JPS639180Y2 - - Google Patents

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JPS639180Y2
JPS639180Y2 JP5152482U JP5152482U JPS639180Y2 JP S639180 Y2 JPS639180 Y2 JP S639180Y2 JP 5152482 U JP5152482 U JP 5152482U JP 5152482 U JP5152482 U JP 5152482U JP S639180 Y2 JPS639180 Y2 JP S639180Y2
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signal
pal
circuit
ntsc
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  • Processing Of Color Television Signals (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の技術分野〕 本考案はPAL,NTSC,SECAM等のカラー放
送信号を同一の受信システムで受信することので
きるマルチシステム受信回路に係り、特に色信号
伝送方式の異なるPAL及びNTSC色信号を復調
する復調部を各々に独立した構成とせず一つの復
調部でもつて復調できるようにPAL色信号処理
回路をベースに用い、この回路がNTSC色信号も
処理できるように共用化した色信号共用処理回路
に関する。
〔考案の背景技術〕
カラーテレビジヨン信号の伝送方式の標準はい
わゆるNTSC方式、PAL方式、SECAM方式に大
別される。近年これらの伝送方式の異なる信号を
単一のカラーテレビジヨン受像機にて受信するこ
とのできるマルチシステムカラーテレビジヨン受
像機が開発されている。これらの受像機の特徴は
PAL/NTSC/SECAM切換スイツチを有し、
夫々の信号を伝送・処理するための回路を受信時
において各伝送システムに応じて切換えすること
によつて所定の信号を受信できるようにしたもの
であり、たとえばPAL−NTSC共用テレビジヨ
ン受像機の色信号処理は第1図のごとき構成回路
にて行なわれている。
第1図は従来のPAL/NTSC色信号共用受信
システムのブロツク図を示し、この図を用いて
PAL色信号処理回路部並びにNTSC色信号処理
回路部の相違点を中心に説明する。
第1図において入力端子1にはPALクロマ信
号が入力し、この信号は第1帯域増幅器2及び第
2帯域増幅器3の伝送路を介して直接および1ラ
イン遅延線5を介してそれぞれPALマトリツク
ス回路4に加えられる。このPALマトリツクス
回路4では前記クロマ信号に重畳されているB−
YとR−Yの二つの色信号成分を分離し、これら
を復調器6に印加している。この場合、R−Y信
号は1ライン毎に位相反転しており、また、バー
スト信号がB−Y信号の位相(以下基準軸ともい
う)に対し、1ライン毎に+135゜又は−135゜の関
係になつて送られて来る。
さらにPAL色信号処理回路部は、クロマ信号
の利得をバースト信号の振幅に応じて制御し、再
現色の飽和度を調整するACC(自動色飽和度制
御)回路と、バースト信号位相と基準副搬送波の
位相を検波してその位相差に応じた検波出力で基
準発振器7の発振周波数を制御するAPC(自動位
相制御回路と、この基準発振器7で得た基準色副
搬送波から前記R−Y信号と所定の位相関係にな
るように1ライン毎のバースト信号位相に応じて
前記基準色副搬送波を移相する位相切換回路と、
この位相切換動作の時間的タイミングが送信側の
バースト信号位相と同期するようにしたアイデン
ト回路と、このアイデント回路の出力を利用して
白黒信号時に色信号処理回路を遮断するカラーキ
ラー回路とを含んで構成されている。
ACC回路は前記第1帯域増幅器2で増幅した
クロマ信号からバースト信号を抽出するバースト
ゲート回路8とACC検波器9とから成り、ACC
検波器9の検波出力に応じて第1帯域増幅器2の
利得を制御するようにしている。
APC回路は、前記バーストゲート回路8の出
力をバースト移相器10を介してAPC検波器1
1の一方に入力するとともに、前記基準発振器7
の出力を前記APC検波器11の他方に入力して
位相検波し、その検波出力でもつて前記基準発振
器7の周波数を制御する回路で成つている。
続いて、位相切換回路は基準発振器7の出力す
る基準色副搬送波をPALスイツチ13に導出し、
後述するフリツプフロツプ12の出力をこの
PALスイツチ13に印加してスイツチングする
回路で成り、前記基準色副搬送波の位相をR−Y
信号の位相反転に対応した位相にして前記復調器
6のR−Y副搬送波として供給するようにしてい
る。
また、アイデント回路は、バースト信号と前記
R−Y副搬送波との位相を検波するアイデント/
キラー検波器14と、この検波出力に応じてスイ
ツチング動作するアイデント/キラーSW15
と、端子16から入来する水平同期パルスを取り
込み発振する前記フリツプフロツプ12とから成
りフリツプフロツプ12は前記アイデント/キラ
ー検波器14の検波出力によつてその発振器周波
数及び位相が制御され、PALスイツチ13のス
イツチング周期の位相を調節する。
さらに、カラーキラー回路は、白黒放送時には
前記バースト信号が送出されなくなくことから、
前記アイデント/キラー検波器14の検波出力に
基いて次段のアイデント/キラーSW15を制御
しさらに前記第2帯域増幅器3の利得を最小にし
てクロマ信号を遮断し、色信号再生の停止を行な
うようにしている。
尚、B−Y信号に対するB−Y副搬送波は基準
発振器7の出力をそのまま復調器6に印加する。
この復調器6の各復調出力はシステム切換スイツ
チ17に入力されるようにしてある。
次に、NTSC色信号処理回路は以下の様な構成
である。尚、前記PAL色信号処理回路部と同一
機能を果たす要素には同一符号に記号「′」を副
字的に添えてある。
NTSCクロマ信号を伝送する線路は入力端子
1′に入来した信号を第1帯域増幅器2′、第2帯
域増幅器3′を介して復調器6′に導出し、復調器
6′の各復調出力を前記システム切換スイツチ1
7に導く構成となつている。NTSC信号の処理回
路部にはPAL受信時のようなマトリクス回路4
が不要であると共に、1ライン遅延線5も当然の
如く不要となる。またACC回路はPAL色信号処
理回路部と同様にバーストゲート回路8′、ACC
検波器9′とを有して帯域増幅器2′の利得制御を
行うようしている。さらにAPC回路は、このバ
ーストゲート回路8′で抽出されたバースト信号
が色相調整回路18を介して供給されるAPC検
波器11′を有し、このAPC検波器11′で基準
副搬送波との位相が検波され、その検波出力で基
準発振器7′の発振周波数を制御するようにして
いる。続いて、基準発振器7′からB−Y副搬送
波が得られ、かつ移相回路19を介してR−Y副
搬送波を得、これらの各色副搬送波は夫々復調器
6′に復調用副搬送波として供給される。
前記移相回路19は基準発振器7′の出力副搬
送波位相をB−Y信号に対して所定の位相量だけ
推移させ、肌色の再現性を良好にする回路であつ
て、R−Y信号を隣接するライン毎に位相反転し
て送るPAL色信号処理回路にはない回路である。
また、カラーキラー回路はキラー検波器14゜と
キラーSW15′にて成り、PAL方式と同様にバ
ースト信号位相と基準副搬送波位相とを検波した
電圧に基づいてカラーキラー動作が行なわれるよ
うになつている。
かくて、PAL及びNTSC色信号処理回路部か
ら出力される各復調出力システム切換回路17に
よつて受信信号に応じた復調出力に切り換えて各
出力端子20,21に導出する。この切り換え動
作は外部操作可能な切換スイツチ(不図示)から
供給される切換信号によつて行われるもので、こ
の切換信号の給与端子を符号22にて示してあ
る。
以上のようにPAL色信号処理回路部とNTSC
色信号処理回路部とは、同様な動作を行う回路部
分をもつ反面、互いに異なる動作を行う回路部分
があるため、従来はPAL,NTSC用に各々独立
な処理回路部と復調部を設け、受信時には最後段
のシステム切換回路17にて各受信信号に対する
切り換えをしていた。
〔背景技術の問題点〕
そこで、上記異なる伝送システムの両信号を1
つの共用回路で処理できれば、印刷配線板上に実
装する部品数や基板面積が半分近くに減少でき、
また反復設計する煩わしさもなくなるため、
PAL処理とNTSC処理が共用できる処理回路の
提供が切望されていた。しかしながら、このよう
な共用処理回路を構成することは上説した理由か
ら非常に困難が伴つていた。
ところで、上記要望回路を実際に実現しようと
する場合、PAL信号の処理回路の方がNTSC信
号の処理回路より必要な回路部分が多いため、
PAL信号処理回路を基本にして回路を構成した
方が有利である。この考えに基づいて上記した各
回路部を共用化する場合の問題点について詳細に
列挙する。
第1に、PALスイツチ13を制御するフリツ
プフロツプ12は、NTSC受信時には他の回路と
切離すか、又は停止させなければならないか、
PALスイツチ13から出力されるR−Y副搬送
波(以下R−Y復調用副搬送波とも言う)の位相
がNTSCクロマ信号の位相関係とは異なる状態の
ときに停止又は切離しをした場合、復調軸が反転
し正常な色復調動作をすることができない。した
がつて、PAL受信状態からNTSC受信への切り
換え時にフリツプフロツプ12が必ずNTSC信号
を復調可能な状態で停止するようにさせなければ
ならないという困難がある。
第2に、PALマトリツクス回路4及び1ライ
ン遅延線4はNTSC受信時には必要がなく、これ
らの回路をどのように制御してNTSCクロマ信号
からR−Y信号及びB−Y信号を分離させるかが
問題になる。
第3に、上記問題に附随して1ライン遅延線4
は入力側で入力信号を反射したり、内部でリーク
したりするため、各放送信号における復調R−Y
及びB−Y信号の振幅比が定まつた比率で取り出
すことができない。
第4に、復調器6はPAL受信時とNTSC受信
時において復調軸が異なると共に、R−Y及びB
−Y復調出力の相対振幅が夫々において異ならな
ければならない。とくに、NTSC受信時の復調軸
はPAL受信時と同じに設定しても復調作用は行
なわれるが、赤色成分の場合肌色の再現性が極め
て不自然なものとなる。
第5は各クロマ信号の振幅差の問題である。共
用の復調器を用いた場合、各クロマ信号に振幅差
があるとPAL受信時とNTSC受信時において色
飽和度が統一されない虞れがある。
〔考案の目的〕
本考案は上述した点に鑑みてなされたもので、
上記問題を解決し、PAL及びNTSCクロマ信号
を共用の処理回路で処理でき、色再現性が各受信
時に異なることのない色信号共用処理回路を提供
することを目的とする。
〔考案の概要〕
この考案は、NTSC信号及びPAL信号を処理
するカラーテレビジヨン受信機の色信号共用処理
回路において、NTSC信号及びPAL信号の両信
号が入力される入力端子と、この入力端子に印加
されたPAL信号を増幅するPAL信号増幅トラン
ジスタと、このPAL信号増幅トランジスタの負
荷からPAL信号が印加され、これを1水平期間
遅延した遅延回路を出力する遅延回路と、この遅
延回路の遅延出力と、前記PAL信号増幅トラン
ジスタの負荷側から得た非遅延信号とに対しマト
リツクス演算を行ないB−Y出力信号、及びR−
Y出力信号の各々を出力するB−Y出力端子及び
R−Y出力端子とを有するPALマトリツクス演
算手段と、前記入力端子に印加されたNTSC信号
を増幅し、PALマトリツクス演算手段の一方出
力端子側に出力するNTSC信号増幅トランジスタ
と、NTSC信号、PAL信号のいずれを処理する
かの制御信号に応じPAL信号増幅トランジスタ
及びNTSC信号増幅トランジスタを相補的にスイ
ツチングするスイツチング手段と、このスイツチ
ング手段の制御に応じ、NTSC信号処理時に前記
NTSC信号増幅トランジスタの出力側にNTSC信
号を所定量移相する移相回路とを少なくとも具備
したことを特徴とする。
〔考案の実施例〕
以下、本考案の実施例を示す第2図以降の図面
に基づいて詳細に説明する。
第2図は本考案の全体回路をブロツク化して示
し、第1図におけるPAL信号受信回路を基本に
構成されている。すなわち、端子31はPAL又
はNTSCクロマ信号が導かれ、第1図に示す端子
1,1′を統合したものであり、また、バースト
ゲート回路34、ACC検波器35、色相調整回
路46、APC検波器47、基準発振器48、
PALスイツチ49、フリツプフロツプ回路44
及び水平同期パルス入力端子43から成る回路
は、NTSC及びPAL信号受信時において復調用
副搬送波を再生する回路であり、PAL信号用副
搬送波の再生回路とほぼ同等の構成である。第2
図の回路が第1図におけるPAL信号処理用回路
と異なる構成は、PALマトリツクス回路を
NTSC受信時に共用するための共用処理部30
と、PAL信号受信からNTSC信号受信に切換え
た際にPALスイツチ49を所定の位相で停止す
るためのスイツチ回路45がフリツプフロツプ回
路44と端子43との間に設けられている点であ
る。
本考案の特徴とする共用処理部30は、第1図
における1ライン遅延線5及びPALマトリツク
ス回路4に対応するPALクロマ信号処理回路と
NTSCクロマ信号を処理するNTSCクロマ信号処
理回路から構成されている。
上記共用処理部30は、先ず、第1、第2の増
幅器32,33で制御された信号を、2つの連動
スイツチSW1,SW2より成るスイツチング回
路36によつて、PALクロマ信号処理回路及び
NTSC信号処理回路のいずれか一方に選択的に供
給するようにしている。
スイツチSW1は、NTSCクロマ信号を選択
し、その選択出力をNTSC信号増幅器521、及
び移相回路39を介し、更にスイツチSW3を介
して復調器40の入力として導いている。また、
スイツチSW2はPALクロマ信号を選択し、その
出力をPAL信号増幅器522及び1ライン遅延
線37を介してPALマトリツクス演算手段38
に導くと共に、遅延されない非遅延信号をPAL
マトリツクス演算手段38に導いている。これら
1ライン遅延された信号と非遅延信号より、
PALマトリツクス演算手段38はPALR−Y成
分及びB−Y成分を分離して復調器40に入力し
ている。
NTSC信号受信及びPAL信号受信に応じて上
記共用処理部30におけるスイツチSW1〜SW
3を切換動作せしめる信号は、端子53からの
PAL/NTSC切換信号である。すなわち、端子
53からの切換信号は、NTSC信号受信時にスイ
ツチSW1,SW3を導通せしめ、PAL信号受信
時にSW2を導通せしめる。また、この切換え動
作に連動して前記スイツチ回路45も切換制御を
うけるようになつている。
尚、アイデントキラー検波器50、アイデント
キラーSW51は、第2増幅器33によつてカラ
ーキラー制御を行うと共に、フリツプフロツプ回
路44を制御している。
上記構成によれば、まず、PAL放送受信時に
はスイツチSW2が導通され、PAL信号増幅器5
22が動作する。PAL信号増幅器522からの
信号は、1ライン遅延線37を経た信号とこれを
通過しない非遅延信号となつてPALマトリツク
ス演算手段38に入力されるので、PALマトリ
ツクス演算手段38はPALマトリツクス回路と
して動作し、R−Y成分とB−Y成分を分離して
各成分を復調器40に供給する。復調器40には
PALスイツチ49からのR−Y復調用副搬送波
と基準発振器48からのB−Y復調用副搬送波と
が入力されるので、出力端子41,42には
PALクロマ信号によるR−Y信号及びB−Y信
号が復調出力されることになる。
上記において、PALスイツチ49を通して供
給されるR−Y復調用副搬送波は、1ライン毎に
反転されている。このPALスイツチ49の位相
切換動作を制御するのがフリツプフロツプ44
と、スイツチ回路45とであるが、PAL受信時
には端子53からの切換信号によつてスイツチ回
路45が導通状態となり、水平同期パルスをフリ
ツプフロツプ回路44に供給するため、フリツプ
フロツプ回路44は発振動作を繰り返し、毎水平
走査周期正しい位相のR−Y復調用副搬送波を復
調器40に供給する。
次に、NTSC信号受信時にはスイツチング回路
36は、スイツチSW2を非導通にし、スイツチ
SW1,SW3を導通する。スイツチSW2が非導
通となると、PALマトリツクス手段38は単な
る位相反転回路として動作することになり、
PALマトリツクス演算手段38の出力側には、
スイツチSW2を通しての信号は現れることがな
い。その代わりスイツチSW1,SW3の導通に
より、NTSC信号増幅器521で増幅され、移相
回路39を介して復調角が補正されたNTSCクロ
マ信号が現れる。このため、出力端子41,42
におけるR−YとB−Yとの復調開き角が例えば
90゜はら115゜に変わり、肌色の再現性を良好とし
ている。
一方、PAL信号受信状態からNTSC信号受信
に切換えを行なつた際、スイツチ回路45は非導
通状態とされ、水平同期パルスを遮断する。フリ
ツプフロツプ回路44は、水平同期パルスが供給
されなくなると動作を停止するが、その停止状態
は、常に同一の出力位相となるようにしてあるの
で、PALスイツチ49は必ず所定位相で停止す
ることになる。
以上、本考案回路の主要動作を説明したが、さ
らにその動作を明確にするため、第3図及び第4
図を用いて詳細に説明する。
第3図は共用処理部30の具体回路の一例を示
す回路図であり、56は第2増幅器33からの信
号が導かれる端子である。トランジスタQ2,Q
3はスイツチング回路36を構成し、それぞれベ
ースに端子53からの切換信号が供給され、トラ
ンジスタQ2は第2図におけるスイツチSW1
に、トランジスタQ3はスイツチSW2にそれぞ
れ対応している。
また、トランジスタQ4,Q5からなる回路
は、NTSC及びPAL信号増幅器521,522
を構成し、トランジスタQ4はPAL信号増幅器
522に、トランジスタQ5はNTSC信号増幅器
521にそれぞれ対応し、端子56からの信号
は、トランジスタQ4、及びトランジスタQ5の
ベースに導かれている。トランジスタQ4はコレ
クタが抵抗R1及び可変抵抗器VR1を介して基
準電位点に接続されると共に、トランジスタQ2
のコレクタに接続されている。抵抗R1の両端に
現れる信号は、入力側のコイレL1を介して1ラ
イン遅延線37に入り、タツプ点Pを有するコイ
ルL2(PALマトリツクス演算手段38)を介
して1ライン遅延線37より出力されるようにな
つている。コイルL2の一端(l1)は抵抗R2
を介して端子54に接続され、他端(l2)は抵
抗R3を介して端子55に導出される。また、タ
ツプ点Pは、コンデンサC2を介してエミツタが
基準電位点に接続されたトランジスタQ3のコレ
クタに接続される共に、ダイオードD1を介して
前記可変抵抗器VR1の摺動端子に接続されてい
る。また、トランジスタQ5は、コレクタに現れ
る信号をコイルL2の端l1に導き抵抗R2を介
して端子54に導出する。
尚、トランジスタQ1、コイルL3、コンデン
サC1から成る回路は移相回路39であり、端子
54と電圧源端子57との間に接続されている。
電圧源端子57は、各トランジスタQ1〜Q5を
駆動する電源電圧を供給する。
次に上記回路の動作を説明する。
PAL受信時において、切換信号はロウレベル
の電位を呈すると仮定すると、この電位によつて
トランジスタQ2,Q3及びトランジスタQ5は
それぞれカツトオフする。これによつて、PAL
クロマ信号はトランジスタQ4を通して1ライン
遅延線37に入力される。また、このときダイオ
ードD1が導通する。これより、コイルL2のタ
ツプ点Pと一端l1との間に1H遅延信号が発生
し、タツプP点に非遅延信号が現れる。かくて、
コイルL2は、PALマトリツクス回路として動
作し、端l1には遅延信号と非遅延信号の和信号
が形成され、端l2には差信号が形成される。こ
れら和信号及び差信号は、90゜の復調開き角を持
つPALR−Yクロマ成分、及びB−Yクロマ成分
となり、端l1及びl2に現れる。このとき、ト
ランジスタQ1はオフしており、端l1上のR−
Y成分は移相されることなく端子54に導出され
る。
一方、NTSC受信時には端子53にハイレベル
の電圧が供給され、トランジスタQ1,Q2,Q
3がオンする。トランジスタQ2がオンすると、
1ライン遅延線37の入力側は基準電位にされて
端子56からの信号を導かなくなる。一方、トラ
ンジスタQ5は能動状態となるので、NTSCクロ
マ信号は、トランジスタQ5のベースコレクタ路
を介してコイルL2の端l1に現れる。コイルL
2はタツプ点PがコンデンサC2を介して交流的
に短絡されているため、PALマトリツクス回路
としての機能を失い、単なる位相反転回路として
動作する。これによつて端l1,l2には互いに
位相の180゜異なるNTSCクロマ成分が導出される
ことになる。また、トランジスタQ3のオン動作
によつてダイオードD1がオンされるので、非遅
延信号の漏洩が抑制される。
このように簡単な回路によつてNTSC/PAL
共用処理部30を構成するものである。
次に、第4図はスイツチ回路45とフリツプフ
ロツプ回路44を示している。スイツチ45は端
子43からの水平同期パルスがベースに入るトラ
ンジスタQ6と、端子53の切換信号がベースに
入るトランジスタQ7とから構成され、トランジ
スタQ7のエミツタは基準電位点に接続され、コ
レクタはトランジスタQ6のベースに接続されて
いる。また、トランジスタQ6のエミツタは基準
電位点に接続され、コレクタは電源端子58に接
続されている。
トランジスタQ8,Q9,Q10,Q11,Q
12、ダイオードD2,D3は、フリツプフロツ
プ回路44を成しており、前記トランジスタQ6
のコレクタからの出力がトランジスタQ8のベー
スに印加されている。トランジタQ8はエミツタ
が基準電位点に接続され、コレクタは、ダイオー
ドD2,D3を介してトランジスタQ9,Q10
のベースに接続されている。トランジスタQ9,
Q10のエミツタは、それぞれ差動増幅トランジ
スタQ11,Q12のベースに接続されると共
に、抵抗R5を介してトランジスタQ12のコレ
クタに、及び抵抗R4を介してトランジスタQ1
1のコレクタに接続されている。また、トランジ
スタQ9とQ10は互いのベース及びコレクタを
互い違いに接続すると共に、端子58からの電源
電圧が印加されるようになつている。トランジス
タQ11,Q12のコレクタに現れる信号は、端
子59,60に導かれている。端子59,60
は、PALスイツチ49に所定の制御信号を導出
する端子である。
上記構成のスイツチ45及びフリツプフロツプ
回路44の動作を以下に説明する。PAL受信時
にはトランジスタQ7がオフするため水平同期パ
ルスがトランジタQ6及びQ8を通してトランジ
スタQ9,Q10に導かれる。フリツプフロツプ
回路44はトランジスタQ10,Q12側がオン
しているものとすれば、水平同期パルスに基くハ
イレベルの信号がトランジスタQ9のベースに現
れることで、トランジスタQ9,Q11をオンに
転移させることができる。これによつてトランジ
スタQ9,Q11側がオンする。また次の水平同
期パスルではトランジスタQ10,Q12側をオ
ンさせる。これを繰返して端子59,60に水平
同期パルスの周期に準ずるフリツプフロツプ出力
が取りだされる。このフリツプフロツプ出力は図
示なしい次段のPALスイツチ49へと導かれる。
PALスイツチ49は具体的にはアナログマルチ
プライヤを主要素として構成され、これの切換動
作をフリツプフロツプ44から出力する信号によ
つて駆動するのである。
次にNTSC放送受信に切り換えると、トランジ
スタQ7がPAL/NTSC放送切換信号のハイレ
ベルによつてオンし、水平同期パルスを遮断す
る。したがつて、トランジスタQ6はオフし、次
第のトランジスタQ8をオン状態にする。かくて
トランジスタQ11,Q12はトランジスタQ1
1のベースに加わるある電圧によつてトランジス
タQ11がオフするような転移状態に保持され
る。これによつて、PAL受信状態からNTSC受
信に切り換えたとき必ず所定の出力位相でPAL
スイツチ49の切換動作を制御することになる。
ただし、上記フリツプフロツプ回路44がトラン
ジスタQ12をオンするようにしてある場合は、
PAL信号増幅器522に反転増幅器を追加すれ
ば良い。
本考案は以上のように動作する。かくて、
PAL受信時にマトリツクス機能を果していた
PALマトリツクス演算手段38が、NTSC受信
時には位相反転トランスとして利用できると共
に、1ライン遅延線37を完全に分離でき、復調
軸の異なるPAL,NTSCの両信号を1つの復調
器40で復調でき、かつNTSC信号受信時に良質
な復調を行うことが可能となる。
尚、NTSC放送信号は3.58〔MHz〕のバースト
信号を搬送しているのが一般的であるが、4.43
〔MHz〕のバースト信号をもつPAL放送を受信す
るためには基準発振器48に付属した共振素子を
PAL/NTSC切換によつて機械的又は回路的に
切換えるようにすれば良い。
〔考案の効果〕
以上述べたように本考案によればPAL色信号
処理回路をベースに、PAL放送とNTSC放送の
両方を受信可能とする共用受信装置を小型軽量に
提供でき、NTSC信号がPAL専用の遅延線によ
る影響を受ず良好に再現される。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来のPAL/NTSC共用テレビジヨ
ン受信機に用いられる色信号共用受信システムの
ブロツク図、第2図は本考案の色信号共用処理回
路を示すブロツク図、第3図は第2図の回路にお
ける主要部の回路の具体例を示す回路図、第4図
は本考案で用いるフリツプフロツプとこれを制御
するスイツチ回路との具体例を示す回路図であ
る。 32,33……増幅器、36……スイツチング
回路、37……1ライン遅延線、38……PAL
マトリツクス演算手段、39……移相回路、40
……復調器、44……フリツプフロツプ回路、4
5……スイツチ回路、48……基準発振器、49
……PALスイツチ、50……アイデント/キラ
ー検波器、Q1〜Q12……トランジスタ、D1
〜D3……ダイオード、L1〜L3……コイル、
C1,C2……コンデンサ、R1〜R5……抵
抗。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 NTSC信号及びPAL信号を処理するカラーテ
    レビジヨン受信機の色信号共用処理回路におい
    て、 前記NTSC信号及びPAL信号の両信号が入力
    される入力端子と、 この入力端子に印加されたPAL信号を増幅す
    るPAL信号増幅トランジスタと、 このPAL信号増幅トランジスタの負荷から
    PAL信号が印加され、これを1水平期間遅延し
    た遅延信号を出力する遅延回路と、 この遅延回路の遅延出力と、前記PAL信号増
    幅トランジスタの負荷側から得た非遅延信号とに
    対しマトリツクス演算を行ないB−Y出力信号、
    及びR−Y出力信号の各々を出力するB−Y出力
    端子及びR−Y出力端子とを有するPALマトリ
    ツクス演算手段と、 前記入力端子に印加されたNTSC信号を増幅
    し、前記PALマトリツクス演算手段の一方出力
    端子側に出力するNTSC信号増幅トランジスタ
    と、 NTSC信号、PAL信号のいずれを処理するか
    の制御信号に応じ前記PAL信号増幅トランジス
    タ及び前記NTSC信号増幅トランジスタを相補的
    にスイツチングするスイツチング手段と、 このスイツチング手段の制御に応じ、NTSC信
    号処理時に前記NTSC信号増幅トランジスタの出
    力側にNTSC信号を所定量移相する移相回路とを
    少なくとも具備したことを特徴とする色信号共用
    処理回路。
JP5152482U 1982-04-08 1982-04-08 色信号共用処理回路 Granted JPS58155178U (ja)

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