JPS6391182A - 回転式穀粒選別装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、籾を脱性装置にて脱性したのち、該脱性後の
摺落米（籾と玄米の混合物）から玄米を選別して取り出
すようにした回転式穀粒選別装置の構造に関するもので
ある。

〔従来の技術とその問題点〕

近年、脱性後の摺落米から玄米を選別して取り出す選別
機として、内周面に多数個の凹所を形成した横向きの回
転選別胴内に玄米受樋を設けてなる回転式選別機が開発
された。

この回転式選別機は、先行技術の特開昭５９−２２２２
８１号公報等で開示されているように、回転選別胴内に
脱性後の摺落米（籾と玄米の混合物）を供給し、回転選
別胴の回転によって、摺落米がある高さまで掻上げられ
たのち底面に落下する流動を繰り返す流動層を形成しな
がら回転選別胴の排出側に移動する途次において、前記
凹所に嵌った玄米は高い位置まて掻上げられて落下し、
籾は前記玄米より低い高さ位置までしか掻上げられない
と云う現象を利用して、高い位置まで掻上げられてのち
落下する玄米を玄米受樋にて受けて機外に取り出すもの
である。

従って、回転選別胴の直径が一定以上でないと、玄米の
みが掻上げられる高さと籾が掻上げられる高さとの峻別
がつき難く、玄米受樋内には選別された玄米以外に籾も
混入することになり、選別精度が低下する。また回転選
別胴の直径が小さいく長さも短いと、当該回転選別胴内
に形成する流動層の厚さも薄くまたその長さも短いので
選別能力を向上させることができず、必然的に回転選別
胴の長さも直径も大きくなるという欠点があった。

本発明は、選別胴内に形成される流動層から玄米を選別
する別の選別機構を、当該回転選別胴の内部空間を利用
して設けて、回転式穀粒選別装置をコンパクト化すると
共に、選別能力も大幅に向上させた装置を提供すること
を目的とするものである。

〔問題点を解決するための手段〕

そのため、本発明は、内周面に多数個の凹所を形成した
回転選別胴を横設し、該回転選別胴の一端に脱性装置か
らの摺落米を供給する手段を臨ませ、前記回転選別胴内
には、回転選別胴内における摺落米の掻上げ側と反対側
の下部には、回転選別胴により掻上げられて落下する玄
米を受けて機外に玄米を取り出すための玄米受樋を前記
回転選別胴の長手方向に沿って配設し、回転選別胴内に
は、前記玄米受樋の一側板と前記摺落米の掻上げ側位置
との間に、前記掻上げられた混合米を回転選別胴の一端
に循環させる上面開放状の供給循環樋を回転選別胴の長
手方向に沿って配設し、該供給循環樋内には螺旋状ディ
スクを回転駆動させるようにして配設し、該螺旋状ディ
スクの表面には、玄米のみが嵌る凹所を多数個形成し、
該螺旋状ディスクにて掬い上げた玄米を玄米受樋の上面
側に放出するように構成したものである。

〔発明の作用・効果〕

本発明に従えば、回転選別胴内には、摺落米の掻上げ側
に近い側に、掻上げられ高さの低い籾混じりの玄米（混
合米）を受ける供給循環樋を、掻上げ側から離れた位置
には玄米のみを受ける玄米受樋を各々配設しであるから
、掻上げられ高さの高い位置から落下する玄米は供給循
環樋の上部を越えて玄米受樋の上面にて受けて機外に取
り出すことができる。

他方、供給循環樋には螺旋状ディスクを回転駆動させる
ように設けであるから、当該供給部側樋にて受けられた
混合米は回転選別胴の一端の供給部に再供給されるよう
に送られるので、当該供給部側での玄米の混入率が高く
なり、回転選別胴の回転による再選別作用を受ける時の
選別精度が向上する。

しかも、前記供給循環樋における螺旋状ディスクの表面
（表裏両面または片面）には玄米のみが嵌る凹所を多数
個形成されているから、供給循環樋にて回転選別胴の供
給部側に再循環させる途次において、供給循環樋内の混
合米中の玄米のみを螺旋状ディスクの回転に応じて玄米
受樋側に放出でき、機外に取り出せる玄米の量が増大し
、選別能力を大幅に向上させることができると共に脱性
装置での玄米の二度摺りも少なくできるという顕著な効
果を奏することができるのである。

さらに本発明では、供給循環樋及び螺旋状ディスクを中
空状の回転選別胴内に配設するのであるから、装置全体
が高張ることがなく、装置をコンパクト化しながら選別
能力を向上できるという顕著を効果を奏するのである。

〔実施例〕

以下本発明の実施例を図面について説明すると、籾摺選
別機は、横に長い箱型の風選装置１、該風選装置１の左
上面に載置した籾摺装置２、及び前記風選装置１の右上
面に載置した回転式選別装置３によって全体が構成され
ている。

前記籾摺装置２は、籾供給ホンパー５付きケース４と、
該ケース４内に設けた一対の脱性ロール６．７と、該脱
性ロール６．７と前記籾供給ホンパー５との間に設けた
手動開閉式のシャッター８と、籾供給量調節弁と、リー
ドロール（共に図示せず）とを備えており、前記籾供給
量調節弁はアクチエータにて回動操作されるように構成
されている。

前記風選装置１は、その左端部に吸引排塵ファン１２を
、右端側面に大気空気の取入口１３を各々備えると共に
、前記大気空気取入口１３から吸引排塵ファン１２に至
る風路１４，１５が形成され、また、風路１４から吸引
排塵ファン１２に至る風路１５の途中には、前記籾摺装
置２から落下する摺落米に対する風選部１６が、大気空
気取入口１３に近い風路１４中には、前記回転式選別装
置３からの玄米に対する風選部１７が各々設けられてい
る。

前記摺落米風選部１６によって籾殻を風選した後の摺落
米は、螺旋コンベヤ１８付き摺落米樋１９からスロワ−
２０にて前記回転式選別装置３に送られる一方、前記玄
米風選部１７にて仕上げ風選された玄米は螺旋コンベヤ
付き玄米樋２１からスロワ−２２にて機外に取り出され
る。

一方、前記回転式選別装置３は、箱状ケース２３内に横
設した回転選別胴２４を備え、回転選別胴２４は、前記
箱状ケース２３の内面から突出する左右一対のコロ２５
，２５にて回転自在に支持され、且つ、これらのコロ２
５を、回転数可変式のモータ２６にて回転駆動すること
により、回転選別胴２４を第２図に矢印で示す右方向に
適宜速度で回転するように構成されている。

この回転選別胴２４は、前記籾摺装置２より遠い一端部
が開放型の供給側２４ａに、籾摺装置２に近い他端部が
開放型の排出側２４ｂに各々形成され、且つ、回転選別
胴２４の各々の内面には、玄米が嵌まる程度の大きさの
凹部２７が多数個凹み形成されている。

更に、前記回転選別胴２４内には、玄米受樋２８と供給
循環樋３０とが回転選別胴２４の軸方向に延びるように
配設されて、前記箱状ケース２３に各々支持される。

すなわち回転選別胴２４内には、内部に螺旋コンベヤ２
９を有する玄米受樋２８が、回転選別胴２４内における
摺落米の播き」二げ側から離れた位置に設けられ、この
玄米受樋２８の左側つまり回転選別胴２４内における摺
落米の掻き上げ側の上部位置に同じく内部に螺旋状ディ
スク３１を有する上面開放状の供給循環樋３０が前記玄
米受樋２８と平行に装架されている（第２図参照）。

なお、これら各受樋２８，３０内の螺旋コンベヤ２９．
！ｌ’旋状ディスク３１も、前記モータ２６によって樋
内の穀粒を第１図において左から右の方向に移送するよ
うに回転駆動されている。

そして、前記螺旋状ディスク３１の表裏両面もしくは片
面の表面（実施例では表裏両面）には、玄米が嵌り籾は
嵌らない程度の凹所３２を多数個形成し、その螺旋状デ
ィスク３１を回転選別胴２４の長手方向に沿った回転軸
３３に取付け、この螺旋状ディスク３１の凹所３２にて
掬い上げた玄米を玄米受樋２８の上面側に放出するよう
に回転駆動するものである。

なお、螺旋状ディスク３１における凹所３２は、第３図
〜第５図に示すごとく、螺旋状ディスク３１の円周方向
の長さ寸法りを、螺旋状ディスク３１の半径方向の幅寸
法Ｓよりも大きくした半長内形状であり、その半径方向
の幅寸法Ｓは、玄米の長さ寸法よりも小さく玄米の幅寸
法よりも大きい寸法に形成されている一方、各凹所３２
における長手方向の左右側内側面３２ａ、３２ｂのうち
螺旋状ディスクの回転方向に対して前側に位置する内側
面３２ａを、適宜角度θ（例えば約１５度）の傾斜面に
形成し、この傾斜状内面３２ａと底面３２ｃとの交点か
ら他方の内側面３２ｂまでの長さ寸法Ｌ１は、玄米の長
さ寸法に略等しく、前記長さＬは玄米の長さ寸法と籾の
長さ寸法との略中間の長さ寸法に各々設定され、且つ、
凹所３２の深さ寸法Ｔは玄米の直径と略等しい寸法に設
定さている。

また、前記回転選別胴２４内の供給循環樋３０における
螺旋状ディスク３１の上方には当該螺旋状ディスク３１
を上から覆うように断面山型庇状に形成された左右一対
の下向き傾斜状の流穀板３４．３５を回転選別胴２４の
長手方向に沿って配設し、一方の流穀板３４の下端を供
給循環樋３０における掻上げ側に近い方向に臨ませ、他
方の流穀板３５の下端を玄米受樋２８の上方に臨ませる
。

さらに、前記両流穀板３４．．３５の頂部には、仕上調
節板３６が回転選別胴２４の回転方向に自在に揺動する
ように軸３７を介して取付けられ、この仕上調節板３６
は、アクチェータ３８により回動するように構成されて
いる。

従って、玄米受樋２８の上面には、前記仕上調節板３６
の上部を越えて落下する玄米と、供給循環樋３０内の混
合米から掬い上げられた玄米とを受けて機外に玄米を取
り出すことができる。

また、玄米受樋２８における両側板２８ａ、２８ｂのう
ち右側の後ろ側板２８ｂは、回転選別胴２４の内周面に
接近するように延びており、左側の前側板２８ａは回転
選別胴２４内における摺落米の播き上げ側に向かって供
給循環樋３ｏに連設している。

なお、前記摺落米に対するスロワ−２０の下方には、当
該スロワ−２０にて持ち上げた摺落米が前記回転選別胴
２４における供給側２４ａに供給されるシュート３９が
臨み、前記供給循環ｗｋ３０における一端部には、回転
選別胴２４の供給側２４ａ内への混合米供給口３０ａを
設ける。

また、前記回転選別胴２４における玄米受樋２８の一端
部を、出口シュート４０を介して前記玄米風選部１７へ
の供給樋４１に連通ずる。

前記回転選別胴２４回転選別胴２４における排出側２４
ｂの端部は、スロワ−４２を介して前記籾摺装置２にお
ける籾供給ホッパー５内に連通ずる。

この構成において、籾の脱性選別作業に際して、籾摺装
置２における籾供給ホッパー５内に籾を供給すると、籾
摺装置２において脱性された摺落米は、その直下の摺落
米風選部１６において籾殻か除かれたのち、摺落米樋１
９に入り、ここからスロワ−２０及びシュート３９を介
して摺落米は、選別胴２４内における供給側２４ａに供
給される。

選別胴２４内に供給された摺落米は、選別胴の回転によ
り成る高さまで播き上げられたのち底部に落下する流動
を繰り返し、成る厚さの流動層Ａを形成しつつ排出側２
４．　ｂに向かうように移送される。この流動移送の途
次において摺落米中の玄米は凹部２７に嵌った状態で比
較的高い位置まで持ち上げられたのち落下し、摺落米の
うち籾は前記玄米より低い位置より落下する運動を行う
ことにより、供給循環樋３０には玄米と一緒に若干の籾
が入り、該供給循環樋３０における螺旋状ディスク３１
より上方の仕上調節板３２の上方を飛び越えた玄米が玄
米受樋２８に入ることになる。

このように、掻上げ高さが不十分で籾混じりの玄米は、
供給循環樋３０に入ることで粗選別され、その内部の螺
旋状ディスク３１の送り作用により、再び回転選別胴２
４内における供給側２４Ｈに戻されて前記籾摺装置２か
らの摺落米と共に再度選別作用を受ける。

この場合、前記供給循環樋３０内の混合米は、螺旋状デ
ィスク３１の回転により流動層Ｂを形成しつつ前記供給
側２４ａに送られるが、そのとき、螺旋状ディスク３１
表面に形成された凹所３２に玄米のみが嵌り、その凹所
３２が螺旋状ディスク３１の上端から下向きに転じると
きに、凹所３２から離れた玄米が玄米受樋２８上に落下
して選別されることになる。

このようにして玄米受樋２８に入った玄米は、出口シュ
ート４０及び供給樋４１を介して玄米風選部１７に送ら
れ、ここで小米が除かれるように仕上げ選別されたのち
、スロワ−２２にて機外に取り出される。

また、回転選別胴２４内をその排出側２４ｂに向かって
移動する摺落米は、その途中において玄米が前記のよう
に玄米受樋２８及び供給循環樋３０に入るように選別さ
れることより、排出側２４ｂに近付くにつれて殆ど籾の
みとなり、回転選別胴２４の排出側２４．　ｂからの排
出籾は、スロワ−４２を介して前記籾摺装置２における
籾供給ホッパー５内に還元され、籾摺装置２にて再び脱
性作用が行なわれるのである。

このようにして、本発明によれば、筒状の回転選別胴２
４により掻上げられて選別される作用と、当該回転選別
胴２４内の供給循環樋３０における螺旋状ディスク３１
の凹所３２により掬い上げられた玄米が玄米受樋２８に
て回収されて選別でき、選別能力が大幅に向上できるの
である。

なお、本発明における螺旋状ディスク３１は、回転軸３
３の近傍まで板表面を有する板状であっても良く、また
、内径部が単にスポークで回転軸３３と連結されたいわ
ゆるリボン状に形成しても良いのである。

また、回転選別胴２４を上下２連に配設して、上段の回
転選別胴２４にて選別処理したものを下段の回転選別胴
２４にて仕上げ選別する構成における上下両回転選別胴
２４内に前記の螺旋状ディスク３１を配設するようにし
ても良いことは云うまでもない。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施例を示し、第１図は装置の縦断面図
、第２図は第１図のｎ−ｎ視断面図、第３図は螺旋状デ
ィスクの要部表面図、第４図は第３図のＩＶ−ＴＶ視視
向面図第５図は第３図のＶ−Ｖ視断面図である。 ２・・・・籾摺装置、３・・・・回転式選別装置、２４
・・・・回転選別胴、２７・・・・凹所、２６・・・・
モータ、２８・・・・玄米受樋、２９・・・・螺旋コン
ベヤ、２８ａ、２８ｂ・・・・側板、３０・・・・供給
循環樋、３１・・・・螺旋状ディスク、３２・・・・凹
所、３３・・・・回転軸　３６・・・・仕上調節板、３
４．３５・・・・流穀板。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）、内周面に多数個の凹所を形成した回転選別胴を
   横設し、該回転選別胴の一端に脱■装置からの摺落米を
   供給する手段を臨ませ、前記回転選別胴内には、回転選
   別胴内における摺落米の掻上げ側と反対側の下部には、
   回転選別胴により掻上げられて落下する玄米を受けて機
   外に玄米を取り出すための玄米受樋を前記回転選別胴の
   長手方向に沿って配設し、回転選別胴内には、前記玄米
   受樋の一側板と前記摺落米の掻上げ側位置との間に、前
   記掻上げられた混合米を回転選別胴の一端に循環させる
   上面開放状の供給循環樋を回転選別胴の長手方向に沿っ
   て配設し、該供給循環樋内には螺旋状ディスクを回転駆
   動させるようにして配設し、該螺旋状ディスクの表面に
   は、玄米のみが嵌る凹所を多数個形成し、該螺旋状ディ
   スクにて掬い上げた玄米を玄米受樋の上面側に放出する
   ように構成したことを特徴とする回転式穀粒選別装置。