
する撮影装置を示す構成図である。
1301は、複数のレンズと盪像素子を搭載された鏡筒
図である。1302は、鏡筒部1301に対するカウン
タウェイトであり、連結棒1303によって鏡筒部13
01と機械的に結合されている。1305は、継手であ
って、連結棒1303と支持棒1304を回動可能に結
合している。撮影者は支持棒1304を支持することに
よって、この撮影装置の操作を行う。以上のような構成
において、鏡筒部1301、連結棒1304、カウンタ
ウェイト1302とで構成される可動部1306の重心
が継手1305の付近に位置するように、カウンタウェ
イト1302の調整を行う。
すると可動部1306は継手1305のまわりに大きな
慣性モーメントをもつことになる。従って、何等かの外
乱によって撮影者の支持する支持棒1304が傾いたと
しても、可動部1306のもつ慣性モーメントの作用に
よって可動部1306すなわち鏡筒部1301の姿勢は
傾くことなく一定に保たれる。よって、撮影者が揺動し
ても画面揺れの少ない安定した画像を得ることができる
。(例えば、ジョン・ユルゲンス、「ステディカムの設
計」 ニス・エム・ピー・チー・イー・ジャーナル 8
7巻 1978年9月587ページ(John Jur
gens  rSteadicam as aDesi
gn Problem J 、SMPTE jouna
l Vol、87.Sep+1978、P587)) 発明が解決しようとする問題点 しかしながら、上記のような従来の構成では、その防振
特性が固定であるという問題点がある。
例えば、撮影者が撮影装置を手に持って歩行しながら撮
影を行う場合は、撮影者が足を運ぶ周期で撮影装置に揺
れが発生するが、画面は揺れないことが望ましい。一方
、撮影者がパン撮影を行う場合には撮影画面は撮影者の
意図する方向にすばやく応答することが望ましい。もし
、上記従来例において前者の撮影条件で画面揺れを抑制
できるように防振特性を選ぶと、後者の撮影条件の下で
は撮影画面は撮影者の意図するように良好に応答しない
。逆に、後者の撮影条件に合わせて防振特性を選ぶと、
撮影者の意図する方向にすばやく応答させることができ
るが、前者の撮影条件の下では防振の効果は十分に得る
ことができない。
さらに、上記従来例によれば、カウンタウェイ) 13
02を設ける必要があり、小型軽量化が困難となる問題
点がある。
問題点を解決するための手段 上記問題点を解決するために本発明の撮影装置は、複数
のレンズと撮像素子を搭載された鏡筒部と、前記楊像素
子に得られる電気信号から画像信号を作り出す画像信号
処理手段と、前記鏡筒部への入射光線軸と直交もしくは
略直交する回転軸回りに前記鏡筒部を回動自在に支承す
る支持体と、前記鏡筒部と前記支持体の間に取りつけら
れ、前記鏡筒部を回転駆動するアクチュエータ手段と、
前記鏡筒部と前記支持体の相対角度を検出する相対角度
検出手段と、慣性座標からみた前記回転軸回りの前記鏡
筒部の角速度を検出する鏡筒部用速度検出手段と、慣性
座標からみた前記支持体の角速度を検出する支持体角速
度検出手段と、前記支持体角速度検出手段の出力に応じ
てパン撮影あるいはチルト撮影などの移動撮影であるか
静止撮影であるかを判別する撮影モード判別手段と、前
記鏡筒部用速度検出手段と前記相対角度検出手段の出力
信号を合成する合成手段と、前記合成手段の合成信号に
応じて前記アクチュエータ手段に電力を供給する駆動手
段と、前記撮影モード判別手段の出力に応じて合成手段
の制御利得を調整する制御利得調整手段より構成するこ
とにより上記の目的を達成したものである。
作用 本発明は上記の構成によって、前記撮影モード判別手段
が静止撮影であると判別したときは、前記鏡筒部を前記
慣性座標において静止もしくは略静止するように制御し
、前記撮影モード判別手段が移動撮影であると判別した
ときは、前記鏡筒部と前記支持体のそれぞれの角度を前
記慣性座標において滑らかに一致させ、前記鏡筒部が前
記支持体に対して良好に追従するように制御する。した
がって静止撮影時には撮影者および撮影装置の揺動にか
かわらず画面揺れの少ない安定した画像を得るとことが
でき、パン撮影やチルト撮影の移動撮影時には、操作性
を損なわない、小型軽量化が可能な撮影装置が提供でき
る。
実施例 以下本発明の一実施例の撮影装置について、図面を参照
しながら説明する。
第1図は本発明の一実施例における撮影装置の構成図で
ある。第1図において、撮影装置の鏡筒部1には多数の
レンズ群(図示を省略)と撮影素子2(たとえば、CC
D板や撮像管)が取り付けられ、被写体からの反射光を
集光させて撮像素子2に結像させ、電荷信号(電気信号
)に変換する。
画像信号処理回路10は、撮像素子2に得られた電荷信
号を逐次読み出し、画像信号(ビデオ信号)を作り出し
ている。
鏡筒部1と支持体3の間にはアクチュエータ5が配置さ
れ、回転軸6を中心にして鏡筒部1をヨ一方向に回転駆
動している。アクチュエータ5の回転軸6は、鏡筒部1
の重心Gを通り、支持体3に回転可能に支承されている
。アクチュエータ5には突起部17が設けられ、支持体
3にはストッパー用ビン18a 、18bが設けられて
いる。突起部17とストッパ用ビン18a 、18bに
より鏡筒部1のヨ一方向の可動範囲が規制されている。
さらに、支持体3にはI層形装置の操作者が手で支持す
るグリップ部分4を設けである。
第2図(a)、(b)、(C1にアクチュエータ5の具
体的な構成を示す。第2図に於いて、マグネット202
の強磁性体製のバックヨーク201は鏡筒部1に取りつ
けられ、回転軸6と共に回転する。マグネット202は
4極に着磁され、界[[束を発生している。
回転軸6の軸受207が取りつけられたコイルヨーク2
03には、コイル204a、 204bとホール素子(
感磁素子)9が固着されている。本例では、マグネット
202が鏡筒部1に取りつけられ、コイルヨーク203
が支持体3に取りつけられている。コイル204aと2
04bは直列に接続され、端子205から206に流れ
る電流とマグネット202の磁束によって回転トルクを
発生する。また、ホール素子9はマグネッ) 202の
磁極の切り換え部分にほぼ対向して配置され、マグネッ
ト202(鏡筒部1の角度θl1))とコイルヨーク2
03(支持体3の角度θ0)の相対的な角度差θmo(
−θ0−θm)に対応した出力信号を発生する。なお、
θmは慣性座標からみた回転軸6の回りの鏡筒部lの角
度であり、θ0は同じ慣性座標からみた回転軸6の回り
の支持体3の角度である。
アクチュエータ5のマグネット202の磁束を検知する
ホール素子9の出力信号aは相対角度検出回路1)に入
力される。第3図に相対角度検出回路1)の具体的な構
成を示す。ホール素子9の2つの出力端子に得られる直
流信号を、演算増幅器301と抵抗302.303.3
04.305からなる差動増幅回路によって所定倍に差
動増幅し、出力信号Cを得ている。+VH1,−VHは
、適当な電源であり、抵抗306.307を介してホー
ル素子9に適当なバイアス電圧を与えている。
また、振動型ジャイロからなる角速度センサ7が、鏡筒
部1に固定部材8によって取りつけられている。角速度
センサ7の検出軸はアクチュエータ5の回転軸6と一致
しており、慣性座標における鏡筒部1の回転軸6の回り
の回転角速度に応動した出力信号すを出力する。角速度
センサ7の出力信号すは角速度検出回路12に入力され
、慣性座標からみた鏡筒部1の回転軸6の回りの角速度
ωmに比例した信号dを得ている。第4図に角速度検出
回路12の具体的な構成を示す。強制振動回路401は
所定周波数(例えば、IKHz)の正弦波発振回路を有
し、その発振周波数信号によって角速度センサ7の圧電
素子で作られたドライブ・ニレメン) 402を強制的
に振動させている。圧電素子で作られたセンス・エレメ
ント403はドライブ・エレメント402と機械的に接
触して配置されているので、ドライブ・エレメント40
2と共に同じ周波数で振動する。このとき、鏡筒部1が
慣性座標において回転軸6の回りで回転動作すると、力
学的なコリオリカが発生する。コリオリカはセンス・エ
レメント403の直交する2軸の角速度の積に比例する
ので、慣性座標における鏡筒部1の回転軸6の回りの角
速度ωmと強制振動による角速度の積に比例する。セン
ス・エレメント403はコリオリカによって機械歪を生
じ、圧電作用によって電気信号を発生する。センス・エ
レメント403の出力を同期検波回路404によって強
制振動と同じ周波数で同期検波し、ローパスフィルタ4
05によって検波出力の低周波成分(例えば、DC〜1
00 Hz程度)を取り出せば、慣性座標における鏡筒
部1の回転軸6の回りの角速度ωmに比例する信号dが
得られる。
相対角度検出回路1)の出力信号Cと鏡筒部角速度検出
回路12の出力信号dは、支持体角速度検出手段17に
入力される。支持体角速度検出手段17はこれらの入力
信号から撮影者が操作する支持体3の慣性座標における
角速度に比例する信号Uを出力する。支持体角速度検出
回路17の出力信号Uは、撮影モード判別手段13に入
力される。撮影モード判別手段13は、これらの入力信
号から撮影者が静止撮影を行っているのかパン↑造影を
行っているのかを判別する。ここで、前記静止撮影とは
、撮影者が、撮影方向を変える事なく撮影装置を操作す
ることを意味し、前記パン撮影とは、撮影者が、撮影方
向をヨ一方向に回転移動するように撮影装置を操作する
ことを意味する。
撮影モード判別手段13の判別結果は合成手段14に入
力される。さらに、合成手段14には、相対角度検出回
路1)の出力信号Cと鏡筒部角速度検出回路12の出力
信号dが入力される。制御演算手段14は、撮影モード
判別手段13が静止撮影であると判別したときは、相対
角度検出回路1)の出力信号Cと、鏡筒角速度検出回路
12の出力信号dと、相対角度検出回路1)の出力信号
Cを積分演算した結果とをそれぞれ第1の所定の利得で
加算し、撮影モード判別手段13がパン撮影であると判
別したときは、相対角度検出回路1)の出力信号Cと、
角速度検出回路の出力信号dと、相対角度検出回路1)
の出力信号Cを積分演算した結果と、相対角度検出回路
1)の出力信号Cから得る角速度指令とそれぞれ第2の
所定の利得で加算し、演算結果を出力信号eとして出力
する。
第5図に撮影モード判別手段13と合成手段14の構成
を示す。本実施例では、撮影モード判別手段13と制御
演算手段14は、A/D変換器502.503と演算器
501とメモリ504とD/A変換器505とで構成さ
れる。A/D変換器502は、位置検出回路1)の出力
信号Cの値に対応したディジタル信号pを作り出してい
る。また、^/D変換器503は、角速度検出回路12
の出力信号dの値に対応したディジタル信号qを作り出
している。演算器501は、メモリ 504のROM 
ml域(リードオンリーメモリ領域)に格納されている
後述の所定の内蔵プログラムに従って動作し、A/D変
換器502のディジタル信号pとA/D変換器503の
ディジタル信号qをRAM領域(ランダムアクセスメモ
リ領域)に取り込み、所定の演算を施した後に合成して
、合成ディジクル信号WをD/A変換器505に出力し
、合成信号eを得ている。
第6図にA/D変換器502の具体的な構成を示す(^
/D変換器503についても同様である)。入力信号C
とD/A変換回路607の出力信号mはコンパレータ6
01によって比較され、その大小関係に応じたコンパレ
ート信号nを得る。発振回路605は、所定の周波数の
クロックパルスlを発生している。
演算器501からの信号りは、通常“H” (高電位状
態)になっており、ディジタル信号pの読み込みの時に
“L” (低電位状態)になる。従って、インバータ回
路602とアンド回路603.604はコンパレート信
号nに応じて、クロックパルスlをカウンタ回路606
のダウンパルス入力端子りもしくはアップパルス入力端
子Uに入力している(信号りが“H”の時)。カウンタ
回路606は、ダウンパルス入力端子りへの入力パルス
により内部状態を1ずつ減算していき、アップパルス入
力端子Uへの入力パルスにより内部状態を1ずつ加算し
てい(。カウンタ回路606の内部状態はディジタル信
号pとして出力され、D/A変換器607においてディ
ジタル信号pに応じたアナログ信号mに変換する。その
結果、カウンタ回路606のディジタル信号pは入力信
号Cに対応した値になる。演算器501は、信号りを所
定の短時間“L”にしてカウンタ回路606の動作を停
止させ、安定したディジタル信号pを読み込むようにし
ている。同様に、演算器501は信号kを所定の短時間
“L”にして、安定したディジタル信号qを読み込むよ
うにしている。
合成手段14の出力信号eは駆動回路16に入力され、
信号eに比例した電圧信号(もしくは電流信号)fがア
クチュエータ5のコイル204a、204bに供給され
る。第7図に駆動回路16の具体的な構成を示す。演算
増幅器701とトランジスタ704.705と抵抗70
2.703によって電圧増幅回路を構成し、信号eを所
定倍に増幅した電力信号fを出力する。
さて、演算器501の内蔵プログラムについて説明する
。まず、第8図に示した基本フローチャートに基づいて
概略を説明する。
処理801では、タイマーからの割り込みを持つている
。タイマーは、所定の時間ΔT毎に割り込み信号を発生
し、割り込みが入ると■に移行する。
すなわち、サンプリング時間ΔTで以下の処理を行うこ
とになる。
処理802では、鏡筒部1と支持体3との相対角度θm
oに相当するデジタル信号pをA/D変換器502から
取り込み、メモリ504に格納する。さらに、鏡筒部1
の慣性座標から見た角速度ωmに相当するデジタル信号
qをA/D変換503から取り込み、メモリ504に格
納する。
処理803では、鏡筒部1と支持体3との相対角度θm
Oに相当するデジタル信号pと鏡筒部1の慣性座標から
見た角速度ωmに相当するデジタル信号qから、慣性座
標から見た支持体3の角速度ω0を演算で求め、支持体
3の角速度ω0の値から静止撮影であるかパン撮影であ
るかを判別する。そして、静止撮影と判別すれば■に移
行し、パン撮影と判別すれば■に移行する。
処理804では、鏡筒部1が慣性座標において静止もし
くは略静止するように制御演算し、駆動回路16の指令
入力となる信号eを作り出している。
本処理のあとは、■に移行する。
処理805では、鏡筒部1が支持体3に対して滑らかに
追従するように制御演算し、駆動回路16の指令入力と
なる信号eを作り出している。本処理のあとは、■に移
行する。
なお、処理803が第1図における撮影モード判別手段
13に相当し、処理804と処理805が第1図におけ
る制御演算手段14に相当する。
次に、処理802〜805について、第9図を用いて詳
しく説明する。
第9図(alは、処理802の詳細なフローチャートで
ある。まず、鏡筒部1と支持体3の相対角度θm。
に対応するデジタル信号pの前回のサンプリング時の値
を保持する変数Qnの内容を変数Qn−1に格納する。
次に、信号りを“L”にして鏡筒部1と支持体3の相対
角度θmoに対応するデジタル信号pを新たに取り込み
変数Qnに格納した後、再び信号h″H”にする。
さらに、鏡筒部1の角速度ωmに対応するデジタル信号
qの前回のサンプリング時の値を保持する変数Wnの内
容を変数W n−1に格納する。次に、信号kを“L”
にして鏡筒部1に角速度ωmに対応するデジタル信号q
を新たに取り込み変数Wnに格納した後、再び信号kを
“H”にする。すなわち、この時点で今現在の鏡筒部1
と支持体3の相対角度θmoの情報が変数Qnに格納さ
れ、鏡筒部10角速度ωmの情報が変数Wnに格納され
たことになる。さらに、1サンプリング前にそれぞれの
情報は変数Qn−1と変数Wn−1に格納されている。
第9図(b)は、処理803の詳細なフローチャートで
ある。まず、処理901で鏡筒部1と支持体3の今現在
の相対角度θmo(=θ0−θm)に対応する値を保持
する変数Qnから鏡筒部1と支持体3の1サンプリング
前の相対角度θmOに対応する値を保持する変数Qn−
1を引算し、その結果を変数ΔQに格納する。次に、処
理902では慣性座標に対する鏡筒lの角速度ωmを表
す変数Wnに変数ΔQをサンプリング周期ΔTで除した
値ΔQ/ΔTを加算する。すなわち、下記の演算(1)
を行い、演算結果は変数WOに格納される。
Wo=Wn+ΔQ/ΔT     ・・−・(1)式(
1)において項〔ΔQ/ΔT〕は鏡筒部1と支持体3の
相対角度の差分を表すものであるから、サンプリング周
期ΔTが十分小であるとすれば、弐fl)の第2項目は
支持体3の鏡筒部1に対する相対角速度(ω0−ωm)
を示し、この項と鏡筒部1の角速度ωmとの和に対応す
る(Wn +ΔQ/ΔT〕は支持体3の角速度ω0に対
応した値を示すことになる。したがって、弐(1)の変
数Woは、支持体3の慣性座標に対する角速度ω0を表
すものである。処理903において変数PFLは、その
内容が“l”のときはパン撮影と判定していることを示
し、その内容が“O”のときは静止撮影と判定している
ことを示すものである。
さて、前回のサンプリング時における処理803の結果
においてPFL=1であったとすると、処理903の結
果、処理904に移行する。処理904において、変数
Qnの絶対値が所定の値QAISを越えていないかを判
別する。変数Qnの絶対値が所定の値QAISを越えて
いなければ処理905に移行し、越えていれば処理90
9に移行する。処理905では変数Woの絶対値が所定
の値WAISを越えていないかを判別する。変数Woの
絶対値が所定の値WAISを越えていれば処理906に
移行し、越えていなければ処理909に移行する。処理
906では変数NAl5の内容を“1”だけ増す。処理
907では変数NAl5が所定の値TAIS/ΔTを越
えているかを判別する。変数NAl5が所定の値TAI
S/ΔTを越えていれば処理908に移行し、越えてい
なければ処理910に移行する。処理908では変数P
FLを“0”とする。処理909では変数NAl5を“
0”とする。変数NAl5は一種のカウンタの働きをし
ており、第8図に示した一連の処理が行われるのは時間
ΔTごとに発生するタイマ割り込みによるので処理90
6〜処理907は時間ΔTXNTAISを計測している
ことに相当する。
すなわち、パン撮影であると判別されている時(PFL
=1の時)は鏡筒部1と支持体3の相対角度θmoの絶
対値が所定の値(QAISに対応)以下であり、かつ支
持体3の角速度ω0の絶対値が所定の値(WAISに対
応)以下である状態が所定の判定時間(TAISに対応
)以上続いて初めて静止撮影であると判別される(PF
L=0)ことになり、パン撮影を行っている間は上記条
件は満たされる事な(PFL=1となっている。
逆に、前回の処理803の結果においてPFL=0であ
ったとすると、処理903の結果、処理91)に移行す
る。処理91)では変数Woの絶対値が所定の値WPA
Nを越えているかを判別する。変数W。
の絶対値が所定の値W PANを越えていれば処理91
2に移行し、越えていなければ処理915に移行する。
処理912では変数NPANの内容を“1”だけ増す。
処理913では変数N PANが所定の値TPAN /
ΔTを越えているかを判別する。変数N PANが所定
の(!!TPAN〕ΔTを越えていれば処理914に移
行し、越えていなければ処理915に移行する。処理9
15では変数PFLを′l″とする。処理915では変
数N PANを0”とする。変数N PANは一種のカ
ウンタの働きをしており、第8図に示した一連の処理が
行われるのは時間ΔTごとに発生するタイマ割り込みに
よるので処理912〜処理913は時間ΔTxNPAN
を計測していることに相当する。
処理914では変数PFLを“1”とする。処理915
では変数N PANを“0”とする。
すなわち、静止撮影であると判別されている時(PFL
=Oの時)は支持体3の角速度Woの絶対値が所定の値
(WPANに対応)以上となる状態が所定の判定時間(
TPANに対応)以上続いて初めてパン撮影と判別(P
FL=1)する。
そして、処理910において、静止撮影がパン撮影かの
判別結果をもとに次の処理に移行する。すなわち、前段
までの処理において静止撮影であると判別されていれば
■に移行し処理804に行い、パン撮影と判別されてい
れば■に移行し処理805を行う。
第9図(C)は、処理804の詳細なフローチャートで
ある。まず、駆動回路16の指令入力となる信号eに対
応するデジタル信号Wの1サンプリング前の値を保持す
る変数Enの変数En−1に格、納する。、次に、鏡筒
部1と支持体3の今現在の相対角1度θm。
に対応する値を保持する変数Qnから鏡筒部1と支持体
3の1サンプリング前の相対角度θll1oに対応する
値を保持する変数Qn−1を引算し、その結果を変数Δ
Qに格納する。次いで、鏡筒部1の今現在の角速度ωm
に対応する値を保持する変数Wnから鏡筒部1の1サン
プリング前の角速度ωmに対応する値を保持する変数W
 n−1を引算し、その結果を変数ΔWに格納する。そ
して、てに1、K2、Ta、ΔTを定数として下記の演
算(2)を行い、演算結果は変数ΔEに格納される。
ΔE=、−KlxΔW +に2X (ΔQ+ΔT X Q n / T a )
・ ・ ・ ・(2) 次に、変数ΔEと変数En−1を加算し、その結果を新
たに変数Enに格納する。そして最後に、変数Enの内
容を信号WとしてD/A変換器505に出力する。(第
5図参照)。その後、■に移行し次のタイマ割り込みを
持つ(第8図参照)。
第9図(dlは、処理805の詳細なフローチャートで
ある。まず、駆動回路16の指令入力となる信号eに対
応するデジタル信号Wの1サンプリング前の値を保持す
る変数Enを変数E n:1に格納する。
次に、鏡筒部1と支持体3の今現在の相対角度θmoに
対応する値を保持する変数Qnから鏡筒部1と支持体3
の1サンプリング前の相対角度θmoに対応する値を保
持する変数Qn−1に引算し、その結果を変数ΔQに格
納する。次に、鏡筒部1の今現在の角速度ωmに対応す
る値を保持する変数Wnから鏡筒部1の1サンプリング
前の角速度ωmに対応する値を保持する変数W n−1
を引算し、その結果を変数ΔWに格納する。そして、K
3、K4、T、w、Tp、ΔTを定数として下記の演算
(3)を行い、演算結果を変数ΔEに格納される。
ΔE=−に3X (ΔW−ΔQ / T w )+に4
X (ΔQ+ΔTxQn/Tp)・・・・(3) 次に、変数ΔEと変数En−1を加算し、その結果を新
たに変数Enに格納する。そして最後に、変数Enの内
容を信号WとしてD/A変換器505に出力する(第5
図参照)。その後、■に移行し次のタイマ割り込みを待
つ(第8図参照)。
以下、静止撮影時における制御動作と防振効果について
詳細に説明する。第10図は、静止撮影時の本実施例に
おける撮影装置の制御ブロック図である。なお、図中に
おいて、Sはラプラス演算子を表すものである。さらに
、本図においてサンプリングによる遅れ要素、鏡筒部用
速度検出回路12のローパスフィルタ405の周波数依
存性は以下説明する周波数領域では十分無視できるので
省略している。さて、慣性座標からみた鏡筒部1の角度
θmと支持体3の角度θ0の相対角度θmoは、アクチ
ュエータ5のマグネット202の磁界を検知するホール
素子9によって簡単に検出される。ホール素子9と相対
角度検出回路1)はブロック1001で表わされ、θm
oのKQ 、AQ倍の信号C(位置検出回路1)の出力
信号)を得る。KQはホール素子5の磁束密度・電圧変
換利得であり、AQは相対角度検出回路1)の電圧利得
である。一方、慣性座標からみた鏡筒部1の角速度ωm
は角速度センサ7と角速度検出回路12によって検出さ
れ、プロッチ1008によって表され、0mのKV%A
W倍の信号dを得る。KWは角速度センサ7の角速度・
電圧変換利得であり、AWは角速度検出回路12の電圧
利得である。さらに、演算器501処理804(破線で
囲った部分がそれに相当する)によって、信号Cとに2
倍(ブロック1002) L、その結果とその結果を利
得1/Taで積分(ブロック1003)したものと、信
号dを−に1倍(ブロック1009)したものとを加算
点1010において合成し、合成信号eを得る。駆動回
路16に対応したブロック1004において、信号eは
Ae倍に増幅され、電圧信号fを得る。アクチュエータ
5に対応したブロック1005において、電圧信号fは
トルクTn+に変換される。ここに、Rはコイル204
aと204bの合成抵抗値であり、KLはトルク定数で
ある。ブロック1006は鏡筒部1の機械的な慣性モー
メン)Jll+によるトルクTmから角速度ωmへの伝
達を表わし、ブロック1007はω摺とθmの関係を表
わす。したかって、本ブロック図から00からθmへの
伝達特性は折線近似のボード線図で表すと第1)図のよ
うになる。第1)図においてfrはθ0の揺れの周波数
である。ここで、折点の周波数f1、f2は第10図に
示した各利得定数を用いて以下のように表せる。
実際には、f 1−0.18Hz、 f 2 =10H
zにしている。そして、慣性座標における支持体3の回
転角θ0に対する鏡筒部1の回転角θmの伝達特性は、
第1の折点周波数f1以下の周波数範囲においては1(
Odb)となり、f1以下で第2の折点周波数f2以下
の周波数範囲では一6dB/octで減衰し、12以上
の周波数範囲では一12dB/octで減衰している。
第1)図より、1)以上の周波数範囲において00の振
動から0県の振動への伝達量は小さくなる。その程度は
、OdBとの特性線の間の差ZdBによって表わされる
(この場合fr=IHzにおいてZ=15dBとな゛る
)。
静止撮影時における撮影装置の変動は、種に0.51(
z〜5 tlzの範囲に分布していることが知られてい
る。従って、本撮影装置の防振特性を第1)図のごとき
特性にすれば、支持体3の回転角θOの変動にかかわら
ず鏡筒部1の回転角θmはほとんど変動しなくなり、撮
影画面の変動が著しく小さくなることがわかる。すなわ
ち、安定した見やすいビデオ撮影が可能になる。
さらに加えて言えば、前記混合演算(2)における各項
はその次段の処理(En =En−1+ΔE)とによっ
て、下記の様な意味をもつ。
すなわち、(2)式第1項(−KIXΔW〕は鏡筒部1
の角速度ωmを“0”とし鏡筒部1を慣性座標において
静止させるために設ける成分がある。
(2)弐第2項のうち項〔K2×ΔQ〕は鏡筒部lと支
持体3の相対角度θmoを“O”とし鏡筒部1の慣性座
標における角度θmと支持体3の慣性座標における角度
θ0が、はぼ一致した状態とするために設ける成分であ
る。ここで、利得に2は利得に1に比べて非常に小さく
設定される。これは、鏡筒部lの角速度ωmを0”とす
ることが主目的であるからである。すなわち、K2を大
きくすると鏡筒部1の角度θmの支持体3の角度θ0に
対する追従性が良くなることになり、防振効果は低下す
る。したがって、K2の値は十分小さく選ばれ、項(K
2+ΔQ〕によるアクチュエータ5の発生トルクTmは
僅かである。したがって、アクチュエータ5の軸受は回
りの損失が大きい場合には、発生トルクTmはその損失
に勝ることなく、鏡筒部1と支持体3の相対角度θmo
を“O”とするに至らない。すなわち、鏡筒部lの角度
θmと支持体3の角度θ0が定常的な偏差をもってωm
=0の制御が成されることになる。そこで、(2)式第
2項のうちの項〔K2×ΔTXQn/Ta)が設けられ
、次段の処理(En =En−1千ΔE)とともに、θ
moの積分演算の意味をもち鏡筒部1の角度θmと支持
体3の角度θ0の定常的な偏差を除去する。すなわち、
θ0とθmに定常的な偏差が存在すると、毎回のサンプ
リング毎に項(K2×Δ’l’XQn/Ta)が変数E
nに加算される。
この結果、項〔K2×ΔQ〕によるアクチュエータ5の
発生トルクが軸受は損失により小なる場合であっても、
項〔K2×ΔTXQn /Ta )は毎回のサンプリン
グ毎にEnに加算されるので、アクチュエータ5の発生
トルクは時間と共に大きくなり軸受は損失に勝り、θ0
とθmの定常的な偏差をなくすことができる。
さて、次にパン撮影時における制御動作を説明する。ま
ず、静止撮影を行っている時は上記のように鏡筒部1は
慣性座標において静止するように制御されているので、
撮影者がこの状B(静止撮影)から支持体3を操作して
パン撮影に入ったならば鏡筒部1は支持体3に追従せず
静止するように制御され(実際には前記混合演算(2)
における項〔K2×ΔQ〕と項〔K2×ΔTXQn /
Ta )の働きによって僅かながら働く)鏡筒部1と支
持体3の相対角度θmoは次第に大きくなる。しかしな
がら、撮影モード判別手段13(処理803)によって
支持体3の角速度ω0の絶対値が所定の値(第9図(a
)のQPANに対応)を越えたところでパン撮影である
と判別され制御演算は処理805によって行われること
になる。処理805では鏡筒部1の角度θmが支持体3
の角度θ0に対して滑らかに一致し、良好に追従するよ
うに制御演算している。このことについて、以下、詳し
く説明する。
前記混合演算(3)における各項はその次段の処理(E
n =En−1+ΔE)とによって、下記の様な意味を
もつ。
すなわち、(3)式第1項(−に3X(ΔW−ΔQ/T
w))は鏡筒部1の角速度ωlを時定数Twで支持体3
の角速度ω0に一致するように働く。
なぜなら、定常状態(パン撮影と判別され常に処理80
5が行われている場合において)では、この項は0”と
なから、次式(4)を得る。
ΔW≠ΔQ / T w        ・・・・(4
)式(4)は以上の説明から、次式(5)のように書き
換えられる。
Wn −Wn−1= (Qn −Qn−1> /Tw・
 ・ ・ ・(5) さらに、式(4)は次式(6)のように書き換えられる
(Wn −Wn−1) /ΔT = (Wn + (Qn −Qn−1) /ΔT−Wn
)/Tw   ・・・・(6) 式(6)は明らかに差分方程式であり、サンプリング周
期ΔTの極限ΔT−0をとると、式と(6)はtを時間
として次式(7)の微分方程式になる。
dWn/dt −(Wn + d Qn /d t −Wn ) /T
w・ ・ ・ ・(7) ここで、Wnは鏡筒部1の角速度ωmに対応し、Qnは
鏡筒部1に対する支持体3の相対角度θm。
に対応するものであるから、式(7)は次式(8)に書
き換えることができる。
60m /d t =(ωm+(tθmo/ d t −ωm ) /Tw
・・・・(8) さて、式(8)において項〔dθmo/dt)は鏡筒部
1と支持体3の相対角速度を表すものであるから、この
項と鏡筒部1の角速度ωmとの和であるところの〔ωm
+dθll1o/dt)は支持体3の角速度ω0を表す
ことになる。よって、式(8)は次式(9)となる。
dωm/dt =(ω0−ω1)1)/TW・・・・(9)微分方程式
(9)をωmについて解くと、結局式〇〇)を得る。
ωm=ωo×(1−e−t′1′)  ・・・・α匂す
なわち、弐aΦは鏡筒部1の角速度ωmが時定数Twで
支持体3の角速度ω0に一致することを示している。す
なわち、(3)式のΔQ / T wは鏡筒部1に対し
て角速度の指令を施している。ところが、項(−に3X
(ΔW−ΔQ/Tw))だけでは鏡筒部1の角度θmと
支持体3の角度θ0は、一致しないで、はぼ撮影モード
判別手段13がパン撮影を判別した時点での差だけずれ
た格好になる。
そこで、項〔K4×ΔQ〕が鏡筒部1と支持体3の相対
角度θmOを“O”とし鏡筒部1の慣性座標における角
度θmと支持体3の慣性座標における角度θ0が、はぼ
一致させるために設けられている。しかし、利得に4を
大きくするとパン撮影を検出した時点の鏡筒部1の角度
θmと支持体3の角度θ0の角度差が急峻に“0”にな
るように制御されることになり撮影者にとっては撮影画
面が急激に流れることになり違和感をもつ。逆に、利得
に4を小さくすると項〔K4×ΔQ〕によるアクチュエ
ータ5の発生トルクTmは小さく、アクチュエータ5の
軸受は損失が存在する場合には鏡筒部1の角度θmと支
持体3の角度θ0は一敗するに至らない。そこで、項〔
K4×ΔTXQn/Tp)が設けられる。この項〔K4
×ΔT X Q n/Tp)は次段の処理(En =E
n−1+ΔE)とによって、鏡筒部1と支持体3の相対
角度θmOの積分演算を意味し、鏡筒部1の角度θmと
支持体3の角度θ0との定常的な偏差を補償する。すな
わち、θ0とθmに定常的な偏差が存在すると、毎回の
サンプリング毎に項〔K4×ΔT X Qn 、/Tp
)が変数Enに加算される。この結果、項〔K4×ΔQ
〕によるアクチュエータ5の発生トルクが軸受は損失よ
り小なる場合であっても、項〔K4×ΔTxQn/Tp
)は毎回のサンプリング毎にEnに加算されるので、ア
クチュエータ5の発生トルクは時間と共に大きくなり軸
受は損失に勝り、θ0とθmの定常的な偏差をなくする
に到る。
さて、撮影者が静止撮影からパン撮影、そして再び静止
撮影という具合いに本実施例の撮影装置を操作したとき
の支持体3の慣性座標における角度θ0と鏡筒部1の慣
性座標における角度θmの動きについて第12図を用い
て説明する。第12図は撮影者が静止撮影からパン撮影
、そして再び静止撮影という具合に本実施例の撮影装置
を操作したときの支持体3の慣性座標における角度θ0
と鏡筒部lの慣性座標における角度θmの動きを示すも
のである。曲線1201は支持体3の慣性座標における
角度θ0の動きを示すものであり、撮影者が時刻t1ま
では静止撮影を行い、この時刻(tl)よりパン撮影に
入り、時刻t3で再び静止撮影に入っていることを示す
。曲線1202は鏡筒部1の慣性座標における角度θm
の動きを示すものである。
時刻t1でパン撮影が開始されると、この時点では撮影
モード判別手段13(処理803)は、依然として静止
撮影と判別しているので前記した様に鏡筒部1は僅かな
がらも動くものの支持体3に対する追従性は悪く鏡筒部
1と支持体3の相対角度θIIl。
は広がりを増す。、やがて、処理803で定めるT P
AHに対応する時間後、時刻t2において鏡筒部1と支
持体3の相対角度θl1loが、処理803で定めるθ
PANに対応する値まで大きくなると、同処理803に
よってパン撮影と判別され制御演算は処理805に委ね
られる。すると、前記した様に鏡筒部1の角度θmが支
持体3の角度θ0に対して滑らかに一致し、良好に追従
するように制御される。そして、時刻t3において撮影
者が静止撮影に入ると処理803で定めるところのTA
ISに対応する時間の後、時刻t4において同処理80
3によって再び静止撮影と判別されることになる。なお
、以上の動作において、鏡筒部1の角度θmが、支持体
3の角度θ0を若干越えること(オーバーシュート)が
起こる。これは処理805における前記混合演算(3)
の積分項〔K4×ΔTxQn/Tp)に起因するもので
あるが、そのオーバーシュートの度合は僅かであり撮影
者にとっても違和感を怒しる程度のものではない。
以上の如く、防振機構を有する撮影装置を構成して、本
発明の撮影装置の操作性について実際に検討し、既に述
べたT p 、 T a 5WPAN 、 WAIS 
TPAN 、 TAISの各定数の値を決定した。実験
によれば、撮影者の通常の撮影では、パン撮影時の撮影
装置の角速度は遅いもので6度/秒程度であり、Tp=
0.3秒、Ta=3.5秒、WPAN=3度/秒、WA
IS=3度/秒、TPAN = 0.3秒、TAIS=
1秒と定めたとき撮影者が通常の撮影を行って、特に違
和感を感することなく静止撮影およびパン撮影の円滑な
操作を実現することができた。しかしながら、本発明の
撮影装置の操作性について検討を繰り返すうちに以下に
述べる問題点が明確になった。すなわち、撮影者のパン
撮影の角速度を例えば6度/秒とすれば、判定時間TP
ANを0.3秒に選ぶと第9図(b)に示す処理803
ではパン撮影と判定(PFL=1)するまでに鏡筒部1
は約1.8度(6XTPAN)だけ角度遅れを生じる。
したがって、鏡筒部1の可動範囲(アクチュエータ5に
設けられた突起部17と、支持体3に設けられたストッ
パー用ビン18a、18bで規制される)を±6度に設
定されているときには、突起部17が、ストッパー用ビ
ン18aまたは18bに衝突することはない。しかしな
がら、撮影者がより速いパン撮影を行った場合、例えば
角速度が20度/秒の場合には、第9図(b)に示す処
理803ではパン撮影と判定(PFL=1)するまでに
鏡筒部1は約6度(20XTPAN )だけ角度遅れを
生じることとなり、突起部17が、ストッパー用ビン1
8aまたは18bに衝突することになる。そのとき撮影
画面は急激に流され、非常に違和感を感じることになる
第14図は上記問題点を解決するhめの処理803の詳
細なフローチャートを示したものである。第14図は第
9図(b)のフローチャートに処理1400を追加した
もので、第9図(blと同一の処理を行うものについて
は同一の番号を付して重複した説明は省略する。前回の
処理803の結果、PFL=0であったとすると、処理
903の結果、処理1401に移行する。処理1401
で変数Woの絶対値が所定の値WPANの4倍値を越え
ているかを判別する。変数WOの絶対値が4・WPAN
を越えていれば処理1402に移行し、越えていなけれ
ば処理1403に移行する。
処理1402では変数N PANの内容を“2”だけ増
す。
処理1403では変数Woの絶対値が所定の値WPAN
の2倍値を越えているかを判別する。変数WOの絶対値
が2・WPANを越えていれば処理1404に移行し、
越えていなければ処理91)に移行する。処理1404
では変数N PANの内容を1″だけ増す。
同様に処理91)では変数Woの絶対値が所定の値WP
ANを越えているかを判別する。変数Woの絶対値が所
定の値WPANを越えていれば処理912に移行し、越
えていなければ処理915に移行する。
処理912では変数N PANの内容を“1”だけ増す
!変数NPANは一種のカウンタの働きをしている。′
すなわち、静止撮影であると判別されている状態(PF
L=O)では、支持体3の角速度Woの絶対値の増加に
応じて、変数N PANのカウント値の増加分を増加さ
せている。撮影者のパン撮影の角速度が6度/秒のとき
は、処理1402および処理1404は実行されず、処
理912のみが実行されるので、パン撮影と判定(PF
L=1)するまでの判定時間T PANは第9図(bl
のフローチャートと同じ<0.3秒となる。一方、撮影
者がより速いパン撮影を行った場合、例えば角速度が2
0度/秒の場合には、処理1402、処理1404およ
び処理912のすべてが実行されるので、処理803を
行うごとに変数N PANのカウント値を4ずつ増加さ
せることになり、等価的にパン撮影と判定(PFL=1
)するまでの判定時間TPANは第9図(blのフロー
チャートの場合に比べて174に短縮され、0.075
秒となる。したがって、パン撮影と判定するまでの判定
時間が短縮され、鏡筒部1の角度遅れは約1.5度まで
に軽減することが可能となり、突起部17が、ストッパ
ー用ビン18a1または18bに衝突することもはない
。その結果、撮影画面が急激に流されることなく、特に
違和感を感することなく制止撮影およびパン撮影の円滑
な操作が実現することが可能となり、撮影の操作性を一
層向上させることができた。
なお、以上の説明では、ヨ一方向の揺れに対する防振及
びパン撮影について適用した本発明の詳細な説明したが
、もちろん、ピッチ方向に揺れに対する防振及びチルト
撮影にも適用できることは言うまでもない。また、以上
の説明では支持体の角速度は、支持体角速度検出手段に
より支持体と鏡筒部の相対角度差と鏡筒部の角速度より
演算で求めたが、支持体に角速度センサを新たに取り付
け、直接検出してもよいことは言うまでもない。
さらに、本撮影装置の応用範囲はビデオカメラに限定さ
れるものではなく、その他、本発明の主旨を変えずして
種々の変更が可能である。
発明の効果 以上述べたように、本発明の撮影装置の防振機構は、従
来例に於て必要とされた鏡筒部のカウンタウェイトが不
要であり、小型軽量化が可能である。また、センサの個
数も少なく、コストも安い。
さらに、アクチュエータのマグネットの磁界を検知する
ホール素子(感磁素子)によって相対的な位置検出を行
なっているので、構成が簡単であり、部品点数も少ない
。さらに、本発明の撮影装置は° 撮影モード判別手段
を有しており、制止撮影で必要とされる防振効果とパン
撮影において必要とされる良好な追従性を両立させてい
る。従って、本発明により、例えばビデオカメラを構成
するならば、簡単に小型軽量・高性能の防振機構付きビ
デオカメラを得る事ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例における撮影装置の構成図、
第2図は第1図のアクチュエータの具体的な構成を表す
構成図、第3図は第1図の相対角度検出回路の具体的な
構成を表す回路図、第4図は第1図の鏡筒部角速度検出
回路の具体的な構成を表す構成図、第5図は第1図の撮
影モード判別手段と合成手段の具体的な構成を表す構成
図、第6図は第5図のA/D変換器の具体的な構成を表
す構成図、第7図は第1図の駆動回路の具体的な構成を
表す回路図、第8図は第5図のメモリのROM領域に格
納されている内蔵プログラムの基本フローチャート、第
9図、第14図は第8図の各処理の詳細なフローチャー
ト、第xow4を図の動作を説明するためのブロック図
、第1)図は第1図の動作を説明するためのボード線図
、第12図は第1図の動作を説明するための動作説明図
、第13図は従来における撮影装置の構成図である。 1・・・・・・鏡筒部、3・・・・・・支持体、5・・
・・・・アクチュエータ、6・・・・・・回転軸、7・
・・・・・角速度センサ、9・・・・・・ホール素子、
10・・・・・・画像信号処理回路、1)・・・・・・
相対角度検出回路、12・・・・・・鏡筒部角速度検出
回路、13・・・・・・撮影モード判別手段、14・・
・・・・制御演算手段、G・・・・・・鏡筒部1の重心
、16・・・・・・駆動回路、501・・・・・・演算
器、502.503・・・・・・A/D変換器、504
・・・・・・メモリ、505・・・・・・D/A変換器
。 代理人の氏名 弁理士 中尾敏男 はか1名第3図 第4図 第9図 第9図 第9図 第1)図 第12図

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)複数のレンズと撮像素子を搭載された鏡筒部と、
    前記撮像素子と得られる電気信号から画像信号を作り出
    す画像信号処理手段と、前記鏡筒部への入射光線軸と直
    交もしくは略直交する回転軸回りに前記鏡筒部を回動自
    在に支承する支持体と、前記鏡筒部と前記支持体の間に
    取りつけられ、前記鏡筒部を回転駆動するアクチュエー
    タ手段と、前記鏡筒部と前記支持体の相対角度を検出す
    る相対角度検出手段と、慣性座標から見た前記回転軸回
    りの前記鏡筒部の角速度を検出する鏡筒部角速度検出手
    段と、慣性座標から見た前記回転軸回りの前記支持体の
    角速度を検出する支持体角速度検出手段と、前記支持体
    角速度検出手段の出力の絶対値が所定値を越える時間を
    計数し前記所定値を越える時間が移動撮影と判定する判
    定時間を越えたときは移動撮影と判別し、相対角度検出
    手段の出力が所定の範囲内で、かつ前記支持体角速度検
    出手段の出力の絶対値が所定値以下となる時間を計数し
    前記所定値以下となる時間が一定時間以上継続したとき
    は静止撮影と判別する撮影モード判別手段と、前記鏡筒
    部角速度検出手段と前記相対角度検出手段の出力信号を
    合成する合成手段と、前記合成手段の合成信号に応じて
    前記アクチュエータ手段に電力を供給する駆動手段と、
    前記撮影モード判別手段の出力に応じて合成手段の制御
    利得を調整する制御利得調整手段を具備し、前記移動撮
    影と判定する判定時間は前記支持体角速度検出手段の出
    力の絶対値の大きさに応じて変化させるように構成され
    た撮影装置。
  2. (2)支持体角速度検出手段は、鏡筒部角速度検出手段
    の出力と、相対角度検出手段の出力の微分値を加算する
    ように構成した特許請求の範囲第(1)項記載の撮影装
    置。
  3. (3)アクチュエータ部の回転軸が鏡筒部の重心もしく
    は重心の近傍を通っていることを特徴とする特許請求の
    範囲第(1)項記載の撮影装置。
  4. (4)角速度検出手段として、振動型ジャイロによる角
    速度センサを使用することを特徴とする特許請求の範囲
    第(1)項記載の撮影装置。
  5. (5)慣性座標における支持体の回転角度に対する鏡筒
    部の回転角度の伝達特性を、第一の折点周波数f1以下
    の周波数範囲においては1とし、f1以上で第二の折点
    周波数f2(f1<f2)以下の周波数範囲では−6d
    B/octで減衰させ、f2以上では−12dB/oc
    tで減衰させるようにしたことを特徴とする特許請求の
    範囲第(1)項記載の撮影装置。
JP61238340A 1986-10-07 1986-10-07 撮影装置 Expired - Lifetime JPH0734583B2 (ja)

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JP61238340A JPH0734583B2 (ja) 1986-10-07 1986-10-07 撮影装置

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JP61238340A JPH0734583B2 (ja) 1986-10-07 1986-10-07 撮影装置

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